JP2019176701A - 電気接続箱、スライド機構及びバスバホルダ - Google Patents
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Description
詳述すると、前記バスバホルダをスライドさせることで、前記突出姿勢において前記開口部を貫通して外部に突出した前記端子部を、前記筐体の内部に収納することができるため、例えば前記電気接続箱の運搬中などにおいて、前記バスバを前記筐体内部に収納させ、前記バスバが他の部材と干渉して損傷することを防止できる。
この発明により、外部機器に設けた外部装着部に前記端子部を押し込む押し込み方向と前記端子部が前記底面部に対して突出する前記突出方向とを一致させることができるため、前記電気接続箱を前記外部機器と接続させるための移動方向を明確にできる。このため外部機器に設けた外部装着部に前記端子部を装着させる場合に、前記端子部が突出する方向に前記筐体を移動させればよく、前記端子部を前記外部装着部に対して容易に接続することができる。
この発明により、前記突出姿勢で前記バスバホルダを固定できるため、前記外部機器に対して接続する場合や接続された場合に、意図しない外力の作用により前記バスバホルダがスライドして前記収納姿勢となることを防止できる。したがって、前記端子部を確実に前記外部機器に接続できる。
この発明により、前記筐体を下方に移動させて、前記突出姿勢である前記端子部を前記外部機器に接続することができ、作業性を向上させることができる。
この発明によると、前記バスバを曲げ加工する必要がなく、容易に前記バスバを製造し前記バスバホルダに保持させることができるため、製造工程を簡略化できるとともに、製造コストを削減できる。
上述の開口面に沿って延びるとは、前記展延部が前記開口面に対して平行となるように展延している場合や、前記開口面に対して傾斜するように展延している場合を含む。
この発明によると、例えば、前記バスバが前記直交方向から視てL字状に形成されている場合と比べて、前記バスバに作用する応力を分散することができる。また、仮に前記開口面に対する前記バスバホルダの高さが、前記バスバが前記直交方向から視てL字状に形成した場合と同じである場合に、前記バスバの展延部に前記起立部を設けることで、前記バスバを保持する前記バスバホルダの一部分の高さを抑えることができ、コンパクト化を図ることができる。これにより、前記バスバホルダが占める空間の体積を削減でき、削減した空間を前記バスバが熱を放熱するための放熱空間として利用できる。
この発明により、前記展延部及び前記第二展延部を前記バスバホルダに保持させることができるため、より安定して前記バスバを前記バスバホルダに保持させることができる。
この発明により、前記バスバにおける前記端子部よりも他端側を確実に保持することができるとともに、前記バスバ保持部が前記バスバにおける前記端子部の他端側を補強することができるため、前記端子部を前記外部機器に接続する際に生じる応力による前記バスバの損傷を防止できる。
前記操作部は、前記筐体の内部又は外部に備えられている場合、前記バスバホルダのスライドを直接的又は間接的に操作する構成を含む。
また、例えば前記操作部が前記筐体の外部に備えられた場合には、前記操作部の操作を容易に行うことができるため、前記電気接続箱の設置の作業効率を向上させることができる。
以下、図7〜図10について詳述する。図7(a)はバスバホルダ30を+W側から視た側面図を示し、図7(b)はバスバホルダ30の底面図を示し、図8(a)は図7(a)におけるA−A矢視断面に対応する断面図を示し、図8(b)は図7(b)におけるB−B矢視断面に対応する断面図を示す。なお、図8(a)及び図8(b)においてはバスバ20を装着したバスバホルダ30(バスバ付ホルダ3)を示している。
箱本体10は、図2に示すように、ロアカバー11と、ロアカバー11の上方を覆うアッパカバー12とで構成されている。
スライド側固定部62は、開口部50の幅方向Wの外側に設けられており、本体側固定部61と同様に、ボルトBを螺合できる第二固定孔62aを有する。
基端貫通孔25aは、ボルトBを挿通可能な内径で形成された円形の貫通孔である。
ホルダ本体31は、図7及び図8に示すように、側面視で略L字状に形成されている。このホルダ本体31は、平面視で矩形状に形成された基底部311と、基底部311の先端部分が(+X側端部)斜め下方に向けて突出する先端突出部312と、基底部311の−L側端部から立設している立設部313と、立設部313の上端部分から後方に突出するバスバ固定部314とで一体に構成されている。
立設部313は、基底部311の−L側端部から上方に立設する壁面であり、高さ方向Hに対する長さが起立部24における高さ方向Hに対する長さと略同じとなるように構成されている。
この仮固定部33は、図8(b)に示すように、−Z側に向かうに伴って幅方向Wの内側にやや傾いて形成された上方板331と、上方板331の下端から高さ方向Hに沿って延出する下方板332と、上方板331と下方板332との連結部分のやや下方において幅方向Wの内側に延出する連結部333とで構成されている。
すなわち、上方板331と下方板332とは背面視において、『く』の字状に形成された一枚の板状体で構成されている。
連結部333は、先端突出部312とバスバ固定部314の側面とを連結している。
先端側保護部32は、高さ方向Hに対する長さが先端部23よりも短く構成されているとともに、幅方向Wに対する長さがバスバ20の横幅よりも一回り長くなる平面視矩形状に形成されている(図8(a)参照)。また、先端側保護部32の板厚は、図8(a)に示すように、先端部23の板厚のおよそ2.5倍であり、先端側保護部32の板厚方向の中央部分にはバスバ20の板厚及び横幅で構成された挿通孔Uが、高さ方向Hに貫通している。
壁38は、ホルダ本体31の側面を形成する側壁381と、ホルダ本体31の幅方向W対して3等分するように立設された2つの間切り壁382とで構成されている。
より詳しくは、ホルダ本体31の上面において壁38で区切られたそれぞれのバスバ配置部70において、基底部311に対応する箇所に展延部21が配置される。これにより、先端延出部22及び第二展延部25は先端突出部312及びバスバ固定部314に対応する位置に配置され、起立部24は立設部313と当接するように配置される。
なお、このようにバスバホルダ30に固定された第二展延部25は、例えば底面部13に配索された図示しない電子回路等と電気的に接続させるが、ここではその説明を割愛する。
基部先端部412は基部底面411に対して斜め下方に突出した板状体である。なお、基部底面411に対する基部先端部412の角度は、基底部311に対する先端突出部312の角度と等しい。すなわち、基部底面411に基底部311を配置した場合に、先端突出部312は基部先端部412に支持されることとなる。
スライド背壁423は、基部先端部412bの先端とスライド側壁422の−L側端部とを連結する壁部であり、幅方向Wに対して基部底面411の横幅と等しい間隔を隔てて設けられている。
同様に、側壁側案内部442は平面視においてホルダ本体31に形成された平面視鉤状の側部側被案内部352よりも一回り大きな相似形状をした貫通孔である。
被係止溝452は、図9(b)及び図10(b)に示すように、支持部本体43における側面に設けられた凹状の柱体であり、上端が支持部本体43の背面の上端と面一となるように、上方に突出するように形成され、溝の深さが係止凸部335の突出量(幅方向Wに対する長さ)と同じとなるように窪ませて形成されている。
第一係止部453は、被係止溝452における上端から下方側に配置されており、その上面は、下方に向かうに伴い幅方向Wの外側に向かうようテーパ面が形成されている。
第一係止支持部454は、先端側保護部32の底面とスライド補助部355の上面との垂直距離と同じ長さだけ第一係止部453から下方側に配置されており、その上面は、下方に向かうに伴い幅方向Wの外側に向かうようテーパ面が形成されている。なお、第一係止支持部454の底面と挟持片451の下端との垂直距離はスライド補助部355の高さよりもわずかに大きく構成されている。
この本体側固定部47は、図9(a)に示すように、高さが支持部本体43(上面432)の高さの略半分となる位置において−L側に突出しているとともに、平面視において略半円状に形成されている。また、本体側固定部47には上下方向に本体側貫通孔47aが形成されている。
以下、簡単にスライド機構2の製造方法を説明する。
なお、この収納姿勢Sにおいて、バスバ付ホルダ37(バスバ付ホルダ371及びバスバ付ホルダ372)は、本体側案内部44(中央案内部441及び側壁側案内部442)と緩く嵌合し、端子被案内部36はスライド側案内部424と緩く嵌合している。
具体的には、突出姿勢Tにおいて案内部42と支持部本体43とを連結している支持基部41の下方側に隙間を形成し、電子回路を配索することができるため、設計の自由度を向上させることができる。
詳述すると、操作部80は、図14(a)に示すように、底面部13に設けた操作用貫通孔(図示省略)を介して外部に突出する押し込み部81と、押し込み部81の一端側(−L側端部)と連結するとともに、中央を備えた枢動軸821を枢動軸として両端部を上下方向に枢動させることができる連結部82と、連結部82の他端側(+L側端部)と連結されるとともにバスバ固定部314の上部に固定されている作用部83とで構成されている。
なお、図14(a)では、押し込み部81が下方に延びる棒状体としているが、押し込み部81の下端側を底面部13に沿って曲げることが可能な構成とし、収納姿勢Sで運搬する場合などに、押し込み部81が外部に突出しない構成としてもよい。
この発明の外部機器は、インバータ100に対応し、
以下同様に、
端子部は、先端貫通孔23aに対応し、
筐体は、箱本体10に対応し、
開口面は、底面部13に対応し、
収納姿勢仮固定部は、仮固定部33及び固定案内部45に対応し、
仮固定解除部は、仮固定解除操作部334に対応し、
突出姿勢固定部は、仮固定部33及び固定案内部45に対応し、
屈曲部は、湾曲部26に対応し、
展延方向は、長手方向Lに対応し、
スライド方向は、高さ方向Hに対応し
バスバ保持部は、バスバ配置部70に対応し
バスバカバー部は、先端側保護部32に対応し
案内固定部は、スライド側固定部46に対応し
本体固定部は、本体側固定部61に対応し、
バスバホルダ本体は、ホルダ本体31に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
さらに、湾曲部26は幅方向Wに沿って曲がるように構成されているが、例えば長手方向Lに沿って曲がるように構成されていてもよい。
2 スライド機構
10 箱本体
13 底面部
20 バスバ
21 展延部
23a 先端貫通孔
24 起立部
25 第二展延部
26 湾曲部
30 バスバホルダ
31 ホルダ本体
32 先端側保護部
33 仮固定部
334 仮固定解除操作部
40 スライド支持部
42 案内部
43 支持部本体
45 固定案内部
46 固定用基部
47 本体側固定部
50 開口部
70 バスバ配置部
80 操作部
100 インバータ
T 突出姿勢
S 収納姿勢
L 長手方向
H 高さ方向
Claims (17)
- 外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバと、
前記端子部が所定の方向に向けて突出するように前記バスバを保持するバスバホルダと、
前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体と、
該筐体の内部に固定されるとともに、前記所定の方向に沿って前記バスバホルダをスライド可能に支持するスライド支持部とで構成され、
前記バスバホルダは、
前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間でスライドする
電気接続箱。 - 前記端子部が突出する突出方向は、前記開口部が形成される開口面に対して直交する
請求項1に記載の電気接続箱。 - 前記バスバホルダを前記収納姿勢で仮固定する収納姿勢仮固定部と、
前記バスバホルダの前記収納姿勢での仮固定を解除する仮固定解除部が備えられた
請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。 - 前記バスバホルダを前記突出姿勢で固定する突出姿勢固定部が備えられた
請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記開口部が、前記筐体を構成する底面に形成された
請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記バスバが、
前記開口部における幅方向に沿って複数配置され、
複数配置された前記バスバの少なくとも一つに、前記幅方向に曲がった屈曲部が備えられた
請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記バスバは、前記バスバホルダがスライドするスライド方向にのみ延びる
請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記バスバが、
前記開口部が形成される開口面に沿って延びる展延部が備えられ、
該展延部が延びる展延方向、及び、前記バスバホルダがスライドするスライド方向に直交する直交方向から視てL字型に形成された
請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記展延部に、前記バスバホルダがスライドするスライド方向に沿って起立した起立部が設けられた
請求項8に記載の電気接続箱。 - 前記起立部に、前記開口面に沿って伸展された第二展延部が設けられた
請求項9に記載の電気接続箱。 - 前記バスバホルダに、
前記バスバにおける前記端子部よりも他端側の少なくとも一部を覆うように保持するバスバ保持部が備えられた
請求項1乃至請求項10のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記バスバホルダは、
前記バスバにおける前記端子部の他端側を、外周全周にわたって囲繞するとともに、前記突出姿勢において前記開口部が形成された開口面を挿通可能に形成されたバスバカバー部が備えられた
請求項1乃至請求項11のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記スライド支持部は、
前記バスバホルダを支持する支持部本体と、
前記端子部を前記開口部に案内する案内部とで一体に構成され、
前記支持部本体と前記案内部とが所定の間隔を隔てて配置された
請求項1乃至請求項12のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 前記支持部本体を前記筐体に固定する本体固定部と、
前記案内部を前記筐体に固定する案内固定部とが備えられ、
前記開口部が形成される開口面に対する前記本体固定部の高さが、前記開口面に対する前記案内固定部の高さよりも大きく構成された
請求項13に記載の電気接続箱。 - 前記筐体の外部に、
前記スライド支持部に対する前記バスバホルダのスライドを操作する操作部が備えられた
請求項1乃至請求項14のうちのいずれかに記載の電気接続箱。 - 外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバを前記端子部が所定の方向に向けて突出するように保持するバスバホルダと、
前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体に対して固定されるとともに、前記バスバホルダに保持された前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と、前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間で前記バスバホルダをスライド可能に支持するスライド支持部とで構成された
スライド機構。 - 外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバを前記端子部が所定の方向に向けて突出するように保持するバスバホルダ本体で構成され、
前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体に対して固定されたスライド支持部に、前記バスバホルダ本体に保持された前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と、前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間で、前記バスバホルダ本体をスライド可能に支持された
バスバホルダ。
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