JP2003119882A - 建物と建物の施工方法 - Google Patents
建物と建物の施工方法Info
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- JP2003119882A JP2003119882A JP2001315990A JP2001315990A JP2003119882A JP 2003119882 A JP2003119882 A JP 2003119882A JP 2001315990 A JP2001315990 A JP 2001315990A JP 2001315990 A JP2001315990 A JP 2001315990A JP 2003119882 A JP2003119882 A JP 2003119882A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 柱の位置をずらせることなく、柱の垂直を正
確に修正する。柱を強固に連結して、耐震性を向上す
る。 【解決手段】 建物は、基礎4の上に固定された土台2
に下側ジョイント金具7Aを介して柱1の下端を連結
し、この柱1の上端を上側ジョイント金具7Bを介して
水平構造材3に連結している。下側ジョイント金具7A
と上側ジョイント金具7Bは、土台2や水平構造材3を
嵌入できる溝型部9と、柱1の端部を挿入する角筒部8
とを備える。角筒部8と溝型部9は、止材14を貫通さ
せる止孔11を開口している。柱1の下端には下端ホゾ
5Aを有し、土台2はこの下端ホゾ5Aを嵌入するホゾ
穴6を有する。柱1の上端には上端ホゾ5Bを有し、水
平構造材3はこの上端ホゾ5Bを嵌入するホゾ穴6を有
する。柱1の上下端は、ホゾ5をホゾ穴6に入れて、上
側ジョイント金具7Bと下側ジョイント金具7Aを介し
て水平構造材3と土台2に連結している。
確に修正する。柱を強固に連結して、耐震性を向上す
る。 【解決手段】 建物は、基礎4の上に固定された土台2
に下側ジョイント金具7Aを介して柱1の下端を連結
し、この柱1の上端を上側ジョイント金具7Bを介して
水平構造材3に連結している。下側ジョイント金具7A
と上側ジョイント金具7Bは、土台2や水平構造材3を
嵌入できる溝型部9と、柱1の端部を挿入する角筒部8
とを備える。角筒部8と溝型部9は、止材14を貫通さ
せる止孔11を開口している。柱1の下端には下端ホゾ
5Aを有し、土台2はこの下端ホゾ5Aを嵌入するホゾ
穴6を有する。柱1の上端には上端ホゾ5Bを有し、水
平構造材3はこの上端ホゾ5Bを嵌入するホゾ穴6を有
する。柱1の上下端は、ホゾ5をホゾ穴6に入れて、上
側ジョイント金具7Bと下側ジョイント金具7Aを介し
て水平構造材3と土台2に連結している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱の下端を下側ジ
ョイント金具で土台に連結して、上端を上側ジョイント
金具で梁や桁などの水平構造材に連結している建物に関
する。
ョイント金具で土台に連結して、上端を上側ジョイント
金具で梁や桁などの水平構造材に連結している建物に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在の木造建築は、柱の上端と下端を、
通称「切り組」と呼ばれる構造で連結する。切り組と
は、柱の先端にホゾを設け、梁や桁等の水平構造材にホ
ゾ穴を設け、このホゾ穴にホゾを入れて連結する構造で
ある。この連結構造は、最も強度の要求される連結部分
の強度が弱くなる欠点がある。それは、土台や梁等の一
部を切除してホゾ穴を設けて、構造材の一部を断面欠損
させるからである。とくに、通し柱として、1階から2
階まで1本の柱とする建物は、1階と2階の間で梁等の
水平構造材を連結するための断面欠損が極めて大きく、
この部分で柱の強度が著しく低下する欠点がある。断面
欠損による強度の低下が、木造建築の耐振性を低下させ
る原因となっている。
通称「切り組」と呼ばれる構造で連結する。切り組と
は、柱の先端にホゾを設け、梁や桁等の水平構造材にホ
ゾ穴を設け、このホゾ穴にホゾを入れて連結する構造で
ある。この連結構造は、最も強度の要求される連結部分
の強度が弱くなる欠点がある。それは、土台や梁等の一
部を切除してホゾ穴を設けて、構造材の一部を断面欠損
させるからである。とくに、通し柱として、1階から2
階まで1本の柱とする建物は、1階と2階の間で梁等の
水平構造材を連結するための断面欠損が極めて大きく、
この部分で柱の強度が著しく低下する欠点がある。断面
欠損による強度の低下が、木造建築の耐振性を低下させ
る原因となっている。
【0003】このような弊害を防止するために、ジョイ
ント金具を使用して、柱の上端と下端を、梁や桁などの
水平構造材と土台に連結する建物が以下の公報に記載さ
れる。 特開平6−322838号 実開昭52−77505号 実開昭52−78303号 実開昭56−76806号 実開昭56−102304号 実開昭57−161609号
ント金具を使用して、柱の上端と下端を、梁や桁などの
水平構造材と土台に連結する建物が以下の公報に記載さ
れる。 特開平6−322838号 実開昭52−77505号 実開昭52−78303号 実開昭56−76806号 実開昭56−102304号 実開昭57−161609号
【0004】これ等の公報に記載される建物は、ジョイ
ント金具を使用して、柱を水平構造材と土台に連結する
ので、連結部分の強度を相当に強くして、木造建物の耐
振性を相当に強靭にできる優れた特長がある。
ント金具を使用して、柱を水平構造材と土台に連結する
ので、連結部分の強度を相当に強くして、木造建物の耐
振性を相当に強靭にできる優れた特長がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
公報に記載される建物は、ジョイント金具を使用して柱
を土台や水平構造材に連結する、通称「建前」と呼ばれ
る工程において著しく手間がかかる欠点がある。それ
は、ジョイント金具が土台や水平構造材に連結される柱
の連結部分を特定できないからである。このため、ジョ
イント金具を土台と水平構造材の正確な位置に固定する
必要がある。ジョイント金具の固定位置のずれは、柱の
位置を狂わせる。柱の位置が正確でないと、柱の間に固
定される窓枠や戸枠などを正確に固定できなくなる弊害
がある。さらに、柱の上下に固定するジョイント金具の
位置ずれは、柱の垂直を狂わせる原因となる。建物の柱
は、正確に垂直に固定することが大切である。柱が垂直
でないと、戸を閉めたときに上下の一方に隙間ができる
等の弊害が発生する。
公報に記載される建物は、ジョイント金具を使用して柱
を土台や水平構造材に連結する、通称「建前」と呼ばれ
る工程において著しく手間がかかる欠点がある。それ
は、ジョイント金具が土台や水平構造材に連結される柱
の連結部分を特定できないからである。このため、ジョ
イント金具を土台と水平構造材の正確な位置に固定する
必要がある。ジョイント金具の固定位置のずれは、柱の
位置を狂わせる。柱の位置が正確でないと、柱の間に固
定される窓枠や戸枠などを正確に固定できなくなる弊害
がある。さらに、柱の上下に固定するジョイント金具の
位置ずれは、柱の垂直を狂わせる原因となる。建物の柱
は、正確に垂直に固定することが大切である。柱が垂直
でないと、戸を閉めたときに上下の一方に隙間ができる
等の弊害が発生する。
【0006】柱の両端にホゾを設け、このホゾを土台や
水平構造材のホゾ穴に入れて連結するジョイント金具を
使用しない建物は、ホゾ穴にホゾを入れて柱を定位置に
連結できる。ホゾ穴は、建前する前に、土台や水平構造
材に加工して設けられるので、正確な位置に設けること
ができる。とくに、近年は、コンピュータで位置制御さ
れる加工装置でホゾ穴を切削加工するので、土台や水平
構造材には正確な位置にホゾ穴を設けることができる。
さらに、柱の両端も専用の刃物で切断されるので、ホゾ
を設けるものと設けないものを、ほとんど同じように加
工できる。したがって、柱の両端をホゾ加工し、さらに
土台や水平構造材にホゾ穴を加工する工程は、従来のよ
うに、大工がのみや鋸を使用して加工するようには加工
手間がかからず、極めて能率よく正確に加工できるよう
になった。さらに、柱を土台や水平構造材に連結する
「建前」の能率は、ジョイント金具を使用するよりもむ
しろ使用しない建物、すなわちホゾとホゾ穴で柱を連結
する構造のものが良い。それは、ホゾをホゾ穴に入れて
柱を正確な位置に連結できるからである。ただ、この構
造の建物は、連結強度が弱くて耐震性が低くなる弊害を
解消できない。
水平構造材のホゾ穴に入れて連結するジョイント金具を
使用しない建物は、ホゾ穴にホゾを入れて柱を定位置に
連結できる。ホゾ穴は、建前する前に、土台や水平構造
材に加工して設けられるので、正確な位置に設けること
ができる。とくに、近年は、コンピュータで位置制御さ
れる加工装置でホゾ穴を切削加工するので、土台や水平
構造材には正確な位置にホゾ穴を設けることができる。
さらに、柱の両端も専用の刃物で切断されるので、ホゾ
を設けるものと設けないものを、ほとんど同じように加
工できる。したがって、柱の両端をホゾ加工し、さらに
土台や水平構造材にホゾ穴を加工する工程は、従来のよ
うに、大工がのみや鋸を使用して加工するようには加工
手間がかからず、極めて能率よく正確に加工できるよう
になった。さらに、柱を土台や水平構造材に連結する
「建前」の能率は、ジョイント金具を使用するよりもむ
しろ使用しない建物、すなわちホゾとホゾ穴で柱を連結
する構造のものが良い。それは、ホゾをホゾ穴に入れて
柱を正確な位置に連結できるからである。ただ、この構
造の建物は、連結強度が弱くて耐震性が低くなる弊害を
解消できない。
【0007】以上のように、柱をホゾとホゾ穴で連結す
る建物は、能率よく建物できる特長があり、ジョイント
金具を使用する建物は、耐震性を向上できる特長があ
る。しかしながら、いずれの建物も、建前した後に柱を
正確に垂直に修正し、修正した状態で確実に固定するの
に問題があり、理想的な状態で柱を垂直姿勢に固定でき
ない欠点がある。いずれの構造の建物も、柱を水平構造
材に連結して建前が完了した後、壁を構築する前に柱の
垂直を正確に修正する。この修正工程は、柱の近傍に重
錘を糸で吊り下げ、この糸と柱が平行になるように柱の
垂直を修正する。柱を正確に垂直に修正した状態で、隣
接する柱にX字状に仮止め筋かいを固定する。仮止め筋
かいは、両端を柱の表面に釘止して固定される。X字状
の仮止め筋かいの固定位置を変更して、柱の垂直を修正
できる。ジョイント金具で柱を連結している建物は、ジ
ョイント金具を固定するボルトを緩めて柱の垂直を修正
する。ボルトを締め付けた状態では、柱の垂直角を変更
できないからである。しかしながら、柱のボルトを緩め
て柱の垂直を修正すると、柱の位置もずれる欠点があ
る。ボルトを緩める状態で柱の垂直を修正できるよう
に、多少は隙間がある状態でジョイント金具や柱等に貫
通されるからである。
る建物は、能率よく建物できる特長があり、ジョイント
金具を使用する建物は、耐震性を向上できる特長があ
る。しかしながら、いずれの建物も、建前した後に柱を
正確に垂直に修正し、修正した状態で確実に固定するの
に問題があり、理想的な状態で柱を垂直姿勢に固定でき
ない欠点がある。いずれの構造の建物も、柱を水平構造
材に連結して建前が完了した後、壁を構築する前に柱の
垂直を正確に修正する。この修正工程は、柱の近傍に重
錘を糸で吊り下げ、この糸と柱が平行になるように柱の
垂直を修正する。柱を正確に垂直に修正した状態で、隣
接する柱にX字状に仮止め筋かいを固定する。仮止め筋
かいは、両端を柱の表面に釘止して固定される。X字状
の仮止め筋かいの固定位置を変更して、柱の垂直を修正
できる。ジョイント金具で柱を連結している建物は、ジ
ョイント金具を固定するボルトを緩めて柱の垂直を修正
する。ボルトを締め付けた状態では、柱の垂直角を変更
できないからである。しかしながら、柱のボルトを緩め
て柱の垂直を修正すると、柱の位置もずれる欠点があ
る。ボルトを緩める状態で柱の垂直を修正できるよう
に、多少は隙間がある状態でジョイント金具や柱等に貫
通されるからである。
【0008】これに対して、ホゾとホゾ穴で柱を連結す
る建物は、柱の垂直を修正するときに、柱の位置がずれ
るのを阻止できる。しかしながら、この構造の建物は、
壁を構築した後に仮止め筋かいを外すと、柱の垂直が経
時的にずれやすい欠点がある。ホゾとホゾ穴が、柱と土
台と水平構造材を正確な姿勢で強固に連結できないから
である。以上のことから、ジョイント金具で柱を土台な
どに連結すると、修正した状態で連結部分を強固に固定
できるが、修正するときに柱の位置がずれやすく、ま
た、柱の位置がずれないようにホゾとホゾ穴で連結する
と、経時的に柱の垂直が狂いやすい欠点がある。
る建物は、柱の垂直を修正するときに、柱の位置がずれ
るのを阻止できる。しかしながら、この構造の建物は、
壁を構築した後に仮止め筋かいを外すと、柱の垂直が経
時的にずれやすい欠点がある。ホゾとホゾ穴が、柱と土
台と水平構造材を正確な姿勢で強固に連結できないから
である。以上のことから、ジョイント金具で柱を土台な
どに連結すると、修正した状態で連結部分を強固に固定
できるが、修正するときに柱の位置がずれやすく、ま
た、柱の位置がずれないようにホゾとホゾ穴で連結する
と、経時的に柱の垂直が狂いやすい欠点がある。
【0009】本発明は、さらにこのような欠点を解決す
ることを目的に開発されたものである。本発明の重要な
目的は、柱の位置をずらせることなく、柱の垂直を簡単
かつ容易にしかも正確に修正でき、さらに、柱の垂直を
長期間にわたって狂わせることがない建物とその施工方
法を提供することにある。さらに、本発明の建物は、極
めて能率よく建前できると共に、柱と土台と水平構造材
の連結部分を極めて強固に連結して、耐震性を著しく向
上できる建物とその施工方法を提供することにある。
ることを目的に開発されたものである。本発明の重要な
目的は、柱の位置をずらせることなく、柱の垂直を簡単
かつ容易にしかも正確に修正でき、さらに、柱の垂直を
長期間にわたって狂わせることがない建物とその施工方
法を提供することにある。さらに、本発明の建物は、極
めて能率よく建前できると共に、柱と土台と水平構造材
の連結部分を極めて強固に連結して、耐震性を著しく向
上できる建物とその施工方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の建物は、基礎4
の上に固定している土台2に下側ジョイント金具7Aを
介して柱1の下端を連結しており、この柱1の上端を上
側ジョイント金具7Bを介して桁3Aや梁3B等の水平
構造材3に連結している。下側ジョイント金具7Aは、
土台2を嵌入できる下方開口の溝型部9と、この溝型部
9の上面に垂直に固定されて柱1の下端部を挿入する角
筒部8とを備える。上側ジョイント金具7Bは、水平構
造材3を嵌入できる上方開口の溝型部9と、この溝型部
9の下面に垂直に固定されて柱1の上端部を挿入する角
筒部8とを備える。上側ジョイント金具7Bと下側ジョ
イント金具7Aの角筒部8は、柱1を固定するボルトを
貫通させる止孔11を対向する位置に開口しており、溝
型部9には両側の対向する位置にボルトを貫通する止孔
11を開口している。さらに、下側ジョイント金具7A
で土台2に連結される柱1の下端には下端ホゾ5Aを有
し、土台2はこの下端ホゾ5Aを嵌入するホゾ穴6を有
する。上側ジョイント金具7Bで水平構造材3に連結さ
れる柱1の上端には上端ホゾ5Bを有し、水平構造材3
はこの上端ホゾ5Bを嵌入するホゾ穴6を有する。柱1
の上下端は、ホゾ5をホゾ穴6に入れて、上側ジョイン
ト金具7Bと下側ジョイント金具7Aを介して水平構造
材3と土台2に連結している。
の上に固定している土台2に下側ジョイント金具7Aを
介して柱1の下端を連結しており、この柱1の上端を上
側ジョイント金具7Bを介して桁3Aや梁3B等の水平
構造材3に連結している。下側ジョイント金具7Aは、
土台2を嵌入できる下方開口の溝型部9と、この溝型部
9の上面に垂直に固定されて柱1の下端部を挿入する角
筒部8とを備える。上側ジョイント金具7Bは、水平構
造材3を嵌入できる上方開口の溝型部9と、この溝型部
9の下面に垂直に固定されて柱1の上端部を挿入する角
筒部8とを備える。上側ジョイント金具7Bと下側ジョ
イント金具7Aの角筒部8は、柱1を固定するボルトを
貫通させる止孔11を対向する位置に開口しており、溝
型部9には両側の対向する位置にボルトを貫通する止孔
11を開口している。さらに、下側ジョイント金具7A
で土台2に連結される柱1の下端には下端ホゾ5Aを有
し、土台2はこの下端ホゾ5Aを嵌入するホゾ穴6を有
する。上側ジョイント金具7Bで水平構造材3に連結さ
れる柱1の上端には上端ホゾ5Bを有し、水平構造材3
はこの上端ホゾ5Bを嵌入するホゾ穴6を有する。柱1
の上下端は、ホゾ5をホゾ穴6に入れて、上側ジョイン
ト金具7Bと下側ジョイント金具7Aを介して水平構造
材3と土台2に連結している。
【0011】上側ジョイント金具7Bと下側ジョイント
金具7Aは、好ましくは、筋かい12を連結する連結プ
レート10を有し、連結プレート10を構成している1
枚の金属板で、角筒部8の1面と溝型部9の片側の側面
を構成することができる。さらに、本発明の建物は、好
ましくは、隅部に位置する柱1と、この柱1に隣接する
柱1とを、連結プレート10を有する下側ジョイント金
具7A及び上側ジョイント金具7Bを介して土台2と水
平構造材3に連結して、隅部に位置する柱1とこれに隣
接する柱1との間に筋かい12を連結する。さらに、上
側ジョイント金具7Bの角筒部8は、上側ジョイント金
具7Bを柱1に仮止めする仮止釘孔16を設けることが
できる。
金具7Aは、好ましくは、筋かい12を連結する連結プ
レート10を有し、連結プレート10を構成している1
枚の金属板で、角筒部8の1面と溝型部9の片側の側面
を構成することができる。さらに、本発明の建物は、好
ましくは、隅部に位置する柱1と、この柱1に隣接する
柱1とを、連結プレート10を有する下側ジョイント金
具7A及び上側ジョイント金具7Bを介して土台2と水
平構造材3に連結して、隅部に位置する柱1とこれに隣
接する柱1との間に筋かい12を連結する。さらに、上
側ジョイント金具7Bの角筒部8は、上側ジョイント金
具7Bを柱1に仮止めする仮止釘孔16を設けることが
できる。
【0012】さらに、本発明の建物は、2階建てとし
て、1階の柱1の下端を下側ジョイント金具7Aを介し
て土台2に連結し、上端を上側ジョイント金具7Bを介
して1階と2階の間の水平構造材3に連結すると共に、
2階の柱1の下端を下側ジョイント金具7Aを介して1
階と2階の間の水平構造材3に連結し、上端を上側ジョ
イント金具7Bを介して水平構造材3に連結することが
できる。さらに、この建物は、柱1の上下両端に上端ホ
ゾ5Bと下端ホゾ5Aとを設けて、土台2と水平構造材
3に設けているホゾ穴6に嵌入して柱1を土台2や水平
構造材3に連結する。
て、1階の柱1の下端を下側ジョイント金具7Aを介し
て土台2に連結し、上端を上側ジョイント金具7Bを介
して1階と2階の間の水平構造材3に連結すると共に、
2階の柱1の下端を下側ジョイント金具7Aを介して1
階と2階の間の水平構造材3に連結し、上端を上側ジョ
イント金具7Bを介して水平構造材3に連結することが
できる。さらに、この建物は、柱1の上下両端に上端ホ
ゾ5Bと下端ホゾ5Aとを設けて、土台2と水平構造材
3に設けているホゾ穴6に嵌入して柱1を土台2や水平
構造材3に連結する。
【0013】本発明の建物の施工方法は、柱1の上下端
にホゾ5を加工するホゾ加工工程と、土台2や水平構造
材3にホゾ穴6を設けるホゾ穴加工工程と、柱1を土台
2に連結する柱立て工程と、柱1を水平構造材3に連結
する柱連結工程と、柱1の垂直を修正する修正工程と、
ジョイント金具7を柱1と土台2と水平構造材3に固定
する固定工程とからなる。ホゾ加工工程は、柱1の下端
と上端に下端ホゾ5Aと上端ホゾ5Bを加工する。ホゾ
穴加工工程は、柱1の下端ホゾ5Aを連結するホゾ穴6
を土台2に、上端ホゾ5Bを連結するホゾ穴6を水平構
造材3に設ける。柱立て工程は、土台2を嵌入できる下
方開口の溝型部9の上面に角筒部8を垂直に固定してい
る下側ジョイント金具7Aを土台2に装着すると共に、
この下側ジョイント金具7Aの角筒部8に柱1の下端部
を挿通して、柱1の下端に設けている下端ホゾ5Aを土
台2のホゾ穴6に連結して柱1を土台2に連結する。柱
連結工程は、水平構造材3を嵌入できる上方開口の溝型
部9の下面に角筒部8を垂直に固定している上側ジョイ
ント金具7Bの角筒部8に柱1の上端部を挿入すると共
に、柱1の上端に設けている上端ホゾ5Bを水平構造材
3のホゾ穴6に連結して柱1を水平構造材3に連結す
る。修正工程は、柱1を土台2と水平構造材3に連結し
た状態で柱1の垂直を修正する。固定工程は、柱1の垂
直を修正した後、下側ジョイント金具7Aと上側ジョイ
ント金具7Bを柱1と土台2と水平構造材3にボルトで
固定する。
にホゾ5を加工するホゾ加工工程と、土台2や水平構造
材3にホゾ穴6を設けるホゾ穴加工工程と、柱1を土台
2に連結する柱立て工程と、柱1を水平構造材3に連結
する柱連結工程と、柱1の垂直を修正する修正工程と、
ジョイント金具7を柱1と土台2と水平構造材3に固定
する固定工程とからなる。ホゾ加工工程は、柱1の下端
と上端に下端ホゾ5Aと上端ホゾ5Bを加工する。ホゾ
穴加工工程は、柱1の下端ホゾ5Aを連結するホゾ穴6
を土台2に、上端ホゾ5Bを連結するホゾ穴6を水平構
造材3に設ける。柱立て工程は、土台2を嵌入できる下
方開口の溝型部9の上面に角筒部8を垂直に固定してい
る下側ジョイント金具7Aを土台2に装着すると共に、
この下側ジョイント金具7Aの角筒部8に柱1の下端部
を挿通して、柱1の下端に設けている下端ホゾ5Aを土
台2のホゾ穴6に連結して柱1を土台2に連結する。柱
連結工程は、水平構造材3を嵌入できる上方開口の溝型
部9の下面に角筒部8を垂直に固定している上側ジョイ
ント金具7Bの角筒部8に柱1の上端部を挿入すると共
に、柱1の上端に設けている上端ホゾ5Bを水平構造材
3のホゾ穴6に連結して柱1を水平構造材3に連結す
る。修正工程は、柱1を土台2と水平構造材3に連結し
た状態で柱1の垂直を修正する。固定工程は、柱1の垂
直を修正した後、下側ジョイント金具7Aと上側ジョイ
ント金具7Bを柱1と土台2と水平構造材3にボルトで
固定する。
【0014】柱連結工程では、上側ジョイント金具7B
の角筒部8を貫通する釘で、上側ジョイント金具7Bを
柱1の上端部に仮止めすることができる。さらに、上側
ジョイント金具7Bと下側ジョイント金具7Aに、筋か
い12を連結する連結プレート10を有するものを使用
し、固定工程において、筋かい12を連結プレート10
にボルトで固定することができる。連結プレート10を
有する上側ジョイント金具7Bと下側ジョイント金具7
Aには、連結プレート10を構成している1枚の金属板
が、角筒部8の1面と溝型部9の片側の側面を構成する
ものを使用できる。さらに、本発明の施工方法は、建物
の隅部に位置する柱1と、この柱1に隣接する柱1と
を、連結プレート10を有する下側ジョイント金具7A
及び上側ジョイント金具7Bを介して土台2と水平構造
材3に連結し、隅部に位置する柱1とこれに隣接する柱
1との間に筋かい12を連結することができる。
の角筒部8を貫通する釘で、上側ジョイント金具7Bを
柱1の上端部に仮止めすることができる。さらに、上側
ジョイント金具7Bと下側ジョイント金具7Aに、筋か
い12を連結する連結プレート10を有するものを使用
し、固定工程において、筋かい12を連結プレート10
にボルトで固定することができる。連結プレート10を
有する上側ジョイント金具7Bと下側ジョイント金具7
Aには、連結プレート10を構成している1枚の金属板
が、角筒部8の1面と溝型部9の片側の側面を構成する
ものを使用できる。さらに、本発明の施工方法は、建物
の隅部に位置する柱1と、この柱1に隣接する柱1と
を、連結プレート10を有する下側ジョイント金具7A
及び上側ジョイント金具7Bを介して土台2と水平構造
材3に連結し、隅部に位置する柱1とこれに隣接する柱
1との間に筋かい12を連結することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための建物とその施工方法を例
示するものであって、本発明は建物と施工方法を下記に
特定しない。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための建物とその施工方法を例
示するものであって、本発明は建物と施工方法を下記に
特定しない。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0017】図1と図2は、建物の壁構造を示す。図1
は二階建て、図2は1階建ての建物の壁構造を示す。こ
れ等の図に示す壁構造は、基礎4の上面に水平に固定さ
れた土台2の上に、柱1を垂直に固定している。柱1
は、下側ジョイント金具7Aを介して土台2に連結され
ている。柱1の上端には、水平構造材3である桁3Aや
梁3Bを固定している。水平構造材3は、上側ジョイン
ト金具7Bを介して柱1に連結されている。
は二階建て、図2は1階建ての建物の壁構造を示す。こ
れ等の図に示す壁構造は、基礎4の上面に水平に固定さ
れた土台2の上に、柱1を垂直に固定している。柱1
は、下側ジョイント金具7Aを介して土台2に連結され
ている。柱1の上端には、水平構造材3である桁3Aや
梁3Bを固定している。水平構造材3は、上側ジョイン
ト金具7Bを介して柱1に連結されている。
【0018】本発明の建物は、下側ジョイント金具7A
と上側ジョイント金具7Bを介して、柱1を土台2や水
平構造材3に連結するが、柱1は、図3に示すように、
ホゾ5とホゾ穴6によっても土台2と水平構造材3に連
結される。下側ジョイント金具7Aと上側ジョイント金
具7Bで連結される柱1は、ホゾ5とホゾ穴6を設けな
いで、土台2と水平構造材3に連結できる。しかしなが
ら、本発明の建物は、ホゾ5とホゾ穴6で柱1を土台2
と水平構造材3に連結しながら、さらに下側ジョイント
金具7Aと上側ジョイント金具7Bで柱1を土台2と水
平構造材3に連結する。したがって、下側ジョイント金
具7Aと上側ジョイント金具7Bで連結される柱1も、
下端に下端ホゾ5Aを、上端には上端ホゾ5Bを設けて
いる。さらに、土台2と水平構造材3には、ホゾ5を嵌
入するホゾ穴6を設けている。ホゾ穴6は、土台2や水
平構造材3の縦方向に細長い長方形に切削加工して設け
られる。ホゾ5は、ホゾ穴6に嵌入される形状、すなわ
ち、ホゾ5の外形をホゾ穴6の内形にほぼ等しくしてい
る。このホゾ5は、ホゾ穴6にほとんど隙間なく嵌入さ
れる。
と上側ジョイント金具7Bを介して、柱1を土台2や水
平構造材3に連結するが、柱1は、図3に示すように、
ホゾ5とホゾ穴6によっても土台2と水平構造材3に連
結される。下側ジョイント金具7Aと上側ジョイント金
具7Bで連結される柱1は、ホゾ5とホゾ穴6を設けな
いで、土台2と水平構造材3に連結できる。しかしなが
ら、本発明の建物は、ホゾ5とホゾ穴6で柱1を土台2
と水平構造材3に連結しながら、さらに下側ジョイント
金具7Aと上側ジョイント金具7Bで柱1を土台2と水
平構造材3に連結する。したがって、下側ジョイント金
具7Aと上側ジョイント金具7Bで連結される柱1も、
下端に下端ホゾ5Aを、上端には上端ホゾ5Bを設けて
いる。さらに、土台2と水平構造材3には、ホゾ5を嵌
入するホゾ穴6を設けている。ホゾ穴6は、土台2や水
平構造材3の縦方向に細長い長方形に切削加工して設け
られる。ホゾ5は、ホゾ穴6に嵌入される形状、すなわ
ち、ホゾ5の外形をホゾ穴6の内形にほぼ等しくしてい
る。このホゾ5は、ホゾ穴6にほとんど隙間なく嵌入さ
れる。
【0019】本発明の建物は、必ずしも全ての柱1を、
下側ジョイント金具7Aと上側ジョイント金具7Bで土
台2と水平構造材3に連結する必要はない。下側ジョイ
ント金具7Aと上側ジョイント金具7Bで土台2と水平
構造材3に連結されない柱1は、ホゾ5とホゾ穴6を介
して土台2と水平構造材3に連結される。下側ジョイン
ト金具7Aと上側ジョイント金具7Bで土台2と水平構
造材3に連結される柱1も、ホゾ5とホゾ穴6で土台2
と水平構造材3に連結されるので、全ての柱1にホゾ5
を設け、さらにこの柱1を連結する全ての位置にホゾ穴
6を設ける。このため、本発明の建物は、下側ジョイン
ト金具7Aと上側ジョイント金具7Bで連結する柱1か
どうかを区別することなく、全ての柱1にホゾ5を加工
して設け、また、全ての柱1の連結位置にはホゾ穴6を
加工して設けるので、加工するときに、下側ジョイント
金具7Aや上側ジョイント金具7Bを使用する位置かど
うかを識別する必要がなく、能率よく加工できる。
下側ジョイント金具7Aと上側ジョイント金具7Bで土
台2と水平構造材3に連結する必要はない。下側ジョイ
ント金具7Aと上側ジョイント金具7Bで土台2と水平
構造材3に連結されない柱1は、ホゾ5とホゾ穴6を介
して土台2と水平構造材3に連結される。下側ジョイン
ト金具7Aと上側ジョイント金具7Bで土台2と水平構
造材3に連結される柱1も、ホゾ5とホゾ穴6で土台2
と水平構造材3に連結されるので、全ての柱1にホゾ5
を設け、さらにこの柱1を連結する全ての位置にホゾ穴
6を設ける。このため、本発明の建物は、下側ジョイン
ト金具7Aと上側ジョイント金具7Bで連結する柱1か
どうかを区別することなく、全ての柱1にホゾ5を加工
して設け、また、全ての柱1の連結位置にはホゾ穴6を
加工して設けるので、加工するときに、下側ジョイント
金具7Aや上側ジョイント金具7Bを使用する位置かど
うかを識別する必要がなく、能率よく加工できる。
【0020】柱1は、一間ないしは半間の間隔で、土台
2に垂直に固定されている。土台2に固定される下側ジ
ョイント金具7Aと、水平構造材3に連結される上側ジ
ョイント金具7Bは、筋かい12で対角線状に連結され
ている。
2に垂直に固定されている。土台2に固定される下側ジ
ョイント金具7Aと、水平構造材3に連結される上側ジ
ョイント金具7Bは、筋かい12で対角線状に連結され
ている。
【0021】筋かい12は、隣接する柱1の間にX字状
に交差して連結される。筋かい12は柱1の半分の厚さ
の角材で、中点で交差する部分を重ね合わせ、重ねてい
る部分にボルトを貫通して固定している。
に交差して連結される。筋かい12は柱1の半分の厚さ
の角材で、中点で交差する部分を重ね合わせ、重ねてい
る部分にボルトを貫通して固定している。
【0022】土台2は、基礎4の上面にアンカーボルト
13を介して固定されている。土台2は、木製の角材
で、寸法は、10〜12cm角で、長さは、2〜4mの
ものが用いられる。土台2は、柱1の近傍、またはジョ
イント金具7の付近でアンカーボルト13を介して基礎
4に緊結される。アンカーボルト13は、土台2が基礎
4から浮き上がるのを防止して、土台2を基礎4に固定
する。アンカーボルト13は、下端部を基礎4に垂直に
埋設され、土台2を貫通して、土台2を基礎4に固定す
る。
13を介して固定されている。土台2は、木製の角材
で、寸法は、10〜12cm角で、長さは、2〜4mの
ものが用いられる。土台2は、柱1の近傍、またはジョ
イント金具7の付近でアンカーボルト13を介して基礎
4に緊結される。アンカーボルト13は、土台2が基礎
4から浮き上がるのを防止して、土台2を基礎4に固定
する。アンカーボルト13は、下端部を基礎4に垂直に
埋設され、土台2を貫通して、土台2を基礎4に固定す
る。
【0023】柱1は正角の角材で、主に、すぎ、まつ、
ひのき等の針葉樹が用いられる。寸法は9〜12cm角
で、長さは3〜4mが一般的で、2階建ての通し柱用に
は、主に6mのものが用いられる。
ひのき等の針葉樹が用いられる。寸法は9〜12cm角
で、長さは3〜4mが一般的で、2階建ての通し柱用に
は、主に6mのものが用いられる。
【0024】水平構造材3である桁3Aや梁3Bは、柱
1に水平に連結される。桁3Aは、建物の側面に位置し
て、柱1の上端に連結される。梁3Bは、桁3Aに対し
て直角に連結される。水平構造材3には、正角または平
角の角材が多く用いられる。水平構造材3の長さは、3
〜6mのものが一般的である。
1に水平に連結される。桁3Aは、建物の側面に位置し
て、柱1の上端に連結される。梁3Bは、桁3Aに対し
て直角に連結される。水平構造材3には、正角または平
角の角材が多く用いられる。水平構造材3の長さは、3
〜6mのものが一般的である。
【0025】土台2と柱1、柱1と桁3Aや梁3B等の
水平構造材3は、図4ないし図13に示すように、下側
ジョイント金具7Aと上側ジョイント金具7Bを介して
連結される。これ等の図に示す上側ジョイント金具7B
と下側ジョイント金具7Aは、柱1を嵌入する角筒部8
と、土台2、桁3A、梁3B等の水平構造材3を嵌入す
る溝型部9とを備える。角筒部8と溝型部9は互いに直
交する方向に連結されている。
水平構造材3は、図4ないし図13に示すように、下側
ジョイント金具7Aと上側ジョイント金具7Bを介して
連結される。これ等の図に示す上側ジョイント金具7B
と下側ジョイント金具7Aは、柱1を嵌入する角筒部8
と、土台2、桁3A、梁3B等の水平構造材3を嵌入す
る溝型部9とを備える。角筒部8と溝型部9は互いに直
交する方向に連結されている。
【0026】角筒部8には柱1を嵌入して連結する。溝
型部9は、土台2や桁3A等の水平構造材3を嵌入して
連結する。したがって、角筒部8の内形は、ここに挿入
する柱1の外形にほぼ等しく、溝型部9の内形は、ここ
に嵌入される土台2や桁3A等の水平構造材3の嵌入部
分とほぼ等しく設計される。
型部9は、土台2や桁3A等の水平構造材3を嵌入して
連結する。したがって、角筒部8の内形は、ここに挿入
する柱1の外形にほぼ等しく、溝型部9の内形は、ここ
に嵌入される土台2や桁3A等の水平構造材3の嵌入部
分とほぼ等しく設計される。
【0027】図に示す柱1と水平構造材3は、角筒部8
と溝型部9に嵌入する部分を、角筒部8と溝型部9の厚
さにほぼ等しく除去している。この構造にすると、柱1
や水平構造材3の表面を、角筒部8と溝型部9の表面に
ほぼ同一平面にできる。ただ、柱や水平構造材は、図示
しないが、角筒部や溝型部に嵌入する部分を切除しない
で連結する構造とすることもできる。
と溝型部9に嵌入する部分を、角筒部8と溝型部9の厚
さにほぼ等しく除去している。この構造にすると、柱1
や水平構造材3の表面を、角筒部8と溝型部9の表面に
ほぼ同一平面にできる。ただ、柱や水平構造材は、図示
しないが、角筒部や溝型部に嵌入する部分を切除しない
で連結する構造とすることもできる。
【0028】図4ないし図13に示すジョイント金具7
は、溝型部9の下面、または上面を開口して、水平構造
材3を嵌入するための嵌入開口9Aとしている。嵌入開
口9Aは、水平構造材3を軸方向に挿入するのではな
い。溝型部9は、水平構造材3を軸方向と直交する方向
に嵌入できるように、下面または上面を開口して嵌入開
口9Aとしている。
は、溝型部9の下面、または上面を開口して、水平構造
材3を嵌入するための嵌入開口9Aとしている。嵌入開
口9Aは、水平構造材3を軸方向に挿入するのではな
い。溝型部9は、水平構造材3を軸方向と直交する方向
に嵌入できるように、下面または上面を開口して嵌入開
口9Aとしている。
【0029】図4ないし図9に示す下側ジョイント金具
7Aとその連結構造は、溝型部9を土台2に連結するた
めに、溝型部9の下面を開口して嵌入開口9Aとしてい
る。図10と図11に示す上側ジョイント金具7Bとそ
の連結構造は、桁3Aや梁3B等の水平構造材3を連結
するために、溝型部9の上面を開口して嵌入開口9Aと
している。これらの連結構造は、溝型部9に、桁3Aや
梁3B等の水平構造材3を上から下に落とし込むように
嵌入して連結している。
7Aとその連結構造は、溝型部9を土台2に連結するた
めに、溝型部9の下面を開口して嵌入開口9Aとしてい
る。図10と図11に示す上側ジョイント金具7Bとそ
の連結構造は、桁3Aや梁3B等の水平構造材3を連結
するために、溝型部9の上面を開口して嵌入開口9Aと
している。これらの連結構造は、溝型部9に、桁3Aや
梁3B等の水平構造材3を上から下に落とし込むように
嵌入して連結している。
【0030】さらに、図4ないし図13に示すジョイン
ト金具7は、角筒部8と溝型部9に、構造材1を釘やボ
ルト等の止材14で連結する止孔11を開口している。
角筒部8に挿入される止材14であるボルトは、図3の
断面図に示すように、柱1を貫通して角筒部8に強固に
連結する。柱1は、角筒部8に挿入する止材14である
ボルトをスムーズに貫通できるように、あらかじめ止孔
11の位置に貫通孔15を設けている。さらに、図10
に示す上側ジョイント金具7Bは、柱1に仮止めする仮
止釘孔16を角筒部8に設けている。この上側ジョイン
ト金具7Bは、柱1の上端部を角筒部8に挿入する状態
で、仮止釘孔16に釘を打って柱1に仮止めできるの
で、上側ジョイント金具7Bが柱1に沿って落下するの
を防止できる。
ト金具7は、角筒部8と溝型部9に、構造材1を釘やボ
ルト等の止材14で連結する止孔11を開口している。
角筒部8に挿入される止材14であるボルトは、図3の
断面図に示すように、柱1を貫通して角筒部8に強固に
連結する。柱1は、角筒部8に挿入する止材14である
ボルトをスムーズに貫通できるように、あらかじめ止孔
11の位置に貫通孔15を設けている。さらに、図10
に示す上側ジョイント金具7Bは、柱1に仮止めする仮
止釘孔16を角筒部8に設けている。この上側ジョイン
ト金具7Bは、柱1の上端部を角筒部8に挿入する状態
で、仮止釘孔16に釘を打って柱1に仮止めできるの
で、上側ジョイント金具7Bが柱1に沿って落下するの
を防止できる。
【0031】溝型部9は、釘やボルト等の止材14を水
平方向に貫通させて、水平構造材3を固定できるよう
に、互いに対向する両側の側面に止孔11を設けてい
る。止孔11に挿入された止材14であるボルトは、水
平構造材3を貫通して溝型部9に固定される。
平方向に貫通させて、水平構造材3を固定できるよう
に、互いに対向する両側の側面に止孔11を設けてい
る。止孔11に挿入された止材14であるボルトは、水
平構造材3を貫通して溝型部9に固定される。
【0032】図4と図5は、直線状の土台2に柱1を連
結する下側ジョイント金具7Aとその連結構造を示す。
この連結構造は、直線状の溝型部9の下面に嵌入開口9
Aを設けて、溝型部9の断面形状をコ字状としている。
溝型部9の上面の中央部には、角筒部8を垂直に固定し
ている。角筒部8と溝型部9は、側面の対向する位置
に、止孔11を複数個設けている。溝型部9は、上面に
は、アンカーボルト13を挿通するための止孔11を設
けている。
結する下側ジョイント金具7Aとその連結構造を示す。
この連結構造は、直線状の溝型部9の下面に嵌入開口9
Aを設けて、溝型部9の断面形状をコ字状としている。
溝型部9の上面の中央部には、角筒部8を垂直に固定し
ている。角筒部8と溝型部9は、側面の対向する位置
に、止孔11を複数個設けている。溝型部9は、上面に
は、アンカーボルト13を挿通するための止孔11を設
けている。
【0033】これらの図に示す下側ジョイント金具7A
とその連結構造は、溝型部9に土台2を嵌入し、土台2
の上面に突出するアンカーボルト13を溝型部9の上面
に設けた止孔11に貫通させる。アンカーボルト13
は、土台2と溝型部9を貫通して、土台2と下側ジョイ
ント金具7Aを基礎4に固定する。下側ジョイント金具
7Aは、溝型部9の側面に設けた止孔11からボルトを
挿入して、土台2にボルト止することもできる。さら
に、下側ジョイント金具7Aは、これらの2つの方法を
併用することで、より強固に土台2に固定することもで
きる。したがって、溝型部9の上面と側面の止孔11
は、土台2を垂直に貫通するアンカーボルト13と、水
平に貫通するボルトが当たらないように、位置をずらせ
て設けている。
とその連結構造は、溝型部9に土台2を嵌入し、土台2
の上面に突出するアンカーボルト13を溝型部9の上面
に設けた止孔11に貫通させる。アンカーボルト13
は、土台2と溝型部9を貫通して、土台2と下側ジョイ
ント金具7Aを基礎4に固定する。下側ジョイント金具
7Aは、溝型部9の側面に設けた止孔11からボルトを
挿入して、土台2にボルト止することもできる。さら
に、下側ジョイント金具7Aは、これらの2つの方法を
併用することで、より強固に土台2に固定することもで
きる。したがって、溝型部9の上面と側面の止孔11
は、土台2を垂直に貫通するアンカーボルト13と、水
平に貫通するボルトが当たらないように、位置をずらせ
て設けている。
【0034】溝型部9が土台2に固定された下側ジョイ
ント金具7Aは、角筒部8に柱1の下端を嵌入して連結
する。角筒部8に嵌入された柱1は、下端に設けた下端
ホゾ5Aを土台2に設けたホゾ穴6に嵌入して土台2の
所定の位置に連結される。さらに、土台2に連結された
柱1は、止孔11に挿通される止材14であるボルトで
角筒部8に連結される。
ント金具7Aは、角筒部8に柱1の下端を嵌入して連結
する。角筒部8に嵌入された柱1は、下端に設けた下端
ホゾ5Aを土台2に設けたホゾ穴6に嵌入して土台2の
所定の位置に連結される。さらに、土台2に連結された
柱1は、止孔11に挿通される止材14であるボルトで
角筒部8に連結される。
【0035】土台2と柱1を連結する下側ジョイント金
具7Aは、土台2の形状により溝型部9の形状を、図6
と図7に示すL字状、図8と図9に示すT字状、あるい
は、図示しないが十字状とする。図6と図7の下側ジョ
イント金具7Aは、溝型部9をL字状として、基礎4の
コーナーに設けられる。図8と図9に示すように、溝型
部9をT字状とする下側ジョイント金具7Aは、直線状
の基礎4に間仕切り用の基礎4が連結された部分に使用
される。溝型部を十字状とする下側ジョイント金具は、
図示しないが、交差する基礎に固定される。
具7Aは、土台2の形状により溝型部9の形状を、図6
と図7に示すL字状、図8と図9に示すT字状、あるい
は、図示しないが十字状とする。図6と図7の下側ジョ
イント金具7Aは、溝型部9をL字状として、基礎4の
コーナーに設けられる。図8と図9に示すように、溝型
部9をT字状とする下側ジョイント金具7Aは、直線状
の基礎4に間仕切り用の基礎4が連結された部分に使用
される。溝型部を十字状とする下側ジョイント金具は、
図示しないが、交差する基礎に固定される。
【0036】これ等の図に示す下側ジョイント金具7A
は、図4と図5に示す連結構造と同じように、溝型部9
を土台2に連結するので、溝型部9の下面を開口して嵌
入開口9Aとしている。これらの下側ジョイント金具7
Aも、溝型部9に土台2を嵌入し、ボルトとアンカーボ
ルト13を介して土台2と基礎4に固定される。溝型部
9の上面の中央部には、角筒状の角筒部8を垂直に固定
している。この角筒部8に柱1の下端を挿入し、柱の下
端に設けた下端ホゾ5Aを土台2に設けたホゾ穴6に嵌
入した後、止材14であるボルトで柱1を角筒部8に固
定する。
は、図4と図5に示す連結構造と同じように、溝型部9
を土台2に連結するので、溝型部9の下面を開口して嵌
入開口9Aとしている。これらの下側ジョイント金具7
Aも、溝型部9に土台2を嵌入し、ボルトとアンカーボ
ルト13を介して土台2と基礎4に固定される。溝型部
9の上面の中央部には、角筒状の角筒部8を垂直に固定
している。この角筒部8に柱1の下端を挿入し、柱の下
端に設けた下端ホゾ5Aを土台2に設けたホゾ穴6に嵌
入した後、止材14であるボルトで柱1を角筒部8に固
定する。
【0037】図4ないし図9に示す下側ジョイント金具
7Aは、上下を反転して使用して、柱1を、桁3Aや梁
3B等の水平構造材3を連結する上側ジョイント金具7
Bに使用できる。図10と図11の上側ジョイント金具
7Bは、図4に示す下側ジョイント金具7Aを上下反対
にして使用して、柱1の上端に桁3Aを連結する。上下
を反転して使用して、桁3A等の水平構造材3に連結さ
れる上側ジョイント金具7Bは、溝型部9の上面を開口
して嵌入開口9Aとする。溝型部9は、桁3Aや梁3B
を上から落し込んで溝型部9に嵌入する。このように、
上下を反転して多用途に使用できるジョイント金具7
は、同じものを使用して、土台2、桁3A、梁3B等の
水平構造材3を柱1に連結できる。したがって、同一の
構造のものを多量に生産して、製造コストを低減できる
特長がある。
7Aは、上下を反転して使用して、柱1を、桁3Aや梁
3B等の水平構造材3を連結する上側ジョイント金具7
Bに使用できる。図10と図11の上側ジョイント金具
7Bは、図4に示す下側ジョイント金具7Aを上下反対
にして使用して、柱1の上端に桁3Aを連結する。上下
を反転して使用して、桁3A等の水平構造材3に連結さ
れる上側ジョイント金具7Bは、溝型部9の上面を開口
して嵌入開口9Aとする。溝型部9は、桁3Aや梁3B
を上から落し込んで溝型部9に嵌入する。このように、
上下を反転して多用途に使用できるジョイント金具7
は、同じものを使用して、土台2、桁3A、梁3B等の
水平構造材3を柱1に連結できる。したがって、同一の
構造のものを多量に生産して、製造コストを低減できる
特長がある。
【0038】1階と2階の同じ位置に設けているくだ柱
に、図12と図13に示すように、梁3B等の水平構造
材3を連結するジョイント金具7にも、前述の下側ジョ
イント金具7Aや上側ジョイント金具7Bと同じものが
使用できる。ただし、このくだ柱は、梁3Bを境界とし
て、1階の柱1と2階の柱1に別々の柱1を使用してい
る。これ等の図に示す連結構造は、1階の柱1の上端を
上側ジョイント金具7Bで梁3Bに連結すると共に、上
端ホゾ5Bを梁3Bの下面に設けたホゾ穴6に嵌入して
連結し、2階の柱1の下端を下側ジョイント金具7Aで
梁3Bに連結すると共に、下端ホゾ5Aを梁3Bの上面
に設けたホゾ穴6に嵌入して連結している。
に、図12と図13に示すように、梁3B等の水平構造
材3を連結するジョイント金具7にも、前述の下側ジョ
イント金具7Aや上側ジョイント金具7Bと同じものが
使用できる。ただし、このくだ柱は、梁3Bを境界とし
て、1階の柱1と2階の柱1に別々の柱1を使用してい
る。これ等の図に示す連結構造は、1階の柱1の上端を
上側ジョイント金具7Bで梁3Bに連結すると共に、上
端ホゾ5Bを梁3Bの下面に設けたホゾ穴6に嵌入して
連結し、2階の柱1の下端を下側ジョイント金具7Aで
梁3Bに連結すると共に、下端ホゾ5Aを梁3Bの上面
に設けたホゾ穴6に嵌入して連結している。
【0039】くだ柱の中間に、図14に示すように、L
字状に桁3Aや梁3B等の水平構造材3を連結する場合
も、図6に示す下側ジョイント金具7Aが使用できる。
この下側ジョイント金具7Aは、上下反転して上側ジョ
イント金具7Bに使用できる。1階の柱1の上端は、こ
の下側ジョイント金具7Aを上下反転して上側ジョイン
ト金具7Bとして使用して水平構造材3に連結される。
2階の柱1の下端は下側ジョイント金具7Aで水平構造
材3に連結できる。この連結構造も、1階の柱1の上端
を上側ジョイント金具7Bで水平構造材3に連結すると
共に、上端ホゾ5Bを水平構造材3の下面に設けたホゾ
穴6に嵌入して連結し、2階の柱1の下端を下側ジョイ
ント金具7Aで水平構造材3に連結すると共に、下端ホ
ゾ5Aを水平構造材3の上面に設けたホゾ穴6に嵌入し
て連結する。さらに、L字状に連結される桁や梁等の水
平構造材3も、図示しないが、ホゾとホゾ穴を介して連
結される。このように、ホゾとホゾ穴を介して連結され
る水平構造材3は、断面欠損により部材が細くなって強
度が弱くなる。したがって、この部分をジョイント金具
7で補強することによって断面欠損による強度低下を補
うことができる。
字状に桁3Aや梁3B等の水平構造材3を連結する場合
も、図6に示す下側ジョイント金具7Aが使用できる。
この下側ジョイント金具7Aは、上下反転して上側ジョ
イント金具7Bに使用できる。1階の柱1の上端は、こ
の下側ジョイント金具7Aを上下反転して上側ジョイン
ト金具7Bとして使用して水平構造材3に連結される。
2階の柱1の下端は下側ジョイント金具7Aで水平構造
材3に連結できる。この連結構造も、1階の柱1の上端
を上側ジョイント金具7Bで水平構造材3に連結すると
共に、上端ホゾ5Bを水平構造材3の下面に設けたホゾ
穴6に嵌入して連結し、2階の柱1の下端を下側ジョイ
ント金具7Aで水平構造材3に連結すると共に、下端ホ
ゾ5Aを水平構造材3の上面に設けたホゾ穴6に嵌入し
て連結する。さらに、L字状に連結される桁や梁等の水
平構造材3も、図示しないが、ホゾとホゾ穴を介して連
結される。このように、ホゾとホゾ穴を介して連結され
る水平構造材3は、断面欠損により部材が細くなって強
度が弱くなる。したがって、この部分をジョイント金具
7で補強することによって断面欠損による強度低下を補
うことができる。
【0040】さらに、図8に示す下側ジョイント金具7
Aも、図15に示すように、梁3Bと桁3AをT字状に
連結している水平構造材3にくだ柱を連結することがで
きる。この下側ジョイント金具7Aは、2階の柱1の下
端を水平構造材3に連結すると共に、上下反転して使用
する上側ジョイント金具7Bで1階の柱1の上端を水平
構造材3に連結する。さらに、この連結構造も、1階の
柱1の上端ホゾ5Bを水平構造材3の下面に設けたホゾ
穴6に嵌入して連結すると共に、2階の柱1の下端ホゾ
5Aを水平構造材3の上面に設けたホゾ穴6に嵌入して
くだ柱と水平構造材3を連結する。さらに、T字状に連
結される梁3Bも、図示しないが、ホゾとホゾ穴を介し
て桁3Aに連結される。このように、ホゾとホゾ穴を介
して連結される水平構造材3は、断面欠損により部材が
細くなって強度が弱くなる。したがって、この部分をジ
ョイント金具7で補強することによって断面欠損による
強度低下を補うことができる。
Aも、図15に示すように、梁3Bと桁3AをT字状に
連結している水平構造材3にくだ柱を連結することがで
きる。この下側ジョイント金具7Aは、2階の柱1の下
端を水平構造材3に連結すると共に、上下反転して使用
する上側ジョイント金具7Bで1階の柱1の上端を水平
構造材3に連結する。さらに、この連結構造も、1階の
柱1の上端ホゾ5Bを水平構造材3の下面に設けたホゾ
穴6に嵌入して連結すると共に、2階の柱1の下端ホゾ
5Aを水平構造材3の上面に設けたホゾ穴6に嵌入して
くだ柱と水平構造材3を連結する。さらに、T字状に連
結される梁3Bも、図示しないが、ホゾとホゾ穴を介し
て桁3Aに連結される。このように、ホゾとホゾ穴を介
して連結される水平構造材3は、断面欠損により部材が
細くなって強度が弱くなる。したがって、この部分をジ
ョイント金具7で補強することによって断面欠損による
強度低下を補うことができる。
【0041】以上のように、くだ柱の中間に水平構造材
3を連結する構造は、ホゾ5とホゾ穴6を介して正確に
位置決めしながら連結できることに加えて、ジョイント
金具7で連結部を補強できるので、通し柱が使用できな
い箇所であっても、通し柱以上の強度を得ることができ
る特長がある。
3を連結する構造は、ホゾ5とホゾ穴6を介して正確に
位置決めしながら連結できることに加えて、ジョイント
金具7で連結部を補強できるので、通し柱が使用できな
い箇所であっても、通し柱以上の強度を得ることができ
る特長がある。
【0042】さらに、図示しないが、1階と2階の通し
柱に、桁や梁等の水平構造材を連結するジョイント金具
にも、前述の下側ジョイント金具や上側ジョイント金具
と同じものが使用できる。通し柱は、1階と2階の中間
であって、桁や梁等の水平構造材を連結する箇所の側面
にホゾ穴を設けている。通し柱に連結される桁や梁等の
水平構造材は、先端にホゾを設けている。桁や梁等の水
平構造材は、ホゾをホゾ穴に嵌入して通し柱に連結され
る。この連結構造は、ホゾとホゾ穴を介して、通し柱と
水平構造材とを正確な位置に連結できる。ただ、ホゾと
ホゾ穴を介して連結される通し柱と水平構造材は、断面
の欠損により強度が弱くなる。このため、この連結部分
にジョイント金具を連結して、連結部分を補強する。こ
のようにして通し柱に水平構造材を連結する構造は、ホ
ゾとホゾ穴を介して正確に位置決めしながら連結できる
と共に、ジョイント金具で連結部を補強しながら連結で
きる特長がある。
柱に、桁や梁等の水平構造材を連結するジョイント金具
にも、前述の下側ジョイント金具や上側ジョイント金具
と同じものが使用できる。通し柱は、1階と2階の中間
であって、桁や梁等の水平構造材を連結する箇所の側面
にホゾ穴を設けている。通し柱に連結される桁や梁等の
水平構造材は、先端にホゾを設けている。桁や梁等の水
平構造材は、ホゾをホゾ穴に嵌入して通し柱に連結され
る。この連結構造は、ホゾとホゾ穴を介して、通し柱と
水平構造材とを正確な位置に連結できる。ただ、ホゾと
ホゾ穴を介して連結される通し柱と水平構造材は、断面
の欠損により強度が弱くなる。このため、この連結部分
にジョイント金具を連結して、連結部分を補強する。こ
のようにして通し柱に水平構造材を連結する構造は、ホ
ゾとホゾ穴を介して正確に位置決めしながら連結できる
と共に、ジョイント金具で連結部を補強しながら連結で
きる特長がある。
【0043】通し柱と水平構造材の連結部を補強するジ
ョイント金具は、通し柱を角筒部に貫通させると共に、
図13ないし図15と同様に、桁や梁等の水平構造材を
溝型部に連結して連結部を補強することができる。た
だ、図示しないが、ジョイント金具は、角筒部に水平構
造材を入れると共に、溝型部を通し柱に連結して連結部
を補強することもできる。
ョイント金具は、通し柱を角筒部に貫通させると共に、
図13ないし図15と同様に、桁や梁等の水平構造材を
溝型部に連結して連結部を補強することができる。た
だ、図示しないが、ジョイント金具は、角筒部に水平構
造材を入れると共に、溝型部を通し柱に連結して連結部
を補強することもできる。
【0044】溝型部9と角筒部8は、側面の対向する位
置に止孔11を設けている。止孔は図8に示すようにス
リット孔17にすることもできる。スリット孔17を有
するジョイント金具7は、土台2や水平構造材3とジョ
イント金具7の微妙なズレを微調節ができる特長があ
る。特に、下側ジョイント金具7Aをアンカーボルト1
3と連結するときには、このスリット孔17が有効であ
る。アンカーボルト13は、基礎4に埋め込まれて固定
されるため、その位置が多少ズレる可能性があるからで
ある。このような場合、この図に示すようなスリット孔
17を有するジョイント金具7は、このズレに対して調
節ができ、正確な位置に固定できる特長がある。
置に止孔11を設けている。止孔は図8に示すようにス
リット孔17にすることもできる。スリット孔17を有
するジョイント金具7は、土台2や水平構造材3とジョ
イント金具7の微妙なズレを微調節ができる特長があ
る。特に、下側ジョイント金具7Aをアンカーボルト1
3と連結するときには、このスリット孔17が有効であ
る。アンカーボルト13は、基礎4に埋め込まれて固定
されるため、その位置が多少ズレる可能性があるからで
ある。このような場合、この図に示すようなスリット孔
17を有するジョイント金具7は、このズレに対して調
節ができ、正確な位置に固定できる特長がある。
【0045】さらに、図4ないし図15に示すジョイン
ト金具7は、角筒部8と溝型部9の側面に連結プレート
10を備える。これらの図に示すジョイント金具7の連
結プレート10は、角筒部8または溝型部9の側面を延
長して一体的に成形した板状のものである。いいかえる
と、連結プレート10を構成している1枚の金属板は、
角筒部8の1面と溝型部9の片側の側面を構成してい
る。連結プレート10は、そのほぼ中央部に、筋かい1
2を連結する連結孔10Aを開口している。図に示すジ
ョイント金具7は、連結プレート10にひとつの連結孔
10Aを設けているが、連結孔10Aは複数個設けるこ
ともできる。連結プレート10は、連結孔10Aにボル
ト等の止材18を挿入して筋かい12を連結する。連結
プレート10を介してジョイント金具7に固定される筋
かい12は、図1と図2に示すように、対角線状に隣接
する柱1の上下に連結される。
ト金具7は、角筒部8と溝型部9の側面に連結プレート
10を備える。これらの図に示すジョイント金具7の連
結プレート10は、角筒部8または溝型部9の側面を延
長して一体的に成形した板状のものである。いいかえる
と、連結プレート10を構成している1枚の金属板は、
角筒部8の1面と溝型部9の片側の側面を構成してい
る。連結プレート10は、そのほぼ中央部に、筋かい1
2を連結する連結孔10Aを開口している。図に示すジ
ョイント金具7は、連結プレート10にひとつの連結孔
10Aを設けているが、連結孔10Aは複数個設けるこ
ともできる。連結プレート10は、連結孔10Aにボル
ト等の止材18を挿入して筋かい12を連結する。連結
プレート10を介してジョイント金具7に固定される筋
かい12は、図1と図2に示すように、対角線状に隣接
する柱1の上下に連結される。
【0046】以上のように、ジョイント金具7に筋かい
12を連結する構造は、従来のように、釘やかすがいで
筋かい12を連結する構造に比べて、引張り力に対する
耐力が相当に大きくなる。釘やかすがいで連結される筋
かいは、強い引張力が作用すると、釘やかすがいが変形
し、あるいは、これ等を打ち込んだ部分で木材が破損す
るので、強固に連結するのが難しい。溝型部9と角筒部
8の連結部に、連結プレート10を設けたジョイント金
具7は、ボルト等の止材18を介して強固に筋かい12
を連結できる。それは、太いボルトが筋かい12を貫通
し、さらに、このボルトが強固に連結プレート10に連
結されるからである。
12を連結する構造は、従来のように、釘やかすがいで
筋かい12を連結する構造に比べて、引張り力に対する
耐力が相当に大きくなる。釘やかすがいで連結される筋
かいは、強い引張力が作用すると、釘やかすがいが変形
し、あるいは、これ等を打ち込んだ部分で木材が破損す
るので、強固に連結するのが難しい。溝型部9と角筒部
8の連結部に、連結プレート10を設けたジョイント金
具7は、ボルト等の止材18を介して強固に筋かい12
を連結できる。それは、太いボルトが筋かい12を貫通
し、さらに、このボルトが強固に連結プレート10に連
結されるからである。
【0047】これらの図に示す連結プレート10は、ジ
ョイント金具7と一体的に成形したものであるが、連結
プレートは、図示しないが、溶接等によりジョイント金
具に溶着することも、あるいは、ボルト止によりジョイ
ント金具に固定することもできる。さらに、連結プレー
トは、溝型部と角筒部の一方に連結することもできる。
筋かい12は、構造耐久上重要であるが、場所によって
は取り付けないこともある。このような場合、ジョイン
ト金具7に取り付け可能な連結プレートは、工場あるい
は現場で、筋かい12を取り付ける箇所にのみ取り付け
て使用できる特長がある。
ョイント金具7と一体的に成形したものであるが、連結
プレートは、図示しないが、溶接等によりジョイント金
具に溶着することも、あるいは、ボルト止によりジョイ
ント金具に固定することもできる。さらに、連結プレー
トは、溝型部と角筒部の一方に連結することもできる。
筋かい12は、構造耐久上重要であるが、場所によって
は取り付けないこともある。このような場合、ジョイン
ト金具7に取り付け可能な連結プレートは、工場あるい
は現場で、筋かい12を取り付ける箇所にのみ取り付け
て使用できる特長がある。
【0048】さらに、ジョイント金具7は、図10に示
すように、角筒部8、溝型部9、および、連結プレート
10の各部材に、仮止釘孔16を設けることもできる。
仮止釘孔16を有するこれらの部材は、仮止釘孔16か
ら柱1や土台2や水平構造材3に向かって釘を打ち込
み、より強固に固定できる。また、仮止釘孔16を有す
るジョイント金具7は、施工するときに、この仮止釘孔
16に釘を打ち込んで、構造材を仮止めすることができ
る。仮止めできるジョイント金具7は、より正確な位置
に配置できると同時に、作業を迅速にできる特長があ
る。
すように、角筒部8、溝型部9、および、連結プレート
10の各部材に、仮止釘孔16を設けることもできる。
仮止釘孔16を有するこれらの部材は、仮止釘孔16か
ら柱1や土台2や水平構造材3に向かって釘を打ち込
み、より強固に固定できる。また、仮止釘孔16を有す
るジョイント金具7は、施工するときに、この仮止釘孔
16に釘を打ち込んで、構造材を仮止めすることができ
る。仮止めできるジョイント金具7は、より正確な位置
に配置できると同時に、作業を迅速にできる特長があ
る。
【0049】上記に示す建物は、以下のようにして施工
される。 [ホゾ加工工程]柱1の下端に下端ホゾ5Aを、上端に
上端ホゾ5Bを加工する。ホゾ5は、水平構造材3の縦
方向に細長い形状に加工される。 [ホゾ穴加工工程]柱1の下端ホゾ5Aを連結するホゾ
穴6を土台2に加工し、上端ホゾ5Bを連結するホゾ穴
6を水平構造材3に加工して設ける。土台2と水平構造
材3は、建物に固定される前に加工される。ホゾ穴6を
加工した土台2が基礎4に固定され、ホゾ穴6を加工し
た水平構造材3が柱1に連結される。 [柱立て工程]下側ジョイント金具7Aを土台2に装着
する。下側ジョイント金具7Aは、溝型部9に土台2を
嵌入して装着される。下側ジョイント金具7Aは、土台
2に正確に位置決めする必要はない。土台2に連結され
る柱1で正確に位置決めされるからである。土台2に装
着している下側ジョイント金具7Aの角筒部8に柱1の
下端部を挿通し、柱1の下端に設けている下端ホゾ5A
を土台2のホゾ穴6に連結して柱1を土台2に連結す
る。 [柱連結工程]土台2に垂直に連結している柱1の上端
に、上側ジョイント金具7Bの角筒部8を案内する。す
なわち、上側ジョイント金具7Bの角筒部8に柱1の上
端を挿入する。その後、角筒部8に挿入している柱1の
上端の上端ホゾ5Bを水平構造材3のホゾ穴6に連結し
て柱1の上端に水平構造材3を連結する。この状態で、
上側ジョイント金具7Bの仮止釘孔16に釘を打ち込ん
で、あるいは、角筒部8の止孔11から柱1の上端部の
貫通孔15に止材14を挿通して仮止めし、上側ジョイ
ント金具7Bが柱1に沿って落下しないようにする。た
だ、上側ジョイント金具7Bは、柱1の上端に水平構造
材3を連結する前に、柱1に仮止めすることもできる。 [修正工程]柱1を土台2と水平構造材3に連結した状
態で柱1の垂直を修正する。柱1の垂直修正は、仮止め
筋かいの連結位置を変更して調整する。このとき、下側
ジョイント金具7Aは、柱1の下端を土台2に仮に連結
している。上側ジョイント金具7Bは、仮止めされた柱
1の上端を水平構造材3に仮止めしている。 [固定工程]柱1の垂直を修正した後、下側ジョイント
金具7Aと上側ジョイント金具7Bを柱1と土台2と水
平構造材3にボルトで固定して、修正した状態で柱1と
土台2と水平構造材3とをしっかりと固定する。この工
程において、上側ジョイント金具7Bと下側ジョイント
金具7Aに設けている連結プレート10に筋かい12を
ボルトで固定する。
される。 [ホゾ加工工程]柱1の下端に下端ホゾ5Aを、上端に
上端ホゾ5Bを加工する。ホゾ5は、水平構造材3の縦
方向に細長い形状に加工される。 [ホゾ穴加工工程]柱1の下端ホゾ5Aを連結するホゾ
穴6を土台2に加工し、上端ホゾ5Bを連結するホゾ穴
6を水平構造材3に加工して設ける。土台2と水平構造
材3は、建物に固定される前に加工される。ホゾ穴6を
加工した土台2が基礎4に固定され、ホゾ穴6を加工し
た水平構造材3が柱1に連結される。 [柱立て工程]下側ジョイント金具7Aを土台2に装着
する。下側ジョイント金具7Aは、溝型部9に土台2を
嵌入して装着される。下側ジョイント金具7Aは、土台
2に正確に位置決めする必要はない。土台2に連結され
る柱1で正確に位置決めされるからである。土台2に装
着している下側ジョイント金具7Aの角筒部8に柱1の
下端部を挿通し、柱1の下端に設けている下端ホゾ5A
を土台2のホゾ穴6に連結して柱1を土台2に連結す
る。 [柱連結工程]土台2に垂直に連結している柱1の上端
に、上側ジョイント金具7Bの角筒部8を案内する。す
なわち、上側ジョイント金具7Bの角筒部8に柱1の上
端を挿入する。その後、角筒部8に挿入している柱1の
上端の上端ホゾ5Bを水平構造材3のホゾ穴6に連結し
て柱1の上端に水平構造材3を連結する。この状態で、
上側ジョイント金具7Bの仮止釘孔16に釘を打ち込ん
で、あるいは、角筒部8の止孔11から柱1の上端部の
貫通孔15に止材14を挿通して仮止めし、上側ジョイ
ント金具7Bが柱1に沿って落下しないようにする。た
だ、上側ジョイント金具7Bは、柱1の上端に水平構造
材3を連結する前に、柱1に仮止めすることもできる。 [修正工程]柱1を土台2と水平構造材3に連結した状
態で柱1の垂直を修正する。柱1の垂直修正は、仮止め
筋かいの連結位置を変更して調整する。このとき、下側
ジョイント金具7Aは、柱1の下端を土台2に仮に連結
している。上側ジョイント金具7Bは、仮止めされた柱
1の上端を水平構造材3に仮止めしている。 [固定工程]柱1の垂直を修正した後、下側ジョイント
金具7Aと上側ジョイント金具7Bを柱1と土台2と水
平構造材3にボルトで固定して、修正した状態で柱1と
土台2と水平構造材3とをしっかりと固定する。この工
程において、上側ジョイント金具7Bと下側ジョイント
金具7Aに設けている連結プレート10に筋かい12を
ボルトで固定する。
【0050】2階の柱1は、1階の柱1と同じようにし
て施工される。ただ、2階の柱1は下端を土台2に連結
するのではなくて、梁3Bや桁3A等の水平構造材3に
連結する。2階の柱1の下端は、1階の柱1の下端を土
台2に連結するのと同様にして水平構造材3に連結でき
る。
て施工される。ただ、2階の柱1は下端を土台2に連結
するのではなくて、梁3Bや桁3A等の水平構造材3に
連結する。2階の柱1の下端は、1階の柱1の下端を土
台2に連結するのと同様にして水平構造材3に連結でき
る。
【0051】下側ジョイント金具7Aと上側ジョイント
金具7Bで、土台2と水平構造材3に柱1を連結する建
物は、必ずしも全ての柱1を下側ジョイント金具7Aと
上側ジョイント金具7Bで土台2と水平構造材3に連結
する必要はない。建物は、隅部に位置する柱1と、この
柱1に隣接する柱1とを、下側ジョイント金具7Aと上
側ジョイント金具7Bで土台2と水平構造材3とに連結
して強靭な構造にできる。さらに、隅部とその他の必要
な柱1を下側ジョイント金具7Aと上側ジョイント金具
7Bで土台2と水平構造材3に連結して、より強靭な建
物にできる。さらに、下側ジョイント金具7Aと上側ジ
ョイント金具7Bの連結プレート10に、筋かい12を
ボルトで固定してより強靭な建物にできる。筋かい12
は、隅部とこれに隣接する柱1との間に連結して強靭な
建物にできる。
金具7Bで、土台2と水平構造材3に柱1を連結する建
物は、必ずしも全ての柱1を下側ジョイント金具7Aと
上側ジョイント金具7Bで土台2と水平構造材3に連結
する必要はない。建物は、隅部に位置する柱1と、この
柱1に隣接する柱1とを、下側ジョイント金具7Aと上
側ジョイント金具7Bで土台2と水平構造材3とに連結
して強靭な構造にできる。さらに、隅部とその他の必要
な柱1を下側ジョイント金具7Aと上側ジョイント金具
7Bで土台2と水平構造材3に連結して、より強靭な建
物にできる。さらに、下側ジョイント金具7Aと上側ジ
ョイント金具7Bの連結プレート10に、筋かい12を
ボルトで固定してより強靭な建物にできる。筋かい12
は、隅部とこれに隣接する柱1との間に連結して強靭な
建物にできる。
【0052】
【発明の効果】本発明の建物と施工方法は、極めて簡単
に柱を土台や水平構造材の定位置に連結して建前を簡単
し、しかも、柱の位置がずれるのを有効に防止しながら
修正でき、さらにまた、柱を土台や水平構造材に強固に
固定して、経時的に柱の垂直が狂うのを有効に防止し
て、しかも耐振性を相当に強靭にできる優れた特長があ
る。それは、本発明の建物と施工方法が、柱の上下端を
ジョイント金具を介して土台と水平構造材に連結すると
共に、柱の上下端に設けたホゾを土台と水平構造材に設
けたホゾ穴に嵌入して柱を土台と水平構造材に連結して
いるからである。このように、ジョイント金具に加え
て、ホゾとホゾ穴を介して柱を土台と水平構造材に連結
する構造は、簡単かつ正確に柱を定位置に連結できるの
で、建前を簡単にできると共に、柱の垂直を修正すると
きには、柱の位置がずれるのを有効に阻止できる。しか
も、建前した後、柱を正確に垂直に修正した状態で、ジ
ョイント金具で確実に固定できるので、理想的な状態で
柱を垂直姿勢に固定して、長期間にわたって垂直が狂う
のを防止できる。さらに、ジョイント金具を介して柱を
土台と水平構造材に強固に連結できるので、連結部分の
強度を相当に強くして、木造建物の耐振性を強靭にでき
る。
に柱を土台や水平構造材の定位置に連結して建前を簡単
し、しかも、柱の位置がずれるのを有効に防止しながら
修正でき、さらにまた、柱を土台や水平構造材に強固に
固定して、経時的に柱の垂直が狂うのを有効に防止し
て、しかも耐振性を相当に強靭にできる優れた特長があ
る。それは、本発明の建物と施工方法が、柱の上下端を
ジョイント金具を介して土台と水平構造材に連結すると
共に、柱の上下端に設けたホゾを土台と水平構造材に設
けたホゾ穴に嵌入して柱を土台と水平構造材に連結して
いるからである。このように、ジョイント金具に加え
て、ホゾとホゾ穴を介して柱を土台と水平構造材に連結
する構造は、簡単かつ正確に柱を定位置に連結できるの
で、建前を簡単にできると共に、柱の垂直を修正すると
きには、柱の位置がずれるのを有効に阻止できる。しか
も、建前した後、柱を正確に垂直に修正した状態で、ジ
ョイント金具で確実に固定できるので、理想的な状態で
柱を垂直姿勢に固定して、長期間にわたって垂直が狂う
のを防止できる。さらに、ジョイント金具を介して柱を
土台と水平構造材に強固に連結できるので、連結部分の
強度を相当に強くして、木造建物の耐振性を強靭にでき
る。
【図1】本発明の一実施例にかかる建物の壁構造を示す
斜視図
斜視図
【図2】本発明の他の実施例にかかる建物の壁構造を示
す斜視図
す斜視図
【図3】図2に示す建物の壁構造の断面図
【図4】直線状の土台と柱の連結構造を示す分解斜視図
【図5】図4に示す土台と柱の連結構造を示す斜視図
【図6】L字状の土台と柱の連結構造を示す分解斜視図
【図7】図6に示す土台と柱の連結構造を示す斜視図
【図8】T字状の土台と柱の連結構造を示す分解斜視図
【図9】図8に示す土台と柱の連結構造を示す斜視図
【図10】水平構造材と柱の連結構造を示す分解斜視図
【図11】図10に示す水平構造材と柱の連結構造を示
す斜視図
す斜視図
【図12】くだ柱と水平構造材の連結構造を示す分解斜
視図
視図
【図13】図12に示すくだ柱と水平構造材の連結構造
を示す斜視図
を示す斜視図
【図14】くだ柱とL字状の水平構造材の連結構造を示
す斜視図
す斜視図
【図15】くだ柱とT字状の水平構造材の連結構造を示
す斜視図
す斜視図
1…柱
2…土台
3…水平構造材 3A…桁
3B…梁
4…基礎
5…ホゾ 5A…下端ホゾ
5B…上端ホゾ
6…ホゾ穴
7…ジョイント金具 7A…下側ジョイント金具
7B…上側ジョイント金具
8…角筒部
9…溝型部 9A…嵌入開口
10…連結プレート 10A…連結孔
11…止孔
12…筋かい
13…アンカーボルト
14…止材
15…貫通孔
16…仮止釘孔
17…スリット孔
18…止材
Claims (10)
- 【請求項1】 基礎(4)の上に固定している土台(2)に下
側ジョイント金具(7A)を介して柱(1)の下端を連結して
おり、この柱(1)の上端を上側ジョイント金具(7B)を介
して水平構造材(3)に連結している建物において、 下側ジョイント金具(7A)は、土台(2)を嵌入できる下方
開口の溝型部(9)と、この溝型部(9)の上面に垂直に固定
されて柱(1)の下端部を挿入する角筒部(8)とを備え、 上側ジョイント金具(7B)は、水平構造材(3)を嵌入でき
る上方開口の溝型部(9)と、この溝型部(9)の下面に垂直
に固定されて柱(1)の上端部を挿入する角筒部(8)とを備
え、 上側ジョイント金具(7B)と下側ジョイント金具(7A)の角
筒部(8)は、柱(1)を固定する止材(14)を貫通させる止孔
(11)を対向する位置に開口すると共に、溝型部(9)には
両側の対向する位置に止材(14)を貫通する止孔(11)を開
口しており、 さらに、下側ジョイント金具(7A)で土台(2)に連結され
る柱(1)の下端には下端ホゾ(5A)を有すると共に、土台
(2)はこの下端ホゾ(5A)を嵌入するホゾ穴(6)を有し、 上側ジョイント金具(7B)で水平構造材(3)に連結される
柱(1)の上端には上端ホゾ(5B)を有すると共に、水平構
造材(3)はこの上端ホゾ(5B)を嵌入するホゾ穴(6)を有
し、 柱(1)の上下端が、ホゾ(5)をホゾ穴(6)に入れて、上側
ジョイント金具(7B)と下側ジョイント金具(7A)を介して
水平構造材(3)と土台(2)に連結してなることを特徴とす
る建物。 - 【請求項2】 上側ジョイント金具(7B)と下側ジョイン
ト金具(7A)が、筋かい(12)を連結する連結プレート(10)
を有し、連結プレート(10)を構成している1枚の金属板
が、角筒部(8)の1面と溝型部(9)の片側の側面を構成す
る請求項1に記載される建物。 - 【請求項3】 建物の隅部に位置する柱(1)と、この柱
(1)に隣接する柱(1)とが、連結プレート(10)を有する下
側ジョイント金具(7A)及び上側ジョイント金具(7B)を介
して土台(2)と水平構造材(3)に連結され、隅部に位置す
る柱(1)とこれに隣接する柱(1)との間に筋かい(12)を連
結している請求項2に記載される建物。 - 【請求項4】 上側ジョイント金具(7B)の角筒部(8)
に、上側ジョイント金具(7B)を柱(1)に仮止めする仮止
釘孔(16)を設けている請求項1に記載される建物。 - 【請求項5】 2階建ての建物であって、1階の柱(1)
は下端を下側ジョイント金具(7A)を介して土台(2)に連
結し、上端を上側ジョイント金具(7B)を介して1階と2
階の間の水平構造材(3)に連結しており、さらに2階の
柱(1)は下端を下側ジョイント金具(7A)を介して1階と
2階の間の水平構造材(3)に連結し、上端を上側ジョイ
ント金具(7B)を介して水平構造材(3)に連結しており、
柱(1)の上下両端には上端ホゾ(5B)と下端ホゾ(5A)とを
設けて、土台(2)と水平構造材(3)に設けているホゾ穴
(6)に嵌入している請求項1に記載される建物。 - 【請求項6】 柱(1)の下端と上端に下端ホゾ(5A)と上
端ホゾ(5B)を加工するホゾ加工工程と、この柱(1)の下
端ホゾ(5A)を連結するホゾ穴(6)を土台(2)に、上端ホゾ
(5B)を連結するホゾ穴(6)を水平構造材(3)に設けるホゾ
穴加工工程と、土台(2)を嵌入できる下方開口の溝型部
(9)の上面に角筒部(8)を垂直に固定している下側ジョイ
ント金具(7A)を土台(2)に装着すると共に、この下側ジ
ョイント金具(7A)の角筒部(8)に柱(1)の下端部を挿通し
て、柱(1)の下端に設けている下端ホゾ(5A)を土台(2)の
ホゾ穴(6)に連結して柱(1)を土台(2)に連結する柱立て
工程と、水平構造材(3)を嵌入できる上方開口の溝型部
(9)の下面に角筒部(8)を垂直に固定している上側ジョイ
ント金具(7B)の角筒部(8)に柱(1)の上端部を挿入すると
共に、柱(1)の上端に設けている上端ホゾ(5B)を水平構
造材(3)のホゾ穴(6)に連結して柱(1)を水平構造材(3)に
連結する柱連結工程と、柱(1)を土台(2)と水平構造材
(3)に連結した状態で柱(1)の垂直を修正する修正工程
と、柱(1)の垂直を修正した後、下側ジョイント金具(7
A)と上側ジョイント金具(7B)を柱(1)と土台(2)と水平構
造材(3)に止材(14)で固定する固定工程とからなる建物
の施工方法。 - 【請求項7】 柱連結工程において、上側ジョイント金
具(7B)の角筒部(8)を貫通する釘で、上側ジョイント金
具(7B)を柱(1)の上端部に仮止めする請求項6に記載さ
れる建物の施工方法。 - 【請求項8】 上側ジョイント金具(7B)と下側ジョイン
ト金具(7A)に、筋かい(12)を連結する連結プレート(10)
を有するものを使用し、固定工程において筋かい(12)を
連結プレート(10)に止材(18)で固定する請求項6に記載
される建物の施工方法。 - 【請求項9】 連結プレート(10)に、1枚の金属板で角
筒部(8)の1面と溝型部(9)の片側の側面を構成するもの
を使用する請求項8に記載される建物の施工方法。 - 【請求項10】 建物の隅部に位置する柱(1)と、この
柱(1)に隣接する柱(1)とを、連結プレート(10)を有する
下側ジョイント金具(7A)及び上側ジョイント金具(7B)を
介して土台(2)と水平構造材(3)に連結し、隅部に位置す
る柱(1)とこれに隣接する柱(1)との間に筋かい(12)を連
結する請求項8に記載される建物の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001315990A JP2003119882A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 建物と建物の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001315990A JP2003119882A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 建物と建物の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003119882A true JP2003119882A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19134072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001315990A Pending JP2003119882A (ja) | 2001-10-12 | 2001-10-12 | 建物と建物の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003119882A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102561527A (zh) * | 2012-02-02 | 2012-07-11 | 罗大威 | 一种钢结构建筑物梁、柱节点接口 |
US8887461B2 (en) | 2013-02-19 | 2014-11-18 | Ctb Midwest, Inc. | Structural tube |
KR102015776B1 (ko) * | 2019-03-11 | 2019-08-30 | 김완근 | 기둥 및 보 도리 결합형 목구조 조인트 유닛 |
-
2001
- 2001-10-12 JP JP2001315990A patent/JP2003119882A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102561527A (zh) * | 2012-02-02 | 2012-07-11 | 罗大威 | 一种钢结构建筑物梁、柱节点接口 |
US8887461B2 (en) | 2013-02-19 | 2014-11-18 | Ctb Midwest, Inc. | Structural tube |
KR102015776B1 (ko) * | 2019-03-11 | 2019-08-30 | 김완근 | 기둥 및 보 도리 결합형 목구조 조인트 유닛 |
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