JP5830051B2 - コンクリート構造物用の仕上げシート、及びこれを使用したコンクリート構造物の仕上げ工法 - Google Patents

コンクリート構造物用の仕上げシート、及びこれを使用したコンクリート構造物の仕上げ工法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート構造物の表面仕上げを行う仕上げシート、及びこれを使用した仕上げ工法に関するものである。
コンクリート構造物の表面は、所謂「打ち放し」のままであっても十分美しい場合があるが、それでも、コンクリート構造物の表面に塗装を施したり、タイルを貼ったり、あるいは「賦形」を行ったりして、コンクリート構造物の表面を美しく仕上げることも多い。
さらには、特許文献1にて示されているような「大規模な建築物の場合には、予め工場で内外装の仕上げをした大型のプレキャストコンクリートパネルを作成し、それを建築現場に持ち込んで内外壁に施工すること」も行われており、また、特許文献2にて示されているように、「安価で、低温下においても柔軟性を有し、耐水性能、物理性能に優れ、且つ施工性が良好な景観要素を有する模様を付加させるフレキシブルな化粧シート」をコンクリート構造物に貼り付けることもなされている。
特開平7−47629号公報、要約、代表図 特開2000−177041号公報、要約、代表図
特許文献1には、「建築工作物に用いるプレキャストコンクリートパネルの表面化粧材として用いられる建築構造物用化粧シート」、及び図6に示すような「建築構造物用化粧シートを連続的に製造するための製造装置」が提案されており、この特許文献1に記載されている「建築構造物用化粧シート」は次のようなものであるとされている。
この特許文献1に記載されている「建築構造物用化粧シート」は、建築構造物用化粧シートの表面材である発泡樹脂シートと、該発泡樹脂シートに塗布される接着剤と、無機質骨材と、塗布される裏打ち材とからなっている。
そして、上記各材料については、次のような説明がなされている。
・表面材である発泡樹脂シート;
厚さが0.5コンクリート構造物コンクリート構造物〜5コンクリート構造物コンクリート構造物程度のポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネートなどの発泡シート
・化粧の目的で設けられる無機質骨材;
天然石やセラミクスの粉砕品が適しており、その際に異なった粒度のものを複数組用意して、粒度に大きいものから順に散布していくことはより自然な石目模様などを得ることができる
・裏打ち材;
打ち込まれるコンクリートとの接着性を向上させるとともに補強の目的から積層するものであり、弾性タイプのモルタルは特に好適である
・裏打ち材上に散布する無機質骨材;
コンクリートとの接着性をさらに向上させる目的で散布するものであり、特に天然石の粉砕物であることが好ましい
・接着剤;
表面材である発泡樹脂シートの材料や厚み、及び裏打ち材の材料や厚みなどにより適宜選択して用いられるが、アクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタン系、フッ素樹脂系などの接着剤であってよく、また水溶性のものは発泡樹脂シートを変質させないことから好ましい。特に発泡樹脂シートとしてポリエチレンテレフタレート樹脂発泡シートを用い、裏打ち材の材料として弾性タイプのモルタルを用いた場合に、ソープフリー型水溶性アクリル樹脂を用いることにより良好な接着性と剥離性とを同時に満足する化粧シートを得ることができる
ところで、この特許文献1に記載されている「建築構造物用化粧シート」は、「建築工作物に用いるプレキャストコンクリートパネルの表面化粧材として用いられる」ものであるから、「プレキャストコンクリートパネル」を製造する際に使用されるものであり、型枠を用いてコンクリート構造物を現場打ちするには適していないものである。
一方、特許文献2には、「低温下においても耐水性能、物理性能に優れ、且つ施工性が良好な景観要素を有する模様を付加させるフレキシブルな化粧シートを提供する」ことを目的とした「フレキシブルシ―ト」が提案されている。
この特許文献2にて提案されている「フレキシブルシート」は、図7にも示すように、
「既設コンクリート表面に景観要素を有する模様を付加させる化粧材であって、模様材2、ベース材3で構成され、この内、模様材を構成するバインダー樹脂エマルジョンのガラス転移点が10℃以下であり、ベース材に使用される樹脂セメントモルタルに供される混和用エマルジョン樹脂のガラス転移転が−10℃以下であって、且つセメント配合量が樹脂固形分の10〜120重量部、骨材配合量が100〜600重量部である。必要に応じて前記樹脂セメントモルタル材に合成樹脂又は無機質繊維で構成される補強材を添装する。型枠から脱型されたシート状物の模様材表面に、そのまま又は顔料による着色層を設けた後トップコートを塗装する」
ものであり、ベース材に使用される樹脂セメントモルタルや、これに100〜600重量部も配合される骨材を有している。
つまり、この特許文献2にて提案されている「フレキシブルシート」は、「既設コンクリート表面に景観要素を有する模様を付加させる化粧材」となっているため、型枠を用いてコンクリート構造物を現場打ちするには適していないものである。
そこで、本発明者等は、型枠を用いてコンクリート構造物を現場打ちする際に施工することができて、完成後のコンクリート構造物の表面に模様を付すことができるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、完成後のコンクリート構造物の表面に模様を付すことができて、そのための施工が非常に簡単に行える仕上げシート、及び仕上げ工法を提供することにある。
以上の課題を解決するために採った手段は、後述する実施形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「型枠20内に生コンクリート30aを打設して形成されるコンクリート構造物30に一体化されて、このコンクリート構造物30の表面仕上げを行う仕上げシート10であって、
コンクリート構造物30に一体化される母材シート11と、この母材シート11のコンクリート構造物30とは反対側に設けた仕上げ材12とにより構成され、
母材シート11には、仕上げ材12が存在しない部分が形成されており、
母材シート11の仕上げ材12が存在しない部分には、目印13が形成されている、
ことを特徴とする仕上げシート10」
である。
本願の他の発明は、
「仕上げシート10を使用して、型枠20内に生コンクリート30aを打設して形成されるコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
(1)施工場所に、前記コンクリート構造物30のための型枠20を組立てる工程;
(2)前記コンクリート構造物30の外面を形成する前記型枠20の内面に、前記仕上げ材11が外面側になるようにしながら前記仕上げシート10を配置する工程;
(3)前記型枠20内に前記生コンクリート30aを打設する工程:
(4)前記生コンクリート30aが固化した後に前記型枠20を外して、コンクリート構造物30に一体化された前記仕上げシート10の前記仕上げ材11を露出させる工程。」
である。仕上げシート10は、型枠20内に生コンクリート30aを打設して形成されるコンクリート構造物30の表面仕上げを行うものであり、生コンクリート30aを現場打ちする前に型枠20に取り付けられるものである。
この仕上げシート10を構成している母材シート11は、コンクリート構造物を構築するための生コンクリート30aが硬化する際に、この生コンクリート30aと一体化されることになるものであり、ポリエチレンテレフタレート、プロプロピレン等からなる合成樹脂繊維を使用した布、不織布、網状物、あるいはシート状物であることが好ましい。
特に、この母材シート11を「不織布」とした場合には、これを構成している繊維が生コンクリート30aと絡み易くなるから、生コンクリート30aが固化してコンクリート構造物となったときに、このコンクリート構造物との一体化が確実になされることになり、当該仕上げシート10をコンクリート構造物の恒久的な表面仕上げ材とし得るのである。
この仕上げシート10を構成している仕上げ材12は、文字通り、コンクリート構造物の表面仕上げを直接的に行う模様や彩色等を施したものであり、上述した母材シート11の表面に一体化できるのであれば何であってもよい。その意味では、この仕上げ材12は、所定の着色を施した合成樹脂製の塗料単独であってもよいし、この塗料に砂や粉砕した石(骨材)を混ぜたものであってもよい。
また、この仕上げ材12としては、上述した母材シート11に「吹き付け」や「塗布」によって一体化できるものや、「貼り付け」によって母材シート11に一体化できる「シート状物」であるのが好ましい。この結果、この仕上げ材12は、上記特許文献1や2における「タイル」や「骨材」のような厚さや重さを有さない、母材シート11の表面に薄い状態で存在するものであり、図1〜図3に示す型枠20への施工時にも、図4に示す保管時にも、母材シート11と共に可撓性を有したものである。
要するに、この仕上げ材12は、コンクリート構造物の表面仕上げを直接的に行うものであり、コンクリート構造物の表面に一体化される母材シート11に対して一体化されて母材シート11と共に可撓性を有し、仕上げシート10全体の可撓性を確保するものである。
この仕上げ材12の母材シート11に対する一体化は、図4に示すように、母材シート11に当該仕上げ材12が存在しない部分11aが形成できるように行われる必要がある。何故なら、母材シート11の仕上げ材12が存在しない部分11aは、図1〜図3に示すように、当該仕上げシート10を型枠20に取り付けるために必要な部分であり、この部分11aには仕上げ材12を形成しておく必要がないからである。
この仕上げ材12が存在しない部分11aには、図4に示すように、目印13を形成しておくとよい。この目印13によって、当該仕上げシート10の型枠20に対する取り付け位置の良否判断が行えるだけでなく、この仕上げシート10に次の仕上げシート10を繋ぐ場合の目安とすることができるからである。
さらに、これらの母材シート11及び仕上げ材12からなる仕上げシート10は、その母材シート11または仕上げ材12の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させておくとよい。これらの防蟻剤または防虫剤は、当該仕上げシート10が施工されたコンクリート構造物の内側または上側に、シロアリ等の害虫が侵入するのを防止するものであるから、当該仕上げシート10自身がこのような防蟻剤または防虫剤を備えていれば、コンクリート構造物完成後にこれらの防蟻剤または防虫剤の散布を改めて行う必要はない。
そして、この仕上げシート10は、図4にも示すように、所定幅の長尺なものとして裁断され、ロール状に巻いた状態で工場から出荷される。この場合の「所定幅」とは、例えばコンクリート構造物が家屋の基礎である場合に、この基礎の高さに該当し、「長尺」とは、この基礎の長さ方向に長くなっていることを意味する。勿論、この仕上げシート10の長尺方向の長さが基礎の長さより短い場合には、他の仕上げシート10を繋いで使用されるが、その場合には、その繋ぎ作業を簡単にするために、当外仕上げシート10の端部に両面接着テープ15bが取り付けておかれる。
また、この仕上げシート10の母材シート11または仕上げ材12に対しては、図4にも示すように、保護フィルム14を取り付けることにより、特に、その仕上げ材12の表面の保護がなされる。この保護フィルム14の仕上げシート10に対する取付は、この保護フィルム14が仕上げ材12を保護するためだけに使用されること、当該仕上げシート10の施工時には簡単に剥がされるものである必要があること、仕上げシート10のコストを増大させないこと等、を考慮して、図5に示すようにしてなされる。
図5の(a)には、保護フィルム14の取り付けを、仕上げシート10に対して保護フィルム14の一部を食い込ませることにより行う例が示してある。この保護フィルム14の一部を仕上げシート10に食い込ませる方法は、例えば当該保護フィルム14と仕上げシート10とを別々にロール巻きしておいて、押し込み刃を外周に多数有する歯車のような刃体の下側に同時に送り込むことにより、機械的かつ物理的に実施できるものであり、接着剤のようなものを必要としないものである。勿論、このように食い込ませた保護フィルム14は、食い込んでいない部分から引き剥がせば、その全体の引き剥がしが行えるものである。
図5の(b)には、保護フィルム14の取り付けを、保護フィルム14の一部と仕上げシート10との間の両面接着テープ15aによって行うようにした例が示してある。この両面接着テープ15aは、母材シート11の、仕上げ材12が存在しない部分11aに接着しておき、この母材シート11に保護フィルム14を貼るときに使用される。
図5の(c)には、保護フィルム14の取り付けを、接着材によって行う例が示してあるが、この場合の接着剤は、仕上げシート10上に順次送り込まれる保護フィルム14側に塗布されるものである。勿論、接着剤であるから、これを仕上げシート10側に塗布しておき、これに保護フィルム14を接着するようにしてもよいことは言うまでもない。
図5の(b)に示した両面接着テープ15aや、図5の(c)に例示した接着剤は、仕上げシート10自体に傷を付けないという意味では有効である。勿論、これらの両面接着テープ15aや接着剤は、仕上げシート10の一部に使用すれば十分であり、保護フィルム14の引き剥がしの際にその作業を邪魔するものではない。
以上のような母材シート11に仕上げ材12を一体化して構成した本発明に係る仕上げシート10は、図1〜図3に示すように、施工場所に組立てられた型枠20に取り付けられる。この場合、当該仕上げシート10は、コンクリート構造物の外側面を形成する型枠20の内面に取り付けられるのであり、仕上げ材12は、当該型枠20の内面に当接する状態とされる。
また、この仕上げシート10は、通常は長尺のものであり、例えば図4に示すようなロール状に巻いて用意され、施工現場に搬入されるが、それだと施工現場において一々切断しなければならないから、所定長さに切り揃えて複数用意するようにしてもよい。この場合、この仕上げシート10は、型枠20への取付代を確保するために、コンクリート構造物30の高さよりも長く切断しておいたものであり、これを横方向に複数連結することにより、型枠20内面全体への設置がなされる。
勿論、この仕上げシート10の型枠20に対する取付に際して、この型枠20に対する位置決めのために、上述した目印13が利用されることは当然として、一巻きの仕上げシート10ではコンクリート構造物の長さに適用できない場合、最初の仕上げシート10の端部に両面接着テープ15仕上げシート10を取り付けておき、この両面接着テープ15bを利用して次の仕上げシート10に繋げるようにされる。
なお、この仕上げシート10の型枠20に対する取付に際して、仕上げシート10が保護フィルム14によって保護されている場合は、この保護フィルム14が剥がされることは言うまでもない。また、仕上げシート10の型枠20に対する固定は、上述した両面接着テープ15aのような両面接着テープや、出願人が特願2011−145696で既に提案しているような「シート押え具」によってなされ、型枠20が金属製のものであれば、「磁石」を使用した固定具によってなされる。
そして、図3に示したように設置された型枠20内に生コンクリート30aを打設して、この生コンクリート30aが固化した後に型枠20を外せば、コンクリート構造物30に一体化された仕上げシート10の仕上げ材11が外方に向けて露出されるのである。
この場合、仕上げシート10が、コンクリート構造物30の高さよりも長いものであれば、コンクリート構造物30の上端から突出した部分を切り落とすことは、言うまでもない。
従って、本発明に係る仕上げシート10は、完成後のコンクリート構造物30の表面に仕上げ材12による模様を付すことができて、そのための施工が非常に簡単に行えるものとなっているのである。
また、本発明に係る仕上げ工法によれば、完成後のコンクリート構造物30の表面に模様を付すことができて、そのための施工も非常に簡単に行えるのである。
以上説明した通り、本発明においては、
「型枠20内に生コンクリート30aを打設して形成されるコンクリート構造物30に一体化されて、このコンクリート構造物30の表面仕上げを行う仕上げシート10であって、
前記コンクリート構造物に一体化される母材シート11と、この母材シート11の前記コンクリート構造物とは反対側に設けた仕上げ材12とにより構成したこと」
あるいは、
「前記仕上げシート10を使用して、型枠20内に生コンクリート30aを打設して形成されるコンクリート構造物30の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
(1)施工場所に、前記コンクリート構造物30のための型枠20を組立てる工程;
(2)前記コンクリート構造物30の外面を形成する前記型枠20の内面に、前記仕上げ材11が外面側になるようにしながら前記仕上げシート10を配置する工程;
(3)前記型枠20内に前記生コンクリート30aを打設する工程:
(4)前記生コンクリート30aが固化した後に前記型枠20を外して、コンクリート構造物30に一体化された前記仕上げシート10の前記仕上げ材11を露出させる工程。」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、完成後のコンクリート構造物30の表面に仕上げ材12からなる模様を付すことができて、そのための施工が非常に簡単に行える仕上げシート、及び仕上げ工法を提供することができるのである。
本発明に係る仕上げシート10を設置された型枠20に取り付けている様子を示す斜視図である。 同仕上げシート10の、型枠20に対する繋ぎ施工を行っている様子を示す斜視図である。 同仕上げシート10を型枠20に固定したときの断面図である。 ロール状に巻いてあった同仕上げシート10を少し展開したときの斜視図である。 図4中の1−1線に沿ってみた拡大部分断面図であり、(a)は保護フィルム14の一部を仕上げシート10に食い込ませたときの断面図、(b)は仕上げシート10と保護フィルム14とを両面接着テープ15aによって接着したときの断面図、(c)は仕上げシート10と保護フィルム14とを接着剤によって接着したときの断面図である。 特許文献1に示された技術を示す連続工程図である。 特許文献2に示された技術を示す部分断面図である。
上記に説明した発明を、図面に示した実施の形態である仕上げシート10について説明すると、図4及び図5には、実施形態に係る仕上げシート10が示してある。この実施形態に係る仕上げシート10は、上記に説明した発明を実質的に含むものである。
本実施形態に係る仕上げシート10は、母材シート11、仕上げ材12、及びこれらを保護する保護フィルム14とからなるものであり、工場において連続的に製造されるものである。また、この仕上げシート10は、図4に示したように、長尺方向に巻かれたものであり、施工現場において順次展開され、かつ、保護フィルム14が剥がされるものである。
仕上げシート10を構成している母材シート11は、主として、ポリエチレンテレフタレート、プロプロピレン等からなる合成樹脂繊維を使用した布、不織布、網状物、あるいはシート状物であり、コンクリート構造物を構築するための生コンクリート30aが硬化する際に、この生コンクリート30aと一体化され易い材料と構造を有したものとして形成したものである。
布、不織布、網状物、あるいはシート状物である母材シート11を構成する材料としては、上述したものの他に、不織布の製造で一般的に用いられる合成繊維があり、例えばポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリアクリロニトリルなどのアクリル系繊維およびポリビニルアルコール系繊維などを挙げることができる。
この母材シート11については、型枠20に対する取付余白や、以下に述べる保護フィルム14の取り付け箇所確保のための、次に述べる仕上げ材12が存在しない部分11aが確保される。また、当該仕上げシート10については横に繋げて連続させることがあるが、その場合の接続手段として、図4中に示したように、当該母材シート11側に両面接着テープ15bが取り付けられる。
また、この母材シート11については、図4の上左側に示した折部分におけるように、当該仕上げシート10のグランドレベル等の基準位置からの高さ等を示す目印13が形成される。この目印13は、複数の水平線と、これらの水平線の位置を示す数字とからなっており、図2に示したような、各仕上げシート10の位置決めに使用されるものである。
一方、仕上げ材12としては、上記母材シート11に塗布または含浸できるものの場合、塗料として一般的に採用されている材料が適用され、シート状物とされるものの場合、上記母材シート11との接着性と柔軟性がある合成樹脂が採用される。
さらに、保護フィルム14としては、主として仕上げ材12表面を保護するものであるから、柔軟性があるポリエチレン等の合成樹脂が採用される。
以上のように構成した仕上げシート10は、図1〜図3に示したように、型枠20の内側に固定されるのであるが、この場合、型枠20が金属製のものであれば、磁石を利用した止め金具が使用され、型枠20が金属製でなければ、例えば釘打ち等によって行われる。これらの固定作業が行われるのは、母材シート11の、仕上げ材12が存在しない部分11aが適している。
10 仕上げシート
11 母材シート
11a 部分
12 仕上げ材
13 目印
14 保護フィルム
15a 両面接着テープ
15b 両面接着テープ
20 型枠
30 コンクリート構造物
30a 生コンクリート

Claims (14)

  1. 型枠内に生コンクリートを打設して形成されるコンクリート構造物に一体化されて、このコンクリート構造物の表面仕上げを行う仕上げシートであって、
    前記コンクリート構造物に一体化される母材シートと、この母材シートの前記コンクリート構造物とは反対側に設けた仕上げ材とにより構成され、
    前記母材シートには、前記仕上げ材が存在しない部分が形成されており、
    前記母材シートの前記仕上げ材が存在しない部分には、目印が形成されている、
    ことを特徴とする仕上げシート。
  2. 前記母材シートは、不織布であることを特徴とする請求項1に記載の仕上げシート。
  3. 前記仕上げ材は、前記母材シートに塗布、吹き付けまたは貼り付けによって設けたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仕上げシート。
  4. 前記仕上げ材は、シート状に形成したものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仕上げシート。
  5. 保護フィルムを前記母材シートに取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の仕上げシート。
  6. 保護フィルムを前記仕上げ材に取り付けて、これを保護するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の仕上げシート。
  7. 前記保護フィルムの取り付けは、前記仕上げシートに対して保護フィルムの一部を食い込ませることにより行うようにしたことを特徴とする請求項または請求項に記載の仕上げシート。
  8. 前記保護フィルムの取り付けは、この保護フィルムの一部と仕上げシートとの間の両面接着テープによって行うようにしたことを特徴とする請求項または請求項に記載の仕上げシート。
  9. 前記保護フィルムの取り付けは、接着材によって行うようにしたことを特徴とする請求項または請求項に記載の仕上げシート。
  10. 前記母材シートまたは仕上げ材の両方、または何れか一方に、防蟻剤または防虫剤の両方、または何れか一方を塗布または含浸させたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の仕上げシート。
  11. 前記仕上げシートの端部に両面接着テープ取り付けて、他の仕上げシートに繋げるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の仕上げシート。
  12. ロール状に巻いたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の仕上げシート。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれかに記載の仕上げシートを使用して、型枠内に生コンクリートを打設して形成されるコンクリート構造物の表面仕上げを、次の工程を含んで行う仕上げ工法。
    (1)施工場所に、前記コンクリート構造物のための型枠を組立てる工程;
    (2)前記コンクリート構造物の外面を形成する前記型枠の内面に、前記仕上げ材が外面側になるようにしながら前記仕上げシートを配置する工程;
    (3)前記型枠内に前記生コンクリートを打設する工程:
    (4)前記生コンクリートが固化した後に前記型枠を外して、コンクリート構造物30に一体化された前記仕上げシートの前記仕上げ材を露出させる工程。
  14. 前記工程(2)における仕上げシートを、前記工程(4)の後に、前記コンクリート構造物の上端から突出した部分を切り落とすことを特徴とする請求項13に記載の仕上げ工法。
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