JP2011046530A - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生後に生じる余震の揺れによる影響を緩和し、地震発生後も運転可能なエレベータを確保することができるエレベータの制御装置の提供。
【解決手段】群管理制御されたエレベータ1A,11Aを、地震発生時に所定以上の揺れがあったときに地震管制運転させ、監視装置4、14を介して地震復旧診断運転させる運転制御を行うエレベータの制御装置において、地震管制運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を算出する復旧台数算出部4Bと、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータのうち、復旧台数算出手段によって算出された台数のエレベータの復旧運転制御を可能にする制御信号指令部4Cとを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数台のエレベータを制御するエレベータの制御装置に係り、特に地震発生後における各エレベータを制御するエレベータの制御装置に関する。
従来より、群管理制御等によって運転制御される複数台のエレベータには、地震が発生したときに各エレベータの異常を点検し、異常の有無に基づいて復旧あるいは適切な処理を行うエレベータの制御装置が備えられている。このエレベータの制御装置は、地震発生時に所定以上の揺れがあったときに地震管制運転させ、この地震管制運転により休止したエレベータを監視装置を介して、復旧の要否を判定する地震復旧診断運転させる運転制御を行っている。そして、復旧の診断を行うことによってエレベータに異常が検出されなかった場合には自動的にエレベータが復旧され、エレベータに異常が検出された場合には外部のエレベータの保守会社に通報されて適切な処理が施される。
しかし、上述したエレベータの復旧の診断を行う際に、複数台のエレベータのかごを走行させて同時に診断運転し、異常の有無の確認を行うと、各エレベータの診断運転による走行の影響でエレベータの異常が誤検出される問題があった。そこで、複数台のエレベータの開始順序を決めて診断運転を順に行うことによってこの種の異常の誤検出を防ぐエレベータの制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−7237号公報
ここで、地震発生後数日間は余震が発生する可能性が高く、特許文献1に開示されたエレベータの制御装置ではこの余震の揺れによる影響が考慮されていない。そのため、比較的震度の高い余震が発生したときに上述したエレベータの制御装置の地震復旧診断運転によって全てのエレベータが復旧運転していた場合、余震の揺れでこれらのエレベータの機器破損等を招く虞がある。例えば、エレベータのかごと制御盤との間に接続され、多数の通信ケーブルや電源ケーブル等を重ねて1本に形成された移動ケーブルが余震の揺れで昇降路内に設置された機器に引っ掛かって破損したり、あるいは昇降路内に設置された位置検出装置等の部品やドアの開閉に必要とされる係合装置が余震の揺れで走行中のかごと接触して破損することが懸念される。このように、地震発生後の余震の揺れでエレベータの機器等が破損した場合にこのエレベータを運転させることができず、エレベータのサービス性が低下する問題がある。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、地震発生後に生じる余震の揺れによる影響を緩和し、地震発生後も運転可能なエレベータを確保することができるエレベータの制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベータの制御装置は、複数台のエレベータのそれぞれを、地震発生時に所定以上の揺れがあったときに地震管制運転させ、この地震管制運転により休止した前記エレベータを監視装置を介して、復旧の要否を判定する地震復旧診断運転させる運転制御を行うエレベータの制御装置において、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから復旧させる前記エレベータの台数を算出する復旧台数算出手段と、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータのうち、前記復旧台数算出手段によって算出された台数の前記エレベータの復旧運転制御を可能にする復旧運転制御手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、地震を受けた後、地震復旧診断運転によって復旧を要すると判定されたエレベータ、すなわち異常が検出されなかったエレベータのうち、復旧台数算出手段が算出した台数のエレベータを復旧運転制御手段で運転制御可能とすることにより、地震発生後に必要な台数のエレベータ以外のエレベータを復旧させないので、余震が発生した場合であっても移動ケーブルがこの余震の揺れで昇降路内に設置された機器等に引っ掛かって破損したり、あるいは昇降路内に設置された位置検出装置等の部品やドアの開閉動作に必要とされる係合装置が余震の揺れで走行中のかごと接触して破損すること等のエレベータの機器破損等を抑えることができる。これにより、地震発生後に生じる余震の揺れによる影響を緩和し、地震の発生が終了して正常な稼働環境に復帰した際に運転可能となるエレベータを予め確保しておくことができる。
本発明に係るエレベータの制御装置は、前記発明において、前記複数台のエレベータの前記地震管制運転により休止するまでの稼働状況を計測する稼働状況計測手段を備え、前記復旧台数算出手段は、この稼働状況計測手段で計測される前記複数台のエレベータそれぞれの稼働状況に基づいて、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから復旧させる前記エレベータの台数を算出することを特徴としている。
このように構成した本発明は、地震管制運転で休止するまでの各エレベータの稼働状況を稼働状況計測手段で計測し、この得られた稼働状況に基づいて復旧台数算出手段が復旧させるエレベータの台数を算出することにより、復旧運転制御手段が地震発生時の稼働状況に応じた台数のエレベータだけを自動的に復旧させ、それ以外のエレベータを復旧させずに停止させた状態にしておくことができる。これにより、地震復旧診断運転後におけるエレベータの復旧台数の判断を迅速かつ適確に行うことができるので、エレベータのサービス性を損なうことなく、地震発生後に生じる余震の揺れによる影響をより緩和することができる。
本発明に係るエレベータの制御装置は、前記発明において、時間帯を計測する時間帯計測手段を備え、前記復旧台数算出手段は、この時間帯計測手段で計測される時間帯に基づいて、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから復旧させる前記エレベータの台数を算出することを特徴としている。
このように構成した本発明は、復旧台数算出手段が時間帯計測手段で計測される時間帯に基づいて復旧させるエレベータの台数を算出することにより、復旧運転制御手段が設置されたエレベータにおける混雑する時間帯や空いている時間帯等の利用状況に応じた台数のエレベータだけを自動的に復旧させ、それ以外のエレベータを復旧させずに停止させた状態にしておくことができる。これにより、エレベータの使用頻度の多い時間帯であっても余震の揺れによる影響をより緩和することができると共に、エレベータの使用頻度の少ない時間帯において消費電力を抑えることができる。
本発明に係るエレベータの制御装置は、前記発明において、前記稼働状況計測手段は、前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御される前記エレベータの稼働状況の計測も行うものであり、前記復旧台数算出手段は、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから算出された台数の前記エレベータの前記復旧運転制御を可能にした後、全エレベータの台数に対して実際に復旧された前記エレベータの台数の割合である稼働率が所定値以上である場合に復旧させる前記エレベータの台数を増加させ、前記稼働率が所定値未満である場合に復旧させる前記エレベータの台数を減少させる第1復旧台数調整手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、稼働状況計測手段で計測された稼働状況に基づいて算出される稼働率が所定値以上あるいは所定値未満であるかどうかによって第1復旧台数調整手段が復旧させるエレベータの台数を増減させて調整するので、エレベータの利用状況に応じた台数のエレベータだけを適宜復旧させることができる。これにより、エレベータの消費電力を抑えると共に、エレベータのサービス性を向上させることができる。
本発明に係るエレベータの制御装置は、前記発明において、前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御される前記エレベータに係るかごに対する呼びからこのかごが到着するまでの応答時間の計測を行う応答時間計測手段を備え、前記復旧台数算出手段は、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから算出された台数の前記エレベータの前記復旧運転制御を可能にした後、前記応答時間計測手段で計測された前記応答時間が予め設定された所定値以上である場合に復旧させる前記エレベータの台数を増加させ、前記応答時間計測手段で計測された前記応答時間が前記所定値よりも低く設定された基準値未満である場合に復旧させる前記エレベータの台数を減少させ、前記応答時間計測手段で計測された前記応答時間が前記基準値以上かつ前記所定値未満である場合に復旧させる前記エレベータの台数を増減させない第2復旧台数調整手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、応答時間計測手段が復旧運転制御手段によって復旧運転制御されるエレベータに係るかごに対する呼びからこのかごが到着するまでの応答時間を計測し、この応答時間が所定値とこの所定値よりも低く設定された基準値との範囲内にあるかどうかによって第2復旧台数調整手段が復旧させるエレベータの台数を増減させて調整するので、エレベータの利用状況に応じた台数のエレベータだけを適宜復旧させることができる。これにより、エレベータの消費電力を抑えると共に、エレベータのサービス性を向上させることができる。
本発明に係るエレベータの制御装置は、前記発明において、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要しないと判定された前記エレベータ、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータのうち前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされなかった前記エレベータ、及び前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータであって前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされたものの実際は復旧運転されていない前記エレベータを最下階近傍で待機させる制御を行う待機位置制御手段を有することを特徴としている。
このように構成した本発明は、地震発生後に実際は復旧運転されていないエレベータを待機位置制御手段によって地震の揺れの影響を受けにくい最下階近傍で待機させることにより、例えばエレベータのかごと制御盤との間に接続され、昇降路内に吊り下げられた移動ケーブルのぶら下がりが比較的短くなるので、余震の揺れを受けても移動ケーブルが昇降路内の機器等に引っ掛かりにくくなる。これにより、地震発生後に復旧運転されていないエレベータの移動ケーブル等が余震の揺れで破損することをより防止することができる。
本発明に係るエレベータの制御装置は、前記発明において、前記待機位置制御手段は、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要しないと判定された前記エレベータ、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータのうち前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされなかった前記エレベータ、及び前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータであって前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされたものの実際には復旧されていない前記エレベータを、かごと昇降路内の突起物との干渉を生じさせないことを考慮して、前記かごの着床位置を階床に対してずらして待機させるように制御することを特徴としている。
このように構成した本発明は、地震発生後に実際は復旧運転されていないエレベータを待機位置制御手段でかごの着床位置を階床に対してずらして待機させるように制御することにより、かごが昇降路内の突起物、例えば乗場と干渉して故障することを抑えることができる。
本発明に係るエレベータの制御装置は、前記発明において、前記監視装置は、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータであって前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされた前記エレベータのうち実際に復旧された前記エレベータの走行状況を監視する走行状況監視手段と、これら実際に復旧された前記エレベータのうち1台の前記エレベータが走行している場合に他の前記エレベータの走行を抑制する走行抑制手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、走行状況監視手段によって監視されたエレベータの走行状況が実際に復旧されたエレベータのうち1台のエレベータが走行している状況である場合に、走行抑制手段が復旧された他のエレベータを抑制することにより、例えば比較的強い地震が起こった場合に続く余震による揺れでエレベータの機器等が破損することを最小限に抑えることができる。
本発明のエレベータの制御装置は、地震発生時に所定以上の揺れがあった場合に地震管制運転してエレベータを休止させ、地震復旧診断運転を行うことによって各エレベータの復旧の要否を判定する。そして、復旧台数算出手段によって休止したエレベータのうちから復旧させるエレベータの台数を算出し、復旧運転制御手段によってこの台数のエレベータの復旧運転制御を可能にする。これにより、地震の後に余震が発生した場合であってもエレベータのかごと制御盤との間に接続される移動ケーブルがこの余震の揺れで昇降路内に設置された機器等に引っ掛かって破損したり、あるいは昇降路内に設置された位置検出装置等の部品やドアの開閉動作に必要とされる係合装置が余震の揺れで走行中のかごと接触して破損すること等のエレベータの機器破損等を抑えることができる。このように、地震発生後に生じる余震の揺れによる影響を緩和し、地震の発生が終了して正常な稼働環境に復帰した際に運転可能となるエレベータを予め確保しておくことができ、エレベータを利用する乗客に対する地震発生前のサービス性と同等のサービス性を維持することができる。
本発明に係るエレベータの地震復旧診断運転装置の第1実施形態の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態の動作を説明するフローチャートである。 図1に示す稼働データ処理部によるフォーマットの一例を示す図である。 図1に示す復旧台数算出部による算出式の一例を示す図である。 図1に示す稼働データ処理部の動作を示すフローチャート、図2の手順S105の詳細フローチャートである。 本発明に係るエレベータの地震復旧診断運転装置の第2実施形態の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に備えられる第2復旧台数調整手段の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベータの制御装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、本発明に係るエレベータの制御装置の第1実施形態は、複数台のエレベータ、例えば図1に示すように、2台のエレベータ1A,11Aに適用される。エレベータ1Aは、昇降路内を昇降して乗客を上下の階床へ運ぶかご1Bと、各階床からこのかご1Bに乗降するための出入り口としてのドア2と、昇降路壁に設けられてかご1Bの運転を制御する制御盤3と、主ロープ7を介してかご1Bと相対的に昇降する釣合い錘6と、主ロープ7が巻き掛けられてかご1Bに駆動力を伝動するモータ5とを備えている。
また、このエレベータ1Aは、昇降路内に立設されてかご1Bを係合させて案内する案内レール9と、この案内レール9に取り付けられてかご1Bの位置を検出する位置検出装置8と、最下階床の下の機械室に設けられて所定以上の地震の揺れを感知したときに地震情報を制御盤3へ出力する地震感知器10とを備えている。なお、地震感知器10は、地震の揺れが低ガルである場合に反応する図示しない低ガル感知器部と、地震の揺れが高ガルである場合に反応する図示しない高ガル感知器部とを有している。
同様に、エレベータ11Aは、昇降路内を昇降して乗客を上下の階床へ運ぶかご11Bと、各階床からこのかご11Bに乗降するための出入り口としてのドア12と、昇降路壁に設けられてかご11Bの運転を制御する制御盤13と、主ロープ17を介してかご11Bと相対的に昇降する釣合い錘16と、主ロープ17が巻き掛けられてかご11Bに駆動力を伝動するモータ15とを備えている。また、このエレベータ11Aは、昇降路内に立設されてかご11Bを係合させて案内する案内レール19と、この案内レール19に取り付けられてかご11Bの位置を検出する位置検出装置18とを備えている。
そして、これらエレベータ1A,11Aの各制御盤3,13は群管理盤20に接続されており、エレベータ1A,11Aが群管理制御されている。また、これら各制御盤3,13はエレベータ1A,11Aの状況を監視し、地震復旧診断運転等の指令をそれぞれ入出力する監視装置4,14に接続されており、さらにこれら監視装置4,14は互いに接続されて各エレベータ1A,11Aの情報をそれぞれ送受信する。なお、エレベータ1A,11Aのかご1B,11Bと制御盤3,13との間には、多数の通信ケーブルや電源ケーブル等を重ねて1本に形成された図示しない移動ケーブルがそれぞれ接続されている。
また、監視装置4は、2台のエレベータ1A,11Aの地震管制運転により休止するまでの稼働状況を計測する稼働状況計測手段、すなわち稼働データ処理部4Aと、この稼働データ処理部4Aで計測される2台のエレベータ1A,11Aそれぞれの稼働状況に基づいて、地震復旧診断運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を算出する復旧台数算出手段、すなわち復旧台数算出部4Bと、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータのうち、復旧台数算出部4Bによって算出された台数のエレベータの復旧運転制御を可能にする復旧運転制御手段、すなわち制御信号指令部4Cと、エレベータ1Aの制御盤3及びエレベータ11Aの監視装置14と通信すると共に、通信回線30を介して外部の保守会社である監視センタ40と通信する通信処理部4Dとを備えている。そして、これら稼働データ処理部4A、復旧台数算出部4B、制御信号指令部4C、及び通信処理部4Dはそれぞれ各種データを通信する。
同様に、監視装置14は、2台のエレベータ1A,11Aの地震管制運転により休止するまでの稼働状況を計測する稼働状況計測手段、すなわち稼働データ処理部14Aと、この稼働データ処理部14Aで計測される2台のエレベータ1A,11Aそれぞれの稼働状況に基づいて、地震復旧診断運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を算出する復旧台数算出手段、すなわち復旧台数算出部14Bと、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータのうち、復旧台数算出部14Bによって算出された台数のエレベータの復旧運転制御を可能にする復旧運転制御手段、すなわち制御信号指令部14Cと、エレベータ11Aの制御盤13及びエレベータ1Aの監視装置4と通信する通信処理部14Dとを備えている。そして、これら稼働データ処理部14A、復旧台数算出部14B、制御信号指令部14C、及び通信処理部14Dはそれぞれ各種データを通信する。また、監視装置14はエレベータ11Aの各種の情報を監視装置4へ送信し、監視装置4は各エレベータ1A,11Aの情報を一括管理している。
さらに、稼働データ処理部4Aは、制御信号指令部4Cによって復旧運転制御されるエレベータの稼働状況の計測も行う。そして、復旧台数算出部14Bは、制御信号指令部4Cが地震管制運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから算出された台数のエレベータの復旧運転制御を可能にした後、全エレベータ1A,11Aの台数、すなわち2台に対して実際に復旧されたエレベータの台数の割合である稼働率が所定値以上である場合に復旧させるエレベータの台数を増加させ、稼働率が所定値未満である場合に復旧させるエレベータの台数を減少させる図示しない第1復旧台数調整手段を備えている。
また、監視装置4は、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要しないと判定されたエレベータ、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータのうち制御信号指令部4Cによって復旧運転制御を可能にされなかったエレベータ、及び地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータであって制御信号指令部4Cによって復旧運転制御を可能にされたものの実際は復旧運転されていないエレベータを最下階近傍で待機させる制御を行う図示しない待機位置制御手段を有している。
さらに、この待機位置制御手段は、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要しないと判定されたエレベータ、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータのうち制御信号指令部4Cによって復旧運転制御を可能にされなかったエレベータ、及び地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータであって制御信号指令部4Cによって復旧運転制御を可能にされたものの実際には復旧されていないエレベータを、かご1B,あるいはかご11Bと昇降路内の突起物、例えば乗場2A,12Aとの干渉を生じさせないことを考慮して、かご1B,あるいはかご11Bの着床位置を階床に対してずらして待機させるように制御する。
また、監視装置4は、地震復旧診断運転の判定によって復旧を要すると判定されたエレベータであって制御信号指令部4Cによって復旧運転制御を可能にされたエレベータのうち実際に復旧されたエレベータの走行状況を監視する図示しない走行状況監視手段と、これら実際に復旧されたエレベータのうち1台のエレベータが走行している場合に他のエレベータの走行を抑制する図示しない走行抑制手段とを備えている。
以下、本発明の第1実施形態によって運転制御されたエレベータ1A,11Aが所定以上の地震の揺れを受けたときの動作を図2〜図5に基づいて説明する。
図2は本発明の第1実施形態の動作を説明するフローチャート、図3は図1に示す稼働データ処理部によるフォーマットの一例を示す図、図4は図1に示す復旧台数算出部による算出式の一例を示す図、図5は図1に示す稼働データ処理部の動作を示すフローチャート、図2の手順S105の詳細フローチャートである。
図2に示すように、地震が発生して所定以上の揺れを各エレベータ1A,11Aが受け、地震感知器10の低ガル感知器部が動作すると(S100)、地震管制運転が起動して各制御盤3,13がエレベータ1A,11Aのかご1B,11Bを最寄階に停止させてかご1B,11B内の乗客を降ろし、エレベータ1A,11Aをそれぞれ休止させる。
地震発生から一定時間経過すると(S101)、監視装置4が地震感知器10の高ガル感知器部が動作していないかどうかを制御盤3から受信する情報に基づいて判定する(S102)。高ガル感知器部が動作している場合、監視装置4は各制御盤3,13を介してエレベータ1A,11Aをそのまま休止させて動作を終了する。高ガル感知器部が動作していない場合、監視装置4は低ガル感知器部をリセットして地震復旧診断運転を実施するように各制御盤3,13に指令する(S103)。
次に、各監視装置4,14は、各制御盤3,13から受信する信号に基づいて地震復旧診断運転によって各エレベータ1A,11Aの異常を確認したかどうかを判定する(S104)。これらエレベータ1A,11Aの異常を確認した場合、監視装置4は、通信回線30を介して監視センタ40へ通信し、動作を終了する。これらエレベータ1A,11Aの異常を確認しなかった場合、監視装置4が復旧可能号機としてこれらエレベータ1A,11Aのエントリーを行う(S105)。
ここで、稼働データ処理部4Aは、エレベータ1A,11Aの地震管制運転により休止するまでの稼働状況を、例えば図3に示すフォーマットに基づいて計測している。このフォーマットは縦軸が1日における1時間単位の時間、横軸が1週間の曜日を表している。
そして、復旧台数算出部4Bが稼働データ処理部4Aで計測された稼働状況に基づいて、例えば図4に示す算出式によってエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を算出する。この算出式は、復旧台数Nがエレベータ1A,11Aの1時間単位の稼働時間a,bの和に復旧係数kを乗じることによって算出され、小数点以下は切り上げて1以上となるようにしている。これら稼働時間a,bは、各エレベータ1A,11Aが走行している時間とドア2,12が開閉している時間をそれぞれ合計した時間であり、また復旧係数kは各状況に応じて0〜1の間で設定している。
すなわち、図5に示すようにまず、監視装置4の稼働データ処理部4Aがエレベータ1Aの地震管制運転により休止するまでのかご1Bの走行時間及びドア2の開閉時間を計測し、同様に監視装置14の稼働データ処理部14Aがエレベータ11Aの地震管制運転により休止するまでのかご11Bの走行時間及びドア12の開閉時間を計測する(S201)。次に、監視装置4が監視装置14からエレベータ11Aにおける前述のかご11Bの走行時間及びドア12の開閉時間の情報を取得し、監視装置4の復旧台数算出部4Bが各エレベータ1A,11Aのかご1B,11Bの走行時間及びドア2,12の開閉時間の和である総運転時間を算出する(S202)。そして、監視装置4の復旧台数算出部4Bがこの総運転時間からエレベータ1A,11Aの単位時間当たりの稼働時間を算出し、この稼働時間と予め設定した復旧係数kとから復旧台数Nを算出する(S203)。
そして、例えば復旧台数算出部4Bが復旧させるエレベータ1A,11Aの復旧台数Nを1台と算出すると、制御信号指令部4Cがエレベータ1A又はエレベータ11Aの復旧運転制御を可能とし、監視装置4はこの結果を監視装置14に送信する。
次に、図2に示すように、各監視装置4,14は、エレベータ1A,11Aが制御信号指令部4Cによって復旧運転制御が可能とされたかどうかを確認する(S106)。例えば、監視装置4は、制御信号指令部4Cがエレベータ1Aの復旧運転制御を可能としたことを確認し、監視装置14は制御信号指令部4Cがエレベータ11Aの復旧運転制御を可能としていないことを確認し(S106)、エレベータ1Aの復旧運転制御する場合、監視装置4は制御盤3に指令を与えてエレベータ1Aを通常運転に復旧させる(S107)。
また、稼働データ処理部4Aは、エレベータ1Aを復旧した後もエレベータ1A,11Aの稼働状況の計測も行う。そして、復旧台数算出部4Bの第1復旧台数調整手段が、エレベータ1A,11Aの稼働率に応じて復旧させるエレベータの台数を増減させる(S108)。その後、監視装置4はエレベータ1Aのエントリーが解除されているかどうかを確認し(S109)、エレベータ1Aのエントリーが解除されていないことを確認すると、制御盤3から送信される信号に基づいてかご1Bの復旧運転中に異常を検出したかどうかを確認する(S110)。監視装置4がかご1Bの復旧運転中に異常を検出していないことを確認すると、再び通常運転を継続する(S107)。監視装置4がかご1Bの復旧運転中に異常を検出したことを確認すると、エレベータ1Aのエントリーを解除する(S111)。
一方、手順S106において復旧運転制御を可能とされていないエレベータ11Aに対し、監視装置4の待機位置制御手段が制御盤13に指令を与えてエレベータ11Aのかご11Bを最下階へ移動させ、さらにかご11Bが乗場12Aと干渉しないようにかご11Bの着床位置を最下階の階床に対してずらして待機させるように制御する(S112)。また、手順S109において監視装置4がエレベータ1Aのエントリーが解除されていることを確認した場合も、待機位置制御手段が、制御盤3に指令を与えてエレベータ1Aのかご1Bを最下階へ移動させ、かご1Bが乗場2Aと干渉しないようにかご1Bの着床位置を最下階の階床に対してずらして待機させるように制御する(S112)。この場合も同様に、稼働データ処理部4Aは、エレベータ1A,11Aの稼働状況の計測を継続し、制御信号指令部4Cの第1復旧台数調整手段が、エレベータ1A,11Aの稼働率に応じて復旧させるエレベータの台数を増減させる(S113)。
そして、各監視装置4,14は、エレベータ1A,11Aが制御信号指令部4Cによって追加して復旧運転制御が可能とされたかどうかを再び確認し(S114)、エレベータ1A又はエレベータ11Aの復旧運転制御が可能とされたことを確認した場合、制御盤3又は制御盤13に指令を与えてエレベータ1A又はエレベータ11Aを通常運転に復旧させる(S107)。一方、各監視装置4,14は、エレベータ1A,11Aの復旧運転制御が可能とされていないことを確認した場合、動作を終了する。
なお、手順S106において各監視装置4,14は、エレベータ1A,11Aの双方が制御信号指令部4Cによって復旧運転制御が可能とされたことを確認した場合であって、監視装置4の走行状況監視手段によって監視されたエレベータ1A,11Aの走行状況から監視装置4がエレベータ1A及びエレベータ11Aの双方が走行していることを確認した場合、監視装置4の走行抑制手段がエレベータ1A又はエレベータ11Aの走行を抑制し、エレベータ1A及びエレベータ11Aのどちらか一方だけを走行させるように制御している。
このように構成した本発明の第1実施形態によれば、手順S100において地震を受けた後、手順S104において地震復旧診断運転によって異常が検出されなかったエレベータのうち、手順S105において稼働データ処理部4Aが計測した地震発生時のエレベータの稼働状況に基づいて復旧台数算出部4Bが算出した台数のエレベータ、すなわちエレベータ1Aを手順S107において制御信号指令部4Cで運転制御可能とすることにより、エレベータ11Aを復旧させないので、余震が発生した場合であってもエレベータ11Aのかご11Bと制御盤13に接続された移動ケーブルがこの地震後に生じる余震の揺れで昇降路内に設置された機器等に引っ掛かって破損したり、あるいは昇降路内に設置された位置検出装置18等の部品やドアの開閉動作に必要とされる係合装置が余震の揺れで走行中のかご11Bと接触して破損すること等のエレベータ11Aの機器破損等を抑えることができる。これにより、地震発生後に生じる余震の揺れによる影響を緩和し、地震の発生が終了して正常な稼働環境に復帰した際に運転可能となるエレベータ11Aを予め確保しておくことができ、エレベータ1A,11Aを利用する乗客に対する地震発生前のサービス性と同等のサービス性を維持することができる。
また、本発明の第1実施形態は、上述したように手順S105において地震管制運転で休止するまでの各エレベータ1A,11Aの稼働状況を稼働データ処理部4Aで計測し、この得られた稼働状況に基づいて復旧台数算出部4Bが復旧させるエレベータの台数を算出することにより、制御信号指令部4Cが地震発生時の稼働状況に応じた台数のエレベータ、すなわち手順S107においてエレベータ1Aだけを制御信号指令部4Cで自動的に復旧させ、それ以外のエレベータ11Aを復旧させずに停止させた状態にしておくことができる。これにより、手順S103の地震復旧診断運転後におけるエレベータ1A,11Aの復旧台数の判断を迅速かつ適確に行うことができるので、エレベータ1A,11Aのサービス性を損なうことなく、地震発生後に生じる余震の揺れによる影響をより緩和することができる。
また、本発明の第1実施形態は、手順S107において制御信号指令部4Cでエレベータ1Aを復旧させた後、手順S108において第1復旧台数調整手段が、稼働データ処理部4Aで計測された復旧後のエレベータ1A,11Aの稼働状況に基づいて算出される稼働率が所定値以上あるいは所定値未満であるかどうかによって復旧させるエレベータの台数を増減させて調整する。すなわち、第1復旧台数調整手段は、稼働率が所定値以上であればエレベータ1Aが復旧運転されている状態であってエレベータ11Aを復旧させ、稼働率が所定値未満であれば復旧運転させているエレベータ1Aを休止させるので、エレベータ1A,11Aの利用状況に応じた台数のエレベータだけを適宜復旧させることができる。これにより、エレベータ1A,11Aの消費電力を抑えると共に、エレベータ1A,11Aを利用する乗客に対する地震発生前のサービス性と同等のサービス性をより向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態は、手順S100における地震発生後に手順S106において復旧運転されていないエレベータ11A及び手順S109においてエントリーが解除されたエレベータ1Aを監視装置4の待機位置制御手段によって地震の揺れの影響を受けにくい最下階近傍で待機させることにより、エレベータ1A,11Aのかご1B,11Bと制御盤3,13との間に接続された移動ケーブルのぶら下がりが短くなるので、余震の揺れを受けてもこの移動ケーブルが昇降路内の機器等に引っ掛かりにくくなる。これにより、地震発生後にエレベータ1A,11Aの移動ケーブル等が余震の揺れで破損することをより防止することができ、耐久性を向上することができる。
また、本発明の第1実施形態は、手順S100における地震発生後に手順S106において復旧運転されていないエレベータ11A及び手順S109においてエントリーが解除されたエレベータ1Aのかご1B,11Bを待機位置制御手段で着床位置を階床に対してずらして待機させることにより、これらのかご1B,11Bが乗場2A,12Aとそれぞれ干渉して故障することを抑えることができる。
また、本発明の第1実施形態は、手順S106において各監視装置4,14は、エレベータ1A,11Aの双方が制御信号指令部4Cによって復旧運転制御が可能とされたことを確認した場合であって、監視装置4の走行状況監視手段によって監視されたエレベータ1A,11Aの走行状況がエレベータ1A及びエレベータ11Aの双方が走行している場合に、監視装置4の走行抑制手段がエレベータ1A又はエレベータ11Aの走行を抑制し、エレベータ1A及びエレベータ11Aのどちらか一方だけを走行させるように制御することにより、比較的強い地震が起こった場合に続く余震による揺れでエレベータ1A,11Aの機器等が破損することを最小限に抑えることができる。
[第2実施形態]
図6は本発明に係るエレベータの地震復旧診断運転装置の第2実施形態の構成を示す図、図7は本発明の第2実施形態に備えられる第2復旧台数調整手段の動作を示すフローチャートである。
本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、図6に示すように監視装置4,14が、稼働状況計測手段、すなわち稼働データ処理部4A,14Aの代わりに時間帯を計測する時間帯計測手段、すなわち時間帯計測部4E,14Eを備え、復旧台数算出部4Bが、この時間帯計測部4E,14Eで計測される時間帯に基づいて、地震管制運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を算出することである。
さらに、本発明の第2実施形態は、制御信号指令部4Cによって復旧運転制御されるエレベータ1A,11Aに係るかご1B,11Bに対する呼びから、かご1B,11Bが到着するまでの応答時間の計測を行う図示しない応答時間計測手段も備えている。そして、復旧台数算出部4Bは、第1実施形態に備えられた第1復旧台数調整手段の代わりに、制御信号指令部4Cが地震管制運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから算出された台数のエレベータの復旧運転制御を可能にした後、応答時間計測手段で計測された応答時間が予め設定された所定値以上である場合に復旧させるエレベータの台数を増加させ、応答時間計測手段で計測された応答時間が所定値よりも低く設定された基準値未満である場合に復旧させるエレベータの台数を減少させ、応答時間計測手段で計測された応答時間が基準値以上かつ所定値未満である場合に復旧させるエレベータの台数を増減させない第2復旧台数調整手段を備えており、その他の構成及び動作は第1実施形態と同じである。
以下、本発明の第2実施形態によって運転制御されたエレベータ1A,11Aが所定以上の地震の揺れを受けたときの動作において、第1実施形態と異なる処理を行う図2に示した手順S105、手順S108、及び手順S113における詳細動作を図2、図7に基づいて説明する。
エレベータ1A,11Aにおいて、例えば午前6時から午後10時の時間帯を混雑する時間帯、午後10時〜午前6時の時間帯を空いている時間帯とすると、図2に示す手順S105において、復旧台数算出部4Bが、例えば時間帯計測部4E,14Eで計測される時間帯が上述の混雑する時間帯又は空いている時間帯である場合に、地震管制運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を算出する。
具体的には、復旧台数算出部4Bが、時間帯計測部4E,14Eで計測される時間帯が混雑する時間帯である場合に、地震管制運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を2台と算出し、時間帯計測部4E,14Eで計測される時間帯が空いている時間帯である場合に、地震管制運転により休止したエレベータ1A,11Aのうちから復旧させるエレベータの台数を1台と算出する。そして、制御信号指令部4Cが、復旧台数算出部4Bで算出した台数のエレベータの復旧運転制御を可能とし、監視装置4はこの結果を監視装置14に送信する。
また、手順S108及び手順S113において、図7に示すようにまず、応答時間計測手段が制御信号指令部4Cによって復旧運転制御されるエレベータ1A,11Aに係るかご1B,11Bに対する呼びから、かご1B,11Bが到着するまでの応答時間の計測を行う(S301)。
次に、復旧台数算出部4Bの第2復旧台数調整手段が、応答時間計測手段で計測した応答時間が予め設定した所定値以上であるかどうかを判断する(S302)。そして、第2復旧台数調整手段が、応答時間計測手段で計測した応答時間が予め設定した所定値以上であると判断した場合、停止したエレベータのうち復旧可能なエレベータがあるかどうかを判断する(S303)。第2復旧台数調整手段が、停止したエレベータのうち復旧可能なエレベータがあると判断した場合、復旧させるエレベータの台数を増加させ、制御信号指令部4Cが停止したエレベータのうち復旧可能なエレベータを1台復旧させる。第2復旧台数調整手段が、停止したエレベータのうち復旧可能なエレベータがないと判断した場合、復旧させるエレベータの台数を増減させずに台数を維持する。
一方、手順S302において第2復旧台数調整手段が、応答時間計測手段で計測した応答時間が予め設定した所定値以上でないと判断した場合、応答時間計測手段で計測した応答時間が基準値未満であるかどうかを判断する(S305)。第2復旧台数調整手段が、応答時間計測手段で計測された応答時間が基準値未満であると判断した場合、復旧台数が1台であるかどうかを判断する(S306)。第2復旧台数調整手段が、復旧台数が1台であると判断すると、復旧させるエレベータの台数を増減させずに台数を維持する。第2復旧台数調整手段が、復旧台数が1台でないと判断すると、復旧させるエレベータの台数を減少させ、制御信号指令部4Cが復旧したエレベータのうち1台のエレベータを停止させる(S307)。また、手順S305において第2復旧台数調整手段が、応答時間計測手段で計測した応答時間が基準値以上かつ所定値未満であると判断した場合、復旧させるエレベータの台数を増減させずに台数を維持する。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態と同等の効果が得られる他、手順S105において復旧台数算出部4Bが時間帯計測部4E,14Eで計測される時間帯に基づいて復旧させるエレベータの台数を算出することにより、エレベータ1A,11Aにおける混雑する時間帯や空いている時間帯等の利用状況に応じた台数のエレベータだけを自動的に復旧させ、それ以外のエレベータを復旧させずに停止させた状態にしておくことができる。これにより、エレベータの使用頻度の多い時間帯であっても余震の揺れによる影響をより緩和することができると共に、エレベータの使用頻度の少ない時間帯において消費電力を抑えることができる。
また、本発明の第2実施形態は、手順S108及び手順S113において、図7に示す手順S301で応答時間計測手段が制御信号指令部4Cによって復旧運転制御されるエレベータ1A,11Aに係るかご1B,11Bに対する呼びから、このかご1B,11Bが到着するまでの応答時間を計測し、手順S301、手順S305においてこの応答時間が所定値とこの所定値よりも低く設定された基準値との範囲内にあるかどうかによって、手順S304、手順S307において第2復旧台数調整手段が復旧させるエレベータの台数を増減させて調整するので、エレベータ1A,11Aの利用状況に応じた台数のエレベータだけを適宜復旧させることができる。これにより、エレベータ1A,11Aの消費電力を抑えると共に、エレベータ1A,11Aのサービス性を向上させることができる。
なお、本発明の第1及び第2実施形態は、群管理盤20によって群管理された2台のエレベータ1A,11Aに適用される場合について説明したが、2台に限らず3台以上のエレベータにも適用することができる。また、本発明の第1及び第2実施形態は、群管理制御されるエレベータに限らず、複数台のエレベータが各々独立に運転制御される場合や、独立に運転制御されるエレベータと群管理制御されるエレベータが混在する場合にも適用できる。
1,11 かご
2,12 ドア
2A,12A 乗場
3,13 制御盤
4,14 監視装置
4A,14A 稼働データ処理部(稼働状況計測手段)
4B,14B 復旧台数算出部(復旧台数算出手段)
4C,14C 制御信号指令部(復旧運転制御手段)
4D,14D 通信処理部
4E,14E 時間帯計測部(時間帯計測手段)
5,15 モータ
6,16 釣合い錘
7,17 主ロープ
8,18 位置検出装置
9,19 案内レール
10 地震感知器
20 群管理盤
30 通信回線
40 監視センタ

Claims (8)

  1. 複数台のエレベータのそれぞれを、地震発生時に所定以上の揺れがあったときに地震管制運転させ、この地震管制運転により休止した前記エレベータを監視装置を介して、復旧の要否を判定する地震復旧診断運転させる運転制御を行うエレベータの制御装置において、
    前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから復旧させる前記エレベータの台数を算出する復旧台数算出手段と、
    前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータのうち、前記復旧台数算出手段によって算出された台数の前記エレベータの復旧運転制御を可能にする復旧運転制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    前記複数台のエレベータの前記地震管制運転により休止するまでの稼働状況を計測する稼働状況計測手段を備え、
    前記復旧台数算出手段は、この稼働状況計測手段で計測される前記複数台のエレベータそれぞれの稼働状況に基づいて、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから復旧させる前記エレベータの台数を算出することを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
    時間帯を計測する時間帯計測手段を備え、
    前記復旧台数算出手段は、この時間帯計測手段で計測される時間帯に基づいて、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから復旧させる前記エレベータの台数を算出することを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 請求項2に記載のエレベータの制御装置において、
    前記稼働状況計測手段は、前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御される前記エレベータの稼働状況の計測も行うものであり、
    前記復旧台数算出手段は、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから算出された台数の前記エレベータの前記復旧運転制御を可能にした後、全エレベータの台数に対して実際に復旧された前記エレベータの台数の割合である稼働率が所定値以上である場合に復旧させる前記エレベータの台数を増加させ、前記稼働率が所定値未満である場合に復旧させる前記エレベータの台数を減少させる第1復旧台数調整手段を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  5. 請求項2又は3に記載のエレベータの制御装置において、
    前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御される前記エレベータに係るかごに対する呼びからこのかごが到着するまでの応答時間の計測を行う応答時間計測手段を備え、
    前記復旧台数算出手段は、前記地震管制運転により休止した前記エレベータのうちから算出された台数の前記エレベータの前記復旧運転制御を可能にした後、前記応答時間計測手段で計測された前記応答時間が予め設定された所定値以上である場合に復旧させる前記エレベータの台数を増加させ、前記応答時間計測手段で計測された前記応答時間が前記所定値よりも低く設定された基準値未満である場合に復旧させる前記エレベータの台数を減少させ、前記応答時間計測手段で計測された前記応答時間が前記基準値以上かつ前記所定値未満である場合に復旧させる前記エレベータの台数を増減させない第2復旧台数調整手段を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置において、
    前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要しないと判定された前記エレベータ、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータのうち前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされなかった前記エレベータ、及び前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータであって前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされたものの実際は復旧運転されていない前記エレベータを最下階近傍で待機させる制御を行う待機位置制御手段を有することを特徴とするエレベータの制御装置。
  7. 請求項6に記載のエレベータの制御装置において、
    前記待機位置制御手段は、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要しないと判定された前記エレベータ、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータのうち前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされなかった前記エレベータ、及び前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータであって前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされたものの実際には復旧されていない前記エレベータを、かごと昇降路内の突起物との干渉を生じさせないことを考慮して、前記かごの着床位置を階床に対してずらして待機させるように制御することを特徴とするエレベータの制御装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置において、
    前記監視装置は、前記地震復旧診断運転の前記判定によって復旧を要すると判定された前記エレベータであって前記復旧運転制御手段によって前記復旧運転制御を可能にされた前記エレベータのうち実際に復旧された前記エレベータの走行状況を監視する走行状況監視手段と、これら実際に復旧された前記エレベータのうち1台の前記エレベータが走行している場合に他の前記エレベータの走行を抑制する走行抑制手段とを備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
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