JP2019199764A - 壁形成パネル、壁構造、及び建築物 - Google Patents

壁形成パネル、壁構造、及び建築物 Download PDF

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Abstract

【課題】トラックに載置した時の積載物高さが、道路法の制限を超えることがない壁形成パネル、その壁形成パネルを使用した壁構造、及びその壁構造を含む建築物を提供する。【解決手段】壁形成パネル10を、家屋の1階の下側一部の壁を形成するように構成し、壁形成パネル12を、家屋の1階の上側一部及び2階の下側一部の壁を形成するように構成し、壁形成パネル14を、家屋(建築物)(図示しない)の2階の上側一部の壁を形成するように構成した。壁形成パネル10、12、14によって壁構造16を構成した。【選択図】図1

Description

本願発明は、工場において製造しておき、建築現場へ搬送し、建築現場で基礎の上に立設することによって木造の建築物の壁を形成するための壁形成パネル、その壁形成パネルを使用した壁構造、及びその壁構造を含む建築物に関する。
従来から、工場において製造された壁形成パネル(例えば特許文献1)が、家屋(建築物)を形成するために、建築現場へ搬送されていた。例えば、図9に示すように、トラック1の荷台2にラック3を載置しておき、ラック3に壁形成パネル4を略鉛直に立て掛けて壁形成パネル4を運搬していた。壁形成パネル4は、建築物の1階又は2階の天井の梁を形成する梁5を有する。建築現場において、トラック1に載置した壁形成パネル4の梁5をチャック(図示しない)によって把持し、壁形成パネル4の方向を変えないで基礎の上に効率よく立設していくためには、梁5を上にして壁形成パネル4をラック3に略鉛直に立て掛けておく必要がある。また、積載物高さHを低くするために、トラック1に載置する壁形成パネル4を斜めにすることも考えられるが、積載できる壁形成パネル4の枚数が少なくなり運送コストが増大するため、壁形成パネル4をラック3に略鉛直に立て掛けておく必要がある。従来の壁形成パネル4は、建築物の1階又は2階の高さを有する大型パネルであるため、トラック1に載置した時の積載物高さHが、道路法の制限を超えることがある。この場合、道路法上の取り締まりを受けることになり、壁形成パネル4を運搬できなかった。
特開2016−70054号公報
本願発明は、トラックに載置した時の積載物高さが、道路法の制限を超えることがない壁形成パネル、その壁形成パネルを使用した壁構造、及びその壁構造を含む建築物を提供することを目的とする。
本願発明の壁形成パネルは、上辺、下辺及び2本の側辺を有し、建築物の外壁を形成するプレートと、
前記プレートの前記上辺に沿って固定された上横木と、を備えた壁形成パネルであり、
上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成することを特徴とする。
本願発明の壁形成パネルは、前記壁形成パネルにおいて、前記プレートの一の側辺は前記上横木の一端よりも該上横木の長手方向に突出し、該プレートの他の側辺は該上横木の他端よりも該上横木の長手方向に突出し、
前記建築物を形成した時、前記プレートの中で、前記一の側辺付近が該建築物の一の柱に当接し、前記他の側辺付近が該建築物の他の柱に当接するように構成されたことを特徴とする。
本願発明の壁形成パネルは、前記壁形成パネルにおいて、前記上横木に対して垂直に固定された縦木を備え、
前記プレートの下辺は前記縦木の下端よりも該縦木の長手方向に突出し、
前記建築物を形成した時、前記プレートの中で、前記下辺付近が他の建築物構成部材に当接するように構成されたことを特徴とする。
本願発明の壁形成パネルは、上辺、下辺及び2本の側辺を有し、建築物の外壁を形成するプレートと、
前記プレートの上辺に沿って固定された上横木と、を備えた壁形成パネルであり、
他の前記壁形成パネルとともに上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成する壁形成パネルであり、
前記建築物を形成した時、1階の上側一部及び2階の下側一部の壁を形成するように構成されたことを特徴とする。
本願発明の壁形成パネルは、前記プレートの中で前記上横木の長手方向に対して垂直方向中間付近に固定され、該上横木と平行な中横木を備え、
前記建築物を形成した時、前記中横木が該建築物の1階の天井梁を形成するように構成されたことを特徴とする。
本願発明の壁形成パネルは、前記壁形成パネルにおいて、前記プレートの一の側辺は前記上横木の一端及び前記中横木の一端よりも該上横木の長手方向に突出し、該プレートの他の側辺は該上横木の他端及び該中横木の他端よりも該上横木の長手方向に横方向に突出し、
前記建築物を形成した時、前記プレートの中で、前記一の側辺付近が該建築物の一の柱に当接し、前記他の側辺付近が該建築物の他の柱に当接するように構成されたことを特徴とする。
本願発明の壁構造は、前記壁形成パネルと、
家屋の基礎の上に固定された鉛直方向の一の1階柱と、
前記一の1階柱の上に固定された鉛直方向の一の2階柱と、
家屋の基礎の上に固定された鉛直方向の他の1階柱と、
前記他の1階柱の上に固定された鉛直方向の他の2階柱と、を備え、
前記請求項6に記載する壁形成パネルが、前記一の1階柱の上側一部及び前記一の2階柱の下側一部に固定され、前記他の1階柱の上側一部及び前記他の2階柱の下側一部に固定されたことを特徴とする。
本願発明の建築物は、前記壁構造を含むことを特徴とする。
本願発明の壁形成パネルによれば、上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成するため、壁形成パネルの上下方向の高さを小さく構成できる。このため、壁形成パネルの上辺に設けた上横木を上にして、トラックの荷台に載置したラックに立て掛けて運搬しても、道路法の高さ制限に違反することがない。また、壁形成パネルは、上横木を備えるため、チャックの挟持部材によって上横木を挟持して、工場からトラックへの積載又はトラックから建築現場への搬入を、壁形成パネルを傷付けることなく容易に行うことができる。
また、プレートの中で、一の側辺付近が建築物の一の柱に当接し、他の側辺付近が建築物の他の柱に当接するように構成された本願発明の壁形成パネルによれば、一の側辺付近から一の柱へ、及び他の側辺付近から他の柱へ釘を打ち付けることにより、壁形成パネルを一の柱及び他の柱に強固に固定できる。このため、頑強な壁構造を形成できる。また、プレートの中で、下辺付近が他の建築物構成部材に当接するように構成された本願発明の壁形成パネルによれば、下辺付近を基礎横木又は他の壁形成パネルに固定して上下に連接できる。このため、上下に3枚以上連接する構成であっても、頑強な壁構造を形成できる。
また、本願発明の壁構造によれば、壁形成パネルが、前記一の1階柱の上側一部及び前記一の2階柱の下側一部に固定され、前記他の1階柱の上側一部及び前記他の2階柱の下側一部に固定されている構成であり、例えば、一の1階柱及び一の2階柱に関して言及すると、壁形成パネルが、一の1階柱及び一の2階柱に固定されるため、壁形成パネルが一の1階柱と一の2階柱との固定手段としても機能し、一の1階柱に対する一の2階柱の固定状態を頑強にすることができる。また、壁形成パネルの張力等によって、一の1階柱及び一の2階柱が湾曲するのを防止できる。また、一の1階柱と一の2階柱との連接部に壁形成パネルの連接部がないため、壁に作用する曲げ荷重がせん断荷重に対して頑強な構造となる。
本願発明に係る壁形成パネルを示す斜視図であり、同図(a)は家屋(建築物)の2階の上側一部の壁を形成する壁形成パネルを示し、同図(b)は家屋の1階の上側一部及び2階の下側一部の壁を形成する壁形成パネルを示し、同図(c)は家屋の1階の下側一部の壁を形成する壁形成パネルを示す。 図1に示す3枚の壁形成パネルを使用して形成した壁構造を示す正面図である。 図1に示す3枚の壁形成パネルを使用して壁構造を形成する途中の状態を示す正面図である。 図1に示す3枚の壁形成パネルを使用して壁構造を形成する途中の状態を示す正面図である。 図2に示す壁構造の断面図であり、同図(a)はA−A線切断部断面図であり、同図(b)はB−B線切断部断面図であり、同図(c)はC−C線切断部断面図である。 本願発明の壁構造を形成するために使用する連結ピンを示す斜視図である。 本願発明の壁構造を形成するために使用する連結金具を示す斜視図であり、同図(a)は上横木を柱に連結する状態を示す図であり、同図(b)は上横木を柱に連結した状態を示す図である。 壁形成パネルを挟持するチャックを示す側面図である。 従来の壁形成パネルを運搬する状態を示す正面図である。
次に、本願発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1において、符号10、12及び14は、本願発明に係る壁形成パネルを示し、図2において、符号16は、壁形成パネル10、壁形成パネル12及び壁形成パネル14を使用した壁構造を示す。壁形成パネル10は、家屋(建築物)(図示しない)の1階の下側一部の壁を形成するように構成され、壁形成パネル12は、家屋の1階の上側一部及び2階の下側一部の壁を形成するように構成され、壁形成パネル14は、家屋の2階の上側一部の壁を形成するように構成されている。壁形成パネル10、壁形成パネル12及び壁形成パネル14は、工場において製造される。
(壁形成パネルの構成)
(壁形成パネル10)
壁形成パネル10は、図1(c)に示すように、家屋の外壁を形成するプレート72と、プレート72の上辺74に沿って固定された上横木76と、上横木76に対して垂直に固定された2本の縦木78とを備えている。プレート72は建築現場においてはき出し用の窓(図示しない)を設けるための窓孔80が設けられている。上横木76は、窓枠の一部をなすとともに運搬時等に、図8に示すチャック110の挟持部材112によって挟持するための部材として機能する。上横木76の上面92には、壁形成パネル12の縦木54に連結するための市販の連結ピン300(図6に示すものと同じ、使用方法は後述する)が設けられている。プレート72と、上横木76及び縦木78とは、プレート72から上横木76等にY軸方向(プレート44に対して垂直な方向)に釘(図示しない)を打ち込むことによって固定されている。上横木76と、縦木78とは、市販の連結ピン300(図6に示すものと同じ、使用方法は後述する)によって固定されている。
プレート72の一の側辺86は上横木76の一端88よりもX軸方向(上横木76の長手方向)に突出し、プレート72の他の側辺90は上横木76の他端92よりもX軸方向に突出する。壁構造16(図2に示す)を形成した時、図3に示すように、プレート72の中で、一の側辺86付近を壁構造16の一の1階柱106に当接させ、側辺90付近を他の1階柱106に当接させ、一の側辺86付近等から一の1階柱106等へ釘312(図2に示す)を打ち込むことができるように構成されている。プレート72の下辺96は、2本の縦木78の下端98よりもZ軸方向(縦木78の長手方向)へ突出する。壁構造16(図2に示す)を形成した時、プレート72の中で、下辺96付近を壁構造16の基礎横木100(図2に示す)に当接させ、下辺96付近から基礎横木100へ釘314(図2に示す)を打ち込むことができるように構成されている。上横木76は、図1に示すように、プレート72の上辺74よりもZ軸方向に突出する。理由は、壁形成パネル12の説明で後述する。
(壁形成パネル12)
壁形成パネル12は、図1(b)に示すように、家屋の外壁を形成するプレート44と、プレート44の上辺46に沿って固定された上横木48と、プレート44のZ軸方向(上横木48の長手方向に対して垂直方向)中間付近に固定され、上横木48と平行な中横木50とを備えている。上横木48は、運搬時等に、図8に示すチャック110の挟持部材112によって挟持するための部材として機能する。上横木48の上面94には、壁形成パネル14の2本の縦木24に連結するための市販の連結ピン300(図6に示すものと同じ、使用方法は後述する)が設けられている。中横木50は、壁構造16(図2に示す)を形成した時、そのまま1階の天井梁を形成する。壁形成パネル12は、上横木48及び中横木50に固定された3本の補強棒52と、中横木50に対して垂直に固定された3本の縦木54とを備えている。プレート44と、上横木48、中横木50、補強棒52及び縦木54とは、プレート44から上横木48等にY軸方向(プレート44に対して垂直な方向)に釘(図示しない)を打ち込むことによって固定されている。上横木48と補強棒52と、中横木50と補強棒52と、中横木50と縦木54とは、市販の連結ピン300(図6に示すものと同じ、使用方法は後述する)によって固定されている。
プレート44の一の側辺60は上横木48の一端62及び中横木50の一端64よりもX軸方向(上横木48の長手方向)に突出し、プレート44の他の側辺66は上横木48の他端68及び中横木50の他端70よりもX軸方向に突出する。壁構造16(図2に示す)を形成した時、図4に示すように、プレート44の中で、一の側辺60付近を一の1階柱106の上側一部及びその一の1階柱に固定した一の2階柱108の下側一部に当接させ、他の側辺66付近を一の1階柱106の上側一部及びその他の1階柱に固定した他の2階柱108の下側一部に当接させ、一の側辺60付近等から1階柱106等へ釘308(図2に示す)を打ち込むことができるように構成されている。プレート44の下辺56は、3本の縦木54の下端58よりも下へ突出する。壁構造16を形成した時に、壁形成パネル12のプレート44の下辺56付近を、壁形成パネル10の上横木76の側面82に当接させ、下辺56付近から上横木76へ釘310(図2に示す)を打ち込むことができるように構成されている。上横木48は、図1に示すように、プレート44の上辺46よりもZ軸方向に突出する。理由は、壁形成パネル14の説明で後述する。
(壁形成パネル14)
壁形成パネル14は、図1(a)に示すように、家屋の外壁を形成するプレート18と、プレート18の上辺20に沿って固定された上横木22と、上横木22に対して垂直に固定された2本の縦木24とを備えている。プレート18は建築現場において窓(図示しない)を設けるための窓孔26が設けられている。上横木22は、家屋を形成した時に、そのまま家屋の2階の天井梁を形成するために設けられている。また、上横木22は、運搬時等に、図8に示すチャック110の挟持部材112によって挟持するための部材としても機能する。2本の縦木24には補強棒28が固定され、補強棒30及び上横木22には補強棒30が固定されている。プレート18と、上横木22、縦木24、補強棒28及び補強棒30とは、プレート18から上横木22等にY軸方向(プレート18に対して垂直な方向)に釘(図示しない)を打ち込むことによって固定されている。上横木22と縦木24、上横木22と補強棒30、補強棒28と補強棒30とは、市販の連結ピン300(図6に示すものと同じ、使用方法は後述する)によって固定されている。縦木24と補強棒28とは、市販の連結金具302(図7に示すものと同じ、使用方法は後述する)によって固定されている。
図1に示すように、プレート18の一の側辺32は上横木22の一端34よりもX軸方向(上横木22の長手方向)に突出し、プレート18の他の側辺36は上横木22の他端38よりもX軸方向に突出する。壁構造16(図2に示す)を形成した時、プレート18の中で、一の側辺32付近を壁構造16の一の2階柱108に当接させ、他の側辺36付近を他の2階柱108に当接させ、一の側辺32近等から一の2階柱106等へ釘304(図2に示す)を打ち込むことができるように構成されている。プレート18の2本の下辺40は、2本の縦木24の下端42よりも下へ突出する。壁構造16を形成した時に、壁形成パネル14のプレート18の下辺40付近を、壁形成パネル12の上横木48の側面84に当接させ、下辺40付近から上横木48へ釘306(図2に示す)を打ち込むことができるように構成されている。
(壁構造16の構成)
壁構造16は建築現場において形成される。壁構造16は、図2に示すように、基礎横木100に固定された一の1階柱106及び他の2階柱106と、これら2本の1階柱106及び基礎横木100に固定された壁形成パネル10と、一の1階柱106に固定された一の2階柱108と、他の1階柱106に固定された他の2階柱108と、一の1階柱106の上側一部及び一の2階柱108の下側一部、他の1階柱106の上側一部及び他の2階柱108の下側一部及び壁形成パネル10に固定された壁形成パネル12と、2本の2階柱108及び壁形成パネル12に固定された壁形成パネル14とから構成される。基礎横木100は、基礎102上に、シール材104を介して、埋め込みボルト(図示しない)によって固定されている。2階柱108及び108を一体にして通し柱としてもよい。壁構造16は、図3及び図4に示すように、基礎横木100の上に、2本の1階柱106、壁形成パネル10、2本の2階柱108、壁形成パネル12、壁形成パネル14の順に設置されて形成される。2本の1階柱106、2本の2階柱108、壁形成パネル10、壁形成パネル12、壁形成パネル14の順に設置されて形成されてもよい。
1階柱106の基礎横木100への固定作業は、図2に示すように、基礎横木100の上面に設けられている連結ピン300を1階柱106に挿入することによって行われる。連結ピン300による固定方法は後述する。壁形成パネル10の1階柱106への固定作業は、壁形成パネル10の一の側辺86付近及び他の側辺90付近から1階柱106へ釘312を打ち込むことによって行われ、壁形成パネル10の上横木76を1階柱106のZ軸方向中間部に設けた連結金具302に係合することによっても行われる。連結金具302による固定方法は後述する。壁形成パネル10の基礎横木100への固定作業は、壁形成パネル10の下辺96付近から基礎横木100に釘314を打ち込むことによって行われ、基礎横木100の上面に設けられている連結ピン300を壁形成パネル10の縦木78に挿入することによっても行われる。2階柱108の1階柱106への固定作業は、1階柱106の上端に設けた連結ピン300を2階柱108に挿入することによって行われる。
壁形成パネル12の一の1階柱106の上側一部及び一の2階柱108の下側一部等への固定作業は、壁形成パネル12の一の側辺60付近等から1階柱106等に釘308を打ち込むことによって行われ、壁形成パネル12の中横木50を1階柱106の上端に設けた連結金具302に係合すること、及び壁形成パネル12の上横木48を2階柱108のZ軸方向中間部に設けた連結金具302に係合することによっても行われる。壁形成パネル12の壁形成パネル10への固定作業は、壁形成パネル12の下辺56付近から壁形成パネル10の上横木76に釘310を打ち込むことによって行われ、壁形成パネル10の上横木76の上面に設けた連結ピン300を壁形成パネル12の縦木54に挿入することによっても行われる。壁形成パネル14の2本の2階柱108への固定作業は、壁形成パネル14の一の側辺32付近等から一の2階柱108に釘304を打ち込むことによって行われ、壁形成パネル14の上横木22を2階柱108の上端に設けた連結金具302に係合することによっても行われる。壁形成パネル14の壁形成パネル12への固定作業は、壁形成パネル14の下辺40付近から壁形成パネル12の上横木48に釘306を打ち込むことによって行われ、壁形成パネル12の上横木48の上面に設けた連結ピン300を壁形成パネル14の縦木42に挿入することによっても行われる。
連結ピン300による固定方法として、基礎横木100の上への1階柱106の固定作業について説明する。図6に示すように、基礎横木100の上面に設けられている連結ピン300を1階柱106の下端114に設けた縦穴116に挿入し、横穴118を介して、連結ピン300の係合孔120に係合ピン122を挿入することにより行われる。以上、基礎横木100と1階柱106との連結箇所における連結ピン300の使用方法について説明したが、他の連結箇所における連結ピン300による固定方法も同様の方法である。
連結金具302による固定方法として、壁形成パネル10の上横木76の1階柱106への固定作業について説明する。図7(a)に示すように、壁形成パネル10の上横木76に設けられた溝124を連結金具302に係合した後、上横木76の係合孔126及び連結金具302の係合孔128に、係合ピン130(図7(b)に示す)を挿入することにより行われる。以上、上横木76と1階柱106との連結箇所における連結金具302の使用方法について説明したが、他の連結箇所における連結金具302による固定方法も同様の方法である。
(本願発明の効果)
本願発明の壁形成パネル10、12及び14によれば、上下に3枚連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成するため、壁形成パネル10等の上下方向の高さを小さく構成できる。このため、壁形成パネル10等の上横木76等を上にして、トラックの荷台に載置したラックに立て掛けて運搬しても、道路法の高さ制限に違反することがない。また、壁形成パネル10は、上横木76を備え、壁形成パネル12は上横木48を備え、壁形成パネル14は上横木22を備える。このため、図8に示すチャック110の挟持部材112によって上横木76等を挟持して、工場からトラックへの積載又はトラックから建築現場への搬入を、壁形成パネル10等を傷付けることなく容易に行うことができる。なお、上横木76等を上にしてトラックで運搬すれば、建築現場において、壁形成パネル10等の向きを変えることなく、そのままの向きで建築現場に迅速に設置できる。
また、壁形成パネル10を2本の1階柱106及び基礎横木100に固定し、壁形成パネル12を2本の1階柱106、2本の2階柱108及び壁形成パネル10に固定し、壁形成パネル14を2階柱108及び壁形成パネル12に固定して、壁構造16を形成できる。このため、頑強な壁構造16を形成できる。また、1階柱106と2階柱108の連結部を壁形成パネル12によって固定して補強することにより、強度の高い壁構造及び建築物を形成できる。
また、1階柱106と2階柱108とは、1階柱106の上端に設けた連結ピン300だけでなく、壁形成パネル12が、釘308、1階柱106に設けた連結金具302、2階柱108に設けた連結金具302によって、1階柱106及び2階柱108に固定されることにより、互いに固定できる。このため、壁形成パネル12は1階柱106と2階柱108との固定手段としても機能することができ、1階柱106と2階柱108とを頑強に固定できる。家屋の外の風により、図5(a)に示すように、外壁を構成するプレート72、44及び18に風圧Pが負荷されて、1階柱106及び2階柱108にモーメントNが負荷されても、壁形成パネル12のZ軸方向の張力により、2階柱108の下端が1階柱106の上端から離隔しようとする力を規制することができる。また、1階柱106及び2階柱108にモーメントNが負荷されても、壁形成パネル12のZ軸方向の張力により、1階柱106及び2階柱108が湾曲することはない。
以上、本願発明の一実施形態について説明したが、本願発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上下に4枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成するように構成してもよい。また、使用する連結ピン300、連結金具302及び釘312等の数量は限定されない。また、連結ピン300又は連結金具302の代替として他の市販の連結治具を使用してもよい。
また、本願発明は、建築構造物の基礎の上に設けられ、屋内と屋外とを仕切る壁形成パネルであって、中空部を有する内装パネルと、内装パネルの屋外側に固定された係合器具と 断熱材が内部に設けられ、係合器具に係合される係合部を有する外装パネルと、を備え、外装パネルの係合部を内装パネルに固定された係合器具に係合することにより、外装パネルが内装パネルの屋外側に垂設され、内装パネルと外装パネルとの間に隙間を有する壁形成パネルであって、上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成する壁形成パネルであってもよい。
た、本願発明は、建築構造物の基礎の上に設けられ、屋内と屋外とを仕切る壁形成パネルであって、中空部を有する内装パネルと、内装パネルの屋外側に固定された係合器具と、断熱材が内部に設けられ、係合器具に係合される係合部を有する外装パネルと、を備え、外装パネルの係合部を内装パネルに固定された係合器具に係合することにより、外装パネルの係合部を係合器具に係合し、係合器具を内装パネルに固定することにより、外装パネルが内装パネルの屋外側に垂設され、内装パネルと外装パネルとの間に隙間を有する壁形成パネルであって、上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成する壁形成パネルであってもよい。
また、本願発明は、建築構造物の基礎の上に立設され、建築構造物の壁を形成する壁形成ユニットであって、断熱材が内装された断熱パネルと、断熱パネルと平行に断熱パネルの一方の面側に固定された外装パネルと、断熱パネルと平行に断熱パネルの他方の面側に固定された内装パネルと、外装パネル及び断熱パネルによって形成される中空部から構成され、下端開口部及び上端開口部を有し、基礎の上に立設された時に、建築構造物の外の空気が、下端開口部から入り、断熱パネルの一方の面に沿って上昇し該上端開口部から上へ通り抜け、建築構造物の外へ排出されるように構成された第一通気経路と、基礎の上に立設された時に、建築構造物の床下の空気が、内装パネルと基礎との間の隙間から入るとともに断熱パネルと基礎との間は通らず、断熱パネルの他方の面に沿って下から上へ通り抜け、建築構造物の屋内へ流れるように構成された第二通気経路と、を備え、断熱パネル及び内装パネルの中の少なくとも一方は、基礎の上に締結具によって固定する固定用横木を、下端付近に備えた壁形成ユニットであって、上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成する壁形成パネルであってもよい。
10、12、14:壁形成パネル
16:壁構造
18、44、72:プレート
46、74:上辺
22、48、76:上横木
24、54、78:縦木
32、60、86:一の側辺
36,66、90:他の側辺
34、62、64、88:一端
38、68、70、92:他端
40、56、96:下辺
42、58、98:下端
100:基礎横木
102:基礎
106:1階柱
108:2階柱
110:チャック
112:挟持部材
130:係合ピン
300:連結ピン
302:連結金具
304、306、308、310、312、314:釘
10、12、14:壁形成パネル
16:壁構造
18、44、72:プレート
46、74:上辺
22、48、76:上横木
24、54、78:縦木
32、60、86:一の側辺
36,66、90:他の側辺
34、62、64、88:一端
38、68、70、92:他端
40、56、96:下辺
42、58、98:下端
50:中横木
100:基礎横木
102:基礎
106:1階柱
108:2階柱
110:チャック
112:挟持部材
130:係合ピン
300:連結ピン
302:連結金具
304、306、308、310、312、314:釘

Claims (8)

  1. 上辺、下辺及び2本の側辺を有し、建築物の外壁を形成するプレートと、
    前記プレートの前記上辺に沿って固定された上横木と、を備えた壁形成パネルであり、
    上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成する壁形成パネル。
  2. 前記プレートの一の側辺は前記上横木の一端よりも該上横木の長手方向に突出し、該プレートの他の側辺は該上横木の他端よりも該上横木の長手方向に突出し、
    前記建築物を形成した時、前記プレートの中で、前記一の側辺付近が該建築物の一の柱に当接し、前記他の側辺付近が該建築物の他の柱に当接するように構成された請求項1に記載する壁形成パネル。
  3. 前記上横木に対して垂直に固定された縦木を備え、
    前記プレートの前記下辺は前記縦木の下端よりも該縦木の長手方向に突出し、
    前記建築物を形成した時、前記プレートの中で、前記下辺付近が他の建築物構成部材に当接するように構成された請求項1又は2に記載する壁形成パネル。
  4. 上辺、下辺及び2本の側辺を有し、建築物の外壁を形成するプレートと、
    前記プレートの上辺に沿って固定された上横木と、を備えた壁形成パネルであり、
    前記請求項1〜3のいずれかに記載する壁形成パネルとともに上下に3枚以上連接することにより木造の建築物の1階及び2階の壁を形成し、
    前記建築物を形成した時、1階の上側一部及び2階の下側一部の壁を形成するように構成された壁形成パネル。
  5. 前記プレートの中で前記上横木の長手方向に対して垂直方向中間付近に固定され、該上横木と平行な中横木を備え、
    前記建築物を形成した時、前記中横木が該建築物の1階の天井梁を形成するように構成された請求項4に記載する壁形成パネル。
  6. 前記プレートの一の側辺は前記上横木の一端及び前記中横木の一端よりも該上横木の長手方向に突出し、該プレートの他の側辺は該上横木の他端及び該中横木の他端よりも該上横木の長手方向に横方向に突出し、
    前記建築物を形成した時、前記プレートの中で、前記一の側辺付近が該建築物の一の柱に当接し、前記他の側辺付近が該建築物の他の柱に当接するように構成された請求項5に記載する壁形成パネル。
  7. 前記請求項6に記載する壁形成パネルと、
    家屋の基礎の上に固定された鉛直方向の一の1階柱と、
    前記一の1階柱の上に固定された鉛直方向の一の2階柱と、
    家屋の基礎の上に固定された鉛直方向の他の1階柱と、
    前記他の1階柱の上に固定された鉛直方向の他の2階柱と、を備え、
    前記請求項6に記載する壁形成パネルが、前記一の1階柱の上側一部及び前記一の2階柱の下側一部に固定され、前記他の1階柱の上側一部及び前記他の2階柱の下側一部に固定された壁構造。
  8. 前記請求項7に記載する壁構造を含む建築物。
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