JP2014133961A - 壁装材及び表層フィルム - Google Patents

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芳章 平井
Sho Kurita
翔 栗田
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Abstract

【課題】施工性、表面強化性、汚れ防止性、艶消し性などのバランスに優れ且つ低コストで意匠性が良い壁装材及び表層フィルムの提供。
【解決手段】ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部、可塑剤を20〜40重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μmのポリ塩化ビニルフィルムを得、発泡ポリ塩化ビニル層に表層フィルムとして積層。
【選択図】なし

Description

本発明は、発泡ポリ塩化ビニル層に表層として積層される壁紙や天井材など、建物の内装の化粧材として使われる壁装材、それに用いられる壁紙用オーバーレイフィルムなどの表層フィルムに関する。
従来、この種の壁装材として、発泡ポリ塩化ビニル製壁紙の表面にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を積層したクラレ社製の「エバール(登録商標)」フィルムがある(例えば、非特許文献1参照)。
また、その他には、発泡ポリ塩化ビニル製壁紙の表面に柔軟性があって施工性に優れたポリプロピレン系樹脂を積層した「ファンクレア(登録商標)」フィルムがある。
株式会社クラレ、「エバールTM」について/カタログ、[online]、[平成24年12月05日検索]、インターネット<URL:http://www.eval.jp/jp/about−eval.aspx>,<URL:http://www.eval.jp/media/56951/eval_general_brochure__jp__20110131.pdf>
しかし乍ら、このような従来の壁装材では、エバールフィルムのようにエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂が発泡ポリ塩化ビニル製壁紙の表面に積層される場合、表面強化性と防汚性に優れるものの、施工性が悪く高価であり、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂は塩化ビニル樹脂と直接密着しないため、発泡ポリ塩化ビニル層に積層する場合には、その間に接着剤などからなる接着層を設ける必要があるという問題があった。
さらに、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の表面に絞付け加工を行う場合には、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂に対する絞付けの適温が発泡軟質ポリ塩化ビニル層に対する絞付けの適温よりも高いため、発泡軟質ポリ塩化ビニル層の適温で絞付け加工を行うと、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂がまだ硬過ぎて十分な凹凸模様が付き難く、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の適温で絞付け加工を行うと、発泡軟質ポリ塩化ビニル層が軟化し過ぎて発泡がへたってしまい、ボリュームがなくなる傾向になる。それにより、絞付け加工の追従性が悪く、表現できる意匠に限度があって意匠性に劣るだけでなく、艶消し性も劣るという問題もあった。
また、ファンクレアフィルムのようにポリプロピレン系樹脂が発泡ポリ塩化ビニル製壁紙の表面に積層される場合には、表面強化性と防汚性が劣り、さらにポリプロピレン系樹脂は燃焼カロリー(発熱量)が高く、建築基準法の防火材料試験による「不燃」「準不燃」規格を充足させるには薄くする必要があるため、壁紙としてのボリューム感(高級感)を失うという問題があった。
さらに、ポリプロピレン系樹脂の場合もエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂と同様に塩化ビニル樹脂と直接密着しないため、発泡ポリ塩化ビニル層に積層する場合には、その間に接着層を設ける必要があり、比較的に高価であるという問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、施工性、表面強化性、汚れ防止性、艶消し性などのバランスに優れ且つ低コストで意匠性が良い壁装材及び表層フィルムを提供すること、などが本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明による壁装材及び表層フィルムは、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
[請求項1]発泡ポリ塩化ビニル層に表層としてポリ塩化ビニルフィルムを積層し、前記ポリ塩化ビニルフィルムの表面に絞付け加工が行われる壁装材であって、前記ポリ塩化ビニルフィルムは、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部、可塑剤を20〜40重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μmに形成されることを特徴とする壁装材。
[請求項4]発泡ポリ塩化ビニル層に表層として積層し、その表面に絞付け加工が行われる表層フィルムであって、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部、可塑剤を20〜40重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μmに形成されるポリ塩化ビニルフィルムであることを特徴とする表層フィルム。
このような特徴を有する本発明の壁装材及び表層フィルムは、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に、可塑剤を20〜40重量部、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μmのポリ塩化ビニルフィルムを、発泡ポリ塩化ビニル層に表層として積層することにより、全体的に柔軟性があって施工が行い易く、優れた表面強化性、汚れ防止性、艶消し性を保ちながらカレンダー法によるポリ塩化ビニルフィルムの製膜(成膜)性も良好であるとともに、発泡ポリ塩化ビニル層に対しポリ塩化ビニルフィルムが密着可能で、ポリ塩化ビニルフィルムが安価に製造可能になるとともに、ポリ塩化ビニルフィルムの表面に絞付け加工を行う際に、発泡軟質ポリ塩化ビニル層にダメージを与えない温度で絞付けが可能となるため、発泡軟質ポリ塩化ビニル層が過度に軟化せず、ボリュームを保ちながら絞付け加工による凹凸模様の追従性が良くなる。
したがって、施工性、表面強化性、汚れ防止性、艶消し性などのバランスに優れ且つ低コストで意匠性が良い壁装材及び表層フィルムを提供することができる。
その結果、発泡ポリ塩化ビニル製壁紙の表面にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂やポリプロピレン系樹脂が積層される従来のものに比べ、ボリューム感(高級感)があって商品価値に優れ、発泡ポリ塩化ビニル層とポリ塩化ビニルフィルムが直接密着できるため、安価で使用勝手がよい。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る壁装材は、発泡ポリ塩化ビニル層に表層としてポリ塩化ビニルフィルムを積層し、このポリ塩化ビニルフィルムの表面に絞付け加工が行われるものである。
発泡ポリ塩化ビニル層は、紙又は布や織物などを基層とした発泡ポリ塩化ビニル製壁紙であり、その表面又は裏面のいずれか一方若しくは両方に、表層としてポリ塩化ビニルフィルムが積層される。さらに、ポリ塩化ビニルフィルムの表面には、エンボス加工などにより絞付け加工が行われている。
ポリ塩化ビニルフィルムは、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対し、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部、可塑剤を20〜40重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μm、好ましくは10〜40μmに形成されている。
さらに、ポリ塩化ビニル樹脂の中には、その他の添加剤として安定剤、加工助剤などを添加し、また任意で抗菌・防カビ剤、消臭剤などを配合することが好ましい。
また、発泡ポリ塩化ビニル層に表層として積層されるポリ塩化ビニルフィルムは、壁紙用オーバーレイフィルムなどとして用いられる、本発明の実施形態に係る表層フィルムでもある。
つまり、本発明の実施形態に係る表層フィルムは、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対し、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部、可塑剤を20〜40重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μm(好ましくは10〜40μm)に形成されるポリ塩化ビニルフィルムである。
[ポリ塩化ビニル樹脂について]
ポリ塩化ビニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルモノマーとの共重合体(塩化ビニル酢酸ビニルコポリマー:PVCA)、ポリ塩化ビニルに他のポリマーをブレンド等したものなどが使用できる。特に、ポリ塩化ビニルを用いることが好ましい。
ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジンとは、1種もしくは2種以上架橋度(テトラヒドロフランに対する不溶解分をいう。)が1〜50重量%で、テトラヒドロフランによる膨潤倍率が5以上の塩化ビニル系の共重合物(架橋塩化ビニル樹脂)であり、特に塩化ビニルモノマーとアクリルモノマーとのグラフト重合物であり、架橋度は15〜30重量%のものが好ましい。
この架橋塩化ビニル樹脂としては、カネカ社製のK10Mが該当する。
ポリ塩化ビニル樹脂に対する架橋塩化ビニル樹脂の配合例としては、ポリ塩化ビニルが100重量部に対し、架橋塩化ビニル樹脂が40〜60重量部を配合することが好ましい。
[アクリル樹脂について]
アクリル樹脂としては、アクリル系軟質樹脂などが使用できる。
アクリル系軟質樹脂の一例を示す。
炭素数1〜12のアルキル基を持つ少なくとも一種のアクリル酸アルキルエステル30〜99.9重量%、炭素数1〜8のアルキル基を持つ少なくとも一種のメタクリル酸アルキルエステル0〜70重量%、共重合可能な不飽和単量体0〜30重量%、多官能架橋性単量体及び/又は多官能性グラフト単量体0.1〜10重量%からなる単量体混合物を重合してなるTgが30℃以下である少なくとも1層の重合体層[A]10〜90重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を持つ少なくとも一種のアクリル酸アルキルエステル30〜99重量%、炭素数1〜8のアルキル基を持つ少なくとも一種のメタクリル酸アルキルエステル1〜70重量%、共重合可能な不飽和単量体0〜30重量%からなる単量体混合物を重合してなるTgが−20〜50℃である少なくとも1層の重合体層[B]90〜10重量部との組合せからなる多層構造重合体であり、且つ最外層が重合体層[B]であるアクリル系軟質多層構造樹脂である。
アクリル系軟質樹脂の他の例を示す。
炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキルエステル60〜99.5重量%、共重合可能ビニル基を1個有する単官能性単量体0〜39.5重量%、及びビニル基又はビニリデン基を少なくとも2個有する多官能性単量体0.5〜5重量%を重合して得られるゴム層30〜80重量部と、メタアクリル酸メチル40〜100重量%、炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキルエステル0〜60重量%、及び共重合可能なビニル基又はビニリデン基を有する単量体0〜20重量%を重合して得られる硬質樹脂層20〜70重量部とから構成され、且つ最外層が硬質樹脂層であるアクリル系軟質多層構造樹脂である。
この樹脂は滑剤を添加すると、カレンダー成形が円滑になる。
さらに、アクリル系軟質樹脂の他の例を示す。
(A)メチルメタクリレート80〜98.99重量%、炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキルエステル1〜20重量%、多官能性グラフト剤0.01〜1重量%及び多官能性架橋剤0〜0.5重量%からなる単量体混合物を重合してなる最内層の硬質重合体層5〜30重量部;
(B)炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキルエステル70〜99.5重量%、メチルメタクリレート0〜30重量%、多官能性グラフト剤0.5〜5重量%及び多官能性架橋剤0〜5重量%からなる単量体混合物を重合してなる中間層の硬質重合体層20〜45重量部;
(C)メチルメタクリレート90〜99重量%及び炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキルエステル10〜1重量%からなる単量体混合物を重合してなる最外層の硬質重合体層50〜75重量部からなり、平均粒度が0.01〜0.3μmのアクリル系軟質多層構造樹脂である。
このアクリル系軟質樹脂としては、クラレ社製のパラペットGR−F−1000−Pが該当する。
ポリ塩化ビニル樹脂に対するアクリル系軟質樹脂の配合例としては、ポリ塩化ビニルが100重量部に対し、アクリル系軟質樹脂が20〜40重量部を配合することが好ましい。
[シリコン系樹脂について]
シリコン系樹脂としては、アクリル−シリコーン共重合体樹脂などが使用できる。
アクリル−シリコーン共重合体の粒子は、アクリル系化合物とシリコーンとを共重合させた共重合体の粒子である。
これは、末端にラジカル重合性基を有するポリオルガノシロキサンと(メタ)アクリル酸エステルとを共重合させた共重合体の粒子(パウダー)が好ましい。
この共重合体のポリオルガノシロキサンと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合割合は、60〜80:20〜40が好ましい。
前記粒子の大きさ20〜400μmである。
重合は、エマルジョン重合などで行なう。粒子の形状は不定形や球形である。
本発明に特に適するのは、平均粒径20〜40μmの球形の粒子である。
このアクリル−シリコーン共重合体粒子としては、日信化学工業社製のシャリーヌR−170Sが該当する。
ポリ塩化ビニル樹脂に対するアクリル−シリコーン共重合体粒子の配合例としては、ポリ塩化ビニルが100重量部に対し、アクリル−シリコーン共重合体粒子が3〜5重量部を配合することが好ましい。
[可塑剤について]
可塑剤としては、フタル酸エステル、エポキシ化植物油などが使用できる。
フタル酸エステルとしては、フタル酸ジオクチル(ジオクチルフタレート:DOP)やフタル酸ジイソノニル(ジーイソノニルフタレート:DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ジブチル(DBP)が挙げられる。
エポキシ化植物油としては、エポキシ化大豆油(ESBO)、エポキシ化亜麻仁油(ELSO)が挙げられる。
特に、ジオクチルフタレート(DOP)とエポキシ化大豆油(ESBO)を組み合わせて用いることが好ましい。
[他の添加剤について]
ポリ塩化ビニル樹脂中には以下のものが配合される。
安定剤としては、Ba−Zn系の金属石鹸、エポキシ化合物、亜リン酸トリエステル、βジケトン等が挙げられる。抗菌、防カビ剤としては、シリカゲル銀、銀ゼオライト、りん酸ジルコニウム銀塩、リン酸カルシウム銀塩などの銀系、10,10’−オキシビスフェノキシアルシン、8−オキシキノリン銅、2−(4−チアゾリル)−ベンツイミダゾール、2−ベンツイミダゾールカルバミック酸メチール、2−n−オクチル−4−イソチアゾリル−3−オン、ビス(ピリジン−2−チオール−1−オキシド)亜鉛塩、2−ペリジチオール−1−オキサイドナトリウム塩、N,N’,N”−トリスヒドロキシエチルヘキサヒドロ−S−トリアジン等が挙げられる。
その他、必要に応じて、公知の帯電防止剤、紫外線吸収剤、消臭剤、防カビ剤、抗菌剤、防虫剤等の薬剤を添加することができる。
また、ポリ塩化ビニルフィルムに、有機、無機顔料を添加して、ラミネートした壁紙の色彩を変えることができる。
[製造方法]
前記のポリ塩化ビニルフィルムを構成するために配合された組成物は、カレンダー成形方法により厚さ10〜50μm(好ましくは10〜40μm)のフィルムに成形し、前記のポリ塩化ビニル層に対する表層フィルムとしてロール状に巻き取られる。
そして、前記の発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)は、その基層として、紙又は布や織物などが用いられる。特に、難燃化した紙を用いることが好ましく、基層の表面にグラビアプリント機にてプリント加工を行いることが好ましい。
発泡ポリ塩化ビニル製壁紙の製造法は、懸濁重合ポリ塩化ビニル組成物によるカレンダー加工方法と、ペーストコーティング加工法とがあるが、どちらの方法を採用しても良い。これらの製造に使用される樹脂組成物としては、基本的には重合度800〜2400程度のポリ塩化ビニルに、発泡剤、可塑剤、安定剤、難燃化剤、炭酸カルシウム等の充填剤、顔料、その他防カビ剤などの薬剤を加えたものである。可塑剤としては、ジ−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸系可塑剤等が挙げられる。安定化剤としては、Ba−Zn系金属セッケンと他の安定剤との組み合わせが挙げられる。発泡剤として熱分解型のアゾジカルボンアミド、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等が挙げられる。
カレンダー加工方法で発泡ポリ塩化ビニル製壁紙を製造する場合には、前記の組成物を混合、混練りしたものを、140℃〜160℃の4本のカレンダーにて厚さ60〜200μmに薄膜加工して、基層となる難燃化した紙とラミネートして巻取る。
また、ペーストコーティング加工法で発泡ポリ塩化ビニル製壁紙を製造する場合の配合例は、以下のとおりである。
ポリ塩化ビニル(GH−623)100重量部に、可塑剤(ジイソノニルフタレート)50重量部、安定剤(Ba/Zn複合系安定剤)4重量部、難燃剤(三酸化アンチモン)3重量部、充填剤(CaCO3)70重量部、発泡剤(アゾジカルボンアミド)4重量部、顔料15重量部を撹拌してペースト塗料を作成し、これを難燃化した紙上にコーティング機を用いて、厚さ0.06〜0.2mm程度の厚みに塗布し、ゲル化乾燥させる。さらに、グラビアプリント機にてプリント加工を行う。
その後工程において、カレンダー法により得られたポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)と、発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)を積層する方法は、これらを重ね合わせて、壁紙エンボス機へ所定温度に加熱しながら通すなど、ポリ塩化ビニルフィルムを発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)に表層として圧着し、ポリ塩化ビニルフィルムの表面に絞付け加工(エンボス加工)を行い、壁装材としてロール状に巻き取ることが好ましい。
このような本発明の実施形態に係る壁装材及び表層フィルムによると、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対し、可塑剤を20〜40重量部、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μmのポリ塩化ビニルフィルムを、発泡ポリ塩化ビニル層に表層として積層するため、優れた表面強化性、汚れ防止性、艶消し性を保ちながらカレンダー法によるポリ塩化ビニルフィルムの製膜(成膜)性も良好であるとともに、発泡ポリ塩化ビニル層に対しポリ塩化ビニルフィルムが密着可能で、ポリ塩化ビニルフィルムが安価に製造可能になる。
また、これに加えて、ポリ塩化ビニルフィルムの表面に絞付け加工を行う際に、発泡軟質ポリ塩化ビニル層にダメージを与えない温度で絞付けが可能となるため、発泡軟質ポリ塩化ビニル層が過度に軟化せず、ボリュームを保ちながら絞付け加工による凹凸模様の追従性が良くなる。
したがって、施工性、表面強化性、汚れ防止性、艶消し性などのバランスに優れ且つ低コストで意匠性が良い壁装材及び表層フィルムを提供することができる。
その結果、ボリューム感(高級感)があって商品価値に優れ、発泡ポリ塩化ビニル層とポリ塩化ビニルフィルムが直接密着できるため、安価で使用勝手がよい。
特に、アクリル樹脂として、アクリル系軟質樹脂を20〜40重量部配合した場合には、ポリ塩化ビニルフィルムの表面に対し更に低い温度で絞付け加工が可能となり、発泡軟質ポリ塩化ビニル層のダメージが減少して更にボリュームを保ちながら絞付け加工による凹凸模様の追従性が更に良くなる。
したがって、意匠性を更に向上させることができる。
その結果、ボリューム感(高級感)に優れて商品価値の向上が図れる。
さらに、シリコン系樹脂として、アクリル−シリコーン共重合体を3〜5重量部配合した場合には、ポリ塩化ビニルフィルムの表面が更に硬くなって傷がより付き難くなる。
したがって、表面強化性を更に向上させることができる。
その結果、長期に亘って意匠性を保持できる。
以下に、本発明の実施例を説明する。
表1に示す各例において、例1〜18は、それぞれの比率で配合される組成物をカレンダー法により成形した巻物形態のポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)と、前記工程で得られた発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)とを重ね合わせて、壁紙エンボス機のエンボスロールとゴム加圧ロール間に、150℃〜230℃の温度に加熱しながら通して、ポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)を発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)の表面に圧着しながら発泡させると同時に、エンボス加工して壁装材を得た。
また、表1に示す例19,20は、例19の表層フィルムがエバール(エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製)フィルムであり、例20の表層フィルムがファンクレア(ポリプロピレン系樹脂製)フィルムである。例1〜18と同様に、発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)の表面に積層してエンボス加工された壁紙を用いた。
例1〜18のポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)と、例19のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製フィルムと、例20のポリプロピレン系樹脂製フィルムは、すべて同じ厚さ(10〜50μm)に形成されている。
表1の例1〜18において、例1〜6と例7〜10と例11〜13と例14〜18は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)、可塑剤(DOP+ESBO)、添加剤のいずれか一つ又は複数の配合量を変えている。
[例1〜6]
例1〜6は、ポリ塩化ビニル樹脂及びポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)の配合量を変えている。
例1〜6において、例3〜5を本発明の実施例とし、例1,2,6を比較例としている。
すなわち、例1〜6では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が20重量%、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)が3重量%、可塑剤(DOP+ESBO)が30重量%、その他の添加剤を同量ずつ配合しており、共通の構成にしている。
それ以外に、例1では、ポリ塩化ビニル樹脂が80重量%と、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が0重量%の混合樹脂になっている。例2では、ポリ塩化ビニル樹脂が60重量%と、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が20重量%の混合樹脂になっている。例3では、ポリ塩化ビニル樹脂が50重量%と、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が30重量%の混合樹脂になっている。例4では、ポリ塩化ビニル樹脂が40重量%と、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が40重量%の混合樹脂になっている。例5では、ポリ塩化ビニル樹脂が20重量%と、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が60重量%の混合樹脂になっている。例6では、ポリ塩化ビニル樹脂が0重量%と、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が80重量%の混合樹脂になっている。
[例4及び例7〜10]
例4及び例7〜10では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)の配合量を変えている。
例4及び例7〜10において、例4及び例8〜10を本発明の実施例とし、例7を比較例としている。
すなわち、例7〜10では、例4と同じく、ポリ塩化ビニル樹脂が40重量%、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が40重量%、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)が3重量%、可塑剤(DOP+ESBO)が30重量%、他の添加剤を同量ずつ配合しており、共通の構成にしている。
それ以外に、例7では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が0重量%、例8では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が10重量%、例4では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が20重量%、例9では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が30重量%、例10では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が40重量%の混合樹脂になっている。
[例4及び例11〜13]
例4及び例11〜13では、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)の配合量を変えている。
例4及び例11〜13において、例4及び例11〜12を本発明の実施例とし、例13を比較例としている。
すなわち、例11〜13では、例4と同じく、ポリ塩化ビニル樹脂が40重量%、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が40重量%、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が20重量%、可塑剤(DOP+ESBO)が30重量%、他の添加剤を同量ずつ配合しており、共通の構成にしている。
それ以外に、例11では、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)が0重量%、例4では、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)が3重量%、例9では、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が30重量%、例12では、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)が5重量%、例13では、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)が10重量%の混合樹脂になっている。
[例4及び例14〜18]
例4及び例14〜18は、可塑剤(DOP+ESBO)の配合量を変えている。
例4及び例11〜13において、例4及び例15,16を本発明の実施例とし、例14,17,18を比較例としている。
すなわち、例14〜18では、例4と同じく、ポリ塩化ビニル樹脂が40重量%、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)が40重量%、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)が20重量%、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)が3重量%、他の添加剤を同量ずつ配合しており、共通の構成にしている。
それ以外に、例14では、可塑剤(DOP+ESBO)が10重量%、例15では、可塑剤(DOP+ESBO)が20重量%、例4では、可塑剤(DOP+ESBO)が30重量%、例16では、可塑剤(DOP+ESBO)が40重量%、例17では、可塑剤(DOP+ESBO)が50重量%、例18では、可塑剤(DOP+ESBO)が60重量%の混合樹脂になっている。
表1に示す評価結果は、以下の指標に基づくものである。
「施工性」の評価とは、例1〜18の壁装材及び例19,20の壁紙において、解反後のカール性を試験した。例1〜18の壁装材と例19,20の壁紙の裏面にそれぞれ水性糊を150g/m2塗布し、糊面同士が重なるように二つに折り畳み、30分放置した後に、開いて自然放置した時のカール有無・カール状況を比較した。
この施工性の試験において、◎:カールが全くない、○:目立ったカールがない、△:カールがあるが障害にならない程度、×:カールのため施工に注意を要する、のように評価した。
「表面強化性」の評価とは、例1〜18の壁装材においてポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)の表面、例19の壁紙においてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製フィルムの表面、例20の壁紙においてポリプロピレン系樹脂製フィルムの表面を、それぞれ爪で引っ掻き、表面の傷付き状況を比較した。
この表面強化性の試験において、◎:傷が全く残らない、○:目立った傷が残らない、△:傷があるが障害にならない程度、×:傷が残る、のように評価した。
「汚れ防止性」の評価とは、日本ビニル工業会建装部会制定の「汚れ防止商品性能表示規定」に基づき、例1〜18の壁装材においてポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)の表面、例19の壁紙においてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製フィルムの表面、例20の壁紙においてポリプロピレン系樹脂製フィルムの表面に、ケチャップ,コーヒー,しょう油,クレヨン,水性サインペンによる汚れ落ち状況を比較した。
この汚れ防止性の試験において、◎:汚れを完全に除去できる、○:汚れをほとんど除去できる、△:汚れを少し除去できる、×:汚れを全く除去できない、のように評価した。
「表面の艶消し性(光沢感)」の評価とは、例1〜18の壁装材においてポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)の表面、例19の壁紙においてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製フィルムの表面、例20の壁紙においてポリプロピレン系樹脂製フィルムの表面を、それぞれ目視で艶消し(光沢)状況を比較した。
この表面の艶消し性(光沢感)において、◎:艶が完全に消えている除去できる、○:艶がほとんど消えている、△:艶が有るのは解るがそれほど気にならない、×:艶が有って気になる、のように評価した。
「ポリ塩化ビニルフィルムの製膜性(加工性)」の評価とは、例1〜18の壁装材において、カレンダー法によりポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)を製膜(成膜)する際の状況を比較した。
このポリ塩化ビニルフィルムの製膜性(加工性)において、○:製膜が非常に容易、△:製膜が容易、×:製膜が困難、のように評価した。
「発泡ポリ塩化ビニル層との密着性」の評価とは、
例1〜18の壁装材におけるポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)と発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)の密着状況、例19の壁紙におけるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製フィルムと発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)の密着状況、例20の壁紙におけるポリプロピレン系樹脂製フィルムと発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)の密着状況を比較した。
この発泡ポリ塩化ビニル層との密着性において、○:密着性が非常に良い、△:密着性が良い、×:密着性が悪い、のように評価した。
なお、例19のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製フィルムと、例20のポリプロピレン系樹脂製フィルムは、発泡ポリ塩化ビニル層(発泡ポリ塩化ビニル製壁紙)と直接密着せず、その間に接着層を設ける必要があるため、×:密着性が悪いと評価した。
「コスト」の評価とは、例1〜18の壁装材、例19の壁紙、例20の壁紙における製造コストを比較した。
このコストにおいて、○:安価、△:普通、×:高価、のように評価した。
「絞付け加工の追従性(意匠性)」の評価とは、例1〜18の壁装材においてポリ塩化ビニルフィルム(表層フィルム)の表面、例19の壁紙においてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製フィルムの表面、例20の壁紙においてポリプロピレン系樹脂製フィルムの表面に、それぞれ絞付け加工(エンボス加工)を行った際における凹凸模様の追従状況を比較した。
この絞付け加工の追従性(意匠性)において、◎:凹凸模様の追従性に優れる、○:凹凸模様が付き易い、△:凹凸模様が付き難い、×:凹凸模様が付かない、のように評価した。
Figure 2014133961
例1〜6を比較すると、例3〜5(本発明の実施例)は、すべての評価項目において良好な評価結果が得られているのに対して、例1,2,6(比較例)は、「表面の艶消し性(光沢感)」、「ポリ塩化ビニルフィルムの製膜性(加工性)」、「コスト」のいずれかで不良な評価結果になっている。
さらに、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン(架橋塩化ビニル樹脂)は、艶消し剤として配合するが、60重量%以上配合すると、耐熱性が低下してカレンダー法による「ポリ塩化ビニルフィルムの製膜性(加工性)」が低下するだけでなく、コスト高になることが解った。
例4及び例7〜10を比較すると、例4及び例8〜10(本発明の実施例)は、すべての評価項目において良好な評価結果が得られているのに対して、例7(比較例)は、「発泡ポリ塩化ビニル層との密着性」で不良な評価結果になっている。
さらに、アクリル樹脂(アクリル系軟質樹脂)を20重量%以上配合すると、「絞付け加工の追従性(意匠性)」を向上させることが解った。
例4及び例11〜13を比較すると、例4及び例11〜12(本発明の実施例)は、すべての評価項目において良好な評価結果が得られているのに対して、例13(比較例)は、「発泡ポリ塩化ビニル層との密着性」で不良な評価結果になっている。
さらに、シリコン系樹脂(アクリル−シリコーン共重合体)を3重量%以上配合すると、「表面強化性」を向上させることが解った。
例4及び例14〜18を比較すると、例4及び例15,16(本発明の実施例)は、すべての評価項目において良好な評価結果が得られているのに対して、例14,17,18(比較例)は、「施工性」、「表面強化性」、「汚れ防止性」、「発泡ポリ塩化ビニル層との密着性」のいずれかで不良な評価結果になっている。
さらに、可塑剤(DOP+ESBO)の配合量が多いと、「施工性」は良くなるが、「表面強化性」及び「汚れ防止性」が悪くなることが解った。
例19のエバール(エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂製)は、「施工性」、「発泡ポリ塩化ビニル層との密着性」、「コスト」で不良な評価結果になっている。
例20のファンクレア(ポリプロピレン系樹脂製)フィルムは、「表面強化性」、「汚れ防止性」、「発泡ポリ塩化ビニル層との密着性」、「絞付け加工の追従性(意匠性)」で不良な評価結果になっている。

Claims (4)

  1. 発泡ポリ塩化ビニル層に表層としてポリ塩化ビニルフィルムを積層し、前記ポリ塩化ビニルフィルムの表面に絞付け加工が行われる壁装材であって、
    前記ポリ塩化ビニルフィルムは、ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部、可塑剤を20〜40重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μmに形成されることを特徴とする壁装材。
  2. 前記アクリル樹脂として、アクリル系軟質樹脂を20〜40重量部を配合したことを特徴とする請求項1記載の壁装材。
  3. 前記シリコン系樹脂として、アクリル−シリコーン共重合体を3〜5重量部を配合したことを特徴とする請求項1又は2記載の壁装材。
  4. 発泡ポリ塩化ビニル層に表層として積層し、その表面に絞付け加工が行われる表層フィルムであって、
    ポリ塩化ビニル系艶消し架橋レジン30〜60重量部を含むポリ塩化ビニル樹脂100重量部に、アクリル樹脂を10〜40重量部、シリコン系樹脂を0〜5重量部、可塑剤を20〜40重量部が配合された組成物からカレンダー法により厚さ10〜50μmに形成されるポリ塩化ビニルフィルムであることを特徴とする表層フィルム。
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