JP2003250395A - 穂先竿 - Google Patents
穂先竿Info
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Abstract
る穂先竿を提供する。 【解決手段】 この穂先竿は、内層10とその外周に配
置される不織布層11との2層構造である。内層10
は、ガラス繊維プリプレグ又は強化繊維を斜行させたプ
リプレグから構成され、これらの素材をシート状若しく
はテープ状に加工したものを1〜3層積層させることで
形成されている。不織布層11はポリエステル系繊維等
から形成した不織布にエポキシ樹脂等を含浸させた不織
布プリプレグから構成される。この不織布プリプレグを
シート状又はテープ状に加工した上で、この素材を2〜
5層分積層させて形成されている。
Description
竿を構成する竿体、特に、最も穂先側に位置する小径の
穂先竿に関する。
形式又は並継形式などで連結して一本の釣竿となってい
る。これらの各竿体はそれぞれ先細りテーパの施された
筒状体であり、近時の多くの竿体はいわゆる繊維強化樹
脂から製造されている。各竿体は、最も竿元側に位置す
る大径の元竿から、順次穂先側に配置される竿体へと小
径のものとなっており、最も穂先側に位置する穂先竿が
最小径である。
のとすることで、釣糸の先端に連結した仕掛けに魚がか
かった際に、穂先竿から順次なだらかに釣竿全体が湾曲
して、良好な釣り操作を可能としているのである。ま
た、穂先側の最小径の穂先竿が微妙な仕掛けの動きにも
反応して、いわばアンテナのように釣人に魚の当たりを
知らしめるのである。
小径化することが求められる。更に鋭敏な穂先竿の反応
のために、小径化のみではなく穂先竿たる筒状体の肉厚
を薄く設定する努力も図られている。
は小径化・肉薄化が進められてきたが、このような小径
化・肉薄化は一方で穂先竿の物理的強度の低下を招くこ
とにもなり、小径化にも限界が生じている。本発明の課
題は、必要な強度を維持しつつ十分な屈曲性を有する穂
先竿を備えた穂先竿を提供することにある。
の竿体を連結してなる釣竿において最も穂先側に配置さ
れる先細りテーパの施された筒状体である穂先竿であっ
て、ガラス繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ素
材、又は、強化繊維に合成樹脂を含浸させたものであり
この強化繊維が竿体の軸方向から正負2方向に斜行する
ように配置されているプリプレグ素材を1〜3層分積層
させて構成する内層と、前記内層の外周に配置されるポ
リエステル系繊維からなる不織布に合成樹脂を含浸させ
た不織布プリプレグを2〜5層分積層させてなる不織布
層とを備えた穂先竿。
を含浸させたプリプレグ素材、又は、ガラス繊維又は
炭素繊維などの強化繊維が竿体の軸方向から正負2方向
に斜行するように配置されたプリプレグ素材から内層が
形成される。この「ガラス繊維又は炭素繊維などの強
化繊維が竿体の軸方向から正負2方向に斜行するように
配置されたプリプレグ素材」としては、所定の強化繊維
を一方向に配向させ合成樹脂を含浸させた2枚のプリプ
レグをこの強化繊維がそれぞれ竿体の軸方向から正負2
方向に斜行するように配置してこれら2枚のプリプレグ
を積層して得る方法、若しくは、強化繊維を竿体の軸方
向から正負2方向に斜行するように予め配向させた上で
合成樹脂を含浸させてプリプレグ素材を得る方法等が考
えられる。このようなプリプレグが1〜3層分積層させ
ることで竿体の長手方向若しくはねじれ方向に対する最
低限度の必要な曲げ/ねじれ強度を維持する。
リプレグを積層して構成される不織布層が過度に長手方
向の曲げ剛性を増加させることなく、穂先竿の肉厚を増
加させて穂先竿に必要な物理的強度を維持している。発
明2の穂先竿は、発明1の穂先竿であって、不織布プリ
プレグの竿元側端部外周に積層される補助プリプレグ層
を更に備える。
結するための嵌合部ともなる、穂先竿の竿元側端部に補
助プリプレグ層を更に設けることで、かかる部分の補強
を図っている。
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本
発明の第1実施形態を採用した釣竿は、図1に示すよう
に、元竿1と、元竿1の穂先側に連結される元上竿2,
中竿3,穂先竿4とを有している。これらの各竿体は、
所定のプリプレグ素材から構成される先細り筒状部材で
ある。順次竿元側の竿体内部に収納可能な振出形式で連
結されており、それぞれの竿体の穂先側端部内周面や竿
元側端部外周面は連結時に相互に嵌合するための嵌合部
分となっている。なお、この釣竿は4本の竿体から構成
しているがこれに限定されるものではなく、竿体の本数
は任意に設定可能である。
ル6を脱着自在に装着可能なリールシート5と、竿元側
端部に脱着自在に装着される尻栓7とを有している。ま
た、各竿体の周面には、軸方向に一定の間隔を隔ててリ
ール5からの釣糸を穂先側に順次案内するための、釣糸
ガイド8が配置される。そして、最も穂先側に位置する
穂先竿4の穂先側端部にはトップガイド9が装着され
る。
維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ素材
を炉内において焼成して製造される、先細りテーパの施
された筒状体である。その製造方法は、例えば、以下の
ようなものである。まず、所定のテーパが施された芯材
を用意する。炭素繊維を軸方向又は周方向に引き揃えた
上でエポキシ樹脂を含浸させてシート状に加工したプリ
プレグシートをこの芯材に巻回する。さらに、必要に応
じて同様のプリプレグシート又は他種のプリプレグシー
ト若しくはプリプレグテープを順次巻回して積層する。
そして、これらを焼成して一体固化させた後、芯材を引
き抜いて、必要な表面処理を行う。また、ある竿体を他
の竿体との連結する為の部分となる、ある竿体の竿元側
端部又は穂先側端部には必要な嵌合部分が形成される。
径の竿体である。他の竿体と同様に穂先側ほど小径化す
る先細り筒状体である。図2に示すように、この穂先竿
4は、内周面側に位置する内層10と、外周面側に位置
する不織布層11との2層構造である。内層10はガラ
ス繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ素材、又は、
強化繊維に合成樹脂を含浸させたものであり強化繊維が
竿体の軸方向から正負2方向に斜行するように配置され
ているプリプレグ素材から構成される。この種のプリプ
レグにおいて強化繊維を斜行させる角度は、軸方向から
±0〜45度、好ましくは20〜45度程度の範囲に設
定する。このような範囲に設定することで、良好なねじ
れ強度等を維持できる。
はテープ状に加工したものを1〜3層積層させることで
形成されている。複数の素材を積層させる場合は、同種
の素材のみではなく異なる素材を積層させてもよい。不
織布層11はポリエステル系繊維等から形成した不織布
にエポキシ樹脂等を含浸させた不織布プリプレグから構
成される。この不織布プリプレグをシート状又はテープ
状に加工した上で、この素材を2〜5層分積層させて形
成されている。この場合も、複数の素材を積層させる場
合は、同種の素材のみではなく異なる素材を積層させて
もよい。最終的には、このような素材の積層により、穂
先竿4の肉厚は0.1〜0.4mm程度となる。
うなものである。図3(a)に示すように、まず、所定
のテーパが形成された芯材100の外周にワックス等の
離型剤を必要に応じて塗布する。続いて、このマンドレ
ル100に、テープ状に加工したガラス繊維プリプレグ
又は強化繊維が正負2方向に斜行しているプリプレグ2
0を巻回する。このプリプレグ20は1つのシートを1
〜3周分だけ芯材100に巻回し若しくは異なる種のプ
リプレグ20を順次巻回する。
ているプリプレグ20は、例えば、以下のような方法で
準備することができる。第1に、炭素繊維又はガラス繊
維を一方向に配向させエポキシ樹脂等を含浸させたプリ
プレグを2枚用意し、これら2枚のプリプレグをこの強
化繊維がそれぞれ竿体の軸方向から正負2方向に斜行す
るようにクロス状に配置し、これら2枚を積層して当該
プリプレグ20を得る方法が挙げられる。第2に、強化
繊維を竿体の軸方向から正負2方向に斜行するように予
め配向させた織布とした上で合成樹脂を含浸させて当該
プリプレグ20を得る方法である。さらには、相互に略
直角方向となるように2方向に強化繊維が織り込まれた
上でエポキシ樹脂を含浸させて得たプリプレグ素材を、
芯材100に対してその軸方向に斜めに巻回してもよ
い。
うに巻回したプリプレグ20の外周に、上述の不織布プ
リプレグ21を巻回する。このような不織布プリプレグ
21を2〜5周回程度に巻回する。この場合も、単一の
シート状に加工した不織布プリプレグ21を巻回して
も、異なる数種の不織布プリプレグ21を巻回してもよ
い。
側端部に部分的に他のプリプレグ素材を1〜数周分だけ
巻回してもよい。中竿3と連結するための嵌合部分を構
成する為に必要な場合に巻回する。このように巻回した
不織布プリプレグ21の外周に、ポリエチレンテレフタ
レートやポリプロピレンからなる保護用テープを巻回し
て竿素材を得る。このようにして得られた竿素材を炉内
において焼成し、芯材100を抜き取り、保護用テープ
を剥離する。そして、両端部を切り落として所定の長さ
とした上で表面を研磨処理等する。
10が穂先竿4の長手方向若しくはねじれ方向に対する
最低限度の必要な曲げ/ねじれ強度を維持する。また、
その外周に形成された不織布層11が過度に長手方向の
曲げ強度を増加させることなく、穂先竿4の肉厚を増加
させて穂先竿4に必要な物理的強度を維持している。こ
うして、良好な屈曲性を備えた穂先竿4となっている。
は、各竿体の外部に釣糸ガイド8を配置したいわゆる外
通し竿について説明しているが、竿体内部に釣糸通路を
形成した中通し竿にこの穂先竿を用いることも可能であ
る。この場合は、釣糸が挿通するために必要な筒状体の
内部空間の径を維持し、また、必要に応じて穂先竿内周
面に釣糸を支持する釣糸支持突起を形成してもよい。
良好な屈曲性を有する穂先竿が提供可能である。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の竿体を連結してなる釣竿において最
も穂先側に配置される先細りテーパの施された筒状体で
ある穂先竿であって、 ガラス繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ素材、又
は、強化繊維に合成樹脂を含浸させたものであり前記強
化繊維が竿体の軸方向から正負2方向に斜行するように
配置されているプリプレグ素材を1〜3層分積層させて
構成する内層と、 前記内層の外周に配置されるポリエステル系繊維からな
る不織布に合成樹脂を含浸させた不織布プリプレグを2
〜5層分積層させてなる不織布層とを備えた穂先竿。 - 【請求項2】前記不織布プリプレグの竿元側端部外周に
積層される補助プリプレグを更に備える、請求項1に記
載の穂先竿。
Priority Applications (1)
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JP2002051088A JP3952451B2 (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 穂先竿 |
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011188751A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Shimano Inc | 釣り竿 |
KR20220159074A (ko) * | 2021-05-25 | 2022-12-02 | 주식회사 강남씨엠 | 갈치 배낚시용 장대 |
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2002
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