JPH11141017A - ツーバイフォー用構造材、接続構造および土台金物 - Google Patents

ツーバイフォー用構造材、接続構造および土台金物

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JPH11141017A
JPH11141017A JP9308975A JP30897597A JPH11141017A JP H11141017 A JPH11141017 A JP H11141017A JP 9308975 A JP9308975 A JP 9308975A JP 30897597 A JP30897597 A JP 30897597A JP H11141017 A JPH11141017 A JP H11141017A
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Fumio Koyama
文雄 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の木造建築物の工法である木造軸組工法で
は、柱等の部材に大型の部材が必要である。ツーバイフ
ォー工法では、和室の真壁造りに好ましくない。また、
高強度且つ高剛性な建築物が要望されている。 【解決手段】本ツーバイフォー用構造材である壁パネル
1では、中心板材11の両側に、一対の挟持材12を接
合して、柱部1f、梁部1c等の構造要素を構成した。
各構造要素は互いに中心板材11で連結されて、高剛性
の壁パネル1を得る。壁パネル1の端部に形成した凹部
1uに接続金物3の接続突起3aを嵌めて、構造材同士
を接続する。また、構造用合板と梁部材とをサンドイッ
チ構造として梁4を構成した。 【効果】ユニット工法を適用できて高能率且つ安全で高
気密。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物用の構
造材に関する。特に、ツーバイフォー用構造材や接続用
金物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、木造建築物では、震災に耐えられるように強度の向
上が求められている。さらに、強度の低下の原因となる
現場作業による施工不良を防止でき、省力化を図ること
のできるユニット工法の適用が要望されている。ところ
で、従来、木造建築物の工法は、木造軸組工法と、ツー
バイフォー工法とに大別される。
【0003】木造軸組工法では次のような課題を有して
いる。すなわち、開口部の周縁部に筋違等の補強材を入
れることが困難であるので、開口部の周縁部は弱い。ま
た、一本の柱にも、かなり大きい原木を要し、資源の不
足に直面しつつある。また、木造軸組工法は、梁の上等
の不安定な高所での危険な作業を含み、転落等の重大事
故が発生する虞がある。
【0004】また、ツーバイフォー工法の課題として
は、構造体を面で構成しているために、木造の和室のよ
うに真壁造りにするためには、室内側に付け柱を取り付
けていたので、室内が狭くなってしまう。また、付け柱
を付けることで、施工上の納まりが、木造軸組工法に比
べて複雑になる。また、木造建築物の梁の構造では、次
の課題を有していた。すなわち、単一材からなる木製梁
であっても、複数の部材を積層した集成梁であっても、
上方からの力を受けると撓みやすい。特に、木製梁には
節があり、この節が木の繊維を寸断して、強度を低下さ
せるため、その傾向が強い。
【0005】また、床の構造では、次の課題を有してい
た。すなわち、従来、図16に示すように、梁200の
上に根太201を打ちつけ、その根太201の上に合板
等の床材202を打ちつけて床を構成していた。この構
成では、床材202と梁200とが一体化せず、建物に
かかる横方向の力に抵抗できない。また、図15に示す
ように、横方向の力に抵抗するために、梁200の上部
に切欠200aを設けて、この切欠200aに根太20
1を落とし込み、梁200の側面に設けた根太受け20
3で根太201を受け止めて、梁200の上面200b
と根太201の上面とを略面一に形成し、これらの上面
に床材202を打ちつけた床の構造もある。この構造で
は、床材202と梁200とが一体化できるが、根太2
01の端部を落とし込み支えることのできるだけの切欠
200aが梁200上部にあるので、梁の断面欠損が大
きくなる結果、梁の強度が低下していた。
【0006】また、土台と柱との接続構造では、次の課
題を有していた。すなわち、大震災時の上下方向の振動
によって、土台から柱がすっぽりと抜け落ちる場合があ
った。これは、柱と土台とは、釘や平金物で接続されて
いたので、十分に一体化して固定できていなかった。ま
た、図17に示すように、基礎90に設けられたアンカ
ーボルト91を介して柱210を土台212に引き込ん
で固定するホールダウン金物211があるが、アンカー
ボルト91の基礎90の中での埋め込み位置の精度が悪
いと、ホールダウン金物211で柱210を土台212
に適正に固定することが困難であった。
【0007】また、土台と基礎が直接に触れると、基礎
に付着する湿気によって土台の腐食や白蟻の発生する虞
がある。これを防止するために、図18に示すように、
土台212と基礎90との間にパッキン213を介在さ
せる工法もある。この工法では、土台212と基礎90
とが直接触れるのを避け、土台212と基礎90との間
の隙間が床下換気口の役割を担う効果があったが、柱と
土台とを固定する効果はなかった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、ユニット工法に好適な、高強度のツーバイ
フォー用構造材および接続用金物を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明のツーバイフォー用構造材は、
壁パネルに用いられるツーバイフォー用構造材であっ
て、板面が上下方向に沿う構造用板材からなる中心板材
と、この中心板材の少なくとも一部の両側面に接合され
る一対の挟持材とを備え、上記一対の挟持材とこれら挟
持材によって挟持される中心板材の部分とで、左右の柱
部および上下の梁部を少なくとも含む構造要素を構成す
ることを特徴とする。
【0010】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、この壁パネルの柱部、梁部等の構造要素は、
従来の柱、梁等と同様の働きを果たすことができ、ま
た、中心板材は、面として力を受けることができる。し
かも、構造要素を貫いた状態で強固に一体化された中心
板材を介して、構造要素同士を互いに連結しているの
で、高剛性の壁パネルを得ることができる。従って、こ
の壁パネルを用いた建築物は、中心板材のない従来の木
造軸組工法や、柱部や梁部を含まない壁パネルを用いる
ツーバイフォー工法によるものに比べて、高強度とする
ことができる。
【0011】特に、この壁パネルに窓、出入口等の開口
部を設ける場合には、この開口部の周縁部を、中心板材
と挟持材とによる構造要素で補強できるので、筋違等の
補強材を設けることが困難な木造軸組工法に比べて強く
することができる。また、壁パネルが柱部を有するの
で、真壁造りの和室を容易に構成することができる。
【0012】また、従来の柱や梁等と同様の働きを果た
すことのできる構造要素を、中心板材の両面に挟持材を
接合する重ね合わせ材で構成しているので、小断面の部
材を利用することができる。また、壁パネルの厚み方向
の内部に中心板材を配置できるので、高気密性を得るこ
とができる。
【0013】ここで、構造用板材としては、構造用合
板、シージングボード、火山性硝子質複層板等を例示で
き、これらの内の何れか1を用いてもよいし、複数を組
み合わせて用いてもよく、これらに例示される所定の強
度を有する板材を利用することができる。なお、構造要
素としては、柱部、梁部、まぐさ、窓台、縦胴縁等を例
示できる。また、接合方法としては、釘打ち、スクリュ
ービスによるねじ止め、接着等を例示できる。また、挟
持材としては、製材、集成材を例示できる。
【0014】請求項2記載の発明のツーバイフォー用構
造材は、梁に用いられるツーバイフォー用構造材であっ
て、板面が上下方向に沿う構造用合板からなる中心板材
と、この中心板材の両側面に接合される一対の挟持材
と、これら一対の挟持材の外側面にそれぞれ接合される
構造用合板からなる一対の外板とを備えたことを特徴と
する。
【0015】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、板面を上下方向に沿わせた構造用合板が挟持
材の水平方向両側から接合するサンドイッチ構造として
いるので、挟持材を上下方向の曲げに対して確実に補強
することができる。しかも、構造用合板は梁の中心部に
も配置されているので、より一層確実に補強することが
できる。従って、上下方向に撓み難い梁を得ることがで
きる。
【0016】ここで、挟持材としては、集成梁または木
製梁を例示できる。請求項3記載の発明のツーバイフォ
ー用構造材同士の接続構造は、請求項1または2に記載
のツーバイフォー用構造材同士の接続構造であって、上
記中心板材の端部を一対の挟持材の端部よりも引っ込ま
せて形成される凹部に、ツーバイフォー用構造材同士を
接続するための接続金物の接続突起を嵌め入れた状態
で、上記一対の挟持材の端部と接続突起とをねじ締結す
ることを特徴とする。
【0017】この構成によれば、請求項1または2に記
載の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわ
ち、接続金物をツーバイフォー用構造材の凹部に嵌め入
れて接続することができるので、簡単、且つ位置ずれな
く確実に接続できる結果、施工不良を防止することがで
きる。また、構造材同士の接続は、接続金物を介して高
強度に行なうことができる。しかも、接続金物は薄くで
きるので、接続金物が嵌まる凹部を小さくできる結果、
凹部による構造材の断面減少を少なくできて、構造材の
強度低下を防止することができる。これに対して、構造
材同士が嵌合しあって接続される構造では、嵌合しあう
部分で構造材の断面減少が大きくなるので、構造材自身
の強度も、接続による強度も低下する傾向にある。
【0018】また、接続金物は嵌め入れられて外れ難い
ので、構造材の表面に取り付けられる帯状金物に比べて
堅固に接続できる。さらに、ねじ締結は、釘打ちに比べ
て脱落し難く、確実に接続できる。また、凹部を形成し
易い。請求項4記載の発明の土台金物は、請求項1また
は2に記載のツーバイフォー用構造材を土台に固定する
土台金物であって、アンカーボルトを設けられた基礎お
よび基礎上に配置された土台の間に介在する介在部分
と、介在部分に接続されて土台およびツーバイフォー用
構造材を接続する固定部分とを備え、介在部分には挿通
孔が形成されており、この挿通孔を、基礎に埋設された
アンカーボルトが遊びを持って挿通し、固定部分は、土
台の上下に貫通する嵌合孔に嵌め入れられて、且つツー
バイフォー用構造材の端部に形成された凹部に嵌め入れ
られた状態で、土台および構造材とねじ締結されて接続
されることを特徴とする。
【0019】この土台金物は次のようにして使用する。
まず、アンカーボルトを土台金物の挿通孔に通す。次
に、土台の嵌合孔を土台金物の固定部分に嵌め入れつ
つ、土台金物の介在部分の上に土台を載せる。次に、土
台の上からアンカーボルトをナットで固定する。土台金
物の固定部分にツーバイフォー用構造材の凹部を嵌め入
れる。この状態で、土台金物の固定部分と構造材および
土台とをねじ締結する。構造材は、土台金物、土台およ
びアンカーボルトを介して基礎に固定される。
【0020】この構成によれば、請求項1または2に記
載の作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、介
在部分は、基礎と土台とが直接触れることを防止できる
ので、土台の腐食を防止することができる。また、この
土台金物は、土台と基礎との接続金物と、構造材と基礎
との接続金物とを兼用できる。また、土台金物は、基礎
へ押しつけられて固定できるので、ホールダウン金物と
同様にして、構造材と基礎とを強固に固定できる。
【0021】また、固定部分は、嵌合孔および凹部に嵌
め入れられているので、土台と構造材との間の水平方向
変位を防止することができる結果、表面に取り付けられ
る帯状金物に比べて、土台と構造材とを確実に固定する
ことができる。また、アンカーボルトに遊びを持って土
台金物を設置できるので、埋め込み精度の悪いアンカー
ボルトでも、土台金物を適正に且つ容易に配置でき、構
造材を確実に固定できる。
【0022】また、介在部分は、土台と基礎との間に隙
間を形成でき、この隙間が、床下換気口の役割を果たす
ことができる。また、基礎と面する土台金物下面に防振
ゴムを設けてもよい。この防振ゴムは、基礎と土台金物
との間に介在するので、土台金物が錆びることを防止で
きる。また、防振ゴムが地震等の揺れを吸収できる。な
お、防振ゴムの他のゴム材や、樹脂材を利用してもよ
い。
【0023】請求項5記載の発明のツーバイフォー用構
造材は、床パネルに用いられるツーバイフォー用構造材
であって、互いに平行な一対の長尺の接続金物間に、互
いに平行な複数の根太を架け渡し固定して形成される枠
体と、この枠体上面に固定される床下地材と、枠体下面
に固定される防音用合板と、枠体内に収容される断熱材
とを備え、上記床下地材は、枠体の接続金物よりも外方
へ延びる延設部を有し、上記接続金物は、延設部下面に
沿って延び且つ梁上面に載置するためのフランジ部を有
することを特徴とする。
【0024】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、フランジ部を一対の梁上面に引っ掛け、この
床パネルを一対の梁間に架けわたし、床を簡単に施工す
ることができる。従って、梁上での床の組み立て等の、
不安定な場所での組み立て作業を削減できるので、転落
事故等を防止でき、さらに作業効率を向上させることが
できる。
【0025】また、接続金物のフランジ部は、根太に比
べて薄くできるので、フランジ部を落とし込んで載せる
ために生じる梁の断面欠損を少なくでき、断面欠損に起
因する梁の強度低下を抑制することができる。また、梁
上面には、フランジ部を落とし込んで載せた状態で、床
下地材の延設部を直接固定できるので、梁と床下地材を
一体化して強固に固定できる結果、梁を横方向の力に対
して強くすることができる。
【0026】また、床パネルの下部に防音用合板を貼り
合わせて床パネル内部を箱状にできることと、その内部
の断熱材とによって、階下への防音効果および断熱効果
を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明
の一実施の形態にかかるツーバイフォー用構造材である
壁パネルの正面図である。図2は、図1の壁パネルの右
側面図である。本壁パネル1は、矩形状に形成されたパ
ネルであり、建築物の壁を構成するための構造材であ
る。この壁パネル1のパネル面を鉛直に沿わせ、後述す
るように複数の壁パネル1同士を互いに連結し、壁を構
成することができる。
【0028】この壁パネル1は、中央部に開口部として
の窓1aを有しており、窓1aにはサッシ枠14が取り
付けられている。また、壁パネル1の窓1a以外の部分
には、板面が上下方向に沿う構造用合板またはシージン
グボードまたは火山性硝子質複層板からなる中心板材1
1と、この中心板材11の少なくとも一部の両側面に接
合される一対の挟持材12とが備えられている。また、
壁パネル1は、中心板材11の少なくとも一部の片側面
に接合される側材13を有している。壁パネル1は、柱
部1f、梁部1c等の構造要素と、これらの構造要素を
補強する補強要素としての筋違部1mと含んでいる。
【0029】なお、以下の説明では、中心板材11のう
ちで特定のものを指す場合には、符号A,B,…を添え
て、中心板材11A,11B,…と示す。また、挟持材
12等の他の部材についても同様にして示す。構造要素
として、壁パネル1は、壁パネル1の下端に設けられて
水平に延びる下梁部1cと、下梁部1cから鉛直上方に
延びる複数の柱部1f,1g,1h、1iと、これらの
柱部の上端に配置された水平に延びる上梁部1jと、窓
1aの上方の周縁部にあって水平に延びるまぐさ部1s
と、窓1aの下方の周縁部にあって水平に延びる窓台部
1tと、上下に延びる複数の縦胴縁部1pとを有してい
る。これら各構造要素は、一対の挟持材12とこれら挟
持材12によって挟持される中心板材11の部分とで構
成されている。例えば、図3の平面図に示すように、柱
部1fは、一対の挟持材12A,12Bと、これらによ
って挟持された中心板材11Aの端部近傍部分11eと
で構成されている。
【0030】このように、上梁部1j、下梁部1c、各
柱部等の、壁パネル1にかかる力を受ける構造要素が、
壁パネル1のユニット内に含まれているので、高強度の
壁パネル1とすることができる。しかも、構造要素を補
強する補強要素も、壁パネル1のユニット内に含まれて
いるので、より一層高強度の壁パネル1とすることがで
きる。
【0031】開口部としての窓1aの周縁部は、上方の
まぐさ部1s、下方の窓台部1t、左側方の柱部1gお
よび右側方の柱部1hの各構造要素で形成されている。
しかも、窓1aの各周縁部は、各筋違部1mによって補
強されている。そのうえ、後述するように中心板材11
によって他の構造要素と互いに強固に連結されている。
それゆえ、強度低下を招く虞のある開口部を有する場合
であっても、高強度の壁パネル1を得ることができる。
【0032】上梁部1jは、中心板材11A,11B,
11Dと、挟持材12D,12E,12G,12Hとに
よって構成されている。挟持材12D,12Eは、壁パ
ネル1の左側部分で上下方向に積み重ねられている。挟
持材12D,12G,12Hは、右側部分で3重に積み
重ねられている。各挟持材12同士は、接着されて、ま
た、帯金物52やかすがい51を介して互いに連結され
ている。このように、上梁部1jは、上下に厚く形成さ
れて、補強されている。
【0033】各筋違部1mは、側板13と、この側板1
3が接合されている中心板材11の部分とで構成されて
いる。各筋違部1mは、複数の構造要素で形成される四
角枠状の壁パネル1部分の内側に配置されており、四角
枠状の対角位置を結んで斜め方向に延びている。各筋違
部1mは、中心板材11を挟んで壁パネル1の両側に一
対で設けられており、一対の筋違部1mは、互いに交差
する方向に延びて配置されている。このように一対の筋
違部1mが、四角枠状に配置された構造要素の各部を強
固に連結している。
【0034】各縦胴縁部1pは、外壁側にある部分で外
装下地材として機能し、また、屋内側の部分で内装材を
固定するための部材として機能する。上述の各構造要素
および補強要素の各要素は、互いに連結されている。す
なわち、上述の各構造要素に串刺し状に配置されて、ま
た、補強要素に接合されている共通の中心板材11を介
して、各要素同士が連結されている。また、隣接する上
述の各要素の挟持材12や側板13は、かすがい51、
帯金物52、プレート型筋違金物53等の接続金物、蟻
掛けの凹凸嵌合部54、釘打ち、接着、ねじ締結等の公
知の方法で連結されている。
【0035】例えば、図1の左上部に示すように、柱部
1fと上梁部1jとは、共通の中心板材11Aによって
連結されている。また、柱部1fの挟持材12Bと、上
梁部1jの挟持材12Eとは、互いに当接し合う面で接
着されている。また、柱部1fの挟持材12Bと、上梁
部1jの挟持材12Eとは、蟻掛けの凹凸嵌合部54で
連結され、また、両挟持材12B,12Eに跨がって打
ち込まれたかすがい51によって連結されている。
【0036】中心板材11は、壁パネル1の厚み方向の
略中央に配置されている。中心板材11は、構造用合板
またはシージングボードまたは火山性硝子質複層板のな
かの何れか1を用いてもよいし、複数を組み合わせて用
いてもよい。また、これらによって例示される所定の強
度を有する構造用板材であれば、同様にして利用するこ
とができる。中心板材11として構造用合板を利用する
場合には、高強度の壁パネル1を容易に得ることができ
る。また、中心板材11としてシージングボードや火山
性硝子質複層板を利用する場合には、シージングボード
や火山性硝子質複層板の透湿性により防湿効果を得るこ
とができ、特に建物外周部に壁パネル1を利用した場合
に好ましい。
【0037】挟持材12および側材13は、製材、集成
材等からなる。中心板材11と挟持材12との接合は、
接着、釘打ち、ねじ締結等の公知の接合方法を利用する
ことができる。例えば、スクリュービスによるねじ止め
の場合には、図3に示すように接合するのが好ましい。
すなわち、先ず、一対の挟持材12の一方(12A)と
中心板材11とを接合する。このとき、中心板材11側
にスクリュービス15の頭部が配置されるようにして、
スクリュービス15で締結する。次に、一対の挟持材1
2の他方(12B)と中心板材11とを接合する。この
ように、中心板材11はスクリュービス15の頭部で押
さえられているので、薄い中心板材11にスクリュービ
ス15のねじ部がねじ込まれる場合に比べて、中心板材
11に無理な力がかかることを防止でき、しかも確実に
固定できる。また、挟持材12の一方(12A)、中心
板材11、挟持材12の他方(12B)の順に重ねて接
合できるので、組み立てやすく、作業能率を高めること
ができる。
【0038】また、中心板材11と側材13との接合
は、上述の挟持材12の場合と同様にして、接着、釘打
ち、ねじ締結等の公知の接合方法を利用することができ
る。また、隣接する中心板材11同士は、一対の挟持材
12を介して互いに連結されている。例えば、柱部1g
を構成する一対の挟持材12Jは、中心板材11Aおよ
び中心板材11Cに共に接合されており、両中心板材1
1A,11Cを互いに連結している。
【0039】このように、本実施の形態の壁パネル1に
よれば、以下の作用を奏する。すなわち、この壁パネル
1の各柱部、梁部等の構造要素は、従来の柱、梁等と同
様の働きを果たすことができ、また、中心板材11は、
面として力を受けることができる。しかも、構造要素を
貫いた状態で強固に一体化された中心板材11を介し
て、構造要素同士を互いに連結しているので、高剛性の
壁パネル1を得ることができる。従って、この壁パネル
1を用いた建築物は、中心板材11のない従来の木造軸
組工法や、柱部や梁部を含まない壁パネルを用いるツー
バイフォー工法によるものに比べて、高強度とすること
ができる。
【0040】特に、この壁パネル1に窓、出入口等の開
口部を設ける場合には、この開口部の周縁部を、窓台部
1t、まぐさ部1s等の、中心板材11と挟持材12と
による構造要素で補強できるので、筋違等の補強材を設
けることが困難な木造軸組工法に比べて強くすることが
できる。例えば、この壁パネル1で、両面筋違(45×
90)にして中心板材11に構造用合板やシージングボ
ードまたは火山性硝子質複層板を使用する場合には、1
5×90の筋違を入れた木造住宅の壁倍率を1とする
と、壁倍率を最高値である5倍にすることができる。
【0041】また、壁パネル1が柱部を有するので、ツ
ーバイフォー工法に比べて、真壁造りの和室を容易に構
成することができる。というのは、ツーバイフォー工法
では、木造の和室のように真壁造りにするためには、室
内側に付け柱を取り付けていたので、室内が狭くなって
しまう。また、付け柱を付けることで、施工上の納まり
が、木造軸組工法に比べて複雑になっていた。これに対
して本発明の壁パネル1では、付け柱を取り付けずに済
むので、室内が狭くなることを防止できる。また、施工
上の納まりも、ツーバイフォー工法に比べて簡単にで
き、木造軸組工法と全く同様にできる。さらに、本実施
の形態の壁パネル1の柱部の室内側にある挟持材を化粧
柱とすれば、内装のための加工を省くことができる。
【0042】また、従来の柱や梁等と同様の働きを果た
すことのできる構造要素を、中心板材11の両面に挟持
材12を接合する重ね合わせ材で構成しているので、小
断面の部材を利用することができる。例えば、従来の木
造軸組工法の柱と比較すると、この柱と同じ断面積の柱
部を構成するための挟持材12は、上述の柱の略半分の
断面積を有している半柱で済むので、間伐材や細い原木
を利用することができる。
【0043】また、この壁パネル1では、上梁部1jや
筋違部1mのように、中心板材11に挟持材12または
側材13を接合することによって、荷重のかかる部分を
容易に且つ確実に補強することができる。また、壁パネ
ル1の厚み方向の中央に、中心板材11として構造用合
板を配置できるので、高気密性を得ることができる。
【0044】また、スクリュービスをねじ込んで各部材
を接合する場合には、作業の安全を図ることができる。
というのは、エアガンにより釘を打ち込む工法では、打
ち込みミスにより釘が跳ね返る現象が、想定されるから
である。また、スクリュービスによる接合の場合には、
釘打ちに比べて確実に接合することができる。また、こ
の壁パネル1にユニット工法を適用してもよい。ユニッ
ト工法では、壁パネル1を構成する各部の部品加工や組
立を工場で行ない、壁パネル1同士の連結等を現場で施
工することとなる。この場合には、壁パネル1を予め製
作しておくことで、現場での作業を削減することができ
るので、安全性、作業の効率化、盗難等の虞の防止、廃
材、埃、騒音の低減を図ることができる。
【0045】なお、本実施の形態の壁パネル1の上述の
各部に加えて、中心板材11と柱部と梁部とで囲まれた
部分に、断熱材(図示せず)を収容してもよい。また、
壁パネル1の屋外側の面に外装材(図示せず)を取り付
けてもよい。また、壁パネル1の室内側の面に内装材
(図示せず)を取り付けてもよい。これら各部を予め取
り付けておけば、現場作業をより一層削減することがで
きる。
【0046】また、本実施の形態の壁パネル1は、構造
要素として、上梁部1j、下梁部1c、および壁パネル
1の左右端部に設けられた柱部1f,1iを、少なくと
も含んでいれば、壁パネル1にかかる力を構造要素で受
け止めることができる。また、本実施の形態の壁パネル
1は、開口部として窓1aを有していたが、開口部とし
ては出入口でもよい。また、開口部を設けなくとも構わ
ない。
【0047】次に、本発明の実施の形態にかかるツーバ
イフォー用構造材(以下構造材という)同士の接続構造
を説明する。ここでは、上述の壁パネル1同士を接続す
る場合を例に説明する。図3は、図1の壁パネルと接続
金物の断面平面図である。図4は、図1の壁パネルと接
続金物の平面図であり、接続構造の異なる態様を示す。
【0048】この接続構造は、壁パネル1の周縁部に形
成された凹部1uと、この凹部1uに嵌まる接続突起3
aを有する接続金物3とで構成されている。接続金物3
は、上述の壁パネル1や後述する梁4(図7参照)等の
構造材同士を接続するためのものである。壁パネル1の
中心板材11の端部を一対の挟持材12の端部よりも引
っ込ませて形成された凹部1uに、接続金物3の接続突
起3aを嵌め入れた状態で、上記一対の挟持材12の端
部と接続突起3aとをねじ締結している。これにより、
接続金物3と壁パネル1とを接続できる。従って、壁パ
ネル1同士の接続には、凹部1uと接続突起3aとで構
成される本接続構造が一対で適用されている。
【0049】凹部1uは、壁パネル1の上下左右の端面
に形成されている。凹部1uは、壁パネル1の各端面の
全長にわたって形成されている。この凹部1uは、上述
のように、中心板材11の端部を一対の挟持材12の端
部よりも引っ込ませて形成されているので、容易に形成
することができる。なお、凹部1uは、壁パネル1の端
面の一部に設けられてもよい。
【0050】接続金物3は、例えば、断面十字状の棒状
金属部材である。接続金物3は、壁パネル1の端面に当
接してねじ締結される板状の当接部3bと、当接部3b
に立設された上述の接続突起3aとを有している。接続
突起3aは、当接部3bの両面に一対で設けられてい
る。接続突起3aには、ビスの挿通孔3cが所定間隔で
多数形成されている。また、当接部3bにも、ビスの挿
通孔3dが所定間隔で多数形成されている。
【0051】この接続金物3は次のようにして使用す
る。2つの壁パネル1同士を並べて接続する場合を例に
して、図3および図4(a)を参照して説明する。先
ず、接続金物3の接続突起3aの一方を、一方の壁パネ
ル1の端部の凹部1uに嵌め込み、接続金物3の当接部
3bを壁パネル1の端面に当接させる。この状態で、当
接部3bの挿通孔3dを通るスクリュービス16で、接
続金物3と壁パネル1とを固定する。次に、接続金物3
の接続突起3aの他方を、他方の壁パネル1の端部の凹
部1uに嵌め込む。この状態で、スクリュービス17
を、壁パネル1の正面側または背面側の導き孔から、凹
部1uに嵌まっている接続突起3aの挿通孔3cを通し
てねじこみ、接続突起3aを一対の挟持材12によって
挟み込んで固定する。さらに、抜け止めとしてのスクリ
ュービス18を、一方の壁パネル1の正面側または背面
側から、接続突起3aの挿通孔3cを通してねじこむ場
合には、より確実に固定することができる。
【0052】また、凹部1uに接する接続突起3a表面
をざらつかせてもよく、この場合には、接続突起3a表
面の摩擦を大きくできるので、凹部1uと接続突起3a
との両者間の接合強度を向上させることができる。ま
た、接続金物3と構造材との接合には、接着剤による接
合等を利用してもよい。凹部1uに接する接続突起3a
表面をざらつかせる場合には、接続突起3a表面の接着
性を高められるので、凹部1uと接続突起3aとの両者
間の接合強度を向上させることができる。
【0053】このように本実施の形態の構造材の接続構
造によれば、以下の作用効果を得ることができる。すな
わち、接続金物3を構造材の凹部1uに嵌め入れて接続
することができるので、簡単、且つ位置ずれなく確実に
接続できる結果、施工不良を防止することができる。ま
た、構造材同士の接続は、接続金物3を介して高強度に
行なうことができる。しかも、接続金物3は薄くできる
ので、接続金物3が嵌まる凹部1uを小さくできる結
果、凹部1uによる構造材の断面減少を少なくできて、
構造材の強度低下を防止することができる。これに対し
て、構造材同士が嵌合しあって接続される構造では、嵌
合しあう部分で構造材の断面減少が大きくなるので、構
造材自身の強度も、接続による強度も低下する傾向にあ
る。
【0054】また、接続金物3は嵌め入れられて外れ難
いので、構造材の表面に取り付けられる帯金物等に比べ
て堅固に接続できる。さらに、ねじ締結は、釘打ちに比
べて脱落し難く、確実に接続できる。また、上述のよう
に、本発明の壁パネル1では、凹部1uを形成し易い。
また、壁パネル1に、接続金物3との接続用のスクリュ
ービス16,17,18をねじ込むための導き穴を工場
等で予め形成しておけばより好ましい。これによって、
現場での組み立て時に、スクリュービス16,17,1
8を取り付け易くすることができるので、取付不足や取
付ピッチの乱れを防止することができ、その結果、施工
不良を防止することができる。
【0055】また、接続金物3を、下方の構造材に取り
付けるのが好ましい。これによって、床面近くで接続の
ための作業ができるので、作業し易い。例えば、図2に
示すように、1階部の壁パネル1と2階部の壁パネル1
とを接続する接続金物3は、1階部の壁パネル1の上面
に取り付けておくのがよい。なお、接続金物3の形状
は、壁パネル1同士の接続の態様に応じた様々な形状を
考えることができる。要は、接続金物3は、接続突起3
aを有していればよい。例えば、図4(b)に示すよう
に、3つの壁パネル1をT字状に接続するために当接部
3bの延長上にある接続突起3aを含む3箇所の接続突
起3aを有した一辺の長い十字状断面を有する接続金物
3や、図4(c)に示すように、2つの壁パネル1同士
を直角に交差させて接続するために複数の接続突起3a
を有するT字状断面の接続金物3を考えることができ
る。図4(c)に示す場合の接続金物3は、隣接した側
材13と挟持材12との接続金物としても機能してい
る。
【0056】また、本接続構造は、壁パネル1同士の接
続に限定されず、例えば、構造材として後述する梁4に
適用することができる。次に、本発明の実施の形態にか
かる梁を説明する。図5は、本発明の一実施の形態にか
かるツーバイフォー用構造材である梁の断面図である。
【0057】この梁4は、サンドイッチ構造を有してい
る。すなわち、板面が上下方向に沿う構造用合板からな
る中心板材41と、この中心板材41の両側面に接合さ
れる一対の挟持材42と、これら一対の挟持材42の外
側面にそれぞれ接合される構造用合板からなる一対の外
板43とを備えている。一対の挟持材42は、上下方向
に複数例えば、3対が積み重ねられており、隣接する面
同士で接着されている。
【0058】この梁4の中心板材41と、挟持材42
と、外板43とは、互いに接合されている。この接合方
法は、上述の壁パネル1における中心板材11と一対の
挟持材12との接合方法と同様であり、接着、スクリュ
ービス15によるねじ締結等を例示できる。このように
本実施の形態の梁4によれば、以下の作用を奏する。す
なわち、板面を上下方向に沿わせた構造用合板が挟持材
12の水平方向両側から接合するサンドイッチ構造とし
ているので、挟持材42を上下方向の曲げに対して確実
に補強することができる。しかも、構造用合板は梁4の
中心部にも配置されているので、より一層確実に補強す
ることができる。従って、上下方向に撓み難い梁4を得
ることができる。
【0059】ここで、挟持材42としては、単一材から
なる木製梁でも、複数材からなる集成梁でもよい。特
に、一対の挟持材42が、複数の部材が上下方向に並べ
て接合されている集成梁からなる場合には、梁4を構成
する各材を、水平方向および上下方向に並べて接合する
こととなるので、上下方向および水平方向の力に対して
撓み難くすることができる。また、集成梁を構成する各
材を、両側から中心板材41および外板43がサンドイ
ッチ状に挟んで補強できるので、集成梁の各材を強固に
連結して一体化できる結果、高強度の梁4を得ることが
できる。また、集成梁を用いることで、部材に小断面の
木材を有効利用することができる。
【0060】なお、本実施の形態の梁4は、複数対の挟
持材42を備えていたが、一対であっても構わない。次
に、梁4と壁パネル1との接続構造を説明する。この接
続構造は、上述の構造材同士の接続構造を梁4に適用し
ており、異なる部分を中心に説明する。
【0061】図6は、図5の梁と梁受金物の斜視図であ
る。図7は、図1の壁パネルと図5の梁との接続構造の
側面図である。図8は、図7の接続構造の斜視図であ
る。この接続構造は、梁4の端部に形成された凹部4u
と、この凹部4uに嵌まる接続突起5bを有する接続金
物としての梁受金物5とで構成されている。梁4の凹部
4uに梁受金物5の接続突起5bを嵌め入れた状態で、
梁4の端部と接続突起5bとをねじ締結している。ま
た、梁受金物5には、上述の壁パネル1に接続するため
の接続構造も適用されており、壁パネル1の凹部1uに
嵌まる接続突起5aが形成されている。接続突起5a
は、壁パネル1の凹部1uに嵌め入れられて、ねじ締結
される。
【0062】梁4の凹部4uは、梁4の中心板材41の
端部を一対の挟持材42の端部よりも引っ込ませて形成
されている。それゆえ、壁パネル1の凹部1uと同様に
容易に形成することができる。梁受金物5は、梁4の凹
部4uに嵌まる接続突起5bと、壁パネル1の凹部1u
に嵌まる接続突起5aと、梁4の上面とねじ締結される
部分5cと、梁4の下面を支持しつつねじ締結される部
分5dと、壁パネル1の上端面に載置されてねじ締結さ
れる部分5eと、壁パネル1の正面または背面に当接し
てねじ締結される部分5fとを有している。これらの各
部分5a〜5fは、それぞれ締結用のスクリュービス用
の挿通孔を有している。
【0063】接続突起5aおよび接続突起5bは、上述
した接続金物3の接続突起3aと同様に構成されてい
る。梁受金物5の接続突起5aは、一対で設けられてい
る。接続突起5aの一方は、下方にある壁パネル1の凹
部1uに、また、接続突起5aの他方は、上方にある壁
パネル1の凹部1uに嵌められる。このとき、接続突起
5aとともに、壁パネル1の凹部1uに接続金物3が嵌
め込まれる場合もある。この場合には、図1のSP部に
示すように、梁受金物5の接続突起5aが嵌まる部分を
回避して、接続金物3が取り付けられる。
【0064】なお、本実施の形態の梁4を、床下で根太
を支える大引きに適用することができる。この場合に
は、上述した梁受金物5を介して、図9に示すように、
凹部1uと同様の形状を有する凹部94uを備えた土台
94に接続することができる。凹部94uに梁受金物5
の接続突起5aが嵌め込まれる。なお、後述するように
土台94と基礎90との間には、床下換気口の機能を果
たす隙間90aが形成されるようにして、土台金物7が
設けられ、この土台金物7の下部に、錆防止および防振
のための防振ゴムが設けられている。また、梁4に上述
した接続金物3を使用することもできる(図10参
照)。例えば、室内側にあって開口を仕切る間仕切り壁
と、梁4とを接続する場合である。この場合には、梁4
の上面および下面に凹部4uをそれぞれ形成しておく。
梁4の下面の凹部4uは、一階側の間仕切り壁を構成す
る壁パネル1の上端部に設けられた接続金物3の接続突
起3aと嵌まりあう。また、梁4の上面の凹部4uに、
接続金物3の下側の接続突起3aが嵌まり合った状態で
取り付けておいて、この接続金物3の上側の接続突起3
aに、2階側の間仕切り壁を構成する壁パネル1の下端
部の凹部1uが嵌められる。
【0065】次に、本発明の実施の形態にかかる床パネ
ルを説明する。図11は、本発明の一実施の形態にかか
るツーバイフォー用構造材である床パネルの一部断面斜
視図である。図12は、図11の床パネルの正面断面図
であり、梁も図示されている。この床パネル6は、互い
に平行な一対の長尺の接続金物としての床パネル用金物
61と、この床パネル用金物61間に互いに平行に架け
渡し固定された複数の根太62とを備えている。これら
の根太62と床パネル用金物61とによって枠体が構成
されている。この枠体上面に固定される床下地材63
と、枠体下面に固定される防音用合板64と、枠体内に
収容される断熱材65とが備えられている。上述の各部
材は、互いに接着やスクリュービス15によるねじ締結
により接合されている。
【0066】また、この床パネル6は、枠体と、床下地
材63と、防音用合板64とによって箱状に形成されて
いる。この箱の内部に根太62と、断熱材65とが収容
されている。また、この箱の上端部では、床下地材63
の延設部63aと床パネル用金物61のフランジ部61
aとが、平面視で重なり合って水平に延びている。床パ
ネル用金物61は、根太62の木口を挟み込む凹部61
bを区画する部分と、床下地材63の延設部63a下面
に沿って延び且つ梁上面に載置するための上述のフラン
ジ部61aとを有する。凹部61b内に根太62の木口
を嵌め込んだ状態で、根太62の上面と下面と、床パネ
ル用金物61とが互いにスクリュービス15によってね
じ締結されている。
【0067】また、フランジ部61aは、梁4上面に引
っ掛かる部分を少なくなるようにされている。これは、
梁4の断面欠損を少なくするためであり、また、床下地
材63を梁4上面に接合するための部分を大きくするた
めである。床下地材63は、例えば、構造用合板であ
る。床下地材63の端部には、フランジ部61aよりも
外方に延びた延設部63aが設けられている。
【0068】この床パネル6の施工を説明する。梁4に
は、フランジ部61aを載せるための凹み部4gを予め
形成しておく。この凹み部4gは、梁4の上面4hに対
して、フランジ部61aの厚み量だけ凹んでいる。これ
により、床下地材63の延設部63aを梁4の上面4h
にがたつきなく取り付けることができる。
【0069】床パネル6のフランジ部61aを一対の梁
4(図12には一方のみ図示。)の上面の凹み部4gに
引っ掛け、この床パネル6を一対の梁4間に架けわた
し、床を簡単に施工することができる。次に、床下地材
63の延設部63aを梁4の上面4hにスクリュービス
16でねじ締結して、床パネル6を固定する。このよう
に本実施の形態の床パネル6によれば、以下の作用効果
を奏する。すなわち、フランジ部61aを一対の梁4上
面に引っ掛け、この床パネル6を一対の梁4間に架けわ
たし、床を簡単に施工することができる。従って、梁4
上での床の組み立て等の、不安定な場所での組み立て作
業を削減できるので、転落事故等を防止でき、さらに作
業効率を向上させることができる。
【0070】また、床パネル用金物61のフランジ部6
1aは、根太62に比べて薄くできるので、フランジ部
61aを落とし込んで載せるために生じる梁4の断面欠
損を少なくでき、断面欠損に起因する梁4の強度低下を
抑制することができる。また、フランジ部61aを梁4
の凹み部4gに落とし込んで載せた状態で、梁4の上面
4hに、床下地材63の延設部63aを直接固定できる
ので、梁4と床下地材63を一体化して強固に固定でき
る結果、梁4を横方向の力に対して強くすることができ
る。
【0071】また、床パネル6があることによって、上
棟時に、床のない状態での高所作業が必要な木造軸組工
法に比べて、作業の安全を図ることができるので、作業
の効率を良くすることができる結果、省力化を図ること
ができる。また、この床パネル6は、防音用合板64で
箱状に形成され、それに加えて、その内部に断熱材が収
容されているので、防音性能および断熱性能を高めるこ
とができる。
【0072】なお、本実施の形態では、床パネル6は、
上述した本発明の梁4上に取り付けられていたが、従来
の梁に取り付けることもできる。次に、本発明の実施の
形態にかかる土台金物を説明する。図13は、本発明の
一実施の形態にかかる土台金物と、土台と、基礎との正
面図であり、接続の過程を順に示している。図14は、
図13の土台金物と、土台と、基礎との斜視図である。
【0073】この土台金物7は、基礎90上に配置さ
れた土台94および土台95との間に介在する介在部分
7aと、この介在部分7aに接続されて、土台94、
土台95および構造材を接続する固定部分7bとを備え
ている。この土台金物7は、アンカーボルト91を設け
られた基礎90、後述するような土台94や土台95に
取り付けることができる。
【0074】介在部分7aは、板状に形成されており、
基礎90と各土台の間に介在して、所定の隙間90aを
形成することができる。この介在部分7aが基礎90と
面する側の面である裏面には、ゴムパッキン7cが貼着
されており、ゴムパッキン7cによって基礎90の湿気
により錆が土台金物7に生じることを防止することがで
きる。ゴムパッキン7cとしては、防振ゴムを使用して
もよく、この場合には、地震等の振動を吸収し易い。介
在部分7aには、挿通孔7dが形成されており、この挿
通孔7dを基礎90に埋設されたアンカーボルト91が
遊びを持って挿通している。
【0075】固定部分7bは、介在部分7aの上面に立
設された板状部分であり、その板面は、土台94、土台
95および構造材の延びる方向に沿って延びている。固
定部分7bは、下方から順に、土台95と固定するため
の挿通孔7eと、土台94と固定するための挿通孔7f
と、構造材と固定するための挿通孔7gとを有してい
る。この固定部分7bは、土台94,95の上下に貫通
する嵌合孔94a,95aに嵌め入れられ、且つ構造材
である壁パネル1の端部に形成された凹部1uに嵌め入
れられている。この状態で、固定部分7bと、土台9
4、土台95および構造材とは、互いにねじ締結されて
接続されている。
【0076】土台94は、矩形断面の長尺材であり、そ
の長手方向の端部に、土台95に対する継手部94jを
有している。この継手部94jは、下方に切欠部を有す
る張出部であり、この張出部が、切欠部に入り込んだ土
台95の継手部95jと平面視で重なり合って配置され
る。土台94が、土台金物7によって基礎90に押しつ
けられた状態で、土台94の継手部94jが、土台95
の継手部95jを押しつけて固定することができる。
【0077】土台94は、その継手部94jに、上下に
貫通する上述の嵌合孔94aを有している。嵌合孔94
aは、固定部分7bの厚みとほぼ同じ幅で、平面視で矩
形状に形成されている。嵌合孔94aは、土台94の長
手方向の側方に開放されている。土台94には、嵌合孔
94aを通る固定部分7bを固定するための挿通孔94
bが水平に延びて形成されている。この挿通孔94bか
ら通したボルト96が、固定部分7bの挿通孔7fを挿
通して、ねじ締結によって固定部分7bと土台94とを
互いに固定する。また、土台94は、アンカーボルト9
1が遊びを持って挿通する上下に延びる挿通孔94cを
有している。
【0078】土台95は、継手部95jを除き、土台9
4と同様に形成されている。土台95の継手部95j
は、土台94の継手部94jと上下逆に構成されてお
り、上方に切欠部を有する張出部からなっている。この
土台金物7は次のようにして使用する。ここでは、基礎
90と、土台94と、土台95と、壁パネル1とを接続
する場合を説明する。
【0079】先ず、図13(a)と図14(a)に示す
ように、アンカーボルト91を土台金物7の挿通孔7d
に通して、介在部分7aを基礎90上に配置する。次
に、図13(b)と図14(b)に示すように、土台9
5の嵌合孔95aを土台金物7の固定部分7bに嵌め入
れつつ、土台金物7の介在部分7aの上に土台95を載
せる。この状態で、土台95の挿通孔95bおよび土台
金物7の挿通孔7eにボルト96を通す。
【0080】次に、土台94の挿通孔94cにアンカー
ボルト91を通しながら、土台94の嵌合孔94aを土
台金物7の固定部分7bに嵌め入れる。そして、土台金
物7の介在部分7aの上に土台94を載せる。この状態
で、図13(c)と図14(c)に示すように、土台9
4の挿通孔94bおよび土台金物7の挿通孔7fにボル
ト96を通す。
【0081】次に、土台94の上から座金92を介して
アンカーボルト91をナット93で固定する。そして、
土台94および土台95に通している上述したボルト9
6を締め込み、両土台と固定部分7bとを締結する。次
に、土台金物7の固定部分7bに壁パネル1の凹部1u
を嵌め入れる。このとき、凹部1uに嵌まっている固定
部分7bの部分は、接続金物3の接続突起3aと同様に
機能する。土台金物7の固定部分7bを壁パネル1の一
対の挟持材12で挟み込んで固定する。なお、この状態
で、固定部分7bと土台94および土台95とねじ締結
してもよい。このようにして、壁パネル1は、土台金物
7、土台94、土台95およびアンカーボルト91を介
して基礎90に固定される。
【0082】なお、このようにして固定された壁パネル
1は、図9に示すように、上述した接続構造によって、
土台94の凹部94u等と接続金物3を介して固定され
てもよい。このように本実施の形態の土台金物7によれ
ば、以下の作用効果を奏する。すなわち、介在部分7a
は、基礎90と両土台とが直接触れることを防止できる
ので、両土台の腐食を防止することができる。また、こ
の土台金物7は、両土台と基礎90との接続金物と、壁
パネル1等の構造材と基礎90との接続金物とを兼用で
きる。また、土台金物7は、基礎90へ押しつけられて
固定できるので、ホールダウン金物と同様にして、構造
材と基礎90とを強固に固定することができる。
【0083】また、本実施の形態の土台金物7は、土台
94と土台95との接続金物をも兼用できており、より
一層好ましい。また、固定部分7bは、土台の嵌合孔9
4a,95aおよび凹部1uに嵌め入れられているの
で、土台と構造材との間の水平方向変位を防止すること
ができる結果、表面に取り付けられる帯状金物に比べ
て、土台と構造材とを確実に固定することができる。
【0084】また、アンカーボルト91に遊びを持って
土台金物7を設置できるので、埋め込み精度の悪いアン
カーボルト91であったとしても、土台金物7を適正に
且つ容易に配置でき、構造材を確実に固定できる。ま
た、介在部分7aによって土台と基礎90との間に隙間
90aが形成される場合には、この隙間90aが床下換
気口の役割を果たすことができる。
【0085】また、基礎90に面する土台金物7の表
面、例えば、裏面にゴムパッキン7cを貼り着けた場合
には、ゴムパッキン7cが基礎90と土台金物7の介在
部分7aとの間に介在するので、土台金物7が錆びるこ
とを防止できる。ここで、ゴムパッキン7cとしては、
天然ゴム、合成ゴム等のゴム材や、樹脂材を利用でき
る。特に、ゴムパッキン7cに防振ゴムを利用する場
合、防振ゴムは地震等の振動に対して揺れを吸収でき
る。なお、ゴムパッキン7cは、土台金物7と一体に貼
着されてよいし、互いに別体に形成されたものを組み立
てて使用してもよい。
【0086】なお、上述の土台94と土台95とを接続
するための継手構造は、上述の構造に限定されない。ま
た、土台94と土台95とが一体に形成された一本の土
台と、構造材との接続金物として、土台金物7を構成し
てもよい。例えば、上述の固定部分7bでは、挿通孔7
e,7f,7gが上下に並んでいたが、水平に並んでい
る構成も考えることができる。
【0087】また、土台金物7は、複数の固定部分7b
を有してもよいし、複数のアンカーボルト91に対応し
て複数の挿通孔7dを有してもよい。このように本発明
の各ツーバイフォー用構造材は、ユニット工法を適用す
ることができる。例えば、床パネル6を敷き詰めて、床
を構成したうえに、壁パネル1を建て起こしていく工法
を採用することができる。また、後述するような利点を
有する。
【0088】例えば、現場作業では、上棟の後、外部の
仕舞ができるまで、野ざらし状態であったので、火災、
盗難の虞があった。また、高所に金物等を取り付ける際
には、危険を伴う。そのうえ、高所の作業は手間がかか
るので、釘打ち不足、金物の取付不良等の施工不良を招
く虞がある。また、建築に際しては、危険な作業を伴う
ので、大工、とび職人等、特殊技能を有する作業者を必
要とした。また、間柱、筋違、窓台、まぐさ等は、現場
で採寸や加工がなされて、取り付けられていたので、建
築廃材、埃、騒音等が発生していた。
【0089】これに対してユニット工法を適用する場合
には、金物等を工場で取り付けておくことで、高所での
作業を排除でき、高所作業に起因する施工不良を防止で
きる。また、工場で容易に検査できるので、検査が困難
な高所での施工に比べて、施工不良を確実に防止でき
る。また、工場で加工できるので、全自動の加工ロボッ
ト等を用いた加工ができ、施工不良をより一層確実に防
止できる。しかも、省力化を図ることができる。また、
高度に規格化することができ、高品質、高耐久性、高遮
音性、高気密性、高断熱性、高耐震性、高耐風性を得る
ことができる。また、構造材の各部材を工場で加工して
おくことができるので、建築廃材、埃、騒音等が現場で
発生することを抑制することができる。また、強度等が
予め構造計算されている構造材を利用できるので、壁パ
ネル等の構造材の強度を、設計の計画段階で活用でき
る。また、現場作業の安全性を高くでき、しかも、工期
の短縮、労働環境の改善を図れ、特殊技能なしでも組み
立てることができる。
【0090】なお、上述の実施の形態では、ねじ締結と
して、スクリュービスによるものを示したが、このほ
か、ボルトとナットとによるものや、金物に形成された
雌ねじ孔とボルトとによるものを適用してもよい。その
他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を
施すことが可能である。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、以下の効
果を奏する。すなわち、中心板材の両面に一対の挟持材
を接合して構造要素を構成したので、中心板材と構造要
素とで力を受けるとともに構造要素同士が強固に連結さ
れる結果、高剛性の壁パネルを得ることができる。従っ
て、この壁パネルを用いた建築物は、中心板材のない従
来の木造軸組工法や、構造要素を含まない壁パネルを用
いるツーバイフォー工法によるものに比べて、高強度と
することができる。また、壁パネルが柱部を有するの
で、真壁造りの和室を容易に構成することができる。ま
た、構造要素を重ね合わせ材で構成して、小断面の木材
資源を有効利用することができる。また、壁パネルの厚
み方向内部の中心板材によって、高気密性を得ることが
できる。
【0092】請求項2記載の発明によれば、梁の中央お
よび両側の構造用合板が挟持材を両側から接合するサン
ドイッチ構造としているので、挟持材を上下方向の曲げ
に対して確実に補強することができる結果、上下方向に
撓み難い梁を得ることができる。請求項3記載の発明に
よれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え
て、以下の効果を奏する。すなわち、接続金物をツーバ
イフォー用構造材の凹部に嵌め入れることによって、簡
単、且つ位置ずれなく確実に接続できる結果、施工不良
を防止することができる。また、凹部に嵌まる接続金物
は、高強度かつ堅固に接続できるうえに、しかも、凹部
を小さくできるので、凹部による構造材の強度低下を防
止することができる。さらに、ねじ締結は、釘打ちに比
べて確実に接続できる。また、凹部も形成し易い。
【0093】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2に記載の効果に加えて、以下の効果を奏する。す
なわち、基礎と土台との間の介在部分は、土台の腐食を
防止することができる。また、この土台金物は、土台と
基礎との接続金物と、構造材と基礎との接続金物とを兼
用でき、ホールダウン金物と同様に構造材と基礎とを強
固に固定できる。また、固定部分を嵌合孔および凹部に
嵌め入れることによって、土台と構造材とを位置ずれな
く確実に固定することができる。また、アンカーボルト
に遊びを持って土台金物を設置できるので、埋め込み精
度の悪いアンカーボルトであっても構造材を確実に固定
できる。また、介在部分によって土台と基礎との間に隙
間が形成される場合に、この隙間を通じた通気によっ
て、床下換気の効果を得ることができる。また、防振ゴ
ムを土台金物の下面に設けた場合には、地震時の振動を
吸収して、耐震性を有するものである。
【0094】請求項5記載の発明によれば、以下の効果
を奏する。すなわち、この床パネルを用いて床を簡単に
施工することができるので、梁上等の不安定な場所での
作業を削減できる結果、転落事故等を防止できて、さら
に作業効率を向上させることができる。また、梁に接続
金物のフランジ部を載せるので、梁の断面欠損を少なく
できる結果、梁の強度低下を抑制することができる。ま
た、梁上面に床下地材を直接固定できるので、これらの
一体化により横方向の力に対して強くすることができ
る。また、断熱効果および防音効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるツーバイフォー
用構造材である壁パネルの正面図であり、接続金物も図
示されている。
【図2】図1の壁パネルおよび接続金物の右側面図であ
り、土台、基礎等も図示されている。
【図3】図1の壁パネルの要部および接続金物の断面平
面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の接続金物と壁パネル
との平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態にかかるツーバイフォー
用構造材である梁の断面図である。
【図6】図5の梁と梁受金物の斜視図である。
【図7】図1の壁パネルと図5の梁との接続構造の側面
図である。
【図8】図7の接続構造の斜視図である。
【図9】図5の梁を大引きに適用した場合の、図7の接
続構造の側面図である。
【図10】図5の梁と図1の壁パネルとの接続構造の正
面図であり、図7と異なるものを示す。
【図11】本発明の一実施の形態にかかるツーバイフォ
ー用構造材である床パネルの一部断面斜視図である。
【図12】図7の床パネルの正面断面図であり、梁も図
示されている。
【図13】本発明の一実施の形態にかかる土台金物と、
土台と、基礎との正面図であり、接続順序に従って
(a)〜(c)に図示されている。
【図14】図13の各状態の土台金物と、土台と、基礎
との斜視図である。
【図15】従来の床構造の正面図である。
【図16】従来の他の床構造の正面図である。
【図17】従来の基礎と、土台と、柱との連結構造の正
面図である。
【図18】従来の基礎と、土台との連結構造の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 壁パネル(ツーバイフォー用構造材) 1a 窓(開口部) 1c 下梁部 1f,1i 柱部 1j 上梁部 1u 凹部 3 接続金物 3a 接続突起 4 梁(ツーバイフォー用構造材) 4u 凹部 5 梁受金物(接続金物) 5a,5b 接続突起 6 床パネル(ツーバイフォー用構造材) 7 土台金物 7a 介在部分 7b 固定部分 7d 挿通孔 11 中心板材 12 挟持材 41 中心板材 42 挟持材 43 外板 61 床パネル用金物(接続金物) 61a フランジ部 62 根太 63 床下地材 63a 延設部 64 防音用合板 65 断熱材 90 基礎 91 アンカーボルト 94,95 土台 94a,95a 嵌合孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 605 E04B 2/56 605E 621 621A 621H 632 632B 632D 632H 633 633A 5/02 5/02 F 5/43 5/43 G E04C 2/30 E04C 2/30 Y 2/38 2/38 J E04B 2/00 2/46 E 5/02 A 2/50 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁パネルに用いられるツーバイフォー用構
    造材であって、板面が上下方向に沿う構造用板材からな
    る中心板材と、この中心板材の少なくとも一部の両側面
    に接合される一対の挟持材とを備え、 上記一対の挟持材とこれら挟持材によって挟持される中
    心板材の部分とで、左右の柱部および上下の梁部を少な
    くとも含む構造要素を構成することを特徴とするツーバ
    イフォー用構造材。
  2. 【請求項2】梁に用いられるツーバイフォー用構造材で
    あって、板面が上下方向に沿う構造用合板からなる中心
    板材と、この中心板材の両側面に接合される一対の挟持
    材と、これら一対の挟持材の外側面にそれぞれ接合され
    る構造用合板からなる一対の外板とを備えたことを特徴
    とするツーバイフォー用構造材。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のツーバイフォー
    用構造材同士の接続構造であって、上記中心板材の端部
    を一対の挟持材の端部よりも引っ込ませて形成される凹
    部に、ツーバイフォー用構造材同士を接続するための接
    続金物の接続突起を嵌め入れた状態で、上記一対の挟持
    材の端部と接続突起とをねじ締結することを特徴とする
    ツーバイフォー用構造材同士の接続構造。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載のツーバイフォー
    用構造材を土台に固定する土台金物であって、 アンカーボルトを設けられた基礎および基礎上に配置さ
    れた土台の間に介在する介在部分と、 介在部分に接続されて、土台およびツーバイフォー用構
    造材を接続する固定部分とを備え、 介在部分には挿通孔が形成されており、この挿通孔を、
    基礎に埋設されたアンカーボルトが遊びを持って挿通
    し、 固定部分は、土台の上下に貫通する嵌合孔に嵌め入れら
    れて、且つツーバイフォー用構造材の端部に形成された
    凹部に嵌め入れられた状態で、土台および構造材とねじ
    締結されて接続されることを特徴とする土台金物。
  5. 【請求項5】床パネルに用いられるツーバイフォー用構
    造材であって、 互いに平行な一対の長尺の接続金物間に、互いに平行な
    複数の根太を架け渡し固定して形成される枠体と、この
    枠体上面に固定される床下地材と、枠体下面に固定され
    る防音用合板と、枠体内に収容される断熱材とを備え、 上記床下地材は、枠体の接続金物よりも外方へ延びる延
    設部を有し、上記接続金物は、延設部下面に沿って延び
    且つ梁上面に載置するためのフランジ部を有することを
    特徴とするツーバイフォー用構造材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007023648A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Misawa Homes Co Ltd 建物壁部の施工方法
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