JP2019512444A - 表面圧縮応力が高いイオン交換可能なガラス - Google Patents

表面圧縮応力が高いイオン交換可能なガラス Download PDF

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Abstract

ダウンドロー法、例えば、スロットドロー法およびフュージョンドロー法によって、125μm以下の厚さに成形可能であり、イオン交換により化学強化されて、その表面で少なくとも950MPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも約1000MPa、そして他の実施の形態において、少なくとも約1100MPaの圧縮応力を達成することのできるアルカリアルミノケイ酸塩ガラスから作られたガラス物品が提供される。その高い表面圧縮応力により、ガラスは、正味の圧縮を維持し、ガラスが小さい半径の曲げに曝されたときに表面傷を封じ込めることができる。そのガラスは、折り畳み式ディスプレイ用途に使用できる。

Description

関連出願の説明
本出願は、その内容が依拠され、ここに全てが引用される、2016年3月4日に出願された米国仮特許出願第62/303671号の米国法典第35編第119条の下での優先権の恩恵を主張するものである。
本開示は、イオン交換可能なガラスに関する。より詳しくは、本開示は、高い表面圧縮応力を達成できるイオン交換可能なアルカリアルミノケイ酸塩ガラスに関する。
電子機器のディスプレイに使用されるガラスは、典型的に、表面圧縮層を製造するために、化学的または熱的にテンパリングされている。この圧縮層は、ガラスの破損を生じ得る傷を阻むように働く。電子用途の折り畳み式ディスプレイは、薄い曲げられるガラスから恩恵を受けるであろう。
しかしながら、表面圧縮層の有益な傷阻止効果は、曲げに施されたときに、表面傷が圧縮層より深くなる程度まで低下し、それゆえ、曲げられたときにガラスが破損しまう。
本開示は、ダウンドロー法、例えば、スロットドロー法およびフュージョンドロー法によって、約125μm以下の厚さに成形可能であり、イオン交換により化学強化されて、その表面で少なくとも約950MPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも約1000MPa、そして他の実施の形態において、少なくとも約1100MPaの圧縮応力を達成することのできるアルカリアルミノケイ酸塩ガラスから作られたガラス物品を提供する。その高い表面圧縮応力により、ガラスは、正味の圧縮を維持し、ガラスがきつい半径の曲げに曝されたときに表面傷を封じ込めることができる。そのガラスは、折り畳み式ディスプレイ用途に使用できる。
したがって、本開示の1つの態様は、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスから作られたガラス物品を提供することにある。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOである。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、Pを含まず、イオン交換可能である。
本開示の第2の態様は、イオン交換済みガラスを提供することにある。そのイオン交換済みガラスは、約1mmまでの厚さを有し、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含み、Pを含まないアルカリアルミノケイ酸塩ガラスであり、ここで、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOである。そのイオン交換済みガラスは、ガラスの表面からガラス内の約30μmまでの層の深さまで延在する圧縮層を有する。その圧縮層は、その表面で、少なくとも約950MPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも約1000MPa、そして他の実施の形態において、少なくとも約1100MPaの最大圧縮応力を有する。
本開示の第3の態様は、約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOであり、Pを含まないアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを提供することにある。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、約125μm以下の厚さtを有し、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスの表面での、少なくとも約950MPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも約1000MPa、そして他の実施の形態において、少なくとも約1100MPaの圧縮応力、およびそのガラスの表面からそのガラス内の約0.25t以下の層の深さまで延在する圧縮層を達成するようにイオン交換可能である。
これらと他の態様、利点、および顕著な特色は、以下の詳細な説明、添付図面、および付随の特許請求の範囲から明白になるであろう。
イオン交換済みガラス物品の断面図 曲げ誘起応力下のイオン交換済みガラス物品の断面図 曲げ誘起応力下のガラス物品におけるイオン交換応力および曲げ誘起応力の重畳を示すグラフ 消費家電製品の概略図
以下の説明において、図面に示されたいくつかの図に亘り、同様の参照文字が、同様または対応する部品を示す。特に明記のない限り、「上部」、「底部」、「外方」、「内方」などの用語は、便宜上の単語であり、制限用語と解釈すべきではないことも理解されよう。それに加え、群が、複数の要素およびその組合せの群の少なくとも1つを含むと記載されているときはいつでも、その群は、個別か、または互いとの組合せのいずれかで、列挙されたそれらの要素のいくつを含んでも、から実質的になっても、またはからなってもよいことが理解されよう。同様に、群が、複数の要素またはその組合せの群の少なくとも1つからなると記載されているときはいつでも、その群は、個別か、または互いとの組合せのいずれかで、列挙されたそれらの要素のいくつからなってもよいことが理解されよう。特に明記のない限り、値の範囲は、列挙されている場合、その範囲の上限と下限の両方、並びにそれらの間の任意の範囲を含む。ここに用いたように、名詞は、特に明記のない限り、「少なくとも1つ」または「1つ以上」の対象を指す。明細書および図面に開示された様々な特徴は、どの組合せと全ての組合せで使用しても差し支えないことも理解されよう。
ここに用いたように、「ガラス物品」という用語は、ガラスから全体がまたは部分的に製造されたどの物体も含むように、最も広い意味で使用される。特に明記のない限り、ここに記載されたガラスの全ての組成は、モルパーセント(モル%)で表される。熱膨張係数(CTE)は、10−7/℃で表され、特に明記のない限り、約20℃から約300℃の温度範囲に亘り測定された値を示す。
特に明記のない限り、全ての温度は、摂氏温度(℃)で表される。ここに用いたように、「軟化点」という用語は、ガラスの粘度が約107.6ポアズ(P)である温度を称し、「徐冷点」という用語は、ガラスの粘度が約1013.2ポアズである温度を称し、「35kP温度(T35kP)」という用語は、ガラスの粘度が約35キロポアズ(kP)である温度を称し、「仮想温度」という用語は、ガラスの粘度が約1011ポアズである温度を称する。
ここに用いたように、「ジルコン分解温度」または「T分解」という用語は、ジルコン−ガラス処理および製造において耐火材料として一般に使用されている−が分解して、ジルコニアおよびシリカを形成する温度を称し、「ジルコン分解粘度」という用語は、T分解でのガラスの粘度を称する。「液相粘度」という用語は、液相温度での溶融ガラスの粘度を称し、ここで、その液相温度は、溶融ガラスが溶融温度から冷めるときに、結晶が最初に現れる温度、または温度を室温から上昇させるときに、一番最後の結晶が溶ける温度を称する。
「実質的に」および「約」という用語は、任意の定量的比較、値、測定、または他の表現に帰することがある不確定性の固有の程度を表すためにここに使用してよいことに留意のこと。これらの用語も、定量的表現が、問題となっている主題の基本機能を変化させずに、規定の基準から変動してもよい程度を表すためにここに使用される。それゆえ、例えば、「Bを含まない」または「Bを実質的に含まない」ガラスは、Bが、ガラスに積極的に加えられていないまたはバッチ配合されていないが、汚染物質として非常に少量(例えば、0.001モル%未満)で存在するかもしれないものである。Bと同様に、他の成分も、同じ様式で、「含まない」または「実質的に含まない」と特徴付けることができる。
ここに用いたように、「最大圧縮応力」は、圧縮層内で測定された最高の圧縮応力値を称する。圧縮応力および層の深さは、当該技術分野で公知の手段を使用して測定される。そのような手段としては、以下に限られないが、例えば、株式会社ルケオ(日本国、東京都)により製造されているFSM−6000などの市販の計器を使用する表面応力測定(FSM)が挙げられ、圧縮応力および層の深さを測定する方法は、その内容がここに全て引用される、「Standard Specification for Chemically Strengthened Flat Glass」と題するASTM 1422C−99、および「Standard Test Method for Non-Destructive Photoelastic Measurement of Edge and Surface Stresses in Annealed, Heat-Strengthened, and Fully-Tempered Flat Glass」と題するASTM 1279.19779に記載されている。表面応力測定は、ガラスの複屈折に関連する、応力光学係数(SOC)の精密測定に依存する。SOCは、次に、当該技術分野で公知の方法、例えば、その両方の方法が、その内容がここに全て引用される、「Standard Test Method for Measurement of Glass Stress-Optical Coefficient」と題する、ASTM基準C770−98(2008)に記載されたファイバおよび4点曲げ法、並びにバルクシリンダ法により測定される。
概して図面を、特に、図1を参照すると、図解は、特定の実施の形態を記載する目的のためであり、本開示または付随の特許請求の範囲をそれに制限する意図はないことが理解されよう。図面は、必ずしも、一定の縮尺で描かれておらず、図面の特定の特徴および特定の視野は、明確さおよび簡潔さのために、尺度および図式が誇張されて示されていることがある。
曲げられる薄いガラス(すなわち、0.150mm(150μm)以下)において、曲げ半径が減少するときに、正味の圧縮を全表面に維持できるので、高レベルの表面圧縮応力が望ましい。表面近くの傷がこの正味の圧縮下にまたは好適な表面圧縮層内に封じ込められれば、それらの傷は、破損を生じるまで延在し得ない。
高い表面圧縮応力を達成するためにイオン交換によって化学強化することのできる、フュージョン成形可能なアルカリアルミノケイ酸塩ガラスから作られたガラス物品が提供される。この高い表面圧縮応力は、ガラスの全表面に正味の圧縮を維持しつつ、より小さい曲げ半径を可能にし、それゆえ、薄いガラス(0.1mm以下)が使用される用途におけるガラスの曲げ性能を改善するように働く。いくつかの実施の形態において、これらのガラスは、約500kP以上の液相粘度およびその35kP温度(T35kP)未満のジルコン分解温度と粘度を有する。
いくつかの実施の形態において、ここに記載されたガラスの厚さtは、約0.010mm(10μm)から約0.150mm(150μm)の範囲、またはいくつかの実施の形態において、約0.010mm(10μm)から約0.125mm(125μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.010mm(10μm)から約0.100mm(100μm)の範囲にある。
ここに記載されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラス(ここでは「ガラス」とも称される)は、Pを含まず、SiO、Al、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOである。いくつかの実施の形態において、LiO(モル%)/RO(モル%)≦0.95、他の実施の形態において、LiO(モル%)/RO(モル%)≦0.90、さらに他の実施の形態において、LiO(モル%)/RO(モル%)≦0.50。アルカリ酸化物のKO、RbO、およびCsOは、必ずしも、そのガラスに含まれなくてもよい;それゆえ、これらの酸化物の添加は随意的である。
いくつかの実施の形態において、ここに記載されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、約60モル%から約70モル%のSiO(60モル%≦SiO≦70モル%)、約10モル%から約16モル%のAl(10モル%≦Al≦16モル%)、約2モル%から約10モル%のLiO(2モル%≦LiO≦10モル%)、約8モル%から約13モル%のNaO(8モル%≦NaO≦13モル%)、0モル%超から約6モル%のMgO(0モル%<MgO≦6モル%)、および約2モル%から約6モル%のZnO(2モル%≦ZnO≦6モル%)を含むか、またはそれらから実質的になる。
いくつかの実施の形態において、ここに記載されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、約62モル%から約68モル%のSiO(62モル%≦SiO≦68モル%)、約12モル%から約14モル%のAl(12モル%≦Al≦14モル%)、約2モル%から約6モル%のLiO(2モル%≦LiO≦6モル%)、約8モル%から約13モル%のNaO(8モル%≦NaO≦13モル%)、0モル%超から約3モル%のMgO(0モル%<MgO≦3モル%)、および約2モル%から約5モル%のZnO(2モル%≦ZnO≦5モル%)を含むか、またはそれらから実質的になる。
いくつかの実施の形態において、そのガラスは、清澄剤として、約1モル%未満のSnO(0モル%≦SnO<1モル%)、および他の実施の形態において、約0.5モル%までのSnO(0モル%≦SnO≦0.5モル%)をさらに含むことがある。いくつかの実施の形態において、これらのガラスは、B、KO、CaO、およびBaOの内の少なくとも1つを含まない。
表1には、ここに記載されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスの非限定的な例示の組成が列挙されている。表2には、表1に列挙された例について決定した選択された物理的性質が列挙されている。表2に列挙された物理的性質としては、密度;低温CTE;歪み点、徐冷点、および軟化点;仮想(1011ポアズ)温度;ジルコン分解粘度および液相粘度;ポアソン比;ヤング率;剛性率;屈折率;並びに応力光学係数が挙げられる。
Figure 2019512444
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ここに記載されたベースとイオン交換済みのガラスの酸化物成分の各々は、ある機能を果たす、および/またはガラスの製造可能性および物理的性質にある影響がある。例えば、シリカ(SiO2)は、主要なガラス形成酸化物であり、溶融ガラスの網目構造骨格を形成する。純粋なSiO2は、低いCTEを有し、アルカリ金属を含まない。しかしながら、純粋なSiO2は、その溶融温度が極めて高いために、フュージョンドロー法に不適合である。粘度曲線もずっと高すぎて、積層構造におけるどのコアガラスとも合わない。いくつかの実施の形態において、ここに記載されたガラスは、約60モル%から約70モル%のSiO、他の実施の形態において、約62モル%から約68モル%のSiOを含む。
シリカに加え、ここに記載されたガラスは、安定なガラスの形成、低いCTE、低いヤング率、低い剛性率を達成し、溶融および成形を促進するために、網目構造形成材のAl23を含む。Al23は、SiO2のように、ガラスの網目構造に対する剛性に寄与する。アルミナは、四配位または五配位のいずれかでガラス中に存在し得、これにより、ガラスの網目構造の充填密度が増し、それゆえ、化学強化から生じる圧縮応力が増す。いくつかの実施の形態において、ここに記載されたガラスは、約10モル%から約16モル%のAl、他の実施の形態において、約12モル%から約14モル%のAlを含む。
ここに記載されたガラスは、いくつかの実施の形態において、酸化ホウ素(B)を含まない。何故ならば、ガラスがイオン交換により強化される場合、その存在には、圧縮応力に悪影響があるからである。
ここに記載されたガラスは、約6モル%までのLiOを含む。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、約2モル%から約10モル%のLiO、他の実施の形態において、約2モル%から約6モル%のLiO、いくつかの実施の形態において、約2.5モル%から約5.5モル%のLiOを含む。NaOの代わりに使用される場合、LiOは、ジルコン分解温度を低下させ、ガラスを軟化し、これにより、ガラスに追加のAlを添加することが可能になる。他のアルカリ酸化物(NaO、KO、RbO、およびCsO)と比べると、LiOは、Alの添加により相殺される場合、ガラスの充填密度が増し、イオン交換済みガラスにおける圧縮応力が増すように、所定の温度でガラスの粘度を低下させる。ここに記載されたガラスにおいて、LiOは、そのガラスの全アルカリ酸化物含有量の少なくとも約20%を占める。それゆえ、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、いくつかの実施の形態において、0.3≧LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsO。いくつかの実施の形態において、そのガラス中に存在するNaOの量は、LiOの量を超える(すなわち、LiO(モル%)<NaO(モル%)、またはLiO(モル%)/NaO(モル%)<1、いくつかの実施の形態において、LiO(モル%)/NaO(モル%)<0.75)。
アルカリ酸化物のNaOは、前記ガラスのイオン交換による化学強化を達成するために使用される。ここに記載されたガラスはNaOを含み、これは、例えば、KNOを含有する溶融塩浴中に存在するカリウム陽イオンと交換されるべきNa陽イオンを与える。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、約8モル%から約13モル%のNaO、いくつかの実施の形態において、約9モル%から約13モル%のNaOを含む。
前記ガラス中のカリウム酸化物の存在には、イオン交換によりガラス物品中に高レベルの表面圧縮応力を達成する能力に悪影響がある。したがって、最初に形成されたままの、ここに記載されたガラスは、KOを含有しない、またはKOを含まない。しかしながら、カリウム含有溶融塩(例えば、KNOを含有する)浴中でイオン交換されるときに、KO(約1モル%未満)を添加してよく、実際の量は、イオン交換条件(例えば、イオン交換浴中のカリウム塩濃度、浴の温度、イオン交換時間、およびKイオンがLiおよび/またはNaイオンを置換する程度)による。結果として生じた圧縮層はカリウムを含有する;ガラスの表面近くのイオン交換層は、ガラス表面で10モル%以上のK2Oを含有することがあるのに対し、圧縮層の深さより深い深さでガラスの内部は、カリウムを実質的に含まないままである。
ここに記載されたガラスは、約2モル%から約6モル%までのZnO、他の実施の形態において、約2モル%から約5モル%までのZnO、さらに他の実施の形態において、約2.5モル%から約4.5モル%までのZnOを含むことがある。二価酸化物のZnOは、200ポアズ粘度での温度(200P温度、またはT200P)を低下させることによって、ガラスの溶融挙動を改善する。ZnOは、Pおよび/またはNaOと比べて、ガラスの歪み点の改善においてより有益である。
MgOが、歪み点に対する同様な効果を達成するために、ZnOの代わりに使用されることがある。いくつかの実施の形態において、ここに記載されたガラスは、0モル%超から約6モル%までのMgO、他の実施の形態において、0モル%超から約3モル%のMgOを含む、またはさらに他の実施の形態において、これらのガラスは、0モル%超から約2.5モル%のMgOを含む。ZnOの代わりに、CaO、SrOおよびBaOを含む他のアルカリ土類酸化物も使用してよいが、それらは、ZnOまたはMgOほど、200ポアズ粘度での溶融温度を低下させるのに効果的ではなく、また歪み点の上昇にも、ZnOおよびMgOほど効果的ではない。それゆえ、ここに記載されたガラスは、いくつかの実施の形態において、CaO、SrOおよびBaOを含まない。
いくつかの実施の形態において、ここに記載されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、当該技術分野で公知のダウンドロー法、例えば、スロットドロー法およびフュージョンドロー法により成形できる。6モル%以下のLiOを含有するガラス組成物は、フュージョンドロー法に完全に適合しており、問題なく製造できる。リチウムは、いくつかの実施の形態において、スポジュメンまたは炭酸リチウムのいずれかとして溶融物にバッチ配合してよい。
フュージョンドロー法は、薄いガラスシートの大規模製造に使用されてきた産業技術である。他の平板ガラス製造技術、例えば、フロート法やスロットドロー法と比べると、フュージョンドロー法は、平面度と表面品質が優れた薄いガラスシートを生成する。その結果、フュージョンドロー法は、液晶ディスプレイ用の薄いガラス基板、並びに以下に限られないが、ノートブック型コンピュータ、エンターテイメント機器、タブレット、ラップトップ型コンピュータなどの個人用電子機器向けのカバーガラスの製造において主要な製造技術となってきた。
通常実施されているような、フュージョンドロー法は、典型的に、ジルコンまたは別の耐火材料から製造された「アイソパイプ」としても知られているガラス成形装置を越える溶融ガラスの流れを含む。その溶融ガラスは、2つの面を有する樋中に流れ込み、次に、アイソパイプの上部をその両側から溢れ出て、アイソパイプの底部で融合して、1枚のシートを形成する。ここで、最終的なシートの内部しかアイソパイプと直接接触していない。最終的なガラスシートのどの露出表面も、ドロー過程中にアイソパイプの材料と接触していないので、そのガラスの両方の外面は、それに続く仕上げ、例えば、研磨および/または研削を必ずしも必要とせずに、無垢な品質のものである。
ここに記載されたガラスは、ジルコン製アイソパイプおよびダウンドロー法に使用される他の機械設備に化学的に適合している;すなわち、ガラス溶融物は、ジルコンが分解して、引き伸ばされたガラス中にジルコニアなどの固体含有物を生じるほど、そのアイソパイプおよび機械設備と目に付くほど反応しない。そのような実施の形態において、T分解−ジルコンが分解し、ガラス溶融物と反応する温度−は、ガラスまたはガラス溶融物の粘度が35kPである温度(T35kP)より高い;すなわち、T分解>T35kP
フュージョンドローができるためには、ガラスは、十分に高い液相粘度(すなわち、液相温度での溶融ガラスの粘度)を有さなければならない。いくつかの実施の形態において、ここに記載されたガラスは、少なくとも約200キロポアズ(kP)の、他の実施の形態において、少なくとも約500kPの液相粘度を有する。
別の態様において、先に記載されたガラスは、強化ガラスを提供するために、化学強化される。ガラスを化学強化するために、イオン交換が広く使用されている。1つの特別な例において、アルカリ陽イオンの供給源(例えば、溶融塩浴、すなわち「イオン交換」浴)内のアルカリ陽イオンは、ガラス内のより小さいアルカリ陽イオンと交換されて、ガラスの表面近くの圧縮応力(CS)下にある層を形成する。その圧縮層は、その表面からガラス内の層の深さ(DOL)または圧縮の深さまで延在する。ここに記載されたガラスにおいて、例えば、以下に限られないが、硝酸カリウム(KNO)などのカリウム塩を含む溶融塩浴中にガラスを浸漬することによって、イオン交換中に、陽イオン源からのカリウムイオンが、ガラス内のナトリウムおよびリチウムイオンと交換される。イオン交換過程に使用してよい他のカリウム塩としては、以下に限られないが、塩化カリウム(KCl)、硫酸カリウム(KSO)、その組合せなどが挙げられる。ここに記載されたイオン交換浴は、カリウム以外のアルカリイオンおよびその対応する塩を含有してもよい。例えば、そのイオン交換浴は、以下に限られないが、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどのナトリウム塩も含んでよい。
平面のイオン交換済みガラス物品の断面概略図が図1に示されている。ガラス物品100は、厚さt、第一面110、および第二面112を有し、その厚さtは、約0.010mm(10μm)から約0.150mm(150μm)の範囲、またはいくつかの実施の形態において、約0.010mm(10μm)から約0.125mm(125μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.010mm(10μm)から約0.100mm(100μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.010mm(10μm)から約0.075mm(75μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.020mm(20μm)から約0.100mm(100μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.030mm(30μm)から約0.100mm(100μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.040mm(40μm)から約0.100mm(100μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.050mm(50μm)から約0.100mm(100μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.060mm(60μm)から約0.100mm(100μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.070mm(70μm)から約0.100mm(100μm)の範囲、またはさらに他の実施の形態において、約0.080mm(80μm)から約0.100mm(100μm)の範囲にある。図1に示された実施の形態は、平らで平面のシートまたは板としてガラス物品100を示しているが、ガラス物品は、他の形態、例えば、三次元形状または非平面形態を有してもよい。ガラス物品100は、第一面110からガラス物品100の内部の層の深さdまで延在する第1の圧縮層120を有する。図1に示された実施の形態において、ガラス物品100は、第二面112から第2の層の深さdまで延在する第2の圧縮層122も有する。ガラス物品100は、dからdまで延在する中央領域130も有する。中央領域130は、引張応力または中央張力(CT)下にあり、これが、層120および122の圧縮応力と釣り合うまたは対抗する。第1と第2の圧縮層120、122の深さd、dは、ガラス物品100の第一面110と第二面112に対する鋭い衝撃により導入される傷の伝搬からガラス物品100を保護する一方で、圧縮応力は、第1と第2の圧縮層120、122の深さd、dを傷が貫通する可能性を最小にする。
1つの実施の形態において、先に記載された組成を有するイオン交換済みガラスの厚さtは、約1mmである。圧縮層120、122の各々は、それぞれガラス100の面110、112から、30μmまでの層の深さd、dまで延在する。各圧縮層は、表面で少なくとも950MPaの最大圧縮応力CSを有する。いくつかの実施の形態において、最大圧縮応力は、少なくとも約1000MPa、さらに他の実施の形態において、少なくとも約1100MPaである。特定の実施の形態において、最大圧縮応力は、約950MPaから約1250MPaの範囲、他の実施の形態において、約1000MPaから約1250MPaの範囲にある。
表1に列挙されたガラスを、異なるイオン交換条件下でイオン交換し、得られた圧縮応力および層の深さを、68.96モル%のSiO、0モル%のB、10.28モル%のAl、15.21モル%のNaO、0.012モル%のKO、5.37モル%のMgO、0モル%のCaO、および0.17モル%のSnOの公称組成を有する対照ガラスに得られたものと比較した。イオン交換済み試料の各々は、1mmの厚さおよび1011ポアズの仮想温度を有した。一組の実験において、表1のガラスおよび対照ガラスを、45分間に亘り410℃で純粋な(100質量%の)KNO浴中でイオン交換した。これらの実験に関する、最大圧縮応力、圧縮層の深さ、および対照試料に対する圧縮応力の増加百分率が、表3に列挙されている。
第二組のイオン交換実験において、表1のガラスおよび対照ガラスを、8時間に亘り410℃で純粋なKNO浴中でイオン交換した。これらの実験に関する、最大圧縮応力、圧縮層の深さ、および対照試料に対する圧縮応力の増加百分率が、表4に列挙されている。
研究したイオン交換条件下において、ここに記載されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラスをイオン交換して、対照ガラスに得られたものより実質的に大きい圧縮応力を達成した。例えば、組成G〜PおよびRに観察された圧縮応力は、45分間に亘り410℃でイオン交換した場合、対照ガラスについて観察された1007MPaの圧縮応力と比べて、1100MPaを超えた。
Figure 2019512444
Figure 2019512444
いくつかの実施の形態において、前記イオン交換済みガラスは、約150μm(0.150mm)以下、または約125μm(125mm)以下、または約100μm以下の厚さtを有し、その表面で、少なくとも約950MPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも約1000MPaの最大圧縮応力を有する。いくつかの実施の形態において、これらのガラスにおける圧縮層の深さは約0.25tであり、いくつかの実施の形態において、層の深さは10μm以下である。約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられ、曲げ誘起応力に曝されたときに、これらのイオン交換済みガラスの層の重畳または有効深さ(ガラスの圧縮について)は、曲げの外面で約1μm以下である。
図2は、曲げ誘起応力下にあるイオン交換済みガラスシートの概略断面図である。曲げ半径Rに曲げられたときに、イオン交換済みガラスシート100の外面110aは、曲げにより誘起された引張応力に曝され、これにより、外面110aの圧縮層の層の深さが層の有効深さまで減少し、一方で、内面112aは追加の圧縮応力に曝される。ガラスが外面110aで圧縮に曝される層の有効深さは、曲げ半径の増加とともに増し、曲げ半径の減少と共に減る。
薄いガラス板を曲げた場合、曲げ誘起応力は、式:
Figure 2019512444
により与えられ、式中、σはガラスの外面の引張応力であり、Eはガラスのヤング率であり、νはポアソン比であり、hはガラスの厚さ(図1のtに相当する)であり、Rはガラスの外面の曲げ半径である。曲げ誘起応力は、表2に列挙されたヤング率とポアソン比(ガラスの組成に依存し、半径には依存しない)および75μmのガラスの厚さを使用することによって、様々な曲げ半径Rついてに計算できる。
その曲げ誘起応力は、イオン交換により生じた圧縮応力と重畳して、図2の厚さtと内半径rの合計である、所定の曲げ半径Rについて正味の応力プロファイル(外面に層の有効深さを有する)を生じることができる。図3は、表1に与えられたような組成Cを有する75μm厚のガラス試料に決定したこれらの応力の重畳を示す。図3に示されるように、圧縮応力は負(<0)であり、引張応力は正(>0)である。ガラスCの75μm厚の試料の外面(図2の110a)からの距離の関数としての、イオン交換により生じた応力(A)、曲げ誘起引張応力(B)、および正味の応力(C)が、図3にプロットされている。ガラスの外面を3.58mmの曲げ半径Rまで曲げ、その時点で、外面の圧縮層の有効深さは、10μmから1μmまで低下する(図3の300)。イオン交換プロファイル(A)は、相補誤差関数にしたがい、−945MPaの最大圧縮応力および10μmの圧縮層の深さを有する。上記式(1)を使用すると、曲げ誘起引張応力は、外面の曲げ半径Rが3.58mmである場合、外面で+842MPaであると計算される。したがって、内面の圧縮応力は、−842MPaと等しい。曲げ誘起応力Bのプロットは、外面から内面までの距離に関して線形であり、試料の厚さの半分でゼロである(図3の310)。これらの応力の重畳は、3.58mmの外面での曲げ半径Rについて、ガラスの外面の圧縮層の有効深さは1μmまで減少することを示す。
ガラスを注意深く取り扱い、処理すると、外面の傷のサイズは、1μm未満に制限でき、それゆえ、層の有効深さは曲げ中に1μmであるので、ガラスを、曲げ誘起破損に対して耐性にすることができる。1μmの層の有効深さを有する外面は、典型的に、折り畳み式装置内に保護されているので、この層の深さは、3.58mmの曲げ半径まで繰り返し曲げられた場合に適していると考えられる。比較において、対照ガラスの重畳は、1μmの有効深さまでの層の深さの曲げ誘起減少には、3.67mmの外面でのより大きい曲げ半径Rが必要であることを示す。
表1に列挙された75mm厚のガラスCおよびE〜L、および対照ガラスに関するイオン交換データ、並びに圧縮層の有効深さDOLを10μmから1μmに減少させる外面の曲げ半径Rが、表5に列挙されている。全ての試料は、75μmの厚さを有し、410℃で100%のKNO浴中でイオン交換した。表5の試料CおよびE〜Lのより高い表面圧縮応力により、よりきつい曲げ半径Rが可能により、これにより、1μmの層の有効深さが生じる。
Figure 2019512444
いくつかの実施の形態において、ここに記載されたガラス物品およびイオン交換済みガラスは、消費家電製品、例えば、携帯電話またはスマートフォン、ラップトップ型コンピュータ、タブレットなどの一部を形成する。消費家電製品(例えば、スマートフォン)の概略図が、図4に示されている。消費家電製品400は、典型的に、前面412、背面414、および側面416を有する筐体410を備え、筐体410の少なくとも部分的に内部にある、電子部品(図示せず)を含む。その電子部品としては、少なくとも電源、制御装置、メモリ、およびディスプレイ420が挙げられる。ディスプレイ420は、いくつかの実施の形態において、筐体の前面412にまたはそれに隣接して設けられる。ここに記載されたイオン交換済みガラスから作られた、カバーガラス430は、そのカバーガラス430がディスプレイ420の上に配置され、衝撃または打撃により生じる損傷からディスプレイ420を保護するように、筐体400の前面412に、またはその上に設けられている。いくつかの実施の形態において、ディスプレイ420および/またはカバーガラス430は曲げられる。
説明の目的のために、典型的な実施の形態を述べてきたが、先の記載は、本開示の範囲または付随の特許請求の範囲に対する制限と考えるべきではない。したがって、本開示または付随の特許請求の範囲の精神および範囲から逸脱せずに、様々な改変、適用、および代替手段が当業者に想起されるであろう。さらなる例示の実施の形態には、以下がある。
実施の形態1。アルカリアルミノケイ酸塩ガラスから作られたガラス物品であって、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOであり、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、Pを含まず、イオン交換可能である、ガラス物品。
実施の形態2。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1mmまでの厚さtを有し、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスの表面から約30μmまでの層の深さまで延在する圧縮層およびその表面で少なくとも約950MPaの最大圧縮応力を達成するようにイオン交換可能である、実施の形態1のガラス物品。
実施の形態3。その厚さtが約125μm以下である、実施の形態1または2のガラス物品。
実施の形態4。その層の深さが約0.25t以下である、実施の形態1から3いずれか1つのガラス物品。
実施の形態5。その層の深さが約10μm以下である、実施の形態1から4いずれか1つのガラス物品。
実施の形態6。その圧縮応力が少なくとも約1000MPaである、実施の形態1から5いずれか1つのガラス物品。
実施の形態7。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられたときに、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1μm以下の層の有効深さを有する、実施の形態1から6いずれか1つのガラス物品。
実施の形態8。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、少なくとも約500kPの液相粘度を有する、実施の形態1から7いずれか1つのガラス物品。
実施の形態9。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、ジルコン分解温度T分解および35キロポアズ温度T35kPを有し、T分解がT35kPより高い、実施の形態1から8いずれか1つのガラス物品。
実施の形態10。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスがダウンドロー可能である、実施の形態1から9いずれか1つのガラス物品。
実施の形態11。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含む、実施の形態1から10いずれか1つのガラス物品。
実施の形態12。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約62モル%から約68モル%のSiO、約12モル%から約14モル%のAl、約2モル%から約6モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約3モル%のMgO、および約2モル%から約5モル%のZnOを含む、実施の形態1から10いずれか1つのガラス物品。
実施の形態13。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、B、KO、およびCaOの内の少なくとも1つを含まない、実施の形態1から12いずれか1つのガラス物品。
実施の形態14。そのガラス物品が、消費家電製品用のカバーガラスの少なくとも一部を形成し、その消費家電製品が、筐体と;その筐体の少なくとも部分的に内部に設けられた電子部品とを含み、その電子部品が、少なくとも制御装置、メモリ、およびディスプレイを含み、そのディスプレイが、筐体の前面にまたはそれに隣接して設けられ、そのカバーガラスは、筐体の前面にまたはその上であって、ディスプレイの上に設けられている、実施の形態1から13いずれか1つのガラス物品。
実施の形態15。イオン交換済みガラスであって、そのイオン交換済みガラスは、約1mmまでの厚さtを有し、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含むアルカリアルミノケイ酸塩ガラスであり、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOであり、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスはPを含まず、そのイオン交換済みガラスは、ガラスの表面からガラス内の約30μmまでの層の深さまで延在する圧縮層を有し、その圧縮層は、その表面で、少なくとも約950MPaの最大圧縮応力を有する、イオン交換済みガラス。
実施の形態16。その最大圧縮応力が少なくとも約1000MPaである、実施の形態15のイオン交換済みガラス。
実施の形態17。その厚さtが約125μm以下であり、そのイオン交換済みガラスの層の深さが約0.25t以下である、実施の形態15または16のイオン交換済みガラス。
実施の形態18。その層の深さが約10μm以下である、実施の形態15から17いずれか1つのイオン交換済みガラス。
実施の形態19。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、イオン交換済みガラスが約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられたときに、約1μm以下の層の有効深さを有する、実施の形態15から18いずれか1つのイオン交換済みガラス。
実施の形態20。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含む、実施の形態15から19いずれか1つのイオン交換済みガラス。
実施の形態21。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約62モル%から約68モル%のSiO、約12モル%から約14モル%のAl、約2モル%から約6モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約3モル%のMgO、および約2モル%から約5モル%のZnOを含む、実施の形態15から19いずれか1つのイオン交換済みガラス。
実施の形態22。そのイオン交換済みガラスが、B、KO、およびCaOの内の少なくとも1つを含まない、実施の形態15から21いずれか1つのイオン交換済みガラス。
実施の形態23。そのイオン交換済みガラスが、消費家電製品用のカバーガラスの少なくとも一部を形成し、その消費家電製品が、筐体と;その筐体の少なくとも部分的に内部に設けられた電子部品とを含み、その電子部品が、少なくとも制御装置、メモリ、およびディスプレイを含み、そのディスプレイが、筐体の前面にまたはそれに隣接して設けられ、そのカバーガラスは、筐体の前面にまたはその上であって、ディスプレイの上に設けられている、実施の形態15から22いずれか1つのイオン交換済みガラス。
実施の形態24。約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含むアルカリアルミノケイ酸塩ガラスであって、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、Pを含まず、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、約125μm以下の厚さtを有し、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスの表面での、少なくとも約950MPaの圧縮応力、および約0.25t以下の圧縮層の層の深さを達成するようにイオン交換可能であり、その圧縮層は表面から層の深さまで延在している、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施の形態25。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約62モル%から約68モル%のSiO、約12モル%から約14モル%のAl、約2モル%から約6モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約3モル%のMgO、および約2モル%から約5モル%のZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOである、実施の形態24のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施の形態26。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、少なくとも約500kPの液相粘度を有する、実施の形態24または25のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施の形態27。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、ジルコン分解温度T分解および35キロポアズ温度T35kPを有し、T分解がT35kPより高い、実施の形態24から26いずれか1つのアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施の形態28。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスがダウンドロー可能である、実施の形態24から27いずれか1つのアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施の形態29。その圧縮応力が少なくとも約1000MPaである、実施の形態24から28いずれか1つのアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施の形態30。そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられたときに、そのアルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1μm以下の層の有効深さを有する、実施の形態24から29いずれか1つのアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
アルカリアルミノケイ酸塩ガラスから作られたガラス物品であって、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOであり、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、Pを含まず、イオン交換可能である、ガラス物品。
実施形態2
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1mmまでの厚さtを有し、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスの表面から約30μmまでの層の深さまで延在する圧縮層および前記表面で少なくとも約950MPaの最大圧縮応力を達成するようにイオン交換可能である、実施形態1に記載のガラス物品。
実施形態3
前記厚さtが約125μm以下である、実施形態1または2に記載のガラス物品。
実施形態4
前記層の深さが約0.25t以下である、実施形態1から3いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態5
前記層の深さが約10μm以下である、実施形態1から4いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態6
前記圧縮応力が少なくとも約1000MPaである、実施形態1から5いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態7
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられたときに、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1μm以下の層の有効深さを有する、実施形態1から6いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態8
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、少なくとも約500kPの液相粘度を有する、実施形態1から7いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態9
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、ジルコン分解温度T分解および35キロポアズ温度T35kPを有し、T分解がT35kPより高い、実施形態1から8いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態10
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスがダウンドロー可能である、実施形態1から9いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態11
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含む、実施形態1から10いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態12
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約62モル%から約68モル%のSiO、約12モル%から約14モル%のAl、約2モル%から約6モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約3モル%のMgO、および約2モル%から約5モル%のZnOを含む、実施形態1から10いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態13
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、B、KO、およびCaOの内の少なくとも1つを含まない、実施形態1から12いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態14
前記ガラス物品が、消費家電製品用のカバーガラスの少なくとも一部を形成し、該消費家電製品が、筐体と;該筐体の少なくとも部分的に内部に設けられた電子部品とを含み、該電子部品が、少なくとも制御装置、メモリ、およびディスプレイを含み、該ディスプレイが、前記筐体の前面にまたはそれに隣接して設けられ、前記カバーガラスは、該筐体の前面にまたはその上であって、前記ディスプレイの上に設けられている、実施形態1から13いずれか1つに記載のガラス物品。
実施形態15
イオン交換済みガラスであって、該イオン交換済みガラスは、約1mmまでの厚さtを有し、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含むアルカリアルミノケイ酸塩ガラスであり、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOであり、前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスはPを含まず、前記イオン交換済みガラスは、該ガラスの表面から該ガラス内の約30μmまでの層の深さまで延在する圧縮層を有し、該圧縮層は、前記表面で、少なくとも約950MPaの最大圧縮応力を有する、イオン交換済みガラス。
実施形態16
前記最大圧縮応力が少なくとも約1000MPaである、実施形態15に記載のイオン交換済みガラス。
実施形態17
前記厚さtが約125μm以下であり、前記イオン交換済みガラスの層の深さが約0.25t以下である、実施形態15または16に記載のイオン交換済みガラス。
実施形態18
前記層の深さが約10μm以下である、実施形態15から17いずれか1つに記載のイオン交換済みガラス。
実施形態19
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、前記イオン交換済みガラスが約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられたときに、約1μm以下の層の有効深さを有する、実施形態15から18いずれか1つに記載のイオン交換済みガラス。
実施形態20
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含む、実施形態15から19いずれか1つに記載のイオン交換済みガラス。
実施形態21
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約62モル%から約68モル%のSiO、約12モル%から約14モル%のAl、約2モル%から約6モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約3モル%のMgO、および約2モル%から約5モル%のZnOを含む、実施形態15から19いずれか1つに記載のイオン交換済みガラス。
実施形態22
前記イオン交換済みガラスが、B、KO、およびCaOの内の少なくとも1つを含まない、実施の形態15から21いずれか1つに記載のイオン交換済みガラス。
実施形態23
前記イオン交換済みガラスが、消費家電製品用のカバーガラスの少なくとも一部を形成し、該消費家電製品が、筐体と;該筐体の少なくとも部分的に内部に設けられた電子部品とを含み、該電子部品が、少なくとも制御装置、メモリ、およびディスプレイを含み、該ディスプレイが、前記筐体の前面にまたはそれに隣接して設けられ、前記カバーガラスは、該筐体の前面にまたはその上であって、前記ディスプレイの上に設けられている、実施形態15から22いずれか1つに記載のイオン交換済みガラス。
実施形態24
約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含むアルカリアルミノケイ酸塩ガラスであって、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、Pを含まず、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、約125μm以下の厚さtを有し、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスの表面での、少なくとも約950MPaの圧縮応力、および約0.25t以下の圧縮層の層の深さを達成するようにイオン交換可能であり、該圧縮層は前記表面から該層の深さまで延在している、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施形態25
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約62モル%から約68モル%のSiO、約12モル%から約14モル%のAl、約2モル%から約6モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約3モル%のMgO、および約2モル%から約5モル%のZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOである、実施形態24に記載のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施形態26
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、少なくとも約500kPの液相粘度を有する、実施形態24または25に記載のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施形態27
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、ジルコン分解温度T分解および35キロポアズ温度T35kPを有し、T分解がT35kPより高い、実施形態24から26いずれか1つに記載のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施形態28
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスがダウンドロー可能である、実施形態24から27いずれか1つに記載のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施形態29
前記圧縮応力が少なくとも約1000MPaである、実施形態24から28いずれか1つに記載のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
実施形態30
前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられたときに、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1μm以下の層の有効深さを有する、実施形態24から29いずれか1つに記載のアルカリアルミノケイ酸塩ガラス。
100 ガラス物品、イオン交換済みガラスシート
110 第一面
110a ガラスシートの外面
112 第二面
112a ガラスシートの内面
120 第1の圧縮層
122 第2の圧縮層
130 中央領域
400 消費家電製品
410 筐体
412 前面
414 背面
416 側面
420 ディスプレイ
430 カバーガラス

Claims (12)

  1. アルカリアルミノケイ酸塩ガラスから作られたガラス物品であって、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含み、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOであり、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、Pを含まず、イオン交換可能である、ガラス物品。
  2. 前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1mmまでの厚さtを有し、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスの表面から約30μmまでの層の深さまで延在する圧縮層および前記表面で少なくとも約950MPaの最大圧縮応力を達成するようにイオン交換可能である、請求項1記載のガラス物品。
  3. イオン交換済みガラス物品であって、該イオン交換済みガラスは、約1mmまでの厚さtを有し、LiO、NaO、MgO、およびZnOを含むアルカリアルミノケイ酸塩ガラスであり、LiO(モル%)/RO(モル%)≧0.2、式中、RO=LiO+NaO+KO+RbO+CsOであり、前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスはPを含まず、前記イオン交換済みガラスは、該ガラスの表面から該ガラス内の約30μmまでの層の深さまで延在する圧縮層を有し、該圧縮層は、前記表面で、少なくとも約950MPaの最大圧縮応力を有する、イオン交換済みガラス物品。
  4. 前記厚さtが約125μm以下である、請求項1から3いずれか1項記載のガラス物品。
  5. 前記層の深さが約0.25t以下である、請求項1から4いずれか1項記載のガラス物品。
  6. 約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含むアルカリアルミノケイ酸塩ガラス物品であって、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、Pを含まず、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスは、約125μm以下の厚さtを有し、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスの表面での、少なくとも約950MPaの圧縮応力、および約0.25t以下の圧縮層の層の深さを達成するようにイオン交換可能であり、該圧縮層は前記表面から該層の深さまで延在している、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス物品。
  7. 前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約3.6mm以下の曲げ半径に曲げられたときに、該アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約1μm以下の層の有効深さを有する、請求項1から6いずれか1項記載のガラス物品。
  8. 前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、少なくとも約500kPの液相粘度を有する、および
    前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、ジルコン分解温度T分解および35キロポアズ温度T35kPを有し、T分解がT35kPより高い、
    の少なくとも一方を特徴とする、請求項1から7いずれか1項記載のガラス物品。
  9. 前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスがダウンドロー可能である、請求項1から8いずれか1項記載のガラス物品。
  10. 前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、約60モル%から約70モル%のSiO、約10モル%から約16モル%のAl、約2モル%から約10モル%のLiO、約8モル%から約13モル%のNaO、0モル%超から約6モル%のMgO、および約2モル%から約6モル%のZnOを含む、請求項1から9いずれか1項記載のガラス物品。
  11. 前記アルカリアルミノケイ酸塩ガラスが、B、KO、およびCaOの内の少なくとも1つを含まない、請求項1から10いずれか1項記載のガラス物品。
  12. 前記ガラス物品が、消費家電製品用のカバーガラスの少なくとも一部を形成し、該消費家電製品が、筐体と;該筐体の少なくとも部分的に内部に設けられた電子部品とを含み、該電子部品が、少なくとも制御装置、メモリ、およびディスプレイを含み、該ディスプレイが、前記筐体の前面にまたはそれに隣接して設けられ、前記カバーガラスは、該筐体の前面にまたはその上であって、前記ディスプレイの上に設けられている、請求項1から11いずれか1項記載のガラス物品。
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