JP2916675B2 - 壁面構築パネルユニット上吊り機構 - Google Patents

壁面構築パネルユニット上吊り機構

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JP2916675B2
JP2916675B2 JP35346395A JP35346395A JP2916675B2 JP 2916675 B2 JP2916675 B2 JP 2916675B2 JP 35346395 A JP35346395 A JP 35346395A JP 35346395 A JP35346395 A JP 35346395A JP 2916675 B2 JP2916675 B2 JP 2916675B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建造物の構築壁
面を横方向および縦方向に分割して建造物における壁面
を構築するための壁面構築パネルユニットに関するもの
であり、特に、建造しようとする建造物の駆体生地に対
して当該壁面構築パネルユニットを取付け施工する際、
上吊り式に施工し得るようになした壁面構築パネルユニ
ット上吊り機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、建造物の構築に関して、
建造物の各部分を工場等において予め前もって製造準備
しておき、これらの建造物の各部分を施工現場に持ち込
んで、予め設計された建造物を構築施工する組立式建
築、所謂プレファブ (prefabrication) タイプの建築方
式はよく知られているものであって、その需要は目を見
張るものがあり、技術的にも多くの改良開発がなされ、
提供されてきている。
【0003】一方、各種建築物における内外装壁面構築
用の壁面パネル材として、軽量気泡コンクリートパネル
(ALCパネル)、中空押し出し成形セメントパネル等
の壁面パネル材の適用が隆盛をきわめている。前者の軽
量気泡コンクリートパネルは、気泡コンクリート成形体
をオートクレーブ養成処理することによって造られるも
のであり、後者の中空押し出し成形セメントパネルは、
セメントの押し出し成形によって造られるものであっ
て、それぞれ、軽量性、加工容易性並びに適度の強度性
等の点において優れた特性を有しており、それらの特性
の範囲において壁面材として有効に利用されている。
【0004】上記するこれらの内外装壁面構築用の壁面
パネル材を建造物壁面材として適用する場合、同一出願
人によって従前より開発され提供されてきているよう
に、当該壁面パネル材の裏面側に金属製型鋼材により形
成される枠組立体を組み合わせた構成のものとして適用
されている。
【0005】このように、内外装壁面構築用の壁面パネ
ル材の裏面に金属製枠組立体を連結してなる壁面構築パ
ネルユニットによって建造物壁面を施工する場合、従来
は、建造物の建造域の内側から、当該壁面構築パネルユ
ニットを下層から順次上層に向けて突き合わせ状に施工
するものであって、その際、それぞれの壁面構築パネル
ユニットの下縁枠を建造物基礎あるいは建造物駆体に対
して連結しながら固定していた。
【0006】しかしながら、上記する従来のもののよう
に、当該壁面構築パネルユニットを、その下縁枠側にお
いて建造物基礎あるいは建造物駆体に対して固定するよ
うな構成のものにあっては、各壁面構築パネルユニット
のレベル合わせ、各壁面構築パネルユニットの面合わせ
等、その施工時における微妙な調節に多大な労力を要し
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
建造物の壁面の構築施工にあたって、上記するプレファ
ブ化を適用した壁面構築パネルユニットの提供に関連し
て、当該壁面構築パネルユニットを建造物駆体に対して
固定施工する際、その壁面施工を建造物建造域の外側か
ら行い得るようになし、さらには、壁面構築パネルユニ
ットの固定施工を上吊り式にして、各壁面構築パネルユ
ニットのレベル合わせ、各壁面構築パネルユニットの面
合わせ等、その施工時における微妙な調節施工の省力
化、作業性の向上を意図するものであって、もって工期
の短縮化を図り得るように構成した壁面構築パネルユニ
ット上吊り機構を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、建造物の構築壁
面を横方向および縦方向に分割して建造物における壁面
を構築するための壁面構築パネルユニットであって、前
記壁面構築パネルユニットが、金属製型鋼材により形成
される枠組立体を含むものからなり、前記枠組立体を介
して前記壁面構築パネルユニットを建造物駆体に取り付
けるようにした構成において、前記建造物駆体に直接取
り付けられていて、構築壁面に平行にのびる上方起立プ
レート部を有する通しアングル部材と、前記通しアング
ル部材に固定連結されていて、前記建造物駆体における
前記壁面構築パネルユニット側に向けて概して水平にの
びる水平プレート部を有する上吊りレベル調整アングル
部材と、前記壁面構築パネルユニットにおける枠組立体
の上縁枠に取り付けられていて、上下方向にのびるネジ
孔を備えたネジ孔形成部材とからなり、前記上吊りレベ
ル調整アングル部材の下部に前記壁面構築パネルユニッ
トにおける枠組立体の上縁枠を配置し、前記上吊りレベ
ル調整アングル部材越しに吊りボルト部材を挿通して前
記ネジ孔形成部材のネジ孔に螺合させて、前記壁面構築
パネルユニットを吊り下げ支持してなる壁面構築パネル
ユニット上吊り機構を構成するものである。
【0009】
【実施例の説明】以下、この発明になる壁面構築パネル
ユニット上吊り機構について、図面に示す具体的な実施
例にもとづいて詳細に説明する。図1は、この発明の適
用例において、当該壁面構築パネルユニットUによって
建造物の壁面を構築する例を概略的な正面図で示すもの
である。図2は、この発明になる壁面構築パネルユニッ
ト上吊り機構の具体的な実施例を示すものであって、図
2Aは、前記壁面構築パネルユニットUの上下突き合わ
せの状態部分を建造物の外側からみた概略的な一部破断
斜視図であり、図2Bは、建造物の内側(建造物駆体
側)からみた概略的な一部破断斜視図である。
【0010】一方、図3は、当該壁面構築パネルユニッ
ト上吊り機構の具体的な実施例にあって、図1における
A−A線の部分を下向きにみた概略的な一部破断断面図
であり、図4は、中間ジョイント部分を縦断面的に示す
概略的な一部破断縦断面図であり、図5は、最上部の壁
面構築パネルユニットの取り付け態様を示す概略的な一
部破断縦断面図である。
【0011】この発明の適用例になる壁面構築パネルユ
ニットUは、基本的には、金属製型鋼材の組み合わせで
なる枠組立体1によって構成される。前記枠組立体1
は、縦方向の寸法L、幅方向の寸法Wおよび厚さ寸法t
でなる長方矩形状の外周枠体2と、前記外周枠体2の枠
内であって、厚さ寸法t内に設けられた縦方向にのびる
複数の縦補強梁3、横方向にのびる複数の横補強梁4、
剛域機構5との組み合わせでなっている。
【0012】前記枠組立体1における少なくとも前記外
周枠体2は、好ましくはリップ溝型鋼6によって構成さ
れるものである。このリップ溝型鋼6は、比較的幅広い
一対の側壁6a、6b、及び比較的幅狭い一対の側壁6
c、6dの横断面矩形体にあって、そのうちの一側壁6
aに長さ方向に沿ってのびるチャンネル開口7を備えた
チャンネル型材である。前記枠組立体1における外周枠
体2は、図に示す例において前記リップ溝型鋼6におけ
る一側壁6aが外向きになるよう、すなわち、前記チャ
ンネル開口7が枠体の外側に向くように組み立てられて
いて、図1に示すように、形成すべき壁面構築パネルユ
ニットUの規模に応じて、例えば同様のリップ溝型鋼製
の縦補強梁3、横補強梁4並びに仮想線で示すような態
様の剛域機構5を含むものとして構成されている。
【0013】前記枠組立体1における外周枠体2は、別
の実施例において、前記リップ溝型鋼6における一側壁
6aが内向きになるよう、すなわち、前記チャンネル開
口7が枠体の内側に向くように組み立てられていて、形
成すべき壁面構築パネルユニットUの規模に応じて、例
えば同様のリップ溝型鋼製の縦補強梁3、横補強梁4並
びに仮想線で示すような態様の剛域機構5を含むものと
して構成することもできる。
【0014】この発明において、前記壁面構築パネルユ
ニットUにおける枠組立体1において、前記外周枠体2
のコーナー部分は、より好ましい例において、リップ溝
型鋼6の長さ方向の端面を45°に切断し、45°端面
を突き合わせ状に溶接連結したものからなっている。一
例において前記枠組立体1は、縦方向にのびる縦補強梁
3が優先的な骨組構造となっていて、縦方向に途切れの
ない一体の型鋼材によって構成されている。
【0015】この発明において、前記枠組立体1におけ
る縦方向の寸法Lおよび幅方向の寸法Wは、例えば建造
物の規模に応じて適宜に設計されるものである。また、
前記枠組立体1の厚さ寸法tは、実質的には、リップ溝
型鋼6の横断面形状における長幅外寸法に等しいもので
あって、これは一例において約100mm程度のもので
ある。
【0016】前記枠組立体1において、前記縦補強梁3
および横補強梁4は、前記外周枠体2と同様のリップ溝
型鋼6によるものであってもよいし、あるいは、横断面
矩形の型鋼材によるものであってもよい。前記縦補強梁
3および横補強梁4の組み形態は、閉鎖壁面部分を構成
するための閉鎖壁面用壁面枠体ユニット、出入口等のサ
ッシ体を組み合わせてなる壁面部分を構成するための出
入口サッシ体組み合わせ用壁面枠体ユニット、窓等のサ
ッシ体を組み合わせてなる壁面部分を構成するための窓
サッシ体組み合わせ用壁面枠体ユニットなどのものとし
て、適宜組み合わせによって構成されるものである。
【0017】一方、前記枠組立体1における前記剛域機
構5は、その構造上、この発明においても極めて重要な
要素である。すなわち、この発明では、前記剛域機構5
が、壁面構築パネルユニットUにおける枠組立体1の枠
内であって、枠組立体1の厚さ寸法t内に収まるように
組み合わせ構成されているのである。この発明におい
て、前記剛域機構5では、圧縮力による剛域の構築をな
すものである。
【0018】前記剛域機構5は、前記外周枠体2と同様
のリップ溝型鋼6によるものであってもよい。この場
合、枠組立体1の厚さ寸法tと剛域機構5の厚さ寸法と
は等しくなる。また、前記剛域機構5は、横断面矩形の
型鋼材によるものであってもよい。この場合前記剛域機
構5の厚さ寸法は、枠組立体1の厚さ寸法tに等しいも
のであってもよいし、あるいは、枠組立体1の厚さ寸法
tより僅かに小さなものであってもよい。
【0019】この発明において、前記枠組立体1におけ
る前記剛域機構5は、前記外周枠体2と、前記縦補強梁
3と、前記横補強梁4とのいずれかの組み合わせによっ
て区画される矩形域の少なくとも一つの対角線に沿って
配設されるものであって、例えば、図1に仮想線で示す
上記条件の部位に溶接などの固着手段により固着形成さ
れているものである。
【0020】この発明において、前記壁面構築パネルユ
ニットUの適用になる実際的な一施工例によれば、図1
に示すように前記壁面構築パネルユニットUに対して、
建築用壁面パネル材11が重ね合わせ状に連結固着され
る。前記建築用壁面パネル体11は、前記金属製枠組立
体1の一方の面1aに重ね合わせ状に組み合わされてい
て、ボルト−ナット等の適宜固定連結手段(図示せず)
によって固定連結されている。
【0021】一例において、前記建築用壁面パネル体1
1は、その表面側に、例えば金属製板、図4あるいは図
5に示すような本石12、石調シートあるいはこれに類
する板体でなる一枚のパネル材、さらにはタイル片、陶
磁器片、天然石片、金属片、ガラス片、その他これらに
類する材料片でなるプレート片の集合体等の表装手段を
全面的に貼り合わせた化粧壁パネルに構成したものであ
ってもよい。
【0022】前記壁面パネル体11は、例えば、気泡コ
ンクリート成形体をオートクレーブ養成処理によって造
られるものであって、軽量性、加工容易性並びに適度の
強度性等の点において優れた特性を有する軽量気泡コン
クリートパネル、あるいはセメントの押し出し成形によ
って供される押し出し成形セメントパネル、プレキャス
トコンクリート成形パネル、石綿セメント硅酸カルシウ
ム成形パネル、石綿セメント成形パネル等の耐火性、あ
るいは防火性を有するものからなり、例えば、予め設計
される建造物における一連なりの壁面を複数に分割した
状態のものとして構成される。
【0023】また、前記壁面パネル体11の表面側に表
装手段を貼り合わせるための接合層手段13は、短繊維
を混入してなる防水性を有する補強モルタル、あるい
は、樹脂モルタル層の中間に5mm程度の格子状のガラ
ス繊維ネットを配した構造のもの等によって構成され
る。前記接合層手段は、例えば、当該壁面パネル体11
に金属製枠組立体1を取り付ける際に、壁面パネル体1
1に対して設けられる比較的大きな取り付け孔の内部に
も入り込むようになっていて、それによって前記表装手
段を前記壁面パネル体11の表面側に対して強固に固定
することができるようになっている。
【0024】前記壁面パネル体11の表面側に、接合層
手段を介して貼り合わされる表装材料は、例えば、プレ
ート片の集合でなり、前記プレート片は、平面長方形状
のタイル片等によって構成される。前記プレート片は、
タイル片の他に、陶磁器片、天然石片、金属片、ガラス
片あるいはその他これに類する材料片からなるものであ
ってもよい。タイル片でなる表装材料は、予め設定され
るパターンに従って、所定の目地間隔をおいて配置され
ており、それによって所望のパネル表面模様を具現する
ものであり、前記タイル片相互の間に形成される目地部
分は、目地剤によって目地処理してある。
【0025】さらに、この発明では、前記壁面構築パネ
ルユニットUにおける金属製枠組立体1の一方の面1a
に取り付けた前記建築用壁面パネル材11における外周
囲端面に成形二重ガスケット14を取り付けることがで
きる。前記成形二重ガスケット14は、前記建築用壁面
パネル材11の突き合わせ端面に対して前記建築用壁面
パネル材11相互の端面間目地幅を確保するとともに、
前記建築用壁面パネル材11の板厚方向に異なる二つの
ラインに沿って壁面の外部側と内部側との間を遮断する
べく、例えば、接着により取り付けられる。
【0026】次いで、この発明になる壁面構築パネルユ
ニットUについての上吊り機構21について詳細に説明
する。この発明になる壁面構築パネルユニット上吊り機
構21は、前記金属製枠組立体1における外周枠体2の
上縁枠2Aと建造物駆体22との間に形成されるもので
あって、前記壁面構築パネルユニットUを上吊り状態で
前記建造物駆体22に対して連結し、固定するものであ
る。
【0027】図に示す実施例において、前記壁面構築パ
ネルユニット上吊り機構21は、図面に示す具体的な実
施例によれば、L型鋼でなる通しアングル部材23と、
上吊りレベル調整アングル部材24と、ネジ孔形成部材
25および吊りボルト27とを含むものからなってい
る。
【0028】前記通しアングル部材23は、H型鋼でな
る前記建造物駆体22に対して直接取り付けられている
水平プレート部23aおよび構築壁面に平行にのびる上
方起立プレート部23bとを有している。前記上吊りレ
ベル調整アングル部材24は、前記通しアングル部材2
3における上方起立プレート部23bに固定連結されて
いる上方起立プレート部24aと前記建造物駆体22側
から前記壁面構築パネルユニット側に向けて概して水平
にのびる水平プレート部24bとを有するものからなっ
ている。
【0029】一方、前記ネジ孔形成部材25は、前記壁
面構築パネルユニットUにおける枠組立体1における外
周枠体2の上縁枠2Aに対して、そのリップ溝型鋼6に
おける一側壁6aに取り付けられていて、上下方向にの
びるネジ孔26を備えたものからなっている。前記ネジ
孔形成部材25に設けたネジ孔26に対して前記吊りボ
ルト27が螺合するようになっている。
【0030】前記壁面構築パネルユニット上吊り機構2
1における前記上吊りレベル調整アングル部材24に
は、その水平プレート部24bに対し、ボルト挿通孔2
8が設けられていて、前記吊りボルト27におけるネジ
軸部の挿入を許容し得るようになっている。前記吊りボ
ルト27を前記ボルト挿通孔28に装着するにあたっ
て、前記吊りボルト27にワッシャー部材29が装着さ
れる。
【0031】前記壁面構築パネルユニット上吊り機構2
1は、前記壁面構築パネルユニットUにおける枠組立体
1における外周枠体2の上縁枠2Aに対して、少なくと
も2つ設けてある。
【0032】一方、この発明では、前記壁面構築パネル
ユニットUを建造物駆体22に対して吊り下げて固定施
工する前段階において、前記壁面構築パネルユニットU
を自重受けするための自重受けアングル部材30が設け
てある。前記自重受けアングル部材30は、前記通しア
ングル部材23における上方起立プレート部23bに固
定連結されている上方起立プレート部30aと、前記建
造物駆体22側から前記壁面構築パネルユニット側に向
けて概して水平にのびる水平プレート部30bとを有す
るものからなっている。
【0033】前記自重受けアングル部材30は、図40
および図5に示すように、ボルト−ナット手段31によ
って前記金属製枠組立体1における外周枠体2の上縁枠
2Aに対して固定されるようになっている。
【0034】さらに、この発明では、前記壁面構築パネ
ルユニットUの突き合わせ部分において、それらの壁面
構築パネルユニットUを前記建造物駆体22に対し、し
っかりと連結して取り付けるための壁面構築パネルユニ
ット取付け機構32が設けてある。
【0035】前記壁面構築パネルユニット取付け機構3
2は、前記上吊り機構21において共用される通しアン
グル部材23と、C型アングル部材33と、下段側の枠
組立体に取り付けてある第1の押さえ金具34と、上段
側の枠組立体に取り付けてある第2の押さえ金具35と
を含むものからなっている。
【0036】前記壁面構築パネルユニット取付け機構3
2における前記C型アングル部材33は、基部プレート
33aと、前記基部プレート部33aから外方に向けて
のびる一対の後方起立プレート部33b、33bとを有
し、前記後方起立プレート部33b、33bに前記通し
アングル部材23における起立プレート部23aを受入
れる下向きに開口したスリット36を備えている。この
構成によって、前記C型アングル部材33は、スリット
36を介して前記通しアングル部材23における起立プ
レート部23aに装着されるようになっている。
【0037】一方、前記第1の押さえ金具34は、前記
下段側の枠組立体1における外周枠体2の側枠2Cの上
部内側に取り付けた補強アングルピース37の内方起立
プレート部37aに対してボルト−ナット手段38によ
って前記下段側の枠組立体1に固着されるようになって
いる。前記第1の押さえ金具34は、前記ボルト−ナッ
ト手段38によって前記下段側の枠組立体1に固着され
る固着プレート部34a、傾斜立ち上がり部34bおよ
び押さえプレート部34cを有し、前記押さえプレート
部34cによって前記C型アングル部材33における基
部プレート33aを枠組立体1の他方の面1bに押圧支
持する。
【0038】他方、前記第2の押さえ金具35は、前記
上段側の枠組立体1における外周枠体2の側枠2Cの下
部内側に取り付けた補強アングルピース39の内方起立
プレート部39aに対してボルト−ナット手段40によ
って前記上段側の枠組立体1に固着されるようになって
いる。前記第2の押さえ金具35は、前記ボルト−ナッ
ト手段40によって前記上段側の枠組立体1に固着され
る固着プレート部35a、傾斜立ち上がり部35bおよ
び押さえプレート部35cを有し、前記押さえプレート
部35cによって前記C型アングル部材33における基
部プレート33a、前記第1の押さえ金具34における
押さえプレート部34cおよび前記通しアングル部材2
3における起立プレート部23aを重ね合わせ状に挟み
込むように構成されている。
【0039】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明の壁面構築パ
ネルユニット上吊り機構は、建造物の壁面の構築施工に
あたって、当該壁面構築パネルユニットを建造物駆体に
対して固定施工する際、これを上吊り式に構成したこと
により、各壁面構築パネルユニットのレベル合わせ、各
壁面構築パネルユニットの面合わせ等、その施工時にお
ける微妙な調節施工が可能である点、並びに、建造物外
部側から施工可能である点など、その施工の省力化、作
業性の向上に貢献するものであって、工期の短縮化を図
り得るようにした点において極めて有効に作用するもの
といえる。
【0040】さらに、この発明になる壁面構築パネルユ
ニット上吊り機構は、ユニットの組み立て、加工のほと
んど全てを、工場サイドにおける工場生産ラインにのせ
て一体的に加工処理し得る点において、多量生産に適合
するとともに、品質精度の高い信頼性に優れた壁面構築
材を供し得るものであって、それらの点において極めて
有利に作用するものといえる。
【0041】さらにまた、この発明のになる壁面構築パ
ネルユニット上吊り機構よれば、壁面構築パネルとし
て、例えば、軽量気泡コンクリートパネルを用いること
により、その軽量性、加工容易性並びに適度の強度性を
確保するものであり、加えて、その突き合わせ端面に成
形二重ガスケットを貼り合わせにより取り付け得るもの
であって、当該ユニットを縦方向並びに横方向に端面突
き合わせ状に組み合わせた際、突き合わせラインに沿っ
て縦方向並びに横方向にのびる通水路を形成するもので
あって、建造物内部側への雨水などの進入を確実に防止
し得る点において有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる壁面構築パネルユニッ
ト上吊り機構の適用例にあって、壁面構築パネルユニッ
トUによって建造物の壁面を構築する例を示す概略的な
正面図である。
【図2】図2は、この発明になる壁面構築パネルユニッ
ト上吊り機構の具体的な実施例を示すものであって、図
2Aは、前記壁面構築パネルユニットUの上下突き合わ
せの状態部分を建造物の外側からみた概略的な一部破断
斜視図であり、図2Bは、建造物の内側(建造物駆体
側)からみた概略的な一部破断斜視図である。
【図3】図3は、当該壁面構築パネルユニット上吊り機
構の具体的な実施例にあって、図1におけるA−A線の
部分を下向きにみた状態を示す概略的な一部破断断面図
である。
【図4】図4は、中間ジョイント部分を縦断面的に示す
概略的な一部破断縦断面図である。
【図5】図5は、最上部の壁面構築パネルユニットの取
り付け態様を示す概略的な一部破断縦断面図である。
【符号の説明】
U 壁面構築パネルユニット 1 枠組立体 2 外周枠体 3 縦補強梁 4 横補強梁 5 剛域機構 6 リップ溝型鋼 7 チャンネル開口 11 建築用壁面パネル材 21 壁面構築パネルユニット上吊り機構 22 建造物駆体 23 通しアングル部材 24 上吊りレベル調整アングル部材 25 ネジ孔形成部材 26 上吊りボルト 30 自重受けアングル部材 31 連結アングル部材 32 壁面構築パネルユニット取付け機構 33 C型アングル部材 34 第1の押さえ金具 35 第2の押さえ金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/94 E04G 21/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の構築壁面を横方向および縦方向
    に分割して建造物における壁面を構築するための壁面構
    築パネルユニットであって、 前記壁面構築パネルユニットが、金属製型鋼材により形
    成される枠組立体を含むものからなり、前記枠組立体を
    介して前記壁面構築パネルユニットを建造物駆体に取り
    付けるようにした構成において、 前記建造物駆体に直接取り付けられていて、構築壁面に
    平行にのびる上方起立プレート部を有する通しアングル
    部材と、 前記通しアングル部材に固定連結されていて、前記建造
    物駆体における前記壁面構築パネルユニット側に向けて
    概して水平にのびる水平プレート部を有する上吊りレベ
    ル調整アングル部材と、 前記壁面構築パネルユニットにおける枠組立体の上縁枠
    に取り付けられていて、上下方向にのびるネジ孔を備え
    たネジ孔形成部材とからなり、 前記上吊りレベル調整アングル部材の下部に前記壁面構
    築パネルユニットにおける枠組立体の上縁枠を配置し、
    前記上吊りレベル調整アングル部材越しに吊りボルト部
    材を挿通して前記ネジ孔形成部材のネジ孔に螺合させ
    て、前記壁面構築パネルユニットを吊り下げ支持してな
    ることを特徴とする壁面構築パネルユニット上吊り機
    構。
  2. 【請求項2】 前記壁面構築パネルユニットにおける金
    属製枠組立体の一方の面に、建築用壁面パネル体を連結
    して取り付け得るようになしたことを特徴とする請求項
    1に記載の壁面構築パネルユニット上吊り機構。
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