JP2020023352A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を口部から自重で容易に吐出させることができるとともに雰囲気温度の変化による意図しない内容物の噴出を防止することができる二重容器を提供する。【解決手段】口部11、胴部12及び底部13を備えたボトル形状の外層体10と、内容物の収容空間21を有し、外層体10に収容される減容変形自在の内層体20と、外層体10に設けられ、外層体10と内層体20との間に外気を導入する外気導入口14と、を有する合成樹脂製の二重容器1であって、底部13にスリット状の外気導入口14が設けられているとともに、外層体10の底部13以外の部分に外層体10と内層体20との間を外層体10の外部に連通させる通気口17が設けられていることを特徴とする二重容器1。【選択図】図1

Description

本発明は、減容変形自在の内層体を外層体に収容して成る二重容器に関する。
従来、例えば調味料等の食品を収容する容器として、内容物の収容空間を有する減容変形自在の内層体と、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状を有して内層体を収容する外層体と、外層体に設けられて外層体と内層体との間に外気を導入する外気導入口と、を有する合成樹脂製の二重容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記構成を有する二重容器によれば、口部を通して内容物が外部に吐出されるのに伴って外層体の形状を変化させることなく内層体のみを減容変形させることができるので、内容物を吐出した後に内層体の内部に外気が導入されることを抑制して、容器内に収容されている内容物の劣化や変質を抑制することができる。
また、このような二重容器として、外層体を、例えば高密度ポリエチレン等の硬質の合成樹脂材料で形成された硬質のものとし、口部を下方に向けた傾倒姿勢とすることで、内層体に収容されている内容物を、その自重により口部を通して外部に自然に吐出させるようにしたものも知られている。
特開2018−2232号公報
上記のような二重容器としては、外気導入口を外層体の底部にスリット状の形態で設けたものが知られている。
しかし、外気導入口を外層体の底部に設けたものでは、一定量の内容物が吐出された後に冷蔵庫等に保管されて冷やされ、次いで室温に放置した場合に、結露等によってスリット状の外気導入口が密封され、これにより外層体と内層体との間の空気の圧力が高められてキャップを開けたときに内容物が噴出してしまう虞があるという問題点があった。
これに対し、外気導入口を外層体の口部に設けることが考えられる。しかし、このような構成では、外層体を硬質の合成樹脂製のものとした場合において、口部を下方に向けた傾倒姿勢として内容物を吐出させるときに、内容物の自重によって内層体が口部の内面に押し付けられて外気導入口が塞がれ、内容物が吐出し難くなるという問題が生じる虞がある。
また、外気導入口を外層体の胴部に設けた場合には、内容物を容器内に熱充填した後の冷却工程におけるシャワー水や、胴部にシュリンクラベルを装着する際のスチーム等が外気導入口から外層体と内層体との間に侵入するという問題が生じる虞がある。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、内容物を口部から自重で容易に吐出させることができるとともに雰囲気温度の変化による意図しない内容物の噴出を防止することができる二重容器を提供することである。
本発明の二重容器は、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、内容物の収容空間を有し、前記外層体に収容される減容変形自在の内層体と、前記外層体に設けられ、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入する外気導入口と、を有する合成樹脂製の二重容器であって、前記底部にスリット状の前記外気導入口が設けられているとともに、前記外層体の前記底部以外の部分に前記外層体と前記内層体との間を前記外層体の外部に連通させる通気口が設けられていることを特徴とする。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記通気口が前記口部に設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記口部の下端側に設けられ、注出キャップの外周壁が嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の外周面に設けられ、前記通気口を外部に連通させる少なくとも1つの凹溝と、を有し、全ての前記凹溝の断面積の合計が、0.44〜1.06mmであるのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、互いに断面積が等しい一対の前記凹溝が、前記口部の軸心を挟んで対向配置されているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体と前記内層体との間に前記口部から前記胴部を通って前記底部にまで延びるとともに前記外層体と前記内層体とを互いに接着する接着帯が1本のみ設けられ、前記通気口が前記外層体の軸心を挟んで前記接着帯と対向する位置に設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記接着帯の前記底部の側における端部と前記外気導入口の前記接着帯の側の長手方向の端部との間に、前記外層体と前記内層体との合わせ部分を密封するリブが設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体が高密度ポリエチレン製であるのが好ましい。
本発明によれば、内容物を口部から自重で容易に吐出させることができるとともに雰囲気温度の変化による意図しない内容物の噴出を防止することができる二重容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である二重容器の正面図である。 図1に示す二重容器の右側面図である。 図1に示す二重容器の左側面図である。 図1に示す二重容器の平面図である。 図1に示す二重容器の底面図である。 口部に装着した注出キャップの断面図である。 変形例の二重容器の正面図である。 図7に示す変形例の二重容器の底面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
図1〜図5に示す本発明の一実施の形態である二重容器1は、積層剥離容器(デラミ容器)とも呼ばれる合成樹脂製のものであり、外層体10と内層体20とを有する二重構造となっている。
なお、本明細書、特許請求の範囲及び図面においては、上下方向は、図1に示すように二重容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、二重容器1の軸心Oを通り、軸心Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
本実施の形態の二重容器1は、外層体10を形成する合成樹脂材料と内層体20を形成する合成樹脂材料とを径方向に積層した積層パリソンを金型で挟み、その内部に空気を吹き込むことで容器に成形する押出しブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)により形成されている。
外層体10は二重容器1の外殻を構成する部分であり、口部11、胴部12及び底部13を備えたボトル形状となっている。
口部11は円筒状であり、その外周面には雄ねじ11aが一体に設けられている。口部11には、雄ねじ11aにねじ結合させて注出キャップ30(図6参照)を装着することができる。注出キャップ30の構成については後述する。
口部11は、雄ねじ11aに替えて円環状の突起を備え、注出キャップ30が打栓によって当該突起にアンダーカット状に係合して装着される構成とすることもできる。この場合、口部11は、円筒状に限らず、筒状であれば、例えば角筒状や楕円筒状とすることもできる。
口部11の下端側部分は雄ねじ11aが設けられる部分よりも大径の環状の嵌合部11bとなっている。嵌合部11bの外周面には、口部11の軸心(二重容器1の軸心O)を挟んで対向する2箇所に、嵌合部11bを上下方向に横断する凹溝11cが設けられている。口部11の軸心を挟んで対向配置された一対の凹溝11cは、互いに同一の形状を有し、その断面積(軸方向に垂直な断面における面積)も等しくなっている。また、一対の凹溝11cの断面積の合計は、0.44〜1.06mmの範囲内となるように設定されている。
胴部12は、口部11の下端に一体に連なるとともに下方に向けて徐々に拡径して口部11に対して径方向外側に向けて張り出す肩状部分12aと、肩状部分12aの下端に一体に連なるとともに若干括れた部分を有する略円筒状の胴本体部分12bとを有している。
底部13は、胴部12の下端に一体に連なり、胴部12の下端を閉塞している。底部13は、円環状の外周縁部13aと、外周縁部13aの内側に設けられて上方に向けて半球状に凹んだ凹部13bとを有し、外周縁部13aを接地させることで二重容器1を正立姿勢で配置することができる。
本実施の形態では、外層体10は、高密度ポリエチレン製である。外層体10は、所定の厚みに形成されることにより、胴部12がスクイズ(押圧)により容易に変形しない程度の強度ないし剛性を有するような硬質の合成樹脂製としている。すなわち、この二重容器1は、外層体10の胴部12をスクイズして内容物を吐出させるスクイズタイプの容器ではなく、口部11が下方を向くように二重容器1を傾倒姿勢とすることで、内容物を、その自重により口部11を通して外部に自然に吐出させる自然吐出タイプの容器となっている。
なお、二重容器1は、自重による内容物の吐出が完了した後(口部11が下方を向くように傾倒姿勢としても内容物が吐出されない状態となった後)には、外層体10の胴部12をスクイズして残った内容物を、口部11を通して外部に吐出させることもできる。
内層体20は、例えばナイロンやEVOH樹脂(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等の酸素バリア性が良好な合成樹脂材料と低密度ポリエチレン等(オレフィン系)の合成樹脂材料との2層以上(例えば「EVOH/接着用樹脂/低密度ポリエチレン」等)の構成により外層体10の胴部12よりも薄肉の薄い袋状に形成され、外層体10の内面全体に剥離可能に積層された状態で外層体10に収容されている。内層体20の内部は内容物(内容液)の収容空間21となっており、例えば醤油等の食品調味料などの食品を内容物として収容することができる。
内層体20の開口端22は口部11の開口端に配置されている。これにより、口部11が下方を向くように二重容器1を傾倒姿勢とすることで、内層体20の収容空間21に収容されている内容物を、その自重により口部11を通して外部に自然に吐出させることができる。また、内層体20は減容変形自在となっており、内容物が吐出されるに連れて、外層体10の内面から剥離して、その内容積を減少させるように減容変形することができる。
図1、図5に示すように、外層体10の底部13には、外層体10と内層体20との間に外気を導入するためのスリット状の外気導入口14が設けられている。
より具体的には、外層体10の底部13には、二重容器1を押出しブロー成形により形成する際に積層パリソンが金型で食い切られることにより、金型のパーティングラインに沿って延びるピンチオフ部15が設けられ、このピンチオフ部15における外層体10と内層体20との合わせ部分がスリット状の外気導入口14となっている。なお、ピンチオフ部15の長手方向の一方側にはリブ16が設けられ、このリブ16が設けられた部分においては、外層体10と内層体20との合わせ部分は密封されている。
外層体10の底部13にスリット状の外気導入口14が設けられることにより、内層体20の減容変形に伴って外層体10と内層体20との間に外気を導入することができるので、外層体10と内層体20との間に負圧を生じさせることなく、内層体20を外層体10の内部で容易に減容変形させることができる。また、内層体20が容易に減容変形することにより、二重容器1を傾倒姿勢とすることで、内容物を、その自重によって口部11を通して外部に自然に効率良く吐出させることができる。
また、図2、図4に示すように、外層体10の口部11には通気口17が設けられている。なお、通気口17は、口部11の下端側に設けられた嵌合部11bより上方に設けられている。通気口17は、口部11を径方向に貫通する断面円形の貫通孔となっており、口部11の外周面の一部が面取りされた平らな面取り部分に開口し、外層体10と内層体20との間を外層体10の外部すなわち外気に連通させている。
上記構成を有する本実施の形態の二重容器1は、例えば図6に示すような構成の注出キャップ30を口部11に装着して使用されるのが好ましい。
注出キャップ30は有頂筒状のキャップ本体31を有しており、キャップ本体31の円筒状の外周壁31aの内周面に設けられた雌ねじ31bを雄ねじ11aにねじ結合させることで口部11に装着される。キャップ本体31の頂壁31cには、内容物を吐出するための吐出筒31dが一体に設けられている。
キャップ本体31と口部11との間には中栓32が装着されている。中栓32には、下端が内層体20の収容空間21に向けて開口するとともに上端が吐出筒31dに連通する筒状部32aが一体に設けられており、筒状部32aの内部にはボール弁33が配置されている。ボール弁33は逆止弁として機能するものであり、筒状部32aの下端に設けられた弁座部分32bに当接して筒状部32aを収容空間21に対して閉塞する閉位置と、弁座部分32bから上方に移動して筒状部32aを収容空間21に連通させる開位置との間で、筒状部32aの内周面に周方向に間隔を開けて設けられた複数のリブ32cに沿って移動自在となっている。なお、ボール弁33が開位置となったときには、収容空間21の内容物は、筒状部32aの内部の複数のリブ32cの間を通って吐出筒31dに向けて流れることができる。
キャップ本体31にはヒンジ34を介して有頂筒状の蓋体35が一体に設けられている。蓋体35は、その天壁35aの内面に筒状の栓部材35bを一体に備えており、蓋体35がキャップ本体31の上方を覆う閉位置とされると栓部材35bが吐出筒31dの内周面に嵌合して吐出筒31dが閉塞されるようになっている。なお、栓部材35bの内側には柱状突起35cが設けられており、ボール弁33が筒状部32aの上端に固着しても、蓋体35が閉位置とされたときにボール弁33が柱状突起35cに押されて当該固着が解消されるようになっている。
一方、蓋体35がヒンジ34を中心として開かれると、栓部材35bが吐出筒31dから離脱して吐出筒31dは内容物を吐出可能な状態に開放される。したがって、蓋体35を開いた状態で、二重容器1を傾倒姿勢とすることで、口部11を通って二重容器1から自重で流出する内容物を吐出筒31dから外部に吐出させることができる。
なお、キャップ本体31の外周壁31aの下端側部分は、その内周面において口部11の下端側に設けられた嵌合部11bに嵌合しているが、嵌合部11bの外周面に設けられた凹溝11cによって、外周壁31aと口部11との間の空間は外部に連通されている。すなわち、外層体10と内層体20との間の空間は、通気口17と凹溝11cとを介して外部に連通されている。
上記構成を有する本実施の形態の二重容器1では、外気導入口14が外層体10の底部13にスリット状の形態で設けられているので、注出キャップ30の蓋体35が閉位置とされて吐出筒31dが閉じられた状態で、冷蔵庫等に保管されて冷やされ、次いで室温に放置された場合に、結露等によってスリット状の外気導入口14が密封される虞がある。しかし、本実施の形態の二重容器1では、外層体10の底部13以外の部分である口部11に通気口17を設けるようにしたので、結露等によってスリット状の外気導入口14が密封された場合であっても、通気口17を通して外層体10と内層体20との間を外部(外気)に連通させることができる。したがって、冷蔵庫等に保管されて冷やされた後に室温に放置されることで外層体10と内層体20との間の空気が暖められても、暖められることにより膨張した分の空気は通気口17から外部に排出され、外層体10と内層体20との間の空気の圧力が高められることはない。よって、蓋体35を開けたときに内容物が不意に吐出筒31dから外部に噴出してしまうことを防止することができる。
一方、二重容器1を傾倒姿勢として内容物を、その自重によって口部11から外部に自然に吐出させる際には、内容物の自重によって内層体20が口部11の内面に押し付けられて通気口17が塞がれる虞があるが、外層体10の底部13に外気導入口14が設けられていることから、内層体20の減容変形に伴う外層体10と内層体20との間への外気の導入が阻害されて内容物が吐出され難くなることはない。
このように、本実施の形態の二重容器1では、外層体10を硬質の合成樹脂製とし、二重容器1を傾倒姿勢とすることで内容物を、その自重により口部11を通して外部に自然に吐出させるようにしたものにおいて、外層体10の底部13にスリット状の外気導入口14を設けるとともに口部11に外層体10と内層体20との間を外層体10の外部に連通させる通気口17を設けるようにしたので、内容物を口部11から自重で容易に吐出させることができるとともに、雰囲気温度の変化による意図しない内容物の噴出を防止することができる。
また、本実施の形態の二重容器1では、通気口17を口部11に設けるようにしたので、内容物を二重容器1の収容空間21に熱充填するようにした場合であっても、二重容器1にシャワー水を掛けて冷却する際に、通気口17を通して外層体10と内層体20との間にシャワー水が侵入することを防止することができ、また、胴部12にシュリンクラベルを装着する場合であっても、スチーム等が通気口17を通して外層体10と内層体20との間に侵入することを防止することができる。
さらに、本実施の形態の二重容器1では、外層体10を高密度ポリエチレン製としたので、外層体10を所定の強度ないし剛性を有する硬質のものとしつつ、二重容器1の重量を低減させることができる。
図3に示すように、本実施の形態の二重容器1は、外層体10と内層体20との間に、口部11から胴部12を通って底部13にまで延びるとともに外層体10と内層体20とを互いに接着する接着帯40を備えた構成とすることもできる。接着帯40は、例えば接着性ポリオレフィン等の、接着性を有する合成樹脂材料により形成されたものとすることができる。
外層体10と内層体20との間に接着帯40を設けることで、内容物が吐出されるのに伴う内層体20の減容変形による潰れ方を規制して、内層体20の内部に残ってしまう内容物の残量を低減させることができる。
ここで、本実施の形態では、外層体10と内層体20との間に1本の接着帯40のみを設けるようにしている。この場合、接着帯40は、二重容器1の押出しブロー成形におけるパーティングラインに沿って口部11から胴部12を通って底部13にまで延びて設けられている。なお、前記接着帯40は、ピンチオフ部15の長手方向のリブ16が設けられていない側に設けられている。また、通気口17は、外層体10の口部11の、外層体10の軸心すなわち二重容器1の軸心Oを挟んで接着帯40と対向する位置に設けられている。
このような構成とすることで、内層体20の収容空間21に収容される内容物の量が減ったときに、口部11において内層体20が通気口17から離れる方向に減容変形するようにして、通気口17を通して外層体10と内層体20との間が確実に外部に連通されるようにすることができる。
また、外気導入口14の長手方向の一方側にリブ16が設けられ、外気導入口14の長手方向の他方側に接着帯40が設けられることで、外気導入口14のスリット幅が拡がってしまうことを防止することができる。
上記の通り、本実施の形態の二重容器1では、口部11に注出キャップ30が装着された状態において、嵌合部11bの外周面に設けた一対の凹溝11cを介して通気口17を外部に連通させる構成となっている。なお、一対の凹溝11cは、接着帯40及び通気口17のそれぞれから周方向に90°離れて設けられている。このような構成において、一対の凹溝11cの合計の断面積(総断面積)が小さ過ぎると、外層体10と内層体20との間の空気が暖められて膨張したときに、当該膨張した分の空気を通気口17から十分に外部に排出することができなくなり、注出キャップ30の蓋体35を開けたときに内容物が噴出してしまうという問題が生じることになる。一方、一対の凹溝11cの合計の断面積(総断面積)が大き過ぎると、自重による内容物の吐出が完了した後、外層体10の胴部12をスクイズして残った内容物を外部に吐出させようとしたときに、胴部12をスクイズしても外層体10と内層体20との間の空気が加圧されず、これにより、内容物を吐出することができず、内容物の残量が多くなってしまうという問題が生じることになる。
そこで、本実施の形態の二重容器1では、上記課題を解決するために、嵌合部11bの外周面に設けた一対の凹溝11cを介して通気口17を外部に連通させる構成において、上記の通り、一対の凹溝11cの断面積の合計(総断面積)を0.44〜1.06mmの範囲内に設定するようにしている。このような構成によれば、外層体10と内層体20との間の空気の雰囲気温度の変化により膨張した分を、凹溝11cを通して確実に外部に排出させることができるので、意図しない内容物の噴出(自噴)を確実に抑制することができる。また、自重による内容物の吐出が完了した後、外層体10の胴部12をスクイズして残った内容物を吐出させる際に、外層体10と内層体20との間の空気が凹溝11cを通して排出され過ぎることを抑制することができるので、当該空気の圧力が適度に高められるようにして、内容物のスクイズによる吐出性を維持し、内容物の残量を低減させることができる。
一対の凹溝11cの断面積の合計(総断面積)を0.44〜1.06mmの範囲内に設定することにより得られる上記効果を確認するために、本実施の形態の二重容器1と同様の構成を有するとともに、一対の凹溝11cの深さを変更することで、一対の凹溝11cの合計の断面積である総断面積を互いに相違させた6種類の二重容器を用意し、各二重容器について、胴部のスクイズによる内容物の吐出性及び内容物の自噴性についての評価を行った。ここで、二重容器の凹溝の深さは、0.3mm、0.5mm、1.0mm、1.2mm、1.6mm、2.0mmとし、それぞれの凹溝の深さに対応する凹溝の総断面積は、0.26mm、0.44mm、0.88mm、1.06mm、1.40mm、1.76mmとした。
なお、内容物が自噴するとは、外層体10と内層体20との間の空気が雰囲気温度の変化により膨張して内容物が意図せずに噴出されることを意味し、自噴を防止することができる場合に自噴性が良いと判断される。
吐出性の評価においては、それぞれの二重容器の内部に400gの醤油を内容物として充填し、口部に本実施の形態の注出キャップ30と同様の構成の注出キャップを装着し、自重による内容物の吐出を完了させた後、外層体の胴部をスクイズしてさらに内容物を吐出させた。そして、胴部のスクイズによって内容物が吐出されなくなった状態において、内層体の内部に残った内容物の量(重さ)を計測し、内容物の残量が5g未満である場合には吐出性が良好であると判断して○の評価とし、残量が5g以上、10g未満である場合には吐出性が普通であると判断して△の評価とし、残量が10g以上である場合には吐出性が不良であると判断して×の評価とした。
自噴性の評価においては、それぞれの二重容器を、その内部に醤油を内容物として充填し、口部に本実施の形態の注出キャップ30と同様の構成の注出キャップを装着した状態とした後、5℃にまで冷却し、次いで、底部スリットとして構成された外気導入口を閉塞した状態で恒温槽に移して40℃にまで加熱し、その状態で注出キャップの蓋体を開いて自噴の有無を確認した。自噴がない場合には自噴性が良好であると判断して○の評価とし、自噴があった場合には自噴性が不良であると判断して×の評価とした。
また、吐出性及び自噴性の両方が○の評価の場合には、二重容器の総合評価が良好であると判断して○の評価とし、吐出性及び自噴性の何れか一方が○の評価であるとともに何れか他方が△の評価である場合には、二重容器の総合評価が普通であると判断して△の評価とし、吐出性及び自噴性の少なくとも何れか一方が×の評価である場合には、二重容器の総合評価が不良であると判断して×の評価とした。
表1に評価結果を纏めて示す。
Figure 2020023352
表1の結果から、凹溝の総断面積を0.44〜1.06mmとした場合に、吐出性及び自噴性の両方が良好すなわち二重容器の総合評価が良好となり、内容物のスクイズによる吐出性を高めて内容物の残量を低減させつつ、雰囲気温度の変化による意図しない内容物の自噴を防止可能であることが確認された。
図7は変形例の二重容器の正面図であり、図8は図7に示す変形例の二重容器の底面図である。なお、図7、図8においては、前述した部材には同一の符号を付してある。
図7、図8に示す変形例の二重容器100では、外層体10と内層体20との間に口部11から胴部12を通って底部13にまで延びるとともに外層体10と内層体20とを互いに接着する1本の接着帯40を設けるとともに、口部11に設けられる通気口17を、外層体10の軸心Oを挟んで接着帯40と対向する位置に配置した構成において、底部13のピンチオフ部15に設けられるリブ16を、接着帯40の底部13の側における端部と外気導入口14の接着帯40の側の長手方向の端部との間に設けた構成としている。すなわち、図7、図8に示す変形例の二重容器100では、リブ16は、スリット状に形成された外気導入口14に対して平面視で接着帯40の側に設けられている。
二重容器においては、押出しブロー成形等により所定形状の二重容器を形成した後、外層体の内面に密着している内層体を外層体から一度剥離させ、再度外層体の内面に積層させる初期剥離処理が施されるのが一般的である。成形後の二重容器に初期剥離処理を施すことによって、外層体と内層体との間に気道を確保し易くして、内容物の注出時等における内層体の外層体からの剥離性を高めることができる。
ここで、本実施の形態の二重容器1、100のように、底部13にスリット状の外気導入口14が設けられるとともに口部11に通気口17が設けられた構成に対する初期剥離処理の方法としては、例えば、底部13を押し割る方法や、口部11に設けられる通気口17から外層体10と内層体20との間に加圧エアー等の加圧媒体を導入する方法などの種々の方法を採用することができるが、外気導入口14が設けられる部分だけでなく外気導入口14が設けられる部分にも気道を確保させる必要があることを鑑みると、初期剥離処理は、口部11に設けられる通気口17から外層体10と内層体20との間に加圧媒体を導入して行うのが好ましい。
しかし、図1〜図5に示す二重容器1のように、内層体20が、外気導入口14の長手方向の一方側においてリブ16により外層体10に保持され、外気導入口14の長手方向の他方側において接着帯40により外層体10に保持された構成では、通気口17から加圧媒体を導入しても、底部13における内層体20の外層体10からの剥離がリブ16及び接着帯40によって阻止され、底部13のリブ16と接着帯40との間に配置された外気導入口14の部分において内層体20が外層体10から剥離され難くなる。リブ16は、初期剥離処理において位置合わせのためにも用いられるので、除去することも困難である。
これに対し、変形例の二重容器100では、接着帯40の底部13の側における端部と外気導入口14の接着帯40の側の長手方向の端部との間にリブ16を設け、底部13の平面視で外気導入口14よりも通気口17の側の部分にはリブ16を設けない構成としているので、底部13の外気導入口14の部分において、内層体20はリブ16及び接着帯40が設けられない平面視で通気口17が設けられた側から剥離することができる。よって、底部13の外気導入口14が設けられた部分の内層体20を外層体10から確実に剥離させることができる。
上記した変形例の二重容器100では、外気導入口14の長手方向の一方側にリブ16と接着帯40の両方が設けられるので、リブ16及び接着帯40が設けられない長手方向の他方側を起点として外気導入口14のスリット幅が肉溜まり部50にまで拡がってしまい、吐出性能が低下する虞がある。このような場合には、押出しブロー成形において積層パリソンの径を細く成形することで底部13のピンチオフ部15の両側に生じる肉溜まり部50を互いに接近させ、これにより外気導入口14の長手方向の長さを短くすることで、吐出性能の低下を防止する構成とすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、二重容器1を、外層体10の内面に内層体20が剥離可能に積層された積層剥離容器に構成しているが、これに限らず、外層体の内部に、外層体とは別に形成した内層体を組み込んだ構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、通気口17を外層体10の口部11に設けるようにしているが、これに限らず、外層体10の底部13以外の部分であれば、例えば胴部12に設けるなど種々の部位に設けるようにしてもよい。また、通気口17は1つに限らず、複数の通気口17を口部11ないし他の部位に設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態では、外層体10を高密度ポリエチレン製としているが、これに限らず、例えばポリプロピレン製や低密度ポリエチレン製などの他の合成樹脂製とすることもできる。
さらに、前記実施の形態では、外層体10と内層体20との間に接着帯40を1本のみ設けるようにしているが、外層体10と内層体20との間に複数本の接着帯40を設けるようにしてもよく、また、外層体10と内層体20との間に接着帯40を設けない構成としてもよい。
さらに、二重容器1の口部11に装着される注出キャップ30としては、上記構成のものに限らず、二重容器1を傾倒姿勢として、内容物を、その自重によって口部11を通して外部に自然に吐出させることができるものであれば、種々の構成のものを採用することができる。
さらに、前記実施の形態においては、キャップ本体31の外周壁31aの下端側部分を口部11の下端側に設けられた嵌合部11bに嵌合させるとともに、嵌合部11bの外周面に設けた凹溝11cを介して通気口17を外部に連通させるようにしているが、例えば、キャップ本体31の外周壁31aの下端側部分を口部11の嵌合部11bに嵌合させない構成とするなど、嵌合部11b及び凹溝11cを設けることなく、外層体10に設けられた通気口17を外部に連通させる構成とすることもできる。
1 二重容器
10 外層体
11 口部
11a 雄ねじ
11b 嵌合部
11c 凹溝
12 胴部
12a 肩状部分
12b 胴本体部分
13 底部
13a 外周縁部
13b 凹部
14 外気導入口
15 ピンチオフ部
16 リブ
17 通気口
20 内層体
21 収容空間
22 開口端
30 注出キャップ
31 キャップ本体
31a 外周壁
31b 雌ねじ
31c 頂壁
31d 吐出筒
32 中栓
32a 筒状部
32b 弁座部分
32c リブ
33 ボール弁
34 ヒンジ
35 蓋体
35a 天壁
35b 栓部材
35c 柱状突起
40 接着帯
50 肉溜まり部
100 二重容器
O 軸心

Claims (7)

  1. 口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、
    内容物の収容空間を有し、前記外層体に収容される減容変形自在の内層体と、
    前記外層体に設けられ、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入する外気導入口と、を有する合成樹脂製の二重容器であって、
    前記底部にスリット状の前記外気導入口が設けられているとともに、
    前記外層体の前記底部以外の部分に前記外層体と前記内層体との間を前記外層体の外部に連通させる通気口が設けられていることを特徴とする二重容器。
  2. 前記通気口が前記口部に設けられている、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記口部の下端側に設けられ、注出キャップの外周壁が嵌合する環状の嵌合部と、
    前記嵌合部の外周面に設けられ、前記通気口を外部に連通させる少なくとも1つの凹溝と、を有し、
    全ての前記凹溝の断面積の合計が、0.44〜1.06mmである、請求項2に記載の二重容器。
  4. 互いに断面積が等しい一対の前記凹溝が、前記口部の軸心を挟んで対向配置されている、請求項3に記載の二重容器。
  5. 前記外層体と前記内層体との間に前記口部から前記胴部を通って前記底部にまで延びるとともに前記外層体と前記内層体とを互いに接着する接着帯が1本のみ設けられ、
    前記通気口が前記外層体の軸心を挟んで前記接着帯と対向する位置に設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の二重容器。
  6. 前記接着帯の前記底部の側における端部と前記外気導入口の前記接着帯の側の長手方向の端部との間に、前記外層体と前記内層体との合わせ部分を密封するリブが設けられている、請求項5に記載の二重容器。
  7. 前記外層体が高密度ポリエチレン製である、請求項1〜6の何れか1項に記載の二重容器。
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