JP2020026563A - たるみ、しわ及び引裂が最小化した銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、及びその製造方法 - Google Patents

たるみ、しわ及び引裂が最小化した銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明はたるみ、しわ及び引裂が最小化した銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、及びその製造方法に関する。【解決手段】銅層110を含み、29〜65kgf/mm2の引張強度、18〜148μmの粗度プロファイル要素平均間隔(mean width of roughness profile elements)(Rsm)、及び0.52以下の集合組職係数バイアス[TCB(220)]、を有する銅箔100を提供する。【選択図】図1

Description

本発明はたるみ、しわ及び引裂が最小化した銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、及びその製造方法に関する。
銅箔は二次電池の負極、フレキシブルプリント回路基板(Flexible Printed Circuit Board:FPCB)などの多様な製品の製造に用いられている。
一方、電気メッキによって製造された銅箔を電解銅箔とも言う。このような電解銅箔は、一般的にロールツーロール(Roll To Roll:RTR)工程で製造される。ロールツーロール(RTR)工程によって製造された電解銅箔はロールツーロール(RTR)工程による二次電池の負極、フレキシブルプリント回路基板(FPCB)などの製造に用いられる。連続生産が可能であるから、ロールツーロール工程は製品の大量生産に適した工程であると知られている。ところが、ロールツーロール工程中に銅箔が折れるか、裂けるか、又は銅箔のたるみ(bagginess)又はしわ(wrinkle)が発生する場合、ロールツーロール工程設備の稼働を中断し、発生した問題を解決した後、設備を再稼動しなければならないため、生産性が低下する。
特に、銅箔を用いて二次電池を製造する工程中に銅箔にたるみ、しわ又は引裂(tear)が発生する場合、安定的な製品生産が難しくなる。二次電池の製造工程で発生する銅箔のたるみ、しわ又は引裂は二次電池の製造収率を低下させ、製品の製造コストを高める要因となる。
銅箔で発生するたるみ、しわ又は引裂不良の原因のうち、銅箔そのものに起因する原因を解決する方法として、銅箔の重量偏差を低い水準に制御する方法が知られている。しかし、銅箔の重量偏差の制御のみでは二次電池の製造工程で発生する銅箔のたるみ、しわ又は引裂の問題を解決するのには限界がある。特に、近年、二次電池の容量増大のために超薄型の銅箔、例えば8μm以下の厚さを有する銅箔が負極集電体として使われる比率が増加している。この場合、銅箔の重量偏差を精密に制御しても、二次電池の製造工程でたるみ、しわ又は引裂不良が間欠的に発生している。よって、銅箔にたるみ、しわ又は引裂が発生することを防止するか抑制することが必要である。
本発明はこのような問題点を解決することができる銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、及びその製造方法を提供しようとする。
本発明の一実施例はたるみ、しわ又は引裂が最小化した銅箔を提供しようとする。本発明の一実施例は、特に、小さい厚さを有しても、製造工程でたるみ、しわ又は引裂の発生を防止して、優れたロールツーロール(RTR)工程性を有する銅箔を提供しようとする。
本発明の他の一実施例はこのような銅箔を含む二次電池用電極及びこのような二次電池用電極を含む二次電池を提供しようとする。
本発明のさらに他の一実施例はこのような銅箔を含む軟性銅箔積層フィルムを提供しようとする。
本発明のさらに他の一実施例は、製造工程中のたるみ、しわ又は引裂の発生を防止することができる銅箔の製造方法を提供しようとする。
前述した本発明の観点の他にも、本発明の他の特徴及び利点は以下で説明されるか、そのような説明によって本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
このような課題を解決するために、本発明の一実施例は、銅層を含み、29〜65kgf/mmの引張強度、18〜148μmの粗度プロファイル要素平均間隔(mean width of roughness profile elements)(Rsm)、及び0.52以下の集合組職係数バイアス[TCB(220)]、を有する銅箔を提供する。
前記銅箔は、前記銅層上に配置された防錆膜をさらに含むことができる。
前記防錆膜は、クロム(Cr)、シラン化合物及び窒素化合物の少なくとも1種を含むことができる。
前記銅箔は、0.6μm以上の最大高さ粗度(Rmax)を有することができる。
前記銅箔は、5%以下の重量偏差を有することができる。
前記銅箔は、25±15℃の常温で2%以上の伸び率を有することができる。
前記銅箔は、4μm〜30μmの厚さを有することができる。
本発明の他の一実施例は、前記銅箔、及び前記銅箔上に配置された活物質層、を含む二次電池用電極を提供する。
本発明のさらに他の一実施例は、正極(cathode)、前記正極と対向して配置された負極(anode)、前記正極と前記負極の間に配置され、イオンが移動することができる環境を提供する電解質(electrolyte)、及び前記正極と前記負極を電気的に絶縁させる分離膜(separator)、を含み、前記負極は、前記銅箔、及び前記銅箔上に配置された活物質層、を含む二次電池を提供する。
本発明の他の一実施例は、高分子膜、及び前記高分子膜上に配置された前記銅箔、を含む軟性銅箔積層フィルムを提供する。
本発明の他の一実施例は、銅イオンを含む電解液内に互いに離隔して配置された正極板及び回転負極ドラムを30〜80A/dmの電流密度で通電させて銅層を形成する段階を含み、前記電解液は、70〜100g/Lの銅イオン、80〜130g/Lの硫酸、2〜20mg/Lの2−メルカプトチアゾリン(2−Mercaptothiazoline)、2〜20mg/Lのビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド[bis−(3−sulfopropyl)disulfide](SPS)、及び50mg/L以下のポリエチレングリコール(PEG)、を含む銅箔の製造方法を提供する。
前記電解液は10〜30mg/Lの塩素(Cl)を含むことができる。
前記電解液の単位時間(秒、second)当たり流量偏差が5%以下であってもよい。
本発明の一実施例による銅箔はたるみ、しわ又は引裂に対して優れた抵抗性を有する。すなわち、本発明の一実施例によれば、銅箔の製造過程又は銅箔を用いた二次電池の製造過程中のたるみ、しわ又は引裂の発生が防止される。したがって、本発明の一実施例による銅箔は優れたロールツーロール工程性を有する。
また、本発明の他の一実施例によれば、たるみ、しわ又は引裂の発生がないか最小化した二次電池用電極を製造することができる。
添付図面は本発明の理解を助けるためにこの明細書の一部を構成するためのもので、本発明の実施例を例示し、発明の詳細な説明とともに本発明の原理を説明する。
本発明の一実施例による銅箔の概略断面図である。 銅箔のXRDグラフを示す図である。 粗度プロファイル要素(roughness profile element)のグラフである。 本発明の他の一実施例による銅箔の概略断面図である。 本発明のさらに他の一実施例による二次電池用電極の概略断面図である。 本発明のさらに他の一実施例による二次電池用電極の概略断面図である。 本発明のさらに他の一実施例による二次電池の概略断面図である。 本発明のさらに他の一実施例による軟性銅箔積層フィルムの断面図である。 図3に示した銅箔の製造工程を示す概略図である。 銅箔のたるみ(bagginess)を示す写真である。 銅箔のしわ(wrinkle)を示す写真である。
以下では添付図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明の技術的思想及び範囲を逸脱しない範疇内で本発明の多様な変更及び変形が可能であるという点は当業者に明らかであろう。よって、本発明は特許請求範囲に記載された発明及びその均等物の範囲内の変更及び変形を全て含む。
本発明の実施例を説明するために図面に開示した形状、寸法、比率、角度、個数などは例示的なものであるので、本発明が図面に示した事項に限定されるものではない。明細書全般にわたって同じ構成要素は同じ参照符号で指称する。
本明細書で‘含む’、‘有する’、‘なる’などが使われる場合、‘〜のみ’という表現が使われない限り、他の部分が付け加わることができる。構成要素が単数で表現された場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む。また、構成要素の解釈において、別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈される。
位置関係についての説明の場合、例えば、‘〜上に’、‘〜の上部に’、‘〜の下部に’、‘〜のそばに’などのように二つの部分の位置関係が説明される場合、‘すぐ’又は‘直接’という表現が使わない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもある。
時間関係についての説明の場合、例えば、‘〜の後に’、‘〜に続き’、‘〜の次に’、‘〜の前に’などのように時間的先後関係が説明される場合、‘すぐ’又は‘直接’という表現を使わない限り、連続的ではない場合も含むことがある。
多様な構成要素を敍述するために、‘第1’、‘第2’などの表現を使うが、これらの構成要素はこのような用語に制限されない。このような用語は単に一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもある。
“少なくとも一つ”の用語は一つ以上の関連項目から提示可能な全ての組合せを含むものと理解されなければならない。
本発明の多くの実施例のそれぞれの特徴は部分的に又は全体的に互いに結合又は組合可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施されることもでき、連関関係で一緒に実施されることもできる。
図1は本発明の一実施例による銅箔100の概略断面図である。
図1を参照すれば、銅箔100は銅層110を含む。本発明の一実施例によれば、銅箔100は、銅層110上に配置された防錆膜210を含む。防錆膜210は省略することができる。
本発明の一実施例によれば、銅層110はマット面(matte surface)MS及びその反対側のシャイニー面(shiny surface)SSを有する。
銅層110は、例えば電気メッキで回転負極ドラム上に形成されることができる(図8参照)。ここで、シャイニー面SSは電気メッキ過程で回転負極ドラムと接触した面を指称し、マット面MSはシャイニー面SSの反対側面を指称する。
シャイニー面SSがマット面MSより低い表面粗度(Rz)を有することが一般的ではあるが、本発明の一実施例がこれに限定されるものではない。シャイニー面SSの表面粗度(Rz)がマット面MSの表面粗度(Rz)と同一であるかそれより高いこともある。
防錆膜210は銅層110のマット面MS及びシャイニー面SSの少なくとも一面に配置されることができる。図1を参照すれば、防錆膜210がマット面MSに配置される。しかし、本発明の一実施例がこれに限定されるものではなく、防錆膜210はシャイニー面SSにのみ配置されることもでき、マット面MSとシャイニー面SSの両方に配置されることもできる。
防錆膜210は銅層110を保護する。防錆膜210は保存過程で銅層110が酸化するか変質することを防止することができる。銅層110上に防錆膜210が配置されていない場合、時間の経過によって銅層110に表面酸化が発生して、銅箔100を含む装置、例えば二次電池の寿命が低下することがある。このような防錆膜210を保護層とも言う。防錆膜210に特別な制限があるものではなく、銅層110を保護することができる膜又は層はいずれも防錆膜210となることができる。
本発明の一実施例によれば、防錆膜210は、クロム(Cr)、シラン化合物及び窒素化合物の少なくとも1種を含むことができる。
例えば、クロム(Cr)を含む防錆液、すなわちクロム酸化合物を含む防錆液で防錆膜210を形成することができる。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は、銅層110を基準としてマット面MS方向の表面である第1面S1及びシャイニー面SS方向の表面である第2面S2を有する。図1で、銅箔100の第1面S1は防錆膜210の表面、第2面S2はシャイニー面SSである。銅層110に防錆膜210が配置されていない場合、銅層110のマット面MSが銅箔100の第1面S1となる。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は0.52以下の集合組職係数バイアス(Texture Coefficient Bias、TCB)を有する。
より具体的に、銅箔100の(220)面の集合組織係数バイアス[TCB(220)]は0.52以下である。本発明の一実施例によれば、銅箔100の(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]を銅箔100の集合組職係数バイアス[TCB(220)]とも言う。
(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]は位置による(220)面の集合組職係数[TC(220)]の偏差又は傾向性を示す。集合組職係数バイアス[TCB(220)]は銅箔100表面の結晶構造に係わる。(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]は次の式1で求めることができる。具体的に、銅箔100の幅方向に左側、中央及び右側の各地点でそれぞれ3回ずつ[TC(220)](220面の集合組職係数)を測定した(下記の式2参照)。このとき、最高の[TC(220)]値をTCmaxとし、最低の[TC(220)]値をTCminとする。集合組職係数バイアス[TCB(220)]はTCmaxとTCmin間の差、すなわち“TCmax−TCmin”値として算出される。
(式1)
集合組職係数バイアス[TCB(220)]=TCmax−TCmin
一方、銅箔100の幅方向にサンプルを採取する基準は重量偏差測定法と同様に適用することもできる。
式1を参照すれば、(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]は(220)面の集合組職係数[TC(220)]から求める。
以下、図2を参照して、本発明の一実施例による(220)面の集合組職係数[TC(220)]を測定及び算出する方法を説明する。
図2Aは銅箔のXRDグラフを示す図である。より具体的に、図2Aは銅箔100のXRDグラフである。
(220)面の集合組職係数[TC(220)]の測定において、まず、30°〜95°の回折角(2θ)の範囲でX線回折法(XRD)によって、n個の結晶面に対応するピークを有するXRDグラフが得られる[Target:Copper Kalpha 1,2θ interval:0.01°、2θ scan speed:3°/min]。例えば、図2Aに示したように、(111)面、(200)面、(220)面、及び(311)面に相当する四つのピークが示されているXRDグラフを得ることができる。図2Aを参照すれば、nは4である。
ついで、このグラフから各結晶面(hkl)のXRD回折強度[I(hkl)]を求める。また、JCPDS(Joint Committee on Powder Diffraction Standards)によって規定された標準銅粉末のn個の結晶面のそれぞれに対するXRD回折強度[I(hkl)]を求める。ついで、n個の結晶面の“I(hkl)/I(hkl)”に対する算術平均値を算出し、その算術平均値で(220)面のI(220)/I(220)を割ることによって(220)面の集合組職係数[TC(220)]を算出する。すなわち、(220)面の集合組職係数[TC(220)]は次の式2によって算出する。
(式2)
本発明の一実施例によれば、銅箔100の(220)面は0.52以下の集合組職係数バイアス[TCB(220)]を有することができる。すなわち、銅箔100は0.52以下の集合組職係数[TC(220)]を有することができる。
(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]が0.52を超える場合、層110又は銅箔100内で局部的な結晶構造の差による局部的な集合組職の差によって、ロールツーロール(Roll To Roll)工程による銅箔100の製造過程で銅箔に印加される張力(Tension)によって銅箔100が易しく変形し、これによって銅箔100にしわが発生することがある。
したがって、本発明の一実施例によれば、銅箔100の(220)面の集合組職係数[TC(220)]が0.52以下の低い水準で維持されるようにする。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は29〜65kgf/mmの引張強度を有する。引張強度はIPC−TM−650 Test Method Manualの規定にしたがって万能試験器(UTM)で測定することができる。本発明の一実施例によれば、Instron社の万能試験器で引張強度を測定する。ここで、引張強度測定用サンプルの幅は12.7mm、グリップ(grip)間の距離は50mm、測定速度は50mm/minである。評価のために、サンプルの引張強度を3回にかけて繰り返し測定し、その平均値を銅箔100の引張強度として使うことができる。
銅箔100の引張強度が29kgf/mm未満であれば、製造工程で銅箔100に加わる張力(tension)などの力を銅箔100が耐えることができなくて、ロールツーロール工程中に銅箔100にしわが発生することがある。
一方、銅箔100の引張強度が65kgf/mmを超えれば、銅箔100の引張強度が優れて製造工程で銅箔100に加わる張力(tension)などの力を銅箔100が充分に耐えるが、銅箔100そのものの脆性が増加し、ロールツーロール工程中に銅箔100に局部的に加わる力に対応して銅箔100が伸びることができないため、銅箔100に引裂が発生することがある。それによって、銅箔100の使用性が低下する。例えば、銅箔の製造工程又は銅箔を用いた二次電池用電極の製造工程で引裂(tear)が発生して安定的な製品製造に難しさが生じることがある。
仮に、ロールツーロール工程による銅箔の製造工程中にこのような引裂が発生する場合、ロールツーロール工程設備の稼働を中断し、引き裂けられた部分を除去した後、工程設備を再稼動させなければならないため、工程時間及び費用が増加し、生産性が低下する。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は18〜148μmの粗度プロファイル要素平均間隔(mean width of roughness profile elements)(Rsm)を有する。
粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)はJIS B 0601−2001規格によって粗度計で測定することができる。本発明の一実施例によれば、ミツトヨ社のSJ−310モデルで粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)を測定した。ここで、カットオフ(cutoff)長を除いた測定長は4mmであり、カットオフ(cutoff)長は初期と終期にそれぞれ0.8mmである。スタイラスチップ(stylus tip)の半径(radius)は2μmである。
図2Bは粗度プロファイル要素(roughness profile element)のグラフである。
図2Bを参照すれば、粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)は、一つの山(谷)が平均線(ML)と交差する点から隣接した山(谷)の対応点までの距離(XSi、ここで、i=1、2、3、…、m)の算術平均値である。具体的に、粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)は次の式3で求めることができる。
(式3)
粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)は周期的なきめがある表面を評価するのに適する。
粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)が18μm未満であれば、表面に凹凸があまりにも多くてロールツーロール(Roll To Roll)工程による銅箔100の製造過程中に張力(Tension)が凹凸に集中する可能性が高く、それによって銅箔100に引裂が発生する確率が高くなる。
一方、粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)が148μmを超えれば、凹凸の間隔があまりにも大きくてロールツーロール(Roll To Roll)工程による銅箔100の製造過程でスリップ(slip)が発生しやすく、これによって銅箔100にしわが発生することがある。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は0.6μm以上の最大高さ粗度(Rmax)を有する。
最大高さ粗度(Rmax)はJIS B 0601−2001規格によって粗度計で測定することができる。本発明の一実施例によれば、ミツトヨ社のSJ−310モデルで最大高さ粗度(Rmax)を測定することができる。具体的に、カットオフ(cutoff)長を除いた測定長は4mmであり、カットオフ(cutoff)長は初期と終期にそれぞれ0.8mmとする。スタイラスチップ(stylus tip)の半径(radius)は2μmとし、測定圧力は0.75mNとする。
最大高さ粗度(Rmax)が0.6μm未満の場合、銅箔100がボビン又はワインダーに巻き取られるとき、銅箔100間の重量重畳によって、銅箔100が局部的に伸びる現象が発生してたるみ不良を発生することがある。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は3.5μm以下の最大高さ粗度(Rmax)を有することができる。銅箔100の最大高さ粗度(Rmax)が3.5μmを超える場合、ロールツーロール(RTR)工程による銅箔100の製造工程で銅箔100がボビン又はワインダーに巻き取られるとき、銅箔と銅箔の間に空気が閉じこめられてたるみ(bagginess)が発生することがある。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は5%以下の重量偏差を有する。より具体的に、銅箔100は0〜5%の重量偏差を有することができる。ここで、重量偏差が0というのは重量偏差がないことを意味する。
本発明の一実施例によれば、重量偏差は銅箔100の幅方向に任意の3地点で測定した重量の平均(平均重量)及び重量の標準偏差から求めることができる。具体的に、銅箔100の幅方向、すなわち巻取方向に垂直な方向(Transverse Direction、TD)に配列された3つの地点で5cm×5cmのサンプルを取った後、各サンプルの重量を測定して単位面積当たり重量を算出し、3個サンプルの単位面積当たり重量から3地点の“平均重量”と“重量の標準偏差”を算出した後、式4によって重量偏差を求めることができる。
(式4)
銅箔100の重量偏差が5%を超えれば、ロールツーロール工程で銅箔100が巻き取られるとき、銅箔100間の重量重畳によって銅箔100が局部的に伸びる現象が発生し、銅箔100にたるみが発生することがある。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は25±15℃の常温で2%以上の伸び率を有する。伸び率はIPC−TM−650 Test Method Manualに規定された方法によって万能試験器(UTM)で測定することができる。本発明の一実施例によれば、Instron社の設備を使うことができる。ここで、伸び率測定用サンプルの幅は12.7mm、グリップ(grip)間の距離は50mm、測定速度は50mm/minである。3回にかけて伸び率を測定した後、その平均値を伸び率値として使うことができる。
銅箔100の伸び率が2%未満であれば、銅箔100の製造過程で加わる力に対応して銅箔100が伸びることができずに破れる危険が発生することがある。
より具体的に、銅箔100は2〜20%の伸び率を有することができる。
本発明の一実施例によれば、銅箔100は4μm〜30μmの厚さを有することができる。銅箔100の厚さが4μm未満の場合、銅箔100の製造工程又は銅箔100を用いた製品、例えば二次電池用電極又は二次電池の製造工程で作業性が低下する。銅箔100の厚さが30μmを超える場合、銅箔100を用いた二次電池用電極の厚さが大きくなり、このような大きい厚さによって二次電池の高容量の具現に難しさが生じることがある。
本発明の一実施例によれば、たるみ(bagginess)としわ(wrinkle)は互いに区別される。
図9は銅箔のたるみ(bagginess)を例示する写真である。図9で、矢印(↑)で表示した部分はたるみが発生した部分である。本発明の一実施例によれば、たるみは銅箔100が局部的に伸びて平たく広がっていない状態又はその部分を指称する。
図10は銅箔のたるみ(wrinle)を例示する写真である。図10で、矢印(↑)で表示した部分はたるみが発生した部分である。本発明の一実施例によれば、たるみは銅箔100が局部的に折り畳まれた状態又はその部分を指称する。
しかし、本発明の一実施例がこれに限定されるものではなく、たるみ(bagginess)としわ(wrinkle)を区別せずに二つの中で一つの用語で表現することもできる。例えば、銅箔100が局部的に伸びて平たく広がっていない場合と銅箔100が局部的に折り畳まれた場合を区分しなくていずれも“たるみ”と表現するか、又は“しわ”と表現することもできる。
すなわち、たるみ(bagginess)としわ(wrinkle)を区別せずにこれらの両者を“たるみ”と表現するか、又は“しわ”と表現することもできる。
図3は本発明の他の一実施例による銅箔200の概略断面図である。以下、重複を避けるために、先に説明した構成要素についての説明は省略する。
図3を参照すれば、本発明の他の一実施例による銅箔200は、銅層110及び銅層110のマット面MSとシャイニー面SSにそれぞれ配置された二つの防錆膜210、220を含む。図1に示した銅箔100と比較して、図3に示した銅箔200は、銅層110のシャイニー面SSに配置された防錆膜220をさらに含む。
説明の便宜のために、二つの防錆膜210、220のうち銅層110のマット面MSに配置された防錆膜210を第1保護層と、シャイニー面SSに配置された防錆膜220を第2保護層と言える。
図3に示した銅箔200の第1面S1はマット面MSに配置された防錆膜210の表面と同一であり、第2面S2はシャイニー面SSに配置された防錆膜220の表面と同一である。
本発明の他の一実施例によれば、二つの防錆膜210、220はそれぞれクロム(Cr)、シラン化合物及び窒素化合物の少なくとも一つを含むことができる。
図3に示した銅箔200の(220)面は0.52以下の集合組職係数バイアス[TCB(220)]を有する。
また、図3に示した銅箔200は29〜65kgf/mmの引張強度及び18〜148μmの粗度プロファイル要素平均間隔(mean width of roughness profile elements)(Rsm)を有する。また、銅箔200は0.6μm以上の最大高さ粗度(Rmax)及び5%以下の重量偏差を有し、25±15℃の常温で2%以上の伸び率を有し、4μm〜30μmの厚さを有する。
図4は本発明のさらに他の一実施例による二次電池用電極300の概略断面図である。
図4に示した二次電池用電極300は、例えば図6に示した二次電池500に適用可能である。
図4を参照すれば、本発明のさらに他の一実施例による二次電池用電極300は、銅箔100及び銅箔100上に配置された活物質層310を含む。ここで、銅箔100は電流集電体として使われる。
具体的に、本発明のさらに他の一実施例による二次電池用電極300は、第1面S1と第2面S2を有する銅箔100及び銅箔100の第1面S1と第2面S2の少なくとも一方に配置された活物質層310を含む。また、銅箔100は、銅層110及び銅層110上に配置された防錆膜210を含む。
図4には電流集電体として図1の銅箔100を用いたものが示されている。しかし、本発明のさらに他の一実施例がこれに限定されるものではなく、図3に示した銅箔200を二次電池用電極300の集電体として使うこともできる。
また、銅箔100の表面S1、S2のうち第1面S1にだけ活物質層310が配置された構造が図4に示されているが、本発明のさらに他の一実施例がこれに限定されるものではない。銅箔100の第1面S1と第2面S2の両方に活物質層310がそれぞれ配置されることもでき、銅箔100の第2面S2にだけ活物質層310が配置されることもできる。
図4に示した活物質層310は電極活物質からなり、特に負極活物質からなることができる。すなわち、図4に示した二次電池用電極300は負極として使われることができる。
活物質層310は、炭素、金属、金属の酸化物及び金属と炭素の複合体の少なくとも一つを含むことができる。金属として、Ge、Sn、Li、Zn、Mg、Cd、Ce、Ni及びFeの少なくとも1種を使うことができる。また、二次電池の充放電容量を増加させるために、活物質層310はシリコン(Si)を含むことができる。
本発明の一実施例による銅箔100が使われる場合、二次電池用電極300の製造過程中に銅箔100のたるみ、しわ又は引裂が防止される。よって、二次電池用電極300の製造効率が向上し、このような二次電池用電極300を含む二次電池の充放電効率及び容量維持率が向上することができる。
図5は本発明のさらに他の一実施例による二次電池用電極400の概略断面図である。
本発明のさらに他の一実施例による二次電池用電極400は、銅箔200及び銅箔200上に配置された活物質層310、320を含む。
図5を参照すれば、銅箔200は、銅層110及び銅層110の両面MS、SSに配置された二つの防錆膜210、220を含む。また、図5に示した二次電池用電極300は、銅箔200の両面に配置された二つの活物質層310、320を含む。ここで、銅箔200の第1面S1上に配置された活物質層310を第1活物質層と、銅箔200の第2面S2に配置された活物質層320を第2活物質層と言える。
両活物質層310、320は互いに同一の材料から同じ方法で形成することもでき、相異なる材料又は相異なる方法で形成することもできる。
図6は本発明のさらに他の一実施例による二次電池500の概略断面図である。図6に示した二次電池500は、例えばリチウム二次電池である。
図6を参照すれば、二次電池500は、正極(cathode)370、正極370と対向して配置された負極(anode)340、正極370と負極340の間に配置され、イオンが移動することができる環境を提供する電解質(electrolyte)350、及び正極370と負極340を電気的に絶縁させる分離膜(separator)360を含む。ここで、正極370と負極340の間で移動するイオンはリチウムイオンである。分離膜360は一つの電極で発生した電荷が二次電池500の内部を通じて他の電極に移動して無駄に消耗することを防止するために、正極370と負極340を分離する。図6を参照すれば、分離膜360は電解質350内に配置される。
正極370は正極集電体371及び正極活物質層372を含む。正極集電体371として、例えばアルミニウムホイル(foil)を使うことができる。
負極340は、負極集電体341及び活物質層342を含む。負極340の活物質層342は負極活物質を含む。
負極集電体341として、図1及び図3に示した銅箔100、200を使うことができる。また、図4及び図5に示した二次電池用電極300、400を図6に示した二次電池500の負極340として使うことができる。
図7は本発明のさらに他の一実施例による軟性銅箔積層フィルム600の概略断面図である。
本発明のさらに他の一実施例による軟性銅箔積層フィルム600は、高分子膜410及び高分子膜410上に配置された銅箔100を含む。図1に示した銅箔100を含む軟性銅箔積層フィルム600が図7に示されているが、本発明のさらに他の一実施例がこれに限定されるものではない。例えば、図3に示した銅箔200又は他の銅箔を軟性銅箔積層フィルム600に使うことができる。
高分子膜410は軟性(flexibility)及び非伝導性を有する。高分子膜410の種類に特別な制限があるものではない。高分子膜410は、例えばポリイミドを含むことができる。ロールプレス(Roll Press)によってポリイミドフィルムと銅箔100をラミネートして軟性銅箔積層フィルム600を形成することができる。もしくは、銅箔100上にポリイミド前駆体溶液をコートしてから熱処理することによって軟性銅箔積層フィルム600を形成することもできる。
銅箔100は、マット面MSとシャイニー面SSを有する銅層110及び銅層110のマット面MS及びシャイニー面SSの少なくとも一方に配置された防錆膜210を含む。ここで、防錆膜210は省略することもできる。
図7を参照すれば、防錆膜210上に高分子膜410が配置されたものが例示されているが、本発明のさらに他の一実施例がこれに限定されるものではない。高分子膜410が銅層110のシャイニー面SS上に配置されることもできる。
以下、図8を参照して、本発明の他の実施例による銅箔200の製造方法を具体的に説明する。
図8は図3に示した銅箔200の製造方法を示す概略図である。
まず、銅イオンを含む電解液11内に互いに離隔して配置された正極板13及び回転負極ドラム12を30〜80ASD(A/dm)の電流密度で通電させて銅層110を形成する。
具体的に、図8を参照すれば、電解槽10に収容された電解液11内に配置された正極板13及び回転負極ドラム12に40〜80ASD(A/dm)の電流密度を印加して回転負極ドラム12上に銅を電着(electrodeposit)することによって銅層110を形成する。このとき、正極板13と回転負極ドラム12間の間隔は8〜13mmの範囲に調整することができる。
正極板13と回転負極ドラム12の間に印加される電流密度が高いほど均一に電着されて銅層110のマット面MSの表面粗度が減少し、電流密度が低いほど不均一にメッキされて銅層110のマット面MSの表面粗度が高くなる。
電解液11は70〜100g/Lの銅イオン及び80〜130g/Lの硫酸を含む。電解液の温度は50〜70℃に維持する。このような濃度を有する電解液11内で、回転負極ドラム12上に銅が容易に電着されることができる。
また、電解液11は有機物であり、2〜20mg/Lの2−メルカプトチアゾリン(2−mercaptothiazoline)、2〜20mg/Lのビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド[bis−(3−sulfopropyl)disulfide](SPS)及び50mg/L以下のポリエチレングリコール(PEG)を含む。
2−メルカプトチアゾリン(2−mercaptothiazoline)は“MTZ”とも言い、下記の化学式1で表現することができる。
2−メルカプトチアゾリン(MTZ)は銅層110製造過程で結晶粒微細化の機能をする。電解液11内で2−メルカプトチアゾリン(MTZ)の濃度が2mg/L未満であれば、2−メルカプトチアゾリン(MTZ)による結晶粒微細化が十分ではなくて、銅箔200の引張強度が29kgf/mm未満となる。一方、2−メルカプトチアゾリン(MTZ)の濃度が20mg/Lを超えれば、2−メルカプトチアゾリン(MTZ)による結晶粒微細化が過度になって銅箔200の引張強度が65kgf/mmを超えることになる。
電解液11内で光沢剤の役割をするビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)の濃度が20mg/Lを超えて過度に高くなれば、銅層110の表面があまりにも均一に形成されて単位区間当たり凹凸数が少なくなり、これにより銅箔200の粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)が148μmを超える。一方、ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)の濃度が2mg/L未満であれば、銅電着時に表面を均一にする光沢剤の濃度があまりにも低くて銅層110の表面が不均一に形成される。これにより、銅箔200の単位区間当たり凹凸数が多くなり、粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)が18μm未満となる。
ポリエチレングリコール(PEG)は銅電着時に銅層110の表面を平坦にする役割をする。よって、電解液11内でポリエチレングリコール(PEG)の濃度が増加するほど銅層110の平滑度が高くなる。電解液11内のポリエチレングリコール(PEG)の濃度が50mg/Lを超えれば、銅箔200の表面の平滑度が高くなって銅箔200の最大高さ粗度(Rmax)が0.6μm未満となる。
電解液11は50mg/L以下の銀(Ag)を含む。ここで、銀(Ag)は電解液11に解離したイオン状態(Ag)及び解離しなかった状態(Ag)を含み、塩として存在する状態も全て含む。一般に、電解液11内で銀(Ag)は不純物に当たる。電解液11内で銀(Ag)の濃度が50mg/Lを超えれば、回転負極ドラム12上に銅が過度に不均一に電着されることがある。よって、電解液11内の銀(Ag)の濃度を50mg/L以下に管理する。
電解液11内の銀(Ag)の濃度を50mg/L以下に管理するために、電解液11に塩素(Cl)を投入して銀(Ag)が塩化銀(AgCl)の形態として沈澱するようにすることによって銀(Ag)を除去することができる。例えば、電解液11は10〜30mg/Lの塩素(Cl)を含むことができる。ここで、塩素(Cl)は塩素イオン(Cl)及び分子内に存在する塩素原子を全て含む。具体的に、塩素(Cl)は銀(Ag)イオンを塩化銀(AgCl)の形態として沈澱させることができる。このような塩化銀(AgCl)は濾過によって除去することができる。
電解液11内の不純物の含量を減らすために、銅イオンの材料となる銅ワイヤを熱処理し、熱処理された銅ワイヤを酸洗した後、酸洗された銅ワイヤを電解液用硫酸に投入することができる。
電解液11は35〜50m/hourの流量を有することができる。すなわち、電着による銅層110の形成過程で電解液11に存在する固形不純物を除去するために、電解液11を35〜50m/hourの流量で循環させることができる。電解液11の循環過程で電解液11を濾過することができる。このような濾過によって塩化銀(AgCl)のような不純物を除去することにより、電解液11の清浄度を維持することができる。
本発明の一実施例によれば、単位時間(秒)当たり電解液11の流量変化量(以下“流量偏差”と言う)が5%以下となるようにすることができる。流量偏差が5%を超える場合、不均一なメッキによって不均一な銅層110が形成されることがあり、それによって銅箔100の(220)面の集合組織係数バイアス[TCB(220)]が0.52を超えることになる。
一方、電解液11をオゾン処理するか電気メッキによって銅層110を形成するうちに電解液11に過酸化水素及び空気を投入することによって電解液11の清浄度を維持又は向上させることができる。
ついで、洗浄槽20で銅層110を洗浄する。
銅層110の表面の不純物を除去するために、洗浄槽20で水洗を行うことができる。もしくは、銅層110の表面の不純物を除去するために、酸洗(acid cleaning)を行い、ついで酸洗に使用された酸性溶液の除去のための水洗(water cleaning)を行うこともできる。洗浄工程は省略することもできる。
ついで、銅層110上に防錆膜210、220を形成する。
図8を参照すれば、防錆槽30に収容された防錆液31内に銅層110を浸漬することで、銅層110上に防錆膜210、220を形成することができる。ここで、防錆液31はクロムを含み、防錆液31内でクロム(Cr)はイオン状態で存在することができる。防錆液31は0.5〜5g/Lのクロムを含むことができる。このように形成された防錆膜210、220を保護層とも言う。
一方、防錆膜210、220はシラン処理によるシラン化合物を含むこともでき、窒素処理による窒素化合物を含むこともできる。
このような防錆膜210、220の形成によって銅箔200が形成される。
ついで、銅箔200を洗浄槽40で洗浄する。このような洗浄工程は省略することができる。
ついで、乾燥工程を行った後、銅箔200をワインダー(WR)で巻き取る。
以下、製造例及び比較例に基づいて本発明を具体的に説明する。ただし、下記の製造例は本発明の理解を助けるためのものであるだけで、本発明の権利範囲がこれらの製造例に制限されない。
製造例1〜6及び比較例1〜6
電解槽10、電解槽10に配置された回転負極ドラム12及び回転負極ドラム12から離隔して配置された正極板13を含む製箔機を用いて銅箔を製造した。電解液11は硫酸銅溶液であり、電解液11の銅イオン濃度は75g/L、硫酸濃度は100g/L、塩素イオン(Cl)の濃度は17mg/Lであり、電解液11の温度は55℃に維持した。
電解液11は表1に開示した濃度の2−メルカプトチアゾリン(MTZ)、ビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)及びポリエチレングリコール(PEG)を含む。また、電解液11は42m/hourの流量で循環し、流量偏差は表1に開示した通りである。
まず、回転負極ドラム12と正極板13の間に60 ASDの電流密度で電流を印加して銅層110を形成した。
ついで、防錆槽30に収容された防錆液31に銅層110を浸漬させることにより、銅層110の表面にクロムを含む防錆膜210、220を形成した。このとき、防錆液31の温度は30℃で維持し、防錆液31は2.2g/Lのクロム(Cr)を含む。その結果、製造例1〜6及び比較例1〜6の銅箔が製造された。
このように製造された製造例1〜6及び比較例1〜6の銅箔に対し、(i)(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]、(ii)引張強度、(iii)粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)、及び(iv)最大高さ粗度(Rmax)を測定した。
その結果は表2に示した。
(i)(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]測定
まず、製造例1〜6及び比較例1〜6で製造された銅箔の(220)面の集合組職係数[TCB(220)]を測定した。
製造例1〜6及び比較例1〜6で製造した銅箔に対して30°〜95°の回折角(2θ)の範囲でX線回折法(XRD)[(i)Target:Copper K alpha 1、(ii)2θ interval:0.01°、(iii)2θ scan speed:3°/min]を実施することにより、n個の結晶面に対応するピークを有するXRDグラフを得た。このグラフから各結晶面(hkl)のXRD回折強度[I(hkl)]を求めた。また、JCPDS(Joint Committee on Powder Diffraction Standards)によって規定された標準銅粉末のn個の結晶面のそれぞれに対するXRD回折強度[I(hkl)]を求めた。ここで、結晶面は(111)面、(200)面、(220)面及び(311)面であり、nは4である。
ついで、n個の結晶面のI(hkl)/I(hkl)の算術平均値を求めた後、求めた算術平均値で(220)面のI(220)/I(220)を割ることによって銅箔の(220)面の集合組職係数[TC(220)]を算出した。(220)面の集合組職係数[TC(220)]は次の式2によって算出した。
(式2)
(220)面の集合組職係数[TC(220)]を用いて、次の式1によって(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]を測定した。
具体的に、銅箔100の幅方向に左側、中央及び右側の各地点でそれぞれ3回ずつ[TC(220)](220面の集合組職係数)を測定してその平均を求めた。このとき、最高の[TC(220)]値をTCmaxとし、最低の[TC(220)]値をTCminとする。ついで、TCmaxとTCmin間の差、すなわち“TCmax−TCmin”値を計算して集合組職係数バイアス[TCB(220)]を算出した。
(式1)
集合組職係数バイアス[TCB(220)]=TCmax−TCmin
(ii)引張強度測定
IPC−TM−650 Test Method Manualの規定にしたがってInstron社の万能試験器で製造例1〜6及び比較例1〜6で製造された銅箔の引張強度を測定した。引張強度測定用サンプルの幅は12.7mm、グリップ(grip)間の距離は50mm、測定速度は50mm/minであった。サンプルの引張強度を3回にかけて繰り返し測定し、その平均を測定結果として評価した。
(iii)粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)測定
粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)はJIS B 0601−2001規格によって粗度計で測定した。具体的に、ミツトヨ社のSJ−310モデルで粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)を測定した。ここで、カットオフ(cutoff)長を除いた測定長は4mmであり、カットオフ(cutoff)長は初期と終期にそれぞれ0.8mmであった。また、スタイラスチップ(stylus tip)の半径(radius)は2μmであった。
表面粗度プロファイルにおいて、一つの山(谷)が平均線(ML)と交差する点から隣接した山(谷)の対応点までの距離をXSiとするとき、粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)は次の式3で求めることができる。
(式3)
(iv)最大高さ粗度(Rmax)測定
JIS B 0601−2001規格によって、粗度計で最大高さ粗度(Rmax)を測定した。具体的に、ミツトヨ社のSJ−310モデルで最大高さ粗度(Rmax)を測定した。ここで、カットオフ(cutoff)長を除いた測定長は4mmであり、カットオフ(cutoff)長は初期と終期にそれぞれ0.8mmとした。スタイラスチップ(Stylus tip)の半径(Radius)は2μmとし、測定圧力は0.75mNとした。以上のように設定した後に測定することにより、ミツトヨ社の粗度計による測定値を基準として最大高さ粗度(Rmax)に対する測定値を得た。
(v)たるみ、しわ及び引裂発生観察
1)負極製造
商業的に利用可能な負極活物質用カーボン100重量部に2重量部のスチレンブタジエンゴム(SBR)及び2重量部のカルボキシメチルセルロース(CMC)を混合し、蒸溜水を溶剤として用いて負極活物質用スラリーを調製した。ドクターブレードを用いて10cmの幅を有する製造例1〜6及び比較例1〜7の銅箔上に40μmの厚さで負極活物質用スラリーを塗布し、これを120℃で乾燥し、1ton/cmの圧力で加圧して二次電池用負極を製造した。
2)電解液製造
エチレンカーボネート(EC)及びエチレンメチルカーボネート(EMC)を1:2の比率で混合した非水性有機溶媒に溶質であるLiPFを1Mの濃度で溶解して基本電解液を製造した。99.5重量%の基本電解液と0.5重量%の無水コハク酸(Succinic anhydride)を混合して非水性電解液を製造した。
3)正極製造
Li1.1Mn1.85Al0.05のリチウムマンガン酸化物とo−LiMnOの斜方晶系(orthorhombic)結晶構造のリチウムマンガン酸化物を90:10(重量比)の比で混合して正極活物質を製造した。正極活物質、カーボンブラック、及び決着剤であるPVDF[Poly(vinylidenefluoride)]を85:10:5(重量比)で混合し、これを有機溶媒であるNMPと混合してスラリーを製造した。このように製造されたスラリーを20μm厚さのAl箔(foil)の両面に塗布してから乾燥して正極を製造した。
4)試験用リチウム二次電池製造
アルミニウム缶の内部に、アルミニウム缶と絶縁されるように正極と負極を配置し、その間に非水性電解液及び分離膜を配置してコイン状のリチウム二次電池を製造した。分離膜としてポリプロピレン(Celgard 2325;厚さ25μm、平均細孔径(average pore size)φ28nm、気孔率(porosity)40%)を使った。
5)たるみ、しわ及び引裂発生観察
一連のリチウム二次電池製造過程で銅箔のたるみ、しわ及び引裂を観察した。特に、銅箔及び負極の製造過程で銅箔のたるみ、しわ及び引裂の発生有無を肉眼で観察した。たるみ、しわ又は引裂が発生しない場合を“良好”と表示した。その評価及び観察の結果は下記の表2に示した。
比較例1〜6による銅箔及びリチウム二次電池の製造過程で銅箔にたるみ、しわ又は引裂が発生したが、製造例1〜6による銅箔及びリチウム二次電池の製造過程では銅箔にたるみ、しわ又は引裂が発生しなかった。
具体的に、次の銅箔を用いてリチウム二次電池を製造する過程で銅箔にたるみ、しわ又は引裂が発生した。
(1)流量偏差が5%を超え、(220)面の集合組職係数バイアス[TCB(220)]が0.52を超える比較例1(しわ発生);
(2)電解液内の2−メルカプトチアゾリン(MTZ)の濃度が1mg/L未満であり、引張強度が29kgf/mm未満の比較例2(しわ発生);
(3)電解液内の2−メルカプトチアゾリン(MTZ)の濃度が20mg/Lを超え、引張強度が65kgf/mmを超える比較例3(引裂発生);
(4)電解液内のビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)の含量が2mg/L未満であり、粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)が18μm未満の比較例4(引裂発生);
(5)電解液内のビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)含量が21mg/Lを超え、粗度プロファイル要素平均間隔(Rsm)が148μmを超える比較例5(しわ発生);
(6)電解液内のポリエチレングリコール(PEG)の含量が50mg/Lを超え、最大高さ粗度(Rmax)が0.6μm未満の比較例6(たるみ発生)。
このような比較例1〜6による銅箔はリチウム二次電池用負極集電体として適しないと評価することができる。
一方、本発明の実施例による条件範囲で製造された製造例1〜6の場合、銅箔の製造過程又は銅箔を用いたリチウム二次電池の製造過程で銅箔が破れなく、銅箔にたるみ又はしわが発生しない。したがって、本発明の実施例による銅箔は優れたロールツーロール(RTR)工程性を有し、リチウム二次電池用負極集電体として有用に使われることができる。
以上で説明した本発明は前述した実施例及び添付図面に限定されるものではなく、本発明の技術的事項を逸脱しない範疇内でさまざまな置換、変形及び変更が可能であることが本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。したがって、本発明の範囲は後述する特許請求範囲によって限定され、特許請求範囲の意味、範囲及びその等価の概念から導出される全ての変更又は変形の形態が本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
100、200 銅箔
210、220 防錆膜
310 活物質層
300、400 二次電池用電極
340 二次電池用負極
370 二次電池用正極
MS マット面
SS シャイニー面

Claims (13)

  1. 銅層を含み、
    29〜65kgf/mmの引張強度、
    18〜148μmの粗度プロファイル要素平均間隔(mean width of roughness profile elements)(Rsm)、及び
    0.52以下の集合組職係数バイアス[TCB(220)]、
    を有する、銅箔。
  2. 前記銅層上に配置された防錆膜をさらに含む、請求項1に記載の銅箔。
  3. 前記防錆膜は、クロム(Cr)、シラン化合物及び窒素化合物の少なくとも1種を含む、請求項2に記載の銅箔。
  4. 0.6μm以上の最大高さ粗度(Rmax)を有する、請求項1に記載の銅箔。
  5. 5%以下の重量偏差を有する、請求項1に記載の銅箔。
  6. 25±15℃の常温で2%以上の伸び率を有する、請求項1に記載の銅箔。
  7. 4μm〜30μmの厚さを有する、請求項1に記載の銅箔。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項記載の銅箔、及び
    前記銅箔上に配置された活物質層、
    を含む、二次電池用電極。
  9. 正極(cathode)、
    前記正極と対向して配置された負極(anode)、
    前記正極と前記負極の間に配置され、イオンが移動することができる環境を提供する電解質(electrolyte)、及び
    前記正極と前記負極を電気的に絶縁させる分離膜(separator)、を含み、
    前記負極は、
    請求項1〜7のいずれか一項記載の銅箔、及び
    前記銅箔上に配置された活物質層、
    を含む、二次電池。
  10. 高分子膜、及び
    前記高分子膜上に配置された、請求項1〜7のいずれか一項記載の銅箔、
    を含む、軟性銅箔積層フィルム。
  11. 銅イオンを含む電解液内に互いに離隔して配置された正極板及び回転負極ドラムを30〜80A/dmの電流密度で通電させて銅層を形成する段階を含み、
    前記電解液は、
    70〜100g/Lの銅イオン、
    80〜130g/Lの硫酸、
    2〜20mg/Lの2−メルカプトチアゾリン(2−Mercaptothiazoline)、
    2〜20mg/Lのビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド[bis−(3−sulfopropyl)disulfide](SPS)、及び
    50mg/L以下のポリエチレングリコール(PEG)、
    を含む、銅箔の製造方法。
  12. 前記電解液は10〜30mg/Lの塩素(Cl)を含む、請求項11に記載の銅箔の製造方法。
  13. 前記電解液の単位時間(秒、second)当たり流量偏差が5%以下である、請求項11に記載の銅箔の製造方法。
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