JP2020049923A - インクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】インクの蒸発抑制と、記録ヘッドに対するインク供給の安定化とを両立させることが可能なインクカートリッジを提供する。【解決手段】インクカートリッジ20は、内部に液体を収容し大気連通口70cを有する筐体70と、大気連通口70cを覆うように筐体に貼り付けられたシール部材71とを有する。シール部材71は、筐体70に粘着可能な粘着領域71aと、シール部材71の端部まで延在し筐体70に粘着不可能な非粘着領域71bとを有する。非粘着領域71bは大気連通口70cと大気を連通させる連通経路を形成する。【選択図】図8

Description

本発明は、インクカートリッジに関する。
インクジェット記録装置に装着可能なインクカートリッジにおいては、内圧を安定させるために、大気連通口が設けられているものがある。但し、このような大気連通口が設けられていると、インクの蒸発が促され、インクの濃度や成分が不安定になるおそれが生じる。
特許文献1には、物流時には大気連通口をシール部材で封止しておき、インクジェット記録装置に装着する際には、ユーザがシール部材を剥離する形態のインクカートリッジが開示されている。特許文献1のインクカートリッジによれば、物流時にはインクの蒸発を抑えつつ、装置装着後には内圧を大気圧に維持して安定したインク供給を行うことが可能となる。
特開2013−158978号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクカートリッジでは、シール部材の剥離をユーザに任せているため、シール部材が剥がされないまま装置に装着されてしまう懸念がある。この場合、インクの消費に従ってインクカートリッジの内圧が変化するため、インクカートリッジから記録ヘッドにインクが安定して供給されず、記録ヘッドが正常な吐出動作を行えなくなったり、記録ヘッドが破損されてしまったりするおそれが生じる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、シール部材の剥離のような手間をユーザにかけること無く、インクの蒸発抑制と、記録ヘッドに対するインク供給の安定化とを両立させることが可能なインクカートリッジを提供することである。
そのために本発明は、内部に液体を収容し大気連通口を有する筐体と、前記大気連通口を覆うように前記筐体に貼り付けられたシール部材と、を有するインクカートリッジであって、前記シール部材は、前記筐体に粘着される粘着領域と、前記筐体に粘着されない非粘着領域とを有し、前記非粘着領域は、前記シール部材の端部まで延在し、前記大気連通口と大気を連通させる連通経路を形成することを特徴とする。
本発明によれば、シール部材の剥離のような手間をユーザにかけること無く、インクの蒸発抑制と、記録ヘッドに対するインク供給の安定化とを両立させることが可能なインクカートリッジを提供することができる。
第1の実施形態で使用するインクジェット記録装置の内部構成図 装着ユニットの外観斜視図 インクカートリッジを様々な角度から見た図 第2ケースの拡大断面図 インクカートリッジの構造を説明するための図 インクカートリッジの底面近傍を示す斜視図 インクが供給されていない時の筐体の底部を示す図 インクが供給される時の筐体の底部を示す図 底面凹部の好適な寸法例を説明するための図 粘着領域と非粘着領域のレイアウト例を示す図 様々な検証例についての比較結果を示す図 粘着領域と非粘着領域のレイアウト例を示す図 インクカートリッジの底面近傍を示す斜視図 第2の実施形態で使用するインクジェット記録装置の内部構成図 第2の実施形態のインクカートリッジを示す図 粘着領域と非粘着領域のレイアウト例を示す図
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、単に記録装置1と言う)の内部構成図である。記録装置1は、プリント部2と、プリント部2の上方にスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別にあるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。尚、図1ではプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機を示しているが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、装置筐体4の重力方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5Aの近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5Bの近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際にはいずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19及びフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側及び下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に、記録媒体Sを挟持して搬送する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在し、湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるためのものである。排出トレイ13は、記録動作が完了し排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載保持するためのトレイである。
図1に示す記録ヘッド8は、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、y方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。また、記録ヘッド8には、このようなy方向に延在する吐出口列が、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのインクそれぞれに対応付けて配されている。
記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のようにキャップユニット10によってキャップされている。記録動作を行う際は、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。
インクタンクユニット14は、インクカートリッジ20を装着するための装着ユニット140を有する。装着ユニット140に装着されたインクカートリッジ20は、内部に収容するインクを、インク供給ユニット15に供給することが可能となる。装着ユニット140は、記録装置1に固定されていてもよいが、記録装置1から取り外し可能な構成であってもよい。本実施形態では、シアン、イエロー、マゼンタ及びブラックのインクを収容するインクカートリッジ20のそれぞれを着脱可能に装着することが可能な、装着ユニット140となっている。
インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。本実施形態では循環型のインク供給系を採用しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングでこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。
図2(a)および(b)は、装着ユニット140の外観斜視図である。図2(a)はインクカートリッジ20を装着していない状態を示し、図2(b)はインクカートリッジ20を装着した状態を示している。
装着ユニット140は、インクカートリッジ20を挿入可能なほぼ円筒形の第1ケース141および第1ケース141よりも小径の第2ケース142を備える。第1ケース141および第2ケース142は、共に円筒形状を呈し、内部に連続する空間を有している。第1ケース141の開口(第1開口)141aの周囲には、個々のインクカートリッジをケース内で大まかに位置合わせするためのID用凹部141bが形成されている。また、図2には示していないが、第2ケース142には、インクカートリッジ20が有するパッド電極27と接続可能な接続ピン23bが設けられている(図4参照)。インクカートリッジ20を装着ユニット140に装着する際、ユーザは、インクカートリッジ20を、第1ケース141の第1開口141aよりy方向に挿入し、その先端が第2ケース142の先端またはその近傍に届くように押し込む。
第1ケース141の開口141aは、真円である必要は無いが、開口141aの直径(円相当径)は、50mm以上、90mm以下であることが好ましい。第1ケース141を形成する材料としては、例えば、ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合樹脂)、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)、HIPS(ハイインパクトポリスチレン樹脂)等が挙げられる。第2ケース142を形成する材料としては、例えばPP(ポリエチレン)、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)等が挙げられる。なお、本実施形態では第1ケース141と第2ケース142を別の部材として示したが、これらは一体的に構成されていてもよい。
図3(a)〜(d)は、インクカートリッジ20を様々な角度から見た図である。インクカートリッジ20は、ほぼ円筒形からなる筐体70と、筐体70よりも小さな円筒形のジョイント部24とを有している。インクカートリッジ20が装着ユニット140に装着された状態において、筐体70は概ね第1ケース141に支持され、ジョイント部24は概ね第2ケース142に支持される。
筐体70の側面外周には、筐体70の強度を高めるためのスクリュー状の溝70aが形成されている。溝70aは、連続する1本であってもよいし、不連続な複数本であってもよい。また、筐体70の側面外周には、第1ケース141のID用凹部141bと互いに嵌合関係にあるID用凸部28が配されている。更に筐体70の底部には、シール部材71が貼り付けられている。シール部材71については後に詳しく説明する。
一方、ジョイント部24の先端には開口である結合部25が設けられ、ジョイント部24の側面には凸形状の電極部26が設けられている。電極部26の凸部上面には、パッド電極27が配されている。
本実施形態において、筐体70の長さは190mm以上、220mm以下であることが好ましい。また、筐体70の直径は、50mm以上、80mm以下であることが好ましい。この際、インクカートリッジ20に収容可能なインクの量をインクの種類に応じて異ならせるために、筐体70の直径をインク色ごとに異ならせてもよい。例えば、ブラック用のインクカートリッジ20の筐体の直径を75mm、カラー用のインクカートリッジ20の筐体の直径を55mmとすれば、ブラック用のインクカートリッジ20にカラー用よりも多くのインクを収容されることが可能となる。
一方、ジョイント部24の長さは、20mm以上、30mm以下であることが好ましい。ジョイント部24の直径は、20mm以上、30mm以下であることが好ましい。結合部25の直径は、2mm以上、5mm以下であることが好ましい。ジョイント部24および結合部25の寸法については、インクカートリッジ20の容量に関わり無く、全色で同じサイズであることが好ましい。
本実施形態において、電極部26を形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。パッド電極27を形成する材料としては、Ni、Au等が挙げられる。ID用凸部28を形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。
図4は、第2ケース142の拡大断面図である。第2ケース142の底面からは、インク受け管21が突出している。インクカートリッジ20がy方向に挿入される際、インク受け管21はインクカートリッジ20の結合部25と結合する。インク受け管21は、インク供給ユニット15に接続するチューブ22と連結しており、インク受け管21が結合部25と結合することにより、インクカートリッジ20に収容されているインクが、インク供給ユニット15に供給可能となる。
本実施形態において、第2ケース142の直径は第1開口141aよりも小さく、20mm以上、30mm以下であることが好ましい。インク受け管21の内径は、2mm以上、5mm以下であることが好ましい。より好ましくは3mm以上、4mm以下である。インク受け管21を形成する材料としては、SUS(ステンレス)、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)等が挙げられる。
第2ケース142の側面には、電気接続ユニット23が配されている。電気接続ユニット23は、2つの位置決め部23aを有し、これら2つの位置決め部23aの間には、複数の接続ピン23bが配されている。インクカートリッジ20がy方向に挿入される際、位置決め部23aは、インクカートリッジ20の電極部26の側面に当接し、インクカートリッジ20の位置決めを行う。この位置決めにより、接続ピン23bとインクカートリッジ20のパッド電極27とが電気的に接続される。尚、電気接続ユニット23は、第2ケース142の側面に配されていなくてもよく、装着ユニット140から取り外し可能な形態であってもよい。
本実施形態において、位置決め部23aを形成する材料としては、PPO、ABS、SUS等が挙げられる。接続ピン23bを形成する材料としては、銅合金(金メッキ)等が挙げられる。電気接続ユニット23において、位置決め部23aや接続ピン23b以外の部分を形成する材料としては、ABS、PC(ポリカーボネイト)等が挙げられる。
図5(a)および(b)は、インクカートリッジ20の構造を説明するための図である。図5(a)は、インクカートリッジ20の分解図であり、図5(b)は、記録装置に装着される前のインクカートリッジ20の断面図である。
図5(a)に示すように、インクカートリッジ20は、筐体70の開口(左側)に対し、流路部材72、エア逆止弁73、バネ74、供給口弁75、ジョイント部24、カバー部材76が、この順番に取り付けられることによって構成される。また、筐体70の底部(右側)は、凹部形状(以下、底面凹部70bと称す)となっており、この底面凹部70bを被覆するようにシール部材71が貼り付けられる。
図5(b)に示すように、筐体70の内部には、筐体70と共通の開口を有する内袋77が配され、インクは内袋77に収容される。尚、内袋77は筐体70の一部であり、筐体70が内層(内袋70)と外層の2層構成であると見なすこともできる。底面凹部70bには大気連通口70cが形成されており、大気連通口70cが開放されているとき筐体70と内袋77の間の空間は大気圧が保たれる。大気連通口70cの径としては、大気導入および蒸発抑制の観点から、0.1mm以上10.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上5.0mm以下であることが更に好ましい。内袋77は剛性が低く柔軟性を有するため、インクの消耗に伴って徐々に収縮する。一方、比較的剛性の強い筐体70(外層)は、インクの消費量に関わらず、もとの形状が維持される。
筐体70と内袋77は、インジェクションブローによって成形することが好ましい。筐体70を形成する材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等が挙げられる。内袋77を形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。
筐体70の曲げ弾性率としては、300MPa以上であることが好ましく、800MPa以上であることが更に好ましく、1500MPa以上であることが更に好ましい。内袋77の曲げ弾性率としては、1000MPa以下であることが好ましく、500MPa以下であることが更に好ましく、300MPa以下であることが更に好ましい。
流路部材72は、内袋77に貯留されているインクを誘導するためのノズル72aを有している。ノズル72aは図5(b)に示すように重力に従って傾き、インクの残量が少なくなっても、その先端が内袋77に貯留されているインクに届き易くなっている。
インクカートリッジ20が、装着ユニット140に装着されていないとき、バネ74は、図5(b)に示すように、供給口弁75を左側に、エア逆止弁73を右側に付勢する。バネ74によって左側に付勢された供給口弁75は、シール25aに当接し、ジョイント部24の結合部25(図4(a)参照)を内側から閉塞する。図の右側に付勢されたエア逆止弁73は、筐体70の開口を流路部材72で塞ぎ、内袋77内にエアが混入するのを防いでいる。
インクカートリッジ20の製造工程においては、内袋77内にインクを注入し、ジョイント部24を筐体70に接合した後、ジョイント部24のエア抜き口78よりエアを抜く。その後エア抜き口78はフィルムでシールするが、エア抜き工程からフィルム溶着工程の間で内袋77内にエアが逆流しないように、エア逆流抑制弁73が配置されている。
流路部材72が取り付けられたジョイント部24は、その内部に供給口弁75、バネ74、エア逆止弁73を収容した状態で、筐体70の内袋77と接合される。カバー部材76は、ジョイント部24を保護するための部材であり、ジョイント部24全体と筐体70の一部を覆うように取り付けられる。カバー部材76には、ジョイント部24の結合部25を露出する不図示の開口があり、インクカートリッジ20を装着ユニット140に装着すると、インク受け管21(図4参照)はこの開口を介して結合部25に挿入される。
インク受け管21が図の左方向から結合部25に挿入されると、供給口弁75はバネ74に抗して図の右方向に移動し、シール25aは結合部25から離間し、結合部25は開放される。この状態でジョイント部24内が減圧されると、エア逆止弁73が、バネ74の付勢に抗して右方向に移動し、内袋77内とインク受け管21は流体的に接続される。
本実施形態において、流路部材72を形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。エア逆止弁73を形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。バネ74を形成する材料としては、SUS(ステンレス)等が挙げられる。シール25aを形成する材料としては、ゴム、エラストマー等が挙げられる。カバー部材76を形成する材料としては、PE、PP、ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合樹脂)等が挙げられる。カバー部材76の長さは、60mm以上、80mm以下であることが好ましい。より好ましくは、10mm以上、70mm以下である。
図6は、インクカートリッジ20の底面近傍を示す斜視図である。既に説明したように、インクカートリッジ20の筐体70は、底部に底面凹部70bを有しており、本実施形態では底面凹部70bの中心に大気連通口70cが配されている。シール部材71は、粘着剤が塗布された粘着領域71aと粘着剤が塗布されていない非粘着領域71bを有する。シール部材71は、底面凹部70の周囲に位置するシール部材貼り付け領域70dに接着され、底面凹部70の空間はシール部材71によって蓋をされる状態となる。このとき、大気連通口70cの真上にはシール部材71の非粘着領域71bが配される。
以上のように製造されたインクカートリッジ20は、シール部材71が貼り付けられた状態で物流される。そして、ユーザは、インクカートリッジ20からシール部材71を剥がすことなく、記録装置1の装着ユニット140に装着する(図2参照)。
図7(a)〜(c)は、インクカートリッジ20から、インクが供給されていないときの筐体70の底部を示す図である。図7(a)は外観斜視図である。図7(b)は、大気連通口70cを通過するようにシール部材71の非粘着領域71bに沿って切断した断面図である。図7(c)は、シール部材貼り付け領域70dにおける断面図である。
インクが供給されていないとき、底面凹部70の空間は大気圧が維持され、図7(b)及び(c)に示すように、シール部材71は平滑性を保っている。このため、シール部材71と底面凹部70が形成する空間は閉塞状態となり、大気連通口70cを介したインクの蒸発が抑制される。
図8(a)〜(c)は、インクカートリッジ20からインク供給ユニット15(図1参照)に、インクが供給される時の筐体70の底部を、図7(a)〜(c)と同様に示す図である。インクが供給されるとき、内袋77の収縮に伴って筐体70の内部は減圧状態となる。このため、大気連通口70cを介して底面凹部70の空間も負圧となり、底面凹部70の上方にあるシール部材71は、図8(b)に示すように大気連通口70cに向けて凹んだ状態となる。一方、シール部材貼り付け領域70dにおいては、筐体70に接着されていない非粘着領域71bが、反力によって図7(c)に示すように浮き上がった状態となる。その結果、非粘着領域71bと筐体70との間には、大気連通口70cと大気を連通させる連通経路が形成され、大気が減圧状態にある底面凹部70へと誘導される。そして、インクの供給が完了し、底面凹部70の空間が大気圧に達すると、シール部材71は、再び図7(a)〜(c)に示すような平滑な状態に戻る。
以上のような、筐体70内部への大気の誘導は、底面凹部70bが存在することによってより効果的に得られるものである。これは、底面凹部70bの存在によって、シール部材71の変位量が増え、非粘着領域71bにおけるシール部材71の反力も大きくなるためである。このように、本実施形態においては、大気連通口70cを含む底面凹部70bの全域を、非粘着領域71bを有するシール部材71によって被覆することにより、インクの蒸発を抑える効果と、インクを安定し供給する効果とを両立させることができる。
なお、以上では、シール部材71において、粘着剤が設けられた領域を粘着領域71a、粘着剤が設けられていない領域を非粘着領域71bとしたが、粘着領域71aと非粘着領域71bは、粘着剤や粘着性の有無で定義されるものではない。例えば、粘着剤がシール部材71の全面に塗布されていても、粘着剤(粘着層)の厚みよって筐体と粘着しない部分もある。例えば、粘着剤の厚みが相対的に薄い部分は、粘着剤及び粘着性を有するが、筐体とは粘着しない。他にも、粘着剤を有していても、光の照射などによって粘着剤が硬化するなどし、粘着性を有さない部分が存在することもある。このような部分も筐体とは粘着しない。即ち、シール部材71の全領域のうち、筐体と粘着する領域が粘着領域71a、筐体と粘着しない領域が非粘着領域71bである。
図9(a)〜(d)は、底面凹部70bの好適な寸法例を説明するための図である。図9(a)および(b)は、シール部材71を貼りつける前の筐体70の底部の平面図と断面図である。一方、図9(c)および(d)は、シール部材71を貼りつけた後の筐体70の底部の平面図と断面図である。
底面凹部70bの形状は、湾曲形状であってもよいし、フラット面が含まれていてもよい。底面凹部70bの深さDは、インク供給性の観点から0.5mm以上であることが好ましく、2.0mm以上であることが更に好ましい。
本実施形態の底面凹部70bは、直径T1=φ35mmの円の一部形状を有し、底面凹部70bの短手方向の寸法はT3=25mm、深さはD=6mmとする。大気連通口70cはφ2.5mmの直径を有し、底面凹部70bの中心且つ最も深い位置に配されている。シール部材71は底面凹部70bとほぼ相似の関係にあり、直径はT3=φ45mm、短手方向の寸法はT4=35mmである。
インク供給性を高めるためには、筐体70内の減圧に伴ってシール部材71が柔軟に変形することが求められる。そのため、筐体70において、シール部材貼り付け領域70dの幅(特に非粘着領域71bの近傍の幅T2)は、20mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましい。
図10(a)〜(c)は、本実施形態で採用可能な、シール部材71における粘着領域71aと非粘着領域71bのレイアウト例を示す図である。図10(a)は、非粘着領域71bがシール部材71の短手方向に延在する例を示している。本例は、図6で示したレイアウトに相当する。
図10(b)は、非粘着領域71bが、シール部材71の長手方向に延在する例を示し、図10(c)は、非粘着領域71bがシール部材71の中心から片側の短手方向に延在する例を示している。いずれの場合も、大気連通口70cが配置する中心位置には、非粘着領域71bが配されるようになっている。
以下、本実施形態に好適に使用可能なシール部材の具体例について説明する。シール部材71は一般的に、少なくとも粘着層と基材からなり、粘着層の部分をインクカートリッジ20に貼り付ける形で使用する。必要に応じて基材部分に対する印刷処理や、ラミネート等の表面加工を施してもよい。
シール部材の基材としては、印刷適性などを考慮して適宜選択可能であり、例えば、紙や合成紙、プラスチックフィルム、金属箔、又はこれらの積層体等を用いることができる。紙としては、例えば、アート紙、コート紙などの耐水性を有する紙や、和紙などが挙げられる。合成紙には、ボイド含有合成紙、内部紙化法合成紙、表面塗工法合成紙、スパンボンド法合成紙などが含まれる。
プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステルフィルムが含まれる。また、発泡ポリスチレンフィルム、発泡ポリエステルフィルム、発泡ポリオレフィンフィルムなどの発泡プラスチックフィルムなどであってもよい。プラスチックフィルムは延伸フィルム(一軸延伸フィルム又は二軸延伸フィルム)及び無延伸フィルムの何れであってもよい。また、プラスチックフィルムは透明、半透明、不透明の何れであってもよい。金属箔としては、例えば、金属アルミニウム箔などが挙げられる。
基材の厚みは、取扱性、作業性等を損なわない範囲で適宜選択可能であるが、一般には20μm以上200μm以下が適当である。基材は単層、多層の何れの形態を有していてもよい。なお、基材のうち印刷層側の表面には、印刷適性を向上させるため、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理などの慣用の表面処理が施されていてもよい。
シール部材に用いる粘着層としては、筐体70や基材との粘着性を考慮して適宜選択可能であり、例えばアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤などを用いることができる。モノマー種類の選択、ポリマーの分子量、架橋密度等の制御により粘着物性のコントロールが容易な点、耐熱性、耐候性に優れている点、又粘着力のレンジが広く、弱粘着タイプから強粘着タイプまで幅広い設計が可能な点などから、アクリル系粘着剤は好適である。アクリル系粘着剤は、アクリルモノマーに架橋剤(イソシアネートやエポキシなど)を添加して重合させたアクリル系共重合体をベースポリマーとする。モノマー成分としては、炭素数1〜20のアルキルアクリレートまたはアルキルメタアクリレートが用いられる(以下、アルキル(メタ)アクリレートのようにまとめて表記する。)。アルキル基は直鎖状であっても、分岐鎖を有していてもよく、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレートが挙げられる。また、ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレートが挙げられる。また、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレートが挙げられる。また、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、が挙げられる。更に、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中でも、炭層数2〜10のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートがより好ましく用いられる。アクリルポリマーの合成方法としては、溶液重合、エマルション重合、UV重合などがあり、適宜選択可能である。アクリル系粘着剤には必要に応じて、粘着付与剤、軟化剤、充填剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、発泡剤、着色剤、染色剤等のその他の添加剤を一種又は二種以上添加してもよい。
基材と粘着層の間にプライマー層を設けてもよい。粘着剤が付着しづらい低表面エネルギーの基材に対して、それらの表面にプライマーを使用すると表面張力が高くなり、結果として基材と粘着剤の接着が強固にすることが可能となる。
図11は、インクカートリッジ20に対しタイプの異なる様々なシール部材71を貼りつけた場合について、「インク供給性」と「インク蒸発率」を比較した結果を示す図である。ここでは、シール部材71の基材の厚み、粘着領域71aにおける粘着剤の塗布厚、非粘着領域71bにおける粘着剤の塗布厚、非粘着領域71bの幅W、および粘着領域71aと非粘着領域71bのレイアウトを様々に異ならせている。そして、これらの場合を検証例1〜11として示している。また、シール部材71に非粘着領域71bを設けない場合と、インクカートリッジ20にシール部材71自体を貼り付けない場合についても、比較例1、2として示している。
表において、基材のSGS−110とは、PP合成紙SGS−110(ユポ・コーポレーション社製)を用いたことを示す。基材のSGS−80とは、PP合成紙SGS−80(ユポ・コーポレーション社製)を用いたことを示す。粘着領域のS―1511Xとは、粘着剤として、アクリル系粘着剤S−1511X(東亜合成社製)を用いたことを示す。また、S692Nとは、粘着剤としてアクリル系粘着剤S692N(エイブリィ・デニソン社製)を用いたことを示す。
個々の寸法において、厚みの単位はμm、幅の単位はmmである。また、レイアウトにおけるa、b、cは、図10(a)、(b)、(c)に示すレイアウトにそれぞれ対応する。
これら検証例では、共通のインクカートリッジ20を用いた。筐体70の材料はPET、内袋77の材料はPEとした。ほぼ円筒形である筐体70の直径は57mm、高さは200mm、厚みは0.5mmとし、内袋77の厚みは0.1mmとした。内袋77には400gのインクを注入した。その上で、「インク供給性」と「インク蒸発率」の評価を行った。
「インク供給性」については、インクカートリッジ20の結合部25にインク受け管21を挿入し、−40kPaの圧力でインクカートリッジ20内のインクを引き出して、基準A〜Cで評価した。「インク供給性」における評価基準A〜Cの内容を以下に示す。
A:20sあたり15g以上の速度で、インクカートリッジ内のインクを最後まで使い切れた。
B:20sあたり5g以上15g未満の速度で、インクカートリッジ内のインクを最後まで使い切れた。
C:20sあたり5g未満の速度で、インクカートリッジ内のインクを最後まで使い切れた、またはインクを使い切ることができなかった。
「インク蒸発率」については、インクカートリッジ20を60℃の恒温槽に2週間静置させ、インクの蒸発量を測定し、基準A〜Cで評価した。「インク蒸発率」における評価基準A〜Cの内容を以下に示す。
A:大気連通口を設けないインクカートリッジの蒸発率と比較して、蒸発率が1.1倍未満であった。
B:大気連通口を設けないインクカートリッジの蒸発率と比較して、蒸発率が1.1倍以上1.5倍未満であった。
C:大気連通口を設けないインクカートリッジの蒸発率と比較して、蒸発率が1.5倍以上であった。
検証例1〜11のいずれにおいても、「インク供給性」と「インク蒸発率」においてB以上の評価が得られている。これに対し、シール部材71上に非粘着領域71bを設けない比較例1では、インク供給時に大気連通路が形成されないため、「インク供給性」の評価がCとなっている。また、シール部材自体をインクカートリッジに貼り付けない比較例2では、大気連通口70cが常に大気に曝されているため、インクの蒸発が進み、「インク蒸発率」の評価がCとなっている。
即ち、本実施形態を採用した検証例1〜11においては、「インク供給性」又は「インク蒸発率」がC評価となってしまう比較例に比べ、インクの蒸発を抑える効果とインクを安定し供給する効果とを両立させることができる。
なお、検証例1〜6の比較によれば、非粘着領域71bの幅Wは1.0mm以上であることが好ましく、12.0mm以下であることが更に好ましいことがわかる。また検証例7〜9の比較によれば、粘着領域71aにおける粘着剤の種類や塗布厚、また基材の種類や厚みを多少変更しても、本実施形態の効果が得られることが確認できる。更に、検証例10〜11の比較によれば、粘着領域71aと非粘着領域71bのレイアウトを図10(a)〜(c)で変更しても、本実施形態の効果が得られることが確認できる。
図12(a)および(b)は、シール部材71における粘着領域71aと非粘着領域71bのレイアウトの更なる変形例を示す図である。非粘着領域71bは、図12(a)に示すように曲線状に延在してもよいし、図12(c)に示すように折れ線状に延在してもよい。また、非粘着領域71bの幅Wが延在方向に変化するようにしてもよい。
更に、図には示していないが、1つのシール部材上に複数の非粘着領域71bが配される形態としてもよい。但し、蒸発抑制効果を考慮すると、非粘着領域71bが大気と連通可能な箇所は、2箇所以下であることが好ましい。本発明者らの検討によれば、非粘着領域71bの幅Wは、インク供給性を確保する観点から、0.1mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがより好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましい。インク蒸発率抑制の観点からは、15.0mm以下であることが好ましく、12.0mm以下であることが更に好ましい。
いずれにしても、非粘着領域71bの少なくとも一端がシール部材71の端部まで延在し、大気連通口70cが非粘着領域71bに含まれる位置に存在すれば、インクの蒸発抑制効果とインク供給の安定化効果の両方を得ることができる。
粘着領域71aにおける粘着剤の塗布厚については、インク供給時に非粘着領域71bが十分に変位させるため、1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましい。塗布厚の上限は特に存在しないが、一般的には150μm以下である。
シール部材71の製造方法に関して特に制限は無いが、粘着領域71aと非粘着領域71bを高精度にレイアウトするためには、例えばスクリーン印刷を用いて粘着領域71aに該当する箇所のみに粘着加工を施す方法がある。また、剥離紙に全面塗布した粘着剤を部分的にヘラ等で落とす方法、粘着層がパターニングされたローラを転写する方法、粘着層に部分的にニス等を塗布して粘着力をなくす方法等も挙げられる。
シール部材71の形状としては、筐体70の形状に合わせて様々に変更可能である。例えば円形であってもよいし、方形であってもよいし、円形と方形を組み合わせた形状であってもよい。シール部材71のサイズについても特に制限はないが、大気連通口70cを覆って蒸発抑制効果を有するためには、短辺(短径)のサイズが5mm以上であることが好ましく、10mm以上であることが更に好ましい。
なお、本実施形態において、筐体70の底面凹部70bは必須の構成ではない。図13に示すように、筐体70の底部を平面とし、平面内に大気連通口70cを配する形態としてもよい。更に、大気連通口70cは、必ずしもインクカートリッジ20の底部に配されていなくてもよく、例えば筐体70の側面に配されていてもよい。
いずれにしても、シール部材71の端部まで延在する非粘着領域71bが大気連通口70cを覆うようにシール部材71が貼り付ければ、インク供給時に大気を連通させるための連通経路は形成可能となる。即ち、インクカートリッジ20にシール部材71を貼りつけた形態において、インクの蒸発を抑える効果と、インクを安定し供給する効果とを両立させることができる。
更に、インクカートリッジ20は、図3に示した形状に限定されるものでもない。例えば、ジョイント部24と筐体70は同じ太さ(同じ直径)の円柱であってもよい。また、筐体70は、例えば三角柱形状や四角柱形状といった多角柱形状であってもよいし、円錐形状であってもよいし、三角錐形状、四角錐形状といった多角錐形状であってもよい。
(第2の実施形態)
図14は、第2の実施形態で使用するインクジェット記録装置100の内部構成図である。x方向はキャリッジ101の移動方向(水平方向)、y方向は記録媒体Sの搬送方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
本実施形態のインクジェット記録装置100は、シリアル型のインクジェット記録装置であり、キャリッジ101には、不図示の記録ヘッドと、この記録ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジ90が搭載される。本実施形態において、キャリッジ101には、シアン、イエロー、マゼンタ及びブラックのインクをそれぞれ収容する4つのインクカートリッジ90が、着脱可能に搭載される。
キャリッジ101は、ガイドシャフト102によって±x方向に移動可能である。キャリッジ101が±x方向に移動する過程において、記録ヘッドが記録データに従って−z方向にインクを吐出することにより、記録媒体Sに1バンド分の画像が記録される。このような1回分の記録走査が行われると、搬送ローラ103が回転し、記録媒体Sを1バンド分の距離に相当する距離だけ、記録走査方向と交差するy方向に搬送する。以上のような記録走査と搬送動作を交互に繰り返すことにより、記録媒体Sに段階的に画像が形成される。
図15(a)〜(c)は、本実施形態のインクカートリッジ90を示す図である。図15(a)は斜視図、図15(b)は断面図、図15(c)は大気連通口97近傍の拡大図である。インクカートリッジ20は、ほぼ直方体を呈する筐体91を有し、筐体91の上面はカバー部材96が取り付けられている。カバー部材96には、筐体91の底面に向けて延在する仕切り板95が備えられ、筐体91の内部を液体収容室92と負圧発生部材収容室93に区分けしている。
液体収容室92には液体(インク)が収容され、負圧発生部材収容室93には、例えばスポンジのような負圧発生部材93aが充填されている。仕切り板95の先端は、筐体70の底面には届いておらず、液体収容室92と負圧発生部材収容室93とを連通する連通部94が形成されている。負圧発生部材収容室93の底部には、外部に接続された記録ヘッドにインクを供給するための供給口99が形成されている。
カバー部材96において、負圧発生部材収容室93に対応する位置には大気連通口97が形成されている。この大気連通口97を覆うように、筐体91にシール部材98が貼り付けられている。
図16(a)および(b)は、本実施形態のシール部材98における粘着領域98aと非粘着領域98bのレイアウト例を示す図である。図16(a)は、非粘着領域71bがシール部材98の長手方向に延在する例を示し、図16(b)は、非粘着領域98bがシール部材98の短手方向に延在する例を示している。いずれの場合も、シール部材98がカバー部材96に貼り付けられた状態において、大気連通口97がシール部材98の非粘着領域98bに相当する位置に配されるようになっている。
インクカートリッジ90の製造時、インクは、カバー部材96にシール部材98を張る前、即ち大気連通口97が開放された状態で、液体収容室92に注入される。注入されたインクは連通部94を通過して負圧発生部材収容室93にも進入し、負圧発生部材93aに吸収、保持される。その後、カバー部材96にシール部材98を貼り付けることにより、インクカートリッジ90は完成し、その状態で物流される。ユーザは、インクカートリッジ90からシール部材98を剥がすことなく、インクジェット記録装置100のキャリッジ101に装着する(図14参照)。
物流時、又はインクカートリッジ20がキャリッジに装着されてもインクカートリッジ90から記録ヘッドにインクが供給されていないとき、負圧発生部材収容室93は大気圧が維持され、シール部材98は平滑性を保っている。このため、シール部材98は大気連通口97を閉塞し、大気連通口97からのインク蒸発は抑制される。
一方、供給口99から記録ヘッドにインクが供給されるとき、負圧発生部材収容室93は一時的に減圧状態となる。大気連通口97近傍の非粘着領域98bは大気連通口97に引き寄せられるが、非粘着領域98bの他の領域は、第1の実施形態と同様、反力によって浮き上がる。その結果、非粘着領域98bとカバー部材96との間に、大気を連通させる連通経路が形成され、大気が減圧状態にある負圧発生部材収容室93へ進入する。
負圧発生部材収容室93へ進入した空気は、仕切り板95に形成された不図示の溝および連通部94を経由して液体収容室92に誘導され、液体収容室92の上方に貯留する。一方、液体収容室92に収容されているインクは、連通部94を介して負圧発生部材収容室93に供給される。このように、負圧発生部材収容室と液体収容室との間で気体と液体の交換がスムーズに行われるため、記録ヘッドの吐出動作によってインクが消費されても、消費された分のインクをインクカートリッジ90から記録ヘッドへ安定して供給することができる。
即ち、本実施形態においては、大気連通口97を含むカバー部材96の一部領域を、非粘着領域71bを有するシール部材71によって被覆することにより、インクの蒸発を抑える効果と、インクを安定し供給する効果とを両立させることができる。
なお、以上説明した実施形態では、本発明の特徴的な構成を、インクジェット記録装置で使用するインクカートリッジを例に説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。カートリッジに収容する液体は、記録を目的として使用される液体に限定されることはない。例えば、バイオチップを作製する際や印刷技術を用いて電子回路を製造する場合、半導体基板を作製する場合に、配線を形成するための材料となる液体とすることもできる。いずれにせよ、所定の用途に使用される液体がカートリッジに収容され、カートリッジの内部から徐々に消費されていく形態であれば、本発明の構成を有効に機能させることができる。
20 インクカートリッジ
70 筐体
70c 大気連通口
71 シール部材
71a 粘着領域
71b 非粘着領域

Claims (11)

  1. 内部に液体を収容し大気連通口を有する筐体と、
    前記大気連通口を覆うように前記筐体に貼り付けられたシール部材と、
    を有するインクカートリッジであって、
    前記シール部材は、前記筐体に粘着される粘着領域と、前記筐体に粘着されない非粘着領域とを有し、
    前記非粘着領域は、前記シール部材の端部まで延在し、前記大気連通口と大気を連通させる連通経路を形成することを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記液体を外部へ供給する供給手段を更に備え、
    前記供給手段が前記液体を供給しているとき、前記非粘着領域は前記筐体の内部の減圧に伴って変形することにより、前記連通経路を形成し、
    前記供給手段が前記液体を供給していないとき、前記非粘着領域は前記連通経路を形成しない請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記大気連通口は前記筐体に形成された凹部に配され、
    前記シール部材は、前記凹部の全体を被覆するように前記筐体に貼り付けられている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記大気連通口は前記筐体の平滑な面に配され、
    前記シール部材は、前記大気連通口に前記非粘着領域が対向するように前記筐体に貼り付けられている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記筐体の内部に配され、前記液体を収容する内袋を更に備える請求項1から4のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記筐体は、前記液体を収容する液体収容室と該液体収容室から供給された液体を負圧発生部材で保持する負圧発生部材収容室とを有し、前記大気連通口は前記負圧発生部材収容室に配されている請求項1から4のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記非粘着領域は、前記延在する方向と交差する方向に0.1mm以上、且つ15.0mm以下の幅を有する請求項1から6のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  8. 前記非粘着領域は、前記延在する方向と交差する方向に1.0mm以上、且つ12.0mm以下の幅を有する請求項1から6のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  9. 前記非粘着領域は、前記シール部材の中心から端部に延在する請求項1から8のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  10. 前記粘着領域は粘着剤が設けられた領域であり、前記非粘着領域は粘着剤が設けられていない領域である請求項1から9のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  11. 前記粘着領域は粘着剤が設けられた領域であり、前記非粘着領域は粘着剤の厚みが前記粘着領域よりも相対的に薄い領域である請求項1から9のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
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