JP2020012882A - 画像形成装置 - Google Patents

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Yuichi Omori
優一 大森
正幸 吉田
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Abstract

【課題】第2剥離手段の像保持手段に接触しない先端部が像保持手段の回転方向において第1剥離手段の像保持手段に接触する先端部よりも下流側の位置に存在するよう配置されている場合に比べて、記録媒体の搬送時の後端に第1剥離手段の先端部にある現像剤が付着して汚れることを抑制できる画像形成装置を提供する。【解決手段】記録媒体に転写させる未定着像を保持して回転する像保持手段31と、先端部62が像保持手段31に接触した状態で設けられて像保持手段31から記録媒体を剥離する第1剥離手段61と、先端部66が像保持手段31に接触しない状態で設けられて像保持手段31から記録媒体を剥離する第2剥離手段65とを備え、第2剥離手段65は、その先端部66が像保持手段31の回転方向Bにおいて第1剥離手段61の先端部62と同じ位置又は当該先端部よりも上流側の位置に存在するよう配置されている。【選択図】図6

Description

この発明は画像形成装置に関するものである。
従来、回転する感光体等の像保持手段から記録媒体を剥離する際にその記録媒体に現像剤(トナー)が付着することを防止する画像形成装置としては、例えば、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1には、感光体ドラムの表面から記録媒体を剥離して搬送方向に誘導するための剥離手段を備えた画像形成装置であって、その剥離手段は、感光体ドラムと接触する剥離爪と、その両脇に配置され感光体ドラムに対して非接触の補助爪とからなり、その補助爪が剥離爪によって剥離された記録媒体を剥離爪の背部に接触させないよう搬送を案内するように構成する画像形成装置が記載されている。
特許文献1には、補助爪の先端部が剥離爪の背部より感光体ドラム側となるよう形成されていることも示されている。
特開2008−158137号公報(段落0029−0030、図2など)
この発明は、第2剥離手段の像保持手段に接触しない先端部が像保持手段の回転方向において第1剥離手段の像保持手段に接触する先端部よりも下流側の位置に存在するよう配置されている場合に比べて、記録媒体の搬送時の後端に第1剥離手段の先端部にある現像剤が付着して汚れることを抑制できる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、
記録媒体に転写させる未定着像を保持して回転する像保持手段と、先端部が前記像保持手段に接触した状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第1剥離手段と、先端部が前記像保持手段に接触しない状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第2剥離手段と、を備え、
前記第2剥離手段は、その先端部が前記像保持手段の回転方向において前記第1剥離手段の先端部と同じ位置又は当該先端部よりも上流側の位置に存在するよう配置されているものである。
また、この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段に対して不動の状態に保たれるよう設けられているものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段の動きに合わせて動くように設けられているものである。
この発明(A4)の画像形成装置は、上記発明A1からA3のいずれかの画像形成装置において、前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段に固定された状態で設けられているものである。
この発明(A5)の画像形成装置は、上記発明A1からA4のいずれかの画像形成装置において、前記第1剥離手段は、その先端部が前記像保持手段から離れる方向に揺動するように設けられており、かつ、前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段の揺動に合わせて動くものである。
この発明(A6)の画像形成装置は、上記発明A1からA5のいずれかの画像形成装置において、前記第2剥離手段の先端部は、前記像保持手段のうち記録媒体の先端が自然に剥がれ始める位置よりも当該像保持手段の回転方向下流側の位置に配置されているものである。
この発明(A7)の画像形成装置は、上記発明A1からA6のいずれかの画像形成装置において、前記第1剥離手段と前記第2剥離手段は、前記像保持手段の回転軸方向において間隔をあけた状態で配置されているものである。
この発明(A8)の画像形成装置は、上記発明A1からA7のいずれかの画像形成装置において、前記第2剥離手段は、少なくとも前記像保持手段の回転軸方向において前記第1剥離手段よりも外側の位置に配置されているものである。
この発明(A9)の画像形成装置は、上記発明A6の画像形成装置において、前記像保持手段がロールに支持されて回転する像保持ベルトであり、前記第1剥離手段の先端部が前記像保持ベルトの前記ロールとの巻き付け終点の位置又は前記巻き付け終点よりも当該像保持ベルトの回転方向の上流側の位置に配置されているものである。
この発明(A10)の画像形成装置は、上記発明A1からA9のいずれかの画像形成装置において、前記第1剥離手段又は第2剥離手段の後方側の位置において、前記第2剥離手段により剥離された記録媒体を当該第2剥離手段から離す方向に案内する案内手段を備えているものである。
上記発明A1の画像形成装置によれば、第2剥離手段の像保持手段に接触しない先端部が像保持手段の回転方向において第1剥離手段の像保持手段に接触する先端部よりも下流側の位置に存在するよう配置されている場合に比べて、記録媒体の搬送時の後端に第1剥離手段の先端部にある現像剤が付着して汚れることを抑制できる。
上記発明A2およびA3の画像形成装置によれば、第2剥離手段が、第1剥離手段に対して可動する状態に設けられている場合や第1剥離手段の動きに合わせて動かないよう設けられている場合に比べて、像保持手段に対する第2剥離手段の先端部の浮き量を第1剥離手段を基準にして安定化させることができる。
上記発明A4の画像形成装置によれば、第2剥離手段が第1剥離手段に固定された状態で設けられていない場合に比べて、像保持手段に対する第2剥離手段の先端部の浮き量をより簡素な構造で第1剥離手段を基準にして安定化させることができる。
上記発明A5の画像形成装置によれば、第2剥離手段が第1剥離手段の揺動に合わせて動かない場合に比べて、第1剥離手段が揺動しても第1剥離手段の先端部と第2剥離手段の先端部との位置関係が安定して保持される。
上記発明A6の画像形成装置によれば、第2剥離手段による記録媒体の剥離を安定化させることができる。
上記発明A7の画像形成装置によれば、第1剥離手段と第2剥離手段が回転軸方向において間隔をあけない状態で配置されている場合に比べて、第1剥離手段の先端部により像保持手段からかき取られて浮遊する現像剤が第2剥離手段に付着することを抑制できる。
上記発明A8の画像形成装置によれば、記録媒体の搬送時の幅方向における両端部の後端が汚れることを防止することができる。
上記発明A9の画像形成装置によれば、第2剥離手段による記録媒体の像保持ベルトからの剥離を安定して行うことができる。
上記発明A10の画像形成装置によれば、第1剥離手段又は第2剥離手段の後方側の位置に案内手段を備えていない場合に比べて、記録媒体の搬送時の後端が第1剥離手段の先端部にある現像剤の付着により汚れることをより一層防止できる。
実施の形態1に係る画像形成装置の全体を示す概要図である。 図1の画像形成装置の一部を示す概要図である。 図1の画像形成装置の他の一部を示す概略斜視図である。 (A)は画像形成装置における用紙剥離部を示す概略斜視図、(B)は(A)の用紙剥離部を斜め前方から見た状態を示す概要図である。 用紙剥離部における第1剥離手段と第2剥離手段を示す分解斜視図である。 用紙剥離部とその周辺部を片側から見た状態を示す概要図である。 用紙剥離部とその周辺部を反対側から見た状態を示す概要図である。 (A)は用紙の先端が中間転写ベルトから自然に剥がれ始めて用紙剥離部に移動するときの状態例を示す概要図、(B)は用紙の先端が用紙剥離部における第2剥離手段等により補助的に剥離されて移動するときの状態例を示す概要図である。 (A)は用紙の後端が用紙剥離部における第2剥離手段の先端部に接触して移動するときの状態例を示す概要図、(B)は薄紙の用紙の先端側部分が用紙剥離部における第1剥離手段で剥離された後に詰まるときの状態例を示す概要図である。 用紙の後端が用紙剥離部における第2剥離手段の先端部に接触して第1剥離手段の先端部に接触せずに移動するときの状態例を示す概要図である。 用紙剥離部における第1剥離手段と第2剥離手段の配置と両端部が変形した用紙との接触の状態を示す概念図であり、(A)は図3の用紙剥離部の場合を示し、(B)は比較対象の用紙剥離部の場合を示す。 (A)は変形例の用紙剥離部を示す概要図、(B)は(A)の用紙剥離部の機能を示す概要図である。 用紙剥離部を備えない場合に発生する不具合の一例を示す概要図である。 (A)は従来の用紙剥離部を備えた場合における用紙剥離の機能を示す概要図、(B)は(A)の用紙剥離部において用紙の後端汚れが発生する状態例を示す概要図である。 用紙の後端汚れが目立つときの状態の一例を示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1と図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1を示すものである。図1はその画像形成装置1の全体の構成を示し、図2はその画像形成装置1の一部(主に二次転写位置における用紙剥離部とその周辺部)の構成を示している。
各図面中に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さおよび奥行の各方向を示す。また図1、図2等においてX,Yの方向の矢印が交わる部分の丸印は、Zの方向が図面の垂直下方に向いていることを示している。
画像形成装置1は、現像剤で構成される画像を記録媒体の一例である用紙9に形成する装置である。実施の形態1における画像形成装置1は、例えば、情報端末機等の外部機器から取得される画像情報に対応する画像の形成を行うプリンタとして構成されている。
この画像形成装置1は、図1に示されるように、筐体10の内部空間に、画像情報に基づく現像剤からなる未定着像を形成する像形成部2と、像形成部2で形成される未定着像を一時的に保持した用紙9に二次転写する中間転写部3と、中間転写部3の二次転写する位置に供給すべき用紙9を収容して供給する給紙部4と、中間転写部3で二次転写された未定着像を用紙9に定着させる定着部5と、中間転写部3で二次転写が終了した後の用紙9を剥離する用紙剥離部6等を備えている。
ここで、画像情報は、例えば、文字、図形、写真、模様等の画像に関係する情報である。図1等における一点鎖線は、筐体10内で用紙9が搬送されるときの主な搬送経路を示している。筐体10は、各種の支持部材、外装材等で所要の形状に形成された構造物である。この筐体10は、その上面部の一部に、画像が形成された後に排出される用紙9を重ねた状態で収容する排出収容部12とその排出収容部12にむけて用紙9が排出される排紙口13が形成されている。
像形成部2は、現像剤としてのトナーで構成される未定着像であるトナー像を形成するよう構成された部分である。実施の形態1における像形成部2は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像をそれぞれ専用に形成する4つの像形成部2Y,2M,2C,2Kにて構成されている。
この4つの像形成部2(Y,M,C,K)はいずれも、矢印Aで示す方向に回転する感光体である感光ドラム21を有し、その感光ドラム21の周囲に、帯電装置22、露光装置23、現像装置24(Y,M,C,K)、一次転写装置25、ドラム清掃装置26等の機器を配置して構成されている。図1では、符号21から26をブラック(K)の像形成部2Kのみに全部記載し、他の色の像形成部2(Y,M,C)にはその一部のみを記載している。
このうち、帯電装置22は感光ドラム21の外周面(像形成可能面)を帯電させる装置であり、露光装置23は感光ドラム21の外周面に画像情報に基づく露光をして所要の色成分(Y,M,C,K)の静電潜像を形成する装置である。また、現像装置24(Y,M,C,K)は、感光ドラム21の外周面に形成された静電潜像を対応する所要の色(Y,M,C,K)の現像剤(トナー)により現像して顕像化させる装置であり、一次転写装置25は各色のトナー像を中間転写部3(中間転写ベルト31)に転写させる装置である。ドラム清掃装置26は、感光ドラム21の外周面に付着するトナー、紙粉等の不要物を除去して清掃する装置である。
また、この像形成部2(Y,M,C,K)では、感光ドラム21と一次転写装置25が対向する各部位がトナー像の一次転写を行う一次転写位置になる。
中間転写部3は、像形成部2(Y,M,C,K)で形成される各色のトナー像を一次転写して保持した後に搬送し、最終的に用紙9に二次転写するよう構成された部分である。実施の形態1における中間転写部3は、筐体10の内部で像形成部2(Y,M,C,K)の上方側に配置されており、具体的には、その像形成部2(Y,M,C,K)における各感光ドラム21から未定着のトナー像が転写されて保持する像保持手段又は像保持ベルトの一例である中間転写ベルト31を備え、その中間転写ベルト31の周囲に以下の機器を配置して構成されている。
まず、中間転写ベルト31の内側には、複数の支持ロール32a〜32eが配置されている。中間転写ベルト31は、この複数の支持ロール32a〜32eにより、像形成部2(Y,M,C,K)の各一次転写位置を順次通過して矢印Bで示す方向に回転(周回移動)するよう支持されている。このうち支持ロール32aは、駆動ロールおよび二次転写バックアップロールとして構成されている。また、支持ロール32bはテンションロールとして、支持ロール32eは後述するベルト清掃装置(36)の清掃バックアップロールとして、それぞれ構成されている。
また、中間転写ベルト31の内側には、各像形成部2(Y,M,C,K)における上記一次転写装置25が配置されている。一次転写装置25は、中間転写部3の一部を構成するものであり、一次転写電流が供給されるロール形態等の一次転写部材により中間転写ベルト31を感光ドラム21に押し付けるよう構成されている。
また、中間転写ベルト31の支持ロール32aに支持される外周面部分には、用紙9を通過させるとともにその用紙9に中間転写ベルト31上のトナー像を二次転写させる二次転写装置35が配置されている。二次転写装置35は、二次転写電流が供給されるロール形態等の二次転写部材により用紙9を中間転写ベルト31の支持ロール32aに支持される外周面部分に押し付けて通過させるよう構成されている。中間転写部3では、中間転写ベルト31の外周面に二次転写装置35が接触している部位がトナー像の二次転写を行う二次転写位置TP2になる。
さらに、中間転写ベルト31の外側の周囲には、二次転写後の中間転写ベルト31の外周面に残留するトナー等の不要物を除去して清掃するベルト清掃装置36が配置されている。ベルト清掃装置36は、筐体36aの内部に、中間転写ベルト31の外周面に押し当てる板状の清掃部材36b、清掃部材36bで除去した不要物を回転して回収する回収部材36c等を配置して構成されている。
用紙剥離部6は、中間転写部3において二次転写終了後の用紙9を中間転写ベルト31から剥離するよう構成された部分である。この用紙剥離部6の詳細については後述する。
給紙部4は、中間転写部3の二次転写する位置TP2に供給すべき用紙9を収容して供給するよう構成された部分である。実施の形態1における給紙部4は、筐体10の内部で像形成部2(Y,M,C,K)よりも下方側の位置に配置されており、具体的には用紙収容体41と、供給装置43等の機器を配置して構成されている。
このうち用紙収容体41は、複数枚の用紙9を所要の向きで積載して収容する積載板42を有し、筐体10の外部に引き出し操作が可能になるよう取り付けられた収容部材である。また、供給装置43は、用紙収容体41の積載板42上に積載されている用紙9を、複数のロール等により上方のものから1枚ずつ繰り出す装置である。
定着部5は、中間転写部3で二次転写されたトナー像を用紙9に定着させるよう構成された部分である。実施の形態1における定着部5は、筐体10の内部で中間転写部3の二次転写位置TP2の上方側の位置に配置されており、具体的には、用紙9の導入口や排出口が設けられた筐体50の内部空間に加熱用回転体51、加圧用回転体52等の機器を配置して構成されている。
このうち加熱用回転体51は、矢印で示す方向に回転するロール形態等からなる定着手段の一部である。加熱用回転体51は、図示しない加熱源により所要の温度に保たれるよう加熱される。加圧用回転体52は、加熱用回転体51に所要の加圧下で接触して従動回転するロール形態等からなる定着手段の一部である。
この定着部5では、加熱用回転体51と加圧用回転体52が接触する部位が、未定着像のトナー像が転写された用紙9を定着するために加熱および加圧するニップ部(定着処理部)FNとして構成される。
この画像形成装置1においては、図1に示されるように、給紙部4と中間転写部3の二次転写位置TP2の間に、給紙部4にある用紙9を二次転写位置TP2まで供給するよう搬送する給紙搬送路Rt1が設けられている。給紙搬送路Rt1は、図1や図2に示されるように、用紙9を挟持して搬送する一対の搬送ロール44や、用紙9の搬送空間を確保して用紙9の搬送を案内する複数の案内部材45a,45b等を配置して構成されている。このうち搬送ロール44は、用紙9の斜行を矯正するとともに用紙9を所要のタイミングで送り出すロール、いわゆるレジロールとして構成されている。
また、画像形成装置1においては、図1に示されるように、中間転写部3の二次転写位置TP2と定着部5のニップ部FNとの間に、二次転写終了後の用紙9をニップ部FNに達するよう誘導する誘導搬送路Rt2が設けられている。誘導搬送路Rt2は、図2に示されるように、用紙9の搬送空間を確保して用紙9の搬送を案内する複数の案内部材46a,46b,56等を配置して構成されている。このうち案内部材56は、定着部5の筐体50における導入口に設けられる導入用の案内部材である。
ここで、図2等に示される一点鎖線VLは、誘導搬送路Rt2における用紙9の理想的な搬送経路を示している。この一点鎖線VLは、中間転写ベルト31の支持ロール32aの回転中心C1と二次転写装置35のロール状の二次転写部材の回転中心C2とを結ぶ直線が二次転写位置TP2のニップ部と交差する交点CP1と、定着部5における加熱用回転体51の回転中心C3と加圧用回転体52の回転中心C4とを結ぶ直線がニップ部FNと交差する交点CP2とを結ぶときに得られる仮想の直線である。
さらに、画像形成装置1においては、図1に示されるように、定着部5と排出口13との間に、定着終了後の用紙9を排紙口13まで搬送して排出収容部12に排出させる排出搬送路Rt3が設けられている。排出搬送路Rt3は、排紙口13の手前における一対の排出ロール47や、用紙9の搬送空間を確保して用紙9の搬送を案内する図示しない案内部材等を配置して構成されている。
この画像形成装置1では、以下の基本的な画像形成動作が行われる。
まず、画像形成装置1は、図示しない制御手段が外部接続機器等から画像形成動作を要求する指令を受けると、像形成部2、中間転写部3、給紙部4、定着部5等における所要の部分が所定のタイミングで始動する。ここでは、4つの像形成部2(Y,M,C,K)をすべて作動させて形成する上記4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるカラー画像、いわゆるフルカラー画像を形成する場合の動作を例にして説明する。
像形成部2(Y,M,C,K)では、図1に示されるように、各感光ドラム21が矢印Aで示す方向に回転始動し、各帯電装置22がその感光ドラム21の外周面を所要の電位にそれぞれ帯電させた後、各露光装置23が画像処理された画像信号に対応した光を感光ドラム21の帯電後の外周面に照射して4色に対応する色成分の静電潜像を形成する。
しかる後、各現像装置24(Y,M,C,K)が、その静電潜像を対応する色(Y,M,C,Kのいずれかの色)からなるトナーを供給して静電作用で付着させることにより現像する。これにより、各感光ドラム21の外周面には、静電潜像に対応した色のトナー像がそれぞれ形成される。
また、像形成部2(Y,M,C,K)では、各ドラム清掃装置26が感光ドラム21の外周面を一次転写後の時期を含めて清掃する。
続いて、中間転写部3では、中間転写ベルト31が矢印Bで示す方向に回転して像形成部2(Y,M,C,K)の一次転写位置を通過する際、各一次転写装置25が像形成部2(Y,M,C,K)における各感光ドラム21の外周面上の各色のトナー像を中間転写ベルト31の外周面に順に一次転写させる。また、中間転写ベルト31が回転していることにより、中間転写ベルト31の外周面に一次転写されたトナー像が二次転写位置TP2にむけて搬送される。
一方、給紙部4では、中間転写部3における二次転写動作のタイミングに合わせて、供給装置43が用紙収容体41に収容されている用紙9を中間転写部3における二次転写位置TP2にむけて供給する。
この際、給紙部4の用紙収容体41から供給装置43により繰り出された用紙9が、給紙搬送路Rt1を通してレジロールである搬送ロール44まで搬送された後、その搬送ロール44により所要のタイミングで二次転写位置TP2に送り出される。
続いて、中間転写部3では、二次転写装置35が中間転写ベルト31の外周面上に一次転写されて保持されたトナー像を二次転写位置TP2に供給される用紙9に一括して二次転写させる。
また、中間転写部3では、ベルト清掃装置36が二次転写後の時期を含めて中間転写ベルト31の外周面を清掃する。
続いて、中間転写部3でトナー像が二次転写された用紙9が、その二次転写位置TP2から誘導搬送路Rt2を通して定着部5へ送られる。
この際、用紙剥離部6では、二次転写位置TP2を通過した後に中間転写ベルト31から十分に又は完全に剥離されていない用紙9を中間転写ベルト31の外周面から分離させて剥離する。
定着部5では、トナー像を保持する用紙9が加熱用回転体51と加圧用回転体52が圧接するニップ部FNに導入されて通過させられる。これにより、用紙9上のトナー像は、ニップ部FNにおいて加圧下で加熱されて溶融し、最終的に用紙9に定着される。
最後に、定着終了後の用紙9は、定着部5から排出された後、排出搬送路Rt3を経由して搬送されて排出収容部12に収容される。
この際、定着部5から排出される用紙9は、排出搬送路Rt3を通して排出ロール47まで送られた後、その排出ロール47により排紙口13を通して筐体10の外部に送り出される。これにより、定着終了後の用紙9は排出収容部12に落下するようにして収容される。
以上の一連の動作が行われることにより、1枚の用紙9の片面に対してフルカラー画像が形成され、基本的な画像形成動作が終了する。
また、この画像形成装置1では、像形成部2(Y,M,C,K)のいずれか1つを作動させて画像形成動作を行うことにより単色画像を形成することや、像形成部2(Y,M,C,K)の2つ又は3つを作動させて画像形成動作を行うことによりフルカラー画像以外のカラー画像を形成することも可能である。
<用紙剥離部における不具合>
ところで、このような画像形成装置1においては、仮に上記用紙剥離部6を設けていないときには、次の不具合が発生する。
例えば、用紙9として画像形成装置1の取扱仕様書等で推奨する条件から外れる薄紙を用いて画像形成が行われた場合に以下の不具合が発生する。
この場合は、図13に例示するように、その薄紙の用紙9Uが、二次転写終了後に中間転写ベルト31から剥離されず中間転写ベルト31に張り付いたままで搬送され、最終的に、その用紙9Uの先端9aを含む前方部分が二次転写位置TP2よりも中間転写ベルト31の回転方向Bの下流側に存在するベルト清掃装置36に突入してしまうことがある。このときの用紙9Uは、ベルト清掃装置36において板状の清掃部材36bにより中間転写ベルト31に押し付けられて挟まれた状態になる。
したがって、この場合は、その用紙9Uをベルト清掃装置36から引き抜くことが難しくなって除去処理が困難になることや、その用紙9Uを引き抜く際にベルト清掃装置36で除去して捕集したトナー等の不要物100が用紙9Uに付着して汚れてしまうことや、その付着したトナーが用紙9Uをベルト清掃装置36から引き出したときに飛散して画像形成装置1の機内を汚してしまうこと等の不具合が発生する。
一方、画像形成装置1では上記用紙剥離部6を設けているが、このときであっても次の新たな不具合が発生することがある。
つまり、用紙剥離部6として、図14に例示するように、先細り形状の先端部611が中間転写ベルト31の外周面に接触した状態で設けられる接触剥離爪610のみを備えた用紙剥離部600を設けた場合は、以下のようになる。
はじめに、この用紙剥離部600が設けられていると、用紙9として上記薄紙の用紙9Uを使用して画像形成が行われたとしても、その薄紙の用紙9Uが二次転写終了後に用紙剥離部600における接触剥離爪610によって中間転写ベルト31から剥離されるか又はその通過が阻止される。このため、このときの薄紙の用紙9Uは、その前方部分が上述したようにベルト清掃装置36に突入してしまうことが防止される。
しかし、この場合は、用紙剥離部600における接触剥離爪610の先端部611が、中間転写ベルト31に残留する転写残りのトナーが付着することにより汚れていることがある。
このため、二次転写終了後の用紙9は、二次転写位置TP2を抜けて移動する際に、その後端9bが接触剥離爪610の先端部611に接触すると、その後端9bに接触剥離爪610の先端部611にある転写残りトナーが付着して汚れてしまうという不具合が発生する。
このような用紙後端9bのトナー汚れは、画像形成が終了した複数枚の用紙9を積み重ねて束のような状態にしたときに、図15において点線で囲った範囲内に示されるように目立った汚れとして認められる。
<用紙剥離部の詳細な構成>
そこで、この画像形成装置1においては、中間転写部3における中間転写ベルト31の二次転写位置TP2を通過した位置に、以下の構成からなる用紙剥離部6を設けている。
用紙剥離部6は、図2から図7等に示されるように、先端部62が中間転写ベルト31の外周面に接触した状態で設けられて二次転写終了後の用紙9を中間転写ベルト31から剥離する第1剥離手段61と、先端部66が中間転写ベルト31の外周面に接触しない状態で設けられて二次転写終了後の用紙9を中間転写ベルト31から剥離する第2剥離手段65とを備えており、図6や図7に示されるように、第2剥離手段65を、その先端部66(の先端66a)が中間転写ベルト31の回転方向Bにおいて第1剥離手段61の先端部62(の先端62a)よりも上流側の位置に存在するよう配置している。
また、用紙剥離部6は、図2や図3等に示されるように、中間転写ベルト31の幅方向(支持ロール32aの回転軸の方向)Jにおいて所要の間隔をあけた状態で複数存在するように設けている。実施の形態1では、2つの用紙剥離部6A,6Bを設けている。
用紙剥離部6に関する説明については、以下、用紙剥離部6A,6Bであると明示しない限り、2つの用紙剥離部6A,6Bに関する説明であるとする。
さらに、用紙剥離部6は、図2、図4、図6等に示されるように、第1剥離手段61が支持手段としての固定フレーム70に支持軸63を支点として矢印D1,D2で示す方向に揺動可能な状態で取り付けられており、第2剥離手段65が第1剥離手段61に固定された状態で取り付けられている。
このとき第1剥離手段61は、図6等に示されるように、付勢手段78により矢印D1で示す方向に揺動され続ける状態に保たれるよう付勢されるようになっている。これにより、第1剥離手段61は、使用時に、その先端部62が中間転写ベルト31の外周面に安定して接触するようになる。付勢手段78としては、例えば、コイル状の引張ばねが適用される。
用紙剥離部6における第1剥離手段61は、図5等に示されるように、支持軸63が設けられた軸部630と、軸部630から一方向に伸びて先細りする形状の先端部62と、軸部630から先端部62の延びる方向に対して屈折した方向に伸びる形状の腕部64とを有する部材として構成されている。このうち先端部62の剥離された用紙9と向き合う対向部分62bは、用紙9が接触したときの接触面積を少なくする等の観点から、断面が用紙9に向けて先細りする形状からなる刃状の形態にされている。
また、第1剥離手段61は、図5等に示されるように、先端部62の先端62aと支持軸63との間になる片面側の位置に、第2剥離手段65との結合を行う第1結合部67が設けられている。第1結合部67は、例えば、断面が矩形状からなる結合孔67aが設けられた筒状の構造部として構成されている。
また、第1剥離手段61は、図5等に示されるように、腕部64に、上記付勢手段78の一端の取付け部78bを引っ掛けるための溝状の引っ掛け部64aが設けられている。引っ掛け部64aは、腕部64の端部の下方から斜め上方に食い込むような凹部として形成されている。
さらに、第1剥離手段61は、図5、図6等に示されるように、第2剥離手段65で剥離された用紙9を第2剥離手段65から離す方向Mに案内する案内手段の一例である突出案内部69が設けられている。
突出案内部69は、第1剥離手段61の先端部62の後方側になる部分(軸部630寄りの部分)において、用紙9の搬送経路Eの下流側になるにつれて第2剥離手段65から離れる方向Mに次第に突出するような形状からなる部位として形成されている。この突出案内部69は、図6等に示されるように、第2剥離手段65から離れて最も突出する頂部69aの高さ(第2剥離手段65から離れる距離)hが、例えば上記した誘導搬送路Rt2における用紙9の理想的な搬送経路VLに接近した位置に達する程度の値になるよう構成されている。
また、突出案内部69は、剥離された用紙9と向き合う対向部分69bはいずれも、第1剥離手段61における先端部62の場合と同様に、断面が用紙9に向けて先細りする形状からなる刃状の形態にされている。
一方、用紙剥離部6における第2剥離手段65は、先細りする形状の先端部66と、先端部66の後方側に延びる形状の本体部650とを有する部材として構成されている。この先端部66および本体部650の剥離された用紙9と向き合う対向部分66b,650bはいずれも、第1剥離手段61における先端部62の場合と同様に、断面が用紙9に向けて先細りする形状からなる刃状の形態にされている。
また、第2剥離手段65は、本体部650の片面側のほぼ中央位置に、第1剥離手段61における第1結合部67に結合させる第2結合部68が設けられている。第2結合部68は、例えば、第1剥離手段61における第1結合部67の結合孔67aに嵌め入れて固定される断面が矩形状からなる突起状の結合軸68aとして構成されている。
第2剥離手段65は、この第2結合部68と第1剥離手段61における第1結合部67との形状および寸法を調整して設定することにより、第1剥離手段61に対する取り付けの状態および位置関係が確定される。
用紙剥離部6における固定フレーム70は、図4、図6等に示されるように、隙間空間73を確保するために所要の間隔をあけて対向する対向面部71,72と、対向面部71,72の固定する側の後方部位に配置されて接続される板状の取付け面部75とを有する形状からなる部材である。
このうち対向面部71,72の取付け面部75とは反対側の端部には、図6、図7等に示されるように、第1剥離手段61の支持軸63を嵌め入れて回動可能に保持する軸受け凹部74が設けられている。軸受け凹部74は、対向面部71,72の端部の下方から上方に向けて食い込む形状の凹部として形成されている。
また、対向面部71,72の軸受け凹部74のある端部とは反対の端部側の部位には、隙間空間73を横断する棒状の引っ掛け部76が設けられている。
さらに、対向面部71,72の軸受け凹部74と引っ掛け部76の間になる部位には、第1剥離手段61の矢印D1で示す方向への揺動を規制して停止させる揺動停止部77を設けている。揺動停止部77は、第1剥離手段61の腕部64の上面部(背部)64bが接触する位置に配置されている。この揺動停止部77により、第1剥離手段61の先端部62の先端62aが中間転写ベルト31の外周面に必要以上に食い込んで接触することを防ぐようになっている。
また、固定フレーム70は、図2や図4に示されるように、その取付け面部75を、中間転写部3の二次転写位置TP2の下流側に配置される取付け板38の装着位置に取り付けて固定される。取付け面部75は、固定ネジ等の固定手段79により取付け板38に固定される。
取付け板38は、中間転写部3における支持ロール32a、ベルト清掃装置36等を取り付けるための図示しない支持フレームに取り付けられて配置されている。
この用紙剥離部6は、例えば、以下のようにして組み立てられる。
はじめに、第1剥離手段61について、図4や図6等に示されるように、その支持軸63を固定フレーム70の対向面部71,72における軸受け凹部74に嵌め入れる。しかる後、図6や図7に示されるように、付勢手段78である引張ばねについて、その一端の取付け部78aを固定フレーム70の対向面部71,72における棒状の引っ掛け部76に引っ掛けたうえで、その他端の取付け部78bを第1剥離手段61の腕部64における溝状の引っ掛け部64aに引っ掛けることにより、取り付ける。
これにより、第1剥離手段61は、図6等に示されるように、固定フレーム70において支持軸63を支点として矢印D1,D2で示す方向に揺動可能に取り付けられるとともに、付勢手段78である引張ばねにより矢印D1で示す方向に揺動し続けるよう付勢された状態で取り付けられる。
また、このときの第1剥離手段61は、その腕部64の上面部64bが固定フレーム70の対向面部71,72における揺動停止部77に接触して停止し、それ以上は矢印D1で示す方向に揺動できない状態に保たれる。
続いて、第2剥離手段65について、図5に示されるように、その第2結合部68を第1剥離手段61における第1結合部67と結合させて固定する。このときの結合は、第2結合部68における角棒状の結合軸68aを、第1結合部67における断面が矩形状からなる結合孔67aに嵌め入れられることで行われる。
これにより、第2剥離手段65は、図4等に示されるように、固定フレーム70に取り付けられた状態にある第1剥離手段61に対して固定された状態で取り付けられる。
また、このときの第2剥離手段65は、第2結合部68を第1結合部67と結合することにより、第1剥離手段61に対して不動の状態に保たれて取り付けられることになる。つまり、このときの第2剥離手段65は、第1剥離手段61に固定された状態で設けられているともいえ、更に別言すれば第1剥離手段61と一体化されたものになる。
また、このときの第2剥離手段65は、その先端部66の先端66aが、第1剥離手段61の先端部62の先端62aから第1剥離手段61の矢印D2で示す揺動方向に一定の離間距離だけ離れた位置に存在する関係になる。
このときの離間距離は、用紙剥離部6を実際に使用したときに、第2剥離手段65の先端部66の先端66aが中間転写ベルト31の外周面から離間する距離(浮く量)に相当する。また、この離間距離は、第2剥離手段65の先端部66の形状又は寸法や、第1結合部67と第2結合部68の結合状態を適宜変更することで所望の値に設定することができる。
さらに、このときの第2剥離手段65は、その先端部66が、図4(B)に示されるように第1剥離手段61の先端部62に対して(中間転写ベルト31の幅方向Jにおいて)所要の間隔Sをあけて離間した位置関係になるよう配置される。
このときの間隔Sは、例えば、第1剥離手段61における第1結合部67や第2剥離手段65における第2結合部68の寸法や形状を適宜変更することで設定することができる。
以上により、用紙剥離部6は、図4等に示されるように、固定フレーム70に対して第1剥離手段61と第2剥離手段65が取り付けられて組み立てが完了する。また、実施の形態1における用紙剥離部6は、前述したとおり、2つの用紙剥離部6A,6Bが組み立てられて用意される。
そして、用紙剥離部6としての2つの用紙剥離部6A,6Bは、図3に示されるように、中間転写部3における取付け板38の予め定められた2箇所の装着箇所に、固定フレーム70における取付け面部75を固定手段79にて固定することにより装着されて使用可能になる。
2つの用紙剥離部6A,6Bについては、好ましくは、図3に示されるように、第2剥離手段65が中間転写ベルト31の幅方向(又はその支持ロール32aの回転軸方向)Jにおいて第1剥離手段61よりも外側の位置に配置されるよう構成される。
この場合、用紙剥離部6Aは、第2剥離手段65を、第1剥離手段61よりも中間転写ベルト31の幅方向J1で示す方向の下流側になる位置(外側の位置)に配置することになる。また、用紙剥離部6Bは、第2剥離手段65を、第1剥離手段61よりも中間転写ベルト31の幅方向J2で示す方向の下流側になる位置(外側の位置)に配置することになる。
また、用紙剥離部6は、中間転写部3における取付け板38に取り付けられると、図6や図7に示されるように、第1剥離手段61の先端部62が中間転写ベルト31の外周面における所定の位置31mで接触した状態になり、第2剥離手段65の先端部66が中間転写ベルト31の外周面に接触しない状態(非接触の状態や浮いた状態)になる。
この際、第2剥離手段65の先端部66が中間転写ベルト31の外周面と離間する距離(浮き量)Kは、上記したように第2剥離手段65が第1剥離手段61に対して固定された状態で取り付けられていて第1剥離手段61との各部分の位置関係が一定に保たれていることから、第1剥離手段61の先端部62を中間転写ベルト31の外周面に接触させることに併せて自動的に確定される。第2剥離手段65の先端部66の離間距離Kは、例えば、0.5〜5.0mmの範囲内で、好ましくは0.5〜3.0mmの範囲内で設定される。
またこの際、第1剥離手段61は、付勢手段78により矢印D1で示す方向に揺動するよう付勢されているので、その先端部62の先端62aが中間転写ベルト31に所要の圧力で接触した状態に保たれる。
しかも、このときの用紙剥離部6においては、図6や図7に示されるように、第2剥離手段65の先端部66の先端66aが、中間転写ベルト31の回転方向Bにおいて第1剥離手段61の先端部62の先端62aよりも上流側の位置に存在する状態になる。
つまり、図6および図7に示すように、第2剥離手段65における先端部66の先端66aは、その先端66aと中間転写ベルト31の支持ロール32aの回転中心C1とを結ぶ直線L2が、第1剥離手段61における先端部62の先端62aと中間転写ベルト31の支持ロール32aの回転中心C1とを結ぶ直線L1よりも中間転写ベルト31の回転方向Bの上流側にずれた状態になるよう配置されることになる。
この先端部66の先端66aが先端部62の先端62aとずれるときのずれ量(回転方向Bにおいて離間する距離)は、例えば、0mmより大きくかつ5mm以下になる範囲内で、好ましくは3mm以下になる範囲内で設定される。
また、用紙剥離部6は、第1剥離手段61の先端部62を中間転写ベルト31の外周面に接触させる位置31mについて、図6や図7に示されるように、二次転写位置TP2を抜け出した位置から中間転写ベルト31の支持ロール32aに巻き付けられる範囲の巻き付け終点になる位置31eまでの範囲内に設定される。
特にこの用紙剥離部6においては、第2剥離手段65の先端部66について、図6や図7に示されるように、用紙9の搬送時における先端9aが中間転写ベルト31から自然に剥がれ始める位置31pよりも中間転写ベルト31の回転方向Bの下流側になる位置に存在するよう配置されている。
上記自然に剥がれ始める位置31pは、例えば、図6や図7に示されるように、中間転写ベルト31が上記理想的な搬送経路VLと交差する位置を適用することができる。ここで、自然に剥がれ始めるとは、用紙9が中間転写ベルト31等の像保持手段から剥離手段による補助を受けずに自ら又は自力で剥離し始めることをいう。
<用紙剥離部の機能>
この用紙剥離部6(用紙剥離部6A,6B)は、画像形成装置1による画像形成動作が行われる際に次のように機能する。
中間転写部3における二次転写位置TP2を通過した用紙9は、例えば上記した取扱仕様書の推奨条件外の薄紙の用紙9Uを使用する場合を除けば、図8(A)に例示されるように、その先端9aが、用紙剥離部6における第2剥離手段65の先端部66よりも中間転写ベルト31の回転方向Bの上流側の位置で中間転写ベルト31から自然に剥がれ始めることが多い。
この場合、中間転写ベルト31から剥がれ始めた用紙9は、用紙剥離部6による剥離作用を受けることなく通過するときもあるが、用紙剥離部6における第2剥離手段65の先端部66に接触したときには、図8(B)に例示されるように、第2剥離手段65の先端部66(の対向部分66b)に接触して案内されるように移動する。これにより、このときの用紙9は、その剥離が第2剥離手段65の先端部66により補助されて良好に搬送される。
また、この用紙剥離部6においては、第2剥離手段65の先端部66に接触して少し案内された後に第1剥離手段61における突出案内部69に接触して案内されるように移動する。これにより、このときの用紙9は、第2剥離手段65から離される方向に案内されながら移動する。
続いて、用紙9は、その先端9aが用紙剥離部6を通過した後も、二次転写位置TP2において矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト31と二次転写装置35との間に挟まれて搬送力を得ながら誘導搬送路Rt2内を進み、図9(A)に一部示されるように、その先端9aから定着部5におけるニップ部FNに導入される。
また、このときの用紙9は、定着部5のニップ部FNにおいて矢印で示す方向に回転する加熱用回転体51と加圧用回転体52との間に挟まれることでも搬送力を得て搬送される。
続いて、用紙9は、その後端9bが二次転写位置TP2を通過して抜け出したとき、図9(A)に例示されるように、特に未定着のトナー像が二次転写された側の面に反るように曲がって変形(カール)していると、そのカールした後端9bが用紙剥離部6に近づくように移動する。
この際、その用紙9の後端9bは、図10に例示されるように、用紙剥離部6における第2剥離手段65の先端部66に一度接触して移動することがある。
しかし、この場合、第2剥離手段65の先端部66は、図10に例示されるように、中間転写ベルト31の外周面に接触していないので、中間転写ベルト31に残留する転写残りのトナーをかき取って転写残りのトナーが付着することがない。
このため、このときの用紙9の後端9bは、第2剥離手段65の先端部66に接触したとしても、その先端部66にあるトナーが付着して汚されることはない。
またこの場合、その用紙9の後端9bは、第2剥離手段65の先端部66に接触しても、第2剥離手段65の先端部66よりも中間転写ベルト31の回転方向Bの下流側に存在する第1剥離手段61の先端部62に接触しない。なお、第1剥離手段61の先端部62は、中間転写ベルト31の外周面に接触していて中間転写ベルト31に残留する転写残りのトナーをかき取って転写残りのトナーが付着することがある。
このため、このときの用紙9の後端9bは、第1剥離手段61の先端部62に接触したときのように、その先端部62にあるトナーが付着して汚されることもない。
したがって、この用紙剥離部6を備えた画像形成装置1においては、画像形成動作が行われた際、その画像形成動作に使用された用紙9の後端9bに第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着して後端9bが汚されてしまうことが抑制される。
この点、例えば用紙剥離部6における第2剥離手段65の先端部66が第1剥離手段61の先端部62よりも中間転写ベルト31の回転方向Bの下流側の位置に存在するよう配置して構成した場合には、以下の不具合がある。
つまり、このような配置で構成した場合には、用紙9の後端9bが第1剥離手段61の先端部62に接触することがあるので、その用紙9の後端9bに第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着して汚されることがある。したがって、この場合は、用紙9の後端9bが第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着して汚されてしまうことを防止することができない。
また、この用紙剥離部6においては、用紙9として上記した取扱仕様書の推奨条件外の薄紙を使用して画像形成動作が行われた場合でも、その薄紙の用紙9Uの先端が第2剥離手段65の中間転写ベルト31と非接触の先端部66を通過してしまうが、第1剥離手段61の中間転写ベルト31に接触している先端部62により掬い上げられて剥離され始める。
この場合、第1剥離手段61の先端部62で剥離され始めた薄紙の用紙9Uは、図9(B)に例示されるように、その進路が第2剥離手段65が存在することで阻まれてしまい、図中の符号9xで例示するように折り重なるように変形して詰まった状態になる。また、このときは、画像形成動作は強制的に終了されて、その詰まった薄紙の用紙9Uを除去することになる。
しかし、この場合は、その薄紙の用紙9Uが中間転写ベルト31から剥離されず中間転写ベルト31に張り付いた状態のままで搬送されてベルト清掃装置36に突入してしまうこと(図13)が防止される。このため、薄紙の用紙9Uをベルト清掃装置36から引き抜く除去作業を行う必要がなくなる。
また、この用紙剥離部6は、第2剥離手段65が第1剥離手段61に固定された状態で設けられていて第2剥離手段65に対して不動の状態に保たれている。このため、第1剥離手段61の先端部62を中間転写ベルト31に接触させることで、第2剥離手段65の先端部66の中間転写ベルト31との離間距離K(浮き量)が第1剥離手段61を基準にして安定に保たれる。また、この用紙剥離部6では、第1剥離手段61が例えば中間転写ベルト31やその支持ロール32aの表面状態や回転状態の変動等の要因により支持軸63を支点にして微量に揺動しても、第2剥離手段65が第1剥離手段61に固定されていて第1剥離手段61の動きである揺動に合わせて(一体になって)動く。このため、第1剥離手段61の先端部62と第2剥離手段65の先端部66との位置関係が安定して保たれる。
これにより、用紙剥離部6では、第2剥離手段65の先端部66による用紙9の剥離が安定して行われるようになる。また、第2剥離手段65の先端部66の離間距離Kを一定に保つための管理や調整が不要になる。
また、この用紙剥離部6においては、第2剥離手段65の先端部66が、用紙9の先端9aが中間転写ベルト31から自然に剥がれ始める位置31pよりも中間転写ベルト31の回転方向Bの下流側になる位置に存在するよう配置されている。これにより、第2剥離手段65の先端部66には、剥がれ始めた用紙9の先端9aが到達しやくなる。このことによっても、第2剥離手段65の先端部66による用紙9の剥離が安定して行われるようになる。
さらに、この用紙剥離部6においては、図4(B)に例示されるように、第1剥離手段61の先端部62と第2剥離手段65の先端部66が、中間転写ベルト31の幅方向Jにおいて所要の間隔Sをあけた状態で配置されている。これにより、第1剥離手段61の中間転写ベルト31に接触している先端部62が中間転写ベルト31上の転写残りのトナーをかき取ったときに、その一部のトナーが浮遊して第2剥離手段65に付着して汚してしまうことが抑制される。
また特に、この用紙剥離部6としての用紙剥離部6A,6Bでは、図3に例示されるように、第2剥離手段65が中間転写ベルト31の回転軸方向Jにおいて第1剥離手段61よりも外側の位置に配置されている。これにより、図11(A)に例示されるように、二次転写位置TP2を通過した後に自然に剥離された用紙9の搬送時の幅方向における両端部9c、9dが二次転写による未定着のトナー像がある面の側に反るように曲がるように変形して搬送される場合であっても、その用紙9の後端9bが、第2搬送手段65の先端部66に先に接触して支えられるようになる。このため、その両端部9c、9dが変形した用紙9であっても、その後端9bが、第1剥離手段61の先端部62の先端62aに接触することが回避されて、第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着することにより汚されることが防止される。
この点、用紙剥離部6A,6Bについて、例えば、図11(B)に示すように第2剥離手段65が中間転写ベルト31の回転軸方向Jにおいて第1剥離手段61よりも内側の位置に存在するよう配置して構成した場合には、以下の不具合がある。
すなわち、このように構成した用紙剥離部の場合には、両端部9c、9dが上記したごとく曲がるように変形した状態で用紙9が搬送されたとき、その用紙9の後端9bが、第2搬送手段65の先端部66よりも先に第1剥離手段61の先端部62に接触してしまうことがある。このため、このときの用紙9の後端9bは、第1剥離手段61の先端部62の先端62aにあるトナーが付着して汚れることになる。
さらに、この用紙剥離部6においては、図6等に示されるように第1剥離手段61に突出案内部69が設けられている。これにより、第2剥離手段65の先端部66に接触して剥離された用紙9は、図8(B)に例示されるように突出案内部69により第2剥離手段65から離される方向に案内されて移動するようになる。このため、このときの用紙9の後端9bは、第1剥離手段61の先端部62に接触することが確実に回避されて、その先端部62にあるトナーが付着して汚されることが抑制されやすくなる。
[他の変形例]
この発明は、上記実施の形態1,2で例示した内容に何ら限定されるものではなく、例えば、以下に挙げるような変形例も含むものである。
用紙剥離部6については、図12(A)に示されるように、第2剥離手段65を、その先端部66の先端66aが中間転写ベルト31の回転方向Bにおいて第1剥離手段61の先端部62の先端62aと同じ位置に存在するよう配置してもよい。
この場合、第2剥離手段65の先端部66の先端66aが中間転写ベルト31と接触する位置は、中間転写ベルト31の支持ロール32aの回転中心C1と第1剥離手段61の先端部62の先端62aが接触する位置31mとを結ぶ直線L1の延長線上の位置になる。具体的には、第2剥離手段65の先端66aが接触する位置は、第1剥離手段61の先端62aが接触する位置31mから第2剥離手段65の先端66aの中間転写ベルト31との離間距離Kに相当する寸法だけ離れた位置になる。
このような位置関係で配置した第1剥離手段61と第2剥離手段65を備える変形例の用紙剥離部6Cでは、その用紙剥離部6Cを通過するときの用紙9は、図12(B)に示されるように、その後端9bが先に第2剥離手段65の中間転写ベルト31と非接触の状態にある先端部66の先端66aに接触し、第1剥離手段61の中間転写ベルト31と接触の状態にある先端部62の先端62aに接触しにくい。
したがって、この変形例の用紙剥離部6Cであっても、その画像形成動作に使用された用紙9の後端9bに第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着して後端9bが汚されてしまうことが抑制される。
なお、この変形例の用紙剥離部6Cにおいては、用紙9としてその後端9bが未定着のトナー像が二次転写された面の側に反るよう極端に曲げられて変形した用紙が通過する場合には、その変形している後端9bが第2剥離手段65の先端部66を回り込むような状態で第1剥離手段61の先端部62の先端62aに接触するおそれがある。この場合は、その用紙9の後端9bが第1剥離手段61の先端部62にあるトナーの付着により汚れてしまう。
また、2つの用紙剥離部6A,6Bにおいては、用紙剥離部6A,6Bの一方を2つ組み合わせて配置しても構わない。
この場合、2つの用紙剥離部6Aを配置するときと2つの用紙剥離部6Bを配置するときのいずれにおいても、片方の用紙剥離部6A,6Bにおける第2剥離手段65が中間転写ベルト31の幅方向(回転軸方向)Jにおいて第1剥離手段61よりも外側の位置に配置されるが、他方の用紙剥離部6B,6Aにおける第2剥離手段65が中間転写ベルト31の幅方向Jにおいて第1剥離手段61よりも内側の位置に配置されることになる。
しかし、この場合、2つの用紙剥離部6A又は6Bが配置されるいずれのときであっても、図11(B)で例示したように2つの第2剥離手段65の双方が中間転写ベルト31の幅方向Jにおいて第1剥離手段61よりも内側の位置に配置されてしまうことがない。
以上の点は、用紙剥離部6として上記変形例の用紙剥離部6Cを2つ組み合わせて配置した場合でも同様になる。
さらに、用紙剥離部6における第2剥離手段65を第1剥離手段61に対して不動の状態に保たれるよう設ける構成は、実施の形態1で示した第1結合部67と第2結合部68を結合させて一体化する構成例に限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、第2剥離手段65を第1剥離手段61の支持軸63に固定した状態で取り付ける構成や第1剥離手段61の支持軸63とは異なる支持軸に取り付けるとともに第1剥離手段61の一部と連結部材等で連結させた構造にする構成を採用してもよい。このような構成を採用した場合でも、第2剥離手段65は、第1剥離手段61の動きに合わせて動くように設けられたものになる。
また、その不動の状態に保たれるよう設ける構成としては、第2剥離手段65を第1剥離手段61と一体に成形して製作するという構成を採用しても構わない。
また、第1剥離手段61に設けた突出案内部69は、第2剥離手段65や固定フレーム70に設けるように構成してもよい。また、用紙剥離部6においては、突出案内部69に代えて、例えば、外周全域に鋸刃状の突起が複数配置された板状の回転体(例えばスターホイール)のような案内手段を適用することも可能である。
また、用紙剥離部6(変形例の用紙剥離部6Cを含む)については、3以上の用紙剥離部6を用い、それを中間転写ベルト31の幅方向Jにおいて間隔をあけた状態で配置してもよい。ちなみに、用紙剥離部6は、有効である場合には1つ配置して使用する構成としてもよい。
用紙剥離部6は、中間転写ベルト31から用紙9を剥離する用紙剥離部として設けることに限定されず、用紙9に転写させる未定着像を保持して回転する感光ドラム、中間転写ドラム等の像保持手段から用紙9を剥離する用紙剥離部として設けるようにしてもよい。
この他、実施の形態1では、画像形成装置として現像剤から構成される多色(カラー)画像を形成することが可能な像形成部2および中間転写部3を備えた画像形成装置1を例示したが、この発明は、用紙剥離部6を要する画像形成装置であれば、例えば単色画像を形成する像形成部を備えた画像形成装置にも適用することができる。色画像を形成する像形成部は、中間転写部3が必須でなくなり、その一方で用紙搬送転写部を併用する像形成部を含むものである。
この単色画像を形成する画像形成装置を適用する場合、用紙剥離部6は、感光体等の像保持手段から未定着像を用紙9に直接転写する転写位置の下流側の位置に配置される。
1 …画像形成装置
9 …用紙(記録媒体の一例)
9a…先端
9b…後端
31…中間転写ベルト(像保持手段又は像保持ベルトの一例)
31e…中間転写ベルトの巻き付け終点の位置
31m…第1剥離手段の先端部が中間転写ベルトに接触する位置
31p…中間転写ベルトのうち用紙の先端が自然に剥がれ始める位置
32…支持ロール
61…第1剥離手段
62…先端部
65…第2剥離手段
66…先端部
69…突出案内部(案内手段の一例)
B …中間転写ベルトの回転方向
E …用紙の搬送方向
J …中間転写ベルトの幅方向(像保持手段の回転軸方向の一例)
M …第2剥離手段から離す方向
S …間隔

Claims (10)

  1. 記録媒体に転写させる未定着像を保持して回転する像保持手段と、
    先端部が前記像保持手段に接触した状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第1剥離手段と、
    先端部が前記像保持手段に接触しない状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第2剥離手段と、
    を備え、
    前記第2剥離手段は、その先端部が前記像保持手段の回転方向において前記第1剥離手段の先端部と同じ位置又は当該先端部よりも上流側の位置に存在するよう配置されている画像形成装置。
  2. 前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段に対して不動の状態に保たれるよう設けられている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段の動きに合わせて動くように設けられている請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段に固定された状態で設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1剥離手段は、その先端部が前記像保持手段から離れる方向に揺動するように設けられており、かつ、前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段の揺動に合わせて動く請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2剥離手段の先端部は、前記像保持手段のうち記録媒体の先端が自然に剥がれ始める位置よりも当該像保持手段の回転方向下流側の位置に配置されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1剥離手段と前記第2剥離手段は、前記像保持手段の回転軸方向において間隔をあけた状態で配置されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2剥離手段は、少なくとも前記像保持手段の回転軸方向において前記第1剥離手段よりも外側の位置に配置されている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記像保持手段がロールに支持されて回転する像保持ベルトであり、
    前記第1剥離手段の先端部が前記像保持ベルトの前記ロールとの巻き付け終点の位置又は前記巻き付け終点よりも当該像保持ベルトの回転方向の上流側の位置に配置されている請求項6に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1剥離手段又は第2剥離手段の後方側の位置において、前記第2剥離手段により剥離された記録媒体を当該第2剥離手段から離す方向に案内する案内手段を備えている請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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