JP2005335801A - キャップ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不溶性の粉体を含む内溶液が収容されている場合でも、安定した状態で多量に発生するガスを排除できるキャップ付き容器を提供する。
【解決手段】 ガスを発生する収容物を収容する容器本体11と、容器本体11の口首部12に装着されるキャップ13とを含み、キャップ13に圧力開放機構14が設けられたキャップ付き容器10であって、圧力開放機構14は、キャップ12の天面部15に開口形成された通気孔16と、通気孔16を外側から覆ってこれの外周の環状接着部19に気密且つ剥離可能な状態で接着された接着層17aを含む剥離膜17とからなり、収容物から発生するガスにより容器本体11の内圧が設定圧力P1よりも高くなった際に、剥離膜17を剥離又は破断させて圧力を開放する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガスを発生する収容物を収容するキャップ付き容器及びキャップ付き容器製品に関する。
例えば化粧品、薬品、塗料、食品等を収容する容器は、首部にキャップを装着して収容物を内部に封入した際に、収容物から発生するガスによって容器が膨張し、容器を変形させたりする場合がある。発生したガスの圧力による容器の変形を防止するためには、キャップ等にガス抜き機構を設けて発生したガスを排除することが必要であるが、ガスを通過させるだけでなく、内部の圧力が所定の圧力以下のときは収容物の流出を防止できるような機構のものでなければ、流通時や容器を転倒させた際などに、収容物が漏れ出てしまう場合がある。
このため、収容物の流出を防止しつつ発生するガスを排除できるようにしたキャップ付き容器が種々開発されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の容器は、キャップの上部中央にガス通過孔を設けると共に、パッキン状のガス抜き機構を容器本体の口首部の上端開口を覆って内側に挟み込みつつキャップを首部に装着してなるものである。そして、ガス抜き機構は、環状のスペーサを挟んで積層された上面側の通気性シートと下面側の弾性フィルムによる弁体とを備え、通気性シートを介してガスを排除でき、弁体によって内容物の流出を阻止するものである。
一方、例えば2液タイプの染毛剤のように、混合後に比較的短時間に多量のガスを発生する内溶液を収容した場合、上述の特許文献1に記載のキャップ付き容器では、発生したガスを弁体及び通気性シートを介してスムーズに排除することが困難であり、容器の内圧が過度に高まることになるといった問題があることから、このような多量に発生するガスを効果的に排除できるようにしたキャップ付き容器も開発されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平5−270559号公報 特開2002−114253号公報 特開2003−246342号公報
特許文献2や特許文献3に記載のキャップ付き容器によれば、多量に発生するガスを効果的に排除することが可能になるが、さらに安定した状態で多量のガスをスムーズに排除できるキャップ付き容器の開発が要望されている。特に、容器の内部に不溶性の粉体を含む内溶液が収容されている場合又は不溶性の粉体を混合して収容されている場合には、ガスや内溶液と共に不溶性の粉体が排出されることになるため、これらの粉体によって排気路に目詰まりが生じないようにしながら確実且つ安定した状態で発生したガスを排除できるようにすることが好ましい。
本発明は、さらに安定した状態で多量に発生するガスをスムーズに排除できると共に、容器の内部に不溶性の粉体を含む内溶液が収容されている場合でも、排気路の目詰まりを回避しつつ確実且つ安定した状態で発生したガスを排除することのできるキャップ付き容器及びキャップ付き容器製品を提供することを目的とする。
本発明は、ガスを発生する収容物を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着されるキャップとを含み、該キャップに圧力開放機構が設けられたキャップ付き容器であって、前記圧力開放機構は、前記キャップの天面部に開口形成された通気孔と該通気孔を外側から覆ってこれの外周の環状接着部に気密且つ剥離可能な状態で環状に接着された接着層を含む剥離膜とからなり、前記収容物から発生するガスにより前記容器本体の内圧が設定圧力よりも高くなった際に前記剥離膜を剥離又は破断させて圧力を開放するキャップ付き容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。ここで環状接着部あるいは環状に接着された接着層は円形でなくとも、通気孔を囲む閉じた図形であってそこに接着された剥離膜が通気孔を外から覆うものであれば、例えば楕円や方形でも良い。
また、本発明は、上記キャップ付き容器にガスを発生する収容物を収容したキャップ付き容器製品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、本発明において、容器本体の内圧によって前記剥離膜を剥離又は破断させる設定圧力とは、例えば0.3〜0.5MPa(3〜5kgf/cm2)の内圧強度を備える容器本体が破損する前に、内部の圧力が効果的に開放されるように、ガスの発生速度等を鑑みて、当該内圧強度よりも小さな圧力の範囲で適宜設計される圧力である。
本発明のキャップ付き容器及びキャップ付き容器製品によれば、さらに安定した状態で多量に発生するガスをスムーズに排除できると共に、容器の内部に不溶性の粉体を含む内溶液が収容されている場合でも、排気路の目詰まりを回避しつつ発生したガスを確実且つ安定した排除することができる。
本発明の好ましい第1実施形態に係るキャップ付き容器10は、図1に示すように、例えば円筒ボトル形状の容器本体11と、この容器本体11の口首部12に螺合装着されるキャップ13とからなり、その内部には、ガスを発生する収容物として、例えば第1剤と第2剤と第3剤として粉末補助剤とを混合してなる、毛髪化粧料である発泡状態の染毛剤が、混合液として収容されている。染毛剤は、例えば過酸化水素を含む酸性の第2剤が収容された容器本体11からキャップ13を取り外し、反応を促進させる第3剤の粉末補助剤を混合した後、別の容器に収容されたアルカリ剤である第1剤を投入して混合することにより形成される3剤式のものである。またこの染毛剤は、粉末補助剤が混合されることにより、不溶性粉体を含むこととなる。このような染毛剤は、容器本体11に第1剤や第3剤の粉末補助剤を投入し、キャップ13を締め直して第2剤と混合した後、キャップ13を取り外して速やかに使用されることが望ましいが、たとえキャップ13が装着されたまま長時間が経過しても、染毛剤から発生した多量のガスによる過度の圧力によって容器本体11が膨張したり変形したりするのを効果的に回避するため、その容器として本第1実施形態のキャップ付き容器10が開発された。
本第1実施形態のキャップ付き容器10は、ガスを発生する収容物として、例えば第1剤と第2剤と第3剤である粉末補助剤との混合液である染毛剤を収容する容器本体11と、この容器本体11の口首部12に装着されるキャップ13とを含み、キャップ13に圧力開放機構14が設けられている。キャップ13に設けられた圧力開放機構14は、図2(a)及び(b)にも示すように、キャップ13の天面部15に開口形成された通気孔16と、この通気孔16を外側から覆ってこれの外周の環状接着部19に気密且つ剥離可能な状態で環状に接着された、接着層17a(図5(a),(b)参照)を含む剥離膜17とからなり、染毛剤から発生するガスにより、容器本体11の内圧が設定圧力として例えば0.1MPa(1kgf/cm2)の圧力よりも高くなった際に、剥離膜17を剥離又は破断させて圧力を開放するように構成されている。
また、本第1実施形態では、通気孔16は、キャップ13の天面部15に設けられた凹部18に開口形成されていると共に、剥離膜17は、この凹部18において環状接着部19に環状に接着されている。さらに、本第1実施形態では、凹部18の上端開口を覆って、排気孔20aを有する蓋材20が取り付けられている。
本第1実施形態のキャップ付き容器10を構成する容器本体11は、例えば高密度ポリエチレンや低密度ポリエチレンからなる直径が例えば30〜60mmの円筒ないしは楕円ボトル形状のプラスチック容器であって、例えば100〜200mlの容量を有している。また、容器本体11は、例えば0.3〜0.5MPaの内圧強度を備えると共に、これの上端部分に、外周面に雄ネジ突条が形成された口首部12が上方に突出して設けられており、この口首部12を覆うようにして、キャップ13が螺合装着される(図1参照)。
さらに、本第1実施形態では、容器本体11の胴部21を覆って、内圧による胴部21の変形に追随するラベルとして例えばストレッチラベル22が装着されている。ストレッチラベル22は、例えば厚さが40〜80μmの低密度ポリエチレンからなり、筒状に連続したラベルとして、胴部21に密着して取り付けられる。またストレッチラベル22は、低密度ポリエチレンの薄膜からなるので、例えば肉厚100〜500μmの高密度ポリエチレンや低密度ポリエチレンからなる容器本体11と比較して延伸率が高くなっており、胴部21の変形にスムーズに追随することが可能になる。これによって、ガスの発生により容器本体11の内圧が上昇し、胴部21に亀裂等が生じて液洩れが生じても、液洩れした混合液を胴部21の外周面とストレッチラベル22との間の隙間から逃がすこととなるので、生じた亀裂等から混合液が噴出するのを効果的に回避することが可能になる。
容器本体11と共に本第1実施形態のキャップ付き容器10を構成するキャップ13は、図2(a)及び(b)に示すように、例えば射出成形によるプラスチック成形品であって、中央部分が凹部18として陥没した円盤形状の天面部15と、この天面部15の外周縁部からスカート状に連続して下方に延設する外周壁23とからなる。外周壁23の内周面には雌ネジ突条が形成されており、これを容器本体11の口首部12の雄ネジ突条に螺合することにより、キャップ13は、混合液である染毛剤を容器本体11の内部に封入した状態で、口首部12の上端開口を覆って着脱可能に装着される。
また、本第1実施形態では、キャップ13の天面部15に設けられる凹部18は、天面部15の中央部分に円形に開口形成された上端開口の開口縁部から下方に連続してL字断面形状の内周壁24を延設配置することにより当該内周壁24によって周囲を囲まれる凹部18として陥没形成されている。この凹部18の底面には、L字断面形状の内周壁24の底辺部24aにより周囲を囲まれて、円形の通気孔16が開口形成されると共に、通気孔16の外周に位置する内周壁24の底辺部24aの上面に剥離膜17が接着されることで、環状接着部19が形成される。
さらに、本第1実施形態では、凹部18の底面すなわち内周壁24の底辺部24aの上面には、通気孔16の外周部分に環状凸リブ25が突出して設けられている。この環状凸リブ25に剥離膜17の接着層17aが気密に接着されることにより、剥離膜17が環状接着部19において接着される。環状凸リブ25は、図3に示すように、平面形状が内側に三角形状に凸となった応力集中部25aを備える略円形に形成されており、この環状凸リブ25による環状線26に沿って、接着層17aを例えばヒートシールすることにより、剥離膜17が環状接着部19において所定の接着力で接着されることになる。ここで環状凸リブ25は必ずしも円形でなくとも、楕円、方形そのほか環状接着部19が通気孔16を囲む閉じた図形となるように設けられていれば良い。
さらにまた、本第1実施形態では、排気孔20aを有する蓋材20が、環状接着部19に接着された剥離膜17との間に間隔を保持しつつ、その上面がキャップ13の天面部15と略面一になるように凹部18の上端開口を覆って取り付けられると共に、天面部15の下面には、内周壁24の外方に同心状に配置されて、容器本体11の口首部12の上端内周面に密着配置されるインナーリング27が下方に突出して設けられている。
なお、本第1実施形態では、通気孔16の開口形状は、円形である必要は必ずしもなく、また応力集中部25aを備える環状線26の形状は、応力集中部25aが三角形状となった略円形である必要は必ずしもない。例えば図4(a)〜(c)に示すような、種々の形状を選択して採用することができる。
そして、本第1実施形態では、通気孔16と共に圧力開放機構14を構成する剥離膜17は、例えば図5(a)及び(b)に示すように、例えば基層17bと接着層17aとを含む積層構造を備えたフィルム材料を円形に切り抜いて形成される。ここで、基層17bとしては、好ましくはガスバリア性に優れると共に、熱融着させるための接着層17aよりも融点の高いフィルム材料を用いることができ、例えばONy(二軸延伸ナイロン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂、アルミ箔等の金属箔や紙等を用いることができる。また基層17bと接着層17aの他、ガスバリア性の良好なEVOH(エチレン-酢酸ビニル共重合体鹸化物)層を含んだ多層構造とすることもできる。
本第1実施形態では、接着層17aは、好ましくはイージーピール性を有するシーラント層とすることができる。ここで、イージーピール性を有するシーラント層は、一般的にシール強度が300〜1800g/15mm幅以下であるヒートシール層である。このようなシーラント層として用いるフィルム材料として、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを主原料とするイージーピールフィルムを選択することで、キャップ13を構成するポリプロピレンやポリエチレンとのヒートシール適性を確保できる。より具体的には、例えば商品名「CMPS013Cや同008C」(東セロ社製)を用いることができる。
また、本第1実施形態では、接着層17aと共に剥離膜17を形成する基層17bには、当該基層17bを必要に応じて積極的に破断させるための破断誘導切込み28が、例えばミシン目加工やスコア加工等による強度低減加工を施すことによって形成されている。なお、本第1実施形態の剥離膜17の基層17bに形成される破断誘導切込み28は、例えば図6(a)〜(e)に示される形状に設けることができる。
そして、上述の構成を備える本第1実施形態のキャップ付き容器10によれば、容器本体11に第2剤が収容されて製品化された状態や容器本体11の内部で第1剤と第2剤と第3剤の粉末補助剤とが混合されて染毛剤からガスが発生した後でも、容器本体11の内圧が予め設定された例えば0.1MPa(1kgf/cm2)の内圧に未だ到っていない状態であれば、図2(a)に示すように剥離膜17が環状接着部19において通気孔16の外周に気密に接着されていることにより第2剤や混合した染毛剤を外部に漏出させず、これらを容器本体11の内部に封入した状態を維持する。
ここで、本第1実施形態では、通気孔16の外周の環状接着部19に剥離膜17を気密に接着させた排気路29の閉塞状態から、剥離膜17を剥離又は破断させて排気路19を開放する際の容器本体11の内圧の設定圧力をP1(本第1実施形態では0.1MPa)とし、このような内圧P1を受ける通気孔16を覆った部分の剥離膜17の有効面積をSとした場合、剥離膜17の環状接着部19における環状線26に沿った接着力をFとして、F≧P1×Sとなるように、接着力Fが設定されている。また、容器本体11の内圧強度をP2とした場合、F<P2×Sとなるように接着力Fが設定されている。さらに、破断誘導切込み28が設けられた剥離膜17の破断強度をF’として、F’<P2×Sとなるように剥離膜17に対する強度低減加工が施されている。
そして、本第1実施形態のキャップ付き容器10によれば、発生したガスを安定した状態で排除することが可能になる。すなわち、内部に収容した混合液である染毛剤から発生するガスによって容器本体11の内圧が上昇し、排気路19を開放する設定圧力P1に至ると、図2(b)に示すように、剥離膜17を環状接着部19から剥離させようとする応力が特に応力集中部25aおいて集中し、この引剥し応力によって環状接着部19から剥離膜17が剥離することにより、この剥離部分を経た排気路29が効果的に形成される。ここで、本第1実施形態によれば、設定圧力P1以上となる容器本体11の内圧の上昇量に応じて、相当の大きさの剥離部分が環状接着部19に生じることになり、これによって大きな開口面積の排気路29が環状接着部19に確保されるので、多量に発生するガスを安定した状態でスムーズに排除できると共に、染毛剤に不溶性粉体が含まれていても、排気路29の目詰まりを回避でき確実且つ安定した状態で発生するガスを排除することが可能になる。
また、本第1実施形態によれば、通気孔16は、キャップ13の天面部15に設けられた凹部18に開口形成されていると共に、剥離膜17は、凹部18において底辺部24aの上面にある環状接着部19に接着されているので、環状接着部19における剥離部分を通過して排出される不溶性粉体を含んだガスは、凹部18の内壁面である内周壁24の内周面に一旦衝突してから外部に排除される。このように構成されるので、排出されるガスと共に染毛剤や不溶性粉体が広範囲に飛散するのを効果的に阻止することが可能になると共に、剥離膜17を効果的に防護することも可能になる。
さらに、本第1実施形態によれば、凹部18の上端開口を覆って、排気孔20aを有する蓋材20が取り付けられているので、排気孔20aからスムーズにガス等を排除しつつ、染毛剤や不溶性粉体の飛散をさらに効果的に阻止することが可能になると共に、特に蓋材20の上面1をキャップ13の天面部15と略同一面となるように設けたことにより、容器10の取り扱い易さと美感を向上させている。
さらにまた、本第1実施形態によれば、剥離膜17は、環状接着部19の上面に設けられた環状凸リブ25に接着された状態で環状接着部19に接着されているので、内周壁24の底辺部24aから浮いた状態で剥離膜17が保持され、かつ剥離膜17とヒートシールされる環状凸リブ25の幅を狭く設定できるため、設定圧力P1以上の内圧が負荷された際に、環状接着部19における剥離膜17の剥離部分に排気路29を容易且つ精度良く形成することが可能になる。
そして、本第1実施形態によれば、剥離膜17の基層17bに破断誘導切込み28が設けられているので、容器本体11の内圧が設定圧力P1以上となっても未だ剥離膜17が環状接着部19から剥離しない場合、当該内圧の作用によって破断誘導切込み28を介して剥離膜17自体をスムーズに破断させることができ、破断した剥離膜17から圧力を開放させることにより、容器10の破損を効果的に回避することが可能になる。
図7(a),(b)は、本発明の第2実施形態に係るキャップ付き容器に取り付けられるキャップ30を示すものである。本第2実施形態では、キャップ30の天面部31の中央部分に通気孔32が円形に開口形成されると共に、通気孔32の開口周縁部の細幅帯状部分が環状接着部33となっていて、この環状接着部33の上面に環状凸リブ34が設けられている。そして、通気孔32の外周にある環状接着部33の外方には、当該環状接着部33と間隔をおいて配置された内側環状壁35と外側環状壁36とが二重に設けられている。またこれらの環状壁35,36には、各々の環状壁35,36の内側と外側とを連通する切欠き35a,36aが形成され、剥離膜37は、通気孔32を覆うと共に環状接着部33から内側環状壁35及び外側環状壁36の上端に跨って接着されている。
本第2実施形態では、環状接着部33、内側環状壁35、及び外側環状壁36は、インナーリングの内側において、天面部31から一段下がった下段プレート部38の上面に配置されると共に、これらの上端面が例えば天面部31から剥離膜37の厚さ分以上に低くなるように設けられている。そして、環状接着部33、内側環状壁35、及び外側環状壁36の上端面を一体として覆うようにして、上記第1実施形態の剥離膜17と同様の構成を有する剥離膜37が、例えばヒートシールによって所定の接着強度で接着されている。
また、本第2実施形態では、内側環状壁35と外側環状壁36には、各一対の切欠き35a,36aが、各々180度ずれた対向する位置に設けられると共に、内側環状壁35の切欠き35aと外側環状壁36の切欠き36aとは、周方向に90度ずれた位置に設けられている。
そして、本第2実施形態のキャップ30は、上記第1実施形態と同様に容器本体11の口首部12に装着して用いられ、容器本体の内圧が設定圧力P1に至る前には、図7(a)に示すように、剥離膜37が環状接着部33において通気孔32の外周に気密に接着されていることにより、通気孔32を通過する排気路39(図7(b)参照)が形成されることなく閉塞状態が保持されている。これにより、第2剤や染毛剤を外部に漏出させないように容器本体11の内部に強固に封入してある。内部に収容した染毛剤から発生するガスによって容器本体11の内圧が上昇し、排気路39を開放する設定圧力P1に至ると、図7(b)に示すように、環状接着部33から剥離膜37が剥離することにより、剥離部分を経た排気路39が効果的に形成され、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することになる。
さらに、本第2実施形態によれば、剥離膜37は、通気孔32を覆うと共に環状接着部33から内側環状壁35及び外側環状壁36に跨って接着されているので、剥離膜37によって覆われた下方において、剥離部分から排出されたガス等を切欠き35a,36aを経た排気路39を介して排気することにより、染毛剤や不溶性粉体の飛散を効果的に阻止することが可能になる。特に、本第2実施形態によれば、内側環状壁35の切欠き35aと外側環状壁36の切欠き36aとは、周方向に90度ずれた位置に設けられており、剥離膜37の応力集中部40による剥離部分もまた、内側環状壁35の切欠き35aと周方向に90度ずれた位置に設けられているので、剥離部分から排出されたガス等は曲折した複雑な経路の排気路39を介して外側環状壁36の切欠き36aから排出されることになり、これによってさらに効果的に染毛剤や不溶性粉体の飛散を阻止することが可能になる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、通気孔をキャップの天面部に設けた凹部に開口形成する必要は必ずしもなく、凹部の上端開口を覆って蓋材を取り付ける必要は必ずしもない。また、平面形状が内側に凸となった応力集中部を備える環状線に沿って剥離膜を環状接着部に接着する必要は必ずしもなく、剥離膜を積層構造としたり、剥離膜の基層に破断誘導切込みを形成したりする必要は必ずしもない。さらに、環状接着部の上面に環状凸リブを設ける必要は必ずしもない。さらに、本発明のキャップ付き容器は、3剤式の染毛剤以外のその他の毛髪化粧料を収容して製品化することができる他、毛髪化粧料以外のガスを発生する収容物を収容する容器としても用いることもできる。
本発明の第1実施形態に係るキャップ付き容器の部分破断側面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係るキャップ付き容器に装着されるキャップの排気路を閉塞した状態の断面図、(b)は、同排気路を開放した状態の断面図である。 図2(a)のA−Aに沿った断面図である。 (a)〜(c)は、通気孔及び剥離膜が接着される環状線の形状を例示する略示平面図である。 (a)及び(b)は、剥離膜の構成を説明する部分斜視図である。 (a)〜(e)は、剥離膜の基層に形成される破断誘導切込みの形状を例示する略示平面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係るキャップ付き容器に装着されるキャップの排気路を閉塞した状態の断面図、及び剥離膜を透視した上面図、(b)は、同排気路を開放した状態の断面図、及び剥離膜を透視した上面図である。
符号の説明
10 キャップ付き容器
11 容器本体
12 容器本体の口首部
13,30 キャップ
14 圧力開放機構
15,31 キャップの天面部
16,32 通気孔
17,37 剥離膜
17a 接着層
17b 基層
18 凹部
19,33 環状接着部
20 蓋材
20a 排気孔
24 内周壁
24a L字断面形状の内周壁の底辺部
25,34 環状凸リブ
25a,40 応力集中部
26 環状線
28 破断誘導切込み
29,39 排気路
35 内側環状壁
36 外側環状壁
35a,36a 切欠き
38 下段プレート部

Claims (9)

  1. ガスを発生する収容物を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着されるキャップとを含み、該キャップに圧力開放機構が設けられたキャップ付き容器であって、
    前記圧力開放機構は、前記キャップの天面部に開口形成された通気孔と、該通気孔を外側から覆ってこれの外周の環状接着部に気密且つ剥離可能な状態で環状に接着された接着層を含む剥離膜とからなり、前記収容物から発生するガスにより前記容器本体の内圧が設定圧力よりも高くなった際に、前記剥離膜を剥離又は破断させて圧力を開放するキャップ付き容器。
  2. 前記通気孔は、前記キャップの天面部に設けられた凹部に開口形成されていると共に、前記剥離膜は、前記凹部において前記環状接着部に接着されている請求項1記載のキャップ付き容器。
  3. 前記凹部の上端開口を覆って、排気孔を有する蓋材が取り付けられている請求項3記載のキャップ付き容器。
  4. 前記通気孔の外周の環状接着部の外方には、当該環状接着部と間隔をおいて配置された環状壁が、一重又は二重以上に設けられており、該環状壁には、これの内側と外側とを連通する切欠きが形成され、前記剥離膜は、前記通気孔を覆うと共に前記環状接着部から前記環状壁の上端に跨って接着される請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ付き容器。
  5. 前記剥離膜は、平面形状が内側に凸となった応力集中部を備える環状線に沿って、前記環状接着部に環状に接着される請求項1〜4のいずれかに記載のキャップ付き容器。
  6. 前記剥離膜は、基層と接着層とを含む積層構造を備えており、前記基層には、破断誘導切込みが形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のキャップ付き容器。
  7. 前記剥離膜は、前記環状接着部の上面に設けられた環状凸リブに接着されて、前記環状接着部に接着されている請求項1〜6のいずれかに記載のキャップ付き容器。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のキャップ付き容器にガスを発生する収容物を収容したキャップ付き容器製品。
  9. 前記ガスを発生する収容物は毛髪化粧料である請求項8記載のキャップ付き容器製品。
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