JPH1122019A - ユニット建物とユニット建物の構築方法 - Google Patents
ユニット建物とユニット建物の構築方法Info
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- JPH1122019A JPH1122019A JP34295397A JP34295397A JPH1122019A JP H1122019 A JPH1122019 A JP H1122019A JP 34295397 A JP34295397 A JP 34295397A JP 34295397 A JP34295397 A JP 34295397A JP H1122019 A JPH1122019 A JP H1122019A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、防振具の取付作業が容易な
ユニット建物とユニット建物の構築方法を提供すること
である。 【解決手段】 本発明は、上階建物ユニット11Aと、
下階建物ユニット11Bを上下に積層して構築されるユ
ニット建物10において、防振具31が、上階建物ユニ
ット11Aの下部構造体13Aと下階建物ユニット11
Bの上部構造体14Bとの間に介装され、前記防振具3
1が、上部構造体14Bまたは下部構造体13Aの長手
方向に沿って分散配置され、接着手段または粘着手段に
より接合されているものである。
ユニット建物とユニット建物の構築方法を提供すること
である。 【解決手段】 本発明は、上階建物ユニット11Aと、
下階建物ユニット11Bを上下に積層して構築されるユ
ニット建物10において、防振具31が、上階建物ユニ
ット11Aの下部構造体13Aと下階建物ユニット11
Bの上部構造体14Bとの間に介装され、前記防振具3
1が、上部構造体14Bまたは下部構造体13Aの長手
方向に沿って分散配置され、接着手段または粘着手段に
より接合されているものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット建物とそ
の構築方法に関する。
の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のユニット建物は、隣接する床構造
体の各床大梁の上フランジを、小梁固定部に対応する部
分で防振具(接合板)を介して接合することにより、床
衝撃音の低減と床振動性能の向上を図り、居住性を高め
るようにしていた(特開平2−194230号公報参
照)。
体の各床大梁の上フランジを、小梁固定部に対応する部
分で防振具(接合板)を介して接合することにより、床
衝撃音の低減と床振動性能の向上を図り、居住性を高め
るようにしていた(特開平2−194230号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載のユニット建物において、隣接する床構造体の各
床大梁の上フランジを防振具を介して接合するには、天
井面を切り欠いた上で接合し、最後に天井面を塞ぐとい
う手順をとらなければならないので、この作業に時間と
工数がかかるという問題があった。
報記載のユニット建物において、隣接する床構造体の各
床大梁の上フランジを防振具を介して接合するには、天
井面を切り欠いた上で接合し、最後に天井面を塞ぐとい
う手順をとらなければならないので、この作業に時間と
工数がかかるという問題があった。
【0004】本発明は、上述のような従来技術の問題点
を解消するためになされたものであって、本発明の目的
は防振具の取付作業が容易なユニット建物とユニット建
物の構築方法を提供することである。
を解消するためになされたものであって、本発明の目的
は防振具の取付作業が容易なユニット建物とユニット建
物の構築方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上階建物ユニットと、下階建物ユニットを上下に積層し
て構築されるユニット建物において、防振具が、上階建
物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造
体との間に介装され、前記防振具が、上部または下部構
造体の長手方向に沿って分散配置され、接着手段または
粘着手段により接合されているものである。
上階建物ユニットと、下階建物ユニットを上下に積層し
て構築されるユニット建物において、防振具が、上階建
物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造
体との間に介装され、前記防振具が、上部または下部構
造体の長手方向に沿って分散配置され、接着手段または
粘着手段により接合されているものである。
【0006】請求項2記載の発明は、上階建物ユニット
と、下階建物ユニットを上下に積層して構築されるユニ
ット建物において、防振具が、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に介装さ
れ、前記防振具が、上部または下部構造体の長手方向に
沿って全面に配置され、接着手段または粘着手段により
接合されているものである。
と、下階建物ユニットを上下に積層して構築されるユニ
ット建物において、防振具が、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に介装さ
れ、前記防振具が、上部または下部構造体の長手方向に
沿って全面に配置され、接着手段または粘着手段により
接合されているものである。
【0007】請求項3記載の発明は、上階建物ユニット
と下階建物ユニットを上下に積層して構築されるユニッ
ト建物において、上階建物ユニットの下部構造体と、こ
の下部構造体の直下の下階建物ユニットの上部構造体と
の間に、防振具が介装され、前記下部構造体から防振具
を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付け、連結
軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体に係止
し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニットの
下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体とを、前記
連結軸を介して緊密に連結してなるものである。
と下階建物ユニットを上下に積層して構築されるユニッ
ト建物において、上階建物ユニットの下部構造体と、こ
の下部構造体の直下の下階建物ユニットの上部構造体と
の間に、防振具が介装され、前記下部構造体から防振具
を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付け、連結
軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体に係止
し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニットの
下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体とを、前記
連結軸を介して緊密に連結してなるものである。
【0008】請求項4記載の発明は、左右の上階建物ユ
ニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して構
築されるユニット建物において、左右の上階、下階建物
ユニットにまたがる防振具が、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に介装さ
れ、左右の上階建物ユニットの隣接する下部構造体同志
をその上面で上部接合プレートにより接合するととも
に、左右の下階建物ユニットの隣接する上部構造体同志
をその下面で下部接合プレートにより接合し、左右の上
階建物ユニット間と下階建物ユニット間に、防振具を貫
通する連結軸を取り付け、この連結軸を介して上部接合
プレートと下部接合プレートとを連結してなるものであ
る。
ニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して構
築されるユニット建物において、左右の上階、下階建物
ユニットにまたがる防振具が、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に介装さ
れ、左右の上階建物ユニットの隣接する下部構造体同志
をその上面で上部接合プレートにより接合するととも
に、左右の下階建物ユニットの隣接する上部構造体同志
をその下面で下部接合プレートにより接合し、左右の上
階建物ユニット間と下階建物ユニット間に、防振具を貫
通する連結軸を取り付け、この連結軸を介して上部接合
プレートと下部接合プレートとを連結してなるものであ
る。
【0009】請求項5記載の発明は、左右の上階建物ユ
ニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して構
築されるユニット建物において、防振具が、左の上階建
物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造
体との間と、右の上階建物ユニットの下部構造体と下階
建物ユニットの上部構造体との間のそれぞれに介装さ
れ、接着手段または粘着手段により接合されているもの
である。
ニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して構
築されるユニット建物において、防振具が、左の上階建
物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造
体との間と、右の上階建物ユニットの下部構造体と下階
建物ユニットの上部構造体との間のそれぞれに介装さ
れ、接着手段または粘着手段により接合されているもの
である。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載のユ
ニット建物において、上階建物ユニットの下部構造体
と、下階建物ユニットの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板が架け渡されているものである。
ニット建物において、上階建物ユニットの下部構造体
と、下階建物ユニットの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板が架け渡されているものである。
【0011】請求項7記載の発明は、左右の上階建物ユ
ニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して構
築されるユニット建物において、左右の上階建物ユニッ
トの対向する下部構造体が、断面コ字形状の型鋼からな
り、それぞれの前記型鋼の凹部が向かい合わせに配置さ
れ、前記両型鋼の凹部側で上下のフランジ面間にそれぞ
れ固定用鉄板が取り付けられ、この両固定用鉄板の間に
防振具が接着手段または粘着手段により接合されて介装
されているものである。
ニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して構
築されるユニット建物において、左右の上階建物ユニッ
トの対向する下部構造体が、断面コ字形状の型鋼からな
り、それぞれの前記型鋼の凹部が向かい合わせに配置さ
れ、前記両型鋼の凹部側で上下のフランジ面間にそれぞ
れ固定用鉄板が取り付けられ、この両固定用鉄板の間に
防振具が接着手段または粘着手段により接合されて介装
されているものである。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項1〜7記載
のユニット建物において、防振具が、板材の間にこの板
材より高密度の高密度板材を少なくとも一層以上中間層
として積層してなる積層構造体になされているものであ
る。
のユニット建物において、防振具が、板材の間にこの板
材より高密度の高密度板材を少なくとも一層以上中間層
として積層してなる積層構造体になされているものであ
る。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項8記載のユ
ニット建物において、前記高密度板材の少なくとも片側
面に、垂直方向に突出する突片が設けられ、前記突片が
前記板材の中に埋設されているものである。
ニット建物において、前記高密度板材の少なくとも片側
面に、垂直方向に突出する突片が設けられ、前記突片が
前記板材の中に埋設されているものである。
【0014】請求項10記載の発明は、上階建物ユニッ
トと下階建物ユニットを上下に積層して構築するユニッ
ト建物の構築方法において、上階建物ユニットの下部構
造体と、この下部構造体の直下の下階建物ユニットの上
部構造体との間に、防振具を介装し、前記下部構造体か
ら防振具を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付
け、連結軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体
に係止し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニ
ットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体と
を、前記連結軸を介して緊密に連結するものである。
トと下階建物ユニットを上下に積層して構築するユニッ
ト建物の構築方法において、上階建物ユニットの下部構
造体と、この下部構造体の直下の下階建物ユニットの上
部構造体との間に、防振具を介装し、前記下部構造体か
ら防振具を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付
け、連結軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体
に係止し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニ
ットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体と
を、前記連結軸を介して緊密に連結するものである。
【0015】請求項11記載の発明は、左右の上階建物
ユニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して
構築するユニット建物の構築方法において、上階建物ユ
ニットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体と
の間に、左右の上階、下階建物ユニットにまたがる防振
具を介装し、左右の上階建物ユニットの隣接する下部構
造体同志をその上面で上部接合プレートにより接合する
とともに、左右の下階建物ユニットの隣接する上部構造
体同志をその下面で下部接合プレートにより接合し、左
右の上階建物ユニット間と下階建物ユニット間に、防振
具を貫通する連結軸を取り付け、この連結軸を介して上
部接合プレートと下部接合プレートとを連結するもので
ある。
ユニットと、左右の下階建物ユニットを上下に積層して
構築するユニット建物の構築方法において、上階建物ユ
ニットの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体と
の間に、左右の上階、下階建物ユニットにまたがる防振
具を介装し、左右の上階建物ユニットの隣接する下部構
造体同志をその上面で上部接合プレートにより接合する
とともに、左右の下階建物ユニットの隣接する上部構造
体同志をその下面で下部接合プレートにより接合し、左
右の上階建物ユニット間と下階建物ユニット間に、防振
具を貫通する連結軸を取り付け、この連結軸を介して上
部接合プレートと下部接合プレートとを連結するもので
ある。
【0016】請求項12記載の発明は、上階建物ユニッ
トと下階建物ユニットを上下に連結した上下階連結建物
ユニットの複数個を水平方向に移動し、互いに連結して
構築するユニット建物の構築方法において、前記上階建
物ユニットの下部構造体と前記下階建物ユニットの上部
構造体との間に防振具を介装し、接着手段または粘着手
段により接合するものである。
トと下階建物ユニットを上下に連結した上下階連結建物
ユニットの複数個を水平方向に移動し、互いに連結して
構築するユニット建物の構築方法において、前記上階建
物ユニットの下部構造体と前記下階建物ユニットの上部
構造体との間に防振具を介装し、接着手段または粘着手
段により接合するものである。
【0017】請求項13記載の発明は、ユニット建物の
構築方法であって、防振具の片面に、防振具の長手方向
側縁より突出する耳付き両面粘着テープが取り付けら
れ、前記両面粘着テープの耳を建物ユニットの所定位置
に取り付けて防振具を仮止めし、上階建物ユニットと下
階建物ユニットを上下に積層する前に、前記防振具を耳
との端縁で折り返し、上階建物ユニットと下階建物ユニ
ットの間に介装するものである。
構築方法であって、防振具の片面に、防振具の長手方向
側縁より突出する耳付き両面粘着テープが取り付けら
れ、前記両面粘着テープの耳を建物ユニットの所定位置
に取り付けて防振具を仮止めし、上階建物ユニットと下
階建物ユニットを上下に積層する前に、前記防振具を耳
との端縁で折り返し、上階建物ユニットと下階建物ユニ
ットの間に介装するものである。
【0018】上記請求項1〜13記載の本発明におい
て、防振具は、金属、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴム、
木材、石膏ボード等のいずれかで形成された板状体、ま
たはこの板状体の両面に粘着テープが貼着されたもの、
あるいは弾性を有する筒状体内に接着剤が注入されたも
の、等のいずれであってもよい。
て、防振具は、金属、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴム、
木材、石膏ボード等のいずれかで形成された板状体、ま
たはこの板状体の両面に粘着テープが貼着されたもの、
あるいは弾性を有する筒状体内に接着剤が注入されたも
の、等のいずれであってもよい。
【0019】上記請求項3と10記載の発明において、
「連結軸を緊張状態になし、」とは、連結軸をボルト、
ナットで構成し、ナットを締め込み緊張状態とするもの
であってもよいが、以下の様な方法で緊張状態になすも
のであってもよい。連結軸を係止する下部構造体と上部
構造体の係止面を凹凸の付いた傾斜面とし、連結軸を外
側に引き寄せるようにして連結軸の係止部を傾斜面にな
された係止面に登らせ、連結軸を緊張状態になすもので
あってもよい。
「連結軸を緊張状態になし、」とは、連結軸をボルト、
ナットで構成し、ナットを締め込み緊張状態とするもの
であってもよいが、以下の様な方法で緊張状態になすも
のであってもよい。連結軸を係止する下部構造体と上部
構造体の係止面を凹凸の付いた傾斜面とし、連結軸を外
側に引き寄せるようにして連結軸の係止部を傾斜面にな
された係止面に登らせ、連結軸を緊張状態になすもので
あってもよい。
【0020】
【作用】請求項1と2記載のユニット建物は、防振具
が、接着手段または粘着手段により接合されているもの
であるから、下部構造体または上部構造体の所定位置に
取り付ける防振具の取付作業が容易となる。また、上階
建物ユニットが振動しても、防振具がずれて外れること
はない。
が、接着手段または粘着手段により接合されているもの
であるから、下部構造体または上部構造体の所定位置に
取り付ける防振具の取付作業が容易となる。また、上階
建物ユニットが振動しても、防振具がずれて外れること
はない。
【0021】請求項2記載のユニット建物は、防振具が
長手方向全面に配置されているので、防振性能を高める
ことができると同時に、下部構造体と上部構造体の剛性
も高めることができる。
長手方向全面に配置されているので、防振性能を高める
ことができると同時に、下部構造体と上部構造体の剛性
も高めることができる。
【0022】請求項3記載のユニット建物と、請求項1
0記載のユニット建物の構築方法は、下部構造体から防
振具を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付け、
連結軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体に係
止し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニット
の下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体とを、前
記連結軸を介して緊密に連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側、もしくは側方から連
結作業ができ、連結作業が容易となる。
0記載のユニット建物の構築方法は、下部構造体から防
振具を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付け、
連結軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体に係
止し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニット
の下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体とを、前
記連結軸を介して緊密に連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側、もしくは側方から連
結作業ができ、連結作業が容易となる。
【0023】また、外側に面する部分においても、上階
建物ユニットの下部構造体と、この下部構造体の直下の
下階建物ユニットの上部構造体との間に、防振具を介装
するだけなので、防振具の取付が容易である。
建物ユニットの下部構造体と、この下部構造体の直下の
下階建物ユニットの上部構造体との間に、防振具を介装
するだけなので、防振具の取付が容易である。
【0024】請求項4記載のユニット建物と、請求項1
1記載のユニット建物の構築方法は、左右の上階建物ユ
ニット間と下階建物ユニット間に、防振具を貫通する連
結軸を取り付け、この連結軸を介して上部接合プレート
と下部接合プレートとを連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側から連結作業ができ、
連結作業が容易となる。また、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に、左右
の上階建物ユニットと下階建物ユニットにまたがる防振
具を介装するだけなので、防振具の取付が容易である。
1記載のユニット建物の構築方法は、左右の上階建物ユ
ニット間と下階建物ユニット間に、防振具を貫通する連
結軸を取り付け、この連結軸を介して上部接合プレート
と下部接合プレートとを連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側から連結作業ができ、
連結作業が容易となる。また、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に、左右
の上階建物ユニットと下階建物ユニットにまたがる防振
具を介装するだけなので、防振具の取付が容易である。
【0025】請求項5記載のユニット建物は、防振具
が、左の上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニ
ットの上部構造体との間と、右の上階建物ユニットの下
部構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間のそれ
ぞれに介装され、接着手段または粘着手段により接合さ
れているので、左右の上下階建物ユニットを個別に施工
でき、左右の建物ユニットの間に障害物があっても構築
できる。例えば、クレーン等の荷役機械を使うことがで
きる場所で、予め左の上階建物ユニットと下階建物ユニ
ットとの間に防振具を介装して上下に積層しておき、こ
れをレール等で水平方向に移動して据え付け、同様にし
て上下に積層された右の建物ユニットを先に据え付けら
れた左の建物ユニットの隣に据え付け、左右の建物ユニ
ットを連結して構築することができる。
が、左の上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニ
ットの上部構造体との間と、右の上階建物ユニットの下
部構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間のそれ
ぞれに介装され、接着手段または粘着手段により接合さ
れているので、左右の上下階建物ユニットを個別に施工
でき、左右の建物ユニットの間に障害物があっても構築
できる。例えば、クレーン等の荷役機械を使うことがで
きる場所で、予め左の上階建物ユニットと下階建物ユニ
ットとの間に防振具を介装して上下に積層しておき、こ
れをレール等で水平方向に移動して据え付け、同様にし
て上下に積層された右の建物ユニットを先に据え付けら
れた左の建物ユニットの隣に据え付け、左右の建物ユニ
ットを連結して構築することができる。
【0026】請求項6記載のユニット建物は、請求項5
記載の発明において、上階建物ユニットの下部構造体
と、下階建物ユニットの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板が架け渡されているので、建物ユニットの構
造強度を補強できる。特に、下階建物ユニットの上部構
造体、または上階建物ユニットの下部構造体において、
その両端部を支える柱、柱間距離が大きい場合、あるい
は、左右の下階建物ユニットの隣接するコーナー部が、
柱を省略した柱省略コーナー部になされている場合、等
において殊に有効である。
記載の発明において、上階建物ユニットの下部構造体
と、下階建物ユニットの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板が架け渡されているので、建物ユニットの構
造強度を補強できる。特に、下階建物ユニットの上部構
造体、または上階建物ユニットの下部構造体において、
その両端部を支える柱、柱間距離が大きい場合、あるい
は、左右の下階建物ユニットの隣接するコーナー部が、
柱を省略した柱省略コーナー部になされている場合、等
において殊に有効である。
【0027】請求項7記載のユニット建物は、左右の上
階建物ユニットの対向する下部構造体が、断面コ字形状
の型鋼からなり、前記両型鋼の凹部が互いに向かい合わ
せに配置され、前記両型鋼の上下のフランジ面間にそれ
ぞれ固定用鉄板が取り付けられ、この両固定用鉄板の間
に防振具が接着手段または粘着手段により接合されて介
装されているので、この下部構造体の間に防振具を介装
するのが容易となる。
階建物ユニットの対向する下部構造体が、断面コ字形状
の型鋼からなり、前記両型鋼の凹部が互いに向かい合わ
せに配置され、前記両型鋼の上下のフランジ面間にそれ
ぞれ固定用鉄板が取り付けられ、この両固定用鉄板の間
に防振具が接着手段または粘着手段により接合されて介
装されているので、この下部構造体の間に防振具を介装
するのが容易となる。
【0028】請求項8記載のユニット建物は、防振具
が、板材の間にこの板材より高密度の高密度板材を少な
くとも一層以上中間層として積層してなる積層構造体に
なされているものであるから、上階建物ユニットの振動
音が一層よく減衰されると同時に、重量床衝撃音が下階
建物ユニットに伝搬し難くすることができる。また、上
記防振具が、請求項7記載のユニット建物に介装される
と、隣接する下部構造体の振動モードが同位相であって
も、高密度板材が逆位相で振動するので、制振効果を発
揮できる。
が、板材の間にこの板材より高密度の高密度板材を少な
くとも一層以上中間層として積層してなる積層構造体に
なされているものであるから、上階建物ユニットの振動
音が一層よく減衰されると同時に、重量床衝撃音が下階
建物ユニットに伝搬し難くすることができる。また、上
記防振具が、請求項7記載のユニット建物に介装される
と、隣接する下部構造体の振動モードが同位相であって
も、高密度板材が逆位相で振動するので、制振効果を発
揮できる。
【0029】請求項9記載のユニット建物は、請求項8
記載の発明において、高密度板材の少なくとも片側面
に、垂直方向に突出する突片が設けられ、前記突片が前
記板材の中に埋設されているので、防振具の長期使用時
のクリープにより生じる制振効果の低下を防止できる。
それと共に、防振具の曲げ剛性が大となり、その結果、
建物ユニットの剛性も大となり、制振性が向上する。
記載の発明において、高密度板材の少なくとも片側面
に、垂直方向に突出する突片が設けられ、前記突片が前
記板材の中に埋設されているので、防振具の長期使用時
のクリープにより生じる制振効果の低下を防止できる。
それと共に、防振具の曲げ剛性が大となり、その結果、
建物ユニットの剛性も大となり、制振性が向上する。
【0030】請求項12記載のユニット建物の構築方法
は、上階建物ユニットと下階建物ユニットを上下に連結
した上下階連結建物ユニットの複数個を水平方向に移動
し、互いに連結して構築するユニット建物の構築方法に
おいて、前記上階建物ユニットの下部構造体と前記下階
建物ユニットの上部構造体との間に防振具を介装し、接
着手段または粘着手段により接合するものであるから、
前記請求項5記載の発明と同様、上下連結する作業位置
と、据え付け構築する作業位置とを別々にできる。
は、上階建物ユニットと下階建物ユニットを上下に連結
した上下階連結建物ユニットの複数個を水平方向に移動
し、互いに連結して構築するユニット建物の構築方法に
おいて、前記上階建物ユニットの下部構造体と前記下階
建物ユニットの上部構造体との間に防振具を介装し、接
着手段または粘着手段により接合するものであるから、
前記請求項5記載の発明と同様、上下連結する作業位置
と、据え付け構築する作業位置とを別々にできる。
【0031】請求項13記載のユニット建物の構築方法
は、防振具の片面に、防振具の長手方向側縁より突出す
る耳付き両面粘着テープが取り付けられ、前記両面粘着
テープの耳を建物ユニットの所定位置に取り付けて防振
具を仮止めし、上階建物ユニットと下階建物ユニットを
上下に積層する前に、前記防振具を耳との端縁で折り返
し、上階建物ユニットと下階建物ユニットとの間に介装
するものであるから、工場等で防振具を所定位置に設置
でき、輸送時に一緒に、しかも、建物ユニットの上や左
右に突出せずに運べ、さらにまた、建築施工現場での施
工作業も簡単である。
は、防振具の片面に、防振具の長手方向側縁より突出す
る耳付き両面粘着テープが取り付けられ、前記両面粘着
テープの耳を建物ユニットの所定位置に取り付けて防振
具を仮止めし、上階建物ユニットと下階建物ユニットを
上下に積層する前に、前記防振具を耳との端縁で折り返
し、上階建物ユニットと下階建物ユニットとの間に介装
するものであるから、工場等で防振具を所定位置に設置
でき、輸送時に一緒に、しかも、建物ユニットの上や左
右に突出せずに運べ、さらにまた、建築施工現場での施
工作業も簡単である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1実施例)第1実施例は、本発明の請求項1、3、
4、8、10、11に係るものであって、これを図1と
図2に示す。図1(イ)図は、ユニット建物の一部を示
す模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建物ユニ
ットの連結構造を示す断面図、図2は建物ユニットの構
造体の斜視図である。
て図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1実施例)第1実施例は、本発明の請求項1、3、
4、8、10、11に係るものであって、これを図1と
図2に示す。図1(イ)図は、ユニット建物の一部を示
す模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建物ユニ
ットの連結構造を示す断面図、図2は建物ユニットの構
造体の斜視図である。
【0033】ユニット建物10は、図1(イ)図に示す
ように、工場生産した建物ユニット11を建築現場に輸
送し、複数の建物ユニット11を建築現場に予め設置し
てある基礎1の上に据え付けることにて構築される。1
1Aは上階建物ユニット、11Bは下階建物ユニットで
あり、ユニット建物10にあっては、上階建物ユニット
11Aと下階建物ユニット11Bとを上下に載置して構
築されている。
ように、工場生産した建物ユニット11を建築現場に輸
送し、複数の建物ユニット11を建築現場に予め設置し
てある基礎1の上に据え付けることにて構築される。1
1Aは上階建物ユニット、11Bは下階建物ユニットで
あり、ユニット建物10にあっては、上階建物ユニット
11Aと下階建物ユニット11Bとを上下に載置して構
築されている。
【0034】建物ユニット11は、図2に示すように、
4本の角鋼管製柱12と、4本の形鋼製下部構造体(床
大梁)13と、4本の形鋼製上部構造体(天井大梁)1
4とを箱形に接合して構成された骨組み構造体である。
ここで、柱12の下端部には下ジョイントピース15が
接合され、この下ジョイントピース15に床大梁13の
端部が接合される。また、柱12の上端部には上ジョイ
ントピース16が接合され、この上ジョイントピース1
6に天井大梁14の端部が接合される。なお、17は床
小梁、18は床根太、19は天井野縁である。
4本の角鋼管製柱12と、4本の形鋼製下部構造体(床
大梁)13と、4本の形鋼製上部構造体(天井大梁)1
4とを箱形に接合して構成された骨組み構造体である。
ここで、柱12の下端部には下ジョイントピース15が
接合され、この下ジョイントピース15に床大梁13の
端部が接合される。また、柱12の上端部には上ジョイ
ントピース16が接合され、この上ジョイントピース1
6に天井大梁14の端部が接合される。なお、17は床
小梁、18は床根太、19は天井野縁である。
【0035】さらに、図1(イ)図、(ロ)図に示すよ
うに、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aと下
階建物ユニット11Bの上部構造体14Bとの間に、左
右の上階建物ユニット11Aと下階建物ユニット11B
にまたがる位置(符合aで示す位置)に、防振具31が
介装されている。
うに、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aと下
階建物ユニット11Bの上部構造体14Bとの間に、左
右の上階建物ユニット11Aと下階建物ユニット11B
にまたがる位置(符合aで示す位置)に、防振具31が
介装されている。
【0036】また、ユニット建物10の外壁側の部分
(符合bで示す位置)に、防振具31aが介装されてい
る。
(符合bで示す位置)に、防振具31aが介装されてい
る。
【0037】上記防振具31は、図1(イ)図に示す符
合a、aの位置2か所に、上部構造体14B(または下
部構造体13A)の長手方向に沿って分散配置され、上
記防振具31aは、図1(イ)図に示す符合b、bの位
置2か所に、上部構造体14B(または下部構造体13
A)の長手方向に沿って分散配置されている。
合a、aの位置2か所に、上部構造体14B(または下
部構造体13A)の長手方向に沿って分散配置され、上
記防振具31aは、図1(イ)図に示す符合b、bの位
置2か所に、上部構造体14B(または下部構造体13
A)の長手方向に沿って分散配置されている。
【0038】上記防振具31、31aは、その材料が硬
度70以上の合成ゴムで形成されているが、合成ゴムの
他、合成樹脂や石膏ボード等であってもよい。また、防
振具31、31aは、上記合成ゴム材料の中に鋼板等の
金属板を中間層として用いた複層構造になされたもので
もよい。この際、鋼板の両側に合成ゴムが積層された3
層構造、あるいは、2枚の鋼板を中間層として使用した
5層構造のいずれも使用できる。これらの防振具31、
31aの構成例は、後述の第4実施例で説明する。
度70以上の合成ゴムで形成されているが、合成ゴムの
他、合成樹脂や石膏ボード等であってもよい。また、防
振具31、31aは、上記合成ゴム材料の中に鋼板等の
金属板を中間層として用いた複層構造になされたもので
もよい。この際、鋼板の両側に合成ゴムが積層された3
層構造、あるいは、2枚の鋼板を中間層として使用した
5層構造のいずれも使用できる。これらの防振具31、
31aの構成例は、後述の第4実施例で説明する。
【0039】また、上記防振具31、31aは、接着剤
または粘着剤により上部構造体13Aおよび下部構造体
14Bと接合されて使用される。上記粘着剤として、ブ
チル系両面テープを使用すると、使用に便利である。
または粘着剤により上部構造体13Aおよび下部構造体
14Bと接合されて使用される。上記粘着剤として、ブ
チル系両面テープを使用すると、使用に便利である。
【0040】さらにまた、上記防振具31、31aは、
接着剤または粘着剤にて接合することにより、上部構造
体13A(床大梁)と下部構造体14B(天井大梁)間
の隙間を上下密接するように介装されている。また、前
記隙間を梁の長手方向に対して2か所、部分的に埋める
ものであるが、3か所でも、あるいは全長に渡って埋め
るものであってよい。
接着剤または粘着剤にて接合することにより、上部構造
体13A(床大梁)と下部構造体14B(天井大梁)間
の隙間を上下密接するように介装されている。また、前
記隙間を梁の長手方向に対して2か所、部分的に埋める
ものであるが、3か所でも、あるいは全長に渡って埋め
るものであってよい。
【0041】そして、aの位置においては、さらに、左
右の上階建物ユニット11Aの隣接する下部構造体13
A、13A同志をその上面(フランジ面)で上部接合プ
レート32Aにより接合するとともに、左右の下階建物
ユニット11Bの隣接する上部構造体14B、14B同
志をその下面(フランジ面)で下部接合プレート32B
により接合している。
右の上階建物ユニット11Aの隣接する下部構造体13
A、13A同志をその上面(フランジ面)で上部接合プ
レート32Aにより接合するとともに、左右の下階建物
ユニット11Bの隣接する上部構造体14B、14B同
志をその下面(フランジ面)で下部接合プレート32B
により接合している。
【0042】そしてまた、左右の上階建物ユニット11
A、11A間と下階建物ユニット11B、11B間に、
防振具31を貫通する連結軸33を取り付け、この連結
軸33を介して上部接合プレート32Aと下部接合プレ
ート32Bとが連結されている。なお、34はナットで
あって、このナット34を締めつけることにより連結軸
33が緊密状態になされる。
A、11A間と下階建物ユニット11B、11B間に、
防振具31を貫通する連結軸33を取り付け、この連結
軸33を介して上部接合プレート32Aと下部接合プレ
ート32Bとが連結されている。なお、34はナットで
あって、このナット34を締めつけることにより連結軸
33が緊密状態になされる。
【0043】なお、bの位置の構成は、第2実施例の外
壁側の構成と同じであり、第2実施例の中で説明する。
壁側の構成と同じであり、第2実施例の中で説明する。
【0044】つぎに、上記ユニット建物10の構築方法
について説明する。左右の下階建物ユニット11B、1
1Bを基礎1の上に設置し、この左右の下階建物ユニッ
ト11B、11Bの上部構造体14B(天井大梁)のフ
ランジ上面に跨がるようにして防振具31を所定位置に
載置し、外壁側のbの位置に防振具31aを載置する。
について説明する。左右の下階建物ユニット11B、1
1Bを基礎1の上に設置し、この左右の下階建物ユニッ
ト11B、11Bの上部構造体14B(天井大梁)のフ
ランジ上面に跨がるようにして防振具31を所定位置に
載置し、外壁側のbの位置に防振具31aを載置する。
【0045】ついで、左右の上階建物ユニット11A、
11Aを、前記下階建物ユニット11B、11Bの上に
積層すると、上階建物ユニット11Aの下部構造体13
A(上階床大梁)と下階建物ユニット11Bの上部構造
体14Bとの間に、左右の建物ユニットにまたがって防
振具31が介装され、外壁側には防振具31aが介装さ
れる。
11Aを、前記下階建物ユニット11B、11Bの上に
積層すると、上階建物ユニット11Aの下部構造体13
A(上階床大梁)と下階建物ユニット11Bの上部構造
体14Bとの間に、左右の建物ユニットにまたがって防
振具31が介装され、外壁側には防振具31aが介装さ
れる。
【0046】そして、左右の上階建物ユニット11Aの
隣接する下部構造体13A同志をその上面(フランジ
面)で上部接合プレート32Aにより接合するととも
に、左右の下階建物ユニット11Bの隣接する上部構造
体14B同志をその下面で下部接合プレート32Bによ
り接合する。
隣接する下部構造体13A同志をその上面(フランジ
面)で上部接合プレート32Aにより接合するととも
に、左右の下階建物ユニット11Bの隣接する上部構造
体14B同志をその下面で下部接合プレート32Bによ
り接合する。
【0047】その後、左右の上階建物ユニット11A、
11A間と下階建物ユニット11B、11B間に、防振
具31を貫通する連結軸33を取り付け、連結軸33の
上端を上部接合プレートに固定すると共に、連結軸33
の下端を下部接合プレート32Bより突出させ、下部接
合プレート32Bの下方からナット34を取り付けて締
めつけ、連結軸33を介して上部接合プレート32Aと
下部接合プレート32Bとを連結する。
11A間と下階建物ユニット11B、11B間に、防振
具31を貫通する連結軸33を取り付け、連結軸33の
上端を上部接合プレートに固定すると共に、連結軸33
の下端を下部接合プレート32Bより突出させ、下部接
合プレート32Bの下方からナット34を取り付けて締
めつけ、連結軸33を介して上部接合プレート32Aと
下部接合プレート32Bとを連結する。
【0048】(実施例1の作用)上述のように、本実施
例のユニット建物10とその構築方法は、左右の上階建
物ユニット11A間と下階建物ユニット11B間に、防
振具31を貫通する連結軸33を取り付け、この連結軸
33を介して上部接合プレート32Aと下部接合プレー
ト32Bとを連結するものであるから、下階建物ユニッ
ト11Bの上部構造体14Bの下側から連結作業がで
き、連結作業が容易となる。また、上階建物ユニット1
1Aの下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上
部構造体14Bとの間に、左右の上階建物ユニット11
Aと下階建物ユニット11Bにまたがる防振具31を介
装するだけなので、防振具31の取付が容易である。
例のユニット建物10とその構築方法は、左右の上階建
物ユニット11A間と下階建物ユニット11B間に、防
振具31を貫通する連結軸33を取り付け、この連結軸
33を介して上部接合プレート32Aと下部接合プレー
ト32Bとを連結するものであるから、下階建物ユニッ
ト11Bの上部構造体14Bの下側から連結作業がで
き、連結作業が容易となる。また、上階建物ユニット1
1Aの下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上
部構造体14Bとの間に、左右の上階建物ユニット11
Aと下階建物ユニット11Bにまたがる防振具31を介
装するだけなので、防振具31の取付が容易である。
【0049】(第2実施例)第2実施例は、本発明の請
求項1に係るものであって、これを図3に示す。図3
(イ)図は、ユニット建物の模式図、(ロ)図は上階建
物ユニットと下階建物ユニットの連結構造を示す断面
図、(ハ)図は防振具の斜視図である。
求項1に係るものであって、これを図3に示す。図3
(イ)図は、ユニット建物の模式図、(ロ)図は上階建
物ユニットと下階建物ユニットの連結構造を示す断面
図、(ハ)図は防振具の斜視図である。
【0050】以下の実施例において、前記実施例と同じ
ものは同符合を付けて説明を省略し、異なるものは別符
合を付けて説明するものとする。
ものは同符合を付けて説明を省略し、異なるものは別符
合を付けて説明するものとする。
【0051】31は防振具であって、この防振具31
が、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aと下階
建物ユニット11Bの上部構造体14Bとの間に介装さ
れ、上部構造体14Bまたは下部構造体13Aの長手方
向に沿って3か所に等間隔で分散配置されている。ま
た、この防振具31は、接着剤または両面粘着テープに
より上部構造体14Bと下部構造体13Aに接合されて
いる。
が、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aと下階
建物ユニット11Bの上部構造体14Bとの間に介装さ
れ、上部構造体14Bまたは下部構造体13Aの長手方
向に沿って3か所に等間隔で分散配置されている。ま
た、この防振具31は、接着剤または両面粘着テープに
より上部構造体14Bと下部構造体13Aに接合されて
いる。
【0052】上記防振具31は、図3(ハ)図に示すよ
うに、巾100mm、長さ300mmm、厚さ12〜1
5mmの板状体であって、合成ゴムまたは合成樹脂で形
成されている。
うに、巾100mm、長さ300mmm、厚さ12〜1
5mmの板状体であって、合成ゴムまたは合成樹脂で形
成されている。
【0053】なお、ユニット建物10の外壁側には、防
振具31aが介装されている(図示省略)が、この防振
具31aは、図3(ロ)図を左右半分に分けたような構
成であり、構造体から著しく突出しない大きさにされて
いる。
振具31aが介装されている(図示省略)が、この防振
具31aは、図3(ロ)図を左右半分に分けたような構
成であり、構造体から著しく突出しない大きさにされて
いる。
【0054】上記防振具31、31aが、他の材料でも
よいことは、第1実施例と同じであるが、積層された構
成の例は、第4実施例で説明する。
よいことは、第1実施例と同じであるが、積層された構
成の例は、第4実施例で説明する。
【0055】(第2実施例の作用)本実施例のユニット
建物10は、防振具31、31aが、接着剤または粘着
テープにより接合されているものであるから、下部構造
体13Aまたは上部構造体14Bの所定位置に取り付け
る防振具31、31aの取付作業が容易となる。また、
上階建物ユニット11Aが振動しても、防振具31、3
1aがずれて外れることはない。
建物10は、防振具31、31aが、接着剤または粘着
テープにより接合されているものであるから、下部構造
体13Aまたは上部構造体14Bの所定位置に取り付け
る防振具31、31aの取付作業が容易となる。また、
上階建物ユニット11Aが振動しても、防振具31、3
1aがずれて外れることはない。
【0056】なお、本実施例のユニット建物10は、防
振具31、31aを介装することにより軽量床衝撃音
(振動数1kHz)を5db軽減させることができた。
振具31、31aを介装することにより軽量床衝撃音
(振動数1kHz)を5db軽減させることができた。
【0057】(第3実施例)第3実施例は、本発明の請
求項2に係るものであって、これを図4に示す。図4
(イ)図は、防振具が介装されたユニット建物の斜視
図、(ロ)図は(イ)図のユニット建物の断面図、
(ハ)図は上階建物ユニットと下階建物ユニットの連結
構造を示す縦断面図、(ニ)図は横断面図である。
求項2に係るものであって、これを図4に示す。図4
(イ)図は、防振具が介装されたユニット建物の斜視
図、(ロ)図は(イ)図のユニット建物の断面図、
(ハ)図は上階建物ユニットと下階建物ユニットの連結
構造を示す縦断面図、(ニ)図は横断面図である。
【0058】311、311aは防振具であって、この
防振具311、311aが、上階建物ユニット11Aの
下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上部構造
体14Bとの間に介装され、上部構造体14Bまたは下
部構造体13Aの長手方向に沿って全面に配置されてい
る(図4(ニ)図参照)。また、この防振具311、3
11aは、前記第2実施例と同様、接着剤またはブチル
系両面粘着テープにより上部構造体14Bと下部構造体
13Aに接合されている。
防振具311、311aが、上階建物ユニット11Aの
下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上部構造
体14Bとの間に介装され、上部構造体14Bまたは下
部構造体13Aの長手方向に沿って全面に配置されてい
る(図4(ニ)図参照)。また、この防振具311、3
11aは、前記第2実施例と同様、接着剤またはブチル
系両面粘着テープにより上部構造体14Bと下部構造体
13Aに接合されている。
【0059】上記防振具311は、巾100mm、厚さ
12〜13mmの長尺板状体であって、合成ゴムまたは
合成樹脂で形成されている。また、ユニット建物10の
外壁側には、防振具311aが介装されているが、この
防振具311aは、図4(ハ)図を左右半分に分けたよ
うな構成であり、構造体から著しく突出しない大きさに
されている。
12〜13mmの長尺板状体であって、合成ゴムまたは
合成樹脂で形成されている。また、ユニット建物10の
外壁側には、防振具311aが介装されているが、この
防振具311aは、図4(ハ)図を左右半分に分けたよ
うな構成であり、構造体から著しく突出しない大きさに
されている。
【0060】上記防振具311、311aが、他の材料
でもよいことは、前記第1実施例と同じであるが、積層
された構成の例は、第4実施例で説明する。
でもよいことは、前記第1実施例と同じであるが、積層
された構成の例は、第4実施例で説明する。
【0061】(第3実施例の作用)本実施例のユニット
建物10は、防振具311、311aが長手方向全面に
配置されているので、防振性能を一層高めることができ
ると同時に、下部構造体13Aと上部構造体14Bの剛
性も高めることができる。因みに、上階建物ユニット1
1Aに与えられた床衝撃音は、下階建物ユニット11B
では防振具311、311aを使用しない場合に比べ減
衰比で1.6となり、制振性を60%向上させることが
できた。
建物10は、防振具311、311aが長手方向全面に
配置されているので、防振性能を一層高めることができ
ると同時に、下部構造体13Aと上部構造体14Bの剛
性も高めることができる。因みに、上階建物ユニット1
1Aに与えられた床衝撃音は、下階建物ユニット11B
では防振具311、311aを使用しない場合に比べ減
衰比で1.6となり、制振性を60%向上させることが
できた。
【0062】(第4実施例)第4実施例は、本発明の請
求項5に係るものであって、これを図5と図6に示す。
図5は、3層構造の防振具の斜視図、図6は5層構造の
防振具の斜視図である。
求項5に係るものであって、これを図5と図6に示す。
図5は、3層構造の防振具の斜視図、図6は5層構造の
防振具の斜視図である。
【0063】312は防振具であって、この防振具31
2は、前記第2実施例に示した防振具31に代えて使用
するものであって(あるいは前記第3実施例に示した防
振具311に代えて使用してもよい)、2枚の合成樹脂
製板材313、313の間に、この板材313より高密
度の高密度板材314(鋼板)を積層した積層構造体に
なされている。
2は、前記第2実施例に示した防振具31に代えて使用
するものであって(あるいは前記第3実施例に示した防
振具311に代えて使用してもよい)、2枚の合成樹脂
製板材313、313の間に、この板材313より高密
度の高密度板材314(鋼板)を積層した積層構造体に
なされている。
【0064】また、図6に示す防振具315は、上記3
層構造の防振具312の変形例であって、5層構造にな
されたものであり、上記防振具312と同様に使用され
るものである。この防振具315は、3枚の合成樹脂製
板材316、316、316のそれぞれの間に、高密度
板材317、317(鋼板)を積層した積層構造体にな
されている。
層構造の防振具312の変形例であって、5層構造にな
されたものであり、上記防振具312と同様に使用され
るものである。この防振具315は、3枚の合成樹脂製
板材316、316、316のそれぞれの間に、高密度
板材317、317(鋼板)を積層した積層構造体にな
されている。
【0065】外壁側に介装される防振具312または3
15の巾が、隣接部の防振具312または315の巾の
約半分になることは、前記第1〜第3実施例と同じであ
る。
15の巾が、隣接部の防振具312または315の巾の
約半分になることは、前記第1〜第3実施例と同じであ
る。
【0066】(本実施例の作用)上記積層構造体になさ
れた防振具312(または315)が介装されたユニッ
ト建物10は、この防振具312(または315)が、
高密度板材(鋼板)を中間層として積層してなるもので
あるから、上階建物ユニット11Aの振動音が一層よく
減衰されると同時に、重量床衝撃音が下階建物ユニット
11Bに伝搬し難くすることができる。
れた防振具312(または315)が介装されたユニッ
ト建物10は、この防振具312(または315)が、
高密度板材(鋼板)を中間層として積層してなるもので
あるから、上階建物ユニット11Aの振動音が一層よく
減衰されると同時に、重量床衝撃音が下階建物ユニット
11Bに伝搬し難くすることができる。
【0067】因みに、上階建物ユニット11Aに与えら
れた床衝撃音は、下階建物ユニット11Bでは防振具3
12を使用しない場合に比べ減衰比で2.5となり、制
振性を2.5倍まで高めることができた。また、重量床
衝撃音は、積層構造体になされた防振具312(または
315)により3db軽減できた。
れた床衝撃音は、下階建物ユニット11Bでは防振具3
12を使用しない場合に比べ減衰比で2.5となり、制
振性を2.5倍まで高めることができた。また、重量床
衝撃音は、積層構造体になされた防振具312(または
315)により3db軽減できた。
【0068】(第5実施例)第5実施例は、本発明の請
求項9に係るものであって、これを図7に示す。図7
(イ)図は防振具の斜視図、(ロ)、(ハ)図は(イ)
図の防振具の変形例であって、それぞれの断面図であ
る。
求項9に係るものであって、これを図7に示す。図7
(イ)図は防振具の斜視図、(ロ)、(ハ)図は(イ)
図の防振具の変形例であって、それぞれの断面図であ
る。
【0069】図7において、312Aは防振具であっ
て、この防振具312Aは、合成樹脂製板材313Aの
間に鋼板(高密度板材)314Aを中間層として積層し
た積層構造体になされているものであり、図7(イ)図
に示すものは、上記鋼板314Aの両側面の両端部に、
垂直方向に突出する突片314Bが上下に設けられ、こ
の突片314Bが合成樹脂製板材313Aの中に埋設さ
れているものである。また、(ロ)図に示すものは、上
記突片314Bが中央部にも設けられたものであり、
(ハ)図に示すものは、5個の突片314Bが並列状態
で設けられているものである。
て、この防振具312Aは、合成樹脂製板材313Aの
間に鋼板(高密度板材)314Aを中間層として積層し
た積層構造体になされているものであり、図7(イ)図
に示すものは、上記鋼板314Aの両側面の両端部に、
垂直方向に突出する突片314Bが上下に設けられ、こ
の突片314Bが合成樹脂製板材313Aの中に埋設さ
れているものである。また、(ロ)図に示すものは、上
記突片314Bが中央部にも設けられたものであり、
(ハ)図に示すものは、5個の突片314Bが並列状態
で設けられているものである。
【0070】(本実施例の作用)本実施例は、防振具3
12Aの合成樹脂製板材313Aの間に中間層として積
層されている鋼板(高密度板材)314Aの両側面に、
突片314Bが設けられているので、合成樹脂製板材3
13Aにかかる圧縮力を突片314Bで緩和でき、防振
具312Aの長期使用時のクリープにより生じる制振効
果の低下を防止できる。それと共に、防振具312Aの
曲げ剛性が大となり、その結果、建物ユニットの剛性も
大となり、制振性が向上する。
12Aの合成樹脂製板材313Aの間に中間層として積
層されている鋼板(高密度板材)314Aの両側面に、
突片314Bが設けられているので、合成樹脂製板材3
13Aにかかる圧縮力を突片314Bで緩和でき、防振
具312Aの長期使用時のクリープにより生じる制振効
果の低下を防止できる。それと共に、防振具312Aの
曲げ剛性が大となり、その結果、建物ユニットの剛性も
大となり、制振性が向上する。
【0071】(第6実施例)第6実施例は、本発明の請
求項2、3、4、8、10、11に係るものであって、
これを図8と図9に示す。図8は、防振具が介装された
ユニット建物の説明図、図9は、図8に示すユニット建
物の上階建物ユニットと下階建物ユニットの連結構造を
示す縦断面図である。
求項2、3、4、8、10、11に係るものであって、
これを図8と図9に示す。図8は、防振具が介装された
ユニット建物の説明図、図9は、図8に示すユニット建
物の上階建物ユニットと下階建物ユニットの連結構造を
示す縦断面図である。
【0072】本実施例におけるユニット建物10には、
前記第4実施例に示した3層構造の防振具312、31
2aが、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aの
長手方向の全長に渡って配置されているものである。こ
の防振具312、312aは、接着剤または粘着テープ
により接合されている。なお、防振具312aは、ユニ
ット建物10の外壁側に配置されているものである。
前記第4実施例に示した3層構造の防振具312、31
2aが、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aの
長手方向の全長に渡って配置されているものである。こ
の防振具312、312aは、接着剤または粘着テープ
により接合されている。なお、防振具312aは、ユニ
ット建物10の外壁側に配置されているものである。
【0073】また、前記第1実施例に示したものと同
様、隣接する下部構造体13A同志をその上面で上部接
合プレート33Aにより接合すると共に、上部構造体1
4B同志をその下面で下部接合プレート32Bにより接
合している。さらにまた、上記防振具312を貫通する
連結軸33が取り付けられ(この連結軸33の取り付け
位置は、防振具312の長手方向の中央部、または長手
方向に等間隔で3か所)、この連結軸33を介して上部
接合プレート33Aと下部接合プレート32Bとを連結
している。
様、隣接する下部構造体13A同志をその上面で上部接
合プレート33Aにより接合すると共に、上部構造体1
4B同志をその下面で下部接合プレート32Bにより接
合している。さらにまた、上記防振具312を貫通する
連結軸33が取り付けられ(この連結軸33の取り付け
位置は、防振具312の長手方向の中央部、または長手
方向に等間隔で3か所)、この連結軸33を介して上部
接合プレート33Aと下部接合プレート32Bとを連結
している。
【0074】(実施例の作用)本実施例のユニット建物
10は、第1実施例に示したと同様、防振具312、3
12aの取り付け時に、天井裏からの作業が廃止でき、
作業性が向上する。また、防振具312、312aを接
着剤または粘着テープで接合するものであるから、さら
にその作業性が向上する。
10は、第1実施例に示したと同様、防振具312、3
12aの取り付け時に、天井裏からの作業が廃止でき、
作業性が向上する。また、防振具312、312aを接
着剤または粘着テープで接合するものであるから、さら
にその作業性が向上する。
【0075】また、防振具312、312aが、3層構
造に積層してなるものであるから、上階建物ユニット1
1Aの振動音が一層よく減衰されると同時に、重量床衝
撃音が下階建物ユニット11Bに伝搬し難くすることが
できる。
造に積層してなるものであるから、上階建物ユニット1
1Aの振動音が一層よく減衰されると同時に、重量床衝
撃音が下階建物ユニット11Bに伝搬し難くすることが
できる。
【0076】(第7実施例)第7実施例は、本発明の請
求項3、10に係るものであって、これを図10〜図1
2に示す。図10(イ)図は、ユニット建物を示す模式
図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建物ユニットの
連結構造を示す断面図、図11は建物ユニットの構造体
とその連結に使用する部品を分解して示す斜視図、図1
2はユニット建物の構築方法を手順を追って示す説明図
である。
求項3、10に係るものであって、これを図10〜図1
2に示す。図10(イ)図は、ユニット建物を示す模式
図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建物ユニットの
連結構造を示す断面図、図11は建物ユニットの構造体
とその連結に使用する部品を分解して示す斜視図、図1
2はユニット建物の構築方法を手順を追って示す説明図
である。
【0077】図10(イ)図、(ロ)図に示すように、
ユニット建物10の外側に面する上階建物ユニット11
Aの下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上部
構造体14Bとの間の位置(符合bで示す位置)に、防
振具41が介装されている。この防振具41は、前記第
1実施例に示した防振具31と同様のものであるので、
詳細な説明は省略する。
ユニット建物10の外側に面する上階建物ユニット11
Aの下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上部
構造体14Bとの間の位置(符合bで示す位置)に、防
振具41が介装されている。この防振具41は、前記第
1実施例に示した防振具31と同様のものであるので、
詳細な説明は省略する。
【0078】本実施例のユニット建物10において、上
階建物ユニット11Aの下部構造体13A(床大梁)か
ら防振具41を通り、下階建物ユニット11Bの上部構
造体14B(天井大梁)へ貫通する連結軸42を取り付
け、連結軸42の一端側を下部構造体13Aに他端側を
上部構造体14Bに係止し、この連結軸42を緊張状態
になし、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aと
下階建物ユニット11Bの上部構造体14Bとを、前記
連結軸42を介して緊密に連結してなるものである。
階建物ユニット11Aの下部構造体13A(床大梁)か
ら防振具41を通り、下階建物ユニット11Bの上部構
造体14B(天井大梁)へ貫通する連結軸42を取り付
け、連結軸42の一端側を下部構造体13Aに他端側を
上部構造体14Bに係止し、この連結軸42を緊張状態
になし、上階建物ユニット11Aの下部構造体13Aと
下階建物ユニット11Bの上部構造体14Bとを、前記
連結軸42を介して緊密に連結してなるものである。
【0079】上記連結軸42を緊張状態になしてユニッ
ト建物10を構築する方法を、図11と図12を参照し
て説明する。
ト建物10を構築する方法を、図11と図12を参照し
て説明する。
【0080】上階建物ユニット11Aの下部構造体13
Aと、下階建物ユニット11Bの上部構造体14Bは、
いずれもC型鋼で形成されている。図11に示すよう
に、下部構造体13Aの下部フランジ面と、上部構造体
の上部フランジ面に、T字形状にくり抜かれた溝13
1、141が予め形成されている。
Aと、下階建物ユニット11Bの上部構造体14Bは、
いずれもC型鋼で形成されている。図11に示すよう
に、下部構造体13Aの下部フランジ面と、上部構造体
の上部フランジ面に、T字形状にくり抜かれた溝13
1、141が予め形成されている。
【0081】図12(イ)図に示すように、上階建物ユ
ニット11Aの下部構造体13Aに形成された上記T字
形状の溝131の両側(下部フランジの内側面)に、傾
斜面を有する傾斜面材43、43を取り付けておく。な
お、この傾斜面材43の傾斜面は凹凸面になされてい
る。同様に、下階建物ユニット11Bの上部構造体14
Bに形成された上記T字形状の溝141の両側(上部フ
ランジの内側面)にも、傾斜面を有する傾斜面材43、
43を取り付けておく(図示省略)。
ニット11Aの下部構造体13Aに形成された上記T字
形状の溝131の両側(下部フランジの内側面)に、傾
斜面を有する傾斜面材43、43を取り付けておく。な
お、この傾斜面材43の傾斜面は凹凸面になされてい
る。同様に、下階建物ユニット11Bの上部構造体14
Bに形成された上記T字形状の溝141の両側(上部フ
ランジの内側面)にも、傾斜面を有する傾斜面材43、
43を取り付けておく(図示省略)。
【0082】上記のようになされた下階建物ユニット1
1Bを基礎1の上に設置し、この下階建物ユニット11
Bの上部構造体14Bの上(上記傾斜面材43が取り付
けられた位置)に、防振具41を設置する。この防振具
41は、図11に示すように、垂直方向に溝411が形
成されていて、連結軸42が貫通できるようになされて
いる。
1Bを基礎1の上に設置し、この下階建物ユニット11
Bの上部構造体14Bの上(上記傾斜面材43が取り付
けられた位置)に、防振具41を設置する。この防振具
41は、図11に示すように、垂直方向に溝411が形
成されていて、連結軸42が貫通できるようになされて
いる。
【0083】そして、下階建物ユニット11Bの上に、
上階建物ユニット11Aを積層し(図12(ロ)図参
照)、連結軸42を防振具41の溝411の中に挿入し
て取り付ける。なお、連結軸42は、図11に示すよう
に、軸421と、この軸421の上下端に取り付けられ
た係止棒422、422と、軸421の中央部に横設さ
れたネジ棒423とからなるものである。
上階建物ユニット11Aを積層し(図12(ロ)図参
照)、連結軸42を防振具41の溝411の中に挿入し
て取り付ける。なお、連結軸42は、図11に示すよう
に、軸421と、この軸421の上下端に取り付けられ
た係止棒422、422と、軸421の中央部に横設さ
れたネジ棒423とからなるものである。
【0084】上記連結軸42を、図12(ハ)図に示す
ように取り付け、ネジ棒423を建物ユニットの外壁面
材20A、20Bの間から突出させる。そして、この突
出部に外壁面材20A、20Bの間に架け渡された当て
木44(緩衝材45付き)を取り付け、ナット46をス
パナ等を使用して締め込む。すると、連結軸42が外壁
面材20Aの方向の外側に引き寄せられ、連結軸42の
係止棒422が傾斜面になされた係止面材43を登り、
これにより連結軸42が緊張状態になされる。
ように取り付け、ネジ棒423を建物ユニットの外壁面
材20A、20Bの間から突出させる。そして、この突
出部に外壁面材20A、20Bの間に架け渡された当て
木44(緩衝材45付き)を取り付け、ナット46をス
パナ等を使用して締め込む。すると、連結軸42が外壁
面材20Aの方向の外側に引き寄せられ、連結軸42の
係止棒422が傾斜面になされた係止面材43を登り、
これにより連結軸42が緊張状態になされる。
【0085】最後に、ナット46と当て木44を取り外
し、図12(ニ)図に示すように、ネジ棒423も取り
除くと、ユニット建物の構築が完了する。
し、図12(ニ)図に示すように、ネジ棒423も取り
除くと、ユニット建物の構築が完了する。
【0086】(第7実施例の作用)上記本実施例のユニ
ット建物10とその構築方法は、下部構造体13Aから
防振具41を通って上部構造体14Bへ貫通して連結軸
42を取り付け、連結軸42の係止棒422を下部構造
体13Aに、もう一方の係止棒422を上部構造体14
Bに係止し、この連結軸42を外側から側方に向かって
引っ張り、緊張状態になし、上階建物ユニット11Aの
下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上部構造
体14Bとを、前記連結軸42を介して緊密に連結する
ものである。従って、ユニット建物10外側の側方から
連結作業ができ、連結作業がきわめて容易となる。
ット建物10とその構築方法は、下部構造体13Aから
防振具41を通って上部構造体14Bへ貫通して連結軸
42を取り付け、連結軸42の係止棒422を下部構造
体13Aに、もう一方の係止棒422を上部構造体14
Bに係止し、この連結軸42を外側から側方に向かって
引っ張り、緊張状態になし、上階建物ユニット11Aの
下部構造体13Aと下階建物ユニット11Bの上部構造
体14Bとを、前記連結軸42を介して緊密に連結する
ものである。従って、ユニット建物10外側の側方から
連結作業ができ、連結作業がきわめて容易となる。
【0087】また、外側に面する上階建物ユニット11
Aの下部構造体13Aと、この下部構造体13Aの直下
の下階建物ユニット11Bの上部構造体14Bとの間
に、防振具41を介装するだけなので、防振具41の取
付が容易である。
Aの下部構造体13Aと、この下部構造体13Aの直下
の下階建物ユニット11Bの上部構造体14Bとの間
に、防振具41を介装するだけなので、防振具41の取
付が容易である。
【0088】上記第1〜第7実施例において、建物ユニ
ット11A、11Bは主たる構造体のみ示したが、工場
等で床、天井、壁、設備等を取り付け、略仕上げられて
いてもよい。
ット11A、11Bは主たる構造体のみ示したが、工場
等で床、天井、壁、設備等を取り付け、略仕上げられて
いてもよい。
【0089】図13は、上階建物ユニット11Aの上階
床FLと下階建物ユニット11Bの下階天井CLの仕上
げ構成を示す断面図である。本発明に好適な実施例は、
図13に示すように、上階床FLに防音シートBを併用
するのがよい。上階建物ユニット11Aの下部構造体1
3A(床大梁)に床小梁が架け渡され、この床小梁の上
に床根太が、その上に床下地材が取り付けられ、この床
下地材と床面材との間に防音シートBが積層されて上階
床FLが構成されている。また、下階天井CL裏にグラ
スウール等の吸音材料Kを併用するのもよい。下階建物
ユニット11Bの上部構造体14B(天井大梁)には、
天井野縁が架け渡され、この天井野縁の上下に遮音板を
兼ねた足場板と天井板とが取り付けられて、下階天井C
Lが構成されている。
床FLと下階建物ユニット11Bの下階天井CLの仕上
げ構成を示す断面図である。本発明に好適な実施例は、
図13に示すように、上階床FLに防音シートBを併用
するのがよい。上階建物ユニット11Aの下部構造体1
3A(床大梁)に床小梁が架け渡され、この床小梁の上
に床根太が、その上に床下地材が取り付けられ、この床
下地材と床面材との間に防音シートBが積層されて上階
床FLが構成されている。また、下階天井CL裏にグラ
スウール等の吸音材料Kを併用するのもよい。下階建物
ユニット11Bの上部構造体14B(天井大梁)には、
天井野縁が架け渡され、この天井野縁の上下に遮音板を
兼ねた足場板と天井板とが取り付けられて、下階天井C
Lが構成されている。
【0090】(第8実施例)第8実施例は、本発明の請
求項5、12に係るものであって、これを図14、図1
5に示す。図14はユニット建物の説明図、図15はユ
ニット建物の構築方法を示す説明図である。本実施例の
ユニット建物10は、図14に示すように、左右の上階
建物ユニット11Aと、左右の下階建物ユニット11B
を上下に積層して構築されたものであって、防振具31
が、左の上階建物ユニット11Aの下部構造体と下階建
物ユニット11Bの上部構造体との間と、右の上階建物
ユニット11Aの下部構造体と下階建物ユニット11B
の上部構造体との間のそれぞれに介装され、接着手段ま
たは粘着手段により接合されている。
求項5、12に係るものであって、これを図14、図1
5に示す。図14はユニット建物の説明図、図15はユ
ニット建物の構築方法を示す説明図である。本実施例の
ユニット建物10は、図14に示すように、左右の上階
建物ユニット11Aと、左右の下階建物ユニット11B
を上下に積層して構築されたものであって、防振具31
が、左の上階建物ユニット11Aの下部構造体と下階建
物ユニット11Bの上部構造体との間と、右の上階建物
ユニット11Aの下部構造体と下階建物ユニット11B
の上部構造体との間のそれぞれに介装され、接着手段ま
たは粘着手段により接合されている。
【0091】上記ユニット建物10の構築方法は、図1
5に示すように、上階建物ユニット11Aと下階建物ユ
ニット11Bを上下に連結した上下階連結建物ユニット
11ABの複数個をレールRの上に載せて水平方向に移
動し、これらを互いに連結して構築するものである。上
記上下階建物ユニット11ABの連結時に、上階建物ユ
ニット11Aの下部構造体と前記下階建物ユニット11
Bの上部構造体との間に防振具31を介装しておき、接
着手段または粘着手段により接合する。
5に示すように、上階建物ユニット11Aと下階建物ユ
ニット11Bを上下に連結した上下階連結建物ユニット
11ABの複数個をレールRの上に載せて水平方向に移
動し、これらを互いに連結して構築するものである。上
記上下階建物ユニット11ABの連結時に、上階建物ユ
ニット11Aの下部構造体と前記下階建物ユニット11
Bの上部構造体との間に防振具31を介装しておき、接
着手段または粘着手段により接合する。
【0092】(本実施例の作用)本実施例のユニット建
物10は、防振具31が、左の上階建物ユニット11A
の下部構造体と下階建物ユニット11Bの上部構造体と
の間と、右の上階建物ユニット11Aの下部構造体と下
階建物ユニット11Bの上部構造体との間とのそれぞれ
に介装され、接着手段または粘着手段により接合されて
いるので、左右の上下階建物ユニット11ABを個別に
施工でき、左右の建物ユニットの間に障害物があっても
構築できる。例えば、クレーン等の荷役機械を使うこと
ができる場所で、予め上階建物ユニット11Aと下階建
物ユニット11Bとの間に防振具31を介装して上下に
積層した上下階建物ユニット11ABを構築しておき、
これをレールR等で水平方向に移動して据え付け、同様
にして上下に積層された別の上下階建物ユニット11A
Bを先に据え付けられた上下階建物ユニット11ABの
隣に据え付け、左右の上下階建物ユニット11ABを連
結していくレール上搬入方式で据え付けることができ
る。
物10は、防振具31が、左の上階建物ユニット11A
の下部構造体と下階建物ユニット11Bの上部構造体と
の間と、右の上階建物ユニット11Aの下部構造体と下
階建物ユニット11Bの上部構造体との間とのそれぞれ
に介装され、接着手段または粘着手段により接合されて
いるので、左右の上下階建物ユニット11ABを個別に
施工でき、左右の建物ユニットの間に障害物があっても
構築できる。例えば、クレーン等の荷役機械を使うこと
ができる場所で、予め上階建物ユニット11Aと下階建
物ユニット11Bとの間に防振具31を介装して上下に
積層した上下階建物ユニット11ABを構築しておき、
これをレールR等で水平方向に移動して据え付け、同様
にして上下に積層された別の上下階建物ユニット11A
Bを先に据え付けられた上下階建物ユニット11ABの
隣に据え付け、左右の上下階建物ユニット11ABを連
結していくレール上搬入方式で据え付けることができ
る。
【0093】(第9実施例)第9実施例は、本発明の請
求項6に係るものであって、これを図16に示す。図1
6はユニット建物の説明図である。本実施例のユニット
建物10は、前記第8実施例に示したユニット建物10
の変形例であって、建物ユニット11Aの下部構造体1
3(床大梁)と建物ユニット11Bの上部構造体14
(天井大梁)において、それぞれの両端部を支える柱、
柱間の距離が大きい、所謂大スパン構造になされたもの
であって、上階建物ユニット11Aの下部構造体と、下
階建物ユニット11Bの上部構造体との間にまたがっ
て、鋼板製の補強板35が架け渡されているものであ
る。
求項6に係るものであって、これを図16に示す。図1
6はユニット建物の説明図である。本実施例のユニット
建物10は、前記第8実施例に示したユニット建物10
の変形例であって、建物ユニット11Aの下部構造体1
3(床大梁)と建物ユニット11Bの上部構造体14
(天井大梁)において、それぞれの両端部を支える柱、
柱間の距離が大きい、所謂大スパン構造になされたもの
であって、上階建物ユニット11Aの下部構造体と、下
階建物ユニット11Bの上部構造体との間にまたがっ
て、鋼板製の補強板35が架け渡されているものであ
る。
【0094】(本実施例の作用)本実施例のユニット建
物10は、上階建物ユニット11Aの下部構造体と、下
階建物ユニット11Bの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板35が架け渡されているので、上部、または
下部構造体の支点間距離の大きい大スパン構造の上下階
建物ユニット11A、11Bの構造強度を補強できる。
物10は、上階建物ユニット11Aの下部構造体と、下
階建物ユニット11Bの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板35が架け渡されているので、上部、または
下部構造体の支点間距離の大きい大スパン構造の上下階
建物ユニット11A、11Bの構造強度を補強できる。
【0095】なお、本実施例では、上下階建物ユニット
11A、11Bが大スパン構造になされたものであった
が、左右の下階建物ユニット11B、11Bの隣接する
コーナー部が、柱を省略した柱省略コーナー部とし、こ
の柱省略コーナー部で左右と上下の建物ユニット11
A、11A、11B、11Bの4つにまたがって、補強
板が架け渡されているものとするのもよい。すると、こ
の柱省略コーナー部の構造強度を補強できる。
11A、11Bが大スパン構造になされたものであった
が、左右の下階建物ユニット11B、11Bの隣接する
コーナー部が、柱を省略した柱省略コーナー部とし、こ
の柱省略コーナー部で左右と上下の建物ユニット11
A、11A、11B、11Bの4つにまたがって、補強
板が架け渡されているものとするのもよい。すると、こ
の柱省略コーナー部の構造強度を補強できる。
【0096】(第10実施例)第10実施例は、本発明
の請求項7に係るものであって、これを図17に示す。
図17(イ)図はユニット建物の説明図、(ロ)図は左
右の上階建物ユニットの要部断面図である。
の請求項7に係るものであって、これを図17に示す。
図17(イ)図はユニット建物の説明図、(ロ)図は左
右の上階建物ユニットの要部断面図である。
【0097】本実施例のユニット建物10は、図17
(イ)図に示すように、左右の上階建物ユニット11A
と、左右の下階建物ユニット11Bを上下に積層して構
築されたものであって、(ロ)図に示すように、左右の
上階建物ユニット11Aの対向する下部構造体13A、
13Aが、いずれも断面コ字形状の型鋼からなり、この
両型鋼の凹部が向かい合わせに配置されている。そし
て、前記両型鋼の上下のフランジ面間にそれぞれ固定用
鉄板36が取り付けられ、この両固定用鉄板36の間に
高密度板材を積層した防振具312が接着手段または粘
着手段により接合されて介装されている。
(イ)図に示すように、左右の上階建物ユニット11A
と、左右の下階建物ユニット11Bを上下に積層して構
築されたものであって、(ロ)図に示すように、左右の
上階建物ユニット11Aの対向する下部構造体13A、
13Aが、いずれも断面コ字形状の型鋼からなり、この
両型鋼の凹部が向かい合わせに配置されている。そし
て、前記両型鋼の上下のフランジ面間にそれぞれ固定用
鉄板36が取り付けられ、この両固定用鉄板36の間に
高密度板材を積層した防振具312が接着手段または粘
着手段により接合されて介装されている。
【0098】(本実施例の作用)本実施例のユニット建
物10は、左右の上階建物ユニット11Aの対向する下
部構造体13Aが、いずれも断面コ字形状の型鋼からな
り、この両型鋼の凹部が向かい合わせに配置され、前記
両型鋼の上下のフランジ面間にそれぞれ固定用鉄板36
が取り付けられているので、この下部構造体13Aの間
に防振具312を介装するのが容易となる。
物10は、左右の上階建物ユニット11Aの対向する下
部構造体13Aが、いずれも断面コ字形状の型鋼からな
り、この両型鋼の凹部が向かい合わせに配置され、前記
両型鋼の上下のフランジ面間にそれぞれ固定用鉄板36
が取り付けられているので、この下部構造体13Aの間
に防振具312を介装するのが容易となる。
【0099】(第11実施例)第11実施例は、本発明
の請求項13に係るものであって、これを図18と図1
9に示す。図18は防振具の斜視図であり、図19は防
振具の使用方法を示す説明図である。本実施例のユニッ
ト建物の構築方法においては、防振具315の両面に離
型紙付き両面粘着テープ318、319が取り付けられ
ている。一方の面に取り付けられている両面粘着テープ
318は、防振具315の長手方向側縁より突出する耳
付きになされ、この耳部の裏面側にも離型紙が付けられ
ている。なお、上記防振具315は、3枚の合成樹脂製
板材316の間に高密度板材(鋼板)317を中間層と
して積層した積層構造になされている。
の請求項13に係るものであって、これを図18と図1
9に示す。図18は防振具の斜視図であり、図19は防
振具の使用方法を示す説明図である。本実施例のユニッ
ト建物の構築方法においては、防振具315の両面に離
型紙付き両面粘着テープ318、319が取り付けられ
ている。一方の面に取り付けられている両面粘着テープ
318は、防振具315の長手方向側縁より突出する耳
付きになされ、この耳部の裏面側にも離型紙が付けられ
ている。なお、上記防振具315は、3枚の合成樹脂製
板材316の間に高密度板材(鋼板)317を中間層と
して積層した積層構造になされている。
【0100】上記防振具315の使用方法は、図19
(イ)図に示すように、建物ユニットの製造工場におい
て、上記耳付き両面粘着テープ318の耳を下階建物ユ
ニット11Bの上部構造体14Bの所定位置に取り付け
て防振具315を仮止めしておき、下階建物ユニット1
1Bの上面の凹部に収める。つぎに、建築施工現場で、
上階建物ユニット11Aと下階建物ユニット11Bを上
下に積層する前に、図19(ロ)図に示すように、前記
防振具315を耳との端縁で折り返し上部構造体14B
に取り付ける。すると、防振具315は、略半分が隣接
する下階建物ユニット11Bの一方の上部構造体14B
に、他の半分が他方の上部構造体14Bに載置された状
態となる。その後、上階建物ユニット11Aを積層し、
防振具315を上下の建物ユニット11A、11Bの間
に介装する。
(イ)図に示すように、建物ユニットの製造工場におい
て、上記耳付き両面粘着テープ318の耳を下階建物ユ
ニット11Bの上部構造体14Bの所定位置に取り付け
て防振具315を仮止めしておき、下階建物ユニット1
1Bの上面の凹部に収める。つぎに、建築施工現場で、
上階建物ユニット11Aと下階建物ユニット11Bを上
下に積層する前に、図19(ロ)図に示すように、前記
防振具315を耳との端縁で折り返し上部構造体14B
に取り付ける。すると、防振具315は、略半分が隣接
する下階建物ユニット11Bの一方の上部構造体14B
に、他の半分が他方の上部構造体14Bに載置された状
態となる。その後、上階建物ユニット11Aを積層し、
防振具315を上下の建物ユニット11A、11Bの間
に介装する。
【0101】(本実施例の作用)本実施例のユニット建
物の構築方法によると、防振具315の片面に、防振具
315の長手方向側縁より突出する耳付き両面粘着テー
プ318が取り付けられ、前記両面粘着テープ318の
耳を下階建物ユニット11Bの所定位置に取り付けて防
振具315を仮止めし、上階建物ユニット11Aと下階
建物ユニット11Bを上下に積層する前に、前記防振具
315を耳との端縁で折り返して介装するものであるか
ら、工場等で防振具315を所定位置に設置できる。ま
た、防振具315を下階建物ユニット11Bの上面の凹
部に収めているので、輸送時に一緒に、しかも、建物ユ
ニット11Bの↑左右に突出せずに運べ、さらにまた、
建築施工現場での施工作業も簡単である。
物の構築方法によると、防振具315の片面に、防振具
315の長手方向側縁より突出する耳付き両面粘着テー
プ318が取り付けられ、前記両面粘着テープ318の
耳を下階建物ユニット11Bの所定位置に取り付けて防
振具315を仮止めし、上階建物ユニット11Aと下階
建物ユニット11Bを上下に積層する前に、前記防振具
315を耳との端縁で折り返して介装するものであるか
ら、工場等で防振具315を所定位置に設置できる。ま
た、防振具315を下階建物ユニット11Bの上面の凹
部に収めているので、輸送時に一緒に、しかも、建物ユ
ニット11Bの↑左右に突出せずに運べ、さらにまた、
建築施工現場での施工作業も簡単である。
【0102】
【発明の効果】請求項1と2記載のユニット建物は、防
振具が、接着手段または粘着手段により接合されている
ものであるから、下部構造体または上部構造体の所定位
置に取り付ける防振具の取付作業が容易となる。また、
上階建物ユニットが振動しても、防振具がずれて外れる
ことはない。
振具が、接着手段または粘着手段により接合されている
ものであるから、下部構造体または上部構造体の所定位
置に取り付ける防振具の取付作業が容易となる。また、
上階建物ユニットが振動しても、防振具がずれて外れる
ことはない。
【0103】請求項2記載のユニット建物は、防振具が
長手方向全面に配置されているので、防振性能を高める
ことができると同時に、下部構造体と上部構造体の剛性
も高めることができる。
長手方向全面に配置されているので、防振性能を高める
ことができると同時に、下部構造体と上部構造体の剛性
も高めることができる。
【0104】請求項3記載のユニット建物と、請求項1
0記載のユニット建物の構築方法は、下部構造体から防
振具を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付け、
連結軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体に係
止し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニット
の下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体とを、前
記連結軸を介して緊密に連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側、もしくは側方から連
結作業ができ、連結作業が容易となる。
0記載のユニット建物の構築方法は、下部構造体から防
振具を通って上部構造体へ貫通して連結軸を取り付け、
連結軸の一端側を下部構造体に他端側を上部構造体に係
止し、この連結軸を緊張状態になし、上階建物ユニット
の下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体とを、前
記連結軸を介して緊密に連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側、もしくは側方から連
結作業ができ、連結作業が容易となる。
【0105】また、外側に面する部分においても、上階
建物ユニットの下部構造体と、この下部構造体の直下の
下階建物ユニットの上部構造体との間に、防振具を介装
するだけなので、防振具の取付が容易である。
建物ユニットの下部構造体と、この下部構造体の直下の
下階建物ユニットの上部構造体との間に、防振具を介装
するだけなので、防振具の取付が容易である。
【0106】請求項4記載のユニット建物と、請求項1
1記載のユニット建物の構築方法は、左右の上階建物ユ
ニット間と下階建物ユニット間に、防振具を貫通する連
結軸を取り付け、この連結軸を介して上部接合プレート
と下部接合プレートとを連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側から連結作業ができ、
連結作業が容易となる。また、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に、左右
の上階建物ユニットと下階建物ユニットにまたがる防振
具を介装するだけなので、防振具の取付が容易である。
1記載のユニット建物の構築方法は、左右の上階建物ユ
ニット間と下階建物ユニット間に、防振具を貫通する連
結軸を取り付け、この連結軸を介して上部接合プレート
と下部接合プレートとを連結するものであるから、下階
建物ユニットの上部構造体の下側から連結作業ができ、
連結作業が容易となる。また、上階建物ユニットの下部
構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間に、左右
の上階建物ユニットと下階建物ユニットにまたがる防振
具を介装するだけなので、防振具の取付が容易である。
【0107】請求項5記載のユニット建物は、防振具
が、左の上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニ
ットの上部構造体との間と、右の上階建物ユニットの下
部構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間のそれ
ぞれに介装され、接着手段または粘着手段により接合さ
れているので、左右のしょうげ階建物ユニットを個別に
施工でき、左右の建物ユニット間に障害物があっても構
築できる。例えば、クレーン等の荷役機械を使うことが
できる場所で、予め左の上階建物ユニットと下階建物ユ
ニットとの間に防振具を介装して上下に積層しておき、
これをレール等で水平方向に移動して据え付け、同様に
して上下に積層された右の建物ユニットを先に据え付け
られた建物ユニットの隣に据え付け、左右の建物ユニッ
トを連結していくレール上搬入方式で据え付けることが
できる。
が、左の上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニ
ットの上部構造体との間と、右の上階建物ユニットの下
部構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間のそれ
ぞれに介装され、接着手段または粘着手段により接合さ
れているので、左右のしょうげ階建物ユニットを個別に
施工でき、左右の建物ユニット間に障害物があっても構
築できる。例えば、クレーン等の荷役機械を使うことが
できる場所で、予め左の上階建物ユニットと下階建物ユ
ニットとの間に防振具を介装して上下に積層しておき、
これをレール等で水平方向に移動して据え付け、同様に
して上下に積層された右の建物ユニットを先に据え付け
られた建物ユニットの隣に据え付け、左右の建物ユニッ
トを連結していくレール上搬入方式で据え付けることが
できる。
【0108】請求項6記載のユニット建物は、請求項5
記載の発明において、上階建物ユニットの下部構造体
と、下階建物ユニットの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板が架け渡されているので、建物ユニットの構
造強度を補強できる。特に、下階建物ユニットの上部構
造体、または上階建物ユニットの下部構造体において、
その両端部を支える柱、柱間距離が大きい場合、あるい
は、左右の下階建物ユニットの隣接するコーナー部が、
柱を省略した柱省略コーナー部になされている場合、等
において殊に有効である。
記載の発明において、上階建物ユニットの下部構造体
と、下階建物ユニットの上部構造体との間にまたがっ
て、補強板が架け渡されているので、建物ユニットの構
造強度を補強できる。特に、下階建物ユニットの上部構
造体、または上階建物ユニットの下部構造体において、
その両端部を支える柱、柱間距離が大きい場合、あるい
は、左右の下階建物ユニットの隣接するコーナー部が、
柱を省略した柱省略コーナー部になされている場合、等
において殊に有効である。
【0109】請求項7記載のユニット建物は、左右の上
階建物ユニットの対向する下部構造体が、断面コ字形状
の型鋼からなり、前記両型鋼の凹部が互いに向かい合わ
せに配置され、前記両型鋼の上下のフランジ面間にそれ
ぞれ固定用鉄板が取り付けられ、この両固定用鉄板の間
に防振具が介装されているので、下部構造体の間に防振
具を介装するのが容易となる。
階建物ユニットの対向する下部構造体が、断面コ字形状
の型鋼からなり、前記両型鋼の凹部が互いに向かい合わ
せに配置され、前記両型鋼の上下のフランジ面間にそれ
ぞれ固定用鉄板が取り付けられ、この両固定用鉄板の間
に防振具が介装されているので、下部構造体の間に防振
具を介装するのが容易となる。
【0110】請求項8記載のユニット建物は、防振具
が、板材の間にこの板材より高密度の高密度板材を少な
くとも一層以上中間層として積層してなる積層構造体に
なされているものであるから、上階建物ユニットの振動
音が一層よく減衰されると同時に、重量床衝撃音が下階
建物ユニットに伝搬し難くすることができる。また、上
記防振具が、請求項7記載のユニット建物に介装される
と、隣接する下部構造体の振動モードが同位相であって
も、高密度板材が逆位相で振動するので、制振効果を発
揮できる。
が、板材の間にこの板材より高密度の高密度板材を少な
くとも一層以上中間層として積層してなる積層構造体に
なされているものであるから、上階建物ユニットの振動
音が一層よく減衰されると同時に、重量床衝撃音が下階
建物ユニットに伝搬し難くすることができる。また、上
記防振具が、請求項7記載のユニット建物に介装される
と、隣接する下部構造体の振動モードが同位相であって
も、高密度板材が逆位相で振動するので、制振効果を発
揮できる。
【0111】請求項9記載のユニット建物は、請求項8
記載の発明において、高密度板材の少なくとも片側面
に、垂直方向に突出する突片が設けられ、前記突片が前
記板材の中に埋設されているので、防振具の長期使用時
のクリープにより生じる制振効果の低下を防止できる。
それと共に、防振具の曲げ剛性が大となり、その結果、
建物ユニットの剛性も大となり、制振性が向上する。
記載の発明において、高密度板材の少なくとも片側面
に、垂直方向に突出する突片が設けられ、前記突片が前
記板材の中に埋設されているので、防振具の長期使用時
のクリープにより生じる制振効果の低下を防止できる。
それと共に、防振具の曲げ剛性が大となり、その結果、
建物ユニットの剛性も大となり、制振性が向上する。
【0112】請求項12記載のユニット建物の構築方法
は、上階建物ユニットと下階建物ユニットを上下に連結
した上下階連結建物ユニットの複数個を水平方向に移動
し、互いに連結して構築するユニット建物の構築方法に
おいて、前記上階建物ユニットの下部構造体と前記下階
建物ユニットの上部構造体との間に防振具を介装し、接
着手段または粘着手段により接合するものであるから、
前記請求項5記載の発明と同様、上下連結する作業位置
と、据え付け構築する作業位置とを別々にできる。従っ
て、狭小な敷地で、防振具を介装してユニット建物を構
築できる。
は、上階建物ユニットと下階建物ユニットを上下に連結
した上下階連結建物ユニットの複数個を水平方向に移動
し、互いに連結して構築するユニット建物の構築方法に
おいて、前記上階建物ユニットの下部構造体と前記下階
建物ユニットの上部構造体との間に防振具を介装し、接
着手段または粘着手段により接合するものであるから、
前記請求項5記載の発明と同様、上下連結する作業位置
と、据え付け構築する作業位置とを別々にできる。従っ
て、狭小な敷地で、防振具を介装してユニット建物を構
築できる。
【0113】請求項13記載のユニット建物の構築方法
は、防振具の片面に、防振具の長手方向側縁より突出す
る耳付き両面粘着テープが取り付けられ、前記両面粘着
テープの耳を建物ユニットの所定位置に取り付けて防振
具を仮止めし、上階建物ユニットと下階建物ユニットを
上下に積層する前に、前記防振具を耳との端縁で折り返
し、上階建物ユニットと下階建物ユニットとの間に介装
するものであるから、工場等で防振具を所定位置に設置
でき、また、輸送時に一緒に、しかも、建物ユニットの
上や左右に突出せずに運べ、さらにまた、建築施工現場
での施工作業も簡単である。
は、防振具の片面に、防振具の長手方向側縁より突出す
る耳付き両面粘着テープが取り付けられ、前記両面粘着
テープの耳を建物ユニットの所定位置に取り付けて防振
具を仮止めし、上階建物ユニットと下階建物ユニットを
上下に積層する前に、前記防振具を耳との端縁で折り返
し、上階建物ユニットと下階建物ユニットとの間に介装
するものであるから、工場等で防振具を所定位置に設置
でき、また、輸送時に一緒に、しかも、建物ユニットの
上や左右に突出せずに運べ、さらにまた、建築施工現場
での施工作業も簡単である。
【図1】第1実施例であって、(イ)図は、ユニット建
物を示す模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建
物ユニットの連結構造を示す断面図である。
物を示す模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建
物ユニットの連結構造を示す断面図である。
【図2】建物ユニットの構造体の斜視図である。
【図3】第2実施例であって、(イ)図は、ユニット建
物の模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建物ユ
ニットの連結構造を示す断面図、(ハ)図は防振具の斜
視図である。
物の模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階建物ユ
ニットの連結構造を示す断面図、(ハ)図は防振具の斜
視図である。
【図4】第3実施例であって、(イ)図は、防振具が介
装されたユニット建物の斜視図、(ロ)図は(イ)図の
ユニット建物の断面図、(ハ)図は上階建物ユニットと
下階建物ユニットの連結構造を示す縦断面図、(ニ)図
は横断面図である。
装されたユニット建物の斜視図、(ロ)図は(イ)図の
ユニット建物の断面図、(ハ)図は上階建物ユニットと
下階建物ユニットの連結構造を示す縦断面図、(ニ)図
は横断面図である。
【図5】第4実施例であって、3層構造の防振具の斜視
図である。
図である。
【図6】5層構造の防振具の斜視図である。
【図7】第5実施例であって、(イ)図は、防振具の斜
視図、(ロ)、(ハ)図は、(イ)図の変形例であっ
て、それぞれ防振具の断面図である。
視図、(ロ)、(ハ)図は、(イ)図の変形例であっ
て、それぞれ防振具の断面図である。
【図8】第6実施例であって、防振具が介装されたユニ
ット建物の説明図である。
ット建物の説明図である。
【図9】図8に示すユニット建物の上階建物ユニットと
下階建物ユニットの連結構造を示す縦断面図である。
下階建物ユニットの連結構造を示す縦断面図である。
【図10】第7実施例であって、(イ)図は、ユニット
建物を示す模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階
建物ユニットの連結構造を示す断面図である。
建物を示す模式図、(ロ)図は上階建物ユニットと下階
建物ユニットの連結構造を示す断面図である。
【図11】建物ユニットの構造体とその連結に使用する
部品を分解して示す斜視図である。
部品を分解して示す斜視図である。
【図12】ユニット建物の構築方法を手順を追って示す
説明図である。
説明図である。
【図13】上階建物ユニット11Aの上階床FLと下階
建物ユニット11Bの下階天井CLの仕上げ構成を示す
断面図である。
建物ユニット11Bの下階天井CLの仕上げ構成を示す
断面図である。
【図14】第8実施例であって、ユニット建物の説明図
である。
である。
【図15】ユニット建物の構築方法を示す説明図であ
る。
る。
【図16】第9実施例であって、ユニット建物の説明図
である。
である。
【図17】第10実施例であって、(イ)図はユニット
建物の説明図、(ロ)図は(イ)図の要部断面図であ
る。
建物の説明図、(ロ)図は(イ)図の要部断面図であ
る。
【図18】第11実施例であって、防振具の斜視図であ
る。
る。
【図19】防振具の使用方法を示す説明図である。
1 基礎 10 ユニット建物 11A 上階建物ユニット 11B 下階建物ユニット 13A 下部構造体 14B 上部構造体 31、31a、311、311a 防振具 312、312A、315、41 防振具 32A 上部接合プレート 32B 下部接合プレート 33 連結軸 42 連結軸 35 補強板 36 固定用鉄板 316 板材 317 高密度板材 318、319 両面粘着テープ
Claims (13)
- 【請求項1】 上階建物ユニットと、下階建物ユニット
を上下に積層して構築されるユニット建物において、 防振具が、上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユ
ニットの上部構造体との間に介装され、前記防振具が、
上部または下部構造体の長手方向に沿って分散配置さ
れ、接着手段または粘着手段により接合されていること
を特徴とするユニット建物。 - 【請求項2】 上階建物ユニットと、下階建物ユニット
を上下に積層して構築されるユニット建物において、 防振具が、上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユ
ニットの上部構造体との間に介装され、前記防振具が、
上部または下部構造体の長手方向に沿って全面に配置さ
れ、接着手段または粘着手段により接合されていること
を特徴とするユニット建物。 - 【請求項3】 上階建物ユニットと下階建物ユニットを
上下に積層して構築されるユニット建物において、 上階建物ユニットの下部構造体と、この下部構造体の直
下の下階建物ユニットの上部構造体との間に、防振具が
介装され、 前記下部構造体から防振具を通って上部構造体へ貫通し
て連結軸を取り付け、連結軸の一端側を下部構造体に他
端側を上部構造体に係止し、この連結軸を緊張状態にな
し、 上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上
部構造体とを、前記連結軸を介して緊密に連結してなる
ことを特徴とするユニット建物。 - 【請求項4】 左右の上階建物ユニットと、左右の下階
建物ユニットを上下に積層して構築されるユニット建物
において、 左右の上階、下階建物ユニットにまたがる防振具が、上
階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上部
構造体との間に介装され、左右の上階建物ユニットの隣
接する下部構造体同志をその上面で上部接合プレートに
より接合するとともに、左右の下階建物ユニットの隣接
する上部構造体同志をその下面で下部接合プレートによ
り接合し、 左右の上階建物ユニット間と下階建物ユニット間に、防
振具を貫通する連結軸を取り付け、この連結軸を介して
上部接合プレートと下部接合プレートとを連結してなる
ことを特徴とするユニット建物。 - 【請求項5】 左右の上階建物ユニットと、左右の下階
建物ユニットを上下に積層して構築されるユニット建物
において、 防振具が、左の上階建物ユニットの下部構造体と下階建
物ユニットの上部構造体との間と、右の上階建物ユニッ
トの下部構造体と下階建物ユニットの上部構造体との間
のそれぞれに介装され、接着手段または粘着手段により
接合されていることを特徴とするユニット建物。 - 【請求項6】 上階建物ユニットの下部構造体と、下階
建物ユニットの上部構造体との間にまたがって、補強板
が架け渡されていることを特徴とする請求項5記載のユ
ニット建物。 - 【請求項7】 左右の上階建物ユニットと、左右の下階
建物ユニットを上下に積層して構築されるユニット建物
において、 左右の上階建物ユニットの対向する下部構造体が、断面
コ字形状の型鋼からなり、前記両型鋼の凹部が向かい合
わせに配置され、前記両型鋼の凹部側で上下のフランジ
面間にそれぞれ固定用鉄板が取り付けられ、この両固定
用鉄板の間に防振具が接着手段または粘着手段により接
合されて介装されていることを特徴とするユニット建
物。 - 【請求項8】 防振具が、板材の間にこの板材より高密
度の高密度板材を少なくとも一層以上中間層として積層
してなる積層構造体になされていることを特徴とする請
求項1〜7記載のユニット建物。 - 【請求項9】 前記高密度板材の少なくとも片側面に、
垂直方向に突出する突片が設けられ、前記突片が前記板
材の中に埋設されていることを特徴とする請求項8記載
のユニット建物。 - 【請求項10】 上階建物ユニットと下階建物ユニット
を上下に積層して構築するユニット建物の構築方法にお
いて、 上階建物ユニットの下部構造体と、この下部構造体の直
下の下階建物ユニットの上部構造体との間に、防振具を
介装し、 前記下部構造体から防振具を通って上部構造体へ貫通し
て連結軸を取り付け、連結軸の一端側を下部構造体に他
端側を上部構造体に係止し、この連結軸を緊張状態にな
し、 上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上
部構造体とを、前記連結軸を介して緊密に連結すること
を特徴とするユニット建物の構築方法。 - 【請求項11】 左右の上階建物ユニットと、左右の下
階建物ユニットを上下に積層して構築するユニット建物
の構築方法において、 上階建物ユニットの下部構造体と下階建物ユニットの上
部構造体との間に、左右の上階、下階建物ユニットにま
たがる防振具を介装し、 左右の上階建物ユニットの隣接する下部構造体同志をそ
の上面で上部接合プレートにより接合するとともに、左
右の下階建物ユニットの隣接する上部構造体同志をその
下面で下部接合プレートにより接合し、 左右の上階建物ユニット間と下階建物ユニット間に、防
振具を貫通する連結軸を取り付け、この連結軸を介して
上部接合プレートと下部接合プレートとを連結すること
を特徴とするユニット建物の構築方法。 - 【請求項12】 上階建物ユニットと下階建物ユニット
を上下に連結した上下階連結建物ユニットの複数個を水
平方向に移動し、互いに連結して構築するユニット建物
の構築方法において、 前記上階建物ユニットの下部構造体と前記下階建物ユニ
ットの上部構造体との間に防振具を介装し、接着手段ま
たは粘着手段により接合することを特徴とするユニット
建物の構築方法。 - 【請求項13】 防振具の片面に、防振具の長手方向側
縁より突出する耳付き両面粘着テープが取り付けられ、
前記両面粘着テープの耳を建物ユニットの所定位置に取
り付けて防振具を仮止めし、上階建物ユニットと下階建
物ユニットを上下に積層する前に、前記防振具を耳との
端縁で折り返し、上階建物ユニットと下階建物ユニット
の間に介装することを特徴とするユニット建物の構築方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34295397A JPH1122019A (ja) | 1997-03-18 | 1997-12-12 | ユニット建物とユニット建物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6456097 | 1997-03-18 | ||
JP9-64560 | 1997-05-09 | ||
JP11938097 | 1997-05-09 | ||
JP9-119380 | 1997-05-09 | ||
JP34295397A JPH1122019A (ja) | 1997-03-18 | 1997-12-12 | ユニット建物とユニット建物の構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122019A true JPH1122019A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=27298514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34295397A Pending JPH1122019A (ja) | 1997-03-18 | 1997-12-12 | ユニット建物とユニット建物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1122019A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000303610A (ja) * | 1999-04-16 | 2000-10-31 | Sekisui Chem Co Ltd | 高制振床構造 |
JP2015090025A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | ミサワホーム株式会社 | 防振構造 |
JP2021046716A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 積水化学工業株式会社 | 上下階高さ調整方法および上下階高さ調整用治具 |
-
1997
- 1997-12-12 JP JP34295397A patent/JPH1122019A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000303610A (ja) * | 1999-04-16 | 2000-10-31 | Sekisui Chem Co Ltd | 高制振床構造 |
JP2015090025A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | ミサワホーム株式会社 | 防振構造 |
JP2021046716A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 積水化学工業株式会社 | 上下階高さ調整方法および上下階高さ調整用治具 |
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