JP2781324B2 - 床構造体 - Google Patents

床構造体

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JP2781324B2
JP2781324B2 JP5146216A JP14621693A JP2781324B2 JP 2781324 B2 JP2781324 B2 JP 2781324B2 JP 5146216 A JP5146216 A JP 5146216A JP 14621693 A JP14621693 A JP 14621693A JP 2781324 B2 JP2781324 B2 JP 2781324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重量床衝撃音遮断性能
の良好な床構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質系建物ユニット等を構成する
床構造体として、特開昭62-55358号公報に記載される如
きものが用いられている。
【0003】この床構造体は、複数の床大梁にて外枠を
形成し、複数の相互に並列配置される床小梁のそれぞれ
を相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の
上部に床板を固定して構成されている。
【0004】ところが、上記の如くの床構造体を用いて
構築される建物にあっては、例えば上階室に居住する子
供が飛び跳ねたり走り回ったりするときに、その床の振
動に起因する衝撃音(以下、重量床衝撃音)が下階室に
伝わり、居住性を損なうことがある。
【0005】そこで、本出願人は、特開平2-210135号公
報に記載の如く、床構造体の重量床衝撃音のうち主とし
て低音部を低減することを目的とし、複数の床大梁にて
外枠を形成し、複数の相互に並列配置される床小梁のそ
れぞれを相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に各床
小梁の上部に床板を固定して構成される床構造体におい
て、隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を
相連結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での
相対変位を抑制する連結材を取着したものを提案してい
る。
【0006】即ち、特開平2-210135号公報に記載される
如く、床構造体に生ずる重量床衝撃音の低音部(63Hz帯
域) の振動パターンを解析した結果を示せば、図35の
如くである。図35において、a、b、c、dは各床小
梁の振動パターン(床小梁の床面に直交する上下方向で
の変位)である。図35によれば、隣接する床小梁の振
動パターンのうち、a、 dの組とb 、cの組とは相互に
完全に逆位相を呈していることが認められる。そこで、
特開平2-210135号公報に記載の発明にあっては、この振
動パターンの解析に基づき、連結材を用いて隣接する床
小梁を相互に連結し、上述の振動パターンにおけるaと
b、bとc、cとdの各相対変位を抑制することによ
り、良好な制振効果を確保できることを見出したもので
ある。
【0007】然るに、従来の床構造体では、建物の床上
にて例えば子供が飛び跳ねたり走り回ると、主として小
梁の励振により床全体が振動し、この床全体の振動が重
量床衝撃音のうちの低音部の原因となる。このとき、特
開平2-210135号公報に記載の発明の床構造体にあって
は、上述の如くにより、床小梁の振動を効果的に制振で
き、結果として床全体の振動を減衰し、低音の重量床衝
撃音を低減し、居住性を向上できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、床構造体
においては、床小梁をIビーム材にて構成することがあ
る。このとき、床小梁の側面に取着される連結材として
特開平2-210135号公報に記載される如くの矩形板を採用
する場合には、矩形板の小口の上下両端部のみがIビー
ム材の上下のフランジ側面に接合されるのみとなる。従
って、連結材とIビーム材との接合面積は小であって、
連結材は、隣接する床小梁を堅固に連結できず、それら
床小梁の床面に直交する上下方向での相対変位を十分に
は抑制できない。このため、床構造体の振動、衝撃音を
十分には低減できない。
【0009】本発明は、Iビーム材からなる床小梁を有
してなる床構造体の振動、衝撃音を確実に低減すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の相互に並列
配置される床小梁のそれぞれを相対する床大梁のそれぞ
れに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固定して構成
されるとともに、隣接する床小梁の相対する側面に、そ
れら床小梁を相連結し、それら床小梁の床面に直交する
上下方向での相対変位を抑制する連結材を取着して構成
される床構造体において、少なくとも一部の床小梁をI
ビーム材とし、連結材が、Iビーム材の上下のフランジ
側面に接合される幅広の接合部と、該接合部に固定され
る連結部とを有してなるようにしたものである。
【0011】請求項2に記載の本発明は、複数の床大梁
にて外枠を形成し、複数の相互に並列配置される床小梁
のそれぞれを相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に
各床小梁の上部に床板を固定して構成されるとともに、
隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
おいて、少なくとも一部の床小梁をIビーム材とし、連
結材が、Iビーム材の上下のフランジ側面に接合される
幅広の接合部と、該接合部に固定される連結部とを有
し、連結材の接合部とIビーム材のウエブとの間にステ
ィフナを装填してなるようにしたものである。
【0012】請求項3に記載の本発明は、複数の床大梁
にて外枠を形成し、複数の相互に並列配置される床小梁
のそれぞれを相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に
各床小梁の上部に床板を固定して構成されるとともに、
隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
おいて、少なくとも一部の床小梁を複数本の互いに隣接
設置されるIビーム材にて構成し、連結材が、Iビーム
材の上下のフランジ側面に接合される幅広の接合部と、
該接合部に固定される連結部とを有し、連結材の接合部
とIビーム材のウエブとの間にスティフナを装填し、更
に、相隣る複数本のIビーム材の各ウエブ間にスティフ
ナを装填してなるようにしたものである。
【0013】請求項4に記載の本発明は、複数の床大梁
にて外枠を形成し、複数の相互に並列配置される床小梁
のそれぞれを相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に
各床小梁の上部に床板を固定して構成されるとともに、
隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
おいて、少なくとも一部の床小梁をIビーム材とし、連
結材が、Iビーム材の全側面に沿って接合される接合部
を有してなるようにしたものである。
【0014】請求項5に記載の本発明は、複数の床大梁
にて外枠を形成し、複数の相互に並列配置される床小梁
のそれぞれを相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に
各床小梁の上部に床板を固定して構成されるとともに、
隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
おいて、少なくとも一部の床小梁を複数本の互いに隣接
設置されるIビーム材にて構成し、連結材が、Iビーム
材の全側面に沿って接合される接合部を有し、更に、相
隣る複数本のIビーム材の各ウエブ間にスティフナを装
填したものである。
【0015】請求項6に記載の本発明は、複数の床大梁
にて外枠を形成し、複数の相互に並列配置される床小梁
のそれぞれを相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に
各床小梁の上部に床板を固定して構成されるとともに、
隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
おいて、少なくとも一部の床小梁をIビーム材とし、連
結材が、Iビーム材の上下のフランジ側面に接合される
接合部を有し、連結材の接合部とIビーム材のウエブと
の間にスティフナを装填したものである。
【0016】請求項7に記載の本発明は、複数の床大梁
にて外枠を形成し、複数の相互に並列配置される床小梁
のそれぞれを相対する床大梁のそれぞれに固定し、更に
各床小梁の上部に床板を固定して構成されるとともに、
隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
おいて、少なくとも一部の床小梁を複数本の互いに隣接
設置されるIビーム材にて構成し、連結材が、Iビーム
材の上下のフランジ側面に接合される接合部を有し、連
結材の接合部とIビーム材のウエブとの間にスティフナ
を装填し、更に、相隣る複数本のIビーム材の各ウエブ
間にスティフナを装填したものである。
【0017】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記の作
用がある。 連結材は、床小梁を構成するIビーム材の上下フラン
ジ側面に幅広の接合部を介して接合される。従って、連
結材とIビーム材との接合面積は大であって、連結材
は、隣接する床小梁を堅固に連結でき、それら床小梁の
床面に直交する上下方向での相対変位を十分に抑制で
き、結果として床構造体の振動、衝撃音を十分に低減で
きる。
【0018】請求項2に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 連結材は、床小梁を構成するIビーム材の上下フラン
ジ側面に幅広の接合部を介して接合され、かつ連結材の
接合部とIビーム材のウエブとの間にスティフナを装填
せしめられる。従って、連結材とIビーム材との接合面
積は大であり、かつ連結材はスティフナを介してIビー
ム材のウエブとも接合される。よって、連結材は、隣接
する床小梁を堅固に連結でき、それら床小梁の床面に直
交する上下方向での相対変位を十分に抑制でき、結果と
して、床構造体の振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0019】請求項3に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 連結材は、床小梁を構成するIビーム材の上下フラン
ジ側面に幅広の接合部を介して接合され、かつ連結材の
接合部とIビーム材のウエブとの間にスティフナを装填
せしめられ、更に相隣る複数本のIビーム材の各ウエブ
間にスティフナを装填せしめられる。従って、連結材と
Iビーム材との接合面積は大であり、かつ連結材はステ
ィフナを介してIビーム材のウエブとも接合され、更に
相隣る複数本のIビーム材の各ウエブ同士をスティフナ
にて接合するものとなる。よって、連結材は、隣接する
床小梁を堅固に連結でき、それら床小梁の床面に直交す
る上下方向での相対変位を十分に抑制でき、結果として
床構造体の振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 連結材は、床小梁を構成するIビーム材のフランジと
ウエブの全側面に接合部を介して接合される。従って、
連結材とIビーム材との接合面積は大であって、連結材
は、隣接する床小梁を堅固に連結でき、それら床小梁の
床面に直交する上下方向での相対変位を十分に抑制で
き、結果として床構造体の振動、衝撃音を十分に低減で
きる。
【0021】請求項5に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 連結材は、床小梁を構成するIビーム材のフランジと
ウエブの全側面に接合部を介して接合され、更に相隣る
複数本のIビーム材の各ウエブ同士をスティフナにて接
合するものとなる。よって、連結材は、隣接する床小梁
を堅固に連結でき、それら床小梁の床面に直交する上下
方向での相対変位を十分に抑制でき、結果として床構造
体の振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0022】請求項6に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 連結材は、床小梁を構成するIビーム材の上下フラン
ジ側面に接合部を介して接合され、かつスティフナを介
してIビーム材のウエブとも接合される。よって、連結
材は、隣接する床小梁を堅固に連結でき、それら床小梁
の床面に直交する上下方向での相対変位を十分に抑制で
き、結果として床構造体の振動、衝撃音を十分に低減で
きる。
【0023】請求項7に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 連結材は、床小梁を構成するIビーム材の上下フラン
ジ側面に接合部を介して接合され、かつスティフナを介
してIビーム材のウエブとも接合され、更に相隣る複数
本のIビーム材の各ウエブ同士をスティフナにて接合す
るものとなる。よって、連結材は、隣接する床小梁を堅
固に連結でき、それら床小梁の床面に直交する上下方向
での相対変位を十分に抑制でき、結果として床構造体の
振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0024】
【実施例】図1は第1実施例の床構造体を示す模式図、
図2は第1実施例の床小梁の連結構造を示す模式図、図
3は第1実施例の連結材を示す模式図、図4は第1実施
例の他の連結材を示す模式図、図5は第2実施例の床構
造体を示す模式図、図6は第2実施例の床小梁の連結構
造を示す模式図、図7は第2実施例の連結材を示す模式
図、図8は第2実施例の他の連結材を示す模式図、図9
は第2実施例のスティフナを示す模式図、図10は第3
実施例の床構造体を示す模式図、図11は第3実施例の
床小梁の連結構造を示す模式図、図12は第3実施例の
連結材を示す模式図、図13は第3実施例の他の連結材
を示す模式図、図14は第3実施例のスティフナを示す
模式図、図15は第4実施例の床構造体を示す模式図、
図16は第4実施例の床小梁の連結構造を示す模式図、
図17は第4実施例の他の床小梁の連結構造を示す模式
図、図18は第4実施例の連結材を示す模式図、図19
は第4実施例の他の連結材を示す模式図、図20は第5
実施例の床構造体を示す模式図、図21は第5実施例の
床小梁の連結構造を示す模式図、図22は第5実施例の
他の床小梁の連結構造を示す模式図、図23は第5実施
例の連結材を示す模式図、図24は第5実施例の他の連
結材を示す模式図、図25は第5実施例のスティフナを
示す模式図、図26は第6実施例の床構造体を示す模式
図、図27は第6実施例の床小梁の連結構造を示す模式
図、図28は第6実施例の連結材を示す模式図、図29
は第6実施例のスティフナを示す模式図、図30は第7
実施例の床構造体を示す模式図、図31は第7実施例の
床小梁の連結構造を示す模式図、図32は第7実施例の
連結材を示す模式図、図33は第7実施例のスティフナ
を示す模式図、図34は第7実施例の他のスティフナを
示す模式図、図35は床構造体の振動パターンを示す模
式図、図36はユニット建物を示す模式図、図37は建
物ユニットを示す模式図である。
【0025】(第1実施例)図36に示すユニット建物
10は、基礎11の上部に複数の下階建物ユニット12
を隣接配置し、それら下階建物ユニット12の上部に複
数の上階建物ユニット13を隣接配置し、更にそれら上
階建物ユニット13の上部に複数の屋根ユニット14を
搭載している。
【0026】ここで、建物ユニット12、13は、図3
7に示す如く、壁式からなり、床構造体(床パネル)2
1と、床構造体21の側縁部に立設される壁パネル22
とからなっている。
【0027】床構造体21は、図1に示す如く、4本の
木製床大梁23(側根太及び端根太)を互いに釘打ちす
ることにて外枠を形成し、複数の相互に並列配置される
木製床小梁24(根太)のそれぞれを相対する床大梁2
3、23の間に掛け渡し、各床小梁24の両端部を上記
相対する床大梁23のそれぞれに釘打ちすることにて固
定している。更に、床構造体21は、各床小梁24の上
部に直接的に床板25を接着剤若しくは釘打ちにて固定
している。
【0028】更に、床構造体21にあっては、図1に示
す如く、隣接する床大梁23と床小梁24、床小梁24
と床小梁24の長手方向略中央部の相対する側面に、そ
れら床大梁23と床小梁24、床小梁24と床小梁24
を相連結し、それら床大梁23、床小梁24の床面に直
交する上下方向での相対変位を抑制する連結材31、3
2を、接着剤若しくは釘打ちにて固定している。
【0029】また、床構造体21は、各連結材31、3
2の下端面に野縁受木桟27を接着剤もしくは釘打ちに
て固定している。各野縁受木桟27の下面には野縁28
が接着剤もしくは釘打ちにて固定され、各野縁28の下
面には石膏ボード等の下階天井板30が接着剤もしくは
釘打ちにて固定される。
【0030】ここで、床大梁23は2枚の木質角材23
A、23Aを隣接設置することにて構成されている。ま
た、床小梁24は2本のIビーム材24A、24Aを隣
接設置することにて構成されている。各Iビーム材24
Aは、上下の木質フランジ24B、24Bを鋼板ウエブ
24Cにて接続することにて構成されている。
【0031】尚、本発明の実施においては、床大梁23
を上記Iビーム材24Aにて構成しても良い。また、床
小梁24を上記木質角材23Aにて構成しても良い。
【0032】然るに、この第1実施例にあっては、隣接
する床大梁23と床小梁24、床小梁24と床小梁24
を連結材31、32により以下の如くに連結している
(図2〜図4)。
【0033】即ち、連結材31は、図3に示す如く、I
ビーム材24Aの上下のフランジ24B側面に接合され
る幅広のベニヤ板製接合部31Aと、接合部31Aに固
定される木質角材製連結部31Bとを有し、各1枚の接
合部31Aと連結部31BとをT字をなすように接着剤
もしくは釘打ちにて一体化している。そして、連結材3
1は、接合部31Aを床小梁24のIビーム材24Aに
接着剤もしくは釘打ちにて接合し、連結部31Bを床大
梁23の木質角材23Aに接着剤もしくは釘打ちにて接
合し、結果として床大梁23と床小梁24とを連結する
こととしている。
【0034】また、連結材32は、図4に示す如く、I
ビーム材24Aの上下のフランジ24B側面に接合され
る幅広のベニヤ板製接合部32Aと、接合部32Aに固
定される木質角材製連結部32Bとを有し、2枚の接合
部32Aと1枚の連結部32BとをH字をなすように接
着剤もしくは釘打ちにて一体化している。そして、連結
材32は、接合部32Aを相隣る床小梁24のIビーム
材24Aのそれぞれに接着剤もしくは釘打ちにて接合
し、結果として床小梁24と床小梁24とを連結するこ
ととしている。
【0035】以下、第1実施例の作用について説明す
る。連結材32は、図2に示す如く、床小梁24を構成
するIビーム材24Aの上下フランジ24B側面に幅広
の接合部32Aを介して接合される。従って、連結材3
2とIビーム材24Aとの接合面積は大であって、連結
材32は、隣接する床小梁24、24を堅固に連結で
き、それら床小梁24の床面に直交する上下方向での相
対変位を十分に抑制でき、結果として床構造体21の振
動、衝撃音を十分に低減できる。
【0036】(第2実施例)第2実施例にあっては、第
1実施例と基本的構成を同一としている床構造体21に
おいて、隣接する床大梁23と床小梁24、床小梁24
と床小梁24を連結材41、42により以下の如くに連
結するものである(図5〜図9)。
【0037】即ち、連結材41は、図7に示す如く、I
ビーム材24Aの上下のフランジ24B側面に接合され
る幅広のベニヤ板製接合部41Aと、接合部41Aに固
定される木質角材製連結部41Bとを有し、各1枚の接
合部41Aと連結部41BとをT字をなすように接着剤
もしくは釘打ちにて一体化している。そして、連結材4
1は、接合部41Aを床小梁24のIビーム材24Aに
接着剤もしくは釘打ちにて接合し、連結部41Bを床大
梁23の木質角材23Aに接着剤もしくは釘打ちにて接
合し、結果として床大梁23と床小梁24とを連結する
こととしている。
【0038】また、連結材42は、図8に示す如く、I
ビーム材24Aの上下のフランジ24B側面に接合され
る幅広のベニヤ板製接合部42Aと、接合部42Aに固
定される木質角材製連結部42Bとを有し、2枚の接合
部42Aと1枚の連結部42BとをH字をなすように接
着剤もしくは釘打ちにて一体化している。そして、連結
材42は、接合部42Aを相隣る床小梁24のIビーム
材24Aのそれぞれに接着剤もしくは釘打ちにて接合
し、結果として床小梁24と床小梁24とを連結するこ
ととしている。
【0039】更に、連結材41、42の接合部41A、
42Aと、それらのそれぞれに対応する各Iビーム材2
4Aのウエブ24Cとの間に、図9に示す如くの集成材
又はベニヤ板製スティフナ43を装填している。スティ
フナ43は、接着剤もしくは釘打ちにて連結材41、4
2の接合部41A、42AとIビーム材24Aのウエブ
24Cとに一体化される。
【0040】以下、第2実施例の作用について説明す
る。連結材42は、図6に示す如く、床小梁24を構成
するIビーム材24Aの上下フランジ24B側面に幅広
の接合部42Aを介して接合され、かつ連結材42の接
合部42AとIビーム材24Aのウエブ24Cとの間に
スティフナ43を装填せしめられる。従って、連結材4
2とIビーム材24Aとの接合面積は大であり、かつ、
連結材42はスティフナ43を介してIビーム材24A
のウエブ24Cとも接合される。よって、連結材42
は、隣接する床小梁24、24を堅固に連結でき、それ
ら床小梁24の床面に直交する上下方向での相対変位を
十分に抑制でき、結果として、床構造体21の振動、衝
撃音を十分に低減できる。
【0041】(第3実施例)第3実施例にあっては、第
1実施例と基本的構成を同一としている床構造体21に
おいて、隣接する床大梁23と床小梁24、床小梁24
と床小梁24を連結材51、52により以下の如くに連
結するものである(図10〜図14)。
【0042】即ち、連結材51は、図12に示す如く、
Iビーム材24Aの上下のフランジ24B側面に接合さ
れる幅広のベニヤ板製接合部51Aと、接合部51Aに
固定される木質角材製連結部51Bとを有し、各1枚の
接合部51Aと連結部51BとをT字をなすように接着
剤もしくは釘打ちにて一体化している。そして、連結材
51は、接合部51Aを床小梁24のIビーム材24A
に接着剤もしくは釘打ちにて接合し、連結部51Bを床
大梁23の木質角材23Aに接着剤もしくは釘打ちにて
接合し、結果として床大梁23と床小梁24とを連結す
ることとしている。
【0043】また、連結材52は、図13に示す如く、
Iビーム材24Aの上下のフランジ24B側面に接合さ
れる幅広のベニヤ板製接合部52Aと、接合部52Aに
固定される木質角材製連結部52Bとを有し、2枚の接
合部52Aと1枚の連結部52BとをH字をなすように
接着剤もしくは釘打ちにて一体化している。そして、連
結材52は、接合部52Aを相隣る床小梁24のIビー
ム材24Aのそれぞれに接着剤もしくは釘打ちにて接合
し、結果として床小梁24と床小梁24とを連結するこ
ととしている。
【0044】また、連結材51、52の接合部51A、
52Aと、それらのそれぞれに対応する各Iビーム材2
4Aのウエブ24Cとの間に、図14(A)に示す如く
の集成材又はベニヤ板製スティフナ53を装填してい
る。スティフナ53は、接着剤もしくは釘打ちにて、連
結材51、52の接合部51A、52AとIビーム材2
4Aのウエブ24Cとに一体化される。
【0045】更に、床小梁24を構成する2本の相隣る
Iビーム材24A、24Aのウエブ24C、24C間
に、図14(B)に示す如くの集成材又はベニヤ板製ス
ティフナ54を装填している。スティフナ54は、接着
剤もしくは釘打ちにて、Iビーム材24Aのウエブ24
Cに一体化される。
【0046】以下、第3実施例の作用について説明す
る。連結材52は、図11に示す如く、床小梁24を構
成するIビーム材24Aの上下フランジ24B側面に幅
広の接合部52Aを介して接合され、かつ、連結材52
の接合部52AとIビーム材24Aのウエブ24Cとの
間にスティフナ53を装填せしめられ、更に相隣る2本
のIビーム材24Aの各ウエブ24C間にスティフナ5
4を装填せしめられる。従って、連結材52とIビーム
材24Aとの接合面積は大であり、かつ連結材52はス
ティフナ53を介してIビーム材24Aのウエブ24C
とも接合され、更に相隣る2本のIビーム材24Aの各
ウエブ24C同士をスティフナ54にて接合するものと
なる。よって、連結材52は、隣接する床小梁24、2
4を堅固に連結でき、それら床小梁24の床面に直交す
る上下方向での相対変位を十分に抑制でき、結果として
床構造体21の振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0047】(第4実施例)第4実施例にあっては、第
1実施例と基本的構成を同一としている床構造体21に
おいて、隣接する床大梁23と床小梁24、床小梁24
と床小梁24を連結材61、62により以下の如くに連
結するものである(図15〜図19)。
【0048】即ち、連結材61は、一端面に、図16、
図18に示す如く、Iビーム材24Aのフランジ24B
とウエブ24Cとが構成する全側面に沿って接合され得
る凸状接合部61Aを有している。そして、連結材61
は、接合部61Aを床小梁24のIビーム材24Aの全
側面に接着剤もしくは釘打ちにて接合し、接合部61A
と反対側の端面を床大梁23の木質角材23Aに接着剤
もしくは釘打ちにて接合し、結果として床大梁23と床
小梁24とを連結することとしている。
【0049】また、連結材62は、その両端面に、図1
7、図19に示す如く、Iビーム材24Aのフランジ2
4Bとウエブ24Cとが形成する全側面に沿って接合さ
れ得る凸状接合部62Aを有している。そして、連結材
62は、接合部62Aを相隣る床小梁24のIビーム材
24Aのそれぞれの全側面に接着剤もしくは釘打ちにて
接合し、結果として床小梁24と床小梁24とを連結す
ることとしている。
【0050】以下、第4実施例の作用について説明す
る。連結材62は、図17に示す如く、床小梁24を構
成するIビーム材24Aのフランジ24Bとウエブ24
Cの全側面に接合部62Aを介して接合される。従っ
て、連結材62とIビーム材24Aとの接合面積は大で
あって、連結材62は、隣接する床小梁24、24を堅
固に連結でき、それら床小梁24の床面に直交する上下
方向での相対変位を十分に抑制でき、結果として床構造
体21の振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0051】(第5実施例)第5実施例にあっては、第
1実施例と基本的構成を同一としている床構造体21に
おいて、隣接する床大梁23と床小梁24、床小梁24
と床小梁24を連結材71、72により以下の如くに連
結するものである(図20〜図25)。
【0052】即ち、連結材71は、その一端面に、図2
1、図23に示す如く、Iビーム材24Aのフランジ2
4Bとウエブ24Cとが形成する全側面に沿って接合さ
れ得る凸状接合部71Aを有している。そして、連結材
71は、接合部71Aを床小梁24のIビーム材24A
の全側面に接着剤もしくは釘打ちにて接合し、接合部7
1Aと反対側の端面を床大梁23の木質角材23Aに接
着剤もしくは釘打ちにて接合し、結果として床大梁23
と床小梁24とを連結することとしている。
【0053】また、連結材72は、その両端面に、図2
2、図24に示す如く、Iビーム材24Aのフランジ2
4Bとウエブ24Cとが形成する全側面に沿って接合さ
れ得る凸状接合部72Aを有している。そして、連結材
72は、接合部72Aを相隣る床小梁24のIビーム材
24Aのそれぞれの全側面に接着剤もしくは釘打ちにて
接合し、結果として床小梁24と床小梁24とを連結す
ることとしている。
【0054】更に、床小梁24を構成する2本のIビー
ム材24A、24Aの各ウエブ24C、24C間に、図
25に示す如くの集成材又はベニヤ板製スティフナ73
を装填している。スティフナ73は、接着剤もしくは釘
打ちにて、Iビーム材24Aのウエブ24Cに一体化さ
れる。
【0055】以下、第5実施例の作用について説明す
る。連結材72は、図22に示す如く、床小梁24を構
成するIビーム材24Aのフランジ24Bとウエブ24
Cの全側面に接合部72Aを介して接合され、更に相隣
る2本のIビーム材24A、24Aの各ウエブ24C、
24C同士をスティフナ73にて接合するものとなる。
よって、連結材72は、隣接する床小梁24、24を堅
固に連結でき、それら床小梁24の床面に直交する上下
方向での相対変位を十分に抑制でき、結果として床構造
体21の振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0056】(第6実施例)第6実施例にあっては、第
1実施例と基本的構成を同一としている床構造体21に
おいて、隣接する床大梁23と床小梁24、床小梁24
と床小梁24を連結材81により以下の如くに連結する
ものである(図26〜図29)。
【0057】即ち、連結材81は、その両端面に、図2
8に示す如く、Iビーム材24Aの上下のフランジ24
B側面に接合され得る接合部81Aを有している。そし
て、連結材81は、両側の接合部81Aを床大梁23の
木質角材23Aと床小梁24のIビーム材24Aのそれ
ぞれに接着剤もしくは釘打ちにて接合して、床大梁23
と床小梁24とを連結し、或いは両側の接合部81Aを
相隣る床小梁24のIビーム材24Aのそれぞれに接着
剤もしくは釘打ちにて接合して床小梁24と床小梁24
とを連結する。
【0058】更に、連結材81の接合部81Aと、Iビ
ーム材24Aのウエブ24Cとの間に、図29に示す如
くの集成材又はベニヤ板製スティフナ82を装填してい
る。スティフナ82は、接着剤もしくは釘打ちにて、連
結材81の接合部81A側面とIビーム材24Aのウエ
ブ24Cとに一体化される。
【0059】以下、第6実施例の作用について説明す
る。連結材81は、図27に示す如く、床小梁24を構
成するIビーム材24Aの上下フランジ24B側面に接
合部81Aを介して接合され、かつスティフナ82を介
してIビーム材24Aのウエブ24Cとも接合される。
よって、連結材81は、隣接する床小梁24、24を堅
固に連結でき、それら床小梁24の床面に直交する上下
方向での相対変位を十分に抑制でき、結果として床構造
体21の振動、衝撃音を十分に低減できる。
【0060】(第7実施例)第7実施例にあっては、第
1実施例と基本的構成を同一としている床構造体21に
おいて、隣接する床大梁23と床小梁24、床小梁24
と床小梁24を連結材91により以下の如くに連結する
ものである(図30〜図34)。
【0061】即ち、連結材91は、その両端面に、図3
2に示す如く、Iビーム材24Aの上下のフランジ24
B側面に接合され得る接合部91Aを有している。そし
て、連結材91は、両側の接合部91Aを床大梁23の
木質角材23Aと床小梁24のIビーム材24Aのそれ
ぞれに接着剤もしくは釘打ちにて接合して、床大梁23
と床小梁24とを連結し、或いは両側の接合部91Aを
相隣る床小梁24のIビーム材24Aのそれぞれに接着
剤もしくは釘打ちにて接合して床小梁24と床小梁24
とを連結する。
【0062】更に、連結材91の接合部91Aと、Iビ
ーム材24Aのウエブ24Cとの間に、図33に示す如
くの集成材又はベニヤ板製スティフナ92を装填してい
る。スティフナ92は、接着剤もしくは釘打ちにて、連
結材91の接合部91A側面とIビーム材24Aのウエ
ブ24Cとに一体化される。
【0063】また、床小梁24を構成する2本の相隣る
Iビーム材24A、24Aの各ウエブ24C、24C間
に、図34に示す如くの集成材又はベニヤ板製スティフ
ナ93を装填している。スティフナ93は、接着剤もし
くは釘打ちにて、Iビーム材24Aのウエブ24Cに一
体化される。
【0064】以下、第7実施例の作用について説明す
る。連結材91は、図31に示す如く、床小梁24を構
成するIビーム材24Aの上下フランジ24B側面に接
合部91Aを介して接合され、かつスティフナ92を介
してIビーム材24Aのウエブ24Cとも接合され、更
に相隣る2本のIビーム材24Aの各ウエブ24C同士
をスティフナ93にて接合するものとなる。よって、連
結材91は、隣接する床小梁24、24を堅固に連結で
き、それら床小梁24の床面に直交する上下方向での相
対変位を十分に抑制でき、結果として床構造体21の振
動、衝撃音を十分に低減できる。
【0065】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、床構造体を
構成する床小梁のうちの一部のもののみをIビーム材に
て構成するものであっても良い。また、1個の床小梁を
1本のIビーム材のみにて構成するものであっても良
い。
【0066】また、連結材は木質角材に限らず、金属
板、プラスティック板にて構成されるものであっても良
い。また、スティフナはゴム材にて構成されるものであ
っても良い。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、Iビーム
材からなる床小梁を有してなる床構造体の振動、衝撃音
を確実に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例の床構造体を示す模式図であ
る。
【図2】図2は第1実施例の床小梁の連結構造を示す模
式図である。
【図3】図3は第1実施例の連結材を示す模式図であ
る。
【図4】図4は第1実施例の他の連結材を示す模式図で
ある。
【図5】図5は第2実施例の床構造体を示す模式図であ
る。
【図6】図6は第2実施例の床小梁の連結構造を示す模
式図である。
【図7】図7は第2実施例の連結材を示す模式図であ
る。
【図8】図8は第2実施例の他の連結材を示す模式図で
ある。
【図9】図9は第2実施例のスティフナを示す模式図で
ある。
【図10】図10は第3実施例の床構造体を示す模式図
である。
【図11】図11は第3実施例の床小梁の連結構造を示
す模式図である。
【図12】図12は第3実施例の連結材を示す模式図で
ある。
【図13】図13は第3実施例の他の連結材を示す模式
図である。
【図14】図14は第3実施例のスティフナを示す模式
図である。
【図15】図15は第4実施例の床構造体を示す模式図
である。
【図16】図16は第4実施例の床小梁の連結構造を示
す模式図である。
【図17】図17は第4実施例の他の床小梁の連結構造
を示す模式図である。
【図18】図18は第4実施例の連結材を示す模式図で
ある。
【図19】図19は第4実施例の他の連結材を示す模式
図である。
【図20】図20は第5実施例の床構造体を示す模式図
である。
【図21】図21は第5実施例の床小梁の連結構造を示
す模式図である。
【図22】図22は第5実施例の他の床小梁の連結構造
を示す模式図である。
【図23】図23は第5実施例の連結材を示す模式図で
ある。
【図24】図24は第5実施例の他の連結材を示す模式
図である。
【図25】図25は第5実施例のスティフナを示す模式
図である。
【図26】図26は第6実施例の床構造体を示す模式図
である。
【図27】図27は第6実施例の床小梁の連結構造を示
す模式図である。
【図28】図28は第6実施例の連結材を示す模式図で
ある。
【図29】図29は第6実施例のスティフナを示す模式
図である。
【図30】図30は第7実施例の床構造体を示す模式図
である。
【図31】図31は第7実施例の床小梁の連結構造を示
す模式図である。
【図32】図32は第7実施例の連結材を示す模式図で
ある。
【図33】図33は第7実施例のスティフナを示す模式
図である。
【図34】図34は第7実施例の他のスティフナを示す
模式図である。
【図35】図35は床構造体の振動パターンを示す模式
図である。
【図36】図36はユニット建物を示す模式図である。
【図37】図37は建物ユニットを示す模式図である。
【符号の説明】
21 床構造体 23 床大梁 24 床小梁 24A Iビーム材 24B フランジ 24C ウエブ 25 床板 31、32、41、42、51、52、 61、62、71、72、81、91 連結材 31A、32A、41A、42A、51A、52A、 61A、62A、71A、72A、81A、91A 接
合部 31B、32B、41B、42B、51B、52B 連
結部 33、53、54、73、82、92、93 スティフ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の
    相互に並列配置される床小梁のそれぞれを相対する床大
    梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固
    定して構成されるとともに、 隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
    結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
    変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
    おいて、 少なくとも一部の床小梁をIビーム材とし、 連結材が、Iビーム材の上下のフランジ側面に接合され
    る幅広の接合部と、該接合部に固定される連結部とを有
    してなることを特徴とする床構造体。
  2. 【請求項2】 複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の
    相互に並列配置される床小梁のそれぞれを相対する床大
    梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固
    定して構成されるとともに、 隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
    結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
    変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
    おいて、 少なくとも一部の床小梁をIビーム材とし、 連結材が、Iビーム材の上下のフランジ側面に接合され
    る幅広の接合部と、該接合部に固定される連結部とを有
    し、 連結材の接合部とIビーム材のウエブとの間にスティフ
    ナを装填してなることを特徴とする床構造体。
  3. 【請求項3】 複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の
    相互に並列配置される床小梁のそれぞれを相対する床大
    梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固
    定して構成されるとともに、 隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
    結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
    変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
    おいて、 少なくとも一部の床小梁を複数本の互いに隣接設置され
    るIビーム材にて構成し、 連結材が、Iビーム材の上下のフランジ側面に接合され
    る幅広の接合部と、該接合部に固定される連結部とを有
    し、 連結材の接合部とIビーム材のウエブとの間にスティフ
    ナを装填し、 更に、相隣る複数本のIビーム材の各ウエブ間にスティ
    フナを装填してなることを特徴とする床構造体。
  4. 【請求項4】 複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の
    相互に並列配置される床小梁のそれぞれを相対する床大
    梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固
    定して構成されるとともに、 隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
    結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
    変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
    おいて、 少なくとも一部の床小梁をIビーム材とし、 連結材が、Iビーム材の全側面に沿って接合される接合
    部を有してなることを特徴とする床構造体。
  5. 【請求項5】 複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の
    相互に並列配置される床小梁のそれぞれを相対する床大
    梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固
    定して構成されるとともに、 隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
    結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
    変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
    おいて、 少なくとも一部の床小梁を複数本の互いに隣接設置され
    るIビーム材にて構成し、 連結材が、Iビーム材の全側面に沿って接合される接合
    部を有し、 更に、相隣る複数本のIビーム材の各ウエブ間にスティ
    フナを装填してなることを特徴とする床構造体。
  6. 【請求項6】 複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の
    相互に並列配置される床小梁のそれぞれを相対する床大
    梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固
    定して構成されるとともに、 隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
    結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
    変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
    おいて、 少なくとも一部の床小梁をIビーム材とし、 連結材が、Iビーム材の上下のフランジ側面に接合され
    る接合部を有し、 連結材の接合部とIビーム材のウエブとの間にスティフ
    ナを装填してなることを特徴とする床構造体。
  7. 【請求項7】 複数の床大梁にて外枠を形成し、複数の
    相互に並列配置される床小梁のそれぞれを相対する床大
    梁のそれぞれに固定し、更に各床小梁の上部に床板を固
    定して構成されるとともに、 隣接する床小梁の相対する側面に、それら床小梁を相連
    結し、それら床小梁の床面に直交する上下方向での相対
    変位を抑制する連結材を取着して構成される床構造体に
    おいて、 少なくとも一部の床小梁を複数本の互いに隣接設置され
    るIビーム材にて構成し、 連結材が、Iビーム材の上下のフランジ側面に接合され
    る接合部を有し、 連結材の接合部とIビーム材のウエブとの間にスティフ
    ナを装填し、 更に、相隣る複数本のIビーム材の各ウエブ間にスティ
    フナを装填してなることを特徴とする床構造体。
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