JP5043315B2 - 建物壁部の施工方法 - Google Patents

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本発明は、上下枠部材と両側縦枠部材とを組んで形成された四角枠内に複数の中間縦枠部材を立設して建物の壁部を施工する建物壁部の施工方法に関する。
従来、2×4インチ等の規格化された木材で枠組を作成し、この枠組に対し、構造用合板等の面材を取り付けて建物を構築する枠組壁工法が知られている。また、前記木材を予め工場で採寸、切断および座掘り加工しておくことによって、現場での作業量を減らすことが可能な技術も知られている。
以上のような建物の構築方法によれば、建物や敷地条件に左右されること無く建物を構築することができるという利点がある。
ところが、このような方法で作業を行う場合は、現場に納入される木材等の建築材料の数が非常に多く、その分だけ作業手間が増えるので、工期が長くなってしまうだけでなく、正確な作業手順等を熟知した多くの熟練作業者を確保しなければならないという問題があった。
そこで、このような問題を解決すべく、予め工場で前記木材をパネル化しておき、このようにパネル化したものを現場でクレーンによって建て込むだけで、比較的容易に建物を構築することができるような技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−257152号公報
ところで、上記特許文献1に記載の技術においては、現場作業者にそれほど高い技能が無くとも品質が安定するということと、工期を短縮することができるという利点がある。
しかし、このように木材をパネル化したものを用いた場合は、パネル化しない場合に比して生産に係るコストが高くなるだけでなく、材料がパネル化して大きくなった分、輸送に係るコストも高くなってしまう場合があった。
そこで、以上のような諸問題を解決し得る技術の開発が強く望まれていた。特に、建物壁部においては、例えば上枠部材や下枠部材、縦枠部材等の建築材料が多く用いられるので、作業の簡略化や工期の短縮等、より施工性を向上させたいという要望が強かった。
本発明の課題は、建物全体の施工性について総合的に考慮しつつ、特に、建物壁部の施工性を格段に向上させることが可能な建物壁部の施工方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、上枠部材1と下枠部材2と、これら上下枠部材1、2の両端部どうし間に立設される両側縦枠部材3とを組んで四角枠4を形成し、
その後、前記四角枠4内において前記両側縦枠部材3と平行する複数の中間縦枠部材5を、前記上下枠部材1、2間に立設するに際し、
前記上枠部材1の下面および前記下枠部材2の上面に、複数のガイド部材6を前記中間縦枠部材5の端部が嵌まり込む間隔で前記上下枠部材1、2の長さ方向に沿って取り付けておき、
前記中間縦枠部材5を前記両側縦枠部材3と平行する方向に配置するとともに、中間縦枠部材5の端部を前記ガイド部材6、6間に嵌め込み、
上面に、複数のガイド部材6が、天井根太や上階用床根太部材の端部が嵌め込まれるように間隔を置いて取り付けられた頭つなぎ部材13を、隣接する前記四角枠4どうしの一方の上枠部材1上面から他方の上枠部材1上面にわたって取り付けて、前記隣接する四角枠4どうしを連結固定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記上枠部材1の下面および前記下枠部材2の上面に、前記複数のガイド部材6を前記複数の中間縦枠部材5の端部が嵌まり込む間隔で取り付けておくことによって、前記四角枠4を形成した後に、前記複数の中間縦枠部材5の端部を、前記複数のガイド部材6、6間に嵌め込むだけで、前記中間縦枠部材5を正確な位置に取り付けることができるので、この中間縦枠部材5の取り付け精度を格段に向上させること可能となる。その上、前記複数のガイド部材6を予め前記上枠部材1の下面および下枠部材2の上面に取り付けておくことによって、現場に納入される建築材料の数を減らすこともきるので、その分だけ作業量および作業手間を減らして、建物壁部Aの作業性を格段に向上させることができるとともに、建物壁部Aの、延いては建物全体の施工工期を短縮することが可能となる。
しかも、このように前記中間縦枠部材5の位置決めを容易に、かつ正確に行うことができることから、熟練作業者でなくとも作業を行うことができるので、施工品質の安定性も格段に向上する。
一方、従来とは異なり、前記上枠部材1や下枠部材2、各縦枠部材等の建築材料をパネル化せずに施工に用いるので、建物や敷地条件に左右されること無く作業を行うことができるとともに、生産および輸送に係るコストを低減することが可能となる。
したがって、前記上枠部材1の下面および前記下枠部材2の上面に、複数のガイド部材6を前記中間縦枠部材5の端部が嵌まり込む間隔で前記上下枠部材1、2の長さ方向に沿って取り付けておくことによって、建物全体の施工性について総合的に考慮しつつ、特に建物壁部Aの施工性を格段に向上させることが可能となる。
また、前記頭つなぎ部材13を隣接する四角枠4どうしの一方の上枠部材1上面から他方の上枠部材1上面にわたって取り付けることによって、前記隣接する四角枠4どうしを強固に連結固定することができるので、建物壁部Aの設置状態を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図5に示すように、請求項1に記載の建物壁部Aの施工方法において、
前記両側縦枠部材3の内側面に、前記上枠部材1の下面を受けるとともに、前記下枠部材2の上面を受ける枠受け部材3aを予め取り付けておくことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記両側縦枠部材3の内側面に前記枠受け部材3aを取り付けておくことによって、前記上枠部材1の下面と下枠部材2の上面とを前記枠受け部材3aに合わせるだけで、前記上下枠部材1、2を容易に、かつ正確な位置に取り付けることが可能となる。これによって、前記四角枠4の形成作業を簡略化することができるとともに、施工工期の短縮を図ることが可能となり、延いては建物壁部Aの施工性を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2および図6に示すように、請求項1または2に記載の建物壁部Aの施工方法において、
前記四角枠4内の所定の位置に開口部A1を形成するに際し、
開口部A1上に位置するマグサ部材7の両端面に、前記中間縦枠部材5と平行し、かつ前記ガイド部材6、6間に端部が嵌まり込む開口部用縦枠部材8を取り付けるとともに、前記開口部用縦枠部材8の対向面に、上端部で前記マグサ部材7を受けるマグサ受け部材9を取り付けて開口枠10を予め形成しておき、
前記開口部用縦枠部材8の端部を前記ガイド部材6、6間に嵌め込むようにして前記開口枠10を前記四角枠4内の所定の位置に設置することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、予め前記マグサ部材7の両端面に前記開口部用縦枠部材8を取り付けるとともに、これら開口部用縦枠部材8の対向面に前記マグサ受け部材9を取り付けて前記開口枠10を形成しておくことによって、前記開口部用縦枠部材8の端部を前記ガイド部材6、6間に嵌め込むだけで、前記開口枠10を前記四角枠4内の所定の位置に容易、かつ正確に設置することができる。これによって、前記開口部A1の形成作業を簡略化することができるとともに、施工工期の短縮を図ることが可能となり、延いては建物壁部Aの施工性を向上させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3および図7に示すように、請求項3に記載の建物壁部Aの施工方法において、
予め前記マグサ部材7の上面に、前記上枠部材1の下面に取り付けられた複数のガイド部材6と対向するようにして複数のガイド部材6を取り付けておき、
前記上枠部材1とマグサ部材7との間に、前記複数のガイド部材6、6間に上下端部が嵌め込まれる上部縦枠部材11を立設することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、予め前記マグサ部材7の上面に、前記上枠部材1の下面に取り付けられた複数のガイド部材6と対向するようにして複数のガイド部材6を取り付けておくことによって、前記上縦枠部材を前記上枠部材1とマグサ部材7との間に容易、かつ正確に立設することが可能となる。
しかも、前記上部縦枠部材11を前記上枠部材1とマグサ部材7との間に立設することによって、開口部A1上からの荷重を前記マグサ部材7に確実に伝達することができるので、前記開口部A1の施工強度を向上させることが可能となる。
本発明によれば、四角枠を形成する上枠部材の下面および下枠部材の上面に、複数のガイド部材を複数の中間縦枠部材の端部が嵌まり込む間隔で取り付けておくことによって、前記中間縦枠部材の位置決めを容易に、かつ正確に行うことができるので、施工品質の安定性に優れ、なおかつ、建物壁部の作業性が格段に向上するとともに、建物壁部、延いては建物全体の施工工期を短縮することができる。
一方、従来とは異なり、前記上枠部材や下枠部材、各縦枠部材等の建築材料をパネル化せずに施工に用いるので、建物や敷地条件に左右されること無く作業を行うことができるとともに、生産および輸送に係るコストを低減することが可能となる。
また、予めマグサ部材の両端面に開口部用縦枠部材を取り付けるとともに、これら開口部用縦枠部材の対向面にマグサ受け部材を取り付けて開口枠を形成しておくことによって、この開口枠を前記四角枠内の所定の位置に容易、かつ正確に設置することができ、前記開口部の形成作業を簡略化することが可能となる。
これによって、建物全体の施工性について総合的に考慮しつつ、特に建物壁部の施工性を格段に向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係る建物壁部Aの施工方法の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態の建物壁部Aは、2×4インチの断面を有する木材、または2インチはそのままで4インチの整数倍の断面長さを有する木材を、主として釘打ち工法によって建て、壁全体で支える構造法で構築される。
また、図1〜図8の(a)で示す図は、建物の上階部分の壁部Aであり、(b)で示す図は、建物の下階部分の壁部Aである。さらに、図1〜図4は建物の外壁部分を示し、図5〜図8は建物の内壁部分を示している。
本実施の形態の建物壁部Aの施工方法は、図1〜図8に示すように、上枠部材1と下枠部材2と、これら上下枠部材1、2の両端部どうし間に立設される両側縦枠部材3とを組んで四角枠4を形成し、
その後、前記四角枠4内において前記両側縦枠部材3と平行する複数の中間縦枠部材5を、前記上下枠部材1、2間に立設するに際し、
前記上枠部材1の下面および前記下枠部材2の上面に、複数のガイド部材6を前記中間縦枠部材5の端部が嵌まり込む間隔で前記上下枠部材1、2の長さ方向に沿って取り付けておき、
前記中間縦枠部材5を前記両側縦枠部材3と平行する方向に配置するとともに、中間縦枠部材5の端部を前記ガイド部材6、6間に嵌め込んで建物の壁部Aを施工するというものである。
ここで、前記上枠部材1および下枠部材2は、それぞれの壁面ごとに一体のものを用いることができるように長尺な木材となっており、前記両側縦枠部材3は、前記上枠部材1の両端部と前記下枠部材2の両端部との間に立設される木材である。
そして、前記四角枠4は、前記上下枠部材1、2の両端部どうし間に前記両側縦枠部材3を立設して組むことによって形成されている。
また、これら両側縦枠部材3の内側面には、図1および図5に示すように、前記上枠部材1の下面を受けるとともに、前記下枠部材2の上面を受ける枠受け部材3aを予め取り付けておくようにする。
これによって、前記上枠部材1の下面と下枠部材2の上面とを前記枠受け部材3aに合わせるだけで、前記上下枠部材1、2を容易に、かつ正確な位置に取り付けることが可能となっている。しかも、前記四角枠4の形成作業を簡略化することができるとともに、施工工期の短縮を図ることが可能となり、延いては建物壁部Aの施工性を向上させることが可能となる。
前記中間縦枠部材5は、図3および図7に示すように、前記四角枠4内において前記両側縦枠部材3と平行し、かつ前記上下枠部材1、2間に立設されるものである。前記四角枠4内にこれら中間縦枠部材5が立設されることによって前記四角枠4は略縦格子状に形成される。
前記複数のガイド部材6は、図1および図5に示すように、前記上枠部材1の下面および前記下枠部材2の上面において、前記中間縦枠部材5の端部が嵌まり込む間隔で前記上枠部材1の下面および前記下枠部材2の上面の長さ方向に沿って取り付けられており、前記上枠部材1および下枠部材2よりも短尺で、略矩形状に形成された板材が用いられている。
なお、上述したように、前記中間縦枠部材5の端部を前記複数のガイド部材6、6間に嵌め込むことによって、これら複数のガイド部材6が前記中間縦枠部材5の転び止めとしての役割を果たすことができるようになっている。
また、なお、前記複数のガイド部材6は、本実施の形態では短尺で、略矩形状に形成された板材が用いられているが、これに限られるものではない。例えば、前記中間縦枠部材5の端部を嵌め込むことが可能な凹部を有する金物等を用いても良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
次に、前記四角枠4内の所定の位置に、窓や出入り口等の開口部A1を形成する際は、図2および図6に示すように、開口部A1上に位置するマグサ部材7の両端面に、前記中間縦枠部材5と平行し、かつ前記ガイド部材6、6間に端部が嵌まり込む開口部用縦枠部材8を取り付けるとともに、前記開口部用縦枠部材8の対向面に、上端部で前記マグサ部材7を受けるマグサ受け部材9を取り付けて開口枠10を予め形成しておき、
図4および図8に示すように、前記開口部用縦枠部材8の端部を前記ガイド部材6、6間に嵌め込むようにして前記開口枠10を前記四角枠4内の所定の位置に設置する。
なお、前記四角枠4内に開口部A1を形成する場合、この開口部A1を形成するためのスペースには前記複数の中間縦枠部材5を取り付けないようにする。また、この開口部A1を形成するためのスペースにおいて前記下枠部材2の上面には前記ガイド部材6も取り付けないようにする。
ここで、前記マグサ部材7は、門や窓、出入り口等の開口部A1の上に渡した角柱状の水平材であり、前記中間縦枠部材5が開口部A1を形成するために抜き取られる分の荷重を確実に受けるために設けられるようになっている。
前記開口部用縦枠部材8は、前記中間縦枠部材5と平行し、かつ前記ガイド部材6、6間に上下の端部が嵌まり込むものであり、前記マグサ部材7の両端面に取り付けられるようになっている。
前記マグサ受け部材9は、前記マグサ部材7を支持するものであり、前記開口部用縦枠部材8の対向面、すなわち、前記マグサ部材7の両端部の下方に取り付けられている。
そして、前記開口枠10は、前記マグサ部材7の両端面に前記開口部用縦枠部材8が取り付けられるとともに、前記開口部用縦枠部材8の対向面に前記マグサ部材7を受けるマグサ受け部材9が取り付けられたものである。
なお、このような開口枠10を、予め工場等で組み立ててから現場に輸送することによって、現場での作業量を軽減することができるので望ましい。
以上のように、予め前記マグサ部材7の両端面に前記開口部用縦枠部材8を取り付けるとともに、これら開口部用縦枠部材8の対向面に前記マグサ受け部材9を取り付けて前記開口枠10を形成しておくことによって、前記開口部用縦枠部材8の端部を前記ガイド部材6、6間に嵌め込むだけで、前記開口枠10を前記四角枠4内の所定の位置に容易、かつ正確に設置することが可能となる。
これによって、前記開口部A1の形成作業を簡略化することができるとともに、施工工期の短縮を図ることが可能となり、延いては建物壁部Aの施工性を向上させることができるようになっている。
一方、図3および図7に示すように、予め前記マグサ部材7の上面には、前記上枠部材1の下面に取り付けられた複数のガイド部材6と対向するようにして複数のガイド部材6を取り付けておき、前記上枠部材1とマグサ部材7との間に、前記複数のガイド部材6、6間に上下端部が嵌め込まれる上部縦枠部材11を立設するようにする。
前記上部縦枠部材11は、前記上枠部材1とマグサ部材7との間に設けられる短尺な縦枠部材であり、前記マグサ部材7の上部に位置する前記上枠部材1や、この上枠部材1上に設けられる床部材もしくは天井部材等の荷重を確実に受けるために設けられるようになっている。
そして、以上のように、予め前記マグサ部材7の上面に、前記上枠部材1の下面に取り付けられた複数のガイド部材6と対向するようにして複数のガイド部材6を取り付けておくことによって、前記上縦枠部材を前記上枠部材1とマグサ部材7との間に容易、かつ正確に立設することができるようになっている。
しかも、前記上部縦枠部材11を前記上枠部材1とマグサ部材7との間に立設することによって、開口部A1上からの荷重を前記マグサ部材7に確実に伝達することができるので、前記開口部A1の施工強度を向上させることも可能となる。
また、前記開口部A1の下部には、図4および図8に示すように、前記マグサ部材7と対向するようにして敷居部材12が設けられている。
そして、以上のようにして組み立てられた建物壁部Aには、図示はしないが、表面に面材が貼り付けられるようになっている。
なお、本実施の形態の建物壁部Aは、図1〜図8に示すように、所定の位置に立設される中間縦枠部材5を複数重ねて設けるようにする。すなわち、これは、建物壁部Aに対して直交する方向に、更に壁部が設けられる場合に、各種縦枠部材の厚みを大きくして設けることによって、直交する壁部の側端面が当接する面積を大きくするためである。これにより建物壁部Aに対して直交する方向に更に壁部を設けた場合にも、安定した立設状態を保持することができるようになっている。
一方、建物壁部Aを形成する際には、建物床部(図示せず)の上に寝かせた状態で組んでいくようにする。そして、組み終わったら建て起こし、隣接する四角枠4どうしを頭つなぎ部材13によって繋いでいくようにする。
ここで、前記頭つなぎ部材13は、隣接する前記四角枠4どうしの一方の上枠部材1上面から他方の上枠部材1上面にわたって取り付けられて、前記隣接する四角枠4どうしを連結固定するものである。
また、このような頭つなぎ部材13は、隣接する四角枠4どうしを連結固定するために上枠部材1よりも若干突き出すように設けられている。
そして、このような頭つなぎ部材13を隣接する四角枠4どうしの一方の上枠部材1上面から他方の上枠部材1上面にわたって取り付けることによって、前記隣接する四角枠4どうしを強固に連結固定することができるので、建物壁部Aの設置状態を向上させることが可能となっている。
なお、図4および図8に示すように、前記頭つなぎ部材13の上面には複数のガイド部材6が取り付けられており、これら複数のガイド部材6、6間に、水平方向の荷重を負担する天井根太(図示せず)や、上階用床根太部材(図示せず)の端部が嵌め込まれるようになっている。
一方、内壁部分の壁部Aに設けられる頭つなぎ部材13の一部には、前記複数のガイド部材6が取り付けられていない場合がある。すなわち、これは、天井根太もしくは上階用床根太部材と壁部Aとが平行して設置されるためである。
さらに、建物の内壁部分に設けられる壁部Aにおいて、四角枠4外にドア等の開口部A2を設ける場合は、図5〜図8に示すように、該開口部A2分の長さに形成された上枠部材1の下面に複数のガイド部材6を取り付けておく。
そして、これら複数のガイド部材6に対向するように、上面に複数のガイド部材6が設けられたマグサ部材7を、マグサ受け部材9によって支持するように設けて開口枠10を形成するとともに、前記上枠部材1およびマグサ部材7どうし間に上部縦枠部材11を取り付ける。
この時、前記上枠部材1を、頭つなぎ部材13によって前記四角枠4の上枠部材1と連結固定するようにする。このようにして前記四角枠4外にドア等の開口部A2を設けることができるようになっている。
本実施の形態によれば、四角枠4を形成する上枠部材1の下面および下枠部材2の上面に、複数のガイド部材6を複数の中間縦枠部材5の端部が嵌まり込む間隔で取り付けておくことによって、前記中間縦枠部材5の位置決めを容易に、かつ正確に行うことができるので、施工品質の安定性に優れ、なおかつ、建物壁部Aの作業性が格段に向上するとともに、建物壁部A、延いては建物全体の施工工期を短縮することができる。
一方、従来とは異なり、前記上枠部材1や下枠部材2、各縦枠部材等の建築材料をパネル化せずに施工に用いるので、建物や敷地条件に左右されること無く作業を行うことができるとともに、生産および輸送に係るコストを低減することが可能となる。
また、予めマグサ部材7の両端面に開口部用縦枠部材8を取り付けるとともに、これら開口部用縦枠部材8の対向面にマグサ受け部材9を取り付けて開口枠10を形成しておくことによって、この開口枠10を前記四角枠4内の所定の位置に容易、かつ正確に設置することができ、前記開口部A1の形成作業を簡略化することが可能となる。
これによって、建物全体の施工性について総合的に考慮しつつ、特に建物壁部の施工性を格段に向上させることが可能となる。
建物壁部の四角枠であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。 建物壁部の開口枠であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。 建物壁部の一部であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。 建物壁部であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。 建物壁部の四角枠であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。 建物壁部の開口枠であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。 建物壁部の一部であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。 建物壁部であり、(a)は上階部分を示す正面図であり、(b)は下階部分を示す正面図である。
符号の説明
A 建物壁部
A1 開口部
1 上枠部材
2 下枠部材
3 両側縦枠部材
4 四角枠
5 中間縦枠部材
6 ガイド部材

Claims (4)

  1. 上枠部材と下枠部材と、これら上下枠部材の両端部どうし間に立設される両側縦枠部材とを組んで四角枠を形成し、
    その後、前記四角枠内において前記両側縦枠部材と平行する複数の中間縦枠部材を、前記上下枠部材間に立設するに際し、
    前記上枠部材の下面および前記下枠部材の上面に、複数のガイド部材を前記中間縦枠部材の端部が嵌まり込む間隔で前記上下枠部材の長さ方向に沿って取り付けておき、
    前記中間縦枠部材を前記両側縦枠部材と平行する方向に配置するとともに、中間縦枠部材の端部を前記ガイド部材間に嵌め込み、
    上面に、複数のガイド部材が、天井根太や上階用床根太部材の端部が嵌め込まれるように間隔を置いて取り付けられた頭つなぎ部材を、隣接する前記四角枠どうしの一方の上枠部材上面から他方の上枠部材上面にわたって取り付けて、前記隣接する四角枠どうしを連結固定することを特徴とする建物壁部の施工方法。
  2. 請求項1に記載の建物壁部の施工方法において、
    前記両側縦枠部材の内側面に、前記上枠部材の下面を受けるとともに、前記下枠部材の上面を受ける枠受け部材を予め取り付けておくことを特徴とする建物壁部の施工方法。
  3. 請求項1または2に記載の建物壁部の施工方法において、
    前記四角枠内の所定の位置に開口部を形成するに際し、
    開口部上に位置するマグサ部材の両端面に、前記中間縦枠部材と平行し、かつ前記ガイド部材間に端部が嵌まり込む開口部用縦枠部材を取り付けるとともに、前記開口部用縦枠部材の対向面に、上端部で前記マグサ部材を受けるマグサ受け部材を取り付けて開口枠を予め形成しておき、
    前記開口部用縦枠部材の端部を前記ガイド部材間に嵌め込むようにして前記開口枠を前記四角枠内の所定の位置に設置することを特徴とする建物壁部の施工方法。
  4. 請求項3に記載の建物壁部の施工方法において、
    予め前記マグサ部材の上面に、前記上枠部材の下面に取り付けられた複数のガイド部材と対向するようにして複数のガイド部材を取り付けておき、
    前記上枠部材とマグサ部材との間に、前記複数のガイド部材間に上下端部が嵌め込まれる上部縦枠部材を立設することを特徴とする建物壁部の施工方法。
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