JP2893375B2 - 化粧壁パネルによる壁面構築ユニット及びその施工方法 - Google Patents

化粧壁パネルによる壁面構築ユニット及びその施工方法

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JP2893375B2
JP2893375B2 JP26136094A JP26136094A JP2893375B2 JP 2893375 B2 JP2893375 B2 JP 2893375B2 JP 26136094 A JP26136094 A JP 26136094A JP 26136094 A JP26136094 A JP 26136094A JP 2893375 B2 JP2893375 B2 JP 2893375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軽量気泡コンクリー
トパネルあるいは中空押し出し成形セメントパネル等の
ような内外装壁面構築用の母材パネルに対し、その表面
を、例えば、金属製パネルの貼り合わせ、タイル片の貼
り合わせ等の表装手段により表装してなる化粧壁パネル
等による建造物壁面構築材にかかるものであり、特に、
適宜建造物の壁面の形成施工に適合する壁面構築ユニッ
ト並びに該壁面構築ユニットを用いた壁面形成施工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、軽量気泡コンクリートパ
ネル(ALCパネル)あるいは中空押し出し成形セメン
トパネルは、各種建築物における内外装壁面構築用のパ
ネル材として、その消費量は目を見張るものがある。前
者の軽量気泡コンクリートパネルは、気泡コンクリート
成形体をオートクレーブ養成処理することによって造ら
れるものであり、後者の中空押し出し成形セメントパネ
ルは、セメントの押し出し成形によって造られるもので
あって、それぞれ、軽量性、加工容易性並びに適度の強
度性等の点において優れた特性を有しており、それらの
特性の範囲において有効に利用されている。
【0003】しかしながら、上記軽量気泡コンクリート
パネルは、気泡性であるので、耐水性並びに耐候性等の
点において、特に、外装壁面構築用のパネル材としては
十分なものではなかった。さらに、上記軽量気泡コンク
リートパネルは、外表面が一様に粗地であり、意匠的装
飾性の点においても所望の目的を十分に達し得るもので
はなかった。
【0004】そこで、従来、上記するような軽量気泡コ
ンクリートパネルや、あるいは中空押し出し成形セメン
トパネルを内外装の壁面構築材として利用する場合、耐
水性、耐候性並びに意匠的装飾性の向上を図る目的にお
いて、当該母材パネルの表面に、金属製パネルあるいは
タイル片等の表装手段を貼り合わせによって形成してな
る化粧壁パネルが開発され提供されてきており、それら
を用いた具体的な施工方法が種々研究され提供されてき
ている。
【0005】この種の化粧壁パネルによって建造物壁面
を構築する場合、多くの化粧壁パネルを準備し、これら
の化粧壁パネルをそれぞれ凹凸、ねじれ等が生じないよ
うに面一的に施工しなければならない。従来、この種の
化粧壁パネルを建築構造体の生地に対して取り付ける場
合には、建築構造体側に設けたC型チャンネルに鉄筋を
介して化粧壁パネル取付用下地材を溶接するか、あるい
はC型チャンネルにアングルピースを溶接し、このアン
グルピースに化粧壁パネル取付用下地材を溶接して取り
付けるものであった。
【0006】上記する化粧壁パネル取り付け施工のため
の溶接作業は、建築構造体の存する施工現場においてな
されるものであり、溶接作業そのものが高度な技術を要
するものであり、施工期間が長期化するなどの点と併せ
て大きな問題を有しているものであった。
【0007】また、上記する化粧壁パネルによる施工方
法によれば、その施工過程において、糸張りなどの手段
によって、各化粧壁パネルのねじれ、水平度、垂直度を
確認しながら、溶接施工しなければならないので、溶接
の熱による歪みの発生などにより、化粧壁パネル取付用
下地材を平滑化することが極めて困難であった。
【0008】さらに大きな問題は、建造物壁面の一部に
窓などを構築しなければならないような場合に、上記す
る従来の化粧壁パネル施工方法にあっては、さらに煩雑
な施工作業が強いられ、適宜サイズの母材パネルに関し
て、各種サイズの既製窓サッシ組立体に対応する変化性
に富んだ窓を構築することは極めて困難なものとされて
いた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
軽量性、加工容易性並びに適度の強度性の点において優
れた軽量気泡コンクリートパネル、あるいは中空押し出
し成形セメントパネル等の母材パネルを用い、該母材パ
ネルの表面にタイル片等の表装手段を施してなる化粧壁
パネルによって、建造物壁面を構築施工しようとするも
のであり、構築施工するにあたって、重要な構成部分に
対して溶接施工を適用することなく構成し、溶接施工に
よって生じる構築壁面の歪みの発生を防止するものであ
る。
【0010】さらに、この発明は、化粧壁パネルの裏面
にリップ溝型鋼あるいはC型鋼等の型鋼材による枠組立
体を組み立ててなる壁面構築ユニットを供することによ
って、当該壁面構築ユニットを、各端面突き合わせ状に
組み合わせて施工した際、壁面構築ユニットの各端面突
き合わせ部分に前記枠組立体における型鋼材のチャンネ
ル開口が互いに向かい合って連通する比較的広い空洞に
よる水流通路を形成するようになし、壁面構築ユニット
の各端面突き合わせ部に対し、水流通路に沿って外側ガ
スケットおよび内側ガスケットを介在させ、水流通路を
負圧流路として該空洞内に入り込んできた雨水等を自重
によって落下させる雨水下降路として機能するように構
成したものである。
【0011】さらに、この発明は、工場サイドにおい
て、化粧壁パネルの裏面に型鋼材製の枠組立体を組み立
ててなる壁面構築ユニットを供することによって、建築
物における壁面の構築の省力化を図り、もって工期の短
縮化を図り得るように構成した壁面構築ユニットを提供
することにある。
【0012】さらに、この発明は、化粧壁パネルによっ
て構築する建造物壁面に窓を設計構築するような場合、
さらには、化粧壁パネルのサイズを越えて連続するよう
な連窓を設計構築するような場合に、極めて有効に適合
するように構成してなる壁面構築ユニットを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、母材パネルの一
方の面に表装手段を備えた化粧壁パネルと、前記母材パ
ネルの他方の面に固着手段を介して固着されており、該
化粧壁パネルを建造物躯体に固定するための化粧壁パネ
ル連結固定手段とにより壁面構築ユニットを構成してな
り、前記化粧壁パネル連結固定手段が、リップ溝型鋼、
C型鋼等の型鋼材でなる外周枠体、縦・横補強梁および
剛域を含む枠組立体と、前記枠組立体を介して前記化粧
壁パネルを前記建造物躯体に連結するための連結手段と
からなり、前記枠組立体における外周枠体のチャンネル
開口が放射外方向に向けて組み立てられていて、前記壁
面構築ユニットを各端面突き合わせ状に組み合わせて施
工した際、各チャンネル開口が互いに向かい合って連通
する比較的広い空洞を形成し、前記壁面構築ユニットの
各端面突き合わせ部に前記比較的広い空洞に沿って、比
較的狭い空洞を形成する外側の二重ガスケットおよび内
側ガスケットを介在させ、前記前記比較的広い空洞内の
圧力を前記外側の二重ガスケットによって形成される比
較的狭い空洞内の圧力に対して低減させるようになした
化粧壁パネルによる壁面構築ユニットを構成するもので
ある。
【0014】さらに、この発明は、母材パネルの一方の
面に表装手段を備えた化粧壁パネルと、前記母材パネル
の他方の面に固着手段を介して固着されており、該化粧
壁パネルを建造物躯体に固定するための化粧壁パネル連
結固定手段とにより壁面構築ユニットを構成してなり、
前記化粧壁パネル連結固定手段が、リップ溝型鋼、C型
鋼等の型鋼材でなる外周枠体、縦・横補強梁および剛域
を含む枠組立体と、前記枠組立体を介して前記化粧壁パ
ネルを前記建造物躯体に連結するための連結手段とから
なり、前記枠組立体における外周枠体のチャンネル開口
が放射外方向に向けて組み立てられていて、前記壁面構
築ユニットを各端面突き合わせ状に組み合わせて施工し
た際、各チャンネル開口が互いに向かい合って連通する
比較的広い空洞を形成し、前記壁面構築ユニットの各端
面突き合わせ部に前記比較的広い空洞に沿って、比較的
狭い空洞を形成する外側の二重ガスケットおよび内側ガ
スケットを介在させ、前記前記比較的広い空洞内の圧力
を前記外側の二重ガスケットによって形成される比較的
狭い空洞内の圧力に対して低減させるようになした壁面
構築ユニットを用いて建造物の壁面を施工する壁面施工
法にあって、前記壁面構築ユニットを準備する工程と、
前記準備された壁面構築ユニットを、各端面突き合わせ
状に配列し、各壁面構築ユニットを建造物躯体に前記連
結手段を介して固定する工程とからなり、前記壁面構築
ユニットの各端面突き合わせ部分に前記枠組立体におけ
る型鋼材のチャンネル開口が互いに向かい合って連通す
る比較的広い空洞を形成する工程と、前記壁面構築ユニ
ットの各端面突き合わせ部に前記比較的広い空洞に沿っ
て外側の二重ガスケットおよび内側ガスケットを介在さ
せる工程とからなる化粧壁パネルによる壁面構築ユニッ
トの施工方法に係るものである。
【0015】
【実施例の説明】以下、この発明になる化粧壁パネルに
よる壁面構築ユニット及びこれを用いてなる建造物壁面
形成施工方法について、図面に示す具体的な実施例にも
とづいて詳細に説明する。図1は、この発明になる化粧
壁パネルによる壁面構築ユニットの基本的な構成を示す
ものであって、図1Aは、主要部分を破断して示す概略
的な斜視図であり、図1Bは、当該壁面構築ユニットの
横方向の突き合わせ部分を破断して示す概略的な横断面
図であり、図1Cは、当該壁面構築ユニットの縦方向の
突き合わせ部分を破断して示す概略的な縦断面図であ
る。一方、図2は、当該壁面構築ユニットの施工配列状
態を示す裏面側から見た概略的な斜視図であり、図3
は、その概略的な平面図である。
【0016】一方、図4および図5は、この発明の別の
実施例を示すものであって、建造物壁面に窓を設計構築
しようとする場合に適合するように設計してなる窓構築
用の壁面構築ユニットの一例を示すもので、図4は、当
該窓構築用の壁面構築ユニットによって連窓施工の状態
を概略的平面図で示ものであり、図5は、当該壁面構築
ユニットの横方向の突き合わせ部分を破断して示す概略
的な横断面図である。図6は、枠組立体のための一例に
なるリップ溝型鋼について、その補強例を示す概略的な
斜視図である。
【0017】この発明において、化粧壁パネル1は、母
材パネル2の表面側2aに、例えば、金属板、本石、石
調シートあるいはこれに類する板体でなる一枚のパネル
材、さらにはタイル片、陶磁器片、天然石片、金属片、
ガラス片、その他これらに類する材料片でなるプレート
片の集合体等の表装手段3を全面的に貼り合わせたもの
からなっている。前記母材パネル2は、気泡コンクリー
ト成形体をオートクレーブ養成処理によって造られるも
のであって、軽量性、加工容易性並びに適度の強度性等
の点において優れた特性を有する軽量気泡コンクリート
パネル、あるいはセメントの押し出し成形によって供さ
れる押し出し成形セメントパネル、プレキャストコンク
リート成形パネル、石綿セメント硅酸カルシウム成形パ
ネル、石綿セメント成形パネル等の耐火性を有するもの
からなり、幅寸法W、長さ寸法Lの平面長方形状を有す
るものからなっている。
【0018】前記母材パネル2の大きさは、例えば、軽
量気泡コンクリートパネルとして従来から提供されてい
るものにおいて、幅寸法Wは、300mm〜900mm
程度であり、長さ寸法Lは、600mm〜5000m
m、厚さ寸法tは、30mm〜200mm程度のもので
ある。この発明において、前記母材パネル2の上記寸法
は、一例を示すものであって、上記する範囲に特に限定
されるものではなく、例えば、本発明の範囲において自
由に選定されるものである。
【0019】また、この発明において、前記母材パネル
2の表面側2aに形成される接合剤層4は、短繊維を混
入してなる防水性を有する補強モルタルによって構成さ
れる。前記接合剤層4は、例えば、図1Bに示すよう
に、当該化粧壁パネル1に化粧壁パネル連結固定手段5
を取り付ける際に、母材パネル2に対して設けられる取
り付け孔14の内部にも入り込むようになっていて、前
記母材パネル2に対して強固に固定されるものである。
【0020】前記母材パネル2の表面側2aに、前記接
合剤層4を介して貼り合わされる表装材料3は、プレー
ト片の集合でなり、前記プレート片は、図に示す例にお
いて平面長方形状のタイル片Tによって構成される。前
記プレート片は、タイル片の他に、陶磁器片、天然石
片、金属片、ガラス片あるいはその他これに類する材料
片からなるものであってもよい。タイル片Tでなる前記
表装材料3は、予め設定されるパターンに従って、所定
の目地間隔をおいて配置されており、それによって所望
のパネル表面模様を具現する。前記タイル片T相互の間
に形成される目地部分は、目地剤によって目地処理して
ある。
【0021】この発明になる化粧壁パネルによる壁面構
築ユニットUは、基本的には、前記化粧壁パネル1に化
粧壁パネル連結固定手段5を固着したものからなってい
る。前記化粧壁パネル連結固定手段5は、前記化粧壁パ
ネル1における母材パネル2の裏面側2bに組み合わさ
れていて、当該化粧壁パネル1を建造物躯体6、7に対
して連結して固定するためのものである。前記化粧壁パ
ネル連結固定手段5は、リップ溝型鋼、軽量C型鋼、C
溝型鋼、角形鋼管等の型鋼材でなる枠組立体FAと、前
記枠組立体FAを介して化粧壁パネル1を建造物躯体
6、7に固定する連結手段9とからなっている。
【0022】この発明において、前記枠組立体FAは、
外周枠体8と、縦、横補強梁12および剛域13との組
み立てによって構成される。前記枠組立体FAにおける
外周枠体8は、図10に示すようなリップ溝型鋼10
A、軽量C型鋼10B、C溝型鋼10C等の型鋼材10
によって構成されるものである。一例において、リップ
溝型鋼10Aは、比較的幅広い一対の側壁10a、10
b、及び比較的幅狭い一対の側壁10c、10dの横断
面矩形体にあって、そのうちの一側壁10aに長さ方向
に沿ってのびるチャンネル開口11を備えたチャンネル
型材である。また、他の例になる軽量C型鋼10B並び
にC溝型鋼10Cについても、前記チャンネル開口11
に相当する開口11a、11aを備えている。
【0023】前記枠組立体FAにおける外周枠体8は、
リップ溝型鋼10A、軽量C型鋼10B並びに、C溝型
鋼10C等の型鋼材10でなり、チャンネル開口11或
いは開口11aが外向きになるよう、すなわち、前記チ
ャンネル開口11或いは開口11aが放射方向外向きに
なるように組み立てられている。
【0024】一方、前記枠組立体FAは、図2に示すよ
うに、形成すべき壁面構築ユニットUの規模に応じて、
例えば図10A、B及びCに示すと同様の型鋼材10、
或いは図11A及びBに示すような角形鋼管10D、1
0Eでなる縦補強梁12A、横補強梁12Bによって補
強される。特に、この発明では、図2において仮想線で
示すようにな態様の剛域13が設けてある。この剛域1
3は、リップ溝型鋼10A、軽量C型鋼10B、C溝型
鋼10C並びに角形鋼管10D、10Eのいずれの型鋼
材10によるものであってもよい。前記枠組立体FAの
厚さ方向において前記外周枠体8の厚さ寸法がDである
場合、前記縦補強梁12A、横補強梁12B並びに剛域
13の厚さ寸法D或いはDは、前記外周枠体8の厚
さ寸法Dに対して、同じ厚さか或いはそれよりも小さい
ものによって構成される。
【0025】この枠組立体FAと、前記化粧壁パネル1
とは、例えば、図1B、図12A並びに図12Bに示す
ような固着手段CMによって固定連結されるようになっ
ている。図1Bに示す例によれば、前記化粧壁パネル1
における母材パネル2に、板厚方向に貫通し、母材パネ
ル2の表面側2aに段座凹部14aを有する複数の貫通
孔14が設けてあり、この貫通孔14に連結固定用ボル
ト部材15を挿通し、前記母材パネル2側に前記連結固
定用ボルト部材15の一端頭部15Aを埋め込み状に固
定しておく。一方、枠組立体FAには、その側壁10c
に、前記母材パネル2に設けた貫通孔14に対応した位
置に取り付け孔16が設けてあり、化粧壁パネル1と枠
組立体FAとの重ね合わせによって、前記母材パネル2
の裏面側2bから突出している連結固定用ボルト部材1
5のネジ部15Bが入り込むようになっていて、補強ナ
ット17によって固定連結されるようになっている。
【0026】一方、図12Aに示す固着手段CMは、ビ
ス31と鍔付きワッシャー32との組み合わせでなり、
前記母材パネル2に板厚方向に貫通し、母材パネル2の
表面側に段座凹部14aを有する複数の貫通孔14を設
け、前記貫通孔に鍔付きワッシャー32を添えてビス3
1を挿通し、前記母材パネルの段座凹部14aに鍔付き
ワッシャー32を埋め込み状に固定し、ビス31のネジ
部31aを前記母材パネルの裏面側において前記枠組立
体FAに直接ないしは間接的にネジ込み、母材パネル2
に対し枠組立体FAを固定するものである。また、他の
例において、図12Bに示す固着手段CMは、ビス31
だけでなり、ビス31の頭部31bを母材パネル2の段
座凹部14aに埋め込み状に固定するものであってもよ
い。
【0027】このようにして組み立てられた化粧壁パネ
ルによる壁面構築ユニットUは、図1各図並びに図2に
示すように、壁面構築ユニットUの各端面を互いに突き
合わせ状に組合せ、化粧壁パネル連結固定手段5におけ
る連結手段9を介して建造物躯体6、7に固着され、建
造物壁面を構築施工する。壁面構築ユニットUの各突き
合わせ部分は、図1B及び図1Cに示すように構成され
る。図に示す実施例によれば、化粧パネル1の突き合わ
せ端面1Aと、これに面一である枠組立体FAにおける
リップ溝型鋼10の側壁10aの面に、防水処理層18
が設けられるようになっている。前記防水処理層18
は、例えば、ブチル系接着剤付合成シート材の貼り合わ
せ、あるいは、防水性塗装膜によって形成される。
【0028】この発明において、前記各ユニット突き合
わせ端面間には、図1B及び図1Cに示すような成形ガ
スケット19、20が配設されるようになっている。図
に示す実施例において、建造物壁面の外側の成形ガスケ
ット19は、外部側においてレインバリア19Aとし
て、内部側においてスプラッシュ19Bとして機能する
ものであり、内側の成形ガスケット20は、ウィンドバ
リアとして機能する。このように前記各ユニットの突き
合わせ端面部分を成形ガスケットでシール処理すること
により、壁面構築ユニットUの各端面突き合わせ部分
に、前記枠組立体FAにおけるリップ溝型鋼10のチャ
ンネル開口11が互いに向き合って連通する比較的広い
空洞21による水流通路WPを形成する。
【0029】一方、この発明の好ましい実施例におい
て、前記各ユニット突き合わせ端面間には、図7及び図
8に示すような成形二重ガスケット34が適用される。
この成形二重ガスケット34は、所定の間隔を隔てて平
行する一対の環状部分34A並びにそのつなぎ部分34
Bとによって構成されている。前記一対の環状部分34
Aは、成形二重ガスケット34が互いに突き合わされた
状態において、比較的気密な空洞35を形成する。前記
つなぎ部分34Bは、止水の役目を果たすに適した厚み
であればよい。
【0030】図1Bに示すような成形ガスケット19、
20を適用した場合においては、建造物壁面の外側と内
側との間には、所謂等圧排水機構が具現される。ここで
述べる等圧排水機構によれば、建造物壁面の外部の成形
ガスケット19側に故意に隙間をつくり、内部の成形ガ
スケット20側を気密材によって気密性をもたせること
により、中間の空洞21の圧力PAを外部の圧力PUと
ほぼ等圧にしておくことができ、水の浸入の最大の力で
ある圧力差をなくすことができる。この場合、建造物に
おける外部の圧力PU、内部の圧力PI並びに空洞の圧
力PAとの間には、PU≒PA>PIの圧力関係が成り
立つ。建造物の外部の圧力PUと空洞21内の圧力PA
との間に圧力差ないようにすることにより、空洞21内
への雨水の浸入を防ぐ。
【0031】この発明では、仮に、空洞21内に浸入し
た雨水は、自重によって落下するものであり、リップ溝
型鋼10の突き合わせによって形成される空洞21が雨
水下降路としての役割を果たすことになる。空洞21に
よって形成される雨水下降路に関連して、この発明の好
ましい実施例によれば、前記壁面構築ユニットUを、各
端面突き合わせ状に組み合わせて施工した際、前記枠組
立体FAにおける互いに向かい合った型鋼材10のチャ
ンネル開口11によって形成される縦方向にのびる比較
的広い空洞21の最下端に排水のための水切部材36が
組み合わされるようになっている。前記水切部材36
は、一例において、図9に示すように、ステンレス製の
受け部材36Aと、独立気泡発泡材でなるシールガスケ
ット36Bと、排水パイプ36Cとの組み合わせ体によ
って形成されている。
【0032】次いで、この発明になる化粧壁パネルによ
る壁面構築ユニットを用いた建造物壁面形成施工方法に
ついて、詳細に説明する。まず、この発明では、図1各
図に示すような壁面構築ユニットUが、工場サイドにお
ける工場生産ラインにのって製造され準備される。図1
に示すような壁面構築ユニットUを用いて壁面施工する
場合は、準備された壁面構築ユニットUを、当該ユニッ
トUの端面を突き合わせ状にして、突き合わせ部分に設
けたガスケットを当接させ、下段から上段に向かって順
次構築していく。この場合、前記壁面構築ユニットU
は、幅方向を上下に向けて横置き施工するものであって
もよいし、あるいは、長さ方向を上下に向けて縦置き施
工するものであってもよい。
【0033】この発明では、より有効な施工の達成を図
るべく、前記壁面構築ユニットUには、その下縁に対し
ては自重受プレート22が取り付けてあり、前記枠組立
体FAにおけるリップ溝型鋼10の側壁10dに対して
は連結手段9が取り付けられるようになっている。前記
連結手段9は、所謂イナズマプレートと称される取り付
け金具9Aと、これをリップ溝型鋼10の側壁10dに
固定する固定ボルト9Bとによって構成されている。一
方、建造物躯体は、H型鋼でなる生地構造体6と、この
上辺側に取り付けられているL型鋼でなる先付構造体7
Aと、下辺側に取り付けられているL型鋼でなる後付構
造体7Bとにより形成されている。
【0034】この発明になる化粧壁パネルによる壁面構
築ユニットUは、建造物壁面の施工にあたって、縦方向
に隣接する各ユニットを高さ方向に微調節するための高
さ調節手段AMが設けてある。前記高さ調節手段AM
は、図7に示すように、前記枠組立体FAの外周枠体8
における下縁枠8Aに所定の間隔を隔てて、外周枠体8
の内側から外側に向けて出没する一対の高さ調節ボルト
33によって構成されている。前記高さ調節ボルト33
の先端33aは、前記自重受プレート22に接してい
る。前記自重受プレート22は、先付構造体7Aを介し
てH型鋼でなる建造物躯体6に固定されているので、前
記高さ調節ボルト33を回動させることにより、壁面構
築ユニットUを、建造物躯体6に対して高さ方向に移動
させて、微調節することができるようになっている。
【0035】上述する態様において、この発明になる壁
面構築ユニットUを用いて建造物壁面を構築する場合、
一例において、まず、壁面構築ユニットUの下縁側の取
り付け金具9Aを、前記自重受プレート22及びスペー
サー23を介在させて前記先付構造体7Aに係合させ、
固定ボルト9Bによって壁面構築ユニットUの下縁側を
生地構造体側に支持する。壁面構築ユニットUの上縁側
は、取り付け金具9A及び具9固定ボルト9Bによっ
て、後付構造体7Bを介して建造物躯体側に固定支持さ
れる。
【0036】この発明は、窓を含む建造物壁面の構築に
対しても効果的に適用することができる。図4は、窓を
含む建造物壁面の構築するための窓付き壁面構築ユニッ
トWUの具体例を示すものである。この場合、前記窓付
き壁面構築ユニットWUにおける窓構築部分には、母材
パネルもなく、化粧壁パネル連結固定手段5における枠
組立体FAの補強梁12もない。この窓付き壁面構築ユ
ニットWUは、窓を構築する部分に窓構成サッシ24が
組み合わされていて、一例において、中間部材25を介
して成形ガスケットによって端面突き合わせ状に組み立
てられるものであり、その他の点は、上記する壁面構築
ユニットUと同様のものである。
【0037】この発明において、枠組立体FAを構成す
るリップ溝型鋼10については、図6A、B及びCに示
すように、補強体26A、26B及び26Cの組合せに
よって補強しておくこともできる。さらに、この発明に
おいて、前記枠組立体FAを構成するリップ溝型鋼10
については、側壁10aを取り除いたものであってもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明の化粧壁パネ
ルによる壁面構築ユニットは、母材パネルとして、例え
ば、軽量気泡コンクリートパネルあるいは中空押し出し
成形セメントパネルを用いることにより、その軽量性、
加工容易性並びに適度の強度性をそのまま確保するもの
であり、加えて、その表面側に表装手段を設けたことに
より、化粧壁パネル自体の耐水性、耐候性並びに意匠的
装飾性の向上を図り得る点において有効に作用するもの
といえる。また、この発明になる化粧壁パネルによる壁
面構築ユニットは、ユニットの組み立て、加工のほとん
ど全てを、工場サイドにおける工場生産ラインにのせて
一体的に加工処理し得る点において、多量生産に適合す
るとともに、品質精度の高い信頼性に優れた壁面構築材
を供し得るものであって、それらの点において極めて有
利に作用するものといえる。
【0039】さらに、この発明になる化粧壁パネルによ
る壁面構築ユニットは、各ユニット間の防水処理に関し
て、ガスケット方式のため信頼性に優れ枠組立体を利用
して比較的広い空洞を形成し、該空洞を雨水等の通水路
として機能させ得るものであって、外側ガスケットを越
えて雨水が入り込んでも、該空洞による通水路をもって
下降排水でき、建造物内部への雨水浸入を確実に防止し
得る点においても極めて効果的に作用するものといえ
る。
【0040】一方、この発明になる化粧壁パネルによる
壁面構築ユニットを用いた大型壁面形成施工方法によれ
ば、工場サイドで一体化された壁面構築ユニットを重機
で施工し得る点、鉄骨建方と並行して工区毎に壁面構築
ユニットによる施工ができる点、さらには、内装材によ
っては、壁面構築ユニットにおける下地である枠組立体
に直接内装仕上げができる点等において、施工期間の短
縮化を図り得るものであり、これらの点においても極め
て効果的に作用するものといえる。
【0041】さらに、この発明になる化粧壁パネルによ
る壁面構築ユニットを用いた大型壁面形成施工方法によ
れば、システム化された壁面構築ユニットを準備してお
けばよいので、管理が容易であるという作用効果をも奏
するものである。
【0042】また、この発明になる化粧壁パネルによる
壁面構築ユニットを用いた大型壁面形成施工方法によれ
ば、施工作業が、足場工事を要することなく工事現場敷
地内において行うことができ、現場施工作業における近
隣への迷惑を低減化し得る点、さらには、壁面構築ユニ
ットを重機でつり上げ、各ユニット4か所を連結具で固
定するだけのため作業の簡易化を図り得る点等において
も極めて有効に作用するものといえる。
【0043】さらにまた、この発明になる化粧壁パネル
による壁面構築ユニットを用いた大型壁面形成施工方法
によれば、壁面構築ユニットについては、mあたりの
重量が、75〜80Kgと軽量であるため、駆体鉄骨が
軽量化でき、建築費を低減できる点、さらには、工期の
短縮により建築費を低減できる点、足場工事代を要しな
い点等において経済的にも極めて有効に作用するものと
いえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる化粧壁パネルによる壁
面構築ユニットの基本的な構成を示すものであって、図
1Aは、主要部分を破断して示す概略的な斜視図であ
り、図1Bは、当該壁面構築ユニットの横方向の突き合
わせ部分を破断して示す概略的な横断面図であり、図1
Cは、当該壁面構築ユニットの縦方向の突き合わせ部分
を破断して示す概略的な縦断面図である。
【図2】図2は、当該壁面構築ユニットの施工配列状態
を示す裏面側から見た概略的な斜視図である。
【図3】図3は、当該壁面構築ユニットの施工配列状態
を示す裏面側から見た概略的な平面図である。
【図4】図4は、この発明の別の実施例を示すものであ
って、建造物壁面に窓を設計構築しようとする場合に適
合するように設計してなる窓構築用の壁面構築ユニット
の一例を示すもので、当該窓構築用の壁面構築ユニット
によって連窓施工の状態を示す概略的な平面図である。
【図5】図5は、当該壁面構築ユニットの横方向の突き
合わせ部分を破断して示す概略的な横断面図である。
【図6】図6A、図6B及び図6Cは、枠組立体のため
の一例になるリップ溝型鋼について、その補強例を示す
概略的な斜視図である。
【図7】図7は、成形二重ガスケットの適用例、並びに
高さ調節手段の具体例を適用した態様を示す図1Cに対
応する概略的な縦断面図である。
【図8】図8は、成形二重ガスケットの適用例、並びに
水切り部材の具体例を適用した態様を示す図1Bに対応
する概略的な横断面図である。
【図9】図9は、水切り部材の具体例を示す概略的な平
面図である。
【図10】図10A、図10B及び図10Cは、枠組立
体における外周枠体並びに縦、横補強梁、剛域に適用さ
れる型鋼材について、その異なる実施例を示す概略的な
端面図である。
【図11】図11A及び図11Bは、枠組立体における
縦、横補強梁、剛域に適用される型鋼材について、その
異なる実施例を示す概略的な端面図である。
【図12】図12A及び図12Bは、枠組立体に対して
母材パネル材を取り付けるための取り付け連結手段の異
なる例を示す概略的な側断面図である。
【符号の説明】
U 壁面構築ユニット 1 化粧壁パネル 2 母材パネル 3 表装手段 4 接合剤層 5 化粧壁パネル連結固定手段 6、7 建造物躯体 FA 枠組立体 8 外周枠体 9 連結手段 10 リップ溝型鋼 11 チャンネル開口 12 リップ溝型鋼製補強梁 13 剛域 CM 固着手段 19 外側の成形ガスケット 20 内側の成形ガスケット 21 空洞 WP 水流通路 22 自重受プレート 23 スペーサー 24 窓構成サッシ 25 中間部材 26 補強体 AM 高さ調節手段 33 高さ調節ボルト 34 成形二重ガスケット 36 水切り部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−156747(JP,A) 特開 平1−116152(JP,A) 特開 平3−158540(JP,A) 特開 平3−158539(JP,A) 実開 平1−79710(JP,U) 実開 平4−110817(JP,U) 実公 昭57−5369(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/94

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材パネル(2)の一方の面(2a)に
    表装手段(3)を備えた化粧壁パネル(1)と、前記母
    材パネル(2)の他方の面(2b)に固着手段(CM)
    を介して固着されており、該化粧壁パネル(1)を建造
    物躯体(6)(7)に固定するための化粧壁パネル連結
    固定手段(5)とにより壁面構築ユニット(U)を構成
    してなり、 前記化粧壁パネル連結固定手段(5)が、リップ溝型
    鋼、C型鋼等の型鋼材(10)でなる外周枠体(8)、
    縦・横補強梁(12)および剛域(13)を含む枠組立
    体(FA)と、前記枠組立体(FA)を介して前記化粧
    壁パネル(1)を前記建造物躯体(6)(7)に連結す
    るための連結手段(9)とからなり、 前記枠組立体(FA)における外周枠体(8)のチャン
    ネル開口(11)が放射外方向に向けて組み立てられて
    いて、前記壁面構築ユニット(U)を各端面突き合わせ
    状に組み合わせて施工した際、各チャンネル開口(1
    1)が互いに向かい合って連通する比較的広い空洞(2
    1)を形成し、前記壁面構築ユニット(U)の各端面突
    き合わせ部に前記比較的広い空洞(21)に沿って、比
    較的狭い空洞(19a)を形成する外側の二重ガスケッ
    ト(19)および内側ガスケット(20)を介在させ、
    前記前記比較的広い空洞(21)内の圧力を前記外側の
    二重ガスケット(19)によって形成される比較的狭い
    空洞(19a)内の圧力に対して低減させるようになし
    たことを特徴とする化粧壁パネルによる壁面構築ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記枠組立体(FA)を構成する外周枠
    体(8)、縦・横補強梁(12)および剛域(13)
    が、前記枠組立体(FA)の厚さ方向において前記外周
    枠体(8)と少なくとも同じ厚さを有するリップ溝型
    鋼、C型鋼、角形鋼管等の型鋼材でなることを特徴とす
    る請求項1に記載の化粧壁パネルによる壁面構築ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記枠組立体(FA)の外周枠体(8)
    における下縁枠(8A)に所定の間隔を隔てて、外周枠
    体(8)の内側から外側に向けて出没する一対の高さ調
    節ボルト(33)でなる高さ調節手段(AM)を組み合
    わせてなることを特徴とする請求項1に記載の化粧壁パ
    ネルによる壁面構築ユニット。
  4. 【請求項4】 前記壁面構築ユニット(U)を各端面突
    き合わせ状に組み合わせて施工した際、前記枠組立体
    (FA)における互いに向かい合った型鋼材(10)の
    チャンネル開口(11)によって形成される縦方向にの
    びる比較的広い空洞(21)の最下端に排水のための水
    切部材(36)を組み合わせてなることを特徴とする請
    求項1に記載の化粧壁パネルによる壁面構築ユニット。
  5. 【請求項5】 前記母材パネル(2)と化粧壁パネル連
    結固定手段(5)とを固着する固着手段(CM)が、連
    結固定用ボルト部材(15)あるいはビス部材(31)
    を含むものからなり、前記母材パネル(2)の板厚方向
    に貫通し、母材パネル(2)の一方の面(2a)に段座
    凹部(14a)を有する複数の貫通孔(14)を設け、
    該貫通孔(14)に連結固定用ボルト部材(15)ある
    いはビス部材(31)を挿通し、前記母材パネル(2)
    の段座凹部(14a)に一端頭部を埋め込み状に固定
    し、他端ネジ部を介して、前記母材パネル(2)に対し
    前記枠組立体(FA)を固定してなることを特徴とする
    請求項1に記載の化粧壁パネルによる壁面構築ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記母材パネル(2)と化粧壁パネル連
    結固定手段(5)とを固着する固着手段(CM)が、鍔
    付きワッシャー(32)とビス部材(31)との組み合
    わせでなり、前記母材パネル(2)の板厚方向に貫通
    し、母材パネル(2)の一方の面(2a)に段座凹部
    (14a)を有する複数の貫通孔(14)を設け、該貫
    通孔(14)に鍔付きワッシャー(32)を挿通支持し
    た状態のビス部材(31)を挿通し、前記母材パネル
    (2)の段座凹部(14a)に鍔付きワッシャー(3
    2)を埋め込み状に固定し、ビス部材(31)のネジ部
    を前記母材パネル(2)の裏面側において前記枠組立体
    (FA)にネジ込んで、前記母材パネル(2)に対し前
    記枠組立体(FA)を固定してなることを特徴とする請
    求項1に記載の化粧壁パネルによる壁面構築ユニット。
  7. 【請求項7】 前記化粧壁パネル(1)と化粧壁パネル
    連結固定手段(5)とからなる壁面構築ユニット(U)
    にあって、前記化粧壁パネル(1)および化粧壁パネル
    連結固定手段(5)の一部を部分的に取り除いて、その
    取り除いた部分に窓形成用サッシ組立体(SA)を取り
    付けて窓付き壁面構築ユニット(WU)としたことを特
    徴とする請求項1に記載の化粧壁パネルによる壁面構築
    ユニット。
  8. 【請求項8】 母材パネル(2)の一方の面(2a)に
    表装手段(3)を備えた化粧壁パネル(1)と、前記母
    材パネル(2)の他方の面(2b)に固着手段(CM)
    を介して固着されており、該化粧壁パネル(1)を建造
    物躯体(6)(7)に固定するための化粧壁パネル連結
    固定手段(5)とにより壁面構築ユニット(U)を構成
    してなり、 前記化粧壁パネル連結固定手段(5)が、リップ溝型
    鋼、C型鋼等の型鋼材(10)でなる外周枠体(8)、
    縦・横補強梁(12)および剛域(13)を含む枠組立
    体(FA)と、前記枠組立体(FA)を介して前記化粧
    壁パネル(1)を前記建造物躯体(6)(7)に連結す
    るための連結手段(9)とからなり、 前記枠組立体(FA)における外周枠体(8)のチャン
    ネル開口(11)が放射外方向に向けて組み立てられて
    いて、前記壁面構築ユニット(U)を各端面突き合わせ
    状に組み合わせて施工した際、各チャンネル開口(1
    1)が互いに向かい合って連通する比較的広い空洞(2
    1)を形成し、前記壁面構築ユニット(U)の各端面突
    き合わせ部に前記比較的広い空洞(21)に沿って、比
    較的狭い空洞(19a)を形成する外側の二重ガスケッ
    ト(19)および内側ガスケット(20)を介在させ、
    前記前記比較的広い空洞(21)内の圧力を前記外側の
    二重ガスケット(19)によって形成される比較的狭い
    空洞(19a)内の圧力に対して低減させるようになし
    た壁面構築ユニットを用いて建造物の壁面を施工する壁
    面施工法にあって、 前記壁面構築ユニット(U)を準備する工程と、 前記準備された壁面構築ユニット(U)を、各端面突き
    合わせ状に配列し、各壁面構築ユニット(U)を建造物
    躯体(6)(7)に前記連結手段(9)を介して固定す
    る工程とからなり、 前記壁面構築ユニット(U)の各端面突き合わせ部分に
    前記枠組立体(FA)における型鋼材(10)のチャン
    ネル開口(11)が互いに向かい合って連通する比較的
    広い空洞(21)を形成する工程と、 前記壁面構築ユニット(U)の各端面突き合わせ部に前
    記比較的広い空洞(21)に沿って外側の二重ガスケッ
    ト(19)および内側ガスケット(20)を介在させる
    工程とからなることを特徴とする化粧壁パネルによる壁
    面構築ユニットの施工方法。
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