JP2020020090A - 建設機械用キャブ内装のリアユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】分割構造で構成されるリアユニットの内部に設置された電装品を雨水から保護することが可能な建設機械用キャブ内装のリアユニットの提供。【解決手段】リアユニット1は、メインカバー2とリアカバー3と右サイドカバー4Rとを備える。リアカバー3のうちメインカバー2側に設けられる第1フランジとメインカバー2の後端とが重なった部分には、第1シール部材が設けられる。右サイドカバー4Rのうちメインカバー2側に設けられる第2フランジとメインカバー2の右側方とが重なった部分には、第2シール部材が設けられる。第1フランジと第1シール部材とによって形成される凹部は排水のための第1樋部として機能し、第2フランジと第2シール部材とによって形成される凹部は排水のための第2樋部として機能する。第1樋部と第2樋部とは、いずれも、排水可能に傾斜している。【選択図】図3

Description

本発明は、建設機械用キャブ内装のリアユニットに関する。
従来、建設機械用キャブに侵入する雨水から電装品を保護するための技術が提案されている。例えば、特許文献1では、後窓(21D)からキャブ(8)内に侵入する雨水が後空調ダクト(21)に沿って流下するように雨水を案内する雨水案内部材(26)が設けられている(特許文献1の図5参照)。
また、別の技術としては、運転席後方に配置される電装品をカバーで覆うものが存在する。例えば、特許文献2では、コントローラ(19)、ハーネス(20)等の電気部品がリアカバー(21)によって覆われている(特許文献2の図3,4参照)。雨水対策としては、キャブボックス(14)の内壁側に防水用突起としての樋形部材(23)が設けられている。
特開2015−017438号公報 特開2000−170209号公報
上述した特許文献2に記載のリアカバー(21)は、一体で構成されている関係上、組付けが難しい。また、リアカバー(21)の内部に設置された電気部品をメンテナンスする際には、比較的大きなリアカバー(21)全体を取り外さなければならず、電気部品等の内装品へのアクセス性が良くない。
これに対し、本願の発明者らは、キャブの運転席後方に配置されるリアユニットを分割構造とし、一部のカバーをメンテナンスパネルとして脱着可能に構成することを想起した。分割構造によれば、組付けが容易になり、また、一部のカバーを取り外すことにより内装品へのアクセス性も向上する。
しかし、リアユニットを分割構造にすると、各カバーのつなぎ目から雨水が侵入する可能性がある。例えば、濡れたカッパをキャブ内部にかけた場合に、カッパから滴る雨水が各カバーのつなぎ目から侵入することが想定される。各カバーのつなぎ目から雨水が侵入すれば、リアユニットの内部に設置された電装品が故障する可能性がある。
そこで、本発明は、分割構造で構成されるリアユニットの内部に設置された電装品を雨水から保護することが可能な建設機械用キャブ内装のリアユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、建設機械のキャブにおいて運転席後方に配置される建設機械用キャブ内装のリアユニットであって、 前記キャブの幅方向に延在する取り外し可能なメインカバーと、前記幅方向に延在し、前記メインカバーの後方に配置されるリアカバーと、前記メインカバーの側方に配置されるサイドカバーと、を備え、前記リアカバーのうち前記メインカバー側に設けられる第1フランジは、前記メインカバーの後端に対して間隔をおいて重なるように前記メインカバーの後端の裏側に配置され、前記第1フランジと前記メインカバーの後端とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第1シール部材が設けられ、前記サイドカバーのうち前記メインカバー側に設けられる第2フランジは、前記メインカバーの側方に対して間隔をおいて重なるように前記メインカバーの側方の裏側に配置され、前記第2フランジと前記メインカバーの側方とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第2シール部材が設けられ、前記第1フランジと前記第1シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第1樋部として機能し、前記第2フランジと前記第2シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第2樋部として機能し、前記第1樋部と前記第2樋部とは、いずれも、排水可能に傾斜しており、前記第1樋部の下流側端部は前記第2樋部の上流側端部につながることを特徴とする建設機械用キャブ内装のリアユニットを提供している。
また、前記第1樋部は、正面視において中央付近が最も高く側方に向かうにつれて下がるR形状を有するのが好ましい。
また、前記リアカバーの側方かつ前記サイドカバーの上側には、ピラーカバーが分割可能に配置され、前記ピラーカバーのうち前記リアカバー側に設けられる第3フランジは、前記リアカバーの側方に対して間隔をおいて重なるように前記リアカバーの裏側に配置され、前記第3フランジと前記リアカバーの側方とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第3シール部材が設けられ、前記第3フランジと前記第3シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第3樋部として機能し、前記第3樋部は、排水可能に傾斜しているのが好ましい。
また、前記サイドカバーのうち前記ピラーカバー側に設けられる第4フランジは、前記ピラーカバーの下端に対して間隔をおいて重なるように前記ピラーカバーの裏側に配置され、前記第4フランジと前記ピラーカバーの下端とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第4シール部材が設けられ、前記第4フランジと前記第4シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第4樋部として機能し、前記第4樋部は、排水可能に傾斜しているのが好ましい。
更に、前記第2樋部の上流側端部が水溜り部として他の部分よりも幅広に構成され、前記第1樋部、前記第3樋部及び第4樋部は合流して前記第2樋部の上流側端部につながり、前記第2樋部の下流側はフロアへ向かって下がっているのが好ましい。
本発明によれば、第1樋部及び第2樋部を介して雨水が排水されるため、分割構造で構成されるリアユニットの内部に設置される電装品を雨水から保護できる。また、メインカバーが取り外し可能に構成されているため、内部の電装品に容易にアクセスすることが可能である。
本発明の実施形態による油圧ショベル(建設機械)を示す側面図。 油圧ショベルのキャブ内装のリアユニットを示す斜視図。 リアユニットが分解された状態を示す斜視図。 リアユニットを示す平面図。 リアユニットを示す正面図。 図4のAA位置で切った断面図。 図4のBB位置で切った断面図。 図5のCC位置で切った断面図。 図6のDD位置で切った断面図。 図7のEE位置で切った断面図。 図5のGG位置で切った断面図。 図4のFF位置で切った断面図。 雨水の排水経路を説明するための図。 メインカバーと右サイドカバーとの間に形成される樋部の上流側後端を拡大した拡大図。
<1.実施形態>
本発明の実施形態による建設機械用キャブ内装のリアユニットについて、図1から図14に基づいて説明する。以下、本発明に係る建設機械の一例として、図1に示す油圧ショベルを例示する。また、建設機械用キャブ内装のリアユニットの一例として、図1に示すリアユニット1を例示する。なお、説明の都合上、各図面では、前後方向、左右方向及び上下方向を必要に応じて定義している。
図1に示されるように、油圧ショベルのキャブ10には、運転席後方にリアユニット1が配置されている。図1及び図2に示されるように、リアユニット1は、側面視L字形状を有している。また、図3に示されるように、リアユニット1は、複数の部材に分割可能に構成されている。
リアユニット1のうち室内側(前側)を向く表面11(図2)は、キャブ10の内装(意匠面)として機能する。
他方、リアユニット1の裏側(表面11の反対側)には、キャブ10の内装品としてヒューズボックス等の電装品(不図示)が設置されている。雨天時の作業等では、濡れたカッパ等がキャブ10に持ち込まれることがある。その際、カッパ等から滴る雨水が内装品(電装品)に浸水して付着すると故障の原因になる。本実施形態では、リアユニット1によって内装品が覆われているため、当該内装品に雨水が浸水しないように構成されている。すなわち、リアユニット1は、単にキャブ10の内装(意匠面、インテリア)として機能するだけでなく、雨水からキャブ10の内装品を保護する保護カバーとしても機能する。
図3に示されるように、リアユニット1は、メインカバー2と、リアカバー3と、右サイドカバー4Rと、左サイドカバー4Lと、右ピラーカバー5Rと、左ピラーカバー5Lと、ロアカバー6とを備えて構成される。
メインカバー2は、キャブ10の幅方向(左右方向)に延在する取り外し可能な部材である。メインカバー2は、後端から前端に向かうにつれて緩かに前方へ傾斜し、その後、下側に屈曲してロアカバー6に接続される。メインカバー2は、前後方向においてリアカバー3とロアカバー6とを接続し、左右方向において右サイドカバー4Rと左サイドカバー4Lとを接続する。
また、上述したように、リアユニット1の裏側には、キャブ10の内装品としてヒューズボックス等の電装品が設置されている。電装品をメンテンナスする際、作業者は、メインカバー2を取り外して当該電装品にアクセスする。そのため、メインカバー2は、メンテナンスパネルやメンテナンストレイ等とも称される。
リアカバー3は、メインカバー2の後方(後端側)に配置され、キャブ10の幅方向に延在する部材である。リアカバー3は、下端から上端に向かうにつれて緩やかに後方へ傾斜し、その後、後ろ側に屈曲している。リアカバー3は、左右方向において右ピラーカバー5Rと左ピラーカバー5Lとを接続する。
ロアカバー6は、メインカバー2の前方下部に配置され、キャブ10の幅方向に延在する部材である。ロアカバー6は、上端(メインカバー2に組付けられる側)から下端(キャブ10のフロア側)に向けて前方に傾斜している。ロアカバー6は、左右方向において右サイドカバー4Rと左サイドカバー4Lとを接続する。
右サイドカバー4Rは、メインカバー2及びロアカバー6の右側に配置される部材である。また、左サイドカバー4Lは、メインカバー2及びロアカバー6の左側に配置される部材である。右サイドカバー4Rの意匠面及び左サイドカバー4Lの意匠面は、いずれも、室内側に向かって下方に傾斜している。
右ピラーカバー5Rは、リアカバー3の右側かつ右サイドカバー4Rの上側において分割可能に配置され、鉛直方向に長尺な部材である。同様に、左ピラーカバー5Lは、リアカバー3の左側かつ左サイドカバー4Lの上側において分割可能に配置され、鉛直方向に長尺な部材である。
続いて、図4から図12を参照しつつ、リアユニット1を構成する各カバー同士の組み付け態様について詳細に説明する。なお、図4は、右ピラーカバー5R及び左ピラーカバー5Lを除いたリアユニット1を上方から見た平面図である。一方、図5は、右ピラーカバー5R及び左ピラーカバー5Lを含むリアユニット1を前方から見た正面図である。また、図6〜図12は、各カバー同士の接続箇所を示す断面図である。
図6に示されるように、メインカバー2のうち右側端部20R(右サイドカバー4Rに組付けられる側の端部)は、一旦上側に屈曲した後に右側に屈曲し、更に下側に屈曲するコの字形状を有している。
また、右サイドカバー4Rのうち左側端部(メインカバー2に組付けられる側)には、一旦左斜め下側に屈曲した後に左斜め上側に屈曲する断面L字形状のフランジ82Rが設けられている。なお、フランジ82Rは、本発明に係る第2フランジの一例である。
フランジ82Rは、メインカバー2の右側端部20Rに対して間隔をおいて重なるように右側端部20Rの裏側(下側)に配置される。そして、フランジ82Rと右側端部20Rとが重なった部分(スペース)には、両者を密着させて浸水を阻止するラバー24Rがシール部材として設けられる。なお、ラバー24Rは、本発明に係る第2シール部材の一例である。
フランジ82Rとラバー24Rとによって形成される凹部は、雨水を排水するための樋部72Rとして機能する。樋部72Rは、メインカバー2の右端及び右サイドカバー4Rの左端の形状に沿って上流側から下流側に向かうにつれて下方に傾斜している。なお、樋部72Rは、本発明に係る第2樋部の一例である。
図7に示されるように、メインカバー2のうち左側端部20L(左サイドカバー4Lに組付けられる側の端部)は、一旦上側に屈曲した後に左側に屈曲し、更に下側に屈曲するコの字形状を有している。
また、左サイドカバー4Lのうち右側端部(メインカバー2に組付けられる側)には、一旦下側に屈曲した後に左斜め上側に屈曲する断面L字形状のフランジ82Lが設けられている。なお、フランジ82Lは、上述したフランジ82Rと同じく本発明に係る第2フランジの一例である。
フランジ82Lは、メインカバー2の左側端部20Lに対して間隔をおいて重なるように左側端部20Lの裏側(下側)に配置される。そして、フランジ82Lと左側端部20Lとが重なった部分(スペース)には、両者を密着させて浸水を阻止するラバー24Lがシール部材として設けられる。なお、ラバー24Lは、上述したラバー24Rと同じく本発明に係る第2シール部材の一例である。
フランジ82Lとラバー24Lとによって形成される凹部は、雨水を排水するための樋部72Lとして機能する。樋部72Lは、メインカバー2の左端及び左サイドカバー4Lの右端の形状に沿って上流側から下流側に向かうにつれて下方に傾斜している。なお、樋部72Lは、上述した樋部72Rと同じく本発明に係る第2樋部の一例である。
図8に示されるように、リアカバー3のうち下端(メインカバー2に組付けられる側)には、前側に屈曲する断面L字形状のフランジ81が設けられている。なお、フランジ81は、本発明に係る第1フランジの一例である。
フランジ81は、メインカバー2の後端20Eに対して間隔をおいて重なるように後端20Eの裏側(下側)に配置される。そして、フランジ81と後端20Eとが重なった部分(スペース)には、両者を密着させて浸水を阻止するラバー23Eがシール部材として設けられる。なお、ラバー23Eは、本発明に係る第1シール部材の一例である。
フランジ81とラバー23Eとによって形成される凹部は、雨水を排水するための樋部71として機能する。
図3に示されるように、メインカバー2の後端は、正面視において中央付近が最も高く側方に向かうにつれて下がるR形状を有している。同様に、リアカバー3の下端も、正面視において中央付近が最も高く側方に向かうにつれて下がるR形状を有している。したがって、メインカバー2とリアカバー3との組み付け部分に形成される樋部71も、正面視において中央付近が最も高く側方に向かうにつれて下がるR形状を有している。なお、樋部71は、本発明に係る第1樋部の一例である。
図8に示されるように、メインカバー2とロアカバー6との組付け部分には樋部(雨樋)は形成されていない。
図9に示されるように、右サイドカバー4Rのうち後端(右ピラーカバー5Rに組み付けられる側)には、上側に屈曲する断面L字形状のフランジ84Rが設けられている。なお、フランジ84Rは、本発明に係る第4フランジの一例である。
フランジ84Rは、右ピラーカバー5Rの下端50Rに対して間隔をおいて重なるように下端50Rの裏側(後側)に配置される。そして、フランジ84Rと下端50Rとが重なった部分(スペース)には、両者を密着させて浸水を阻止するラバー45Rがシール部材として設けられる。なお、ラバー45Rは、本発明に係る第4シール部材の一例である。
フランジ84Rとラバー45Rとによって形成される凹部は、雨水を排水するための樋部74Rとして機能する。樋部74Rは、右サイドカバー4Rの意匠面の形状に沿って室内側に向かうにつれて下方に傾斜している。なお、樋部74Rは、本発明に係る第4樋部の一例である。
図10に示されるように、左サイドカバー4Lのうち後端(左ピラーカバー5Lに組み付けられる側)には、上側に屈曲する断面L字形状のフランジ84Lが設けられている。なお、フランジ84Lは、上述したフランジ84Rと同じく本発明に係る第4フランジの一例である。
フランジ84Lは、左ピラーカバー5Lの下端50Lに対して間隔をおいて重なるように下端50Lの裏側(後側)に配置される。そして、フランジ84Lと下端50Lとが重なった部分(スペース)には、両者を密着させて浸水を阻止するラバー45Lがシール部材として設けられる。なお、ラバー45Lは、上述したラバー45Rと同じく本発明に係る第4シール部材の一例である。
フランジ84Lとラバー45Lとによって形成される凹部は、雨水を排水するための樋部74Lとして機能する。樋部74Lは、左サイドカバー4Lの意匠面の形状に沿って室内側に向かうにつれて下方に傾斜している。なお、樋部74Lは、上述した樋部74Rと同じく本発明に係る第4樋部の一例である。
次に、図11及び図12を参照しながら、リアカバー3と右ピラーカバー5Rとの組付け部分、リアカバー3と左ピラーカバー5Lとの組付け部分に形成される樋部(雨樋)について説明する。なお、図11は、図5のGG位置、すなわち、リアカバー3が上下方向に延在する部分を水平方向に切って上方から見た断面図である。一方、図12は、図4のFF位置、すなわち、リアカバー3が後ろ側に屈曲した部分を鉛直方向に切って前方から見た断面図である。
図11及び図12に示されるように、右ピラーカバー5Rのうち左端(リアカバー3に組付けられる側)には、左側に屈曲する断面L字形状のフランジ83Rが設けられている。同様に、左ピラーカバー5Lのうち右端(リアカバー3に組付けられる側)には、右側に屈曲する断面L字形状のフランジ83Lが設けられている。なお、フランジ83R及びフランジ83Lは、いずれも、本発明に係る第3フランジの一例である。
フランジ83Rは、リアカバー3の右端30Rに対して間隔をおいて重なるように右端30Rの裏側(図11では後側、図12では下側)に配置される。そして、フランジ83Rと右端30Rとが重なった部分(スペース)には、両者を密着させて浸水を阻止するラバー35Rがシール部材として設けられる。
同様に、フランジ83Lは、リアカバー3の左端30Lに対して間隔をおいて重なるように左端30Lの裏側(図11では後側、図12では下側)に配置される。そして、フランジ83Lと左端30Lとが重なった部分(スペース)には、両者を密着させて浸水を阻止するラバー35Lがシール部材として設けられる。
フランジ83Rとラバー35Rとによって形成される凹部は、雨水を排水するための樋部73Rとして機能する。また、フランジ83Lとラバー35Lとによって形成される凹部は、雨水を排水するための樋部73Lとして機能する。
樋部73Rはリアカバー3及び右ピラーカバー5Rに形状に沿って傾斜し、樋部74Lはリアカバー3及び左ピラーカバー5Lに形状に沿って傾斜している。
なお、ラバー35R及びラバー35Lは、いずれも、本発明に係る第3シール部材の一例である。また、樋部73R及び樋部73Lは、いずれも、本発明に係る第3樋部の一例である。
以上説明したように、メインカバー2とリアカバー3との組付け部分には樋部71(図8)が形成され、メインカバー2と右サイドカバー4Rとの組付け部分には樋部72R(図6)、メインカバー2と左サイドカバー4Lとの組付け部分には樋部72L(図7)が形成される。また、リアカバー3と右ピラーカバー5Rとの組付け部分には樋部73R(図11及び図12)、リアカバー3と左ピラーカバー5Lとの組付け部分には樋部73L(図11及び図12)が形成される。更に、右サイドカバー4Rと右ピラーカバー5Rとの組付け部分には樋部74R(図9)、左サイドカバー4Lと左ピラーカバー5Lとの組付け部分には樋部74L(図10)が形成される。
図13に示されるように、リアユニット1の右側領域においては、樋部71、樋部73R及び樋部74Rが領域ARにおいて合流して樋部72Rの上流側端部につながり、樋部72Rの下流側はキャブ10のフロアへ向かって下がっている。また、図14に示されるように、樋部72Rの上流側端部は、領域ARで合流した雨水の水溜り部9として他の部分よりも幅広に構成されている。なお、説明は省略するが、リアユニット1の左側領域においても同様である。
本実施形態によれば、リアユニット1を構成する各カバーの組付け部分に樋部71,72R,72L,73R,73L,74が形成されているため、雨水が滞留せずに排水されるため、リアユニット1の内装品を雨水から保護できる。
また、本実施形態によれば、メインカバー2が取り外し可能に構成されているため、一体式のリアユニットに比べて、リアユニット1の内装品へのアクセス性が高い。リアユニット1が分割構造を採用している関係上、メインカバー2のみを取り外せば、内装品にアクセスできるためである。
また、本実施形態によれば、リアユニット1が分割構造を採用しているため、一体式のリアユニットに比べて、組付けも容易である。
また、本実施形態によれば、メインカバー2とリアカバー3との組付け部分に形成される樋部71がR形状を有しているため、当該組付け部分に流れてきた雨水を左右側方に適切に排水することが可能である。
また、本実施形態によれば、右サイドカバー4Rの意匠面及び左サイドカバー4Lの意匠面が室内側に向かって下方に傾斜しているため、雨水を樋部72R及び樋部72Lに誘導することが可能である。
更に、本実施形態によれば、樋部72Rの上流側端部は水溜り部9として他の部分よりも幅広に形成されているため、合流した雨水を溢れさせることなく確実に受け止め、樋部72Rを介してキャブ10のフロアへ確実に排水することが可能である。
また、樋部72Rの上流側端部の水溜り部9は、リアカバー3に設けられた樋部71、右ピラーカバー5Rに設けられた樋部73R、右サイドカバー4Rに設けられた樋部74Rの合流箇所である。水溜り部9は他の箇所よりも幅広に形成されているため、リアカバー3と右ピラーカバー5Rと右サイドカバー4Rとが多少ずれて組み立てられていても、そのずれを吸収することができる。即ち、リアカバー3と右ピラーカバー5Rと右サイドカバー4Rとの間の寸法公差を吸収することができる。
<2.変形例>
本発明による建設機械用キャブ内装のリアユニットは上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、上記実施形態では、メインカバー2とリアカバー3との組付け部分に形成される樋部71がR形状を有する場合を例示したが、これに限定されない。雨水を左右側方に排水できる形状であれば、例えば、樋部71がくの字に屈曲した形状を有するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シール部材としてラバー(ゴム)を例示したが、これに限定されない。例えば、シール部材として、麻や綿などの植物繊維、さらには牛革をなめし加工した皮革等を用いるようにしてもよい。
以上のように本発明にかかる建設機械用キャブ内装のリアユニットは、油圧ショベルのキャブの内装等に適している。
1 リアユニット、2 メインカバー、3 リアカバー、4L 左サイドカバー、
4R 右サイドカバー、5L 左ピラーカバー、5L 左ピラーカバー、6 ロアカバー、
10 キャブ、23E,24L,24R,35L,35R,45L,45R ラバー、
71,72R,72L,73R,73L,74 樋部、
81,82L,82R,83L,83R,84L,84R フランジ

Claims (5)

  1. 建設機械のキャブにおいて運転席後方に配置される建設機械用キャブ内装のリアユニットであって、
    前記キャブの幅方向に延在する取り外し可能なメインカバーと、
    前記幅方向に延在し、前記メインカバーの後方に配置されるリアカバーと、
    前記メインカバーの側方に配置されるサイドカバーと、
    を備え、
    前記リアカバーのうち前記メインカバー側に設けられる第1フランジは、前記メインカバーの後端に対して間隔をおいて重なるように前記メインカバーの後端の裏側に配置され、
    前記第1フランジと前記メインカバーの後端とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第1シール部材が設けられ、
    前記サイドカバーのうち前記メインカバー側に設けられる第2フランジは、前記メインカバーの側方に対して間隔をおいて重なるように前記メインカバーの側方の裏側に配置され、
    前記第2フランジと前記メインカバーの側方とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第2シール部材が設けられ、
    前記第1フランジと前記第1シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第1樋部として機能し、
    前記第2フランジと前記第2シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第2樋部として機能し、
    前記第1樋部と前記第2樋部とは、いずれも、排水可能に傾斜しており、
    前記第1樋部の下流側端部は前記第2樋部の上流側端部につながることを特徴とする建設機械用キャブ内装のリアユニット。
  2. 前記第1樋部は、正面視において中央付近が最も高く側方に向かうにつれて下がるR形状を有することを特徴とする請求項1に記載の建設機械用キャブ内装のリアユニット。
  3. 前記リアカバーの側方かつ前記サイドカバーの上側には、ピラーカバーが分割可能に配置され、
    前記ピラーカバーのうち前記リアカバー側に設けられる第3フランジは、前記リアカバーの側方に対して間隔をおいて重なるように前記リアカバーの裏側に配置され、
    前記第3フランジと前記リアカバーの側方とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第3シール部材が設けられ、
    前記第3フランジと前記第3シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第3樋部として機能し、
    前記第3樋部は、排水可能に傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用キャブ内装のリアユニット。
  4. 前記サイドカバーのうち前記ピラーカバー側に設けられる第4フランジは、前記ピラーカバーの下端に対して間隔をおいて重なるように前記ピラーカバーの裏側に配置され、
    前記第4フランジと前記ピラーカバーの下端とが重なった部分には、両者を密着させて浸水を阻止する第4シール部材が設けられ、
    前記第4フランジと前記第4シール部材とによって形成される凹部は、排水のための第4樋部として機能し、
    前記第4樋部は、排水可能に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の建設機械用内装のリアユニット。
  5. 前記第2樋部の上流側端部が水溜り部として他の部分よりも幅広に構成され、
    前記第1樋部、前記第3樋部及び第4樋部は合流して前記第2樋部の上流側端部につながり、前記第2樋部の下流側はフロアへ向かって下がっていることを特徴とする請求項4に記載の建設機械用キャブ内装のリアユニット。
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