JP2521524Y2 - 木質構造建築物にける床構造 - Google Patents

木質構造建築物にける床構造

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JP2521524Y2 JP1989049376U JP4937689U JP2521524Y2 JP 2521524 Y2 JP2521524 Y2 JP 2521524Y2 JP 1989049376 U JP1989049376 U JP 1989049376U JP 4937689 U JP4937689 U JP 4937689U JP 2521524 Y2 JP2521524 Y2 JP 2521524Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、例えば、木質系プレハブ住宅等に用いて
好適な木質構造建築物における床構造に関する。
[従来の技術] 従来、木質構造建築物における床構造として実開昭63
−117808号公報のようにコンクリート系床体を用いたも
のが提案されている。
この木質構造建築物の床構造は、第6図に示すよう
に、木質材料の主要構造体の枠組みAに、軽量気泡コン
クリート等のコンクリート系床体17,17……をその両端
部を載架するように配設し、スタッドボルト13a,13b…
…を枠組みAに立設し、このスタッドボルト13a,13b…
…に溶接等によって、鉄筋14および前記コンクリート系
床体17,17……間に配設された鉄筋15,15……を連結し、
これらの間にモルタルを充填して軽量気泡コンクリート
17,17……を枠組みAに緊結して床部18を構成してい
た。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、木質の枠組みAと、剛体であるコンク
リート系床体17,17との間の接続がうまくなじまないと
いう問題があった。
すなわち、コンクリート系床体17,17は、一般に、一
方向からの外力等には強いが剪断力等の複数方向からの
外力等に弱く、地震等によって他の木質構造材に加わる
負担がコンクリート系床体17,17の両端部にそれぞれ加
わると、コンクリート系床体17,17に剪断力がかかる場
合があるので、コンクリート系床体17,17……に座屈等
が生じるという問題があった。特に、上記従来の技術に
おいては、その接続部が、木質の枠組みAに、コンクリ
ート系床体17,17……の端部のわずかな部分が載架さ
れ、緊結状態となっているので、壁体の荷重等もかか
り、座屈が生じ易いという問題があった。
また、従来の技術においては、スタッドボルト13a,13
b……、鉄筋14,15,15……、モルタル等の多くの接続部
材を必要とし、その施工にも手間がかかるという問題が
あった。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その
目的は、コンクリート系床体と木質構造材との調和を図
り、かつコンクリート系床体を木質構造材に接続する場
合に、接続部材を少なくすることができ、したがって施
工作業も簡単な木質構造建築物における床構造を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] この考案の請求項1記載の木質構造建築物における床
構造は、壁を木質構造材とした木質構造建築物におい
て、コンクリート系床体に、木質面材を床体に対して水
平方向に突出させた状態で面接触状態に貼付し、該木質
面材の突出した部分を壁に緊結して床部を構成したこと
を特徴とする。
請求項2記載の床構造は、前記壁に、水平方向に突出
する受部材を設け、該受部材に、床体を構成する軽量気
泡コンクリートを載架状態に配設し、該軽量気泡コンク
リートの上面に、捨て貼りを形成する木質面材を面接触
状態に取り付け、該木質面材を前記壁に固定してなるも
のである。
また、請求項3記載の床構造は、前記壁に、床下面を
形成する木質面材を固定し、 該木質面材上に、軽量気泡コンクリートを面接触状態
に接続配置してなるものである。
[作用] この考案に係る木質構造建築物における床構造によれ
ば、軽量気泡コンクリート等のコンクリート系床体に木
質面材を面接触状態に接続して、その木質面材と主要構
造材とを連結していることにより、地震等の衝撃が床部
に加わっても、その水平力を木質面材から同質の主要構
造材に効率よく分散伝達して、コンクリート系床体に、
剪断力がほとんど加わらないようにしている。
そして、この場合、木質の主要構造材に、木質の面材
が取り付けられ、その施工もボルト、鉄筋、モルタル等
を介せず、木質対木質を接着等の簡単な手段によって緊
結することができ、かつ木質面材とコンクリート系床体
との接続も面接触状態に、接着剤等によって容易に接続
を行うことができる。
[実施例] この考案に係る木質構造建築物における床構造の実施
例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図は、この考案に係る木質構造建築
物における床構造の第1の実施例を示すもので、この実
施例においては、木質系プレハブ住宅の上階部分の床構
造を示している。
これらの図において、符号1は軽量気泡コンクリート
板(以下ALC板と記す)であり、該ALC板1の上面に、木
質面材2が、ゴム系接着剤3または釘等によって面接触
状態に取り付けられて床部4を構成している。
木質面材2は、合板やパーティクルボード等によって
形成され、その両端部2a,2bがALC板1の幅lより広めに
形成されている。
そして、この床部4は、その木質面材2の水平方向に
突出した周端部2a,2bが、木質製の胴差し5および同木
質製の床梁6に載架され、接着剤、釘等によって固定さ
れている。
つまり、第1図においては、胴差し5の上端部内側
に、木質面材2の厚さ分だけ切欠部5aが形成され、該切
欠部5aに木質面材2の一方側の周端部2aが固定され、他
方の周端部2bが床梁6の上面に固定されている。また、
部屋中央側の木質面材2は、床梁6,6間に載架され、そ
の周端部2a,2bがそれぞれ固定されている。
なお、符号7は上階の壁パネルであり、この壁パネル
7は、木質の枠材7aの両側に木質面材7b,7cを対向させ
て形成され、面材7b,7cとの間には、桟材や断熱材等
(図示略)が配設されて構成されている。
また、符号8は、下階の壁パネルであり、上階の壁パ
ネル7と同様に枠材8a、面材8b,8c、桟材、断熱材等か
ら構成されている。
そして、上階の壁パネル7と下階の壁パネル8とは、
前記胴差し5を介して連結されている。
つまり、上壁の壁パネル7の下部枠材7aと、下階の壁
パネル8の上部枠材8aと、胴差し5とが胴差しボルト9
によって連結されている。
胴差し5と床梁6との下部には、それぞれ水平方向に
わずかに突出する受け部材10,11が取り付けられてい
る。
これら受け部材10,11に前記ALC板1の両側部が載架さ
れている。
この場合、ALC板1と胴差し5または床梁6との間に
わずかに隙間が生じるが、該隙間にはモルタル等が充填
されてその隙間を埋めている。
このように構成された木質構造建築物における床構造
によれば、地震等によって、床部4に負担がかかった場
合、木質面材2の両端部が壁パネル7,8を連結する胴差
し5および床梁6に連結されているので、該木質面材2
が主に水平方向の力を受けて、該木質面材2から同木質
の胴差し5および床梁6を介して壁等にその力を有効に
分散することができる。
これに対して、ALC板1には、周囲の構造材からの外
力がほとんど加わらず、木質面材2からの一方向の外力
のみとなって、この力をその特性によって有効に打ち消
し、さらに床部4の面内剛性を高めることができる。
そして、ALC板1に剪断力が加わらないことにより、
地震等においてもALC板1を保障することができ、その
構築物の損傷等を少なくすることができる。
また、ALC板1が床部4に配設されていることによ
り、上階、下階との間の遮音性能が高いとともに、防火
性能も高くなる。
この場合、その施工は、ボルト、鉄筋、モルタル等を
介せず、木質の面材2と胴差し5および床梁6等の間の
同材質の接続、および木質面材2とALC板1の接着等と
いう簡単な作業によって行うことができ、施工時間も飛
躍的に短縮化することができる。
次に、第3図および第4図は、この考案に係る木質構
造建築物における床構造の第2の実施例を示すもので、
この実施例においても上記第1の実施例と同様に上階の
床構造を示しており、上記第1の実施例と異なる点は、
ALC板1が木質面材2の上面に配設されてなる点であ
る。
すなわち、この第2の実施例においては、第1の実施
例におけるALC板1を受けるための受け部材10,11が要ら
ず、木質面材2を胴差し5および床梁6に緊結して、該
木質面材2上にALC板1を配設して行けばよく、上記第
1の実施例における施工性をさらに簡単化することがで
きる。
なお、この第2の実施例においては、胴差し5に、木
質面材2の端部を受けるための補強部材12が配設されて
いる。
なお、上記第1の実施例および第2の実施例ともに、
上階の床構造を説明したが、1階の床構造に用いてもよ
い。
また、上記第1の実施例および第2の実施例において
は、木質面材2を1個のALC板1の幅lよりわずかに広
く形成したが、第5図に示すように2,3個のALC板1,1…
…にまたがってその途中面を床梁6に固定するようにし
てもよい。
また、上記実施例においては、ALC板1と木質面材2
を接着剤3や釘等によって面接触状態に連結したが、AL
C板1の表面に凹凸がある場合は、モルタルを介して連
結するようにしてもよい。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案に係る木質構造建築物に
おける床構造によれば、次の各効果を奏することができ
る。
コンクリート系床体と木質面材とを用いた構成によ
り、在来工法の木質床に比べ水平面内剛性を強化するこ
とができるとともに、木質構造建築物にコンクリート系
床のみを配設した場合と比較して、水平面内に作用する
力を、木質対木質の連結によってより効果的に分散する
ことができる。
地震等の衝撃が床部に加わっても、その水平力を木質
面材から同質の主要構造材に効率良く分散伝達して、コ
ンクリート系床体に、剪断力がほとんど加わらないた
め、コンクリート系床体の座屈等を防止することができ
る。
木質構造材に、木質面材が取り付けられ、この木質面
材にコンクリート系床体が面接触状態に取り付けられて
いるので、コンクリート系床体の端部を木質構造材に連
結する場合に比べ、ボルト、鉄筋、モルタル等の接続部
材をほとんど省略することができ、木質面材と木質構造
材との木質対木質の簡単な接続によって施工を容易にす
ることができる効果を奏する。
床部にコンクリート系床体を用いたので、遮音性、防
火性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれこの考案に係る木質構
造建築物における床構造の第1の実施例を示す図であ
り、第1図はその縦断面−斜視図、第2図は床部分の斜
視図である。 第3図および第4図はそれぞれこの考案に係る木質構造
建築物における床構造の第2の実施例を示す図であり、
第3図はその縦断面−斜視図、第4図は床部分の斜視図
である。 第5図は、この考案に係る木質構造建築物における床構
造の木質面材2の配置例を示す平面図である。 第6図は、従来の木質構造建築物における床構造の一例
を示す斜視図である。 1……軽量気泡コンクリート、2……木質面材、3……
接着剤、4……床部、5……胴差し、6……床梁、7、
8……壁パネル、9……胴差しボルト、10,11……受け
部材、12……補強部材。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁を木質構造材とした木質構造建築物にお
    いて、 コンクリート系床体に、木質面材を床体に対して水平方
    向に突出させた状態で面接触状態に貼付し、該木質面材
    の突出した部分を壁に緊結して床部を構成したことを特
    徴とする木質構造建築物における床構造。
  2. 【請求項2】前記壁に、水平方向に突出する受部材を設
    け、 該受部材に、床体を構成する軽量気泡コンクリートを載
    架状態に配設し、 該軽量気泡コンクリートの上面に、捨て貼りを形成する
    木質面材を面接触状態に取り付け、 該木質面材を前記壁に固定してなることを特徴とする請
    求項1記載の木質構造建築物における床構造。
  3. 【請求項3】前記壁に、床下面を形成する木質面材を固
    定し、 該木質面材上に、軽量気泡コンクリートを面接触状態に
    接続配置したことを特徴とする請求項1記載の木質構造
    建築物における床構造。
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