JP3755960B2 - 壁面構築用パネルユニットのロッキング機構 - Google Patents

壁面構築用パネルユニットのロッキング機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建造物の構築壁面を横方向および縦方向に分割して建造物における壁面を構築するための壁面構築パネルユニットの取り付け施工に関するものであり、特に、建造物の躯体生地に対して、壁面構築パネルユニットを上部側および下部側において、面内方向の追従性を許容し得るように取り付けるようになした壁面構築用パネルユニットのロッキング機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、建造物の構築に関して、建造物の各部分を工場等において予め前もって製造準備しておき、これらの建造物の各部分を施工現場に持ち込んで、予め設計された建造物を構築施工する組立式建築、所謂プレファブ (prefabrication) タイプの建築方式はよく知られているものであって、その需要は目を見張るものがあり、技術的にも多くの改良開発がなされ、提供されてきている。
【0003】
一方、各種建築物における内外装壁面構築用の壁面パネル材として、軽量気泡コンクリートパネル(建築用壁面パネル)、中空押し出し成形セメントパネル等の壁面パネル材の適用が隆盛をきわめている。前者の軽量気泡コンクリートパネルは、気泡コンクリート成形体をオートクレーブ養成処理することによって造られるものであり、後者の中空押し出し成形セメントパネルは、セメントの押し出し成形によって造られるものであって、それぞれ、軽量性、加工容易性並びに適度の強度性等の点において優れた特性を有しており、それらの特性の範囲において壁面材として有効に利用されている。
【0004】
上記するこれらの内外装壁面構築用の壁面パネル材を建造物壁面材として適用する場合、同一出願人によって従前より開発され提供されてきているように、当該壁面パネル材の裏面側に金属製型鋼材により形成される枠組立体を組み合わせた構成のものとして適用されている。
【0005】
このように、内外装壁面構築用の壁面パネル材の裏面に金属製枠組立体を連結してなる壁面構築パネルユニットによって建造物壁面を施工する場合、従来は、建造物の建造域の内側から、当該壁面構築パネルユニットを下層から順次上層に向けて突き合わせ状に施工するものであって、その際、それぞれの壁面構築パネルユニットの下縁枠を建造物基礎あるいは建造物躯体に対して連結しながら固定していた。
【0006】
しかしながら、上記する従来のもののように、当該壁面構築パネルユニットを、その下縁枠側において建造物基礎あるいは建造物躯体に対して固定するような構成のものにあっては、各壁面構築パネルユニットのレベル合わせ、各壁面構築パネルユニットの面合わせ等、その施工時における微妙な調節に多大な労力を要していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、建造物の壁面の構築施工にあたって、上記するプレファブ化を適用した壁面構築パネルユニットの提供に関連して、当該壁面構築パネルユニットを建造物躯体に取り付ける際、建造物の躯体生地に対して、壁面構築パネルユニットを上部側および下部側の各2点において、面内方向の追従性を許容し得るように取り付けるようになし、さらには、各壁面構築パネルユニットのレベル合わせ、各壁面構築パネルユニットの面合わせ等、その施工時における微妙な調節施工の省力化、作業性の向上を意図するものであって、もって工期の短縮化を図り得るように構成した壁面構築パネルユニットのロッキング機構を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するものであり、具体的には、建造物の構築壁面を横方向および縦方向に分割して建造物における壁面を構築するための壁面構築パネルユニットが、外周囲を外周枠体により形成される金属製型鋼材でなる枠組立体を含むものからなり、前記枠組立体を介して前記壁面構築パネルユニットを建造物躯体に取り付けるように構成したものにおいて、
前記建造物躯体に直接取り付けられる水平プレート部と、構築壁面に平行にのびる上方起立プレート部とを有する通しアングル部材と、
前記通しアングル部材に固定連結される上方起立プレート部と、前記壁面構築パネルユニットの枠組立体における外周枠体の上縁枠下面を支受するべく概して水平にのびる水平プレート部とを有し、前記壁面構築パネルユニットの上部側を位置決めする上部側位置決め手段を備えた自重受け部材と、
前記壁面構築パネルユニットの下部側を位置決めする下部側位置決め手段を備え、前記壁面構築パネルユニットとの間に前記通しアングル部材を抱き込む押さえプレートを備えたロッキング部材とを含み、
前記通しアングル部材に固着される上方起立プレート部と、前記壁面構築パネルユニットの枠組立体における外周枠体の上縁枠の下面側に間隔をおいて平行にのびる水平プレート部とを備え、前記外周枠体の上縁枠と前記水平プレート部との間の間隔を調整して、前記壁面構築パネルユニットの高さを調整するための高さ調整手段を設けてなることを特徴とする壁面構築用パネルユニットのロッキング機構を構成するものである。
【0010】
【実施例の説明】
以下、この発明になる壁面構築パネルユニットのロッキング機構について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。
図1は、この発明の適用例において、壁面構築パネルユニットUによって建造物の壁面を構築する例を示すもので、図1Aは、施工配列状態の例を示す裏面側から見た概略的な斜視図であり、図1Bは、壁面構築パネルユニットを建造物躯体にロッキングするロッキング機構の態様例を示す概略的な正面図である。
【0011】
図2は、壁面構築パネルユニットの具体例を示すものであって、図2Aは、金属製枠組立体の一方の面に建築用壁面パネルを取り付け、この建築用壁面パネルの外周囲端面に成形二重ガスケットを取り付けた構成例を示す概略な斜視図であり、図2Bは、図2Aに示す成形二重ガスケットと別の単チューブガスケットとを組み合わせて三重ガスケット構造のもとに、壁面構築パネルユニットを互いの端縁に沿って突き合わせた状態を拡大して示す概略的な断面図である。
【0012】
図3は、前記壁面構築パネルユニットを建造物躯体にロッキングするロッキング機構の態様例を示すものであって、図3Aは、壁面構築パネルユニットの上下突き合わせの状態部分を建造物の内側からみた概略的な一部破断斜視図であり、図3Bは、当該ロッキング機構の主要部全体を一部破断して示す概略的な断面図である。
【0013】
図4は、ロッキング機構の態様例を示すものであって、図4Aは、下段の壁面構築パネルユニットの上側部分と上段の壁面構築パネルユニットの下側部分とを若干引き離した状態で示す概略的な正面図であり、図4Bは、右半部が上段の壁面構築パネルユニットの下側部分を上から見た状態を示し、左半部が下段の壁面構築パネルユニットの上側部分を上から見た状態を示す概略的な一部破断縦断面図である。
【0014】
図5は、ロッキング機構の詳細図であって、図5Aは、壁面構築パネルユニットの下側部分をロッキングするロッキング部材の具体例を示す概略的な側断面図であり、図5Bは、壁面構築パネルユニットの上側部分を位置決め支受する自重受け部材の具体例を示す概略的な側断面図であり、図5Cは、壁面構築パネルユニットの上側部分に適用される高さ調整手段の具体例を示す概略的な側断面図である。
【0015】
この発明の適用例になる壁面構築パネルユニットUは、基本的には、金属製型鋼材の組み合わせでなる枠組立体1によって構成される。前記枠組立体1は、縦方向の寸法L、幅方向の寸法Wおよび厚さ寸法tでなる長方矩形状の外周枠体2と、前記外周枠体2の枠内であって、厚さ寸法t内に設けられた縦方向にのびる複数の縦補強梁3、横方向にのびる複数の横補強梁4、剛域機構5との組み合わせでなっている。
【0016】
前記枠組立体1における少なくとも前記外周枠体2は、好ましくはリップ溝型鋼6によって構成されるものである。このリップ溝型鋼6は、比較的幅広い一対の側壁6a、6b、及び比較的幅狭い一対の側壁6c、6dの横断面矩形体にあって、そのうちの一側壁6aに長さ方向に沿ってのびるチャンネル開口7を備えたチャンネル型材である。前記枠組立体1における外周枠体2は、図に示す例において前記リップ溝型鋼6における一側壁6aが外向きになるよう、すなわち、前記チャンネル開口7が枠体の外側に向くように組み立てられていて、図1に示すように、形成すべき壁面構築パネルユニットUの規模に応じて、例えば同様のリップ溝型鋼製の縦補強梁3、横補強梁4並びに仮想線で示すような態様の剛域機構5を含むものとして構成されている。
【0017】
この発明において、前記壁面構築パネルユニットUにおける枠組立体1において、前記外周枠体2のコーナー部分は、より好ましい例において、リップ溝型鋼6の長さ方向の端面を45°に切断し、45°端面を突き合わせ状に溶接連結したものからなっている。一例において前記枠組立体1は、縦方向にのびる縦補強梁3が優先的な骨組構造となっていて、縦方向に途切れのない一体の型鋼材によって構成されている。
【0018】
この発明において、前記枠組立体1における縦方向の寸法Lおよび幅方向の寸法Wは、例えば建造物の規模に応じて適宜に設計されるものである。また、前記枠組立体1の厚さ寸法tは、実質的には、リップ溝型鋼6の横断面形状における長幅外寸法に等しいものであって、これは一例において約100mm程度のものである。
【0019】
前記枠組立体1において、前記縦補強梁3および横補強梁4は、前記外周枠体2と同様のリップ溝型鋼6によるものであってもよいし、あるいは、横断面矩形の型鋼材によるものであってもよい。前記縦補強梁3および横補強梁4の組み形態は、閉鎖壁面部分を構成するための閉鎖壁面用壁面枠体ユニット、出入口等のサッシ体を組み合わせてなる壁面部分を構成するための出入口サッシ体組み合わせ用壁面枠体ユニット、窓等のサッシ体を組み合わせてなる壁面部分を構成するための窓サッシ体組み合わせ用壁面枠体ユニットなどのものとして、適宜組み合わせによって構成されるものである。
【0020】
一方、前記枠組立体1における前記剛域機構5は、その構造上、この発明において極めて重要な要素である。すなわち、この発明では、前記剛域機構5が、壁面構築パネルユニットUにおける枠組立体1の枠内であって、前記枠組立体1の厚さ寸法t内に収まるように組み合わせ構成されているのである。この発明において、前記剛域機構5では、圧縮力による剛域の構築をなすものである。
【0021】
前記剛域機構5は、前記外周枠体2と同様のリップ溝型鋼6によるものであってもよい。この場合、枠組立体1の厚さ寸法tと剛域機構5の厚さ寸法とは等しくなる。また、前記剛域機構5は、横断面矩形の型鋼材によるものであってもよい。この場合前記剛域機構5の厚さ寸法は、枠組立体1の厚さ寸法tに等しいものであってもよいし、あるいは、枠組立体1の厚さ寸法tより僅かに小さなものであってもよい。
【0022】
この発明において、前記枠組立体1における前記剛域機構5は、前記外周枠体2と、前記縦補強梁3と、前記横補強梁4とのいずれかの組み合わせによって区画される矩形域の少なくとも一つの対角線に沿って配設されるものであって、例えば、図1Aあるいは図2Aに仮想線で示す上記条件の部位に溶接などの固着手段により固着形成されているものである。
【0023】
この発明において、前記壁面構築パネルユニットUの適用になる実際的な一施工例によれば、図1に示すように前記壁面構築パネルユニットUに対して、建築用壁面パネル体11が重ね合わせ状に連結固着される。前記建築用壁面パネル体11は、前記金属製枠組立体1の一方の面1aに重ね合わせ状に組み合わされていて、ボルト−ナット並びにバインダー等の適宜固定連結手段(図示せず)によって固定連結されている。
【0024】
一例において、前記建築用壁面パネル体11は、その表面側に、例えば金属製板、本石、石調シートあるいはこれに類する板体でなる一枚のパネル材、さらにはタイル片、陶磁器片、天然石片、金属片、ガラス片、その他これらに類する材料片でなるプレート片の集合体等の表装手段12を全面的に貼り合わせた化粧壁パネルに構成したものであってもよい。
【0025】
前記建築用壁面パネル体11は、例えば、気泡コンクリート成形体をオートクレーブ養成処理によって造られるものであって、軽量性、加工容易性並びに適度の強度性等の点において優れた特性を有する軽量気泡コンクリートパネル、あるいはセメントの押し出し成形によって供される押し出し成形セメントパネル、プレキャストコンクリート成形パネル、石綿セメント硅酸カルシウム成形パネル、石綿セメント成形パネル等の耐火性、あるいは防火性を有するものからなり、例えば、予め設計される建造物における一連なりの壁面を複数に分割した状態のものとして構成される。
【0026】
また、前記建築用壁面パネル体11の表面側に表装手段12を貼り合わせるための接合層手段13は、短繊維を混入してなる防水性を有する補強モルタル、あるいは、樹脂モルタル層の中間に5mm程度の格子状のガラス繊維ネットを配した構造のもの等によって構成される。前記接合層手段は、例えば、当該建築用壁面パネル体11に金属製枠組立体1を取り付ける際に、建築用壁面パネル体11に対して設けられる比較的大きな取り付け孔の内部にも入り込むようになっていて、それによって前記表装手段12を前記壁面パネル体11の表面側に対して強固に固定することができるようになっている。
【0027】
前記建築用壁面パネル体11の表面側に、接合層手段を介して貼り合わされる表装材料は、例えば、プレート片の集合でなり、前記プレート片は、平面長方形状のタイル片等によって構成される。前記プレート片は、タイル片の他に、陶磁器片、天然石片、金属片、ガラス片あるいはその他これに類する材料片からなるものであってもよい。タイル片でなる表装材料は、予め設定されるパターンに従って、所定の目地間隔をおいて配置されており、それによって所望のパネル表面模様を具現するものであり、前記タイル片相互の間に形成される目地部分は、目地剤によって目地処理してある。
【0028】
さらに、この発明では、前記壁面構築パネルユニットUにおける金属製枠組立体1の一方の面1aに取り付けた前記建築用壁面パネル材11における外周囲端面に成形二重ガスケット14を取り付けることができる。前記成形二重ガスケット14は、前記建築用壁面パネル材11の突き合わせ端面に対して前記建築用壁面パネル材11相互の端面間目地幅を確保するとともに、前記建築用壁面パネル材11の板厚方向に異なる二つのラインに沿って壁面の外部側と内部側との間を遮断するべく、例えば、接着により取り付けられる。
【0029】
さらにまた、この発明では、前記成形二重ガスケット14の適用に併せて、図2Bに示すように、壁面構築パネルユニットUにおける金属製枠組立体1の突き合わせ面に、前記成形二重ガスケットとは別の単チューブガスケット15を組み合わせて三重ガスケット構造に構成することができる。
【0030】
次いで、この発明になる壁面構築パネルユニットUについてのロッキング機構21について詳細に説明する。この発明になる壁面構築パネルユニットのロッキング機構21は、前記金属製枠組立体1における外周枠体2の上縁枠2Aと建造物躯体22との間、並びに前記金属製枠組立体1における外周枠体2の下縁枠2Bと建造物躯体22との間をそれぞれ位置決めして連結するものである。
【0031】
図に示す実施例において、前記壁面構築パネルユニットのロッキング機構21は、図面に示す具体的な実施例によれば、L型鋼からなる通しアングル部材23と、前記金属製枠組立体1における外周枠体2の上縁枠2A側を支配する自重受け部材24と、前記金属製枠組立体1における外周枠体2の下縁枠2B側を支配するロッキング部材25と、高さ調整手段26とを含むものからなっている。
【0032】
前記通しアングル部材23は、H型鋼でなる前記建造物躯体22に対して直接取り付けられている水平プレート部23aおよび構築壁面に平行にのびる上方起立プレート部23bとを有している。
【0033】
前記自重受け部材24は、前記通しアングル部材23における上方起立プレート部23bに固定連結される上方起立プレート部24aと前記建造物躯体22側から前記壁面構築パネルユニット側に向けて概して水平にのび前記壁面構築パネルユニットUの枠組立体1における外周枠体2の上縁枠2A下面を支受する水平プレート部24bとを有するものからなっている。
【0034】
前記自重受け部材24は、図に示す実施例のものにあっては、前記通しアングル部材23における上方起立プレート部23bに対して溶接により固定連結されている。この自重受け部材24を前記通しアングル部材23における上方起立プレート部23bに固定連結する手段としては、上記溶接による方法にのみ限定されるものではなく、その他の例として、前記自重受け部材24における上方起立プレート部24aの上縁側を延長しておき、逆U字状の係止部を設け、前記通しアングル部材23における上方起立プレート部23bに逆U字状の係止部を係合させて固定連結するように構成したものであってもよい。
【0035】
前記自重受け部材24は、前記壁面構築パネルユニットの上部側を位置決めする上部側位置決め手段27を備えている。前記上部側位置決め手段27は、ロッキングボルト28と、補強溶接プレート29と、位置決めプレート30とを含むものからなっている。前記ロッキングボルト28は、ボルトヘッド側28aが前記自重受け部材24の水平プレート部24bに取り付けられていて、ボルト端側28bが上方に向けてのび、その先端部にロックナット31が螺着可能なものからなっている。
【0036】
前記補強溶接プレート29は、外周枠体2における上縁枠2Aの一側壁6bの内面に、例えば、溶接により固着されている。前記外周枠体2における上縁枠2Aの一側壁6bおよび補強溶接プレート29には、前記ロッキングボルト28のボルト径よりも大きな径の貫通孔32が設けてある。
【0037】
前記位置決めプレート30は、前記ロッキングボルト28のボルト径に略等しい径の貫通孔33を有しており、前記ロッキングボルト28のボルト端28b側からロッキングボルト28に装着され、前記壁面構築パネルユニットUを前記躯体22に対して位置決めした後、前記補強溶接プレート29に対して溶接により固着されるようになっている。前記位置決めプレート30を前記補強溶接プレート29に固着した後、前記ロッキングボルト28のボルト端28b側にロックナット31を固着する。
【0038】
一方、前記金属製枠組立体1における外周枠体2の下縁枠2B側を支配するロッキング部材25は、前記壁面構築パネルユニットUの枠組立体1における外周枠体2の下縁枠2B上面に当接する水平プレート部25aと、前記通しアングル部材23における上方起立プレート部23bを抱き込むように下向きにのびる押さえプレート部25bとを有するものからなっている。
【0039】
この発明は、ロッキング部材25に関連して、前記壁面構築パネルユニットの下部側を位置決めする下部側位置決め手段34を備えている。前記下部側位置決め手段34は、取り付けボルト35と、ナット付き補強プレート36とを含むものからなっている。前記ナット付き補強プレート36は、外周枠体2における下縁枠2Bの一側壁6bの内面に、例えば、溶接により固着されている。前記外周枠体2における下縁枠2Bの一側壁6bおよびナット付き補強プレート36には前記取り付けボルト35が螺合する貫通ネジ孔37が設けてある。
【0040】
前記ロッキング部材25にける水平プレート部25aには、前記取り付けボルト35のボルト径よりも大きな径の貫通孔38が設けてあり、前記取り付けボルト35を前記貫通孔38に挿通し、前記取り付けボルト35を貫通ネジ孔37にネジ込む過程において位置決めをし、前記壁面構築パネルユニットUを前記躯体22に対して位置決めした後、前記ロッキング部材25にける水平プレート部25aと外周枠体2における下縁枠2Bの一側壁6bの内面との間を溶接により固着する。
【0041】
一方、この発明では、前記通しアングル部材23と前記壁面構築パネルユニットUにおける枠組立体の上部側との間に、前記壁面構築パネルユニットの高さを調整するための高さ調整手段26が設けてある。前記高さ調整手段26は、前記通しアングル部材23における上方起立プレート部23bに固定連結される上方起立プレート部26aと前記建造物躯体22側から前記壁面構築パネルユニット側に向けて概して水平にのび前記壁面構築パネルユニットUの枠組立体1における外周枠体2の上縁枠2A下面に対して間隔をおいて平行にのびる水平プレート部26bとを有するものからなっている。
【0042】
前記高さ調整手段26は、高さ調整用ボルト39と、ナット付き補強プレート40とを含むものからなっている。前記ナット付き補強プレート40は、外周枠体2における上縁枠2Aの一側壁6bの外面に、例えば、溶接により固着されている。前記外周枠体2における上縁枠2Aの一側壁6bおよびナット付き補強プレート40には、前記高さ調整用ボルト39が螺合する貫通ネジ孔41が設けてある。
【0043】
前記高さ調整手段26は、外周枠体2の内側から外側に向けて出没する左右一対の高さ調整用ボルト39によって構成されており、前記高さ調整用ボルト39のネジ先端39aが前記水平プレート部26bに接していて、前記高さ調整用ボルト39の回動操作によって前記壁面構築パネルユニットUの高さ位置を調整することができるようになっている。
【0044】
【発明の効果】
以上の構成になるこの発明の壁面構築パネルユニットのロッキング機構は、建造物の壁面の構築施工にあたって、当該壁面構築パネルユニットを建造物躯体に対して固定施工する際、当該壁面構築パネルユニットをその下部側および上部側の双方において、位置決めして取り付けるように構成したことにより、第1に、層間変位に対する追従性を有する壁面構築が可能である点、第2に、各壁面構築パネルユニットのレベル合わせ、各壁面構築パネルユニットの面合わせ等、その施工時における微妙な調節施工が可能である点、第3に、その施工の省力化、作業性の向上に貢献するものであって、工期の短縮化を図り得る点などにおいて極めて有効に作用するものといえる。
【0045】
さらに、この発明になる壁面構築パネルユニットのロッキング機構は、ユニットの組み立て、加工のほとんど全てを、工場サイドにおける工場生産ラインにのせて一体的に加工処理し得る点において、多量生産に適合するとともに、品質精度の高い信頼性に優れた壁面構築材を供し得るものであって、それらの点において極めて有利に作用するものといえる。
【0046】
さらにまた、この発明になる壁面構築パネルユニットのロッキング機構よれば、壁面構築パネルとして、例えば、軽量気泡コンクリートパネルを用いることにより、その軽量性、加工容易性並びに適度の強度性を確保するものであり、加えて、その突き合わせ端面に成形二重ガスケットを貼り合わせにより取り付け得るものであって、この成形二重ガスケットに単チューブガスケット加えて三重ガスケット構造に構成した点において、当該ユニットを縦方向並びに横方向に端面突き合わせ状に組み合わせた際、突き合わせラインに沿って縦方向並びに横方向にのびる通水路を形成するものであって、建造物内部側への雨水などの進入を確実に防止し得る点において有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の適用例において、壁面構築パネルユニットUによって建造物の壁面を構築する例を示すもので、図1Aは、施工配列状態の例を示す裏面側から見た概略的な斜視図であり、図1Bは、壁面構築パネルユニットを建造物躯体にロッキングするロッキング機構の態様例を示す概略的な正面図である。
【図2】図2は、壁面構築パネルユニットの具体例を示すものであって、図2Aは、金属製枠組立体の一方の面に建築用壁面パネルを取り付け、この建築用壁面パネルの外周囲端面に成形二重ガスケットを取り付けた構成例を示す概略な斜視図であり、図2Bは、図2Aに示す成形二重ガスケットと別の単チューブガスケットとを組み合わせて三重ガスケット構造のもとに、壁面構築パネルユニットを互いの端縁に沿って突き合わせた状態を拡大して示す概略的な断面図である。
【図3】図3は、前記壁面構築パネルユニットを建造物躯体にロッキングするロッキング機構の態様例を示すものであって、図3Aは、壁面構築パネルユニットの上下突き合わせの状態部分を建造物の内側からみた概略的な一部破断斜視図であり、図3Bは、当該ロッキング機構の主要部全体を一部破断して示す概略的な断面図である。
【図4】図4は、ロッキング機構の態様例を示すものであって、図4Aは、下段の壁面構築パネルユニットの上側部分と上段の壁面構築パネルユニットの下側部分とを理解を助ける意味において若干引き離した状態で示す概略的な正面図であり、図4Bは、右半部が上段の壁面構築パネルユニットの下側部分を上から見た状態を示し、左半部が下段の壁面構築パネルユニットの上側部分を上から見た状態を示す概略的な一部破断縦断面図である。
【図5】図5は、ロッキング機構の詳細図であって、図5Aは、壁面構築パネルユニットの下側部分をロッキングするロッキング部材の具体例を示す概略的な側断面図であり、図5Bは、壁面構築パネルユニットの上側部分を位置決め支受する自重受け部材の具体例を示す概略的な側断面図であり、図5Cは、壁面構築パネルユニットの上側部分に適用される高さ調整手段の具体例を示す概略的な側断面図である。
【符号の説明】
U 壁面構築パネルユニット
1 枠組立体
2 外周枠体
3 縦補強梁
4 横補強梁
5 剛域機構
6 リップ溝型鋼
7 チャンネル開口
11 建築用壁面パネル体
21 壁面構築パネルユニットのロッキング機構
22 建造物躯体
23 通しアングル部材
24 自重受け部材
25 ロッキング部材
26 高さ調整手段
27 上部側位置決め手段
28 ロッキングボルト
29 補強溶接プレート
30 位置決めプレート
31 ロックナット
32 貫通孔
33 貫通孔
34 下部側位置決め手段
35 取り付けボルト
36 ナット付き補強プレート
37 貫通ネジ孔
39 高さ調整用ボルト
40 ナット付き補強プレート

Claims (1)

  1. 建造物の構築壁面を横方向および縦方向に分割して建造物における壁面を構築するための壁面構築パネルユニットUが、外周囲を外周枠体2により形成される金属製型鋼材でなる枠組立体1を含むものからなり、前記枠組立体1を介して前記壁面構築パネルユニットUを建造物躯体22に取り付けるように構成したものにおいて、
    建造物躯体22に直接取り付けられる水平プレート部23aと、構築壁面に平行にのびる上方起立プレート部23bとを有する通しアングル部材23と、
    前記通しアングル部材23に固定連結される上方起立プレート部24aと、前記壁面構築パネルユニットUの枠組立体1における外周枠体2の上縁枠2A下面を支受するべく概して水平にのびる水平プレート部24bとを有し、前記壁面構築パネルユニットUの上部側を位置決めする上部側位置決め手段27を備えた自重受け部材24と、
    前記壁面構築パネルユニットUの下部側を位置決めする下部側位置決め手段34を備え、前記壁面構築パネルユニットUとの間に前記通しアングル部材23を抱き込む押さえプレート25bを備えたロッキング部材25とを含み、
    前記通しアングル部材23に固着される上方起立プレート部26aと、前記壁面構築パネルユニットUの枠組立体1における外周枠体2の上縁枠2Aの下面側に間隔をおいて平行にのびる水平プレート部26bとを備え、前記外周枠体2の上縁枠2Aと前記水平プレート部26bとの間の間隔を調整して、前記壁面構築パネルユニットUの高さを調整するための高さ調整手段26を設けてなることを特徴とする壁面構築用パネルユニットのロッキング機構。
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