JP6697864B2 - 印刷用壁装材、印刷用壁装材の製造方法、及び、印刷構造体 - Google Patents

印刷用壁装材、印刷用壁装材の製造方法、及び、印刷構造体 Download PDF

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Description

本発明は、印刷用壁装材、印刷用壁装材の製造方法、及び、印刷構造体に関する。
屋内装飾市場において、従来は単色や単調な印刷の壁紙が多く使用されていたが、近年は、店舗やアミューズメント施設の内装等に独自性をもたせるため、従来の壁紙だけでなく、オンデマンド印刷が可能な壁紙メディアのニーズが高まってきている。このオンデマンド印刷壁紙は、製版が不要であるため、小ロット、低コスト、及び、短納期が特長であり、今後の成長が見込まれている。そして、近年の法規制強化により、建築基準法の防火認定に対応できることが前提条件となっている。そのため、印刷適性、及び、不燃性を有した壁装用印刷メディア、すなわち印刷用壁装材が求められている。オンデマンド印刷の方法としては、例えば、インクジェット印刷が採用される。
従来の壁紙としては、例えば、以下のものが開示されている。
紙質基材上に少なくとも塩化ビニル系樹脂層を有する壁装用化粧シートであって、(1)前記塩化ビニル系樹脂層が、紙質基材から順に非発泡樹脂層及び発泡樹脂層から構成されており、(2)発泡樹脂層が、発泡剤含有樹脂層を発泡させて形成された層である壁装用化粧シートが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
基材シート、樹脂層、フィルム層、及び抗アレルゲン機能層を順に有し、該フィルム層が熱可塑性樹脂により構成され、該樹脂層が少なくとも発泡樹脂層を有し、該抗アレルゲン機能層がフェノール性水酸基を有する抗アレルゲン剤を含む抗アレルゲン機能層用組成物により形成されたものである抗アレルゲン性壁紙が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
ガラス織布からなる層を表層に有する基体の前記ガラス織布側の面に、第1の平滑化層を介してグラビア印刷によって形成された印刷層を有し、前記第1の平滑化層は樹脂フィルムであることを特徴とする化粧シートが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
粘着剤層、印刷層及び基材フィルムがこの順で積層された積層体からなる印刷構造体であって、前記印刷層は、溶剤系インクを用いて印刷されてなり、前記基材フィルムは、平均重合度が600〜1300の塩化ビニル系樹脂と可塑剤とを含有する塩化ビニル樹脂組成物からなり、かつ、前記可塑剤の含有量が前記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して15〜40重量部であり、前記粘着剤層は、重量平均分子量60万〜100万のアクリル系粘着剤を含有する粘着剤組成物からなり、前記積層体は、厚さが65〜160μmであり、かつ、厚さ12.5mmの石膏ボードを下地材としたコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験の総発熱量が8MJ/mm以下である印刷構造体が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
特開2006−306071号公報 特開2012−211401号公報 特開2014−117850号公報 特開2014−46671号公報
印刷用壁装材としては、例えば、塩化ビニル系樹脂フィルム(以下、単にPVCフィルムとも言う。)を接着剤によって不燃紙に貼り合わせたものが考えられるが、このような印刷用壁装材では、接着剤が存在するため、その発熱量が大きくなり、不燃性を失ってしまう。
他方、接着剤を使用せずに、従来のラミネート方法、例えば熱ラミネートにより、PVCフィルムを不燃紙に貼り合わせることは困難であった。熱ラミネートでは、通常、電熱線ヒーターと加熱ドラムを併用して熱入れを行っているが、電熱線ヒーターを使用すると、不燃紙が発火する危険性がある。そこで、電熱線ヒーターを使用せずに熱入れを行う必要があるが、そうすると、温度が不足してしまい、PVCフィルムを不燃紙に充分に接着させることができないことがあった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、印刷適性、及び、不燃性に優れた印刷用壁装材、印刷用壁装材の製造方法、及び、印刷構造体を提供することを目的とする。
本発明者らは、印刷適性、及び、不燃性に優れた印刷用壁装材について検討したところ、熱ラミネートの条件を最適化することによって、接着剤を使用せずにPVCフィルムを不燃紙に貼り合わせることが可能であることを見出し、また、PVCフィルムとして、平均重合度が1100〜1600の艶消し樹脂を含有する塩化ビニル樹脂組成物からなり、かつ、艶消し樹脂の含有量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対して20〜70重量部である塩化ビニル系樹脂フィルムを用い、かつ、不燃紙として、水酸化アルミニウムを含有するものを用いることによって、印刷適性、及び、不燃性に優れた印刷用壁装材が得られることを見出し、本発明を完成した。
本発明の印刷用壁装材は、不燃紙と、上記不燃紙上に直に積層された塩化ビニル系樹脂フィルムとを備え、
上記塩化ビニル系樹脂フィルムは、塩化ビニル系樹脂と平均重合度が1100〜1600の艶消し樹脂とを含有する塩化ビニル樹脂組成物からなり、かつ、上記艶消し樹脂の含有量が上記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して20〜70重量部であり、
上記不燃紙は、水酸化アルミニウムを含有する
ことを特徴とする。
上記不燃紙は、上記水酸化アルミニウムの含有量が50〜80質量%であることが好ましい。
上記不燃紙の厚みは、180g/m以下であることが好ましい。
本発明の印刷用壁装材の製造方法は、本発明の印刷用壁装材を製造する方法であって、
上記塩化ビニル系樹脂フィルム及び上記不燃紙を熱ラミネートによって貼り合わせる熱ラミネート工程を含み、
上記熱ラミネート工程において、加熱ドラムに対向して配置された電熱線ヒーターを用いることなく、上記塩化ビニル系樹脂フィルム及び上記不燃紙からなる積層体を上記加熱ドラムによって加熱する
ことを特徴とする。
上記熱ラミネート工程において、上記積層体を前記加熱ドラムから剥離した後、155℃以上に各々設定された一対の加熱ロールによって上記積層体を加熱することが好ましい。
上記熱ラミネート工程において、上記積層体を前記一対の加熱ロールから剥離した後、25kg/cm以上のニップ圧でエンボスロール及びニップロールによって上記積層体を加圧することが好ましい。
本発明の印刷構造体は、本発明の印刷用壁装材と、印刷層と、接着剤層とを備え、
上記印刷層、上記塩化ビニル系樹脂フィルム、上記不燃紙及び上記接着剤層がこの順で積層される
ことを特徴とする。
本発明の印刷用壁装材は、接着剤を使用せずとも塩化ビニル系樹脂フィルムと不燃紙の密着性が良好であり、また、印刷の発色性を維持しつつ、グロス値を目標水準に抑えることができるものであるため、優れた印刷適性及び不燃性を有する。
また、本発明の印刷用壁装材は、印刷用壁装材として要求特性、すなわち、下地材との密着性、印刷適正、施工性、下地材への追従性、耐候性及び表面加工性を充分に満足しつつ、かつ、極めて優れた不燃性を有するものであるため、不燃材料として防火認定を取得するのに適している。
また、本発明の印刷用壁装材の製造方法によれば、本発明の印刷用壁装材を好適に製造することができる。
更に、本発明の印刷構造体は、本発明の印刷用壁装材を備えるため、印刷適性を充分に満足しつつ、かつ、優れた不燃性を有する。
本発明の印刷用壁装材の一例を模式的に示した断面図である。 本発明の印刷用壁装材の製造方法を説明するための模式図である。 本発明の印刷構造体の一例を模式的に示した断面図である。 ロール滑性の測定方法を説明するための模式図である。
以下、本発明の印刷用壁装材について図面を参照しながら説明する。
本発明の印刷用壁装材は、不燃紙と、上記不燃紙上に直に積層された塩化ビニル系樹脂フィルムとを備え、
上記塩化ビニル系樹脂フィルムは、塩化ビニル系樹脂と平均重合度が1100〜1600の艶消し樹脂とを含有する塩化ビニル樹脂組成物からなり、かつ、上記艶消し樹脂の含有量が上記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して20〜70重量部であり、
上記不燃紙は、水酸化アルミニウムを含有する
ことを特徴とする。
図1は、本発明の印刷用壁装材の一例を模式的に示した断面図である。
図1に示すように、本発明の印刷用壁装材10は、不燃紙11と、不燃紙11上に直に積層された塩化ビニル系樹脂フィルム12とを備えている。不燃紙11と塩化ビニル系樹脂フィルム12とは、互いに隣接しており、接着剤を介することなく互いに密着している。このように、接着剤を使用しないことによって、発熱量を低減でき、不燃性を向上することが可能である。
壁装材施工時、塩化ビニル系樹脂フィルム12の表面には、通常、所望の印刷が施されることになる。塩化ビニル系樹脂フィルム12の表面には、必要に応じて、エンボス加工等の表面加工が施されていてもよい。
上記塩化ビニル系樹脂フィルムは、塩化ビニル系樹脂と平均重合度が1100〜1600の艶消し樹脂(以下、艶消しレジンとも言う。)とを含有する塩化ビニル樹脂組成物からなる。
上記艶消しレジンは、塩化ビニル系樹脂フィルム中に粒子状で分散しており、塩化ビニル系樹脂フィルムの表面には艶消しレジンの粒子に起因する凹凸が存在している。したがって、本発明の印刷用壁装材の表面で光の乱反射が生じ、本発明の印刷用壁装材の表面の艶を低減することが可能である。
また、上記塩化ビニル系樹脂フィルムは、平均重合度が1100〜1600の艶消しレジンを含有するため、溶剤系インクの印刷適性(例えば、印刷時の発色性等)に優れる。これに対して、1100未満では、グロス値が大きくなり、光沢が出過ぎることがある。一方、1600を超えると、艶消しレジンが未溶融物としてフィルム表面の異物になることがある。
上記艶消しレジンの平均重合度は、1150〜1500が好ましく、1300〜1400がより好ましい。
なお、本明細書において、艶消しレジンの平均重合度は、JIS K 6721「塩化ビニル樹脂試験方法」に準拠して測定した平均重合度を意味する。
上記艶消しレジンの含有量は、上記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して20〜70重量部である。
20重量部未満では、グロス値を目標水準に抑えられなくなることがある。一方、70重量部を超えると、印刷性が悪化することがある。
上記艶消しレジンの含有量は、上記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、20〜60重量部が好ましく、25〜40重量部がより好ましい。
上記艶消しレジンとしては、特に限定されないが、架橋された塩化ビニル系樹脂が好適である。
上記架橋されたポリ塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルモノマーと、共重合可能なアリル基を2つ以上有する架橋モノマーとが共重合することにより得られる。架橋モノマーとしては、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート等のフタル酸ジアリルエステル類、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、ジアリルイタコネート等のエチレン性不飽和2塩基酸のジアリルエステル類、ジアリルアジペート、ジアリルアセテート、ジアリルセバケート等の飽和2塩基酸のジアリルエステル類、ジアリルエーテル、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記架橋されたポリ塩化ビニル系樹脂の重合方法は、特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、水懸濁重合、塊状重合、溶液重合、乳化重合等が挙げられるが、なかでも水懸濁重合が好ましい。水懸濁重合では、上記架橋モノマーは、塩化ビニルモノマーとともに水性媒体中で懸濁重合される。上記架橋モノマーの添加量は、特に限定されず、上記艶消しレジンの平均重合度が上記範囲となるように適宜設定可能であるが、例えば、塩化ビニルモノマー100質量部に対して、0.05〜2.0質量部の添加量であってもよい。なお、塩化ビニルモノマーは、予め架橋モノマーを分散した水に仕込んでも、架橋モノマーと塩化ビニルモノマーを混合溶解した後、水中に分散させてもよい。また、塩化ビニルモノマーの仕込量の一部を重合開始後に添加してもよい。
上記塩化ビニル樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂を含有するものである。
上記塩化ビニル系樹脂としては、例えば、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニルとこれと共重合可能な他の単量体との共重合体を挙げることができる。
上記共重合可能な他の単量体としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル、エチレン、プロピレン、スチレン等のオレフイン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸ジエステル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジエチル等のフマル酸ジエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記共重合可能な他の単量体の共重合体における含有量は、通常、50重量%以下であり、好ましくは10重量%以下である。50重量%を超えると、印刷用壁装材の耐屈曲性が低下するおそれがある。上記塩化ビニル系樹脂のなかでも、優れた印刷適性及び視認性、更には寸法安定性が得られる点から、塩化ビニルの単独重合体が好ましい。
上記塩化ビニル系樹脂の平均重合度は特に限定されないが、600〜1300であることが好ましい。上記平均重合度が600〜1300の範囲内であると、溶剤系インクの印刷適性(例えば、印刷時の発色性等)に優れる。これに対して、600未満では、溶剤系インクを吸収し過ぎてしまい、塩化ビニル系樹脂フィルム中で膨潤した状態でインクが滲んでしまうため、印刷時の発色性や鮮明性が不充分となるおそれがある。一方、1300を超えると、溶剤系インクの吸収力が低く、この場合も印刷適性が不充分となるおそれがある。
上記塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、700〜1200であることがより好ましく、800〜1100であることが更に好ましい。
なお、本明細書において、塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、JIS K 6721「塩化ビニル樹脂試験方法」に準拠して測定した平均重合度を意味する。
上記塩化ビニル樹脂組成物は、可塑剤を含有することが好ましい。
上記可塑剤としては、特に限定されず、従来から塩化ビニル樹脂組成物に使用されているものを用いることができ、例えば、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸オクチル(ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP))、フタル酸ジブチル、フタル酸ジノニル等のフタル酸ジエステル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル等の脂肪族二塩基酸ジエステル、トリクレジルホスフエート、トリオクチルホスフエート等のリン酸トリエステル、エポキシ化大豆油やエポキシ樹脂等のエポキシ系可塑剤、高分子ポリエステル可塑剤等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記高分子ポリエステル可塑剤としては、例えば、フタル酸のポリエチレングリコールジエステル、ポリプロピレングリコールジエステル、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールジエステル等のポリアルキレングリコールジエステル、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸のポリエチレングリコールジエステル、ポリプロピレングリコールジエステル、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールジエステル等のポリアルキレングリコールジエステルを挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記可塑剤は、フタル酸ジエステルであることが好ましい。この理由は、低分子量の可塑剤のなかでも特にインク吸収性に優れるからである。
上記フタル酸ジエステルとしては、フタル酸ジイソノニル(DINP)が好適である。
上記可塑剤の含有量は、上記塩化ビニル系樹脂及び上記艶消しレジンの合計100重量部に対して、10〜40重量部であることが好ましい。
上記可塑剤の含有量が10〜40重量部であることにより、本発明の印刷用壁装材に優れた加工性及び物性を付与できるとともに、印刷適性をより優れたものとすることが可能である。
10重量部未満では、インクの吸収性に劣るため滲みが生じ、印刷適正が不充分となるおそれがある。一方、40重量部を超えると、積層体の発熱量が増加する傾向にあり、更には、塩化ビニル系樹脂フィルムが柔らかくなり過ぎるため、下地材に張り付けた際に印刷構造体にしわ等が生じることがあり、施工性が悪化することがある。
上記可塑剤の含有量は、上記塩化ビニル系樹脂及び上記艶消しレジンの合計100重量部に対して、18〜35重量部であることがより好ましい。
上記塩化ビニル樹脂組成物は、炭酸カルシウムを含有することが好ましい。これにより、上記塩化ビニル系樹脂フィルム中の有機成分量を減らすことが可能であり、特に優れた不燃性を実現することが可能である。
上記炭酸カルシウムとしては、特に限定されないが、脂肪酸で表面処理されている炭酸カルシウムが好ましい。
上記炭酸カルシウムの含有量は、上記塩化ビニル系樹脂及び上記艶消しレジンの合計100重量部に対して、10〜30重量部であることが好ましい。
上記炭酸カルシウムの含有量が10重量部未満では、難燃性の効果が不充分となることがある。一方、30重量部を超えると、難燃性は良好となるが、加工時の変色が大きくなることがある。
上記炭酸カルシウムの含有量は、上記塩化ビニル系樹脂及び上記艶消しレジンの合計100重量部に対して、10〜15重量部であることがより好ましい。
上記塩化ビニル樹脂組成物は、酸化チタンを含有することが好ましい。これにより、上記塩化ビニル系樹脂フィルムを白色に着色でき、上記塩化ビニル系樹脂フィルムに隠蔽性と優れた耐候性とを与えることができる。
上記酸化チタンの含有量は、上記塩化ビニル系樹脂及び上記艶消しレジンの合計100重量部に対して、10〜40重量部であることが好ましい。
10重量部未満では、隠蔽性が不足することがある。一方、40重量部を超えると、印刷性に影響を与えることがある。
上記酸化チタンの含有量は、上記塩化ビニル系樹脂及び上記艶消しレジンの合計100重量部に対して、20〜35重量部であることがより好ましい。
上記塩化ビニル樹脂組成物は、必要に応じて塩化ビニル樹脂組成物に一般的に使用される、安定剤、紫外線吸収材、着色剤、発泡剤、滑剤、改質剤、充填剤、希釈剤等の添加剤を含有してもよい。
特に、安定剤や紫外線吸収材を含有することが好ましい。上記塩化ビニル系樹脂フィルムの耐候性等の性能を向上させることができるからである。
上記安定剤としては、例えば、脂肪酸カルシウム、脂肪酸亜鉛、脂肪酸バリウム等の金属石ケン、ハイドロタルサイト等が挙げられる。上記金属石ケンの脂肪酸成分としては、例えば、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸バリウム、ステアリン酸バリウム、リシノール酸バリウム等が挙げられる。
また、上記安定剤としては、エポキシ系安定剤、バリウム系安定剤、カルシウム系安定剤、スズ系安定剤、亜鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系(Ca−Zn系)、バリウム−亜鉛系(Ba−Zn系)等の複合安定剤も使用することができる。
上記安定剤のなかでも、Ba−Zn系複合安定剤を使用することが好ましい。
上記安定剤を含有する場合、その含有量は、上記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.3〜5.0重量部が好ましい。0.3重量部未満では、安定剤を配合することによる効果が充分に発揮されない場合があり、一方、5.0重量部を超えると、安定剤がブルーム(噴き出し)したりすることがあるからである。
また、上記紫外線吸収材を含有する場合、その含有量は、上記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.3〜2.0重量部が好ましい。0.3重量部未満では、あまり効果がなく、一方、2.0重量部を超えると、上記塩化ビニル系樹脂フィルムの表面にブリードするおそれがあるからである。
上記塩化ビニル系樹脂フィルムの厚さは、40〜130μmであることが好ましい。
40μm未満では、インクの吸収力が不充分となり、印刷時の発色性(意匠の鮮明性)が低下する場合があり、かつ、印刷用壁装材が柔軟になり過ぎて施工性に劣ることがある。更には、耐候性にも劣ることとなる。一方、130μmを超えると、印刷用壁装材の総発熱量が大きくなり、不燃性が低下することとなり、また、下地材への追従性が低下する場合もある。更には、柔軟性が乏しく印刷用壁装材の風合いが硬くなることがある。
上記不燃紙は、水酸化アルミニウムを含有する。水酸化アルミニウムは、高温になると分解反応を起こし水分を発生するため、この水分が冷却及び消火の役割を果たす。したがって、不燃性を向上することが可能である。
上記不燃紙は、上記水酸化アルミニウムの含有量が50〜80質量%であることが好ましい。これにより、不燃性をより優れたものとすることが可能である。
上記水酸化アルミニウムの含有量が50質量%未満であると、不燃性を充分に発揮できないことがあり、他方、80質量%を超えると、ラミネート加工時に製品が破断しやすくなる。
上記水酸化アルミニウムの含有量は、60〜80質量%であることがより好ましく、65〜75質量%であることが更に好ましい。
上記不燃紙の厚みは、180g/m以下であることが好ましい。これにより、不燃性をより優れたものとすることが可能である。
上記不燃紙の厚みが180g/mを超えると、不燃性が低下することがある。
上記不燃紙の厚みの下限は、特に限定されないが、110g/m以上であることが好ましい。これにより、良好な施工性を得ることが可能である
上記不燃紙の厚みは、110〜170g/mであることがより好ましく、120〜150g/mであることが更に好ましい。
上記不燃紙は、水酸化アルミニウムの他に、木材パルプ、ガラス繊維、合成樹脂等の成分を含んでいてもよい。
上記不燃紙としては、具体的には、10〜20質量%程度の木材パルプと、65〜75質量%程度の水酸化アルミニウムと、5質量%以下のガラス繊維と、10質量%以下の合成樹脂成分(加工澱粉、アクリル樹脂等)とを構成成分とするものが挙げられる。
本発明の印刷用壁装材の厚さは、180〜230μmであることが好ましい。
厚さが180μm未満では、良好な施工性を得られないことがあり、他方、厚さが230μmを超えると、不燃性が損なわれることがある。
このような構成からなる本発明の印刷用壁装材は、次に説明する本発明の印刷用壁装材の製造方法により好適に製造することができる。
本発明の印刷用壁装材の製造方法は、本発明の印刷用壁装材を製造する方法であって、
上記塩化ビニル系樹脂フィルム及び上記不燃紙を熱ラミネートによって貼り合わせる熱ラミネート工程を含み、
上記熱ラミネート工程において、加熱ドラムに対向して配置された電熱線ヒーターを用いることなく、上記塩化ビニル系樹脂フィルム及び上記不燃紙からなる積層体を上記加熱ドラムによって加熱する
ことを特徴とする。
以下、本発明の印刷用壁装材の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明の印刷用壁装材の製造方法を説明するための模式図である。
図2に示すように、本発明の印刷用壁装材の製造方法は、不燃紙21及び塩化ビニル系樹脂フィルム22を熱ラミネートによって貼り合わせる熱ラミネート工程を含んでいる。
不燃紙21及び塩化ビニル系樹脂フィルム22は、別々に準備されたものであり、重ね合わせられた状態で熱ラミネート工程に供される。
塩化ビニル系樹脂フィルム22は、塩化ビニル樹脂組成物からなるものであり、その材質は既に説明した通りである。
塩化ビニル系樹脂フィルム22は、例えば、カレンダー成形、押出成形、射出成形等、従来公知の成形法によって製造することができる。上記カレンダー成形に用いられるカレンダー形式としては、例えば、逆L型、Z型、直立2本型、L型、傾斜3本型等が挙げられる。
不燃紙21は、水酸化アルミニウムを含有するものであり、その材質は既に説明した通りである。不燃紙21は、上述の成分から抄造されたものである。
熱ラミネート工程において、不燃紙21及び塩化ビニル系樹脂フィルム22からなる積層体20を、加熱ドラム101に対向して配置された電熱線ヒーター102を用いることなく、加熱ドラム101上を搬送しつつ加熱ドラム101によって加熱する。すなわち、電熱線ヒーター102に電源は入っておらず、積層体20は、加熱ドラム101上では加熱ドラム101のみによって加熱されている。これにより、不燃紙21の発火を防止しつつ、不燃紙21及び塩化ビニル系樹脂フィルム22に充分に接着させることが可能である。
なお、電熱線ヒーター102を使用すると、不燃紙21が発火する可能性が有る。また、リード切れやライン停止等のトラブルが発生した際に、不燃紙21が電熱線ヒーター102に接触して、不燃紙21が発火する可能性がある。電熱線ヒーター102は、積層体20との間の距離によって積層体20に伝わる熱量の調整が可能であるが、例え距離を調整したとしても不燃紙21の発火の可能性を完全に無くすことは困難である。
図2に示すように、原反(図示せず)から各々繰り出された不燃紙21及び塩化ビニル系樹脂フィルム22からなる積層体20は、まず、一対の予熱ロール103及び104の間に搬送される。予熱ロール103及び104は、積層体20を予備加熱するものであり、通常、40℃又は60℃に設定されている。
その後、積層体20は、加熱ドラム101の外周面上を搬送されながら、加熱ドラム101によって加熱される。このとき、不燃紙21が加熱ドラム101に接し、塩化ビニル系樹脂フィルム22は電熱線ヒーター102側に配置される。加熱ドラム101の外周面に沿って電熱線ヒーター102が配置されているが、電熱線ヒーター102に電源は入っていない。電熱線ヒーター102自体を設けなくてもよい。加熱ドラム101の加熱方法は特に限定されず、加熱ドラム101は、蒸気により加熱されてもよい。
加熱ドラム101の温度は、150〜170℃であることが好ましい。
150℃未満では、塩化ビニル系樹脂フィルム22と不燃紙21の密着性が悪化することがある。また、塩化ビニル系樹脂フィルム22をエンボス加工する場合、エンボスの入りが浅くなることがある。エンボスの入りが浅くなると、グロス値が高くなってしまう。他方、170℃を超えると、不燃紙21が切れてしまい、加工性が悪化することがある。また、塩化ビニル系樹脂フィルム22をエンボス加工する場合、エンボスが入りすぎて、意匠が変化してしまうおそれがある。
熱ラミネート工程において、積層体20を加熱ドラム101から剥離した後、155℃以上に各々設定された一対の加熱ロールによって積層体20を加熱することが好ましい。
積層体20は、加熱ドラム101の外周面上をおよそ半周分搬送された後、加熱ドラム101から離れ、一対の加熱ロールとしての一対のジャケットロール105及び106の間に搬送される。
ジャケットロール105及び106は、加熱ドラム101及びエンボスロール107の間に配置されており、ジャケットロール105及び106を高温に設定することによって、積層体20の温度が加熱ドラム101から剥離後に下がらないようにすることが可能である。その結果、積層体20に所望のエンボス加工を施すことができる。
本明細書中、一対のジャケットロール105及び106のうち、加熱ドラム101により近い方(上流側)を第1ジャケットロールとも言い、エンボスロール107により近い方(下流側)を第2ジャケットロールとも言う。
上記一対の加熱ロールの加熱方法は特に限定されないが、一対の加熱ロールとしては、オイルにより温調される一対のジャケットロール105及び106が好適である
各ジャケットロール105、106の温度は、155℃以上であることが好ましい。
155℃未満では、塩化ビニル系樹脂フィルム22と不燃紙21の密着性が悪化することがある。また、塩化ビニル系樹脂フィルム22をエンボス加工する場合、エンボスの入りが浅くなることがある。
また、各ジャケットロール105、106の温度は、185℃以下であることが好ましい。185℃を超えると、塩化ビニル系樹脂フィルム22をエンボス加工する場合、エンボスが入りすぎて、グロス値が低下しすぎることがある。
各ジャケットロール105、106の温度は、160℃以上、175℃以下であることがより好ましい。
熱ラミネート工程において、積層体20を一対の加熱ロールから剥離した後、25kg/cm以上のニップ圧でエンボスロール107及びニップロール108によって積層体20を加圧することが好ましい。
このように、積層体20は、エンボスロール107及びニップロール108の間に送られ、これらのロール107及び108によって25kg/cm以上のニップ圧で加圧されることが好ましい。これにより、塩化ビニル系樹脂フィルム22の表面にエンボス加工が施されることになる。エンボスロール107の外周面には、所望の模様(凹凸)が設けられており、ニップロール108の外周面は、滑らかな弾性体(例えばゴム)からなる。
ニップ圧が25kg/cmより小さいと、塩化ビニル系樹脂フィルム22と不燃紙21の密着性が悪化することがある。また、エンボスの入りが浅くなることがある。
また、ニップ圧は、50kg/cm以下であることが好ましい。50kg/cmを超えると、ニップロール108の外周面の弾性体にクラックが入ることがある。
ニップ圧は、25〜45kg/cmであることがより好ましい。
ニップロール108は、温調されていないが、エンボスロール107の温度は、160〜180℃に設定されていることが好ましい。
ライン速度は、8〜12m/minであることが好ましい。
8m/min未満では、材料温度が低下するため、エンボスの入りが浅くなることがある。他方、12m/minを超えると、材料温度が高くなるため、エンボスの入りが深くなりすぎることがある。
なお、電熱線ヒーター102を使用する場合は、一般的に6m/minのライン速度に設定されるので、本発明の印刷用壁装材の製造方法では相対的にライン速度が速く設定することが好ましい。
このような工程を経ることにより、本発明の印刷用壁装材を好適に製造することができる。
本発明の印刷用壁装材の製造方法によれば、上記塩化ビニル系樹脂フィルムと上記不燃紙とを接着剤無しで貼り合わせることが可能である。
なお、詳述していない他の製造条件、例えば、各ロールの径や配置場所等は、特に限定されず、一般的な熱ラミネート工程と同様に設定することができる。
次に、本発明の印刷構造体について図面を参照しながら説明する。
本発明の印刷構造体は、本発明の印刷用壁装材と、印刷層と、接着剤層とを備え、
上記印刷層、上記塩化ビニル系樹脂フィルム、上記不燃紙及び上記接着剤層がこの順で積層される
ことを特徴とする。
図3は、本発明の印刷構造体の一例を模式的に示した断面図である。
図3に示すように、本発明の印刷構造体40は、本発明の印刷用壁装材30と、印刷層33と、接着剤層34とを備えている。
本発明の印刷用壁装材30は、既に説明した通り、不燃紙31と、不燃紙31上に直に積層された塩化ビニル系樹脂フィルム32とを備えている。
印刷層33、塩化ビニル系樹脂フィルム32、不燃紙31及び接着剤層34は、この順で積層されている。
印刷用壁装材30において、塩化ビニル系樹脂フィルム32は、印刷層33を描画するための基材としての役割を有している。不燃紙31は、印刷層33及び塩化ビニル系樹脂フィルム32を保持するための裏打ち紙としての役割を有している。
印刷層33は、施工時に塩化ビニル系樹脂フィルム32に任意の図柄や情報等が印刷されることによって形成されたものであり、接着剤層34も、施工時に不燃紙31に接着剤を塗工することによって形成される。
上記印刷層は、上記塩化ビニル系樹脂フィルムの片面に、任意の図柄や情報等が溶剤系インクを用いて印刷されてなることが好ましい。
溶剤系インクを用いて印刷された印刷層を備えた印刷構造体は耐候性に優れることとなる。また、溶剤系インクを用いた場合には、塩化ビニル系樹脂フィルムがインク受容層を備えなくても塩化ビニル系樹脂フィルムに直接印刷することができ、さらには印刷層が短時間で塩化ビニル系樹脂フィルムに定着するため、作業性にも優れることとなる。
上記溶剤系インクとしては、主に溶剤、顔料、ビヒクル、及び、更に必要に応じて配合される補助剤からなる従来公知の溶剤系インクを使用することができ、なかでもビヒクルとして、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、アクリル−酢酸ビニル共重合系樹脂等のビニル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル−スチレン共重合系樹脂を含有する溶剤系インクが、上記塩化ビニル系樹脂フィルムとの密着性に優れる点で好ましい。
上記溶剤としては、例えば、ジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤、γ−ブチロラクトン等のラクトン系溶剤、低沸点芳香族ナフサ、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が挙げられる。
上記顔料としては、カーボンブラック(ブラック)、銅フタロシアニン(シアン)、ジメチルキナクリドン(マゼンタ)、ピグメント・イエロー(イエロー)、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、ニッケル化合物等が挙げられるが、既に、種々の顔料が知られており、上記に限定されるものではない。
このような溶剤系インクの具体例としては、例えば、SS21インク、ES3インク(共にミマキエンジニアリング社製)、Eco Sol MAX(Roland社製)等が挙げられる。
上記印刷層、上記塩化ビニル系樹脂フィルム及び上記不燃紙の積層体の厚さは、上述の本発明の印刷用壁装材の厚さと実質的に同じであり、上記と同様の厚さに設定されることが好ましい。
上記接着剤層の材料(接着剤)としては、従来公知の接着剤を使用することができ、例えば、でん粉糊、酢酸ビニルエマルジョン、メチルセルロース等の水溶性の糊が挙げられるが、なかでも、でん粉糊が好適である。
上記接着剤層の塗工量は、40〜60g/mであることが好ましい。40g/m未満では、接着力が不足することがある。他方、60g/mを超えると、不燃性が低下することがある。
上記接着剤層の塗工量は、50〜60g/mであることが更に好ましい。
本発明の印刷構造体の総発熱量は、8MJ/m以下であることが好ましい。
8MJ/mを超えると、不燃材料として金属板以外の不燃下地材について防火認定を受けることができなくなる。
本発明の印刷構造体は、建築基準法第2条第9号および建築基準法施行令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験において、加熱開始後20分間の総発熱量が、8MJ/m以下であること、との要件をも満足することが好ましい。
本発明の印刷構造体は、印刷層、塩化ビニル系樹脂フィルム、不燃紙及び接着剤層以外に、例えば、プライマー層や表面保護層等が設けられていてもよいが、印刷層、塩化ビニル系樹脂フィルム、不燃紙及び接着剤層のみからなることが好ましい。層数が増加すると、積層体の厚さ及び総発熱量が増加することとなるからである。
以下、本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
塩化ビニル系樹脂として平均重合度800の塩化ビニルの単独重合体(カネカ社製の「PVC−SR」)70重量部、艶消しレジンとして平均重合度1350の架橋されたポリ塩化ビニル系樹脂(カネカ社製の架橋塩化ビニル系樹脂である「K10L」、K値=72)30重量部、炭酸カルシウム(白石カルシウム社製の「白艶華CCR」)10重量部、可塑剤としてDINP(フタル酸ジイソノニル)22重量部、及び、酸化チタン(日弘ビックス社製の「BN3000」)26重量部を含むコンパウドを作製し、ブレンダーで15分間攪拌した後、逆L字カレンダーロールにて厚さ70μmにシーティングし、塩化ビニル樹脂組成物からなる塩化ビニル系樹脂フィルムを得た。
次に、図2に示した熱ラミネート工程を実施し、上記で得られた塩化ビニル系樹脂フィルムの片面に、水酸化アルミニウムを65〜75質量%含有し、かつ、厚さ140g/mの不燃紙(リンテック社製の「セラフォームW−140CT」)を熱ラミネートし、印刷用壁装材を作製した。ライン速度は12m/minとし、加熱ドラムの温度は170℃とし、エンボスロールの温度は170℃とし、各ジャケットロールの温度は170℃とした。エンボスロール及びニップロール間のニップ圧は30kg/cmとした。電熱線ヒーターはオフとし、電熱線ヒーターによる積層体の加熱は行わなかった。
なお、上記の不燃紙は、水酸化アルミニウムの他に、木材パルプ(10〜20質量%)と、ガラス繊維(5質量%以下)と、加工でん粉、アクリル系樹脂等の合成樹脂成分(10質量%以下)とを含有している。
(実施例2)
ライン速度を10m/minに変更したことを除いて、実施例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(実施例3)
ライン速度を8m/minに変更したことを除いて、実施例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(実施例4)
ライン速度を6m/minに変更したことを除いて、実施例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(実施例5)
各ジャケットロールの温度を160℃に変更したことを除いて、実施例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(実施例6)
各ジャケットロールの温度を160℃に変更したことを除いて、実施例2と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(実施例7)
各ジャケットロールの温度を160℃に変更したことを除いて、実施例3と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(実施例8)
各ジャケットロールの温度を160℃に変更したことを除いて、実施例4と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例1)
ライン速度を6m/minとし、エンボスロールの温度を175℃とし、各ジャケットロールの温度を150℃としたことを除いて、実施例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例2)
ライン速度を8m/minに変更したことを除いて、比較例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例3)
エンボスロールの温度を170℃に変更したことを除いて、比較例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例4)
ライン速度を8m/minに変更したことを除いて、比較例3と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例5)
ライン速度を10/minに変更したことを除いて、比較例3と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例6)
電熱線ヒーターをオンにし、電熱線ヒーターにより塩化ビニル系樹脂フィルム及び不燃紙の積層体を加熱したことを除いて、比較例3と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例7)
電熱線ヒーターをオンにし、電熱線ヒーターにより塩化ビニル系樹脂フィルム及び不燃紙の積層体を加熱したことを除いて、比較例4と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例8)
エンボスロール及びニップロール間のニップ圧を20kg/cmに変更したことを除いて、比較例3と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(比較例9)
各ジャケットロールの温度を160℃とし、エンボスロール及びニップロール間のニップ圧を20kg/cmに変更したことを除いて、比較例4と同様にして印刷用壁装材を作製した。
(印刷用壁装材の評価)
実施例1〜8及び比較例1〜9で作製した印刷用壁装材について、下記の評価を行った。結果を表1、2に示した。
(1)エンボスの入り具合
エンボスの入り具合を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:エンボスロールの模様が塩化ビニル系樹脂フィルムに充分に転写されている。
×:エンボスロールの模様が塩化ビニル系樹脂フィルムに充分に転写されておらず、塩化ビニル系樹脂フィルム表面の凹部に艶がでている。
(2)グロス値
グロス測定器を用いて60°でのグロス値(光沢度)を測定し、下記の基準で評価した。グロス測定器は、JIS K 7105に準じて入射角60°及び受光角60°で反射光が測定できるものであれば特に限定されず、例えば、日本電色工業社製のデジタル変角光沢度計VG−1D等が挙げられる。
◎:グロス値が7以上、9以下
○:グロス値が7未満、又は、9を超えて、10以下
△:グロス値が10を超えて、20以下
×:グロス値が20を超える
(3)印刷発色性
インクジェットプリンター(ミマキエンジニアリング社製の「JV33」)、及び、溶剤系インク(ミマキエンジニアリング社製の「SS21」)を使用し、塩化ビニル系樹脂フィルムの表面に印刷を行い、印刷状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。
◎:インクの濃度ムラ、インクのにじみがほとんどわからない。
○:インクの濃度ムラ、インクのにじみがあまり見られない。
△:インクの濃度ムラ、インクのにじみが少し目立つ。
×:インクの濃度ムラ、インクのにじみが目立つ。
(4)PVC/不燃紙の密着性
印刷用壁装材を手で引き裂いた後、引き裂かれた部分において塩化ビニル系樹脂フィルム及び不燃紙の層間に剥がれが発生しているかを目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:塩化ビニル系樹脂フィルム及び不燃紙の層間に剥がれなし。
△:塩化ビニル系樹脂フィルム及び不燃紙の層間に部分的に剥がれあり。
×:塩化ビニル系樹脂フィルム及び不燃紙の層間に剥がれあり。
Figure 0006697864
Figure 0006697864
実施例及び比較例の結果から、本発明の構成を備えた印刷用壁装材は、優れた印刷適性を有するとともに、塩化ビニル系樹脂フィルム及び不燃紙の密着性に優れていることが明らかとなった。
(実施例9)
実施例1と同様にして印刷用壁装材を作製した。
次に、インクジェットプリンター(HP社製の「LX26500」)及びラテックスインク(水性)を用いて塩化ビニル系樹脂フィルムの表面に印刷層を印刷した。なお、ラテックスインクに使用されているバインダー樹脂としては、アクリル−スチレン共重合系樹脂を選定した。また、不燃紙の表面にでん粉糊を塗工し、塗工量60g/mの接着剤層を形成した。このようにして印刷構造体を作製した。
(印刷構造体の評価)
実施例9で作製した印刷構造体について、厚さ12.5mmの石膏ボードを下地材としたコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験を行った。その結果、総発熱量は、6.6MJ/mであった。
この結果から、本発明の構成を備えた印刷用壁装材及び印刷構造体は、優れた不燃性を有することが明らかとなった。
ここで、上記総発熱量は、建築基準法第2条第9号および建築基準法施行令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験における総発熱量である。
(参考例1)
塩化ビニル系樹脂として平均重合度800の塩化ビニルの単独重合体(カネカ社製の「PVC−SR」)60重量部、艶消しレジンとして平均重合度1350の架橋されたポリ塩化ビニル系樹脂(カネカ社製の架橋塩化ビニル系樹脂である「K10L」、K値=72)40重量部、炭酸カルシウム(白石カルシウム社製の「白艶華CCR」)15重量部、可塑剤としてDINP(フタル酸ジイソノニル)22重量部、及び、酸化チタン(日弘ビックス社製の「BN3000」)26重量部を含むコンパウドを作製し、ブレンダーで30分間攪拌した後、二軸ロールにて厚さ70μmにシーティングし、塩化ビニル樹脂組成物からなる塩化ビニル系樹脂フィルムを得た。
(参考例2〜11)
下記表3に示したように配合を変更したことを除いて参考例1と同様にして、参考例2〜11に係る塩化ビニル系樹脂フィルムをそれぞれ作製した。
参考例4では、塩化ビニル系樹脂として、平均重合度800の塩化ビニルの単独重合体に代えて、平均重合度1050の塩化ビニルの単独重合体(カネカ社製の「PVC−SL」)を用いた。また、参考例9、11では、これらの塩化ビニル系樹脂の両方を用いた。
参考例7では、平均重合度1350の架橋されたポリ塩化ビニル系樹脂に代えて、平均重合度1030の架橋されたポリ塩化ビニル系樹脂(カネカ社製の架橋塩化ビニル系樹脂である「K10S」、K値=67)を用いた。したがって、参考例7で作製した塩化ビニル系樹脂フィルムを用いて印刷用壁装材を作製したとしても、その印刷用壁装材は、本発明の構成を備えないことになる。他方、参考例7以外の参考例で作製した塩化ビニル系樹脂フィルムを用いて印刷用壁装材を作製した場合は、その印刷用壁装材は、本発明の構成を備えた印刷用壁装材となり得る。
参考例10の配合は、実施例1の配合と同じである。ただし、参考例10以外の参考例の塩化ビニル系樹脂フィルムを用いた場合でも、各実施例と同様の熱ラミネートにより、不燃紙との密着性に優れた印刷用壁装材を作製可能である。不燃紙との密着性とエンボスの入り具合については、製造条件の影響を主に受け、参考例1〜11で示した程度の配合の違いには、ほとんど影響されないためである。
(塩化ビニル系樹脂フィルムの評価)
参考例1〜11の塩化ビニル樹脂組成物、及び、参考例1〜11で作製した塩化ビニル系樹脂フィルムについて、下記の評価を行った。結果を表3に示した。
(1)ロール滑性
図4は、ロール滑性の測定方法を説明するための模式図である。
図4に示すように、ロール温度160℃の一対のロール201及び202の間に塩化ビニル樹脂組成物を投入し、厚さ70μmの塩化ビニル系樹脂フィルム42を製膜し、一方のロール201から引き剥がした。ロール滑性とは、塩化ビニル樹脂組成物のシーティング時の加工性の指標であり、塩化ビニル系樹脂フィルム42がロール201から剥離する地点を−2.5〜+2.5の範囲で数値化したものである。図4に示す剥離位置から下記基準でロール滑性を評価した。
剥離位置−1:塩化ビニル系樹脂フィルムとロールが少し密着している。
剥離位置−2.5:塩化ビニル系樹脂フィルムとロールがかなり密着している。
剥離位置+側:塩化ビニル系樹脂フィルムとロールが密着しにくい。
(2)Δb値
ブレンダーによる撹拌時間を5分に短縮したこと以外は対応する参考例と同様にして、各参考例の塩化ビニル系樹脂フィルムに対応する基準フィルムを作製した。そして、色差計を用いて、各参考例の塩化ビニル系樹脂フィルムのb値(黄色さの指標)と、対応する基準フィルムのb値とを測定し、その差(Δb値)を算出した。Δb値が小さいほど黄変しにくいことになる。なお、本発明では、上記の方法で測定したΔb値が2以下であることが好ましい。色差計としては、JIS K 7105に準じてb値が測定できるものであれば特に限定されず、例えば、日本電色工業社製の色差計SZ−Σ80等が挙げられる。
(3)グロス値
グロス測定器を用いて60°でのグロス値(光沢度)を測定し、下記の基準で評価した。グロス測定器は、JIS K 7105に準じて入射角60°及び受光角60°で反射光が測定できるものであれば特に限定されず、例えば、日本電色工業社製のデジタル変角光沢度計VG−1D等が挙げられる。
◎:グロス値が7以上、9以下
○:グロス値が7未満、又は、9を超えて、10以下
△:グロス値が10を超えて、20以下
×:グロス値が20を超える
Figure 0006697864
参考例の結果から、本発明の構成を備えた印刷用壁装材は、塩化ビニル系樹脂フィルムのグロス値を低減できることから、優れた印刷適性を有することが明らかとなった。
10、30 印刷用壁装材
11、21、31 不燃紙
12、22、32、42 塩化ビニル系樹脂フィルム
20 積層体
33 印刷層
34 接着剤層
40 印刷構造体
101 加熱ドラム
102 電熱線ヒーター
103、104 予熱ロール
105、106 ジャケットロール
107 エンボスロール
108 ニップロール

Claims (5)

  1. 不燃紙と、前記不燃紙上に直に積層された塩化ビニル系樹脂フィルムとを備え、
    前記塩化ビニル系樹脂フィルムは、塩化ビニル系樹脂と平均重合度が1100〜1600の艶消し樹脂とを含有する塩化ビニル樹脂組成物からなり、かつ、前記艶消し樹脂の含有量が前記塩化ビニル系樹脂100重量部に対して20〜70重量部であり、
    前記艶消し樹脂は、架橋された塩化ビニル系樹脂であり、かつ前記塩化ビニル系樹脂フィルム中に粒子状で分散しており、
    前記塩化ビニル系樹脂フィルムの表面に前記艶消し樹脂の粒子に起因する凹凸が存在し、
    前記不燃紙は、水酸化アルミニウムを含有する
    ことを特徴とする印刷用壁装材。
  2. 前記不燃紙は、前記水酸化アルミニウムの含有量が50〜80質量%である
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷用壁装材。
  3. 前記不燃紙の厚みは、180g/m以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の印刷用壁装材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷用壁装材を製造する方法であって、
    前記塩化ビニル系樹脂フィルム及び前記不燃紙を熱ラミネートによって貼り合わせる熱ラミネート工程を含み、
    前記熱ラミネート工程において、加熱ドラムに対向して配置された電熱線ヒーターを用いることなく、前記塩化ビニル系樹脂フィルム及び前記不燃紙からなる積層体を前記加熱ドラムによって加熱し、
    前記積層体を前記加熱ドラムから剥離した後、155℃以上に各々設定された一対の加熱ロールによって前記積層体を加熱し、
    前記積層体を前記一対の加熱ロールから剥離した後、25kg/cm以上のニップ圧でエンボスロール及びニップロールによって前記積層体を加圧する
    ことを特徴とする印刷用壁装材の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷用壁装材と、印刷層と、接着剤層とを備え、
    前記印刷層、前記塩化ビニル系樹脂フィルム、前記不燃紙及び前記接着剤層がこの順で積層される
    ことを特徴とする印刷構造体。
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