JP2019199347A - かご位置特定装置及びかご位置特定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
始めに、本発明の第1の実施の形態に係るエレベーター50の構成例及び動作例について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るエレベーター50の構成例を示す概要図である。
エレベーター50は、乗りかご1、乗りかご1を昇降させる巻上機6、乗りかご1の昇降時の負荷を軽減するつり合いおもり7、乗りかご1とつり合いおもり7の接触を避けるためのプーリ8、乗りかご1とつり合いおもりをつなぐ主ロープ9を備える。
かごドア2は、乗りかご1に取り付けられており、乗りかご1が目的階に停止すると開閉動作を行う。
ドア開閉装置3は、かごドア2の開閉を制御する。
3軸加速度センサー4は、乗りかご1の3軸(間口方向、奥行方向及び鉛直方向)の加速度を計測し、計測した加速度を含む加速度データをインターフェース部13に出力する。
気圧センサー5は、乗りかご1のかごドア2に取付けられており、乗りかご1の昇降動作に応じて、乗りかご1が昇降路内で停止する位置で計測した気圧を含む気圧データをインターフェース部13に出力する。
乗り場ドア10は、かごドア2のドア開閉と同期して開閉する。
エレベーター制御装置11は、エレベーター50の運転を制御する。エレベーター制御装置11には、不図示の遠隔監視センターに設けられる遠隔監視装置と接続されている。遠隔監視装置は、エレベーター50の運転状態を遠隔監視することができる。
インターフェース部13は、3軸加速度センサー4から出力された加速度データ、及び気圧センサー5から出力された気圧データを取り込む。
図2は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
かごドア2は、右側かごドアパネル20、左側かごドアパネル21を備える。
ドア開閉装置3は、ドアレール22、ドアマシン23、ドア駆動用ベルト24、ドアプーリ25及びドア閉計測スイッチ26を備える。
ドアマシン23は、右側かごドアパネル20及び左側かごドアパネル21をドアレール22に沿って動作させる。
ドア駆動用ベルト24には、右側かごドアパネル20及び左側かごドアパネル21が接続される。ドア駆動用ベルト24は、ドアマシン23により駆動する。そして、ドア駆動用ベルト24の移動する方向に合わせて右側かごドアパネル20及び左側かごドアパネル21が移動する。
ドア閉計測スイッチ26は、右側かごドアパネル20及び左側かごドアパネル21どちらか一方のドア閉端部に設置され、かごドア2が閉じた際にONして、インターフェース部13にON信号を出力する。
次に、階床データ作成部15が階床データテーブル15aに階床情報を登録する処理について説明する。
図4は、階床データ作成部15が階床情報を登録する処理の例を示すフローチャートである。階床情報を登録する処理は、かご位置特定装置12が設置された時と、エレベーター50の通常運用時とで行われる。
図5は、初期値が登録された階床データテーブル15aの内容を示す説明図である。
計測データ作成部14は、階床データテーブル15aに各階床の階床情報、気圧データが登録済みであるか否かを確認する(S4)。
図6は、気圧データが更新された階床データテーブル15aの内容を示す説明図である。階床データテーブル15aに格納される各階床の気圧データは、基準階である1階で計測された気圧の変化に合わせて更新される。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るエレベーター50で行われる処理について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、第2の実施の形態に係るエレベーター50が長時間停電などから復電した後に、階床データテーブル15aに登録されている気圧データの値を補正する処理の例を示すフローチャートである。
図8は、階床データワークテーブル15bの内容を示す説明図である。
階床データワークテーブル15bは、階床情報と、停電から復電した後に階床データ作成部15が捕捉した気圧データの項目(以下、「停電後気圧データ」と呼ぶ)を備える。
ステップS15の気圧データを階床データワークテーブル15bに登録する処理の後、ステップS16にて乗りかご1が移動し、ある階床で停止すると、計測データ作成部14は、インターフェース部13を通じて取り込まれた加速度データに示される3軸加速度センサー4の出力値に異常があるか否かを判断する(S17)。3軸加速度センサー4の出力値に異常があると判断した場合(S17のYES)、階床データの登録処理を行わず、本処理を終了する。
図9は、気圧データが補正された階床データテーブル15aの内容を示す説明図である。
図7のステップS23の処理により、階床データワークテーブル15bに登録された気圧データが階床データテーブル15aに複写される。これにより、階床データテーブル15aの気圧データ項目の値は、階床データワークテーブル15bの停電後に階床データ作成部15が捕捉した気圧データの項目の値で更新される。これにより、階床データテーブル15aの内容が、復電後の気圧データとなる。
なお、上述した実施の形態では、乗りかご1に3軸加速度センサー4を設置した例について説明したが、計測する加速度の方向は2軸以上であればよい。例えば、乗りかご移動方向(Z方向)と、ドアパネル20、21の開閉方向(X方向)の加速度を計測可能な2軸加速度センサーを乗りかご1に設けてもよい。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (7)
- かごドアを有する乗りかごに取付けられた加速度計測部により計測される前記乗りかごの移動方向に生じる加速度の変化に基づいて前記乗りかごの停止を判断した場合に、前記加速度計測部により計測される前記かごドアの移動方向に生じる加速度から前記かごドアの開閉回数を階床毎に求める計測データ作成部と、
前記乗りかごが昇降路内で停止する前記階床毎に、前記乗りかごに取付けられた気圧計測部により計測される気圧を表す気圧データと、前記かごドアの開閉回数とが紐付けて格納される階床データテーブルと、
前記階床データテーブルの前記気圧データが、複数の前記階床から選択された基準階に前記乗りかごが到着したときに前記気圧計測部から出力される前記気圧データと異なる場合に、前記気圧計測部から出力される前記気圧データにより、前記階床データテーブルに格納される前記気圧データを補正する階床データ作成部と、を備える
かご位置特定装置。 - 前記階床データテーブルには、複数の前記階床にて前記気圧計測部により計測される前記気圧データの差分を表す差分データが格納され、
前記階床データ作成部は、前記階床データテーブルに格納される前記基準階における前記気圧データを補正した後、前記差分データに基づいて、前記基準階以外の前記階床毎に前記階床データテーブルに格納される前記気圧データを補正する
請求項1に記載のかご位置特定装置。 - 所定期間における前記かごドアの開閉回数が最も多い前記階床が前記階床データ作成部により前記基準階として選択され、又は、前記乗りかごの動作を監視する遠隔監視装置により任意の階床が前記基準階として設定される
請求項2に記載のかご位置特定装置。 - 前記計測データ作成部から複数の前記階床毎に取り込む前記気圧データを一時的に格納するワークテーブルを備え、
前記階床データ作成部は、停電から復電した時に前記乗りかごが停止していた階床を不明階とし、前記不明階に対して前記乗りかごが移動する前記階床毎に前記計測データ作成部から取り込んだ前記気圧データを前記ワークテーブルに登録し、前記ワークテーブルに格納される複数の前記階床に対して前記気圧データを登録した後、前記ワークテーブルに格納される前記気圧データにより前記階床データテーブルに登録される前記気圧データを更新する
請求項3に記載のかご位置特定装置。 - 前記階床データ作成部が前記階床毎に前記気圧データを前記ワークテーブルに登録する処理は、前記停電が発生した時点で前記乗りかごが停止していた前記階床にて前記階床データテーブルから取り込んだ前記気圧データと、復電した時点で前記計測データ作成部から取り込んだ前記気圧データとの差分が閾値以上である場合に行われる
請求項4に記載のかご位置特定装置。 - さらに、前記乗りかごが停止したときに、前記計測データ作成部により作成された前記気圧データと、前記階床データテーブルに登録された前記気圧データとが対応する場合に、前記階床データテーブルに登録された前記気圧データに紐付けられた階床を、前記乗りかごが停止した前記階床と特定するかご位置特定部を備える
請求項1〜5のいずれか一項に記載のかご位置特定装置。 - かごドアを有する乗りかごに取付けられた加速度計測部により計測される前記乗りかごの移動方向に生じる加速度の変化に基づいて前記乗りかごの停止を判断した場合に、前記加速度計測部により計測される前記かごドアの移動方向に生じる加速度から前記かごドアの開閉回数を階床毎に求めるステップと、
前記乗りかごが昇降路内で停止する前記階床毎に、前記乗りかごに取付けられた気圧計測部により計測される気圧を表す気圧データと、前記かごドアの開閉回数とが紐付けて格納される階床データテーブルの前記気圧データが、複数の前記階床から選択された基準階に前記乗りかごが到着したときに前記気圧計測部から出力される前記気圧データと異なる場合に、前記気圧計測部から出力される前記気圧データにより、前記階床データテーブルに格納される前記気圧データを補正するステップと、を含む
かご位置特定方法。
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