JP2019105472A - 回転ベゼル付時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転ベゼルの回転操作時において、スティックスリップ現象を発生しにくくできる回転ベゼル付時計を提供する。【解決手段】回転ベゼル付時計1は、風防部材4を保持するガラス縁8と、ガラス縁8に対して回転可能に設けられる回転ベゼル9と、ガラス縁8の外周面に取り付けられる樹脂部材13と、樹脂部材13と回転ベゼル9の内周面との間に配置されるパッキン14とを、備える。【選択図】図2

Description

本発明は回転ベゼル付時計に関する。
従来、ダイバーズウオッチやスポーツウオッチなど回転ベゼルを有する回転ベゼル付時計が知られている。回転ベゼルは、カバーガラスの周囲のベゼルを回転可能に装着したものであり、ベゼルの表面には、時計の指針に対応した目盛りなどが表示される。このような回転ベゼルでは、適宜回転させて目盛りと指針との関係を設定することで、ある時点からの経過時間などを容易に読み取るなどの機能を得ることができる。
このような回転ベゼル付時計において、回転ベゼルを容易に回転できるように、回転ベゼルのがたつきを抑制できる時計装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載の時計装置は、ケース本体と、風防部材を保持するガラス縁と、ケース本体に対して回転可能に設けられる回転ベゼルとを備え、ガラス縁の外周面と回転ベゼルの内周面との間にパッキンを備えている。これにより、回転ベゼルとガラス縁との接触面積を少なくし、かつ、パッキンの弾性力によりがたつきを抑制することで、回転ベゼルを容易に回転できるようにしている。
特開2015−108512号公報
ところで、特許文献1の時計装置では、回転ベゼルやガラス縁を金属やセラミックで形成することがある。この場合、回転ベゼルの回転操作時に、金属製やセラミック製の回転ベゼルとゴム製のパッキンとの間の摩擦によってスティックスリップ現象が発生することがある。このスティックスリップ現象が発生すると、回転ベゼルの操作トルクが不安定となり、回転ベゼルを円滑に操作することができないという問題がある。
本発明の目的は、回転ベゼルの回転操作時において、スティックスリップ現象を発生しにくくすることができる回転ベゼル付時計を提供することにある。
本発明の回転ベゼル付時計は、風防部材を保持するガラス縁と、前記ガラス縁に対して回転可能に設けられる回転ベゼルと、前記ガラス縁の外周面に取り付けられる樹脂部材と、前記樹脂部材と前記回転ベゼルの内周面との間に配置されるパッキンと、を備えることを特徴とする。
本発明では、ガラス縁の外周面に樹脂部材が取り付けられ、当該樹脂部材と回転ベゼルの内周面との間にパッキンが配置されるので、回転ベゼルの回転操作時において、パッキンと樹脂部材とが摺動する。ここで、この樹脂部材は、ガラス縁の材料として用いられる金属やセラミックと比べて、パッキンとの摺動部分に生じる摩擦力が小さくなる材料から形成することができる。従って、スティックスリップ現象を発生しにくくすることができ、回転ベゼルを円滑に操作することができる。
本発明の回転ベゼル付時計は、風防部材を保持するガラス縁と、前記ガラス縁に対して回転可能に設けられる回転ベゼルと、前記回転ベゼルの内周面に取り付けられる樹脂部材と、前記樹脂部材と前記ガラス縁の外周面との間に配置されるパッキンと、を備えることを特徴とする。
本発明では、樹脂部材とガラス縁の外周面との間にパッキンが配置されるので、回転ベゼルの回転操作時において、パッキンと樹脂部材とが摺動する。そのため、前述と同様に、スティックスリップ現象を発生しにくくすることができ、回転ベゼルを円滑に操作することができる。
本発明の回転ベゼル付時計において、前記樹脂部材は、フッ素樹脂から形成されることが好ましい。
本発明によれば、樹脂部材は、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂から形成することができる。このようなフッ素樹脂は摩擦係数が小さいので、パッキンと樹脂部材との摺動部分に生じる摩擦力をより小さくすることができる。従って、スティックスリップ現象をより発生しにくくすることができる。
本発明の回転ベゼル付時計において、前記回転ベゼルは、前記ガラス縁に対して双方向に回転可能であることが好ましい。
本発明によれば、回転ベゼルをガラス縁に対して双方向に回転させることができるので、回転ベゼルの表面に表示された文字や目盛りなどを指針の示す方向に合わせる際に、回転ベゼルを回転操作量の少ない方向に回転させることができる。従って、回転ベゼルの操作性を良くすることができる。
本発明の回転ベゼル付時計において、前記回転ベゼルには、文字、数字、記号および目盛りのうち少なくともいずれか一つが情報として表示されていることが好ましい。
本発明によれば、指針と回転ベゼルに表示する情報とによって、電子時計に設けたセンサーで測定した情報を指示することができる。例えば、回転ベゼル付時計に方位センサーを設け、方位を示す文字および目盛りを情報として回転ベゼルに表示することにより、回転ベゼル付時計は簡易方位計としての機能を備えることができる。この場合は、使用者が現在地での方位を容易に確認することができる。
本発明の第1実施形態に係る回転ベゼル付時計を示す平面図。 第1実施形態の回転ベゼル付時計のガラス縁部分の拡大断面図。 各実施例および比較例の起動トルクおよび回転トルクの評価結果を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係る回転ベゼル付時計のガラス縁部分の拡大断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る回転ベゼル付時計1について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の回転ベゼル付時計1を示す平面図である。図2は、回転ベゼル付時計1のガラス縁部分の拡大断面図である。
[回転ベゼル付時計の概略構成]
回転ベゼル付時計1は、図1および図2に示すように、扁平な円筒状のケース本体(胴)2を備えている。
ケース本体2の内部には、文字板3が配置され、この文字板3を覆うように本発明の風防部材であるカバーガラス4が配置されている。文字板3の表面側には指針5が配置され、この指針5は秒針5A、分針5B、時針Cを備えている。すなわち、カバーガラス4を透して時計表面側から時刻表示を視認できるようになっている。
ケース本体2の内部には、指針5を駆動する図示略のムーブメントが収納されている。
ケース本体2の側面には、指針5の調整や設定を行うためのりゅうず6および2つのボタン6A、6Bが配置される。
ケース本体2の時計裏面側には、開口部分を覆う裏蓋7が配置されている。裏蓋7は雄ねじ部71を有しており、当該雄ねじ部71がケース本体2に刻設された雌ねじ部21に螺合されている。このため、裏蓋7は、防水パッキン10を介してケース本体2に着脱自在に設けられている。
回転ベゼル付時計1は、外装部品として、以上のケース本体2、カバーガラス4、裏蓋7の他、ガラス縁8と、回転ベゼル9とを備える。
本実施形態のガラス縁8および回転ベゼル9について、図2を用いて、より具体的に説明する。
[ガラス縁]
ガラス縁8は、金属またはセラミックで形成され、カバーガラス4を保持するものである。すなわち、ガラス縁8は、円環状に形成され、カバーガラス4の外周縁に沿って配置されている。
ガラス縁8は、略円筒状の筒状部81と、筒状部81の内周面82から突出された支持部83と、筒状部81の外周面84の上端部から突出された保持部85とを備えている。
筒状部81の内周面82および前記支持部83の上面831で、断面略L字状の係合段部86が形成されている。係合段部86には、円環状のプラスチックパッキン11が配置され、このプラスチックパッキン11の内周側に前記カバーガラス4が圧入されている。すなわち、カバーガラス4と筒状部81との間にプラスチックパッキン11が圧入されることで、ガラス縁8に対してカバーガラス4が固定され、かつ、防水性も確保される。
筒状部81の外周面84の下端部には、径方向の内側に向けて段差が付けられた断面略逆L字状の係合段部87が形成されている。係合段部87には、ガラス縁パッキン12が配置され、このガラス縁パッキン12が配置された筒状部81がケース本体2の内周側に圧入される。すなわち、ガラス縁8とケース本体2との間にガラス縁パッキン12が圧入されることで、ケース本体2に対してガラス縁8が固定され、かつ、防水性も確保される。
保持部85は、回転ベゼル9の表面側に突出して位置し、回転ベゼル9が時計表面側に移動することを規制する。すなわち、保持部85は、回転ベゼル9を時計厚さ方向(ケース本体2の軸方向)に位置決めしている。
また、保持部85の上面851には、図1に示すように、世界のタイムゾーンの代表都市名を示す文字と、WTC(協定世界時)との時差を示す数字が表示されている。すなわち、本実施形態の回転ベゼル付時計1はワールドタイム機能を備えている。
図2に戻って、筒状部81の外周面84には、断面が略矩形状の凹溝部88が周方向に連続して形成されている。凹溝部88には、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂から形成された樹脂部材13が圧入されて取り付けられている。樹脂部材13は、断面が略矩形状で円環状に形成され、樹脂部材13の外周面が筒状部81の外周面84と略面一になるように凹溝部88に取り付けられている。なお、樹脂部材13は、その内周面が凹溝部88の外周面に接着されて取り付けられてもよい。
[回転ベゼル]
回転ベゼル9は、金属またはセラミックで形成された円環状の部材であり、図1に示すように、外周には周方向に交互に配列された凹凸を有する操作部91が形成されている。
図2に戻って、回転ベゼル9はまた、ケース本体2の上面22に対向し、かつ、ガラス縁8の外周面84に沿って配置される。
回転ベゼル9の上面93には、図1に示すように、情報94として方位を示す文字、記号および目盛りが表示されている。すなわち、本実施形態の回転ベゼル付時計1は方位センサーが設けられ、方位センサーの測定指示により秒針5Aが北の方向を指すため、簡易方位計としての機能を備えている。ここで、回転ベゼル9はガラス縁8に対して双方向に回転可能に配置されている。そのため、回転ベゼル9の操作量が少なくなる方向に回転操作して、情報94において北の方角を示す「N」の文字を秒針5Aが示す方向に合わせることで現在地での方位を容易に確認することができる。
図2に戻って、回転ベゼル9の内周面95には、樹脂部材13が取り付けられた凹溝部88と対向する位置に、断面が略矩形状の凹溝部96が形成されている。この凹溝部96は、時計厚さ方向の寸法(高さ)が凹溝部88よりも小さくなるように形成されている。すなわち、凹溝部88は、時計厚さ方向の寸法が凹溝部96よりも大きくなるように形成され、その開口部の上端は凹溝部96の開口部の上端よりも時計表面側に位置し、その開口部の下端は凹溝部96の開口部の下端よりも時計裏面側に位置している。凹溝部96には、合成樹脂やゴムなどの弾性部材で形成されたパッキン14が配置されている。すなわち、回転ベゼル9はパッキン14を介してガラス縁8の外周面84に嵌め込まれている。そのため、パッキン14の弾性力により回転ベゼル9の内周面95とガラス縁8の外周面84との間の隙間を埋めることができ、ガラス縁8に対する回転ベゼル9のがたつきを抑制することができるとともに、ガラス縁8に対して回転ベゼル9を任意の位置で保持することができる。
また、樹脂部材13がガラス縁8の凹溝部88に取り付けられ、樹脂部材13と回転ベゼル9の内周面95との間にパッキン14が配置されるので、回転ベゼル9の回転操作時において、樹脂部材13とパッキン14とが摺動する。ここで、樹脂部材13は、前述のように、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂から形成される。フッ素樹脂は摩擦係数が小さいので、このようなフッ素樹脂から形成される樹脂部材13は、金属やセラミックから形成されるガラス縁8と比べて、パッキン14との摺動部分に生じる摩擦力を小さくすることができる。そのため、回転ベゼル9の回転操作時において、回転トルクの変化を小さくでき、スティックスリップ現象を発生しにくくすることができる。
さらに、樹脂部材13は、パッキン14が配置される凹溝部96よりも時計厚さ方向の寸法が大きい凹溝部88に取り付けられている。そのため、回転ベゼルばねのばらつきなどによって、ガラス縁8に対する回転ベゼル9の時計厚さ方向の位置がずれたとしても、樹脂部材13とガラス縁8のパッキン14とを確実に摺動させることができる。従って、回転ベゼル9の回転操作時において、スティックスリップ現象をより確実に発生しにくくすることができる。
[評価試験]
次に、本実施形態において、ガラス縁8の外周面84に樹脂部材13を取り付けた場合の、回転ベゼル9の操作トルクに係る評価試験を行った結果について、実施例および比較例により詳細に説明する。
[評価試験方法]
回転ベゼル9の操作トルクに係る評価試験として、起動トルクおよび回転トルクをパッキン14の締代を変化させて測定した。ここで、パッキン14の締代とは、回転ベゼル9がガラス縁8に嵌め込まれていない状態で、凹溝部96にパッキン14が配置された際のパッキン14の内周半径と、パッキン14と摺動する樹脂部材13の外周半径との寸法差である。通常、パッキンの締代が大きくなると、パッキンがより弾性変形し、その弾性力が大きくなって摺動部分に生じる摩擦力が大きくなる。そのため、回転操作に必要な起動トルクおよび回転トルクは大きくなる。
ここで、起動トルクは、ガラス縁8に対して回転ベゼル9を静止させた状態から回転させた場合のトルクを測定した。また、回転トルクは、ガラス縁8に対して、回転ベゼル9が右(時計回り)に回転させている状態のトルク(回転トルク(右))と、左(反時計回り)に回転させている状態のトルク(回転トルク(左))とを測定した。
なお、比較例A,Bでは、樹脂部材13をガラス縁8の外周面84に取り付けていない場合の試験を行った。すなわち、パッキン14とガラス縁8とを直接摺動させた場合の試験を比較例として行った。この場合のパッキン14の締代は、前述した状態でのパッキン14の内周半径と、パッキン14と摺動するガラス縁8の外周半径(外周面84の半径)との寸法差である。
パッキン14の締代は、比較例Aでは0.02mm、比較例Bでは0.05mm、実施例Cでは0.07mm、実施例Dでは0.10mmとなるように調整した。すなわち、樹脂部材13を取り付けた実施例C,Dのほうが比較例A,Bよりもが大きくなるように調整した。
[評価試験結果]
図3は、評価試験の結果を示すグラフである。図3の縦軸は、起動トルクおよび回転トルクの測定値(単位はkgf・cm)を示している。
図3の試験結果から、比較例A,Bの起動トルクの測定値はそれぞれ、0.5kgf・cm(約0.049N・m)、1.0kgf・cm(約0.098N・m)であった。一方、実施例C,Dの起動トルクの測定値はそれぞれ、0.4kgf・cm(約0.039N・m)、0.5kgf・cm(約0.049N・m)であった。
このことから、実施例C,Dでは比較例A,Bよりもパッキン14の締代が大きいのにも関わらず、起動トルクは低く抑えられることが示された。また、比較例A,Bではパッキン14の締代が大きくなるに従って起動トルクは顕著に上昇するのに対して、実施例C,Dではパッキン14の締代が大きくなっても起動トルクはほとんど上昇しないことが示された。つまり、実施例C,Dのように、パッキン14と樹脂部材13とを摺動させることで、パッキン14の締代が大きくなっても起動トルクを低く抑えることができることが示された。
また、回転トルクの測定結果について、比較例A,Bでは、左右の測定値に0.1〜0.2kgf・cm程度のばらつきがあったのに対して、実施例C,Dでは、左右の測定値で同じ値を示していた。つまり、実施例C,Dのように、パッキン14と樹脂部材13とを摺動させることで、回転方向による回転トルクのばらつきが小さくなることが示された。
上記の試験結果から、樹脂部材13をガラス縁8の外周面84に取り付けることにより、パッキン14の締代が大きい場合でも、回転ベゼル9の起動トルクを低く抑えることができ、かつ、回転トルクを安定させることができることが示された。すなわち、回転ベゼル9の回転操作時におけるスティックスリップ現象を発生しにくくすることができることが示された。
[第1実施形態の効果]
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、ガラス縁8の外周面84に樹脂部材13が取り付けられ、樹脂部材13と回転ベゼル9の内周面95との間にパッキン14が配置されるので、回転ベゼル9の回転操作時において、パッキン14と樹脂部材13とが摺動する。ここで、樹脂部材13は、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂から形成される。このようなフッ素樹脂は、摩擦係数が小さいので、パッキン14との摺動部分に生じる摩擦力を小さくすることができる。従って、スティックスリップ現象を発生しにくくすることができ、回転ベゼル9を円滑に操作することができる。
本実施形態では、回転ベゼル9をガラス縁8に対して双方向に回転させることができる。そのため、回転ベゼル9の上面93に表示された情報94を指針5の示す方向に合わせる際に、回転ベゼル9の操作量の少ない方向に回転させることができる。従って、回転ベゼル9の操作性を良くすることができる。
本実施形態では、回転ベゼル付時計1は方位センサーが設けられ、情報94として方位を示す文字および目盛りが表示されているので、簡易方位計としての機能を備えることができる。そのため、使用者が、回転ベゼル9を回転操作して、情報94のNの文字を秒針5Aの示す方向に合わせることで、現在地での方位を容易に確認することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図4を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態の回転ベゼル付時計1Aは、樹脂部材13Aが回転ベゼル9の内周面95Aに形成された凹溝部96Aに取り付けられ、パッキン14Aがガラス縁8の外周面84Aに形成された凹溝部88Aに配置されている。すなわち、樹脂部材13Aは、回転ベゼル9の内周面95(凹溝部96A)に取り付けられて、回転ベゼル9を回転させる際のパッキン14に対する摺動部分となる。つまり、本実施形態においても、回転ベゼル9を回転操作する際に、樹脂部材13Aとパッキン14Aとが摺動するので、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、樹脂部材13Aは、凹溝部96Aに圧入されて取り付けられてもよいし、樹脂部材13Aの外周面を凹溝部96Aの内周面に接着されて取り付けられてもよい。
[変形例]
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
本発明の回転ベゼル付時計は、ワールドタイム機能や簡易方位計機能を備える時計に限らず、回転ベゼルを有する腕時計に適用できる。例えば、ダイバーズウオッチでは、時計の指針に対応した数字および目盛りなどを情報として表示することがあり、この表示に本発明の回転ベゼルを適用してもよい。この際、回転ベゼルの下面に複数の溝部を周方向に沿って配列し、ケース本体の上面に回転ベゼルばねを配置して、回転ベゼルばねの先端を複数の溝部のいずれかに係合させることで、使用者が回転ベゼルを回転操作した際にクリック感を得られるようにしてもよい。また、クロノグラフ時計では、航空計測用の円形計算尺付き回転ベゼルを適用してもよい。さらに、回転ベゼル付時計に複数種類のセンサーを設け、モード切替によって秒針5Aで指示する情報を変更する場合等には、回転ベゼル9には目盛りのみを表示してもよい。
また、ガラス縁には、世界のタイムゾーンの代表都市名を示す文字やWTCとの時差を示す文字に限らず、用途に応じて種々の情報を表示することができる。
さらに、本発明は腕時計に限らず、回転ベゼルを備える各種の時計に適用することができる。
ガラス縁8をケース本体2に固定する方法は、前記各実施形態のような係合段部87、ガラス縁パッキン12を用いたものに限らない。
例えば、ガラス縁8の筒状部81の外周面84の下端部に雄ねじ部を形成し、ケース本体2の内周面の上端部に雌ねじを形成して、当該ケース本体2の雌ねじ部にガラス縁8の雄ねじ部をねじ込むことで、ケース本体2に対してガラス縁8を固定するようにしてもよい。
また、ガラス縁8はケース本体2と一体となっていてもよい。
前記各実施形態の回転ベゼル付時計1,1Aは、ケース本体2および裏蓋7を備えていたが、ケース本体2および裏蓋7が一体化されたワンピース型の外装ケースを有するものでもよい。すなわち、本発明は、ケース本体2に対して、回転ベゼル9、カバーガラス4を保持したガラス縁8を取り外すことで、ケース本体2の表面側からムーブメントなどを組み込むことができるので、ワンピース型のケースを備える時計に適用できる。このワンピース型のケースを用いれば、防水性能を向上できる。
前記各実施形態の回転ベゼル付時計1,1Aは、回転ベゼル9がガラス縁8に対して双方向に回転可能に配置されていたが、一方向のみに回転可能に配置されていてもよい。
また、樹脂部材13,13Aは、前記各実施形態のように、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂から形成されるものに限らない。樹脂部材13,13Aは、例えば、シリコン樹脂、ABS樹脂およびポリカーボネートなどの一般的な樹脂から形成されていてもよく、回転ベゼルの回転操作時に、ガラス縁や回転ベゼルの材料として用いられる金属やセラミックと比べて、合成樹脂やゴムなどから形成されたパッキンとの摺動部分に生じる摩擦力が小さくなる材料から形成されていればよい。
1,1A…回転ベゼル付時計、2…ケース本体、4…カバーガラス(風防部材)、7…裏蓋、8…ガラス縁、84,84A…外周面、88,88A…凹溝部、9…回転ベゼル、94…情報、95,95A…内周面、96,96A…凹溝部、13,13A…樹脂部材、14,14A…パッキン。

Claims (5)

  1. 風防部材を保持するガラス縁と、
    前記ガラス縁に対して回転可能に設けられる回転ベゼルと、
    前記ガラス縁の外周面に取り付けられる樹脂部材と、
    前記樹脂部材と前記回転ベゼルの内周面との間に配置されるパッキンと、を備えることを特徴とする回転ベゼル付時計。
  2. 風防部材を保持するガラス縁と、
    前記ガラス縁に対して回転可能に設けられる回転ベゼルと、
    前記回転ベゼルの内周面に取り付けられる樹脂部材と、
    前記樹脂部材と前記ガラス縁の外周面との間に配置されるパッキンと、を備えることを特徴とする回転ベゼル付時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転ベゼル付時計において、
    前記樹脂部材は、フッ素樹脂から形成されることを特徴とする回転ベゼル付時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転ベゼル付時計において、
    前記回転ベゼルは、前記ガラス縁に対して双方向に回転可能であることを特徴とする回転ベゼル付時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回転ベゼル付時計において、
    前記回転ベゼルには、文字、数字、記号および目盛りのうち少なくともいずれか一つが情報として表示されていることを特徴とする回転ベゼル付時計。
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