JP2019207915A - コイル部品及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】導体内部での損失の増加を抑制するコイル部品及び電子機器を提供する。【解決手段】コイル部品100は、磁性材料を含み、絶縁性を有する基体部10と、基体部10に内蔵され、コイル導体32が周回して形成され、一方の端部34が前記周回の内側にあり、他方の端部36が前記周回の外側にある平面コイル30と、平面コイル30の端部34に接続された引出導体50と、平面コイル30の端部36に接続された引出導体52と、基体部10の表面に設けられ、引出導体50に接続された外部電極60と、基体部10の表面に設けられ、引出導体52に接続された外部電極62と、を備える。引出導体50は、基体部10及び平面コイル30を平面コイル30のコイル軸の方向より上面視したときに、平面コイル30よりも内側の領域で外部電極60に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品及び電子機器に関する。
コイル部品の薄型化の要求とともに、コイル部品が高周波帯域(例えば10MHz以上)で使用されることにより低インダクタンス化が可能となってきている。これにより近年、コイル導体が1層の渦巻状に周回した平面コイルを用いたコイル部品が用いられるようになっている。コイル導体が渦巻状に周回した平面コイルでは、一方の端部が平面コイルの内側に位置し、他方の端部が平面コイルの外側に位置する。このため、平面コイルの両端部のうちの平面コイルの内側に位置する端部に接続する引出導体を平面コイルの内側から平面コイルよりも外側に引き出して外部電極に接続させる構成が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−102217号公報
コイル部品が高周波帯域で使用される場合では低損失化の要求が大きい。使用される周波数が高くなるほど、コイル導体及び引出導体を透過する磁束の変化も高速となり、これにともない渦電流による導体内部での損失が大きくなる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、導体内部での損失の増加を抑制することを目的とする。
本発明は、磁性材料を含み、絶縁性を有する基体部と、前記基体部に内蔵され、コイル導体が周回して形成され、一方の第1端部が前記周回の内側にあり、他方の第2端部が前記周回の外側にある平面コイルと、前記平面コイルの前記第1端部に接続された第1引出導体と、前記平面コイルの前記第2端部に接続された第2引出導体と、前記基体部の表面に設けられ、前記第1引出導体に接続された第1外部電極と、前記基体部の表面に設けられ、前記第2引出導体に接続された第2外部電極と、を備え、前記第1引出導体は、前記基体部及び前記平面コイルを前記平面コイルのコイル軸方向より上面視したときに、前記平面コイルよりも内側の領域で前記第1外部電極に接続されている、コイル部品である。
上記構成において、前記第1引出導体は、前記平面コイルの前記第1端部から前記第1外部電極に直線状に接続されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1引出導体は、前記コイル軸と平行である構成とすることができる。
上記構成において、前記第1引出導体は、前記基体部及び前記平面コイルを前記コイル軸方向より上面視したときに、前記コイル導体と重なって設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1引出導体及び前記第2引出導体の前記コイル軸と垂直な方向の断面は円形形状である構成とすることができる。
上記構成において、前記第1引出導体は、前記基体部の表面のうちの第1面に設けられた前記第1外部電極に接続し、前記第2引出導体は、前記基体部の前記第1面に設けられた前記第2外部電極に接続し、前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、前記基体部の前記第1面とは反対側の第2面には設けられていない構成とすることができる。
上記構成において、前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、前記基体部の表面のうちの前記第1面にのみ設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1外部電極は、前記基体部の表面のうちの第1面から前記第1面及び前記第1面とは反対側の第2面に接続する第3面を経由して前記第2面に延在して設けられ、前記第2外部電極は、前記基体部の前記第1面から前記第1面及び前記第2面に接続する第4面を経由して前記第2面に延在して設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記平面コイルの前記第1端部に接続された第3引出導体と、前記平面コイルの前記第2端部に接続された第4引出導体と、前記基体部の表面に設けられ、前記第3引出導体に接続された第3外部電極と、前記基体部の表面に設けられ、前記第4引出導体に接続された第4外部電極と、を備え、前記第1引出導体は、前記基体部の表面のうちの第1面に設けられた前記第1外部電極に接続され、前記第2引出導体は、前記基体部の前記第1面に設けられた前記第2外部電極に接続され、前記第3引出導体は、前記基体部及び前記平面コイルを前記コイル軸方向より上面視したときに、前記平面コイルよりも前記内側の領域で前記基体部の前記第1面とは反対側の第2面に設けられた前記第3外部電極に接続され、前記第4引出導体は、前記基体部の前記第2面に設けられた前記第4外部電極に接続されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1外部電極と前記第3外部電極は、前記基体部の前記第1面及び前記第2面に接続する第3面で接続し、前記第2外部電極と前記第4外部電極は、前記基体部の前記第1面及び前記第2面に接続する第4面で接続している構成とすることができる。
上記構成において、前記第1引出導体は、前記基体部の表面のうちの第1面に設けられた前記第1外部電極に接続され、前記第2引出導体は、前記基体部の前記第1面に設けられた前記第2外部電極に接続され、前記第1引出導体及び前記第2引出導体の端部は、前記基体部の前記第1面から突出していて、前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、前記第1引出導体及び前記第2引出導体の前記端部を覆うことでドーム状の突起が形成されている構成とすることができる。
本発明は、上記記載のコイル部品と、前記コイル部品が実装され、又は組み込まれた回路基板と、を備える電子機器である。
本発明によれば、導体内部での損失の増加を抑制することができる。
図1は、実施例1に係るコイル部品の透視斜視図である。 図2(a)は、実施例1に係るコイル部品の透視上面図、図2(b)は、下面図である。 図3(a)は、図1のA−A間の断面図、図3(b)は、図1のB−B間の断面図である。 図4(a)は、比較例に係るコイル部品の透視斜視図、図4(b)は、図4(a)のA−A間の断面図である。 図5は、比較例に係るコイル部品で生じる課題を説明するための図である。 図6(a)から図6(c)は、実施例1の変形例1から変形例3に係るコイル部品の断面図である。 図7は、実施例2に係るコイル部品の断面図である。 図8は、実施例3に係るコイル部品の断面図である。 図9は、実施例4に係るコイル部品の断面図である。 図10は、実施例5に係る電子機器の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係るコイル部品の透視斜視図である。図2(a)は、実施例1に係るコイル部品の透視上面図、図2(b)は、下面図である。なお、図2(a)では外部電極の図示を省略し、図2(b)では外部電極などを透視して引出導体の断面を図示している。図3(a)は、図1のA−A間の断面図、図3(b)は、図1のB−B間の断面図である。図1、図2(a)及び図2(b)、並びに、図3(a)及び図3(b)のように、実施例1のコイル部品100は、基体部10と、基体部10に内蔵された平面コイル30と、平面コイル30の端部から引き出された引出導体50及び52と、基体部10の表面に設けられた外部電極60及び62と、を備える。
基体部10は、下面12と、上面14と、1対の端面16a及び16bと、1対の側面18a及び18bと、を有する直方体形状をしている。下面12は実装面であり、上面14は下面12に対して反対側の面である。端面16a及び16bは下面12及び上面14の短辺に接続された面であり、側面18a及び18bは下面12及び上面14の長辺に接続された面である。なお、基体部10は、完全な直方体形状の場合に限られず、例えば各頂点が丸みを帯びている場合、各稜(各面の境界部)が丸みを帯びている場合、又は各面が曲面を有している場合などでもよい。すなわち、直方体形状には、このような形状も含まれるものである。
基体部10は、絶縁性を有し、磁性金属粒子又はフェライト粒子などの磁性粒子を含んで形成されている。基体部10は、例えば磁性粒子を主成分に含んで形成されている。主成分に含むとは、例えば磁性粒子を50wt%よりも多く含む場合や、70wt%以上含む場合や、80wt%以上含む場合である。基体部10は、磁性粒子を含有する樹脂で形成されていてもよいし、表面が絶縁被覆された磁性粒子で形成されていてもよい。磁性金属粒子として、例えばFeSi系、FeSiCr系、FeSiAl系、FeSiCrAl系、Fe又はNiなど、磁性金属、結晶性磁性金属、非晶質磁性金属、又はナノ結晶磁性金属が用いられる。フェライト粒子として、例えばNiZn系フェライト又はMnZn系フェライトなどが用いられる。樹脂としては、例えばポリイミド樹脂又はフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を用いてもよいし、ポリエチレン樹脂又はポリアミド樹脂などの熱硬化性樹脂を用いてもよい。磁性粒子の表面を被覆する絶縁膜としては、例えば酸化シリコン膜などの無機絶縁膜を用いてもよい。
平面コイル30は、コイル導体32が1層の渦巻状に周回して形成されていて、コイル導体32の一方の端部34が周回の内側に、他方の端部36が周回の外側に設けられ、平面スパイラルコイルとも称される。端部34と端部36は、平面コイル30の上面視における中心を通り下面12及び上面14の長辺と略平行な直線上に位置していてもよいし、直線上からどちらか若しくは両方がずれていてもよい。コイル導体32は、例えば銅、アルミニウム、ニッケル、銀、白金、又はパラジウムなどの金属材料、或いはこれらを含む合金材料で形成され、導体表面には絶縁被膜が設けられていてもよい。コイル導体32の断面形状は、例えば矩形形状となっているが、台形形状や、直線と曲線からなる半楕円形状などであってもよい。平面コイル30は、コイル導体32が周回することで規定される面と直交するコイル軸38を有する。基体部10の下面12及び上面14は、コイル軸38に略直交する面であり、基体部10の端面16a及び16b並びに側面18a及び18bは、コイル軸38に略平行となる面である。コイル導体32は周回ごとに隙間を持っている。この隙間は、空間、コイル導体32の絶縁被膜、他の絶縁物であっても良く、周回ごとの絶縁が取れていればよい。
平面コイル30は、例えばコイル導体32が楕円状に周回することで楕円形形状をしているが、コイル導体32が円状に周回することで円形形状となっていてもよいし、コイル導体32が矩形状に周回することで矩形形状となっていてもよいし、コイル導体32がそれらの複合した形で周回することでいわゆるオーバル形状となっていてもよい。ここでは、平面コイル30の形状、すなわちコイル導体32の周回形状を、コイル導体32の最外周部の導体を閉じた図形であると見なして、楕円形形状、円形形状、矩形形状、及びオーバル形状と表現している。以下、平面コイル30の形状、すなわちコイル導体32の周回形状を表すときも同様に表すことがある。また、平面コイル30の長軸の長さL1に対する短軸の長さL2の比(L2/L1)が0.9以下の場合を平面コイル30が楕円形形状であるとし、0.9より大きい場合を平面コイル30が円形形状であるとする。また、基体部10の長手方向の長さをL3、短手方向の長さをL4とした場合に、平面コイル30の長軸の長さL1と短軸の長さL2との比は基体部10の長手方向の長さL3と短手方向の長さL4との比とほぼ同じ(L1:L2≒L3:L4)であることが好ましい。コイル軸38は、コイル導体32の周回する形状をコイル導体32の最外周部の導体を閉じた図形であると見なして、その中心を垂直に通る軸として定義される。コイル導体32の周回する形状が楕円である場合、コイル導体32の周回する形状の中心は長軸と短軸の交点であり、コイル導体32の周回する形状が矩形である場合、コイル導体32の周回する形状の中心は対角線の交点であり、コイル導体32の周回する形状がオーバルである場合、コイル導体32の周回する形状の中心は対称軸を2等分する中央の点である。
平面コイル30は、コイル導体32がコイル軸38の方向で重なり合わない、いわゆる1層の渦巻状に周回した形状であるため、コイル部品100は薄型化を実現できる。例えば、コイル部品100の高さを0.6mm以下、0.4mm以下、又は0.2mm以下とすることができる。コイル部品100の大きさ(長さ×幅×高さ)の例として、0.2mm×0.1mm×0.1mm、0.3mm×0.2mm×0.1mm、0.3mm×0.2mm×0.2mm、0.4mm×0.2mm×0.2mm、0.6mm×0.3mm×0.3mm、1.0mm×0.5mm×0.3mm、1.6mm×0.8mm×0.3mm、1.6mm×0.8mm×0.4mm、1.6mm×0.8mm×0.5mm、1.6mm×1.0mm×0.3mm、1.6mm×1.0mm×0.4mm、1.6mm×1.0mm×0.5mm、1.6mm×1.2mm×0.3mm、1.6mm×1.2mm×0.4mm、1.6mm×1.2mm×0.5mm、2.0mm×1.2mm×0.3mm、2.0mm×1.2mm×0.4mm、2.0mm×1.2mm×0.5mm、2.0mm×1.2mm×0.6mm、2.0mm×1.6mm×0.3mm、2.0mm×1.6mm×0.5mmなどが挙げられる。
外部電極60及び62は、表面実装用の外部端子であり、コイル軸38の方向より上面視した場合、コイル導体32の端部34及び36と重なる部分を持つように位置している。外部電極60は、基体部10の下面12に端面16a側に寄って設けられている。外部電極62は、基体部10の下面12に端面16b側に寄って設けられている。外部電極60及び62は、基体部10の表面のうちの下面12にのみ設けられ、上面14、端面16a及び16b、並びに側面18a及び18bには設けられていない。すなわち、外部電極60及び62は、基体部10の表面のうちの1面のみに設けられた1面電極である。外部電極60と外部電極62は、例えば基体部10の端面16aと端面16bの間の中心線20に対して対称に設けられている。外部電極60と外部電極62は、例えば基体部10の下面12の中心22に対して対称に設けられていてもよい。外部電極60と外部電極62が中心線20及び/又は中心22に対称に設けられることにより、コイル部品100を回路基板などにバランス良く実装することができる。
外部電極60及び62は、例えば銅、アルミニウム、ニッケル、銀、白金、又はパラジウムなどの金属材料、或いはこれらを含む合金材料で形成された下層、銀又は銀を含む導電性樹脂で形成された中層、並びにニッケル、錫、又は銅のめっき層である上層の複層構造をしている。なお、各層の間に中間層がある場合又は上層の上に最上層がある場合など、外部電極60及び62の層構成は例示された場合に限定されるものではない。
ここで、平面コイル30をコイル軸38の方向より上面視したとき、コイル導体32の最外周部分33を最短の周長となるような閉じた曲線で囲まれる部分よりも内側の領域を領域42(図2(a)の斜線部分)とする。引出導体50は、平面コイル30をコイル軸38の方向より上面視したとき、領域42の内部のみにあり、平面コイル30の端部34と基体部10の下面12に設けられた外部電極60とを接続している。すなわち、引出導体50は、領域42を断面とする基体部10の下面12と上面14との間の領域(言い換えると、領域42を挟む基体部10の下面12と上面14との間の領域)を領域40(図3(a)及び図3(b)の太線内の領域)とするときに、領域40の内部のみにあり、平面コイル30の端部34と基体部10の下面12に設けられた外部電極60とを接続している。
引出導体50は、平面コイル30の端部34と基体部10の下面12に設けられた外部電極60とを直線状に接続していてもよい。これにより、引出導体50の長さが短くなるため電気抵抗を小さくすることができる。また、引出導体50は、コイル軸38に平行となって平面コイル30の端部34と基体部10の下面12に設けられた外部電極60とを接続していてもよい。これにより、引出導体50の長さが更に短くなるため、電気抵抗が更に小さくなり、後述する渦電流の影響を効果的に抑えることができる。なお、コイル軸38に平行とは、コイル軸38の方向より上面視して、引出導体50の両端が重なっていることである。少なくとも、それぞれの端部の半分は重なるようにすれば、長さとして最も短くすることができる。また、このコイル軸38に平行とは、厳密な意味での平行の場合に限られず、製造誤差程度の少しの傾き及び/又は段差などが含まれていてもよい。また、引出導体50は、コイル軸38の方向より上面視したときに、コイル導体32と重なって設けられていてもよい。つまり、引出導体50はコイル導体32の幅に収まるように配置されていてもよい。これにより、引出導体50とコイル導体32との接続の安定性が良くなり、接続部分の位置ずれに関係なく接続抵抗を一定にできる。
引出導体52は、平面コイル30の端部36と基体部10の下面12に設けられた外部電極62とを直線状に接続していてもよい。これにより、引出導体52の電気抵抗を小さくすることができる。引出導体52は、コイル軸38に平行となって平面コイル30の端部36と基体部10の下面12に設けられた外部電極62とを接続していてもよい。これにより、引出導体52の電気抵抗を更に小さくすることができる。また、引出導体52は一般的な構造の様に基体部10の端面16bで外部電極62に接続されていてもよい。
引出導体50及び52は、例えば銅、アルミニウム、ニッケル、銀、白金、又はパラジウムなどの金属材料、或いはこれらを含む合金材料で形成されている。引出導体50及び52は、コイル導体32と同じ材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。引出導体50及び52のコイル軸38と垂直な方向の断面形状は例えば円形形状となっている。これにより、コイル導体32の周回数を任意に設定した場合でも、引出導体50及び52を透過する磁束をほぼ一定にできるため、損失の影響を一定にすることができる。引出導体50及び52の直径は、例えば50μmから300μm程度である。なお、引出導体50及び52のコイル軸38と垂直な方向の断面形状は、円形形状以外の場合、例えば楕円形形状又は矩形形状などの場合でもよい。
ここで、実施例1のコイル部品100の製造方法について説明する。コイル部品100は、複数のグリーンシート(絶縁性シート)を積層する工程を含んで形成される。グリーンシートは、基体部10を構成する絶縁性の前駆体であり、例えば磁性粒子を含有する樹脂材料をドクターブレード法又は印刷法によってフィルム上に塗布することで形成される。
まず、複数のグリーンシートを準備する。複数のグリーンシートのうちの一部のグリーンシートに対して所定の位置にレーザ加工又はエッチング加工などによってスルーホールを形成する。次いで、スルーホールを形成したグリーンシートに、例えば印刷法を用いて導電性材料を塗布することで、平面コイル30を形成するコイル導体32と引出導体50及び52との前駆体を形成する。また、スルーホールを形成した他のグリーンシートに、例えば印刷法を用いて導電性材料を塗布することで、引出導体50及び52の前駆体を形成する。これら前駆体は、焼成されることでコイル導体32と引出導体50及び52とになる。
次いで、複数のグリーンシートを所定の順序で積層し、積層方向に圧力を加えて複数のグリーンシートを圧着する。そして、圧着したグリーンシートをダイサー又は押し切りカットなどでチップ単位に切断した後、所定温度にて焼成を行う。この焼成によって、コイル導体32からなる平面コイル30と引出導体50及び52とが内部に設けられた基体部10が形成される。次いで、基体部10の下面12に外部電極60及び62を形成する。外部電極60及び62は、ペースト印刷や、めっき及びスパッタリングなどの薄膜プロセスで用いられる方法によって形成される。
次に、比較例のコイル部品について説明する。図4(a)は、比較例に係るコイル部品の透視斜視図、図4(b)は、図4(a)のA−A間の断面図である。図4(a)及び図4(b)のように、比較例のコイル部品1000では、平面コイル30の両端部34及び36のうちの平面コイル30の外側に位置する端部36に接続する引出導体52は、実施例1と同様に、平面コイル30の端部36と基体部10の下面12に設けられた外部電極62とを直線状に接続している。一方、平面コイル30の内側に位置する端部34に接続する引出導体51は、平面コイル30の端部34から基体部10の下面12側に導出された後に屈曲して平面コイル30の内側から外側に向かって導出されている。引出導体51は、平面コイル30よりも外側にまで導出された後に再度屈曲して基体部10の下面12に向かって導出され、基体部10の下面12で外部電極60に接続されている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
比較例のコイル部品1000では、平面コイル30の端部34に接続する引出導体51は、平面コイル30の内側から平面コイル30よりも外側まで基体部10内を導出されている。このため、引出導体51は、周回するコイル導体32の全てと交差している。これにより、引出導体51を流れる電流によって発生する磁束が、コイル導体32のうちの引出導体51と交差する部分を通過することが生じ、その結果、コイル導体32に渦電流が発生する。このことを、図5を用いて説明する。
図5は、比較例に係るコイル部品で生じる課題を説明するための図である。なお、図5では、図の明瞭化のために、引出導体51に交差するコイル導体32の複数の周回のうちの1つを図示している。図5のように、引出導体51に電流Iaが流れることで磁束Bが発生する。電流Iaはオンとオフを繰り返して流れるため、電流Iaの増減によって磁束Bは変化する。引出導体51はコイル導体32に交差して導出されていることから、引出導体51で発生した磁束Bはコイル導体32を透過するようになる。コイル導体32を透過する磁束Bが変化することで、コイル導体32に渦状の誘導電流、すなわち渦電流Ibが発生する。コイル導体32に渦電流Ibが発生すると、コイル導体32の電気抵抗によりエネルギーの損失、すなわち渦電流によるコイル導体32内部の損失が増加してしまう。コイル部品が高周波帯域で用いられるほど、引出導体51を流れる電流Iaのオン、オフの切替りが速いため、引出導体51で発生する磁束Bの変化が速くなる。このため、コイル導体32に発生する渦電流によるコイル導体32内部の損失が大きくなってしまう。また、これとは逆に、コイル導体32で発生する磁束が引出導体51を透過することが生じ、この場合でも同様に、渦電流による引出導体51内部の損失が増加してしまう。なお、コイル導体32の複数の周回の引出導体51と交差する部分の全てで引出導体51側およびコイル導体32側の双方に、渦電流による導体内部の損失が発生する。
一方、実施例1によれば、図1及び図2(a)のように、引出導体50は、基体部10及び平面コイル30を平面コイル30のコイル軸38の方向より上面視したときに、平面コイル30よりも内側の領域42で外部電極60に接続されている。これにより、引出導体50がコイル導体32と交差する部分を減少させることができる。よって、引出導体50で発生する磁束がコイル導体32を透過すること及びコイル導体32で発生する磁束が引出導体50を透過することにより生じる渦電流を低減でき、渦電流による導体内部の損失の増加を抑制することができる。
引出導体50は、好適には、平面コイル30の端部34と基体部10の下面12に設けられた外部電極60とを直線状に接続している。これにより、コイル導体32及び引出導体50に発生する渦電流を効果的に低減させることができる。また、引出導体50の電気抵抗を小さくすることもできる。
引出導体50は、好適には、図3(a)のように、平面コイル30のコイル軸38に平行となって平面コイル30の端部34と基体部10の下面12に設けられた外部電極60とを直線状に接続している。これにより、引出導体50がコイル導体32と交差することが抑制されるため、コイル導体32及び引出導体50に生じる渦電流をより効果的に低減させることができる。また、引出導体50の長さが短くなるため電気抵抗が小さくなることから、この点においても渦電流の影響を抑えることができる。
引出導体50は、好適には、図3(a)のように、基体部10及び平面コイル30をコイル軸38の方向より上面視したときに、コイル導体32と重なって設けられている。これにより、引出導体50とコイル導体32との接続の安定性が良くなり、接続部分の位置ずれに関係なく接続抵抗を一定にできる。
図1及び図3(a)のように、好適には、引出導体52は、平面コイル30の端部36と基体部10の下面12に設けられた外部電極62とを接続している。外部電極60及び62は、基体部10の下面12に設けられ、上面14には設けられていない。これにより、コイル部品100の薄型化を図ることができる。外部電極60及び62は、更に好適には、基体部10の表面のうちの下面12にのみ設けられ、下面12以外の面には設けられていない。これにより、コイル部品100を回路基板に実装する際の半田が基体部10の端面16a及び16b並びに側面18a及び18bに付着することが抑制されるため、コイル部品100の薄型化に加えて、高密度実装にも対応することができる。
図2(b)のように、引出導体50及び52のコイル軸38と垂直な方向の断面形状は、好適には、円形形状となっている。これにより、コイル導体32の周回具合に応じて引出導体50及び52の形成位置が変わる場合でも、コイル導体32で発生し、引出導体50及び52を透過する磁束をほぼ一定にできるため、引出導体50及び52に生じる渦電流による引出導体50及び52内部の損失を一定にすることができる。また、好適には、コイル導体32の幅はコイル導体32の周回する導体の互いの間隔より大きく、コイル導体32の幅はコイル導体32の高さより大きい。これらにより、コイル導体32の周回する導体の互いの間隔部分、すなわちコイル軸38の方向から見て、平面コイル30と重なる領域に、コイル軸38の方向に貫通するように磁性材料が存在したとしても、コイル導体32の互いの間で生じる渦電流を低くすることができる。
図2(b)のように、外部電極60と外部電極62は、好適には、基体部10の下面12の中心線20及び/又は中心22に対称となって設けられている。これにより、コイル部品100を回路基板などにバランス良く実装することができる。また、外部電極60と外部電極62との間の距離は、短絡の抑制及び製造容易性などの点から、例えば100μm以上の場合が好ましく、150μm以上の場合がより好ましく、200μm以上の場合が更に好ましい。
図6(a)から図6(c)は、実施例1の変形例1から変形例3に係るコイル部品の断面図である。図6(a)のように、実施例1の変形例1のコイル部品110では、外部電極60及び62は、基体部10の下面12から端面16a及び16bに延在している。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。実施例1の変形例1のように、外部電極60及び62が基体部10の端面16a及び16bに延在していることで、コイル部品110を回路基板に半田接合する際に、基体部10の端面16a及び16bに設けられた外部電極60及び62に半田フィレットが形成される。このため、コイル部品110と回路基板との接合強度を向上させることができる。
図6(b)のように、実施例1の変形例2のコイル部品120では、引出導体50は、平面コイル30の端部34から基体部10の下面12に導出され、下面12で外部電極60に接続している。引出導体52は、平面コイル30の端部36から基体部10の上面14に導出され、上面14で外部電極62に接続している。外部電極60は基体部10の下面12から端面16aを経由して上面14に延在し、外部電極62は基体部10の下面12から端面16bを経由して上面14に延在している。すなわち、外部電極60及び62は3面電極となっている。なお、外部電極60及び62は、側面18a及び18bにも延在した5面電極であってもよい。また、引出導体52は、平面コイル30の端部36から基体部10の下面12に延在し、下面12で外部電極62に接続してもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1の変形例2によれば、引出導体50に接続された外部電極60は、基体部10の下面12から端面16aを経由して上面14に延在して設けられている。引出導体52に接続された外部電極62は、基体部10の下面12から端面16bを経由して上面14に延在して設けられている。これにより、基体部10の下面12及び上面14の両方を実装面として用いることができる。
図6(c)のように、実施例1の変形例3のコイル部品130では、平面コイル30の端部34に引出導体50に加えて引出導体54が接続されている。引出導体54は、コイル軸38の方向より上面視したときに、領域42(図2(a)参照)の内部のみにあり、平面コイル30の端部34と基体部10の上面14に設けられた外部電極64とを接続している。平面コイル30の端部36に引出導体52に加えて引出導体56が接続されている。引出導体56は、平面コイル30の端部36と基体部10の上面14に設けられた外部電極66とを接続している。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1の変形例3によれば、平面コイル30の端部34には引出導体50と引出導体54が接続され、端部36には引出導体52と引出導体56が接続されている。基体部10及び平面コイル30を平面コイル30のコイル軸38の方向より上面視したときに、引出導体50は平面コイル30よりも内側の領域42で基体部10の下面12に設けられた外部電極60に接続され、引出導体54は内側の領域42で基体部10の上面14に設けられた外部電極64に接続されている。また、引出導体52は、基体部10の下面12に設けられた外部電極62に接続され、引出導体56は、基体部10の上面14に設けられた外部電極66に接続されている。これにより、基体部10の下面12及び上面14の両方を実装面として用いることができる。
外部電極60、62、64、及び66は、好適には、基体部10の下面12と上面14に設けられ、下面12及び上面14以外の面には設けられない。これにより、実施例1で説明した理由と同じ理由から、高密度実装に対応することができる。なお、実施例1の変形例3においても、実施例1の変形例2と同様に、基体部10の表面に設けられた外部電極は3面電極又は5面電極となっていてもよい。すなわち、基体部10の下面12に設けられた外部電極60と上面14に設けられた外部電極64とは端面16aで接続し、基体部10の下面12に設けられた外部電極62と上面14に設けられた外部電極66とは端面16bで接続していてもよい。
図7は、実施例2に係るコイル部品の断面図である。図7のように、実施例2のコイル部品200では、主面上にコイル導体32が形成された基板80が基体部10に内蔵されている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。実施例2のコイル部品200は、例えば以下の方法によって製造される。まず、ガラス基板などの絶縁性基板である基板80の主面上に、例えばめっき法を用いて、コイル導体32を形成する。そして、コイル導体32が形成された基板80の両主面に、例えばラミネート法又は静水圧プレス法などによって、基体部10を形成する。これにより、コイル導体32を有する基板80が内蔵された基体部10が得られる。そして、基体部10の下面12に例えばレーザ加工又はエッチングなどによって平面コイル30の両端部34及び36を露出させる穴を形成した後、この穴に例えば印刷法などによって導電性材料を埋め込んで引出導体50及び52を形成する。その後、基体部10の下面12に外部電極60及び62を形成する。
実施例2のコイル部品200のように、主面上にコイル導体32が形成された基板80が基体部10に内蔵されている場合でもよい。この場合、コイル導体32の上面に基板80が存在しているため、平面コイル30の上面全面にわたって磁性材料が存在していない。すなわち、コイル軸38の方向から見て、平面コイル30と重なる領域を貫通するような磁性材料が存在していない。このため、コイル導体32に渦電流が発生することを効果的に抑制できる。
図8は、実施例3に係るコイル部品の断面図である。図8のように、実施例3のコイル部品300では、コイル導体32は、被膜付きの導線からなり、断面形状が円形形状となっている。引出導体50及び52は、コイル導体32を形成する導線をフォーミング加工(曲げ加工)することで形成されている。すなわち、コイル導体32と引出導体50及び52とは直径及び断面形状が同じとなっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。実施例3のコイル部品300は、例えば以下の方法によって製造される。まず、被膜付きの導線を周回させてコイル導体32を形成するとともに、周回させた導線の両端部側をフォーミング加工(曲げ加工)して引出導体50及び52とする。そして、例えばラミネート法又は静水圧プレス法などによって、コイル導体32並びに引出導体50及び52が内蔵される基体部10を形成する。この際、引出導体50及び52の端面が基体部10の下面12から露出するようにする。その後、基体部10の下面12に外部電極60及び62を形成する。
実施例3のコイル部品300のように、コイル導体32を形成する導線がフォーミング加工されて引出導体50及び52が形成されている場合でもよい。この場合、コイル導体32の間には磁性材料が存在しない。つまり、コイル軸38の方向と垂直な断面において、平面コイル30の周回導体間をコイル軸38と平行な方向に貫通する磁性材料が存在しない。このため、コイル導体32に渦電流が発生することを効果的に抑制できる。なお、導線は、断面形状が円形形状の丸線に限られず、断面形状が矩形形状の平角線の場合でもよい。
図9は、実施例4に係るコイル部品の断面図である。図9のように、実施例4のコイル部品400では、引出導体50及び52の端部は、基体部10の下面12から突出している。引出導体50及び52の基体部10の下面12からの突出量は、例えば5μmから20μm程度である。外部電極60は、基体部10の下面12から突出した引出導体50の端部を覆って形成されていて、これにより、ドーム状に隆起した突起68が形成されている。すなわち、外部電極60は、基体部10の下面12に対して略平行な面65と、この略平行な面65を基準として基体部10の下面12に対して反対側に隆起したドーム状の突起68と、を有する。同様に、外部電極62は、基体部10の下面12から突出した引出導体52の端部を覆って形成されていて、これにより、ドーム状に隆起した突起70が形成されている。すなわち、外部電極62は、基体部10の下面12に対して略平行な面67と、この略平行な面67を基準として基体部10の下面12に対して反対側に隆起したドーム状の突起70と、を有する。なお、ここで言う略平行な面とは、厳密な意味での平行の場合に限られず、製造誤差程度の少しの傾きなどが含まれていてもよい。また、ドーム状の突起とは、突起の外周側部分では突起の高さが低く、突起の中央部ほど突起の高さが高くなるような形状の突起である。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例4のコイル部品400は、例えば実施例1で説明した製造方法と同様の方法を用いて形成することができる。このときに、引出導体50及び52の形成に用いる導電性材料として基体部10の形成に用いる絶縁性材料に比べて焼成での収縮量が小さい材料を用いることで、引出導体50及び52の端部が基体部10の下面12から突出した構造が得られる。
実施例4によれば、引出導体50及び52の端部は、基体部10の下面12から突出している。外部電極60及び62は、基体部10の下面12から突出した引出導体50及び52の端部を覆うことでドーム状の突起68及び70が形成されている。これにより、外部電極60及び62を回路基板に実装するために回路基板に設けられた半田に押し付けた場合に、突起68及び70が半田に食い込むことになる。このため、例えばピックアップ装置を真空破壊して上昇させたときの振動及び回路基板を溶融炉に搬送したときの振動などがコイル部品400に加わった場合でも、コイル部品400が所定の位置からずれることが抑制される。
図10は、実施例5に係る電子機器の断面図である。図10のように、実施例5の電子機器500は、回路基板90と、回路基板90に実装された実施例1のコイル部品100と、を備える。コイル部品100は、外部電極60及び62が半田94によって回路基板90のランドパターン92に接合することで、回路基板90に実装されている。
なお、実施例5では、実施例1のコイル部品100が回路基板90に実装されている場合を例に示したが、実施例1の変形例1から実施例4のコイル部品が回路基板90に実装されている場合でもよい。例えば、実施例4のコイル部品400が回路基板90に実装されることで、実施例4で説明したように、コイル部品400を回路基板90に実装する際の位置ずれ不良が抑制される。また、コイル部品は、回路基板90の内部に組み込まれてもよく、いずれの場合でも薄型化できる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基体部
12 下面
14 上面
16a、16b 端面
18a、18b 側面
20 中心線
22 中心
30 平面コイル
32 コイル導体
33 最外周部分
34、36 端部
38 コイル軸
40、42 領域
50、51、52、54、56 引出導体
60、62、64、66 外部電極
65、67 面
68、70 突起
80 基板
90 回路基板
92 ランドパターン
94 半田
100、110、120、130 コイル部品
200 コイル部品
300 コイル部品
400 コイル部品
500 電子機器
1000 コイル部品

Claims (12)

  1. 磁性材料を含み、絶縁性を有する基体部と、
    前記基体部に内蔵され、コイル導体が周回して形成され、一方の第1端部が前記周回の内側にあり、他方の第2端部が前記周回の外側にある平面コイルと、
    前記平面コイルの前記第1端部に接続された第1引出導体と、
    前記平面コイルの前記第2端部に接続された第2引出導体と、
    前記基体部の表面に設けられ、前記第1引出導体に接続された第1外部電極と、
    前記基体部の表面に設けられ、前記第2引出導体に接続された第2外部電極と、を備え、
    前記第1引出導体は、前記基体部及び前記平面コイルを前記平面コイルのコイル軸方向より上面視したときに、前記平面コイルよりも内側の領域で前記第1外部電極に接続されている、コイル部品。
  2. 前記第1引出導体は、前記平面コイルの前記第1端部から前記第1外部電極に直線状に接続されている、請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記第1引出導体は、前記コイル軸と平行である、請求項2記載のコイル部品。
  4. 前記第1引出導体は、前記基体部及び前記平面コイルを前記コイル軸方向より上面視したときに、前記コイル導体と重なって設けられている、請求項3記載のコイル部品。
  5. 前記第1引出導体及び前記第2引出導体の前記コイル軸と垂直な方向の断面は円形形状である、請求項1から4のいずれか一項記載のコイル部品。
  6. 前記第1引出導体は、前記基体部の表面のうちの第1面に設けられた前記第1外部電極に接続し、
    前記第2引出導体は、前記基体部の前記第1面に設けられた前記第2外部電極に接続し、
    前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、前記基体部の前記第1面とは反対側の第2面には設けられていない、請求項1から5のいずれか一項記載のコイル部品。
  7. 前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、前記基体部の表面のうちの前記第1面にのみ設けられている、請求項6記載のコイル部品。
  8. 前記第1外部電極は、前記基体部の表面のうちの第1面から前記第1面及び前記第1面とは反対側の第2面に接続する第3面を経由して前記第2面に延在して設けられ、前記第2外部電極は、前記基体部の前記第1面から前記第1面及び前記第2面に接続する第4面を経由して前記第2面に延在して設けられている、請求項1から5のいずれか一項記載のコイル部品。
  9. 前記平面コイルの前記第1端部に接続された第3引出導体と、
    前記平面コイルの前記第2端部に接続された第4引出導体と、
    前記基体部の表面に設けられ、前記第3引出導体に接続された第3外部電極と、
    前記基体部の表面に設けられ、前記第4引出導体に接続された第4外部電極と、を備え、
    前記第1引出導体は、前記基体部の表面のうちの第1面に設けられた前記第1外部電極に接続され、
    前記第2引出導体は、前記基体部の前記第1面に設けられた前記第2外部電極に接続され、
    前記第3引出導体は、前記基体部及び前記平面コイルを前記コイル軸方向より上面視したときに、前記平面コイルよりも前記内側の領域で前記基体部の前記第1面とは反対側の第2面に設けられた前記第3外部電極に接続され、
    前記第4引出導体は、前記基体部の前記第2面に設けられた前記第4外部電極に接続されている、請求項1から5のいずれか一項記載のコイル部品。
  10. 前記第1外部電極と前記第3外部電極は、前記基体部の前記第1面及び前記第2面に接続する第3面で接続し、
    前記第2外部電極と前記第4外部電極は、前記基体部の前記第1面及び前記第2面に接続する第4面で接続している、請求項9記載のコイル部品。
  11. 前記第1引出導体は、前記基体部の表面のうちの第1面に設けられた前記第1外部電極に接続され、
    前記第2引出導体は、前記基体部の前記第1面に設けられた前記第2外部電極に接続され、
    前記第1引出導体及び前記第2引出導体の端部は、前記基体部の前記第1面から突出していて、
    前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、前記第1引出導体及び前記第2引出導体の前記端部を覆うことでドーム状の突起が形成されている、請求項1から5のいずれか一項記載のコイル部品。
  12. 請求項1から11のいずれか一項記載のコイル部品と、
    前記コイル部品が実装され、又は組み込まれた回路基板と、を備える電子機器。
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