JP2019147567A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】口部先端において、外殻と内袋が不用意に剥がれることがなく、品質や信頼性の高い積層剥離容器を提供する。【解決手段】本発明によれば、外殻と内袋とを有し、内袋に収容される内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する積層剥離容器1であって、容器本体2と保護部材を備え、前記容器本体2は、口部を備え、且つ前記口部の先端において、前記外殻と内袋の端面が露呈しており、前記保護部材は、前記端面を保護するように前記口部に装着されている、積層剥離容器1が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物の吐出に伴って内袋が収縮する積層剥離容器に関するものであり、特に、口部における外殻と内袋の不用意な剥離を防止するようにした新規な積層剥離容器に関するものである。
従来、外殻容器と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って内袋が収縮する容器本体と、外殻容器と内袋の間の中間空間と容器本体の外部空間との間の空気の出入りを調節する逆止弁とを備える積層剥離容器が知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特許文献1に開示される積層剥離容器では、容器本体の口部に取り付けるキャップに弁が内蔵されている。特許文献2に開示される積層剥離容器では、外殻の胴部の内側に弁が設けられている。
特開2013−35557号公報 特開平4−267727号公報
ところで、この種の積層剥離容器は、積層パリソンを溶融した状態で押し出し、これをブロー成形することにより製造され、ブロー成形後に不要部分を切断除去することで製品として完成する。この不要部分の切断は、刃物を用いて行うのが一般的である。
この場合、刃物で切断された積層剥離容器の口部先端には、切断された外殻の端面、及び内袋の端面が露呈することになる。このように積層された外殻及び内袋の端面が露呈する口部先端においては、外殻から内袋が不用意に剥離してしまうことがあり、積層剥離容器の品質や信頼性を損なう要因となっている。特に、ポンプ式の積層剥離容器では、充填ノズルやポンプ等の挿入時の干渉、ポンプ巻締時のパッキンとの摩擦、ポンプ作動時の容器内負圧等によって口部の内袋がめくれたり脱落したりするおそれがある。口部において内袋が剥離してしまうと、外殻と内袋の間に内容物が侵入するおそれがあり、内容物が侵入した場合、外気導入孔からの漏出等、不具合が発生する可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、口部先端において、外殻と内袋が不用意に剥がれることがなく、品質や信頼性の高い積層剥離容器を提供するものである。
本発明によれば、外殻と内袋とを有し、内袋に収容される内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する積層剥離容器であって、容器本体と保護部材を備え、前記容器本体は、口部を備え、且つ前記口部の先端において、前記外殻と内袋の端面が露呈しており、前記保護部材は、前記端面を保護するように前記口部に装着されている、積層剥離容器が提供される。
本発明の積層剥離容器では、外殻と内袋の端面を保護する保護部材が口部に装着されているので、外殻と内袋の剥離が確実に抑制される。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記保護部材は、環状の端面被覆部と、環状のリブを備え、前記端面被覆部は、前記外殻と内袋の端面を被覆し、前記リブは、前記口部の内周面に当接する、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記端面被覆部は、前記先端の外縁からはみ出さないように構成される、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記端面被覆部の外接円の半径をR1とし、前記先端の外接円の半径をR2とすると、R1/R2<1である、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記端面被覆部は、ベース部と、幅狭部を備え、前記幅狭部は、前記ベース部よりも幅が狭い部位であり、前記先端の外縁と前記端面被覆部の外縁の間の幅は、前記幅狭部において、前記ベース部によりも広い、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記端面被覆部の上面に、環状凸部が設けられている、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記環状凸部は、周方向に垂直な断面が先細り形状である、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記保護部材は、前記リブが前記口部に圧入されることによって前記口部に装着される、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記リブは、前記リブの先端に向かって縮径される縮径部を備える、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記保持部材は、ポリオレフィンからなる、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記保護部材は円環状部材であり、前記端面に溶着されている、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記保護部材は円板状部材であり、前記端面に溶着されている、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、前記口部の先端が拡径されており、前記外殻及び前記内袋が傾斜している、積層剥離容器である。
好ましくは、前記記載の積層剥離容器であって、ポンプ式の容器である、積層剥離容器である。
本発明の第1実施形態の積層剥離容器1の斜視図である。 図1の口部4近傍の分解斜視図である。 図1の口部4近傍の断面図(ポンプ50は取り付け部52以外は右側面図)である。 図3中の領域Aでの口部4及び保護部材40のみを示す拡大図であり、図4Aは、保護部材40が口部4に装着される直前の状態を示し、図4Bは、保護部材40が口部4に装着された状態を示す。 保護部材40の斜視図である。 口部4の先端4a及び保護部材40のみを示す平面図である。保護部材40には、図示の便宜上、ハッチングを付している。 保護部材40の変形例を示す、図4Bに対応する拡大図である。 本発明の第2実施形態の積層剥離容器1の口部近傍を示す図であり、図8Aはリング状の保護部材40の装着前の状態を示す概略斜視図、図8Bはリング状の保護部材40の溶着状態を示す概略斜視図、図8Cはリング状の保護部材40の溶着状態を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態の容器本体2にキャップ30を取り付けた状態を示す要部概略断面図である。 本発明の第3実施形態の積層剥離容器1の口部近傍を示す図であり、図10Aは円板状の保護部材40の装着前の状態を示す概略斜視図、図10Bは円板状の保護部材40の溶着状態を示す概略斜視図、図10Cは円板状の保護部材40の溶着状態を示す概略断面図である。 本発明の第4実施形態の、口部先端が拡径された積層剥離容器1におけるリング状の保護部材40の取り付け状態を示す分解斜視図である。 本発明の第5実施形態の積層剥離容器1の口部近傍を示す図であり、図12Aリング状の保護部材40の装着前の状態を示す概略斜視図、図12Bはリング状の保護部材40の溶着状態を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1〜図7に示すように、本発明の第1実施形態の積層剥離容器1は、容器本体2と、保護部材40と、ポンプ50と、パッキン60を備える。
<容器本体2>
容器本体2は、内容物を収容する収容部3と、収容部3から内容物を吐出する口部4を備えている。図3〜図4に示すように、容器本体2は、収容部3及び口部4において、外層によって構成される外殻11と内層によって構成される内袋12を備えており、内容物の減少に伴って内袋12が収縮する。外殻11と内袋12は、多層パリソンのブロー成形によって、一体に接合された状態で成形されるが、その使用形態としては、例えば使用前に口部4以外の部位において予め外殻11から内袋12を剥離しておき、内袋12が外殻11に接するまで内容物を充填する。内容物を押し出すことで、円滑に内袋12が収縮する。あるいは、内袋12が外殻11に接合された状態のままとし、内容物の排出に伴って内袋12が外殻11から剥離して収縮するようにしてもよい。
外殻11は、復元性が高くなるように、内袋12よりも肉厚に形成される。外殻11は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などで構成される。外殻11は、複数層構成であってもよい。内袋12は、複数の層から構成することが好ましい。例えば、外層と接触する層にエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなるEVOH層を用い、内容物に接触する層に、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などのポリオレフィンからなる内面層を用いることができる。そして、上記EVOH層と内面層との間には、接着層を用いることが好ましい。
図1〜図3に示すように、収容部3の肩部においては、外殻11に凹部7aが形成され、ここに外気導入孔15が設けられている。外気導入孔15は、外殻11にのみ設けられた貫通孔であり、内袋12には到達していない。そして、この外気導入孔15から空気が導入されることで、外殻11と内袋12の間に外気が導入可能になっている。
図4は、容器本体2の口部4の近傍を示すものであり、ブロー成形後に不要部分を切断除去した容器本体2では、図4に示すように、口部4の先端4aにおいて、外殻11の切断された端面11d、及び内袋12の切断された端面12dが露呈している。このように外殻11の端面11dや内袋12の端面12dが露呈していると、ここから不用意に内袋12が剥離するという不具合が発生する可能性がある。
<保護部材40>
本実施形態の積層剥離容器1では、この露呈した外殻11の端面11dや内袋12の端面12dを保護するように、保護部材40を口部4に装着し、内袋12の剥離を防止するようにしている。保護部材40は、端面11d,12dに接するように装着される。
保護部材40は、環状の端面被覆部43と、環状のリブ(スリーブ)42を備える。端面被覆部43は、外殻11と内袋12の端面11d,12dを被覆する。リブ42は、口部4の内周面に当接する。端面被覆部43及びリブ42は、円環状であることが好ましい。
図4に示すように、端面被覆部43の外接円の半径をR1とし、口部4の先端4aの外接円の半径をR2とすると、R1/R2<1である。この場合、端面被覆部43の外縁が口部4の先端4aの外縁からはみ出さない。端面被覆部43の外縁が口部4の先端4aの外縁からはみ出していると、梱包から容器を取り出す際や充填ライン等で、端面被覆部43のはみ出し部分に何かが引っかかることによって保護部材40が口部4から脱落してしまう虞がある。一方、本実施形態では、端面被覆部43にはみ出し部分が存在しないので、保護部材40の脱落が抑制される。R1/R2は、例えば0.900〜0.995であり、具体的には例えば、0.900、0.910、0.920、0.930、0.940、0.950、0.960、0.970、0.980、0.990、0.995であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。本実施形態では、R1/R2は、約0.986である。
なお、図7に示すように、R1/R2=1の場合でも、端面被覆部43にはみ出し部分が存在しないが、この場合、製造時のバラツキ等に起因して端面被覆部43がわずかでも大きくなると、端面被覆部43の外縁が口部4の先端4aの外縁からはみ出してしまうので、R1/R2<1が好ましく、0.995以下がさらに好ましい。
端面被覆部43が端面11d,12dを被覆する面積割合は、例えば30〜99%であり、60〜95%が好ましく、具体的には例えば、30、40、50、60、70、80、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。端面被覆部43は、端面11d,12dの境界を被覆することが好ましい。これによって、内袋12の剥離がより効果的に抑制される。本実施形態では、面積割合は、約92%である。
図6に示すように、口部4の先端4aの外縁と端面被覆部43の外縁の間の幅Wは、全周に渡ってほぼ一定であるが、周方向の一部に設けられた幅広領域47においては、それ以外の領域よりも幅Wが大きくなっている。保護部材40を射出成形で形成する場合、ゲートの位置にバリが残る場合があるが、幅広領域47に対応する位置にゲートを配置することによって、バリが残った場合でも、バリが口部4の先端4aの外縁からはみ出すことが抑制される。幅広領域47が設けられる角度範囲は、例えば、5〜90度であり、10〜30度が好ましく、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、90度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。本実施形態では、この角度範囲は、約23度である。
端面被覆部43の外縁は、ほぼ円形であるが、その一部に円の外周から後退した後退部43aが設けられている。端面被覆部43に後退部43aを設けることによって幅広領域47が形成されている。本実施形態では、後退部43aは、端面被覆部43の外縁を直線状にすることによって設けている。また、端面被覆部43の幅は、全周に渡ってほぼ一定であるが、後退部43aでは外縁が後退した分だけ、端面被覆部43の幅が狭くなっている。
端面被覆部43の上面に、環状凸部43bが設けられている。保護部材40がポリオレフィンのような比較的弾性変形しにくい材料で形成される場合、保護部材40とポンプ50の間に隙間が形成されやすい。しかし、環状凸部43bを設けることによって、口部4にポンプ50を装着したときに、環状凸部43bが押圧されて弾性変形することによって、保護部材40とポンプ50の間に隙間が生じにくくなる。環状凸部43bは、周方向に垂直な断面が先細り形状であることが好ましい。この場合、環状凸部43bの先端に近い部位ほど変形されやすいので、保護部材40とポンプ50の間に隙間がさらに生じにくくなる。先細り形状は三角形状であることが好ましい。
図4Aに示すように、保護部材40が口部4に装着されていない状態において、リブ42の外接円の半径をR3とし、リブ42が当接する部位での口部4の内接円の半径をR4とすると、R3/R4は、1.01以上である。この場合、リブ42の外径が口部4の内径よりもわずかに大きいので、保護部材40は、口部4に圧入されることとなり、保護部材40が口部4で安定して保持されやすくなる。リブ42は、リブ42の先端に向かって外径が縮径される縮径部42aを備える。縮径部42aを設けることによって、保護部材40の圧入が容易になっている。なお、保護部材40は、溶着により、口部4に装着してもよい。
<ポンプ50、パッキン60>
ポンプ50は、押圧操作するためのノズル部51、容器本体2への取り付け部52、容器本体2内に挿入される吸引パイプ53を備える。ポンプ50は、保護部材40が装着された口部4に対してねじ込み方式により装着され、且つパッキン60を介して装着される。パッキン60を介在させることにより、密閉性が確保される。パッキン60は不要な場合は省略可能である。
ポンプ式の積層剥離容器の場合、充填ノズルやポンプ等の挿入時の干渉、特にねじ込み方式であるが故にポンプをねじ込む際のパッキンの摩擦、ポンプ作動時の容器内負圧等によって口部の内袋がめくれたり脱落したりするおそれがあるが、保護部材40を装着することによって、これらの力が加わっても、内袋12が剥がれることはない。
ノズル部51を操作して、内袋12内の内容物を口部4から吐出すると、内袋12が収縮する。内袋12の収縮に伴って、内袋12と外殻11の間に、外気導入孔15を通じて外気が導入される。このため、外殻11は収縮せずに、内袋12が外殻11から離れて収縮する。
2.第2実施形態
本実施形態では、図8Aに示すように、保護部材40は、例えば円環状(リング状)のアルミニウム箔である。図8B及び図8Cに示すように、これを口部4の先端(すなわち外殻11の端面11dや内袋12の端面12d)に当接させ、溶着することで装着する。口部4の端部に1mm程度の溶着代を持たせることが好ましい。保護部材40を溶着することで、保護部材40を介して外殻11と内袋12とが固着されることになり、内袋12の不用意な剥離が抑制される。
図9は、保護部材40を装着(溶着)した容器本体2へのキャップ30の取り付け状態を示すものである。キャップ30は、容器本体2の口部4に取り付けられるものであり、図9に示すように、容器本体2の口部4に打栓により直接固定された固定部31と、固定部31の外周面に設けられた雄ネジ部31aにネジ止めされるキャップ本体32とから構成される。キャップ本体32の内面には雌ネジ部32aが設けられている。
固定部31は、容器本体2の口部4に対して打栓により取り付けられており、その外周面には、雄ネジ部31aが形成されている。
キャップ本体32は、逆止弁33や、ヒンジ34等を介して注出口を覆う蓋部45とから構成されており、装着時に口部4の内周面に当接するインナーリング35を有している。逆止弁33は、インナーリング35内の弁座部36に設けられた注出孔38を開閉するようにインナーリング35に嵌め込む形で取り付けられ、外周部が押さえ部材37によって押さえられ、固定されている。
キャップ本体32を固定部31にネジ止めすることにより、キャップ本体32のインナーリング35が口部4内に入り込み、その外周面が口部4の内周面と当接し、密閉状態とされる。
本実施形態では、外殻11に圧縮力を加えることによって内袋12内の内容物を口部4から吐出可能である。内容物を吐出した後に外殻11に加えていた力を除くと、外殻11が自身の復元力によって元の形状に復帰しようとする。この際に、内袋12と外殻11の間に、外気導入孔15を通じて外気が導入される。また、外気導入孔15には、弁(不図示)が装着可能である。この弁は、外殻11に圧縮力を加えたときに外気導入孔15を閉じ、圧縮力を除くと外気導入孔15を開くように構成される。この場合、外殻11に加えた圧縮力が内袋12に伝達されやすくなる。
3.第3実施形態
本実施形態では、図10Aに示すように、保護部材40は、円板状の保護部材40(例えば円板状のアルミニウム箔)である。円板状の保護部材40を口部4の先端(外殻11の端面11dや内袋12の端面12d)に当接させ、溶着する。この場合、図10B及び図10Cに示すように、容器本体2の口部4は保護部材40により密閉される形になることから、使用開始時に保護部材40の中央部分を開裂させ、開封するようにすることが好ましい。開封を容易にする手段としては、円板状の保護部材40の中央位置に十字状のスリット41やハーフカット等を設けておけばよい。
4.第4実施形態
保護部材40は、口部4の先端4aの外殻11の端面11d及び内袋12の端面12dに対して装着(溶着)するが、口部4の先端を拡径することで、接触面積を拡大して、固着状態をより強固なものとすることができる。例えば図11に示すように、口部4の先端を拡径すると、口部4の先端において外殻11や内袋12が斜めになり、それぞれの端面11d,12dは厚さ方向に対して斜めに切断されることになる。その結果、口部4の先端に露呈する端面11d,12dの寸法が拡大され、溶着の場合、溶着面積が拡大されて、より強力に固着される。
5.第5実施形態
本実施形態では、図12Aに示すように、口部4の近傍において、外殻11と内袋12が水平となる部分を設けるとともに、先端がわずかに立ち上がるように切断するようにしている。この場合、図12Bに示すように、溶着により外殻11と内袋12の先端部分が潰れ、保護部材40と内袋12が面接触するような形態となる。
6.その他実施形態
以上、本発明を適用した実施形態について説明してきたが、本発明がこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、ポンプ式に限らず、キャップがねじ込み式の容器においても、回転により摩擦力が加わり、外殻から内袋が剥離する可能性があることから、本発明を適用することが有効である。
1 :積層剥離容器
2 :容器本体
3 :収容部
4 :口部
4a :先端
7a :凹部
11 :外殻
11d :端面
12 :内袋
12d :端面
15 :外気導入孔
30 :キャップ
31 :固定部
31a :雄ネジ部
32 :キャップ本体
32a :雌ネジ部
33 :逆止弁
34 :ヒンジ
35 :インナーリング
36 :弁座部
37 :押さえ部材
38 :注出孔
40 :保護部材
41 :スリット
42 :リブ
42a :縮径部
43 :端面被覆部
43a :後退部
43b :環状凸部
45 :蓋部
47 :幅広領域
50 :ポンプ
51 :ノズル部
52 :取り付け部
53 :吸引パイプ
60 :パッキン

Claims (14)

  1. 外殻と内袋とを有し、内袋に収容される内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する積層剥離容器であって、
    容器本体と保護部材を備え、
    前記容器本体は、口部を備え、且つ前記口部の先端において、前記外殻と内袋の端面が露呈しており、
    前記保護部材は、前記端面を保護するように前記口部に装着されている、積層剥離容器。
  2. 請求項1に記載の積層剥離容器であって、
    前記保護部材は、環状の端面被覆部と、環状のリブを備え、
    前記端面被覆部は、前記外殻と内袋の端面を被覆し、
    前記リブは、前記口部の内周面に当接する、積層剥離容器。
  3. 請求項2に記載の積層剥離容器であって、
    前記端面被覆部は、前記先端の外縁からはみ出さないように構成される、積層剥離容器。
  4. 請求項3に記載の積層剥離容器であって、
    前記端面被覆部の外接円の半径をR1とし、前記先端の外接円の半径をR2とすると、R1/R2<1である、積層剥離容器。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか1つに記載の積層剥離容器であって、
    前記端面被覆部は、ベース部と、幅狭部を備え、
    前記幅狭部は、前記ベース部よりも幅が狭い部位であり、
    前記先端の外縁と前記端面被覆部の外縁の間の幅は、前記幅狭部において、前記ベース部によりも広い、積層剥離容器。
  6. 請求項2〜請求項5の何れか1つに記載の積層剥離容器であって、
    前記端面被覆部の上面に、環状凸部が設けられている、積層剥離容器。
  7. 請求項6に記載の積層剥離容器であって、
    前記環状凸部は、周方向に垂直な断面が先細り形状である、積層剥離容器。
  8. 請求項2〜請求項7の何れか1つに記載の積層剥離容器であって、
    前記保護部材は、前記リブが前記口部に圧入されることによって前記口部に装着される、積層剥離容器。
  9. 請求項2〜請求項8の何れか1つに記載の積層剥離容器であって、
    前記リブは、前記リブの先端に向かって縮径される縮径部を備える、積層剥離容器。
  10. 請求項2〜請求項9の何れか1つに記載の積層剥離容器であって、
    前記保持部材は、ポリオレフィンからなる、積層剥離容器。
  11. 請求項1に記載の積層剥離容器であって、
    前記保護部材は円環状部材であり、前記端面に溶着されている、積層剥離容器。
  12. 請求項1に記載の積層剥離容器であって、
    前記保護部材は円板状部材であり、前記端面に溶着されている、積層剥離容器。
  13. 請求項1〜請求項12の何れか1つに記載の積層剥離容器であって、
    前記口部の先端が拡径されており、前記外殻及び前記内袋が傾斜している、積層剥離容器。
  14. 請求項1〜請求項13の何れか1つに記載の積層剥離容器であって、
    ポンプ式の容器である、積層剥離容器。
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