JP2020007671A - 壁紙 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、基材の上側にポリ塩化ビニル系樹脂を含有する樹脂層を積層する工程と、樹脂層の上側にフィルム層を積層するフィルム積層工程とを備え、フィルム層の幅が樹脂層の幅よりも広く、フィルム積層工程において基材とフィルム層の両端部を直接接着する壁紙の製造方法を用いることができる。
本発明に用いる樹脂層の坪量は隠ぺい性と防火性の点から100g/m2〜220g/m2であることが好ましい。100g/m2未満であると隠蔽性に欠ける場合がある。220g/m2を超過すると防火性が低下する場合がある。さらに、樹脂層の坪量を制限することで耐傷つき性は向上し、220g/m2以下とすることが好ましく、160g/m2以下がより好ましく、150g/m2以下がさらに好ましい。
よって、隠ぺい性と耐傷つき性の点からも、樹脂層の坪量は100g/m2〜220g/m2であることが好ましく、120g/m2〜160g/m2がより好ましく、120g/m2〜150g/m2がさらに好ましい。
本発明に用いる基材としては、普通紙(パルプ主体でサイズ剤により処理したもの)、難燃紙(パルプ主体でスルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン等の難燃剤により処理したもの)、無機質紙(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の無機添加剤を含むもの)、フリース紙(パルプとポリエステル等の合成繊維等を混合して抄紙したもの)が挙げられる。特に普通紙を用いると耐傷付き性、施工性が向上するため好ましい。
本発明のフィルム層に用いる樹脂としては特に限定されないが、ポリエチレン系やポリプロピレン系等のポリオレフィン系、ポリブチレン系、エチレン−ビニルアルコール系共重合体、メタクリル系、熱可塑性ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリエチレンテレフチレート系、ポリ乳酸系、ポリ塩化ビニル系、ポリテトラフルオロエチレン系、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、ポリカーボネート系、シリコーン系が挙げられる。特にポリオレフィン系、エチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂が汚れ防止性、耐傷付き性、耐カール性、経済性の観点から好適である。
これにより樹脂層2の端部までフィルム層3が積層され樹脂層2の端部においてもフィルム層3が樹脂層2に充分に接合されることとなる。そのため、壁紙の端部5−1、5−2においてフィルム層3が樹脂層2から剥離しにくくなり好ましい。
さらにフィルム層3と基材1とが壁紙4の両端部5において接着されるようにすることにより、壁紙4の全幅においてフィルム層3と樹脂層2とが強く接着されることになる。これにより壁紙4として樹脂層とその上側に積層されるフィルム層3との接着性に優れることとなる。またこのように樹脂層2とフィルム層3との接着性が優れることで、フィルム層3が剥がれにくくなるため耐傷付き性に優れる壁紙4が得られるため好ましい。
また、印刷層を樹脂層とフィルム層の間に設ける場合には、フィルム層は樹脂層、印刷層とに充分に接合されていることを要する。印刷層を設ける場合、樹脂層を完全に覆うように前面に印刷を行うより柄上に印刷を行うことが多く、この場合には樹脂層と印刷層の双方にフィルム層が充分に接合されることがより好ましい。また、樹脂層を覆うように全面に印刷を行う場合でも、例えばグラビア印刷においてはグラビア印刷ロールのメッシュ形状に沿って印刷が施されるため、樹脂層の表面を完全に覆うように印刷層が設けられる場合はまれであり、このような場合にも樹脂層と印刷層にフィルム層が充分に接合されることがより好ましい態様となる。さらにフィルム層と樹脂層及び印刷層との密着性を向上させるためにフィルム層と樹脂層または印刷層の間に接着層を施しても良い。
ここで、樹脂層を発泡させる発泡工程とメカニカルエンボスを行うメカニカルエンボス工程とフィルムを積層するフィルム積層工程は、これらの3工程を連続的に行っても良いし、2つまたは3つの工程に分け逐次的に行っても良いし、複数の工程を同時に行っても良い。また、発泡を行う必要がない場合は発泡工程を用いなくても良い。
また基材に樹脂層を積層する際にペーストコーティングを用いると多様な配合剤の多量配合にも適応可能となり望ましい。樹脂層上に印刷層を付与する場合はグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等を用いることができる。
壁紙工業会規定の規格「汚れ防止壁紙性能規定」に準拠した試験とした。汚染物はコーヒー、醤油、水性ペン(黒色)、クレヨン(赤色)とした。コーヒー及び醤油は45度に傾斜した試験台に試験体(A4サイズ)を貼付し、その上から汚染物100mLを汚染状態が約10cm幅になるように振り掛けた。水性ペンは試験体(30mm×220mm)上を長さ10cmの直線を約2mm間隔で5本平行に書いた。クレヨンはJIS L 0849で規定する摩擦試験機II型の摩擦子に取り付け、試験体(30mm×220mm)上120mmの間を荷重200gで毎分30回往復の速度で5往復摩擦した。室温で24時間静置後、水を含ませた布で拭き取った。なお、水性ペン、クレヨンの除去については、水を含ませた布で拭き取った後、中性洗剤を含ませた布を用いて拭き取った。各汚染物の除去後について、JIS L 0805の汚染用グレースケールを用いて汚れが4〜5号程度であれば「良」、1〜3号程度の場合は「不可」とした。
壁紙工業会規定の規格「表面強化壁紙性能規定」に準じるが、30mm×250mmの試験体表面を荷重400gfとした摩擦子を装備したJIS L 0849で規定する摩擦試験機II型を用いて毎分30回往復の速度で引掻き、樹脂層が破れて基材が明らかに見えるまでの引掻き回数が100回以上であれば「良」、80回以上99回以下であれば「可」、79回未満であれば「不可」とした。
試験体をA4サイズとし基材裏面に刷毛で水を適量塗布して裏面同士を合わせて5分間養生した後、長手方向に対し半分となるように且つ裏面が内側または外側になるように折り畳み、硝子板で1.74kgの荷重を均等に掛け室温で1時間静置した。その後、裏面内側、裏面外側の両方の試験体について折り畳み部の表面状態を目視にて観察し、裏面内側及び裏面外側に折り畳んだ両方に於いてフィルム層の剥離及びシワが無ければ「良」、両方とも剥離は無いが何れかでもシワがあれば「可」、何れかでも剥離があれば「不可」とした。
また、「幅差」の「F−R」欄はフィルム層の幅(F)−樹脂層の幅(R)の値、すなわちフィルム層の幅(F)と樹脂層の幅(R)との差を表している。同様に「幅差」の「P−F」欄は基材の幅(P)−フィルム層の幅(F)の値、すなわち基材の幅(P)とフィルム層の幅(F)との差を表している。
実施例1乃至8は汚れ防止性、耐傷付き性及び接着性に優れることを示している。特に実施例1、5、6及び8は何れもより優れており、本発明の望ましい形態である。
Claims (7)
- 基材と前記基材上に積層されるポリ塩化ビニル系樹脂を含有する樹脂層と前記樹脂層の上側に積層されるフィルム層とを備え、前記基材の幅および前記フィルム層の幅が前記樹脂層の幅よりも広く、前記基材と前記フィルム層とが両端部において直接接着されている壁紙。
- 前記樹脂層が坪量100g/m2〜220g/m2であることを特徴とする請求項1に記載の壁紙。
- 前記基材が普通紙であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁紙。
- 前記ポリ塩化ビニル系樹脂がペースト加工用ポリ塩化ビニル系樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の壁紙。
- 前記樹脂層の幅(R)、前記フィルム層の幅(F)について、
「フィルム層の幅(F)−樹脂層の幅(R)≦4mm」を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の壁紙。 - 前記基材の幅(P)について
「基材の幅(P)−フィルム層の幅(F)>0mm」を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の壁紙。 - 基材の上側にポリ塩化ビニル系樹脂を含有する樹脂層を積層する工程と、
前記樹脂層の上側にフィルム層を積層するフィルム積層工程とを備え、
前記フィルム層の幅が前記樹脂層の幅よりも広く、前記フィルム積層工程において前記基材と前記フィルム層の両端部を直接接着する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の壁紙の製造方法。
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