JP2019102540A - 基板搬出装置 - Google Patents

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仁孝 西尾
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生芳 高松
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Tsutomu Ueno
勉 上野
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Abstract

【課題】基板の端材を基板載置部から効率的に除去することが可能な基板搬出装置を提供する。【解決手段】所定方向に分割された基板が載置される基板載置部2と、基板載置部2を水平位置と水平位置から下方に傾斜した傾斜位置との間で移動させる駆動部400と、基板Fを分割要素ごとに搬出する搬出部300とを備える。また、制御部40を備えており、制御部40は、搬出部300により基板Fの分割要素を全て搬出させた後に、駆動部400により基板載置部を傾斜位置に傾斜させて基板載置部2から基板Fの端材Rを落下させる、ことを特徴とする基板搬出装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、基板を搬出するための基板搬出装置に関する。
ガラス基板等の脆性材料基板は、最終製品の形態に応じて、所定数の分割要素に切断される。このとき、分割要素とは別に、端材が生じる。以下の特許文献1には、端材を切断する際に予め端材をチャック部材で掴んでおき、端材の切断後に、端材をチャック部材でシュータの開口部へと移送してシュータに投下する構成が記載されている。
特開2012−250871号公報
基板から分割要素を生成するシステムでは、個々の分割要素に分割した状態の基板を、一旦、基板載置部に載置し、その後、所定数ずつ分割要素を下流側の装置へと搬出する装置が用いられ得る。ここで、基板載置部に載置される基板には、上流側の分割工程で生じた端材が除去されずに残っている場合がある。このため、全ての分割要素が下流側の装置に搬送された状態において、基板載置部上に、これらの端材が散在することが起こり得る。このような端材は、次の基板の搬入前に除去する必要がある。特許文献1に開示された構成では、基板の分断動作時に端材を除去するものであるため、上記のように分割状態の基板が一旦基板載置部に載置される構成の装置には、そのまま適用され得ない。
かかる課題に鑑み、本発明は、基板の端材を基板載置部から効率的に除去することが可能な基板搬出装置を提供することを目的とする。
本発明の態様は、基板搬出装置に関する。この態様に係る基板搬出装置は、基板が載置される基板載置部と、前記基板載置部を水平位置と前記水平位置から下方に傾斜した傾斜位置との間で移動させる駆動部と、前記基板を搬出する搬出部と、を備える。
基板載置部から基板を搬出した後、新たな基板が基板載置部に搬入されてくるが、このとき、基板載置部上には何も置かれていない状態にする必要がある。本態様に係る基板搬出装置によれば、駆動部によって基板載置部を水平位置と傾斜位置との間を移動させれば、基板載置部上に残っている、たとえば、基板を切断した際に生じた端材を、傾斜した基板載置部上に沿わせて落下させることができる。このように、基板載置部上に残っているものを除去することができる。
本態様に係る基板搬出装置において、前記基板は、搬出対象と非搬出対象とに分割され、前記搬出部により前記搬出対象を搬出させた後に、前記駆動部により前記基板載置部を前記傾斜位置に傾斜させて前記基板載置部から前記非搬出対象を落下させる制御部をさらに備える構成とされ得る。
この構成であれば、基板を搬出した後、基板載置部を傾斜させることにより、基板載置部上に残っている非搬出対象を落下させて、基板載置部から除去することができる。「非搬出対象」とは、たとえば、基板を複数に切断したときに生じる端材を意味する。よって、非搬出対象すなわち端材(以降、「非搬出対象」は、「端材」と称する。)を基板載置部から効率的に除去することができる。また、基板載置部の下方に回収用の容器等を設置しておけば、端材を効率的に回収することもできる。
本態様に係る基板搬出装置において、前記基板載置部は、前記基板載置部に載置された基板の下面に圧力を付与することが可能に構成され、前記基板載置部に載置された基板の下面に圧力を付与するための圧力付与部をさらに備え、前記制御部は、前記端材を前記基板載置部から落下させる際に、前記非搬出対象の下面に正圧を付与してされるように、圧力付与部を制御するよう構成され得る。
このように端材の下面に正圧が付与されることにより、端材は、基板載置部から離れ易くなるため、基板載置部を傾斜させると、端材はより容易に落下する。よって、端材を基板載置部から、より確実且つ円滑に落下させて、効率よく除去することができる。
本態様に係る基板搬出装置において、前記基板載置部は、水平方向に複数の部分に分割され、前記駆動部は、前記複数の部分をそれぞれ前記水平位置と前記傾斜位置との間で駆動させる構成とされ得る。
基板載置部から端材を除去するためには、端材が確実に落下し得る程度に基板載置部を傾斜させる必要がある。そのため、基板載置部の下方に基板載置部の傾斜を受け入れるためのスペースを確保しなければならない。この点、本態様に係る基板搬出装置では、基板載置部が複数の部分に分割されているため、単一の基板載置部を傾斜させる場合に比べ、各部分を所定角度だけ傾斜させるのに必要な下方のスペースを小さくできる。よって、基板搬出装置の大型化、とくに高さ方向に対する大型化を抑制することができる。また、各部分を大きく回動させ得るため、各部分上にある端材を円滑に落下させて、効率的に除去することができる。
本態様に係る基板搬出装置において、前記基板載置部は、前記水平方向に2つの部分に分割されるよう構成され得る。
この構成により、基板載置部の下方のスペースを適切に確保しつつ、2つの部分を大きく回動させ得るため、基板載置部から、非搬出対象をより円滑に落下させて、効率よく除去することができる。
本態様に係る基板搬出装置において、前記駆動部は、前記2つの部分の境界側の端部が下方に移動するように前記2つの部分を傾斜させて、前記2つの部分を前記傾斜位置に位置付ける構成とされ得る。
これにより、非搬出対象は、2つの部分がそれぞれ水平状態にあるときの各部分の境界位置付近から、2つの部分が傾斜位置に傾斜したときのそれぞれの部分の端部の位置付近までの範囲において落下する。よって、この範囲に端材を回収するための容器を設置することにより、2つの部分から端材を落下させて、容器に落下させることができる。これにより、それぞれの部分から端材をまとめて容器に回収し易くなるため、端材の回収効率が向上する。
本態様に係る基板搬出装置において、前記駆動部は、前記基板載置部を鉛直方向に回動可能に支持するとともに、前記水平位置と前記傾斜位置との間で前記基板載置部を回動させる駆動機構を備えるよう構成され得る。
この構成により、基板載置部は、水平位置から傾斜位置へと円滑に移動する。よって、端材は基板載置部から確実に落下し、除去することができる。
以上のとおり、本発明によれば、基板の端材を基板載置部から効率的に除去することが可能な基板搬出装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る基板搬出装置の外観構成を示す斜視図である。 図2は、図1の基板搬出装置から、基板、圧力付与部、および搬出装置を省略した斜視図である。 図3は、実施形態に係る基板搬出装置のシート移送部の構成を説明するための斜視図である。 図4は、実施形態に係る基板搬出装置のシートガイド部の構成を説明するための分解斜視図である。 図5は、実施形態に係る基板搬出装置の駆動部の構成を説明するための分解斜視図である。 図6は、実施形態に係る基板搬出装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施形態に係る基板搬出装置の動作を示すフローチャートである。 図8(a)〜(d)は、それぞれ、実施形態に係る基板搬出装置の動作を模式的に示す正面図である。 図9(a)および(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板搬出装置の動作を模式的に示す正面図である。 図10(a)〜(c)は、それぞれ、実施形態に係る基板搬出装置の動作を模式的に示す側面図である。 図11は、実施形態の変更例に係る基板搬出装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図には、便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸が付記されている。X−Y平面は水平面に平行で、Z軸方向は鉛直方向である。Z軸正側が上方であり、Z軸負側が下方である。
<実施形態>
ガラス基板およびセラミックス基板等の脆性材料基板や、PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)基板およびポリイミド樹脂基板等の樹脂基板等(以降、単に「基板」と称する。)は、種々の処理を経て最終製品となる。このような処理として、たとえば、基板を所定数の分割要素に切断する処理や、基板を切断したときに生じる端材を除去する処理、基板の表面をクリーニングする処理等がある。基板は、処理ごとに所定のステージに搬送され、処理が終了すると次の処理のために別のステージへと搬出される。本実施形態に係る基板搬出装置1は、とくに、少なくとも所定方向において複数の分割要素に分割された状態の基板Fを複数回にわけて搬出するための装置である。本実施形態において、所定方向は、X軸の正方向であって、分割要素の搬出方向と一致している。
また、本実施形態に係る基板搬出装置1には、切断の処理で生じた端材Rが含まれた状態の基板Fが搬入される。このような端材Rは、基板Fの外周に沿ように生じた端材や、分割基板どうしの間に生じた端材が含まれる。これらの端材Rは、搬出すべきではない対象であり、すなわち、非搬出対象である。本実施形態に係る基板搬出装置1は、端材Rを基板載置部2から除去するよう構成されている。
図1は、実施形態に係る基板搬出装置1の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、基板搬出装置1は、基板載置部2と、シート3と、圧力付与部4と、架台8と、シート移送部100と、シートガイド部200と、搬出部300と、駆動部400と、を備える。図2は、図1の基板搬出装置1から、基板載置部2、圧力付与部4、および搬出部300を省略した斜視図である。
基板載置部2は、少なくとも所定方向において複数の分割要素に分割された基板Fが載置される。ここで、所定方向とは、基板Fの搬出方向である。また、基板Fは、所定方向に分割され、さらに所定方向に対して垂直に分割されてもよい。このように分割された基板Fは、分割要素がマス目状となっている。
基板載置部2は、たとえば、搬出対象となる基板Fを載置するための平坦面を有する部品であり、テーブルやベルトコンベア等が含まれる。図1においては、基板載置部2に対してX軸方向の負側からシートガイド部200およびシート移送部100が配されている。ここで、図1で示されている基板搬出装置1は、基板Fが搬送される直前の状態を示しており、基板Fは省略されている。図1に示されている基板搬出装置1の状態が、「初期状態」である。この初期状態には、基板Fが基板搬出装置1に搬入されて基板載置部2に載置され、基板Fの分割要素が搬出される直前の基板搬出装置1の状態も含まれる。また、基板載置部2には、多数の細孔が形成されおり、後で説明する圧力付与部4による圧力はこの細孔を通じて基板Fに送られる。
また、本実施形態では、基板載置部2は、水平方向に2つの部分に分割されており、Y軸の正側および負側に位置する各部分は、それぞれ基板載置部2aおよび2bである。基板載置部2aおよび2bの面積や形状は同等である。
基板には、たとえば、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、PET等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のポリビニル樹脂等の樹脂基板等の有機質基板(フィルムやシートも含む。以下同様)、ガラス基板やセラミックス基板等の脆性材料基板等の無機質基板があるが、本実施形態に係る基板搬出装置1の搬出対象の基板Fは、樹脂基板である。樹脂基板は、異なる基板が積層されていてもよく、たとえば、PET、ポリイミド樹脂、PETを下層からこの順に積層した基板としてもよい。
シート3は、基板Fの上面を覆う。シート3の材質は、とくに限定されないが、高分子樹脂が好ましく、具体的には、ポリエチレン、ポリスチレン、PET等が好適である。
圧力付与部4は、空圧源を含み、基板載置部2の下面に設けられ、基板Fの下面に圧力を付与する。圧力付与部4が基板Fに圧力を付与すると、基板載置部2の下面に形成されている多数の微小な孔を通じて、基板Fの下面に圧力が付与される。圧力付与部4が基板Fに対して負圧を付与すると、基板Fは基板載置部2に吸着される。このため、基板Fを基板載置部2から離し難くなる。よって、基板Fの分割要素の位置ずれは抑制される。これに対して、圧力付与部4が基板Fに対して正圧を付与しない場合、および正圧を付与する場合、基板Fに対する基板載置部2の吸着が解除される。このため、基板Fを基板載置部2から容易に離すことができる。
架台8は、基板載置部2の下方に設置され、駆動部400を支持する。架台8は、内部に空間8aが形成されており、その上面には開口部8bが形成されている。図1および図2では、架台8の底面は無底であるが、有底であっても構わない。
シート移送部100は、基板載置部2に載置された基板Fの上面にシート3を移送する。シートガイド部200は、シート移送部100にシート3を送り出すとき、および送り出したシート3を回収するとき、シート3を円滑に移送する。シート移送部100およびシートガイド部200については、追って詳細に説明する。
搬出部300は、シート3で覆われていない基板Fの分割要素を搬出する。図1に示すように、基板搬出装置1の初期状態において、搬出部300は、X軸方向の正側であって基板載置部2に対して上方に配されている。また、基板搬出装置1は、基板載置部2の上方であって、X軸方向に2つのレール301および302が配されている。搬出部300は、レール301および302に係合されており、このレール301および302に沿ってX軸方向にスライド移動可能なように構成されている。
搬出部300は、基板Fに吸着可能な吸着部310と、伸縮可能な管部材320と、を備える。搬出部300は、搬出対象の分割要素の真上に吸着部310が位置するよう、X軸の負方向に移動する。そして、搬出部300は、所定の位置まで移動すると、管部材320を延伸させ、吸着部310に搬出対象の分割要素を吸着させる。搬出部300は、管部材320を収縮させて分割要素を持ち上げる。吸着部310はY軸方向において複数の吸着部に分割されていてもよく、Y軸方向において複数に分割された分割要素を各吸着部が吸着するようにしてもよい。搬出部300は、搬出対象の分割要素を吸着した状態で、X軸の正方向に移動し、所定の場所に分割要素を載置する。このようにして、搬出部300は基板Fを分割要素ごとに搬出する。
駆動部400は、基板載置部2を傾斜させる。駆動部400は、同一の駆動機構410を複数備えており、本実施形態では、駆動部400は、基板載置部2aおよび2bのそれぞれに、4つの駆動機構410を備えている。駆動部400についても、追って詳細に説明する。
図3は、実施形態に係る基板搬出装置1のシート移送部100の構成を説明するための斜視図である。図3は、図1および図2に対応しており、シート移送部100の初期状態を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、シート移送部100は、搬送ローラ110と、搬送部120と、ガイドローラ130と、を備える。搬送ローラ110は、基板Fの上面側で基板Fに接触することなく転動しながらX軸の正方向および負方向に移動する。搬送ローラ110のY軸方向の長さは、基板載置部2のY軸方向の長さよりも長い。
搬送ローラ110において、Y軸方向の正側に搬送ブラケット111aが設けられ、Y軸方向の負側に搬送ブラケット111bが設けられている。搬送ブラケット111aには、X軸方向の負側から順に、プーリ112a、113a、および114aが設けられている。図示しないが、搬送ブラケット111bも同様に、X軸方向の負側から順に、プーリ112b、113b、および114bが設けられている。また、搬送ブラケット111aおよび111bの下部には、それぞれ搬送スライダ125aおよび125bが設けられている。搬送スライダ125aおよび125bについては、後で説明する。
搬送部120は、搬送ローラ110を基板Fの上面側で移動させる。搬送部120は、Y軸方向の正側に、搬送ベルト121aと、プーリ122aと、プーリ123aと、搬送レール124aと、搬送スライダ125aと、を備える。
搬送ベルト121aは、基板載置部2のX軸方向に沿うように配されており、プーリ122aおよびプーリ123aに掛けられている。プーリ122aは、基板載置部2に対してX軸方向の負側に配されており、プーリ123aは、基板載置部2に対してX軸方向の正側に配される。プーリ122aおよびプーリ123aは、それぞれ固定板5aおよび6aに固定されており、固定板5aおよび6aは、基板搬出装置1のフレーム7aに固定される。また、搬送ベルト121aは、X軸の正方向から順に、搬送ブラケット111aのプーリ112aの下端面、プーリ113aの上端面、プーリ114aの下端面に当接するように掛けられる。
搬送ベルト121aの下方には、フレーム7aに固定されている搬送レール124aが搬送ベルト121aに沿って配されている。搬送スライダ125aは、搬送ブラケット111aの下部に設けられており、搬送レール124aをスライド移動可能なように搬送レール124aに取り付けられる。
上記した構成は、図3に示すように、Y軸方向の負側も同様である。すなわち、搬送部120は、Y軸方向の負側に、搬送ベルト121bと、プーリ122bと、プーリ123bと、搬送レール124bと、を備えており、プーリ122bおよびプーリ123bは、それぞれ固定板5bおよび6bに固定されており、固定板5bおよび6bは、基板搬出装置1のフレーム7bに固定される。搬送スライダ125bは、搬送ブラケット111bの下部に設けられており、搬送レール124bをスライド移動可能なように搬送レール124bに取り付けられる。また、プーリ122aおよびプーリ122bは、シャフト126で連結されている。
搬送スライダ125aは、図示しない駆動部から駆動力が付与されると、搬送レール124aをスライド移動する。一方、搬送スライダ125bも搬送スライダ125aと同様に、搬送レール124bをスライド移動する。上記のとおり、搬送ブラケット111aのプーリ112a、113a、および114aには、搬送ベルト121aが掛けられており、搬送ブラケット111bのプーリ112b、113b、および114bには、搬送ベルト121bが掛けられているため、搬送ローラ110は安定してX軸方向に移動することができる。また、プーリ122aおよび122bは、シャフト126で連結されており、プーリ122aおよび122bの回転量は一致する。よって、搬送スライダ125aおよび125bの移動速度は一致する。
図4は、実施形態に係る基板搬出装置1のシートガイド部200の構成を説明するための分解斜視図である。図4は、図1および図2に対応しており、シートガイド部200の初期状態を示す斜視図である。
図4に示すように、シートガイド部200は、錘210および220と、シャフト260と、を備える。また、シートガイド部200は、Y軸方向の正側に、ガイド部材として、ガイド板230aと、ガイドレール240aと、ガイドスライダ250aと、を備える。
錘210は、シート3がシート移送部100によって移送されている間、シート3にテンションを付与する。錘210は、シャフトであり、Y軸方向の端部210aおよび210bにそれぞれ、軸211aおよび211bが設けられている。軸211aおよび211bのそれぞれには、さらに、突部212aおよび212bが設けられている。錘220は、錘210と同様の部材であり、Y軸方向の端部220aおよび220bにそれぞれ、軸221aおよび221bが設けられ、軸221aおよび221bのそれぞれには、さらに、突部222aおよび222bが設けられている。
ガイド板230aには、同一のサイズである溝231aおよび232aがZ軸方向に形成されている。溝231aの幅は、錘210のシャフト部の径および突部212aの径よりも小さく、軸211aの径よりも大きく設定されている。溝231aに錘210の軸211aを嵌めて、軸211aの先端に突部212aが取り付けられる。同様に、溝232aに錘220の軸221aを嵌めて、軸221aの先端に突部222aが取り付けられる。これにより、錘210および220は、シート3からはみ出ることなく、安定して上下に移動できる。
ガイド板230aには、溝231aおよび232aに沿うようにガイドレール240aが設けられている。ガイドレール240aにスライド移動可能なガイドスライダ250aが取り付けられており、ガイドスライダ250aは、錘210の突部212aおよび錘220の突部222aと係合する。
基板搬出装置1は、Y軸方向の負側に、ガイド板230aと対になるガイド板230bを備える。ガイド板230bは、ガイド板230aと同様に、同一のサイズである溝231bおよび232bがZ軸方向に形成されている。溝231bに錘210の軸211bが嵌められて、軸211bの先端に突部212bが取り付けられる。同様に、溝232bに錘220の軸221bが嵌められて、軸221bの先端に突部222bが取り付けられる。
また、ガイド板230bには、溝231bおよび232bに沿うように、図示しないガイドレール240bが設けられている。このガイドレール240bにスライド移動可能なガイドスライダ250bが取り付けられている。ガイドスライダ250bは、錘210の突部212bおよび錘220の突部222bに係合する。
シート3は、以下のようにして基板搬出装置1にセットされる。シート3は、Y軸方向に延びる端縁部3aで図示しないシート止め部により止められる。シート3は、端縁部3aから下方に延び、錘210の外周面に沿うように折り返されて上方に延び、シャフト260の外周面に沿うように折り返されて下方に延びる。そして、シート3は、錘220の外周面に沿うように折り返されて上方に延び、ガイドローラ130の外周面に沿うように折り返される。ここから、シート3は、X軸の正方向に延び、搬送ローラ110の外周面に沿うように折り返されて、X軸の負方向に延び、シート3の端縁部3bの角部がシート挟持部270aおよび270bに挟持される。図1に示すように、シート挟持部270aおよび270bは、それぞれ、フレーム7aおよび7bに固定されている。
搬送ローラ110がX軸の正方向に移動すると、ガイドスライダ250aおよび250bがガイドレール240aおよび240bに沿って上方にスライド移動する。この間、シート3は、錘210および220の外周面に摺接しながら上方に移動する。これにより、シート3は基板Fの上面側に送り出され、シート3の自重により基板Fの上面を覆う。錘210および220によるテンションは、シート3と搬送ローラ110等との摩擦力およびシート3の基板Fを覆う部分の自重等とつりあう程度の大きさである。
搬送ローラ110をX軸の負方向に移動させた場合、ガイドスライダ250aおよび250bはガイドレール240aおよび240bを下方にスライド移動する。この間、シート3は錘210および220に摺接しながら下方に移動する。これにより、基板Fの上面に送り出されたシート3は、元の状態つまり折り畳まれた状態へと戻る。
図5は、本実施形態に係る基板搬出装置1の駆動部400の構成を説明するための分解斜視図である。駆動部400は、図5に示すように、駆動機構410と、空圧源420と、を備える。空圧源420は、図6に示す。駆動機構410は、シリンダ411と、ロッド412と、支持部材413と、回転軸414と、を備える。本実施形態に係る基板搬出装置1の駆動部400には、Y軸の正側および負側、つまり、基板載置部2aおよび2bのそれぞれに、4つの駆動機構410が配設されている。図5に示されている駆動部400の状態は、図1および図2に対応しており、シート移送部100、シートガイド部200、および搬出部300と同様に、初期状態である。
シリンダ411は、内部にロッド412を収容しており、シリンダ411の長手方向はY軸方向に平行となるように配される。
支持部材413は、基板載置部2aの下面に配され、基板載置部2aを下面から支持する。支持部材413の上面は、基板載置部2aの下面に当接する面であり、支持面413aである。支持面413aから連続し、X軸方向に対向する側面413bにおいて、シリンダ411に近い方の端部に回転軸414を挿通するための軸孔413cが形成されている。支持部材413の側面413bの下部には、把持部413dが形成されている。ロッド412においてシリンダ411と反対側の端部412aに、支持部材413の把持部413dを把持する把持部材415が取り付けられている。把持部材415が把持部413dを把持することにより、シリンダ411とロッド412および支持部材413が連結する。図1および図5に示すように、基板搬出装置1の初期状態では、支持部材413の支持面413aは、基板載置部2を水平位置に位置付ける。
シリンダ411は、シリンダ411のロッド412から遠い方の端部411aに連結している連結部材416によって架台8と連結されて、固定される。回転軸414は、各駆動機構410のそれぞれの軸孔413cに挿通される。
駆動機構410は、ロッド412がシリンダ411を摺動することにより、基板載置部2aおよび2bを水平位置と傾斜位置とに位置付ける。具体的には、図6に図示される空圧源420からシリンダ411に負圧が付与されると、ロッド412は、シリンダ411の端部411aの方へ摺動する。このとき、ロッド412の端部412aに連結している支持部材413の把持部413dも端部411aの方に移動する。これにより、支持部材413は、回転軸414を中心に下方に回動し、支持面413aは下方に傾斜する。
支持部材413の傾斜角度、すなわち、基板載置部2の傾斜角度は、基板載置部2や基板Fのサイズや重量に応じて適宜設定されるが、好ましくは、45度〜90度の範囲である。この範囲であれば、基板載置部2上に散在している端材Rを円滑に落下させ、除去することができる。
駆動機構410が配される間隔や個数は、基板載置部2aおよび基板Fのサイズや重量に応じて適宜調整される。本実施形態に係る基板搬出装置1では、駆動機構410は、基板載置部2aおよび2bのそれぞれに4つずつ配設されているが、少なくとも1つ配設されていればよく、また、これより多く配設しても構わない。
また、回転軸414の両端には、スタンド9およびスタンド10が配設されている。スタンド9は、架台8に固定されており、フレーム7aおよび7bを支持する。スタンド10は、架台8に固定されており、フレーム7aおよび7bを支持する。スタンド10は、さらに、固定板6aおよび6bを支持する。
図6は、基板搬出装置1の構成を示すブロック図である。図6に示すように、基板搬出装置1は、図1に示した基板載置部2と、圧力付与部4と、シート移送部100と、シートガイド部200と、搬出部300と、駆動部400と、を備え、さらに、入力部20と、検出部30と、制御部40と、を備える。
入力部20は、搬出部300によって搬出される基板Fの分割要素の数を受け付ける。検出部30は、搬送ローラ110の位置を検出する。検出部30は、たとえば、エンコーダであってもよく、この場合、図2に示すように、プーリ122bにサーボモータ127を設けることができる。エンコーダは、サーボモータ127の回転数を検出して、搬送ローラ110の位置を制御する。この他、検出部30は、搬送ローラ110の位置を適切に検出できればよく、たとえば、センサや、撮像装置等でもよい。
制御部40は、CPU等の演算処理回路や、ROM、RAM、ハードディスク等のメモリを含んでいる。制御部40は、メモリに記憶されたプログラムに従って各部を制御する。
図7は、実施形態1に係る基板搬出装置1の動作を示すフローチャートである。この制御は、図6に示した制御部40が実行する。以下、制御部40による制御を、適宜、図8(a)〜(d)、図9(a)、(b)、および図10(a)〜(c)を参照して説明する。図8(a)〜(d)、図9(a)、(b)は、それぞれ、基板搬出装置1の動作を模式的に示す正面図である。図10(a)〜(c)は、基板搬出装置1の動作を模式的に示す側面図である。
図8(a)で示されている基板搬出装置1の状態は、初期状態である。ここで、基板Fは基板搬出装置1に搬入される前段階で、所定数の分割要素に切断される工程を経ており、基板Fを切断するときに生じる端材Rを含めて、基板Fは基板搬出装置1に搬出される。初期状態では、搬出部300は、X軸方向の正側であって上方に待機しており、錘210および220は、それぞれ、溝231aおよび232aの最下端に位置している。つまり、溝231aおよび232aの最下端に突部212aおよび222aが位置している。また、制御部40は、圧力付与部4に、基板Fに対して負圧を付与させ、基板Fを基板載置部2aおよび2bに吸着させる。図7のフローチャートにおいて、「スタート」時の基板搬出装置1の状態は、図8(a)で示されている基板搬出装置1の初期状態である。
制御部40は、入力部20に、1回の搬出作業で搬出部300が搬出すべき基板Fの分割要素の数を受け付けさせる。この数は、基板Fのサイズや分割要素のサイズ等に応じて適宜、ユーザが決定することができる。あるいは、たとえば、予め、基板の種類ごとに搬出する分割要素の数を制御部40に記憶させておき、ユーザが基板の種類を入力部20に入力すれば、制御部40が搬出する分割要素の数を読み出すように設定してもよい。基板搬出装置1は、基板Fの最もX軸の正側に位置する分割要素Aから順に、X軸の負側に向かって分割要素を搬出する。
搬出動作が開始されると、制御部40は、図8(b)に示すように、搬送ローラ110をX軸の正方向へ移動させ、分割要素A以外をシート3で覆わせる(S11)。このとき、制御部40は、搬送ローラ110を移動させた距離だけ、シートガイド部200にシート3を送り出させる。これにより、ガイドスライダ250aがガイドレール240aを上方にスライド移動し、錘210および220はシート3に摺接しながら上昇する。
次いで、制御部40は、搬出部300の吸着部310に分割要素Aを吸着させる(S12)。この時点では、制御部40は、圧力付与部4に基板Fに対して負圧を付与させている。これにより、吸着部310は、基板載置部2aおよび2b上に整列した状態の分割要素Aを確実に吸着することができる。この後、制御部40は、圧力付与部4に基板Fに対して正圧を付与させる(S13)。これにより、基板載置部2aおよび2bと基板Fとの吸着状態が解除される。そして、図8(c)に示すように、制御部40は、搬出部300に分割要素Aを搬出させる(S14)。このとき、基板Fにおいて、分割要素A以外の分割要素はシート3に覆われているため、基板Fの下面に空気が送り出されても基板Fの分割要素に位置ずれは生じない。また、基板載置部2aおよび2bと基板Fとの吸着状態は解除されているため、分割要素Aは基板載置部2aおよび2bから離れ易い状態となっている。よって、制御部40は、搬出部300に分割要素Aを円滑に搬出させることができる。このとき、端材Rが基板載置部2aおよび2b上に残る。
搬出部300が分割要素Aを搬出した後、制御部40は、搬出すべき基板Fの分割要素があるか否か判断する(S15)。搬出すべき基板Fの分割要素がある場合、ステップS16へ進む。一方、搬出すべき基板Fの分割要素がない、つまり、全ての分割要素を搬出した場合、基板Fの搬出は終了する。
ステップS15でNOの場合、制御部40は、圧力付与部4に基板Fに対して負圧を付与させる(S16)。これにより、基板Fは基板載置部2aおよび2bに吸着される。
ステップS16の後、制御部40は、基板Fの分割要素が全て搬出されるまで、ステップS11〜S16を繰り返すよう制御する。たとえば、制御部40は、搬送ローラ110をX軸の負方向に移動させ、基板Fの分割要素B以外をシート3で覆わせる(S11)。このとき、錘210および220は、シート3に摺接しながら下降し、シート3は搬送ローラ110がX軸の負方向に移動した長さだけ折り畳まれる。この状態を示した図が、図8(d)である。この後は、上記したステップと同様である。このようにして、基板搬出装置1は、基板Fの搬出を分割要素ごとに行う。
図9(a)に示すように、搬出部300による基板Fの搬出作業が進行するにつれて、基板載置部2aおよび2b上には端材Rが残る。基板Fの分割要素が全て搬出されると、図9(b)に示すように、制御部40は、搬送ローラ110および搬出部300を初期状態に戻す。基板Fが搬出された後の基板載置部2aおよび2b上には、端材Rが散在している。
次に、基板搬出装置1は、図10(a)に示されているような、基板載置部2aおよび2b上に散在している端材Rを除去する。制御部40が駆動部400の空圧源420に対して、シリンダ411に負圧を付与するよう制御すると、図10(b)に示すように、ロッド412がシリンダ411の端部411a側に摺動する。このとき、ロッド412の端部412aに連結している支持部材413の把持部413dは端部411aの方に移動する。これにより、支持部材413は、回転軸414を中心に下方に回動し、支持面413aは下方に傾斜する。よって、基板載置部2aおよび2bは下方に傾斜する。
基板載置部2aおよび2bに散在している端材Rは、傾斜した基板載置部2aおよび2bの上面を滑り落ちる。制御部40が駆動部400の空圧源420に対してシリンダ411に負圧を付与するよう制御し続けると、図10(c)に示すように、支持部材413は、支持面413aが所定の角度まで傾斜するように回動する。よって、基板載置部2aおよび2bは所定の角度まで傾斜する。端材Rは、傾斜した基板載置部2aおよび2bの上面を滑り落ち、基板載置部2aおよび2bから除去される。(S17)。
図10(a)〜(c)に示すように、架台8の空間8aにおいて、基板載置部2aおよび2bの下方に、落下した端材Rを回収するための容器Pを設けてもよい。容器Pのサイズは、基板載置部2のサイズに応じて適切なものを設置すればよい。
基板載置部2aおよび2b上に散在していた端材Rが基板載置部2aおよび2bから完全に除去され、制御部40は、空圧源420に対してシリンダ411に正圧を付与するよう制御すると、ロッド412は、シリンダ411から遠ざかる側に摺動する。これにより、支持部材413の把持部413dはシリンダ411から遠ざかる側に移動する。このとき、支持部材413は、回転軸414を中心に上方に回動し、支持面413aは水平位置に位置付けられる。よって、基板載置部2aおよび2bは、水平位置に位置付けられる(S18)。ステップS18における基板搬出装置1の状態は、図8(a)に示されている初期状態である。
このようにして、基板Fは分割要素ごとに搬出され、基板載置部2aおよび2b上に散在していた端材Rが基板載置部2aおよび2bから除去された後、新しい基板Fが基板搬出装置1に搬入される。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
図8(a)〜(d)に示すように、基板Fの分割要素のうちの搬出対象以外の分割要素はシート3で覆われる。つまり、シート3で覆われている領域は、シート3の自重で押さえられている。ここで、シート3がない状態で基板Fの搬出対象の分割要素が搬出される場合、基板Fの搬出対象以外の分割要素(後続の搬出動作において搬出対象となる分割要素)は位置ずれが生じ易くなる。基板Fは整列した状態で基板搬出装置1に搬入されてきたのにも関わらず、搬出動作において搬出対象となる分割要素に位置ずれが生じていると、円滑に搬出し難い。本実施形態であれば、搬出対象の分割要素以外はシート3で押さえられているため、このシート3に覆われた基板Fの分割要素にはずれが生じない。このため、搬出部300は、後続の搬出動作において、残りの分割要素を円滑且つ適切に搬出することができる。
また、シート3で覆われていない分割要素が搬出の対象であると明確に分かるため、搬出部300はこの分割要素を確実に搬出することができる。
図1に示すように、基板搬出装置1は圧力付与部4を備える。これにより、圧力付与部4によって基板Fに対する負圧が解除される、または、基板Fに正圧が付与されると、基板載置部2と基板Fとの吸着状態が解除されるため、基板載置部2から基板Fが離れ易くなる。この場合、基板Fの分割要素は位置ずれが生じやすくなる。しかし、本実施形態であれば、搬出対象の分割要素以外はシート3で覆われて、シート3の自重で押さえられているため、圧力付与部4が基板Fに負圧を付与しなくとも、または圧力付与部4が基板Fに正圧を付与するとしても、シート3で覆われた分割要素に位置ずれは生じない。よって、搬出部300は、搬出対象の分割要素を円滑に搬出するとともに、残りの分割要素を後続の搬出動作において円滑且つ適切に搬出することができる。
図8(a)〜(d)に示すように、錘210および220は、シート3に取り付けるのではなく、シート3に乗せられている。このように、錘210および220の重力を用いる簡素な構成により、シート3には適度なテンションが付与される。よって、シート3の自重で適切に基板Fの表面に被せることができる。
また、錘210および220は、外周面が円弧状となっている。このため、錘210および220の円弧状の部分がシート3に摺接しながら、シート3の移動により上下に動くようになる。よって、搬送ローラ110の移動によりシート3が移送されている間、錘210および220はシート3に適切にテンションを付与し続けることができる。なお、錘210および220は、シート3の移動により回転しながら上下に動くようにしてもよい。
また、錘210および220は、ガイド板230aおよび230bに形成された溝をスライダによって上下に移動するように構成される。これにより、錘210および220がシート3からずれることを抑制でき、シート3に安定的にテンションを付与することができる。
シート3の材質は、たとえば、ポリエチレンであり、柔軟性を有し、搬送ローラ110は基板Fに対して非接触である。シート3は、自重で基板Fを覆うため、搬送ローラ110は基板Fを損傷することなく基板Fの上面を覆うことができる。
図8(a)〜(d)および図7のステップS12およびS16に示すように、制御部40は、搬出部300による分割要素の吸着および搬出のタイミングに合わせて、圧力付与部4に基板Fに対して正圧または負圧を付与さ、または圧力の付与を解除する。つまり、制御部40は、圧力付与部4に、基板載置部2と基板Fとの吸着状態を維持または解除させる。これにより、基板Fの上面がシート3で覆われている間、基板載置部2と基板Fとの吸着状態を解除(圧力の付与を解除または正圧を付与)させても、基板Fの分割要素に位置ずれは生じない。よって、後続の搬出動作を円滑に行うことができる。また、シート3で覆われていない搬出対象である分割要素も、搬出部300の吸着部310に吸着されて搬出されるまでの間、シート3で覆われている分割要素と分割された状態ではあるが一体的に連なった状態にあるため位置ずれが生じない。よって、搬出部300は、搬出対象の分割要素を円滑且つ確実に搬出することができる。
図5に示すように、シリンダ411の内部を正圧または負圧にすることによって、支持部材413が水平位置から傾斜位置に位置付けられる。これにより、基板載置部2に散在していた端材Rは、基板載置部2上を滑り落ちる。このように、端材Rは基板載置部2から円滑に落下し、基板載置部2から効率的に除去される。
図10(a)〜(c)に示すように、端材Rは、基板載置部2が水平状態にあるとき、2つの部分に分けられており、各部分の境界位置付近から、各部分が傾斜位置に傾斜したときの各部分の端部の位置付近までの範囲において落下するため、この範囲に端材Rの回収用の容器Pを設置すればよい。これにより、基板載置部2から端材Rを円滑且つ効率よく落下させて、除去することができる。また、基板載置部2から端材Rをまとめて回収し易くなるため、端材Rの回収効率が向上する。
また、基板載置部2を、上記のように分割しているため、単一の基板載置部2を傾斜させる場合に比べ、各部分を所定角度だけ傾斜させるのに必要な下方のスペースを小さくできる。よって、基板搬出装置1の大型化、とくに高さ方向に対する大型化を抑制することができる。また、各部分を大きく回動させ得るため、各部分上にある端材Rを円滑に落下させて、効率的に除去することができる。
<実施形態の変更例>
上記の実施形態では、図7のフローチャートにおいて、ステップS15がNOの場合、つまり、基板Fの分割要素が全て搬出された場合、ステップS17に進み、端材Rが基板載置部2から除去されていた。上記したとおり、基板Fが載置された基板載置部2に正圧が付与されると、基板Fは基板載置部2から容易に離れられる。そこで、実施形態の変更例では、図11のフローチャートに示すように、ステップS15において、基板Fの分割要素が全て搬出された場合、制御部40は、基板載置部2aおよび2bに対して、圧力付与部4に正圧を付与させる。これにより、端材Rは、基板載置部2aおよび2bから容易に離れることができる。この状態でステップS18にて、制御部40が支持部材413を下方に傾斜させると、端材Rは、基板載置部2aおよび2bの上面に沿ってより円滑に滑り落ちる。よって、端材Rをより効率的に基板載置部2aおよび2bから除去することができる。ステップS18は、実施形態における図7のステップS17に相当する処理である。
図11に示すように、ステップS18で端材Rが基板載置部2aおよび2bから完全に除去された後、ステップS19にて、基板載置部2aおよび2bは制御部40により再び水平位置に位置付けられる。ステップS19は、図7のステップS18に相当する処理である。
<他の実施形態>
(1)基板載置部の分割について
上記の実施形態では、基板載置部2が2つの部分に分割されていたが、たとえば、基板載置部2のサイズが比較的小さい場合、基板載置部2の下方にスペースを確保し易いため、基板載置部2を分割する必要はない。あるいは、基板載置部2のサイズが大きい場合でも、基板載置部2の下方に基板載置部2を傾斜させたときに受け入れ可能なスペースを確保できるのであれば、基板載置部2を分割する必要はない。
また、基板載置部2を3つ以上の部分に分割し、各部分に駆動機構410を配設すればよい。この場合、駆動機構410の数は、各部分や基板Fのサイズや重量に応じて配設することもできる。また、基板載置部2を分割する場合、何分割するかは、基板載置部2のサイズや、基板搬出装置1全体のサイズによって適宜変更することができる。
(2)錘の形状について
上記の実施形態では、錘210および220にシャフトを用いており、外周面の形状は円形であった。ここで、錘210および220は、シート3を摺接することが可能な形状でればよく、外周面の形状は円形に限られない。
そこで、錘210および220は、外周面の少なくとも一部が外側に凸の曲面となるように形成され得る。そのような形状として、たとえば、凸の曲面以外の部分は、凹状に形成されていてもよく、直線状であってもよい。このような形状に錘210および220を形成しても、シート3は、凸の曲面部分に摺接することが可能である。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1…基板搬出装置
2…基板載置部
2a、2b…基板載置部
3…シート
4…圧力付与部
300…搬出部
400…駆動部
410…駆動機構
F…基板
R…端材

Claims (7)

  1. 基板が載置される基板載置部と、
    前記基板載置部を水平位置と前記水平位置から下方に傾斜した傾斜位置との間で移動させる駆動部と
    前記基板を搬出する搬出部と、を備える、
    ことを特徴とする基板搬出装置。
  2. 請求項1に記載の基板搬出装置において、
    前記基板は、搬出対象と非搬出対象とに分割され、
    前記搬出部により前記搬出対象を搬出させた後に、前記駆動部により前記基板載置部を前記傾斜位置に傾斜させて前記基板載置部から前記非搬出対象を落下させる制御部をさらに備える、
    ことを特徴とする基板搬出装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板搬出装置において、
    前記基板載置部は、前記基板載置部に載置された基板の下面に圧力を付与することが可能に構成され、
    前記基板載置部に載置された基板の下面に圧力を付与するための圧力付与部をさらに備え、
    前記制御部は、前記非搬出対象を前記基板載置部から落下させる際に、前記非搬出対象の下面に正圧を付与してされるように、圧力付与部を制御する、
    ことを特徴とする基板搬出装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の基板搬出装置において、
    前記基板載置部は、水平方向に複数の部分に分割され、
    前記駆動部は、前記複数の部分をそれぞれ前記水平位置と前記傾斜位置との間で駆動させる、
    ことを特徴とする基板搬出装置。
  5. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の基板搬出装置において、
    前記基板載置部は、前記水平方向に2つの部分に分割されている、
    ことを特徴とする基板搬出装置。
  6. 請求項5に記載の基板搬出装置において、
    前記駆動部は、前記2つの部分の境界側の端部が下方に移動するように前記2つの部分を傾斜させて、前記2つの部分を前記傾斜位置に位置付けさせる、
    ことを特徴とする基板搬出装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の基板搬出装置において、
    前記駆動部は、前記基板載置部を鉛直方向に回動可能に支持するとともに、前記水平位置と前記傾斜位置との間で前記基板載置部を回動させる駆動機構を備える、
    ことを特徴とする基板搬出装置。
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