JP3751407B2 - 塀構築パネルユニットを用いた塀構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、敷地境界線などに沿って構築する塀構造体に関するものであり、特に、工場生産化に適合する塀構築パネルユニットを主構成体とし、配筋を要することなく、工期の短縮化を図り、且つ強靱な境界塀を構築し得るようになした塀構築パネルユニットを用いた塀構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、建造物などに付随して敷地境界線などに沿って塀を構築する場合がある。従来、これらの敷地境界塀30の構築は、一例として、図6に示すように、場合によっては、既に構築されている建造物あるいは既存の塀に対面するような状況下で、敷地境界線BLに沿って土台基礎Fを形成し、この土台基礎Fの上に適宜間隔をおきコンクリート柱31を設け、このコンクリート柱31間にコンクリートブロック32を下段から順次上段に向けて積み上げ、それぞれの間を接合連結しながら敷地境界塀30を形成する構成のものであった。
【0003】
この従来のコンクリート柱並びにコンクリートブロックによる敷地境界塀の構築施工は、コンクリートブロックを積み重ねていく毎に、その水平状態を確認し並びに塀面の平面性を確認するなど各施工作業が煩雑であって多大の労力を要し、工期の長期化などの問題点を有している。さらに、従来の構築施工による敷地境界塀は、コンクリートブロックを積み重ねによって構築している点において衝撃に対する耐久性に乏しく、構築施工後、塀面に対する表面装飾処理に際して、敷地境界線に沿って既存の構造物が隣接しているような場合、隣接面側の表面装飾処理を行なうことができないなどの欠点を有していた。
【0004】
従来、建造物などの構築に関して、建造物の各部分を工場等において前もって製造準備しておき、これらの建造物の各部分を施工現場に持ち込んで、予め設計された建造物を構築施工するという、所謂プレファブ (prefabrication) タイプの構築方式はよく知られているものであって、その需要は目を見張るものがあり、技術的にも多くの改良開発がなされ、提供されてきている。
【0005】
一方、各種建造物などにおける内外装壁面構築用の母材パネル材として、軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)、中空押し出し成形セメントパネル等の母材パネル材の適用が隆盛をきわめている。前者の軽量気泡コンクリートパネルは、気泡コンクリート成形体をオートクレーブ養成処理することによって造られるものであり、後者の中空押し出し成形セメントパネルは、セメントの押し出し成形によって造られるものであって、それぞれ、軽量性、加工容易性並びに適度の強度性等の点において優れた特性を有しており、それらの特性の範囲において壁面材として有効に利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、建造物などに付随して敷地境界線などに沿って塀を構築する場合に、上記するような構成になる枠組立体を含む塀構築パネルユニットを主構成体として適用してなる塀構造体を供し、それによって、配筋を要することなく、塀施工作業の省力化、工期の短縮化を図り、且つ強靱で耐久性の高い境界塀を構築しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するものであり、具体的には、縦寸法L、幅寸法Wの広域平面を有する矩形形状の外周枠体を含む金属製型鋼材でなる枠組立体と、前記枠組立体における広域平面の少なくとも一方の面に重ね合わせ状に連結される外装パネル材とにより形成される塀構築パネルユニットと、前記塀構築パネルユニットを地上に起立状態で固定支持するものであって、該塀構築パネルユニットの広域平面の一方の面から外方に向けてのびるように、前記枠組立体における外周枠体の下縁に枠体連結手段を介して連結される金属製型鋼材でなる地中埋込み枠体を含む土台基礎とからなり、
前記塀構築パネルユニットを地上に起立状態で固定支持するものであって、前記枠組立体における外周枠体の下縁に枠体連結手段を介して連結される金属製型鋼材でなる地中埋込み枠体を含む土台基礎とからなり、
前記地中埋込み枠体と前記土台基礎との間を連結する土台基礎連結手段と、前記外周枠体の両側縁を互いに突き合わせ状に連結するための側部連結手段とを備え、
前記塀構築パネルユニットを前記地中埋込み枠体を介して土台基礎に連結するとともに、前記塀構築パネルユニットを前記側部連結手段を介して左右に突き合わせ状に連結することによって一連の耐力塀を形成してなることを特徴とする塀構築パネルユニットを用いた塀構造体を構成するものである。
【0009】
さらにまた、この発明においては、前記埋込み枠体と前記枠組立体における外周枠体の下縁との間に、前記塀構築パネルユニットの高さを調整するための高さ調整手段を設けてなる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体を構成するものでもある。
【0010】
さらに、この発明においては、前記外装パネル材が、軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)である塀構築パネルユニットを用いた塀構造体を構成するものでもある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明になる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。
図1は、この発明になる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体について、その基本的構成例を示す概略的斜視図、図2は、この発明の第1の具体例についての施工態様を示すものであって、図2Aおよび図2Bは、高さ寸法の異なる塀構造体の態様を示す概略的な側断面図であり、図2Cは、枠体連結部を拡大してその詳細を示す概略的な側断面図である。図3は、土台基礎における地中埋込み部の態様を示すものであって、図3Aおよび図3Bは、それぞれ幅寸法の異なる塀構造体の態様を示す概略的な平面図である。
【0012】
一方、図4は、この発明になる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体について、その第2の具体例について、塀構造体の構築施工状態の概要を示す概略的な平面図である。図5は、図4における各部分の断面図であって、図5Aは、図4における5A−5A線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図であり、図5Bは、図4における5B−5B線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図であり、図5Cは、図4における5C−5C線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図である。
【0013】
この発明にかかる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体は、基本的には、塀構築パネルユニットUと、前記塀構築パネルユニットUを地上に起立状態で固定支持する地中埋込み部を含む土台基礎Fとの組み合わせにより構成される。
【0014】
この発明の基本構成において、前記塀構築パネルユニットUは、具体的には、例えば、金属製型鋼材でなる枠組立体1と、前記枠組立体1における広域平面の少なくとも一方の面1aに重ね合わせ状に連結される外装パネル材2との組み合わせからなっている。
【0015】
この発明において、前記塀構築パネルユニットUにおける枠組立体1は、縦寸法L、幅寸法Wの広域平面を有し、厚さ寸法tでなる外周枠体3と、前記外周枠体3の枠内であって、厚さ寸法t内に設けられた縦方向並びに横方向にのびる複数の補強梁機構4および剛域機構5とを備えている。
【0016】
前記枠組立体1における少なくとも前記外周枠体3は、好ましくはリップ溝型鋼6によって構成されるものである。このリップ溝型鋼6は、比較的幅広い一対の側壁6a、6b、及び比較的幅狭い一対の側壁6c、6dの横断面矩形体にあって、そのうちの一側壁6aに長さ方向に沿ってのびるチャンネル開口7を備えたチャンネル型材である。
【0017】
前記枠組立体1における外周枠体3は、図に示す例において前記リップ溝型鋼6における一側壁6aが外向きになるよう、すなわち、前記チャンネル開口7が枠体の内側に向くように組み立てられていて、形成すべき塀構築パネルユニットUの規模に応じて、例えば同様のリップ溝型鋼製の補強梁4並びに仮想線で示すような態様の剛域機構5を含むものからなっている。前記枠組立体1は、前記リップ溝型鋼に代えて軽溝型鋼であってもよい。
【0018】
この発明では、前記塀構築パネルユニットUにおける枠組立体1において、前記外周枠体3のコーナー部分は、より好ましい例において、リップ溝型鋼6の長さ方向の端面を45°に切断し、45°端面を突き合わせ状に溶接連結したものからなっている。一例において前記枠組立体1は、縦方向にのびる縦補強梁4Aが優先的な骨組構造となっていて、縦方向に途切れのない一体の型鋼材によって構成されている。
【0019】
この発明において、前記枠組立体1における縦方向の寸法Lおよび幅方向の寸法Wは、例えば構築しようとする塀構造体の規模に応じて適宜に設計されるものであって、図2に示す第1の構成例のものにあっては、縦寸法L=1200mm〜2600mm程度のものであり、幅寸法Wは、重機作業に拠る場合にあっては、W=1200mm〜1800mm程度のものであり、手作業に拠る場合にあっては、W=600mm 程度のものである。また、前記枠組立体1の厚さ寸法tは、実質的には、リップ溝型鋼6の横断面形状における長幅外寸法に等しいものであって、これは一例において約100mm 程度のものである。
【0020】
前記枠組立体1において、前記縦補強梁4Aおよび横補強梁4Bは、前記外周枠体3と同様のリップ溝型鋼6によるものであってもよいし、あるいは、横断面矩形の型鋼材によるものであってもよい。前記縦補強梁4A,横補強梁4Bおよび剛域機構5の組み形態は、適宜組み合わせによって構成されるものである。
【0021】
一方、前記枠組立体1における前記剛域機構5は、その構造上、この発明において極めて重要な要素である。すなわち、この発明では、前記剛域機構5が、塀構築パネルユニットUにおける枠組立体1の枠内であって、枠組立体1の厚さ寸法t内に収まるように組み合わせ構成されている。この発明において、前記剛域機構5では、圧縮力による剛域の構築をなすものである。
【0022】
前記剛域機構5は、前記外周枠体3と同様のリップ溝型鋼6によるものであってもよい。この場合、枠組立体1の厚さ寸法tと剛域機構5の厚さ寸法とは等しくなる。また、前記剛域機構5は、横断面矩形の型鋼材によるものであってもよい。この場合前記剛域機構5の厚さ寸法は、枠組立体1の厚さ寸法tに等しいものであってもよいし、あるいは、枠組立体1の厚さ寸法tより僅かに小さなものであってもよい。
【0023】
この発明において、前記枠組立体1における前記剛域機構5は、前記外周枠体3と、前記縦補強梁4Aと、前記横補強梁4Bとのいずれかの組み合わせによって区画される矩形域の少なくとも一つの対角線に沿って配設されるものであって、例えば、図1において仮想線で示す上記条件の部位に溶接などの固着手段により固着形成されているものである。
【0024】
この発明において、前記塀構築パネルユニットUの適用になる実際的な一施工例によれば、図1に示すように前記塀構築パネルユニットUに対して、外装パネル材2が重ね合わせ状に連結固着される。前記外装パネル材2は、前記金属製枠組立体1の一方の面1aに重ね合わせ状に組み合わされていて、ボルト−ナット並びにバインダー等の適宜固定連結手段(図示せず)によって固定連結されている。
【0025】
一例において、前記外装パネル材2は、その表面側に、例えば金属製板、本石、石調シートあるいはこれに類する板体でなる一枚のパネル材、さらにはタイル片、陶磁器片、天然石片、金属片、ガラス片、その他これらに類する材料片でなるプレート片の集合体、さらには塗装等による表装手段を全面的に施した化粧壁パネルに構成することもできる。
【0026】
前記外装パネル材2は、例えば、気泡コンクリート成形体をオートクレーブ養成処理によって造られるものであって、軽量性、加工容易性並びに適度の強度性等の点において優れた特性を有する軽量気泡コンクリートパネル、あるいはセメントの押し出し成形によって供される押し出し成形セメントパネル、プレキャストコンクリート成形パネル、石綿セメント硅酸カルシウム成形パネル、石綿セメント成形パネル等の耐火性、あるいは防火性を有するものからなり、例えば、予め設計される建造物における一連なりの壁面を複数に分割した状態のものとして構成される。
【0027】
図2および図3に示すこの発明の第1の構成例において、当該塀構造体は、前記塀構築パネルユニットUの枠組立体1における外周枠体3の下縁に、土台基礎Fとしての地中埋込み枠体10が固定連結されている。前記地中埋込み枠体10は、金属製型鋼材でなる外周枠体11、補強梁12および剛域13を含むものからなっている。前記地中埋込み枠体10は、土台基礎Fへの連結のための土台基礎連結手段14を備えている。また、前記枠組立体1における外周枠体3の両側縁には、枠組立体1を左右方向に突き合わせ状に連結するための側部連結手段15が設けてある。
【0028】
前記枠組立体1における外周枠体3の下縁と前記地中埋込み枠体10とは、枠体連結手段16を介して直交差状に固定連結してある。前記枠組立体1における外周枠体3の下縁と前記地中埋込み枠体10との間を連結する枠体連結手段16は、ボルト−ナットによる連結構造のものであってもよいし、あるいは溶接によるものであってもよい。
【0029】
前記地中埋込み枠体10と、コンクリート生地21との間には、当該塀構築パネルユニットUの高さを調整するための高さ調整手段17が設けてある。前記高さ調整手段17は、高さ調整用ボルト18と、前記地中埋込み枠体10に固着してあるナット付き補強プレート19とを含むものからなっている。前記ナット付き補強プレート19は、前記地中埋込み枠体10における外周枠体11の内面に例えば溶接により固着されている。前記地中埋込み枠体10における外周枠体11およびナット付き補強プレート19には、前記高さ調整用ボルト18が螺合する貫通ネジ孔20が設けてある。
【0030】
前記高さ調整手段17は、前記地中埋込み枠体10の外側から内側に向けて出没する左右一対の高さ調整用ボルト18によって構成されており、前記高さ調整用ボルト18のネジ先端18aが前記コンクリート生地21の頂面に接していて、前記高さ調整手段17の回動操作によって当該塀構築パネルユニットUの高さ位置を調整することができるようになっている。
【0031】
図2および図3に示すこの発明の第1の構成例になる塀構造体は、次に示す手順にしたがって構築施工される。まず、塀を施工しようとする隣地境界線BLに沿って、コンクリート生地21を打設しておき、このコンクリート生地21に後打ちアンカー22を取り付けておく。この場合、他の例として、コンクリート生地21の打設時に先打ちアンカーを植設しておく構成のものであってもよい。前記地中埋込み枠体10と、前記コンクリート生地21との間を土台基礎連結手段14により固定連結する。
【0032】
前記高さ調整手段17によって、前記塀構築パネルユニットUの高さを調整するとともに、前記塀構築パネルユニットUの突き合わせ側縁間にガスケット23を装着し、突き合わせ状の塀構築パネルユニットUの側縁間を前記側部連結手段15によって連結した後、増し打ちコンクリート24を打設して、塀構築パネルユニットUのための土台基礎Fを完成させる。
【0033】
次いで、図4および図5に示すこの発明の第2の構成例について説明する。この第2の構成例において、当該塀構造体は、前記塀構築パネルユニットUの枠組立体1における外周枠体3の下縁が、従来の例になる地中埋込み部をもつ土台基礎Fに対し、土台基礎連結手段25を介して直接的に固定連結される。
【0034】
図4および図5に示すこの発明の第2の構成例になる塀構造体は、次に示す手順にしたがって構築施工される。まず、塀を施工しようとする隣地境界線BLに沿って、コンクリート生地26を打設しておき、このコンクリート生地26に後打ちアンカー27を取り付けておく。この場合、他の例として、コンクリート生地26の打設時に先打ちアンカーを植設しておく構成のものであってもよい。
【0035】
前記土台基礎連結手段25によってコンクリート生地26に塀構築パネルユニットUを固定するとともに、前記塀構築パネルユニットUの突き合わせ側縁間にガスケット23を装着し、突き合わせ状の塀構築パネルユニットUの側縁間を前記側部連結手段15によって連結して一連の耐力塀を形成する。
【0036】
この発明において、前記塀構築パネルユニットUの頂辺に対して、図に示すように、丸瓦、丸のし瓦、割のし瓦の組み合わせなどによる塀頂部構造体28を直接的に取り付けておくこともできる。前記塀頂部構造体28は、一連の耐力塀をを構築した後に、前記塀構築パネルユニットUの頂辺に対して施工するものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上の構成になるこの発明の塀構築パネルユニットを用いた塀構造体は、例えば、隣地既設構造物、あるいは既設ブロック塀などが構築されているような場合にあって、隣地境界線に沿って塀を構築する際に極めて効果的に作用するものである。即ち、この発明になる塀構造体は、塀の構築施工にあたって、構築塀の内側から当該塀構築パネルユニットUを土台基礎に対して固定施工するだけで一連の耐久塀を仕上げ得るものであり、従来のような配筋施工を要しない点、各塀構築パネルユニットUのレベル合わせ、あるいは、各塀構築パネルユニットの面合わせ等、その施工時における微妙な調節施工が極めて容易である点など、その施工の省力化、作業性の向上に貢献するものであって、工期の短縮化を図り得る点において極めて有効に作用するものといえる。
【0038】
さらに、この発明になる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体は、ユニットの組み立て、加工のほとんど全てを、工場サイドにおける工場生産ラインにのせて一体的に加工処理し得る点において、多量生産に適合するとともに、品質精度の高い信頼性に優れた塀構築材を供し得るものであって、それらの点において極めて有利に作用するものといえる。
【0039】
さらにまた、この発明のになる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体によれば、外装パネル材として、例えば、軽量気泡コンクリートパネルを用いることにより、その軽量性、加工容易性並びに適度の強度性を確保するものであり、その点においても有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体について、その基本的構成例を示す概略的斜視図である。
【図2】図2は、この発明の第1の具体例についての施工態様を示すものであって、図2Aおよび図2Bは、高さ寸法の異なる塀構造体の態様を示す概略的な側断面図であり、図2Cは、枠体連結部を拡大してその詳細を示す概略的な側断面図である。
【図3】図3は、土台基礎における地中埋込み部の態様を示すものであって、図3Aおよび図3Bは、それぞれ幅寸法の異なる塀構造体の態様を示す概略的な平面図である。
【図4】図4は、この発明になる塀構築パネルユニットを用いた塀構造体について、その第2の具体例について、塀構造体の構築施工状態の概要を示す概略的な平面図である。
【図5】図5は、図4における各部分の断面図であって、図5Aは、図4における5A−5A線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図であり、図5Bは、図4における5B−5B線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図であり、図5Cは、図4における5C−5C線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図である。
【図6】図6は、従来の塀構造体の具体例を示すものであって、図6Aは、その概略的な正面図、図6Bは、図6Aにおける6B−6B線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図であり、図6Cは、図6Aにおける6C−6C線に沿って矢視方向にみた概略的な側断面図である。
【符号の説明】
U 塀構築パネルユニット
F 土台基礎
BL 隣地境界線
1 枠組立体
2 外装パネル材
3 外周枠体
4A 縦補強梁
4B 横補強梁
5 剛域機構
6 リップ溝型鋼
7 チャンネル開口
10 地中埋込み枠体
11 地中埋込み枠体の外周枠体
12 地中埋込み枠体の補強梁
13 地中埋込み枠体の剛域
14 土台基礎連結手段
15 側部連結手段
16 枠体連結手段
17 高さ調整手段
18 高さ調整用ボルト
19 ナット付き補強プレート
20 貫通ネジ孔
21 コンクリート生地
22 後打ちアンカー
23 ガスケット
24 増し打ちコンクリート
25 土台基礎連結手段
26 コンクリート生地
27 後打ちアンカー
28 塀頂部構造体

Claims (3)

  1. 縦寸法L、幅寸法Wの広域平面を有する矩形形状の外周枠体3を含む金属製型鋼材でなる枠組立体1と、前記枠組立体1における広域平面の少なくとも一方の面に重ね合わせ状に連結される外装パネル材2とにより形成される塀構築パネルユニットUと、前記塀構築パネルユニットUを地上に起立状態で固定支持するものであって、該塀構築パネルユニットUの広域平面の一方の面から外方に向けてのびるように、前記枠組立体1における外周枠体3の下縁に枠体連結手段16を介して連結される金属製型鋼材でなる地中埋込み枠体10を含む土台基礎Fとからなり、
    前記地中埋込み枠体10と前記土台基礎Fとの間を連結する土台基礎連結手段14と、前記外周枠体3の両側縁を互いに突き合わせ状に連結するための側部連結手段15とを備え、
    前記塀構築パネルユニットUを前記地中埋込み枠体10を介して土台基礎Fに連結するとともに、前記塀構築パネルユニットUを前記側部連結手段15を介して左右に突き合わせ状に連結することによって一連の耐力塀を形成してなることを特徴とする塀構築パネルユニットを用いた塀構造体。
  2. 前記地中埋込み枠体10と前記枠組立体1における外周枠体2の下縁との間に、塀構築パネルユニットUの高さを調整するための高さ調整手段17を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の塀構築パネルユニットを用いた塀構造体。
  3. 前記外装パネル材2が、軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塀構築パネルユニットを用いた塀構造体。
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