JP2000083516A - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP2000083516A
JP2000083516A JP10253825A JP25382598A JP2000083516A JP 2000083516 A JP2000083516 A JP 2000083516A JP 10253825 A JP10253825 A JP 10253825A JP 25382598 A JP25382598 A JP 25382598A JP 2000083516 A JP2000083516 A JP 2000083516A
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JP
Japan
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prepreg
fibers
rod
tape
titanium
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JP10253825A
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English (en)
Inventor
Takayuki Shiroki
貴之 白記
Atsushi Morita
篤 森田
Atsushi Saeki
淳 佐伯
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Shimano Inc
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造過程での取扱が安全であり良好な竿体の
調子を有する釣竿を提供する。また、意匠性にも優れる
釣竿を提供する。 【解決手段】 この釣竿の竿体1は、マンドレル100
に第1プリプレグテープ121〜第4プリプレグテープ
124を巻回し、これを焼成して製造される。これらの
プリプレグテープは、炭素繊維C及びチタン繊維Tを同
一方向に配向させ樹脂を含浸させたシート状のプリプレ
グを細いテープ状にしたものである。ここで、最も内側
に巻回される第1プリプレグテープ121は、テープの
長さ方向に炭素繊維C及びチタン繊維Tが配向されたも
のを用いて形成され、また、第2プリプレグテープ〜第
4プリプレグテープは、テープの幅方向に炭素繊維Cや
チタン繊維Tが配向されたものを用いて形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣りに用いる釣
竿に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿の竿体は、軽量でかつ耐衝撃性,屈
曲性等の機械的強度に優れるという特性が求められる。
そこで、従来の釣竿の竿体は、例えば、炭素繊維,ガラ
ス繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ
を芯材に巻回して焼成して製造される。
【0003】また、機械的強度をさらに向上させるべ
く、強化繊維を混入したプリプレグにさらに別の強化繊
維を加味して製造した竿体も知られている。このような
竿体は、例えば、炭素繊維に合成樹脂を含浸させたプリ
プレグ上にボロン繊維を所定の間隔を隔てて配列して一
体化させたプリプレグを製造し、またはボロン繊維を炭
素繊維とともに一定方向に配列させて合成絵樹脂を含浸
させてプリプレグを形成し、このプリプレグを芯材に巻
回して焼成し製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ボロン繊維が混入され
たプリプレグは製造時の取り扱いに十分な注意が必要で
ある。これは、竿体を製造する際に、プリプレグ端面に
露出するボロン繊維が作業者を傷付ける恐れがあるから
である。また、ボロン繊維,炭素繊維のような非金属繊
維のみで形成した竿体の湾曲した場合の調子はさらに改
良の余地がある。
【0005】さらに、従来のプリプレグには機械的強度
のみを求めており、ユーザの嗜好にあう意匠性に優れた
釣竿を竿体の素材であるプリプレグ自体から提供するに
は至っていない。本発明の課題は、製造過程での取扱が
安全であり良好な竿体の調子を有する釣竿を提供するこ
とにある。
【0006】また本発明の別の課題は、意匠性に優れる
釣竿を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1にかかる釣竿は、
非金属繊維及びチタン繊維が周方向に配列し合成樹脂が
含浸されたプリプレグ素材からなる内側層と、非金属繊
維及びチタン繊維が軸方向に配列し合成樹脂が含浸され
たプリプレグ素材からなり内側層の外周に形成された外
側層とを有する竿体を備えている。
【0008】この場合には、非金属繊維に加えてチタン
繊維が混入されたプリプレグによって竿体が形成されて
いる。チタン繊維は製造時においてプリプレグを所定の
形状に裁断しその端面に露出しても人体を傷付けること
は少なく、製造が容易かつ安全である。また、非金属繊
維及びチタン繊維が周方向に配向された内側層が竿体の
周方向の安定性をさらに向上させ、非金属繊維及びチタ
ン繊維が軸方向に配向された外側層が竿体の軸方向の安
定性をさらに向上させる。そして、魚を釣り上げる際の
竿体の調子が良好になり、釣竿の操作性が向上する。
【0009】なお、ここで用いる非金属繊維としては、
従来のプリプレグに用いられている非金属繊維を用いる
ことができ、例えば、炭素繊維,ガラス繊維,その他の
有機繊維等が挙げられる。発明2にかかる釣竿は、非金
属繊維に合成樹脂が含浸されたプリプレグ素材からなる
内側層と、非金属繊維及びチタン繊維に合成樹脂が含浸
されたプリプレグ素材からなり内側層の外周に形成され
た外側層とを有する竿体を備えている。
【0010】この場合には、非金属繊維に加えてチタン
繊維が混入されたプリプレグによって竿体が形成されて
いる。チタン繊維は製造時においてプリプレグを所定の
形状に裁断しその端面に露出しても人体を傷付けること
は少なく、製造が容易かつ安全である。また、外側層に
非金属繊維に加えてチタン繊維が配向されており、釣竿
の強度が向上するとともに魚を釣り上げる際の竿体の調
子が良好になり、釣竿の操作性が向上する。
【0011】発明3にかかる釣竿は、発明2の釣竿であ
って、外側層は内側層の外周の一部に形成されている。
この場合には、例えば、釣糸ガイドを取り付ける竿体の
外周の一部分や、竿受けで固定する船竿の竿体の竿元側
部分の一部分に、非金属繊維及びチタン繊維を含むプリ
プレグで形成した外側層が設けられている。釣糸ガイド
や竿受け等から竿体に対して局部的に大きな力が加わっ
た場合、チタン繊維を含む外側層がこの力に対抗して、
釣竿の耐久性が向上する。
【0012】発明4にかかる釣竿は、発明1〜3のいず
れかの釣竿であって、非金属繊維は繊維径が5〜50μ
mであり、チタン繊維は繊維径が50〜300μmであ
る。この場合には、所定の繊維径を有する非金属繊維及
びチタン繊維が竿体内に配向されており、釣竿の調子が
良好である。発明5にかかる釣竿は、発明1〜4のいず
れかの釣竿であって、チタン繊維は所定の間隔を隔てて
前記竿体周面に露出している。
【0013】この場合には、チタン繊維が竿体周面に露
出しており、外部からチタン繊維を目視可能である。こ
の結果、釣竿の機械的強度が向上するとともに、意匠性
も向上する。また、チタン繊維に酸化チタンによる皮膜
等を設けて様々な色彩を発色させると、さらに意匠性が
向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本
発明の第1実施形態を採用した釣竿は、図1に示すよう
に、複数の竿体を並継式に連結した竿体1と、竿体1の
竿元側端部に固定された竿元グリップ2と、竿元グリッ
プの穂先側に固定された前グリップ3と、竿元グリップ
2と前グリップ3との間に形成されリール5を脱着自在
に固定可能なリールシート4とを有している。この竿体
1は、後に詳しく説明するように、炭素繊維及びチタン
繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグをマンドレルに
巻回して焼成して得られた先細り筒状部材である。ま
た、竿体1にはリール5からの釣糸Lを挿通可能な釣糸
ガイド6が所定の間隔を隔てて複数設けられている。そ
して、リール5からの釣糸Lは順次釣糸ガイド6を通っ
て穂先側に導かれる。
【0015】竿体1は以下のように、炭素繊維及びチタ
ン繊維を含む複数のシート状プリプレグから製造され
る。まず、図2(a)に示すように、先細りのテーパが
形成された棒状部材であるマンドレル100の外周にワ
ックス等の離型剤Pを必要に応じて塗布する。この離型
剤Pの外周面に必要に応じてポリプロピレン等からなる
離型テープ110を巻回する。続いて、離型テープ11
0の外周面に、圧をかけながら複数のプリプレグテープ
121〜124を順次巻回する。これらのプリプレグテ
ープ121〜124は同一方向に配列された炭素繊維C
及びチタン繊維Tに合成樹脂を含浸させたシート状のプ
リプレグを細いテープ状にしたものである。この炭素繊
維Cはその径が5〜50μmであり、チタン繊維Tはそ
の径が50〜300μmである。ここで、最も内側に巻
回される第1プリプレグテープ121は、テープの長さ
方向に炭素繊維C及びチタン繊維Tが配向されたものを
用いて形成され、製造後の竿体1の周方向に炭素繊維C
およびチタン繊維Tが配向されることになる(この第1
プリプレグテープ121が内側層を形成することにな
る)。また、第2プリプレグテープ122〜第4プリプ
レグテープ124は、テープの幅方向に炭素繊維C及び
チタン繊維Tが配向されたものを用いて形成され、製造
後の竿体1の軸方向に炭素繊維Cおよびチタン繊維Tが
配向される(これら第2プリプレグテープ122〜第4
プリプレグテープ124が外側層を形成することにな
る)。
【0016】このようにして4層(必要に応じてさらに
複数のプリプレグを巻回してもよい)のプリプレグテー
プ121〜124を巻回した後、さらにその外周にポリ
エチレンテレフタレートやポリプロピレンからなる保護
用テープ(図示せず)を強く圧をかけながら巻回して竿
素材を製造する。このようにして得られた竿素材を焼成
した後、マンドレル100を抜き取り、保護用テープや
離型テープ110を順次剥離する。そして、両端を所望
の長さに切りそろえ、表面を平滑に研磨しさらに必要な
塗装を施して、図2(b)に示すような竿体1を製造す
る。その後、竿元グリップ2や釣糸ガイド6等を所定の
箇所に固定して釣竿を製造する。なお、これらのプリプ
レグテープ121〜124は焼成後一体化して竿体1を
形成するが、図では各プリプレグテープ121〜124
を別体として示している。
【0017】このように構成された釣竿では、炭素繊維
Cに加えてチタン繊維Tが混入されたプリプレグによっ
て竿体1が形成されている。製造時において、チタン繊
維Tは人体を傷付けることは少なく製造が容易である。
また、竿体1を構成する最内側の第1プリプレグ121
は炭素繊維C及びチタン繊維Tが竿体1の周方向に配向
されており、竿体1の周方向の安定性を向上させる。一
方、第1プリプレグ121の外側に配置される第2プリ
プレグ122〜124は炭素繊維C及びチタン繊維Tが
軸方向に配向されており、竿体1の軸方向の安定性を向
上させる。そして、これらのチタン繊維Tは弾性に優れ
竿体1の調子を良好なものとし、魚が仕掛けにかかった
場合の竿操作が容易になる。
【0018】[第2実施形態]以下、本発明の第2実施
形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の第2
実施形態を採用した釣竿は、図3に示すように、筒状の
竿体11と、竿体11の竿元側端部に取り付けられた竿
元グリップ12と、竿元グリップ12の穂先側に配置さ
れリール13を取付可能なリールシート14と、シール
シート14の穂先側に設けられた釣糸導入孔15と、竿
体11の穂先側端部に取り付けられたトップガイド16
とを有している。そして、リール13からの釣糸Lは釣
糸導入孔15から竿体11内に導入され、穂先側のトッ
プガイド16より外部に導かれている。
【0019】竿体11は、後に詳しく説明するように、
炭素繊維及びチタン繊維に樹脂を含浸させたシート状プ
リプレグをマンドレルに巻回して形成された穂先側が小
径のテーパ状でかつ筒状の部材であって、図4に示すよ
うに、内部には釣糸通路20が形成されている。また、
釣糸通路20の内周面には螺旋状に形成された凸状の釣
糸支持突起21を有している。上述のように竿体11は
先細りテーパ状であり、釣糸通路20も穂先側ほど小径
のテーパ状である。
【0020】この竿体11は以下のようにして製造され
る。図5(a)に示すように、まず、先細りのテーパが
形成された棒状部材であるマンドレル100の外周にワ
ックス等の離型剤Pを必要に応じて塗布する。この離型
剤Pの外周面にポリプロピレン等からなる離型テープ1
10を巻回し、その外周に成型テープ111を螺旋状に
所定の間隔を隔てて巻回する。さらに、成型テープ11
1の外周にポリプロピレン等からなる第2離型テープ1
12を巻回する。
【0021】続いて、第2離型テープ112の外周面
に、圧をかけながら複数のプリプレグテープ131〜1
34を順次巻回する。これらのプリプレグテープのう
ち、内側に位置する第1プリプレグテープ131及び最
外側の第4プリプレグ134は、炭素繊維C及びチタン
繊維Tを同一方向に配向させ樹脂を含浸させたシート状
のプリプレグを細いテープ状にしたものである。一方、
第2,第3プリプレグテープ132,133は、炭素繊
維Cに樹脂を含浸させたシート状のプリプレグを細いテ
ープ状にしたものである。ここで、最も内側に巻回され
る第1プリプレグテープ131は、テープの長さ方向に
炭素繊維C及びチタン繊維Tが配向されたものを用いて
形成され、形成される釣糸支持突起21の螺旋方向にほ
ぼ一致するように炭素繊維Cが配向される。また、第2
プリプレグテープ132〜第4プリプレグテープ134
は、テープの幅方向に炭素繊維Cやチタン繊維Tが配向
されたものを用いて形成され、繊維が竿体11の軸方向
に配向される。
【0022】このようにして4層のプリプレグテープ1
31〜134を巻回した後、さらにその外周にポリエチ
レンテレフタレートやポリプロピレンからなる保護用テ
ープ(図示せず)を強く圧をかけながら巻回して竿素材
を製造する。このようにして得られた竿素材を焼成した
後、マンドレル100を抜き取り、保護用テープや離型
テープ110,112、さらに成型テープ111を順次
剥離する。そして、両端を所望の長さに切りそろえ、表
面を平滑に研磨しさらに必要な塗装を施して、図5
(b)に示すような、内周面に螺旋状の釣糸支持突起2
1を備えた釣糸通路20を有する竿体11を製造する。
【0023】このように構成された釣竿では、竿体11
を構成する最外側の第4プリプレグ134が炭素繊維C
に加えてチタン繊維Tが配向されており、竿体11の強
度が向上するとともに魚を釣り上げる際の竿体の調子が
良好になる。また、釣糸支持突起21を形成する最内側
の第1プリプレグ131にも炭素繊維Cに加えてチタン
繊維Tが配向されており、釣糸支持突起21の耐久性も
向上する。
【0024】[第3実施形態]以下、本発明の第3実施
形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の第3
実施形態を採用した釣竿の竿体31は、図6及び図7に
示すように、炭素繊維Cに合成樹脂を含浸させて形成し
た内部側に配置されたプリプレグ141〜143と、プ
リプレグ141〜143の外側に炭素繊維Cに合成樹脂
を含浸させさらにチタン繊維Tを外周面に所定の間隔を
隔てて配列させたプリプレグ144とから形成されてい
る。
【0025】なお、その他の構成は第1実施形態と同様
であり、説明を省略する。この竿体31は以下のように
製造される。まず、図6に示すように、先細りのテーパ
が形成された棒状部材であるマンドレル100の外周に
ワックス等の離型剤Pを必要に応じて塗布する。この離
型剤Pの外周面に必要に応じてポリプロピレン等からな
る離型テープ110を巻回する。続いて、離型テープ1
10の外周面に、圧をかけながら複数のプリプレグテー
プ141〜144を順次巻回する。これらのプリプレグ
テープ141〜143は同一方向に配列された炭素繊維
Cに合成樹脂を含浸させたシート状のプリプレグを細い
テープ状にしたものである。また、プリプレグテープ1
44は、炭素繊維Cに合成樹脂を含浸させ、さらにチタ
ン繊維Tをその外周面に所定の間隔を隔てて配列させた
シート状のプリプレグを細いテープ状にしたものであ
る。なお、このチタン繊維Tは酸化チタン等の皮膜が施
されている。
【0026】ここで、最も内側に巻回される第1プリプ
レグテープ141は、テープの長さ方向に炭素繊維Cが
配向されたものを用いて形成され、製造後の竿体1の周
方向に炭素繊維Cが配向されることになる。また、第2
プリプレグテープ142〜第4プリプレグテープ144
は、テープの幅方向に炭素繊維C及びチタン繊維Tが配
向されたものを用いて形成され、製造後の竿体31の軸
方向に炭素繊維Cおよびチタン繊維Tが配向される。
【0027】このようにして4層のプリプレグテープ1
41〜144を巻回した後、さらにその外周にポリエチ
レンテレフタレートやポリプロピレンからなる保護用テ
ープ(図示せず)を強く圧をかけながら巻回して竿素材
を製造する。このようにして得られた竿素材を焼成した
後、マンドレル100を抜き取り、保護用テープや離型
テープ110を順次剥離する。そして、両端を所望の長
さに切りそろえ、表面を平滑に研磨しさらに必要な塗装
を施して、竿体31を製造する。
【0028】このように構成された釣竿では、炭素繊維
Cに加えてチタン繊維Tが混入されたプリプレグによっ
て竿体1が形成されている。製造時においてこのプリプ
レグ141〜144をマンドレル100に巻回する際
に、チタン繊維Tが人体を傷付けることは少なく製造が
容易である。そして、これらのチタン繊維Tは弾性に優
れ竿体31の調子を良好なものとし、魚が仕掛けにかか
った場合の竿操作が容易になる。
【0029】また、チタン繊維Tが竿体31の外周に露
出しており、外部からチタン繊維Tを目視可能であり、
釣竿の機械的強度が向上するとともに意匠性も向上す
る。また、チタン繊維Tに酸化チタンによる皮膜等を設
けているので様々な色彩を発色し、さらに意匠性が向上
するとともに耐候性にも優れる。 [第4実施形態]以下、本発明の第4実施形態について
図面を参照しつつ説明する。
【0030】本発明の第4実施形態を採用した釣竿の釣
糸ガイド6は、図8に示すように、金属製のリング状部
材であるリング部51と、リング部51からその周方向
外方に連続して形成されリング部51を支持する脚部5
2と、脚部52の先端をほぼ90度に折り曲げて形成さ
れた固定部53とを有している。リング部51は、例え
ば、Ti合金やTi−Ni合金等の金属からなる部材で
あって、リング部51のリング状内周には硬質セラミッ
ク製のセラミックリング54がはめ込まれて固定されて
いる。また、脚部52はリング部51の下部を2点で支
持するように左右1対で形成され、この左右1対の脚部
52の先端部は1つにまとまって折り曲げられている。
この脚部52の先端部分が竿体1の周面に配置され固定
されており、固定部53となっている。
【0031】図9に示すように、竿体1の周面上の所定
の位置には補助用層外側層151が形成されている。こ
の補助用外側層151は炭素繊維Cおよびチタン繊維T
が竿体1の周方向に配列するように配向させて合成樹脂
含浸させたプリプレグから形成され、竿体1と一体形成
されている。そして、固定部53は、巻糸60及び巻糸
60に含浸されたエポキシ樹脂61によって竿体1の補
助用外側層151上に固定されている。
【0032】この固定部53は具体的には以下の手順で
竿体1に固定されている。即ち、ナイロン繊維等から形
成された糸部材である巻糸60を、固定部53を竿体1
の補助用外側層151上に配置した状態で固定部53と
竿体1とを複数回巻回して固定する。この巻糸60には
巻回後にエポキシ樹脂61が含浸され、巻糸60同士及
び巻糸60と固定部53,補助用外側層151とを十分
に密着させて固定する。
【0033】このように構成された釣竿では、釣糸ガイ
ド6を取り付ける竿体1の外周の一部分に設けた炭素繊
維C及びチタン繊維Tを含むプリプレグで形成した補助
用外側層151が、釣糸ガイド6から竿体1に局部的に
大きな力がかかった際に釣竿が破損するのを抑える。ま
た、補助用外側層151は竿体1と一体化されており、
竿体1の強度を部分的に十分向上させることができる。
【0034】[他の実施形態] (a)炭素繊維に代えて、ガラス繊維や他の有機繊維を
用いてもよい。 (b)ロッドホルダーに固定する船竿の竿元側の一部に
補助用外側層を形成してもよい。 (c)チタン繊維を竿体1の外周面に露出させる際に
は、チタン繊維を例えば螺旋状に配置してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明にかかる釣竿は、チタン繊維を含
むプリプレグより製造された竿体を有しており、製造過
程での取扱が安全であり竿体の調子も良好である。ま
た、意匠性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体
図。
【図2】図1の釣竿の竿体の製造工程を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態を採用した釣竿の全体
図。
【図4】図3の釣竿の竿体の断面図。
【図5】図3の釣竿の竿体の製造工程を示す図。
【図6】本発明の第3実施形態を採用した釣竿の竿体の
製造工程を示す図。
【図7】図6のVII−VII断面図。
【図8】本発明の第4実施形態を採用した釣竿の釣糸ガ
イドの拡大図。
【図9】図8の釣糸ガイドの固定部付近の拡大断面図。
【符号の説明】
1,11竿体 6 釣糸ガイド 20 釣糸通路 21 釣糸支持突起 51 リング部 52 脚部 53 固定部 54 セラミックリング 60 巻糸 61 エポキシ樹脂 100 マンドレル 110 離型テープ 111 成型テープ 112 第2離型テープ 151 補強用外側層 C 炭素繊維 L 釣糸 P 離型剤 T チタン繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 淳 大阪府堺市老松町3丁77番地 株式会社シ マノ内 Fターム(参考) 2B019 AA14 AB04 AB15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非金属繊維及びチタン繊維が周方向に配列
    し合成樹脂が含浸されたプリプレグ素材からなる内側層
    と、非金属繊維及びチタン繊維が軸方向に配列し合成樹
    脂が含浸されたプリプレグ素材からなり前記内側層の外
    周に形成された外側層とを有する竿体を備えた釣竿。
  2. 【請求項2】非金属繊維に合成樹脂が含浸されたプリプ
    レグ素材からなる内側層と、非金属繊維及びチタン繊維
    に合成樹脂が含浸されたプリプレグ素材からなり前記内
    側層の外周に形成された外側層とを有する竿体を備えた
    釣竿。
  3. 【請求項3】前記外側層は前記内側層の外周の一部に形
    成されている、請求項2に記載の釣竿。
  4. 【請求項4】前記非金属繊維は繊維径が5〜50μmで
    あり、前記チタン繊維は繊維径が50〜300μmであ
    る、請求項1〜3のいずれかに記載の釣竿。
  5. 【請求項5】前記チタン繊維は所定の間隔を隔てて前記
    本体部周面に露出している、請求項1〜4のいずれに記
    載の釣竿。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406662B1 (ko) * 2000-10-30 2003-11-21 신우상사주식회사 낚싯대용 샤프트

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406662B1 (ko) * 2000-10-30 2003-11-21 신우상사주식회사 낚싯대용 샤프트

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