JP2020068760A - カップ入りレトルト担々麺 - Google Patents
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Abstract
【課題】太麺のノンフライ麺と片栗粉でとろみ付けしたスープとをカップを使って調理できるように工夫したカップ入りレトルト担々麺及びその製造方法を提供する。【解決手段】カップ入りレトルト担々麺のカップ1には、パウチ3に入った片栗粉によりとろみが付けられた調理済みのスープと、太麺のノンフライ麺2とが入っている。まず、カップ1に対してお湯を8分目まで入れ、ノンフライ麺2を湯通しする。そして、湯通し中にパウチ3をカップ1の蓋4の上に置くことでパウチ3を温める。湯通し後、カップ1内のお湯を取り出し、カップ1内に温めたパウチ3内のスープを入れる。ノンフライ麺2とスープと共に電子レンジ5で所定時間の間加熱する。【選択図】図2
Description
本発明は、太麺のノンフライ麺とレトルトパウチに入ったとろみが付けられたスープとを組み合わせたカップ入り担々麺に関するものである。
様々種類のラーメンが、カップ入り即席麺として従来から知られている。カップ入り即席麺は、ほとんどの商品がカップにお湯を入れるだけで調理が完了する。即席麺は、生麺、フライ麺、及びノンフライ麺という種類があるが、いずれにおいても、カップに入れたお湯の熱のみで調理を完了させる必要がある。
即席麺の中でノンフライ麺は、沸騰した鍋の中に麺を入れて加熱することで調理する種類もある。このような種類の麺をカップに入れたお湯のみで調理する場合、麺が美味しく食べるのに最適な柔らかさになるまでに時間がかかり、麺が柔らかくなった時には、スープが冷めてしまう可能性もある。特に、太麺の場合には、調理時間が長くなる傾向があるため、カップに入れたお湯のみでスープが冷める前に調理を終えることは難しかった。
また、カップ入り即席麺の場合、スープは粉末状のスープの素をお湯に溶かしたり、濃縮されたスープの素をお湯で薄めたりすることで、調理することが多い。一方、担々麺はとろみが付いたスープが味や食感の決め手となる。スープのとろみは、糊化剤や片栗粉をスープに溶かすことによりつけられる。特に、片栗粉でとろみ付けをすると風味豊かな味わいとなるが、片栗粉はお湯で溶かすとダマになりやすく溶けにくいため、カップに入れるお湯のみで調理することは難しかった。
本発明の目的は、太麺のノンフライ麺と片栗粉でとろみ付けしたスープとをカップを使って調理できるように工夫したカップ入りレトルト担々麺及びその製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明のカップ入りレトルト担々麺は、次のような構成を備えることを特徴とする。
(1)蓋を有するカップ。
(2)パウチに入った片栗粉によりとろみが付けられた調理済みのスープ。
(3)太麺のノンフライ麺。
(4)前記スープの内容量は、湯通しした前記ノンフライ麺と共に前記スープを前記カップに入れた際に、前記カップの8分目となる。
(1)蓋を有するカップ。
(2)パウチに入った片栗粉によりとろみが付けられた調理済みのスープ。
(3)太麺のノンフライ麺。
(4)前記スープの内容量は、湯通しした前記ノンフライ麺と共に前記スープを前記カップに入れた際に、前記カップの8分目となる。
前記のようなカップ入りレトルト担々麺の製造方法も本発明の一態様である。
本発明によれば、ノンフライ麺でしかも太麺という調理時間がかかる麺であっても、湯通し後、スープと共に電子レンジで加熱調理するので、鍋での加熱無しに調理が可能となる。また、スープも片栗粉でとろみが付けられた状態でパウチに入っているため、片栗粉がダマになることなく調理することが可能となる。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の開封前のカップ入りレトルト担々麺の断面図を示す。図1に示すように、カップ入りレトルト担々麺10は、カップ1、ノンフライ麺2、レトルトパウチ3、蓋4を備える。
[1−1.構成]
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の開封前のカップ入りレトルト担々麺の断面図を示す。図1に示すように、カップ入りレトルト担々麺10は、カップ1、ノンフライ麺2、レトルトパウチ3、蓋4を備える。
カップ1は、中にスープなどの液体を入れて電子レンジでの加熱調理可能な容器である。カップ1は、例えばPPF(ポリプロピレン)または紙製のカップが望ましい。カップ1の形状は、任意の形状としても良いが、器型形状が好ましい。すなわち、底の部分から縁に近づくにつれて径が大きくなる。カップ1の中には底側にノンフライ麺2が入れられ、口縁側にレトルトパウチ3が入れられる。すならち、ノンフライ麺2の上にレトルトパウチ3が載せられる。
レトルトパウチ3には、担々麺用のスープが希釈しない濃さで入っている。そのため、一般的な希釈するスープと比較して内容量が多くなり、レトルトパウチ3が大きく成る。カップ1は、縁側の径を大きくしているので、従来に比べて内容量の多いスープが入ったレトルトパウチ3をカップ1に入れる場合において、カップ1でのレトルトパウチ3のスペースを確保し易い。また、ノンフライ麺2の上にレトルトパウチ3が載っているので、調理の際にレトルトパウチ3を取り出しやすい。
ノンフライ麺2は、熱風が循環している乾燥機の中を通過させて乾燥(脱水)することにより製造された即席麺である。ノンフライ麺は、生麺に近い食感であり、とろみが付けられた担々麺のスープの特徴をより生かすことができる。ノンフライ麺2は、担々麺のとろみのあるスープに合う太麺とする。具体的には、太麺の直径は、1.5mm〜1.7mmが望ましい。
ノンフライ麺で且つ太麺であるため、調理時間は、細麺のフライ麺と比較して長くなる。ノンフライ麺2の調理は、3分30秒〜4分30秒の湯通し後、スープと共に500W出力の電子レンジで5分30秒〜6分30秒間加熱する。700W出力の電子レンジの場合は加熱時間を3分30秒〜4分30秒とする。
調理前のノンフライ麺2の外径は、カップ1の底に近い部分の内径より小さくなっており、ノンフライ麺2はカップ1の底側に収まっている。
レトルトパウチ3は、片栗粉でとろみ付けしたスープをアルミ箔で袋詰めしたものである。担々麺用のスープの作り方は、以下の通りである。
(1)豚ひき肉を食用油で、ニンニク、豆板醤、唐辛子、ザーサイ、ネギと共に炒める。
(2)(1)に調味料、豚コシスープを入れた後、片栗粉で絞める。
(1)(2)の工程を経て出来上がった担々麺用のスープを、アルミ箔のパウチに入れる。その後、熱溶融により密封し、加圧加熱殺菌する。
(1)豚ひき肉を食用油で、ニンニク、豆板醤、唐辛子、ザーサイ、ネギと共に炒める。
(2)(1)に調味料、豚コシスープを入れた後、片栗粉で絞める。
(1)(2)の工程を経て出来上がった担々麺用のスープを、アルミ箔のパウチに入れる。その後、熱溶融により密封し、加圧加熱殺菌する。
また、レトルトパウチ3に入れるスープの内容量は、湯通ししたノンフライ麺2と共にスープをカップ1に入れた際に、カップ1の8分目となる量とする。例えば、スープの内容量は、350ml〜450mlとする。
[1−2.作り方]
以上のような構成を有するカップ入りレトルト担々麺の作り方を、図2を参照しつつ説明する。本カップ入りレトルト担々麺の製造方法は、図2に示すように、次の工程を有する。
(1)湯通し工程
(2)スープ温め工程
(3)湯切り工程
(4)スープ投入工程
(5)レンジ加熱工程
以上のような構成を有するカップ入りレトルト担々麺の作り方を、図2を参照しつつ説明する。本カップ入りレトルト担々麺の製造方法は、図2に示すように、次の工程を有する。
(1)湯通し工程
(2)スープ温め工程
(3)湯切り工程
(4)スープ投入工程
(5)レンジ加熱工程
(1)湯通し工程
湯通し工程は、カップ1にお湯を注ぎノンフライ麺2を湯通しする。ノンフライ麺2を湯通しすることで、乾燥しているノンフライ麺2を柔らかくする。湯通し工程の前に予めカップ1の蓋4を半分まで縁から剥がし、カップ1内からレトルトパウチ3を取り出しておく。そして、湯通しをするために沸騰直後のお湯をカップ8分目まで注ぐ。カップ1の内側には、8分目の目安となる目印があり、目印の高さまでお湯を注ぐことで適量のお湯を注ぐことができる。お湯が8分目より少ない場合には、湯通し中にお湯の温度の低下が早くなり、麺を十分に柔らかくすることはできなくなるためである。
湯通し工程は、カップ1にお湯を注ぎノンフライ麺2を湯通しする。ノンフライ麺2を湯通しすることで、乾燥しているノンフライ麺2を柔らかくする。湯通し工程の前に予めカップ1の蓋4を半分まで縁から剥がし、カップ1内からレトルトパウチ3を取り出しておく。そして、湯通しをするために沸騰直後のお湯をカップ8分目まで注ぐ。カップ1の内側には、8分目の目安となる目印があり、目印の高さまでお湯を注ぐことで適量のお湯を注ぐことができる。お湯が8分目より少ない場合には、湯通し中にお湯の温度の低下が早くなり、麺を十分に柔らかくすることはできなくなるためである。
カップ1にお湯を注いだ後は、蓋4の剥がした部分をカップ1の縁に戻すことで、カップ1の縁全体を覆う。そして、蓋4の上にレトルトパウチ3を置き、蓋4が縁から離れることを防止する。この状態で、湯通し時間の経過を待つ。湯通し時間は、ノンフライ麺2の麺の太さによって異なるが、カップ1にお湯を注いでから3分30秒〜4分30秒が好ましい。
(2)スープ温め工程
スープ温め工程では、湯通し工程の際にカップ1内に注いだお湯の熱を利用して、レトルトパウチ3を温める。湯通し中、レトルトパウチ3は蓋4の上に置かれる。そのレトルトパウチ3に対して、カップ1内のお湯の熱が伝わる。この熱によりレトルトパウチ3内で固まった脂分を溶かすことができる。また、レトルトパウチ3内のスープを予め温めておくことで、レンジ加熱工程の調理時間を短縮することが可能となる。
スープ温め工程では、湯通し工程の際にカップ1内に注いだお湯の熱を利用して、レトルトパウチ3を温める。湯通し中、レトルトパウチ3は蓋4の上に置かれる。そのレトルトパウチ3に対して、カップ1内のお湯の熱が伝わる。この熱によりレトルトパウチ3内で固まった脂分を溶かすことができる。また、レトルトパウチ3内のスープを予め温めておくことで、レンジ加熱工程の調理時間を短縮することが可能となる。
(3)湯切り工程
湯切り工程では、湯通しの際にカップ1に注いだお湯を湯切りする。湯通し中に、製造時にノンフライ麺2に付着した打ち粉やノンフライ麺2から溶け出したかん水が、お湯の中に溶け出す。余分な打ち粉や溶け出したかん水は、スープの味や風味に対して影響を与える。湯切りをすることで、余分な打ち粉や溶け出したかん水を取り出すことができ、レトルトパウチ3内のスープの風味の変化を抑えることができる。湯切りの際には、蓋4に設けられる湯切り用の孔を用いることで湯切りをしても良い。
湯切り工程では、湯通しの際にカップ1に注いだお湯を湯切りする。湯通し中に、製造時にノンフライ麺2に付着した打ち粉やノンフライ麺2から溶け出したかん水が、お湯の中に溶け出す。余分な打ち粉や溶け出したかん水は、スープの味や風味に対して影響を与える。湯切りをすることで、余分な打ち粉や溶け出したかん水を取り出すことができ、レトルトパウチ3内のスープの風味の変化を抑えることができる。湯切りの際には、蓋4に設けられる湯切り用の孔を用いることで湯切りをしても良い。
(4)スープ投入工程
スープ投入工程では、レトルトパウチ3を開封し、スープをカップ1に注ぐ。レトルトパウチ3の中には、湯通ししたノンフライ麺2と共にスープをカップ1に入れた際に、カップ1の8分目となる量のスープが入っている。そのため、レトルトパウチ3の中のスープを全てカップ1内に注ぐことで、カップ1に注がれるスープは適量となる。
スープ投入工程では、レトルトパウチ3を開封し、スープをカップ1に注ぐ。レトルトパウチ3の中には、湯通ししたノンフライ麺2と共にスープをカップ1に入れた際に、カップ1の8分目となる量のスープが入っている。そのため、レトルトパウチ3の中のスープを全てカップ1内に注ぐことで、カップ1に注がれるスープは適量となる。
(5)レンジ加熱工程
レンジ加熱工程では、スープを注いだカップ1ごとレンジ5で加熱調理する。レンジで加熱調理することにより、スープを熱々にできると共に、ノンフライ麺2を美味しく食べるのに最適な柔らかさにする。レンジ5による加熱調理時間は、カップ1に注いだスープの温度により異なるが、500W出力の電子レンジで5分30秒〜6分30秒間、700W出力の電子レンジの場合は加熱時間を3分30秒〜4分30秒とすることが望ましい。
レンジ加熱工程では、スープを注いだカップ1ごとレンジ5で加熱調理する。レンジで加熱調理することにより、スープを熱々にできると共に、ノンフライ麺2を美味しく食べるのに最適な柔らかさにする。レンジ5による加熱調理時間は、カップ1に注いだスープの温度により異なるが、500W出力の電子レンジで5分30秒〜6分30秒間、700W出力の電子レンジの場合は加熱時間を3分30秒〜4分30秒とすることが望ましい。
[1−3.効果]
以上のような工程を経たカップ入りレトルト担々麺では、カップ1に注いだお湯だけでは調理が難しかった太麺のノンフライ麺2と片栗粉でとろみ付けしたスープを使っているが、湯通し工程とレンジ加熱工程とを組み合わせることで、ノンフライ麺2を美味しく食べるのに最適な柔らかさにできると共に、片栗粉を用いてとろみ付けした風味豊かなスープの担々麺を手軽に作ることができる。
以上のような工程を経たカップ入りレトルト担々麺では、カップ1に注いだお湯だけでは調理が難しかった太麺のノンフライ麺2と片栗粉でとろみ付けしたスープを使っているが、湯通し工程とレンジ加熱工程とを組み合わせることで、ノンフライ麺2を美味しく食べるのに最適な柔らかさにできると共に、片栗粉を用いてとろみ付けした風味豊かなスープの担々麺を手軽に作ることができる。
[2.第2の実施形態]
[2−1.構成・作り方]
第1の実施形態ではノンフライ麺2をスープと共にレンジ加熱調理を行ったが、第2の実施形態ではスープのみをレンジ加熱調理する。
[2−1.構成・作り方]
第1の実施形態ではノンフライ麺2をスープと共にレンジ加熱調理を行ったが、第2の実施形態ではスープのみをレンジ加熱調理する。
図3は、本実施形態のカップ入りレトルト担々麺の作り方を示す。本実施形態は、図3に示すように次の工程を有する。
(1)湯通し工程
(2)スープ温め工程
(3)湯切り工程
(4)スープ投入工程
(5)レンジ加熱工程
(6)仕上げ工程
本実施形態の(1)湯通し工程〜(3)湯切り工程については、第1の実施形態と同様とする。
(1)湯通し工程
(2)スープ温め工程
(3)湯切り工程
(4)スープ投入工程
(5)レンジ加熱工程
(6)仕上げ工程
本実施形態の(1)湯通し工程〜(3)湯切り工程については、第1の実施形態と同様とする。
(4)スープ投入工程
スープ投入工程では、予め湯切りしたノンフライ麺2を蓋4に移しておく。そして、レトルトパウチ3を開封し、空になったカップ1に対してスープを注ぐ。本実施形態においても、レトルトパウチ3内のスープの容量は第1の実施形態と変わらない。そのため、カップ1内に注がれたスープの液面はノンフライ麺2を入れた場合と比較して低い位置となるが、後でノンフライ麺2を入れると液面の位置も第1の実施形態の場合と同じ位置となる。
スープ投入工程では、予め湯切りしたノンフライ麺2を蓋4に移しておく。そして、レトルトパウチ3を開封し、空になったカップ1に対してスープを注ぐ。本実施形態においても、レトルトパウチ3内のスープの容量は第1の実施形態と変わらない。そのため、カップ1内に注がれたスープの液面はノンフライ麺2を入れた場合と比較して低い位置となるが、後でノンフライ麺2を入れると液面の位置も第1の実施形態の場合と同じ位置となる。
(5)レンジ加熱工程
レンジ加熱工程では、スープを注いだカップ1ごとレンジ5で加熱調理する。レンジ5で加熱調理することにより、スープを熱々にできる。レンジ加熱工程では、ノンフライ麺2の調理を目的とせずスープの調理及び加熱のみを目的としている。レンジ5による加熱調理時間は、カップ1に注いだスープの温度やスープ容量により異なるが500W出力の電子レンジで5分30秒〜6分30秒間、700W出力の電子レンジの場合は加熱時間を3分30秒〜4分30秒とすることが望ましい。
レンジ加熱工程では、スープを注いだカップ1ごとレンジ5で加熱調理する。レンジ5で加熱調理することにより、スープを熱々にできる。レンジ加熱工程では、ノンフライ麺2の調理を目的とせずスープの調理及び加熱のみを目的としている。レンジ5による加熱調理時間は、カップ1に注いだスープの温度やスープ容量により異なるが500W出力の電子レンジで5分30秒〜6分30秒間、700W出力の電子レンジの場合は加熱時間を3分30秒〜4分30秒とすることが望ましい。
(6)仕上げ工程
仕上げ工程では、レンジ加熱後のカップ1に湯切りしたノンフライ麺2を投入する。また、練りごま、辣油、花椒などレトルトパウチ3以外にノンフライ麺2に対して加える調味料等がある場合には、仕上げ工程において追加しても良い。
仕上げ工程では、レンジ加熱後のカップ1に湯切りしたノンフライ麺2を投入する。また、練りごま、辣油、花椒などレトルトパウチ3以外にノンフライ麺2に対して加える調味料等がある場合には、仕上げ工程において追加しても良い。
[2−2.効果]
以上のような工程を経るカップ入りレトルト担々麺では、湯通し工程の際に蓋の上で温めるだけでは、美味しく食べるための温度まで加熱できなかったレトルトパウチ3を、レンジ加熱工程を組み合わせることによりノンフライ麺2を美味しく食べるのに最適な温度とすることができる。例えば、ノンフライ麺2の種類によっては、レンジ5での加熱調理を避けた方が美味しい種類がある。このようなノンフライ麺2を使用した場合にでも、片栗粉を用いてとろみ付けした風味豊かなスープの担々麺を手軽に作ることができる。
以上のような工程を経るカップ入りレトルト担々麺では、湯通し工程の際に蓋の上で温めるだけでは、美味しく食べるための温度まで加熱できなかったレトルトパウチ3を、レンジ加熱工程を組み合わせることによりノンフライ麺2を美味しく食べるのに最適な温度とすることができる。例えば、ノンフライ麺2の種類によっては、レンジ5での加熱調理を避けた方が美味しい種類がある。このようなノンフライ麺2を使用した場合にでも、片栗粉を用いてとろみ付けした風味豊かなスープの担々麺を手軽に作ることができる。
[3.第3の実施形態]
[3−1.構成]
第1の実施形態ではノンフライ麺2をスープと共にレンジ加熱調理を行った。一方、第3の実施形態は、トロミスープの上に麺を載せて食べるタイプの担々麺の調理に適した方法である。第2の実施形態では、レトルトパウチ3内のレトルトスープをレンジ用カップ1aにて調理し、ノンフライ麺2を湯通し用カップ1bにて湯通しする。そして、レンジ用カップ1aに入っている加熱したレトルトスープの上に、湯通しにより加熱したノンフライ麺2を盛り付ける。
[3−1.構成]
第1の実施形態ではノンフライ麺2をスープと共にレンジ加熱調理を行った。一方、第3の実施形態は、トロミスープの上に麺を載せて食べるタイプの担々麺の調理に適した方法である。第2の実施形態では、レトルトパウチ3内のレトルトスープをレンジ用カップ1aにて調理し、ノンフライ麺2を湯通し用カップ1bにて湯通しする。そして、レンジ用カップ1aに入っている加熱したレトルトスープの上に、湯通しにより加熱したノンフライ麺2を盛り付ける。
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。図4は、第3の実施形態における開封前のカップ入りレトルト担々麺の断面図である。図4に示すように、カップ入りレトルト担々麺10は、レンジ用カップ1a、湯通し用カップ1b、ノンフライ麺2、レトルトパウチ3、レンジ用カップ蓋4a、湯通し用カップ蓋4bを備える。
レンジ用カップ1aは、耐熱温度が100℃以上の容器であり、例えば、ポリプロピレン製の容器である。湯通し用カップ1bは、湯通し時に中に入れたお湯の熱が外側に伝わりにくくなる素材の容器、例えば、発泡スチロール製の容器である。湯通し用カップ1bは、レンジ用カップ1aより一回り小さいカップであり、レンジ用カップ1aと重ねることが可能である。
レンジ用カップ蓋4aはレンジ用カップ1aに脱着可能な蓋であり、湯通し用カップ蓋4bは湯通し用カップ1bに脱着可能な蓋である。レンジ用カップ蓋4a及び湯通し用カップ蓋4bは共に透明であり、購入者が内部のノンフライ麺2やレトルトパウチ3を見ることができる。レンジ用カップ蓋4a及び湯通し用カップ蓋4bは、重ね合わせることが可能である。
また、湯通し用カップ蓋4bは、湯切り用に孔が複数空いている。湯通し用カップ蓋4bには、容器内に空気を入れるための孔を別途設けても良い。
レンジ用カップ1aを重ねた湯通し用カップ1bの内部には、ノンフライ麺2及びレトルトパウチ3が収まっている。
[3−2.作り方]
図5は、本実施形態のカップ入りレトルト担々麺10の作り方を示す。本実施形態は、図5に示すように次の手順を有する。
(1)スープ加熱工程
(2)湯通し工程
(3)仕上げ工程
図5は、本実施形態のカップ入りレトルト担々麺10の作り方を示す。本実施形態は、図5に示すように次の手順を有する。
(1)スープ加熱工程
(2)湯通し工程
(3)仕上げ工程
(1)スープ加熱工程
スープ加熱工程では、レンジ用カップ1aにレトルトパウチ3に入っているレトルトスープを注ぎ、レンジで加熱調理を行う。まず、レンジ用カップ1aにレトルトスープを注ぐ(図5スープ加熱工程(a))。本実施形態においても、レトルトパウチ3内のスープの容量は第1の実施形態と同様である。
スープ加熱工程では、レンジ用カップ1aにレトルトパウチ3に入っているレトルトスープを注ぎ、レンジで加熱調理を行う。まず、レンジ用カップ1aにレトルトスープを注ぐ(図5スープ加熱工程(a))。本実施形態においても、レトルトパウチ3内のスープの容量は第1の実施形態と同様である。
そして、レトルトスープを注いだレンジ用カップ1aに、レンジ用カップ蓋4aで蓋をする。この際に、レンジ用カップ蓋4aは、レンジ用カップ1aに密着させずに少し間をあける。このようにすることで、効率良く加熱することができると共に、容器内が高圧になり破裂することを防止すこることができる。
そして、レンジ用カップ1aをレンジ5に入れて600Wで4分30秒〜5分50秒温める(図5スープ加熱工程(b))。この時、一旦レンジによる加熱を中断し、レトルトスープの温度が均一になるように混ぜることで、効率良く調理を行うことが可能となる。
(2)湯通し工程
湯通し工程では、ノンフライ麺2を湯通し用カップ1bに入れて湯通しする。まず、ノンフライ麺2を入れた湯通し用カップ1bの8分目まで熱湯を入れる(図5湯通し工程(a))。お湯を入れた後、湯通し用カップ1bに湯通し用カップ蓋4bで蓋をする。
湯通し工程では、ノンフライ麺2を湯通し用カップ1bに入れて湯通しする。まず、ノンフライ麺2を入れた湯通し用カップ1bの8分目まで熱湯を入れる(図5湯通し工程(a))。お湯を入れた後、湯通し用カップ1bに湯通し用カップ蓋4bで蓋をする。
そして、3分30秒〜4分30秒経過した後、湯通し用カップ1b内部のお湯を捨てる(図5湯通し工程(b))。お湯を捨てる前に、ノンフライ麺2をほぐしても良い。麺2をほぐすことで、絡み合っている麺2の周囲のお湯が入れ替わり効率の良い湯通しをすることができる。
(3)仕上げ工程
仕上げ工程では、レンジ用カップ1a内の加熱したレトルトスープの上に、湯通しにより加熱した麺2を盛り付ける。
仕上げ工程では、レンジ用カップ1a内の加熱したレトルトスープの上に、湯通しにより加熱した麺2を盛り付ける。
[3−3.効果]
以上のような工程を経るカップ入りレトルト担々麺では、レトルトスープとノンフライ麺2を別々の加熱工程で調理することで、熱々の担々麺を調理することができる。本実施形態の調理方法を用いることで、スープの上に麺を載せるタイプの担々麺の調理も手軽に作ることができる。
以上のような工程を経るカップ入りレトルト担々麺では、レトルトスープとノンフライ麺2を別々の加熱工程で調理することで、熱々の担々麺を調理することができる。本実施形態の調理方法を用いることで、スープの上に麺を載せるタイプの担々麺の調理も手軽に作ることができる。
[4.他の実施形態]
本発明は前記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、スープは、前記のレシピによるもの以外に、塩味、醤油味を基本としたものや、味噌味、海鮮味、豚骨味などのスープを使用できる。また、スープは、片栗粉でとろみ付けをしたが、糊化剤によりとろみ付けしたものも使用することができる。
本発明は前記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、スープは、前記のレシピによるもの以外に、塩味、醤油味を基本としたものや、味噌味、海鮮味、豚骨味などのスープを使用できる。また、スープは、片栗粉でとろみ付けをしたが、糊化剤によりとろみ付けしたものも使用することができる。
また、各実施形態では、レトルトパウチ3に入れるスープの内容量を湯通ししたノンフライ麺2と共にスープをカップ1に入れた際にカップ1の8分目となる量としたが、スープの量はこれに限らない。例えば、所謂汁なし担々麺のようにスープがほとんどないスープをレトルトパウチ3に入れても良い。
1…カップ
1a…レンジ用カップ
1b…湯切り用カップ
2…ノンフライ麺
3…レトルトパウチ
4…蓋
4a…レンジ用蓋
4b…湯切り用蓋
5…レンジ
10…カップ入りレトルト担々麺
1a…レンジ用カップ
1b…湯切り用カップ
2…ノンフライ麺
3…レトルトパウチ
4…蓋
4a…レンジ用蓋
4b…湯切り用蓋
5…レンジ
10…カップ入りレトルト担々麺
Claims (6)
- 蓋を有するカップと、
パウチに入った片栗粉によりとろみが付けられた調理済みのスープと、
太麺のノンフライ麺と、
を備え、
前記スープの内容量は、湯通しした前記ノンフライ麺と共に前記スープを前記カップに入れた際に、前記カップの8分目となることを特徴とするカップ入りレトルト担々麺。 - 前記スープの内容量は、350ml〜450mlであることを特徴とする請求項1に記載のカップ入りレトルト担々麺。
- 前記カップは、縁に近づくにつれて径が大きくなる器型であり、
前記カップの底側に前記ノンフライ麺を配置し、
前記カップの縁側に前記スープが入ったパウチを配置する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカップ入りレトルト担々麺。 - 片栗粉によりとろみが付けられた調理済みのスープが入ったパウチと、
太麺のノンフライ麺と、
が入ったカップ入りレトルト担々麺の製造方法であって、
前記カップに対してお湯を8分目まで入れ、前記ノンフライ麺を湯通しし、
前記湯通し中に前記パウチを前記カップの蓋の上に置くことでパウチを温め、
前記湯通し後、前記カップ内のお湯を取り出し、
前記カップ内に温めた前記パウチ内のスープを入れ、
前記ノンフライ麺を前記スープと共に電子レンジで所定時間の間加熱することを特徴とするカップ入りレトルト担々麺の製造方法。 - 前記カップ内のお湯を取り出した後、カップ内にスープを入れる場合には、お湯を足さないことを特徴とする請求項4に記載のカップ入りレトルト担々麺の製造方法。
- 前記所定時間は、
電子レンジの出力が500Wの場合は5分30秒〜6分30秒であり、
電子レンジの出力が700Wの場合は3分30秒〜4分30秒であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のカップ入りレトルト担々麺の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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