JP2019117332A - プロジェクター - Google Patents

プロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP2019117332A
JP2019117332A JP2017251908A JP2017251908A JP2019117332A JP 2019117332 A JP2019117332 A JP 2019117332A JP 2017251908 A JP2017251908 A JP 2017251908A JP 2017251908 A JP2017251908 A JP 2017251908A JP 2019117332 A JP2019117332 A JP 2019117332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
unit
air
light
light modulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017251908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7192209B2 (ja
Inventor
伸夫 杉山
Nobuo Sugiyama
伸夫 杉山
尚也 岡田
Hisaya Okada
尚也 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2017251908A priority Critical patent/JP7192209B2/ja
Priority to EP18215340.3A priority patent/EP3506008B1/en
Priority to CN201811586785.XA priority patent/CN110007549B/zh
Priority to US16/232,786 priority patent/US10712643B2/en
Publication of JP2019117332A publication Critical patent/JP2019117332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7192209B2 publication Critical patent/JP7192209B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0283Means for filling or sealing heat pipes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/04Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with tubes having a capillary structure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D21/0015Heat and mass exchangers, e.g. with permeable walls
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/16Cooling; Preventing overheating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D2021/0019Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
    • F28D2021/0028Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for cooling heat generating elements, e.g. for cooling electronic components or electric devices
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/005Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto
    • G03B21/006Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto using LCD's
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/10Simultaneous recording or projection
    • G03B33/12Simultaneous recording or projection using beam-splitting or beam-combining systems, e.g. dichroic mirrors

Abstract

【課題】冷却性能に優れ、かつ、小型で静粛性に優れた冷却装置を備えるプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明のプロジェクターの一つの態様は、冷却対象を備えるプロジェクターであって、光を射出する光源装置と、光源装置からの光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、冷媒が気体へ変化することで冷却対象を冷却する冷却装置と、を備え、冷却装置は、冷媒を生成する冷媒生成部と、生成された冷媒を冷却対象に向けて伝送する冷媒伝送部と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
プロジェクターを冷却する手段として、送風装置を用いた空冷による冷却手段(例えば、特許文献1参照)、および冷媒液を送るポンプと冷媒液を通す配管とを用いた液冷による冷却手段(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
特開2002−107698号公報 特開2007−294655号公報
近年、プロジェクターの高輝度化等に伴って、冷却手段によって冷却される冷却対象の熱量が増加しており、冷却手段による冷却性能の向上が求められている。しかし、上述した空冷および液冷等の冷却手段において冷却性能を向上させる場合、冷却手段が大型化し、プロジェクターが大型化する問題がある。また、空冷の場合には、送風装置による騒音が増大する問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みて、冷却性能に優れ、かつ、小型で静粛性に優れた冷却装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明のプロジェクターの一つの態様は、冷却対象を備えるプロジェクターであって、光を射出する光源装置と、前記光源装置からの光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、冷媒が気体へ変化することで前記冷却対象を冷却する冷却装置と、を備え、前記冷却装置は、前記冷媒を生成する冷媒生成部と、生成された前記冷媒を前記冷却対象に向けて伝送する冷媒伝送部と、を有することを特徴とする。
本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、冷却装置は、冷媒生成部で生成した冷媒を冷媒伝送部によって冷却対象へと伝送し、吸熱反応である冷媒の気体への変化を利用することで冷却対象から熱を奪って冷却対象を冷却することができる。冷媒の気体への変化による冷却は、積極的に冷却対象から熱を奪えるため、空冷および液冷のように単に冷媒への伝熱によって冷却対象を冷却する場合に比べて、冷却性能に優れている。これにより、空冷および液冷と同じ冷却性能を得る場合に、空冷および液冷に比べて冷却装置全体を小型化しやすい。
また、冷媒の気体への変化による冷却の場合、気体へ変化する冷媒が冷却対象と接触する表面積を大きくすることで冷却性能を向上できる。そのため、冷却装置による冷却性能を大きくしても、騒音が大きくなることを抑制できる。以上により、本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、冷却性能に優れ、かつ、小型で静粛性に優れた冷却装置を備えたプロジェクターが得られる。
また、本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、冷媒生成部において冷媒を生成できるため、使用者が冷媒を補充する手間がなく、使用者の利便性を向上できる。また、冷媒生成部によって、冷媒を必要なときに必要な分だけ生成することが調整可能であるため、貯蔵タンク等に冷媒を溜めておく必要がなく、プロジェクターの重量を軽くできる。
前記冷媒生成部は、回転する吸放湿部材と、第1領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を送る第1送風装置と、前記冷媒伝送部に接続された熱交換部と、前記第1領域と異なる第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を加熱する加熱部と、前記吸放湿部材における前記加熱部によって加熱された部分の周囲の空気を前記熱交換部に送る第2送風装置と、を有し、前記熱交換部は、冷却されることで前記熱交換部に流入した空気から前記冷媒を生成する構成としてもよい。
この構成によれば、吸放湿部材によって第1送風装置から送られる空気に含まれた水蒸気を吸湿でき、吸放湿部材によって吸湿した水分を第2送風装置によって送られる空気内に水蒸気として放湿できる。そして、熱交換部によって、空気に水蒸気として放湿された水分を凝縮させて冷媒を生成することができる。これにより、プロジェクター内の雰囲気中から冷媒を生成することができる。
前記熱交換部は、前記第1送風装置から放出され、前記吸放湿部材を通過した空気によって冷却される構成としてもよい。
この構成によれば、熱交換部を冷却する冷却部を別途設ける必要がなく、プロジェクターの部品点数が増加することを抑制できる。また、熱交換部を冷却する冷却部として送風装置を別途設けるような場合に比べて、プロジェクターから生じる騒音が大きくなることを抑制できる。
前記第1送風装置は、前記冷却対象に空気を送る構成としてもよい。
この構成によれば、空気によって冷却対象に伝送された冷媒を気体へ変化させやすく、冷却対象をより冷却することができる。また、冷却対象を冷却する送風装置を別途設ける必要がないため、プロジェクターの部品点数が増加することを抑制でき、騒音が大きくなることを抑制できる。
また、例えば、第1送風装置としてプロジェクターの内部に外部の空気を取り込む吸気ファンを利用する場合、吸気ファンである第1送風装置の出力を低くしても、冷却装置が設けられていないときと同等の冷却性能を得ることが可能である。したがって、吸気ファンである第1送風装置の出力を低くして、第1送風装置から生じる騒音を低減することができ、プロジェクターの静粛性をより向上できる。
前記冷媒生成部は、前記第2送風装置から放出された空気が循環する循環経路を有し、前記循環経路は、前記吸放湿部材と前記熱交換部とを通る構成としてもよい。
この構成によれば、循環経路を略密閉することで循環経路内にプロジェクターの外部の空気が入ることを抑制でき、熱交換部に送られる空気の湿度を比較的高い状態に維持しやすい。したがって、熱交換部を冷却することで、好適に冷媒を生成することができる。
前記第2送風装置は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を通過させて前記熱交換部に送り、前記加熱部は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を通過する前の空気を加熱する加熱本体部と、前記第2送風装置と、を有する構成としてもよい。
この構成によれば、加熱部は、第2送風装置によって吸放湿部材に空気を送ることで、第2領域に位置する吸放湿部材の部分を加熱することができる。これにより、加熱本体部を吸放湿部材から離れた位置に配置しても、加熱部によって吸放湿部材を加熱することができる。したがって、加熱部の構成の自由度を向上させることができる。
前記加熱部は、前記光源装置からの熱を利用して、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を加熱する構成としてもよい。
この構成によれば、光源装置からの熱を利用できるため、第2領域に位置する吸放湿部材の部分を加熱するために別途エネルギーを供給する必要がない。したがって、冷媒生成部の消費電力を低減できる。
前記第2送風装置は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を通過させて前記熱交換部に送り、前記冷媒生成部は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を通過する前の空気が流れる第1ダクトを有し、前記加熱部は、前記第1ダクトの内部と前記第1ダクトの外部とに跨って設けられたヒートシンクと、前記第2送風装置と、を有し、前記ヒートシンクは、前記光源装置からの熱によって加熱される構成としてもよい。
この構成によれば、光源装置によって第1ダクトの外部からヒートシンクを容易に加熱することができる。これにより、光源装置の熱を容易に利用して、第1ダクトの内部の空気を加熱し、加熱された空気を第2送風装置によって送ることで吸放湿部材を加熱することができる。
前記加熱部は、前記光源装置と接続されたヒートパイプを有する構成としてもよい。
この構成によれば、光源装置の熱を利用して吸放湿部材を加熱できる。
前記第2送風装置は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を通過させて前記熱交換部に送り、前記冷媒生成部は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を通過する前の空気が流れる第1ダクトを有し、前記第1ダクトは、金属製の金属部を有し、前記加熱部は、前記金属部と、前記第2送風装置と、を有し、前記金属部は、前記光源装置からの熱によって加熱される構成としてもよい。
この構成によれば、光源装置の熱によって金属部が加熱されることで、金属部の内部、すなわち第1ダクトの内部の空気を加熱することができる。したがって、光源装置の熱を利用して、第1ダクトの内部の空気を加熱し、加熱された空気を第2送風装置によって送ることで吸放湿部材を加熱できる。
前記冷媒生成部は、空気の流れから前記吸放湿部材を回転させる駆動力を発生させる駆動力変換部を有する構成としてもよい。
この構成によれば、駆動力変換部によって、例えば第1送風装置から放出される空気等を利用して、吸放湿部材を回転させることができる。そのため、吸放湿部材を回転させる駆動部を別途設ける必要がなく、冷媒生成部の消費電力を低減することができる。
前記駆動力変換部は、前記吸放湿部材に設けられた羽根部を有する構成としてもよい。
この構成によれば、第1送風装置から吸放湿部材に送られる空気を利用して、吸放湿部材を回転させることができる。これにより、吸放湿部材を回転させる駆動部を別途設ける必要がなく、冷媒生成部の消費電力を低減することができる。
前記冷媒生成部は、前記吸放湿部材を回転させる駆動部を有する構成としてもよい。
この構成によれば、吸放湿部材を一定の速度で安定して回転させることができる。これにより、第1領域に位置する吸放湿部材の部分に空気から好適に水蒸気を吸湿させることができ、かつ、第2領域に位置する吸放湿部材の部分から空気へと好適に水分を放湿させることができる。したがって、効率的に冷媒を生成できる。
前記熱交換部は、前記熱交換部に流入した空気が流れる流通部を有し、前記流通部は、一方向に延びる管状の複数の配管部を有し、かつ、前記一方向と交差する方向のうち前記流通部の寸法が最も小さい方向に沿って流れる媒体によって冷却される構成としてもよい。
この構成によれば、流通部を通過する間に空気が進む距離を短くできる。これにより、流通部を通過する間に空気の温度が高くなり過ぎることを抑制でき、流通部全体を効率よく冷却することができる。したがって、流通部において冷媒を効率よく生成できる。
前記冷媒生成部は、吸熱面と放熱面とを有する熱電素子と、前記吸熱面に接続され、かつ、前記冷媒伝送部に接続された第1熱交換部と、前記放熱面に接続された第2熱交換部と、前記第2熱交換部を冷却する第3送風装置と、を有し、前記第1熱交換部は、空気中の水蒸気を凝縮させて前記冷媒を生成する構成としてもよい。
この構成によれば、熱電素子の第2熱交換部を空気で冷却することで、熱電素子の周囲の雰囲気から冷媒を生成できる。そのため、冷媒を生成するのに必要な送風装置としては、1つの第3送風装置が設けられていればよい。したがって、送風装置の数を少なくでき、プロジェクターの静粛性をより向上できる。
前記第3送風装置は、前記冷却対象を冷却する構成としてもよい。
この構成によれば、冷却対象をより冷却することができる。また、冷媒の気体への変化を促進することができる。したがって、冷却対象である冷却対象をさらに冷却することができる。
前記冷却対象は、前記光変調装置と前記光変調装置を保持する中空の第1保持部とを有する光変調ユニットを含み、前記冷媒伝送部は、内部が前記第1保持部の内部と連通する第2ダクトを有し、かつ、前記第2ダクトを介して前記冷媒を前記第1保持部の内部に伝送する構成としてもよい。
この構成によれば、気体へ変化した冷媒が冷却対象である光変調ユニットにおける光変調装置の光路上に流れることを抑制できる。これにより、光変調装置が曇ることを抑制でき、プロジェクターから投射される画像にノイズが生じることを抑制できる。
前記第3送風装置から送られる空気は、前記第1保持部の内部から前記第2ダクトの内部に送られる構成としてもよい。
この構成によれば、気体へ変化した冷媒を空気によって再び冷媒伝送部へと戻すことができる。これにより、冷媒伝送部へと戻った気体へと変化した冷媒の一部は、再び凝縮して冷媒となり、冷媒伝送部によって冷却対象である光変調ユニットの第1保持部へと送られる。したがって、生成された冷媒を再利用することができ、冷却効率を向上させることができる。
前記第1熱交換部は、前記第2ダクトの内部に配置されている構成としてもよい。
この構成によれば、第1熱交換部において凝縮して生成された冷媒を冷媒伝送部によって伝送しやすい。
前記第2熱交換部は、前記第2ダクトの外部に配置されている構成としてもよい。
この構成によれば、第3送風装置から送られる空気を第2熱交換部に吹き付けやすく、第2熱交換部を冷却しやすい。
前記第2ダクトの内側面には、複数の突出部が並んで配置され、前記冷媒伝送部は、複数の前記突出部同士の隙間において生じる毛細管現象によって前記冷媒を伝送する構成としてもよい。
この構成によれば、冷媒を伝送するためにポンプ等の動力を別途用意する必要がない。これにより、プロジェクターの部品点数が増加することを抑制でき、プロジェクターをより小型・軽量化しやすい。
前記冷媒伝送部は、毛細管現象によって前記冷媒を伝送する構成としてもよい。
この構成によれば、冷媒を伝送するためにポンプ等の動力を別途用意する必要がない。これにより、プロジェクターの部品点数が増加することを抑制でき、プロジェクターをより小型・軽量化しやすい。
前記冷媒伝送部は、前記冷媒生成部と前記冷却対象とを接続する多孔質部材製の接続部を有する構成としてもよい。
この構成によれば、冷媒を接続部に吸収させて毛細管現象によって伝送することができる。
前記冷却対象に設けられ、前記冷媒を保持する冷媒保持部をさらに備える構成としてもよい。
この構成によれば、冷却対象に伝送された冷媒を、冷媒が気体へ変化するまで冷媒保持部によって冷却対象に対して保持しておくことができる。これにより、生成した冷媒を無駄なく利用しやすく、冷却装置の冷却性能をより向上させることができる。
前記冷媒保持部は、前記冷却対象の面に取り付けられ、かつ、多孔質部材製であり、前記冷媒保持部の少なくとも一部は、前記冷却対象と前記冷媒保持部とが積層される積層方向の前記冷媒保持部側から視て、露出している構成としてもよい。
この構成によれば、冷媒保持部の露出した部分から冷媒を気体へ変化させやすく、冷却装置の冷却性能をより向上させることができる。また、冷媒保持部が多孔質部材製であるため、毛細管現象によって、冷媒保持部が設けられた冷却対象の面上に均一に冷媒を行き渡らせやすく、より冷却対象を冷却しやすい。
前記冷媒保持部を固定する固定部材をさらに備え、前記冷却対象は、前記光変調装置と前記光変調装置を保持する第2保持部とを有する光変調ユニットを含み、前記冷媒保持部は、前記第2保持部の表面に取り付けられ、前記固定部材は、前記第2保持部との間で前記冷媒保持部を前記積層方向に挟んで固定し、前記冷媒保持部の一部は、前記積層方向の前記固定部材側から視て、露出している構成としてもよい。
この構成によれば、接着剤を冷媒保持部に付着させることなく、冷媒保持部を第2保持部に対して固定することができる。これにより、冷媒保持部によって冷媒を保持しにくくなることを抑制できる。
前記冷媒保持部は、前記第2保持部における前記光変調装置に光が入射する側の面に設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、冷媒保持部から気体へと変化した冷媒の水蒸気が、光変調装置から射出される光に影響を与えることを抑制できる。これにより、プロジェクターから投射される画像にノイズが生じることを抑制できる。
前記固定部材は、記光変調装置の画像形成領域の縁部を囲む枠部を有する構成としてもよい。光変調装置に入射した光のうち光変調装置の外縁部に設けられたメタルマスク等で反射した光が、光変調装置の光入射側に戻ることを抑制できる。これにより、プロジェクターから投射される画像にノイズが生じることを抑制できる。
前記冷媒保持部は、前記第2保持部における前記光変調装置に光が入射する側の面と、前記第2保持部における前記光変調装置から光が射出される側の面との両方に設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、冷却対象における冷媒が気体へ変化する面積を大きくすることができ、冷却対象をより冷却することができる。
前記光変調ユニットは、複数設けられ、前記冷媒保持部は、複数の前記光変調ユニットのそれぞれに設けられ、複数の前記光変調ユニットにそれぞれ設けられた前記冷媒保持部同士を互いに連結する多孔質部材製の連結部が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、冷媒伝送部を1つの冷媒保持部に接続させることで、他の冷媒保持部にも冷媒を伝送することができる。これにより、プロジェクターの内部における冷媒伝送部の引き回しを簡単化できる。
前記連結部には、前記連結部を覆う被覆部が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、連結部を伝って移動する冷媒が連結部において気体へと変化することを抑制できる。これにより、冷媒が冷却対象の冷却に寄与せずに気体へ変化することを抑制でき、生成した冷媒が無駄になることを抑制できる。
前記冷媒保持部は、複数設けられ、前記複数の冷媒保持部は、前記冷却対象の面から突出し、互いに隙間を空けて並んで配置されている構成としてもよい。
この構成によれば、冷媒保持部同士の間に冷媒を保持しておくことができる。これにより、生成した冷媒を無駄なく利用しやすく、冷却効率を向上させることができる。
前記冷却対象は、前記光変調装置と、前記光変調装置を有する光変調ユニットと、前記光源装置と、前記光源装置から射出された光の波長を変換する波長変換素子と、前記光源装置から射出された光を拡散する拡散素子と、前記光源装置から射出された光の偏光方向を変換する偏光変換素子とのうちの少なくとも一つを含む構成としてもよい。
この構成によれば、プロジェクターの各部を冷却することができる。
第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 第1実施形態のプロジェクターの一部を示す模式図である。 第1実施形態の冷媒生成部を模式的に示す概略構成図である。 第1実施形態の吸放湿部材を示す斜視図である。 第1実施形態の熱交換部を示す部分断面斜視図である。 第1実施形態の光変調ユニットと光合成光学系とを示す斜視図である。 第1実施形態の光変調ユニットを光が入射する側から視た図である。 第1実施形態の光変調ユニットを示す図であって、図7におけるVIII−VIII断面図である。 第1実施形態の冷媒保持部を示す図である。 第1実施形態の変形例1である冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第1実施形態の変形例2である冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第2実施形態の冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第2実施形態の変形例である冷媒生成部の一部を示す斜視図である。 第2実施形態の変形例である冷媒生成部の一部を回転軸方向と直交する方向に沿って視た図である。 第3実施形態の冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第3実施形態の変形例1である冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第3実施形態の変形例2である冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第4実施形態の冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第4実施形態の変形例である冷媒生成部の一部を模式的に示す図である。 第5実施形態の冷却促進部を示す断面図である。 第5実施形態の変形例1である冷却促進部を示す断面図である。 第5実施形態の変形例2である冷却促進部を光変調ユニットに光が入射する側から視た図である。 第6実施形態の冷却装置の一部を示す斜視図である。 第6実施形態の冷却装置を示す図であって、図23におけるXXIV−XXIV断面図である。 第6実施形態の光変調ユニットを示す部分断面斜視図である。 第6実施形態の冷却装置の一部を示す部分断面斜視図である。 第6実施形態の接続ダクトの一部を示す部分断面斜視図である。 実施例における測定結果を示すグラフである。 実施例における測定結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態のプロジェクター1を示す概略構成図である。図2は、本実施形態のプロジェクター1の一部を示す模式図である。図1に示すように、プロジェクター1は、光源装置2と、色分離光学系3と、光変調ユニット4Rと、光変調ユニット4Gと、光変調ユニット4Bと、光合成光学系5と、投射光学装置6と、を備える。光変調ユニット4Rは、光変調装置4RPを有する。光変調ユニット4Gは、光変調装置4GPを有する。光変調ユニット4Bは、光変調装置4BPを有する。
光源装置2は、略均一な照度分布を有するように調整された照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。光源装置2は、光源として、例えば、半導体レーザーを有する。色分離光学系3は、光源装置2からの照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、リレーレンズ8dと、を備える。
第1のダイクロイックミラー7aは、光源装置2から射出された照明光WLを、赤色光LRと、緑色光LGと青色光LBとが混合された光と、に分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過させるとともに、緑色光LGおよび青色光LBを反射する特性を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGと青色光LBとが混合された光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過させる特性を有する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置され、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4RPに向けて反射する。第2の反射ミラー8bおよび第3の反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置され、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4BPに導く。
光変調装置4RP、光変調装置4GP、および光変調装置4BPの各々は、液晶パネルから構成されている。光変調装置4RPは、光源装置2からの光のうち赤色光LRを画像信号に応じて変調する。光変調装置4GPは、光源装置2からの光のうち緑色光LGを画像信号に応じて変調する。光変調装置4BPは、光源装置2からの光のうち青色光LBを画像信号に応じて変調する。これにより、各光変調装置4RP,4GP,4BPは、各色光に対応した画像光を形成する。図示は省略するが、光変調装置4RP,4GP,4BPの各々の光入射側および光射出側には、偏光板が配置されている。
光変調装置4RPの光入射側には、光変調装置4RPに入射する赤色光LRを平行化するフィールドレンズ9Rが配置されている。光変調装置4GPの光入射側には、光変調装置4GPに入射する緑色光LGを平行化するフィールドレンズ9Gが配置されている。光変調装置4BPの光入射側には、光変調装置4BPに入射する青色光LBを平行化するフィールドレンズ9Bが配置されている。
光合成光学系5は、略立方体状のクロスダイクロイックプリズムから構成されている。光合成光学系5は、光変調装置4RP,4GP,4BPからの各色の画像光を合成する。光合成光学系5は、合成した画像光を投射光学装置6に向かって射出する。投射光学装置6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学装置6は、光合成光学系5により合成された画像光、すなわち光変調装置4RP,4GP,4BPにより変調された光をスクリーンSCRに向かって拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像(映像)が表示される。
プロジェクター1は、図2に示すように、冷却装置10をさらに備える。冷却装置10は、冷媒Wが気体へ変化することで、プロジェクター1に備えられた冷却対象を冷却する。本実施形態において冷媒Wは、例えば、液体の水である。そのため、以下の説明においては、冷媒Wが気体へ変化することを単に気化と呼ぶ場合がある。本実施形態において冷却対象は、光変調ユニット4R,4G,4Bを含む。
冷却装置10は、冷媒生成部20と、冷媒伝送部50と、を有する。冷媒生成部20は、冷媒Wを生成する部分である。冷媒伝送部50は、生成された冷媒Wを冷却対象に向けて伝送する部分である。冷媒伝送部50によって冷却対象(本実施形態では光変調ユニット4R,4G,4B)に送られた冷媒Wが気化することで冷却対象から熱を奪うことができ、冷却装置10は、冷却対象を冷却することができる。以下、各部について詳細に説明する。
図3は、本実施形態の冷媒生成部20を模式的に示す概略構成図である。冷媒生成部20は、図3に示すように、吸放湿部材40と、モーター(駆動部)24と、第1送風装置60と、熱交換部30と、循環ダクト(第1ダクト)25と、循環ダクト26と、加熱部22と、第2送風装置23と、冷却ダクト21と、を有する。
図4は、吸放湿部材40を示す斜視図である。吸放湿部材40は、図4に示すように、回転軸Rを中心とした扁平の円柱状である。吸放湿部材40の中心には、回転軸Rを中心とする中心孔40cが形成されている。中心孔40cは、回転軸Rの軸方向に吸放湿部材40を貫通する。吸放湿部材40は、回転軸R周りに回転する。以下の説明においては、回転軸Rの軸方向を「回転軸方向DR」と呼び、適宜図においてDR軸で示す。
吸放湿部材40は、吸放湿部材40を回転軸方向DRに貫通する無数の貫通孔40bを有する。吸放湿部材40は、多孔質部材である。吸放湿部材40は、吸放湿性を有する。本実施形態において吸放湿部材40は、例えば、貫通孔40bを有する帯状の帯状部材40aを回転軸R周りに巻き、巻かれた帯状部材40aにおける外部に露出する面に吸放湿性を有する物質を塗布して作られている。なお、巻かれた帯状部材40aにおける外部に露出する面とは、吸放湿部材40の外表面、中心孔40cの内周面および貫通孔40bの内側面を含む。なお、吸放湿部材40は、全体が吸放湿性を有する物質から作られていてもよい。吸放湿性を有する物質としては、例えば、ゼオライト等が挙げられる。
図3に示すモーター24の出力軸は、吸放湿部材40の中心孔40cに挿入されて固定されている。モーター24は、吸放湿部材40を回転軸R周りに回転させる。モーター24によって回転させられる吸放湿部材40の回転速度は、例えば、1rpm以上、5rpm以下程度である。
第1送風装置60は、例えば、プロジェクター1内に外部の空気を取り込む吸気ファンである。第1送風装置60は、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に空気AR1を送る。第1領域F1は、回転軸Rと直交する方向において、回転軸Rよりも一方側(図3では上側)の領域である。一方、回転軸Rと直交する方向において、回転軸Rよりも他方側(図3では下側)の領域、すなわち第1領域F1と逆側の領域は、第2領域F2である。
第1送風装置60は、図2に示すように、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bにも空気AR1を送る。第1送風装置60は、空気AR1を送れることができるならば、特に限定されず、例えば、軸流ファンであっても、遠心ファンであってもよい。
熱交換部30は、冷媒Wが生成される部分である。図5は、熱交換部30を示す部分断面斜視図である。図5に示すように、熱交換部30は、流通部31と、第1蓋部32と、第2蓋部33と、を有する。
流通部31は、一方向に延びる管状の複数の配管部31aを有する。本実施形態において配管部31aが延びる一方向は、例えば、回転軸方向DRと直交する。配管部31aは、延びる一方向の両側に開口する。配管部31aの延びる一方向と直交する断面形状は、例えば、円形状である。なお、以下の説明においては、配管部31aが延びる一方向を「延伸方向DE」と呼び、適宜図においてDE軸で示す。上述した第1領域F1と第2領域F2とは、回転軸方向DRと直交する延伸方向DEにおいて、回転軸Rを基準として分けられている。
本実施形態において流通部31は、複数の配管部31aが回転軸方向DRに沿って並べられて構成された層が、回転軸方向DRおよび延伸方向DEの両方と直交する方向に沿って複数積層されて構成されている。なお、以下の説明においては、回転軸方向DRおよび延伸方向DEの両方と直交する方向を「厚さ方向DT」と呼び、適宜図においてDT軸で示す。本実施形態において、流通部31の厚さ方向DTの寸法は、例えば、流通部31の回転軸方向DRの寸法よりも小さく、延伸方向DEと直交する方向の流通部31の寸法のうちで最も小さい。
第1蓋部32は、流通部31における延伸方向DEの一方側(+DE側)の端部に接続されている。第1蓋部32は、回転軸方向DRに長い直方体箱状である。第1蓋部32の内部には、配管部31aの延伸方向DEの一端が開口している。図3に示すように、第1蓋部32の内部には、仕切部32aが設けられている。仕切部32aは、第1蓋部32の内部を回転軸方向DRに並ぶ第1空間S1と第2空間S2とに仕切っている。図3において、第1空間S1は、第2空間S2の右側(+DR側)に位置する。
第1蓋部32には、第1空間S1と循環ダクト26の内部とを繋ぐ連通孔32bが形成されている。第1蓋部32には、第2空間S2と循環ダクト25の内部とを繋ぐ連通孔32cが形成されている。
第2蓋部33は、流通部31における延伸方向DEの他方側(−DE側)の端部、すなわち第1蓋部32が接続された側と逆側の端部に接続されている。図5に示すように、第2蓋部33は、回転軸方向DRに長い直方体箱状である。第2蓋部33の内部には、配管部31aの延伸方向DEの他端が開口している。第2蓋部33の内部は、第1蓋部32と異なり、仕切られていない。第2蓋部33の内部は、流通部31の配管部31aの内部を介して、第1蓋部32の内部のうち第1空間S1および第2空間S2のそれぞれと繋がっている。第2蓋部33は、冷媒伝送部50と接続されている。これにより、熱交換部30は、冷媒伝送部50と接続されている。なお、図5においては、第2蓋部33における延伸方向DEの他方側の壁を省略している。
循環ダクト26は、図3に示すように、回転軸方向DRにおいて、吸放湿部材40の一方側(+DR側)に配置されたダクトである。循環ダクト26は、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に向かって、回転軸方向DRの他方側(−DR側)に開口する流入口を有する。循環ダクト26は、第1蓋部32の連通孔32bと繋がる流出口を有する。
循環ダクト25は、回転軸方向DRにおいて、吸放湿部材40の他方側(−DR側)に配置されたダクトである。循環ダクト25は、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に向かって、回転軸方向DRの一方側(+DR側)に開口する流出口を有する。循環ダクト26は、第1蓋部32の連通孔32cと繋がる流入口を有する。
加熱部22は、加熱本体部22aを有する。加熱本体部22aは、循環ダクト25の内部に配置されている。加熱本体部22aは、回転軸方向DRにおいて、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分の他方側(−DR側)に配置されている。加熱本体部22aは、例えば、電気ヒーターである。加熱本体部22aは、循環ダクト25の内部の雰囲気を加熱する。本実施形態において加熱部22は、第2送風装置23を有する。
第2送風装置23は、循環ダクト26の内部に配置されている。第2送風装置23は、回転軸方向DRにおいて、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分の一方側(+DR側)に配置されている。第2送風装置23は、例えば、遠心ファンである。第2送風装置23は、回転軸方向DRの他方側(−DR側)から吸気した空気を、排気口23aから延伸方向DEの他方側(−DE側)に放出する。排気口23aは、第1蓋部32の連通孔32bに開口している。第2送風装置23は、連通孔32bを介して第1空間S1に空気を送る。
第2送風装置23から第1空間S1に放出される空気は、循環ダクト26の流入口を介して第2送風装置23の回転軸方向DRの他方側(−DR側)から吸気した空気であり、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過した空気である。すなわち、第2送風装置23は、第1領域F1と異なる第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に空気を通過させて熱交換部30に送る。本実施形態において第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過する前の空気は、循環ダクト25の内部を流れている。そのため、加熱本体部22aは、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過する前の空気を加熱する。
このように、本実施形態において加熱部22は、加熱本体部22aによって加熱された空気を、第2送風装置23によって第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に送ることで、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を加熱する。これにより、第2送風装置23は、吸放湿部材40における加熱部22によって加熱された部分の周囲の空気を熱交換部30に送る。
第2送風装置23から第1空間S1を介して熱交換部30に流入した空気は、複数の配管部31aのうち第1空間S1と繋がる配管部31aの内部を通って、第2蓋部33の内部に流入する。第2蓋部33の内部に流入した空気は、複数の配管部31aのうち第2空間S2と繋がる配管部31aの内部を通って、第2空間S2に流入し、連通孔32cから循環ダクト25の内部に流入する。循環ダクト25の内部に流入した空気は、加熱本体部22aによって加熱され、再び第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過して循環ダクト26の内部に流入し第2送風装置23に吸気される。
以上のように、本実施形態において冷媒生成部20は、第2送風装置23から放出された空気が循環する循環経路27を有する。循環経路27は、少なくとも循環ダクト25,26と熱交換部30とによって構成されている。循環経路27は、加熱本体部22aと吸放湿部材40と熱交換部30とを通る。吸放湿部材40と循環ダクト25,26との間には僅かに隙間が設けられているが、循環経路27は略密閉されており、循環経路27の内部に外部からの空気が流入することが抑制される。なお、以下の説明においては、第2送風装置23から放出され循環経路27内を循環する空気を空気AR2と呼ぶ。
冷却ダクト21は、回転軸方向DRにおいて、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分の一方側(+DR側)に配置された流入口を有するダクトである。冷却ダクト21には、第1送風装置60から放出され第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分を通過した空気AR1が流入する。冷却ダクト21は、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分の一方側から熱交換部30に向かって延びている。
冷却ダクト21は、回転軸方向DRに延びる冷却通路部21aを有する。冷却通路部21aには、熱交換部30の流通部31が延伸方向DEに貫通して配置されている。これにより、冷却通路部21aの内部には、流通部31が配置されている。冷却通路部21aを通る空気AR1は、流通部31の外表面に吹き付けられ、流通部31を回転軸方向DRに通過する。これにより、流通部31は、空気AR1によって冷却される。すなわち、熱交換部30は、第1送風装置60から放出され、吸放湿部材40を通過した空気AR1によって冷却される。図3では、冷却通路部21aにおいて空気AR1は、右側から左側に流通部31を通過している。冷却通路部21aにおける回転軸方向DRの他方側(−DR側)の端部は、開口している。冷却通路部21aの開口は、例えば、冷却ダクト21の流出口である。
第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に第1送風装置60から空気AR1が送られると、空気AR1に含まれる水蒸気が、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に吸湿される。水蒸気を吸湿した吸放湿部材40の部分は、モーター24によって吸放湿部材40が回転させられることで、第1領域F1から第2領域F2に移動する。そして、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分には、加熱本体部22aによって加熱された比較的温度の高い空気AR2が通る。これにより、吸放湿部材40に吸湿された水分が、気化して空気AR2に放湿される。
吸放湿部材40を通過することで空気AR1から吸湿した水蒸気を含んだ空気AR2は、第2送風装置23によって熱交換部30へと送られる。第1空間S1から熱交換部30へと流入した空気AR2は、流通部31の内部を流れる。より詳細には、空気AR2は、流通部31の配管部31aの内部を流れる。流通部31は、冷却ダクト21の冷却通路部21aを回転軸方向DRに沿って流れる空気AR1によって外部から冷却される。
流通部31が冷却されると、配管部31aの内部を流れる比較的温度の高い空気AR2が冷却されて、空気AR2に含まれていた水蒸気が凝縮して液体の水、すなわち冷媒Wになる。このようにして、熱交換部30は、冷却されることで熱交換部30に流入した空気AR2から冷媒Wを生成する。
本実施形態において冷媒伝送部50は、多孔質部材製であり、毛細管現象によって冷媒Wを伝送する。冷媒伝送部50の材質としては、例えば、ポリプロピレン、コットン、ポーラス金属等が挙げられる。冷媒伝送部50の材質は、冷媒伝送部50の表面張力を比較的大きくできる材質が好ましい。冷媒伝送部50は、図5に示すように、第1捕捉部51と、第2捕捉部52と、第3捕捉部53と、接続部54と、を有する。
第1捕捉部51は、第1蓋部32の内側面のうち延伸方向DEの一方側(+DE側)の縁部に固定されている。第1捕捉部51は、薄い帯状であり、第1蓋部32の縁部に沿って矩形枠状に成形されている。第2捕捉部52は、第2蓋部33の内側面のうち延伸方向DEの他方側(−DE側)の縁部に固定されている。第2捕捉部52は、薄い帯状であり、第2蓋部33の縁部に沿って矩形枠状に成形されている。
第3捕捉部53は、第1捕捉部51から配管部31aの内部を通って第2捕捉部52まで延びており、第1捕捉部51と第2捕捉部52とを接続している。第3捕捉部53は、延伸方向DEに延びた薄い帯状である。
接続部54は、冷媒生成部20と冷却対象とを接続する部分である。本実施形態において接続部54は、第2捕捉部52に接続され、第2蓋部33の内部から第2蓋部33の外部に第2蓋部33の壁を貫通して突出している。第2蓋部33の外部に突出した接続部54は、冷却対象である光変調ユニット4Gまで延びている(図6参照)。接続部54は、薄い帯状である。接続部54の幅は、例えば、第1捕捉部51の幅、第2捕捉部52の幅、および第3捕捉部53の幅よりも大きい。
次に、本実施形態における冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bについて、より詳細に説明する。以下の説明においては、正の側を上側とし、負の側を下側とする上下方向Zを、適宜図においてZ軸で示す。投射光学装置6における最も光射出側の投射レンズの光軸AXと平行な方向、すなわち投射光学装置6の投射方向と平行な方向を「光軸方向X」と呼び、適宜図においてX軸で示す。光軸方向Xは、上下方向Zと直交する。また、光軸方向Xおよび上下方向Zの両方と直交する方向を「幅方向Y」と呼び、適宜図においてY軸で示す。
なお、上下方向Z、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
図6は、光変調ユニット4R,4G,4Bと光合成光学系5とを示す斜視図である。図7は、光変調ユニット4Gを光が入射する側から視た図である。図8は、光変調ユニット4Gを示す図であって、図7におけるVIII−VIII断面図である。
冷却対象である光変調ユニット4Rと光変調ユニット4Gと光変調ユニット4Bとは、図6に示すように、光合成光学系5の周りを囲んで配置されている。光変調ユニット4Rと光変調ユニット4Bとは、光合成光学系5を幅方向Yに挟んで互いに反対側に配置されている。光変調ユニット4Gは、光合成光学系5の光軸方向Xの光入射側(−X側)に配置されている。光変調ユニット4Rの構造と光変調ユニット4Gの構造と光変調ユニット4Bの構造とは、配置される位置および姿勢が異なる点を除いて同様であるため、以下の説明においては、代表して光変調ユニット4Gについてのみ説明する場合がある。
光変調ユニット4Gは、光変調装置4GPを保持する保持フレーム(第2保持部)80を有する。保持フレーム80は、図6から図8に示すように、光変調装置4GPに光が入射する方向に扁平で上下方向Zに長い略直方体状である。光変調装置4GPの光が入射する方向は、例えば、光軸方向Xである。
保持フレーム80は、図8に示すように、保持フレーム80を光が入射する方向に貫通する貫通孔81を有する。貫通孔81の光が入射する側(図では−X側)の縁には、貫通孔81の幅が広くなる段差部83が設けられている。光変調装置4GPは、段差部83に嵌められて保持フレーム80に保持されている。図7に示すように、保持フレーム80の光が入射する側の面における上下方向Zの両側の部分には、挿入溝82a,82bが形成されている。
プロジェクター1は、図6から図8に示すように、冷却対象である光変調ユニット4Gに設けられた冷却促進部70をさらに備える。冷却促進部70は、冷媒保持部71と、固定部材72と、を有する。冷媒保持部71は、冷却対象である光変調ユニット4Gの保持フレーム80の面に取り付けられている。本実施形態では、冷媒保持部71は、保持フレーム80における光変調装置4GPに光が入射する側(−X側)の面に設けられている。冷媒保持部71は、冷媒Wを保持する多孔質部材製である。冷媒保持部71の材質としては、例えば、ポリプロピレン、コットン、ポーラス金属等が挙げられる。冷媒保持部71の材質は、例えば、冷媒伝送部50の材質と同じにできる。冷媒保持部71の材質は、冷媒保持部71の表面張力を比較的大きくできる材質が好ましい。
図9は、冷媒保持部71を示す図である。冷媒保持部71は、図9に示すように、矩形枠状の本体部71aと、本体部71aにおける上下方向Zの両側の端部に設けられた挿入部71b,71cと、を有する。本体部71aは、図8に示すように、保持フレーム80における光変調装置4GPに光が入射する側(−X側)の面の一部を覆っている。本体部71aにおける内縁側の部分は、光変調装置4GPの外縁部分を覆っている。挿入部71bは、折り曲げられて保持フレーム80の挿入溝82aに挿入されている。挿入部71cは、折り曲げられて保持フレーム80の挿入溝82bに挿入されている。
固定部材72は、冷媒保持部71を固定する部材である。固定部材72は、図6および図8に示すように、板状の部材である。固定部材72は、例えば、金属製である。固定部材72は、矩形枠状の枠部72aと、取付部72bと、挿入部72cと、を有する。枠部72aは、図7および図8に示すように、冷媒保持部71の外縁部を覆っている。保持フレーム80と冷媒保持部71と枠部72aとは、光変調ユニット4Gを通過する光の方向(光軸方向X)に積層されている。以下の説明においては、保持フレーム80と冷媒保持部71と枠部72aとが積層された方向を単に「積層方向」と呼ぶ。固定部材72は、枠部72aによって、保持フレーム80との間で冷媒保持部71を積層方向(光軸方向X)に挟んで固定している。
枠部72aの内縁は、冷媒保持部71の内縁よりも外側に設けられている。そのため、冷媒保持部71の一部、すなわち本実施形態では枠部72aよりも内側の部分は、積層方向の固定部材72側から視て、露出している。
取付部72bは、図6および図8に示すように、枠部72aの上下方向Zの両端部における幅方向Yの両端部にそれぞれ設けられている。取付部72bは、枠部72aから保持フレーム80側(+X側)に突出している。取付部72bは、保持フレーム80の側面に設けられた突起に係合されている。これにより、固定部材72は、保持フレーム80に固定されている。
挿入部72cは、枠部72aの上下方向Zの両端部に設けられている。挿入部72cは、枠部72aから保持フレーム80側(+X側)に突出している。挿入部72cは、保持フレーム80の挿入溝82a,82bに挿入されている。挿入部72cは、挿入溝82a,82bの内部において、冷媒保持部71の挿入部71b,71cを押さえている。
冷却促進部70は、複数の光変調ユニット4R,4G,4Bのそれぞれに設けられている。すなわち、冷媒保持部71と固定部材72とは、複数の光変調ユニット4R,4G,4Bのそれぞれに設けられている。図9に示すように、各光変調ユニット4R,4G,4Bのうち、光変調ユニット4Gに設けられた冷媒保持部71Gは、冷媒伝送部50と接続されている。より詳細には、冷媒保持部71Gの下端部には、冷媒伝送部50の接続部54が接続されている。
光変調ユニット4Bに取り付けられた冷媒保持部71Bおよび光変調ユニット4Rに取り付けられた冷媒保持部71Rは、接続部54が接続されていない点を除いて、光変調ユニット4Gに取り付けられた冷媒保持部71Gと同様である。
本実施形態においては、複数の光変調ユニット4R,4G,4Bに設けられた冷媒保持部71同士を互いに連結する多孔質部材製の連結部73a,73bが設けられている。本実施形態では、光変調ユニット4Gに取り付けられた冷媒保持部71Gの両側に、連結部73a,73bを介して、光変調ユニット4Bに取り付けられた冷媒保持部71Bと、光変調ユニット4Rに取り付けられた冷媒保持部71Rとが連結されている。
連結部73aは、光変調ユニット4Gに取り付けられた冷媒保持部71Gと光変調ユニット4Bに取り付けられた冷媒保持部71Bとを連結している。これにより、冷媒保持部71Bは、冷媒保持部71Gを介して冷媒伝送部50(接続部54)と接続されている。図6に示すように、連結部73aには、連結部73aを覆う被覆部74が設けられている。被覆部74は、例えば、樹脂製のフィルム等である。
連結部73bは、光変調ユニット4Gに取り付けられた冷媒保持部71と光変調ユニット4Rに取り付けられた冷媒保持部71とを連結している。これにより、冷媒保持部71Rは、冷媒保持部71Gを介して冷媒伝送部50(接続部54)と接続されている。図示は省略するが、連結部73bにも、連結部73aと同様に被覆部74が設けられている。
冷媒生成部20によって生成された冷媒Wは、冷媒伝送部50の接続部54によって、冷媒保持部71Gに伝送される。冷媒保持部71Gに伝送された冷媒Wは、連結部73aを介して冷媒保持部71Bに伝送され、かつ、連結部73bを介して冷媒保持部71Rに伝送される。このようにして、冷媒生成部20で生成された冷媒Wが、3つの光変調ユニット4R,4G,4Bに伝送される。そして、伝送され冷媒保持部71に保持された冷媒Wが気化することで、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bが冷却される。
本実施形態によれば、冷却装置10は、冷媒生成部20で生成した冷媒Wを冷媒伝送部50によって冷却対象へと伝送し、吸熱反応である冷媒Wの気化を利用することで冷却対象から熱を奪って冷却対象を冷却することができる。冷媒Wの気化による冷却は、積極的に冷却対象から熱を奪えるため、空冷および液冷のように単に冷媒への伝熱によって冷却対象を冷却する場合に比べて、冷却性能に優れている。これにより、空冷および液冷と同じ冷却性能を得る場合に、空冷および液冷に比べて冷却装置10全体を小型化しやすい。
また、冷媒Wの気化による冷却の場合、気化する冷媒Wが冷却対象と接触する表面積を大きくすることで冷却性能を向上できる。そのため、冷却装置10による冷却性能を大きくしても、騒音が大きくなることを抑制できる。以上により、本実施形態によれば、冷却性能に優れ、かつ、小型で静粛性に優れた冷却装置10を備えたプロジェクター1が得られる。
また、本実施形態によれば、冷媒生成部20において冷媒Wを生成できるため、使用者が冷媒Wを補充する手間がなく、使用者の利便性を向上できる。また、冷媒生成部20によって、冷媒Wを必要なときに必要な分だけ生成することが調整可能であるため、貯蔵タンク等に冷媒Wを溜めておく必要がなく、プロジェクター1の重量を軽くできる。
また、本実施形態によれば、吸放湿部材40によって第1送風装置60から送られる空気AR1に含まれた水蒸気を吸湿でき、吸放湿部材40によって吸湿した水分を第2送風装置23によって送られる空気AR2内に水蒸気として放湿できる。そして、熱交換部30によって、空気AR2に水蒸気として放湿された水分を凝縮させて冷媒Wを生成することができる。これにより、本実施形態によれば、プロジェクター1内の雰囲気中から冷媒Wを生成することができる。
また、本実施形態によれば、熱交換部30は、第1送風装置60から放出され、吸放湿部材40を通過した空気AR1によって冷却される。そのため、熱交換部30を冷却する冷却部を別途設ける必要がなく、プロジェクター1の部品点数が増加することを抑制できる。また、熱交換部30を冷却する冷却部として送風装置を別途設けるような場合に比べて、プロジェクター1から生じる騒音が大きくなることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1送風装置60は、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bに空気AR1を送る。そのため、空気AR1によって光変調ユニット4R,4G,4Bに伝送された冷媒Wを気化させやすく、光変調ユニット4R,4G,4Bをより冷却することができる。また、冷却対象を冷却する送風装置を別途設ける必要がないため、プロジェクター1の部品点数が増加することを抑制でき、騒音が大きくなることを抑制できる。
また、上述したように、本実施形態では、プロジェクター1の内部に外部の空気を取り込む吸気ファンである第1送風装置60を利用して、冷却対象に送られた冷媒Wの気化を促進させる。そのため、第1送風装置60の出力を低くしても、冷却装置10が設けられていないときと同等の冷却性能を得ることが可能である。したがって、吸気ファンである第1送風装置60の出力を低くして、第1送風装置60から生じる騒音を低減することができ、プロジェクター1の静粛性をより向上できる。
また、例えば、冷媒生成部20において、第2送風装置23から熱交換部30に送られる空気AR2の湿度が比較的低い場合、熱交換部30が冷却されても、冷媒Wが生成されにくい場合がある。熱交換部30に送られる空気AR2の湿度は、例えば、プロジェクター1の外部の空気等が混ざり込むような場合に、低下する場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、冷媒生成部20は、第2送風装置23から放出された空気AR2が循環する循環経路27を有する。そのため、循環経路27を略密閉することで循環経路27内にプロジェクター1の外部の空気が入ることを抑制でき、熱交換部30に送られる空気AR2の湿度を比較的高い状態に維持しやすい。したがって、熱交換部30を冷却することで、好適に冷媒Wを生成することができる。
また、本実施形態によれば、加熱部22は、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を通過する前の空気を加熱する加熱本体部22aと、第2送風装置23と、を有する。そのため、加熱部22は、第2送風装置23によって吸放湿部材40に空気AR2を送ることで、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を加熱することができる。これにより、加熱本体部22aを吸放湿部材40から離れた位置に配置しても、加熱部22によって吸放湿部材40を加熱することができる。したがって、加熱部22の構成の自由度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、冷媒生成部20は、吸放湿部材40を回転させるモーター24を有する。そのため、吸放湿部材40を一定の速度で安定して回転させることができる。これにより、第1領域F1に位置する吸放湿部材40の部分に空気AR1から好適に水蒸気を吸湿させることができ、かつ、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分から空気AR2へと好適に水分を放湿させることができる。したがって、効率的に冷媒Wを生成できる。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、毛細管現象によって冷媒Wを伝送する。そのため、冷媒Wを伝送するためにポンプ等の動力を別途用意する必要がない。これにより、プロジェクター1の部品点数が増加することを抑制でき、プロジェクター1をより小型・軽量化しやすい。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、冷媒生成部20と冷却対象とを接続する多孔質部材製の接続部54を有する。そのため、冷媒Wを接続部54に吸収させて毛細管現象によって伝送することができる。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、第2蓋部33の内部に設けられた第2捕捉部52を有する。第2捕捉部52は、接続部54と接続されている。そのため、第2蓋部33の内部に溜まった冷媒Wを第2捕捉部52で吸収して毛細管現象によって接続部54に伝送することができる。これにより、生成した冷媒Wを無駄なく冷却対象へと送りやすい。
また、本実施形態によれば、冷媒伝送部50は、第1蓋部32の内部に設けられた第1捕捉部51と、第1捕捉部51と第2捕捉部52とを接続する第3捕捉部53と、を有する。これにより、第1蓋部32の内部に溜まった冷媒Wを第1捕捉部51で吸収して、毛細管現象によって第3捕捉部53を介して第2捕捉部52に伝送することができる。したがって、第1蓋部32の内部に溜まった冷媒Wを第2捕捉部52から接続部54に伝送して、冷却対象に伝送することができる。そのため、生成した冷媒Wをより無駄なく冷却対象へと送りやすい。
また、本実施形態によれば、第3捕捉部53は、配管部31aの内部を通る。そのため、配管部31aの内部に溜まった冷媒Wを第3捕捉部53で吸収して、第2捕捉部52および接続部54を介して冷却対象へと伝送することができる。したがって、生成した冷媒Wをより無駄なく冷却対象へと送りやすい。
また、本実施形態によれば、接続部54の幅は、例えば、第1捕捉部51の幅、第2捕捉部52の幅、および第3捕捉部53の幅よりも大きい。そのため、接続部54の幅を比較的大きくしやすく、接続部54によって伝送できる冷媒Wの量を多くできる。したがって、冷媒伝送部50によって冷媒Wを冷却対象に送りやすく、冷却対象をより冷却しやすい。
また、一方で、第1捕捉部51の幅、第2捕捉部52の幅、および第3捕捉部53の幅を比較的小さくしやすい。そのため、第1捕捉部51と第2捕捉部52と第3捕捉部53とによって保持される冷媒Wの量を少なくできる。これにより、第1捕捉部51と第2捕捉部52と第3捕捉部53とによって保持されたまま、熱交換部30の内部に残る冷媒Wの量を少なくでき、生成した冷媒Wをより無駄なく冷却対象へと送りやすい。
また、本実施形態によれば、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bに設けられ、冷媒Wを保持する冷媒保持部71が設けられる。そのため、光変調ユニット4R,4G,4Bに伝送された冷媒Wを、冷媒Wが気化するまで冷媒保持部71によって光変調ユニット4R,4G,4Bに対して保持しておくことができる。これにより、生成した冷媒Wを無駄なく利用しやすく、冷却装置10の冷却性能をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、冷媒保持部71は、冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bの面に取り付けられ、かつ、多孔質部材製である。そして、冷媒保持部71の少なくとも一部は、積層方向の冷媒保持部71側から視て、露出している。そのため、冷媒保持部71の露出した部分から冷媒Wを気化させやすく、冷却装置10の冷却性能をより向上させることができる。また、冷媒保持部71が多孔質部材製であるため、毛細管現象によって、冷媒保持部71が設けられた冷却対象の面上に均一に冷媒Wを行き渡らせやすく、より冷却対象を冷却しやすい。
また、例えば、接着剤によって冷媒保持部71を保持フレーム80に固定する場合、接着剤が冷媒保持部71に吸収されて、多孔質部材製である冷媒保持部71の孔が塞がれる場合がある。そのため、冷媒保持部71に冷媒Wが吸収されにくくなり、冷媒保持部71によって冷媒Wを保持しにくくなる場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、冷媒保持部71を保持フレーム80との間で挟んで固定する固定部材72が設けられている。そのため、接着剤を冷媒保持部71に付着させることなく、冷媒保持部71を保持フレーム80に対して固定することができる。これにより、冷媒保持部71によって冷媒Wを保持しにくくなることを抑制できる。また、本実施形態では、固定部材72は金属製である。そのため、固定部材72は、熱伝導率が比較的高く、冷却されやすい。したがって、第1送風装置60からの空気AR1および冷媒Wの気化によって固定部材72の温度が低下しやすく、固定部材72と接触する冷却対象をより冷却しやすい。
また、本実施形態によれば、冷媒保持部71は、保持フレーム80における光変調装置4GPに光が入射する側の面に設けられている。そのため、冷媒保持部71から気化した冷媒Wの水蒸気が、光変調装置4GPから光合成光学系5に射出される光に影響を与えることを抑制できる。これにより、プロジェクター1から投射される画像にノイズが生じることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、冷媒保持部71は、複数設けられた光変調ユニット4R,4G,4Bにそれぞれ設けられ、複数の冷媒保持部71同士を互いに連結する連結部73a,73bが設けられている。そのため、冷媒伝送部50を1つの冷媒保持部71に接続させることで、他の冷媒保持部71にも冷媒Wを伝送することができる。これにより、プロジェクター1の内部における冷媒伝送部50の引き回しを簡単化できる。
また、本実施形態によれば、連結部73a,73bには、連結部73aを覆う被覆部74が設けられている。そのため、連結部73a,73bを伝って移動する冷媒Wが連結部73a,73bにおいて気化することを抑制できる。これにより、冷媒Wが冷却対象である光変調ユニット4R,4G,4Bの冷却に寄与せずに気化することを抑制でき、生成した冷媒Wが無駄になることを抑制できる。
なお、本実施形態においては、連結部73a,73bと同様に、接続部54が被覆されていてもよい。この構成によれば、冷却対象に伝送する間に冷媒Wが気化することを抑制できる。そのため、冷却対象に効率よく冷媒Wを伝送でき、かつ、生成した冷媒Wが無駄になることをより抑制できる。接続部54および連結部73a,73bは、例えば、チューブ等によって周囲を被覆されてもよい。また、接続部54および連結部73a,73bは、表面に気化を抑制するコーティング処理が施されてもよい。
なお、本実施形態においては、下記の構成を採用することもできる。以下の説明において、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
[第1実施形態の変形例1]
図10は、本変形例の冷媒生成部120の一部を模式的に示す図である。図10に示すように、本変形例においては、モーター24の代わりに駆動部124が設けられている。駆動部124は、プーリー124aと、ベルト124bと、図示しないプーリー124aを回転させるモーターと、を有する。プーリー124aは、回転軸Rと平行な回転軸RA周りに回転する。プーリー124aの外径は、吸放湿部材40の外径よりも小さい。
ベルト124bは、吸放湿部材40の外周面とプーリー124aの外周面とに巻き掛けられている。ベルト124bは、プーリー124aの回転を吸放湿部材40に伝達する。駆動部124は、プーリー124aを回転させることで、ベルト124bを介して吸放湿部材40を回転させる。
本変形例によれば、プーリー124aの外径を吸放湿部材40の外径よりも小さくすることで、図示しないモーターの回転を減速して吸放湿部材40に伝えることができる。そのため、吸放湿部材40を比較的遅い速度で回転させやすく、吸放湿部材40による吸湿および放湿を好適に行うことができる。
なお、プーリー124aの外径は、吸放湿部材40の外径より大きくてもよいし、吸放湿部材40の外径と同じであってもよい。
[第1実施形態の変形例2]
図11は、本変形例の冷媒生成部220の一部を模式的に示す図である。図11に示すように、本変形例においては、モーター24の代わりに駆動部224が設けられている。駆動部224は、ギア224aと、図示しないギア224aを回転させるモーターと、を有する。ギア224aは、回転軸Rと平行な回転軸RB周りに回転する。
本変形例において吸放湿部材240は、吸放湿部材本体241と、吸放湿部材本体241の外周面に設けられた複数の歯部242と、を有するギア状である。吸放湿部材本体241は、上述した吸放湿部材40の構成と同様である。歯部242の数は、例えば、ギア224aの歯部の数よりも多い。
本変形例によれば、ギア224aの歯部の数を吸放湿部材240の歯部242の数よりも少なくすることで、図示しないモーターの回転を減速して吸放湿部材240に伝えることができる。そのため、吸放湿部材240を比較的遅い速度で回転させやすく、吸放湿部材240による吸湿および放湿を好適に行うことができる。
なお、ギア224aの歯部の数は、吸放湿部材240の歯部242の数より多くてもよいし、吸放湿部材240の歯部242の数と同じであってもよい。また、例えば、複数のギアを組み合わせて吸放湿部材240に回転を伝達してもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に対して、モーター24の代わりに駆動力変換部が設けられている点において異なる。なお、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。図12は、本実施形態の冷媒生成部320の一部を模式的に示す図である。
本実施形態の冷媒生成部320は、図12に示すように、モーター24の代わりに駆動力変換部324を有する。駆動力変換部324は、プーリー124aと、ベルト124bと、複数の羽根部324cと、を有する。
複数の羽根部324cは、プーリー124aの外周面に沿って一周に亘って並んで取り付けられている。複数の羽根部324cは、回転軸方向DRの空気の流れを受けることで、回転軸RA周りに力を受ける。そのため、羽根部324cに空気が送られることで、プーリー124aは、回転軸RA周りに回転する。これにより、ベルト124bを介して吸放湿部材40を回転させることができる。このようにして、駆動力変換部324は、空気の流れから吸放湿部材40を回転させる駆動力を発生させる。羽根部324cには、例えば、第1送風装置60から放出される空気AR1が送られる。
本実施形態によれば、駆動力変換部324によって、第1送風装置60から放出される空気AR1を利用して、吸放湿部材40を回転させることができる。そのため、吸放湿部材40を回転させる駆動部を別途設ける必要がなく、冷媒生成部320の消費電力を低減することができる。
[第2実施形態の変形例]
図13は、本変形例の冷媒生成部420の一部を示す斜視図である。図14は、本変形例の冷媒生成部420の一部を回転軸方向DRと直交する方向に沿って視た図である。
本変形例の冷媒生成部420は、図13に示すように、駆動力変換部424を有する。駆動力変換部424は、吸放湿部材40に設けられた複数の羽根部424aを有する。複数の羽根部424aは、吸放湿部材40の外周面に沿って一周に亘って並んで取り付けられている。複数の羽根部424aは、回転軸方向DRの空気の流れを受けることで、回転軸R周りに力を受ける。そのため、羽根部424aに空気が送られることで、吸放湿部材40が回転軸R周りに回転する。
本変形例の羽根部424aは、図14に示すように、回転軸Rの径方向に沿った回動軸RD周りに回動可能である。これにより、羽根部424aは、回転軸方向DRに沿った空気AR1が吹き付けられることで、回転軸方向DRに対する羽根部424aの面の角度が小さくなる向きに回動する。図示は省略するが、駆動力変換部424は、羽根部424aが回動した際に、羽根部424aが回動する向きと逆向きに羽根部424aに弾性力を加える弾性部材を有する。
本変形例によれば、駆動力変換部424が吸放湿部材40に設けられた羽根部424aを有するため、第1送風装置60から吸放湿部材40に送られる空気AR1を利用して、吸放湿部材40を回転させることができる。これにより、吸放湿部材40を回転させる駆動部を別途設ける必要がなく、冷媒生成部420の消費電力を低減することができる。
また、本変形例によれば、羽根部424aが回動軸RD周りに回動可能であり、羽根部424aが回動する向きと逆向きに弾性力を加える弾性部材が設けられている。そのため、羽根部424aに送られる空気AR1の風速が比較的大きくても、空気AR1によって羽根部424aが回動することで、羽根部424aが空気AR1から受ける回転軸R周りの力を小さくすることができる。これにより、吸放湿部材40を比較的遅い速度で回転させやすく、吸放湿部材40による吸湿および放湿を好適に行うことができる。
また、弾性部材が設けられているため、羽根部424aの回動角度は、空気AR1の風速が大きいほど大きくなり、空気AR1の風速が小さいほど小さくなる。これにより、空気AR1の風速が変化しても、空気AR1によって羽根部424aに加えられる回転軸R周りの力をほぼ一定にしやすい。したがって、吹き付けられる空気AR1の風速によらず、吸放湿部材40の回転速度を一定にしやすい。
なお、本変形例では、吸放湿部材40に羽根部424aが取り付けられる構成としたが、これに限られず、吸放湿部材自体が羽根部を有する形状であってもよい。すなわち、吸放湿部材は、吸放湿性を有する羽根部を有してもよい。羽根部を有する吸放湿部材の形状は、特に限定されない。吸放湿部材は、例えば、軸流ファンのインペラ形状であってもよいし、遠心ファンのインペラ形状であってもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態に対して、加熱部の構成が異なる。なお、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。図15は、本実施形態の冷媒生成部520の一部を模式的に示す図である。
本実施形態の冷媒生成部520において加熱部522は、図15に示すように、ヒートシンク(加熱本体部)522aと、第2送風装置23と、を有する。ヒートシンク522aは、循環ダクト25の内部と循環ダクト25の外部とに跨って設けられている。ヒートシンク522aは、循環ダクト25の内部に配置された複数のフィン522bと、循環ダクト25の外部に配置された複数のフィン522cと、を有する。
複数のフィン522cには、光源装置2から放出され、排気ダクト2a内を通って案内された排気EAが吹き付けられる。これにより、ヒートシンク522aは、光源装置2からの熱によって加熱される。ヒートシンク522aが加熱されることで、循環ダクト25の内部に配置されたフィン522bから熱が放出され、循環ダクト25の内部の空気AR2を加熱することができる。加熱された空気AR2は、第2送風装置23によって第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分に送られる。これにより、加熱部522は、光源装置2からの熱を利用して、第2領域F2に位置する吸放湿部材40の部分を加熱する。
本実施形態によれば、光源装置2からの熱を利用できるため、吸放湿部材40を加熱するために別途エネルギーを供給する必要がない。したがって、冷媒生成部520の消費電力を低減できる。
また、本実施形態によれば、循環ダクト25の内部と循環ダクト25の外部とに跨ってヒートシンク522aが設けられている。そのため、光源装置2の排気EAを循環ダクト25の外部からヒートシンク522aに吹き付けることによって、ヒートシンク522aを容易に加熱することができる。これにより、光源装置2の熱を容易に利用して、循環ダクト25の内部の空気AR2を加熱し、加熱された空気AR2を第2送風装置23によって送ることで吸放湿部材40を加熱することができる。
[第3実施形態の変形例1]
図16は、本変形例の冷媒生成部620の一部を模式的に示す図である。本変形例の冷媒生成部620において加熱部622は、図16に示すように、加熱本体部622aと、第2送風装置23と、を有する。加熱本体部622aは、ヒートパイプ622bと、ヒートシンク622cと、を有する。ヒートパイプ622bは、光源装置2と接続されている。ヒートパイプ622bの光源装置2に接続される側と逆側(図では右側)の端部は、循環ダクト25の壁を貫通して循環ダクト25の内部に配置されている。ヒートシンク622cは、循環ダクト25の内部に配置されたヒートパイプ622bの端部に設けられている。ヒートシンク622cは、複数のフィン622dを有する。
本変形例によれば、ヒートパイプ622bによって光源装置2の熱が循環ダクト25の内部にまで伝達される。これにより、光源装置2の熱を利用して、循環ダクト25の内部の空気AR2を加熱し、加熱された空気AR2を第2送風装置23によって送ることで吸放湿部材40を加熱できる。したがって、冷媒生成部620の消費電力を低減できる。
また、本変形例によれば、ヒートパイプ622bの端部にヒートシンク622cが設けられている。そのため、光源装置2からヒートパイプ622bに伝達された熱を、ヒートシンク622cのフィン622dから循環ダクト25の内部の空気AR2に放出しやすい。
[第3実施形態の変形例2]
図17は、本変形例の冷媒生成部720の一部を模式的に示す図である。本変形例の冷媒生成部720において循環ダクト(第1ダクト)725は、図17に示すように、金属製の金属部725aを有する。本変形例においては、例えば、循環ダクト725の全体が金属部725aである。
加熱部722は、加熱本体部722aと、第2送風装置23と、を有する。加熱本体部722aは、金属部725aと、金属部725aの内側面、すなわち循環ダクト725の内側面から突出する複数のフィン725bと、を有する。金属部725aには、循環ダクト725の外部から光源装置2の排気EAが吹き付けられる。これにより、金属部725aは、光源装置2からの熱によって加熱される。
本変形例によれば、光源装置2の排気EAによって金属部725aが加熱されることで、金属部725aの内部、すなわち循環ダクト725の内部の空気AR2を加熱することができる。したがって、光源装置2の熱を利用して、循環ダクト725の内部の空気AR2を加熱し、加熱された空気AR2を第2送風装置23によって送ることで吸放湿部材40を加熱できる。これにより、冷媒生成部720の消費電力を低減できる。
また、本変形例によれば、循環ダクト725の壁を貫通させて加熱部722を設ける必要がないため、循環経路27の密閉性が低下することを抑制できる。また、金属部725aの内側面にフィン725bが設けられているため、加熱された金属部725aの熱を循環ダクト725の内部の空気AR2に放出しやすい。
なお、循環ダクト725は、一部のみが金属製の金属部であってもよい。また、循環経路27を構成する他の部分が金属製であってもよいし、循環経路27を構成する部分全体が金属製であってもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態は、第1実施形態に対して、流通部31の冷却方法が異なる。なお、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。図18は、本実施形態の冷媒生成部820の一部を模式的に示す図である。
本実施形態の冷媒生成部820において冷却通路部821aは、図18に示すように、第1部分821bと、第2部分821cと、第3部分821dと、を有する。第1部分821bおよび第3部分821dは、回転軸方向DRに延びている。第2部分821cは、厚さ方向DTに延びている。第2部分821cの上側の端部には、第1部分821bが接続されている。第2部分821cの下側の端部には、第3部分821dが接続されている。流通部31は、第2部分821cの内部に設けられている。
第1部分821bの内部を回転軸方向DRに流れる空気AR1は、第2部分821cの内部において厚さ方向DTに流れて流通部31を通過する。そして、空気AR1は、第3部分821dの内部を回転軸方向DRに流れる。第1部分821bの内部における空気AR1の流れる向きと、第3部分821dの内部における空気AR1の流れる向きとは、例えば、同じである。
延伸方向DEと交差する方向のうち流通部31の寸法が最も小さい方向は、厚さ方向DTである。すなわち、本実施形態において流通部31は、延伸方向DEと交差する方向のうち流通部31の寸法が最も小さい方向である厚さ方向DTに流れる空気(媒体)AR1によって冷却される。そのため、本実施形態によれば、流通部31を通過する間に空気AR1が進む距離を短くできる。これにより、流通部31を通過する間に空気AR1の温度が高くなり過ぎることを抑制でき、流通部31全体を効率よく冷却することができる。したがって、流通部31において冷媒Wを効率よく生成できる。
なお、第3部分821dは、図19に示す第3部分921dのような構成であってもよい。図19は、冷媒生成部920の一部を模式的に示す図である。図19に示すように、冷却通路部921aにおいて、第3部分921dの内部における空気AR1の流れる向きは、第1部分821bの内部における空気AR1の流れる向きに対して逆向きである。
<第5実施形態>
第5実施形態は、第1実施形態に対して、冷却促進部の構成が異なる。なお、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。図20は、本実施形態の冷却促進部1070を示す断面図である。
本実施形態の冷却促進部1070は、図20に示すように、第1実施形態の冷却促進部70に加えて、冷媒保持部1071と、固定部材1072と、をさらに有する。冷媒保持部1071は、保持フレーム80における光変調装置4GPから光が射出される側(+X側)の面に設けられている。
冷媒保持部1071は、設けられている面が異なる点を除いて、冷媒保持部71と同様の構成である。固定部材1072は、冷媒保持部1071を固定する点を除いて、固定部材72と同様の構成である。
本実施形態によれば、冷媒保持部は、保持フレーム80における光変調装置4GPに光が入射する側の面と、保持フレーム80における光変調装置4GPから光が射出される側の面との両方に設けられている。そのため、冷却対象における冷媒Wが気化する面積を大きくすることができ、冷却対象をより冷却することができる。
[第5実施形態の変形例1]
図21は、本変形例の冷却促進部1170を示す断面図である。本変形例において光変調ユニット4Gaの保持フレーム1180は、図21に示すように、傾斜部1184を有する。傾斜部1184は、保持フレーム1180における光変調装置4GPに光が入射する側(−X側)の面に設けられている。傾斜部1184は、保持フレーム1180における幅方向Yの両側の部分にそれぞれ設けられている。傾斜部1184は、保持フレーム1180の内縁側から外縁側に向かうに従って、光変調装置4GPから光が射出される側(+X側)に位置する。
冷却促進部1170における冷媒保持部1171および固定部材1172は、保持フレーム1180における光変調装置4GPに光が入射する側の面に沿って折り曲げられている。これにより、本変形例のように傾斜部1184が設けられる等によって保持フレーム1180の表面に凹凸が生じている場合であっても、冷媒保持部1171を保持フレーム1180の表面に密着させて固定でき、冷却対象である光変調ユニット4Gaを冷却しやすい。
[第5実施形態の変形例2]
図22は、本変形例の冷却促進部1270を光変調ユニット4Gに光が入射する側から視た図である。本変形例の冷却促進部1270において固定部材1272は、図22に示すように、枠部1272aと、腕部1272bと、を有する。
枠部1272aは、光変調装置4GPの画像形成領域4GPaの縁部を囲んでいる。画像形成領域4GPaは、光変調装置4GPにおける光が通過する部分であり、通過する光を変調して画像を形成する部分である。枠部1272aは、矩形枠状である。枠部1272aは、保持フレーム80との間で冷媒保持部71を積層方向に挟んでいる。枠部1272aの冷媒保持部71側(+X側)の面には、光を吸収する光吸収部1272cが設けられている。
腕部1272bは、枠部1272aの4つの角部のそれぞれから放射状に延びている。図示は省略するが、腕部1272bは、保持フレーム80の側面に設けられた突起に係合されている。これにより、固定部材1272は、保持フレーム80に固定されている。
本変形例によれば、画像形成領域4GPaの縁部を囲む枠部1272aが設けられている。そのため、光変調装置4GPに入射した光のうち光変調装置4GPの外縁部に設けられたメタルマスク等で反射した光が、光変調装置4GPの光入射側(−X側)に戻ることを抑制できる。これにより、プロジェクターから投射される画像にノイズが生じることを抑制できる。
また、本変形例によれば、枠部1272aの冷媒保持部71側の面に光吸収部1272cが設けられている。そのため、光変調装置4GPのメタルマスク等で反射した光が光吸収部1272cによって吸収される。これにより、プロジェクターから投射される画像にノイズが生じることをより抑制できる。
<第6実施形態>
第6実施形態は、第1実施形態から第5実施形態に対して、冷媒生成部の冷媒Wの生成原理が異なる。なお、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。図23は、本実施形態の冷却装置1310の一部を示す斜視図である。図24は、本実施形態の冷却装置1310を示す図であって、図23におけるXXIV−XXIV断面図である。図25は、本実施形態の光変調ユニット4Rbを示す部分断面斜視図である。図26は、本実施形態の冷却装置1310の一部を示す部分断面斜視図である。
図23に示すように、本実施形態の光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbおよび光合成光学系5は、ダクト1361の上面に配置されている。本実施形態において光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbは、冷却対象である。光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbと光合成光学系5との配置関係は、第1実施形態と同様である。光変調ユニット4Rbの構造と光変調ユニット4Gbの構造と光変調ユニット4Bbの構造とは、配置される位置および姿勢が異なる点を除いて同様であるため、以下の説明においては、代表して光変調ユニット4Rbについてのみ説明する場合がある。
光変調ユニット4Rbは、スペーサー1353を介してダクト1361の上面に固定されている。スペーサー1353は、図23および図24に示すように、矩形枠状の部材である。スペーサー1353の内部は、ダクト1361の上面に設けられた貫通孔1361bを介してダクト1361の内部と繋がっている。
光変調ユニット4Rbは、保持フレーム(第1保持部)1380を有する。保持フレーム1380は、図24および図25に示すように、中空である。保持フレーム1380は、図25に示すように、角筒状部1381と、保持部1382と、を有する。角筒状部1381は、上下方向Zの両側に開口する角筒状である。角筒状部1381の内側面には、複数の冷媒保持部1371aが設けられている。冷媒保持部1371aは、角筒状部1381の内側面から突出している。冷媒保持部1371aは、上下方向Zに延びている。複数の冷媒保持部1371aは、角筒状部1381の内側面の一周に亘って互いに微小な隙間を空けて並んで配置されている。
保持部1382は、角筒状部1381の内部の中央に配置された矩形枠状である。保持部1382は、内側に光変調装置4RPを保持する。これにより、保持フレーム1380は、光変調装置4RPを保持する。保持部1382の外側面には、複数の冷媒保持部1371bが設けられている。冷媒保持部1371bは、保持部1382の外側面から突出している。冷媒保持部1371bは、光変調装置4RPに光が入射する方向に沿って延びている。複数の冷媒保持部1371bは、保持部1382の外側面の一周に亘って互いに微小な隙間を空けて並んでいる。冷媒保持部1371bにおける延びる方向の端部は、角筒状部1381に設けられた冷媒保持部1371aと接続されている。
本実施形態の冷却装置1310において冷媒生成部1320は、図23および図24に示すように、光合成光学系5の上側に配置されている。冷媒生成部1320は、熱電素子1323と、第1熱交換部1321と、第2熱交換部1322と、第3送風装置1360と、を有する。
熱電素子1323は、図24に示すように、上下方向Zと直交する板状の素子である。熱電素子1323は、ペルチェ素子である。熱電素子1323は、吸熱面1323aと放熱面1323bとを有する。本実施形態において吸熱面1323aは、熱電素子1323の上面である。放熱面1323bは、熱電素子1323の下面である。熱電素子1323は、電気が供給されることで、吸熱面1323aから熱を吸収し、放熱面1323bから熱を放出する。
第1熱交換部1321は、上下方向Zと直交する板状の板部1321aと、板部1321aの上面から上側に突出する複数の突起部1321bと、を有する。板部1321aは、熱電素子1323の吸熱面1323aに固定されている。これにより、第1熱交換部1321は、吸熱面1323aに接続されている。複数の突起部1321bは、図26に示すように、板部1321aの上面の全体において、光軸方向Xと幅方向Yとに沿って互いに微小な隙間を空けて並んでいる。
第2熱交換部1322は、ヒートシンクである。第2熱交換部1322は、図24に示すように、直方体状の基体1322aと、複数のフィン1322bと、を有する。基体1322aは、熱電素子1323の放熱面1323bに固定されている。これにより、第2熱交換部1322は、放熱面1323bに接続されている。複数のフィン1322bは、図23に示すように、基体1322aから、各光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbが配置されている側、すなわち幅方向Yの両側および光軸方向Xの光入射側(−X側)に複数ずつ突出している。
図24に示す第3送風装置1360は、例えば、プロジェクターの内部に外部の空気を取り込む吸気ファンである。第3送風装置1360から放出される空気AR3は、ダクト1361の内部を通る。空気AR3は、貫通孔1361bを介して光変調ユニット4Rbにおける保持フレーム1380の内部に流入する。これにより、第3送風装置1360は、冷却対象である光変調ユニット4Rbを冷却する。
また、空気AR3は、ダクト1361の上面に設けられた貫通孔1361aからダクト1361の外部に放出される。貫通孔1361aは、光変調ユニット4Rbと光合成光学系5との幅方向Yの間に配置されている。貫通孔1361aからダクト1361の外部に放出された空気AR3は、第2熱交換部1322のフィン1322bに吹き付けられる。これにより、第3送風装置1360は、第2熱交換部1322を冷却する。
第2熱交換部1322が冷却されて温度が低下すると、熱電素子1323によって吸熱面1323aから放熱面1323bへ移動する熱量を大きくできる。そのため、吸熱面1323aの温度を、大きく低下させることができる。これにより、吸熱面1323aに接続された第1熱交換部1321の温度が大きく低下し、第1熱交換部1321の周囲の空気に含まれる水蒸気が凝縮して冷媒Wが生成される。このようにして、第1熱交換部1321は、空気中の水蒸気を凝縮させて冷媒Wを生成する。
本実施形態の冷却装置1310において冷媒伝送部1350は、伝送ダクト(第2ダクト)1351と、接続ダクト(第2ダクト)1352と、を有する。伝送ダクト1351は、図23に示すように、光軸方向Xの光射出側(+X側)に開口する直方体箱状である。伝送ダクト1351は、光合成光学系5の上側に配置されている。伝送ダクト1351は、光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbよりも上側に位置する。図24に示すように、伝送ダクト1351の下側の壁には第1熱交換部1321が貫通して固定されている。これにより、伝送ダクト1351の内部には、第1熱交換部1321が配置されている。第1熱交換部1321は、冷媒伝送部1350に接続されている。熱電素子1323および第2熱交換部1322は、伝送ダクト1351の外部に配置されている。
図26に示すように、伝送ダクト1351の内側面には、複数の突出部1354aが並んで配置されている。複数の突出部1354aは、伝送ダクト1351の内側面のうち、幅方向Yの両側の面と、上側の面と、光軸方向Xの光入射側(−X側)の面と、に設けられている。伝送ダクト1351の内側面のうち幅方向Yの両側の面と上側の面とに設けられた複数の突出部1354aは、光軸方向Xに延びている。伝送ダクト1351の内側面のうち光軸方向Xの光入射側の面に設けられた複数の突出部1354aは、幅方向Yに延びている。各突出部1354aは、設けられた面において延びる方向と直交する方向に微小な隙間を空けて並んで配置されている。
接続ダクト1352は、図23に示すように、伝送ダクト1351の上下方向Zと平行な各側面から各光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbに向けて2つずつ延びており、合計6つ設けられている。接続ダクト1352は、図24に示すように、伝送ダクト1351の内部と各光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbの保持フレーム1380の内部とを繋ぐ。これにより、伝送ダクト1351の内部および接続ダクト1352の内部は、保持フレーム1380の内部と連通する。接続ダクト1352は、伝送ダクト1351の上下方向Zと直交する各側面から各側面と直交する方向に突出した後、下方に向かって2回屈曲して真下を向き、保持フレーム1380の上端部に接続されている。
図27は、接続ダクト1352の一部を示す部分断面斜視図である。図27に示すように、接続ダクト1352の内側面には、複数の突出部1354bが並んで配置されている。突出部1354bは、接続ダクト1352の内側面のうち上下方向Zの両側の面に設けられている。突出部1354bは、図24に示すように、接続ダクト1352が延びる方向に沿って延びている。複数の突出部1354bは、設けられた面において延びる方向と直交する方向に微小な隙間を空けて並んで配置されている。
本実施形態において冷媒伝送部1350は、複数の突出部1354a,1354b同士の隙間において生じる毛細管現象によって冷媒Wを伝送する。冷媒生成部1320で生成された冷媒Wは、第1熱交換部1321の突起部1321bから、直接的に接続ダクト1352の突出部1354bへ、あるいは突起部1321bから伝送ダクト1351の突出部1354aを介して接続ダクト1352の突出部1354bへと伝送される。そして、冷媒Wは、突出部1354bによって保持フレーム1380の内部へと伝送される。このようにして、冷媒伝送部1350は、伝送ダクト1351および接続ダクト1352を介して冷媒Wを保持フレーム1380の内部に伝送する。
保持フレーム1380の内部には、第3送風装置1360から送られる空気AR3が流入するため、保持フレーム1380に流入した冷媒Wは、空気AR3によって気化が促進される。第3送風装置1360から送られる空気AR3は、図23に示すように、保持フレーム1380の内部から接続ダクト1352の内部および伝送ダクト1351の内部に送られ、伝送ダクト1351の開口から排出される。
本実施形態によれば、冷媒生成部1320によって生成された冷媒Wを冷媒伝送部1350によって冷却対象である光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbに伝送できる。そのため、冷却装置1310は、冷媒Wが気化することで、冷却対象を冷却できる。これにより、上述した実施形態と同様に、冷却性能に優れ、かつ、小型で静粛性に優れた冷却装置1310を備えるプロジェクターが得られる。
本実施形態では、熱電素子1323の第2熱交換部1322を空気AR3で冷却することで、熱電素子1323の周囲の雰囲気から冷媒Wを生成できる。そのため、冷媒Wを生成するのに必要な送風装置としては、1つの第3送風装置1360が設けられていればよい。したがって、送風装置の数を少なくでき、プロジェクターの静粛性をより向上できる。
また、本実施形態によれば、第3送風装置1360は、冷却対象である光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbを冷却する。そのため、冷却対象である光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbをより冷却することができる。また、第3送風装置1360によって冷却対象である光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbに空気AR3を送ることで、冷媒Wの気化を促進することができる。したがって、冷却対象である光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbをさらに冷却することができる。
また、本実施形態によれば、保持フレーム1380が中空であり、冷媒伝送部1350は、伝送ダクト1351および接続ダクト1352を介して冷媒Wを保持フレーム1380の内部に伝送する。そのため、気化した冷媒Wが冷却対象である光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbにおける光変調装置4RP,4GP,4BPの光路上に流れることを抑制できる。これにより、光変調装置4RP,4GP,4BPが曇ることを抑制でき、プロジェクターから投射される画像にノイズが生じることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第3送風装置1360から送られる空気AR3は、保持フレーム1380の内部から接続ダクト1352および伝送ダクト1351に送られる。そのため、気化した冷媒Wを空気AR3によって再び冷媒伝送部1350へと戻すことができる。これにより、冷媒伝送部1350へと戻った気化した冷媒Wの一部は、再び凝縮して冷媒Wとなり、冷媒伝送部1350によって冷却対象である光変調ユニット4Rb,4Gb,4Bbの保持フレーム1380へと送られる。したがって、生成された冷媒Wを再利用することができ、冷却効率を向上させることができる。なお、気化した冷媒Wの一部は、空気AR3とともに伝送ダクト1351の開口から排出される。
また、本実施形態によれば、第1熱交換部1321は、伝送ダクト1351の内部に配置されている。そのため、第1熱交換部1321において凝縮して生成された冷媒Wを冷媒伝送部1350によって伝送しやすい。
また、本実施形態によれば、第2熱交換部1322は、伝送ダクト1351および接続ダクト1352の外部に配置されている。そのため、第3送風装置1360から送られる空気AR3を第2熱交換部1322に吹き付けやすく、第2熱交換部1322を冷却しやすい。
また、本実施形態によれば、伝送ダクト1351および接続ダクト1352の内部には、複数の突出部1354a,1354bが設けられており、冷媒伝送部1350は、複数の突出部1354a,1354b同士の隙間において生じる毛細管現象によって冷媒Wを伝送する。これにより、冷媒Wを伝送するためにポンプ等の動力を別途用意する必要がない。したがって、プロジェクターの部品点数が増加することを抑制でき、プロジェクターをより小型・軽量化しやすい。
また、本実施形態によれば、冷媒保持部1371a,1371bは、複数設けられ、互いに隙間を空けて並んで配置されている。そのため、冷媒保持部1371a,1371b同士の間に冷媒Wを保持しておくことができる。これにより、生成した冷媒Wを無駄なく利用しやすく、冷却効率を向上させることができる。また、本実施形態のように、冷媒保持部1371aを一方向に延びる形状とすることで、冷媒Wを所望する方向に誘導することもできる。すなわち、本実施形態では、接続ダクト1352から保持フレーム1380内に流入した冷媒Wを、冷媒保持部1371aが延びる上下方向Zに沿って、光変調装置4RP,4GP,4BPの周囲まで送ることができる。
なお、本実施形態においては、伝送ダクト1351の内部に、第1熱交換部1321および熱電素子1323が配置されていてもよい。また、伝送ダクト1351の内部に、第2熱交換部1322が配置されていてもよい。
また、本実施形態においては、上述した第1実施形態から第5実施形態と同様に、多孔質部材を利用して冷媒Wを伝送してもよい。
なお、冷媒生成部の構成は、上述した各実施形態の構成に限られない。冷媒生成部は、冷媒を生成できるならば、特に限定されない。例えば、冷媒生成部は、水素電池等の燃料電池を有してもよい。この場合、例えば、プロジェクターに電力を供給することで燃料電池から生成される水を冷媒として利用することができる。また、冷媒は、冷却対象を冷却できるならば、特に限定されず、水以外であってもよい。また、生成される冷媒は、液体に限られず、例えば、固体であってもよい。この場合、冷却対象に伝送される間に液体に変化してもよいし、固体のまま冷却対象に伝送されてもよい。冷媒が固体のまま冷却対象に伝送された場合、冷媒は、直接気体へと昇華することで冷却対象を冷却してもよいし、液体に融解した後に気化して冷却対象を冷却してもよい。
また、冷媒伝送部の構成は、上述した各実施形態の構成に限られない。冷媒伝送部は、冷媒を冷却対象に伝送できるならば、特に限定されない。冷媒伝送部は、冷媒を伝送するポンプとポンプによって伝送される冷媒が通る配管とを有してもよい。また、冷媒伝送部は、例えば、重力を利用して冷却対象に冷媒を伝送してもよい。
また、冷却促進部の構成は、上述した各実施形態の構成に限られない。冷却促進部は、冷却対象に伝送された冷媒による冷却対象の冷却を促進できるならば、特に限定されない。例えば、冷却促進部の冷媒保持部は、冷却対象の表面に加工等によって形成された微細な凹凸であってもよい。この場合、凹凸によって冷媒が保持される。また、冷媒保持部は、冷却対象の表面に設けられた親水性コート等であってもよい。
また、第1実施形態から第5実施形態における加熱部は、上述した構成に限られない。加熱部は、吸放湿部材に接触して吸放湿部材を加熱する構成であってもよい。この場合、加熱部は、吸放湿部材を通過する前の空気を加熱しなくてもよい。
また、上述した各実施形態において冷却対象は、光変調ユニットとしたが、これに限られない。冷却対象は、光変調装置と、光変調ユニットと、光源装置と、光源装置から射出された光の波長を変換する波長変換素子と、光源装置から射出された光を拡散する拡散素子と、光源装置から射出された光の偏光方向を変換する偏光変換素子とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。この構成によれば、プロジェクターの各部を上述したのと同様に、冷却することができる。
また、上記実施形態において、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む光変調装置が光を透過するタイプであることを意味する。「反射型」とは、光変調装置が光を反射するタイプであることを意味する。なお、光変調装置は、液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用いた光変調装置であってもよい。
また、上記実施形態において、3つの光変調装置を用いたプロジェクターの例を挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクター、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
また、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
冷媒Wを気化させることによる冷却効果について、空冷による冷却効果と比較し、検証を行った。実施例として、3つの光変調装置の液晶パネルに冷媒Wとして水を付着させ、3つの光変調装置に向けて空気を送り、各液晶パネルのパネル温度を測定した。比較例として、3つの光変調装置の液晶パネルに冷媒Wを付着させずに、3つの光変調装置に向けて空気を送り、各液晶パネルのパネル温度を測定した。測定は、光変調装置に送る空気の風速を1m/s、2m/s、4m/sとしたそれぞれの場合について行った。液晶パネルの発熱量は3.4Wとした。
測定結果を図28に示す。図28において、縦軸は、パネル温度[℃]および冷媒Wの気化量[g/h]を示しており、横軸は風速[m/s]を示している。パネル温度[℃]は、3つの光変調装置のパネル温度の平均値である。気化量[g/h]は、3つの光変調装置における合計量である。
図28に示すように、実施例においては、風速が速くなるほど、気化量が低下している。しかし、気化量の低下によらず、実施例においては、風速が1m/s、2m/s、4m/sのいずれにおいても比較例よりも、パネル温度[℃]が低くなることが確かめられた。これにより、空冷に対して、冷媒Wを気化させることによる冷却効果が十分に有用であることが確かめられた。
次に、冷媒Wを気体へ変化させることによる冷却効果について、液冷による冷却効果と比較し、検証を行った。液冷によって液晶パネルを冷却した場合のパネル温度と、冷媒Wの気化によって液晶パネルを冷却した場合のパネル温度とを測定し、液冷の場合のパネル温度に対する気化によるパネル温度の温度差を算出した。測定は、液晶パネルの表面積を基準となる面積に対して等倍、2倍、3倍、4倍、5倍とした場合について行った。
結果を図29に示す。図29において、縦軸は、液冷の場合のパネル温度に対する気化によるパネル温度の温度差[℃]を示しており、横軸は風速[m/s]を示している。図29に示すように、液晶パネルの表面積を2倍以上にした場合、風速0m/s、すなわち送風を行わなくても、冷媒Wの気化による冷却によって、液冷と同等以上の冷却効果が得られることが確かめられた。また、表面積が等倍である場合には、風速を6m/s以上にすれば、冷媒Wの気化による冷却によって、液冷と同等以上の冷却効果が得られることが確かめられた。したがって、液冷に対しても、冷媒Wを気化させることによる冷却効果が十分に有用であることが確かめられた。
1…プロジェクター、2…光源装置、4B,4G,4R,4Ga,4Bb,4Gb,4Rb…光変調ユニット、6…投射光学装置、10,1310…冷却装置、20,120,220,320,420,520,620,720,820,920,1320…冷媒生成部、22,522,622,722…加熱部、22a,622a,722a…加熱本体部、23…第2送風装置、24…モーター(駆動部)、25,725…循環ダクト(第1ダクト)、27…循環経路、30…熱交換部、31…流通部、31a…配管部、40,240…吸放湿部材、4BP,4GP,4RP…光変調装置、50,1350…冷媒伝送部、54…接続部、60…第1送風装置、71,71B,71G,71R,1071,1171,1371a,1371b…冷媒保持部、71a…本体部、72,1072,1172,1272…固定部材、1272a…枠部、73a,73b…連結部、74…被覆部、80…保持フレーム(第2保持部)、124,224…駆動部、324,424…駆動力変換部、424a…羽根部、522a…ヒートシンク(加熱本体部)、622b…ヒートパイプ、725a…金属部、1321…第1熱交換部、1322…第2熱交換部、1323…熱電素子、1323a…吸熱面、1323b…放熱面、1351…伝送ダクト(第2ダクト)、1352…接続ダクト(第2ダクト)、1354a,1354b…突出部、1360…第3送風装置、1361…ダクト、1380…保持フレーム(第1保持部)、AR1…空気(媒体)、F1…第1領域、F2…第2領域、W…冷媒

Claims (33)

  1. 冷却対象を備えるプロジェクターであって、
    光を射出する光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、
    冷媒が気体へ変化することで前記冷却対象を冷却する冷却装置と、
    を備え、
    前記冷却装置は、
    前記冷媒を生成する冷媒生成部と、
    生成された前記冷媒を前記冷却対象に向けて伝送する冷媒伝送部と、
    を有することを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記冷媒生成部は、
    回転する吸放湿部材と、
    第1領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を送る第1送風装置と、
    前記冷媒伝送部に接続された熱交換部と、
    前記第1領域と異なる第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を加熱する加熱部と、
    前記吸放湿部材における前記加熱部によって加熱された部分の周囲の空気を前記熱交換部に送る第2送風装置と、
    を有し、
    前記熱交換部は、冷却されることで前記熱交換部に流入した空気から前記冷媒を生成する、請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記熱交換部は、前記第1送風装置から放出され、前記吸放湿部材を通過した空気によって冷却される、請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記第1送風装置は、前記冷却対象に空気を送る、請求項2または3に記載のプロジェクター。
  5. 前記冷媒生成部は、前記第2送風装置から放出された空気が循環する循環経路を有し、
    前記循環経路は、前記吸放湿部材と前記熱交換部とを通る、請求項2から4のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  6. 前記第2送風装置は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を通過させて前記熱交換部に送り、
    前記加熱部は、
    前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を通過する前の空気を加熱する加熱本体部と、
    前記第2送風装置と、
    を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  7. 前記加熱部は、前記光源装置からの熱を利用して、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を加熱する、請求項2から6のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  8. 前記第2送風装置は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を通過させて前記熱交換部に送り、
    前記冷媒生成部は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を通過する前の空気が流れる第1ダクトを有し、
    前記加熱部は、
    前記第1ダクトの内部と前記第1ダクトの外部とに跨って設けられたヒートシンクと、
    前記第2送風装置と、
    を有し、
    前記ヒートシンクは、前記光源装置からの熱によって加熱される、請求項7に記載のプロジェクター。
  9. 前記加熱部は、前記光源装置と接続されたヒートパイプを有する、請求項7に記載のプロジェクター。
  10. 前記第2送風装置は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分に空気を通過させて前記熱交換部に送り、
    前記冷媒生成部は、前記第2領域に位置する前記吸放湿部材の部分を通過する前の空気が流れる第1ダクトを有し、
    前記第1ダクトは、金属製の金属部を有し、
    前記加熱部は、
    前記金属部と、
    前記第2送風装置と、
    を有し、
    前記金属部は、前記光源装置からの熱によって加熱される、請求項7に記載のプロジェクター。
  11. 前記冷媒生成部は、空気の流れから前記吸放湿部材を回転させる駆動力を発生させる駆動力変換部を有する、請求項2から10のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  12. 前記駆動力変換部は、前記吸放湿部材に設けられた羽根部を有する、請求項11に記載のプロジェクター。
  13. 前記冷媒生成部は、前記吸放湿部材を回転させる駆動部を有する、請求項2から10のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  14. 前記熱交換部は、前記熱交換部に流入した空気が流れる流通部を有し、
    前記流通部は、一方向に延びる管状の複数の配管部を有し、かつ、前記一方向と交差する方向のうち前記流通部の寸法が最も小さい方向に沿って流れる媒体によって冷却される、請求項2から13のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  15. 前記冷媒生成部は、
    吸熱面と放熱面とを有する熱電素子と、
    前記吸熱面に接続され、かつ、前記冷媒伝送部に接続された第1熱交換部と、
    前記放熱面に接続された第2熱交換部と、
    前記第2熱交換部を冷却する第3送風装置と、
    を有し、
    前記第1熱交換部は、空気中の水蒸気を凝縮させて前記冷媒を生成する、請求項1に記載のプロジェクター。
  16. 前記第3送風装置は、前記冷却対象を冷却する、請求項15に記載のプロジェクター。
  17. 前記冷却対象は、前記光変調装置と前記光変調装置を保持する中空の第1保持部とを有する光変調ユニットを含み、
    前記冷媒伝送部は、内部が前記第1保持部の内部と連通する第2ダクトを有し、かつ、前記第2ダクトを介して前記冷媒を前記第1保持部の内部に伝送する、請求項15または16に記載のプロジェクター。
  18. 前記第3送風装置から送られる空気は、前記第1保持部の内部から前記第2ダクトの内部に送られる、請求項17に記載のプロジェクター。
  19. 前記第1熱交換部は、前記第2ダクトの内部に配置されている、請求項17または18に記載のプロジェクター。
  20. 前記第2熱交換部は、前記第2ダクトの外部に配置されている、請求項17から19のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  21. 前記第2ダクトの内側面には、複数の突出部が並んで配置され、
    前記冷媒伝送部は、複数の前記突出部同士の隙間において生じる毛細管現象によって前記冷媒を伝送する、請求項17から20のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  22. 前記冷媒伝送部は、毛細管現象によって前記冷媒を伝送する、請求項1から20のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  23. 前記冷媒伝送部は、前記冷媒生成部と前記冷却対象とを接続する多孔質部材製の接続部を有する、請求項22に記載のプロジェクター。
  24. 前記冷却対象に設けられ、前記冷媒を保持する冷媒保持部をさらに備える、請求項1から23のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  25. 前記冷媒保持部は、前記冷却対象の面に取り付けられ、かつ、多孔質部材製であり、
    前記冷媒保持部の少なくとも一部は、前記冷却対象と前記冷媒保持部とが積層される積層方向の前記冷媒保持部側から視て、露出している、請求項24に記載のプロジェクター。
  26. 前記冷媒保持部を固定する固定部材をさらに備え、
    前記冷却対象は、前記光変調装置と前記光変調装置を保持する第2保持部とを有する光変調ユニットを含み、
    前記冷媒保持部は、前記第2保持部の表面に取り付けられ、
    前記固定部材は、前記第2保持部との間で前記冷媒保持部を前記積層方向に挟んで固定し、
    前記冷媒保持部の一部は、前記積層方向の前記固定部材側から視て、露出している、請求項25に記載のプロジェクター。
  27. 前記冷媒保持部は、前記第2保持部における前記光変調装置に光が入射する側の面に設けられている、請求項26に記載のプロジェクター。
  28. 前記固定部材は、記光変調装置の画像形成領域の縁部を囲む枠部を有する、請求項27に記載のプロジェクター。
  29. 前記冷媒保持部は、前記第2保持部における前記光変調装置に光が入射する側の面と、前記第2保持部における前記光変調装置から光が射出される側の面との両方に設けられている、請求項26から28のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  30. 前記光変調ユニットは、複数設けられ、
    前記冷媒保持部は、複数の前記光変調ユニットのそれぞれに設けられ、
    複数の前記光変調ユニットにそれぞれ設けられた前記冷媒保持部同士を互いに連結する多孔質部材製の連結部が設けられている、請求項26から29のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  31. 前記連結部には、前記連結部を覆う被覆部が設けられている、請求項30に記載のプロジェクター。
  32. 前記冷媒保持部は、複数設けられ、
    前記複数の冷媒保持部は、前記冷却対象の面から突出し、互いに隙間を空けて並んで配置されている、請求項24に記載のプロジェクター。
  33. 前記冷却対象は、前記光変調装置と、前記光変調装置を有する光変調ユニットと、前記光源装置と、前記光源装置から射出された光の波長を変換する波長変換素子と、前記光源装置から射出された光を拡散する拡散素子と、前記光源装置から射出された光の偏光方向を変換する偏光変換素子とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1から32のいずれか一項に記載のプロジェクター。
JP2017251908A 2017-12-27 2017-12-27 プロジェクター Active JP7192209B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017251908A JP7192209B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 プロジェクター
EP18215340.3A EP3506008B1 (en) 2017-12-27 2018-12-21 Projector
CN201811586785.XA CN110007549B (zh) 2017-12-27 2018-12-25 投影仪
US16/232,786 US10712643B2 (en) 2017-12-27 2018-12-26 Projector with cooling system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017251908A JP7192209B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 プロジェクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019117332A true JP2019117332A (ja) 2019-07-18
JP7192209B2 JP7192209B2 (ja) 2022-12-20

Family

ID=65003139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017251908A Active JP7192209B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 プロジェクター

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10712643B2 (ja)
EP (1) EP3506008B1 (ja)
JP (1) JP7192209B2 (ja)
CN (1) CN110007549B (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10890836B1 (en) 2019-07-12 2021-01-12 Seiko Epson Corporation Projector
CN112241099A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 精工爱普生株式会社 投影仪
JP2021047385A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2021051131A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
CN112650016A (zh) * 2019-10-11 2021-04-13 精工爱普生株式会社 投影仪
US10983425B2 (en) 2019-02-22 2021-04-20 Seiko Epson Corporation Projector
US10989994B2 (en) 2019-02-28 2021-04-27 Seiko Epson Corporation Projector having a refrigerant generator
US11009784B2 (en) 2019-03-15 2021-05-18 Seiko Epson Corporation Projector having cooler
US11029587B2 (en) 2019-05-27 2021-06-08 Seiko Epson Corporation Projector
JP2021103229A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
US11163223B2 (en) 2019-03-15 2021-11-02 Seiko Epson Corporation Projector with cooler
US11175571B2 (en) 2019-07-10 2021-11-16 Seiko Epson Corporation Projector
US11209724B2 (en) 2019-06-06 2021-12-28 Seiko Epson Corporation Projector including cooling target
US11300859B2 (en) 2019-06-12 2022-04-12 Seiko Epson Corporation Projector having cooler

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022146685A (ja) * 2021-03-22 2022-10-05 セイコーエプソン株式会社 光源装置及びプロジェクター

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372748A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Minolta Co Ltd プロジェクタ
JP2007322637A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Ltd 電子機器用冷却装置
JP2009222998A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Sanyo Electric Co Ltd プロジェクタ
JP2010085561A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Seiko Epson Corp プロジェクタ及び光源装置
JP2014085055A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Panasonic Corp 冷却装置
JP2014127539A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Fujitsu Ltd 電子装置の冷却装置

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69026181D1 (de) * 1989-10-11 1996-05-02 Sanyo Electric Co Flussigkristallprojektor
JPH11223464A (ja) * 1998-02-05 1999-08-17 Nisshin Steel Co Ltd 電気炉
JP3583062B2 (ja) 2000-09-29 2004-10-27 シャープ株式会社 表示素子および投射型液晶表示装置
JP2005202195A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Seiko Epson Corp 光源装置および投射型表示装置
CN1862371A (zh) * 2005-05-10 2006-11-15 明基电通股份有限公司 水冷式投影机及电子装置
JP4773260B2 (ja) 2006-04-25 2011-09-14 株式会社日立製作所 冷却装置及びこれを用いた電子機器
JP2009075304A (ja) 2007-09-20 2009-04-09 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP5081558B2 (ja) * 2007-09-28 2012-11-28 三洋電機株式会社 投写型映像表示装置
WO2009116252A1 (ja) * 2008-03-17 2009-09-24 三洋電機株式会社 プロジェクタ
US20110032489A1 (en) * 2008-06-13 2011-02-10 Takayuki Kimoto Image display device
JP2010085676A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sanyo Electric Co Ltd プロジェクタ装置
JP2010107751A (ja) 2008-10-30 2010-05-13 Hitachi Ltd プロジェクタ
JP2010113204A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Sanyo Electric Co Ltd プロジェクタ装置
JP5609213B2 (ja) 2010-04-01 2014-10-22 セイコーエプソン株式会社 液晶プロジェクター
JPWO2015008485A1 (ja) * 2013-07-19 2017-03-02 日本電気株式会社 密閉筐体の冷却構造及びそれを用いた光学装置
JP2015147160A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 三菱電機株式会社 除湿構造
JP6366288B2 (ja) * 2014-02-07 2018-08-01 三菱電機株式会社 光源装置およびプロジェクタ装置
US10386708B2 (en) * 2015-01-20 2019-08-20 Sony Corporation Light synthesis apparatus and light separation apparatus
CN106154709A (zh) * 2015-03-31 2016-11-23 中兴通讯股份有限公司 一种投影仪及其散热装置
CN205843163U (zh) * 2016-07-13 2016-12-28 中视迪威激光显示技术有限公司 一种新型直冷式散热系统
US10254023B2 (en) * 2017-02-09 2019-04-09 Heatcraft Refrigeration Products, Llc Heat pipe anchor tubes for high side heat exchangers

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372748A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Minolta Co Ltd プロジェクタ
JP2007322637A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Ltd 電子機器用冷却装置
JP2009222998A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Sanyo Electric Co Ltd プロジェクタ
JP2010085561A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Seiko Epson Corp プロジェクタ及び光源装置
JP2014085055A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Panasonic Corp 冷却装置
JP2014127539A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Fujitsu Ltd 電子装置の冷却装置

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10983425B2 (en) 2019-02-22 2021-04-20 Seiko Epson Corporation Projector
US10989994B2 (en) 2019-02-28 2021-04-27 Seiko Epson Corporation Projector having a refrigerant generator
US11009784B2 (en) 2019-03-15 2021-05-18 Seiko Epson Corporation Projector having cooler
US11163223B2 (en) 2019-03-15 2021-11-02 Seiko Epson Corporation Projector with cooler
US11029587B2 (en) 2019-05-27 2021-06-08 Seiko Epson Corporation Projector
US11209724B2 (en) 2019-06-06 2021-12-28 Seiko Epson Corporation Projector including cooling target
US11300859B2 (en) 2019-06-12 2022-04-12 Seiko Epson Corporation Projector having cooler
US11175571B2 (en) 2019-07-10 2021-11-16 Seiko Epson Corporation Projector
US10890836B1 (en) 2019-07-12 2021-01-12 Seiko Epson Corporation Projector
CN112241099B (zh) * 2019-07-19 2022-02-22 精工爱普生株式会社 投影仪
CN112241099A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 精工爱普生株式会社 投影仪
US11029588B2 (en) 2019-07-19 2021-06-08 Seiko Epson Corporation Projector
JP2021018308A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2021047385A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
US11281082B2 (en) 2019-09-20 2022-03-22 Seiko Epson Corporation Projector
US11131912B2 (en) 2019-09-24 2021-09-28 Seiko Epson Corporation Projector
JP2021051131A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP7223281B2 (ja) 2019-09-24 2023-02-16 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
US11163224B2 (en) 2019-10-11 2021-11-02 Seiko Epson Corporation Projector
CN112650016A (zh) * 2019-10-11 2021-04-13 精工爱普生株式会社 投影仪
JP2021063892A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2021103229A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
US11526071B2 (en) 2019-12-25 2022-12-13 Seiko Epson Corporation Projector
JP7358978B2 (ja) 2019-12-25 2023-10-11 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター

Also Published As

Publication number Publication date
EP3506008B1 (en) 2024-05-08
US20190196311A1 (en) 2019-06-27
EP3506008A1 (en) 2019-07-03
JP7192209B2 (ja) 2022-12-20
CN110007549A (zh) 2019-07-12
CN110007549B (zh) 2022-03-15
US10712643B2 (en) 2020-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7192209B2 (ja) プロジェクター
US11029588B2 (en) Projector
CN110221506B (zh) 投影仪
US10989994B2 (en) Projector having a refrigerant generator
CN109976071B (zh) 投影仪
JP6881491B2 (ja) プロジェクター
CN111999971B (zh) 投影仪
CN112213905B (zh) 投影仪
US10983425B2 (en) Projector
JP7279433B2 (ja) プロジェクター
US11175571B2 (en) Projector
JP2020201303A (ja) プロジェクター
JP7223281B2 (ja) プロジェクター
CN113031378B (zh) 投影仪
JP2021063961A (ja) プロジェクター
US11281082B2 (en) Projector
JP2022148078A (ja) プロジェクター
JP2022071452A (ja) プロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220418

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221003

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20221003

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221020

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7192209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150