JP2009075304A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却用のファンの静粛運転を維持して、冷却効果を向上させることが可能なプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するための機構部と、機構部を冷却する冷却空気を取り入れるための吸気口9と、冷却空気を吸気口9から機構部へ導入する吸気ファン10と、吸気口9に連通して設けられ、機構部へ導入する冷却空気をさらに冷却する冷却剤30を有する冷却カートリッジ3と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】プロジェクタ1は、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するための機構部と、機構部を冷却する冷却空気を取り入れるための吸気口9と、冷却空気を吸気口9から機構部へ導入する吸気ファン10と、吸気口9に連通して設けられ、機構部へ導入する冷却空気をさらに冷却する冷却剤30を有する冷却カートリッジ3と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷却効果を向上させる機能を有するプロジェクタに関する。
従来、プロジェクタは、ランプ等の発熱によって次第に上昇する内部温度を、冷却ファンの駆動により導入した冷却空気によって下げる構成となっている。例えば、特許文献1に開示されているように、プロジェクタの内部の温度を計測して、内部の温度が一定温度以上になると冷却ファンを作動させ、内部温度が下がれば冷却ファンを停止させている。これにより、必要時以外に冷却ファンの運転音を抑制しつつ、プロジェクタの内部の温度上昇が抑えられる。また、特許文献2には、ロータリーファンを備えたプロジェクタが開示されていて、このロータリーファンによれば、小型で運転音が静粛でありながらも、十分な流量の冷却空気を導入でき、プロジェクタの内部の温度上昇を抑えることが可能である。
しかし、従来の技術において、冷却ファンは、冷却効果をより高める場合に、冷却ファンを大型化したり、ファンの回転数を上げていた。そのため、ファンの運転音が大きくなってしまい、ユーザーにとっては耳障りである、という課題があった。また、ロータリーファンは、ユニット構成が複雑であるためメンテナンスが煩雑となり、コスト面でも高価である、という課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるプロジェクタは、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するための機構部と、前記機構部を冷却する冷却空気を取り入れるための吸気口と、前記冷却空気を前記吸気口から前記機構部へ導入する冷却ファンと、前記吸気口に連通して設けられ、前記冷却空気を冷却する冷却カートリッジと、を備えていることを特徴とする。
このプロジェクタによれば、プロジェクタを機能させるための機構部を冷却空気で冷却することにより、プロジェクタの内部温度の上昇を抑制しており、この場合、冷却空気の温度が低いほど冷却の効果が向上する。そのため、プロジェクタは、プロジェクタの吸気口と連通した冷却カートリッジを備えていて、この冷却カートリッジによって冷却空気をさらに低い温度にする構成である。冷却カートリッジで冷却された冷却空気は、冷却ファンによって機構部へ導入され、機構部を冷却してプロジェクタの内部温度の上昇を防止する。また、冷却カートリッジは、吸気口に対して、プロジェクタの外側または内側のいずれに備えられていても、冷却空気を効果的に冷却して同様な効果を発揮する。このように、冷却カートリッジで冷却された冷却空気を導入してプロジェクタを冷却すれば、冷却カートリッジで冷却されない冷却空気を導入してプロジェクタを冷却する場合に比べ、少ない流量の冷却空気で同じ冷却効果を得ることが可能である。従って、プロジェクタは、冷却空気の流量を落とすことで冷却ファンの回転を抑制することができ、これにより、冷却の効果を維持したまま、冷却ファンの運転音の小さな静粛運転が可能である。
[適用例2]上記適用例にかかるプロジェクタにおいて、前記冷却カートリッジは、前記冷却空気を取り入れるための第1の開口と、前記第1の開口から取り入れた前記冷却空気を冷却する冷却剤と、前記冷却剤で冷却された前記冷却空気を排出するための第2の開口と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、冷却カートリッジは、第1の開口から第2の開口へ流れる冷却空気を、さらに冷却するための冷却剤を有している。冷却カートリッジは、冷却カートリッジ内に冷却剤を有しているだけであって、プロジェクタに電気的負荷等をかけることなく、より冷却された冷却空気をプロジェクタの機構部へ供給することが可能である。この場合、冷却剤は、プロジェクタの負荷にならない、物理的または化学的な手段で冷却作用を発揮するものが好ましく、例えば、冷凍可能な吸水性ポリマーや、化学反応によって吸熱作用を生ずる化学物質等を用いたものが挙げられる。
[適用例3]上記適用例にかかるプロジェクタにおいて、前記冷却カートリッジは、前記冷却剤の周囲に配置された断熱材を有し、前記冷却剤と前記断熱材との間を前記冷却空気が通過する構成であることが好ましい。
この構成によれば、断熱材の配置により冷却カートリッジの内部と外部との熱伝導が遮断され、冷却剤で冷却された冷却空気による結露の発生を抑制することが可能である。従って、冷却カートリッジを用いているプロジェクタは、断熱材によって結露が抑制されることにより、結露した水滴がプロジェクタへ浸入して電気トラブル等が発生するようなことを防止でき、結露が発生し易い環境下においても、支障なく稼働を続けられる。
[適用例4]上記適用例にかかるプロジェクタにおいて、前記冷却カートリッジは、前記吸気口への取り付けまたは前記吸気口からの取り外しをするための装着部を有していることが好ましい。
この構成によれば、冷却カートリッジは、プロジェクタに対して装着部を介して冷却カートリッジ単位での着脱ができ、プロジェクタの稼働中でも、冷却剤の交換等が迅速に且つ簡単に行える。また、装着部を有することにより、冷却カートリッジが着脱を繰り返しても、プロジェクタの吸気口に対して正確な位置関係で装着でき、冷却カートリッジから冷却空気の供給が無駄なく行われる。
[適用例5]上記適用例にかかるプロジェクタにおいて、前記冷却カートリッジは、前記第2の開口が前記吸気口に連通して配置されていることが好ましい。
この構成によれば、冷却カートリッジは、冷却剤で冷却され第2の開口から排出された冷却空気をプロジェクタの吸気口へ供給するように配置されている。つまり、冷却カートリッジは、いわゆる外付けタイプであって、冷却カートリッジを使用しない場合には、プロジェクタのコンパクト化が図れる。また、設計段階から冷却カートリッジの使用を考慮した本適用例のようなプロジェクタだけでなく、冷却カートリッジの使用を想定していないタイプのプロジェクタに対しても、後付けタイプの冷却カートリッジとして、アダプター等により装着することも可能である。これにより、冷却カートリッジの対応可能なプロジェクタの拡大が図れる。
[適用例6]本適用例にかかるプロジェクタにおいて、前記冷却カートリッジの排水処理をするための排水装置をさらに備え、前記排水装置は、前記冷却カートリッジと接続するための接続部と、前記冷却空気によって排水を気化させるための気化部と、前記接続部から前記気化部へ前記排水を導くための導水管と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、冷却効果の高い冷却剤を使用した場合等において、冷却カートリッジ内に結露による水滴が生じやすくなるため、生じた水滴を排水装置で処理することができる。排水装置は、水滴を排水として冷却カートリッジから導水管によって気化部へ導き、気化部で気化させる構成である。また、気化部は、機構部を冷却する冷却空気の流路に配置され、排水を冷却空気に晒すことにより気化させる作用をする。これにより、冷却カートリッジに結露が生じても、随時、気化させて処理をする構成であるため、冷却カートリッジに溜まった排水を取り除く付帯作業が不要である。さらに、気化部は、冷却空気の熱を奪い冷却空気の温度を下げることができ、排気熱による不快感を軽減する効果が得られる。この場合には、気化部をプロジェクタから冷却空気を排気するための排気部に設けることが好ましい。
以下、プロジェクタの具体的な実施形態について図面に従って説明する。本実施形態のプロジェクタは、外装に外付けされた冷却カートリッジを備えている。
(実施形態1)
(実施形態1)
図1は、本実施形態にかかる冷却カートリッジを装着したプロジェクタの外観を示す斜視図である。また、図2は、プロジェクタに装着するための冷却カートリッジの装着部を示す斜視図である。図1に示すように、プロジェクタ1は、上面、側面、および背面を構成する上部外装2aと、底面、側面、および背面を構成する下部外装2b(図2)と、前面を構成する前部外装2cと、で構成され、略直方体状の外観をなす外装2を有している。この外装2は、プロジェクタ1を機能させるための各種の機構部を収容する筐体でもある。そして、上部外装2a上面の前部外装2cの側には、プロジェクタ1を操作するための操作パネル5が設けられている。また、前部外装2cには、操作パネル5の位置近傍に切り欠きが設けられていて、この切り欠きの部分にカラー画像を投射するための投射部6が配置されている。
前部外装2cの投射部6と反対側位置には、機構部が発する熱を排出するための排気口8が設けられている。また、下部外装2bの投射部6側の側面には、機構部を冷却するための空気(以下、冷却空気と称する)を導入するためのメインの吸気口9である側面吸気口9a(図2)が設けられ、さらに、下部外装2bの底面にもサブの底面吸気口9b(図2)が設けられている。これらにより、冷却空気が吸気口9から排気口8へ常に送られ、機構部の温度が所定温度以上に上昇しないように配慮されている。吸気口9には、導入する冷却空気に含まれる塵埃を除去するために、吸気口9内側の全域に図示していない除塵フィルタが設けられている。
また、外装2の側面吸気口9aが設けられている側面には、冷却空気をより冷却して側面吸気口9aへ供給するための冷却カートリッジ3が、外装2に対して着脱自在に装着されている。冷却カートリッジ3は、外部から冷却空気を冷却カートリッジ3内へ取り入れるためのカートリッジ吸気口(第1の開口)31と、カートリッジ吸気口31から取り入れた冷却空気を冷却する冷却剤30と、冷却剤30で冷却された冷却空気を冷却カートリッジ3から排気して、外装2の側面吸気口9aへ供給するためのカートリッジ排気口(第2の開口)32と、を有している。
さらに、図2に示すように、外装2の背面には、外部機器との接続用の各種端子が配置された端子部11と、スピーカー13と、が設けられている。また、冷却カートリッジ3は、カートリッジ排気口32から側面吸気口9aへ供給する冷却空気が外部へ漏れないようにするため、カートリッジ排気口32の周囲を囲んで設けられているクッション部33と、カートリッジ排気口32と同じ面に設けられ、冷却カートリッジ3を外装2へ着脱自在に装着するための2つの前面側装着突起34および1つの背面側装着突起35と、を有している。
前面側装着突起34は、カートリッジ排気口32よりも冷却カートリッジ3の前面の側に、上下方向の直線をなすようにそれぞれ位置し、背面側装着突起35は、前面側装着突起34と対極側に位置している。前面側装着突起34および背面側装着突起35は、突起先端が前面側へ折れ曲がったL字の形状をしており、これら前面側装着突起34および背面側装着突起35は、装着部の一例である。また、クッション部33は、この場合、柔軟性を有するウレタンで形成されている。
また、冷却カートリッジ3が装着される外装2の側面は、前面側装着突起34と勘合する2つの前面側受部14と、背面側装着突起35と嵌合する1つの背面側受部15と、を有している。前面側受部14および背面側受部15は、前面側装着突起34または背面側装着突起35のL字突起を受け入れる穴部である。そして、背面側受部15には、冷却カートリッジ3の装着の有無を検出するカートリッジ検出部16と、背面側受部15の穴部を閉じる方向にばね(不図示)で付勢されたスライド板17と、が設けられている。図2は、説明のために、スライド板17が開いた状態を表しているが、冷却カートリッジ3の非装着時は、ばねにより閉じて背面側受部15を塞いでいる。
このような構成において、冷却カートリッジ3の外装2への装着は、まず、冷却カートリッジ3の前面側装着突起34および背面側装着突起35の各L字突起を、折れ曲がった突起先端が前面側になるよう外装2の前面側受部14および背面側受部15へそれぞれ挿入する。この時、背面側受部15を塞いでいるスライド板17は、背面側装着突起35で押されて開き、背面側装着突起35が背面側受部15へ挿入可能となっている。次いで、冷却カートリッジ3を外装2の側面に沿って、前面側へスライドさせる。このスライド操作により、冷却カートリッジ3のL字突起の折れ曲がり部と、L字突起が設けられている冷却カートリッジ3の面と、により外装2の側面を挟み込み、冷却カートリッジ3が外装2へ装着される。
冷却カートリッジ3が外装2へ装着されると、背面側装着突起35がスライド板17を押している状態から外れるため、スライド板17がばね付勢により閉じる。閉じたスライド板17は、背面側装着突起35のスライドを規制し、冷却カートリッジ3の抜け落ちを防止する。そして、冷却カートリッジ3の取り出しは、ばね付勢に抗してスライド板17を開けてから、冷却カートリッジ3を背面側へスライドさせ、前面側装着突起34および背面側装着突起35を前面側受部14または背面側受部15から抜き出して行う。このような外付けタイプの冷却カートリッジ3は、冷却カートリッジ3の装着前提のプロジェクタ1に限らず、アダプター等を介して他のプロジェクタにも取り付けて使用することができる。
次に、プロジェクタ1の機構部の構成および機能を簡単に説明する。図3は、プロジェクタの内部構成を示す斜視図である。図3に示すように、下部外装2bの前面側には、既述した投射部6と、排気口8に連続して位置する排気部18と、投射部6および排気部18の間に位置する電源部27と、が配置され、排気部18および電源部27の後部には、平面視略L字状の光学ユニット4(41,42,43,44)が配置されている。光学ユニット4は、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するための一機構部である。そして、電源部27、光学ユニット4および投射部6の上部外装2a(図1)の側に、プロジェクタ1を制御するための各種回路等が実装された制御部20を有する制御基板12が配置されている。図3では、制御基板12が取り外された状態が示されている。
電源部27は、光学ユニット4、制御基板12や各機構部等に電力を供給しており、電源部27から外部へ電磁ノイズが漏れることを防止するために、さらに、シールド板19が電源部27を覆って設けられている。そして、吸気口9の近傍には、冷却空気を取り入れるための吸気ファン(冷却ファン)10が設けられていて、吸気ファン10は、メインの冷却空気取り入れ口である側面吸気口9aに対応する側面シロッコファン10aと、底面吸気口9bに対応し電源部27を主に冷却する冷却空気を取り入れる底面シロッコファン10bとからなっている。排気部18は、冷却空気を強制排気する排気ファン(冷却ファン)18aと、冷却空気を排気口8へ導くための排気ダクト18bと、を有している。また、排気ファン18aの近傍には、プロジェクタ1の内部温度を測定するために、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタ29が設けられていて、各機構部を冷却した冷却空気の温度を内部温度として測定している。
次に、プロジェクタ1のメインの機構部である光学ユニット4について説明する。光学ユニット4は、排気部18の近傍にあり光源部を有するインテグレータ照明部41と、色分離部42と、リレー光学部43と、3枚の液晶パネルを光学変調素子として有する光学変調部44と、を有している。そして、光学変調部44は、投射部6と接続されている。
インテグレータ照明部41は、光源部の光源ランプから光束を射出し、光学変調部44において、光束が、赤、緑、青の色光にそれぞれ対応して設けられている3枚の液晶パネルの画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。また、色分離部42は、インテグレータ照明部41から射出された光束を赤、緑、青の3色の色光に分離するための光学系である。次のリレー光学部43は、色分離部42で分離された色光の内、液晶パネルまでの経路の長い色光を導く機能を有する光学系であり、この場合赤色光がリレー光学部43へ導かれている。そして、光学変調部44は、3枚の液晶パネルによって、それぞれの色光を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、さらに、クロスダイクロイックプリズムによって、色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するための光学系である。このようにして形成されたカラー画像は、投射部6の投射レンズによって拡大して投射され、スクリーン等に映像として映し出される。
さらに、図3には図示していないが、インテグレータ照明部41には、光源部からの光束量を調整する調光部と、シネマコンテンツの投射に適した光束を得るために必要に応じてシネマフィルターを挿入するフィルター挿抜部が設けられ、投射部6には、投射レンズのズーム操作およびフォーカス操作を行うためのレンズ駆動部が設けられている。これら調光部、フィルター挿抜部およびレンズ駆動部は、それぞれモーターやシリンダー等を有して、図5において後述する駆動部28として機能する。
次に、冷却カートリッジ3の詳細について説明する。図4は、冷却カートリッジの構成を示す斜視図であり、内部を示すために一部を切り取った断面を合わせて表示している。図4に示すように、冷却カートリッジ3は、一面が開放された箱状の収容部3aと、収容部3aの開放された一面を閉じるための蓋部3bと、からなり、プラスティック製の略直方体状をなしている。収容部3aの開放された一面と対向する面の外面には、図2を参照して説明したように、外装2の側面吸気口9aに対向するように位置するカートリッジ排気口32およびクッション部33と、装着部である前面側装着突起34および背面側装着突起35と、が設けられている。また、蓋部3bには、カートリッジ排気口32に対極する端部側にカートリッジ吸気口31が設けられている。そして、冷却カートリッジ3は、収容部3aと蓋部3bとで閉鎖された内部に冷却剤30を保持している。
収容部3aおよび蓋部3bは、冷却剤30を安定して保持するため、それぞれを構成する6面の内側の中央部近傍に、それぞれの面の長手方向に延在して突起している保持部36を有している。保持部36は、この場合、断面が略直方体の突起であり、6面それぞれの長手方向の長さの3分の1程度の長さで延在し、略長方体の冷却カートリッジ3の各面に当接している。さらに、保持部36がそれぞれ形成されている6面の内側には、冷却カートリッジ3の内部と外部との熱伝導を遮断して、結露を防止するための断熱材37が設けられている。断熱材37は、冷却剤30と断熱材37との間を冷却空気が十分流れるように、冷却剤30と当接している保持部36の突起量より薄い厚さで形成されている。断熱材37としては、この場合、断熱性のある発泡スチロールを用いている。
ここで、冷却空気を冷却する冷却剤30について説明する。冷却剤30としては、エチレングリコールやポリアクリル酸ナトリウム等の吸水ポリマーを内部に充填したパック状のものがある。これを利用する場合、プロジェクタ1の稼働前に、蓋部3bを外して、事前に冷凍しておいた冷却剤30を収容部3aへ収容し、再び蓋部3bをセットした冷却カートリッジ3を用意する。そして、用意した冷却カートリッジ3を、図1に示すように、プロジェクタ1の側面へ装着する。プロジェクタ1が稼働すると、冷凍状態の冷却剤30により、カートリッジ吸気口31から取り入れられた冷却空気がさらに十分冷却され、カートリッジ排気口32から側面吸気口9aへ供給される。この冷却剤30は、解凍後に再び冷凍すれば、繰り返して使用することができる。なお、冷却剤30のみ冷凍せずに、冷却剤30を収容した冷却カートリッジ3を冷凍しておいても良い。
また、冷却剤30としては、硫酸アンモニウムや尿素等のように水と反応して吸熱効果を発揮する化学物質も用いられる。この場合、プロジェクタ1の稼動時に、既にプロジェクタ1に装着されている冷却カートリッジ3の冷却剤30に対して、水と化学物質とを徐々に反応させ始めることにより、冷却空気から熱を奪い取って冷却空気を冷却する。このような徐々に行われる化学反応により、冷却剤30は、長時間に渡り冷却空気を冷却することができる。
次に、以上説明したプロジェクタ1の各機構部を制御する制御系について説明する。図5は、プロジェクタの制御部の構成を示すブロック図である。図5に示すように、制御系の中枢をなす制御部20は、制御部20の全体を制御する主制御部21と、プロジェクタ1のメイン機構部である光学ユニット4を制御する光学ユニット制御部22と、各機構部に電力を供給する電源部27や、既述した駆動部28等を制御する機構制御部23と、操作パネル5および端子部11を制御する入出力制御部24と、を有している。さらに、制御部20は、マイクロスイッチによって冷却カートリッジ3の装着の有無を電気的に検出するカートリッジ検出部16と、吸気ファン10および排気ファン18aと、を制御する冷却制御部25と、サーミスタ29の抵抗値を換算して冷却空気の温度を特定し、プロジェクタ1の内部温度を監視するための温度監視部26と、を有している。
プロジェクタ1の一般的な汎用制御において、冷却制御部25は、温度監視部26が特定した冷却空気の温度に基づいて、吸気ファン10および排気ファン18aの回転を制御して、導入する冷却空気の流量を制御する役目を受け持っている。つまり、冷却制御部25は、冷却空気の温度が一定温度以上になると、停止していた吸気ファン10および排気ファン18aの回転を開始させ、冷却空気の温度がさらに高温の一定温度に達すると、吸気ファン10および排気ファン18aを高速回転させて、多量の冷却空気を導入することにより機構部の冷却の促進を図る。しかし、吸気ファン10および排気ファン18aの高速回転によっても、冷却空気の温度が下がらず制限温度以上になれば、冷却制御部25は、機構部の稼働をすべて停止させて冷却のみ行う制御により、プロジェクタ1を熱影響から保護する。
一方、冷却カートリッジ3を備えたプロジェクタ1においては、カートリッジ検出部16が冷却カートリッジ3の装着を検出すると、冷却制御部25は、上記汎用制御による吸気ファン10および排気ファン18aの制御からカスタム制御による吸気ファン10および排気ファン18aの制御へ切り換え、それぞれのファンの回転を抑制した冷却を行う。プロジェクタ1の側面吸気口9aからは、冷却カートリッジ3によってより冷却された冷却空気が導入されるため、汎用制御の場合に比べて、カスタム制御による少ない流量の冷却空気であっても、効果的に機構部の冷却が行える。そのため、メインファンである側面シロッコファン10aの回転を落として運転することができると共に、プロジェクタ1内部を流動する冷却空気および排気部18から排気される冷却空気の温度が汎用制御時より低くなっている。そのため、電源部27の冷却も効率良く行え、底面シロッコファン10bの回転を落として運転することができる。
なお、カスタム制御においても、冷却空気の温度が制限温度以上になれば、冷却制御部25は、機構部の稼働をすべて停止させて冷却のみ行い、プロジェクタ1を熱影響から保護する。そして、プロジェクタ1は、冷却制御部25のカートリッジ検出部16により、冷却カートリッジ3が装着されていないことを検出した場合、汎用制御に基づいて冷却を行う。
以下、実施形態1の主な効果をまとめて記載する。
(1)プロジェクタ1は、冷却空気を冷却カートリッジ3でさらに冷やしてから機構部を冷却するため、少ない流量の冷却空気により十分な冷却効果を得ることができる。従って、プロジェクタ1は、側面シロッコファン10aの回転を抑制でき、それに伴って底面シロッコファン10bの回転も抑制して、運転音の少ない静粛な稼働が可能である。
(2)また、排気部18から排気される冷却空気の温度も低くなり、排気の熱気によってユーザーが感じる不快感を軽減することができる。
(3)冷却カートリッジ3は、物理的または科学的作用により冷却効果を発揮する冷却剤30を用いており、プロジェクタ1に電気的な負荷等を何らかけることなく、冷却空気を十分に冷却できる。さらに、冷却カートリッジ3は、冷却剤30を包む断熱材37を有することによって、冷えた冷却カートリッジ3内からの熱伝導を抑制して、結露の発生を防止できる。
(4)また、冷却カートリッジ3は、装着部を有していて、プロジェクタ1の外装2へ着脱自在に外付け装着することができる。そのため、外付け装着の構成を利用して、実施形態1におけるプロジェクタ1以外のプロジェクタへも、アダプター等を用いて、容易に装着して冷却効果の向上を図ることができる。また、冷却カートリッジ3を使用しない場合は、プロジェクタ1のコンパクト化が図れる。
(実施形態2)
(実施形態2)
次に、プロジェクタ1の実施形態2について説明する。実施形態1との相違点は、冷却カートリッジ3に排水装置が設けられていることである。排水装置は、冷却カートリッジ3において、冷却効果の高い冷却剤30を使用した場合等において、冷却カートリッジ3の内部に結露による水滴が生じやすくなるため、生じた水滴を処理するためのものである。以下では、実施形態1と異なる構成部分を重点的に説明する。
図6は、実施形態2にかかる冷却カートリッジを装着したプロジェクタの外観を示す斜視図である。また、図7は、冷却カートリッジの気化部の構成を示す断面図である。図6に示すように、排水装置50は、プロジェクタ1の前部外装2cの下部に位置し、一方の端部を冷却カートリッジ3と接続する接続部51と、他端に位置し排気口8に懸架して設けられた平板状の気化部52と、冷却カートリッジ3から接続部51を介して排水を気化部52へ導く導水管53と、を有している。
このような構成の排水装置50において、導水管53は、伸縮性および折れ曲がり自在の柔軟性を有する蛇腹チューブである。そのため、外装サイズの異なるプロジェクタ1や、外装サイズは同等でも排気口8の位置が異なるプロジェクタ1にも、導水管53の長さを調節して見栄え良く配置することができる。また、接続部51と冷却カートリッジ3とは、着脱可能であって、吸水ポリマーを有する冷却剤30等を冷凍する場合において、冷却カートリッジ3のみを取り外して冷凍処理することができ、また、実施形態1における冷却カートリッジ3を用いる場合において、プロジェクタ1から取り外すことができるため、それぞれの場面において対応が容易に行える。
導水管53の他端側にある気化部52は、図7に示すように、導水管53の位置と対極側にあって排気口8の桟部8aに気化部52を懸架するための懸架部56と、巻状に収容された導水管53内から気化部52の内部空間に沿って懸架部56まで平板状に延在している吸水フィルタ54と、排気口8の桟部8aからの冷却空気が吸水フィルタ54を通過するために設けられた通気口55と、を有している。
この構成によれば、冷却カートリッジ3から導水管53を通って気化部52へ導かれた排水は、吸水フィルタ54によって懸架部56の方向へ吸い上げられる。通気口55に位置する吸水フィルタ54では、機構部を冷却した冷却空気が排気口8から吹き抜けており、吸水フィルタ54に含まれる排水は、冷却空気によって気化され冷却空気と共に排出される。このように、通気口55において吸水フィルタ54が含む排水が気化されると、吸水フィルタ54は、導水管53から排水を吸い上げ続ける。そのため、冷却カートリッジ3には、結露による水滴等が溜まらず、冷却剤30による冷却空気の冷却が妨げられる事態を回避できる。
以下、実施形態2の主な効果を記載する。
(1)排水装置50を用いれば、冷却カートリッジ3に結露が生じても、導水管53で気化部52へ導いて随時気化処理をするため、結露によって冷却剤30の冷却効果が低減することを防止できる。また、冷却カートリッジ3に溜まった排水を取り除くための作業負担等が、ユーザーにかからない。
(2)また、気化部52がプロジェクタ1の排気口8に設けられているため、排気される冷却空気の温度を、実施形態1の場合に比べ、さらに下げることができ、排気の熱による不快感をより軽減する効果が得られる。
また、プロジェクタ1は上記の各実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
(変形例1)冷却剤30は、図4に示すような1個の塊状に限定されるものではなく、複数個の塊状になっていても良い。この構成によれば、冷却剤30と冷却空気との接触面積が増加して、より効果的に冷却空気を冷却できる。
(変形例2)冷却カートリッジ3のカートリッジ吸気口31は、蓋部3bの一部を部分的に切り取った形態であるが、この形態に限定されることなく、蓋部3bのほぼ前面を切り取った開口であっても良い。この開口によれば、冷却カートリッジ3に取り入れる冷却空気の流速が遅くなることにより、冷却剤30との接触時間が長くなって、冷却空気をほぼ均一な温度に十分冷却できる。
(変形例3)プロジェクタ1は、冷却カートリッジ3を外装2の外側に装着しているが、外装2の内側に装着する構成であっても良い。この構成によれば、冷却カートリッジ3の非装着時に、前面側受部14、背面側受部15およびスライド板17が目立つようなことがなく、冷却カートリッジ3の装着、非装着に関わらずデザインイメージが変わることなく保持される。
(変形例4)冷却カートリッジ3の装着部は、前面側装着突起34および背面側装着突起35のようなL字状の突起に限定されるものではなく、スナップ止め形式、磁石吸着形式、ベルト止め形式、接着テープ止め形式等により装着しても良い。
(変形例5)背面側受部15に設けられているカートリッジ検出部16は、設置しない構成であっても良い。カートリッジ検出部16を設置してカスタム制御した方が、冷却カートリッジ3を装着した際の吸気ファン10の運転音を、確実に抑制できるが、温度監視部26からの内部温度情報に基づいて細かく吸気ファン10の回転を制御しても、近似の効果が得られる。
(変形例6)排水装置50の接続部51は、冷却カートリッジ3に固定された構成であっても良い。着脱の不備による漏水等の恐れが解消できる。
(変形例7)冷却カートリッジ3を装着するプロジェクタ1は、光学変調部44に液晶パネルを用いているが、液晶パネル以外のマイクロミラー等のデバイスを用いるタイプのものでも良い。これにより、種々の光学変調部を有するプロジェクタに冷却カートリッジ3を適用することができる。
1…プロジェクタ、2…外装、3…冷却カートリッジ、3a…収容部、3b…蓋部、4…光学ユニット、8…排気口、8a…桟部、9…吸気口、10…吸気ファン、14…前面側受部、15…背面側受部、16…カートリッジ検出部、17…スライド板、20…制御部、25…冷却制御部、26…温度監視部、30…冷却剤、31…カートリッジ吸気口、32…カートリッジ排気口、33…クッション部、34…前面側装着突起、35…背面側装着突起、36…保持部、37…断熱材、50…排水装置、52…気化部、53…導水管、54…吸水フィルタ、55…通気口、56…懸架部。
Claims (6)
- 光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するための機構部と、
前記機構部を冷却する冷却空気を取り入れるための吸気口と、
前記冷却空気を前記吸気口から前記機構部へ導入する冷却ファンと、
前記吸気口に連通して設けられ、前記冷却空気を冷却する冷却カートリッジと、を備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記冷却カートリッジは、
前記冷却空気を取り入れるための第1の開口と、
前記第1の開口から取り入れた前記冷却空気を冷却する冷却剤と、
前記冷却剤で冷却された前記冷却空気を排出するための第2の開口と、を有していることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記冷却カートリッジは、前記冷却剤の周囲に配置された断熱材を有し、
前記冷却剤と前記断熱材との間を前記冷却空気が通過する構成であることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2または3に記載のプロジェクタにおいて、
前記冷却カートリッジは、前記吸気口への取り付けまたは前記吸気口からの取り外しをするための装着部を有していることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
前記冷却カートリッジは、前記第2の開口が前記吸気口に連通して配置されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
前記冷却カートリッジの排水処理をするための排水装置をさらに備え、
前記排水装置は、
前記冷却カートリッジと接続するための接続部と、
前記冷却空気によって排水を気化させるための気化部と、
前記接続部から前記気化部へ前記排水を導くための導水管と、を有していることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007243447A JP2009075304A (ja) | 2007-09-20 | 2007-09-20 | プロジェクタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10712643B2 (en) | 2017-12-27 | 2020-07-14 | Seiko Epson Corporation | Projector with cooling system |
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-
2007
- 2007-09-20 JP JP2007243447A patent/JP2009075304A/ja not_active Withdrawn
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