JP7143657B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7143657B2 JP7143657B2 JP2018133352A JP2018133352A JP7143657B2 JP 7143657 B2 JP7143657 B2 JP 7143657B2 JP 2018133352 A JP2018133352 A JP 2018133352A JP 2018133352 A JP2018133352 A JP 2018133352A JP 7143657 B2 JP7143657 B2 JP 7143657B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peeling
- peeling means
- paper
- tip
- image holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/65—Apparatus which relate to the handling of copy material
- G03G15/6529—Transporting
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/65—Apparatus which relate to the handling of copy material
- G03G15/6532—Removing a copy sheet form a xerographic drum, band or plate
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
特許文献1には、補助爪の先端部が剥離爪の背部より感光体ドラム側となるよう形成されていることも示されている。
記録媒体に転写させる未定着像を保持して回転する像保持手段と、
先端部が前記像保持手段に接触した状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第1剥離手段と、
先端部が前記像保持手段に接触しない状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第2剥離手段と、
を備え、
前記第2剥離手段は、その先端部が前記像保持手段の回転方向において前記第1剥離手段の先端部と同じ位置又は当該先端部よりも上流側の位置に存在するよう配置されており、かつ、前記第1剥離手段で剥離された記録媒体に押されて当該第2剥離手段の先端部が前記像保持手段から離れるように動き得る状態で設けられているものである。
また、この発明(A2)の画像形成装置は、
記録媒体に転写させる未定着像を保持して回転する像保持手段と、
先端部が前記像保持手段に接触した状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第1剥離手段と、
先端部が前記像保持手段に接触しない状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第2剥離手段と、
を備え、
前記第2剥離手段は、その先端部が前記像保持手段の回転方向において前記第1剥離手段の先端部と同じ位置又は当該先端部よりも上流側の位置に存在するよう配置されており、かつ、前記第1剥離手段で剥離された記録媒体に押されときに当該第2剥離手段の先端部が前記像保持手段から離れるよう動くとともに前記第1剥離手段との間に挟まれる空間を拡げるように動き得る状態で設けられているものである。
この発明(A4)の画像形成装置は、上記発明A1からA3のいずれかの画像形成装置において、前記第2剥離手段は、その先端部よりも後方側の部位に配置される支持軸を支点にして、その先端部が前記像保持手段から離れる方向に揺動するよう設けられているものである。
この発明(A5)の画像形成装置は、上記発明A4の画像形成装置において、前記第2剥離手段は、前記支持軸を支点にして揺動するとき、その先端部が前記第1剥離手段で剥離された記録媒体の通過を可能にする位置まで揺動するよう設けられているものである。
この発明(A6)の画像形成装置は、上記発明A1からA5のいずれかの画像形成装置において、前記第2剥離手段の先端部は、前記像保持手段のうち記録媒体の先端が自然に剥がれ始める位置よりも当該像保持手段の回転方向下流側の位置に存在するよう配置されているものである。
この発明(A7)の画像形成装置は、上記発明A1からA6のいずれかの画像形成装置において、前記第1剥離手段と前記第2剥離手段は、前記像保持手段の回転軸方向において間隔をあけた状態で配置されているものである。
この発明(A8)の画像形成装置は、上記発明A1からA7のいずれかの画像形成装置において、前記第2剥離手段は、少なくとも前記像保持手段の回転軸方向において前記第1剥離手段の両脇に配置されているものである。
この発明(A9)の画像形成装置は、上記発明A6の画像形成装置において、前記像保持手段がロールに支持されて回転する像保持ベルトであり、前記第1剥離手段の先端部が前記像保持ベルトの前記ロールとの巻き付け終点の位置又は前記巻き付け終点よりも当該像保持ベルトの回転方向の上流側の位置に存在するよう配置されているものである。
この発明(A11)の画像形成装置は、上記発明A1からA10のいずれかの画像形成装置において、前記第1剥離手段と前記第2剥離手段は、その各後方側の部位に配置される共用の支持軸を支点にしてその各先端部がそれぞれ前記像保持手段に対して接近および離間する方向に揺動するよう設けられており、
前記第1剥離手段を前記像保持手段に対して接近する方向に付勢する第1付勢手段と前記第2剥離手段を前記像保持手段に対して接近する方向に付勢する第2付勢手段とを備え
、
前記第2付勢手段の付勢力は、前記第1付勢手段の付勢力よりも弱い関係でありかつ前記第2剥離手段が前記第1剥離手段で剥離された記録媒体に押されたときに前記像保持手段から離間する方向に揺動することを可能にする付勢力であるものである。
この発明(A12)の画像形成装置は、上記発明A1からA11のいずれかの画像形成装置において、前記第1剥離手段又は第2剥離手段の後方側の位置において、当該第2剥離手段により剥離された記録媒体を当該第2剥離手段から離す方向に案内する案内手段を備えているものである。
上記発明A5の画像形成装置によれば、第1剥離手段で剥離された記録媒体を揺動した第2剥離手段が進路妨害することなく通過させることができる。
上記発明A6の画像形成装置によれば、第2剥離手段による記録媒体の剥離を安定化させることができる。
上記発明A7の画像形成装置によれば、第1剥離手段と第2剥離手段が像保持手段の回転軸方向において間隔をあけない状態で配置されている場合に比べて、第1剥離手段の先端部により像保持手段からかき取られて浮遊する現像剤が第2剥離手段に付着することを抑制できる。
上記発明A8の画像形成装置によれば、第2剥離手段による記録媒体の剥離と第2剥離手段の動きが安定して行われる。
上記発明A9の画像形成装置によれば、第2剥離手段による記録媒体の像保持ベルトからの剥離を安定して行うことができる。
上記発明A11の画像形成装置によれば、第1剥離手段と第2剥離手段は像保持手段に対して安定した状態に保たれて記録媒体の剥離がそれぞれ安定して行われるとともに、第2剥離手段は第1剥離手段で剥離された記録用紙が接触したときに像保持手段から離間する方向に容易に揺動することができる。
上記発明A12の画像形成装置によれば、案内手段を備えていない場合に比べて、記録媒体の搬送時の後端が第1剥離手段にある現像剤の付着により汚れることをより一層防止できる。
図1と図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1を示すものである。図1はその画像形成装置1の全体の構成を示し、図2はその画像形成装置1の一部(主に二次転写位置における用紙剥離部とその周辺部)の構成を示している。
各図面中に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さおよび奥行の各方向を示す。また図1、図2等においてX,Yの方向の矢印が交わる部分の丸印は、Zの方向が図面の垂直下方に向いていることを示している。
また、この像形成部2(Y,M,C,K)では、感光ドラム21と一次転写装置25が対向する各部位がトナー像の一次転写を行う一次転写位置になる。
また、中間転写ベルト31の支持ロール32aに支持される外周面部分には、用紙9を通過させるとともにその用紙9に中間転写ベルト31上のトナー像を二次転写させる二次転写装置35が配置されている。二次転写装置35は、二次転写電流が供給されるロール形態等の二次転写部材により用紙9を中間転写ベルト31の支持ロール32aに支持される外周面部分に押し付けて通過させるよう構成されている。中間転写部3では、中間転写ベルト31の外周面に二次転写装置35が接触している部位がトナー像の二次転写を行う二次転写位置TP2になる。
この定着部5では、加熱用回転体51と加圧用回転体52が接触する部位が、未定着像のトナー像が転写された用紙9を定着するために加熱および加圧するニップ部(定着処理部)FNとして構成される。
ここで、図2等に示される一点鎖線VLは、誘導搬送路Rt2における用紙9の理想的な搬送経路を示している。この一点鎖線VLは、中間転写ベルト31の支持ロール32aの回転中心C1と二次転写装置35のロール状の二次転写部材の回転中心C2とを結ぶ直線が二次転写位置TP2のニップ部と交差する交点CP1と、定着部5における加熱用回転体51の回転中心C3と加圧用回転体52の回転中心C4とを結ぶ直線がニップ部FNと交差する交点CP2とを結ぶときに得られる仮想の直線である。
しかる後、各現像装置24(Y,M,C,K)が、その静電潜像を対応する色(Y,M,C,Kのいずれかの色)からなるトナーを供給して静電作用で付着させることにより現像する。これにより、各感光ドラム21の外周面には、静電潜像に対応した色のトナー像がそれぞれ形成される。
また、像形成部2(Y,M,C,K)では、各ドラム清掃装置26が感光ドラム21の外周面を一次転写後の時期を含めて清掃する。
この際、給紙部4の用紙収容体41から供給装置43により繰り出された用紙9が、給紙搬送路Rt1を通してレジロールである搬送ロール44まで搬送された後、その搬送ロール44により所要のタイミングで二次転写位置TP2に送り出される。
また、中間転写部3では、ベルト清掃装置36が二次転写後の時期を含めて中間転写ベルト31の外周面を清掃する。
この際、用紙剥離部6では、二次転写位置TP2を通過した後に中間転写ベルト31から十分に又は完全に剥離されていない用紙6を中間転写ベルト31の外周面から分離させて剥離する。
この際、定着部5から排出される用紙9は、排出搬送路Rt2を通して排出ロール46まで送られた後、その排出ロール46により排紙口13を通して筐体10の外部に送り出される。これにより、定着終了後の用紙9は排出収容部12に落下するようにして収容される。
また、この画像形成装置1では、像形成部2(Y,M,C,K)のいずれか1つを作動させて画像形成の動作を行うことにより単色画像を形成することや、像形成部2(Y,M,C,K)の2つ又は3つを作動させて画像形成の動作を行うことによりフルカラー画像以外のカラー画像を形成することも可能である。
ところで、このような画像形成装置1においては、仮に上記用紙剥離部6を設けていないときには、次の不具合が発生する。
この場合は、図18に例示するように、その薄紙の用紙9Uが、二次転写終了後に中間転写ベルト31から剥離されず中間転写ベルト31に張り付いたままで搬送され、最終的に、その用紙9Uの先端9aを含む前方部分が二次転写位置TP2よりも中間転写ベルト31の回転方向Bの下流側に存在するベルト清掃装置36に突入してしまうことがある。このときの用紙9Uは、ベルト清掃装置36において板状の清掃部材36bにより中間転写ベルト31に押し付けられて挟まれた状態になる。
したがって、この場合は、その用紙9Uをベルト清掃装置36から引き抜くことが難しくなって除去処理が困難になることや、その用紙9Uを引き抜く際にベルト清掃装置36で除去して捕集したトナー等の不要物100が用紙9Uに付着して汚れてしまうことや、その付着したトナーが用紙9Uをベルト清掃装置36から引き出したときに飛散して画像形成装置1の機内を汚してしまうこと等の不具合が発生する。
はじめに、この用紙剥離部600が設けられていると、用紙9として上記薄紙の用紙9Uを使用して画像形成が行われたとしても、その薄紙の用紙9Uが二次転写終了後に用紙剥離部600における接触剥離爪610によって中間転写ベルト31から剥離されるか又はその通過が阻止される。このため、このときの薄紙の用紙9Uは、その前方部分が上述したようにベルト清掃装置36に突入してしまうことが防止される。
このため、二次転写終了後の用紙9は、二次転写位置TP2を抜けて移動する際に、その後端9bが接触剥離爪610の先端部611に接触すると、その後端9bに接触剥離爪610の先端部611にある転写残りトナーが付着して汚れてしまうという不具合が発生する。
このような用紙後端9bのトナー汚れは、画像形成が終了した複数枚の用紙9を積み重ねて束のような状態にしたときに、図20において点線で囲った範囲内に示されるように目立った汚れとして認められる。
そこで、この画像形成装置1においては、中間転写部3における中間転写ベルト31の二次転写位置TP2を通過した位置に、以下の構成からなる用紙剥離部6を設けている。
この左右の第2剥離手段65A,65Bは、同様の構成になっている。このため、以下において、第2剥離手段65に関する説明については、第2剥離手段65A,65Bであることを明示しない限り、2つの第2剥離手段65A,65Bに関する説明であるとする。
用紙剥離部6に関する説明については、以下、用紙剥離部6A,6Bであると明示しない限り、2つの用紙剥離部6A,6Bに関する説明であるとする。
一方の第2剥離手段65は、付勢手段による付勢を受けず、支持軸63に対して単に揺動可能な状態になっている。このときの第2剥離手段は、第1剥離手段61とは独立して動き得る状態で設けられていると言い換えることもできる。さらには、このときの第2剥離手段は、その先端部66が第1剥離手段61の先端部62よりも中間転写ベルト31から離れた位置まで動き得る状態で設けられていると言い換えることもできる。そして、このときの第2剥離手段65は、上記いずれの状態で設けられていると言い表したとしても、その先端部62が中間転写ベルト31から離れるように動き得る状態に設けられていることになる。
このうち第1対向部分66bは、第2剥離手段65が矢印D4で示す方向に揺動していないときに、先端部66の先端66aから用紙9の搬送経路側に凸となるように湾曲して又は用紙9を第1剥離手段61から離す方向に案内するように湾曲して取付孔68の近くまで延びる部位として形成されている。また、第2対向部分66cは、第2剥離手段65が矢印D4で示す方向に揺動していないときに、先端部66の先端66aから第1対向部分66bと分かれて用紙9の搬送経路から離れる側に延びるとともにその搬送経路側に凸となるように湾曲して取付孔68を通過する程度まで延びる部位として形成されている。
また、第1対向部分66bと第2対向部分66cはいずれも、第1剥離手段61における先端部62の対向部分62bと同様に、断面が用紙9に向けて先細りする形状からなる刃状の形態に成形されている。
規制手段69は、第1剥離手段61の中間転写ベルト31に接触しているときの先端部62の一部である対向部分62bに接触するよう設けられた接触部として構成することができる。ちなみに、実施の形態1では左右2つの第2剥離手段65A,65Bを設けているため、規制手段69については、その第2剥離手段65A,65Bどうしが向かい合う内壁面の間を結合する棒状の接触部材として構成されている。
実施の形態1における接触形状部67aは、図6(B)に示されるように、先端部66の第1対向部分66bから窪んだ曲線形状からなる部位として形成されている。
また、対向面部71,72の軸受け凹部74のある端部とは反対の端部側の部位には、隙間空間73を横断する棒状の引っ掛け部76が設けられている。
第1揺動停止部77は、第1剥離手段61の腕部614の外側端部(背部)614bが接触する位置に配置されている。この第1揺動停止部77により、第1剥離手段61の先端部62の先端62aが中間転写ベルト31の外周面に必要以上に食い込んで接触することを防ぐようになっている。
第2揺動停止部78は、第2剥離手段65が中間転写ベルト31から離れる方向である矢印D4で示す方向に揺動した際、その第2剥離手段65における規制手段69が最大の揺動位置で接触して停止させる部材として構成されている。実施の形態1における第2揺動停止部78は、固定フレーム70の対向面部71,72の間を結合するよう設けられた棒状の部材で構成されている。
取付け板38は、中間転写部3における支持ロール32、ベルト清掃装置36等を取り付けるための図示しない支持フレームに取り付けられて配置されている。
また、このときの第1剥離手段61は、その腕部614の外側端部614bが固定フレーム70の対向面部71,72における揺動停止部77に接触して停止し、それ以上は矢印D1で示す方向に揺動できない状態に保たれる。
この結果、第2剥離手段65は、その先端部66の先端66aが、第1剥離手段61の
先端部62の先端62aから第1剥離手段61の矢印D2で示す揺動方向に一定の離間距離だけ離れた位置に存在する関係になる。
このときの離間距離は、用紙剥離部6を実際に使用したときに、第2剥離手段65の先端部66の先端66aが中間転写ベルト31の外周面から離間する距離(浮く量)に相当する。また、この離間距離は、第2剥離手段65における規制手段69の位置や、第1剥離手段61の先端部62との接触位置などを適宜変更することで所望の値に設定することができる。
このときの間隔S1、S2は、同じ値であるが、異なる値であっても構わない。また間隔S1、S2は、例えば、第1剥離手段61における支持軸63に取り付ける位置や、第1剥離手段61の先端部62又は第2剥離手段65の先端部66の形状等を適宜変更することで設定することができる。
第2剥離手段65の先端部66の離間距離Kは、例えば、0.5~5.0mmの範囲内で、好ましくは0.5~3.0mmの範囲内で設定される。
さらにこの際、第2剥離手段65は、例えば付勢手段64により矢印D3で示す方向に揺動するよう付勢されていないので、矢印D4で示す方向に揺動可能な状態に保たれる。また、このときの第2剥離手段65は、図9等に示されるように、支持軸63を支点にして矢印D4で示す方向に揺動可能になっているが、固定フレーム70における第2揺動停止部78に接触して最大の揺動位置で停止させられ、それ以上は矢印D4で示す方向に揺動できない状態になる。
つまり、図7に示すように、第2剥離手段65における先端部66の先端66aは、その先端66aと中間転写ベルト31の支持ロール32aの回転中心C1とを結ぶ直線L2が、第1剥離手段61における先端部62の先端62aと中間転写ベルト31の支持ロール32aの回転中心C1とを結ぶ直線L1よりも中間転写ベルト31の回転方向Bの上流側にずれた状態になるよう配置されることになる。
この先端部66の先端66aが先端部62の先端62aとずれるときのずれ量(回転方向Bにおいて離間する距離)は、例えば、0mmより大きくかつ5mm以下になる範囲内で、好ましくは3mm以下になる範囲内で設定される。
上記自然に剥がれ始める位置31pは、例えば、図7や図8に示されるように、中間転写ベルト31が上記理想的な搬送経路VLと交差する位置を適用することができる。ここで、自然に剥がれ始めるとは、用紙9が中間転写ベルト31等の像保持手段から剥離手段による補助を受けずに自ら又は自力で剥離し始めることをいう。
この用紙剥離部6(用紙剥離部6A,6B)は、画像形成装置1による画像形成の動作が行われる際に次のように機能する。
また、このときの用紙9は、定着部5のニップ部FNにおいて矢印で示す方向に回転する加熱用回転体51と加圧用回転体52との間に挟まれることでも搬送力を得て搬送される。
しかし、この場合、第2剥離手段65(65A,65B)の先端部66は、図12に例示されるように、中間転写ベルト31の外周面に接触していないので、中間転写ベルト31に残留する転写残りのトナーをかき取って転写残りのトナーが付着することがない。
このため、このときの用紙9の後端9bは、第2剥離手段65(65A,65B)の先端部66に接触したとしても、その先端部66にあるトナーが付着して汚されることはない。
このため、このときの用紙9の後端9bは、第1剥離手段61の先端部62に接触したときのように、その先端部62にあるトナーが付着して汚されることもない。
つまり、このような配置で構成した場合は、用紙9の後端9bが第1剥離手段61の先端部62に接触することがあるので、その用紙9の後端9bに第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着して汚されることがある。したがって、この場合は、用紙9の後端9bが第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着して汚されてしまうことを防止することができない。
この際、図14(A)で示す第2剥離手段65が揺動する前で最小の広さの空間Q1は、第2剥離手段65が揺動する量に応じて拡げられる。
例えば、図14(B)に二点鎖線で示される位置まで揺動させられた第2剥離手段65と実線で示す状態のままの第1剥離手段61とに挟まれて形成される中間的な広さの空間Q2に拡げられた後、同図(B)に実線で示される位置まで揺動させられた第2剥離手段65と実線で示す状態のままの第1剥離手段61とに挟まれて形成される最大の広さの空間Q3まで拡げられる。
また、用紙剥離部6を通過するときの用紙9Xは、揺動した第2剥離手段65の第2対向部分66cの一部に接触しつつ案内されて進むか又は用紙9Xの剛性力(腰の強さ)により自力で体勢を整えながら進むことにより、最終的に例えば理想的な搬送経路VLに戻されるよう移動させられる。
この結果、用紙9Xのカールした後端9bは、二次転写位置TP2を通過して抜け出した後、第1剥離手段61の先端部62に接触することなく通過させられる。
なお、第2剥離手段65は、用紙9Xのカールした後端9bが通過し終わるまで、矢印D3で示す方向に自重で揺動することなく矢印D4で示す方向に揺動して持ち上がったままの姿勢に保たれていることもある。この場合は、用紙9Xのカールした後端9bが、二次転写位置TP2を通過して抜け出した後、第1剥離手段61の先端部62に接触することはない。
ちなみに、このときの用紙9Xは、そのカールした後端9bの側の部分に対して矢印D3で示す方向に揺動しても復元する第2剥離手段65の先端部66が一時的に接触するが、その先端部66にはトナーが付着していないため、トナーの付着により汚されるというおそれがない。
しかし、このときは、その薄紙の用紙9Uが中間転写ベルト31から剥離されず中間転写ベルト31に張り付いた状態のままで搬送されてベルト清掃装置36に突入してしまう不具合が発生すること(図18)が防止される。またこれにより、薄紙の用紙9Uをベルト清掃装置36から引き抜く除去作業を行う必要もなくなる。
これにより、第2剥離手段65の先端部66には、剥がれ始めた用紙9の先端9aが到達しやくなる。このことによっても、第2剥離手段65の先端部66による用紙9の剥離が安定して行われるようになる。
これにより、第1剥離手段61の中間転写ベルト31に接触している先端部62が中間転写ベルト31上の転写残りのトナーをかき取ったときに、その一部のトナーが浮遊して第2剥離手段65に付着して汚してしまうことが抑制される。
これにより、2つの第2剥離手段65A,65Bによって用紙9の剥離が安定して行われる。また、第1剥離手段61で剥離した用紙9(の先端9a)が2つの第2剥離手段65A,65Bに接触して動かすので、2つの第2剥離手段65A,65Bの矢印D4で示す方向への動き(揺動)も安定して行われる。
この発明は、上記実施の形態1,2で例示した内容に何ら限定されるものではなく、例えば、以下に挙げるような変形例も含むものである。
したがって、この変形例の用紙剥離部6Cであっても、その画像形成の動作に使用された用紙9の後端9bに第1剥離手段61の先端部62にあるトナーが付着して後端9bが汚されてしまうことが抑制される。この作用効果は、上記用紙9Xを用いた場合も同様に得られる。
この変形例の規制手段69を採用した場合は、第2剥離手段65の先端部66の中間転写ベルト31との離間距離Kを微調整することや変更することが容易になる。
さらに、案内手段は、第2剥離手段65が矢印D4で示す方向に揺動した場合、第1剥離手段61の先端部62で剥離された用紙9Xの後方部分をその第1剥離手段61からも離す方向に案内するように機能を発揮することが望ましい。この場合を考慮すると、案内手段は、矢印D4で示す方向に最大に揺動したときの第2剥離手段65と第1剥離手段61との間に形成される空間Q3(図14(B)など)内に少なくとも一部が存在して案内するように構成するとよい。
ただし、この第2付勢手段を設ける場合は、その第2付勢手段の付勢力を、第1付勢手段64の付勢力よりも弱い関係であり、しかも第2剥離手段65が第1剥離手段61で剥離された用紙9Xに押されたときに中間転写ベルト31から離間する矢印D4で示す方向に揺動することを可能にする付勢力にする。
しかも、この変形例の用紙剥離部6Dは、例えば、中間転写ベルト31の幅方向Jにおいて間隔をあけた状態で2つ配置する場合、第2剥離手段65が中間転写ベルト31の幅方向(回転軸方向)Jにおいて第1剥離手段61よりも外側の位置に存在するよう配置することが望ましい。
つまり、このように配置して構成した場合は、その用紙9の両端部9c、9dが曲がるように変形したとき、その用紙9の後端9bが、第2搬送手段65の先端部66よりも先に第1剥離手段61の先端部62に接触してしまうことがある。したがって、この場合は、その用紙9の後端9bが第1剥離手段61の先端部62の先端62aにあるトナーが付着することで汚れることになる。
この単色画像を形成する画像形成装置を適用する場合、用紙剥離部6は、感光体等の像保持手段から未定着像を用紙9に直接転写する転写位置の下流側の位置に配置される。
9 …用紙(記録媒体の一例)
9a…先端
9b…後端
31…中間転写ベルト(像保持手段又は像保持ベルトの一例)
31e…中間転写ベルトの巻き付け終点の位置
31m…第1剥離手段の先端部が中間転写ベルトに接触する位置
31p…中間転写ベルトのうち用紙の先端が自然に剥がれ始める位置
32…支持ロール
61…第1剥離手段
62…先端部
63…支持軸
64…付勢手段(第1付勢手段の一例)
65…第2剥離手段
66…先端部
69…規制手段
B …中間転写ベルトの回転方向
D1,D3…中間転写ベルトに接近する方向
J …中間転写ベルトの幅方向(像保持手段の回転軸方向の一例)
M …第2剥離手段から離す方向
S …間隔
Q …空間
K …離間距離(離間する距離)
Claims (12)
- 記録媒体に転写させる未定着像を保持して回転する像保持手段と、
先端部が前記像保持手段に接触した状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第1剥離手段と、
先端部が前記像保持手段に接触しない状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第2剥離手段と、
を備え、
前記第2剥離手段は、その先端部が前記像保持手段の回転方向において前記第1剥離手段の先端部と同じ位置又は当該先端部よりも上流側の位置に存在するよう配置されており、かつ、前記第1剥離手段で剥離された記録媒体に押されて当該第2剥離手段の先端部が前記像保持手段から離れるように動き得る状態で設けられている画像形成装置。 - 記録媒体に転写させる未定着像を保持して回転する像保持手段と、
先端部が前記像保持手段に接触した状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第1剥離手段と、
先端部が前記像保持手段に接触しない状態で設けられて当該像保持手段から記録媒体を剥離する第2剥離手段と、
を備え、
前記第2剥離手段は、その先端部が前記像保持手段の回転方向において前記第1剥離手段の先端部と同じ位置又は当該先端部よりも上流側の位置に存在するよう配置されており、かつ、前記第1剥離手段で剥離された記録媒体に押されときに当該第2剥離手段の先端部が前記像保持手段から離れるよう動くとともに前記第1剥離手段との間に挟まれる空間を拡げるように動き得る状態で設けられている画像形成装置。 - 前記第2剥離手段は、前記第1剥離手段とは独立して動き得る状態で設けられている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記第2剥離手段は、その先端部よりも後方側の部位に配置される支持軸を支点にして、その先端部が前記像保持手段から離れる方向に揺動するよう設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2剥離手段は、前記支持軸を支点にして揺動するとき、その先端部が前記第1剥離手段で剥離された記録媒体の通過を可能にする位置まで揺動するよう設けられている請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記第2剥離手段の先端部は、前記像保持手段のうち記録媒体の先端が自然に剥がれ始める位置よりも当該像保持手段の回転方向下流側の位置に存在するよう配置されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1剥離手段と前記第2剥離手段は、前記像保持手段の回転軸方向において間隔をあけた状態で配置されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2剥離手段は、少なくとも前記像保持手段の回転軸方向において前記第1剥離手段の両脇に配置されている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像保持手段がロールに支持されて回転する像保持ベルトであり、
前記第1剥離手段の先端部が前記像保持ベルトの前記ロールとの巻き付け終点の位置又は前記巻き付け終点よりも当該像保持ベルトの回転方向の上流側の位置に存在するよう配置されている請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記第2剥離手段をその先端部の前記像保持手段から離間する距離が保たれる位置で停止させて保持する規制手段を備え、
前記規制手段は、前記停止させて保持する位置を変更可能に設けられている請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第1剥離手段と前記第2剥離手段は、その各後方側の部位に配置される共用の支持軸を支点にしてその各先端部がそれぞれ前記像保持手段に対して接近および離間する方向に揺動するよう設けられており、
前記第1剥離手段を前記像保持手段に対して接近する方向に付勢する第1付勢手段と前記第2剥離手段を前記像保持手段に対して接近する方向に付勢する第2付勢手段とを備え、
前記第2付勢手段の付勢力は、前記第1付勢手段の付勢力よりも弱い関係でありかつ前記第2剥離手段が前記第1剥離手段で剥離された記録媒体に押されたときに前記像保持手段から離間する方向に揺動することを可能にする付勢力である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第1剥離手段又は第2剥離手段の後方側の位置において、当該第2剥離手段により剥離された記録媒体を当該第2剥離手段から離す方向に案内する案内手段を備えている請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018133352A JP7143657B2 (ja) | 2018-07-13 | 2018-07-13 | 画像形成装置 |
US16/294,943 US11143998B2 (en) | 2018-07-13 | 2019-03-07 | Image forming apparatus having peel-off units |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018133352A JP7143657B2 (ja) | 2018-07-13 | 2018-07-13 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020012884A JP2020012884A (ja) | 2020-01-23 |
JP7143657B2 true JP7143657B2 (ja) | 2022-09-29 |
Family
ID=69138357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018133352A Active JP7143657B2 (ja) | 2018-07-13 | 2018-07-13 | 画像形成装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11143998B2 (ja) |
JP (1) | JP7143657B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008164962A (ja) | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Murata Mach Ltd | 画像形成装置 |
JP2012037552A (ja) | 2010-08-03 | 2012-02-23 | Sharp Corp | 剥離装置、及び画像形成装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58186771A (ja) * | 1982-04-26 | 1983-10-31 | Ricoh Co Ltd | 定着装置 |
JPH06222681A (ja) * | 1993-01-23 | 1994-08-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置におけるコピー用紙分離装置 |
JP4687642B2 (ja) | 2006-12-22 | 2011-05-25 | 村田機械株式会社 | 画像形成装置 |
JP5047317B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2012-10-10 | シャープ株式会社 | 定着装置、及びそれを備える画像形成装置 |
US9335669B2 (en) * | 2014-07-31 | 2016-05-10 | Xerox Corporation | Systems and methods for implementing advanced stripping of image receiving media substrates in image forming devices |
-
2018
- 2018-07-13 JP JP2018133352A patent/JP7143657B2/ja active Active
-
2019
- 2019-03-07 US US16/294,943 patent/US11143998B2/en active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008164962A (ja) | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Murata Mach Ltd | 画像形成装置 |
JP2012037552A (ja) | 2010-08-03 | 2012-02-23 | Sharp Corp | 剥離装置、及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20200019107A1 (en) | 2020-01-16 |
JP2020012884A (ja) | 2020-01-23 |
US11143998B2 (en) | 2021-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3031250B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7333761B2 (en) | Transfer media transport guide mechanism for image forming device | |
US8417175B2 (en) | Unit for cleaning edge portion of recording material or image forming apparatus | |
JP2011128398A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7143657B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007003985A (ja) | ベルト定着装置及び画像形成装置 | |
JP2013213959A (ja) | 清掃装置、定着装置及び画像形成装置 | |
JP2005003784A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2020012882A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5651522B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2005338709A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006038922A (ja) | 画像形成装置のクリーニング装置 | |
JPH11174889A (ja) | 定着装置 | |
JP3583685B2 (ja) | シート材搬送機及びそのシート材搬送機を備えた画像形成装置 | |
JP3972184B2 (ja) | 定着装置 | |
JP2024048163A (ja) | 清掃部材、清掃装置、着脱ユニットおよび画像形成装置 | |
JP2008107444A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004069958A (ja) | 分割像坦持体を有する画像形成装置 | |
JP2009092750A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005062775A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006201682A (ja) | プロセスカートリッジ | |
JP2002082563A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2003263061A (ja) | 定着装置 | |
JP2002311767A (ja) | クリーニング装置 | |
JP2004077728A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220426 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220816 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7143657 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |