JP4038086B2 - ブレースユニットの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱間にブレースユニットを取付けるための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から隣合う柱間にブレースを取付けて耐力壁を構成するに当たっては、建築現場で柱、梁を施工して軸組みを形成し、耐力壁を構成しようとする部分における柱間に長尺の棒状をしたブレースを斜めに手で保持した状態で該ブレースの一端部の取付け金具に設けた孔と一方の柱の上端部又は下端部に設けた取付け金具の孔とを位置合わせし、この位置合わせ状態でブレースを保持したままブレースの一端部の取付け金具に設けた孔と柱に設けた取付け金具の孔とにボルトを挿入してナットを螺合し、その後、ブレースの他端部の取付け金具に設けた孔と他方の柱の下端部又は上端部に設けた取付け金具の孔とを位置合わせし、ボルトを挿入してナットを螺合することで1つのブレースを斜めにして取付け、次に、他の1つのブレースを上記とは逆に傾斜するようにして同様にして斜めにして取付け、両ブレースを隣接する柱にたすき掛けに取付けていた。
【0003】
ところが、このような従来例にあっては、長尺の棒状のブレースを1つ1つ別々に斜めに手で支持した状態で位置決めして取付ける作業をしなければならず、施工が面倒であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、現場で柱間にブレースをたすき掛けに取付けるに当たって、2つの長尺のブレースをたすき掛けにした状態で簡単に隣接する柱間に位置決めして取付けることができるブレースユニットの取付け構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るブレースユニットの取付け構造は、上下の横枠1の両端部に連結金具7を固着すると共に、上下の横枠1の両端部間に金属棒2aをターンバックル2bにより伸縮自在に連結して構成した2本のブレース2をたすき掛けに張設して各ブレース2の端部を連結金具7に固着することでブレースユニット3を形成し、連結金具7に載置部8を設け、両端部に連結金具7を設けた上の横枠1を下の横枠1に対して上下対称とし、隣接する柱4の対向面に突出部5を突設し、ブレースユニット3の上の横枠1に設けた連結金具7の載置部8を突出部5に載設すると共に上下の横枠1の両端部の各連結金具7をそれぞれ隣接する柱4に固着具により固着して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、現場で隣合う柱4間にたすき掛けにする2本のブレース2の取付けに当たって、2本のブレース2をたすき掛けして一つのユニットにしたブレースユニット3を隣合う柱4間に配置して上の横枠1の両端部に設けた載置部8を隣接する柱4に設けた突出部5に載置することで、簡単に隣合う柱4間の所定の位置にブレース2をたすきがけに位置決めした状態で仮支持でき、この位置決め仮支持した状態で柱4に2本のブレース2を簡単に取付けることができるものである。また、両端部に連結金具7を設けた上の横枠1を下の横枠1に対して上下対称としてあるので、ブレースユニット3を上下逆にしても位置決め仮支持することができ、ブレースユニット3の取付けに当たって、上下方向が特定されず、施工性が向上するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0008】
図6、図7には本発明のブレースユニット3が示してある。ブレースユニット3は上下の横枠1の両端部に2本のブレース2をたすき掛けに張設して構成してある。実施形態においては、鋼管等により構成された金属製の上下の横枠1の両端部に連結金具7を固着し、たすき掛けにした2本のブレース2の両端部は上下の横枠1の両端部の連結金具7に固着してある。
【0009】
また、上下の横枠1の両端部にたすき掛けする2本のブレース2は図8に示すようなもので、ブレース2は金属棒2aをターンバックル2bに伸縮自在に連結して構成したものであり、2本の金属棒2aのターンバックル2bで連結した方と反対側の端部にはそれぞれ固定板10が固着してある。
【0010】
連結金具7は水平断面コ字状をした縦長のコ字状部7aの上下方向の一端部に横片7bを固着一体化して構成してあり、横片7bの一辺部が横枠1と平行方向で且つ横枠1から離れる方向に僅かに突出している。この突出長さは後述の柱4の側面に固着するプレート9の肉厚と同じ長さとなっている。コ字状部7a内には横枠1の端部が直交する方向から嵌め込んで固着してあり、また、コ字状部7aの横片7bを固着した部分と横枠1を嵌め込み固着した部分との間にブレース2の端部に設けた固定板10を斜めに差し込んで固着してある。上の横枠1の両端部に設けた連結金具7の横片7bと下の横枠1の両端部に設けた連結金具7の横片7bとは上下に対向しており、この横片7bは後述の柱4に設けた突出部5に載置するための載置部8となっている。また、縦長のコ字状部7aの横片7bと反対側の端部は横枠1の嵌め込み固着部分よりも横片7bと反対側に突出しており、この突出部分が柱4と固着するための柱固着部12となっており、柱固着部12に挿入孔13が設けてある。また、各横片7bにはタップ切りをしたりナットを溶接したりしてナット部11’が設けてあって、この部分も柱4と固着するための柱固着部12’となっている。したがって、本実施形態において横片7bは載置部8と柱固着部12’とを兼用している。
【0011】
上記のように両端部にそれぞれ連結金具7を設けた上の横枠1と下の横枠1とは上下対称となっている。
【0012】
上記のように上下の横枠1の両端部に2本のブレース2をたすき掛けに張設したブレースユニット3はあらかじめ工場で組み立て形成して建築現場に運ぶものであり、建築現場においては柱4、梁14を施工して建物の軸組みを形成し、耐力壁を構成しようとする部分における柱4間に上記ブレースユニット3を配置して取付けるようになっている。
【0013】
ここで、耐力壁を構成しようとする部分における隣合う柱4は図9に示すようなもので互いの柱4の対向面の上下にそれぞれ突出部5を突設してある。この突出部5は縦断面U字状をしており、突出部5には挿入孔16が設けてある。また、隣合う柱4の対向面の上の突出部5の上方位置及び下の突出部5の下方位置にはそれぞれプレート9が固着してあり、該プレート9にはタップ切りをしたりナットを溶接したりしてナット部11が設けてある。
【0014】
しかして、耐力壁を構成しようとする部分における隣合う柱4間にブレースユニット3を取付けるに当たっては、まず、図5に示すようにブレースユニット3を隣合う柱4間に配置して上の横枠1の両端部に設けた連結金具7の載置部8となる横片7bを隣合う柱4の対向面の上部に突設した突出部5にそれぞれ載設してブレースユニット3を隣合う柱4間の所定位置に位置決めした状態で保持できる。このようにブレースユニット3の上の横枠1の両端部に設けた連結金具7の載置部8となる横片7bを隣合う柱4の対向面の上部に突設した突出部5にそれぞれ載設すると、下の横枠1の両端部に設けた連結金具7の横片7bが隣合う柱4の対向面の下部に突設した突出部5の下面に当接するものであり、この状態で柱固着具12’となる横片7bのナット部11’が突出部5に設けた挿入孔16に連通すると共に柱固着部12の挿入孔13が柱4に固着したプレート9のナット部11に連通する。
【0015】
このようにブレースユニット3を隣合う柱4間に配置して位置決め保持した状態で、挿入孔16から固着具6を構成するボルトを挿入してナット部11’に螺合すると共に挿入孔13から固着具6を構成するボルトを挿入してナット部11に螺合することで図1、図3、図4に示すようにブレース2をたすき掛けにしたブレースユニット3を隣合う柱4に取付け、耐力壁を構成するものである。
【0016】
この場合、ブレースユニット3は上下の横枠1が上下に対称となっているので、ブレースユニット3を上下逆にして柱4間に配置しても上記と同様にして隣合う柱4に取付けることができるものである。
【0017】
なお、図1は下階の柱4間にブレースユニット3を取付けた例を示し、図1中15は基礎であって、柱4は基礎15上に立設してあるが、上階の柱4間にブレースユニット2を取付けてもよく、この場合には上階の柱4は下階の梁14の上に立設し、該上階の柱4の上端部間に上階の梁14が架設してある。
【0018】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、上下の横枠の両端部に連結金具を固着すると共に、上下の横枠の両端部間に金属棒をターンバックルにより伸縮自在に連結して構成した2本のブレースをたすき掛けに張設して各ブレースの端部を連結金具に固着することでブレースユニットを形成し、連結金具に載置部を設け、両端部に連結金具を設けた上の横枠を下の横枠に対して上下対称とし、隣接する柱の対向面に突出部を突設し、ブレースユニットの上の横枠に設けた連結金具の載置部を突出部に載設すると共に上下の横枠の両端部の各連結金具をそれぞれ隣接する柱に固着具により固着するので、現場で隣合う柱間にたすき掛けにする2本のブレースの取付けに当たって、2本のブレースをたすき掛けして一つのユニットにしたブレースユニットを隣合う柱間に配置して上の横枠の両端部に設けた載置部を隣接する柱に設けた突出部に載置することで、簡単に隣合う柱間の所定の位置にブレースをたすきがけに位置決めした状態で仮支持でき、この位置決め仮支持した状態で柱に2本のブレースを簡単に取付けることができ、従来のように長尺のブレースを1本ずつ斜めに手で支持して位置決めしながらボルトで柱に取付けるものに比べてたすき掛けした2本のブレースを同時に簡単に位置決めして仮保持でき、ボルトによる取付け作業が簡単且つ容易に行えるものである。また、両端部に連結金具を設けた上の横枠を下の横枠に対して上下対称としてあるので、ブレースユニットを上下逆にしても位置決め仮支持することができ、ブレースユニットの取付けに当たって、上下方向が特定されず、したがって現場における施工性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】図1のA部拡大正面図である。
【図4】図1のB部拡大正面図である。
【図5】同上の隣合う柱間にブレースユニットを仮保持して位置決めした状態を示す正面図である。
【図6】同上に用いるブレースユニットの正面図である。
【図7】同上の平面図である。
【図8】同上に用いるブレースを示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図9】(a)は同上に用いる柱の一部切欠した正面図であり、(b)は一部切欠した側面図である。
【符号の説明】
1 横枠
2 ブレース
3 ブレースユニット
4 柱
5 突出部
6 固着具
7 連結金具
8 載置部
Claims (1)
- 上下の横枠の両端部に連結金具を固着すると共に、上下の横枠の両端部間に金属棒をターンバックルにより伸縮自在に連結して構成した2本のブレースをたすき掛けに張設して各ブレースの端部を連結金具に固着することでブレースユニットを形成し、連結金具に載置部を設け、両端部に連結金具を設けた上の横枠を下の横枠に対して上下対称とし、隣接する柱の対向面に突出部を突設し、ブレースユニットの上の横枠に設けた連結金具の載置部を突出部に載設すると共に上下の横枠の両端部の各連結金具をそれぞれ隣接する柱に固着具により固着して成ることを特徴とするブレースユニットの取付け構造。
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