JP2007092197A - 壁紙、及び壁紙用表面保護剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐傷性、耐摩耗性及び耐汚染性に優れ、更に適度な柔軟性を有する壁紙を提供することを課題とする。
【解決手段】 壁紙表面に、ペースト用塩化ビニル系樹脂及びブレンド用塩化ビニル系樹脂を含む樹脂コーティング層5を設ける。このブレンド用塩化ビニル系樹脂は、基本粒子径20μm〜60μmの塩化ビニル樹脂が用いられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、壁紙、及び壁紙の表面を保護するために用いられる表面保護剤に関する。
従来より、壁紙として、例えば、基材上(裏打紙等)に発泡塩化ビニル樹脂層が積層され、この塩化ビニル樹脂層上に絵柄などを表した化粧層が設けられた所謂塩ビ発泡シートが広く利用されている。
ところで、壁紙の表面には、耐摩耗性、耐汚染性などを目的として、表面保護層が設けられている。
例えば、特許文献1には、表面保護層として、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂又はフッ素系樹脂製フィルムを積層した壁紙が開示されている。
また、特許文献2には、表面保護層として、耐汚染性に優れているエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を押出しコーティングした発泡壁紙が開示されている。
さらに、特許文献3には、表面保護層として、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレートなどの電離放射線硬化性樹脂が塗工された壁紙が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び2の壁紙は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム又はフッ素系樹脂フィルムを表面に積層しているので、比較的硬く、施工性が悪いという問題点がある。また、同壁紙は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム等を積層するために接着剤が用いられるので、製品コストが増し、又、ラミネート工程管理も必要となる。さらに、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を表面保護層とした場合、耐摩耗性に劣り、又、耐燃焼性にも劣るので、法定の防火性能を満足することが困難で、使用範囲が限定される。
尚、特許文献2の発泡壁紙は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂をコーティングするものであるが、接着性に劣るため、積層に際して接着剤が用いられている(同文献の[0020]等)。
一方、特許文献3の壁紙は、表面保護層として電離放射線硬化性樹脂を用いるため、壁紙表面の硬度が高く、施工時の切断作業性が低下する。特に、冬季や寒冷地に於ける切断作業性が著しく低下する。さらに、通常、壁紙は、基材上に発泡層などの中間層が設けられ、その上に、表面保護層が設けられるが、該表面保護層として電離放射線硬化性樹脂を用いると、硬度の高い表面保護層とこれに比較して硬度の低い中間層の層間バランスが崩れ、壁紙の保管中に、表面保護層側に曲がるカーリング現象を生じたり、或いは、施工後に、目地部分から剥離などを生じる。
特開平8−309903号公報 特開2001−260287公報 特開平11−227148号公報
そこで、本発明は、耐傷性、耐摩耗性及び耐汚染性に優れ、更に適度な柔軟性を有する壁紙、及び耐摩耗性などに優れた保護層を壁紙表面に形成するための表面保護剤を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するための第1の手段として、ペースト用塩化ビニル系樹脂を含む樹脂コーティング層が表面に設けられていることを特徴とする壁紙を提供する。
さらに、本発明は、ペースト用塩化ビニル系樹脂及びブレンド用塩化ビニル系樹脂を含む樹脂コーティング層が表面に設けられていることを特徴とする壁紙を提供する。
また、本発明の好ましい態様では、上記ペースト用塩化ビニル系樹脂の平均重合度が、K値60〜95であり、又、上記ブレンド用塩化ビニル系樹脂が、基本粒子径20μm〜60μmである上記壁紙を提供する。
尚、K値とは、平均重合度を指標する値であり、JIS K 6720−2(1999年)に準じて求められたものである。
さらに、本発明の好ましい態様では、上記ペースト用塩化ビニル系樹脂が50〜90PHR、ブレンド用塩化ビニル系樹脂が10〜50PHR配合されている上記壁紙を提供する。
また、本発明の好ましい態様では、壁紙がペースト用塩化ビニル系樹脂を含む発泡層を備え、発泡層の表面に、樹脂コーティング層が形成されている上記壁紙を提供する。
本発明の第2の手段は、ペースト用塩化ビニル系樹脂50〜90PHR、ブレンド用塩化ビニル系樹脂が10〜50PHR、可塑剤30〜60PHRを含む壁紙用表面保護剤を提供する。
本発明によれば、表面耐傷性、耐摩耗性及び耐汚染性に優れた壁紙を提供できる。
また、本発明の表面保護剤を壁紙に塗工することにより、表面耐傷性、耐摩耗性及び耐汚染性に優れた壁紙を作製することができる。
以下、本発明について図面を参照しつつ説明する。
図1に於いて、1は、基材2と、基材2の表面に設けられた中間層3と、中間層3の表面に設けられた樹脂コーティング層5(以下、「コーティング層」と略記する場合がある)と、を備える壁紙を示し、該樹脂コーティング層5が、壁紙1の表面保護層として機能する。
尚、中間層3とコーティング層5の間には、化粧目的で、所望の絵柄などが表された意匠印刷層が必要に応じて設けられている(図示せず)。
基材2としては、公知の柔軟シートを使用でき、例えば、天然繊維、合成繊維、半合成繊維、ガラス繊維などの無機繊維などからなる織物又は編物などの布地;塗工紙、ケナフ紙、普通紙、再生紙、和紙、上質紙、クレープ紙、グラシン紙、トレーシングペーパー、キャスト紙、コーテッド紙などの各種の紙材(合成紙を含む);不織布;紙と合成樹脂フィルムのラミネート紙;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、塩化ビニル系樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ABS樹脂などの合成樹脂製フィルム;発泡塩化ビニル樹脂シートなどの発泡シートなどを用いることができる。尚、本発明に言うフィルムとシートは、同義である。
基材2は、上記例示のシートを1層単独で、又は2層以上を積層したものを用いることができる。また、基材2は、比較的肉厚の厚い裏打材に、上記シートを積層したもので構成されていてもよい。紙製の基材2の場合、その目付量が30〜150g/m程度のものを用いることが好ましく、更に、50〜130g/mのものを用いることがより好ましい。
中間層3は、軟質の合成樹脂によって形成されている。該合成樹脂としては、塩化ビニル系樹脂(PVC);エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンとα−オレフィンの共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体などのエチレン共重合体;ポリプロピレン、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂;アクリル系樹脂;6,6ナイロンなどのポリアミド系樹脂などの樹脂(エラストマーを含む)の1種単独で、又は2種以上の混合物などを用いることができる。
また、中間層3の樹脂には、樹脂の種類に応じて、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの金属水和酸化物などの難燃剤や、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、クレー、タルク、マイカ等の充填材や、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、リン酸エステル系、塩素化パラフィン、トリメリット酸エステルなどの可塑剤の他、ステアリン酸カルシウム、無機塩、有機スズ化合物などの安定剤、滑剤、カーボンブラックなどの顔料、酸化防止剤などの各種の添加剤を適宜混合することができる。
中でも、中間層3の樹脂成分として、塩化ビニル系樹脂を用いることが好ましい。このように中間層3を塩化ビニル系樹脂にて形成することにより、その上に積層されるコーティング層5を一体化させることができるからである。かかる壁紙1は、柔軟性に優れ、又、壁紙保管時などのカーリング現象が生じ難く、壁紙施工後の目地部分からの剥離を防止できる。
塩化ビニル系樹脂を主成分とする中間層3は、目付量50〜200g/m程度に形成されることが好ましく、更に、100〜150g/m程度がより好ましい。
具体的に、塩化ビニル系樹脂を主成分とする中間層3は、コーティング層5をより一体化させることができることから、ペースト用塩化ビニル樹脂、可塑剤及び充填材を含み、その他必要に応じて上記各種添加剤が配合された樹脂組成物を用いて形成することができる。尚、可塑剤や充填材は、上記例示のものを適宜用いることができる。
中間層3のペースト用塩化ビニル系樹脂は、ペースト用塩化ビニルを含むホモポリマー又はコポリマーをいい、例えば、ペースト用塩化ビニル樹脂(塩化ビニルの単量重合体)の他、ペースト用塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体や、ペースト用塩化ビニルとエチレン、プロピレン等との共重合体など等が挙げられる。これらは1種単独で、又は2種以上を混合して使用することができる。尚、ペースト用塩化ビニルは、表面に界面活性剤がコーティングされたものであって、乳化重合法などで製造されるものであり、かかるペースト用塩化ビニルを含むポリマーは多数の微粒子集合体からなる基本粒子径数μm以下の微細粉末で、可塑剤や充填材などを配合することによってペースト状になるものである。
該ペースト用塩化ビニル系樹脂としては、中間層3の寸法安定性、表面平滑性、耐凹み性などの点から、K値60〜80程度のものを用いることが好ましく、更に、K値60〜75程度のものを用いることがより好ましい。
尚、K値とは、平均重合度を指標する値であり、JIS K 6720−2(1999年)に準じて求められたものである(以下、同じ)。
中間層3の各成分の配合割合は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100PHRに対し、充填材50〜200PHR、可塑剤30〜60PHRが好ましい。
尚、PHRは、樹脂成分100重量部に対する配合重量を示す(以下、同じ)。
さらに、中間層3の樹脂組成物には、ペーストゾルを低粘度化してペーストゾルの塗工性を良好にする目的で、後述するブレンド用塩化ビニル系樹脂を更に配合してもよい。
上記中間層3は、非発泡でも良いが、コーティング層5との一体化が良好になること及び壁紙のエンボス模様付与など装飾性の観点等から、発泡層とされていることが好ましい。
発泡中間層3は、公知の発泡法である化学発泡法又はガス発泡法(物理発泡法)の何れで形成してもよい。
化学発泡剤としては、アゾ化合物、ヒドラジド化合物、ニトロソ化合物などを用いることができ、これらはそれ自身が分解してガスを発生するものである。また、化学発泡剤には、必要に応じて、酸化亜鉛などの発泡助剤を添加してもよい。ガス発泡剤としては、炭酸ガス、ブタンガス、フロンガスなどを用いることができる。
発泡中間層3の形成方法としては、例えば、発泡剤を添加した樹脂組成物を押出機またはカレンダーロールなどから基材2上に積層し、その後、加熱炉や加熱ロールに通してこれを発泡させる方法、発泡剤を添加した樹脂組成物を発泡させながら基材2上に積層する方法、発泡剤を添加した樹脂組成物から未発泡シートを成形し、その後、加熱ロールなどに通して発泡シートを得た後、接着剤などを介して基材2に接着する方法、発泡剤を添加した樹脂組成物を発泡させながらシート状に成形し、該発泡シートを接着剤などを介して基材2に接着する方法などが挙げられる。
また、発泡中間層3が、ペースト用塩化ビニル系樹脂を主成分とする上記樹脂組成物から形成される場合には、該樹脂組成物に発泡剤を添加したペーストゾルを基材2上に塗工し、加熱炉などに通してペーストゾルを発泡させると同時にゲル化させることによって発泡中間層3を形成することができる。
発泡中間層3の発泡倍率は、通常、1.2〜6.0倍程度、好ましくは1.5〜4.0倍程度であり、発泡中間層3の厚みとしては、通常0.3〜2mm程度、好ましくは0.3〜1mm程度に形成される。
さらに、発泡中間層3の表面には、必要に応じて所望の意匠印刷が施され、又、必要に応じて、エンボス加工を施すこともできる。
エンボス加工は、エンボスロールを用いて表面を押圧するメカニカルエンボス法、発泡剤を含む樹脂組成物を部分的に模様状に印刷塗工して発泡面を浮き上がらせるロータリスクリーン法、発泡抑制剤を含むインキを用いて部分的に発泡を抑制するケミカルエンボス法などで形成することができる。ペースト用塩化ビニル系樹脂を用いる場合には、意匠印刷を同時に行え、簡易にエンボスを形成できることから、ケミカルエンボス法によって発泡中間層3を形成することが好ましい。
次に、コーティング層5について説明する。
コーティング層5は、壁紙1の表面の耐傷性、耐摩耗性及び耐汚染性を高めるために設けられるものである。
コーティング層5の目付量は、30〜200g/m程度が好ましく、更に、50〜150g/m程度がより好ましい。
このコーティング層5は、ペースト用塩化ビニル系樹脂を主成分とする表面保護剤を中間層3の表面に塗工することによって形成されている。
この表面保護剤は、好ましくはペースト用塩化ビニル系樹脂以外の樹脂成分としてブレンド用塩化ビニル系樹脂を含み、樹脂成分以外のものとして可塑剤を含む樹脂組成物からなる。
このペースト用塩化ビニル系樹脂は、ペースト用塩化ビニルを含むホモポリマー又はコポリマーをいい、例えば、ペースト用塩化ビニル樹脂(塩化ビニルの単量重合体)の他、ペースト用塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体や、ペースト用塩化ビニルとエチレン、プロピレン等との共重合体など等が挙げられる。これらは1種単独で、又は2種以上を混合して使用することができる。もっとも、コーティング層5に於いては、加工性がよく、コスト面で有利である等の理由から、ペースト用塩化ビニル樹脂(塩化ビニルの単量重合体)を用いることが好ましい。尚、ペースト用塩化ビニルは、表面に界面活性剤がコーティングされたものであって、乳化重合法などで製造されるものであり、かかるペースト用塩化ビニルを含むポリマーは多数の微粒子集合体からなる基本粒子径数μm以下(好ましくは1〜3μm)の微細粉末で、可塑剤などを配合することによってペースト状になるものである。
表面保護剤に用いられるペースト用塩化ビニル系樹脂は、耐傷性及び耐摩耗性に優れ、耐汚染性に優れたコーティング層5を形成する点から、K値60〜95程度のものが好ましく、更にK値65〜80程度のものを用いることがより好ましい。
また、表面保護剤のペースト用塩化ビニル系樹脂の配合量は、50〜90PHRが好ましく、更に、60〜70PHRがより好ましい。ペースト用塩化ビニル系樹脂の配合量が少ないと、耐摩耗性などに優れたコーティング層5が形成できず、一方、多すぎると粘度が上がり塗工が悪くなるからである。
ブレンド用塩化ビニル系樹脂は、主としてペースト用塩化ビニルゾルを低粘度化し、艶消し状(光沢を抑えた)のコーティング層5を形成するために配合される。
このブレンド用塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニル単量体、又は塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の混合物を高分子系懸濁安定剤等を含む水性媒体中で、油溶性重合開始剤の存在下に懸濁重合し、重合後のスラリーを遠心脱水機などで脱水し、さらに気流乾燥、流動乾燥する方法などにより得られる塩化ビニル系樹脂である。塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の例としては、例えばエチレン、プロピレン等のオレフィン類、酢酸ビニル等のカルボン酸のビニルエステル類、エチルビニルエーテル等のアルキル基を有するビニルエーテル類、アクリル酸等の不飽和カルボン酸及びその酸無水物、アクリル酸メチル等の不飽和カルボン酸エステル類、スチレン等の芳香族ビニル化合物などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。該塩化ビニルと共重合可能な単量体は、塩化ビニル単量体に対して、50重量%以下の範囲で使用される。また、ブレンド用塩化ビニル系樹脂は、基本粒子径10〜70μmの粒子を持ち、上記ペースト用塩化ビニル樹脂の基本粒子径0.1〜5μmに比して2倍から700倍の基本粒子径を有するものである。
本発明の表面保護剤では、上記ブレンド用塩化ビニル系樹脂のうち、基本粒子径20〜60μmを用いることが好ましく、更に同40〜50μmのものを用いることがより好ましい。余りに基本粒子径の小さいブレンド用塩化ビニル系樹脂を用いると、ペースト用塩化ビニル樹脂と殆ど変わず、ペーストゾルの低粘度化が図られず、一方、余りに基本粒子径の大きいブレンド用塩化ビニル系樹脂を用いると、塗工時に筋が入り、コーティング層5の表面に筋状の模様が形成される虞があるからである。
また、本発明の表面保護剤に用いられる上記ブレンド用塩化ビニル系樹脂は、ペースト用塩化ビニル系樹脂と同様の平均重合度(K値60〜95程度、より好ましくはK値65〜80程度)のものを用いることが好ましいが、この範囲以外の平均重合度のものを用いることもできる。
ブレンド用塩化ビニル系樹脂の配合量は、ペースト用塩化ビニルゾルを低粘度化し、コーティング層5を艶消状とするため、10〜50PHR程度配合することが好ましく、更に、20〜40PHR程度配合することがより好ましい。
ブレンド用塩化ビニル系樹脂を適量に配合することで、粒子の充填密度を上げることができ、ペースト用塩化ビニルゾルの流動性を良好にすることができる。また、上記ブレンド用塩化ビニル系樹脂は、ペースト用塩化ビニル系樹脂よりも溶融速度が遅いため、形成されるコーティング層5の表面に極微細な凹凸が生じて艶消し効果をもたらす。
表面保護剤の可塑剤としては、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、リン酸エステル系、塩素化パラフィン、トリメリット酸エステルなどを用いることができる。該可塑剤の配合量は、30〜60PHR程度が好ましく、更に、30〜50PHR程度がより好ましい。
表面保護剤は、ペースト用塩化ビニル系樹脂、ブレンド用塩化ビニル系樹脂及び可塑剤以外に、上記中間層3で例示した、難燃剤、安定剤、滑剤、酸化防止剤などの各種添加剤を適宜混合することもできる。
さらに、表面保護剤の添加剤として、銀などの抗菌性金属、リン酸チタンなどのリン酸塩系化合物、二酸化チタンなどの光触媒系化合物などの抗菌剤;硫酸亜鉛や硫酸鉄などの金属塩、鉄フタロシアニン誘導体などの金属錯体などの消臭剤;有機系又は無機系の微細粒子などの艶消し剤などを適宜混合することもできる。
また、表面保護剤に、その透明性を阻害しない程度で顔料を添加することもでき、中間層3表面に付与された模様を透視可能とすることで、意匠性付与の自由度が向上する。さらに、表面保護剤にポリエステル、ナイロン等の繊維を混入して模様を付与することも可能であり、加えて、PET、PBT等ポリエステル樹脂からなるチップを混入して模様を付与することもできるため、模様付与の自由度が向上し、多種多様な模様を付与することができる。
また、表面保護剤に、その透明性を阻害しない程度で充填材を添加することもできる。もっとも、表面保護材に充填材を添加すると、形成されるコーティング層5の強度が低下する虞があるので、充填材は5PHR以下で配合される。
上記表面保護剤は、壁紙の表面に塗工され、これを硬化させることによってコーティング層5を形成することができる。
具体的には、ペースト用塩化ビニル系樹脂及び可塑剤を含む上記樹脂組成物を混練し、得られたペースト用塩化ビニルゾルをコータなどを用いて中間層3の表面に塗工する。塗工厚としては、30〜200μm、好ましくは50〜150μm程度である。
次に、これを加熱炉(温度180〜250℃程度)などに通してペーストゾルをゲル化させることによってコーティング層5を形成することができる。中間層3を有しない壁紙1に対しては、基材2など壁紙の外表面に塗工し、これをゲル化させることによってコーティング層5を形成することができる。
また、中間層3が、ペースト用塩化ビニル系樹脂の発泡層からなる場合には、例えば、次の方法によってコーティング層5を形成することができる。
基材2の上に、中間層3の樹脂組成物(発泡剤を含む)を混練して得られたペースト用塩化ビニルゾルを所定厚(例えば、150μm程度)で塗工し、この上から意匠印刷を施し、その上に、表面保護剤のペースト用塩化ビニルゾルを所定厚(例えば、100μm)で塗工する。これを加熱炉(温度180〜250℃程度)などに通してペーストゾルをゲル化させることによって、発泡中間層3とコーティング層5を同時に形成することができる。
上記意匠印刷をする際、発泡抑制剤を含む印刷インキとこれを含まない印刷インキを用い、両インキを適宜模様に塗り分けることで、発泡抑制剤を含むインキの塗布された部分の発泡が抑えられるので、発泡層のエンボス形成を同時に行うことができる(ケミカルエンボス法)。
このように中間層3が、ペースト用塩化ビニル系樹脂を主成分とする樹脂組成物からなる場合、中間層3とコーティング層5を同時形成できる上、特に接着剤などを介在させなくても、両層3,5を良好に一体化させることができる。
さらに、コーティング層5の形成方法としては、このような同時形成に限られず、ペースト用塩化ビニル系樹脂を主成分とする中間層3を形成した後、この上から、表面保護剤のペースト用塩化ビニルゾルを塗工してコーティング層5を形成することもできる。この場合に於いても、形成されるコーティング層5は、中間層3と良好に一体化する。
また、発泡中間層3の上にコーティング層5を形成した後、その上からエンボスロールなどを用いてエンボス加工を施すこともできる。本発明のコーティング層5は、比較的柔軟であるため、コーティング層5を形成した後でも、シャープなエンボスを形成することができる。
尚、本発明の壁紙1は、基材2の上にコーティング層5が設けられているもの(中間層3が設けられていないもの)でも良く、又、基材2と中間層3の間に、他の機能層が設けられたものなどでもよい。また、本発明の壁紙用の表面保護剤は、上記例示の壁紙の外表面に塗工されるほか、従来公知の各種材質・層構成の壁紙に適宜塗工することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳述する。但し、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
(使用材料)
・ペースト用塩化ビニル…(株)カネカ製、グレード:PSH−945。K値75。基本粒子径10μm以下。
・ブレンド用塩化ビニル系樹脂…(株)カネカ製、グレード:PBM−B5F。K値68。基本粒子径50μm以下。
・ジ−2エチルヘキシルフタレート…新日本理化(株)製。
・炭酸カルシウム…日東粉化工業(株)製、グレード:NS#400。
(実施例1−1)
表1に示す配合(各成分を重量部で示す)の樹脂組成物(ペーストゾル)を、15分間攪拌した後、10℃、20℃、30℃に於ける粘度を測定した。その結果を表1に併せて示す。
尚、粘度の測定は、樹脂組成物を混練後、温度10±2℃、20±2℃、30±2℃の条件下で3時間養生した後、それぞれの温度について、粘度測定機器(リオン(株)製、VT−04F)を用いて測定した。
次に、この樹脂組成物を、表面が鏡面状の金属板上に、厚み200μmで塗工し、200℃のオーブンで1分間加熱してゲル化させ、その後自然冷却することにより、フィルムを作製した。このフィルムの光沢度を測定した。
光沢度測定試験は、フィルム成形後、温度20±2℃、湿度70±15%の条件下で24時間養生した後、測定機器(日本電色工業(株)製、VG−2000。測定角度60度)を用いて測定した。
(実施例2−1〜実施例5−1)
表1に示す配合割合の樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1−1と同様にして、粘度を測定し、製膜したフィルムの光沢度を測定した。その結果を表1に併せて示す。
Figure 2007092197
表1から明らかな通り、ブレンド用塩化ビニル系樹脂を配合すると、粘度が下がり、又、表面光沢性を抑制することができる。また、ブレンド用塩化ビニル系樹脂は、比較的少量の配合で、低粘度化及び艶消し効果を大きく発揮することが確認された。
(試験用壁紙の作製)
次に、目付量65g/mの裏打紙の表面に、下記組成からなるペースト用塩化ビニルゾルを厚み0.15mmに塗工し、これを200℃のオーブンで1分間加熱して約4倍に発泡させ、その後自然冷却することにより、試験用壁紙を作製した。
組成…ペースト用塩化ビニル:100重量部、ジ−2−エチルヘキシルフタレート:50重量部、炭酸カルシウム:120重量部、添加剤…25重量部、発泡剤…3重量部。
(実施例1−2)
上記試験用壁紙の発泡層の表面に、実施例1−1の樹脂組成物を目付量100g/m(厚み約90μm)で塗工し、200℃のオーブンで1分間加熱してゲル化させ、その後自然冷却することによってコーティング層(表面保護層)を形成した。
この実施例1−2の壁紙のコーティング層について、耐傷性試験、耐摩耗性試験、防汚性試験を行った。
(実施例2−2)
実施例2−1の樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1−2と同様にしてコーティング層を有する壁紙を作製し、各試験を行った。
(実施例3−2)
実施例3−1の樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1−2と同様にしてコーティング層を有する壁紙を作製し、各試験を行った。
(実施例4−2)
実施例4−1の樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1−2と同様にしてコーティング層を有する壁紙を作製し、各試験を行った。
(実施例5−2)
実施例5−1の樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1−2と同様にしてコーティング層を有する壁紙を作製し、各試験を行った。
(比較例1)
(表面処理を全く施さず)試験用壁紙を比較例1の壁紙とした。この試験用壁紙の発泡層の表面について、各試験を行った。
(比較例2)
上記試験用壁紙の発泡層の表面に、厚み10μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるフィルム(クラレ社製、商品名:エバール)を積層接着することにより表面保護層を形成し、該表面保護層について、各試験を行った。
(耐傷性試験方法)
各壁紙を25mm×250mmに切り取った試験片を各5枚ずつ用意し、温度20±2℃、湿度70±15%の条件で、24時間養生する。養生後、これをJIS L 0823で規定する摩擦試験機II形に付け、該摩擦試験機II形に所定の摩擦子(荷重200g)を取り付ける。試験片上を5回往復させて傷付き具合を光度2000LXの標準光源のもと、目視により評価する。
「変化無し」を「5級」、「表面に少し変化あり」を「4級」、「表面が破けて発泡層が見える」を「3級」、「表面が破けて壁紙の裏打紙が見える(長さ1cm未満)」を「2級」、「表面が破けて壁紙の裏打紙が見える(長さ1cm以上)」を「1級」とし、5枚の試験片を総合的に評価した。各実施例及び比較例の結果を表2に示す。
尚、表中、耐傷性の「V」は、壁紙製造上のシート流れ方向を指し、「H」は、これと直交する方向を指す。
(耐摩耗性試験方法)
各壁紙を60mm×200mmに切り取った試験片を各3枚ずつ用意し、温度20±2 ℃、湿度70±15%の条件で、24時間養生する。
この試験片を、90度の塩ビコーナー材の該直角部分に貼り付け、#2000番のサンドペーパーを貼り付けた移動片(横×縦=10cm×4cm)を直角部分に接する状態で、30cmの振れ幅で高速往復(速度:1.53秒/1往復(30cm×2)[23.5m/min])させた。移動片を5回往復させた場合、10回往復させた場合、45回往復させた場合、75回往復させた場合について、表面の損傷度合いを目視によって評価した。
「変化無し」を「0」、「わずかな摩耗あり」を「1」、「目視で確認出来る摩耗あり」を「2」、「表面破壊」を「3」として評価した。各実施例及び比較例の結果を表2に示す。
(防汚性試験方法)
各壁紙を303mm×303mmに切り取り、この試験片を温度20±2℃、湿度:70±15%の条件で、24時間養生後、その表面に市販の汚染物質(コーヒー、醤油、水性ペン、クレヨン)を滴下し、もしくは記入し、前記条件で24時間放置する。その後、市販の中性洗剤を染み込ませた脱脂綿及びアルコールを染み込ませた脱脂綿で汚染物質をそれぞれ拭き取り、試験片の表面の汚れ状態を、目視により評価した。
「汚れが残らない」を「5」、「汚れがほとんど残らない」を「4」、「やや汚れが残る」を「3」、「かなり汚れが残る」を「2」、「汚れが濃く残る」を「1」として評価した。各実施例及び比較例の結果を表2に示す。
Figure 2007092197
表2から明らかな通り、実施例1−2〜5−2の壁紙は、表面強度や耐摩耗性に優れているだけでなく、汚れ落ちも良好であることがわかる。一方、比較例2のように、フィルムを積層したものは、表面強度や耐摩耗性、特に耐摩耗性で劣る。
本発明の壁紙の一実施形態を示す一部省略縦断面図であって、(a)は、非エンボスの中間層を有する壁紙を、(b)は、エンボス加工された中間層を有する壁紙を示す。
符号の説明
1…壁紙、2…基材、3…中間層、5…樹脂コーティング層(表面保護層)

Claims (7)

  1. ペースト用塩化ビニル系樹脂を含む樹脂コーティング層が表面に設けられていることを特徴とする壁紙。
  2. ペースト用塩化ビニル系樹脂及びブレンド用塩化ビニル系樹脂を含む樹脂コーティング層が表面に設けられていることを特徴とする壁紙。
  3. 前記ペースト用塩化ビニル系樹脂の平均重合度が、K値60〜95である請求項1又は2記載の壁紙。
  4. 前記ブレンド用塩化ビニル系樹脂が、基本粒子径20μm〜60μmである請求項2記載の壁紙。
  5. 前記ペースト用塩化ビニル系樹脂が50〜90PHR、ブレンド用塩化ビニル系樹脂が10〜50PHR配合されている請求項2〜4の何れかに記載の壁紙。
  6. 壁紙がペースト用塩化ビニル系樹脂を含む発泡層を備え、前記発泡層の表面に、前記樹脂コーティング層が形成されている請求項1〜5の何れかに記載の壁紙。
  7. ペースト用塩化ビニル系樹脂50〜90PHR、ブレンド用塩化ビニル系樹脂が10〜50PHR、可塑剤30〜60PHRを含むことを特徴とする壁紙用表面保護剤。
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