JP2019213503A - 穂先竿及び釣竿並びに釣竿用のソリッド体とその製造方法 - Google Patents

穂先竿及び釣竿並びに釣竿用のソリッド体とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中実部を有する構成における制約を少なくする穂先竿や釣竿の提供。【解決手段】プリプレグの積層体からなる中実棒状のソリッド体20を、ブランク10の少なくとも一部に備えており、ブランク10は、ソリッド体20と、該ソリッド体20の外周面20aに密着し、プリプレグの巻回により管状に形成された中空体11とを備えており、ソリッド体20と中空体11とは互いに別体に形成されていて、ソリッド体20の外周面20aと中空体11の内周面11bが接着されており、中空体11はブランク10の全長に亘って延びており、ソリッド体20は中空体11の全長のうちの一部に位置し、ブランク10は、ソリッド体20を有する部分が中実状であってソリッド体20を有していない部分が中空状である。【選択図】図4

Description

本発明は、穂先竿及び釣竿と、それに使用されるソリッド体とその製造方法に関する。
下記特許文献1のように、ソリッド体の外周面にプリプレグを巻装した中実部を有する釣竿が公知である。しかしながら、従来においては、ソリッド体の種類が限られており、そのため、中実部を有する釣竿の構成に大きな制約があった。
特開2000−312547号公報
本発明は、中実部を有する構成における制約を少なくすることを課題とする。
本発明に係る穂先竿は、プリプレグの積層体からなる中実棒状のソリッド体を、ブランクの少なくとも一部に備えていることを特徴とする。
該構成の穂先竿にあっては、ソリッド体がプリプレグの積層体から構成されている。即ち、プリプレグを積層し、それを加熱して硬化させたものから所定形状に形成することによってソリッド体が形成されている。プリプレグには非常に多くの種類が存在しているので、それを適宜使用したり組み合わせたりすることによって、様々な特性を有するソリッド体を容易に得ることができる。例えば高い弾性率を有する強化繊維を用いた樹脂含有率の小さいプリプレグを使用すれば、高感度で軽量なソリッド体を得ることができ、そのソリッド体を穂先竿のブランクに使用することによって、極めて感度の高い穂先竿が得られる。
特に、ブランクは、ソリッド体と、該ソリッド体の外周面に密着し、プリプレグの巻回により管状に形成された中空体とを備えていることが好ましく、ブランクの特性を所望の特性とすることがより一層容易になる。尚、ソリッド体と中空体は互いに別体にて形成されたものであってもよいし、ソリッド体の外周面にプリプレグを巻回して加熱焼成して一体的に形成してもよい。
更に、ソリッド体と中空体とは互いに別体に形成されていて、ソリッド体の外周面と中空体の内周面が接着されていることが好ましい。中空体とソリッド体をそれぞれ別々に仕上げることにより、それぞれにおいて所定の特性を容易に出すことができる。そして、中空体の内側にソリッド体を挿入して両者を接着固定することで、ブランクの所望の特性を正確且つ確実に出すことができる。
また更に、中空体はブランクの全長に亘って延びており、ソリッド体は中空体の全長のうちの一部に位置しており、ブランクは、ソリッド体を有する部分が中実状であってソリッド体を有していない部分が中空状であることが好ましい。このようにブランクの一部が中空状である場合には、上述のようにソリッド体と中空体とを別体に形成して中空体の内側にソリッド体を挿入することが好ましく、ブランクを容易に製造できる。
また、本発明に係る釣竿は上述の穂先竿を備えたものである。
また、本発明に係る釣竿は、プリプレグの積層体からなる中実棒状のソリッド体を、ブランクの少なくとも一部に備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る釣竿用のソリッド体は、釣竿のブランクに使用される中実棒状のソリッド体であって、プリプレグの積層体からなることを特徴とする。
また、本発明に係る釣竿用のソリッド体の製造方法は、釣竿のブランクに使用される中実棒状のソリッド体の製造方法であって、プリプレグを積層し加熱硬化させて積層体を形成し、該積層体を棒状に切断し、その棒状の積層体の表面を削って外周面を形成することを特徴とする。
特に、マンドレルにプリプレグを巻回して加熱することによって筒状の積層体を形成し、該筒状の積層体を略中心線の方向に沿って切断して棒状の積層体を形成することが好ましい。
以上のように、プリプレグの積層体からなるソリッド体を用いることにより、中実部を有する穂先竿や釣竿の制約が少なくなる。
本発明の一実施形態における釣竿を示す概略正面図。 同釣竿の穂先近傍を示す概略正面図。 同釣竿の穂先竿のブランクを示す断面図。 図3のA−A断面図。 同穂先竿のブランクの製造方法を示す断面図。 (a)及び(b)は同穂先竿のブランクに使用されているソリッド体の断面図。 (a)乃至(c)は同ソリッド体の製造方法を示す斜視図。 本発明の他の実施形態におけるソリッド体の製造方法を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣竿と穂先竿とソリッド体について図面を参酌しつつ説明する。本実施形態における釣竿は、延べ竿である。延べ竿には例えば鮎竿や渓流竿等がある。鮎竿の場合、例えば、継ぎ数が7〜10本で、全長Lが8〜10mである。延べ竿は、複数の竿体を振出式又は並継ぎ式に継ぎ合わせられて構成されるが、本実施形態では合計八本の竿体から構成された振出式の八本継ぎのものを例示する。尚、竿先側(穂先側)を前側とし、竿元側を後側とする。
図1に釣竿の全体構成の概略を示しており、図2には釣竿の穂先部分を示している。図2に示しているように、釣竿を構成する複数の竿体のうち最も前側の竿体である穂先竿1は、二番目の竿体である穂持竿2の前側に振出式に継ぎ合わせられる。三番目〜七番目の竿体である中竿3,4,5,6,7も同様であり、これらの七本の竿体が最も後側に位置する元竿8に格納される。二番目から八番目までの竿体は管状であることが好ましい。
穂先竿1が穂持竿2に振出式に継ぎ合わせられるため、穂先竿1の後端部には嵌合雄部1bが形成されている。筒状の穂持竿2の前端部には嵌合雌部2aが形成され、使用時において、穂持竿2の嵌合雌部2aの内側に穂先竿1の嵌合雄部1bが嵌合することにより、穂先竿1は、穂持竿2から前側にその大部分が突出した状態に保持される。
穂先竿1は、その先端部に、釣糸を結着するための釣糸結着具9を備えている。釣糸結着具9は例えばその後部が筒状であってそこに穂先竿1のブランク10の前端部が挿入され接着等により固定される。釣糸結着具9は、例えば金属製である。
<ブランク10、中空体11>
穂先竿1はブランク10を備えている。ブランク10は繊維強化樹脂製である。ブランク10を図3に示している。ブランク10は、中空体11とソリッド体20とを備えている。中空体11は、中空状であり、管状であって、内周面11bと外周面11aとを有している。中空体11は本実施形態ではブランク10の全長に対応した長さを有しているが、ブランク10の全長よりも短い長さであってもよい。中空体11は、後側に向けて徐々に大径となるテーパ形状であるが、種々の形状であってよく、例えば、全長のうちの一部に径一定のストレート形状の部分や後側に向けて徐々に小径となる逆テーパ形状の部分を有していてもよい。
中空体11は、マンドレルにプリプレグを巻回して加熱して硬化させることにより形成されている。プリプレグは、各種の強化繊維にエポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸させたものであり、所定の形状に裁断されたシート状であるが、例えば細幅のテープ状のプリプレグを例えば最内層や最外層に適宜螺旋状に巻回してもよい。強化繊維としては例えばカーボン繊維やガラス繊維等が使用される。強化繊維の方向も任意であって、ブランク10の中心線の方向や周方向、中心線の方向や周方向に対して傾斜した方向に沿っているもの等、複数の方向を組み合わせたもの等であってよい。強化繊維の材質や種類、方向等が異なる複数種類のプリプレグを使用してよい。
中空体11がプリプレグの巻回によって形成されていることから、中空体11は、プリプレグによる薄い筒状の層12が径方向に積層された積層構造となる。従って、図4のように中空体11の断面は、プリプレグによる断面円形の層12が同心円状に積層された状態となって現れる。即ち、中空体11におけるプリプレグによる層12は断面円形であってその積層方向は径方向である。中空体11の強化繊維はソリッド体20の強化繊維よりも低弾性のものであることが好ましい。
<ソリッド体20>
ソリッド体20は、中実状であって断面円形の棒状であり、中空体11の内周面11bに対応した外周面11aを有している。ソリッド体20の外周面20aは、中空体11の内周面11bに密着している。ソリッド体20はブランク10の全長のうちの前部のみに設けられている。従って、ブランク10は、ソリッド体20を有する前部が中実状であり、ソリッド体20を有していない後部が中空状であり、ブランク10は、前部の中実部10aと後部の中空部10bとに区分けされる。また、ソリッド体20は中空体11の内側のみに位置していて中空体11から突出してない。従って、ソリッド体20の外周面20aは全長に亘って中空体11によって覆われている。ソリッド体の20の前端面は中空体の前端面と略面一である。
ソリッド体20は中空体11とは別体の構成とされている。図5のように中空体11の内側にソリッド体20が後側から前側に向けて挿入されて接着により固定されている。従って、ソリッド体20の外周面20aは中空体11の内周面11bに接着固定されている。ソリッド体20の外周面20aと中空体11の内周面11bが後側に向けて大径となるテーパ形状である場合、ソリッド体20を中空体11の後端開口部から挿入していくと、やがて中空体11の所定位置でソリッド体20の外周面20aが中空体11の内周面11bに密着してそれ以上前側には移動できなくなる。尚、中空体11の内側にソリッド体20を挿入した後、中空体11の前端部とソリッド体20の前端部を共に所定長さ分だけ切断してブランク10を形成することが好ましい。ソリッド体20を中空体11の内側に挿入する場合、中空体11の製造に使用する中空体11製造用のマンドレルを使用し、そのマンドレルでソリッド体20の後端面を前側に押し込んでいくことが好ましい。
ソリッド体20は、プリプレグの積層体から構成されている。プリプレグは上述したような種々のものであってよい。特に、高弾性のカーボン繊維を強化繊維とするものであって、そのカーボン繊維がソリッド体20の中心線の方向に沿っているものが好ましい。ソリッド体20の強化繊維の弾性率は、中空体11の強化繊維の弾性率よりも高いことが好ましい。高弾性のカーボン繊維としては、弾性率が35×9.8×10N/mmを越えるものであり、特に、50×9.8×10N/mm以上の超高弾性のものが好ましく、75×9.8×10N/mm以上の超高弾性のものが更に好ましく、高感度の穂先竿が得られる。樹脂含有率も任意であるが、40%未満であることが好ましく、特に30%未満であることが好ましく、軽量で高感度の穂先竿が得られる。ソリッド体20の樹脂含有率は中空体11の樹脂含有率よりも小さいことが好ましい。
ソリッド体20は、プリプレグによる薄い帯状の層21aが多層に積層された積層構造である。プリプレグによる薄い帯状の層21aは、ソリッド体20の略中心線の方向に沿って長い帯状であり、その積層方向はソリッド体20の略直径方向である。従って、図4のように、ソリッド体20の断面は、プリプレグによる薄い帯状(板状)の層21aが略直径方向に積層された状態となって現れる。プリプレグによる薄い帯状の層21aは、所定の曲率半径を有して湾曲しており、各層21は同じ方向に湾曲している。薄い帯状の層21aの曲率半径は種々であってよいが、特には、平面(直線)に近い大きな曲率半径であることが好ましい。
次にソリッド体20の製造方法について説明する。マンドレルに種々のプリプレグを巻回して加熱することによって、図7(a)のような筒状の積層体22を形成する。筒状の積層体22は、管状体であって、径一定のストレート状であってもよいし、テーパ形状であってもよい。筒状の積層体22を形成した後、図7(a)に二点鎖線で示しているように筒状の積層体22をその中心線22aの方向に沿って切断して、図7(b)に示すような細い棒状の積層体23を形成する。尚、筒状の積層体22を中心線22aの方向に沿って縦割り状態に複数に分割することによって、一本の筒状の積層体22から複数本の棒状の積層体23が得られる。一本の棒状の積層体23を形成するための左右一対の切断面(図7(a)の二点鎖線)は、互いに平行な平面であってもよいが、筒状の積層体22の中心線22aから径方向に放射状に延びる平面であることが好ましい。
そして、棒状の積層体23を必要な長さに切断して、その表面をセンタレス研磨等によって削って断面円形に形成する。棒状の積層体23の表面を削ることで中空体11の内周面11bに対応した外周面を形成し、図7(c)のようなソリッド体20を作製する。本実施形態では、中空体11の内周面11bが後側に向けて大径となるテーパ形状であるため、棒状の積層体23の外周面もそれに合わせてテーパ形状に切削する。尚、一本の棒状の積層体23をその両端部を切断除去して残る略全体をそのまま使用してもよいし、一本の棒状の積層体23を所望の長さに切断して使用したり、一本の棒状の積層体23の全長を複数に分割して使用してもよい。
図6に図4に対応したソリッド体20の断面を示している。図6に二点鎖線で筒状の積層体22を示している。このようにソリッド体20は、筒状の積層体22の全周のうちの一部から構成されている。従って、ソリッド体20を構成しているプリプレグの層21aは、筒状の積層体22を構成しているプリプレグの層21の全周のうちの一部であり、ソリッド体20を構成しているプリプレグの層21aは、筒状の積層体22の中心線22aを中心として湾曲しており、ソリッド体20を構成しているプリプレグの層21aは、筒状の積層体22の中心線22aを中心とした曲率半径を有している。
以上のように、種々の仕様のプリプレグを用いることで、様々な特性のソリッド体20を容易に製造することができる。また、プリプレグによる筒状の積層体22からソリッド体20を形成することによって、強化繊維が均一に揃ったソリッド体20が得られ、特性のバラツキが小さい安定した特性を有するソリッド体20を容易に得ることができる。その結果、穂先竿1の特性も安定する。また、ソリッド体20の強化繊維に35×9.8×10N/mmを越える高弾性の強化繊維を使用すると共に樹脂含有率を40%未満、特に30%未満の低樹脂比率とすることで、軽量高感度な穂先竿1が得られ、特に長尺の釣竿である鮎竿等において効果が大きい。超高弾性の穂先竿1も容易に製造できる。また、ソリッド体20の中心線の方向に対して斜めに傾斜した方向の強化繊維を有するプリプレグを用いることで、撓みに方向性を出すことも可能である。
また、高弾性のソリッド体20は脆く衝撃に弱くて破損しやすいが、その外側に中空体11が設けられていてソリッド体20の外周面20aの全体が中空体11によって覆われているので、ソリッド体20が外部に露出せず、ソリッド体20の破損を防止できる。特に、ソリッド体20が高弾性である場合には中空体11をソリッド体20よりも低弾性とすることで、ブランク10に粘りを出すことができ、ソリッド体20の折れ破損を効果的に防止でき、ブランク10の耐衝撃性が向上する。
また、中空体11とソリッド体20とが互いに別体に形成されて、中空体11の内側にソリッド体20が挿入固定されているので、中空体11とソリッド体20のそれぞれにおいて所定の特性を容易に出すことができ、その上で両者を合体させることで、ブランク10の所望の特性を正確且つ確実に出すことができる。また、ソリッド体20を中空体11の内側に挿入することにより容易にブランク10を製造できる。特に、ブランク10の後部が中空部10bであるので、ソリッド体20を中空体11の後端開口部から前側に向けて挿入していくことで確実にソリッド体20の外周面20aを中空体11の内周面11bに密着固定させることができ、前部が中実部10aで後部が中空部10bであるブランク10を容易に製造できる。
尚、本実施形態では、ソリッド体20が中空体11の全長のうちの前部のみに設けられていたが、ソリッド体20の配置は任意であって、例えばソリッド体20が中空体11の後部のみや中間部のみに設けられていてもよく、また複数箇所に分かれて設けられていてもよい。ソリッド体20が中空体11の全長に亘って設けられていてもよい。ソリッド体20は、ブランク10の一部のみに設けられていてもよいし、ブランク10の全長に亘って設けられていてもよい。また、ソリッド体20が中空体11の前端部よりも前側に所定長さ突出した構成や、逆に、ソリッド体20が中空体11の後端部よりも後側に所定長さ突出した構成であってもよい。但し、ソリッド体20の破損を防止するために、ソリッド体20の全長を中空体11で覆う構成とすることが好ましい。特に、ソリッド体20の強化繊維が高弾性のものである場合、特には35×9.8×10N/mmを越える高い弾性率である場合には、ソリッド体20の折れ損等の破損を防止するためにソリッド体20を露出させずにその外周面11aを全長に亘って中空体11で覆うことが好ましい。更に、ソリッド体20の強化繊維よりも中空体11の強化繊維の方が低い弾性率であることが好ましいが、同程度の弾性率であってもよいし、逆に中空体11の方が高弾性であってもよい。
また、上記実施形態では、ソリッド体20とは別に中空体11を形成して、その中空体11の内側にソリッド体20を挿入し固定していたが、ソリッド体20を芯材としてその外周面11aにプリプレグを巻回して加熱硬化させて中空体11をソリッド体20と一体形成してもよい。但し、図3のようにブランク10の全長のうちの一部のみにソリッド体20を備える構成においては、中空部10bを形成するためにソリッド体20とは別に中空部10b用のマンドレルが必要になるうえに、ソリッド体20と中空部10b用のマンドレルとを前後直列に同軸上に配置したうえでプリプレグを巻回する必要があるため製造が容易ではない。そのため、ブランク10の全長のうちの一部のみにソリッド体20を備える構成においては、ソリッド体20と中空体11とをそれぞれ別々に形成しておいて、中空体11の内側にソリッド体20を挿入固定することが好ましい。
また、ソリッド体20を筒状の積層体22から形成したが、プリプレグをマンドレルに巻回するのではなく例えばプリプレグを平面状態のままで金型内で多層に積層して、その厚み方向に押圧し加熱して図8(a)のように板状の積層体30を形成し、その板状の積層体30を図8(a)に二点鎖線で示すように角材状に順次切断して図8(b)のような棒状の積層体23を形成し、その棒状の積層体23の表面を削って断面円形のソリッド体20を形成してもよい。この場合、プリプレグによる層31,31aは湾曲せずに互いに平行となり、ソリッド体20におけるプリプレグの層31aも湾曲せずに平行となる。但し、上述のようにマンドレルにプリプレグを巻回して形成した筒状の積層体22からソリッド体20を形成すると、厚さのコントロールが容易であって樹脂テープ(PPテープ)による加圧や圧力コントロールも容易であり、また、既存の管状のブランクの製造設備を流用できるという利点がある。
尚、上記実施形態では、延べ竿を例に説明したが、釣糸ガイドを備えた釣竿であってもよく、例えば、磯竿にも適していて、磯竿の穂先竿(一番竿)にも適している。また、いわゆるワンピースロッドのように実質上一本の竿体から構成された釣竿にも適用可能であり、全長に亘ってソリッド体20を使用した全長が中実部である釣竿であってもよい。
1 穂先竿
1b 嵌合雄部
2 穂持竿
2a 嵌合雌部
3 中竿
4 中竿
5 中竿
6 中竿
7 中竿
8 元竿
9 釣糸結着具
10 ブランク
10a 中実部
10b 中空部
11 中空体
11a 外周面
11b 内周面
12 プリプレグによる層
20 ソリッド体
20a 外周面
21 プリプレグによる層
21a プリプレグによる層
22 筒状の積層体
22a 中心線
23 棒状の積層体
30 板状の積層体
31 プリプレグによる層
31a プリプレグによる層

Claims (9)

  1. プリプレグの積層体からなる中実棒状のソリッド体を、ブランクの少なくとも一部に備えていることを特徴とする穂先竿。
  2. ブランクは、ソリッド体と、該ソリッド体の外周面に密着し、プリプレグの巻回により管状に形成された中空体とを備えている請求項1記載の穂先竿。
  3. ソリッド体と中空体とは互いに別体に形成されていて、ソリッド体の外周面と中空体の内周面が接着されている請求項2記載の穂先竿。
  4. 中空体はブランクの全長に亘って延びており、ソリッド体は中空体の全長のうちの一部に位置しており、ブランクは、ソリッド体を有する部分が中実状であってソリッド体を有していない部分が中空状である請求項3記載の穂先竿。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の穂先竿を備えた釣竿。
  6. プリプレグの積層体からなる中実棒状のソリッド体を、ブランクの少なくとも一部に備えていることを特徴とする釣竿。
  7. 釣竿のブランクに使用される中実棒状のソリッド体であって、プリプレグの積層体からなることを特徴とする釣竿用のソリッド体。
  8. 釣竿のブランクに使用される中実棒状のソリッド体の製造方法であって、
    プリプレグを積層し加熱硬化させて積層体を形成し、該積層体を棒状に切断し、その棒状の積層体の表面を削って外周面を形成することを特徴とする釣竿用のソリッド体の製造方法。
  9. マンドレルにプリプレグを巻回して加熱することによって筒状の積層体を形成し、該筒状の積層体を略中心線の方向に沿って切断して棒状の積層体を形成する請求項8記載の釣竿用のソリッド体の製造方法。
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