JPH09158362A - 複階層用壁面枠体ユニット及びこのユニットを用いた複階層建造物の壁面施工方法 - Google Patents

複階層用壁面枠体ユニット及びこのユニットを用いた複階層建造物の壁面施工方法

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JPH09158362A
JPH09158362A JP7346688A JP34668895A JPH09158362A JP H09158362 A JPH09158362 A JP H09158362A JP 7346688 A JP7346688 A JP 7346688A JP 34668895 A JP34668895 A JP 34668895A JP H09158362 A JPH09158362 A JP H09158362A
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wall
building
frame
story
unit
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JP7346688A
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Masaki Nakajima
中島正樹
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
Original Assignee
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主として2〜4階層建ての建造物の外壁面並び
に間仕切り壁面に適合する工場生産してなる複階層用壁
面枠体ユニット及びその施工方法を供する。 【解決手段】複階層建造物における壁面を、建造物の縦
方向に対して複数階層分連続した一体的枠体により、建
造物の横方向を適宜分割して突き合わせ状に連結して一
連なりの耐力壁を構築する複階層用壁面枠体ユニットU
であって、壁面枠体ユニットUが、金属製型鋼材により
形成される厚さ寸法tを有する外周枠体2、外周枠体の
枠内であって厚さ寸法t内に設けた縦、横補強梁3、
4、及び剛域機構5とを含む枠組立体1でなり、該剛域
機構が壁面構築施工段階において該ユニットの変形を防
止し、剛性を付与すべく一体的に組み合わされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として複階層
建造物の壁面を構築するための複階層用壁面枠体ユニッ
トに関するものであり、特に、工場生産化、所謂プレフ
ァブ化に対して効果的に適合し得るようになしたもので
あって、建造しようとする建造物の2〜4階層分に相当
する長さを有し、建造物の高さ方向に2〜4階層分一遍
に構築しようとする複階層用壁面枠体ユニットであり、
且つ、当該複階層用壁面枠体ユニットを用いた複階層建
造物壁面の構築施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、建造物の構築に関して、
建造物の各部分を工場等において予め前もって製造準備
しておき、これらの建造物の各部分を施工現場に持ち込
んで、予め設計された建造物を構築施工する組立式建
築、所謂プレファブ (prefabrication) タイプの建築方
式はよく知られているものであって、その需要は目を見
張るものがあり、技術的にも多くの改良開発がなされ、
提供されてきている。
【0003】一方、各種建築物における内外装壁面構築
用の壁面パネル材として、軽量気泡コンクリートパネル
(ALCパネル)、中空押し出し成形セメントパネル等
の壁面パネル材の適用が隆盛をきわめている。前者の軽
量気泡コンクリートパネルは、気泡コンクリート成形体
をオートクレーブ養成処理することによって造られるも
のであり、後者の中空押し出し成形セメントパネルは、
セメントの押し出し成形によって造られるものであっ
て、それぞれ、軽量性、加工容易性並びに適度の強度性
等の点において優れた特性を有しており、それらの特性
の範囲において壁面材として有効に利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、ある程
度複階層の建造物の壁面の構築施工にあたって、上記す
るプレファブ化を適用しようとするものであり、建造物
の高さ方向に2〜4階層分連続した一体的な構造の壁面
構築用枠体ユニットを提供し、付随的に、当該枠体ユニ
ットに対して、その一方の面に、上記する軽量気泡コン
クリートパネル、中空押し出し成形セメントパネル等の
壁面パネル材を組み合わせて取り付け得るようになした
複階層建造物の壁面組立体を提供することにある。
【0005】さらに、この発明では、現地への搬入過
程、複階層建造物の壁面の構築施工段階、並びに複階層
建造物壁面の構築施工後において、当該枠体ユニット
に、捩じれ、ひずみ等が生じないように変形を防止し、
剛性を付与してあり、且つ、建造物壁面の構築施工後に
は、建造物に対する物理的外力に対して隣接の枠体ユニ
ット相互間の追従性の向上を図ってなる複階層用壁面枠
体ユニットを提供することにある。
【0006】さらに、この発明は、隣接する各枠体ユニ
ットを各端面突き合わせ状に組み合わせて施工した際、
各枠体ユニットにおける枠組立体の各突き合わせ連結部
が場合によっては支柱を構成するべく、別途支柱を用い
ることなく建造物における一連なりの耐力壁面を構築施
工し得るようになした複階層用壁面枠体ユニットを提供
することにある。
【0007】さらに、この発明は、工場サイドにおいて
組み立ててなる複階層用壁面枠体ユニットを供すること
によって、建築物における壁面の構築の省力化を図り、
もって工期の短縮化を図り得るように構成した複階層用
壁面枠体ユニットを提供することにある。
【0008】さらにまた、この発明は、当該複階層用壁
面枠体ユニットの一方の面に取り付けられる建築用壁面
パネル体の外周囲端面に成形二重ガスケットを配したも
のを供し、それによって、当該複階層用壁面枠体ユニッ
トを突き合わせて壁面施工した際に、建築用壁面パネル
体の突き合わせ端面間に通水路を形成し得るようになし
た複階層用壁面枠体ユニットを提供することにある。
【0009】さらに、この発明は、当該複階層用壁面枠
体ユニットによる壁面施工に際し、各ユニットの高さ調
節を可能になし、高さ調節後、連結固定し得るようにな
して壁面施工の省力化を図り、作業性の向上を意図する
複階層用壁面枠体ユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、複階層建造物に
対し、該建造物の構築壁面を横方向、あるいは横方向お
よび縦方向に分割して建造物における壁面を構築するた
めの複階層用壁面枠体ユニットであって、前記複階層用
壁面枠体ユニットが、建造物の縦方向に対して複階層分
連続した一体的枠体であり、金属製型鋼材により形成さ
れる厚さ寸法tを有する外周枠体、前記外周枠体の枠内
において厚さ寸法t内に設けられる縦補強梁、横補強
梁、並びに前記外周枠体、縦補強梁および横補強梁のい
ずれかの組み合わせによって区画される矩形域の少なく
とも一つの対角線に沿って設けた剛域機構とを含む枠組
立体でなり、前記複階層用壁面枠体ユニットを横方向
に、あるいは横方向および縦方向に突き合わせ状に連結
して建造物における壁面を構築するものからなる複階層
用壁面枠体ユニットを構成する。
【0011】この発明の複階層用壁面枠体ユニットは、
その金属製枠組立体の一方の面に、軽量気泡コンクリー
トパネル、中空押し出し成形セメントパネル、プレキャ
ストコンクリート成形パネル、石綿セメント珪酸カルシ
ウム成形パネル、石綿セメント成形パネルなどでなる壁
面パネル体を連結して確実に取り付け得るようになって
いる。
【0012】この発明の複階層用壁面枠体ユニットは、
その金属製枠組立体の一方の面に取り付けた建築用壁面
パネル体の外周囲に成形二重ガスケットを取り付けてな
り、前記複階層用壁面枠体ユニットを突き合わせ状態に
組み合わせた際、前記成形二重ガスケットによって前記
ユニット突き合わせ部分に構築壁面に沿って縦方向並び
に横方向にのびる通水路を形成してある。
【0013】さらに、この発明の複階層用壁面枠体ユニ
ットは、その金属製枠組立体の少なくとも外枠が、リッ
プ溝型鋼、C型鋼などの型鋼材でなっていて、長さ方向
に沿ってのびるチャンネル開口が該枠組立体の内方向に
向いて組み立てられているものからなっている。
【0014】さらにまた、この発明の複階層用壁面枠体
ユニットは、その金属製枠組立体の少なくとも外枠が、
リップ溝型鋼、C型鋼などの型鋼材でなっていて、長さ
方向に沿ってのびるチャンネル開口が該枠組立体の外方
向に向いて組み立てられているものからなっている。
【0015】また、この発明の複階層用壁面枠体ユニッ
トは、金属製枠組立体における外周枠体下縁に少なくと
も一対の高さ調節手段および連結固定手段を設けてな
り、前記高さ調節手段が、前記外周枠体下縁から外方に
向けて出没する高さ調節ネジ部材からなり、高さ調節
後、前記連結手段によって、前記ユニットを建造物基礎
あるいは下段側のユニットに対して連結固定し得るよう
に構成されている。
【0016】一方、この発明は、複階層建造物に対し、
該建造物の構築壁面を横方向に分割して建造物における
壁面を構築するものであって、建造物の縦方向に対して
複階層分連続した一体的枠体であり、金属製型鋼材によ
り形成される厚さ寸法tを有する外周枠体、前記外周枠
体の枠内における厚さ寸法t内に設けられる縦補強梁、
横補強梁、並びに前記外周枠体、縦補強梁および横補強
梁のいずれかの組み合わせによって区画される矩形域の
少なくとも一つの対角線に沿って設けた剛域機構とを含
む枠組立体でなる複階層用壁面枠体ユニットを用い、こ
れによって、複階層建造物の壁面を構築する方法であっ
て、建造しようとする建造物の全階層長に見合った複階
層長さの複階層用壁面枠体ユニットを準備する工程と、
前記準備された複階層用壁面枠体ユニットを複階層建造
物のコンクリート基礎に対し、前記枠組立体の外枠を介
して連結固定するとともに、それぞれを左右方向に連結
固定して前記複階層用壁面枠体ユニット自体で複階層建
造物における一連なりの耐力壁を構築する工程と、前記
一連なりの耐力壁に対し、前記各壁面構築ユニットにお
ける金属製枠組立体に床受梁を連結して建造物の床壁を
構築して各耐力壁を固定する工程とを含んでなる複階層
用壁面枠体ユニットを用いた複階層建造物の壁面施工方
法に係るものである。
【0017】さらにまた、別の構成において、この発明
は、複階層建造物に対し、該建造物の構築壁面を横方向
および縦方向に分割して建造物における壁面を構築する
ものであって、建造物の縦方向に対して複階層分連続し
た一体的枠体であり、金属製型鋼材により形成される厚
さ寸法tを有する外周枠体、前記外周枠体の枠内におけ
る厚さ寸法t内に設けられる縦補強梁、横補強梁、並び
に前記外周枠体、縦補強梁および横補強梁のいずれかの
組み合わせによって区画される矩形域の少なくとも一つ
の対角線に沿って設けた剛域機構とを含む枠組立体でな
る複階層用壁面枠体ユニットを用い、これによって、複
階層建造物の壁面を構築する方法であって、建造しよう
とする建造物の階層を縦方向に複階層毎に分割した複階
層長さの複階層用壁面枠体ユニットを準備する工程と、
前記準備された複階層用壁面枠体ユニットを各端面突き
合わせ状に配列し、各複階層用壁面枠体ユニットを建造
物の主要構造体生地に対し連結具を介して固定する工程
とからなる複階層用壁面枠体ユニットを用いた複階層建
造物の壁面施工方法に係るものでもある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明になる複階層の建
造物のための複階層用壁面枠体ユニット及びこれを用い
てなる複階層建造物の施工方法について、図面に示す具
体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。図1は、こ
の発明になる複階層用壁面枠体ユニットの基本的かつ具
体的な実施例を示すものであり、図1Aは、外周枠体2
がリップ溝型鋼の例にあって、リップ溝が内向きに組み
立てられている例を示す概略的正面図であり、図1B
は、リップ溝が外向きに組み立てられている例を示す概
略的な正面図であり、図1Cは、図1Aにおける1C−
1C線に沿って断面で示す概略的な拡大断面図であり、
図1Dは、図1Bにおける1D−1D線に沿って断面で
示す概略的な拡大断面図である。
【0019】一方、図2は、この発明になる複階層用壁
面枠体ユニットUの別の具体的な実施例を示すものであ
り、図2Aは、金属製枠組立体1の一方の面1aに建築
用壁面パネル体11を取り付けた構成例、並びに、この
建築用壁面パネル体11の外周囲端面11eに成形二重
ガスケット51を取り付けた構成例を併せて概略的な斜
視図で示すものである。また、図2Bは、上記図2Aに
示す実施例になる複階層用壁面枠体ユニットUを互いの
端縁に沿って突き合わせた状態を拡大して示す概略的な
断面図である。
【0020】この発明になる複階層の建造物のための複
階層用壁面枠体ユニットUは、基本的には、金属製型鋼
材の組み合わせでなる枠組立体1によって構成される。
前記枠組立体1は、縦方向の寸法L、幅方向の寸法Wお
よび厚さ寸法tでなる長方矩形の外周枠体2と、前記外
周枠体2の枠内であって厚さ寸法t内に設けられた縦方
向にのびる縦補強梁3、横方向にのびる横補強梁4、剛
域機構5との組み合わせでなっている。
【0021】前記枠組立体1における少なくとも前記外
周枠体2は、好ましくはリップ溝型鋼6によって構成さ
れるものである。このリップ溝型鋼6は、比較的幅広い
一対の側壁6a、6b、及び比較的幅狭い一対の側壁6
c、6dの横断面矩形体にあって、そのうちの一側壁6
aに長さ方向に沿ってのびるチャンネル開口7を備えた
チャンネル型材である。前記枠組立体1における外周枠
体2は、一例において前記リップ溝型鋼6における一側
壁6aが内向きになるよう、すなわち、前記チャンネル
開口7が枠体の内側に向くように組み立てられていて、
図1Aに示すように、形成すべき複階層用壁面枠体ユニ
ットUの規模に応じて、例えば同様のリップ溝型鋼製の
縦補強梁3、横補強梁4並びに仮想線で示すような態様
の剛域5を含むものとして構成されている。
【0022】前記枠組立体1における外周枠体2は、別
の実施例において、前記リップ溝型鋼6における一側壁
6aが外向きになるよう、すなわち、前記チャンネル開
口7が枠体の外側に向くように組み立てられていて、図
1Bに示すように、形成すべき複階層用壁面枠体ユニッ
トUの規模に応じて、例えば同様のリップ溝型鋼製の縦
補強梁3、横補強梁4並びに仮想線で示すような態様の
剛域5を含むものとして構成されている。
【0023】この発明において、前記複階層用壁面枠体
ユニットUにおける枠組立体1において、前記外周枠体
2のコーナー部分は、より好ましい例において、リップ
溝型鋼6の長さ方向の端面を45°に切断し、45°端
面を突き合わせ状に溶接連結したものからなっている。
一例において前記枠組立体1は、縦方向にのびる縦補強
梁3が優先的な骨組構造となっていて、縦方向に途切れ
のない一体の型鋼材によって構成されている。
【0024】この発明において、前記枠組立体1におけ
る縦方向の寸法Lおよび幅方向の寸法Wは、例えば3階
の建造物を構築施工するケースにおいて、縦方向の寸法
Lが約10m程度のものであり、幅方向の寸法Wが約
2.4m程度のものである。また、前記枠組立体1の厚
さ寸法tは、実質的には、リップ溝型鋼6の横断面形状
における長幅外寸法に等しいものであって、一例におい
て約100mm程度のものである。
【0025】前記枠組立体1において、前記縦補強梁3
および横補強梁4は、前記外周枠体2と同様のリップ溝
型鋼6によるものであってもよいし、あるいは、横断面
矩形の型鋼材によるものであってもよい。前記縦補強梁
3および横補強梁4の組み形態は、閉鎖壁面部分を構成
するための閉鎖壁面用壁面枠体ユニット、出入口等のサ
ッシ体を組み合わせてなる壁面部分を構成するための出
入口サッシ体組み合わせ用壁面枠体ユニット、窓等のサ
ッシ体を組み合わせてなる壁面部分を構成するための窓
サッシ体組み合わせ用壁面枠体ユニットなどのものとし
て、適宜組み合わせによって構成されるものである。
【0026】一方、前記枠組立体1における前記剛域機
構5は、その構造上、この発明において極めて重要な要
素である。すなわち、この発明では、前記剛域機構5
が、複階層用壁面枠体ユニットUにおける枠組立体1の
枠内であって、枠組立体1の厚さ寸法t内に収まるよう
に組み合わせ構成されているのである。この発明におい
て、前記剛域機構5では、圧縮力による剛域の構築をな
すものである。
【0027】前記剛域機構5は、前記外周枠体2と同様
のリップ溝型鋼6によるものであってもよい。この場
合、枠組立体1の厚さ寸法tと剛域機構5の厚さ寸法と
は等しくなる。また、前記剛域機構5は、横断面矩形の
型鋼材によるものであってもよい。この場合前記剛域機
構5の厚さ寸法は、枠組立体1の厚さ寸法tに等しいも
のであってもよいし、あるいは、枠組立体1の厚さ寸法
tより僅かに小さなものであってもよい。
【0028】この発明において、前記枠組立体1におけ
る前記剛域機構5は、前記外周枠体2と、前記縦補強梁
3と、前記横補強梁4とのいずれかの組み合わせによっ
て区画される矩形域の少なくとも一つの対角線に沿って
配設されるものであって、例えば、図1Aおよび図1B
に仮想線で示す上記条件の部位に溶接などの固着手段に
より固着形成されているものである。
【0029】この発明において、前記枠組立体1におけ
る前記剛域機構5は、さらに特別な組み合わせ構造のも
のからなっている。すなわち、この発明において、前記
剛域機構5は、複階層用壁面枠体ユニットUが工場サイ
ドにおいて製造され、施工現場への移動、並びに壁面構
築施工段階に至までの間おいて、該複階層用壁面枠体ユ
ニットUの変形を防止し、剛性を付与するべく一体的に
組み合わされていて、壁面構築施工後、取り外し可能な
ものであってもよい。
【0030】この発明において、前記複階層用壁面枠体
ユニットUの適用になる実際的な一施工例によれば、図
2に示すように前記複階層用壁面枠体ユニットUに対し
て、建築用壁面パネル11が重ね合わせ状に連結固着さ
れる。前記建築用壁面パネル体11は、前記金属製枠組
立体1の一方の面1aに重ね合わせ状に組み合わされて
いて、ボルト−ナット等の適宜固定連結手段(図示せ
ず)によって固定連結されている。
【0031】一例において、前記建築用壁面パネル体1
1は、その表面側11aに、例えば金属板、本石、石調
シートあるいはこれに類する板体でなる一枚のパネル
材、さらにはタイル片、陶磁器片、天然石片、金属片、
ガラス片、その他これらに類する材料片でなるプレート
片の集合体等の表装手段13を全面的に貼り合わせた化
粧壁パネルに構成したものであってもよい。
【0032】前記壁面パネル体11は、例えば、気泡コ
ンクリート成形体をオートクレーブ養成処理によって造
られるものであって、軽量性、加工容易性並びに適度の
強度性等の点において優れた特性を有する軽量気泡コン
クリートパネル、あるいはセメントの押し出し成形によ
って供される押し出し成形セメントパネル、プレキャス
トコンクリート成形パネル、石綿セメント硅酸カルシウ
ム成形パネル、石綿セメント成形パネル等の耐火性、あ
るいは防火性を有するものからなり、例えば、予め設計
される3階建ての建造物における一連なりの壁面を複数
に分割した状態のものとして構成される。
【0033】また、前記壁面パネル体11の表面側11
aに表装手段13を貼り合わせるための接合層手段14
は、短繊維を混入してなる防水性を有する補強モルタ
ル、あるいは、樹脂モルタル層の中間に5mm程度の格
子状のガラス繊維ネットを配した構造のもの等によって
構成される。前記接合層手段14は、例えば、当該壁面
パネル体11に金属製枠組立体1を取り付ける際に、壁
面パネル体11に対して設けられる比較的大きな取り付
け孔の内部にも入り込むようになっていて、それによっ
て前記表装手段13を前記壁面パネル体11の表面側1
1aに対して強固に固定することができるようになって
いる。
【0034】前記壁面パネル体11の表面側11aに、
前記接合層手段14を介して貼り合わされる表装材料1
3は、例えば、プレート片の集合でなり、前記プレート
片は、平面長方形状のタイル片等によって構成される。
前記プレート片は、タイル片の他に、陶磁器片、天然石
片、金属片、ガラス片あるいはその他これに類する材料
片からなるものであってもよい。タイル片でなる前記表
装材料13は、予め設定されるパターンに従って、所定
の目地間隔をおいて配置されており、それによって所望
のパネル表面模様を具現するものであり、前記タイル片
相互の間に形成される目地部分は、目地剤によって目地
処理してある。
【0035】さらに、この発明では、前記複階層用壁面
枠体ユニットUにおける金属製枠組立体1の一方の面1
aに取り付けた前記建築用壁面パネル体11における外
周囲端面に成形二重ガスケット51を取り付けることが
できる。前記成形二重ガスケット51は、前記建築用壁
面パネル体11の突き合わせ端面に対して前記建築用壁
面パネル体11相互の端面間目地幅を確保するととも
に、前記建築用壁面パネル体11の板厚方向に異なる二
つのラインに沿って壁面の外部側OSと内部側ISとの
間を遮断するべく、例えば、接着により取り付けられ
る。
【0036】すなわち、前記成形二重ガスケット51
は、一例において、図2Bに示すように、可撓性を有す
る合成材、例えば、ネオプレン、シリコン、EPDM
(ethylene propylen dien monomer) などによって一体
的に成形される長さ方向に連続するものからなってお
り、一方の面が概して平坦な平坦面52aをなすベース
プレート部分52と、前記ベースプレート部分52の他
方の面側52bにあって、外方に向けて突出するように
設けられていて、幅方向に間隔を隔てて平行する第1お
よび第2のチューブ状部分53、54とを有するものか
らなっている。前記成形二重ガスケット51におけるベ
ースプレート部分52における一方の面52aは、建築
用壁面パネル体11の突き合わせ端面に対して接合され
る概して平坦な接合面をなす。
【0037】好ましい実施例において、前記成形二重ガ
スケット51は、前記ベースプレート部分52における
一方の平坦面52aに対して予め粘着剤層55を設けて
おくこともできる。この場合、前記粘着剤層55上に剥
離紙(図示せず)を貼り合わせておくとよい。他の例に
おいて、前記成形二重ガスケット51におけるベースプ
レート部分52の平坦面52aを素肌にしておき、建築
用壁面パネル体11の突き合わせ端面への組み立てに際
して適宜接着剤を用いて接着する構成のものであっても
よい。
【0038】この成形二重ガスケット51を含む実施例
のものにあって、これを図2Bに示すように、縦方向並
びに横方向に突き合わせ状態に組み合わせた際、前記成
形二重ガスケット51、51によって前記パネル突き合
わせ部分に構築壁面に沿って縦方向並びに横方向にのび
る通水路空間Gを形成する。前記通水路空間Gは、建造
物の外部側にあたる第1のチューブ状部分53、53間
から、仮に進入する雨水などを該通水路空間Gに沿わせ
て建造物下部に落下排出させるものであり、当該通水路
空間Gの最下部に水切部材を設置しておくことにより進
入水を集束排水することができる。
【0039】さらに、この発明になる複階層用壁面枠体
ユニットUは、前記金属製枠組立体1における外周枠体
2の下縁枠2Aに対して、少なくとも一対の高さ調節手
段61および連結固定手段71が設けてある。まず、前
記高さ調節手段61の構成について説明する。前記高さ
調節手段61は、前記外周枠体2の下縁枠2Aに対し
て、そのリップ溝型鋼6における一側壁6aに取り付け
たプレート部材62と、前記プレート部材62に設けた
ネジ孔63に対して螺合していて、先端部64aがリッ
プ溝型鋼6における一側壁6bに設けてある孔65を通
して下縁枠2Aから外方に向けて出没するボルト64と
からなっている。
【0040】一方、前記連結固定手段71は、この発明
において、前記複階層用壁面枠体ユニットUを基礎に対
して連結固定する場合と、当該複階層用壁面枠体ユニッ
トUの相互の間を連結固定する場合の二通りがある。前
者の場合、即ち、複階層用壁面枠体ユニットUを基礎に
対して連結固定する場合は、図3に示すように、基礎に
埋め込まれたアンカーボルト17と、当該アンカーボル
ト17に螺合される締付けナット18を含むものからな
り、後者の場合、即ち、複階層用壁面枠体ユニットUの
相互の間を連結固定する場合は、図4に示すように、ボ
ルト74とナット75の組み合わせでなっている。図
中、参照符合20は、アンカーボルト挿通孔であって、
前記金属製枠組立体1における外周枠体2の下縁枠2A
に設けてある。
【0041】この発明において、前記複階層用壁面枠体
ユニットUを基礎15に対して連結固定する場合は、前
記高さ調節手段61におけるボルト64の操作により、
該ボルト64の先端部64aを基礎15の頂面15aに
あてて、基礎15の頂面15aと外周枠体2の下縁枠2
Aとの間を近接離遠させて、しかる後、連結固定手段7
1であるアンカーボルト17にナット18を螺合させ締
付けることにより前記複階層用壁面枠体ユニットUを基
礎15に固定する。
【0042】一方、この発明において、基礎に対して連
結固定された第1段の複階層用壁面枠体ユニットUに対
し、その上部に第2段の複階層用壁面枠体ユニットUを
施工する場合は、前記高さ調節手段61におけるボルト
64の操作により、該ボルト64の先端部64aを第1
段の複階層用壁面枠体ユニットUにおける外周枠体2の
上縁枠2Bの表面にあてて、第1段の外周枠体2の上縁
枠2Bと第2段の外周枠体2の下縁枠2Aとの間を近接
離遠させて、しかる後、連結固定手段71であるボルト
74にナット75を螺合させ締付けることにより前記複
階層用壁面枠体ユニットUを基礎に固定する。
【0043】次いで、この発明になる複階層用壁面枠体
ユニットUを用いた住宅建造物の壁面構築施工方法につ
いて詳細に説明する。まず、この発明では、予め設計さ
れた建造物のための壁面に適合する複階層用壁面枠体ユ
ニットU、すなわち、閉鎖壁面部分を構成するための閉
鎖壁面用壁面枠体ユニット、出入口等のサッシ体を組み
合わせてなる壁面部分を構成するための出入口サッシ体
組み合わせ用壁面枠体ユニット、窓等のサッシ体を組み
合わせてなる壁面部分を構成するための窓サッシ体組み
合わせ用壁面枠体ユニットなどが準備される。
【0044】一方、建築施工現場では、予め設計される
所望の建造物のためのコンクリート基礎15が一部地上
に露出する態様で地中に打設によって形成される。前記
コンクリート基礎15の頂面側15aには、アンカーボ
ルト取り付け用アングルピース16が設けられており、
さらに、アンカーボルト17のネジ端17aが突出する
ように植設形成されている。前記アンカーボルト取り付
け用アングルピース16には通しフラットバーを介して
梁受け用アングルピース19が取り付けられるようにな
っている。
【0045】この発明になる複階層用壁面枠体ユニット
Uを用いた壁面構築施工方法によれば、まず、一つの壁
面枠体ユニットUによって建造物における最下階層から
最上階層の壁面が施工される。この場合、前記複階層用
壁面枠体ユニットUは、その下縁外枠2Aに予め設けた
ボルト通し孔20を前記コンクリート基礎15の頂面側
15aから上方に向けてのびるアンカーボルト17のネ
ジ端17aに挿通させ、外周枠体2の内側からナット締
めによって固着する。この段階で、左右に隣接する複階
層用壁面枠体ユニットUは、その側縁外枠2C、2Cに
予め設けてあるユニット間連結用ボルト通し孔21を介
してボルト−ナット連結手段22によって互いに連結固
着され、一連なりの耐力壁を構築する。
【0046】一方、この発明では、上述するように構築
施工される耐力壁面に対し、図8に示されるようにH型
鋼材でなる床受梁23、23、並びに天井梁24が ボ
ルト−ナット連結手段25によって連結固着されるよう
になっている。
【0047】しかる後、複階層建造物の内装施工がなさ
れる。図8に示すように、前記枠組立体1の室内側に対
して、例えば、横木部材26が取り付けられ、断熱材2
7が充填され、前記横木部材26に対し内装パネル等2
8が固着されるようになっている。
【0048】一方、前記床受梁23、23の上には、床
パネル外枠体29が取り付けられ、断熱材30を充填し
た後、コンパネ31、床材フローリング32等によって
床面施工がなされる。別の実施例において、前記床受梁
23、23の上には、床パネル外枠体29が取り付けら
れ、その上に約50mm程度の厚さのALCパネル、床
材フローリング32を配して床面施工をなすことも可能
である。
【0049】この発明になる建造物のための複階層用壁
面枠体ユニットUは、上述する通り住宅建造物における
外壁の構築施工に対して有効に適用されることはもとよ
り、当該住宅建造物における間仕切り壁に対しても変更
なく適用が可能である。この場合、前記壁面構築ユニッ
トUの両面の構造は、建造物における適用部所に応じて
適宜設計変更し得るものである。
【0050】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明の複階層用壁
面枠体ユニットは、ユニットの組み立て、加工のほとん
ど全てを、工場サイドにおける工場生産ラインにのせて
一体的に加工処理し得る点において、多量生産に適合す
るとともに、品質精度の高い信頼性に優れた壁面構築材
を供し得るものであって、それらの点において極めて有
利に作用するものといえる。
【0051】さらに、この発明になる複階層用壁面枠体
ユニットは、壁面枠体ユニットにおける枠組立体の枠内
であって、その厚さ寸法t内に、該壁面枠体ユニットの
変形を防止し、剛性を付与する剛域機構を脱着可能に設
けたことにより、第1に、壁面枠体ユニットの両面に余
分な構成要素がなく、壁面枠体ユニットの両面利用を可
能にするものであり、工場サイドから壁面構築施工段階
に至まで壁面枠体ユニット自体の変形を防止し、剛性を
図り得るものであり、壁面構築施工後、剛域機構を取り
外すことによって、左右に隣接する壁面枠体ユニット相
互間の追従性を得るものであって、以て一連なりの耐力
壁の施工に効果的に適合し得るものであり、それらの点
において極めて有利に作用するものといえる。
【0052】さらにまた、この発明のになる複階層用壁
面枠体ユニットよれば、壁面構築パネルとして、例え
ば、軽量気泡コンクリートパネルを用いることにより、
その軽量性、加工容易性並びに適度の強度性を確保する
ものであり、加えて、その突き合わせ端面に成形二重ガ
スケットを貼り合わせにより取り付けたものであって、
当該ユニットを縦方向並びに横方向に端面突き合わせ状
に組み合わせた際、突き合わせラインに沿って縦方向並
びに横方向にのびる通水路を形成するものであって、建
造物内部側への雨水などの進入を確実に防止し得る点に
おいて有効に作用するものといえる。
【0053】一方、この発明になる複階層用壁面枠体ユ
ニットを用いた複階層建造物壁面構築施工方法によれ
ば、一例において別途支柱を要せずして、当該壁面枠体
ユニットにおける枠組立体の外枠が互いに固着連結され
ることによって支柱を構成し、一連なりの耐力壁を構成
する点において、この種の建造物壁面構築施工において
極めて有利に且つ有効にに作用するものといえる。
【0054】さらに、この発明になる複階層用壁面枠体
ユニットを用いた複階層建造物壁面構築施工方法によれ
ば、工場サイドで一体化された壁面枠体ユニットを重機
で施工し得る点、鉄骨建方と並行して工区毎に壁面枠体
ユニットによる施工ができる点、さらには、内装材によ
っては、壁面枠体ユニットにおける下地である枠組立体
に直接内装仕上げができる点等において、施工期間の短
縮化を図り得るものであり、これらの点においても極め
て効果的に作用するものといえる。
【0055】さらにまた、この発明になる複階層用壁面
枠体ユニットを用いた複階層建造物壁面構築施工方法に
よれば、システム化された壁面枠体ユニットを準備して
おけばよいので、管理が容易であるという作用効果をも
奏するものである。
【0056】また、この発明になる複階層用壁面枠体ユ
ニットを用いた複階層建造物壁面構築施工方法によれ
ば、施工作業が、足場工事を要することなく工事現場敷
地内において行うことができ、現場施工作業における近
隣への迷惑を低減化し得る点、隣地の狭い現場での施工
が可能である点、さらには、壁面枠体ユニットを重機で
つり上げ、各ユニット間をボルト−ナット等の連結手段
で固定するだけのため作業の簡易化を図り得る点等にお
いても極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットの基本的かつ具体的な実施例を示すものであり、図
1Aは、外周枠体2がリップ溝型鋼の例にあって、リッ
プ溝が内向きに組み立てられている例を示す概略的正面
図であり、図1Bは、リップ溝が外向きに組み立てられ
ている例を示す概略的な正面図であり、図1Cは、図1
Aにおける1C−1C線に沿って断面で示す概略的な拡
大断面図であり、図1Dは、図1Bにおける1D−1D
線に沿って断面で示す概略的な拡大断面図である。
【図2】図2は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットUの別の具体的な実施例を示すものであり、図2A
は、金属製枠組立体1の一方の面1aに建築用壁面パネ
ル体11を取り付けた構成例、並びに、この建築用壁面
パネル体11の外周囲端面11eに成形二重ガスケット
51を取り付けた構成例を併せて概略的な斜視図で示す
ものであり、図2Bは、上記図2Aに示す実施例になる
複階層用壁面枠体ユニットUを互いの端縁に沿って突き
合わせた状態を拡大して示す概略的な断面図である。
【図3】図3は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットを基礎に対して取付け施工する状態を示すものであ
って、図3Aは、その詳細な内容を一部破断して示す概
略的な側断面図であり、図3Bは、高さ調節手段の詳細
な内容を示す概略的な断面図であり、図3Cは、高さ調
節手段と連結固定手段の位置関係を示す概略的な平面図
である。
【図4】図4は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットを高さ方向に突き合わせ状に施工する場合にあっ
て、その突き合わせ部位の詳細な内容を縦方向に断面に
して示す概略的な側断面図である。
【図5】図5は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットを横方向に突き合わせ状に施工してある部位の詳細
な内容を水平方向に断面にして示す概略的な横断面図で
ある。
【図6】図6は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットを用いた第1の施工実施例、すなわち、主要構造体
なしで3F住宅の壁面を当該ユニット自体で施工する組
み立て態様を示すものであって、図6Aは、横方向に三
つの壁面枠体ユニットUを突き合わせて連結し、三階建
て建造物の構築例にあって、その一側壁面の構築構造を
示す概略的な正面図であり、図6Bは、その概略的な側
面図である。
【図7】図7は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットを用いた第2の施工実施例、すなわち、建造物にお
ける主要構造体(駆体)に対して、当該壁面枠体ユニッ
トを縦方向に連結して比較的高層の建造物壁面を施工す
る組み立て態様を示すものであって、図7Aは、その概
略的な正面図であり、図7Bは、その概略的な側面図で
ある。
【図8】図8は、この発明になる複階層用壁面枠体ユニ
ットを用いた施工実施例の他の例について、その詳細な
内容を示す概略的な側面図である。
【符号の説明】
U 複階層用壁面枠体ユニット 1 枠組立体 2 外周枠体 3 縦補強梁 4 横補強梁 5 剛域機構 6 リップ溝型鋼 7 チャンネル開口 11 建築用壁面パネル体 13 表装手段 14 接合層手段 17 アンカーボルト 51 成形二重ガスケット 61 高さ調節手段 71 連結固定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 611 E04B 2/56 611B 621 621A 621H 631 631B 631J 631C 632 632D 632H 642 642B 644 644B 645 645C E04C 2/30 E04C 2/30 V Y 2/38 2/38 J 2/46 E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複階層建造物に対し、該建造物の構築壁
    面を横方向、あるいは横方向および縦方向に分割して建
    造物における壁面を構築するための複階層用壁面枠体ユ
    ニットであって、 前記複階層用壁面枠体ユニットが、建造物の縦方向に対
    して複階層分連続した一体的枠体であり、金属製型鋼材
    により形成される厚さ寸法tを有する外周枠体、前記外
    周枠体の枠内において厚さ寸法t内に設けられる縦補強
    梁、横補強梁、並びに前記外周枠体、縦補強梁および横
    補強梁のいずれかの組み合わせによって区画される矩形
    域の少なくとも一つの対角線に沿って設けた剛域機構と
    を含む枠組立体でなり、 前記複階層用壁面枠体ユニットを横方向に、あるいは横
    方向および縦方向に突き合わせ状に連結して建造物にお
    ける壁面を構築するものからなることを特徴とする複階
    層用壁面枠体ユニット。
  2. 【請求項2】 前記複階層用壁面枠体ユニットにおける
    金属製枠組立体の一方の面に、建築用壁面パネル体を連
    結して取り付け得るようになしたことを特徴とする請求
    項1に記載の複階層用壁面枠体ユニット。
  3. 【請求項3】 前記複階層用壁面枠体ユニットにおける
    金属製枠組立体の一方の面に取り付けた建築用壁面パネ
    ル体の外周囲に成形二重ガスケットを取り付けてなり、
    前記複階層用壁面枠体ユニットを突き合わせ状態に組み
    合わせた際、前記成形二重ガスケットによって前記ユニ
    ット突き合わせ部分に構築壁面に沿って縦方向並びに横
    方向にのびる通水路を形成してなることを特徴とする請
    求項1および請求項2に記載の複階層用壁面枠体ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記複階層用壁面枠体ユニットにおける
    金属製枠組立体の少なくとも外枠が、リップ溝型鋼、C
    型鋼などの型鋼材でなっていて、長さ方向に沿ってのび
    るチャンネル開口が該枠組立体の内方向に向いて組み立
    てられていることを特徴とする請求項1に記載の複階層
    用壁面枠体ユニット。
  5. 【請求項5】 前記複階層用壁面枠体ユニットにおける
    金属製枠組立体の少なくとも外枠が、リップ溝型鋼、C
    型鋼などの型鋼材でなっていて、長さ方向に沿ってのび
    るチャンネル開口が該枠組立体の外方向に向いて組み立
    てられていることを特徴とする請求項1に記載の複階層
    用壁面枠体ユニット。
  6. 【請求項6】 前記金属製枠組立体における外周枠体下
    縁に少なくとも一対の高さ調節手段および連結固定手段
    を設けてなり、前記高さ調節手段が、前記外周枠体下縁
    から外方に向けて出没する高さ調節ネジ部材からなり、
    高さ調節後、前記連結手段によって、前記ユニットを建
    造物基礎あるいは下段側のユニットに対して連結固定し
    てなることを特徴とする請求項1に記載の複階層用壁面
    枠体ユニット。
  7. 【請求項7】 複階層建造物に対し、該建造物の構築壁
    面を横方向に分割して建造物における壁面を構築するも
    のであって、 建造物の縦方向に対して複階層分連続した一体的枠体で
    あり、金属製型鋼材により形成される厚さ寸法tを有す
    る外周枠体、前記外周枠体の枠内における厚さ寸法t内
    に設けられる縦補強梁、横補強梁、並びに前記外周枠
    体、縦補強梁および横補強梁のいずれかの組み合わせに
    よって区画される矩形域の少なくとも一つの対角線に沿
    って設けた剛域機構とを含む枠組立体でなる複階層用壁
    面枠体ユニットを用い、これによって、複階層建造物の
    壁面を構築する方法であって、 建造しようとする建造物の全階層長に見合った複階層長
    さの複階層用壁面枠体ユニットを準備する工程と、 前記準備された複階層用壁面枠体ユニットを複階層建造
    物のコンクリート基礎に対し、前記枠組立体の外枠を介
    して連結固定するとともに、それぞれを左右方向に連結
    固定して前記複階層用壁面枠体ユニット自体で複階層建
    造物における一連なりの耐力壁を構築する工程と、 前記一連なりの耐力壁に対し、前記各壁面構築ユニット
    における金属製枠組立体に床受梁を連結して建造物の床
    壁を構築して各耐力壁を固定する工程とを含んでなるこ
    とを特徴とする複階層用壁面枠体ユニットを用いた複階
    層建造物の壁面施工方法。
  8. 【請求項8】 複階層建造物に対し、該建造物の構築壁
    面を横方向および縦方向に分割して建造物における壁面
    を構築するものであって、 建造物の縦方向に対して複階層分連続した一体的枠体で
    あり、金属製型鋼材により形成される厚さ寸法tを有す
    る外周枠体、前記外周枠体の枠内における厚さ寸法t内
    に設けられる縦補強梁、横補強梁、並びに前記外周枠
    体、縦補強梁および横補強梁のいずれかの組み合わせに
    よって区画される矩形域の少なくとも一つの対角線に沿
    って設けた剛域機構とを含む枠組立体でなる複階層用壁
    面枠体ユニットを用い、これによって、複階層建造物の
    壁面を構築する方法であって、 建造しようとする建造物の階層を縦方向に複階層毎に分
    割した複階層長さの複階層用壁面枠体ユニットを準備す
    る工程と、 前記準備された複階層用壁面枠体ユニットを各端面突き
    合わせ状に配列し、各複階層用壁面枠体ユニットを建造
    物の主要構造体生地に対し連結具を介して固定する工程
    とからなることを特徴とする複階層用壁面枠体ユニット
    を用いた複階層建造物の壁面施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6383891B1 (ja) * 2018-05-17 2018-08-29 みやび建設株式会社 壁形成パネル、壁構造、及び建築物
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JP2021001521A (ja) * 2019-06-19 2021-01-07 株式会社ノーム 庇型プロテクター,建築物,建築物の施工運搬移動設置方法

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