JP2002206313A - 構造物補強材及びこれを用いた構造物補強工法 - Google Patents

構造物補強材及びこれを用いた構造物補強工法

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JP2002206313A
JP2002206313A JP2001004521A JP2001004521A JP2002206313A JP 2002206313 A JP2002206313 A JP 2002206313A JP 2001004521 A JP2001004521 A JP 2001004521A JP 2001004521 A JP2001004521 A JP 2001004521A JP 2002206313 A JP2002206313 A JP 2002206313A
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net
reinforcing
reinforcing material
structural
structural reinforcing
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Masaki Nakajima
正樹 中島
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Fuji Ultrasonic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】構築物における壁面施工、表面仕上げ、既存の
壁面等の補修施工、クラック防止処理施工等のための構
築物補強材並びにこれを用いた構築物補強工法を提供す
ること。 【解決手段】成形時に流動性を有し、経時的に固化する
物質によって構成される構造物に対し、前記構造物の成
形時に前記構造物の内部に組み込んで、前記構造物を補
強する構造物補強材1であって、前記構造物補強材1
が、可撓性を有する補強芯材2と、前記補強芯材2の外
表面に接着剤層4を介して接着により取り付けられる多
数の粒状体5とによって構成され、前記構造物補強材1
を前記構造物内に組み込む際、前記粒状体5が、前記補
強芯材2と構造物施工表面との間のスペーサとして機能
するものからなることを特徴とする構造物補強材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、成形時に流動性
を有し、経時的に固化する物質材料によって構成される
構造物に対し、該構造物の成形時に構造物の内部に組み
込んで、構造物を補強するための構造物補強材に関する
ものであり、特に、コンクリート構築物としての外壁、
内壁、基礎、柱、梁、トンネル壁面、コンクリートボー
ド、並びにその他のコンクリート構造物(崖並びに山肌
などの法面、側溝、人工河川、貯水池、プールなどの凹
状の施工面、グランド、テニスコート、歩道などの平坦
な施工面を有する構造物)、さらにまた、それらの構
築、表面仕上げ、補修施工、建造物等における壁面に対
する表面仕上げ、あるいは既存の壁面等に対する補修施
工、さらには、クラック防止処理施工等に対して適用さ
れるものであり、且つ、合成樹脂ボード、並びにその他
の合成樹脂構造物などの補強材として適用されるもので
あり、可撓性を有するネット材あるいは可撓性を有する
線材を基礎部材とする構造物補強材であり、且つ、当該
構造物補強材を用いて施工の省力化を図ってなる構造物
補強材を用いた構造物補強工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンクリートあるいはモ
ルタルによって構築されている外壁、内壁、基礎、柱、
梁、トンネル壁面などの構築物、あるいはその他の建造
物、さらには別の構造物にあっては、経時的なクラック
の発生によって表層が剥離してしまい、落下するという
大きな問題点が指摘されてきている。上記するコンクリ
ートあるいはモルタルによって壁面などが形成されてい
る構築物等における表層剥離並びに表層落下の大きな原
因は、当該構築物等における壁面の表面仕上げに際し、
生地に対する表面仕上げ層の層間処理が適当でない場合
が挙げられ、経時的なクラックの発生によって、直ちに
表層剥離、表層落下が生じてしまうという極めて危険な
避けがたい問題を含むものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、上記する従来の問題点を解消しようとするもので
あり、成形時に流動性を有し、経時的に固化する物質に
よって構成される構造物に対し、前記構造物の成形時に
前記構造物の内部に組み込んで、前記構造物を補強する
構造物補強材に関し、構築物における壁面などに対する
表面仕上げ、あるいは既存の壁面等に対する補修施工、
さらにはクラック防止処理施工等に対して極めて効果的
に適用されるものであり、加えて、コンクリートボード
あるいは合成樹脂ボードの補強材として適用されるもの
であって、可撓性を有する補強芯材に粒状体を取り付け
た構造の構造物補強材を提供すること、並びに、当該構
造物補強材を用いることによって、施工の省力化を図っ
てなる構造物補強工法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、成形時に流動性
を有し、経時的に固化する物質によって構成される構造
物に対し、前記構造物の成形時に前記構造物の内部に組
み込んで、前記構造物を補強する構造物補強材であっ
て、前記構造物補強材が、可撓性を有する補強芯材と、
前記補強芯材の外表面に接着剤層を介して接着により取
り付けられる多数の粒状体とによって構成され、前記構
造物補強材を前記構造物内に組み込む際、前記粒状体
が、前記補強芯材と構造物施工表面との間のスペーサと
して機能するものからなる構造物補強材を構成するもの
である。この発明では、粒状体がスペーサとして機能
し、当該構造物補強材を施工する構造物に対して最も効
果的な位置に組み込むことができるようになっている。
【0005】さらにまた、この発明は、前記構造物が、
コンクリート構造物としての外壁、内壁、基礎、柱、
梁、トンネル壁面、コンクリートボード、並びにその他
のコンクリート構造物であり、合成樹脂構造物としての
合成樹脂ボード、並びにその他の合成樹脂構造物である
構造物補強材を構成するものである。
【0006】さらに、この発明は、前記構造物が、崖並
びに山肌などの法面、側溝、人工河川、貯水池、プール
などの凹状の施工面、グランド、テニスコート、歩道な
どの平坦な施工面、並びにその他これらに類する構造物
施工面を有するものである構造物補強材を構成するもの
である。
【0007】さらにまた、この発明は、前記構造物が、
焼成物からなる構造物補強材を構成するものである。
【0008】さらに、この発明は、前記補強芯材が、可
撓性を有するネット材でなり、前記ネット材の少なくと
も一方の面における該ネット材の素線上に、接着剤層を
介して多数の粒状体を接着により取り付けて形成される
ネット状補強材でなる構造物補強材を構成するものであ
る。
【0009】さらに、この発明は、前記補強芯材が、可
撓性を有する連続線材でなり、前記連続線材の外表面
に、接着剤層を介して多数の粒状体を接着により取り付
けて形成される線状補強材でなる構造物補強材を構成す
るものである。
【0010】さらに、この発明は、前記連続線材が、少
なくとも二種類の異なる素線の組み合わせにより組織さ
れているものからなる構造物補強材構成するものであ
る。
【0011】さらに、この発明は、同種類あるいは異種
類の前記線状補強材によりネット状に組織してなる構造
物補強材を構成するものである。
【0012】さらに、この発明は、前記連続線材が、紐
状材、チューブ状材、あるいはこれらに類する線材から
なる構造物補強材を構成するものである。
【0013】さらにまた、この発明は、前記連続線材の
外表面に多数の粒状体を接着により取り付けて形成され
る線状補強材をネット状に組織してなる構造物補強材を
構成するものである。
【0014】さらにまた、この発明は、前記連続線材の
外表面に多数の粒状体を接着により取り付けて形成され
る少なくとも二種類の線状補強材をネット状に組織して
なる構造物補強材を構成するものである。
【0015】さらに、この発明は、前記補強芯材が、ガ
ラス繊維製ネットである構造物補強材を構成するもので
もある。
【0016】さらにまた、この発明は、前記補強芯材
が、カーボン繊維製ネット、金属製ネット、合成樹脂製
ネットあるいは合成繊維製ネットのいずれかである構造
物補強材を構成するものでもある。
【0017】さらに、この発明は、前記補強芯材が、ガ
ラス繊維ネット材、カーボン繊維ネット材、金属ネット
材、合成樹脂ネット材、あるいは合成繊維ネット材のな
かから選ばれる少なくとも二種類の素材の組み合わせで
なる構造物補強材を構成するものである。
【0018】さらに、この発明は、前記粒状体が、平均
直径約1mm〜10mm程度の自然石、火山灰、軽石、
スラグ、高炉スラグ等を含む無機粒状体である構造物補
強材を構成するものである。
【0019】さらにまた、この発明は、前記粒状体が、
平均直径約1mm〜10mm程度の石炭、コークス等を
含む炭素質物質粒状体である構造物補強材を構成するも
のでもある。
【0020】さらにまた、この発明は、前記粒状体が、
平均直径約1mm〜10mm程度の合成樹脂材、ガラス
材、磁器材、陶器材、金属材、あるいは木材のいずれか
である構造物補強材を構成するものでもある。
【0021】さらにまた、この発明は、前記粒状体が、
平均直径約1mm〜10mm程度の自然石等を含む無機
材製粒状体、炭素質物質製粒状体、合成樹脂製粒状体、
ガラス製粒状体、磁器製粒状体、陶器製粒状体、金属製
粒状体、あるいは木製粒状体のなかから選ばれる少なく
とも二種類の粒状体の組み合わせでなる構造物補強材を
構成するものでもある。
【0022】さらに、この発明は、成形時に流動性を有
し、経時的に固化する物質によって構成される構造物に
対し、前記構造物の成形時に構造物の内部に組み込ん
で、前記構造物を補強する構造物補強材であって、前記
構造物補強材が、可撓性を有するネット材あるいは連続
線材によって構成される補強芯材からなっており、前記
ネット材の素線あるいは連続線材は、周面に多数の隆起
を備えたものからなり、前記構造物補強材を前記構造物
内に組み込む際、前記隆起が、前記補強芯材と構造物施
工表面との間のスペーサとして機能するものからなる構
造物補強材を構成するものでもある。
【0023】さらに、この発明は、成形時に流動性を有
し、経時的に固化する物質によって構成される構造物に
対し、前記構造物の成形時に前記構造物の内部に組み込
んで、前記構造物を補強する構造物補強材であって、前
記構造物補強材が、可撓性を有するネット材でなり、前
記ネット材の少なくとも一方の面における該ネット材の
素線上に、接着剤層を介して多数の粒状体を接着により
取り付けて形成されるネット状補強材を準備する工程
と、前記ネット補強材における粒状体接着面側を施工表
面側に向け、前記施工表面側とネット補強材におけるネ
ット材との間に前記粒状体による間隙を形成し、少なく
とも該間隙に構造物施工材層を設ける工程とからなる構
造物補強材を用いた構造物補強工法を構成するものであ
る。
【0024】さらにまた、この発明は、成形時に流動性
を有し、経時的に固化する物質によって構成される構造
物に対し、前記構造物の成形時に前記構造物の内部に組
み込んで、前記構造物を補強する構造物補強材であっ
て、前記構造物補強材が、可撓性を有する連続線材でな
り、前記連続線材の外表面に、接着剤層を介して多数の
粒状体を接着により取り付けて形成される線状補強材を
準備する工程と、前記線状補強材を前記構造物内に組み
込む際、前記線状補強材における粒状体によって前記連
続線材と構造物施工表面との間に間隙を形成し、少なく
とも前記間隙に構造物施工材層を設ける工程とからなる
構造物補強材を用いた構造物補強工法を構成するもので
もある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明になる構造物補強
材およびこれを用いた構造物補強工法について、図面に
示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。図1
は、この発明になる構造物補強材の基本的な構成例を示
すものであって、可撓性を有する補強芯材が、ネット材
でなるネット状補強材の例を示すものであり、図1A
は、ネット材の一方の面に粒状体を取り付けた一例にな
るネット状補強材の概略的な斜視図であり、図1Bは、
図1Aに示す実施例にあって、その一部を破断して拡大
して示す拡大断面図である。
【0026】一方、図2は、この発明になる構造物補強
材の基本的な構成例を示すものであって、可撓性を有す
る補強芯材が、連続線材でなる線状補強材の例を示すも
のであり、図2Aは、連続線材が紐状材であって、その
外周面に多数の粒状体を接着により取り付けてなる線状
補強材の概略的な斜視図であり、図2Bは、連続線材が
チューブ状材であって、その外周面に多数の粒状体を接
着により取り付けてなる線状補強材の概略的な斜視図で
あり、図2Cは、図2Bに示す線状補強材の施工状態の
一例であって、柱などに巻き付けて施工する例の一部を
示す概略的な断面図である。
【0027】この発明になる構造物補強材1は、成形時
に流動性を有し、経時的に固化する物質材料によって構
成される構造物に対し、該構造物の成形時に構造物の内
部に組み込んで、当該構造物を補強するための構造物補
強材である。この発明になる構造物補強材1は、例え
ば、コンクリートあるいは合成樹脂によって構成される
各種構造物の内部に組み込んで、前記構造物を補強する
ためのものであって、基本的には、前記構造物補強材1
は、可撓性を有する補強芯材2と、前記補強芯材2の外
表面に接着剤層4を介して接着により取り付けられる多
数の粒状体5とによって構成されており、前記構造物補
強材1を前記構造物内に組み込む際、前記粒状体5が、
前記補強芯材2と構造物施工表面との間のスペーサとし
て機能するものからなっている。
【0028】この発明において、前記構造物補強材1の
構成要素である前記補強芯材2の第1の具体的な実施例
を図1Aおよび図1Bに示す。この図1Aに示す実施例
によれば、前記補強芯材2は、可撓性を有するネット材
6からなっており、前記ネット材6の少なくとも一方の
面6aにおける該ネット材6の素線3上に、接着剤層4
を介して多数の粒状体5を接着により取り付けて形成さ
れるネット状補強材7を構成するものである。
【0029】この発明において、前記構造物補強材1の
構成要素である前記補強芯材2の第2の具体的な実施例
を図2Aおよび図2Bに示す。この図2Aに示す実施例
によれば、前記補強芯材2は、可撓性を有する連続線材
8からなっており、前記連続線材8の外周面に接着剤層
4を介して多数の粒状体5を接着により取り付けて形成
される線状補強材9を構成するものである。前記連続線
材8は、図2Aに示すような紐状材8Aであってもよい
し、あるいは、図2Bに示すようなチューブ状材8Bで
あってもよい。
【0030】まず、この発明の第1の実施例になるネッ
ト状補強材7の基本構成について、図1Aおよび図1B
に基づいて詳細に説明する。図1Aおよび図1Bに示す
ように、この発明の第1の実施例になるネット状補強材
7は、基本的には、補強芯材2としての可撓性を有する
ネット材6を基礎芯材とするものである。この発明で
は、このネット材6の少なくとも一方の面6aであっ
て、該ネット材6の素線3上に、接着剤層4を介して多
数の粒状体5を接着により取り付けたものからなってい
る。
【0031】この発明の第1の実施例になるネット状補
強材7は、図1B、図3および図4に示すように、前記
ネット材6の片方の面6aに対して、その素線3上に、
接着剤層4を介して多数の粒状体5を接着する構成、並
びに図6各図およびに図7各図示すように、前記ネット
材6の両方の面6a、6bに対して、その素線3の上
に、接着剤層4を介して多数の粒状体5を接着により取
り付ける構成のいずれであってもよい。
【0032】この発明において、前記ネット状補強材7
におけるネット材6は、好ましい実施例として、ガラス
繊維ネット、あるいは、耐アルカリ性ガラス繊維ネット
が有効である。このうち耐アルカリ性ガラス繊維ネット
は、耐アルカリ性ガラス繊維からなるストランド(ヤー
ンあるいはロービング)をメッシュ状に織り上げたもの
からなっており、例えば、該ストランドを約3mm〜5
0mm程度の目間隔をおいて格子状に織り上げたものか
らなっている。前記ネット状補強材7におけるネット材
6の格子状目間隔は、上記する範囲に限定されるもので
はなく、この発明の目的を達する範囲において、適宜選
定されるものである。
【0033】この発明において、前記ネット状補強材7
におけるネット材6は、カーボン繊維製ネット、金属製
ネット、合成樹脂製ネットあるいは合成繊維製ネットの
いずれであってもよい。さらにまた、前記ネット材6
は、耐アルカリ性ガラス繊維材、カーボン繊維材、金属
材、合成樹脂材、あるいは合成繊維材のなかから選ばれ
る少なくとも二種類の素材の組み合わせによって構成さ
れているものであってもよい。この場合、一方向のネッ
ト材6として導電性の素材を用い、他方向のネット材6
として非導電性の素材を用いることによって、一方向の
ネット材が破断した場合に、破断の状況を電気的に検出
することも可能である。
【0034】さらにまた、前記ネット状補強材7として
のネット材6は、図1Aに示すもののように格子状のも
のが好ましい。しかしながら、この発明において、前記
ネット状補強材7は、格子状のものにのみ限定されるも
のではなく、各素線3によって三角形状を組織するも
の、六角形状を組織するもの、あるいは、これらに類す
る平面視形状を組織するもののいずれであってもよい。
【0035】一方、この発明において最も重要な要素で
ある粒状体5の構成について詳細に説明する。前記粒状
体5は、前記構造物補強材1の構成要素である前記補強
芯材2の少なくとも一方の面に対して、その素線3上
に、接着剤層4を介して多数接着されるものである。
【0036】この発明において、前記粒状体5は、好ま
しい実施例として、平均直径約1mm〜10mm程度の
自然石材が極めて有効に適用される。この粒状体5は、
別の構成例として、自然石材の他に火山灰、軽石、スラ
グ、高炉スラグ等を含む無機粒状体を適用することもで
き、且つ、石炭、コークス等を含む炭素質物質粒状体を
適用することもできる。さらにまた、この発明にあっ
て、前記粒状体5としては、合成樹脂材、ガラス材、磁
器材、陶器材、金属材、木材のいずれであってもよい。
さらに、前記粒状体5の構成に関しては、上記する自然
石等を含む無機材製粒状体、石炭、コークス等を含む炭
素質物質製粒状体、合成樹脂製粒状体、ガラス製粒状
体、磁器製粒状体、陶器製粒状体、金属製粒状体、木製
粒状体のなかから選ばれる少なくとも二種類の粒状体の
組み合わせによって構成することもできる。上記する構
成において、スラグあるいは高炉スラグは、溶接ビード
の表面を覆う非金属物質、あるいは、鉱石から金属を採
ったときの残滓であって、高炉セメント・コンクリート
骨材等に利用されるものである。
【0037】次いで、この発明の第2の実施例になる線
状補強材9の基本構成について、図2A、図2Bおよび
図2Cにもとづいて詳細に説明する。前記線状補強材9
は、連続線材8の外表面に多数の粒状体5を接着剤層4
を介して接着により取り付けて形成したものであり、連
続線材8としては、紐状材8Aと、チューブ状材8Bと
がある。前記線状補強材9における連続線材8として
は、好ましい実施例として、ガラス繊維材、あるいは、
耐アルカリ性ガラス繊維材が有効であり、さらには、カ
ーボン繊維材、金属材、合成樹脂材あるいは合成繊維材
のいずれであってもよい。この発明にあって、前記ネッ
ト材6あるいは連続線材8のための合成繊維としては、
好ましくは、アラミド繊維が適用される。上記する線状
補強材9の場合は、前記線状補強材9自体をそのまま補
強材として、例えば、柱構造物PCに巻き付けて、その
上から表面仕上げ材層10を形成する適用法と、前記線
状補強材9をネット状に組織して、ネット状の補強材と
して適用する適用法等がある。後者の場合、前記線状補
強材9は、同種類のものであってもよいし、あるいは、
異種類のものであってもよく、それらによってネット状
に組織することができるようになっている。
【0038】この発明になる構造物補強材1は、成形時
に流動性を有し、経時的に固化する物質材料によって構
成される構造物に対し、該構造物の成形時に構造物の内
部に組み込んで、当該構造物を補強するためのものであ
って、その構造物としては、コンクリート構造物として
の外壁、内壁、基礎、柱、梁、トンネル壁面、コンクリ
ートボード、並びにその他のコンクリート構造物に対し
て適用可能であり、合成樹脂構造物としての合成樹脂ボ
ード、並びにその他の合成樹脂構造物、さらには、焼成
物などに対して極めて有効に適用可能である。上記する
コンクリート構造物におけるコンクリートボードは、例
えば、厚さ寸法が150mm、200mmの厚物をも含
むものである。
【0039】さらに、この発明になる構造物補強材1が
適用される構造物としては、崖並びに山肌などの法面、
あるいは、側溝、人工河川、貯水池、プールなどの凹状
の施工面、さらには、グランド、テニスコート、歩道な
どの平坦な施工面、並びにその他これらに類する構造物
施工面を有するものに対して極めて有効に適用可能であ
り、軟弱な地盤に対し特に有効である。
【0040】次いで、この発明になる構造物補強材1を
用いた構造物補強工法の具体的な実施例について、図面
に基づいて詳細に説明する。図3は、コンクリート構造
物におけるネット状補強材を鉄筋コンクリートによる基
礎の施工に適用した例を示すものであって、図3Aは、
捨てコンクリート11上に、構築する基礎のための表側
の型枠12A、裏側の型枠12B、この型枠12Aおよ
び12Bを所定間隔をおいて支持するセパレータ13お
よび鉄筋14をセットし、且つ、この発明になる前記構
造物補強材1をセットした状態を示す概略的な側断面
図、図3Bは、コンクリート15を打設した状態を示す
概略的な側断面図、図3Cは、型枠を取り払った状態を
示す概略的な側断面図である。
【0041】この発明において、前記構造物補強材1
は、前記型枠12における表側型枠12Aに対し、粒状
体5が接するような状態に設置される(図3A参照)。
この状態で前記型枠12A、12B間にコンクリート1
5を打設すると、前記ネット補強材1における粒状体5
が、コンクリート15によって表側型枠12Aの内面1
2aに接することとなり、ネット状補強材7におけるネ
ット材6と表側型枠12Aの内面12aとの間に隙間を
確保することができる。したがって、型枠12を取り払
った場合、前記ネット状補強材7におけるネット材6
は、施工表面には全く露出することがない。
【0042】ここで、前記粒状体5は、構造物補強材1
におけるネット材6と表側型枠12Aの内面12aとの
間に隙間を確保する目的のために使う場合と、さらに、
施工表面に出た部分が化粧の役目をする場合と、さらに
は、歩行部が樹脂等の塗布により形成されているような
部所に適用することによって磨耗防止の役目をする場合
等に極めて効果的に役立つ。図3に示す基礎施工の場合
にあって、前記ネット状補強材7は、基礎の表側に適用
してある例を示すものであるが、これは一例であって、
前記ネット状補強材を基礎の表側並びに裏側の双方に設
ける構成のものであってもよい。
【0043】一方、図4は、構造物における一壁面の施
工に当該構造物補強材1を適用する構成例を概略的な平
面図で示すものである。この図4に示す実施例のもの
も、前記図3に示す実施例のものと基本的には同様であ
る。すなわち、図4は、捨てコンクリート上に、構築す
る壁面のための表側の型枠12A、裏側の型枠12B、
この型枠12Aおよび12Bを所定間隔をおいて支持す
るセパレータ13および鉄筋14をセットし、且つ、こ
の発明になる構造物補強材1をセットした状態を示すも
のである。
【0044】この発明において、前記構造物補強材1
は、前記型枠12における表側型枠12Aに対し、粒状
体5が接するような状態に設置され、この状態において
前記型枠12A、12B間にコンクリート15を打設す
ると、前記構造物補強材1における粒状体5が、コンク
リート15によって表側型枠12Aの内面12aに接す
ることとなり、構造物補強材1におけるネット材6と表
側型枠12Aの内面12aとの間に隙間を確保すること
ができる。したがって、型枠12を取り払った場合、前
記ネット補強材1におけるネット材6は、施工表面には
全く露出することがない。
【0045】さらに、この発明は、図5に示すような、
トンネル壁面16に対しても極めて有効に適用すること
ができる。すなわち、図5は、構築するトンネル壁面の
ための表側型枠12Aおよび鉄筋14をセットし、且
つ、この発明になる構造物補強材1をセットした状態を
示すものである。
【0046】一方、この発明になる構造物補強材を用い
た構造物補強工法は、図6Aに示すような既存の壁面の
改修に対し、さらには、図6B並びに図6Cに示す既存
の柱の改修に対して極めて効果的にその適用が可能であ
る。まず、図6Aに示す既存の壁面17の改修について
説明する。この実施例の場合、前記既存の壁面17の改
修面側17aに、下塗り材による下塗り層18を設け、
この下塗り層18上にネット補強材1をセットし、その
上から上塗り材による上塗り層19を設けて既存の壁面
を改修施工するものである。
【0047】図6B並びに図6Cに示すような既存の柱
20の改修についても、前記既存の壁面の改修施工と同
様に行うことができる。すなわち、既存の柱20の改修
面側20aに、下塗り材による下塗り層21を設け、こ
の下塗り層21上にネット補強材1をセットし、その上
から上塗り材による上塗り層22を設けて既存の柱を改
修施工するものである。上記する実施例の場合、下塗り
材による下塗り層21を設けずに施工することも可能で
ある。図6Dに示す実施例は、既存の丸柱23に対し
て、片面側にのみ粒状体5を設けた粒状体片面接着ネッ
トを、粒状体接着面側を既存の丸柱23に向けて配置
し、該既存の丸柱23の補修を行うようにしたものであ
る。
【0048】さらに、この発明になる構造物補強材を用
いた構造物補強工法によれば、図7各図に示す構造物に
対しても適用可能である。すなわち、図7Aは、側溝、
人工河川、貯水池、プールなどの凹状の施工面30を有
する構造物に対して、コンクリートあるいは樹脂による
補強施工を施す適用例を示すものである。この例の場
合、凹状の施工面に沿って、防水シート33が敷かれ、
必要に応じて下塗り材による下塗り層31を設け、その
上に当該構造物補強材1を配置して、その上から上塗り
材による上塗り層32を設けて凹状の施工面を施工す
る。
【0049】一方また、図7Bは、崖並びに山肌などの
法面に対して、コンクリートあるいは樹脂による補強施
工を施す適用例を示すものである。この例の場合、崖並
びに山肌などの法面40に沿って、必要に応じて下塗り
材による下塗り層41を設け、その上に当該構造物補強
材1を配置して、その上から上塗り材による上塗り層4
2を設けて崖並びに山肌などの法面を施工するものであ
る。このような傾斜施工面のような場合、落下防止の目
的においてアンカーの併用がなされる。
【0050】さらに、図7Cは、グランド、テニスコー
ト、歩道などの平坦な施工面50を有する構造物に対し
て、コンクリートあるいは樹脂による補強施工を施す適
用例を示すものである。この例の場合、グランド、テニ
スコート、歩道などの平坦な施工面に沿って、防水シー
ト53が敷か、必要に応じて下塗り材による下塗り層5
1を設け、その上に当該構造物補強材1を配置して、そ
の上から上塗り材による上塗り層52を設けてグラン
ド、テニスコート、歩道などの平坦な施工面を施工する
ものである。
【0051】さらに、この発明になる構造物補強材1
は、該構造物補強材1のためのネット材6あるいは連続
線材8に対して、粒状体5を接着により取り付ける構成
のものの他に、該ネット材6の素線3自体の周面にある
いは連続線材8自体の周面に、外部に向けて突出する多
数の隆起61を設けたものによって構成することも可能
である。この場合、ネット材6の素線3あるいは連続線
材8に対する隆起61の形成方法は、素材が樹脂の場合
には、樹脂成形技術により、あるいは、素材が樹脂以外
の場合には、適当な後加工処理によって行うことが可能
である。
【0052】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明の構造物補強
材およびこれを用いた構造物補強工法によれば、可撓性
を有する補強芯材の少なくとも一方の面上に、接着剤層
を介して多数の粒状体を接着により取り付けた補強材を
基礎構成部材として供するものであり、コンクリートあ
るいは樹脂構造物における壁面などに対する表面仕上
げ、あるいは既存の壁面等に対する補修施工、さらには
クラック防止処理施工等に対して効果的に適用されるも
のであり、その点において極めて有効に作用するものと
いえる。
【0053】さらに、この発明になる構造物補強材およ
びこれを用いた構造物補強工法によれば、可撓性を有す
る補強芯材の少なくとも一方の面上に、接着剤層を介し
て多数の粒状体を接着により取り付けてなる補強材を準
備する工程と、該補強材における粒状体接着面側を施工
表面側に向け、前記施工表面側と補強材におけるネット
材との間に粒状体による間隙を形成し、少なくとも該間
隙に構造物施工材層を設ける工程とによって構造物の壁
面などを施工するようになした点において、施工作業の
省力化を高めるものであり、工期の短期化と併せて極め
て有利に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる構造物補強材の基本的
な構成例を示すものであって、可撓性を有する補強芯材
が、ネット材でなるネット状補強材の例を示すものであ
り、図1Aは、ネット材の一方の面に粒状体を取り付け
た一例になるネット状補強材の概略的な斜視図であり、
図1Bは、図1Aに示す実施例にあって、その一部を破
断して拡大して示す拡大断面図である。
【図2】図2は、この発明になる構造物補強材の基本的
な構成例を示すものであって、可撓性を有する補強芯材
が、連続線材でなる線状補強材の例を示すものであり、
図2Aは、連続線材が紐状材であって、その外周面に多
数の粒状体を接着により取り付けてなる線状補強材の概
略的な斜視図であり、図2Bは、連続線材がチューブ状
材であって、その外周面に多数の粒状体を接着により取
り付けてなる線状補強材の概略的な斜視図であり、図2
Cは、図2Bに示す線状補強材の施工状態の一例であっ
て、柱などに巻き付けて施工する例の一部を示す概略的
な断面図である。
【図3】図3は、この発明になる構造物補強材の適用例
にあって、コンクリート構築物中、基礎施工(コンクリ
ート打設による基礎施工)に対して当該ネット状補強材
を適用する例を示すものであって、図2Aは、コンクリ
ート打設のための型枠組み立て並びにネット状補強材の
設置の状況を示す概略的な側断面図であり、図2Bは、
コンクリート打設状況を示す概略的な側断面図であり、
図2Cは、型枠を取り外した状況を示す概略的な側断面
図である。
【図4】図4は、この発明になる構造物補強材の適用例
にあって、構造物における一壁面の施工にネット状補強
材を適用する構成例を示す概略的な平面図である。
【図5】図5は、この発明になる構造物補強材の適用例
にあって、トンネル壁面に対して当該ネット状補強材を
適用する構成例を示す概略的な正面図である。
【図6】図6は、既存の壁などの改修に対して当該ネッ
ト状補強材を適用する構成例を示すものであって、図6
Aは、既存の壁の改修施工に対して当該ネット状補強材
を適用する例を示す概略的な側断面図であり、図6B
は、既存の柱の改修施工に対して当該ネット状補強材を
適用する例を示す概略的な側断面図であり、図6Cは、
図6Bにおける概略的な横断面図であり、図6Dは、既
存の丸柱に対して、片面側にのみ粒状体を設けた粒状体
片面接着ネットを、粒状体接着面側を既存の丸柱に向け
て配置し、該既存の丸柱の補修を行う適用例を示す概略
的な側断面図である。
【図7】図7は、この発明になる構造物補強材の適用例
の異なる実施例を示すものであって、図7Aは、側溝、
人工河川、貯水池、プールなどの凹状の施工面を有する
構造物に対して、コンクリートあるいは樹脂による補強
施工を施す適用例を示す概略的な側断面図であり、図7
Bは、崖並びに山肌などの法面に対して、コンクリート
あるいは樹脂による補強施工を施す適用例を示す概略的
な側断面図であり、図7Cは、グランド、テニスコー
ト、歩道などの平坦な施工面を有する構造物に対して、
コンクリートあるいは樹脂による補強施工を施す適用例
を示す概略的な側断面図である。
【図8】図8は、この発明になる構造物補強材の別の構
成例を示すものであって、図8Aは、構造物補強材のた
めのネット材に対して、該ネット材の素線自体の周面に
外部に向けて突出する多数の隆起を設けた実施例を示す
概略的な斜視図であり、図8Bは、構造物補強材のため
の連続線材に対して、該連続線材の周面に外部に向けて
突出する多数の隆起を設けた実施例を示す概略的な斜視
図である。
【符号の説明】
1 構造物補強材 2 補強芯材 3 素線 4 接着剤層 5 粒状体 6 ネット材 7 ネット状補強材 8 連続線材 8A 紐状材 8B チューブ状材 9 線状補強材 12 型枠 13 セパレータ 14 鉄筋 15 打設コンクリート 16 トンネル壁 17 既存の壁面 20 既存の柱 30 凹状の施工面 40 崖並びに山肌などの法面 50 グランド、テニスコート、歩道などの平坦な施工
面 61 隆起

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形時に流動性を有し、経時的に固化す
    る物質によって構成される構造物に対し、前記構造物の
    成形時に前記構造物の内部に組み込んで、前記構造物を
    補強する構造物補強材であって、前記構造物補強材が、
    可撓性を有する補強芯材と、前記補強芯材の外表面に接
    着剤層を介して接着により取り付けられる多数の粒状体
    とによって構成され、前記構造物補強材を前記構造物内
    に組み込む際、前記粒状体が、前記補強芯材と構造物施
    工表面との間のスペーサとして機能するものからなるこ
    とを特徴とする構造物補強材。
  2. 【請求項2】 前記構造物が、コンクリート構造物とし
    ての外壁、内壁、基礎、柱、梁、トンネル壁面、コンク
    リートボード、並びにその他のコンクリート構造物であ
    り、合成樹脂構造物としての合成樹脂ボード、並びにそ
    の他の合成樹脂構造物であることを特徴とする請求項1
    に記載の構造物補強材。
  3. 【請求項3】 前記構造物が、崖並びに山肌などの法
    面、側溝、人工河川、貯水池、プールなどの凹状の施工
    面、グランド、テニスコート、歩道などの平坦な施工
    面、並びにその他これらに類する構造物施工面を有する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の構造物補
    強材。
  4. 【請求項4】 前記構造物が、焼成物からなることを特
    徴とする請求項1に記載の構造物補強材。
  5. 【請求項5】 前記補強芯材が、可撓性を有するネット
    材でなり、前記ネット材の少なくとも一方の面における
    該ネット材の素線上に、接着剤層を介して多数の粒状体
    を接着により取り付けて形成されるネット状補強材でな
    ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の構造物補強材。
  6. 【請求項6】 前記補強芯材が、可撓性を有する連続線
    材でなり、前記連続線材の外表面に、接着剤層を介して
    多数の粒状体を接着により取り付けて形成される線状補
    強材でなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の構造物補強材。
  7. 【請求項7】 前記連続線材が、少なくとも二種類の異
    なる素線の組み合わせにより組織されているものからな
    ることを特徴とする請求項6に記載の構造物補強材。
  8. 【請求項8】 同種類あるいは異種類の前記線状補強材
    によりネット状に組織してなることを特徴とする請求項
    6に記載の構造物補強材。
  9. 【請求項9】 前記連続線材が、紐状材、チューブ状
    材、あるいはこれらに類する線材からなることを特徴と
    する請求項6に記載の構造物補強材。
  10. 【請求項10】 前記連続線材の外表面に多数の粒状体
    を接着により取り付けて形成される線状補強材をネット
    状に組織してなることを特徴とする請求項6に記載の構
    造物補強材。
  11. 【請求項11】 前記連続線材の外表面に多数の粒状体
    を接着により取り付けて形成される少なくとも二種類の
    線状補強材をネット状に組織してなることを特徴とする
    請求項10に記載の構造物補強材。
  12. 【請求項12】 前記補強芯材が、ガラス繊維製ネット
    であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれ
    かに記載の構造物補強材。
  13. 【請求項13】 前記補強芯材が、カーボン繊維製ネッ
    ト、金属製ネット、合成樹脂製ネットあるいは合成繊維
    製ネットのいずれかであることを特徴とする請求項1〜
    請求項10のいずれかに記載の構造物補強材。
  14. 【請求項14】 前記補強芯材が、ガラス繊維ネット
    材、カーボン繊維ネット材、金属ネット材、合成樹脂ネ
    ット材、あるいは合成繊維ネット材のなかから選ばれる
    少なくとも二種類の素材の組み合わせでなることを特徴
    とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の構造物
    補強材。
  15. 【請求項15】 前記粒状体が、平均直径約1mm〜1
    0mm程度の自然石、火山灰、軽石、スラグ、高炉スラ
    グ等を含む無機粒状体であることを特徴とする請求項1
    〜請求項10のいずれかに記載の構造物補強材。
  16. 【請求項16】 前記粒状体が、平均直径約1mm〜1
    0mm程度の石炭、コークス等を含む炭素質物質粒状体
    であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれ
    かに記載の構造物補強材。
  17. 【請求項17】 前記粒状体が、平均直径約1mm〜1
    0mm程度の合成樹脂材、ガラス材、磁器材、陶器材、
    金属材、あるいは木材のいずれかであることを特徴とす
    る請求項1〜請求項10のいずれかに記載の構造物補強
    材。
  18. 【請求項18】 前記粒状体が、平均直径約1mm〜1
    0mm程度の自然石等を含む無機材製粒状体、炭素質物
    質製粒状体、合成樹脂製粒状体、ガラス製粒状体、磁器
    製粒状体、陶器製粒状体、金属製粒状体、あるいは木製
    粒状体のなかから選ばれる少なくとも二種類の粒状体の
    組み合わせでなることを特徴とする請求項1〜請求項1
    0のいずれかに記載の構造物補強材。
  19. 【請求項19】 成形時に流動性を有し、経時的に固化
    する物質によって構成される構造物に対し、前記構造物
    の成形時に前記構造物の内部に組み込んで、前記構造物
    を補強する構造物補強材であって、前記構造物補強材
    が、可撓性を有するネット材あるいは連続線材によって
    構成される補強芯材からなっており、前記ネット材の素
    線あるいは連続線材は、周面に多数の隆起を備えたもの
    からなり、前記構造物補強材を前記構造物内に組み込む
    際、前記隆起が、前記補強芯材と構造物施工表面との間
    のスペーサとして機能するものからなることを特徴とす
    る構造物補強材。
  20. 【請求項20】 成形時に流動性を有し、経時的に固化
    する物質によって構成される構造物に対し、前記構造物
    の成形時に前記構造物の内部に組み込んで、前記構造物
    を補強する構造物補強材であって、前記構造物補強材
    が、可撓性を有するネット材でなり、前記ネット材の少
    なくとも一方の面における該ネット材の素線上に、接着
    剤層を介して多数の粒状体を接着により取り付けて形成
    されるネット状補強材を準備する工程と、前記ネット補
    強材における粒状体接着面側を施工表面側に向け、前記
    施工表面側とネット補強材におけるネット材との間に前
    記粒状体による間隙を形成し、少なくとも該間隙に構造
    物施工材層を設ける工程とからなることを特徴とする構
    造物補強材を用いた構造物補強工法。
  21. 【請求項21】 成形時に流動性を有し、経時的に固化
    する物質によって構成される構造物に対し、前記構造物
    の成形時に前記構造物の内部に組み込んで、前記構造物
    を補強する構造物補強材であって、前記構造物補強材
    が、可撓性を有する連続線材でなり、前記連続線材の外
    表面に、接着剤層を介して多数の粒状体を接着により取
    り付けて形成される線状補強材を準備する工程と、前記
    線状補強材を前記構造物内に組み込む際、前記線状補強
    材における粒状体によって前記連続線材と構造物施工表
    面との間に間隙を形成し、少なくとも前記間隙に構造物
    施工材層を設ける工程とからなることを特徴とする構造
    物補強材を用いた構造物補強工法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053664A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kumagai Gumi Co Ltd セグメント
JP2010112039A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Kajima Corp 液状化に伴う不陸抑制・噴発防止構造
JP2011163026A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Nippon Expressway Research Institute Co Ltd 格子体およびその製造方法ならびにコンクリート体の施工方法
JP2012180723A (ja) * 2011-03-03 2012-09-20 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd トンネル覆工体の形成方法
JP2015161150A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 株式会社Nsp Ks コンクリート構造物用の仕上げシート、及びこれを使用したコンクリート構造物の仕上げ工法
JP2017214781A (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 太平洋マテリアル株式会社 コンクリート構造物の製造方法

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