JP2004237788A - 自動車の樹脂製シュラウドパネル構造 - Google Patents

自動車の樹脂製シュラウドパネル構造 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂シュラウドパネルの変形を抑止すると共に、樹脂シュラウドパネルの前後方向において冷却部品をコンパクトにレイアウトする。
【解決手段】ラジエータ3とインタークーラー5を支持する樹脂製シュラウドパネル1は、シュラウドアッパ1a、シュラウドロア1c、及びこれらの左右端を連結する縦メンバ1b、1bを有し、シュラウドロア1cの車幅方向略中央から一本のステーS1が上方に向かって延びた後、2本に分岐して分岐ステーS2a、S2bがシュラウドアッパ1aと連結されている。分岐位置は、シュラウドパネル1の前方に配設されるバンパーフェース17の下方部に設けられた開口部17kの上端より上とされ走行風の導入が良好にされている。また、シュラウドアッパ1aと縦メンバ1bを連結するサイドステーS3a、S3bも設けられて、シュラウドパネル1は変形が抑えられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の樹脂製シュラウドパネル構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のシュラウドパネル(ラジエータコアサポート)を樹脂で成形した従来技術としては、下記特許文献1がある。これは、図7に示しているように、車幅方向に沿って延びるラジエータコアサポートアッパ113とラジエータコアサポートロア114とを上下に備え、ラジエータコアサポートアッパ113とラジエータコアサポートロア114を上下方向に延びる結合部材115、及び左右の結合部材119で結合してなるラジエータコアサポート101であり、結合部材115を挟んでラジエータ開口135が形成されている。
【0003】
そしてこの特許文献1によれば、図中の白い部分、即ちラジエータコアサポートアッパ113とラジエータコアサポートロア114は金属で成形されており、これら金属成形体を金型に収めた後、図中網掛けの部分、即ち結合部材115、119を樹脂で金属成形体と共に成形一体化したものとされている。また、結合部材115の上部にはフードロック取付部116が樹脂と一体化されているが、これは予めラジエータコアサポートアッパ113の前部に溶接された後、樹脂によってその側面と下面を覆われたものである。
【0004】
このように、シュラウドパネルを樹脂で成形すると車体の重量低減に極めて大きな効果があると共に、金属部材を曲げたり溶接したりする多大な工程を簡略化でき、コスト低減にも有利である。
【0005】
しかしながら、シュラウドを樹脂成形する場合には成形時の熱変形を抑えることが必要であるとともに、樹脂製シュラウドパネルは樹脂の性質上、金属と比較して強度、剛性が低いことから、ラジエータコアサポートアッパ113にフードロック取付部116を設けるとフード閉時の荷重を受けた際に変形しやすくなる。特許文献1では、この変形防止のために樹脂シュラウドパネル一体で結合部材115を設けている。
【0006】
この結合部材115はシュラウド樹脂成形時の熱変形を抑えるためだけならば、それほどの剛性は要求されず薄肉なもので十分であるが、フード閉時の荷重を受けた際の変形を防止するためには高い剛性が要求され、特許文献1では結合部材115で両目的を達成させるためラジエータコアサポートアッパ113及びラジエータコアサポートロア114と同等の肉厚が要求される。
【0007】
しかしながら、シュラウドパネルには車幅方向に幅の広いラジエータ、コンデンサー等の車両部品が支持されるため、シュラウドパネルの中央部にこのような肉厚の結合部材が配設されると、その前後にラジエータ、コンデンサー等の車両部品を支持配設せざるを得ず、したがって前後方向にかなりの厚みのある構造となってしまうばかりか、この結合部材が配設される部分のスペースが無駄になる。一方、これらの車両部品を分割して結合部材を挟んで左右に配設すれば、スペース的には優れたものとなるが部品点数が増える等の悪影響が出る。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−166848号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上より、本発明は、樹脂シュラウドパネルの変形を抑止すると共に、樹脂シュラウドパネルの前後方向において冷却部品をコンパクトにレイアウトすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に関わる自動車の樹脂製シュラウドパネル構造の第一の構成は、車両前部において車幅方向に配設されているバンパーフェースの後方にその左右端後部がクラッシュ管を介して車両側方のフロントサイドフレームに連結されたバンパーレインフォースメントが設けられ、バンパーレインフォースメント後方に配設され、冷却装置を支持するための、シュラウドアッパと、シュラウドロアと、シュラウドアッパとシュラウドロアの両端同士を連結する左右の縦メンバと、シュラウドアッパとシュラウドロアの車幅方向略中央を連結するセンターステーと、が一体成形されてなる自動車の樹脂製シュラウドパネルであって、シュラウドアッパ前端中央にボンネットロックを収容する収容部と、を備え、収容部の前面と前下方のバンパーレインフォースメントとを接続するシュラウドパネルとは別体で、且つセンターステーより剛性の高い収容部支持ステーが設けられるとともに、センターステーはシュラウドアッパ及びシュラウドロアに対し車両前後方向に薄肉な板状に形成されているものである。
【0011】
第一の構成によれば、剛性の高い収容部支持ステーによりボンネット閉時の高荷重を確実に支えることが可能である。この際、収容部支持ステーは剛性を高くするため立体的な部材となるが、収容部支持ステーはフードロック収容部とその前方のバンパーレインとを連結する様に配設される部材であるため、シュラウドパネルに支持される車両部品のレイアウトに対し悪影響を及ぼすことはない。一方、センターステーにより樹脂シュラウドパネル成形時の熱変形を抑えることが可能となる。センターステーは車両部品が配設されるシュラウドアッパとシュラウドロアとの間を連結しているものの、樹脂シュラウドパネル成形時の熱変形を抑えることのみを目的としていることから車両前後方向において薄肉に形成することが可能となり、センターステーがシュラウドにパネル支持される車両部品のレイアウトに対し悪影響を及ぼすこともない。
【0012】
本発明に関わる第二の構成は、シュラウドパネル下方と対向するバンパーフェースに走行風を導入する開口部が設けられるとともに、センターステーはシュラウドロアの前端から上方に向かって延びて少なくとも開口部上端までを一本のステーとされ、且つ開口部上方で複数に分岐されシュラウドアッパの前端と連結されるものである。
【0013】
第二の構成によれば、センターステーはシュラウドロアから一本の状態で上方に向かって延びた後、複数本に分岐してシュラウドアッパと連結される構造であるところから、成形時の熱変形が生じ難いシュラウドパネル構造とすることができる。
【0014】
また、第二の構成によれば、センターステーが1本から複数本に分岐する位置は、バンパーフェースに設けられた開口部上端の位置、若しくはこれよりも上方の位置とされる、即ち開口部に対面するセンターステーは1本であるところから、開口部から導入される走行風を冷却装置に充分に当てることができ、冷却装置の冷却性能を低下させることがない。
【0015】
本発明に関わる第三の構成は、センターステー上端とシュラウドアッパとの連結部外方側に、縦メンバと連結するサイドステーが設けられるものである。
【0016】
第三の構成によれば、センターステーがシュラウドアッパと連結される連結部の外方側の部分からは、シュラウドアッパとシュラウドロアの両端同士とを連結する縦メンバに連結するサイドステーが設けられる構造とされるため、シュラウドアッパに対する縦メンバの前後左右への変形が抑えられる。
【0017】
本発明に関わる第四の構成は、収容部は前面と下面とを有し、収容部前面はシュラウドアッパ前面より前方に突出され、収容部下面はシュラウドアッパ前面部下端から前方に突出して形成される棚部の一部とされていると共に、センターステー上端は棚部前端下部と連結されているものである。
【0018】
第四の構成によれば、ボンネットロックを収容する収容部下面はシュラウドアッパ前面部下端から前方に突出して形成される棚部の一部とされていると共に、センターステー上端は棚部前端下部と連結されている構造であるため、センターステーは上方からロック時の力を上記収容部支持ステーと分担して受けることができるので、ボンネットロック収容部及びシュラウドアッパの支持剛性がさらに向上でき、これらの変形を抑えることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上より、本発明は、樹脂シュラウドパネルの変形を抑止すると共に、樹脂シュラウドパネルの前後方向において冷却部品をコンパクトにレイアウトすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6に基づいて説明する。まず、本発明に関わる樹脂製シュラウドパネル構造を有する自動車の前部構造について、その分解組立図である図1を用いて説明する。
【0021】
図1において、樹脂製シュラウドパネル1(以下、単にシュラウドパネル1と称す)は、例えばガラス繊維等の強化材を含む樹脂材料が射出成形により一体的に形成された構造体であって、車幅方向に延びるシュラウドアッパ1aと、シュラウドアッパ1aの左右端から下方に延びる縦メンバー1b、1bと、これら縦メンバ1b、1bの下端を連結して車幅方向に延びるシュラウドロア1cとからなる枠部によって開口部1kが形成されている。そして、この開口部1kに臨むように、シュラウドパネル1の後方側から冷却装置であるラジエータ3がシュラウドパネル1内に配置、支持される(図5参照)。また、シュラウドパネル1の前側にも、開口部1kの下部に臨むように冷却装置であるインタークーラー5が締結部材(図示なし)によって支持される。
【0022】
さらに、インタークーラー5の前方上部にはバンパーレインフォースメント7が車幅方向に配設され、このバンパーレインフォースメント7の左右両端からはクラッシュ管9、9が後方に向かって延び、その後端にはフランジ11、11が夫々設けられ、図示しないフロントサイドフレームの前端部に締結される。
【0023】
クラッシュ管9、9の前後方向途中には夫々、車両内側方向に向かって延びるブラケット13、13が固定されていると共に、ブラケット13、13に設けられた締結孔(符号なし)を利用してシュラウドパネル1の縦メンバー1b、1bを支持するように締結部材(図示なし)で締結される。
【0024】
なお、図1には図示していないが、バンパーレインフォースメント7をその後方内部に収めるようにして車幅方向に延びるバンパーフェースが自動車最前部に設けられている。これについては、バンパーフェースと、シュラウドパネル1と、インタークーラー5との位置関係を示す正面図である図2(シュラウドパネル1より前方で、且つバンパーフェースの後方に配設されるバンパーレインフォースメント7は省略)を用いて説明する。図2において、シュラウドパネル1は実線で、インタークーラー5とバンパーフェース17は、夫々間隔の異なる仮想線で示している。この図から分かるように、バンパーフェース17の下方には縁部17aによって車幅方向に延びたバンパーフェース開口部17kが形成され、このバンパーフェース開口部17kには格子を有するグリル19が組み付けられていると共に、バンパーフェース開口部17kに臨んで、後方にインタークーラー5が配設されている。
【0025】
このように、冷却装置であるインタークーラー5は、バンパーフェース17に形成されたバンパーフェース開口部17kから走行時に導入される走行風を充分に受けることができ、冷却性能の高い構造とされている。
【0026】
また、図2に示しているように、シュラウドパネル1の開口部1kには、センターステーSがシュラウドアッパ1aとシュラウドロア1cとを連結している。即ち、センターステーSは、シュラウドロア1cにその下端が繋がり上方に向かって延びる一本のステーS1と、一本ステーS1の途中部分から2本に分岐してシュラウドアッパ1aに繋がる分岐ステーS2a、S2bとから構成されて略Y字状を成している共に、シュラウドパネル1の一部として一体的に設けられている。
【0027】
詳細には、一本ステーS1はシュラウドロア1cからバンパーフェース17に形成されたバンパーフェース開口部17kの上端よりやや上方までとされている。つまり、バンパーフェース開口部17kに臨むステーはステーS1の一本であり、バンパーフェース開口部17kより上方の位置において分岐ステーS2a、S2bに繋がっている。
【0028】
なお、一本ステーS1の断面は、シュラウドパネル1の構造を示す図3(B)におけるX−X断面を表す図4より分かるように、3つの壁部Wa、Wb、及びWcによって略コ字状を有し、且つシュラウドアッパ1aやシュラウドロア1cと比較して前後方向が極めて薄い板状を成している(図5参照)と共に、これら3つの壁部Wa、Wb、Wcを連結するリブRが一本ステーS1の延びる方向に沿ってジグザグ状に設けられている。したがって、ステーS1は細い部材であるにもかかわらず、強度、剛性の高い構造体とされている。なお、特に断面は図示しないが、図3(B)から分かるように、分岐ステーS2a、S2bも、一本ステーS1と同様に断面がコ字状でリブを有している。
【0029】
このように、シュラウドパネル1の開口部1kにおいてシュラウドアッパ1aとシュラウドロア1cとを連結するセンターステーSを略Y字状としたことにより、成形時の熱変形が生じ難いシュラウドパネル構造とすることができる。
【0030】
また、一本ステーS1、及び分岐ステーS2a、S2bの断面構造と、略Y字状の構造によって、センターステーS自体の剛性が高められている。したがって、これらのステーの正面視における幅は従来技術で示したような幅広とされる必要はなく、細いステーにすることができる。そしてこれに伴って、バンパーフェース開口部17kから導入される走行風は、シュラウドパネル1に支持された冷却装置であるラジエータ3に対して広い面積に渡って当たることが可能となるため、ラジエータ3の冷却性能が維持でき、強いてはシュラウドパネル1の熱変形を回避することもできる。
【0031】
次に、シュラウドパネル1のより詳細な構造について説明する。図3(A)はシュラウドパネル1の平面図、図3(B)はシュラウドパネル1の正面図、図5は図3(B)のY−Y断面図である。
【0032】
本発明は、先に説明した一本ステーS1と分岐ステーS2a、S2bとからなるセンターステーSの他に、シュラウドアッパ1aと縦メンバ1bを連結するサイドステーS3a、S3bが設けられている。
【0033】
図3(B)に示しているように、サイドステーS3aは分岐ステーS2aの上端がシュラウドアッパ1aと連結される部分よりも外方側に隣接した部分にその上端が連結され、その下端は縦メンバ1bと連結されている。
【0034】
サイドステーS3bも同様に、分岐ステーS2bの上端がシュラウドアッパ1aと連結される部分よりも外方側に隣接した部分にその上端が連結され、その下端は縦メンバと連結されている。したがって、サイドステーS3aとサイドステーS3bは、正面視で略ハ字状を成すものである。
【0035】
以上のように、シュラウドアッパ1aとその左右両端から下方に延びる縦メンバ1b、1bとを夫々サイドステーS3a、S3bで連結したことにより、シュラウドアッパ1aに対する縦メンバ1b、1bの前後、及び左右への変形が抑えられる。
【0036】
次に、シュラウドアッパ1aの詳細構造について説明する。図3(A)及び図3(B)に示しているように、シュラウドアッパ1aは、上面部1uと、上面部1uの前端から下方へ延びるシュラウドアッパ前面部1dと、シュラウドアッパ前面部1dの下端から前方に向かって延びる棚部1eとを有していると共に、シュラウドアッパ1aの車幅方向略中央には、ボンネットロック(図示しない)を収容するための収容部1fがシュラウドアッパ1aと一体的に形成されている。
【0037】
ここで、収容部1fは、シュラウドアッパ前面部1dと、シュラウドアッパ前面部1dから前方に向かって突出する左右の突出面部1t、1tと、突出面部1t、1tの前端部を連結する収容部前面1gと、棚部1eの一部を共有する収容部下面1hとで形成される空間である。
【0038】
詳しくは、図5に示しているように、棚部1eはシュラウドアッパ前面部1dの下端から前方に向かって延びた後、その前端部おいて下方に垂下して断面略コ字状の垂下部1jを有していると共に、略コ字状部の凹部には正面視で上下ジグザグ状のリブRが設けられて強度、剛性の高い構造とされている(図3(B)、及び図6参照)。
【0039】
そして、先に簡単に説明したが、図5から詳細に分かるように、センターステーSの上部である分岐ステーS2bの上端は、シュラウドアッパ1aの一部である棚部1eの前下端に連結されており(分岐ステーS2aも同様である)、一方、センターステーSの下部であるステーS1の下端は、シュラウドロア1cの前部に連結されている。
【0040】
さらに図5から分かるように、センターステーSはシュラウドアッパ1aやシュラウドロア1cと比べて前後方向に極めて薄い板状であるため、冷却装置であるラジエータ3やインタークーラー5をシュラウドパネル1の前後に配設支持する構造において、不要な幅を取らないコンパクトなレイアウトを実現することができる。
【0041】
続いて、ボンネットロックを収容するための収容部1fについて、詳細な説明を加える。図6は、収容部とバンパーレインフォースメントとを接続する収容部支持ステーを示す斜視図である。
【0042】
図6に示しているように、ボンネットロックを収容するための収容部1fの収容部前面1gには下方へ向かう切欠き部1mが設けられており、この切欠き部1mはボンネットロック(図示なし)と係合するためのボンネット側係合部材(図示なし)を受け入れるためのものである。
【0043】
一方、バンパーレインフォースメント7の車幅方向略中央部の上部には後方に向かって略水平に延びる延設面部7aが固定され、さらに延設面部7aには収容部支持ステー15(シュラウドパネル1とは別体の部材)の下端に一体的に設けられたバンパーレインフォースメント側固定部15aが締結部材(図示しない)で固定されている。
【0044】
収容部支持ステー15はバンパーレインフォースメント側固定部15aから後上方に向かって傾斜して延び(図1参照)、その上端は収容部前面1gと締結部材(図示しない)によって固定される収容部側固定部材20と図中X部で溶接、固定されている。
【0045】
詳しくは、収容部側固定部材20は収容部前面1gと締結される左右の締結面部20a、20aと、これら締結面部20a、20aを結んで前方に突出する突出面部20bを有し、収容部支持ステー15の上端は、この突出面部20bで溶接、固定されている。
【0046】
このようにして収容部前面1gは収容部支持ステー15を介してバンパーレインフォースメント7に連結されている。したがって、ボンネットがボンネットロックに係合されるように上方から下ろされて収容部前面1gや収容部下面1hに下向きの力が加わっても、収容部1fを形成する収容部前面1gが収容部支持ステー15を介してバンパーレインフォースメント7によって支持されているため下方に向かう変形が抑えられる。
【0047】
なお、ボンネットがボンネットロックに係合される際の収容部1fの下方への変形は、比較的僅かではあるがシュラウドアッパ1aの棚部1eとシュラウドロア1cとを連結しているセンターステーSの支持によっても抑えられている。
【0048】
以上、本発明に関わる実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、センターステーを構成する分岐ステーは2本以上であっても良いし、ラジエータの真下にインタークーラーが配設される構造であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる自動車の前部構造の分解組立図
【図2】バンパーフェース、シュラウドパネル、インタークーラーの位置関係を示す正面図
【図3】シュラウドパネルの平面図、及び正面図
【図4】図3(B)におけるX−X断面図
【図5】図3(B)におけるY−Y断面図
【図6】収容部とバンパーレインフォースメントとを接続する収容部支持ステーの斜視図
【図7】従来技術を示す図
【符号の説明】
1・・・樹脂製シュラウドパネル
1a・・・シュラウドアッパ
1b・・・縦メンバ
1c・・・シュラウドロア
1d・・・シュラウドアッパ前面部
1e・・・棚部
1f・・・収容部
1g・・・収容部前面
1h・・・収容部下面
3・・・ラジエータ(冷却装置)
5・・・インタークーラー(冷却装置)
7・・・バンパーレインフォースメント
15・・・収容部支持ステー
17・・・バンパーフェース
17k・・・バンパーフェース開口部
S・・・センターステー
S1・・・一本ステー(センターステー)
S2a、S2b・・・分岐ステー(センターステー)
S3a、S3b・・・サイドステー

Claims (4)

  1. 車両前部において車幅方向に配設されているバンパーフェースの後方にその左右端後部がクラッシュ管を介して車両側方のフロントサイドフレームに連結されたバンパーレインフォースメントが設けられ、該バンパーレインフォースメント後方に配設され、冷却装置を支持するための、シュラウドアッパと、シュラウドロアと、上記シュラウドアッパと上記シュラウドロアの両端同士を連結する左右の縦メンバと、上記シュラウドアッパと上記シュラウドロアの車幅方向略中央を連結するセンターステーと、が一体成形されてなる自動車の樹脂製シュラウドパネルであって、
    上記シュラウドアッパ前端中央にボンネットロックを収容する収容部と、を備え、該収容部の前面と前下方の上記バンパーレインフォースメントとを接続する上記シュラウドパネルとは別体で、且つ上記センターステーより剛性の高い収容部支持ステーが設けられるとともに、上記センターステーは上記シュラウドアッパ及びシュラウドロアに対し車両前後方向に薄肉な板状に形成されていることを特徴とする、自動車の樹脂製シュラウドパネル構造。
  2. 請求項1において、上記シュラウドパネル下方と対向する上記バンパーフェースに走行風を導入する開口部が設けられるとともに、上記センターステーは上記シュラウドロアの前端から上方に向かって延びて少なくとも上記開口部上端までを一本のステーとされ、且つ上記開口部上方で複数に分岐され上記シュラウドアッパの前端と連結されることを特徴とする、自動車の樹脂製シュラウドパネル構造。
  3. 請求項2において、上記センターステー上端と上記シュラウドアッパとの連結部外方側に、上記縦メンバと連結するサイドステーが設けられることを特徴とする、自動車の樹脂製シュラウドパネル構造。
  4. 請求項1乃至3において、上記収容部は前面と下面とを有し、上記収容部前面は上記シュラウドアッパ前面より前方に突出され、上記収容部下面は上記シュラウドアッパ前面部下端から前方に突出して形成される棚部の一部とされていると共に、上記センターステー上端は上記棚部前端下部と連結されていることを特徴とする、自動車の樹脂製シュラウドパネル構造。
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