JP2019116049A - 3dプリンタ用サポート材除去組成物、モデル材成形品、モデル材成形品用仕上げ剤、及びモデル材成形品の製造方法 - Google Patents

3dプリンタ用サポート材除去組成物、モデル材成形品、モデル材成形品用仕上げ剤、及びモデル材成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モデル材成形品の白化を防止する3Dプリンタ用サポート材除去組成物、モデル材成形品、モデル材成形品用仕上げ剤、及びモデル材成形品の製造方法の提供。【解決手段】下記一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む、3Dプリンタ用サポート材除去組成物。R−O−[(EO)a/(PO)b]−H ・・・(1)[式(1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、aは0〜2、bは0〜3、Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、aは0〜10、bは0であり、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。]【選択図】なし

Description

本発明は、3Dプリンタ用サポート材除去組成物、モデル材成形品、モデル材成形品用仕上げ剤、及びモデル材成形品の製造方法に関する。
近年、3Dプリンタは製造業を中心に建築・医療・教育・航空宇宙など幅広い分野で普及している。3Dプリンタは、ラピッドプロトタイピング(3次元造形機)の一種である。3Dプリンタは、3D−CADや3D−CGのデータを元に、材料を一層ずつ積層して立体造形物を製造する装置である。
立体造形物を製造する造形方式には数種類あり、方式ごとに使える材料や製造される立体造形物の特性は異なる。そのため用途に適した造形方式を選択する必要がある。代表的な造形方式としては、熱溶解積層方式、インクジェット方式(マテリアルジェッティング方式)、バインダージェッティング方式、粉末焼結方式等が挙げられる。
熱溶解積層方式は、熱で溶かした樹脂をノズルから押し出し、積み上げて立体造形物を製造する方式である。
インクジェット方式は、インクジェットヘッドから噴射した樹脂を紫外線で固めて立体造形物を製造する方式である。
バインダージェッティング方式は、インクジェットヘッドから液体状の結合剤を噴射し、粉末を一層ずつ固めて立体造形物を製造する方式である。
粉末焼結方式は、粉末状の素材にレーザーを照射して焼結させ立体造形物を製造する方式である。
造形方式としては、熱溶解積層方式とインクジェット方式がよく用いられている。
熱溶解積層方式は、プラスチック製品とほぼ同等の強度の立体造形物を製造でき、かつカラーバリエーションが多くカラフルな立体造形物を製造できる。
インクジェット方式は、複数の素材を混ぜることで多様な硬度の立体造形物やカラフルな立体造形物を製造でき、かつ高精度の立体造形物を製造できる。
しかし、熱溶解積層方式やインクジェット方式においては、立体造形物が固化するまで支えておくためのサポート材が必要となる場合がある。その場合、立体造形物が固化した後、サポート材を除去する工程が必要となる。
立体造形物のモデル材から、不要なサポート材を取り除くことにより成形品(以下、モデル材成形品ともいう)が得られる。このとき、造形の条件によっては、モデル材成形品の表面が白くなり(以下、白化ともいう)、本来の色調が得られない場合がある。
白化したモデル材成形品の表面は作業者がヤスリや樹脂汚れ除去材等を用いて手作業で白化部分を回復させる後処理作業をしているが、作業性が格段に落ちるだけではなく、モデル材成形品の表面を破損させる場合があり望ましくない。よって、モデル材からサポート材を取り除き、モデル材成形品の表面を傷めることなく白化を防止できるサポート材除去組成物が望まれている。
サポート材の除去に関して、特許文献1では(a)水溶性有機溶剤1重量%以上、20重量%以下、(b)アルカリ金属水酸化物0.5重量%以上、20重量%以下、(c)有機アルカリ剤0.2重量%以上、20重量%以下、(d)界面活性剤0.1重量%以上、20重量%以下、及び水を含有し、(b)の含有量と(c)の含有量の重量比(b)/(c)が1/4以上、1/0.4以下である、3Dプリンタ造形物用現像液組成物が開示されている。
特許文献2では立体形状モデルの断面形状マスクパターンに則してモデル材とサポート材とを積層し立体物を造形した後、前記立体物にアルカリ水溶液を塗布することによって立体物からサポート材を除去することを特徴とする三次元造型方法が開示されている。
特許文献3では造形物を形成するモデル材(A)と、造形時にモデル材(A)の形状を支持するサポート材(B)から形成された粗造形物を水である洗浄液(C)に浸漬し、サポート材(B)が膨潤することによりモデル材(A)との界面から剥離し、モデル材成形品を得ることを特徴とするモデル材成形品の製造方法が開示されている。
特開2014−83744号公報 特開2011−5658号公報 再表WO2016/125816号公報
しかしながら、特許文献1〜3のサポート材除去方法では、モデル材成形品の白化防止効果が十分ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モデル材成形品の白化を防止する3Dプリンタ用サポート材除去組成物、モデル材成形品、モデル材成形品用仕上げ剤、及びモデル材成形品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、モデル材成形品の白化を防止する3Dプリンタ用サポート材除去組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の態様を有する。
[1]下記一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む、3Dプリンタ用サポート材除去組成物。
R−O−[(EO)/(PO)]−H ・・・(1)
式(1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、aは0〜2、bは0〜3、Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、aは0〜10、bは0であり、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。
[2]前記[1]に記載の3Dプリンタ用サポート材除去組成物で処理されたモデル材成形品。
[3]モデル材と、前記モデル材の形状を支持するサポート材を含む立体造形物から、前記[1]に記載の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いて前記サポート材を除去してモデル材成形品を得る工程を含む、モデル材成形品の製造方法。
[4]下記一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む、モデル材成形品用仕上げ剤。
R−O−[(EO)/(PO)]−H ・・・(1)
式(1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、aは0〜2、bは0〜3、Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、aは0〜10、bは0であり、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。
本発明によれば、モデル材成形品の白化を防止する3Dプリンタ用サポート材除去組成物、モデル材成形品、モデル材成形品用仕上げ剤、及びモデル材成形品の製造方法を提供できる。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<3Dプリンタ用サポート材除去組成物>
本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物は、下記一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む。
R−O−[(EO)/(PO)]−H ・・・(1)
式(1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、aは0〜2、bは0〜3、Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、aは0〜10、bは0であり、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。
一般式(1)で示される化合物のRは、炭素数6〜22の炭化水素基である。
一般式(1)におけるエチレンオキシド(EO)の付加モル数a及び一般式(1)におけるプロピレンオキシド(PO)の付加モル数bがともに0の場合、一般式(1)で示される化合物は、一価のアルコール(R−OH)である。
Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、一般式(1)におけるエチレンオキシドの付加モル数aは、白化防止性の観点から、0〜2であり、水への溶解性を考慮した剤型化の観点から、1〜2が好ましい。
Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、一般式(1)におけるプロピレンオキシドの付加モル数bは、白化防止性の観点から、0〜3であり、水への溶解性を考慮した剤型化の観点から、0〜2が好ましい。
Rの炭素数が8〜10の場合、原料特有の臭気がある。この臭気を制御するため、一般式(1)におけるエチレンオキシドの付加モル数aは、1〜2が好ましい。一般式(1)におけるプロピレンオキシドの付加モル数bは、1〜3が好ましい。
Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、一般式(1)におけるエチレンオキシドの付加モル数aは、白化防止性の観点から、0〜10であり、水への溶解性を考慮した剤型化の観点から、1〜2が好ましい。
Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、一般式(1)におけるプロピレンオキシドの付加モル数bは、水への溶解性を考慮した剤型化の観点から、0である。
一般式(1)で示される化合物のRは、鎖状でも環状でもよく、飽和でも不飽和でもよく、脂肪族でも芳香族でもよい。また、鎖状は、直鎖でも分岐でもよい。
一般式(1)において、EOとPOとを同時に複数含む場合、[(EO)/(PO)]は、EOとPOとは、ブロック状に付加していてもよく、ランダム状に付加していてもよいことを示す。なお、EOの付加モル数aは、ガスクロマトグラフィー等によって測定できる。POの付加モル数bも同様である。
一般式(1)で示される化合物としては、具体的には、1−ヘキサノール、フェニルメタノール、1−オクタノール、2−エチルヘキサノール、2−ブチル−1−オクタノール、1−デカノール、1−ドデカノール、2−トリデカノール、4−ノニルフェノール、1−ヘキサデカノール、1−オクタデカノール、9−オクタデセン−1−オール、2−オクチル−1−ドデカノール、1−ドコサノール、1−ヘキサノール(エチレンオキシド1〜2モル付加物)、2−エチルヘキサノール(エチレンオキシド1〜2モル付加物)、2−エチルヘキサノール(プロピレンオキシド1モル付加物)、2−エチルヘキサノール(エチレンオキシド2モルプロピレンオキシド1.5モル付加物)、2−エチルヘキサノール(プロピレンオキシド3モルエチレンオキシド2モル付加物)、1−ドデカノール(エチレンオキシド2モル付加物)、2−トリデカノール(エチレンオキシド2モル付加物)、1−ドコサノールのエチレンオキシド5モル付加物、1−ドコサノールのエチレンオキシド10モル付加物等が挙げられる。
一般式(1)で示される化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
一般式(1)で示される化合物は、白化防止性の観点から、20℃の水に対する溶解度が、5.0g/100g水以下が好ましく、2.0g/100g水以下がより好ましく、1.0g/100g水以下がさらに好ましい。
20℃の水に対する溶解度は、例えば、1−ヘキサノールは約0.6g/100g水、1−ヘキサノール(エチレンオキシド1モル付加物)は約1.0g/100g水、1−ヘキサノール(エチレンオキシド2モル付加物)は約1.7g/100g水、ベンジルアルコールは約4.0g/100g水、1−オクタノールは約0.05g/100g水、2−エチルヘキサノールは約0.1g/100g水、2−エチルヘキサノール(エチレンオキシド1モル付加物)は約0.2g/100g水、2−エチルヘキサノール(エチレンオキシド2モル付加物)は約0.3g/100g水、1−デカノールは0.004g/100g水、4−ノニルフェノールは約0.3g/100g水、1−ヘキサデカノールは約0.0002g/100g水、9−オクタデセン−1−オールは約0.0001g/100g水である。
本発明の一般式(1)で示される化合物におけるRは、白化防止性の観点から、2−エチルヘキシル基、2−ブチル−1−オクチル基、2−トリデシル基などの分岐を有するものが好ましい。
一般式(1)で示される化合物の含有量は、白化防止性の観点から、3Dプリンタ用サポート材除去組成物の総質量に対して、0.05質量%以上100質量%以下が好ましく、0.2質量%以上100質量%以下がより好ましく、0.3質量%以上100質量%以下がさらに好ましい。
本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物が、水道水、イオン交換水等の水を含む場合、一般式(1)で示される化合物は、水に分離しない程度に均一であること(以下、乳化分散)、あるいは水に可溶化していることが好ましい。一般式(1)で示される化合物を水に可溶化、あるいは乳化分散するために、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物は、さらに界面活性剤を含んでいてもよい。
なお、本明細書において、「水に可溶化している」とは、3Dプリンタ用サポート材除去組成物が透明な水溶液となっていることを意味する。
界面活性剤としては、一般式(1)で示される化合物を水に可溶化、あるいは乳化分散できるものであれば特に限定されず、一般式(1)で示される化合物を除くノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を使用できる。
ノニオン性界面活性剤としては、公知のものが挙げられる。具体的には、高級アルコールアルキレンオキシド付加物、高級アルコールアルキレンオキシド付加物の脂肪酸エステル化物、アルキル又はアルケニルフェノールアルキレンオキシド付加物、脂肪酸アルキレンオキシド付加物、多価アルコールのアルキレンオキシド付加物の高級脂肪酸エステル化物、脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物、脂肪酸アミドアルキレンオキシド付加物等のポリアルキレングリコール型が挙げられる。
高級アルコールは、通常炭素数8〜22の直鎖又は分岐の不飽和又は飽和の高級アルコールである。アルキル又はアルケニルフェノールは、通常炭素数7〜22の直鎖又は分岐の不飽和又は飽和のアルキル又はアルケニルフェノールである。脂肪酸は、通常炭素数10〜22の直鎖又は分岐の不飽和又は飽和の脂肪酸である。多価アルコールは、通常炭素数3〜12の多価アルコールである。脂肪族アミンは、通常炭素数8〜22の直鎖又は分岐の不飽和又は飽和の脂肪族アミンである。
アルキレンオキシド付加物のアルキレンオキシ基は、例えば、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基、スチレンオキシ基等が挙げられる。アルキレンオキシドが付加した部分は、1種のアルキレンオキシ基からなるものであってもよく、2種以上のアルキレンオキシ基からなるものであってもよい。2種以上のアルキレンオキシ基からなる場合、アルキレンオキシドの付加形態に制限はない。アルキレンオキシドの付加形態としては、ランダム付加、ブロック付加、ランダム付加とブロック付加との組み合わせ等が挙げられる。アルキレンオキシドの付加数は、通常1〜20モルである。
アニオン性界面活性剤としては、公知のものが挙げられる。具体的には、石鹸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル硫酸塩、高級アルコールアルキレンオキシド付加物の硫酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。
ここで述べたアルキルは、通常炭素数10〜14の直鎖又は分岐のアルキルである。高級アルコールは、通常炭素数8〜24の直鎖又は分岐の不飽和又は飽和の高級アルコールである。脂肪酸は、通常炭素数6〜22の直鎖又は分岐の不飽和又は飽和の脂肪酸である。α−オレフィンは、通常炭素数12〜18のα−オレフィンである。アルカンは、通常炭素数14〜18の直鎖又は分岐のアルカンである。
アルキレンオキシド付加物のアルキレンオキシ基としては、例えば、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基、スチレンオキシ基等が挙げられる。アルキレンオキシドが付加した部分は、1種のアルキレンオキシ基からなるものであってもよく、2種以上のアルキレンオキシ基からなるものであってもよい。2種以上のアルキレンオキシ基からなる場合、アルキレンオキシドの付加形態に制限はない。アルキレンオキシドの付加形態としては、ランダム付加、ブロック付加、ランダム付加とブロック付加との組み合わせ等が挙げられる。アルキレンオキシドの付加数は、通常1〜20モルである。
両イオン性界面活性剤は、公知のものが挙げられる。具体的には、アルキルベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤は、公知のものが挙げられる。具体的には、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
これら界面活性剤は、一般式(1)で示される化合物を水へ可溶化、あるいは乳化分散させる能力、水へのすすぎ性、経済性、取扱性の観点から、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル硫酸塩、高級アルコールアルキレンオキシド付加物の硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤;高級アルコールアルキレンオキシド付加物、脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物等のノニオン性界面活性剤(ただし、一般式(1)で示される化合物を除く。)が好ましい。中でも、曇点(1質量%)が70℃以上の高級アルコールアルキレンオキシド付加物、脂肪族アミンアルキレンオキシド付加物がより好ましい。
曇点(1質量%)の測定方法は、次の通りである。試料1.0gをビーカーに秤取し、イオン交換水を加えて溶解(溶解に必要であれば加熱を行う)した後、全量を100gに希釈して測定液とする。次に、この測定液約5mLを試験管に採り、温度計を入れて加温し、内容物全体を白濁させる。温度計にて静かに撹拌しながら空冷し、測定液が透明になったときの温度を読み、曇点(1質量%)とする。
曇点(1質量%)が70℃以上のノニオン性界面活性剤としては、具体的には、炭素数8の高級アルコールのエチレンオキシド9モルプロピレンオキシド3モルランダム付加物(70℃)、炭素数10の高級アルコールのエチレンオキシド9モル付加物(80℃)、ノニルフェノールのエチレンオキシド11モル付加物(74℃)、炭素数10〜16の高級アルコールのエチレンオキシド9モル付加物(75℃)、炭素数12〜13の高級アルコールのエチレンオキシド14モルプロピレンオキシド2.5モルランダム付加物(81℃)、炭素数12〜14の高級アルコールのエチレンオキシド15モル付加物(85℃以上)、牛脂硬化アルキルアミンのエチレンオキシド20モル付加物(85℃以上)等が挙げられる。
界面活性剤の配合量は、剤型化や経済性の観点から、一般式(1)で示される化合物を1とした場合、0.1から15が好ましく、0.1から5がより好ましく、0.2から3がさらに好ましい。
本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物のpHは、作業者の取り扱い性の観点から、3.0以上11.0以下が好ましく、5.0以上9.0以下がより好ましく、6.0以上8.0以下がさらに好ましい。
pHが3.0未満の場合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエタノールアミン等のアルカリで調整することができる。pHが11.0を超える場合は、塩酸、硫酸、乳酸、ギ酸、クエン酸等の酸で調整することができる。これらpH調整剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分が含まれていてもよい。その他の成分としては、一般式(1)で示される化合物を除くアルコールやグリコール類等の可溶化剤;エチレンジアミン四酢酸塩、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩等のビルダー成分;増粘剤;防腐剤;防錆剤;顔料;着色剤;香料;蛍光着色剤;酵素;殺菌剤等が挙げられる。
以上説明した本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物にあっては、一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含んでおり、モデル材成形品の表面の白化を防止できる。
<モデル材成形品>
本発明のモデル材成形品は、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物で処理された成形品である。
ここでいう「処理」とは、モデル材と、モデル材の形状を支持するサポート材とを含む立体造形物から、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いてサポート材を除去することをいう。
(モデル材)
モデル材は、立体造形物を形成する際に使用される。一般に、3Dプリンタで使用されるモデル材は表面の白化が見られる。
本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物は、モデル材成形品の白化を防止できるため、表面の白化が見られるモデル材に好適に使用できる。
モデル材は、3Dプリンタで使用されるモデル材であれば、特に限定されない。
モデル材としては、熱溶解積層方式の場合、熱可塑性樹脂と可塑剤とを含むものが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、アクリレート−スチレン−アクリロニトリル(ASA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、PC/ABSアロイ、ポリ乳酸樹脂、疎水性ポリスルホン樹脂、ポリフェニルスルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
可塑剤としては、ポリエステル系可塑剤、多価アルコールエステル系可塑剤、多価カルボン酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤等が挙げられる。
モデル材としては、インクジェット方式の場合、光硬化性樹脂と光重合開始剤を含むものが挙げられる。
光硬化性樹脂としては、アクリル系モノマー;エポキシアクリレート系オリゴマー、ウレタンアクリレート系オリゴマー、ポリエステルアクリレート系オリゴマー等を含む光硬化性樹脂が挙げられる。
アクリル系モノマーとしては、光重合性アクリル系モノマーが挙げられる。光重合性アクリル系モノマーとしては、非官能性アクリル系モノマー、一官能性アクリル系モノマー、多官能性アクリル系モノマーが挙げられる。
非官能性アクリル系モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ターシャリーブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル等が挙げられる。
本明細書において、「(メタ)アクリル酸メチル」とは、「アクリル酸メチル」又はそれに対応する「メタクリル酸メチル」を意味し、その他のアルキル基においても同義である。
一官能性アクリル系モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル等が挙げられる。
多官能性アクリル系モノマーとしては、例えば、ジ(メタ)アクリル酸エチレン、ジ(メタ)アクリル酸ジエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,3−ブチレン、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸アリル、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、ジ(メタ)アクリル酸デカエチレングリコール、テトラ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール、ジ(メタ)アクリル酸ペンタデカエチレングリコール等が挙げられる。
エポキシアクリレート系オリゴマーとしては、例えば、ダイセル・サイテック(株)製のEBECRYL3708等、サートマー社製のCN2003等が挙げられる。
ウレタンアクリレート系オリゴマーとしては、例えば、ダイセル・サイテック(株)製のEBECRYL210、EBECRYL230、EBECRYL244、EBECRYL270、EBECRYL4858、EBECRYL8402、EBECRYL9270;新中村化学工業(株)製のU−200PA、UA122P、UA160TM、U108A;日本合成化学工業(株)製のUV2000B、UV3000B、UV3200B、UV3310B、UV3700B;サートマー社製のCN9006、C9007等が挙げられる。
ポリエステルアクリレート系オリゴマーとしては、例えば、ダイセル・サイテック(株)製のEBECRYL812、EBECRYL853、EBECRYL884等が挙げられる。
光重合開始剤としては、紫外線領域から近赤外領域に感光性を有する公知のラジカル系光重合開始剤、380〜780nmの波長域に感光性を有するラジカル系可視光重合開始剤が挙げられる。
ラジカル系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等の誘導体のベンゾイン類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等の誘導体のアセトフェノン類;2−メチルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノン等の誘導体のアントラキノン類;オキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン等の誘導体のチオキサントン類;ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、N,N−ジメチルアミノベンゾフェノン等の誘導体のベンゾフェノン類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
ラジカル系可視光重合開始剤としては、例えば、カンファーキノン、ベンジル、トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、メチルチオキサントン等が挙げられる。
(サポート材)
サポート材は、立体造形物の造形時に使用される。サポート材は、モデル材が固化するまでモデル材の形状を支持する。
サポート材としては、熱溶解積層方式やインクジェット方式に使用されるサポート材であれば、特に限定されない。
サポート材としては、熱溶解積層方式の場合、熱可塑性アクリル系樹脂と、ポリビニルアルコールと、可塑剤とを含むものが挙げられる。
熱可塑性アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、スチレン、α-メチレン-γ-バレロラクトン、α−ヒドロキシアクリル酸、ビニルアルコール、アクリル酸ポリエチレングリコールエステル、メタクリル酸ポリエチレングリコール、メチルビニルエーテル、スチレンスルホン酸、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、メタクリル酸アダマンチル、エチレン、プロピレン等の他のモノマーとのコポリマーを含む熱可塑性アクリル系樹脂が挙げられる。
可塑剤としては、モデル材に含まれる可塑剤と同様のものが挙げられる。
サポート材としては、インクジェット方式の場合、光硬化性樹脂と、光重合開始剤と、水溶性粘度調整剤と、湿潤剤とを含むものが挙げられる。
光硬化性樹脂としては、モデル材に含まれる光硬化性樹脂と同様のものが挙げられる。サポート材に含まれる光硬化性樹脂とモデル材に含まれる光硬化性樹脂との違いは、モデル材に比べサポート材に含まれる光硬化性樹脂の重合度が低い点が挙げられる。
光重合開始剤としては、モデル材に含まれる光重合開始剤と同様のものが挙げられる。
水溶性粘度調整剤としては、ポリエチレングリコール、多価アルコール等が挙げられる。
湿潤剤としては、グリセリン(水溶性粘度調整剤として機能してもよい。)等が挙げられる。
熱溶解積層方式及びインクジェット方式のサポート材は、さらにポリエチレングリコール、ポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)、カルボキシメチルセルロース、澱粉等の水溶性ポリマー;ポリエーテルエステル;ポリエーテルエステルアミド;疎水性のゴムに親水性基を有するポリアクリル酸等のポリマーをグラフトさせたグラフトポリマー;シリコーンにポリオキサゾリンがグラフトしたグラフトポリマー;イオン性エラストマー等の親水性熱可塑性エラストマー;スチレン−ブタジエン共重合体、熱可塑性エラストマー等の水不溶性ポリマーを含んだものであってもよい。
以上説明した本発明のモデル材成形品にあっては、一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いてサポート材を除去しており、表面の白化を防止できる。
<モデル材成形品の製造方法>
本発明のモデル材成形品の製造方法は、モデル材と、モデル材の形状を支持するサポート材を含む立体造形物から、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いてサポート材を除去する工程を含む。本実施形態においては、3Dプリンタを用いてサポート材で支持されたモデル材からなる立体造形物を製造する工程(工程A)と、工程Aの後、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いてサポート材を除去する工程(工程B)と、必要に応じて、工程Bの後、モデル材成形品をすすぎ液で処理する工程(工程C)とを含む。
工程Aは、3Dプリンタを用いてサポート材で支持されたモデル材からなる立体造形物を製造する工程である。3Dプリンタを用いて立体造形物を製造する造形方式としては、熱溶解積層方式又はインクジェット方式が好ましい。
工程Bは、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いて立体造形物からサポート材を除去する工程である。
3Dプリンタ用サポート材除去組成物は、あらかじめ各成分を混合して調製してもよく、使用直前に各成分を混合して調製してもよい。
3Dプリンタ用サポート材除去剤組成物は、原液で使用しても、各成分を混合して調製したものを使用してもよい。工程Bにおいて、3Dプリンタ用サポート材除去剤組成物を処理液ともいう。処理液における一般式(1)で示される化合物の濃度は、経済性や作業性の観点から、処理液の総質量に対して、0.05質量%以上5.0質量%以下が好ましく、0.2質量%以上1.0質量%以下がより好ましい。
工程Bは、処理液と立体造形物とを接触させることで行われる。接触方法としては、浸漬法、浸漬揺動法、浸漬攪拌法、浸漬バブリング法、液中噴流法、浸漬超音波洗浄法等が挙げられ、接触時間の短縮と簡便性の観点から、浸漬法、浸漬攪拌法、浸漬超音波洗浄法が好ましい。
工程Bにおける処理液の温度は、サポート材の溶解速度を早くする観点から、10℃以上が好ましく、20℃以上がより好ましい。工程Bにおける処理液の温度は、モデル材への影響低減の観点から、60℃以下が好ましく、40℃以下がより好ましい。
工程Bの時間は、サポート材の残存量等に応じて適宜調整される。接触時間の短縮を図るため、事前にサポート材の一部を除去しておいてもよい。
サポート材の事前の除去方法としては、機械的な方法又は化学的な方法が挙げられる。機械的な方法としては、振動等の機械的負荷を加えることによってサポート材を一部除去する方法、ウォータージェットによってサポート材を一部除去する方法、手指によってサポート材を擦り落とす方法等が挙げられる。化学的な方法としては、有機溶媒を用いてサポート材を溶解させる方法等が挙げられる。
工程Bは数回に分けて行ってもよく、数回に分けて行う場合、各回に処理液を新しいものに入れ替えて行ってもよい。
工程Cは、モデル材成形品をすすぎ液で処理する工程である。
工程Cは、水又は処理液を用いたすすぎ液とモデル材成形品とを接触させることで行われる。接触方法としては、浸漬法、浸漬揺動法、浸漬攪拌法、浸漬バブリング法、液中噴流法、浸漬超音波洗浄法等が挙げられる。接触時間の短縮と簡便性の観点から、接触方法は、浸漬法、浸漬攪拌法、浸漬超音波洗浄法が好ましい。
すすぎ液とモデル材成形品との接触時間は、3Dプリンタ用サポート材除去組成物やサポート材の残存量等に応じて適宜設定すればよい。
工程Cは数回に分けて行ってもよく、工程Cの度にすすぎ液を新しいものに入れ替えて行ってもよいが、最終のすすぎ液は水を用いて行うことが好ましい。すすぎ液に用いる水としてはイオン交換水、蒸留水、水道水等が挙げられる。
工程A、工程B、及び工程Cを経ることにより、本発明のモデル材成形品が得られる。
本発明のモデル材成形品の製造方法は、上述した実施形態に限られず、工程Aを有していなくてもよく、工程Cを有していなくてもよい。
モデル材成形品の白化防止の観点から、本発明のモデル材成形品の製造方法は、工程Cを有することが好ましい。
以上説明した本発明のモデル材成形品の製造方法にあっては、サポート材の除去に、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いており、モデル材成形品の白化を防止できる。
<モデル材成形品用仕上げ剤>
本発明のモデル材成形品用仕上げ剤は、下記一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む。
R−O−[(EO)/(PO)]−H ・・・(1)
式(1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、aは0〜2、bは0〜3、Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、aは0〜10、bは0であり、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。
一般式(1)で示される化合物は、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物と同様である。
本発明のモデル材成形品用仕上げ剤(以下、単に仕上げ剤ともいう。)は、洗浄済みのモデル材成形品に白化が見られた場合、その白化を消すことができる。
モデル材成形品の処理は、仕上げ剤として上述した処理液を用い、処理液と白化したモデル材成形品とを接触させることで行われる。接触方法としては、浸漬法、浸漬揺動法、浸漬攪拌法、浸漬バブリング法、液中噴流法、浸漬超音波等が挙げられる。接触時間の短縮と簡便性の観点から、接触方法は、浸漬法、浸漬攪拌法、浸漬超音波法が好ましい。仕上げ剤で処理した後は、最後にイオン交換水、蒸留水、水道水等の水を用いてすすぎを行うことが好ましい。
以上説明した本発明の仕上げ剤にあっては、一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含んでおり、モデル材成形品の白化を消すことができる。
以下に、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
[試験1]
本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いて、サポート材の除去を行った後、モデル材成形品の白化防止性、サポート材の残存性及びモデル材成形品への影響を確認する試験を行った。
[実施例1〜50、比較例1〜19]
<3Dプリンタ用サポート材除去組成物の調製>
イオン交換水に、一般式(1)で示される化合物(以下、一般式(1)化合物ともいう。)と界面活性剤とを加えて混合し、表1〜8に示す組成(質量%)のとおりの3Dプリンタ用サポート材除去組成物(処理液)を調製した。3Dプリンタ用サポート材除去組成物には、必要に応じて水酸化ナトリウム又はクエン酸を用いて、処理液のpHが7.0となるように調整した。ただし、比較例6と比較例15は、pH調整を実施しなかった。比較例6と比較例15のpHは、ともに14.0であった。
<3Dプリンタ及び立体造形物の原料>
3Dプリンタ及び立体造形物の原料としては、下記のものを用いた。
3Dプリンタ:AGILISTA−3200(インクジェット方式)(株)キーエンス製。
モデル材:AR−M2(アクリル系のUV硬化性樹脂(非水溶性))(株)キーエンス製。
サポート材:AR−S1(アクリル系のUV硬化性樹脂(水溶性))(株)キーエンス製。
<立体造形物の製造>
ハイレゾリューションモードにより積層ピッチ15μmにて、縦の長さ20mm、横の長さ20mm、厚み5mmの立体造形物を製造した(工程A)。
<立体造形物の前処理>
立体造形物の表面に付着したサポート材を一定量とするため、薬さじの平滑面を利用して余剰なサポート材を剥ぎ取り、立体造形物の重量を2.25g(サポート材の立体造形物表面への残量を0.18g)に調整したものをテストピースとした。
<3Dプリンタ用サポート材除去試験>
ガラス瓶(マヨネーズ225、日本山村硝子(株)製)に処理液を200mL入れ、そこにテストピースを入れ、下記浸漬条件にて浸漬処理を行った(工程B)。次に、浸漬処理したテストピースを取り出し、下記すすぎ条件ですすぎを行った(工程C)。その後、下記乾燥条件で乾燥して評価用テストピース(モデル材成形品)を得た。
(浸漬条件)
処理液温度:25℃(ただし、実施例34では10℃、実施例35では40℃とした。)。
浸漬時間:4時間。
(すすぎ条件)
すすぎ液:イオン交換水。
すすぎ液温度:20℃。
すすぎ方法:マヨネーズ225に100mLのすすぎ液、及び浸漬処理後のテストピースを入れ、蓋をした後、直ちに上下に30回振り混ぜてテストピースを取り出した。
すすぎ回数:2回(回数毎にすすぎ液を入れ替えた)。
(乾燥条件)
乾燥装置:器具乾燥機(Yamato LAB―WARE DRYING OVEN MODEL DG―81、ヤマト科学(株)製)。
乾燥温度:45℃。
乾燥時間:15時間。
<評価方法>
(評価用テストピースの白化防止性)
評価用テストピース表面の白化の状態を目視にて下記評価基準に従い評価した。◎、○であれば合格と判断した。結果を表1〜8に示す。
《評価基準》
◎:評価用テストピースに白化が確認されない(文字を記した紙上に評価用テストピースを置いて紙を見た場合、文字がはっきり見える)。
○:評価用テストピースに僅かに白化が確認される(文字を記した紙上に評価用テストピースを置いて紙を見た場合、文字が見にくい)。
×:評価用テストピースが白化する(文字を記した紙上に評価用テストピースを置いて紙を見た場合、文字が見えない)。
(サポート材の残存性及び評価用テストピースへの影響)
サポート材の残存性及び評価用テストピースの表面状態を目視にて確認し、下記評価基準に従い評価した。○であれば合格と判断した。結果を表1〜8に示す。
《評価基準》
○:サポート材の残存がなく、評価用テストピースへの膨潤、溶解、割れ等影響が見られない。
×:サポート材の残存がある、あるいは評価用テストピースが膨潤、溶解、割れ等影響が見られる。
[試験2]
試験2は、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物が、白化が見られた洗浄済みのモデル材成形品に対して白化を消すための仕上げ剤としても有効であるかを確認するために実施した。試験2では、イオン交換水を用いてサポート材の除去を行った後、仕上げ剤として本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いて、モデル材成形品の白化防止性、サポート材の残存性及びモデル材成形品への影響を確認する試験を行った。
[実施例51〜57、比較例20〜24]
<仕上げ剤の調製>
イオン交換水に、一般式(1)化合物と界面活性剤とを加えて混合し、表9〜10に示す組成(質量%)のとおりのモデル材成形品用仕上げ剤(仕上げ剤)を調製した。3Dプリンタ用サポート材除去組成物には、必要に応じて水酸化ナトリウム又はクエン酸を用いて、仕上げ剤のpHが7.0となるように調整した。
<3Dプリンタ及び立体造形物の原料>
3Dプリンタ及び立体造形物の原料としては、試験1と同様のものを用いた。
<立体造形物の製造>
試験1と同様に製造した。
<立体造形物の前処理>
試験1と同様に実施した。
<3Dプリンタ用サポート材除去試験>
下記に示した条件で処理を行ってテストピースを得た。
(浸漬条件)
処理液:イオン交換水。
除去温度:25℃。
除去時間:4時間。
(すすぎ条件)
試験1と同様に実施した。
(乾燥条件)
試験1と同様に実施した。
<モデル材成形品仕上げ試験>
下記に示した条件で仕上げ処理を行って評価用テストピース(モデル材成形品)を得た。
(仕上げ条件)
1回目:仕上げ剤として、表9〜10記載の20℃の仕上げ剤を用い、マヨネーズ225に仕上げ剤100mL、及びテストピースを入れ2時間静置後にテストピースを取り出した。
2回目:マヨネーズ225に20℃のイオン交換水100mLを入れ、蓋をした後、直ちに上下に30回振り混ぜてテストピースを取り出した。
3回目:イオン交換水を新しいものに入れ替えて、2回目と同様に実施した。
(乾燥条件)
試験1と同様に実施した。
<評価方法>
試験1と同様に、評価用テストピースの白化防止性、サポート材の残存性及び評価用テストピースへの影響を評価した。結果を表9〜10に示す。
Figure 2019116049
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Figure 2019116049
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表1〜8の結果より、本発明を適用した実施例1〜50は、モデル材成形品の表面へ悪影響を与えることなく、サポート材が除去され、モデル材成形品の白化が防止されていることがわかった。一方、比較例1〜19では、モデル材成形品に白化が残り、本発明の効果が得られないことがわかった。
Figure 2019116049
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表9〜10の結果より、本発明を適用した実施例51〜57は、仕上げ剤として使用した場合に、モデル材成形品の白化を除去できていることがわかった。一方、比較例20〜24では、モデル材成形品に白化が残り、本発明の効果が得られないことがわかった。
本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いることで、モデル材成形品の白化を防止することができる。従って、本発明の3Dプリンタ用サポート材除去組成物とモデル材成形品用仕上げ剤によれば、白化したモデル材成形品の表面の後処理が必要なくなり、モデル材の素材の質感を維持したまま、3D―CADや3D−CGのデータ通りの精度が高いモデル材成形品を得ることができる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む、3Dプリンタ用サポート材除去組成物。
    R−O−[(EO)/(PO)]−H ・・・(1)
    [式(1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、aは0〜2、bは0〜3、Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、aは0〜10、bは0であり、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。]
  2. 請求項1に記載の3Dプリンタ用サポート材除去組成物で処理されたモデル材成形品。
  3. モデル材と、前記モデル材の形状を支持するサポート材を含む立体造形物から、請求項1に記載の3Dプリンタ用サポート材除去組成物を用いて前記サポート材を除去してモデル材成形品を得る工程を含む、モデル材成形品の製造方法。
  4. 下記一般式(1)で示される化合物から選択される少なくとも1種を含む、モデル材成形品用仕上げ剤。
    R−O−[(EO)/(PO)]−H ・・・(1)
    [式(1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Rが炭素数6〜20の炭化水素基の場合、aは0〜2、bは0〜3、Rが炭素数21〜22の炭化水素基の場合、aは0〜10、bは0であり、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表す。]
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