JP2015161150A - コンクリート構造物用の仕上げシート、及びこれを使用したコンクリート構造物の仕上げ工法 - Google Patents

コンクリート構造物用の仕上げシート、及びこれを使用したコンクリート構造物の仕上げ工法 Download PDF

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Abstract

【課題】「歪み」(フレア)がなくて、施工を非常に簡単に行え、完成後のコンクリート構造物の表面に美麗な模様を付すことができる仕上げシートを提供する提供すること。
【解決手段】コンクリート構造物30に一体化されて、ガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12と、この母材シート12のコンクリート構造物30とは反対側に設けた仕上げ材11とにより構成したこと。
【選択図】図6

Description

本発明は、擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物の表面仕上げを行う仕上げシート、及びこれを使用した仕上げ工法に関するものである。
コンクリート構造物の表面は、所謂「打ち放し」のままであっても十分美しい場合があるが、それでも、コンクリート構造物の表面に塗装を施したり、タイルを貼ったり、あるいは「賦形」を行ったりして、コンクリート構造物の表面を美しく仕上げることも多い。
さらには、特許文献1にて示されているような「大規模な建築物の場合には、予め工場で内外装の仕上げをした大型のプレキャストコンクリートパネルを作成し、それを建築現場に持ち込んで内外壁に施工すること」も行われており、また、特許文献2にて示されているように、「安価で、低温下においても柔軟性を有し、耐水性能、物理性能に優れ、且つ施工性が良好な景観要素を有する模様を付加させるフレキシブルな化粧シート」をコンクリート構造物に貼り付けることもなされている。
特開平7−47629号公報、要約、代表図 特開2000−177041号公報、要約、代表図
特許文献1には、「建築工作物に用いるプレキャストコンクリートパネルの表面化粧材として用いられる建築構造物用化粧シート」、及び図10に示すような「建築構造物用化粧シートを連続的に製造するための製造装置」が提案されており、この特許文献1に記載されている「建築構造物用化粧シート」は次のようなものであるとされている。
この特許文献1に記載されている「建築構造物用化粧シート」は、建築構造物用化粧シートの表面材である発泡樹脂シートと、該発泡樹脂シートに塗布される接着剤と、無機質骨材と、塗布される裏打ち材とからなっている。
そして、上記各材料については、次のような説明がなされている。
・表面材である発泡樹脂シート;
厚さが0.5コンクリート構造物コンクリート構造物〜5コンクリート構造物コンクリート構造物程度のポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネートなどの発泡シート
・化粧の目的で設けられる無機質骨材;
天然石やセラミクスの粉砕品が適しており、その際に異なった粒度のものを複数組用意して、粒度に大きいものから順に散布していくことはより自然な石目模様などを得ることができる
・裏打ち材;
打ち込まれるコンクリートとの接着性を向上させるとともに補強の目的から積層するものであり、弾性タイプのモルタルは特に好適である
・裏打ち材上に散布する無機質骨材;
コンクリートとの接着性をさらに向上させる目的で散布するものであり、特に天然石の粉砕物であることが好ましい
・接着剤;
表面材である発泡樹脂シートの材料や厚み、及び裏打ち材の材料や厚みなどにより適宜選択して用いられるが、アクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタン系、フッ素樹脂系などの接着剤であってよく、また水溶性のものは発泡樹脂シートを変質させないことから好ましい。特に発泡樹脂シートとしてポリエチレンテレフタレート樹脂発泡シートを用い、裏打ち材の材料として弾性タイプのモルタルを用いた場合に、ソープフリー型水溶性アクリル樹脂を用いることにより良好な接着性と剥離性とを同時に満足する化粧シートを得ることができる
ところで、この特許文献1に記載されている「建築構造物用化粧シート」は、「建築工作物に用いるプレキャストコンクリートパネルの表面化粧材として用いられる」ものであるから、「プレキャストコンクリートパネル」を製造する際に使用されるものであり、型枠を用いてコンクリート構造物を現場打ちするには適していないものである。
一方、特許文献2には、「低温下においても耐水性能、物理性能に優れ、且つ施工性が良好な景観要素を有する模様を付加させるフレキシブルな化粧シートを提供する」ことを目的とした「フレキシブルシ―ト」が提案されている。
この特許文献2にて提案されている「フレキシブルシート」は、図11にも示すように、
「既設コンクリート表面に景観要素を有する模様を付加させる化粧材であって、模様材2、ベース材3で構成され、この内、模様材を構成するバインダー樹脂エマルジョンのガラス転移点が10℃以下であり、ベース材に使用される樹脂セメントモルタルに供される混和用エマルジョン樹脂のガラス転移転が−10℃以下であって、且つセメント配合量が樹脂固形分の10〜120重量部、骨材配合量が100〜600重量部である。必要に応じて前記樹脂セメントモルタル材に合成樹脂又は無機質繊維で構成される補強材を添装する。型枠から脱型されたシート状物の模様材表面に、そのまま又は顔料による着色層を設けた後トップコートを塗装する」
ものであり、ベース材に使用される樹脂セメントモルタルや、これに100〜600重量部も配合される骨材を有している。
つまり、この特許文献2にて提案されている「フレキシブルシート」は、「既設コンクリート表面に景観要素を有する模様を付加させる化粧材」となっているため、型枠を用いてコンクリート構造物を現場打ちするには適していないものである。
そこで、本発明者等は、型枠を用いてコンクリート構造物を現場打ちする際に施工することができて、完成後のコンクリート構造物の表面に模様を付すことができるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、
「型枠内に生コンクリートを打設して形成されるコンクリート構造物表面に一体化されて、仕上げ材と母材シートからなり、コンクリート構造物の表面仕上げを行う仕上げシート」
に関する発明を完成したのである。
その後、この仕上げシートを実際に製造して、コンクリート構造物である家屋用の一般的な基礎に施工しようとしたところ、当該仕上げシートに予期しない「歪み」(幅約1mで長さ40〜50mの長尺材として製造した場合に生ずる、長尺方向に対する幅方向のズレを言い、フレアとも呼ばれる)や「凹凸」が見出された。この「歪みや凹凸」が現出する原因を検討してみたところ、次のようなことが分かった。
この仕上げシートは、主として家屋用の一般的な基礎や擁壁としてのコンクリート構造物用として開発したものであり、これらの基礎や擁壁は、高さが約1〜2mで長さ(周囲)が40〜50m程度であるから、これに応じた長尺材として製造する必要がある。長尺材は、ドラムに巻き取る連続製造が適している。
そこで、本発明者は、上記仕上げ材と母材シートからなる仕上げシートを製造するにあたって、コンクリート構造物の表面を装飾するものとしてはシート状のものとするのが施工の面でもコストの面でも有利であるから、母材シートを合成繊維の短繊維を回転ドラムに「紙漉き」の要領で連続的に漉き取ってシート化し、これに仕上げ材を連続的に一体化して行く方法を採用したのである。そうすると、この合成繊維の漉き取り時点や、これに仕上げ材を一体化する時点で、各材料量の微妙な変化によって、仕上げシートとして完成したときに、これに「歪みや凹凸」が現出することが分かったのである。
このような「歪み」(フレア)や「凹凸」の内、「凹凸」についてはそれ程問題はないが、「歪み」については、直線的である擁壁や基礎への施工にあたっては修正しなければならないため、非常に問題となるものであった。つまり、仕上げシートの「歪み」は、当該仕上げシートの施工を困難にするだけでなく、施工後の美しさを損なうものとなっていたのである。
本発明は、以上の経緯の下になされたもので、その目的とするところは、「歪み」(フレア)がなくて、施工を非常に簡単に行え、完成後のコンクリート構造物の表面に美麗な模様を付すことができる仕上げシート、及びこれを使用した仕上げ工法を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物30表面に一体化されて、このコンクリート構造物30の表面仕上げを行う仕上げシート10であって、
コンクリート構造物30に一体化される、ガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12と、この母材シート12のコンクリート構造物30とは反対側に設けた仕上げ材11とにより構成したことを特徴とする仕上げシート10」
である。
この請求項1に係る仕上げシート10は、請求項10、または請求項11に係る仕上げ工法によって、擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物30表面に一体化されて、このコンクリート構造物30の表面仕上げを行うものである。
すなわち、この請求項1に係る仕上げシート10は、請求項10に係る仕上げ工法では、
「請求項1〜請求項8のいずれかに記載の仕上げシート10を使用して、型枠20内に生コンクリート30aを打設して形成されるコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
(1)施工場所に、コンクリート構造物30のための型枠20を組立てる工程;
(2)コンクリート構造物30の外面を形成する型枠20の内面に、仕上げ材11が外面側になるようにしながら仕上げシート10を配置する工程;
(3)型枠20内に生コンクリート30aを打設する工程:
(4)生コンクリート30aが固化した後に型枠20を外して、コンクリート構造物30に一体化された仕上げシート10の仕上げ材11を露出させる工程。」
によって、型枠20内に生コンクリート30aを打設して形成されるコンクリート構造物30の表面仕上げを行うものであり、生コンクリート30aを現場打ちする前に型枠20に取り付けられるものである。
一方、この請求項1に係る仕上げシート10は、請求項11に係る仕上げ工法では、
「請求項1〜請求項9のいずれかに記載の仕上げシート10を使用して、擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
(1)コンクリート構造物30を構築する工程;
(2)コンクリート構造物30の外面に、仕上げ材11が外面側になるようにしながら仕上げシート10を一体化する工程;
(3)仕上げシート10の、コンクリート構造物30の表面仕上げに寄与しない部分を除去する工程。」
によって、構築されているコンクリート構造物30の表面仕上げを行うものである。
さて、この仕上げシート10を構成している母材シート12は、コンクリート構造物30を構築するための生コンクリート30aが硬化する際に、この生コンクリート30aと一体化されることになるものであり、ガラス繊維、またはこれを主材としたものである必要がある。つまり、この請求項1における母材シート12は、ガラス繊維単独で構成されている場合も、ガラス繊維を主材としたもので構成された場合も含むものである。
ガラス繊維は、グラスファイバー、あるいはグラスウールとも呼ばれているものである。このようなガラス繊維は、廃ウインドガラスやビンガラス等の廃ガラスを材料として、スピンナー(スピナーとも呼ばれる)を使用した遠心法によって、丁度「綿菓子」のように、綿状のものとして製造されるものである。
このようなガラス繊維の単繊維は、引っ張り強度の非常に高いものであり、綿状のまま、あるいは板状に加工して耐熱断熱材として使われる他、不織布や織布にして薄くて強靭なシート状物としたり、このガラス繊維に合成樹脂を混合あるいは含浸させて、合成樹脂単体では得られない高強度で高い強靭性を有した「繊維強化プラスチック」として使われるものである。
以上のことから、この請求項1における母材シート12は、ガラス繊維を綿状のまま、あるいはこれを板状またはシート状にしたもの、さらにはガラス繊維を不織布や織布のシート状物に加工したものを使用して、ガラス繊維単独で構成される場合もある。この場合を図面で示せば、図2の(b)や(d)の場合がこれに当たる。
一方、母材シート12がガラス繊維を主材とした場合は、上記のガラス繊維に合成樹脂を混合あるいは含浸させて「繊維強化プラスチック」としたものが代表的なものであり、この場合を図面で示せば、図2の(c)である。
この仕上げシート10を構成している仕上げ材11は、文字通り、コンクリート構造物の表面仕上げを直接的に行う模様や彩色等を施したものであり、上述した母材シート12の表面に一体化できるのであれば何であってもよい。その意味では、この仕上げ材11は、所定の着色を施した合成樹脂製の塗料単独であってもよいし、この塗料に砂や粉砕した石(骨材)を混ぜたものであってもよい。
また、この仕上げ材11としては、上述した母材シート12に「吹き付け」や「塗布」によって一体化できるものや、「貼り付け」によって母材シート12に一体化できる「シート状物」であるのが好ましい。この結果、この仕上げ材11は、上記特許文献1や2における「タイル」や「骨材」のような厚さや重さを有さない、母材シート12の表面に薄い状態で存在するものとなり、図1に示す型枠20への施工時にも、保管時にも、母材シート12と共に可撓性を有したものとなる。
要するに、この仕上げ材11は、コンクリート構造物30の表面仕上げを直接的に行うものであり、コンクリート構造物30の表面に一体化される母材シート12に対して一体化されて、母材シート12と共に可撓性を有し、仕上げシート10全体の可撓性を確保するものである。
以上のような仕上げ材11と母材シート12とにより構成した仕上げシート10は、そのガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12によって、強靭性を備えたものとなるから、これを例えば家屋のためのコンクリート基礎となるコンクリート構造物30の表面を装飾するための仕上げシート10として、幅が1mで長さが40〜50m程度の長尺材としても、その製造中あるいは後において、従来の技術の項で述べた「フレア」や「皺」が発生しないものとなっている。
また、この仕上げシート10を型枠20内面に施工するに際しても、母材シート12を構成しているガラス繊維の強靭性により当該仕上げシート10の平面性が維持されるため、「折れ」や「曲がり」、さらには「変形」が容易に発生することはない。このため、この仕上げシート10は、平面である型枠20の内面に隙間無く当接させることができるだけでなく、型枠20に対する上下の位置調整も簡単に行うことができて、仕上げシート10の型枠20内面に対する施工を容易かつ短時間で行うことができるのである。
従って、請求項1に係る仕上げシート10は、フレアと呼ばれる歪みがなくて、施工を非常に簡単に行え、完成後のコンクリート構造物30の表面に美麗な模様を付すことができるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の仕上げシート10について、
「仕上げ材11は、母材シート12に塗布、吹き付けまたは貼り付けによって設けたものであること」
である。
前述した通り、本発明に係る仕上げシート10は、主として家屋用の一般的な基礎や擁壁としてのコンクリート構造物用として開発したものであり、これらの基礎や擁壁は、高さが約1〜2mで長さ(周囲)が40〜50m程度であるから、これに応じた長尺材として製造する必要がある。また、コンクリート構造物30の表面装飾する仕上げシート10を製造するにあたっては、シート状のものとするのが施工の面でもコストの面でも有利であるから、母材シート12に仕上げ材11を連続的に一体化して行く方法を採用するとよい。
この仕上げ材11を母材シート12に連続的に一体化して行く方法を採用するにあたって、仕上げ材11を母材シート12に、塗布、吹き付けまたは貼り付けによって設けたものとすることにより、その一体化が非常に容易に実現できることになるのである。これを図示すると、図2及び図3の(b)〜(d)となり、各(b)は吹き付けによって仕上げ材11を形成する場合を、各(c)は塗布によって仕上げ材11を形成する場合を、そして、各(d)は貼り付けによって仕上げ材11を形成する場合をそれぞれ示している。
従って、この請求項2に係る仕上げシート10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、仕上げ材11の母材シート12に対する一体化が非常に容易に実現できるものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の仕上げシート10について、
「母材シート12は、ガラス繊維、またはこれを主材としたガラス繊維シート部12aと、前記ガラス繊維を主材としない裏打ちシート部12bとにより構成したこと」
である。
この請求項4の仕上げシート10では、その母材シート12を、ガラス繊維、またはこれを主材としたガラス繊維シート部12aと、前記ガラス繊維を主材としない裏打ちシート部12bとにより構成したものであり、裏打ちシート部12bによって、当該母材シート12自体の強化を行うとともに、ガラス繊維、またはこれを主材としたガラス繊維シート部12aからのガラス繊維の脱落や剥離を防止できるようにしたものである。
この請求項4の仕上げシート10を具体的に図示するのは、図3の(b)〜(d)であるが、各図中の右側部分が裏打ちシート部12bである。この裏打ちシート部12bは、種々な材料によって形成できるが、シート状に形成しておいたものにガラス繊維を一体化すること(図3中の(b)または(d)の場合)や、ガラス繊維に樹脂を含浸させてプリプレグ化しておいたガラス繊維シート部12aを硬化させる際に染み出たものを適用すること(図3中の(c)の場合)によって形成されるものである。
このような裏打ちシート部12bは、母材シート12を「繊維強化プラスチック」のようなものとすることができて薄くて強度の高いものにできるし、文字通りの「裏打ち材」であるから、母材シート12からのガラス繊維の脱落や剥離を防止することになる。
従って、この請求項4に係る仕上げシート10は、上記請求項1〜請求項3のいずれかのそれと同様な機能を発揮する他、母材シート12が薄くて強度の高いものとなり、また母材シート12からのガラス繊維の脱落や剥離がないものとなっているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項6に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の仕上げシート10について、
「母材シート12は、ガラス繊維、またはこれを主材としたガラス繊維シート部12aと、このガラス繊維シート部12aと仕上げ材11との間に位置する中間層12cとにより構成したこと」
である。
この請求項6の仕上げシート10では、ガラス繊維、またはこれを主材としたガラス繊維シート部12aと仕上げ材11との間に、中間層12cを構成したものであるが、この中間層12cの材料としては種々なものが採用でき、使用した材料によって、当該中間層12cの機能も種々なものとなる。
この中間層12cを、従来の技術で述べた合成繊維(ガラス繊維を含まない)からなる不織布や織布とした場合は、ガラス繊維シート部12aと仕上げ材11との一体化を助けるものとなる。なお、この場合において、ガラス繊維シート部12aがガラス繊維のみからなる場合には、ガラス繊維シート部12aと中間層12cとの一体化は接着剤によって行われる。このように、この中間層12cを不織布や織布とした場合は、この中間層12cに対する塗布や吹き付けで仕上げ材11の一体化を容易にすることができる。
また、この中間層12cを、例えば図2または図3の(d)に示すような接着剤とすることができるが、この場合には、シート状に形成した仕上げ材11の母材シート12に対する一体化が容易に行える。
さらに、母材シート12がガラス繊維に樹脂を含浸させて形成したプリプレグであれば、これを硬化させた際に滲み出た樹脂を中間層12cとすることにより、シート状に形成した仕上げ材11の母材シート12に対する一体化が容易に行えることになる。
従って、この請求項6の仕上げシート10では、上記請求項1〜3のそれと同様な機能を発揮する他、中間層12cを介在させることにより、全体の一体化を容易に行えることになる。
そして、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の仕上げシート10について、
「母材シート12または仕上げ材11の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させたこと」
であり、また、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項4に記載の仕上げシート10について、
「母材シート12を構成しているガラス繊維シート部12a、または裏打ちシート部12bの両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させたこと」
であり、さらに、請求項7に係る発明の採った手段は、上記請求項6に記載の仕上げシート10について、
「母材シート12を構成しているガラス繊維シート部12a、またはこのガラス繊維シート部12aと仕上げ材11との間に位置する中間層12cの両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させたこと」
である。
本発明に係る仕上げシート10は、擁壁や主として家屋の基礎を含むコンクリート構造物30の表面仕上げをするものとして開発されたものであり、特に、家屋が木造住宅である場合に、基礎に防蟻機能を持たせる要望があることは一般的である。
そこで、この請求項3に係る仕上げシート10のように、母材シート12または仕上げ材11の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させておけば、この仕上げシート10を木造住宅の基礎に適用すれば、この基礎は防蟻機能を持ったものとなるのである。その意味では、請求項5に係る仕上げシート10では、母材シート12を構成しているガラス繊維シート部12a、または裏打ちシート部12bの両方、または何れか一方に、また、請求項7に係る仕上げシート10のように、母材シート12を構成しているガラス繊維シート部12a、またはこのガラス繊維シート部12aと仕上げ材11との間に位置する中間層12cの両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させておけば、この仕上げシート10を木造住宅の基礎に適用したときも、この基礎は防蟻機能を持ったものとなるのである。
勿論、これらの防蟻剤または防虫剤は、各部材の製造段階においても、あるいは仕上げシート10全体の完成段階においても、その塗布及び/または含浸をさせてよく、場合によっては、例えば中間層12cを構成する材料中に混ぜておいてもよいものである。
従って、請求項3、請求項5及び請求項7に係る仕上げシート10は、上記請求項1〜6のそれと同様な機能を発揮する他、この仕上げシート10を施工した木造住宅の基礎を防蟻機能を持ったものとし得るのである。
上記課題を解決するために、請求項8に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の仕上げシート10について、
「保護フィルム14を取り付けて、仕上げ材11を保護するようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項8に係る仕上げシート10では、図6〜図8に示すように、その何れか一方の面に保護フィルム14を取り付けるようにしたものである。特に、この保護フィルム14は、当該仕上げシート10の表面側に取り付けた場合に、仕上げ材12の表面の保護を行う。この保護フィルム14の仕上げシート10に対する取付は、この保護フィルム14が仕上げシート10を保護するためだけに使用されること、簡単に剥がされるものである必要があること、仕上げシート10のコストを増大させないこと等、を考慮して、後述する実施例で示すように、種々な方法でなされる。
従って、この請求項8に係る仕上げシート10は、上述した請求項1〜請求項7のそれと同様な機能を発揮する他、保護フィルム14の存在によって、母材シート11及び/または仕上げ材12の保護がなされるのである。
上記課題を解決するために、請求項9に係る発明の採った手段は、上記請求項8に記載の仕上げシート10について、
「保護フィルム14の取り付けは、縫い付けによって行うようにしたこと」
である。
保護フィルム14の仕上げシート10に対する取付は、上述したように、仕上げシート10を保護すること、当該仕上げシート10は簡単に剥がされるものである必要があること、仕上げシート10のコストを増大させないこと等、を考慮して種々な方法でなされるものであるが、保護フィルム14を仕上げシート10から剥がす時が、住宅の引渡し時のような最後であることもある。
つまり、本発明に係る仕上げシート10によって家屋の基礎であるコンクリート構造物30の表面仕上げが完了したとき、その上には未だ家屋は完成していない。家屋は、表面仕上げが完了した後のコンクリート構造物30上に構築されていくことになるが、それまでの間、仕上げシート10の表面は保護フィルム14によって保護したままの状態にしておかなければならないのである。
そこで、この請求項9に係る発明では、保護フィルム14の取り付けを縫い付けによって行い、この縫い付け時に使用した縫糸14aを、家屋の施主への引渡し時に取り外すようにして、保護フィルム14の取り外しが瞬時にかつ簡単に行えるようにしたのである。勿論、仕上げシート10に縫い付けられた保護フィルム14は、取り外されるまでは仕上げシート10にしっかりと取り付けられたままの状態が維持されることは言うまでもない。
従って、この請求項9に係る仕上げシート10は、請求項8のそれと同様な機能を発揮する他、保護フィルム14による仕上げシート10の保護を長い間維持するだけでなく、この保護フィルム14の瞬時かつ容易な取り外しが必要時に行えるものとなっている。
上記課題を解決するために、請求項10に係る発明の採った手段は、
「請求項1〜請求項9のいずれかに記載の仕上げシート10を使用して、型枠20内に生コンクリートを打設して形成されるコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
1.施工場所に、コンクリート構造物30のための型枠20を組立てる工程;
2.コンクリート構造物30の外面を形成する型枠20の内面に、仕上げ材11が外面側になるようにしながら仕上げシート10を配置する工程;
3.型枠20内に前記生コンクリートを打設する工程:
4.前記生コンクリートが固化した後に型枠20を外して、コンクリート構造物30に一体化された仕上げシート10の仕上げ材11を露出させる工程」
である。
上述したような母材シート12に仕上げ材11を一体化して構成した本発明に係る仕上げシート10は、図1に示すように、施工場所に組立てられた型枠20に取り付けられる。この場合、当該仕上げシート10は、コンクリート構造物30の外側面を形成する型枠20の内面に取り付けられるのであり、仕上げ材11は、当該型枠20の内面に当接する状態とされる。
また、この仕上げシート10は、通常は長尺のものであり、ロール状に巻いて用意され、施工現場に搬入されるが、それだと施工現場において一々切断しなければならないから、所定長さに切り揃えて複数用意するようにしてもよい。この場合、この仕上げシート10は、型枠20への取付代を確保するために、コンクリート構造物30の高さよりも長く切断しておいて、これを横方向に複数連結することにより、型枠20内面全体への設置がなされることもある。
勿論、この仕上げシート10の型枠20に対する取付に際して、この型枠20に対する位置決めのために、実施形態で述べる目印13が利用されたり、一巻きの仕上げシート10ではコンクリート構造物30の長さに適用できない場合、最初の仕上げシート10の端部に実施形態で述べる両面接着テープ15を取り付けておき、この両面接着テープ15を利用して次の仕上げシート10に繋げるようにされることもある。
なお、この仕上げシート10の型枠20に対する取付に際して、仕上げシート10が実施形態で述べる保護フィルム14によって保護されている場合は、この保護フィルム14が剥がされることは言うまでもない。また、仕上げシート10の型枠20に対する固定は、上述した両面接着テープ15や、出願人が特願2011−145696で既に提案しているような「シート押え具」によってなされ、型枠20が金属製のものであれば、「磁石」を使用した固定具によってなされる。
そして、図1に示したように設置された型枠20内に生コンクリート30aを打設して、この生コンクリート30aが固化した後に型枠20を外せば、コンクリート構造物30に一体化された仕上げシート10の仕上げ材11が外方に向けて露出されるのである。
この場合、仕上げシート10が、コンクリート構造物30の高さよりも長いものであれば、コンクリート構造物30の上端から突出した部分を切り落とすことは、言うまでもない。
従って、本発明に係る仕上げシート10を使用した請求項10に係る施工方法では、完成後のコンクリート構造物30の表面に仕上げ材11による模様を付すことができて、そのための施工が非常に簡単に行えるものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項11に係る発明の採った手段は、
請求項1〜請求項9のいずれかに記載の仕上げシート10を使用して、擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
(1)コンクリート構造物30を構築する工程;
(2)コンクリート構造物30の外面に、仕上げ材11が外面側になるようにしながら仕上げシート10を一体化する工程;
(3)仕上げシート10の、コンクリート構造物30の表面仕上げに寄与しない部分を除去する工程。」
である。
この請求項11の施工方法は、上述した請求項10の施工方法が型枠20を採用してコンクリート構造物30を構築する際に、本発明に係る仕上げシート10をコンクリート構造物30に同時に一体化するものであったのに対して、この請求項11の施工方法は、図9にも示すように、完成されたコンクリート構造物30に後から仕上げシート10を一体化する施工方法なのである。
この施工方法を採用すれば、例えば、既存のコンクリート構造物30の表面仕上げや補修を、本発明に係る仕上げシート10によって簡単に行えることになる。なお、コンクリート構造物30が土で出来た「擁壁」であっても、「断熱材」を含む基礎であっても、それらに関係なく施工できるものである。
また、工程(2)において、コンクリート構造物30の外面に仕上げシート10を一体化するに際して、仕上げ材11が外面側になるようにしなければならないが、このようにしなければならないのは、仕上げシート10がコンクリート構造物30の表面仕上げを行うものだから、当然のことである。
さらに、工程(2)において、コンクリート構造物30の外面に仕上げシート10を一体化するに際しては、当然のことながら、接着剤を使用したり、あるいは、表面側から目立たない取付金具を使用したりすればよい。
そして、工程(3)において、仕上げシート10の、コンクリート構造物30の表面仕上げに寄与しない部分を除去する必要があるが、上述して来たように、本発明に係る仕上げシート10においては、図6〜図8に示すように、施工の際には必要であるが、表面仕上げはしない部分が存在しており、これは仕上げシート10による表面仕上げ完成後に不要部分として除去しなければならないからである。
従って、本発明に係る仕上げシート10を使用した請求項11に係る施工方法では、完成後あるいは既存のコンクリート構造物30の表面に仕上げ材11による模様を付すことができて、そのための施工が非常に簡単に行えるものとなっているのである。
以上説明した通り、本発明においては、
「擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物30表面に一体化されて、このコンクリート構造物30の表面仕上げを行う仕上げシート10であって、
コンクリート構造物30に一体化されて、ガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12と、この母材シート12のコンクリート構造物30とは反対側に設けた仕上げ材11とにより構成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、「歪み」(フレア)がなくて、施工を非常に簡単に行え、完成後のコンクリート構造物30の表面に美麗な模様を付すことができる仕上げシート10を提供することができるのである。
また、本発明に係る仕上げ工法では、
「請求項1〜請求項9のいずれかに記載の仕上げシート10を使用して、型枠20内に生コンクリートを打設して形成されるコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
1.施工場所に、コンクリート構造物30のための型枠20を組立てる工程;
2.コンクリート構造物30の外面を形成する型枠20の内面に、仕上げ材11が外面側になるようにしながら仕上げシート10を配置する工程;
3.型枠20内に前記生コンクリートを打設する工程:
4.前記生コンクリートが固化した後に型枠20を外して、コンクリート構造物30に一体化された仕上げシート10の仕上げ材11を露出させる工程。」
にその構成上の特徴があり、これにより、 完成後のコンクリート構造物30の表面に仕上げ材11による模様を付すことができて、そのための施工が非常に簡単に行えるのである。
さらに、本発明に係る仕上げ工法では、
「請求項1〜請求項9のいずれかに記載の仕上げシート10を使用して、擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
(1)コンクリート構造物30を構築する工程;
(2)コンクリート構造物30の外面に、仕上げ材11が外面側になるようにしながら仕上げシート10を一体化する工程;
(3)仕上げシート10の、コンクリート構造物30の表面仕上げに寄与しない部分を除去する工程。」
にその構成上の特徴があり、これにより、完成後あるいは既存のコンクリート構造物30の表面に仕上げ材11による模様を付すことができて、そのための施工が非常に簡単に行えるのである。
本発明に係る仕上げシート10を型枠20に固定したときの断面図である。 同仕上げシート10の具体的構造を示すもので、(a)は当該仕上げシート10の型枠20に対する位置関係を示す部分拡大図、(b)はガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12に対して仕上げ材11を吹き付けることによって仕上げシート10を形成している状態の部分拡大断面図、(c)はガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12に対して仕上げ材11を塗布することによって仕上げシート10を形成している状態の部分拡大断面図、(d)はガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12に対してシート状の仕上げ材11を中間層12cを介して貼り付けることによって仕上げシート10を形成している状態の部分拡大断面図である。 同仕上げシート10について、母材シート12が裏打ちシート部12bを有する場合の具体的構造を示すもので、(a)は当該仕上げシート10の型枠20に対する位置関係を示す部分拡大図、(b)はガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12に対して仕上げ材11を吹き付けることによって仕上げシート10を形成している状態の部分拡大断面図、(c)はガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12に対して仕上げ材11を塗布することによって仕上げシート10を形成している状態の部分拡大断面図、(d)はガラス繊維、またはこれを主材とした母材シート12に対してシート状の仕上げ材11を中間層12cを介して貼り付けることによって仕上げシート10を形成している状態の部分拡大断面図である。 同仕上げシート10の仕上げ材11と母材シート12との位置関係を示すもので、(a)は母材シート12に仕上げ材11が存在しない部分12dを形成した場合の部分拡大断面図、(b)は仕上げ材11と母材シート12とが同じ位置関係にある場合の部分拡大断面図である。 同仕上げシート10の、ガラス繊維シート部12a及び裏打ちシート部12bを有する母材シート12と仕上げ材11との位置関係を示すもので、(a)〜(f)の6種類をそれぞれ示す部分拡大断面図である。 ロール状に巻いてあった第一例の仕上げシート10を少し展開したときの斜視図である。 仕上げシート10の拡大部分断面図であり、(a)は保護フィルム14の一部を仕上げシート10に食い込ませたときの断面図、(b)は仕上げシート10と保護フィルム14とを両面接着テープ15によって接着したときの断面図、(c)は仕上げシート10と保護フィルム14とを接着剤によって接着したときの断面図である。 ロール状に巻いてあった第二例の仕上げシート10を少し展開したときの斜視図である。 完成された擁壁等のコンクリート構造物30の表面に仕上げシート10を一体化している様子を示す部分斜視図である。 特許文献1に示された技術を示す連続工程図である。 特許文献2に示された技術を示す部分断面図である。
以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である仕上げシート10について説明すると、図1〜図7には、実施形態に係る仕上げシート10が示してある。この実施形態に係る仕上げシート10は、上記各請求項に係る発明を実質的に含むものである。
本実施形態に係る仕上げシート10は、母材シート12、仕上げ材11、及びこれらを保護する保護フィルム14とからなるものであり、工場において連続的に製造されるものである。また、この仕上げシート10は、図6に示したように、長尺方向に巻かれたものであり、施工現場において順次展開され、かつ、保護フィルム14が剥がされるものである。
本実施形態に係る仕上げシート10は、例えば図1に示したように、型枠20の内面に施工、つまり取り付けられるものであり、図2または図3の(b)〜(d)に示した製造方法、あるいはこれらを組み合わせた方法によって、図6に示したような状態にし得るように製造したものである。具体的には、ガラス繊維を含まない合成樹脂短繊維を「紙漉き」のようにしてシート状に形成した中間層12cと、この中間層12cの裏面にゴム系接着剤によって接着したガラス繊維シート部12aとにより母材シート12を形成しておき、この母材シート12の上記型枠20側となる面に、仕上げ材11を連続的に塗布したものである。
これにより、実施形態の仕上げシート10は、それぞれの厚さが、0.2mm、0.4mm、0.4mmのガラス繊維シート部12a、中間層12c、及び仕上げ材11からなり、合計厚さが1.0mmの3層構造のものとなり、薄いシート状のものとして連続形成し得るものとなるのである。なお、図3にも示したように、必要に応じて、ガラス繊維シート部12aの表面に裏打ちシート部12bを形成することもなされる。
また、本実施形態に係る仕上げシート10は、主として家屋用の一般的な基礎や擁壁としてのコンクリート構造物用として開発したものであり、これらの基礎や擁壁は、高さが約1〜2mで長さ(周囲)が40〜50m程度であるから、これに応じて、幅が約1mの長尺材として製造したものである。以上のような長尺でシート状に製造した仕上げシート10は、図6に示したように、ロール状に巻き取れるものであるから、その保管や運搬に有利なだけでなく、施工現場で巻き戻せば、施工現場に応じた仕上げ材料とすることができる。
本実施形態の仕上げシート10を構成する仕上げ材11としては、上記母材シート12に塗布または含浸できるものの場合、塗料として一般的に採用されている材料が適用され、シート状物とされるものの場合、上記母材シート12との接着性と柔軟性がある合成樹脂が採用される。
仕上げシート10を構成している母材シート12のガラス繊維シート部12aは、後述する中間層12cに対してゴム接着剤を介して一体化されるガラス繊維で構成したものであり、本実施形態の場合、ガラス短繊維を採用して、中間層12cに連続的かつ均一な接着が行えるようにしたものである。勿論、この母材シート12またはこれを構成するガラス繊維シート部12aについては、本実施形態におけるガラス短繊維だけでなく、種々なものが採用できることは前述した通りであり、コンクリート構造物30を構築するための生コンクリート30aが硬化する際に、この生コンクリート30aと一体化され易いものとしたものである。
また、仕上げシート10を構成している母材シート12の中間層12cは、主として、ポリエチレンテレフタレート、プロプロピレン等からなる合成樹脂繊維を使用した布、不織布、網状物、あるいはシート状物であり、このような構造を有する材料としては、上述したものの他に、不織布の製造で一般的に用いられる合成繊維があり、例えばポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリアクリロニトリルなどのアクリル系繊維およびポリビニルアルコール系繊維などを挙げることができる。
ところで、母材シート12については、型枠20に対する取付余白や、以下に述べる保護フィルム14の取り付け箇所確保のための、次に述べる仕上げ材11が存在しない部分12dが確保される。この仕上げ材11が存在しない部分12dは、図6に示したように、当該仕上げシート10を型枠20に取り付けるために必要な部分であり、この部分12dには仕上げ材11を形成しておく必要がない。
この仕上げ材11が存在しない部分12dには、図6の上左側に示した折部分におけるように、当該仕上げシート10のグランドレベル等の基準位置からの高さ等を示す目印13が形成される。この目印13は、複数の水平線と、これらの水平線の位置を示す数字とからなっており、図1に示したような、各仕上げシート10の型枠20に対する位置決めに使用されるものである。また、この目印13によって、当該仕上げシート10の型枠20に対する取り付け位置の良否判断が行えるだけでなく、この仕上げシート10に次の仕上げシート10を繋ぐ場合の目安とすることができる。
また、この仕上げシート10の母材シート12または仕上げ材11に対しては、図6にも示したように、保護フィルム14を取り付けることにより、特に、その仕上げ材11等の表面の保護がなされる。この保護フィルム14の仕上げシート10に対する取付は、この保護フィルム14が仕上げ材11を保護するためだけに使用されること、当該仕上げシート10の施工時には簡単に剥がされるものである必要があること、仕上げシート10のコストを増大させないこと等、を考慮してなされる。
図7の(a)には、保護フィルム14の取り付けを、仕上げシート10に対して保護フィルム14の一部を食い込ませることにより行う例が示してある。この保護フィルム14の一部を仕上げシート10に食い込ませる方法は、例えば当該保護フィルム14と仕上げシート10とを別々にロール巻きしておいて、押し込み刃を外周に多数有する歯車のような刃体の下側に同時に送り込むことにより、機械的かつ物理的に実施できるものであり、接着剤のようなものを必要としないものである。勿論、このように食い込ませた保護フィルム14は、食い込んでいない部分から引き剥がせば、その全体の引き剥がしが行えるものである。
図7の(b)には、保護フィルム14の取り付けを、保護フィルム14の一部と仕上げシート10との間の両面接着テープ15によって行うようにした例が示してある。この両面接着テープ15は、母材シート11の、仕上げ材12が存在しない部分12dに接着しておき、この母材シート11に保護フィルム14を貼るときに使用される。
図7の(c)には、保護フィルム14の取り付けを、接着材によって行う例が示してあるが、この場合の接着剤は、仕上げシート10上に順次送り込まれる保護フィルム14側に塗布されるものである。勿論、接着剤であるから、これを仕上げシート10側に塗布しておき、これに保護フィルム14を接着するようにしてもよいことは言うまでもない。
図7の(b)に示した両面接着テープ15や、図7の(c)に例示した接着剤は、仕上げシート10自体に傷を付けないという意味では有効である。勿論、これらの両面接着テープ15や接着剤は、仕上げシート10の一部に使用すれば十分であり、保護フィルム14の引き剥がしの際にその作業を邪魔するものではない。
両面接着テープ15や、例示した接着剤は、仕上げシート10自体に傷を付けないという意味では有効である。勿論、これらの両面接着テープ15や接着剤は、仕上げシート10の一部に使用すれば十分であり、保護フィルム14の引き剥がしの際にその作業を邪魔するものではない。
さらに、保護フィルム14としては、主として仕上げ材11表面を保護するものであるから、柔軟性があるポリエチレン等の合成樹脂が採用される。
また、当該仕上げシート10については横に繋げて連続させることがあるが、その場合の接続手段として、図6中に示したように、当該母材シート12側に両面接着テープ15が取り付けられる。
以上のように構成した仕上げシート10は、図1に示したように、型枠20の内側に固定されるのであるが、この場合、型枠20が金属製のものであれば、磁石を利用した止め金具が使用され、型枠20が金属製でなければ、例えば釘打ち等によって行われる。これらの固定作業が行われるのは、母材シート12の、仕上げ材11が存在しない部分12dが適している。
さらに、これらの母材シート12及び仕上げ材11からなる仕上げシート10は、その母材シート12または仕上げ材11の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させておくとよい。これらの防蟻剤または防虫剤は、当該仕上げシート10が施工されたコンクリート構造物30の内側または上側に、シロアリ等の害虫が侵入するのを防止するものであるから、当該仕上げシート10自身がこのような防蟻剤または防虫剤を備えていれば、コンクリート構造物30完成後にこれらの防蟻剤または防虫剤の散布を改めて行う必要はない。
そして、この仕上げシート10は、図6にも示したように、所定幅の長尺なものとして裁断され、ロール状に巻いた状態で工場から出荷される。この場合の「所定幅」とは、例えばコンクリート構造物30が家屋の基礎である場合に、この基礎の高さに該当し、「長尺」とは、この基礎の長さ方向に長くなっていることを意味する。勿論、この仕上げシート10の長尺方向の長さが基礎の長さより短い場合には、他の仕上げシート10を繋いで使用されるが、その場合には、その繋ぎ作業を簡単にするために、当外仕上げシート10の端部に両面接着テープ15が取り付けておかれる。
また、図8には、仕上げシート10に対する保護フィルム14の取付けを別の方法で行った場合の別例が示してあるが、この仕上げシート10では、保護フィルム14の取付けを、縫糸14aを使用した縫い付けと、それ以外の方法、例えば熱圧着(図8中では一点鎖線で示してある)によって行うようにしたものである。
保護フィルム14の仕上げシート10に対する取付けは、仕上げシート10を保護すること、当該仕上げシート10は簡単に剥がされるものである必要があること、仕上げシート10のコストを増大させないこと等、を考慮してなされなければならない。そして、保護フィルム14を仕上げシート10から剥がす時は、住宅の引渡し時であることもある。
つまり、本発明に係る仕上げシート10によって家屋の基礎であるコンクリート構造物30の表面仕上げが完了したとき、その上には未だ家屋は完成していない。家屋は、表面仕上げが完了した後のコンクリート構造物30上に構築されていくことになるが、それまでの間、仕上げシート10の表面は保護フィルム14によって保護したままの状態にしておかなければならない。
そこで、この図8に示した仕上げシート10では、保護フィルム14の取り付けを縫糸14aを使用した縫い付けによって行い、この縫い付け時に使用した縫糸14aを、家屋の施主への引渡し時に取り外せるようにして、保護フィルム14の取り外しが瞬時にかつ簡単に行えるようにしたものである。勿論、仕上げシート10に縫い付けられた保護フィルム14は、取り外されるまでは仕上げシート10にしっかりと取り付けられたままの状態が維持されることは言うまでもない。
一方、この仕上げシート10は、コンクリート構造物30への一体化後に、仕上げ材11の存在しない部分(図6中では部分12dとして示した部分等)を除去しなければならないが、その除去部分に縫糸14aが存在しないようにしなければ意味がないことは当然である。そこで、図8に示した実施例では、縫糸14aは、仕上げ材11の端部から僅かに内側となる位置で縫い付けられる。
10 仕上げシート
11 仕上げ材
12 母材シート
12a ガラス繊維シート部
12b 裏打ちシート部
12c 中間層
12d 部分
13 目印
14 保護フィルム
15 両面接着テープ
20 型枠
30 コンクリート構造物
30a 生コンクリート

Claims (11)

  1. 擁壁や家屋の基礎を含むコンクリート構造物表面に一体化されて、このコンクリート構造物の表面仕上げを行う仕上げシートであって、
    前記コンクリート構造物に一体化される、ガラス繊維、またはこれを主材とした母材シートと、この母材シートの前記コンクリート構造物とは反対側に設けた仕上げ材とにより構成したことを特徴とする仕上げシート。
  2. 前記仕上げ材は、前記母材シートに塗布、吹き付けまたは貼り付けによって設けたものであることを特徴とする請求項1に記載の仕上げシート。
  3. 前記母材シートまたは仕上げ材の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仕上げシート。
  4. 前記母材シートは、ガラス繊維、またはこれを主材としたガラス繊維シート部と、前記ガラス繊維を主材としない裏打ちシート部とにより構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の仕上げシート。
  5. 前記母材シートを構成している前記ガラス繊維シート部、または裏打ちシート部の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させたことを特徴とする請求項4に記載の仕上げシート。
  6. 前記母材シートは、ガラス繊維、またはこれを主材としたガラス繊維シート部と、このガラス繊維シート部と前記仕上げ材との間に位置する中間層とにより構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の仕上げシート。
  7. 前記母材シートを構成している前記ガラス繊維シート部、またはこのガラス繊維シート部と前記仕上げ材との間に位置する中間層の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させたことを特徴とする請求項6に記載の仕上げシート。
  8. 保護フィルムを取り付けて、前記仕上げ材を保護するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の仕上げシート。
  9. 前記保護フィルムの取り付けは、縫い付けによって行うようにしたことを特徴とする請求項8に記載の仕上げシート。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の仕上げシートを使用して、型枠内に生コンクリートを打設して形成されるコンクリート構造物の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
    (1)施工場所に、前記コンクリート構造物のための型枠を組立てる工程;
    (2)前記コンクリート構造物の外面を形成する前記型枠の内面に、前記仕上げ材が外面側になるようにしながら前記仕上げシートを配置する工程;
    (3)前記型枠内に前記生コンクリートを打設する工程:
    (4)前記生コンクリートが固化した後に前記型枠を外して、コンクリート構造物に一体化された前記仕上げシートの前記仕上げ材を露出させる工程。
  11. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の仕上げシートを使用して、擁壁や家屋の基礎となるコンクリート構造物の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
    (1)前記コンクリート構造物を構築する工程;
    (2)前記コンクリート構造物の外面に、前記仕上げ材が外面側になるようにしながら前記仕上げシートを一体化する工程;
    (3)前記仕上げシートの、前記コンクリート構造物の表面仕上げに寄与しない部分を除去する工程。
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