JP2019176701A - 電気接続箱、スライド機構及びバスバホルダ - Google Patents

電気接続箱、スライド機構及びバスバホルダ Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、外部機器と電気的に接続させるバスバが運搬中に他の部材と干渉することを防止できる電気接続箱、電気接続箱に内蔵されるスライド機構、及びバスバを保持するバスバホルダを提供することを目的とする。【解決手段】このように構成された電気接続箱1は、インバータ100と電気的に接続する先端部23(先端貫通孔23a)が一端側に備えられたバスバ20と、先端部23が−H側に向けて突出するようにバスバ20を保持するバスバホルダ30と、先端貫通孔23aが挿通可能な被固定部60を有する箱本体10と、箱本体10の内部に固定されるとともに、所定の方向に沿ってバスバホルダ30をスライド可能に支持するスライド支持部40とで構成され、バスバホルダ30は、先端貫通孔23aが被固定部60を貫通して外部に突出する突出姿勢Tと、先端貫通孔23aが箱本体10の内部に収納された収納姿勢Sとの間でスライドする。【選択図】図3

Description

この発明は、自動車などの車両に搭載される電気接続箱及び前記電気接続箱に内蔵されたスライド機構、バスバを保持するバスバホルダに関する。
従来から、自動車には、内部にリレーやヒューズ等の各種電子部品を実装した電気接続箱が搭載されており、電気接続箱の外部に備えられたバッテリーなどの外部機器と電気的に接続されている。例えば、近年普及している電気自動車やハイブリット自動車等では、外部機器として直流電流を交流電流に変換しモータに送電するインバータが用いられている。
このようなインバータと電気接続箱とを電気的に接続する構造の一例として、電気接続箱の内部に配索された電子回路や電子部品と電気的に接続されているバスバの端子部を外部に突出させ、この端子部をインバータ(外部機器)に備えられた端子接続部に接続させることができる電気接続箱が特許文献1に開示されている。
しかしながら、このようにバスバの端子部がロアカバーなどから外部に突出している電気接続箱は、納品や車両に搭載するために運搬する場合などに、バスバの端子部が他の部材と干渉して損傷するおそれがあった。
特開2017−121178号公報
この発明は、上述した問題を鑑み、外部機器と電気的に接続させるバスバが他の部材と干渉することを防止できる電気接続箱、電気接続箱に内蔵されるスライド機構、及びバスバを保持するバスバホルダを提供することを目的とする。
この発明は、外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバと、前記端子部が所定の方向に向けて突出するように前記バスバを保持するバスバホルダと、前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体と、該筐体の内部に固定されるとともに、前記所定の方向に沿って前記バスバホルダをスライド可能に支持するスライド支持部とで構成され、前記バスバホルダは、前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間でスライドする電気接続箱であることを特徴とする。
またこの発明は、外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバを前記端子部が所定の方向に向けて突出するように保持するバスバホルダと、前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体に対して固定されるとともに、前記バスバホルダに保持された前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と、前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間で前記バスバホルダをスライド可能に支持するスライド支持部とで構成されたスライド機構であることを特徴とする。
さらにまたこの発明は、外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバを前記端子部が所定の方向に向けて突出するように保持するバスバホルダ本体で構成され、前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体に対して固定されたスライド支持部に、前記バスバホルダ本体に保持された前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と、前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間で、前記バスバホルダ本体をスライド可能に支持されたバスバホルダであることを特徴とする。
前記バスバは、前記筐体の外部に設けた外部機器と電気的に接続する電気伝導体をさし、例えば銅やアルミのような導電性を有する金属を平板状や棒状などに形成したものを含む。また、前記バスバは、直線状に形成されている構成や、一回又は複数回折り曲げられて形成されている構成、部分的又は全体的に湾曲している構成を含む。
前記収納姿勢とは、前記開口部が形成する開口面より内部側に前記端子部が備えられた前記バスバが配置されるように、前記バスバホルダが前記スライド支持部に支持された姿勢をさし、前記バスバの先端が前記開口面と面一となっている場合も含む。
この発明により、外部機器と電気的に接続させる前記バスバが他の部材と干渉することを防止できる。
詳述すると、前記バスバホルダをスライドさせることで、前記突出姿勢において前記開口部を貫通して外部に突出した前記端子部を、前記筐体の内部に収納することができるため、例えば前記電気接続箱の運搬中などにおいて、前記バスバを前記筐体内部に収納させ、前記バスバが他の部材と干渉して損傷することを防止できる。
この発明の態様として、前記端子部が突出する突出方向は、前記開口部が形成される開口面に対して直交してもよい。
この発明により、外部機器に設けた外部装着部に前記端子部を押し込む押し込み方向と前記端子部が前記底面部に対して突出する前記突出方向とを一致させることができるため、前記電気接続箱を前記外部機器と接続させるための移動方向を明確にできる。このため外部機器に設けた外部装着部に前記端子部を装着させる場合に、前記端子部が突出する方向に前記筐体を移動させればよく、前記端子部を前記外部装着部に対して容易に接続することができる。
また、前記バスバホルダがスライドするスライド方向と前記突出方向とが一致するため、例えば前記端子部が前記外部装着部に対して装着できない位置で前記電気接続箱を前記突出方向に移動させた場合に、前記端子部に作用する外力により前記バスバホルダが収納姿勢になるようにスライドさせることができる。これにより、装着できない位置で誤って外部機器に電気接続箱を装着しようとした場合や、運搬中に誤って突出状態となった場合などに、前記バスバが他の部材と干渉して損傷することを防止できる。
またこの発明の態様として、前記バスバホルダを前記収納姿勢で仮固定する収納姿勢仮固定部と、前記バスバホルダの前記収納姿勢での仮固定を解除する仮固定解除部が備えられてもよい。
前記収納姿勢仮固定部とは、例えば前記筐体の一部に対して前記バスバホルダを嵌合や係止させることにより、前記バスバホルダを前記収納姿勢で仮固定する構成や、別部材を用いて前記バスバホルダを前記筐体に対して仮固定する構成を含む。
この発明により、例えば運搬中において前記バスバホルダを前記収納姿勢で仮固定することができるため、前記バスバホルダがスライドして意図せずに前記端子部が前記開口部を貫通してする突出姿勢となることを防止し、前記端子部が他部材と干渉することを防止できる。また、前記端子部を前記外部機器に接続する場合などには、仮固定を解除して前記バスバホルダを突出姿勢とすることができるため、確実に前記端子部を接続することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバホルダを前記突出姿勢で固定する突出姿勢固定部が備えられてもよい。
この発明により、前記突出姿勢で前記バスバホルダを固定できるため、前記外部機器に対して接続する場合や接続された場合に、意図しない外力の作用により前記バスバホルダがスライドして前記収納姿勢となることを防止できる。したがって、前記端子部を確実に前記外部機器に接続できる。
またこの発明の態様として、前記開口部が、前記筐体を構成する底面に形成されてもよい。
この発明により、前記筐体を下方に移動させて、前記突出姿勢である前記端子部を前記外部機器に接続することができ、作業性を向上させることができる。
またこの発明の態様として、前記バスバが、前記開口部における幅方向に沿って複数配置され、複数配置された前記バスバの少なくとも一つに、前記幅方向に曲がった屈曲部が備えられてもよい。
上述の幅方向に曲がったとは、前記幅方向に隣り合う前記バスバに対して、接近するように、又は離反するように屈曲する場合や、幅方向と交差する方向に屈曲する場合を含む。
この発明により、前記バスバホルダが突出姿勢である場合において、前記開口部から突出する前記端子部を、外部機器に設けられた前記外部装着部の配置位置に対応させる位置に配置させることができる。すなわち、前記バスバホルダを別設計することなく、前記端子部を接続する外部機器の種類によって異なる位置に配置された外部装着部に対応させることができるとともに、製造コストを削減できる。
またこの発明の態様として、前記バスバは、前記バスバホルダがスライドするスライド方向にのみ延びてもよい。
この発明によると、前記バスバを曲げ加工する必要がなく、容易に前記バスバを製造し前記バスバホルダに保持させることができるため、製造工程を簡略化できるとともに、製造コストを削減できる。
またこの発明の態様として、前記バスバが、前記開口部が形成される開口面に沿って延びる展延部が備えられ、該展延部が延びる展延方向、及び、前記バスバホルダがスライドするスライド方向に直交する直交方向から視てL字型に形成されてもよい。
上述の開口面に沿って延びるとは、前記展延部が前記開口面に対して平行となるように展延している場合や、前記開口面に対して傾斜するように展延している場合を含む。
この発明によると、前記突出方向に対して交差する前記展延部を前記バスバホルダに保持させることができるため、前記バスバを安定した状態で前記バスバホルダに保持させることができる。また、前記バスバが前記突出方向に対して屈曲しているため、前記端子部を前記外部機器に接続する場合に生じる応力を拡散することができる。
またこの発明の態様として、前記展延部に、前記バスバホルダがスライドするスライド方向に沿って起立した起立部が設けられてもよい。
この発明によると、例えば、前記バスバが前記直交方向から視てL字状に形成されている場合と比べて、前記バスバに作用する応力を分散することができる。また、仮に前記開口面に対する前記バスバホルダの高さが、前記バスバが前記直交方向から視てL字状に形成した場合と同じである場合に、前記バスバの展延部に前記起立部を設けることで、前記バスバを保持する前記バスバホルダの一部分の高さを抑えることができ、コンパクト化を図ることができる。これにより、前記バスバホルダが占める空間の体積を削減でき、削減した空間を前記バスバが熱を放熱するための放熱空間として利用できる。
またこの発明の態様として、前記起立部に、前記開口面に沿って伸展された第二展延部が設けられてもよい。
この発明により、前記展延部及び前記第二展延部を前記バスバホルダに保持させることができるため、より安定して前記バスバを前記バスバホルダに保持させることができる。
またこの発明の態様として、前記バスバホルダに、前記バスバにおける前記端子部よりも他端側の少なくとも一部を覆うように保持するバスバ保持部が備えられてもよい。
この発明により、前記バスバにおける前記端子部よりも他端側を確実に保持することができるとともに、前記バスバ保持部が前記バスバにおける前記端子部の他端側を補強することができるため、前記端子部を前記外部機器に接続する際に生じる応力による前記バスバの損傷を防止できる。
またこの発明の態様として、前記バスバホルダは、前記バスバにおける前記端子部の他端側を、外周全周にわたって囲繞するとともに、前記突出姿勢において前記開口部が形成された開口面を挿通可能に形成されたバスバカバー部が備えられてもよい。
この発明によると、前記端子部を確実に保護することができるとともに、前記端子部を補強することができる。これにより、前記端子部を確実に前記外部機器に装着することができるとともに、装着状態において意図しない外力が作用しても前記端子部を保護することができる。
またこの発明の態様として、前記スライド支持部は、前記バスバホルダを支持する支持部本体と、前記端子部を前記開口部に案内する案内部とで一体に構成され、前記支持部本体と前記案内部とが所定の間隔を隔てて配置されてもよい。
この発明により、前記支持部本体と前記案内部との間に空間を設けることができるため、例えばこの空間に対応する前記開口面に電子機器類や回路を配策することができ、設計の自由度を向上させることができる。
またこの発明の態様として、前記支持部本体を前記筐体に固定する本体固定部と、前記案内部を前記筐体に固定する案内固定部とが備えられ、前記開口部が形成される開口面に対する前記本体固定部の高さが、前記開口面に対する前記案内固定部の高さよりも大きく構成されてもよい。
前記本体固定部及び前記案内固定部は、例えば前記筐体の構成する前記開口面などに対して直接的に固定されている場合や、他の部材を介して前記筐体に間接的に固定されている場合を含む。
この発明により、所定の間隔を隔てて配置された前記支持部本体と前記案内部とをそれぞれ個別に固定できるため、前記支持部本体と前記案内部を所定の位置で確実かつ強固に固定できる。このため、前記バスバホルダを前記支持部本体に対して安定してスライドさせることができるとともに、開口部に対して前記端子部を所定の位置まで突出するようにスライドさせることができ、前記端子部をより確実に前記外部機器に装着することができる。
また、前記開口部が形成される開口面に対する前記本体固定部の高さが、前記開口面に対する前記案内固定部の高さよりも大きく構成されることにより、前記支持部本体に対して前記バスバホルダを前記所定の方向に力を作用させてスライドさせる場合であっても、スライド方向以外の意図せぬ外力の作用により、前記支持部本体が前記本体固定部を支点として、前記案内部に対して前記支持部本体が配置されている方向に動くことを抑制でき、より確実に前記バスバホルダをスライドさせることができる。
またこの発明の態様として、前記筐体の外部に、前記スライド支持部に対する前記バスバホルダのスライドを操作する操作部が備えられてもよい。
前記操作部は、前記筐体の内部又は外部に備えられている場合、前記バスバホルダのスライドを直接的又は間接的に操作する構成を含む。
この発明により、前記バスバホルダをスライドさせるために前記バスバホルダを直接触る必要がなくなるため、意図せずに前記バスバに触れる可能性を低減でき、前記バスバが汚染や損傷を防止できる。
また、例えば前記操作部が前記筐体の外部に備えられた場合には、前記操作部の操作を容易に行うことができるため、前記電気接続箱の設置の作業効率を向上させることができる。
この発明により、外部機器と電気的に接続させるバスバの端子部が他の部材と干渉することを防止できる電気接続箱、電気接続箱に内蔵されるバスバ付バスバホルダ及びバスバを保持するバスバホルダを提供することができる。
車両における電気接続箱とインバータとの構成図。 電気接続箱とインバータの概略分解斜視図。 底部に固定されたスライド機構を前方上方から視た概略斜視図。 底面部及びスライド機構を前方上方から視た概略分解斜視図。 スライド機構を後方下方から視た概略分解斜視図。 バスバの正面図。 バスバホルダの説明図。 バスバホルダの説明図。 スライド支持部の説明図。 スライド支持部の説明図。 収納姿勢と突出姿勢の説明図。 収納姿勢と突出姿勢の説明図。 収納姿勢と突出姿勢の説明図。 操作部の説明図。
以下、インバータ100に接続する電気接続箱1と、電気接続箱1に内蔵されたスライド機構2及びスライド機構2を構成するバスバホルダ30について、図1〜図10に基づき説明する。
図1は電気自動車Cにおける電気接続箱1とインバータ100の構成図を示し、図2はインバータ100に接続する電気接続箱1の概略分解斜視図を示し、図3は底面部13に固定されたスライド機構2を前方上方から視た概略斜視図を示し、図4は底面部13及びスライド機構2を前方上方から視た概略分解斜視図を示し、図5はスライド機構2を後方下方から視た概略分解斜視図を示し、図6はバスバ20の正面図を示す。
ここで、図2において、箱本体10の長手方向を長手方向Lとし、箱本体10の短手方向を幅方向Wとし、上下方向を高さ方向Hとする。また、図2において長手方向Lの左側(図2において左手前側)を先端側、右側(図2において右奥側)を後端側とし、それぞれ+L側及び−L側とする。同様に図2において幅方向Wの右側を+W側、左側を−W側とし、図2における高さ方向Hの上側を上方、下側を下方とし、それぞれ+H側及び−H側とする。この方向は図3乃至図14において同様とする。
図7及び図8はバスバホルダ30の説明図を示し、図9及び図10はスライド支持部40の説明図を示す。
以下、図7〜図10について詳述する。図7(a)はバスバホルダ30を+W側から視た側面図を示し、図7(b)はバスバホルダ30の底面図を示し、図8(a)は図7(a)におけるA−A矢視断面に対応する断面図を示し、図8(b)は図7(b)におけるB−B矢視断面に対応する断面図を示す。なお、図8(a)及び図8(b)においてはバスバ20を装着したバスバホルダ30(バスバ付ホルダ3)を示している。
図9(a)はスライド支持部40の平面図を示し、図9(b)はスライド支持部40を+W側から視た側面図を示し、図10(a)は図9(a)におけるC−C矢視断面図を示し、図10(b)は図9(b)におけるD−D矢視断面図を示す。
電気自動車Cは、図1に示すように、例えば家庭用電源から直流電流が充電されたバッテリー200と、直流電流を交流電流に変換するインバータ100とが電気接続箱1を介して電気的に接続されている。このインバータ100で変換された交流電流によりモータ300を駆動させている。
電気接続箱1は、図2に示しように、図示しない電気部品や電子回路などが搭載された箱本体10と、箱本体10の内部に備えられたスライド機構2とで構成されている。
箱本体10は、図2に示すように、ロアカバー11と、ロアカバー11の上方を覆うアッパカバー12とで構成されている。
ロアカバー11は、図2に示すように、図示しない電気回路が配索された底面部13と、底面部13の外周縁から上方に突出する側壁部14とで構成されており、底面部13にはスライド機構2が固定されている。
スライド機構2(正確にはスライド機構2を構成するスライド支持部40)を固定する底面部13には、図3及び図4に示すように、後述する案内部42の一部分が挿通する開口部50と、バスバ付ホルダ3を固定する被固定部60が設けられている。
開口部50は、後述する案内部42を挿通可能に構成された、底面部13を高さ方向Hに貫通させた平面視矩形状の開口で、開口部50における−L側には、+L側に向かうに伴って下方に傾斜する傾斜部51を有する。なお、本実施形態において、底面部13に対する傾斜部51の傾斜角度は45度としている。
被固定部60は、図4に示すように、幅方向Wに所定の間隔を隔てて配置された本体側固定部61と、本体側固定部61の+L側に設けられたスライド側固定部62とで構成されている。
本体側固定部61は、略円柱状に形成されており、上面の中央部分には、ボルトBを螺合できる第一固定孔61aが形成されている。
スライド側固定部62は、開口部50の幅方向Wの外側に設けられており、本体側固定部61と同様に、ボルトBを螺合できる第二固定孔62aを有する。
底面部13に固定されるスライド機構2は、図3〜図5に示すように、バスバ20と、バスバ20を保持するバスバホルダ30と、底面部13に固定されるとともに、高さ方向Hに沿ってバスバホルダ30をスライド可能に支持するスライド支持部40とで構成されている。
バスバ20は、図4及び図6に示すように、所定の幅で構成された導電性を有する金属製の板状体であり、その基本構成は、後述するバスバホルダ30に保持された状態において、底面部13と平行になるように形成された展延部21と、展延部21の先端(+X側端部)から斜め下方に沿って延出する先端延出部22と、先端延出部22の先端から下方に向けて延出する先端部23と、展延部21の後端(−X側端部)から上方に立設する起立部24と、起立部24の上端から−X方向に向かって延展する第二展延部25とで構成されている。
バスバ20の先端側に配置される先端部23は、幅方向Wにおける中央部分において板厚方向(長手方向L)に貫通する先端貫通孔23aが設けられている。また、バスバ20の基端側(−X側)に設けられている第二展延部25は、図4に示すように、幅方向Wの中央部分において板厚方向(高さ方向H)に貫通する基端貫通孔25aが形成されている。
先端貫通孔23aは、所定の内径を有する円形状の貫通孔であり、インバータ100に設けられたバスバ接続部101に対して先端部23を装着した状態において、インバータ100の内部に設けられた図示しない電子部品や電子回路と電気的に接続する端子部に対応する。
基端貫通孔25aは、ボルトBを挿通可能な内径で形成された円形の貫通孔である。
本実施形態において、このように構成されているバスバ20は、幅方向Wに沿って3本並んで儲けられており、これらのバスバ20を幅方向Wにおける−W側からバスバ20A,20B,20Cとする。
これらのバスバ20のうち、幅方向Wの外側に配置されているバスバ20A及びバスバ20Cは、図6に示すように、先端延出部22と先端部23と連結部位において、幅方向Wの外側に湾曲した湾曲部26が設けられており、バスバ20A及びバスバ20Cにおける先端部23が、バスバ20Bにおける先端部23に対して離反するように形成されている。
なお、本実施形態では、バスバ20A及びバスバ20Cに湾曲部26を設けたが、すべてに湾曲部26を設けてもよいし、例えばバスバ20Cにのみに設けてもよく、適宜設計することができる。これにより、バスバ20をバスバ接続部101に対応させたバスバとすることができる。
このように構成された3本のバスバ20を保持するバスバホルダ30は、ホルダ本体31と、バスバの先端側を保護する先端側保護部32とで構成している。
ホルダ本体31は、図7及び図8に示すように、側面視で略L字状に形成されている。このホルダ本体31は、平面視で矩形状に形成された基底部311と、基底部311の先端部分が(+X側端部)斜め下方に向けて突出する先端突出部312と、基底部311の−L側端部から立設している立設部313と、立設部313の上端部分から後方に突出するバスバ固定部314とで一体に構成されている。
基底部311は、幅方向Wに対する長さがバスバ20の3本分の横幅よりも長く、長手方向Lに対する長さが展延部21の長手方向Lに対する長さと略同じである平面視略矩形状の板状体で構成されている。
先端突出部312は、水平に設けられた基底部311の先端から斜め下方に突出している。なお、本実施形態における基底部311に対する先端突出部312の角度は45度である。
立設部313は、基底部311の−L側端部から上方に立設する壁面であり、高さ方向Hに対する長さが起立部24における高さ方向Hに対する長さと略同じとなるように構成されている。
また、立設部313の背面には−L側に突出するスライド補助部35が設けられている。このスライド補助部35は、中央部分において幅方向Wに対して所定の間隔を隔てて設けられた中央側被案内部351と、立設部313における幅方向Wの両端部に設けられた側部側被案内部352とで構成されている。
中央側被案内部351は、図7(b)に示すように、底面視において略T字状に形成されており、側部側被案内部352は、底面視において先端(−L側端部)が幅方向Wの内側に向けて突出する鉤状に形成されている。なお、中央側被案内部351及び側部側被案内部352はともに高さ方向Hに沿って形成されている(図5参照)。
バスバ固定部314は、立設部313の上端から−L側に突出する中実の筐体であり、上面には、ボルトを螺合可能なネジ止用穴314aが幅方向Wに沿って等間隔に並んで3つ設けられている(図4参照)。また、バスバ固定部314の両側面には仮固定部33が設けられている。
バスバ固定部314の両側面に設けられた仮固定部33は、後述するスライド支持部40Aと共働して、スライド支持部40に対してバスバホルダ30を所定の状態で仮固定するための仮固定部である。
この仮固定部33は、図8(b)に示すように、−Z側に向かうに伴って幅方向Wの内側にやや傾いて形成された上方板331と、上方板331の下端から高さ方向Hに沿って延出する下方板332と、上方板331と下方板332との連結部分のやや下方において幅方向Wの内側に延出する連結部333とで構成されている。
上方板331と下方板332について詳述する。上方板331は、図8(b)におけるα部に示すように、高さ方向Hに対して幅方向Wの外側に向けて交差する板状体であり、高さ方向Hに沿って延びる下方板332と一体に構成されている。また、上方板331と下方板332とは板厚及び幅が等しく構成されている。
すなわち、上方板331と下方板332とは背面視において、『く』の字状に形成された一枚の板状体で構成されている。
上方板331の上端は、幅方向W外側にわずかに突出する仮固定解除操作部334が設けられており、下方板332の下端には、図8(b)におけるβ部に示すように、幅方向Wの内側に突出する係止凸部335が設けられている。
連結部333は、先端突出部312とバスバ固定部314の側面とを連結している。
このように構成された仮固定部33は、仮固定解除操作部334に対して幅方向Wの内側に向けた外力を作用させることにより、上方板331と下方板332との連結部分を支点として、下方板332の下端側を幅方向Wの外側に向けて移動させることができる。すなわち、係止凸部335を幅方向Wの外側に向けて移動させることができる。
先端突出部312の先端から下方に延出するように設けられた先端側保護部32は、図4、図5、図7及び図8に示すように、所定の板厚を有する平板であり、背面が先端突出部312の先端から下方に向けて延設されるように構成されている。
以下、先端側保護部32について、図7及び図8に基づいて詳述する。
先端側保護部32は、高さ方向Hに対する長さが先端部23よりも短く構成されているとともに、幅方向Wに対する長さがバスバ20の横幅よりも一回り長くなる平面視矩形状に形成されている(図8(a)参照)。また、先端側保護部32の板厚は、図8(a)に示すように、先端部23の板厚のおよそ2.5倍であり、先端側保護部32の板厚方向の中央部分にはバスバ20の板厚及び横幅で構成された挿通孔Uが、高さ方向Hに貫通している。
この挿通孔Uは、先端側保護部32の内周面において幅方向Wに対して所定の間隔を隔てて設けられた2本の区切壁321によって3つに区切られている。なお、区切られて形成されたそれぞれの挿通孔を、−W側からバスバ挿通孔u1,u2,u3とする。
なお、中央に配置されたバスバ挿通孔u2の幅方向Wの長さは、バスバ20の幅方向Wの長さと略等しくなるように構成されており、バスバ挿通孔u1及びバスバ挿通孔u3の幅方向Wの長さは、バスバ20の幅方向Wの長さよりも広くなるように構成されている
また、先端側保護部32には、図7(b)に示すように、底面視において略T字状に形成された端子被案内部36が幅方向Wの中央部分における上端部分から+L側に突出するように設けられている。
この端子被案内部36は、底面視において、幅方向Wに沿って所定の間隔を隔てたスライド補助部35の中央に対応する位置に、スライド補助部35が突出する方向と逆向き(+L側)に向かって突出している(図7(b)参照)。
また、端子被案内部36の高さ方向Hにおける配置場所は、スライド補助部35の下端に比べて下方側に配置されている。また、スライド補助部35が立設部313において高さ方向Hに沿って設けられているのに対し、先端側保護部32の正面における上端部分にのみ設けられている。
このように構成されたバスバホルダ30は、ホルダ本体31の上面側にバスバ20を配置するためのバスバ配置部70を形成する壁38が設けられている。
壁38は、ホルダ本体31の側面を形成する側壁381と、ホルダ本体31の幅方向W対して3等分するように立設された2つの間切り壁382とで構成されている。
間切り壁382は、ホルダ本体31の上面側において長手方向Lに沿って形成されており、先端側は挿通孔Uを区切っている区切壁321と連結している。すなわち、間切り壁382同士は、バスバ20の横幅と略等しい間隔を隔てて2つ配置されている。なお、立設部313の背面に設けられた側部側被案内部352は、間切り壁382に対応する位置に設けられている。
このように設けられた壁38により、ホルダ本体31の上面を幅方向Wに対して3等分されたバスバ配置部70が形成されている。なお、バスバ配置部70の横幅は上述のように、バスバ20の横幅と略等しくなるように構成されている。
このように構成されたバスバホルダ30に対してバスバ20を配置させることができる。
より詳しくは、ホルダ本体31の上面において壁38で区切られたそれぞれのバスバ配置部70において、基底部311に対応する箇所に展延部21が配置される。これにより、先端延出部22及び第二展延部25は先端突出部312及びバスバ固定部314に対応する位置に配置され、起立部24は立設部313と当接するように配置される。
また、バスバ20をバスバ配置部70に配置することにより、それぞれの基端貫通孔25aがネジ止用穴314aと対応するように配置される。このため、図示しないボルトを介して基端貫通孔25aとネジ止用穴314aを螺合することで、バスバ20をバスバホルダ30に対して固定できる。
なお、このようにバスバホルダ30に固定された第二展延部25は、例えば底面部13に配索された図示しない電子回路等と電気的に接続させるが、ここではその説明を割愛する。
また、展延部21をバスバ配置部70において基底部311と対応する位置に配置されるように、バスバ20を下方に下すことで、先端側保護部32に形成されたバスバ挿通孔u1,u2,u3に対してバスバ20A,20B,20Cにおける各先端部23が挿通され、先端側保護部32の下端から先端貫通孔23aが出る程度に先端部23が突出することとなる(図8参照)。
このようにバスバ20をバスバ配置部70に配置することで、バスバ20における下面側及び側面をホルダ本体31と壁38とで覆うことができるため、バスバ20を安定して保持できるとともに、バスバ20に対して意図しない外力が作用した場合であってもバスバ20が屈曲することを防止できる。
なお、本実施形態ではバスバ配置部70は、バスバ20をバスバホルダ30に3本配置できるように形成されているが、配置するバスバ20の本数に応じて、壁38を立設する位置やその数、またバスバ20の大きさや横幅などを適宜変更できる。
スライド支持部40は図9及び図10に示すように、側面視でL字状に形成された支持基部41と、支持基部41の先端側に設けられた案内部42と、支持基部41の−L側に立設された支持部本体43とで一体に構成されている。
支持基部41は、基部底面411と、基部底面411の先端と連結する基部先端部412と、基部側壁413とで構成されており、基部底面411の先端側にはスライド支持部40を底面部13に固定するためのスライド側固定部46が形成されている。
基部底面411は、横幅がバスバホルダ30の横幅よりも長く形成された矩形状の薄板である。
基部先端部412は基部底面411に対して斜め下方に突出した板状体である。なお、基部底面411に対する基部先端部412の角度は、基底部311に対する先端突出部312の角度と等しい。すなわち、基部底面411に基底部311を配置した場合に、先端突出部312は基部先端部412に支持されることとなる。
基部側壁413は、基部底面411及び基部先端部412の幅方向Wの端部から立設された、側面視略L字状に形成された側壁である。互いに対向する基部側壁413同士は、基部底面411の横幅と等しい長さ隔てて立設している。
基部底面411の先端側に設けられたスライド側固定部46は、支持基部41の横幅よりも長く、支持基部41の板厚よりも一回り厚く形成された薄板であり、スライド側固定部46の底面が支持基部41の底面と面一となる高さに設けられている。また、スライド側固定部46における幅方向Wの外側には、ボルトBで螺合可能なスライド側固定孔46aが、高さ方向Hに貫通して設けられている。
案内部42は、図9(a)に示すように、平面視において、−L側が開口した略矩形状に形成された中空状の角柱体であり、正面を形成するスライド正面壁421と、側面を形成する一対のスライド側壁422と、スライド側壁422から幅方向Wの内側に突出するスライド背壁423とで構成されている。
スライド正面壁421、スライド側壁422、スライド背壁423は、高さ方向Hに対する長さが先端側保護部32の約1.5倍の長さを有しており、またスライド正面壁421の幅方向Wの長さは、先端側保護部32の幅方向Wの長さよりも一回り大きく構成されている。
このスライド正面壁421の幅方向Wの中央部分には、+L側に突出するスライド側案内部424が高さ方向Hに沿って設けられている。そして、スライド側案内部424には、平面視において、先端側保護部32に設けられた平面視略T字形状の端子被案内部36よりもわずかに大きな相似形状の案内側貫通孔425が設けられている。
スライド側壁422はスライド正面壁421の幅方向Wの両端部から−L側に設けた側壁であり、長手方向Lに対する長さが先端側保護部32の板厚よりもわずかに長くなるように構成されている。
スライド背壁423は、基部先端部412bの先端とスライド側壁422の−L側端部とを連結する壁部であり、幅方向Wに対して基部底面411の横幅と等しい間隔を隔てて設けられている。
すなわち、スライド正面壁421とスライド側壁422,422とスライド背壁423,423とで構成された案内部42は、−L側に支持基部41の横幅と同じ長さの開口を有するとともに、上下方向に貫通するように構成されている。また、案内部42の内周面は、先端側保護部32の外周面と同じ大きさになるように構成されている。
このように構成された案内部42は、支持基部41の先端側に設けられたスライド側固定部46を貫通するように構成されている。なお、スライド側固定部46に設けられたスライド側固定部46は、スライド側壁422の幅方向Wの外側に配置されている。
一端側に案内部42が設けられた支持基部41の他端側には、図9(b)に示すように、中空状に形成された支持部本体43が設けられている。すなわち、支持部本体43は案内部42に対して所定の間隔を隔てて配置されている。
この支持部本体43は、背面431が上面432よりも上方に突出した平面視略矩形状の筐体であり、底面側が開口している。また、案内部42の正面側には、高さ方向Hに沿って貫通した本体側案内部44が形成されている。
この本体側案内部44は、幅方向Wの中央部分において所定の間隔を隔てて2つ並んで形成された中央案内部441と、本体側案内部44の幅方向Wの外側に形成された側壁側案内部442とで構成されている。
中央案内部441は、図9(a)に示すように、平面視においてホルダ本体31に設けられた平面視略T字状の中央側被案内部351よりも一回り大きな相似形状をした貫通孔である。
同様に、側壁側案内部442は平面視においてホルダ本体31に形成された平面視鉤状の側部側被案内部352よりも一回り大きな相似形状をした貫通孔である。
また支持部本体43の側面には、第一係止支持部4545が設けられている。
固定案内部45は、図10に示すように、長手方向Lに対して所定間隔を隔てて配置された挟持片451,451と、挟持片451,451との間に形成される被係止溝452とで構成されている。
挟持片451,451の間隔は背面431の幅と同じ長さとなるように構成されている。なお、挟持片451,451の下端は互いに連結している。
被係止溝452は、図9(b)及び図10(b)に示すように、支持部本体43における側面に設けられた凹状の柱体であり、上端が支持部本体43の背面の上端と面一となるように、上方に突出するように形成され、溝の深さが係止凸部335の突出量(幅方向Wに対する長さ)と同じとなるように窪ませて形成されている。
この被係止溝452の溝底には、図10(b)におけるγ部及びδ部に示すように、所定の位置において、被係止溝452の溝の深さと同じだけ幅方向Wの外側に突出した第一係止部453と、第一係止支持部454と、第二係止部455とが備えられている。
第一係止部453は、被係止溝452における上端から下方側に配置されており、その上面は、下方に向かうに伴い幅方向Wの外側に向かうようテーパ面が形成されている。
第一係止支持部454は、係止凸部335の高さと同じ長さだけ下方側に配置されており、その底面は、下方に向かうに伴い幅方向Wの内側に向かうようテーパ面が形成されている。
第一係止支持部454は、先端側保護部32の底面とスライド補助部355の上面との垂直距離と同じ長さだけ第一係止部453から下方側に配置されており、その上面は、下方に向かうに伴い幅方向Wの外側に向かうようテーパ面が形成されている。なお、第一係止支持部454の底面と挟持片451の下端との垂直距離はスライド補助部355の高さよりもわずかに大きく構成されている。
また、背面431の幅方向W外側端部には、−L側に突出する本体側固定部47が2つ設けられている。
この本体側固定部47は、図9(a)に示すように、高さが支持部本体43(上面432)の高さの略半分となる位置において−L側に突出しているとともに、平面視において略半円状に形成されている。また、本体側固定部47には上下方向に本体側貫通孔47aが形成されている。
このように構成されたバスバ20、バスバホルダ30及びスライド支持部40を組み付けることでスライド機構2を製造することができる。
以下、簡単にスライド機構2の製造方法を説明する。
初めに、バスバ20をバスバ配置部70に配置して固定して製造されたバスバ付ホルダ3を、バスバ固定部314及び先端側保護部32が、スライド支持部40を構成する固定案内部45及び案内部42の上方に配置されるように、バスバ付ホルダ3の方向をスライド支持部40に合わせて配置する。そして、下方板332が挟持片451,451の間に挿入するようにバスバ付ホルダ3をスライド支持部40に向けて下方に移動させる。
これにより、係止凸部335が第一係止部453と干渉して、下方板332の下端に幅方向Wの外側への外力が作用して、連結部333を支点として下方板332が幅方向Wの外側に向けて開き、係止凸部335が第一係止部453と第一係止支持部454との間で係止され、バスバ付ホルダ3をスライド支持部40に組み付けることができる(図11(a)及び図12(a)参照)。
そして、それぞれスライド側固定部62及び本体側固定部61の上に配置されたスライド側固定部46及び本体側固定部47に対して、スライド側固定部46と第二固定孔62a及び本体側貫通孔47aと第一固定孔61aに挿通させたBを螺合することで、スライド機構2を底面部13に固定することができる。
このようにして底面部13に固定したスライド機構2は、図11(a)及び図12(a)に示すように、先端側保護部32に囲繞された先端部23の先端部分が、底面部13の底面よりも箱本体10の内部側に配置されている。このように先端部23が箱本体10の内部に収容された姿勢を収納姿勢Sとする。
この収納姿勢Sにおいては、先端部23が箱本体10の内部に収容されているため、箱本体10の運搬中などにおいて、先端部23が外部の他の部材などと干渉することを防止できるため、先端部23が損傷することを防止できる。
なお、この収納姿勢Sにおいて、バスバ付ホルダ37(バスバ付ホルダ371及びバスバ付ホルダ372)は、本体側案内部44(中央案内部441及び側壁側案内部442)と緩く嵌合し、端子被案内部36はスライド側案内部424と緩く嵌合している。
次に、先端部23が箱本体10の内部に収容された収納姿勢Sから、先端部23が箱本体10の外部に突出した姿勢(以後、突出姿勢T)への移行について、図11及び図12に基づいて簡単に説明する。
図11(a)及び図12(b)に示すように、先端部23が箱本体10に収容された収納姿勢Sにおいて、支持部本体433と支持部本体434との間に係止凸部335が係止されていることにより、バスバホルダ30はスライド支持部40の上方において仮固定されている。
この状態において、図13(a)に示すように、仮固定解除操作部334に対して幅方向Wの内側に向けて外力Fを作用させることにより、連結部333を軸として上方板331がWの内側に向けて移動することとなる。これにより、上方板331と一体に構成された下方板332は、先端(−H側端部)が幅方向Wの外側に向けて移動し、連結部333の先端に設けられた係止凸部335の係止を解除することができ、バスバホルダ30を高さ方向Hに沿って下方に移動させることができる。
このとき、本体側案内部44に緩く嵌合されたバスバ付ホルダ37が本体側案内部44に案内されるため、バスバホルダ30をスライド支持部40に対してスムーズに下方に下げることができる。また、端子被案内部36が案内側貫通孔425に沿って案内されることで先端側保護部32に囲繞された起立部24も高さ方向Hに沿って下方にスムーズに移動させることができる。
そして、係止凸部335が支持部本体435の上面と当接することにより、係止凸部335に幅方向Wの外側への外力が作用し、係止凸部335が外向きに開くこととなる。これにより、係止凸部335が支持部本体435を超えることができ、バスバホルダ30を下方側に移動させることができる。
そして、図11(b)及び図12(b)に示すように、下方に移動させたバスバホルダ30のバスバ固定部314の底面が上面432と当接する位置において、係止凸部335が本体側案内部445と係止することとなり、スライド支持部40に対してバスバホルダ30を突出姿勢Tで固定することができる。
このようにバスバホルダ30が突出姿勢Tの状態であるスライド機構2は、バスバ20における先端貫通孔23aが被固定部60を挿通して底面部13の外部(下方)に突出しているため、先端貫通孔23aをインバータ100に設けられたバスバ接続部101に挿入することができる。これより、箱本体10とインバータ100を電気的に接続させることができる。
このように構成された電気接続箱1は、インバータ100と電気的に接続する先端部23(先端貫通孔23a)が一端側に備えられたバスバ20と、先端部23が−H側に向けて突出するようにバスバ20を保持するバスバホルダ30と、先端貫通孔23aが挿通可能な被固定部60を有する箱本体10と、箱本体10の内部に固定されるとともに、所定の方向に沿ってバスバホルダ30をスライド可能に支持するスライド支持部40とで構成され、バスバホルダ30は、先端貫通孔23aが被固定部60を貫通して外部に突出する突出姿勢Tと、先端貫通孔23aが箱本体10の内部に収納された収納姿勢Sとの間でスライドすることにより、インバータ100と電気的に接続させる先端部23が運搬中に他の部材と干渉することを防止できる。
詳述すると、バスバホルダ30をスライドさせることで、突出姿勢Tにおいて被固定部60を貫通して外部に突出した先端部23を、箱本体10の内部に収納することができるため、例えば電気接続箱1の運搬中などにおいて、先端部23を箱本体10内部に収納させ、バスバ20が他の部材と干渉して損傷することを防止できる。
また、先端部23が突出する突出方向は、被固定部60が形成される底面部13に対して直交することにより、インバータ100に設けたバスバ接続部101に先端部23(先端貫通孔23a)を押し込む押し込み方向と先端部23(先端貫通孔23a)が底面部13に対して突出する突出方向とを一致させることができるため、電気接続箱1をインバータ100と接続させるための移動方向を明確にできる。このためインバータ100に設けたバスバ接続部101に先端貫通孔23aを装着させる場合に、先端貫通孔23aが突出する方向、すなわち−H側に箱本体10を移動させればよく、先端貫通孔23aをバスバ接続部101に対して容易に接続することができる。
また、バスバホルダ30がスライドする高さ方向Hと底面部13に対する先端部23の突出方向とが一致するため、先端貫通孔23aがバスバ接続部101に対して装着できない位置で電気接続箱1を下方に向けて移動させた場合に、先端貫通孔23aに作用する外力によりバスバホルダ30が収納姿勢Sになるようにスライドさせることができる。
これにより、装着できない位置で誤ってインバータ100に電気接続箱1を装着しようとした場合や、運搬中に誤って電気接続箱1が突出状態となった場合などに、バスバ20が他の部材と干渉して損傷することを防止できる。
さらにまた、バスバホルダ30を収納姿勢Sで仮固定する仮固定部33及び固定案内部45と、バスバホルダ30の収納姿勢Sでの仮固定を解除する仮固定解除操作部334が備えられていることにより、運搬中においてバスバホルダ30を収納姿勢Sで仮固定することができるため、バスバホルダ30がスライドして先端貫通孔23aが被固定部60を貫通してする突出姿勢Tとなることを防止し、先端貫通孔23aが他部材と干渉することを防止できる。
また、先端貫通孔23aをインバータ100に接続する場合などには、仮固定を解除してバスバホルダ30を突出姿勢Tとすることができるため、確実に先端貫通孔23aを接続することができる。
さらにまた、仮固定部33及び固定案内部45により、バスバホルダ30を突出姿勢Tで固定することができるため、インバータ100に対して接続する場合や接続された場合に、意図せぬ外力が作用することにより、バスバホルダ30がスライドして収納姿勢Sとなることを防止できる。したがって、先端貫通孔23aを確実にインバータ100に接続できる。
また、被固定部60が、箱本体10を構成する底面に形成されていることにより、箱本体10を下方に移動させることにより、突出姿勢Tである先端貫通孔23aをインバータ100に接続することができ、作業性が向上させることができる。
また、バスバ20が、被固定部60における幅方向に沿って複数配置され、複数配置されたバスバ20の少なくとも一つに、幅方向に曲がった湾曲部26が備えられることにより、バスバホルダ30が突出姿勢Tである場合において、被固定部60から突出する先端貫通孔23aを、インバータ100に設けられたバスバ接続部101の配置位置に対応させる位置に配置させることができる。すなわち、バスバホルダ30を別設計することなく、インバータ100の種類によって異なる位置に配置されたバスバ接続部101に対応させることができ、製造コストを削減できる。
またバスバ20が、被固定部60が形成される底面部13に沿って延びる展延部21が備えられ、展延部21が延びる長手方向L、及び、バスバホルダ30がスライドする高さ方向Hに直交する直交方向から視てL字型に形成されることにより、突出方向に対して交差する展延部21をバスバホルダ30に保持させることができるため、バスバ20を安定した状態でバスバホルダ30に保持させることができる。また、バスバ20が突出方向に対して屈曲しているため、先端貫通孔23aをインバータ100に接続する場合に生じる応力を拡散することができる。
さらにまた、展延部21に、バスバホルダ30がスライドする高さ方向Hに沿って起立した起立部24が設けられることにより、例えば、バスバ20が直交方向から視てL字状に形成されている場合と比べて、バスバ20に作用する応力を分散することができる。
また、仮に底面部13に対するバスバホルダ30の高さが、バスバ20が直交方向から視てL字状に形成した場合と同じである場合に、バスバ20の展延部21に起立部24を設けることで、バスバ20を保持するバスバホルダ30の一部分の高さを抑えることができ、コンパクト化を図ることができる。これにより、バスバホルダ30が占める空間の体積を削減でき、削減した空間をバスバ20が熱を放熱するための放熱空間として利用できる。
さらにまた、起立部24に、底面部13に沿って伸展された第二展延部25が設けられることにより、展延部21に加えて第二展延部25をバスバホルダ30に保持させることができるため、より安定してバスバ20をバスバホルダ30に保持させることができる。
また、バスバホルダ30に、バスバ20における先端貫通孔23aよりも他端側(上方側)の少なくとも一部、すなわち底面側及び背面側を覆うように保持するバスバ配置部70が備えられることにより、バスバ20における先端貫通孔23aよりも上方側を確実に保持することができるとともに、バスバ配置部70がバスバ20における先端貫通孔23aの他端側上方側を補強することができるため、先端貫通孔23a(先端部23)をインバータ100に接続する際に生じる応力によるバスバ20の損傷を防止できる。
さらにまた、バスバホルダ30は、バスバ20における先端貫通孔23aの他端側(上方側)を、外周全周にわたって囲繞するとともに、突出姿勢Tにおいて被固定部60が形成された底面部13を挿通可能に形成された先端側保護部32が備えられることにより、先端貫通孔23aを確実に保護することができるとともに、先端貫通孔23aを有する先端部23を補強することができる。これにより、先端貫通孔23aを確実にインバータ100に装着することができるとともに、装着状態において意図しない外力が作用しても先端貫通孔23aを保護することができる。
また、スライド支持部40は、バスバホルダ30を支持する支持部本体43と、先端貫通孔23aを被固定部60に案内する案内部42とで一体に構成され、支持部本体43と案内部42とが、長手方向Lに沿って所定の間隔を隔てて配置されることにより、支持部本体43と案内部42との間に空間を設けることができるため、例えばこの空間に対応する底面部13に電子機器類や回路を配策することができ、設計の自由度を向上させることができる。
具体的には、突出姿勢Tにおいて案内部42と支持部本体43とを連結している支持基部41の下方側に隙間を形成し、電子回路を配索することができるため、設計の自由度を向上させることができる。
また、支持部本体43を箱本体10に固定する本体側固定部47と、案内部42を箱本体10に固定するスライド側固定部46とが備えられ、被固定部60が形成される底面部13に対する本体側固定部47の高さが、底面部13に対するスライド側固定部46の高さよりも大きく構成されることにより、所定の間隔を隔てて配置された支持部本体43と案内部42とをそれぞれ個別に固定できるため、支持部本体43と案内部42を所定の位置で確実かつ強固に固定できる。
このため、バスバホルダ30を支持部本体43に対して安定してスライドさせることができるとともに、被固定部60に対して先端貫通孔23aを所定の位置まで突出するようにスライドさせることができ、先端貫通孔23aをより確実にインバータ100に装着することができる。
また、被固定部60が形成される底面部13に対する本体側固定部47の高さが、底面部13に対するスライド側固定部46の高さよりも大きく構成されることにより、支持部本体43に対してバスバホルダ30を所定の方向に力を作用させてスライドさせる場合であっても、高さ方向H以外の意図せぬ外力の作用により、支持部本体43が本体側固定部47を支点として、案内部42に対して支持部本体43が配置されている方向に動くことを抑制でき、より確実にバスバホルダ30をスライドさせることができる。
また、箱本体10の外部には、図14に示すように、スライド支持部40に対するバスバホルダ30のスライドを操作する操作80が備えることができる。
詳述すると、操作部80は、図14(a)に示すように、底面部13に設けた操作用貫通孔(図示省略)を介して外部に突出する押し込み部81と、押し込み部81の一端側(−L側端部)と連結するとともに、中央を備えた枢動軸821を枢動軸として両端部を上下方向に枢動させることができる連結部82と、連結部82の他端側(+L側端部)と連結されるとともにバスバ固定部314の上部に固定されている作用部83とで構成されている。
そして、図14(a)に示すように、収納姿勢Sにおいて押し込み部81は下方側に突出しており、押し込み部81を上方に押し上げることにより、連結部82が枢動軸821を枢動軸として回転し、連結部82の他端側(作用部83)と連結しているバスバ固定部314を下方に押し付けてバスバホルダ30を下方にスライドさせることができる(図14(b)参照)。
これにより、バスバホルダ30をスライドさせるためにバスバホルダ30を直接触る必要がなくなるため、意図せずにバスバ20に触れる可能性を低減でき、バスバ20が汚染や損傷を防止できる。
また、操作部80が箱本体10の外部に備えられた場合には、操作部80の操作を容易に行うことができるため、電気接続箱1の設置の作業効率を向上させることができる。
なお、図14(a)では、押し込み部81が下方に延びる棒状体としているが、押し込み部81の下端側を底面部13に沿って曲げることが可能な構成とし、収納姿勢Sで運搬する場合などに、押し込み部81が外部に突出しない構成としてもよい。
このように構成することにより、所定の位置で電気接続箱1をインバータ100に向けて、下方に移動するだけで、先端部23の突出方向(高さ方向H)と平行に設けられた押し込み部81をインバータ100が上方に押し込むこととなるため、接続工程を簡略化することもできる。
また本実施形態では、操作部80は、外部に突出しているが、操作部80は、スライド機構2を直接触ることがなければ、箱本体10の内部に備えられていてもよく、またバスバホルダ30のスライドを直接的又は間接的に操作する構成としてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の外部機器は、インバータ100に対応し、
以下同様に、
端子部は、先端貫通孔23aに対応し、
筐体は、箱本体10に対応し、
開口面は、底面部13に対応し、
収納姿勢仮固定部は、仮固定部33及び固定案内部45に対応し、
仮固定解除部は、仮固定解除操作部334に対応し、
突出姿勢固定部は、仮固定部33及び固定案内部45に対応し、
屈曲部は、湾曲部26に対応し、
展延方向は、長手方向Lに対応し、
スライド方向は、高さ方向Hに対応し
バスバ保持部は、バスバ配置部70に対応し
バスバカバー部は、先端側保護部32に対応し
案内固定部は、スライド側固定部46に対応し
本体固定部は、本体側固定部61に対応し、
バスバホルダ本体は、ホルダ本体31に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、本実施形態において、バスバ20は平板状としているが、銅やアルミのような導電性を有する金属であれば棒状などに形成してもよい。また、バスバ20は、直線状に形成されている構成や、複数回折り曲げられて形成されている構成、一回だけ折り曲げた構成、部分的又は全体的に湾曲している構成としてもよい。
愚弟的には、本実施形態において、バスバ20は段々状に形成されているが、バスバ20をバスバホルダ30がスライドする高さ方向Hにのみ延びた平板状で構成してもよい。これにより、バスバ20を曲げ加工する必要がなく、容易に製造してバスバホルダ30に保持させることができるため、製造工程を簡略化できるとともに、製造コストを削減できる。
また、本実施形態において、収納姿勢Sは、被固定部60が形成する底面部13より内部側に先端貫通孔23aが配置荒れるようにバスバ20が配置されたバスバホルダ30の姿勢をさすが、例えばバスバ20の先端が底面部13と面一となるようなバスバホルダ30の姿勢や、先端部23が箱本体10の内部に完全に収容された姿勢としてもよい。
また、仮固定部33及び固定案内部45は係止することによりバスバホルダ30とスライド支持部40とを、突出姿勢T及び収納姿勢Sで固定させることができるが、バスバホルダ30をスライド支持部40に対して仮固定する構成は、必ずしもこの構成である必要はなく、仮固定さえできればどのような構成であってもよく、例えば別部材を用いてバスバホルダ30を箱本体10に対して仮固定してもよい、
また、本実施形態において、バスバ20Bに対するバスバ20Aのように、幅方向Wに沿って隣り合うバスバ20に湾曲部26を設けているが、例えばバスバ20Aに設けてもよいし、バスバ20A,20B,20cの内のどれか一つに設けてもよいし、3つ共に設けてもよい。
さらに、湾曲部26は幅方向Wに沿って曲がるように構成されているが、例えば長手方向Lに沿って曲がるように構成されていてもよい。
また、展延部21及び第二展延部25は、本実施形態のように、底面部13に対して平行となるように展延している場合や、底面部13に対して傾斜するように展延してもよい。すなわち、展延部21及び第二展延部25の少なくとも一方が底面部13に対して交差するように形成されていても構わない。
本体側固定部47及びスライド側固定部46は、例えば箱本体10の構成する底面部13などに対して直接的に固定されている場合や、他の部材を介して箱本体10に間接的に固定されている場合含む。
1 電気接続箱
2 スライド機構
10 箱本体
13 底面部
20 バスバ
21 展延部
23a 先端貫通孔
24 起立部
25 第二展延部
26 湾曲部
30 バスバホルダ
31 ホルダ本体
32 先端側保護部
33 仮固定部
334 仮固定解除操作部
40 スライド支持部
42 案内部
43 支持部本体
45 固定案内部
46 固定用基部
47 本体側固定部
50 開口部
70 バスバ配置部
80 操作部
100 インバータ
T 突出姿勢
S 収納姿勢
L 長手方向
H 高さ方向

Claims (17)

  1. 外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバと、
    前記端子部が所定の方向に向けて突出するように前記バスバを保持するバスバホルダと、
    前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体と、
    該筐体の内部に固定されるとともに、前記所定の方向に沿って前記バスバホルダをスライド可能に支持するスライド支持部とで構成され、
    前記バスバホルダは、
    前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間でスライドする
    電気接続箱。
  2. 前記端子部が突出する突出方向は、前記開口部が形成される開口面に対して直交する
    請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記バスバホルダを前記収納姿勢で仮固定する収納姿勢仮固定部と、
    前記バスバホルダの前記収納姿勢での仮固定を解除する仮固定解除部が備えられた
    請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記バスバホルダを前記突出姿勢で固定する突出姿勢固定部が備えられた
    請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  5. 前記開口部が、前記筐体を構成する底面に形成された
    請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  6. 前記バスバが、
    前記開口部における幅方向に沿って複数配置され、
    複数配置された前記バスバの少なくとも一つに、前記幅方向に曲がった屈曲部が備えられた
    請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  7. 前記バスバは、前記バスバホルダがスライドするスライド方向にのみ延びる
    請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  8. 前記バスバが、
    前記開口部が形成される開口面に沿って延びる展延部が備えられ、
    該展延部が延びる展延方向、及び、前記バスバホルダがスライドするスライド方向に直交する直交方向から視てL字型に形成された
    請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  9. 前記展延部に、前記バスバホルダがスライドするスライド方向に沿って起立した起立部が設けられた
    請求項8に記載の電気接続箱。
  10. 前記起立部に、前記開口面に沿って伸展された第二展延部が設けられた
    請求項9に記載の電気接続箱。
  11. 前記バスバホルダに、
    前記バスバにおける前記端子部よりも他端側の少なくとも一部を覆うように保持するバスバ保持部が備えられた
    請求項1乃至請求項10のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  12. 前記バスバホルダは、
    前記バスバにおける前記端子部の他端側を、外周全周にわたって囲繞するとともに、前記突出姿勢において前記開口部が形成された開口面を挿通可能に形成されたバスバカバー部が備えられた
    請求項1乃至請求項11のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  13. 前記スライド支持部は、
    前記バスバホルダを支持する支持部本体と、
    前記端子部を前記開口部に案内する案内部とで一体に構成され、
    前記支持部本体と前記案内部とが所定の間隔を隔てて配置された
    請求項1乃至請求項12のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  14. 前記支持部本体を前記筐体に固定する本体固定部と、
    前記案内部を前記筐体に固定する案内固定部とが備えられ、
    前記開口部が形成される開口面に対する前記本体固定部の高さが、前記開口面に対する前記案内固定部の高さよりも大きく構成された
    請求項13に記載の電気接続箱。
  15. 前記筐体の外部に、
    前記スライド支持部に対する前記バスバホルダのスライドを操作する操作部が備えられた
    請求項1乃至請求項14のうちのいずれかに記載の電気接続箱。
  16. 外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバを前記端子部が所定の方向に向けて突出するように保持するバスバホルダと、
    前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体に対して固定されるとともに、前記バスバホルダに保持された前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と、前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間で前記バスバホルダをスライド可能に支持するスライド支持部とで構成された
    スライド機構。
  17. 外部機器と電気的に接続する端子部が一端側に備えられたバスバを前記端子部が所定の方向に向けて突出するように保持するバスバホルダ本体で構成され、
    前記端子部が挿通可能な開口部を有する筐体に対して固定されたスライド支持部に、前記バスバホルダ本体に保持された前記端子部が前記開口部を貫通して外部に突出する突出姿勢と、前記端子部が前記筐体の内部に収納された収納姿勢との間で、前記バスバホルダ本体をスライド可能に支持された
    バスバホルダ。
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