JP2019210162A - 半導体基板構造体及びパワー半導体装置 - Google Patents

半導体基板構造体及びパワー半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高温環境下でも接合強度が安定で信頼性の高い半導体基板構造体及びこの半導体基板構造体を備えるパワー半導体装置を提供する。【解決手段】半導体基板構造体1は、基板10SBと、基板10SB上に配置された表面粗さ改善層16Rと、基板10SBと表面粗さ改善層16Rを介して常温接合若しくは拡散接合される単結晶体12とを備える。表面粗さ改善層16Rは、基板10SBと同種の材料を備えていても良く、単結晶体12は、表面粗さ改善層16Rと同種の材料を備えていても良い。【選択図】図5

Description

本実施の形態は、半導体基板構造体及びパワー半導体装置に関する。
近年、Si半導体やGaAs半導体に比べてバンドギャップエネルギーが広く、高電界耐圧性能を有するため、高耐圧化、大電流化、低オン抵抗化、高効率化、低消費電力化、高速スイッチング等を実現できるシリコンカーバイド(SiC:Silicon Carbide:炭化ケイ素)半導体が注目されている。SiCは、その低消費電力性能のために炭酸ガス(CO2)の発生を削減可能であることから、環境保護の点でも注目されている。
最近では、SiCデバイスは、例えば、空気調節装置(エアコン)、太陽光発電システム、自動車システムや列車・車両システム等数多くの応用分野に適用されている。
特許第5628530号公報
単結晶ウェハと多孔質な支持基板の貼付けでは、支持基板の表面の凹部や内部の空洞の影響で支持基板の表面の平坦性を得ることが難しいため、十分な接合強度を得ることができない。そこで、単結晶ウェハと多孔質な支持基板の界面に接着剤や溶融材料を冷却固定化して研磨する方法が考案されている。しかし、接着剤が分解するような高温雰囲気下での接合は難しい。また、溶融材料として、安定な液相を形成することが難しい材料を採用することも難しい。
本実施の形態は、高温環境下でも接合強度が安定で信頼性の高い半導体基板構造体及びこの半導体基板構造体を備えるパワー半導体装置を提供する。
本実施の形態の一態様によれば、基板と、前記基板上に配置された表面粗さ改善層と、前記基板と前記表面粗さ改善層を介して常温接合される単結晶体とを備える、半導体基板構造体。
本実施の形態の他の態様によれば、基板と、前記基板上に配置された表面粗さ改善層と、前記基板と前記表面粗さ改善層を介して拡散接合される単結晶体とを備える、半導体基板構造体が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、上記の半導体基板構造体を備える、パワー半導体装置が提供される。
本実施の形態によれば、高温環境下でも接合強度が安定で信頼性の高い半導体基板構造体及びこの半導体基板構造体を備えるパワー半導体装置を提供することができる。
基本技術に係る半導体基板構造体の説明であって、(a)単結晶体上に多結晶体を配置した構成の模式的断面構造図、(b)単結晶体と多結晶体を接合した理想的な構成の模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法の説明図であって、SiC多結晶体の模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法の説明図であって、SiC多結晶体上に表面粗さ改善層を形成する一工程の模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法の説明図であって、SiC多結晶体上に表面粗さ改善層を介してSiCエピタキシャル成長層を接合する一工程の模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の模式的断面構造図。 (a)本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の別の模式的断面構造図、(b)本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の更に別の模式的断面構造図。 (a)本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の更に別の模式的断面構造図、(b)本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の更に別の模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な常温接合の説明であって、(a)汚染物で覆われている第1基板の模式図、(b)汚染物で覆われている第2基板の模式図、(c)汚染物で覆われている第1基板表面のエッチング工程の模式図、(d)汚染物で覆われている第2基板表面のエッチング工程の模式図、(e)清浄化された第1基板活性表面と清浄化された第2基板活性表面間に結合手が形成される工程の模式図、(f)第1基板活性表面と第2基板活性表面が常温接合される工程の模式図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な拡散接合法の説明図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な拡散接合法の説明であって、(a)基板上に接合材を配置した状態の模式図、(b)図10(a)の状態で、加圧・加熱工程を実施し、ボイドを有する拡散接合を形成した状態の模式図、(c)更に加圧・加熱工程を実施し、ボイドフリーの拡散接合を形成した状態の模式図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な固相拡散接合法の説明であって、(a)基板上にインサート金属層を介して接合材を配置した状態の模式図、(b)図11(a)の状態で、加圧・加熱工程を実施し、固相拡散接合を形成した状態の模式図、(c)更に加圧・加熱工程を実施し、固相拡散接合を形成した状態の模式図。 セラミックスの結晶状態の説明図であって、(a)多結晶体の模式図、(b)アモルファス非晶質固体の模式図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の多結晶体(SiC焼結体)の製造装置の模式図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体に適用可能なグラファイト基板の模式的鳥瞰構成図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体に適用可能なグラファイト基板の一例であって、(a)XY配向のグラファイト基板の模式的鳥瞰構成図、(b)XZ配向のグラファイト基板の模式的鳥瞰構成図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体を用いて作製したショットキーバリアダイオードの模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体を用いて作製したトレンチゲート型MOSFETの模式的断面構造図。 本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体を用いて作製したプレーナゲート型MOSFETの模式的断面構造図。 (a)比較例に係る半導体基板構造体(ウェハ)の模式的鳥瞰構成図、(b)本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体(ウェハ)の模式的鳥瞰構成図。 (a)本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体のSiCエピタキシャル基板に適用可能な4H−SiC結晶のユニットセルの模式的鳥瞰構成図、(b)4H−SiC結晶の2層部分の模式的構成図、(c)4H−SiC結晶の4層部分の模式的構成図。 図21(a)に示す4H−SiC結晶のユニットセルを(0001)面の真上から見た模式的構成図。
次に、図面を参照して、本実施の形態について説明する。以下に説明する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚みと平面寸法との関係等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものではない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
基本技術に係る半導体基板構造体であって、単結晶体上に多結晶体を配置した構成の模式的断面構造は、図1(a)に示すように表される。また、単結晶体と多結晶体を接合した理想的な構成の模式的断面構造は、図1(b)に示すように表される。
図1では、単結晶体は、SiCエピタキシャル成長層(SiC−epi)12、多結晶体は、SiC焼結体(SiCSB)10SBの例が示されている。SiC多結晶体10SBは、複数のボイド13と、複数のSiC多結晶グレイン15を備える。ボイドの形状は、図1では、略円形を有する例が示されているが、この形状に限るものではなく、楕円形状他様々な形状を取り得る。
SiC多結晶体10SBでは、図1(a)に示すように、表面の凹部や内部の空孔があるため、単結晶体と多結晶体を直接接合しても、表面粗さの低減が難しい。従って、図1(b)に示すような理想的な半導体基板構造体を得ることが難しく、接合強度も低い。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法であって、SiC多結晶体10SBの模式的断面構造は、図2に示すように表される。
SiC多結晶体10SB上に表面粗さ改善層16Rを形成する一工程の模式的断面構造は、図3に示すように表される。
SiC多結晶体10SB上に表面粗さ改善層16Rを介してSiCエピタキシャル成長層12を接合する一工程の模式的断面構造は、図4に示すように表される。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1の模式的断面構造は、図5に示すように表される。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法においては、SiC焼結体10SB表面を、例えば、化学的気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法で形成したCVD膜からなる表面粗さ改善層16Rでキャップし、接合する面の表面粗さRaを、例えば、1nm以下とする。表面粗さRaを1nm以下とする技術としては、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)技術や機械的研磨(MP:Mechanical Polishing)技術を適用可能である。
図3に示すように、SiC焼結体10SB表面の凹部を表面粗さ改善層16Rで埋め込み、更に、表面粗さ改善層16Rの表面の研磨することによって、表面粗さ改善層16R内部のボイド(空孔)13が露出しない表面を形成可能である。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1は、図5に示すように、基板10SBと、基板10SB上に配置された表面粗さ改善層16Rと、表面粗さ改善層16Rを介して基板10SBと常温接合される単結晶体12とを備える。ここで、常温接合には、表面活性化接合、プラズマ活性化接合、及び原子拡散接合から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類が含まれる。
また、基板10SBと単結晶体12は、拡散接合されていても良い。
常温接合を利用する場合は、基板表面の表面粗さRaを約1nm以下にする。その結果、組成が異なる表面粗さ改善層16Rの厚さは、約1nm〜10μm程度とする。
拡散接合を利用する際は、材料や接合温度により、基板表面の表面粗さは粗くても良い。原子拡散を利用するために原子拡散して組成勾配が異なる表面粗さ改善層16Rの厚さは、約1nm〜10μm程度である。
単結晶体12は、単結晶ウェハ、エピタキシャル成長層であっても良い。
また、単結晶体12は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
また、単結晶体12は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
また、基板10SBは、焼結体、BN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、及びグラファイトの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。ここで、焼結体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。また、焼結体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。
表面粗さ改善層16Rは、CVD法で形成したCVD膜を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、ゾルゲル(SOL−GEL)法若しくはディップ(DIP)法で形成した膜を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、基板10SBと同種の材料を備えていても良い。
また、単結晶体12は、表面粗さ改善層16Rと同種の材料を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、金属層を備えていても良い。
ここで、金属層は、Al、Co、Ni、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、及びAuの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rの厚さは、1nm以上を備えていても良い。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体では、接着剤や溶融材料を利用せずに、化学反応で表面粗さ改善層を形成するので、表面粗さ改善層を基板材料と同種の材料で形成することが可能となる。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体では、高温安定な材料を利用することができる。例えばSiCでは高温の半導体プロセスでも溶けたり、分解したりしないので、利用することが可能となる。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体では、被接合材料と同じ材料を利用することが可能となるので、熱膨張率や電気伝導率や熱伝導率や機械的特性の差や調整の必要が無くなり、特性向上、開発時間短縮、信頼性の向上を図ることができる。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の模式的断面構造は、図6(a)に示すように表され、半導体基板構造体の別の模式的断面構造は、図6(b)に示すように表される。
図6(a)及び図6(b)の例では、エピタキシャル成長層12がSiCエピタキシャル成長層、基板10SBがSiC焼結体10SBの例が示されている。更に、図6(a)の例では、SiC焼結体10SBは、支持基板10SU上に配置されている。
支持基板10SUは、焼結体、BN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、及びグラファイトの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。ここで、支持基板10SUを構成する焼結体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。また、焼結体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。
また、図6(a)及び図6(b)に示すように、基板10SBとエピタキシャル成長層12は、表面粗さ改善層(SRI)16Rを介して常温接合若しくは拡散接合されている。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体では、表面粗さ改善層を介してSiC多結晶体とSiCエピタキシャル成長層を接合可能であり、接着剤が分解するような高温環境下でも安定な接合を形成可能である。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の更に別の模式的断面構造は、図7(a)に示すように表され、半導体基板構造体の更に別の模式的断面構造は、図7(b)に示すように表される。
図7(a)の例では、SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層(SiC−epi)12は、表面粗さ改善層としてアモルファスSiC16RSを介して、常温接合若しくは拡散接合されている。図7(b)の例では、SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層12は、表面粗さ改善層として金属層16RMを介して、常温接合若しくは拡散接合されている。
ここで、金属層は、Al、Co、Ni、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、及びAuの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
(常温接合技術)
常温接合技術には、表面活性化接合技術、プラズマ活性化接合技術、原子拡散接合技術等が含まれる。常温接合技術は、真空中で高速原子ビーム等を用いて固体表面の酸化物や吸着分子をスパッタリング効果により除去して表面を活性化した後、活性な表面同士を接触させ、常温で原子間結合を形成する技術である。常温接合技術では、接合面を真空中で表面処理することにより、表面の原子を化学結合を形成しやすい活性な状態とする。常温接合技術は、接合の妨げになる表面層を除去することにより、表面の原子の結合手同士を直接結合させ強固な接合を形成する。常温接合技術を用いることにより多くの材料を常温で接合可能である。
半導体材料としては、例えば、Si、SiC、GaAs、InP、GaP、InAs等の同種接合及びこれら相互の異種材料接合に適用可能である。単結晶酸化物としては、Si/LiNbO3、Si/LiTaO3、Si/Gd3Ga512、Si/Al23(サファイア)等に適用可能である。金属としては、Au、Pt、Ag、Cu、Al、Sn、Pb、Zn、半田のバルク材、箔、バンプ等に適用可能である。他に、Au、Pt、Cu、Alを基板上に作製した膜材等に適用可能である。また、金属/セラミクス構造としては、Al/Al23、Al/窒化ケイ素、Al/SiC、Al/AlN等のAlの異種材料接合等に適用可能である。
常温接合技術では、接合する面が清浄で、原子レベルで平滑であることが必要である。従って、接合する面の表面粗さRaは、例えば、1nm以下であることが望ましい。表面粗さRaを1nm以下とする技術としては、CMP技術やMP技術を適用可能である。また、イオンビームを中性化したアルゴンの高速原子ビーム照射技術等を適用しても良い。
表面層の除去には、例えば、イオンビームやプラズマ等によるスパッタエッチングを適用可能である。スパッタエッチング後の表面は周囲の気体分子とも反応しやすい状態にある。イオンビームにはアルゴン等の不活性ガスが用いられ、またプロセスは高真空に排気した真空チャンバー中で行う。スパッタエッチング後の結合手を持った原子が露出している表面は、他の原子との結合力が大きい活性な状態にあり、これらを接合することで常温で強固な接合を得ることができる。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な常温接合の説明であって、汚染物層200Cで覆われている第1基板200は、模式的に図8(a)に示すように表され、汚染物層300Cわれている第2基板300は、模式的に図8(b)に示すように表される。
汚染物層200Cで覆われている第1基板表面のエッチング工程は、模式的に図8(c)に示すように表され、汚染物層300Cで覆われている第2基板表面のエッチング工程は、模式的に図8(d)に示すように表される。ここで、エッチング工程は、アルゴンの高速イオンビーム発生装置400から高速原子ビーム照射して、実施している。
更に、清浄化された第1基板活性表面と清浄化された第2基板活性表面間に結合手BDが形成される様子は、模式的に図8(e)に示すように表され、第1基板活性表面と第2基板活性表面が常温接合される工程は、模式的に図8(f)に示すように表される。ここで、図8(c)〜図8(f)までの工程は、すべて高真空状態で実施される。
ここで、第1基板は、例えば、本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1のエピタキシャル成長層12であり、第2基板は、例えば、本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1の基板10であっても良い。
尚、常温接合技術において、清浄化された第1基板活性表面と清浄化された第2基板活性表面間に表面粗さ改善層を配置し、表面粗さ改善層を介して、第1基板活性表面と第2基板活性表面を常温接合することも可能である。表面粗さ改善層は、CVD法で形成したCVD膜を備えていても良い。また、表面粗さ改善層は、基板と同種の材料を備えていても良い。被接合層は、表面粗さ改善層と同種の材料を備えていても良い。また、表面粗さ改善層としては、アモルファスSiCを適用しても良く、金属層を適用しても良い。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法によれば、接合界面のダメージが少ないため、高い歩留りによる生産性を得ることができる。
(拡散接合技術)
拡散接合技術とは、母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して、接合面に生じる原子の拡散を利用して接合する技術である。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な拡散接合法の説明図は、図9に示すように表される。
拡散接合する際は、接合する材料同士を密着させ、真空や不活性ガス中等の制御された雰囲気中で、加熱・加圧する。加熱温度THは、例えば、約200℃〜350℃程度であり、加圧圧力Pは、例えば、約10MPa〜80MPa程度である。
図9に示す例では、SiC多結晶体10SBと、SiCエピタキシャル成長層12とを加熱・加圧することで、拡散接合する例が示されている。図9に示す例では、接合界面にボイドVDを有する例が示されている。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な拡散接合法の説明であって、基板としてSiC多結晶体10SBを適用し、SiC多結晶体10SB上に接合材としてSiCエピタキシャル成長層12を配置した構成は、模式的に図10(a)に示すように表される。SiC多結晶体10SBは、複数のSiC多結晶グレイン15を備える。
図10(a)の構成で、加圧・加熱工程を実施した構成は、模式的に図10(b)に示すように表され、図10(b)の構成で、更に加圧・加熱工程を実施し、拡散接合を進行した構成は、模式的に図10(c)に示すように表される。図10(b)は、拡散接合界面にボイドVDする例であり、図10(c)は、ボイドフリーの拡散接合を形成した例である。図10(a)〜図10(c)に示すように、拡散接合では、接合の進行と共に、接合部のボイドが消滅する。
尚、拡散接合において、表面粗さ改善層16Rを介して、基板と接合材を接合することも可能である。表面粗さ改善層16Rとしては、図7(a)に示したように、接合の促進のために接合面間にアモルファスSiC16RSを適用しても良く、図7(b)に示したように、金属層16RMを適用しても良い。この金属層16RMは、インサート金属層と呼ばれる。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の製造方法に適用可能な固相拡散接合法の説明であって、基板上にインサート金属層16RMを介して接合材を配置した構成は、模式的に図11(a)に示すように表される。基板としてSiC多結晶体10SBを適用し、接合材としてSiCエピタキシャル成長層12を適用している。
図11(a)の構成で、加圧・加熱工程を実施し、固相拡散接合を形成した構成は、模式的に図11(b)に示すように表され、図11(b)の構成で、更に加圧・加熱工程を実施し、固相拡散接合を進行した構成は、模式的に図11(c)に示すように表される。固相拡散接合ではインサート金属層16RMが、固相状態で接合する。
拡散接合や固相拡散接合では、接合工程中に接合面での清浄化と密着化が促進され、清浄化と密着化が同時に進行している。拡散接合における清浄化過程及び密着化過程は共に、拡散現象に起因している。
表面粗さ改善層としてアモルファスSiC16RSを適用する場合には、アモルファスSiCは、溶融して接合を形成することから、液相拡散接合或いはTLP(Transient Liquid Phase Diffusion Bon ding)接合が形成される。
(セラミックスの結晶状態)
セラミックスの結晶状態の説明図であって、多結晶体の例は、模式的に図12(a)に示すように表され、アモルファス非晶質固体の例は、模式的に図12(b)に示すように表される。ここで、SiC多結晶体の結晶状態は、結晶質固体であり、模式的に図12(a)と同様に表され、一方アモルファスSiCの結晶状態は、非晶質固体であり、模式的に図12(b)と同様に表される。
(SiC焼結体の製造装置)
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の多結晶体(SiC焼結体)製造装置500は、模式的に図13に示すように表される。多結晶体(SiC焼結体)製造装置500の内部500Aは、数Pa程度の真空雰囲気若しくはAr/N2ガス置換されている。
多結晶体(SiC焼結体)製造装置500は、ホットプレス焼結(HP:Hot Press))による固体圧縮焼結法を採用している。粉体若しくは固体のSiC多結晶体材料940を充填したグラファイト(黒鉛)製焼結型(グラファイトダイ)900を、加圧しながら加熱する。グラファイトダイ900には、熱電対若しくは放射温度計920が収納されている。
グラファイトダイ900は、グラファイトバンチ800A・800B及びグラファイトスペーサ700A・700Bを介して加圧軸600A・600Bに接続されている。加圧軸600A・600B間に加圧することにより、SiC多結晶体材料940を加圧・加熱する。加熱温度は、例えば、約200℃〜350℃程度であり、加圧圧力Pは、例えば、最大約50MPa程度である。尚、ホットプレス焼結(HP)以外には、放電プラズマ焼結(SPS:Spark Plasma Sintering)を適用して良い。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体の多結晶体(SiC焼結体)製造装置500によれば、加熱範囲が限定されるため、電気炉等の雰囲気加熱よりも急速昇温・冷却が可能である(数分〜数時間)。加圧ならびに急速昇温により、粒成長を抑制した緻密なSiC焼結体の作製が可能である。また、焼結だけでなく、焼結接合・多孔質体燒結等にも適用可能である。
(グラファイト基板)
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1は、図14に示すように、グラファイト基板10GFと、上に配置された表面粗さ改善層16Rと、表面粗さ改善層16Rを介して、グラファイト基板10GFと常温接合される単結晶体12とを備える。ここで、常温接合には、表面活性化接合、プラズマ活性化接合、及び原子拡散接合から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類が含まれる。
また、グラファイト基板10GFと単結晶体12は、拡散接合されていても良い。
常温接合を利用する場合は、グラファイト基板10GF表面の表面粗さRaを約1nm以下にする。その結果、組成が異なる表面粗さ改善層16Rの厚さは、約1nm〜10μm程度とする。
拡散接合を利用する際は、材料や接合温度により、表面粗さは粗くても良い。原子拡散を利用するために原子拡散して組成勾配が異なる表面粗さ改善層16Rの厚さは、約1nm〜10μm程度である。
単結晶体12は、単結晶ウェハ、エピタキシャル成長層であっても良い。
また、単結晶体12は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
また、単結晶体12は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
また、基板10SBは、焼結体、BN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、及びグラファイトの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。ここで、焼結体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。また、焼結体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。
表面粗さ改善層16Rは、CVD法で形成したCVD膜を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、ゾルゲル(SOL−GEL)法若しくはディップ(DIP)法で形成した膜を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、グラファイト基板10GFと同種の材料を備えていても良い。
単結晶体12は、表面粗さ改善層16Rと同種の材料を備えていても良い。
ここで、表面粗さ改善層16Rは、金属層を備えていても良い。
金属層は、Al、Co、Ni、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、及びAuの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類層を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを備えていても良い。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1に適用可能なグラファイト基板10GFは、図15に示すように、グラファイトシートGS1・GS2・GS3・…・GSnの積層構造を備える。n層からなる各面のグラファイトシートGS1・GS2・GS3・…・GSnは、1つの積層結晶構造の中に多数の六方晶系の共有結合を有し、各面のグラファイトシートGS1・GS2・GS3・…・GSn間がファンデルワールス力によって結合される。
炭素系異方伝熱材料であるグラファイト基板10GFは、炭素原子の六角形網目構造の層状結晶体であって、熱伝導も異方性を持っており、図15に示すグラファイトシートGS1・GS2・GS3・…・GSnは、結晶面方向(XY面上)に対して、Z軸の厚さ方向よりも大きな熱伝導度(高い熱伝導率)を有する。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1に適用可能なグラファイト基板10GFの一例であって、XY配向のグラファイト基板10GF(XY)の模式的鳥瞰構成は、図16(a)に示すように表され、XZ配向のグラファイト基板10GF(XZ)の模式的鳥瞰構成は、図16(b)に示すように表される。
グラファイト基板10GFにおいては、配向の異なる2種類のグラファイト基板10GF(XY)・10GF(XZ)の使用が可能である。
グラファイト基板10GFには、厚み方向よりも面方向に熱伝導率が高いXY配向(第1の配向)を有するグラファイト基板10GF(XY)と、面方向よりも厚み方向に熱伝導率が高いXZ配向(第2の配向)を有するグラファイト基板10GF(XZ)とがある。図16(a)に示すように、XY配向を有するグラファイト基板10GF(XY)は、例えば、X=1500(W/mK)、Y=1500(W/mK)、Z=5(W/mK)の熱伝導率を備える。一方、図16(b)に示すように、XZ配向を有するグラファイト基板10GF(XZ)は、例えば、X=1500(W/mK)、Y=5(W/mK)、Z=1500(W/mK)の熱伝導率を備える。
以上の本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1は、例えば、各種SiC半導体素子の製造に利用することができる。以下では、それらの一例として、SiCショットキーバリアダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)、SiCトレンチゲート(T:Trench)型金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、及びSiCプレーナゲート型MOSFETの例を示す。
(SiC−SBD)
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体を用いて作製したSiC−SBD21は、図17に示すように、SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層12とからなる半導体基板構造体1を備える。SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層12との間には、表面粗さ改善層16Rを備える。
SiC焼結体10SBは、n+型(不純物密度が、例えば、約1×1018cm-3〜約1×1021cm-3)にドーピングされ、SiCエピタキシャル成長層12は、n-型(不純物密度が、例えば、約5×1014cm-3〜約5×1016cm-3)にドーピングされている。
また、SiCエピタキシャル成長層12は、4H−SiC、6H−SiC、2H−SiC、若しくは3C−SiCのいずれかの材料で構成されていても良い。
また、SiC焼結体10SBの代わりにBN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、若しくはグラファイトのいずれかを備えていても良い。
n型ドーピング不純物としては、例えば、N(窒素)、P(リン)、As(ひ素)等を適用可能である。
p型ドーピング不純物としては、例えば、TMA等を適用可能である。
SiC焼結体10SBの裏面は、その全域を覆うようにカソード電極22を備え、カソード電極22はカソード端子Kに接続される。
また、SiCエピタキシャル成長層12の表面100(例えば、(0001)Si面)は、SiCエピタキシャル成長層12の一部を活性領域23として露出させるコンタクトホール24を備え、活性領域23を取り囲むフィールド領域25には、フィールド絶縁膜26が形成されている。
フィールド絶縁膜26は、SiO2(酸化シリコン)からなるが、窒化シリコン(SiN)等、他の絶縁物からなっていてもよい。このフィールド絶縁膜26上には、アノード電極27が形成され、アノード電極27はアノード端子Aに接続される。
SiCエピタキシャル成長層12の表面100近傍(表層部)には、アノード電極27に接するようにp型のJTE(Junction Termination Extension)構造28が形成されている。JTE構造28は、フィールド絶縁膜26のコンタクトホール24の内外に跨るように、コンタクトホール24の輪郭に沿って形成されている。
(SiC−TMOSFET)
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体を用いて作製したトレンチゲート型MOSFET31は、図18に示すように、SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層12とからなる半導体基板構造体1を備える。SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層12との間には、表面粗さ改善層16Rを備える。
SiC焼結体10SBは、n+型(不純物密度が、例えば、約1×1018cm-3〜約1×1021cm-3)にドーピングされ、SiCエピタキシャル成長層12は、n-型(不純物密度が、例えば、約5×1014cm-3〜約5×1016cm-3)にドーピングされている。
また、SiCエピタキシャル成長層12は、4H−SiC、6H−SiC、2H−SiC、若しくは3C−SiCのいずれかの材料で構成されていても良い。
また、SiC焼結体10SBの代わりにBN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、若しくはグラファイトのいずれかを備えていても良い。
n型ドーピング不純物としては、例えば、N(窒素)、P(リン)、As(ひ素)等を適用可能である。
p型ドーピング不純物としては、例えば、TMA等を適用可能である。
SiC焼結体10SBの裏面((000−1)C面)は、その全域を覆うようにドレイン電極32を備え、ドレイン電極32はドレイン端子Dに接続される。
SiCエピタキシャル成長層12の表面100((0001)Si面)近傍(表層部)には、p型(不純物密度が、例えば、約1×1016cm-3〜約1×1019cm-3)のボディ領域33が形成されている。SiCエピタキシャル成長層12において、ボディ領域33に対してSiC焼結体10SB側の部分は、SiCエピタキシャル成長層のままの状態が維持された、n-型のドレイン領域34(12)である。
SiCエピタキシャル成長層12には、ゲートトレンチ35が形成されている。ゲートトレンチ35は、SiCエピタキシャル成長層12の表面100からボディ領域33を貫通し、その最深部がドレイン領域34に達している。
ゲートトレンチ35の内面及びSiCエピタキシャル成長層12の表面100には、ゲートトレンチ35の内面全域を覆うようにゲート絶縁膜36が形成されている。そして、ゲート絶縁膜36の内側を、たとえばポリシリコンで充填することによって、ゲートトレンチ35内にゲート電極37が埋設されている。ゲート電極37には、ゲート端子Gが接続されている。
ボディ領域33の表層部には、ゲートトレンチ35の側面の一部を形成するn+型のソース領域38が形成されている。
また、SiCエピタキシャル成長層12には、その表面100からソース領域38を貫通し、ボディ領域33に接続されるp+型(不純物密度が、例えば、約1×1018cm-3〜約1×1021cm-3)のボディコンタクト領域39が形成されている。
SiCエピタキシャル成長層12上には、SiO2からなる層間絶縁膜40が形成されている。層間絶縁膜40に形成されたコンタクトホール41を介して、ソース電極42がソース領域38及びボディコンタクト領域39に接続されている。ソース電極42には、ソース端子Sが接続されている。
ソース電極42とドレイン電極32との間(ソース−ドレイン間)に所定の電位差を発生させた状態で、ゲート電極37に所定の電圧(ゲート閾値電圧以上の電圧)を印加することにより、ゲート電極37からの電界によりボディ領域33におけるゲート絶縁膜36との界面近傍にチャネルを形成することができる。これにより、ソース電極42とドレイン電極32との間に電流を流すことができ、SiC−TMOSFET31をオン状態にさせることができる。
(SiCプレーナゲート型MOSFET)
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1を用いて作製したプレーナゲート型MOSFET51は、図19に示すように、SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層12とからなる半導体基板構造体1を備える。SiC焼結体10SBとSiCエピタキシャル成長層12との間には、表面粗さ改善層16Rを備える。
SiC焼結体10SBは、n+型(不純物密度が、例えば、約1×1018cm-3〜約1×1021cm-3)にドーピングされ、SiCエピタキシャル成長層12は、n-型(不純物密度が、例えば、約5×1014cm-3〜約5×1016cm-3)にドーピングされている。
また、SiCエピタキシャル成長層12は、4H−SiC、6H−SiC、2H−SiC、若しくは3C−SiCのいずれかの材料で構成されていても良い。
また、SiC焼結体10SBの代わりにBN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、若しくはグラファイトのいずれかを備えていても良い。
n型ドーピング不純物としては、たとえば、N(窒素)、P(リン)、As(ひ素)等を適用可能である。
p型ドーピング不純物としては、たとえば、TMA等を適用可能である。
SiC焼結体10SBの裏面((000−1)C面)には、全域を覆うようにドレイン電極52が形成され、ドレイン電極52には、ドレイン端子Dが接続されている。
SiCエピタキシャル成長層12の表面100((0001)Si面)近傍(表層部)には、p型(不純物密度が、例えば、約1×1016cm-3〜約1×1019cm-3)のボディ領域53がウェル状に形成されている。SiCエピタキシャル成長層12において、ボディ領域53に対してSiC基板2側の部分は、エピタキシャル成長後のままの状態が維持された、n-型のドレイン領域54(12)である。
ボディ領域53の表層部には、n+型のソース領域55がボディ領域53の周縁と間隔を空けて形成されている。
ソース領域55の内側には、p+型(不純物密度が、例えば、約1×1018cm-3〜約1×1021cm-3)のボディコンタクト領域56が形成されている。ボディコンタクト領域56は、ソース領域55を深さ方向に貫通し、ボディ領域53に接続されている。
SiCエピタキシャル成長層12の表面100には、ゲート絶縁膜57が形成されている。ゲート絶縁膜57は、ボディ領域53におけるソース領域55を取り囲む部分(ボディ領域53の周縁部)及びソース領域55の外周縁を覆っている。
ゲート絶縁膜57上には、たとえばポリシリコンからなるゲート電極58が形成されている。ゲート電極58は、ゲート絶縁膜57を挟んでボディ領域53の周縁部に対向している。ゲート電極58には、ゲート端子Gが接続される。
SiCエピタキシャル成長層12上には、SiO2からなる層間絶縁膜59が形成されている。層間絶縁膜59に形成されたコンタクトホール60を介して、ソース電極61がソース領域55及びボディコンタクト領域56に接続されている。ソース電極61には、ソース端子Sが接続されている。
ソース電極61とドレイン電極52との間(ソース−ドレイン間)に所定の電位差を発生させた状態で、ゲート電極58に所定の電圧(ゲート閾値電圧以上の電圧)を印加することにより、ゲート電極58からの電界によりボディ領域53におけるゲート絶縁膜57との界面近傍にチャネルを形成することができる。これにより、ソース電極61とドレイン電極52との間に電流を流すことができ、プレーナゲート型MOSFET51をオン状態にさせることができる。
以上、本実施形態を説明したが、他の形態で実施することもできる。
例えば、図示は省略するが、本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1を用いて縦型デバイス構造を製造することもできる。即ち、基板と、基板上に配置された表面粗さ改善層と、基板と前記表面粗さ改善層を介して常温接合若しくは拡散接合される単結晶体と、基板と単結晶体との接合面に対向する基板表面に配置される第1金属電極とを備える。縦型パワー半導体装置を形成しても良い。
また、基板と単結晶体との接合面に対向する単結晶体表面に配置される第2金属電極を更に備える縦型パワー半導体装置を形成しても良い。
また、例えば、本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1を用いて横型デバイス構造を製造することもできる。即ち、基板と、基板上に配置された表面粗さ改善層と、基板と前記表面粗さ改善層を介して常温接合若しくは拡散接合される単結晶体と、基板と単結晶体との接合面に対向する単結晶体表面に配置される第2金属電極とを備える横型パワー半導体装置を形成しても良い。
上記の縦型若しくは横型パワー半導体装置においても、単結晶体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。また、単結晶体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
上記の縦型若しくは横型パワー半導体装置においても、基板は、焼結体、BN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、及びグラファイトの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。また、焼結体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。また、焼結体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。
例えば、図示は省略するが、本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1を用いてMOSキャパシタを製造することもできる。MOSキャパシタでは、歩留まり及び信頼性を向上させることができる。
また、図示は省略するが、本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体1を用いてバイポーラトランジスタを製造することもできる。その他、実施形態に係る半導体基板構造体1は、SiC−pnダイオード、SiC絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)、SiC相補型MOSFET等の製造に用いることもできる。
比較例に係る半導体基板構造体(ウェハ)の模式的鳥瞰構成は、図20(a)に示すように、基板10と、基板10と接合されるエピタキシャル成長層12とを備える。
本技術を適用した一実施の形態に係る半導体基板構造体(ウェハ)の模式的鳥瞰構成は、図20(b)に示すように、基板10と、基板10上に配置された表面粗さ改善層16Rと、表面粗さ改善層16Rを介して基板10と常温接合されるエピタキシャル成長層12とを備える。ここで、常温接合には、表面活性化接合、プラズマ活性化接合、及び原子拡散接合から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類が含まれる。
また、基板10とエピタキシャル成長層12は、拡散接合されても良い。
常温接合を利用する場合は、基板表面の表面粗さRaを約1nm以下にする。その結果、組成が異なる表面粗さ改善層16Rの厚さは、約1nm〜10μm程度とする。
拡散接合を利用する際は、材料や接合温度により、表面粗さは粗くても良い。表面粗さ改善層16Rの厚さは、約1nm〜10μm程度である。
エピタキシャル成長層12は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
エピタキシャル成長層12は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
また、SiCエピタキシャル成長層としては、4H−SiC、6H−SiC、2H−SiC、若しくは3C−SiCのいずれかの材料で構成されていても良い。
基板10は、焼結体、BN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、及びグラファイトの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備えていても良い。
ここで、焼結体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。
また、焼結体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を備えていても良い。
表面粗さ改善層16Rは、CVD法で形成したCVD膜を備えていても良い。
表面粗さ改善層16Rは、ゾルゲル法若しくはディップ法で形成した膜を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、基板10SBと同種の材料を備えていても良い。
SiCエピタキシャル成長層12は、表面粗さ改善層16Rと同種の材料を備えていても良い。
ここで、表面粗さ改善層16Rは、金属層を備えていても良い。
金属層は、Al、Co、Ni、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、及びAuの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類層を備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを備えていても良い。
また、表面粗さ改善層16Rは、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを備えていても良い。
SiCエピタキシャル成長層12は、例えば、4H−SiCからなり、4度未満のオフ角を備えていても良い。
基板(SiC焼結体)10の厚さは、例えば、約200μm〜約500μmであり、SiCエピタキシャル成長層12の厚さは、例えば、約4μm〜約100μmである。
(結晶構造例)
SiCエピタキシャル成長層12に適用可能な4H−SiC結晶のユニットセルの模式的鳥瞰構成は、図21(a)に示すように表され、4H−SiC結晶の2層部分の模式的構成は、図21(b)に示すように表され、4H−SiC結晶の4層部分の模式的構成は、図21(c)に示すように表される。
また、図21(a)に示す4H−SiCの結晶構造のユニットセルを(0001)面の真上から見た模式的構成は、図22に示すように表される。
図21(a)〜図21(c)に示すように、4H−SiCの結晶構造は、六方晶系で近似することができ、1つのSi原子に対して4つのC原子が結合している。4つのC原子は、Si原子を中央に配置した正四面体の4つの頂点に位置している。これらの4つのC原子は、1つのSi原子がC原子に対して[0001]軸方向に位置し、他の3つのC原子がSi原子に対して[000−1]軸側に位置している。図21(a)において、オフ角θは例えば、約4度以下である。
[0001]軸及び[000−1]軸は六角柱の軸方向に沿い、この[0001]軸を法線とする面(六角柱の頂面)が(0001)面(Si面)である。一方、[000−1]軸を法線とする面(六角柱の下面)が(000−1)面(C面)である。
また、[0001]軸に垂直であり、かつ(0001)面の真上から見た場合において六角柱の互いに隣り合わない頂点を通る方向がそれぞれ、a1軸[2−1−10]、a2軸[−12−10]及びa3軸[−1−120]である。
図22に示すように、a1軸とa2軸との間の頂点を通る方向が[11−20]軸であり、a2軸とa3軸との間の頂点を通る方向が[−2110]軸であり、a3軸とa1軸との間の頂点を通る方向が[1−210]軸である。
六角柱の各頂点を通る上記6本の軸の各間において、その両側の各軸に対して30°の角度で傾斜していて、六角柱の各側面の法線となる軸がそれぞれ、a1軸と[11−20]軸との間から時計回りに順に、[10−10]軸、[1−100]軸、[0−110]軸、[−1010]軸、[−1100]軸及び[01−10]軸である。これらの軸を法線とする各面(六角柱の側面)は、(0001)面及び(000−1)面に対して直角な結晶面である。
本実施の形態に係る半導体基板構造体を備えるパワー半導体装置は、SiC系、Si系、GaN系、AlN系、酸化ガリウム系のIGBT、ダイオード、MOSFET、サイリスタのいずれかを備えていても良い。
本実施の形態に係る半導体基板構造体を備えるパワー半導体装置は、ワンインワンモジュール、ツーインワンモジュール、フォーインワンモジュール、シックスインワンモジュール、セブンインワンモジュール、エイトインワンモジュール、トゥエルブインワンモジュール、又はフォーティーンインワンモジュールのいずれかの構成を備えていても良い。
本実施の形態によれば、高温下でも安定な界面構造を有する半導体基板構造体及びこの半導体基板構造体を備えるパワー半導体装置を提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、いくつかの実施の形態について記載したが、開示の一部をなす論述及び図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
このように、本実施の形態は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含む。
本実施の形態の半導体基板構造体及びこの半導体基板構造体を備えるパワー半導体装置は、IGBTモジュール、ダイオードモジュール、MOSモジュール(Si、SiC、GaN、AlN、酸化ガリウム)等の各種の半導体モジュール技術に利用することができ、電気自動車(ハイブリッド車を含む)・電車・産業用ロボット等の動力源として利用される電動モータを駆動するインバータ回路用パワーモジュール、また、太陽電池・風力発電機その他の発電装置(とくに自家発電装置)が発生する電力を商用電源の電力に変換するインバータ回路用パワーモジュール等幅広い応用分野に適用可能である。
1…半導体基板構造体、10…基板、10GF…グラファイト基板、10SB…SiC焼結体(SiC多結晶体)、12…単結晶体(単結晶ウェハ、SiCエピタキシャル成長層)、13、16R…表面粗さ改善層、16RS…表面粗さ改善層(アモルファスSiC)、16RM…表面粗さ改善層(金属層)、21…パワー半導体装置(SiC−SBD)、31…パワー半導体装置(SiC−TMOSFET)、51…パワー半導体装置(SiC−MOSFET)、500…多結晶体(SiC焼結体)製造装置、940…SiC多結晶体材料、GS(GS1・GS2・GS3・…・GSn)…グラファイトシート、S…ソース端子、D…ドレイン端子、G…ゲート端子、A…アノード端子、K…カソード端子

Claims (21)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された表面粗さ改善層と、
    前記基板と前記表面粗さ改善層を介して常温接合される単結晶体と
    を備える、半導体基板構造体。
  2. 基板と、
    前記基板上に配置された表面粗さ改善層と、
    前記基板と前記表面粗さ改善層を介して拡散接合される単結晶体と
    を備える、半導体基板構造体。
  3. 前記単結晶体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を含む、請求項1または2に記載の半導体基板構造体。
  4. 前記単結晶体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を含む、請求項1または2に記載の半導体基板構造体。
  5. 前記基板は、焼結体、BN、AlN、Al23、Ga23、ダイヤモンド、カーボン、及びグラファイトの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  6. 前記焼結体は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を含む、請求項5に記載の半導体基板構造体。
  7. 前記焼結体は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類の焼結体を含む、請求項5に記載の半導体基板構造体。
  8. 前記表面粗さ改善層は、化学的気相成長法で形成した膜を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  9. 前記表面粗さ改善層は、ゾルゲル法若しくはディップ法で形成した膜を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  10. 前記表面粗さ改善層は、前記基板と同種の材料を備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  11. 前記単結晶体は、前記表面粗さ改善層と同種の材料を備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  12. 前記表面粗さ改善層は、金属層を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  13. 前記金属層は、Al、Co、Ni、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、及びAuの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を含む、請求項12に記載の半導体基板構造体。
  14. 前記表面粗さ改善層は、IV族元素半導体、III―V族化合物半導体、及びII−VI族化合物半導体の群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  15. 前記表面粗さ改善層は、シリコンカーバイド、窒化ガリウム、シリコン、窒化アルミニウム、及び酸化ガリウムの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類のアモルファスを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  16. 前記表面粗さ改善層の厚さは、1nm以上を備える、請求項1〜15のいずれか1項に記載の半導体基板構造体。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の半導体基板構造体を備える、パワー半導体装置。
  18. 前記パワー半導体装置は、SiCショットキーバリアダイオード、SiC−MOSFET、SiCバイポーラトランジスタ、SiCダイオード、SiCサイリスタ、及びSiC絶縁ゲートバイポーラトランジスタの群から選ばれる少なくとも1種類もしくは複数種類を備える、請求項17に記載のパワー半導体装置。
  19. 基板と、
    前記基板上に配置された表面粗さ改善層と、
    前記基板と前記表面粗さ改善層を介して常温接合若しくは拡散接合される単結晶体と、
    前記基板と前記単結晶体との接合面に対向する前記基板表面に配置される第1金属電極と
    を備える、パワー半導体装置。
  20. 前記基板と前記単結晶体との接合面に対向する前記単結晶体表面に配置される第2金属電極を更に備える、請求項19に記載のパワー半導体装置。
  21. 基板と、
    前記基板上に配置された表面粗さ改善層と、
    前記基板と前記表面粗さ改善層を介して常温接合若しくは拡散接合される単結晶体と、
    前記基板と前記単結晶体との接合面に対向する前記単結晶体表面に配置される第2金属電極と
    を備える、パワー半導体装置。
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