JP2019156383A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】メインスイッチおよび電源ソケットのレイアウトの自由度と運転者の居住性を確保することができる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】鞍乗型車両は、レッグシールド29に取り付けられたメインスイッチ51および電源ソケット61を備えている。電源ソケット61は、ヘッドパイプに対してメインスイッチ51と同じ側に配置されている。電源ソケット61の端子挿入穴62は、メインスイッチ51よりも上方に配置されている。端子挿入穴62の少なくとも一部は、側面視でメインスイッチ51の後端51rよりも前方に配置されている。レッグシールド29の前壁部76は、平面視で端子挿入穴62の少なくとも一部に重なる天井壁76Bを含む。電源ソケット61の中心線Leは、側面視で、水平に、または、後方かつ上方に延びている。【選択図】図7
Description
本発明は、鞍乗型車両に関する。
特許文献1には、鞍乗型車両の一例であるスクーターが開示されている。このスクーターは、シートの前方に配置された膝カバーと、膝カバーに取り付けられたメインスイッチと、膝カバーに取り付けられた充電ソケットとを備えている。
メインスイッチの鍵穴は、膝カバーの右上部分に設けられた凹部の台座部に配置されている。メインスイッチは、台座部から前方かつ下方に斜めに延びている。メインスイッチの下端部は、膝カバーを含む外装カバーの中に配置されている。ダストカバーによって開閉される充電ソケットの穴は、メインスイッチの鍵穴よりも下方に配置されており、車両背面視で下向きである。膝カバーの収納部は、車両背面視で充電ソケットの下方に配置されている。充電ソケットは、収納部の中に配置されておらず、膝カバーで露出している。
メインスイッチの鍵穴は、膝カバーの右上部分に設けられた凹部の台座部に配置されている。メインスイッチは、台座部から前方かつ下方に斜めに延びている。メインスイッチの下端部は、膝カバーを含む外装カバーの中に配置されている。ダストカバーによって開閉される充電ソケットの穴は、メインスイッチの鍵穴よりも下方に配置されており、車両背面視で下向きである。膝カバーの収納部は、車両背面視で充電ソケットの下方に配置されている。充電ソケットは、収納部の中に配置されておらず、膝カバーで露出している。
しかしながら、特許文献1のスクーターでは、メインスイッチの下端部と充電ソケットの前端部とが外装カバーの中に配置されており、これらが互いに近くに配置されているので、メインスイッチと充電ソケットとが外装カバーの中で接触しないように、メインスイッチおよび充電ソケットをレイアウトする必要がある。特許文献1のスクーターでは、メインスイッチと充電ソケットとが外装カバーの中で接触することを防止するために、メインスイッチが傾けられて配置されている。したがって、外装カバーを大型化せずに充電ソケットの穴をメインスイッチの鍵穴よりも下方に配置すると、メインスイッチおよび充電ソケットのレイアウトの自由度が低下する場合がある。
また、特許文献1のスクーターでは、充電ソケットに給電ケーブル(power-supply cable)を接続すると、給電ケーブルが運転者の脚に近づくので、運転者の居住性の悪化を招くおそれがある。
そこで、本発明の目的の一つは、メインスイッチおよび電源ソケットのレイアウトの自由度と運転者の居住性を確保することができる鞍乗型車両を提供することである。
そこで、本発明の目的の一つは、メインスイッチおよび電源ソケットのレイアウトの自由度と運転者の居住性を確保することができる鞍乗型車両を提供することである。
特許文献1のスクーターでは、充電ソケットの穴が車両背面視で下向きなので、収納部の中に入れられた電気機器を給電ケーブルを介して充電ソケットに接続すると、給電ケーブルの上端部は、運転者の脚に向かって充電ソケットから後方に垂れ下がるように配置される。このような給電ケーブルのレイアウトでは、運転者の足および脚が配置されるレッグスペースの方に給電ケーブルが突出すため、運転者の居住性の悪化を招くおそれがある。
そこで、本発明者らは、5つの要件、つまり、要件1)メインスイッチおよび充電ソケットの操作性の維持または向上、要件2)充電ソケットの防水性の向上、要件3)メインスイッチおよび充電ソケットの外装カバー内での干渉防止、要件4)メインスイッチおよび充電ソケットのレイアウトの自由度の維持または向上、要件5)運転者の居住性の維持または向上、のすべてを満足する鞍乗型車両について以下のように検討した。
要件1のメインスイッチおよび充電ソケットの操作性の維持または向上と要件4のメインスイッチおよび充電ソケットのレイアウトの自由度の維持または向上を両立しながら、要件3のメインスイッチおよび充電ソケットの外装カバー内での干渉を改善する場合、膝カバーにおいて充電ソケットが取り付けられている部分を後方に延ばして、充電ソケットをメインスイッチに対して後方に移動させる方法が考えられる。しかしながら、この方法では、充電ソケットが運転者の脚に近づくので、運転者の脚を配置できる空間が狭くなる。加えて、充電ソケットに取り付けられた給電ケーブルが運転者の脚に近づいてしまう。したがって、この方法では、要件3のメインスイッチおよび充電ソケットの外装カバー内での干渉を防止できても、要件5の運転者の居住性が悪化してしまう。
また、要件5の運転者の居住性の悪化を防止しながら、要件3のメインスイッチおよび充電ソケットの外装カバー内での干渉防止と要件4のメインスイッチおよび充電ソケットのレイアウトの自由度の維持または向上を行う場合、充電ソケットを上方に移動させ、膝カバーの右上部分に設けられた凹部の前壁部に配置する方法が考えられる。充電ソケットをメインスイッチの鍵穴よりも上方の位置まで移動させると、充電ソケットが外装カバーの中でメインスイッチに接触し難くなる。さらに、充電ソケットを凹部の前壁部に配置すると、充電ソケットが前方にも移動するので、要件5の運転者の居住性を高めることができる。
本発明者らは、これらを解決するために、メインスイッチよりも上方の空間に着目し、この空間を充電ソケットの配置場所として利用できないか検討した。この空間を給電ケーブル用の収容空間として利用すれば、充電ソケットから後方に延びる給電ケーブルでレッグスペースが狭くならないと考えたからである。その一方で、充電ソケットの穴が下に向けられたまま、充電ソケットをメインスイッチよりも上方の空間に移動させると、充電ソケットの穴に差し込まれた給電ケーブルは、車両側面視で、メインスイッチに差し込まれたメインキーに向かって充電ソケットから後方に垂れ下がるように配置される。この場合、メインキーを操作するときに、給電ケーブルが邪魔になり得る。もしくは、給電ケーブルを充電ソケットに取り付けるまたは充電ソケットから取り外すときに、メインキーが邪魔になり得る。
充電ソケットの穴が下に向かないように充電ソケットの姿勢を変更すれば、このような新たな問題が解消されるかもしれないものの、例えば充電ソケットの穴を上に向けると、ダストカバーを開いているときに、雨水などの落下する水が充電ソケットの穴に入り易くなってしまう。
そこで、本発明の一実施形態は、鞍乗型車両を走行させる動力を発生する原動機と、車幅方向における車両中央に配置されたヘッドパイプを含む車体フレームと、前記ヘッドパイプよりも車両前後方向における後方に配置されており、運転者が座るシートと、車両前後方向における前記ヘッドパイプと前記シートとの間に配置されており、前記シートに着座している前記運転者の脚の前方に配置されるレッグシールドと、車幅方向における前記ヘッドパイプの右方または左方に配置されており、前記運転者が前記原動機を起動させるときに前記運転者によって操作されるメインスイッチと、電気機器の端子が挿入される端子挿入穴を含み、車幅方向において前記ヘッドパイプに対して前記メインスイッチと同じ側に配置された電源ソケットと、を備え、前記レッグシールドは、前記メインスイッチが取り付けられた台座部と、前記メインスイッチの後端よりも車両前後方向における前方に配置されており、前記台座部から車両上下方向における上方に延びており、前記電源ソケットが取り付けられた前壁部とを含み、前記メインスイッチおよび電源ソケットは、前記レッグシールドの外表面に配置されており、前記電源ソケットの端子挿入穴は、前記メインスイッチよりも車両上下方向における上方に配置されており、前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で前記メインスイッチの後端よりも前方に配置されており、前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両平面視で前記前壁部に重なっており、前記電源ソケットの中心線は、車両側面視で、水平に、または、後方かつ上方に延びており、前記レッグシールドの前壁部は、前記電源ソケットよりも車両前後方向における後方に配置された後端を有し、前記電源ソケットよりも車両上下方向における上方に配置された天井壁を含む、鞍乗型車両を提供する。
そこで、本発明の一実施形態は、鞍乗型車両を走行させる動力を発生する原動機と、車幅方向における車両中央に配置されたヘッドパイプを含む車体フレームと、前記ヘッドパイプよりも車両前後方向における後方に配置されており、運転者が座るシートと、車両前後方向における前記ヘッドパイプと前記シートとの間に配置されており、前記シートに着座している前記運転者の脚の前方に配置されるレッグシールドと、車幅方向における前記ヘッドパイプの右方または左方に配置されており、前記運転者が前記原動機を起動させるときに前記運転者によって操作されるメインスイッチと、電気機器の端子が挿入される端子挿入穴を含み、車幅方向において前記ヘッドパイプに対して前記メインスイッチと同じ側に配置された電源ソケットと、を備え、前記レッグシールドは、前記メインスイッチが取り付けられた台座部と、前記メインスイッチの後端よりも車両前後方向における前方に配置されており、前記台座部から車両上下方向における上方に延びており、前記電源ソケットが取り付けられた前壁部とを含み、前記メインスイッチおよび電源ソケットは、前記レッグシールドの外表面に配置されており、前記電源ソケットの端子挿入穴は、前記メインスイッチよりも車両上下方向における上方に配置されており、前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で前記メインスイッチの後端よりも前方に配置されており、前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両平面視で前記前壁部に重なっており、前記電源ソケットの中心線は、車両側面視で、水平に、または、後方かつ上方に延びており、前記レッグシールドの前壁部は、前記電源ソケットよりも車両前後方向における後方に配置された後端を有し、前記電源ソケットよりも車両上下方向における上方に配置された天井壁を含む、鞍乗型車両を提供する。
この構成によれば、メインスイッチがヘッドパイプの右方または左方に配置されている。メインスイッチが操作されると、鞍乗型車両を走行させる原動機が起動される。ソケットチャージャーや給電ケーブルなどの電気機器が接続される電源ソケットは、ヘッドパイプに対してメインスイッチと同じ側に配置されている。メインスイッチおよび電源ソケットは、シートに着座している運転者に面するレッグシールドで露出している。
電源ソケットの端子挿入穴は、メインスイッチよりも上方に配置されている。したがって、端子挿入穴の一部がメインスイッチと同じ高さに配置されている場合に比べて、メインスイッチおよび電源ソケットがレッグシールドの前方の空間で接触し難い。そのため、メインスイッチおよび電源ソケットの接触を防止するために、本来は不要なレイアウトの変更を行わなくてもよい。これにより、メインスイッチおよび電源ソケットのレイアウトの自由度を高めることができる。
また、電源ソケットの中心線は、車両側面視で、水平に、または、後方かつ上方に延びている。給電ケーブルの端子を端子挿入穴に差し込むと、給電ケーブルは、電源ソケットの端子挿入穴から直ぐに垂れ下がるのではなく、電源ソケットの端子挿入穴から水平にまたは斜め上に延びた後に垂れ下がる。したがって、電源ソケットの中心線が車両側面視で後方かつ下方に延びている場合に比べて、メインスイッチおよび電気機器を操作し易い。
加えて、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視でメインスイッチの後端よりも前方に配置されている。したがって、給電ケーブルなどの、電源ソケットに接続された電気機器も前方に移動する。そのため、給電ケーブルなどが運転者の脚に接触し難い。それだけでなく、運転者の脚を配置できる空間を前方に広げることができる。これにより、運転者の居住性を向上させることができる。
さらに、メインスイッチおよび電源ソケットは、収納部内に配置されているのではなく、レッグシールドで露出している。したがって、メインスイッチおよび電源ソケットを操作し易い。さらに、レッグシールドの前壁部が、電源ソケットよりも上方に配置された天井壁を備えており、前壁部の後端に相当する天井壁の後端が電源ソケットよりも後方に配置されている。端子挿入穴の少なくとも一部は、車両平面視で前壁部に重なっている。つまり、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両平面視でレッグシールドで隠れている。そのため、端子挿入穴が下向きでなくても、雨水などの落下する水が端子挿入穴に入り難い。これにより、端子挿入穴に向かって落下する水が端子挿入穴に到達し難い。
電気機器は、鞍乗型車両の走行中に鞍乗型車両とともに移動する携帯型電気機器を意味する。電気機器の端子は、ソケットチェージャーまたは車載充電器などの電気機器自体の端子であってもよいし、電気機器または給電ケーブルの端子に整合する穴が設けられたアダプターの端子であってもよいし、電気機器と電源ソケットとを繋ぐ給電ケーブルの端子であってもよい。
本実施形態において、以下の特徴の少なくとも一つが、前記鞍乗型車両に加えられてもよい。
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で、前記メインスイッチの上端よりも前方に配置されている。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視でメインスイッチの後端よりも前方に配置されているだけでなく、車両側面視でメインスイッチの上端よりも前方に配置されている。したがって、電源ソケットおよび電源ソケットに接続された電気機器は、シートに着座している運転者の脚からさらに遠ざかる。これにより、運転者の居住性を向上させることができる。
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で、前記メインスイッチの上端よりも前方に配置されている。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視でメインスイッチの後端よりも前方に配置されているだけでなく、車両側面視でメインスイッチの上端よりも前方に配置されている。したがって、電源ソケットおよび電源ソケットに接続された電気機器は、シートに着座している運転者の脚からさらに遠ざかる。これにより、運転者の居住性を向上させることができる。
前記端子挿入穴の全体は、車両平面視で前記前壁部に重なっている。
この構成によれば、端子挿入穴の一部ではなく、端子挿入穴の全体が、車両平面視で前壁部に重なっており、車両平面視で前壁部で隠れている。したがって、端子挿入穴に向かって落下する水が端子挿入穴にさらに到達し難い。
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で前記前壁部に重なっている。
この構成によれば、端子挿入穴の一部ではなく、端子挿入穴の全体が、車両平面視で前壁部に重なっており、車両平面視で前壁部で隠れている。したがって、端子挿入穴に向かって落下する水が端子挿入穴にさらに到達し難い。
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で前記前壁部に重なっている。
この構成によれば、車両平面視だけでなく、車両側面視で、端子挿入穴の一部が、前壁部で隠れている。例えば濡れている路面上を鞍乗型車両が走行する場合、路面上の水が端子挿入穴に向かって車幅方向に飛散することがある。したがって、端子挿入穴に向かって車幅方向に飛散する水が端子挿入穴にさらに到達し難い。
前記電源ソケットは、前記端子挿入穴を開閉するキャップと、前記キャップの開閉に伴って屈曲するヒンジと、を含み、前記ヒンジの少なくとも一部は、前記電源ソケットの中心線よりも車両上下方向における上方に配置されている。
前記電源ソケットは、前記端子挿入穴を開閉するキャップと、前記キャップの開閉に伴って屈曲するヒンジと、を含み、前記ヒンジの少なくとも一部は、前記電源ソケットの中心線よりも車両上下方向における上方に配置されている。
この構成によれば、端子挿入穴がキャップによって開閉される。したがって、雨水などの液体や埃などの固体から端子挿入穴を保護できる。さらに、キャップの開閉に伴って屈曲するヒンジが電源ソケットの中心線よりも上方に配置されているので、キャップは、端子挿入穴に対して真上または斜め上に開かれる。したがって、電源ソケットの使用中は、キャップの少なくとも一部が端子挿入穴よりも上方に配置される。電源ソケットの使用中に端子挿入穴に向かって落下する水は、レッグシールドだけでなく、キャップによって遮られる。これにより、電源ソケットの使用状態において、水が電源ソケットに到達し難い。
前記電源ソケットは、前記端子挿入穴を取り囲む筒状のハウジングを含み、前記ハウジングは、前記端子挿入穴を取り囲む筒状部と、前記筒状部の底を塞ぐ底部と、前記筒状部および底部の少なくとも一方を通って前記端子挿入穴から前記電源ソケットの外の空間まで延びる排水穴とを含む。
この構成によれば、電源ソケット内の液体を排出する排水穴が、電源ソケットのハウジングに設けられている。ハウジングは、端子挿入穴を取り囲む筒状部と、筒状部の底を塞ぐ底部とを含む。排水穴は、筒状部および底部の少なくとも一方を貫通しており、端子挿入穴から電源ソケットの外の空間まで延びている。雨水などの液体が端子挿入穴に入ったり、結露によって水滴が端子挿入穴内に生じたとしても、端子挿入穴内の液体は、排水穴を通じて排出される。これにより、端子挿入穴内に滞留する液体の量を減らすことができる。
この構成によれば、電源ソケット内の液体を排出する排水穴が、電源ソケットのハウジングに設けられている。ハウジングは、端子挿入穴を取り囲む筒状部と、筒状部の底を塞ぐ底部とを含む。排水穴は、筒状部および底部の少なくとも一方を貫通しており、端子挿入穴から電源ソケットの外の空間まで延びている。雨水などの液体が端子挿入穴に入ったり、結露によって水滴が端子挿入穴内に生じたとしても、端子挿入穴内の液体は、排水穴を通じて排出される。これにより、端子挿入穴内に滞留する液体の量を減らすことができる。
前記メインスイッチは、前記台座部から前記レッグシールドの前方の空間に向かって前方かつ下方に斜めに延びている。
この構成によれば、メインスイッチが、レッグシールドの台座部で露出している。メインスイッチは、台座部からレッグシールドの前方の空間に向かって前方かつ下方に斜めに延びている。メインスイッチから電源ソケットまでの上下方向の距離は、メインスイッチの下端部に相当するメインスイッチの前端部に近づくにしたがって増加する。電気配線は、レッグシールドの前方の空間で電源ソケットに接続され、電源ソケットの前端部から前方に垂れ下がる。したがって、電源ソケットに接続された電気配線を配置できる空間を広げることができ、電気配線のレイアウトの自由度を高めることができる。
この構成によれば、メインスイッチが、レッグシールドの台座部で露出している。メインスイッチは、台座部からレッグシールドの前方の空間に向かって前方かつ下方に斜めに延びている。メインスイッチから電源ソケットまでの上下方向の距離は、メインスイッチの下端部に相当するメインスイッチの前端部に近づくにしたがって増加する。電気配線は、レッグシールドの前方の空間で電源ソケットに接続され、電源ソケットの前端部から前方に垂れ下がる。したがって、電源ソケットに接続された電気配線を配置できる空間を広げることができ、電気配線のレイアウトの自由度を高めることができる。
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視で、前記メインスイッチの右端を通る鉛直な右仮想直線と、前記メインスイッチの左端を通る鉛直な左仮想直線と、の間に配置されている。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部が、車両背面視で、メインスイッチの右端よりも左方で、かつ、メインスイッチの左端よりも右方の位置に配置されている。つまり、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視で、メインスイッチの真上に配置されている。したがって、メインスイッチおよび電源ソケットを車幅方向にコンパクトに配置できる。これにより、レッグシールドを左右方向に小型化できる。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部が、車両背面視で、メインスイッチの右端よりも左方で、かつ、メインスイッチの左端よりも右方の位置に配置されている。つまり、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視で、メインスイッチの真上に配置されている。したがって、メインスイッチおよび電源ソケットを車幅方向にコンパクトに配置できる。これにより、レッグシールドを左右方向に小型化できる。
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視で、前記メインスイッチの中心線よりも車幅方向における外方に配置されている。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部が車両背面視でメインスイッチの真上に配置されていることに加えて、端子挿入穴の少なくとも一部が、車両背面視でメインスイッチの中心線よりも車幅方向における外方に配置されている。つまり、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視でメインスイッチの中心線に対して車幅方向における外方にずれている。そのため、メインスイッチを操作するときに、端子挿入穴に挿入された電気機器が邪魔になり難い。もしくは、電気機器を端子挿入穴に挿入または端子挿入穴から取り外すときに、メインスイッチが邪魔になり難い。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部が車両背面視でメインスイッチの真上に配置されていることに加えて、端子挿入穴の少なくとも一部が、車両背面視でメインスイッチの中心線よりも車幅方向における外方に配置されている。つまり、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視でメインスイッチの中心線に対して車幅方向における外方にずれている。そのため、メインスイッチを操作するときに、端子挿入穴に挿入された電気機器が邪魔になり難い。もしくは、電気機器を端子挿入穴に挿入または端子挿入穴から取り外すときに、メインスイッチが邪魔になり難い。
メインスイッチが、鍵穴に差し込まれるメカニカルキーの操作によって施錠および開錠される機械式の錠前を備える場合、メインスイッチの中心線は、メカニカルキーの回転軸線を意味する。メインスイッチが、電子キーの操作によって施錠および開錠される電子式の錠前を備え、電子式の錠前が運転者によって操作されるターンノブを備える場合、メインスイッチの中心線は、ターンノブの回転軸線を意味する。電子式の錠前が運転者によって押されるプッシュボタンを備える場合、メインスイッチの中心線は、運転者の手に接するプッシュボタンの表面の中心に垂直な直線を意味する。
前記端子挿入穴は、車両側面視で、前記メインスイッチの前端よりも後方で、かつ、前記メインスイッチの後端よりも前方の位置に配置されている。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視でメインスイッチの真上に配置されている。したがって、メインスイッチおよび電源ソケットを前後方向にコンパクトに配置できる。レッグシールドは、ヘッドパイプの前方に配置されたフロントカバーの後方に配置される。メインスイッチの一部と電源ソケットの一部は、レッグシールドとフロントカバーとの間に配置される。したがって、レッグシールドおよびフロントカバーを前後方向に小型化できる。
この構成によれば、端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視でメインスイッチの真上に配置されている。したがって、メインスイッチおよび電源ソケットを前後方向にコンパクトに配置できる。レッグシールドは、ヘッドパイプの前方に配置されたフロントカバーの後方に配置される。メインスイッチの一部と電源ソケットの一部は、レッグシールドとフロントカバーとの間に配置される。したがって、レッグシールドおよびフロントカバーを前後方向に小型化できる。
前記メインスイッチの上端から前記端子挿入穴の後端までの車両上下方向の距離は、前記メインスイッチの後端から前記端子挿入穴の後端までの車両前後方向の距離よりも短い。
この構成によれば、メインスイッチの上端から端子挿入穴の後端までの上下方向の距離が、メインスイッチの後端から端子挿入穴の後端までの前後方向の距離よりも短い。このように、メインスイッチから電源ソケットまでの上下方向の距離が短いので、メインスイッチおよび電源ソケットを上下方向にコンパクトに配置できる。さらに、メインスイッチから電源ソケットまでの前後方向の距離が長いので、電源ソケットおよび電源ソケットに接続された電気機器が運転者の脚からさらに遠ざかる。したがって、運転者の居住性をさらに高めることができる。
この構成によれば、メインスイッチの上端から端子挿入穴の後端までの上下方向の距離が、メインスイッチの後端から端子挿入穴の後端までの前後方向の距離よりも短い。このように、メインスイッチから電源ソケットまでの上下方向の距離が短いので、メインスイッチおよび電源ソケットを上下方向にコンパクトに配置できる。さらに、メインスイッチから電源ソケットまでの前後方向の距離が長いので、電源ソケットおよび電源ソケットに接続された電気機器が運転者の脚からさらに遠ざかる。したがって、運転者の居住性をさらに高めることができる。
前記メインスイッチの少なくとも一部は、車両側面視で、前記ヘッドパイプの前端よりも後方で、かつ、前記ヘッドパイプの後端よりも前方の位置に配置されている。
この構成によれば、メインスイッチの少なくとも一部は、車両側面視でヘッドパイプの真上に配置されている。レッグシールドは、ヘッドパイプの前方に配置されたフロントカバーの後方に配置される。メインスイッチの一部は、レッグシールドとフロントカバーとの間に配置される。したがって、メインスイッチの全体が車両側面視でヘッドパイプよりも前方または後方に配置されている場合に比べて、レッグシールドおよびフロントカバーを前後方向に小型化できる。
この構成によれば、メインスイッチの少なくとも一部は、車両側面視でヘッドパイプの真上に配置されている。レッグシールドは、ヘッドパイプの前方に配置されたフロントカバーの後方に配置される。メインスイッチの一部は、レッグシールドとフロントカバーとの間に配置される。したがって、メインスイッチの全体が車両側面視でヘッドパイプよりも前方または後方に配置されている場合に比べて、レッグシールドおよびフロントカバーを前後方向に小型化できる。
前記レッグシールドは、物品を収容する収納部をさらに含み、前記収納部は、車幅方向において前記ヘッドパイプに対して前記メインスイッチおよび電源ソケットと同じ側に配置されており、前記端子挿入穴よりも車両上下方向における下方に位置する開口部を含む。
この構成によれば、収納部がレッグシールドに設けられている。物品は、収納部の開口部から収納部の中に入れられる。収納部の開口部は、ヘッドパイプに対してメインスイッチおよび電源ソケットと同じ側に配置されており、端子挿入穴よりも下方に位置している。収納部の中に入れられたスマートフォンを給電ケーブルを介して電源ソケットに接続すると、給電ケーブルは、車両中央を通らずに、電源ソケットから収納部内のスマートフォンまで垂れ下がる。したがって、収納部の開口部が車両中央に対してメインスイッチおよび電源ソケットとは反対側に配置されている場合に比べて、給電ケーブルが邪魔になり難い。
この構成によれば、収納部がレッグシールドに設けられている。物品は、収納部の開口部から収納部の中に入れられる。収納部の開口部は、ヘッドパイプに対してメインスイッチおよび電源ソケットと同じ側に配置されており、端子挿入穴よりも下方に位置している。収納部の中に入れられたスマートフォンを給電ケーブルを介して電源ソケットに接続すると、給電ケーブルは、車両中央を通らずに、電源ソケットから収納部内のスマートフォンまで垂れ下がる。したがって、収納部の開口部が車両中央に対してメインスイッチおよび電源ソケットとは反対側に配置されている場合に比べて、給電ケーブルが邪魔になり難い。
本発明によれば、メインスイッチおよび電源ソケットのレイアウトの自由度と運転者の居住性を確保することができる鞍乗型車両を提供できる。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
前後、上下および左右の各方向は、水平面上で直進している基準姿勢(ステアリングハンドル9が直進位置に配置された姿勢)の鞍乗型車両1に着座しており、前方を向いている運転者の視点を基準とする。以下では、特に断りがない限り、基準姿勢の鞍乗型車両1について説明する。
前後、上下および左右の各方向は、水平面上で直進している基準姿勢(ステアリングハンドル9が直進位置に配置された姿勢)の鞍乗型車両1に着座しており、前方を向いている運転者の視点を基準とする。以下では、特に断りがない限り、基準姿勢の鞍乗型車両1について説明する。
左右方向は、車幅方向(鞍乗型車両1の幅方向)に相当する。車両中央WO(図2参照)は、ヘッドパイプ3の中心線を通り、後輪Wrの回転中心に直交する鉛直面に相当する。図1A中の「U」および「F」は、それぞれ、鞍乗型車両1の上方向および前方向を示している。図2中の「L」は、鞍乗型車両1の左方向を示している。他の図についても同様である。以下の説明における平面視、側面視、および背面視は、特に断りがない限り、それぞれ鞍乗型車両1の平面視、側面視、および背面視を意味する。
図1Aは、本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両1を示す左側面図である。図1Bは、鞍乗型車両1の一部を簡略化した鞍乗型車両1を示す左側面図である。
図1Aに示すように、鞍乗型車両1は、例えば、スクーターである。図1Bに示すように、鞍乗型車両1は、外装カバーで覆われた車体フレーム2を備えている。車体フレーム2は、後方かつ上方に斜めに延びるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後方かつ下方に斜めに延びるダウンフレーム4と、ダウンフレーム4から後方かつ上方に斜めに延びる一対のロワーフレーム5とを含む。一対のロワーフレーム5の前端は、ヘッドパイプ3よりも下方に配置されている。一対のロワーフレーム5は、それぞれ、車両中央WOの右方および左方に配置されている。
図1Aに示すように、鞍乗型車両1は、例えば、スクーターである。図1Bに示すように、鞍乗型車両1は、外装カバーで覆われた車体フレーム2を備えている。車体フレーム2は、後方かつ上方に斜めに延びるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後方かつ下方に斜めに延びるダウンフレーム4と、ダウンフレーム4から後方かつ上方に斜めに延びる一対のロワーフレーム5とを含む。一対のロワーフレーム5の前端は、ヘッドパイプ3よりも下方に配置されている。一対のロワーフレーム5は、それぞれ、車両中央WOの右方および左方に配置されている。
鞍乗型車両1は、運転者が座る鞍型のシート6を含む。図1Aおよび図1Bは、運転者が座るメインシート6mと同乗者が座るタンデムシート6tとが、シート6に設けられている例を示している。シート6は、一人乗り用であってもよい。シート6は、ヘッドパイプ3の後方に配置されている。シート6は、一対のロワーフレーム5の上方に配置されている。シート6は、一対のロワーフレーム5に直接支持されていてもよいし、一対のロワーフレーム5に間接的に支持されていてもよい。
鞍乗型車両1は、シート6の下方に配置された収納ボックス7を含む。収納ボックス7の上端部に設けられた開口は、シート6によって開閉される。シート6は、収納ボックス7の開口がシート6によって閉じられる閉位置(図1Aおよび図1Bに示す位置)と、収納ボックス7の開口が開かれる開位置と、の間で収納ボックス7に対して上下に回動可能である。シート6が閉位置まで降ろされると、シート6の後端部は、シートロック装置8によって車体フレーム2にロックされる。
鞍乗型車両1は、運転者によって操舵されるステアリングハンドル9と、前輪Wfを回転可能に支持するフロントフォーク10とを含む。前輪支持部材の一例であるフロントフォーク10は、前輪Wfの右方および左方にそれぞれ配置された一対のフォークパイプ12と、ヘッドパイプ3に挿入されたステアリングシャフト11とを含む。ステアリングシャフト11は、ヘッドパイプ3の上端部から上方に突出している。ステアリングハンドル9は、ステアリングシャフト11の上端部に連結されている。ステアリングハンドル9は、ヘッドパイプ3の上方に配置されている。ステアリングハンドル9が操舵されると、前輪Wfは、ステアリングハンドル9およびフロントフォーク10とともに、ヘッドパイプ3の中心線まわりに左右に回動する。
鞍乗型車両1は、後輪Wrを回転させるパワーユニット15を含む。パワーユニット15は、鞍乗型車両1を走行させる動力を発生するエンジン16と、エンジン16の動力を後輪Wrに伝達する駆動機構17とを含む。エンジン16は、原動機の一例である。原動機は、電動モーターであってもよい。原動機がエンジン16である場合、鞍乗型車両1は、エンジン16に供給される燃料を貯留する燃料タンク13を含む。一対のロワーフレーム5は、それぞれ、燃料タンク13の右方および左方に配置されている。燃料タンク13は、後述するフートボード30の下方に配置されている。
図1Aおよび図1Bは、パワーユニット15が車体フレーム2に対して上下に揺動可能なスイングユニットである例を示している。この例の場合、パワーユニット15は、車幅方向に延びるピボットシャフト14を介して車体フレーム2に取り付けられている。後輪Wrは、パワーユニット15の後端部よって回転可能に支持されている。後輪Wrおよびパワーユニット15は、車体フレーム2に対してピボットシャフト14まわりに上下に揺動可能である。リアクッション18の上端部は、車体フレーム2に取り付けられており、リアクッション18の下端部は、パワーユニット15の後端部に取り付けられている。
図1Aに示すように、鞍乗型車両1は、前方に光を発するヘッドランプ21と、運転者の操作に応じて点滅する2つのフロントフラッシャー22とを含む。鞍乗型車両1は、さらに、後方に光を発するテールランプ23と、運転者の操作に応じて点滅する2つのリアフラッシャー24とを含む。ヘッドランプ21およびフロントフラッシャー22は、シート6よりも前方に配置されている。テールランプ23およびリアフラッシャー24は、後輪Wrの前端よりも後方に配置されている。
鞍乗型車両1は、鞍乗型車両1に備えられた複数の電気機器に供給される電力を蓄えるバッテリー25を含む。バッテリー25に蓄えられた電力は、ヘッドランプ21やフロントフラッシャー22などの鞍乗型車両1に備えられた複数の電気機器に供給される。エンジン16によって駆動される発電機で発生した電力は、これらの電気機器やバッテリー25に供給される。これにより、バッテリー25が充電される。バッテリー25は、収納ボックス7とテールランプ23との間に配置されている。シート6の後端部は、バッテリー25の上方に配置されており、後輪Wrは、バッテリー25の下方に配置されている。
鞍乗型車両1の外装カバーは、ステアリングハンドル9の前方および後方に配置されたハンドルカバー26と、ヘッドパイプ3の前方に配置されたフロントカバー27と、ヘッドパイプ3の後方に配置されたレッグシールド29とを含む。レッグシールド29は、前後方向におけるヘッドパイプ3とシート6との間に配置されている。シート6は、レッグシールド29の後方に配置されている。外装カバーのフロントフェンダー28は、前輪Wfの上方に配置されている。フロントフェンダー28は、前輪Wfとともに左右に回動する。ハンドルカバー26は、ステアリングハンドル9とともに左右に回動する。
外装カバーは、一対のロワーフレーム5の上方に配置されたフートボード30と、一対のロワーフレーム5の右方および左方にそれぞれ配置された一対のアンダーサイドカバー31と、シート6の下方に配置されたロワーカバー32とを含む。ロワーカバー32は、レッグシールド29の後方に配置されている。外装カバーは、シート6に着座している運転者の足および脚が配置されるレッグスペース33を前後方向におけるレッグシールド29とロワーカバー32との間に形成している。
シート6に着座している運転者の足は、フートボード30の上面に設けられたフラット面30sに置かれる。フラット面30sは、車両中央WOに交わっている。フラット面30sは、凹凸のない完全な平面であってもよいし、足を置くのに支障のない程度の凹部または凸部(例えば、1〜2cm程度の凹部または凸部)が設けられた実質的な平面であってもよい。図1Aに示すように、シート6に着座している運転者の足がフラット面30sに置かれているとき、運転者の脚は、レッグシールド29の後方に配置される。運転者の脚とレッグシールド29の後面とは、前後方向に直接向かい合う。
外装カバーは、一対のロワーフレーム5の右方および左方にそれぞれ配置された左右一対のリアサイドカバー34と、一対のリアサイドカバー34の後端部の間に配置されたリアカバー35とを含む。リアサイドカバー34は、側面視でシート6の下方に配置されている。外装カバーのリアフェンダー36は、側面視でリアサイドカバー34から後方かつ下方に斜めに延びている。リアフェンダー36は、後輪Wrの上方および後方に配置されている。
図2は、レッグシールド29およびこれに関連する構成の背面図である。図3は、レッグシールド29、メインスイッチ51、および電源ソケット61の正面図である。図4は、鞍乗型車両1の電気回路68の概要を示す回路図である。
図2に示すように、レッグシールド29は、フロントカバー27の後方に配置されたセンターシールド41と、センターシールド41の右方および左方にそれぞれ配置された一対のサイドシールド42と、センターシールド41および一対のサイドシールド42の下方に配置されたボトムシールド43とを含む。センターシールド41、サイドシールド42、およびボトムシールド43のいずれも、シート6に着座している運転者の脚の前方に配置され、運転者の脚に面する(図1A参照)。
図2に示すように、レッグシールド29は、フロントカバー27の後方に配置されたセンターシールド41と、センターシールド41の右方および左方にそれぞれ配置された一対のサイドシールド42と、センターシールド41および一対のサイドシールド42の下方に配置されたボトムシールド43とを含む。センターシールド41、サイドシールド42、およびボトムシールド43のいずれも、シート6に着座している運転者の脚の前方に配置され、運転者の脚に面する(図1A参照)。
鞍乗型車両1は、給油口を形成するベースリング44と、給油口を開閉するフィラーキャップ45とを備えている。フィラーキャップ45は、背面視でヘッドパイプ3の左方に配置されている。フィラーキャップ45は、レッグシールド29に配置されており、レッグシールド29の後面で露出している。フィラーキャップ45は、給油口が開かれる開位置と給油口が閉じられる閉位置(図2に示す位置)との間で、ベースリング44に対して移動可能である。フィラーキャップ45は、フィラーキャップ45に設けられたフックによって閉位置でロックされている。
鞍乗型車両1は、鞍乗型車両1に備えられた複数の電気機器やエンジン16を始動させるときに運転者によって操作されるメインスイッチ51を備えている。メインスイッチ51は、メインキー50(図5参照)が差し込まれる鍵穴56hが設けられた錠前56と、鍵穴56hを露出させる貫通穴が設けられたスイッチパネル52とを含む。メインスイッチ51は、運転者がフィラーキャップ45のロックを解除するときに運転者によって押される燃料ボタン55aと、運転者がシート6のロックを解除するときに運転者によって押されるシートボタン55bとを含んでいてもよい。
錠前56、燃料ボタン55a、およびシートボタン55bは、スイッチパネル52に取り付けられている。スイッチパネル52は、錠前56が取り付けられたメインパネル53と、燃料ボタン55aおよびシートボタン55bが取り付けられたサブパネル54とを含む。燃料ボタン55aおよびシートボタン55bは、鍵穴56hのまわりに配置されている。図2は、背面視で燃料ボタン55aおよびシートボタン55bが鍵穴56hの右方に配置されており、背面視で燃料ボタン55aおよびシートボタン55bが上下に並んでいる例を示している。
メインパネル53、サブパネル54、錠前56、燃料ボタン55a、およびシートボタン55bは、ヘッドパイプ3の右方に配置されている。メインパネル53およびサブパネル54は、レッグシールド29に配置されており、レッグシールド29の後面で露出している。同様に、錠前56、燃料ボタン55a、およびシートボタン55bは、レッグシールド29に配置されており、レッグシールド29の後面で露出している。メインスイッチ51は、レッグシールド29を貫通している。メインスイッチ51の前端部に相当するメインスイッチ51の下端部は、レッグシールド29とフロントカバー27との間の空間に配置されている。
図3に示すように、メインキー50は、複数の状態に切り替わるセレクトスイッチ57を含む。セレクトスイッチ57は、電源スイッチおよび始動スイッチに相当する。電源スイッチは、鞍乗型車両1に備えられた電気回路68(図4参照)を開閉するスイッチである。始動スイッチは、スターターモーター69(図4参照)を回転させることによりエンジン16を始動させるスイッチである。セレクトスイッチ57は、レッグシールド29とフロントカバー27との間の空間に配置されている。錠前56は、セレクトスイッチ57から上方に延びている。セレクトスイッチ57の切替は、錠前56によってロックされる。
メインスイッチ51の錠前56は、例えばシリンダー錠である。シリンダー錠は、メインキー50が差し込まれる鍵穴56hが設けられた端面を有する円柱状のロータと、ロータを収容する円柱状のシリンダーケース56cとを含む。ロータは、OFF位置、ON位置、およびSTART位置を含む複数の位置に、シリンダーケース56cに対してメインスイッチ51の中心線Lm(ロータの中心線)まわりに回転可能である。メインキー50が鍵穴56hに挿入されていないとき、ロータはOFF位置でロックされる。メインキー50が鍵穴56hに差し込まれると、ロータのロックが解除される。
図4に示すように、メインスイッチ51のセレクトスイッチ57の状態は、ロータの回転角に応じて切り替わる。鍵穴56hに挿入されたメインキー50を運転者がOFF位置からON位置まで回転させると、セレクトスイッチ57がOFF状態からON状態に切り替わり、鞍乗型車両1の電気回路68が閉じられる。これにより、バッテリー25の電力が鞍乗型車両1に備えられた複数の電気機器に供給される。その後、鍵穴56hに挿入されたメインキー50を運転者がON位置からSTART位置まで回転させると、セレクトスイッチ57がON状態からSTART状態に切り替わり、スターターモーター69が回転する。これにより、エンジン16が始動(起動)する。
鞍乗型車両1に備えられた複数の電気機器には、例えば、鞍乗型車両1を制御するECU(Electronic Control Unit)や、点火を制御するCDI(Capacitor Discharge Ignition)ユニットが含まれる。後述する電源ソケット61も複数の電気機器に含まれる。電源ソケット61は、電気回路68を介してバッテリー25に接続されている。セレクトスイッチ57がOFF状態からON状態に切り替わると、電源ソケット61とバッテリー25との間に介在する回路が閉じられる。
図2に示すように、レッグシールド29は、物品を収容する収納部46を含む。収納部46は、物品が上下に通過するリング状の開口部46oと、開口部46oに入れられた物品が配置される収容空間46sを形成する筒状部47〜48とを含む。収納部46は、ヘッドパイプ3の右方に配置されている。収納部46の少なくとも一部は、背面視で、メインスイッチ51のスイッチパネル52の下方に配置されている。収納部46の開口部46oは、蓋によって覆われておらず、レッグシールド29の後面で露出している。
筒状部47〜48は、収容空間46sの後方に位置するアウター部47と、アウター部47の前方に位置するインナー部48とを含む。収納部46の収容空間46sは、アウター部47およびインナー部48によって形成されている。アウター部47は、センターシールド41の一部である。図3に示すように、インナー部48は、センターシールド41に取り付けられた、センターシールド41とは別の部材である。インナー部48は、センターシールド41と一体であってもよい。アウター部47は、センターシールド41に取り付けられた、センターシールド41とは別の部材であってもよい。
図2に示すように、鞍乗型車両1は、バッテリー25に蓄えられた直流電力を供給する電源ソケット61を備えている。電源ソケット61は、ヘッドパイプ3の右方に配置されている。電源ソケット61の少なくとも一部は、背面視で、メインスイッチ51の上方に配置されている。電源ソケット61は、レッグシールド29に配置されており、レッグシールド29の後面で露出している。電源ソケット61は、レッグシールド29を前後に貫通している。図3に示すように、電源ソケット61の前端部は、レッグシールド29の前方の空間に配置されている。電源ソケット61とバッテリー25とを繋ぐ電気配線67は、電源ソケット61の前端部に接続されている。
図2に示すように、メインスイッチ51の一部と電源ソケット61の一部とは、レッグシールド29の後面に配置されている。メインスイッチ51および電源ソケット61は、レッグシールド29の後面から突出している。メインスイッチ51の一部と電源ソケット61の一部とは、レッグシールド29の外に配置されている。レッグシールド29の後面は、レッグシールド29の外表面の一部である。したがって、メインスイッチ51および電源ソケット61は、レッグシールド29の外表面で露出している。
電源ソケット61は、電気機器の端子が挿入される端子挿入穴62が設けられた端面61sと、端子挿入穴62を開閉するキャップ63とを含む。図2は、キャップ63が開いた状態を示している。端子挿入穴62に挿入される電気機器の端子は、ソケットチャージャーなどの電気機器自体の端子であってもよいし、電気機器または給電ケーブルの端子に整合する穴が設けられたアダプターの端子であってもよいし、電気機器と電源ソケット61とを繋ぐ給電ケーブルの端子であってもよい。
図2は、電気機器の一例であるアダプター64が端子挿入穴62に挿入されており、給電ケーブルの一例であるUSB(Universal Serial Bus)ケーブル65を介してスマートフォン66が電源ソケット61に接続されている例を示している。この例では、スマートフォン66は、電源ソケット61よりも下方に位置する収納部46の中に入れられている。USBケーブル65は、背面視でメインスイッチ51の右側方の空間を通ってアダプター64からスマートフォン66に延びている。USBケーブル65の端子(USBコネクター)は、アダプター64に設けられたUSBポートに挿入されている。
図5は、レッグシールド29、メインスイッチ51、および電源ソケット61を示す背面図である。図6は、図5に示すVI−VI線に沿うレッグシールド29および電源ソケット61の鉛直断面を示す断面図である。図7は、図6の一部を拡大した拡大図である。図8、図9、および図10は、それぞれ、レッグシールド29、メインスイッチ51、および電源ソケット61を示す背面図、平面図、および右側面図である。
図5に示すように、レッグシールド29は、ステアリングシャフト11のまわりに位置する上壁部71を含む。上壁部71は、ステアリングシャフト11の後方に配置された後方部71rと、ステアリングシャフト11の右方および左方にそれぞれ配置された一対の側方部71sと、ステアリングシャフト11よりも前方に配置されており、一対の側方部71sから車幅方向における外方に延びる前方部71fとを含む。
レッグシールド29は、さらに、ヘッドパイプ3の後方に位置する中央壁部72を含む。中央壁部72は、上壁部71の後方部71rから下方に延びている。中央壁部72は、レッグシールド29の上端面に相当する上壁部71の上端面から下方に延びている。中央壁部72は、背面視でヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11に重なっている。レッグシールド29をヘッドパイプ3に固定するボルトは、中央壁部72を前後に貫通する通り穴h1に挿入される。通り穴h1は、車両中央WOに位置している。
レッグシールド29は、上壁部71および中央壁部72に加えて、背面視でヘッドパイプ3に重なる中央壁部72の後面から前方に凹んだ右凹部73および左凹部79を含む。右凹部73は、ヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11の右方に配置されている。右凹部73は、側面視でヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11に重なる。左凹部79は、ヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11の左方に配置されている。右凹部73および左凹部79のそれぞれは、後方に開いているとともに、上方に開いている。右凹部73は、さらに、右方に開いている。左凹部79は、さらに、左方に開いている。
レッグシールド29は、中央壁部72の右端部から前方に延びる右内壁部74と、右内壁部74の下端部から車幅方向における外方に延びる右台座部75と、右台座部75の前端部から上方に延びる右前壁部76とを含む。レッグシールド29は、さらに、右台座部75の後端部から下方に延びる右後壁部77と、右台座部75の右端部から下方に延びる右外壁部78とを含む。右凹部73は、右内壁部74、右台座部75、および右前壁部76によって形成されている。右台座部75は、上下方向における右凹部73の底部に相当する。
レッグシールド29は、中央壁部72の左端部から前方に延びる左内壁部80と、左内壁部80の下端部から車幅方向における外方に延びる左台座部81と、左台座部81の前端部から上方に延びる左前壁部82とを含む。レッグシールド29は、さらに、左台座部81の後端部から下方に延びる左後壁部83と、左台座部81の左端部から下方に延びる左外壁部84とを含む。左凹部79は、左内壁部80、左台座部81、および左前壁部82によって形成されている。左台座部81は、上下方向における左凹部79の底部に相当する。
右内壁部74、右台座部75、右前壁部76、右後壁部77、および右外壁部78は、車両中央WOの右方に配置されている。左内壁部80、左台座部81、左前壁部82、左後壁部83、および左外壁部84は、車両中央WOの左方に配置されている。右内壁部74は、ヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11の右方に配置されており、側面視でヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11に重なる。同様に、左内壁部80は、ヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11の左方に配置されており、側面視でヘッドパイプ3およびステアリングシャフト11に重なる。
メインスイッチ51のスイッチパネル52は、右台座部75に取り付けられている。電源ソケット61は、右前壁部76に取り付けられている。フィラーキャップ45は、左台座部81に取り付けられている。右台座部75は、背面視でレッグシールド29の通り穴h1よりも上方に配置されている。左台座部81の一部は、レッグシールド29の通り穴h1と等しい高さに配置されている。右台座部75の少なくとも一部は、背面視で左台座部81よりも上方に配置されている。フィラーキャップ45は、背面視でスイッチパネル52よりも下方に配置されている。
図6に示すように、右台座部75は、右後壁部77から前方に延びている。右台座部75は、右後壁部77から上方に延びている。右前壁部76は、右台座部75の前端から上方に延びている。右前壁部76は、右台座部75の前端から上方に延びる前方部76Aと、前方部76Aから後方に延びる天井壁76Bとを含む。
右前壁部76の後端76rは、右前壁部76の上端に相当する。右前壁部76の後端76rは、右台座部75の後端75rよりも上方に配置されている。右前壁部76の後端76rは、さらに、右台座部75の後端75rよりも前方に配置されている。右前壁部76の前端76fは、右前壁部76の後端76rよりも下方で、かつ、右台座部75の後端75rよりも上方の位置に配置されている。
右前壁部76の後端76rは、右前壁部76の上端に相当する。右前壁部76の後端76rは、右台座部75の後端75rよりも上方に配置されている。右前壁部76の後端76rは、さらに、右台座部75の後端75rよりも前方に配置されている。右前壁部76の前端76fは、右前壁部76の後端76rよりも下方で、かつ、右台座部75の後端75rよりも上方の位置に配置されている。
図7に示すように、右台座部75の後端75rから右前壁部76の前端76fまでの上下方向の距離H1は、右前壁部76の前端76fから右前壁部76の後端76rまでの上下方向の距離H2よりも長い。右台座部75の後端75rから右前壁部76の後端76rまでの前後方向の距離D1は、右前壁部76の後端76rから右前壁部76の前端76fまでの前後方向の距離D2よりも短い。距離H1は、距離H2より短くてもよいし、距離H2と等しくてもよい。距離D1は、距離D2より長くてもよいし、距離D2と等しくてもよい。
前述のように、メインスイッチ51は、錠前56、スイッチパネル52、燃料ボタン55a、シートボタン55b、およびセレクトスイッチ57を含む。メインスイッチ51は、これらに加えて、錠前56をヘッドパイプ3に固定するボルトB1が挿入されたブラケット58を含む。ブラケット58は、レッグシールド29とフロントカバー27との間の空間に配置されている。セレクトスイッチ57およびブラケット58は、レッグシールド29およびフロントカバー27を含む外装カバーで隠れている。
メインスイッチ51は、レッグシールド29の右台座部75を貫通する貫通穴Hmから上方に突出している。メインスイッチ51は、右台座部75から下方かつ前方に斜めに延びている。言い換えると、メインスイッチ51の中心線Lmは、側面視で下方かつ前方に斜めに延びている。メインスイッチ51の中心線Lmは、側面視で水平または鉛直であってもよい。メインスイッチ51の中心線Lmは、平面視で車両中央WOに対して傾いていてもよいし、平面視で車両中央WOと平行であってもよい。
メインスイッチ51と同様に、ヘッドパイプ3は、側面視で下方かつ前方に斜めに延びている。図6に示すように、錠前56、スイッチパネル52、燃料ボタン55a、シートボタン55b、セレクトスイッチ57、およびブラケット58は、側面視でヘッドパイプ3の前端3fよりも後方に配置されている。錠前56、スイッチパネル52、燃料ボタン55a、シートボタン55b、セレクトスイッチ57、およびブラケット58は、さらに、側面視でヘッドパイプ3の下端3Lよりも後方に配置されている。セレクトスイッチ57およびブラケット58は、側面視でヘッドパイプ3の後端3rよりも前方に配置されている。
電源ソケット61は、端子挿入穴62を取り囲む筒状のハウジング89と、ハウジング89をレッグシールド29に固定する固定ナット88と、キャップ63をハウジング89に連結するヒンジ86とを含む。端子挿入穴62は、ハウジング89の端面61sで開口している。図7に示すように、端子挿入穴62は、ハウジング89の端面61sと同一平面上に位置する開口62oと、開口62oからハウジング89の内部に向かって電源ソケット61の軸方向(電源ソケット61の中心線Leの方向)に延びる内部空間62sとを含む。
電源ソケット61の端子挿入穴62の開口62oは、背面視でレッグシールド29などの外装カバーに重なっていない。言い換えると、レッグシールド29などの外装カバーは、端子挿入穴62の開口62oの後方に配置されておらず、端子挿入穴62の開口62oに前後方向に重なっていない。図8に示すように、端子挿入穴62の開口62oは、背面視で視認可能である。電源ソケット61は、鞍乗型車両1の収容部内に配置されていない。
図7に示すように、ハウジング89は、レッグシールド29の右前壁部76を貫通する貫通穴Heに挿入されている。端面61s、キャップ63、およびヒンジ86は、右前壁部76の後方に配置されており、右前壁部76の後面76sで露出している。端子挿入穴62の開口62oは、右前壁部76の後方に配置されている。端子挿入穴62の内部空間62sは、貫通穴Heを通過している。固定ナット88は、右前壁部76の前方に配置されており、右前壁部76で隠れている。
ハウジング89は、端子挿入穴62を取り囲む筒状部89tと、筒状部89tの底を塞ぐ底部89bと、筒状部89tから外方に突出した環状のフランジ部89fとを含む。筒状部89tは、レッグシールド29の右前壁部76を貫通する貫通穴Heに挿入されている。フランジ部89fは、右前壁部76の後方に配置されている。固定ナット88の内周面に設けられた雌ねじは、筒状部89tの外周面に設けられた雄ねじに取り付けられている。右前壁部76は、フランジ部89fと固定ナット88とによって挟まれている。これにより、ハウジング89がレッグシールド29に固定されている。
図5に示すように、電源ソケット61は、さらに、運転者がキャップ63を動かすときに運転者の指で摘ままれるタブ87を含む。タブ87は、キャップ63の外縁から突出している。同様に、ヒンジ86は、キャップ63の外縁から突出している。図5は、端子挿入穴62が開いた状態を示している。端子挿入穴62がキャップ63で閉じられているとき、タブ87は、ヒンジ86よりも下方に配置される。ヒンジ86の少なくとも一部は、電源ソケット61の中心線Leよりも上方に配置されている。図5は、ヒンジ86の全体が電源ソケット61の中心線Leよりも上方に配置されている例を示している。
図6に示すように、端子挿入穴62を開閉するときは、端子挿入穴62に対してキャップ63を上下に移動させる。ヒンジ86は、キャップ63の開閉に伴って屈曲する。端子挿入穴62が開いているとき、つまり、端子挿入穴62がキャップ63で覆われていないとき、キャップ63の少なくとも一部は、端子挿入穴62よりも上方に配置される。このとき、キャップ63の少なくとも一部は、端子挿入穴62よりも後方に配置される。
図8に示すように、電源ソケット61は、右前壁部76に設けられた窪み85内に配置されている。窪み85は、メインスイッチ51の中心線Lmよりも車幅方向における外方に配置されている。窪み85は、右前壁部76の後面76sよりも前方に配置された底面85bと、右前壁部76の後面76sから底面85bまで前方に延びる内周面85iとを含む。電源ソケット61は、窪み85の底面85bを前後に貫通する貫通穴He(図7参照)に挿入されている。端子挿入穴62の開口62oの全体は、窪み85内に配置されており、窪み85の内周面85iで隠れている(図10参照)。
図7は、電源ソケット61の中心線Leが側面視で後方かつ上方に斜めに延びている例を示している。言い換えると、電源ソケット61の中心線Leは、前後方向で後方かつ上方に斜めに延びている。電源ソケット61の中心線Leは、電源ソケット61から後方かつ上方に斜めに延びている。この例では、電源ソケット61の端子挿入穴62が背面視で上に向けられている。電源ソケット61の中心線Leは、側面視で水平に延びていてもよい。
電源ソケット61の中心線Leは、平面視で車両中央WO(図5参照)に対して傾いていてもよいし、平面視で車両中央WOと平行であってもよい。図9は、電源ソケット61の中心線Leが平面視で後方かつ右方に斜めに延びている例を示している。電源ソケット61の端子挿入穴62が運転者側へ指向しており、電源ソケット61の操作性が配慮されている。
図7に示すように、電源ソケット61の中心線Leは、水平面に対して傾き角度θ1で傾いている。図9に示すように、電源ソケット61の中心線Leは、車両中央WOと平行な鉛直面に対して傾き角度θ2で傾いている。電源ソケット61の傾き角度θ1は、電源ソケット61の傾き角度θ2よりも小さい。傾き角度θ1は、傾き角度θ2より大きくてもよいし、傾き角度θ2と等しくてもよい。但し、電源ソケット61の操作性を確保する観点から、端子挿入穴62が運転者側へ指向していることが望ましい。
図7に示すように、メインスイッチ51の中心線Lmは、水平面に対して傾き角度θ3で傾いている。電源ソケット61の傾き角度θ1は、メインスイッチ51の傾き角度θ3よりも小さい。同様に、電源ソケット61の傾き角度θ2(図9参照)は、メインスイッチ51の傾き角度θ3よりも小さい。傾き角度θ1は、傾き角度θ3より大きくてもよいし、傾き角度θ3と等しくてもよい。同様に、傾き角度θ2は、傾き角度θ3より大きくてもよいし、傾き角度θ3と等しくてもよい。
図8に示すように、端子挿入穴62の少なくとも一部は、背面視でメインスイッチ51の真上に配置されている。言い換えると、端子挿入穴62の少なくとも一部は、背面視で、メインスイッチ51の右端51xを通る鉛直な右仮想直線Lxと、メインスイッチ51の左端51yを通る鉛直な左仮想直線Lyと、の間に配置されている。端子挿入穴62の少なくとも一部は、背面視でメインスイッチ51の中心線Lmよりも車幅方向における外方に配置されている。端子挿入穴62の少なくとも一部は、背面視で天井壁76Bの真下に配置されている。天井壁76Bの少なくとも一部は、端子挿入穴62の左端62yよりも右方で、かつ、端子挿入穴62の右端62xよりも左方の位置に位置している。
図9に示すように、端子挿入穴62のいずれの部分も、平面視で右前壁部76に重なっており、平面視で右前壁部76で隠れている。スイッチパネル52の一部は、平面視で右前壁部76に重なっており、平面視で右前壁部76で隠れている。スイッチパネル52の後端は、平面視でレッグシールド29の上端面の後縁(上壁部71の上端面の後縁)の後方に配置されており、平面視で視認可能である。スイッチパネル52の後端は、平面視でレッグシールド29の上端面の後縁よりも前方に配置されていてもよい。
図10に示すように、端子挿入穴62の少なくとも一部は、側面視で右前壁部76に重なっており、側面視で右前壁部76で隠れている。キャップ63も、側面視で右前壁部76に重なっており、側面視で右前壁部76で隠れている。これに対して、スイッチパネル52は、側面視で右前壁部76に覆われておらず、側面視で視認可能である。スイッチパネル52は、レッグシールド29の右内壁部74の右方に配置されており、側面視で右内壁部74に重なっている。
前述のように、レッグシールド29の右前壁部76は、右台座部75から上方に延びる前方部76Aと、前方部76Aから後方に延びる天井壁76Bとを含む。図7に示すように、前方部76Aは、メインスイッチ51の後端51rよりも前方に配置されている。前方部76Aは、さらに、ハウジング89の端面61sと同一平面上に位置する端子挿入穴62の開口62oよりも前方に配置されている。天井壁76Bは、端子挿入穴62よりも上方に配置されている。天井壁76Bの後端は、右前壁部76の後端76rに相当する。
レッグシールド29の右前壁部76の後端76rは、右前壁部76の上端に相当する。端子挿入穴62は、右前壁部76の後端76rよりも下方で、かつ、右前壁部76の後端76rよりも前方の位置に配置されている。端子挿入穴62は、側面視で、右前壁部76の後端76rを通る鉛直な仮想直線Lrよりも前方に配置されている。電源ソケット61のキャップ63が閉位置から開位置のいずれの位置に位置しているときでも、キャップ63は、右前壁部76の後端76rよりも下方で、かつ、右前壁部76の後端76rよりも前方の位置に配置される。
端子挿入穴62は、メインスイッチ51の前端51fよりも後方で、かつ、メインスイッチ51の後端51rよりも前方の位置に配置されている。端子挿入穴62は、スイッチパネル52よりも前方で、かつ、スイッチパネル52よりも上方の位置に配置されている。メインスイッチ51に差し込まれたメインキー50の上端50uは、端子挿入穴62の後端62rよりも上方に配置されている。スイッチパネル52の上端に相当するメインスイッチ51の上端51uは、端子挿入穴62の後端62rよりも後方で、かつ、端子挿入穴62の後端62rよりも下方の位置に配置されている。
メインスイッチ51の上端51uから端子挿入穴62の後端62rまでの上下方向の距離H3は、スイッチパネル52の後端に相当するメインスイッチ51の後端51rから端子挿入穴62の後端62rまでの前後方向の距離D3よりも短い。距離H3は、メインスイッチ51の上端51uから端子挿入穴62の後端62rまでの前後方向の距離D4よりも長い。距離H3は、距離D3より長くてもよいし、距離D3と等しくてもよい。距離H3は、距離D4より短くてもよいし、距離D4と等しくてもよい。
図11は、電源ソケット61の中心線Leを含む切断面に沿う電源ソケット61の断面を示す断面図である。図12は、図11に示すXII−XII線に沿う電源ソケット61の断面を示す断面図である。図7および図11を比較すると分かるように、図11に示す電源ソケット61の姿勢は、電源ソケット61がレッグシールド29に取り付けられているときの電源ソケット61の姿勢とは異なる。
図11に示すように、電源ソケット61は、ハウジング89の内周面(筒状部89tの内周面)上に配置された筒状の内周端子90と、ハウジング89の底面(底部89bの底面)上に配置されたボトム端子91とを含む。内周端子90およびボトム端子91は、いずれも、金属製である。ハウジング89は、樹脂などの絶縁材料製である。
内周端子90およびボトム端子91の一方は、プラス端子であり、内周端子90およびボトム端子91の他方は、マイナス端子である。バッテリー25(図4参照)から供給された電荷は、電源ソケット61に接続された電気機器を介して内周端子90およびボトム端子91の間を流れる。これにより、バッテリー25の電力が電気機器に供給される。
内周端子90およびボトム端子91の一方は、プラス端子であり、内周端子90およびボトム端子91の他方は、マイナス端子である。バッテリー25(図4参照)から供給された電荷は、電源ソケット61に接続された電気機器を介して内周端子90およびボトム端子91の間を流れる。これにより、バッテリー25の電力が電気機器に供給される。
電源ソケット61のハウジング89は、筒状部89t、底部89b、およびフランジ部89fに加えて、底部89bを電源ソケット61の軸方向(電源ソケット61の中心線Leの方向)に貫通する排水穴93を含む。ボトム端子91は、底部89bの中央部を電源ソケット61の軸方向に貫通する中央穴92に挿入されており、底部89bの中央部で露出している。
図12に示すように、電源ソケット61の軸方向に電源ソケット61を見ると、排水穴93は、ボトム端子91のまわりに位置している。電源ソケット61がレッグシールド29に取り付けられているとき、排水穴93は、底部89bの下部に配置されていることが好ましい(図7参照)。電源ソケット61の軸方向に電源ソケット61を見たとき、排水穴93の面積は、ボトム端子91の面積よりも大きいまたは小さくてもよいし、ボトム端子91の面積と等しくてもよい。
以上のように本実施形態では、メインスイッチ51がヘッドパイプ3の右方に配置されている。メインスイッチ51が操作されると、鞍乗型車両1の電気回路68が閉じられ、鞍乗型車両1に備えられた電気機器に電力が供給される。ソケットチャージャーや給電ケーブルなどの電気機器が接続される電源ソケット61は、ヘッドパイプ3に対してメインスイッチ51と同じ側に配置されている。メインスイッチ51および電源ソケット61は、シート6に着座している運転者に面するレッグシールド29に配置されている。
電源ソケット61の端子挿入穴62は、メインスイッチ51よりも上方に配置されている。したがって、端子挿入穴62の一部がメインスイッチ51と同じ高さに配置されている場合に比べて、メインスイッチ51および電源ソケット61がレッグシールド29の前方の空間で接触し難い。そのため、メインスイッチ51および電源ソケット61の接触を防止するために、本来は不要なレイアウトの変更を行わなくてもよい。これにより、メインスイッチ51および電源ソケット61のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、電源ソケット61の中心線Leは、側面視で、水平に、または、後方かつ上方に斜めに延びている。給電ケーブルの端子を端子挿入穴62に差し込むと、給電ケーブルは、電源ソケット61の端子挿入穴62から直ぐに垂れ下がるのではなく、電源ソケット61の端子挿入穴62から水平にまたは斜め上に延びた後に垂れ下がる。したがって、電源ソケット61の中心線Leが側面視で後方かつ下方に斜めに延びている場合に比べて、メインスイッチ51および電気機器を操作し易い。
加えて、端子挿入穴62の少なくとも一部は、側面視でメインスイッチ51の後端51rよりも前方に配置されている。したがって、給電ケーブルなどの、電源ソケット61に接続された電気機器も前方に移動する。そのため、給電ケーブルなどが運転者の脚に接触し難い。それだけでなく、運転者の脚を配置できる空間を前方に広げることができる。これにより、運転者の居住性を向上させることができる。
さらに、メインスイッチ51および電源ソケット61は、収納部46内に配置されているのではなく、レッグシールド29で露出している。したがって、メインスイッチ51および電源ソケット61を操作し易い。さらに、レッグシールド29の右前壁部76が、電源ソケット61よりも上方に配置された天井壁76Bを備えており、右前壁部76の後端76rに相当する天井壁76Bの後端が電源ソケット61よりも後方に配置されている。端子挿入穴62の少なくとも一部は、平面視で右前壁部76に重なっている。つまり、端子挿入穴62の少なくとも一部は、平面視でレッグシールド29で隠れている。そのため、端子挿入穴62が下向きでなくても、雨水などの落下する水が端子挿入穴62に入り難い。これにより、端子挿入穴62に向かって落下する水が端子挿入穴62に到達し難い。
本実施形態では、端子挿入穴62の少なくとも一部は、側面視でメインスイッチ51の後端51rよりも前方に配置されているだけでなく、側面視でメインスイッチ51の上端51uよりも前方に配置されている。したがって、電源ソケット61および電源ソケット61に接続された電気機器は、シート6に着座している運転者の脚からさらに遠ざかる。これにより、運転者の居住性を向上させることができる。
本実施形態では、端子挿入穴62の一部ではなく、端子挿入穴62の全体が、平面視で右前壁部76に重なっており、平面視で右前壁部76で隠れている。したがって、端子挿入穴62に向かって落下する水が端子挿入穴62にさらに到達し難い。
本実施形態では、平面視だけでなく、側面視で、端子挿入穴62の少なくとも一部が、右前壁部76で隠れている。例えば濡れている路面上を鞍乗型車両1が走行する場合、路面上の水が端子挿入穴62に向かって車幅方向に飛散することがある。したがって、端子挿入穴62に向かって車幅方向に飛散する水が端子挿入穴62にさらに到達し難い。
本実施形態では、平面視だけでなく、側面視で、端子挿入穴62の少なくとも一部が、右前壁部76で隠れている。例えば濡れている路面上を鞍乗型車両1が走行する場合、路面上の水が端子挿入穴62に向かって車幅方向に飛散することがある。したがって、端子挿入穴62に向かって車幅方向に飛散する水が端子挿入穴62にさらに到達し難い。
本実施形態では、端子挿入穴62がキャップ63によって開閉される。したがって、雨水などの液体や埃などの固体から端子挿入穴62を保護できる。さらに、キャップ63の開閉に伴って屈曲するヒンジ86が電源ソケット61の中心線Leよりも上方に配置されているので、キャップ63は、端子挿入穴62に対して真上または斜め上に開かれる。したがって、電源ソケット61の使用中は、キャップ63の少なくとも一部が端子挿入穴62よりも上方に配置される。電源ソケット61の使用中に端子挿入穴62に向かって落下する水は、レッグシールド29だけでなく、キャップ63によって遮られる。これにより、電源ソケット61の使用状態において、水が電源ソケット61に到達し難い。
本実施形態では、電源ソケット61内の液体を排出する排水穴93が、電源ソケット61のハウジング89に設けられている。ハウジング89は、端子挿入穴62を取り囲む筒状部89tと、筒状部89tの底を塞ぐ底部89bとを含む。排水穴93は、筒状部89tおよび底部89bの少なくとも一方を貫通しており、端子挿入穴62から電源ソケット61の外の空間まで延びている。雨水などの液体が端子挿入穴62に入ったり、結露によって水滴が端子挿入穴62内に生じたとしても、端子挿入穴62内の液体は、排水穴93を通じて排出される。これにより、端子挿入穴62内に滞留する液体の量を減らすことができる。
本実施形態では、メインスイッチ51が、レッグシールド29の右台座部75で露出している。メインスイッチ51は、右台座部75からレッグシールド29の前方の空間に向かって前方かつ下方に斜めに延びている。メインスイッチ51から電源ソケット61までの上下方向の距離は、メインスイッチ51の下端部に相当するメインスイッチ51の前端部に近づくにしたがって増加する。電気配線67(図3参照)は、レッグシールド29の前方の空間で電源ソケット61に接続され、電源ソケット61の前端部から前方に垂れ下がる。したがって、電源ソケット61に接続された電気配線67を配置できる空間を広げることができ、電気配線67のレイアウトの自由度を高めることができる。
本実施形態では、端子挿入穴62の少なくとも一部が、背面視で、メインスイッチ51の右端よりも左方で、かつ、メインスイッチ51の左端よりも右方の位置に配置されている。つまり、端子挿入穴62の少なくとも一部は、背面視で、メインスイッチ51の真上に配置されている。したがって、メインスイッチ51および電源ソケット61を車幅方向にコンパクトに配置できる。これにより、レッグシールド29を左右方向に小型化できる。
本実施形態では、端子挿入穴62の少なくとも一部が背面視でメインスイッチ51の真上に配置されていることに加えて、端子挿入穴62の少なくとも一部が、背面視でメインスイッチ51の中心線Lmよりも車幅方向における外方に配置されている。つまり、端子挿入穴62の少なくとも一部は、背面視でメインスイッチ51の中心線Lmに対して車幅方向における外方にずれている。そのため、メインスイッチ51を操作するときに、端子挿入穴62に挿入された電気機器が邪魔になり難い。もしくは、電気機器を端子挿入穴62に挿入または端子挿入穴62から取り外すときに、メインスイッチ51が邪魔になり難い。
本実施形態では、端子挿入穴62の少なくとも一部は、側面視でメインスイッチ51の真上に配置されている。したがって、メインスイッチ51および電源ソケット61を前後方向にコンパクトに配置できる。レッグシールド29は、ヘッドパイプ3の前方に配置されたフロントカバー27の後方に配置される。メインスイッチ51の一部と電源ソケット61の一部は、レッグシールド29とフロントカバー27との間に配置される。したがって、レッグシールド29およびフロントカバー27を前後方向に小型化できる。
本実施形態では、メインスイッチ51の上端51uから端子挿入穴62の後端62rまでの上下方向の距離H3が、メインスイッチ51の後端51rから端子挿入穴62の後端62rまでの前後方向の距離D3よりも短い。このように、メインスイッチ51から電源ソケット61までの上下方向の距離H3が短いので、メインスイッチ51および電源ソケット61を上下方向にコンパクトに配置できる。さらに、メインスイッチ51から電源ソケット61までの前後方向の距離D3が長いので、電源ソケット61および電源ソケット61に接続された電気機器が運転者の脚からさらに遠ざかる。したがって、運転者の居住性をさらに高めることができる。
本実施形態では、メインスイッチ51の少なくとも一部は、側面視でヘッドパイプ3の真上に配置されている。レッグシールド29は、ヘッドパイプ3の前方に配置されたフロントカバー27の後方に配置される。メインスイッチ51の一部は、レッグシールド29とフロントカバー27との間に配置される。したがって、メインスイッチ51の全体が側面視でヘッドパイプ3よりも前方または後方に配置されている場合に比べて、レッグシールド29およびフロントカバー27を前後方向に小型化できる。
本実施形態では、収納部46がレッグシールド29に設けられている。物品は、収納部46の開口部46oから収納部46の中に入れられる。収納部46の開口部46oは、車両中央WOに対してメインスイッチ51および電源ソケット61と同じ側に配置されており、端子挿入穴62よりも下方に位置している。収納部46の中に入れられたスマートフォン66を給電ケーブルを介して電源ソケット61に接続すると、給電ケーブルは、車両中央WOを通らずに、電源ソケット61から収納部46内のスマートフォン66まで垂れ下がる。したがって、収納部46の開口部46oが車両中央WOに対してメインスイッチ51および電源ソケット61とは反対側に配置されている場合に比べて、給電ケーブルが邪魔になり難い。
第2実施形態
以下では、図13〜図15を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図13〜図15において、前述の図1〜図12に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図13および図14は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係るレッグシールド29、メインスイッチ51、および電源ソケット61を示す背面図および右側面図である。図15は、図13に示すXV−XV線に沿うレッグシールド29および電源ソケット61の鉛直断面を示す断面図である。図13〜図15は、キャップ63が開いた状態を示している。
以下では、図13〜図15を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図13〜図15において、前述の図1〜図12に示された構成と同等の構成については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図13および図14は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係るレッグシールド29、メインスイッチ51、および電源ソケット61を示す背面図および右側面図である。図15は、図13に示すXV−XV線に沿うレッグシールド29および電源ソケット61の鉛直断面を示す断面図である。図13〜図15は、キャップ63が開いた状態を示している。
メインスイッチ51の錠前56は、鍵穴56hに差し込まれるメカニカルキーの操作によって施錠および開錠される機械式の錠前56に限らず、電子キーの操作によって施錠および開錠される電子式の錠前56であってもよい。
メインスイッチ51の錠前56が電子式である場合、メインスイッチ51の錠前56は、運転者の操作に伴ってメインスイッチ51の中心線Lmまわりに回動するターンノブを備えていてもよいし、運転者によって押されるプッシュボタンを備えていてもよいし、ターンノブおよびプッシュボタンの両方を備えていてもよい。図13は、錠前56が電子式であり、ターンノブ101およびプッシュボタン102の両方が錠前56に設けられている例を示している。
メインスイッチ51の錠前56が電子式である場合、メインスイッチ51の錠前56は、運転者の操作に伴ってメインスイッチ51の中心線Lmまわりに回動するターンノブを備えていてもよいし、運転者によって押されるプッシュボタンを備えていてもよいし、ターンノブおよびプッシュボタンの両方を備えていてもよい。図13は、錠前56が電子式であり、ターンノブ101およびプッシュボタン102の両方が錠前56に設けられている例を示している。
レッグシールド29の右前壁部76の後端76rは、右前壁部76の上端に相当する。端子挿入穴62は、天井壁76Bの後端76rよりも下方で、かつ、天井壁76Bの後端76rよりも前方の位置に配置されている。端子挿入穴62は、側面視で、天井壁76Bの後端76rを通る鉛直な仮想直線Lrよりも前方に配置されている。端子挿入穴62の少なくとも一部は、平面視で天井壁76Bに重なっており、平面視で天井壁76Bで隠れている。
図13に示すように、電源ソケット61の端子挿入穴62の少なくとも一部は、背面視で、右前壁部76に設けられた窪み85内に配置されている。窪み85は、端子挿入穴62の開口62oよりも前方に配置された底面85bと、右前壁部76の後面76sから底面85bまで前方に延びる内周面85iとを含む。図13中のクロスハッチングが施された領域は、窪み85の内周面85iを示している。窪み85は、電源ソケット61の上半分側に覆いかぶさるような形状を有している。
図14に示すように、電源ソケット61の一部は、側面視で窪み85の内周面85iに重なっており、側面視で窪み85の内周面85iで隠れている。具体的には、電源ソケット61のハウジング89の一部は、側面視で窪み85の内周面85iに重なっている。その一方で、電源ソケット61は、側面視で窪み85に重なっておらず、側面視で視認可能な部分を含む。例えば、電源ソケット61の端面61sや端子挿入穴62の開口62oは、側面視で窪み85の内周面85iに覆われておらず、側面視で視認可能である。
他の実施形態
本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
メインスイッチ51は、電源スイッチおよび始動スイッチに相当するセレクトスイッチ57に代えて、電源スイッチを備えていてもよい。この場合、運転者が始動スイッチをOFF状態からON状態に切り替えるときに運転者によって押される始動ボタンを鞍乗型車両1に設ければよい。
本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
メインスイッチ51は、電源スイッチおよび始動スイッチに相当するセレクトスイッチ57に代えて、電源スイッチを備えていてもよい。この場合、運転者が始動スイッチをOFF状態からON状態に切り替えるときに運転者によって押される始動ボタンを鞍乗型車両1に設ければよい。
端子挿入穴62の少なくとも一部が側面視でメインスイッチ51の後端51rよりも前方に配置されるのであれば、端子挿入穴62の少なくとも一部は、側面視でメインスイッチ51の上端51uよりも前方に配置されていなくてもよい。例えば、端子挿入穴62の前端が側面視でメインスイッチ51の真上に配置されていてもよい。
端子挿入穴62の一部だけが平面視でレッグシールド29で隠れており、端子挿入穴62の残りの部分が平面視で視認可能であってもよい。
端子挿入穴62の一部だけが平面視でレッグシールド29で隠れており、端子挿入穴62の残りの部分が平面視で視認可能であってもよい。
端子挿入穴62の開口62oの全体が、レッグシールド29の右前壁部76に設けられた天井壁76Bに側面視で重なっておらず、側面視で視認可能であってもよい。例えば、端子挿入穴62の開口62oの全体が側面視で隠れないように天井壁76Bの外側部分が省略されてもよい。
キャップ63の開閉に伴って屈曲するヒンジ86の全体が、電源ソケット61の中心線Leよりも下方に配置されていてもよい。キャップ63およびヒンジ86が、電源ソケット61から省略されてもよい。
キャップ63の開閉に伴って屈曲するヒンジ86の全体が、電源ソケット61の中心線Leよりも下方に配置されていてもよい。キャップ63およびヒンジ86が、電源ソケット61から省略されてもよい。
電源ソケット61内の液体を排出する排水穴93は、ハウジング89の底部89bではなく、ハウジング89の筒状部89tを貫通していてもよい。底部89bを貫通する排水穴93と、筒状部89tを貫通する排水穴93とが、ハウジング89に設けられていてもよい。排水穴93が、電源ソケット61から省略されてもよい。
端子挿入穴62の全体が、背面視で、メインスイッチ51の中心線Lmよりも車幅方向における内方に配置されていてもよい。端子挿入穴62の全体が、背面視でメインスイッチ51の右端よりも右方に配置されていてもよい。もしくは、端子挿入穴62の全体が、背面視でメインスイッチ51の左端よりも左方に配置されていてもよい。
端子挿入穴62の全体が、背面視で、メインスイッチ51の中心線Lmよりも車幅方向における内方に配置されていてもよい。端子挿入穴62の全体が、背面視でメインスイッチ51の右端よりも右方に配置されていてもよい。もしくは、端子挿入穴62の全体が、背面視でメインスイッチ51の左端よりも左方に配置されていてもよい。
メインスイッチ51の全体が、側面視でヘッドパイプ3の前端3fよりも前方に配置されていてもよい。もしくは、メインスイッチ51の全体が、側面視でヘッドパイプ3の後端3rよりも後方に配置されていてもよい。
収納部46の開口部46oは、端子挿入穴62よりも上方に配置されていてもよい。収納部46の開口部46oは、背面視でヘッドパイプ3に対してメインスイッチ51および電源ソケット61とは反対側に配置されていてもよい。収納部46がレッグシールド29から省略されてもよい。
収納部46の開口部46oは、端子挿入穴62よりも上方に配置されていてもよい。収納部46の開口部46oは、背面視でヘッドパイプ3に対してメインスイッチ51および電源ソケット61とは反対側に配置されていてもよい。収納部46がレッグシールド29から省略されてもよい。
メインスイッチ51および電源ソケット61は、背面視でヘッドパイプ3の右方ではなく、背面視でヘッドパイプ3の左方に配置されていてもよい。例えば、メインスイッチ51は、右台座部75ではなく、左台座部81に配置されていてもよい。同様に、電源ソケット61は、右前壁部76ではなく、左前壁部82に配置されていてもよい。つまり、メインスイッチ51が台座部に配置され、電源ソケット61が前壁部に配置されていればよい。言い換えると、メインスイッチ51および電源ソケット61は、ヘッドパイプ3の右方または左方に配置された凹部(右凹部73および左凹部79のいずれか)に配置されていればよい。
メインスイッチ51の少なくとも一部を前壁部(右前壁部76および左前壁部82のいずれか)に配置してもよい。電源ソケット61の少なくとも一部を台座部(右台座部75および左台座部81のいずれか)に配置してもよい。例えば、メインスイッチ51の一部を右前壁部76に配置し、メインスイッチ51の残りの部分を右台座部75やコーナー部73cに配置してもよい。
フィラーキャップ45は、レッグシールド29の後面以外の位置に配置されていてもよい。同様に、燃料タンク13は、フートボード30の下の空間以外の位置に配置されていてもよい。
鞍乗型車両1は、後輪Wrを支持しており、車体フレーム2に対して上下に揺動可能なスイングユニットを備える自動二輪車に限らず、後輪Wrを支持しており、エンジン16および車体フレーム2に対して上下に揺動可能なスイングアームを備える自動二輪車であってもよい。鞍乗型車両1は、3つ以上の車輪を備えた車両であってもよいし、不整地走行用車両(ALL-TERRAIN VEHICLE)であってもよいし、スノーモービルであってもよい。
鞍乗型車両1は、後輪Wrを支持しており、車体フレーム2に対して上下に揺動可能なスイングユニットを備える自動二輪車に限らず、後輪Wrを支持しており、エンジン16および車体フレーム2に対して上下に揺動可能なスイングアームを備える自動二輪車であってもよい。鞍乗型車両1は、3つ以上の車輪を備えた車両であってもよいし、不整地走行用車両(ALL-TERRAIN VEHICLE)であってもよいし、スノーモービルであってもよい。
前述の全ての構成の2つ以上が組み合わされてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:鞍乗型車両、2:車体フレーム、3:ヘッドパイプ、3f:ヘッドパイプの前端、3L:ヘッドパイプの下端、3r:ヘッドパイプの後端、6:シート、16:エンジン、27:フロントカバー、29:レッグシールド、41:センターシールド、42:サイドシールド、43:ボトムシールド、46:収納部、46o:開口部、50:メインキー、51:メインスイッチ、51f:メインスイッチの前端、51r:メインスイッチの後端、51u:メインスイッチの上端、51x:メインスイッチの右端、51y:メインスイッチの左端、52:スイッチパネル、55a:燃料ボタン、55b:シートボタン、56:錠前、56h:鍵穴、56c:シリンダーケース、57:セレクトスイッチ、61:電源ソケット、62:端子挿入穴、62r:端子挿入穴の後端、64:アダプター、65:USBケーブル、66:スマートフォン、68:電気回路、73:右凹部、75:右台座部、75r:右台座部の後端、76:右前壁部、76B:天井壁、76f:右前壁部の前端、76r:右前壁部の後端、86:ヒンジ、89:ハウジング、89t:筒状部、89b:底部、93:排水穴、H3:上下方向の距離、D3:前後方向の距離、Le:電源ソケットの中心線、Lm:メインスイッチの中心線、Lx:右仮想直線、Ly:左仮想直線、WO:車両中央
Claims (13)
- 鞍乗型車両を走行させる動力を発生する原動機と、
車幅方向における車両中央に配置されたヘッドパイプを含む車体フレームと、
前記ヘッドパイプよりも車両前後方向における後方に配置されており、運転者が座るシートと、
車両前後方向における前記ヘッドパイプと前記シートとの間に配置されており、前記シートに着座している前記運転者の脚の前方に配置されるレッグシールドと、
車幅方向における前記ヘッドパイプの右方または左方に配置されており、前記運転者が前記原動機を起動させるときに前記運転者によって操作されるメインスイッチと、
電気機器の端子が挿入される端子挿入穴を含み、車幅方向において前記ヘッドパイプに対して前記メインスイッチと同じ側に配置された電源ソケットと、を備え、
前記レッグシールドは、前記メインスイッチが取り付けられた台座部と、前記メインスイッチの後端よりも車両前後方向における前方に配置されており、前記台座部から車両上下方向における上方に延びており、前記電源ソケットが取り付けられた前壁部とを含み、
前記メインスイッチおよび電源ソケットは、前記レッグシールドの外表面に配置されており、
前記電源ソケットの端子挿入穴は、前記メインスイッチよりも車両上下方向における上方に配置されており、
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で前記メインスイッチの後端よりも前方に配置されており、
前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両平面視で前記前壁部に重なっており、
前記電源ソケットの中心線は、車両側面視で、水平に、または、後方かつ上方に延びており、
前記レッグシールドの前壁部は、前記電源ソケットよりも車両前後方向における後方に配置された後端を有し、前記電源ソケットよりも車両上下方向における上方に配置された天井壁を含む、鞍乗型車両。 - 前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で、前記メインスイッチの上端よりも前方に配置されている、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記端子挿入穴の全体は、車両平面視で前記前壁部に重なっている、請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
- 前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両側面視で前記前壁部に重なっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記電源ソケットは、前記端子挿入穴を開閉するキャップと、前記キャップの開閉に伴って屈曲するヒンジと、を含み、
前記ヒンジの少なくとも一部は、前記電源ソケットの中心線よりも車両上下方向における上方に配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。 - 前記電源ソケットは、前記端子挿入穴を取り囲む筒状のハウジングを含み、
前記ハウジングは、前記端子挿入穴を取り囲む筒状部と、前記筒状部の底を塞ぐ底部と、前記筒状部および底部の少なくとも一方を通って前記端子挿入穴から前記電源ソケットの外の空間まで延びる排水穴とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。 - 前記メインスイッチは、前記台座部から前記レッグシールドの前方の空間に向かって前方かつ下方に斜めに延びている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視で、前記メインスイッチの右端を通る鉛直な右仮想直線と、前記メインスイッチの左端を通る鉛直な左仮想直線と、の間に配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記端子挿入穴の少なくとも一部は、車両背面視で、前記メインスイッチの中心線よりも車幅方向における外方に配置されている、請求項8に記載の鞍乗型車両。
- 前記端子挿入穴は、車両側面視で、前記メインスイッチの前端よりも後方で、かつ、前記メインスイッチの後端よりも前方の位置に配置されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記メインスイッチの上端から前記端子挿入穴の後端までの車両上下方向の距離は、前記メインスイッチの後端から前記端子挿入穴の後端までの車両前後方向の距離よりも短い、請求項1〜10のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記メインスイッチの少なくとも一部は、車両側面視で、前記ヘッドパイプの前端よりも後方で、かつ、前記ヘッドパイプの後端よりも前方の位置に配置されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記レッグシールドは、物品を収容する収納部をさらに含み、
前記収納部は、車幅方向において前記ヘッドパイプに対して前記メインスイッチおよび電源ソケットと同じ側に配置されており、前記端子挿入穴よりも車両上下方向における下方に位置する開口部を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
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