JP2840197B2 - 床パネル - Google Patents

床パネル

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JP2840197B2
JP2840197B2 JP6210562A JP21056294A JP2840197B2 JP 2840197 B2 JP2840197 B2 JP 2840197B2 JP 6210562 A JP6210562 A JP 6210562A JP 21056294 A JP21056294 A JP 21056294A JP 2840197 B2 JP2840197 B2 JP 2840197B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮音性、防火性、断熱
性に優れるALC板を用いて現場作業性よく、かつ精度
よく家屋の床体を形成しうる床パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図25に略示するように、家屋の
外壁wをALC板(ALCパネル)を用いて形成するこ
とが増加している。このALC板は、石灰又はセメント
原料及びけい酸質原料を主原料とし、気泡剤が添加され
る軽量気泡コンクリートパネルであって、養生時におい
て固化とともに多数個の独立気泡が形成されることによ
って、高い遮音性、防火性、断熱性を具えるという特徴
がある。
【0003】又ALC板のこのような特徴を活かすべ
く、このALC板を用いて家屋の床体を形成することも
普及しつつある。その現場における施工工程は、従来、
図25に例示するように、例えば家屋の架構体をなす梁
材h、h間に基準モジュール(900mm程度)のピッチ
間隔で架け渡された平行な鋼製の床梁a…上に床下地板
b…を隣り合わせて並べてビスなどを用いて固定する工
程、この床下地板b…上に、厚さが30mm〜50mmの比
較的薄いALC板p…を並置してビス止めする工程、隣
り合うALC板p、p間に目地、あるいは各ALC板p
の上面にビス打入による窪みが形成された場合に、例え
ば樹脂モルタルなどのコーキング材cを該目地、窪みに
充填してALC板p…の上面を平坦化し、空隙による遮
音性の低下を防ぐ目地処理、ビスあと処理の工程、並び
にALC板p…上にフローリングなどの表面材を敷設す
る工程からなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら現場にお
いてALC板p…を床下地板b…上に逐一載置、固定す
る従来の工法は、品質管理の不行届等によりややもする
と床体の精度が低下することがある他、ALC板pを1
枚ずつビス固定するため、ビスの打入箇所が増し、又必
要により多くの目地処理、ビスあと処理しなければなら
ないこととも相まって、現場作業性が劣りがちであっ
た。
【0005】又前記床下地板b…は、ALC板p…の施
工時の足場となるため、作業床としての強度をこの床下
地板bで確保しなければならず、下地材として必要以上
の厚さが床下地板bに要求されるという不合理な事態も
招来していた。
【0006】さらにALC板pは、通常のコンクリート
パネルに比べて曲げ強さが小さく、又割れ、欠けなどの
破損も生じやすいため、このALC板pを工場から現場
へ輸送する時、及び施工時に、細心の注意を払う必要が
あり、その取扱い性を不便としていた。
【0007】本発明は、並べて配置されるALC板と板
材からなる保持部とを一体に固定した床基体を具えるこ
とを基本として、現場におけるALC板単独の取付けを
排除でき、現場作業性を向上しうるとともに、保持部に
よってALC板を補強でき、その輸送、施工時の破損を
減じうる床パネルの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の床パネルは、隣り合わせて並べて配される
形のALC板と、配置されるこのALC板全体の外周形
状と略等しい形状をなしかつ1以上の板材からなる矩形
保持部とが一体に固定された床基体を、該床基体の長
辺方向と平行に配した根太に固着して予め一体化すると
ともに、前記ALC板は、その長辺が前記保持部の長辺
と平行に配置されている。
【0009】
【作用】隣り合わせて並べて配されるALC板と、1以
上の板材からなる保持部とが一体に固定された床基体
を、平行に配した根太に固着している。従って、ALC
板を1枚ずつ施工する従来のものに比べて、例えばビス
の打込箇所を削減でき、現場作業性を向上しうる。又保
持部に密接してALC板を取付けたときには、目地処理
が不要となり、又目地処理する場合にも工場等での生産
時に目地処理、その他、ビスあと処理を予め品質よく行
うことが可能となり、現場における手間を著減でき、施
工の省力化を図りうる。
【0010】又ALC板を例えば工場で予め一体に固定
しているため、その品質、精度を向上でき、現場でのA
LC板の取付けに比べて、床体の施工精度を高めうる。
【0011】さらにALC板と保持部との一体化による
強度の増加によって、従来の床下地板b(図25に示
す)のように必要以上の厚さを保持部に要求されること
がないため、部材の合理化を図りうる。
【0012】又ALC板は、板材からなる保持部と根太
とによって補強されるため、輸送時及び施工時における
ALC板の破損を減じることができ、その取扱い性を便
利とする。
【0013】このように本発明の床パネルは、遮音性、
防火性、および断熱性の高い床体を現場作業性よく便宜
に形成できる。特に板材からなる保持部とALC板とを
一体に固定しているため、床下地板b(図25に示す)
を用いるものに比べて空隙を減じることができ、遮音効
果を高めうる。
【0014】又請求項2の発明において、前記保持部を
根太に接して固着したときには、曲げに弱いALC板を
一体化された根太と保持部とによって強固に補強でき、
荷重に対する強度を高めうる。
【0015】さらに請求項3の発明において、ALC板
が根太に接して固着されるときには、ALC板上面に固
定される前記保持部により、このALC板の割れ、欠け
などの損傷をより効果的に防止できる。
【0016】又請求項4の発明において、遮音ボードが
階上における重質衝撃音を吸収でき、階下の居住性を高
め、家屋品質を向上しうる。なお遮音ボードとしては、
石膏ボード、セメント系ボード等の重量の大きい種々の
ボード体を好適に採用しうる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜15において本発明の床パネル1は、隣り合
わせて並べて配されるALC板2…と、配置されるこの
ALC板2…全体の外周形状と略等しい形状をなしかつ
1以上の板材3からなる保持部4とが一体に固定された
床基体5を、平行に配した根太6…に固着している。
【0018】又床パネル1は、本実施例では、図3に示
す例えば4本の根太6A…を有する小巾の床パネル1A
と、図7に示す例えば7本の根太6A…を有する広巾の
床パネル1Bとを含む。なお根太6Aは、高さHが45
mm程度、巾Wが38mm程度、長さLが基準モジュールで
ある900mmの4倍、すなわち3600mm程度、本例で
は3670mmの断面矩形の木質材からなるが、根太6A
の各寸法は、高さHが45mm〜200mm、巾Wが30mm
〜50mm、長さLが1200mm〜3670mm程度の範囲
で変更しうるとともに、その本数も適宜増減しうる。
【0019】前記床パネル1Aは、図3、図4に示すよ
うに、略等間隔を隔てて平行に配された4本の前記根太
6A…に、床基体5Aを固着している。
【0020】前記床基体5Aは、厚さが5.5mm〜15
mm程度の矩形の1枚の合板、パーティクルボード等の板
材3Aからなる保持部4Aを具える。なおこの保持部4
Aの長辺の長さは3670mm、短辺の長さは900mmに
設定されるとともに、該保持部4Aは前記根太6A…に
接してかつ両側の根太6A、6Aの各外向き面に各長辺
を揃えて該根太6A…にスクリューネイルのような固着
具15を用いて固着される。
【0021】さらに床基体5Aは、前記保持部4A上に
隣り合わせて2列に並べて配置される4枚のALC板2
A、2A、2B、2Bを具える。ALC板2Aは、厚さ
が30mm〜50mm程度の矩形板状をなし、その長辺の長
さを1800mm、短辺の長さを600mmに設定してい
る。又ALC板2Bは、厚さを前記ALC板2Aと等し
くした矩形板状をなし、その長辺の長さを1800mm、
短辺の長さを300mmに設定している。
【0022】従って、2枚のALC板2A、2Aを、各
長辺を一直線上に揃えて並置し、かつ2枚のALC板2
B、2Bを、その各長辺を前記ALC板2A、2Aの各
長辺に密着させてしかもALC板2A、2A、2B、2
Bの各短辺を一直線上に揃えて並置することにより4枚
のALC板2A、2A、2B、2B全体の外周形状は、
前記板材3Aの外周形状と略等しい3600mm×900
mmの矩形状をなすとともに、各ALC板2A、2A、2
B、2Bは、前記保持部4A上に載置されてこの保持部
4Aにビスのような固着具16を用いて一体に固定さ
れ、前記床基体5Aを形成する。又前記根太6A…は、
前記したように平行に配され、かつ両側の根太6A、6
Aの各外向き面に保持部4Aの各長辺を揃えているた
め、根太6A…は、保持部4Aの長辺方向と平行に配さ
れることとなり、しかも根太6A…は、ALC板2A、
2Bの長辺と平行に配されることにより、該ALC板2
A、2Bは、その長辺が前記保持部4Aの長辺と平行に
配置されることとなる。又、このことから、根太6A…
は、床基体5Aの長辺方向と平行に配されることにもな
る。
【0023】なお床基体5Aの根太6A…が固着される
面、すなわち前記保持部4A下面かつ根太6A、6A間
には、厚さが21mm程度の石膏ボードなどの重質の遮音
ボード14…がステープル等を用いて固着されている。
【0024】又前記ALC板2A、2Bの保持部4Aの
短辺をなす端縁に向く側面13…が該端縁から35mm程
度内方に位置することにより、床基体5Aの両短辺側に
は、段差部12、12が形成されている。
【0025】なお隣り合うALC板2A…、2B…間に
目地が生じたときには、この目地に樹脂モルタル等のコ
ーンキング材を充填して目地処理してもよく、又前記固
着具16の打入によって窪みが発生した場合には、コー
キング材の充填によりビスあと処理を施してもよい。
【0026】又床パネル1Aは、図5、図6に示すよう
に、前記床基体5A、及びその保持部4A下面に接して
固着される4本の根太6A…のみから構成し、前記遮音
ボード14…を省略してもよい。
【0027】さらに床パネル1Aは、図9、図10に示
すように、前記保持部4Aとその上面に配置されるAL
C板2A、2A、2B、2Bとを、保持部4Aの下から
打入される固着具19を用いて一体に固定して床基体5
Aを形成したのち、この床基体5Aを根太6Aにビス等
の固着具20を用いて固着することにより形成してもよ
い。
【0028】この場合でも、図9に示す遮音ボード14
…を具える床パネル1Aが、重質衝撃音を低減する面か
ら好適に採用されるが、図10に示すように、遮音ボー
ドを省略することも出来る。
【0029】なおALC板2A、2Bと保持部4Aとの
一体固定及び保持部4Aと根太6Aとの固定のために、
防振性を奏しうるゴム系、エポキシ系の接着剤を用いる
こともでき、この場合、ALC板2A、2Bと保持部4
A、あるいは保持部4Aと根太6Aとの密着性が増し、
遮音性を一層向上しうるとともに、接着剤とビスとを併
用することも可能である。
【0030】さらに図11に示すように、床基体5Aの
ALC板2A、2Bを根太6Aに接して固着し、かつ前
記板材3Aからなる保持部4を該ALC板2の上面に一
体に固定することにより、ALC板2A、2Bの割れ、
欠けを効果的に防止しうる。
【0031】なお前記床パネル1Aにおいて、根太6A
…の両端に、図12、図13に示すように該根太6Aと
断面略同形の木質の補助枠材21、21を架け渡して、
床基体5Aの補強強度を高めることも出来る。この実施
例においても、前記遮音ボード14を床基体5Aの保持
部4A下面に固着した図12に示す床パネル1Aを好適
に採用しうるが、図13に示すように、遮音ボード14
を省略することも出来る。
【0032】前記床パネル1Bは、前記ALC板2Aと
同寸法のALC板2C…を6枚用いてALC板2C…全
体の外周形状を3600mm×1800mmの矩形状とし、
これに伴い保持部4Bの形状をALC板2C…全体の外
周形状と略等しくして、しかも根太6A…の本数を7本
に増加した点を除いて、前記床パネル1Aと同構成を有
する。
【0033】又床パネル1Bは、床基体5の保持部4B
下面に石膏ボード、セメント系ボードなどの重質の遮音
ボード14…を固着する(図7に示す)。図8は、遮音
ボードを設けない床パネル1Bを例示している。
【0034】なお床パネル1Bにおいても、保持部4B
が根太6Aに接して固着される(図7、図8に示す)も
のの他、ALC板2Cが根太6Aに接して固着されるも
の、およびALC板2Cの上面、下面に保持部を夫々設
けるものも採用できる。又図14、15に示すように、
根太6A…の両端に補助枠材21、21を架け渡しても
よい。なお図14は遮音ボード14…を設けた床パネル
1Bを、図15は遮音ボードを設けない床パネル1Bを
夫々示している。
【0035】さらに床パネル1A、1Bは、図4、図7
に一点鎖線で示すように、両端の根太6A、6A間に、
根太6A…下面にスクリューネイルのような固着具を用
いて該根太6Aと直角に固着される断面矩形の木質の補
強材36…を略等間隔を隔てて例えば6本架け渡すこと
により、パネル強度を補強するのが好ましい。
【0036】このような床パネル1A、1Bは、工場に
おいて、ALC板2A、2B、2Cを密接させて並置し
て製造されるため、目地処理を不要とするとともに、必
要によりコーキング材が充填される箇所を著減でき、か
つALC板2A、2B、2Cを1枚ずつ取付ける場合に
比べて現場作業性を向上しうる。又床パネル1A、1B
は、現場に輸送され、家屋の架構体Aに固定される。
のように、床パネル1A、1Bは、ALC板2A、2
B、2Cと、板材からなる保持部4A、4Bと、根太6
Aとが予め一体化されている。
【0037】前記架構体Aは、図1に階上部を示すよう
に、家屋の通し柱23、23間に架け渡される例えばラ
チス梁からなる梁材24…と、基準モジュールである9
00mmの4倍の長さに略等しい間隔を隔てて平行に配さ
れる前記梁材24、24の間で該梁材24と平行にのび
かつ梁材24上面と高さの揃う上面を有する3本の床梁
25A、25B、25Cとを具える。
【0038】又前記床梁25A、25B、25C、梁材
24、24は、前記基準モジュールに略等しい間隔を隔
てる一方、梁材24、24に近い床梁25A、25C
は、垂直なウエブの上下にリップ付きのフランジ26
A、26Bを設けたリップ付き溝形鋼からなるととも
に、中央の床梁25Bは、2本の該リップ付き溝形鋼の
ウエブを溶着してなる断面略I字状の鋼材からなる。
【0039】前記床パネル1A、1Bは、平行な前記梁
材24、24の上弦材24A、24Aに各根太6Aの両
端を載置することにより該梁材24、24間に架け渡さ
れるとともに、図2に示すように、床パネル1A、1B
の上面から挿入されかつ前記上弦材24A、24Aと前
記床梁25A、25B、25Cの上のフランジ26Aと
に夫々螺着するタッピングビス等の固着具27…を用い
て架構体Aに取付けられる。
【0040】なお床パネル1A、1Bに設けた前記段差
部12は、前記上弦材24A上面で立上がる土台金具
(図示せず)によって下端が支持される壁パネル11と
ALC板2A、2B、2Cとの相互干渉を避けるのに役
立つ。
【0041】又床パネル1A、1Bの取付け後の上面処
理は、前記固着具27の打入箇所におけるビスあと処理
だけでよく、しかも図25に示すように、ALC板p…
を1枚ずつ現場で取付けるものに比べてビスの本数を減
じ、コーキング材等の充填の手間を著減でき、現場作業
性を向上しうるとともに、床体の品質及び精度を高めう
る。
【0042】なお床パネル1A、1Bを、1階床の形成
のために用いることも勿論可能である。
【0043】図16〜図24に本発明の他の実施例を示
す。本例において床パネル1は、前記床パネル1Aの床
基体5Aと寸法も含めて同じ構成の床基体5Cを具える
床パネル1C(図18に示す)と、前記床パネル1Bと
同寸法かつ床パネル1Cとは平面寸法を除いて同じ構成
を有する床パネル1D(図19に示す)とを含む。
【0044】前記床パネル1Cは、前記床基体5Cを、
床基体5Cの長辺と平行かつ該長辺に側面を揃えて配し
た2本の根太6C、6Cに固着している。該根太6C
は、高さが180mm(従って、前記根太6Aよりも高く
曲げ剛性が大きい)の断面略矩形の木質材からなり、前
記床基体5Cの保持部4Aに端縁を揃えて取付けられる
とともに、本実施例では、この根太6C、6Cの向き合
う側面上部を連続した切欠いた切欠部29、29に両端
部が嵌着されかつ根太6Cと直角にのびしかも前記保持
部4A下面に接着剤を用いて接着される複数の互いに平
行な枠材30…を、該根太6C、6C間に架け渡してい
る。
【0045】なお前記枠材30のうち1つは、前記床基
体5Cの各ALC板2A、2Bの根太6Cと直角な端縁
下方に配されることが、ALC板2の補強効果を高める
上で望ましい。
【0046】又床基体5Cの根太6Cが固着される保持
部4A下面には、該根太6C、6C間で遮音ボード14
…が取付けられる。なお図22に示すように、遮音ボー
ドを設けない床パネル1Cも、必要により採用される。
【0047】前記床パネル1Dは、図19に示すよう
に、平面寸法を3670mm×1800mmとした点を除け
ば、前記床パネル1Cと同構成をなす。この場合、根太
6C、6C間の間隔が大きくなるため、図20に示すよ
うに、該根太6C、6Cの間で根太6Cと平行にのびる
中央の根太6Eを設けて、ALC板2C…を補強するこ
とが好ましい。
【0048】又図19、図20に示す床パネル1D、1
Dは、床基体5下面に遮音ボード14…を取付けてい
る。この遮音ボード14は、図23、図24に示すよう
に、必要により省略できる。このような床パネル1C、
1Dは現場で家屋の架構体Bに固定される。該架構体B
は、図16に示すように、前記架構体Aの床梁25A、
25B、25Cに代えて、前記梁材24、24から等距
離を隔てて該梁材24、24の間でのびる1本の床梁3
2を用いる。床梁32を1本に減じた理由は、床パネル
1C、1Dの根太6Cが床パネル1A、1Bの根太6A
よりも高さが大きく、その曲げ剛性を高めているため、
荷重を受ける該床パネル1C、1Dを支持する床梁とし
ては基準モジュールの略2倍を梁材24から隔てる1本
の前記床梁32だけで十分であることによる。
【0049】なお前記床梁32は、図17に示すよう
に、垂直なウエブの上下に水平なフランジ34A、34
Bを設けたI形鋼からなるとともに、その上面を前記梁
材24の上弦材24A上面よりも下方に位置させてい
る。又梁材24、24の向き合う面には、前記上のフラ
ンジ34Aと高さを揃えて向き合う方向に突出する水平
な受片36、36を有する側大引37、37が夫々ボル
ト止めされる。
【0050】前記床パネル1C、1Dは、その長辺を梁
材24と直角に配向して根太6C…が前記上のフランジ
34A、受片36、36上面に載置されるとともに、各
上のフランジ34A、受片36、36をスリット39A
に嵌着した垂直な平板状の取付金具39…を根太6Cに
釘等を用いて固定することにより、床パネル1C、1D
は、前記枠材30下面を梁材24上面と略揃えて架構体
Bに取付けられる。
【0051】なお家屋の内部を通る梁材24上面には、
断面矩形の長尺の木質材からなるパネル継ぎ材40が取
付けられ、該梁材24両側の床パネル1C、1C及び床
パネル1D、1D間を継ぐ。
【0052】又パネル継ぎ材40に向く床パネル1C、
1Dの端部は、ALC板2A、2B、2Cを延長するこ
とにより前記段差部12を省略しても差支えない。
【0053】このように本実施例の床パネル1C、1D
は、ALC板2A、2B、2Cを通るタッピングビス等
を用いないで該床パネル1C、1Dを前記架構体Bに取
付けているため、コーキング材の充填作業をさらに減じ
ることができ、現場作業性を一層向上しうる。
【0054】又図21は、遮音ボードを設けない床パネ
ル1C、1Dの架構体Bへの取付状態を示している。
【0055】なお前記床パネル1A、1B、1C、1D
の上面は、遮音、防音効果を一層高めるため、クッショ
ン性のある薄肉のシート状仲介物、フエルト下地などを
介して、フローリングすることが好ましい。
【0056】
【発明の効果】叙上の如く本発明の床パネルは、隣り合
わせて並べて配されるALC板と、1以上の板材からな
る保持部とが一体に固定された床基体を、平行に配した
根太に固着している。従って、ALC板を1枚ずつ施工
する従来のものに比べて、例えばビスの打込箇所を削減
でき、現場作業性を向上しうる。又保持部に密接してA
LC板を取付けたときには、目地処理が不要となり、又
目地処理する場合にも工場等での生産時に目地処理、そ
の他、ビスあと処理を予め品質よく行うことが可能とな
り、現場における手間を著減でき、施工の省力化を図り
うる。
【0057】又ALC板を例えば工場で予め一体に固定
しているため、その品質、精度を向上でき、現場でのA
LC板の取付けに比べて、床体の施工精度を高めうる。
【0058】さらにALC板と保持部との一体化による
強度の増加によって、従来の床下地板b(図25に示
す)のように必要以上の厚さを保持部に要求されること
がないため、部材の合理化を図りうる。
【0059】又ALC板は、板材からなる保持部と根太
とによって補強されるため、輸送時及び施工時における
ALC板の破損を減じることができ、その取扱い性を便
利とする。
【0060】このように本発明の床パネルは、遮音性、
防火性、および断熱性の高い床体を現場作業性よく便宜
に形成できる。特に板材からなる保持部とALC板とを
一体に固定しているため、床下地板b(図25に示す)
を用いるものに比べて空隙を減じることができ、遮音効
果を高めうる。
【0061】又請求項2の発明において、前記保持部を
根太に接して固着したときには、曲げに弱いALC板を
一体化された根太と保持部とによって強固に補強でき、
荷重に対する強度を高めうる。
【0062】さらに請求項3の発明において、ALC板
が根太に接して固着されるときには、ALC板上面に固
定される前記保持部により、このALC板の割れ、欠け
などの損傷をより効果的に防止できる。
【0063】又請求項4の発明において、遮音ボードが
階上における重質衝撃音を吸収でき、階下の居住性を高
め、家屋品質を向上しうる。なお遮音ボードとしては、
石膏ボード、セメント系ボード等の重量の大きい種々の
ボード体を好適に採用しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床パネルの一実施例を、家屋架構体に
取付けられた状態で示す斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図4】その断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図16】本発明の床パネルの他の実施例を、家屋架構
体に取付けられた状態で示す斜視図である。
【図17】その断面図である。
【図18】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図19】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図20】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図21】本発明の床パネルの他の実施例を、家屋架構
体に取付けられた状態で示す断面図である。
【図22】本発明の床パネルの他の実施例を示す斜視図
である。
【図23】本発明の床パネルの他の実施例を示す斜視図
である。
【図24】本発明の床パネルの他の実施例を示す斜視図
である。
【図25】従来の技術を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D 床パネル 2、2A、2B、2C ALC板 3、3A 板材 4、4A、4B 保持部 5、5A、5C 床基体 6、6A、6C、6E 根太

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣り合わせて並べて配される矩形のALC
    板と、配置されるこのALC板全体の外周形状と略等し
    い形状をなしかつ1以上の板材からなる矩形の保持部と
    が一体に固定された床基体を、該床基体の長辺方向と
    行に配した根太に固着して予め一体化するとともに、 前記ALC板は、その長辺が前記保持部の長辺と平行に
    配置されて なる床パネル。
  2. 【請求項2】前記床基体は、保持部が前記根太に接して
    固着されることを特徴とする請求項1記載の床パネル。
  3. 【請求項3】前記床基体は、ALC板が前記根太に接し
    て固着されることを特徴とする請求項1記載の床パネ
    ル。
  4. 【請求項4】前記床基体は、根太が固着される面に遮音
    ボードが設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の床パネル。
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