JP2016226169A - バスバー及びバスバーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気接続作業の効率を向上させることが可能なバスバーを提供する。【解決手段】電源用基板31と制御用基板32とを電気的に接続するバスバー10は、電源用基板31に沿って配置されるベース部15と、ベース部15に保持される複数のバスバーピン11と、を備える。バスバーピン11は、電源用基板31に接続される第1端子12と、制御用基板32に接続される第2端子13と、を有し、第2端子13は、制御用基板32に向けて折れ曲がる屈曲部13bを有し、屈曲部13bには、塑性変形によって形成される凹部13cが設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、基板に設けられて電気接続を行うバスバー及びバスバーの製造方法に関するものである。
従来、電子回路を搭載した基板において、基板と基板との間で電力や信号を授受するために、基板間には、金属製のバスバーが設けられている。特許文献1には、一端が基板にはんだ付けされ、他端が屈曲部を介して上方に延びて他の基板に接続されるバスバーピンを複数備えるバスバーが開示されている。
特開2013−153622号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるバスバーでは、屈曲部から先端までの長さが長いため、バスバーピンを折り曲げた後に生じるスプリングバックの影響等によって、各バスバーピンの先端が延びる方向にばらつきが生じやすい。このため、複数のバスバーピンの先端を基板等に同時に接続させる際に、基板等に設けられる複数の孔と各バスバーピンの先端の位置が一致せず、接続作業が困難となるおそれがある。そのため、各バスバーピンの先端を基板等に設けられる複数の孔に挿入するために、各バスバーピンの先端の方向を手作業で揃えたり、別の部材や治具を用いて矯正したりするなどの余計な作業が必要がとなり、接続作業の効率が低下する。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、電気接続作業の効率を向上させることが可能なバスバーを提供することを目的とする。
第1の発明は、複数のバスバーピンを備えるバスバーにおいて、基板の外部に接続されるバスバーピンの外部接続端子に屈曲部が形成され、この屈曲部に塑性変形によって形成される凹部が設けられることを特徴とする。
第1の発明では、塑性変形によって形成される凹部が各バスバーピンの屈曲部に設けられる。これにより、各バスバーピンを折り曲げた後に生じるスプリングバックが減少し、基板の外部に接続される各バスバーピンの外部接続端子が延びる方向のばらつきが低減される。
第2の発明は、外部接続端子が、基板の外部に設けられる他の基板に接続されることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明の特徴を有するバスバーによって基板と他の基板とが電気的に接続される。このように、第1の発明の特徴を有するバスバーを用いることによって、二つの基板間の電気接続作業の効率を向上させることができる。
第3の発明は、凹部が、屈曲部の内側に設けられることを特徴とする。
第3の発明では、屈曲部の内側に凹部が設けられる。このため、屈曲部の内側の硬度が上昇し、スプリングバックによって屈曲部が開くことが抑制される。この結果、外部接続端子が延びる方向のばらつきが低減され、電気接続作業の効率を向上させることができる。
第4の発明は、凹部が、バスバーピンの幅方向に沿って溝状に設けられることを特徴とする。
第4の発明では、バスバーピンの幅方向に沿って溝状に凹部が設けられる。このため、加工硬化によって硬度が上昇する範囲が広くなり、スプリングバックによって屈曲部が開くことが抑制される。この結果、外部接続端子が延びる方向のばらつきが低減され、電気接続作業の効率を向上させることができる。
第5の発明は、バスバーの製造方法が、複数のバスバーピンを樹脂により一体成形する成形工程と、バスバーピンを折り曲げて屈曲部を形成する屈曲工程と、屈曲部を塑性変形させて凹部を形成する変形工程と、を有することを特徴とする。
第5の発明では、塑性変形によって形成される凹部がバスバーピンの屈曲部に設けられることによって、各バスバーピンを折り曲げた後に生じるスプリングバックが減少し、各バスバーピンが延びる方向のばらつきが低減される。このため、別の部材や治具を用いて各バスバーピンが延びる方向を矯正する必要がないため、バスバーの製造コストを低減することができる。
第6の発明は、変形工程が、コイニングにより行われることを特徴とする。
第6の発明では、凹部がコイニングにより形成される。このため、凹部周辺の硬度が上昇し、スプリングバックによって屈曲部が開くことが抑制される。この結果、外部接続端子が延びる方向のばらつきが低減され、電気接続作業の効率を向上させることができる。
本発明によれば、電気接続作業の効率を向上させることが可能なバスバーを提供することができる。
本発明の実施形態に係るバスバーが設けられる回路基板の説明図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2のIII部の拡大図である。 本発明の実施形態に係るバスバーの製造方法を説明する図面である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係るバスバー10が設けられる回路基板30について説明する。
回路基板30は、例えば、制御対象物として車両のエンジンを制御するECU(Engine Control Unit:エンジン制御装置)や、制御対象物として電動パワーステアリング装置を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)などの電子制御ユニット内に設けられる。
回路基板30は、図示しない制御対象物に供給する電源を制御する基板としての電源用基板31と、制御信号を送受信して制御対象物を制御する他の基板としての制御用基板32と、電源用基板31の表面に実装され、電源用基板31と制御用基板32とを電気的に接続するバスバー10と、を備える。
電源用基板31は、アルミニウムなど放熱性の高い金属によって形成される平板状のプリント基板である。電源用基板31は、略矩形に形成され、その表面に電子回路が形成される。電源用基板31の表面には、コンデンサ等の複数の電子部品35が実装される。
制御用基板32は、ガラスエポキシ樹脂などの樹脂によって形成される平板状のプリント基板である。制御用基板32は、略矩形に形成され、その裏面に図示しない電子回路が形成される。制御用基板32は、その裏面の平面部が電源用基板31の表面の平面部と対向するように配置される。
バスバー10は、電源用基板31と制御用基板32とを電気的に接続することによって、電源用基板31と制御用基板32との間での信号や電力の送受信を可能とする電気接続部材である。バスバー10は、電源用基板31に図示しないネジ等によって固定され、電源用基板31に沿って配置されるベース部15と、ベース部15に保持される複数のバスバーピン11と、を有する。ベース部15は、例えば非導電性の樹脂等によって形成され、絶縁性を有するものである。
電源用基板31とベース部15との固定方法は、ネジ止めに限定されず、ベース部15にフックを形成し、このフックを電源用基板31に引っ掛けることによってバスバー10と電源用基板31とを固定してもよい。また、ベース部15に突起を形成し、この突起を電源用基板31に設けられる孔に挿入または圧入することによってバスバー10と電源用基板31とを固定してもよい。また、接着剤によってベース部15と電源用基板31とを固定してもよい。また、バスバー10を電源用基板31に実装し、バスバーピン11を電源用基板31にはんだ付けすることで、バスバー10と電源用基板31とを固定してもよい。
バスバーピン11は、銅やニッケル等の導電性の金属により構成され、その表面には、半田付けを行うのに適した処理がなされている。バスバーピン11は、両端がベース部15から露出するようにベース部15にインサート成形され、電源用基板31に接続される基板接続端子としての第1端子12と、制御用基板32に接続される外部接続端子としての第2端子13と、を有する。
電源用基板31には、バスバー10の複数の第1端子12に対応して、各第1端子12が接触する導電性のランド33が複数設けられる。また、制御用基板32には、バスバー10の複数の第2端子13に対応して、第2端子13が挿通するスルーホール34が複数設けられる。
次に、図1から図3を参照して、バスバーピン11について説明する。図2は、図1のII−II線に沿う断面図であり、バスバー10以外の部品については省略して示している。図3は、図2のIII部で示す点線円内を拡大して示している。
図2に示されるように、ベース部15の一端から延出するバスバーピン11の第1端子12は、電源用基板31に向けて折れ曲がる屈曲部12bと、はんだ付けによって電源用基板31のランド33に固定される先端部12aと、を有する。
第1端子12は、電源用基板31に向けて折れ曲がる屈曲部12bが弾性変形するため、電源用基板31に対して上下方向または水平方向の捩れが許容される。また、ベース部15を電源用基板31に固定する際に、屈曲部12bの弾性変形によって先端部12aはランド33に対して押し付けられる。このため、ランド33と先端部12aとの位置が多少ずれていても、先端部12aはランド33に密着する。この結果、ランド33と先端部12aとを容易にはんだ付けすることができる。
一方、ベース部15の他端から延出する第2端子13は、制御用基板32に向けて折れ曲がる屈曲部13bと、はんだ付けによって制御用基板32のスルーホール34に固定される先端部13aと、を有する。
第2端子13は、制御用基板32に向けて折れ曲がる屈曲部13bが弾性変形するため、制御用基板32に対して上下方向または水平方向の捩れが許容される。また、屈曲部13bの弾性変形によって、制御用基板32のスルーホール34に対する先端部13aの位置を変化させることができるため、スルーホール34に先端部13aを挿通する際に、スルーホール34と先端部13aとの位置が多少ずれていても、先端部13aの位置を矯正することによりスルーホール34に先端部13aを挿通することができる。
ここで、制御用基板32に設けられる複数のスルーホール34には、図1に示されるように、複数の第2端子13の先端部13aが同時に挿入されなければならない。しかし、第2端子13を屈曲部13bで単に折り曲げると、金属を折り曲げた後に生じるいわゆるスプリングバックによって、先端部13aの位置が図2の矢印Aで示される方向に変位し、結果として、各第2端子13の傾斜角度がばらついてしまう。このように、先端部13aの位置がばらついた状態で先端部13aをスルーホール34に挿通するには、各先端部13aの位置とスルーホール34の位置とが合致するように各先端部13aの位置を手作業で揃えたり、別の部材や治具を用いて矯正したりするなどの余計な作業が必要がとなる。
そこで本発明の実施形態においては、スプリングバックの影響を低減させるために、第2端子13の屈曲部13bに塑性変形によって形成される凹部13cが設けられる。
具体的には、図3に示されるように、第2端子13の屈曲部13bの内側にバスバーピン11の幅方向に沿って溝状の凹部13cが設けられる。凹部13cは、切削等によって屈曲部13bの一部分を削り取ることによって形成されるものではなく、後述のコイニングによる塑性変形によって形成される。
凹部13cは、屈曲部13bの内側に設けられるものに限定されず、外側に設けられるものであってもよいし、屈曲部13bの内側と外側の両方に設けられるものであってもよい。また、凹部13cは、一カ所だけではなく、複数箇所に設けられてもよい。また、凹部13cは、溝状に限定されず、点状であってもよい。また、凹部13cは、バスバーピン11の幅方向に沿って形成されるものに限定されず、バスバーピン11の長手方向に形成されるものであってもよく、屈曲部13bにおいて塑性変形によって凹まされたものであればどのような形状であってもよい。
このように、屈曲部13bの一部に塑性変形によって形成される凹部13cを設けることにより、スプリングバックによって屈曲部13bが開くことが抑制され、先端部13aの位置のばらつきを低減させることができる。これは、塑性変形によって形成された凹部13c周辺の硬度が加工硬化によって上昇し、屈曲部13bが開きにくくなったためと考えられる。特に、屈曲部13bの内側に凹部13cを設けた場合、屈曲部13bの内側の硬度が上昇するため、屈曲部13bはさらに開きにくくなる。また、例えば凹部13cをバスバーピン11の幅方向に沿って溝状に形成すると、加工硬化によって硬度が上昇する範囲が広くなるため、屈曲部13bはさらに開きにくくなる。
この結果、先端部13aの位置が矢印Aで示される方向にばらつくことがなくなり、余計な作業を行わなくとも、複数のスルーホール34に対して複数の先端部13aを同時に挿入することが可能となる。
次に、バスバー10の製造方法について説明する。
まず、複数のバスバーピン11を樹脂により一体形成する成形工程が行われる。成形工程では、複数のバスバーピン11が樹脂製のベース部15によって一体化される。
続いて、バスバーピン11を折り曲げて屈曲部13bを形成する屈曲工程が行われる。バスバーピン11を単に折り曲げた場合、スプリングバックによって屈曲部13bが開いてしまい、バスバーピン11の先端部13aの位置がばらついてしまう。このようなばらつきを抑制するために、屈曲工程と同時に、屈曲部13bを塑性変形させて凹部13cを形成する変形工程が行われる。
ここで、図4を参照して、屈曲部13bを形成する屈曲工程と凹部13cを形成する変形工程について説明する。
凹部13cは、図示しないプレス装置によってコイニングにより形成される。コイニングとは、プレス加工の一種であり、表面に凹凸のついた一対の型で板状の金属材を強く圧縮し、型の凹凸模様を材料に写し出す加工方法である。
プレス装置は、図4に示される上型51と下型52とを有する。上型51は、凹部13cを形成するための突起部51aを有し、下型52は、上型51との間に第2端子13を挟持する第1下型52aと、第2端子13に屈曲部13bを形成する第2下型52bと、を有する。上型51は、第1下型52aに対して上下方向に移動可能であり、第2下型52bは、第1下型52aに沿って上下方向に移動可能である。
このような構成のプレス装置において、第2端子13は、まず、第1下型52a上に載置され、第1下型52aと上型51との間に挟持される。続いて、第1下型52aに沿って下方から上昇する第2下型52bによって、第2端子13は上型51に沿うように折り曲げられ、屈曲部13bが形成される。この際、屈曲部13bの内側には、上型51に設けられる突起部51aが食い込み、塑性変形によって凹部13cが形成される。このようにして、第2端子13には、屈曲部13bが形成されると同時に、凹部13cが形成される。
このように、凹部13cを形成する変形工程を、屈曲部13bを形成する屈曲工程と同時に行えば、凹部13cを形成する工程を別途行う必要がなくなるため、バスバー10の製造コストを低減することができる。
なお、上型51は、上述のように一つの型からなるものに限定されず、複数に分割されたものであってもよい。また、下型52は、上述のように分割されたものに限定されず、一つの型からなるものであってもよいし、さらに複数に分割されていてもよい。
また、凹部13cを形成する変形工程は、屈曲部13bを形成する屈曲工程と同時ではなく、屈曲工程とは別に行われてもよい。また、成形工程は、変形工程が行われた後の複数のバスバーピン11を樹脂により一体形成する工程であってもよい。
次に、図1を参照して、電源用基板31と制御用基板32との電気的接続手順について説明する。
まず、電源用基板31の表面にバスバー10が取り付けられる。具体的には、バスバー10のベース部15がネジによって電源用基板31に固定される。続いて、電源用基板31にバスバー10のベース部15が固定されることによって密着状態となる第1端子12の先端部12aと電源用基板31のランド33とがはんだ付けされる。
次に、制御用基板32のスルーホール34に第2端子13の先端部13aが挿通するように、電源用基板31に対して制御用基板32を上方から下ろす。ここで、上述のように、第2端子13の屈曲部13bには、塑性変形によって形成される凹部13cが設けられているため、ベース部15から制御用基板32に向かって延びる各第2端子13の先端部13aの方向はばらつきがない状態となっている。つまり、各先端部13aの位置は、各スルーホール34の位置に合致するため、バスバー10の第2端子13は、スルーホール34に容易に挿入される。各スルーホール34に挿入された各先端部13aは、フローはんだ付けによって制御用基板32に接合される。
以上のように、第2端子13の先端部13aの位置がスルーホール34の位置に一致するように手作業で揃えたり、別の部材や治具を用いて矯正したりするなどの作業を行うことなく、電源用基板31と制御用基板32とは、バスバー10によって電気的に接続される。したがって、電源用基板31と制御用基板32とを電気的に接続させる際の作業性を向上させることができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
塑性変形によって形成される凹部13cがバスバーピン11の屈曲部13bに設けられることによって、各バスバーピン11を折り曲げた後に生じるスプリングバックが減少し、制御用基板32に接続される各バスバーピン11の第2端子13が延びる方向のばらつきが低減される。このため、各第2端子13の先端部13aは、各スルーホール34に容易に挿入される。この結果、電源用基板31と制御用基板32との電気接続作業の効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
電源用基板31に設けられ、電源用基板31と電源用基板31の外部とを電気的に接続するバスバー10は、電源用基板31に沿って配置されるベース部15と、ベース部15に保持される複数のバスバーピン11と、を備え、バスバーピン11は、ベース部15から延出し電源用基板31に接続される第1端子12と、ベース部15から延出し電源用基板31の外部に接続される第2端子13と、を有し、第2端子13は、電源用基板31の外部に向けて折れ曲がる屈曲部13bを有し、屈曲部13bには、塑性変形によって形成される凹部13cが設けられることを特徴とする。
この構成では、塑性変形によって形成される凹部13cがバスバーピン11の屈曲部13bに設けられることによって、各バスバーピン11を折り曲げた後に生じるスプリングバックが減少し、電源用基板31の外部に接続される各バスバーピン11の第2端子13が延びる方向のばらつきが低減される。このため、電源用基板31の外部に設けられる接続部材に対して、複数の第2端子13を同時に接続させることが可能となる。この結果、電源用基板31と電源用基板31の外部との電気接続作業の効率を向上させることができる。また、別の部材や治具を用いて第2端子13の先端部13aの位置を矯正する必要がないため、バスバー10の製造コストを低減することができる。
また、第2端子13は、電源用基板31の外部に設けられる制御用基板32に接続されることを特徴とする。
この構成では、上記特徴を有するバスバー10によって、電源用基板31と制御用基板32とが電気的に接続される。このように、バスバー10によって、例えば、ECU内に設けられる二つの基板間の電気接続作業の効率を向上させることができる。
また、凹部13cは、屈曲部13bの内側に設けられることを特徴とする。
この構成では、屈曲部13bの内側に凹部13cが設けられる。このため、屈曲部13bの内側の硬度が上昇し、屈曲部13bは折り曲げられた後、スプリングバックによって開くことが抑制される。この結果、第2端子13が延びる方向のばらつきが低減され、電源用基板31の外部に設けられる接続部材に対して、複数の第2端子13を同時に接続させることが容易となる。
また、凹部13cは、バスバーピン11の幅方向に沿って溝状に設けられることを特徴とする。
この構成では、バスバーピン11の幅方向に沿って溝状に凹部13cが設けられる。このため、加工硬化によって硬度が上昇する範囲が広くなり、スプリングバックによって屈曲部13bが開くことが抑制される。この結果、第2端子13が延びる方向のばらつきが低減され、電源用基板31の外部に設けられる接続部材に対して、複数の第2端子13を同時に接続させることが容易となる。
バスバー10の製造方法は、複数のバスバーピン11を樹脂により一体成形する成形工程と、バスバーピン11を折り曲げて屈曲部13bを形成する屈曲工程と、屈曲部13bを塑性変形させて凹部13cを形成する変形工程と、を有することを特徴とする。
この方法では、塑性変形によって形成される凹部13cがバスバーピン11の屈曲部13bに設けられることによって、各バスバーピン11を折り曲げた後に生じるスプリングバックが減少し、各バスバーピン11の第2端子13が延びる方向のばらつきが低減される。このため、別の部材や治具を用いて第2端子13の先端部13aの位置を矯正する必要がないため、バスバー10の製造コストを低減することができる。
また、変形工程は、コイニングにより行われることを特徴とする。
この方法では、凹部13cがコイニングにより形成される。このため、凹部13c周辺の硬度が上昇し、スプリングバックによって屈曲部13bが開くことが抑制される。この結果、第2端子13が延びる方向のばらつきが低減され、電源用基板31の外部に設けられる接続部材に対して、複数の第2端子13を同時に接続させることが容易となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、電源用基板31に設けられるバスバー10は、電源用基板31と、電源用基板31の外部に設けられる制御用基板32と、を電気的に接続するものである。これに代えて、バスバー10は、電源用基板31と、電源用基板31の外部に設けられ、複数のバスバーピン11が接続されるコネクタ等の基板以外の電気的接続部材と、を接続するものであってもよい。
10・・・バスバー、11・・・バスバーピン、12・・・第1端子、13・・・第2端子、13a・・・先端部、13b・・・屈曲部、13c・・・凹部、15・・・ベース部、30・・・回路基板、31・・・電源用基板(基板)、32・・・制御用基板(他の基板)、34・・・スルーホール、51・・・上型、51a・・・突起部、52・・・下型

Claims (6)

  1. 基板に設けられ、前記基板と前記基板の外部とを電気的に接続するバスバーであって、
    前記基板に沿って配置されるベース部と、
    前記ベース部に保持される複数のバスバーピンと、
    を備え、
    前記バスバーピンは、前記ベース部から延出し前記基板に接続される基板接続端子と、前記ベース部から延出し前記基板の外部に接続される外部接続端子と、を有し、
    前記外部接続端子は、前記基板の外部に向けて折れ曲がる屈曲部を有し、
    前記屈曲部には、塑性変形によって形成される凹部が設けられることを特徴とするバスバー。
  2. 前記外部接続端子は、前記基板の外部に設けられる他の基板に接続されることを特徴とする請求項1に記載のバスバー。
  3. 前記凹部は、前記屈曲部の内側に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のバスバー。
  4. 前記凹部は、前記バスバーピンの幅方向に沿って溝状に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のバスバー。
  5. 複数のバスバーピンを樹脂により一体成形する成形工程と、
    前記バスバーピンを折り曲げて屈曲部を形成する屈曲工程と、
    前記屈曲部を塑性変形させて凹部を形成する変形工程と、を有することを特徴とするバスバーの製造方法。
  6. 前記変形工程は、コイニングにより行われることを特徴とする請求項5に記載のバスバーの製造方法。
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