JP4647577B2 - 床構造及び防振部材 - Google Patents
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これらの問題を解決するものとして、例えば、特許文献1には、根太と床面を構成する床面材の間に防振ゴムを介設することで、防振機能を備えた床構造が記載されている。また例えば、特許文献2には、二重床構造における床面材と床面材の間に複数のコイルスプリングを介設させて、振動の位相差を利用して防振機能を有する床構造が記載されている。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、床構造の振動を防止すると共に、配管や配線作業に好適であって、床面材がたわみにくい床構造及び防振部材を提供することを課題とする。
図1は、本実施形態に係る床構造を示した斜視図である。図2は、本実施形態に係る防振部材を示した斜視図である。図3は、本実施形態に係る防振部材を示した正面図である。図4は、本実施形態に係る防振部材を示した側断面図である。
なお、本明細書中の上下左右前後は、図1の矢印に従うものとする。
第一実施形態に係る床構造1は、略平行に配設された複数の床根太2,2・・・と、床根太2の両端に配設される端根太3,3と、床根太2の上面に留め付けられる床面材6と、隣り合う一対の床根太2,2の間に介設される防振部材10,10・・・と、を有する。床構造1は、例えば、枠組壁工法における住宅の床として用いることができるが、これに限定されるものではなく、マンションや他の工法で施工される建物の床として用いてもよい。
床根太2は、図1に示すように、断面視矩形を呈する長尺の板材であって、隣り合う床根太2の幅広の面が向き合うように、それぞれ平行に配設されている。
端根太3は、図1に示すように、断面視矩形を呈する長尺の板材であって、床根太2の両端にお互いが対向するように当接されている。端根太3は、端根太3の外側から留付具(図示省略)によって床根太2に留め付けられている。床根太2及び端根太3は、床面材6に作用する荷重を受ける床構造1の骨組みとなる部材である。
床面材受け部11は、図2及び図3に示すように、断面視矩形を呈する板材であって、床面材受け部11の上面と床根太2の上面とが同じ高さ位置となるように配設され、両端が隣り合う一対の床根太2a、床根太2bに当接されている。
第一脚部12a及び第二脚部12bは、図3に示すように、正面視台形を呈し、上面の全面を床面材受け部11に、側面の全面を床根太2a、床根太2bにそれぞれ当接されている。また、幅の狭い面を下方に向け、床根太2aの脚部下面と第一脚部12aの下面及び床根太2bの下面と第二脚部12bの下面は面一となるように形成されている。即ち、防振部材10の高さは、床根太2a及び床根太2bの高さと略同等に形成されている。
また、図4に示すように、第一脚部12a及び第二脚部12bは、床面材受け部11に垂直となるように形成されており、防振部材10を水平面に置いた場合に、安定して自立するように形成されている。また、床面材受け部11と第一脚部12a及び第二脚部12bは、本実施形態においては、公知の接着剤で接合されている。
ここで、床面材受け部11、第一脚部12a及び第二脚部12bの配設方向は、床面材受け部11の木目が水平方向、第一脚部12a及び第二脚部12bの木目が垂直方向に配されるように形成することが好ましい。このように形成することにより、留付具9で留め付けた場合であっても、床面材受け部11、第一脚部12a及び第二脚部12bの各部材が割れて破損することを防止することができる。なお、第一脚部12aと床根太2a及び第二脚部12bと床根太2bは、公知の接着剤で接合してもよい。
上記した防振部材10は、図1に示すように、本実施形態においては、床根太2に直交する方向に配設され、床構造1を平面視した場合に略格子状となるように形成されている。即ち、防振部材10は、端根太3から防振部材10までの距離La,Ldと防振部材10,10同士の距離Lb,Lcとがそれぞれ等間隔となるように配設されている。さらに、防振部材10は、床根太2,2・・・に直交する方向に亘って略直線状に配設されている。
次に、床構造1の施工方向について説明する。
まず、予め、床面材受け部11と第一脚部12a及び第二脚部12bを公知の接着剤により接合させて複数の防振部材10を形成しておく。
次に、床根太2,2・・・がそれぞれ平行となるように配設し、床根太2の両端に端根太3,3を留め付ける。
そして、墨出しに従って、防振部材10を配置すると共に、床根太2の面外方向から水平方向に斜めに留付具(図示省略)を用いて防振部材10を留め付ける。
次に、床面材6に防振部材10の配設位置に墨出しをした後、床根太2、端根太3及び防振部材10の上面に床面材6を配設し、床面材6を留付具9で留め付けて床構造1を完成させる。
なお、上記した施工方法は、あくまで例示であって、本発明を限定されるものではない。
また、本実施形態においては、防振部材10は木材により形成したことから、安価で簡易に防振部材10を製造することができる。そのため、大量生産して予め防振部材10を用意することもできるし、現場において例えば、廃材などを利用して製造することもできる。
また、防振部材10の第一脚部12a及び第二脚部12bは、床根太2a、床根太2bにそれぞれ当接されるため、床根太2a、床根太2bの傾倒を防止する転び止めとしての効果も発揮することができる。
図5は、第二実施形態に係る防振部材を示した正面図である。第一実施形態においては、第一脚部12a、第二脚部12bの上面及び側面の全面が、床根太2a、床根太2b及び床面材受け部11に当接される形態であったが、第二実施形態に係る防振部材30は、床面材受け部11の一部と床根太2a、床根太2bの一部とを連結する第一脚部32a、第二脚部32bを有する点で相違する。また、第二実施形態においては、第一脚部32a及び第二脚部32bは、鋼製である点で相違する。
図6は、第三実施形態に係る防振部材を示した斜視図である。第一実施形態においては、防振部材10は、構造的に分離する第一脚部12a及び第二脚部12bを備えた形態であったが、第三実施形態に係る防振部材40は、一体的に形成された脚部42を有する点及び脚部42が床面材受け部11の側面に留め付けられる点において相違する。
図7は、第四実施形態に係る防振部材を示した斜視図である。第三実施形態においては、床面材受け部11の一方の側面全面と床根太2a、床根太2bとを脚部42を介して連結した形態であったが、第四実施形態に係る防振部材50は、床面材受け部11の側面の一部と床根太2a、床根太2bとを連結した点において相違する。
振動試験は、図1に係る床構造1において、防振部材10を設けず、床根太2、端根太3及び床面材6からなる床構造(以下、比較例とする)と、本発明に係る床構造(以下、実施例とする)を用いて行った。
図7は、本試験における比較例の鉛直方向の加速度減衰を示した図である。図8は、本試験における実施例の鉛直方向の加速度減衰を示した図である。図7及び図8は、横軸に振動時間(sec)、縦軸に鉛直方向の加速度(gal)を示している。
図7及び図8を比較すると、鉛直方向の加速度減衰における一定の基準値までの減衰時間は、比較例は、1.132秒かかるのに対し、実施例は、0.726秒であった。また、比較例の最大加速度は、435.1galであるのに対し、実施例の最大加速度は、234.7galであった。ここで、鉛直方向の加速度減衰における一定の基準値とは、振動試験の指標として考えられているものである。
以上より、実施例(本実施形態に係る床構造1)によれば、一定の加速度の減衰が得られるまでの時間が、比較例(防振部材10を用いない床構造)に比べて短いこと及び最大加速度が小さいことが確認できた。
図9は、本試験における比較例の動たわみ変化を示した図である。図10は、本試験における実施例の動たわみ変化を示した図である。図9及び図10は、横軸に振動時間(sec)、縦軸に動たわみ(mm)を示している。
図9及び図10を比較すると、比較例の動たわみは、最大約0.28mmであるのに対し、実施例の動たわみは、最大約0.20mmであった。
以上より、実施例(本実施形態に係る床構造1)によれば、動たわみ量が比較例(防振部材10を用いない床構造)に比べて小さいことが確認できた。
2 床根太
2a 床根太
2b 床根太
3 端根太
6 床面材
9 留付具
10 防振部材
12a 第一脚部
12b 第二脚部
13 間隙部
Claims (6)
- 略平行に配設された複数の床根太と、
隣り合う一対の前記床根太の間に、前記床根太の直交方向に介設される防振部材と、
前記床根太の上面に配設された床面材と、を有する床構造であって、
前記防振部材は、
両端面が一対の前記床根太に当接され、上面が前記床面材に当接される床面材受け部と、
両端面が一対の前記床根太に当接されると共に、前記床面材受け部に当接される脚部と、
前記脚部を切り欠いて形成された切欠き部と、を有し、
前記床面材は、前記床面材受け部に留付具で留め付けられていることを特徴とする床構造。 - 略平行に配設された複数の床根太と、
隣り合う一対の前記床根太の間に、前記床根太の直交方向に介設される防振部材と、
前記床根太の上面に配設された床面材と、を有する床構造であって、
前記防振部材は、
両端面が一対の前記床根太に当接され、上面が前記床面材に当接される床面材受け部と、
一対の前記床根太のうちの一方と、前記床面材受け部の一部とを連結する第一脚部と、
一対の前記床根太のうちの他方と、前記床面材受け部の一部とを連結する第二脚部と、
前記第一脚部と前記第二脚部の間に形成された間隙部と、を有し、
前記床面材は、前記床面材受け部に留付具で留め付けられていることを特徴とする床構造。 - 前記床根太の直交方向において、隣り合う複数の防振部材は、略直線状に配設されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床構造。
- 前記床根太の両端に配設された端根太を有し、一対の前記床根太の間に介設される複数の前記防振部材は、前記端根太と前記防振部材の間及び前記防振部材同士の間が等間隔であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の床構造。
- 床面材の下方に略平行に配設された複数の床根太のうち、隣り合う一対の前記床根太の間に、前記床根太の直交方向に介設される防振部材であって、
両端面が一対の前記床根太に当接され、上面が前記床面材に当接される床面材受け部と、
両端面が一対の前記床根太に当接されると共に、前記床面材受け部に当接される脚部と、
前記脚部を切り欠いて形成された切欠き部と、を有し、
前記床面材受け部と前記床面材は、留付具で留め付けられることを特徴とする防振部材。 - 床面材の下方に略平行に配設された複数の床根太のうち、隣り合う一対の前記床根太の間に、前記床根太の直交方向に介設される防振部材であって、
両端面が一対の前記床根太に当接され、上面が前記床面材に当接される床面材受け部と、
一対の前記床根太のうちの一方と、前記床面材受け部の一部とを連結する第一脚部と、
一対の前記床根太のうちの他方と、前記床面材受け部の一部とを連結する第二脚部と、
前記第一脚部と前記第二脚部の間に形成された間隙部と、を有し、
前記床面材受け部と前記床面材は、留付具で留め付けられることを特徴とする防振部材。
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---|---|---|---|---|
JPS60203758A (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-15 | ミサワホ−ム株式会社 | 建物床の防振施工法 |
JPH073929A (ja) * | 1993-06-17 | 1995-01-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 床構造体 |
JPH11310974A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Nippon Steel Corp | C型鋼製建材の振動防止構造及び防止方法 |
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