JP2019087731A - ファン−アウト半導体パッケージ - Google Patents

ファン−アウト半導体パッケージ Download PDF

Info

Publication number
JP2019087731A
JP2019087731A JP2018148939A JP2018148939A JP2019087731A JP 2019087731 A JP2019087731 A JP 2019087731A JP 2018148939 A JP2018148939 A JP 2018148939A JP 2018148939 A JP2018148939 A JP 2018148939A JP 2019087731 A JP2019087731 A JP 2019087731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
fan
semiconductor package
semiconductor chip
insulating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018148939A
Other languages
English (en)
Inventor
サブ オ、ファ
Hwa Sub Oh
サブ オ、ファ
ファン リー、ドゥ
Doo Hwan Lee
ファン リー、ドゥ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electro Mechanics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electro Mechanics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electro Mechanics Co Ltd filed Critical Samsung Electro Mechanics Co Ltd
Publication of JP2019087731A publication Critical patent/JP2019087731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/34Arrangements for cooling, heating, ventilating or temperature compensation ; Temperature sensing arrangements
    • H01L23/36Selection of materials, or shaping, to facilitate cooling or heating, e.g. heatsinks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/28Encapsulations, e.g. encapsulating layers, coatings, e.g. for protection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/02Bonding areas; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/023Redistribution layers [RDL] for bonding areas
    • H01L2224/0237Disposition of the redistribution layers
    • H01L2224/02379Fan-out arrangement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】優れた放熱特性を有するとともに、反りの制御にも効果的であるファン−アウト半導体パッケージを提供する。【解決手段】本発明は、接続パッドが配置された活性面、及び活性面の反対側である非活性面を有する半導体チップと、上記半導体チップの非活性面に付着された放熱部材と、上記半導体チップ及び上記放熱部材のそれぞれの少なくとも一部を覆う封止材と、上記半導体チップの活性面上に配置され、上記接続パッドと電気的に連結された再配線層を含む連結部材と、を含み、上記放熱部材の厚さが上記半導体チップの厚さよりも厚いファン−アウト半導体パッケージに関するものである。【選択図】図9

Description

本発明は、半導体パッケージ、例えば、電気接続構造体を半導体チップが配置されている領域外にも拡張することができるファン−アウト半導体パッケージに関するものである。
最近の半導体チップに関する技術開発の主なトレンドのうちの一つは、部品のサイズを縮小することである。これにより、パッケージの分野でも小型の半導体チップなどの需要が急増するにつれて、小型のサイズを有しながら、多数のピンを実現することが求められている。
これに応えるために提案された半導体パッケージ技術のうちの一つがファン−アウト半導体パッケージである。ファン−アウトパッケージは、電気接続構造体を半導体チップが配置された領域外にも再配線して、小型のサイズを有しながらも、多数のピンを実現することを可能とする。
一方、最近のファン−アウトパッケージには、プレミアム AP(Application Processor)で必須とされる放熱特性を向上させることが要求されている。
本発明の様々な目的のうちの一つは、優れた放熱特性を有するとともに、反り(Warpage)の制御にも効果的であるファン−アウト半導体パッケージを提供することである。
本発明を通じて提案するいくつかの解決手段のうちの一つは、半導体チップの非活性面に半導体チップよりも厚い放熱部材を付着してパッケージングすることである。
本発明のいくつかの効果のうちの一効果は、優れた放熱特性を有するとともに、反りの制御にも効果的であるファン−アウト半導体パッケージを提供することができることである。
電子機器システムの例を概略的に示したブロック図である。 電子機器の一例を概略的に示した斜視図である。 ファン−イン半導体パッケージのパッケージング前後を概略的に示した断面図である。 ファン−イン半導体パッケージのパッケージング前後を概略的に示した断面図である。 ファン−イン半導体パッケージのパッケージング過程を概略的に示した断面図である。 ファン−イン半導体パッケージがインターポーザ基板上に実装されて、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。 ファン−イン半導体パッケージがインターポーザ基板内に内蔵されて、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージの概略的な形態を示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージが電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージの一例を概略的に示した断面図である。 図9のファン−アウト半導体パッケージをI−I'線に沿って切って見た場合の概略的な平面図である。 放熱部材に有機コーティング層を形成する過程を概略的に示した断面図である。 半導体チップの非活性面に放熱部材を付着する過程の様々な例を示した工程図である。 半導体チップの非活性面に放熱部材を付着する過程の様々な例を示した工程図である。 ファン−アウト半導体パッケージの製造一例を概略的に示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージの製造一例を概略的に示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。 ファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。 一例に従って製造されたファン−アウト半導体パッケージの放熱効果を概略的に示したものである。
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかしながら、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがある。
電子機器
図1は電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
図面を参照すると、電子機器1000はメインボード1010を収容する。メインボード1010には、チップ関連部品1020、ネットワーク関連部品1030、及びその他の部品1040などが物理的及び/又は電気的に連結されている。これらは、後述する他の部品とも結合されて、様々な信号ライン1090を形成する。
チップ関連部品1020としては、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、不揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーチップ、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサチップ、アナログ−デジタルコンバータ、ASIC(application−specific IC)などのロジックチップなどが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の形態のチップ関連部品が含まれ得ることは言うまでもない。また、これら部品1020が互いに組み合わされてもよいことは言うまでもない。
ネットワーク関連部品1030としては、Wi−Fi(登録商標)(IEEE 802.11ファミリなど)、WiMAX(登録商標)(IEEE 802.16ファミリなど)、IEEE 802.20、LTE(long term evolution)、Ev−DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、3G、4G、5G、及びそれ以降のものとして指定された任意の他の無線及び有線プロトコルが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の多数の無線又は有線標準やプロトコルのうち任意のものが含まれ得る。また、ネットワーク関連部品1030が、チップ関連部品1020とともに互いに組み合わされてもよいことは言うまでもない。
その他の部品1040としては、高周波インダクタ、フェライトインダクタ、パワーインダクタ、フェライトビーズ、LTCC(Low Temperature Co−Firing Ceramics)、EMI(Electro Magnetic Interference)フィルター、MLCC(Multi−Layer Ceramic Condenser)などが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の様々な用途のために用いられる受動部品などが含まれ得る。また、その他の部品1040が、チップ関連部品1020及び/又はネットワーク関連部品1030とともに互いに組み合わされてもよいことは言うまでもない。
電子機器1000の種類に応じて、電子機器1000は、メインボード1010に物理的及び/又は電気的に連結されているか連結されていない他の部品を含むことができる。他の部品としては、例えば、カメラ1050、アンテナ1060、ディスプレイ1070、電池1080、オーディオコーデック(不図示)、ビデオコーデック(不図示)、電力増幅器(不図示)、羅針盤(不図示)、加速度計(不図示)、ジャイロスコープ(不図示)、スピーカー(不図示)、大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)(不図示)、CD(compact disk)(不図示)、及びDVD(digital versatile disk)(不図示)などが挙げられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、電子機器1000の種類に応じて様々な用途のために用いられるその他の部品などが含まれ得ることは言うまでもない。
電子機器1000は、スマートフォン(smart phone)、携帯情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピューター(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビジョン(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーティブ(Automotive)などであることができる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、データを処理する任意の他の電子機器であってもよいことは言うまでもない。
図2は電子機器の一例を概略的に示した斜視図である。
図面を参照すると、半導体パッケージは、上述のような種々の電子機器において様々な用途に適用される。例えば、スマートフォン1100の本体1101の内部にはメインボード1110が収容されており、メインボード1110には種々の部品1120が物理的及び/又は電気的に連結されている。また、カメラ1130のように、メインボード1110に物理的及び/又は電気的に連結されているか連結されていない他の部品が本体1101内に収容されている。部品1120の一部はチップ関連部品であることができ、半導体パッケージ1121であってもよいが、これに限定されるものではない。電子機器が必ずしもスマートフォン1100に限定されるものではなく、上述のように、他の電子機器であってもよいことは言うまでもない。
半導体パッケージ
一般に、半導体チップには、数多くの微細電気回路が集積されているが、それ自体が半導体完成品としての役割を果たすことはできず、外部からの物理的又は化学的衝撃により損傷する可能性がある。したがって、半導体チップ自体をそのまま用いるのではなく、半導体チップをパッケージングして、パッケージ状態で電子機器などに用いている。
半導体パッケージングが必要な理由は、電気的連結という観点から、半導体チップと電子機器のメインボードの回路幅が異なるためである。具体的に、半導体チップは、接続パッドのサイズ及び接続パッド間の間隔が非常に微細であるのに対し、電子機器に用いられるメインボードは、部品実装パッドのサイズ及び部品実装パッド間の間隔が半導体チップのスケールより著しく大きい。したがって、半導体チップをこのようなメインボード上にそのまま取り付けることは困難であり、相互間の回路幅の差を緩和することができるパッケージング技術が要求される。
このようなパッケージング技術により製造される半導体パッケージは、構造及び用途によって、ファン−イン半導体パッケージ(Fan−in semiconductor package)とファン−アウト半導体パッケージ(Fan−out semiconductor package)とに区分されることができる。
以下では、図面を参照して、ファン−イン半導体パッケージとファン−アウト半導体パッケージについてより詳細に説明する。
(ファン−イン半導体パッケージ)
図3a及び図3bはファン−イン半導体パッケージのパッケージング前後を概略的に示した断面図である。
図4はファン−イン半導体パッケージのパッケージング過程を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、半導体チップ2220は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウム砒素(GaAs)などを含む本体2221と、本体2221の一面上に形成された、アルミニウム(Al)などの導電性物質を含む接続パッド2222と、本体2221の一面上に形成され、接続パッド2222の少なくとも一部を覆う酸化膜又は窒化膜などのパッシベーション膜2223と、を含む、例えば、ベア(Bare)状態の集積回路(IC)であることができる。この際、接続パッド2222が非常に小さいため、集積回路(IC)は、回路幅の差が大きい電子機器のメインボードなどはもちろん、回路幅の差がメインボードよりは小さい中間レベルの印刷回路基板(PCB)にも実装されにくい。
そのため、接続パッド2222を再配線するために、半導体チップ2220上に半導体チップ2220のサイズに応じて連結部材2240を形成する。連結部材2240は、半導体チップ2220上に感光性絶縁樹脂(PID)などの絶縁物質で絶縁層2241を形成し、接続パッド2222をオープンさせるビアホール2243hを形成した後、再配線層2242及びビア2243を形成することで形成することができる。その後、連結部材2240を保護するパッシベーション層2250を形成し、開口部2251を形成した後、アンダーバンプ金属層2260などを形成する。すなわち、一連の過程を経て、例えば、半導体チップ2220、連結部材2240、パッシベーション層2250、及びアンダーバンプ金属層2260を含むファン−イン半導体パッケージ2200が製造される。
このように、ファン−イン半導体パッケージは、半導体チップの接続パッド、例えば、I/O(Input/Output)端子の全てを素子の内側に配置したパッケージ形態である。ファン−イン半導体パッケージは、電気的特性に優れており、安価で生産することができる。したがって、スマートフォンに内蔵される多くの素子がファン−イン半導体パッケージの形態で製作されており、具体的には、小型で、且つ速い信号伝達を実現するように開発が行われている。
しかしながら、ファン−イン半導体パッケージは、I/O端子の全てを半導体チップの内側に配置しなければならないため、空間的な制約が多い。したがって、このような構造は、多数のI/O端子を有する半導体チップや、サイズが小さい半導体チップに適用するには困難な点がある。また、このような欠点により、電子機器のメインボードにファン−イン半導体パッケージを直接実装して用いることができない。これは、再配線工程により半導体チップのI/O端子のサイズ及び間隔を拡大したとしても、電子機器のメインボードに直接実装可能な程度のサイズ及び間隔まで拡大することができるわけではないためである。
図5は、ファン−イン半導体パッケージがインターポーザ基板上に実装されて、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
図6は、ファン−イン半導体パッケージがインターポーザ基板内に内蔵されて、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、ファン−イン半導体パッケージ2200においては、半導体チップ2220の接続パッド2222、すなわち、I/O端子がインターポーザ基板2301によりさらに再配線され、最終的には、インターポーザ基板2301上にファン−イン半導体パッケージ2200が実装された状態で電子機器のメインボード2500に実装可能となる。この際、半田ボール2270などはアンダーフィル樹脂2280などにより固定されることができ、外側はモールディング材2290などで覆うことができる。又は、ファン−イン半導体パッケージ2200は、別のインターポーザ基板2302内に内蔵(Embedded)されてもよい。その場合、インターポーザ基板2302内に内蔵された状態の半導体チップ2220の接続パッド2222、すなわち、I/O端子が、インターポーザ基板2302によりさらに再配線されるため、最終的に電子機器のメインボード2500に実装可能となる。
このように、ファン−イン半導体パッケージは電子機器のメインボードに直接実装されて用いられることが困難であるため、別のインターポーザ基板上に実装された後、さらにパッケージング工程を経て電子機器のメインボードに実装されるか、又はインターポーザ基板内に内蔵された状態で電子機器のメインボードに実装されて用いられている。
(ファン−アウト半導体パッケージ)
図7はファン−アウト半導体パッケージの概略的な形態を示した断面図である。
図面を参照すると、ファン−アウト半導体パッケージ2100は、例えば、半導体チップ2120の外側が封止材2130により保護されており、半導体チップ2120の接続パッド2122が連結部材2140により半導体チップ2120の外側まで再配線される。この際、連結部材2140上にはパッシベーション層2150をさらに形成することができ、パッシベーション層2150の開口部にはアンダーバンプ金属層2160をさらに形成することができる。アンダーバンプ金属層2160上には半田ボール2170をさらに形成することができる。半導体チップ2120は、本体2121、接続パッド2122、パッシベーション膜(不図示)などを含む集積回路(IC)であることができる。連結部材2140は、絶縁層2141と、絶縁層2141上に形成された再配線層2142と、接続パッド2122と再配線層2142などを電気的に連結するビア2143と、を含むことができる。
このように、ファン−アウト半導体パッケージは、半導体チップ上に形成された連結部材により、半導体チップの外側までI/O端子を再配線して配置させた形態である。上述のように、ファン−イン半導体パッケージは、半導体チップのI/O端子の全てを半導体チップの内側に配置させなければならず、そのため、素子のサイズが小さくなると、ボールのサイズ及びピッチを減少させなければならないため、標準化されたボールレイアウトを用いることができない。これに対し、ファン−アウト半導体パッケージは、このように半導体チップ上に形成された連結部材により、半導体チップの外側までI/O端子を再配線して配置させた形態であるため、半導体チップのサイズが小さくなっても標準化されたボールレイアウトをそのまま用いることができる。したがって、後述のように、上記のような別のインターポーザ基板を用いることなく、電子機器のメインボード上に半導体チップを実装することができる。
図8はファン−アウト半導体パッケージが電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、ファン−アウト半導体パッケージ2100は半田ボール2170などを介して電子機器のメインボード2500に実装することができる。すなわち、上述のように、ファン−アウト半導体パッケージ2100は、半導体チップ2120上に半導体チップ2120のサイズを超えるファン−アウト領域まで接続パッド2122を再配線できる連結部材2140を形成するため、標準化されたボールレイアウトをそのまま用いることができる。その結果、別のインターポーザ基板などがなくても、半導体チップ2120を電子機器のメインボード2500に実装することができる。
このように、ファン−アウト半導体パッケージは、別のインターポーザ基板がなくても電子機器のメインボードに実装することができるため、インターポーザ基板を用いるファン−イン半導体パッケージに比べて厚さがより小さいパッケージ寸法を実現することができ、小型化及び薄型化が可能である。また、熱特性及び電気的特性に優れるため、モバイル製品に特に好適である。また、印刷回路基板(PCB)を用いる一般的なPOP(Package on Package)タイプに比べて、よりコンパクトに実現することができ、反り現象の発生による問題を解決することができる。
一方、ファン−アウト半導体パッケージは、このように半導体チップを電子機器のメインボードなどに実装するための、そして外部からの衝撃から半導体チップを保護するためのパッケージ技術を意味するものである。他方、ファン−イン半導体パッケージが内蔵されるインターポーザ基板などのプリント回路基板(PCB)を用いる実装方式は、ファン−アウト半導体パッケージに基づく実装方式とはスケール、用途などが異なる実装方式である。
以下では、図面を参照して、優れた放熱特性を有するとともに、反りの制御にも効果的であるファン−アウト半導体パッケージについて説明する。
図9はファン−アウト半導体パッケージの一例を概略的に示した断面図である。
図10は図9のファン−アウト半導体パッケージをI−I'線に沿って切って見た場合の概略的な平面図である。
図面を参照すると、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aは、接続パッド122が配置された活性面122A、及び活性面122Aの反対側に配置された非活性面122Pを有する半導体チップ120と、半導体チップ120の非活性面122Pに付着された放熱部材125と、半導体チップ120及び放熱部材125のそれぞれの少なくとも一部を覆う封止材130と、半導体チップ120の活性面122A上に配置され、接続パッド122と電気的に連結された再配線層142を含む連結部材140と、を含む。一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aは、半導体チップ120の非活性面122Pに放熱部材125が付着されているため、半導体チップ120の熱を効果的に放出することができる。
一方、放熱部材125は、放熱効果に優れた金属物質で構成されることができ、例えば、銅塊(Cu lump)の形態であればよい。この場合、少ない費用で高放熱効果を期待することができる。さらに、硬い金属の性質や、熱膨張係数のミスマッチの改善などを通じて反りの改善効果も期待することができる。銅塊などを用いる場合、封止材130との密着力を改善させるために、放熱部材125の表面には表面処理が施されることができる。例えば、一例のように、放熱部材125の表面に対しては、シラン処理のような有機物コーティング処理により表面処理することができる。この場合、放熱部材125の表面には、シランコーティング層のような有機コーティング層127が形成されることができる。
一方、放熱部材125は、半導体チップ120の非活性面122Pに接着フィルム124によって付着されることができる。接着フィルム124は、通常のダイアタッチフィルム(DAF:Die Attach Film)であればよく、これに限定されないが、熱伝導率が高い物質を含む接着フィルムであれば、如何なるものも使用することができる。当業界で通常市販されているダイアタッチフィルムを使用する場合には、接着フィルム124の厚さは最小化することが放熱効果のために好ましく、例えば、10μm以下、すなわち、1μm〜10μm程度とすることが好ましい。
一方、放熱部材125の厚さt2は、半導体チップ120の厚さt1よりも厚ければよい。この場合、高放熱効果を有することは言うまでもなく、封止材130で封止する際に、後述するコア部材110との高さ違いを最小限に抑えることができるため、封止厚さの不均一による不良を最小化することができる。具体的には、半導体チップ120を研削(Grinding)しない状態で放熱部材125を付着する場合、付着後の全厚さがコア部材110の厚さよりも厚くなることにより、封止厚さの不均一の問題が発生することがある。これを解決するために、放熱部材125の厚さt2を低減する場合には、放熱効果が十分ではなくなる可能性がある。よって、半導体チップ120の厚さt1を放熱部材125の厚さt2よりも薄くすることが好ましい。このような観点から、半導体チップ120の厚さt1は、放熱部材125の厚さt2の0.4倍〜0.6倍程度であればよい。
一方、封止材130は、絶縁樹脂及び無機フィラーを含む材料で形成することができる。この際、封止材130は、熱伝導率を高めるために無機フィラーの含有量を一般の成形材や封止材に比べて高くしたものであればよい。例えば、封止材130は、無機フィラーの含有量が60重量%〜80重量%程度であればよいが、これに限定されるものではない。
一方、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aは、貫通孔110HAを有するコア部材110をさらに含むことができる。コア部材110が導入される場合、反りをより効果的に制御することができる。特に、コア部材110に金属物質で形成される複数の配線層112a、112b、112c、112dが形成される場合には、より効果的に剛性を維持することができる。接着フィルム124及び放熱部材125は、半導体チップ120と同様に、コア部材110の貫通孔110HA内に配置されることができる。すなわち、後述のように、ウェハ状態で放熱部材125が接着フィルム124を介して半導体チップ120の非活性面122Pに付着された後、ダイシング工程で切断され、このような付着状態で貫通孔110HA内に配置されることができる。この場合、半導体チップ120の側面、接着フィルム124の側面、及び放熱部材125の側面は実質的に同一のレベルに位置することができ、これにより、貫通孔110HAを封止材130で埋める際に、ボイド不良などの副作用を最小限に抑えることができる。放熱部材125の側面に有機コーティング層127が形成される場合は、有機コーティング層127の側面が半導体チップ120の側面及び接着フィルム124の側面と実質的に同一のレベルに位置することができる。
一方、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aは、封止材130上に配置された放熱パターン層132Bと、封止材130の少なくとも一部を貫通し、放熱パターン層132Bと放熱部材125とを連結する放熱ビア133Bと、をさらに含むことができる。放熱パターン層132B及び放熱ビア133Bを導入する場合、放熱部材125を通じて放出された熱がより効果的にファン−アウト半導体パッケージ100Aの上部に放出されることができる。
一方、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aは、封止材130上に配置されたバックサイド配線層132Aと、封止材130の少なくとも一部を貫通し、バックサイド配線層132Aとコア部材110の複数の配線層112a、112b、112c、112dのうち最上側に配置される配線層112dとを電気的に連結するバックサイドビア133Aと、をさらに含むことができる。また、封止材130上に配置され、バックサイド配線層132Aの少なくとも一部を露出させる開口部180hを有するカバー層180をさらに含むことができ、この際、露出しているバックサイド配線層132Aの表面には、貴金属めっきのように金属めっきによって形成される表面処理層Pが配置されることができる。また、連結部材140の下側に配置され、連結部材140の再配線層142のうち最下側に配置された再配線層142の少なくとも一部を露出させる開口部150hを有するパッシベーション層150と、パッシベーション層150の開口部150hに露出する再配線層142と連結される複数のアンダーバンプメタル160と、パッシベーション層150の下側に配置され、複数のアンダーバンプメタル160と連結される複数の電気接続構造体170と、をさらに含むことができる。また、パッシベーション層150の下面に表面実装(SMT)された表面実装部品190をさらに含むことができる。
以下、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aに含まれるそれぞれの構成についてより詳細に説明する。
コア部材110は、具体的な材料に応じてファン−アウト半導体パッケージ100Aの剛性をより改善させることができ、封止材130の厚さ均一性を確保するなどの役割を果たすことができる。コア部材110に配線層112a、112b、112c、112dや、接続ビア層113a、113b、113cなどを形成する場合、ファン−アウト半導体パッケージ100AがPOP(Package on Package)タイプのパッケージとして活用されることができる。コア部材110は貫通孔110HAを有する。貫通孔110HAには、接着フィルム124を介して放熱部材125が付着された半導体チップ120がコア部材110と所定距離離隔するように配置されることができる。これらの側面周囲はコア部材110によって囲まれることができる。但し、これは一例に過ぎず、他の形で多様に変形することができ、その形態に応じて他の機能を果たすことができる。
コア部材110は、連結部材140と接する第1絶縁層111aと、連結部材140と接し、第1絶縁層111aに埋め込まれた第1配線層112aと、第1絶縁層111aの第1配線層112aが埋め込まれた側の反対側上に配置された第2配線層112bと、第1絶縁層111a上に配置され、第2配線層112bを覆う第2絶縁層111bと、第2絶縁層111b上に配置された第3配線層112cと、第2絶縁層111b上に配置され、第3配線層112cを覆う第3絶縁層111cと、第3絶縁層111c上に配置された第4配線層112dと、を含む。第1〜第4配線層112a、112b、112c、112dは、接続パッド122と電気的に連結される。第1〜第4配線層112a、112b、112c、112dは、第1〜第3接続ビア層113a、113b、113cを介して電気的に連結される。
第1配線層112aを第1絶縁層111a内に埋め込む場合には、第1配線層112aの厚さによって発生する段差が最小限に抑えられるため、連結部材140の絶縁距離が一定となる。コア部材110の第1配線層112aの下面は半導体チップ120の接続パッド122の下面よりも上側に位置することができる。すなわち、第1配線層112aが第1絶縁層の内部にリセスされて、第1絶縁層111aの下面と第1配線層112aの下面とが段差を有することができる。この場合、封止材130の形成物質がブリードされて、第1配線層112aを汚染させることを防止することができる。コア部材110は、基板工程などで十分な厚さを有するように製造されることができる一方で、連結部材140は半導体工程などで薄く製造されることができるため、コア部材110の配線層112a、112b、112c、112dのそれぞれの厚さは連結部材140の再配線層142のそれぞれの厚さよりも厚ければよい。
絶縁層111a、111b、111cの材料は、特に限定されない。例えば、絶縁物質が用いられることができる。この際、絶縁物質としては、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこれらの樹脂が無機フィラーと混合されるか、又は無機フィラーとともにガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、Glass Fabric)などの芯材に含浸された樹脂、例えば、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build−up Film)、FR−4、BT(Bismaleimide Triazine)などが用いられることができる。必要に応じては、感光性絶縁(Photo Imageable Dielectric:PID)樹脂を用いることもできる。
配線層112a、112b、112c、112dは、半導体チップ120の接続パッド122を再配線する役割を果たすことができる。配線層112a、112b、112c、112dの形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、又はこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。配線層112a、112b、112c、112dは、該当層の設計デザインに応じて、様々な機能を果たすことができる。例えば、グランド(GrouND:GND)パターン、パワー(PoWeR:PWR)パターン、信号(Signal:S)パターンなどを含むことができる。ここで、信号(S)パターンは、グランド(GND)パターン、パワー(PWR)パターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含む。また、ビアパッド、ワイヤーパッド、電気接続構造体パッドなどを含むことができる。
接続ビア層113a、113b、113cは、互いに異なる層に形成された配線層112a、112b、112c、112dを電気的に連結させ、その結果、コア部材110内に電気経路を形成させる。接続ビア層113a、113b、113cも、形成物質としては、導電性物質を用いることができる。接続ビア層113a、113b、113cは、導電性物質で完全に充電されたものであってもよく、又は導電性物質がビアホールの壁面に沿って形成されたものであってもよい。一方、工程上の理由で、接続ビア層113a、113b、113cは、すべて同一の方向に向くテーパー状、すなわち、上部直径が下部直径よりも大きいテーパー状を有することができる。
半導体チップ120は、数百〜数百万個以上の素子が一つのチップ内に集積化されている集積回路(Integrated Circuit:IC)であることができる。この際、集積回路は、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのプロセッサチップ、具体的には、アプリケーションプロセッサチップ(AP:Application Processor)であってもよいが、これに限定されるものではなく、メモリーや電力管理素子のような他の種類の集積回路であってもよいことは言うまでもない。
半導体チップ120は、活性ウェハをベースに形成されたものであればよい。この場合、半導体チップの本体121をなす母材としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウム砒素(GaAs)などが用いられることができる。本体121には、様々な回路が形成されていることができる。接続パッド122は、半導体チップ120を、他の構成要素と電気的に連結させるためのものであり、形成物質としては、アルミニウム(Al)、銅(Cu)などの導電性物質を特に制限なく用いることができる。本体121の活性面122A上には、接続パッド122を露出させるパッシベーション膜123が形成されることができ、パッシベーション膜123は、酸化膜又は窒化膜などであってもよく、又は酸化膜と窒化膜の二重層であってもよい。パッシベーション膜123により、接続パッド122の下面は封止材130の下面と段差を有することができる。これにより、封止材130は、パッシベーション膜123と連結部材140との間の空間の少なくとも一部を満たすことができる。この場合、封止材130が接続パッド122の下面にブリードされることをある程度防止することができる。また、その他の必要な位置に絶縁膜(不図示)などがさらに配置されてもよい。半導体チップ120はベアダイ(Bare Die)であってもよい。これにより、接続パッド122が連結部材140の接続ビア143と物理的に接することができる。但し、半導体チップ120の種類に応じて、半導体チップ120の活性面122A上に別途の再配線層(不図示)がさらに形成されることができ、バンプ(不図示)などが接続パッド122と連結された形態を有することもできる。
接着フィルム124は、通常のダイアタッチフィルム(DAF:Die Attach Film)であってもよいが、これに限定されるものではなく、熱伝導率が高い物質を含む接着フィルムであれば如何なるものも用いることができる。当業界で通常市販されているダイアタッチフィルムを用いる場合には、接着フィルム124の厚さを最小限に抑えることが放熱効果のために好ましく、例えば、10μm以下、すなわち、1μm〜10μm程度とすることが好ましい。
放熱部材125は、放熱効果に優れた金属物質で構成されることができ、例えば、銅塊(Cu lump)の形態であることができる。この場合、少ない費用で高放熱効果を期待することができる。さらに、硬い金属の性質や、熱膨張係数のミスマッチの改善などを通じて反りの改善効果も期待することができる。銅塊などを用いる場合、封止材130との密着力を改善させるために、放熱部材125の表面には表面処理が施されることができる。例えば、一例のように、放熱部材125の表面に対しては、シラン処理のような有機物コーティング処理により表面処理することができる。この場合、放熱部材125の表面には、シランコーティング層のような有機コーティング層127が形成されることができる。
放熱部材125の厚さt2は、半導体チップ120の厚さt1よりも厚ければよい。この場合、高放熱効果を有することは言うまでもなく、封止材130で封止する際に、後述するコア部材110との高さ違いを最小限に抑えることができるため、封止厚さの不均一による不良を最小化することができる。具体的には、半導体チップ120を研削(Grinding)しない状態で放熱部材125を付着する場合、付着後の全厚さがコア部材110の厚さよりも厚くなることにより、封止厚さの不均一の問題が発生することがある。これを解決するために、放熱部材125の厚さt2を低減する場合には、放熱効果が十分ではなくなる可能性がある。よって、半導体チップ120の厚さt1を放熱部材125の厚さt2よりも薄くすることが好ましい。このような観点から、半導体チップ120の厚さt1は、放熱部材125の厚さt2の0.4倍〜0.6倍程度であればよい。
封止材130は、コア部材110、半導体チップ120、接着フィルム124、放熱部材125などを保護することができる。封止形態は、特に制限されず、コア部材110、半導体チップ120、接着フィルム124、放熱部材125などの少なくとも一部を包み込む形であれば問題ない。例えば、封止材130は、コア部材110及び放熱部材125の上部を覆うことができ、貫通孔110HAの少なくとも一部を満たすことにより、接着フィルム124及び半導体チップ120の側部を覆うことができる。封止材130が貫通孔110HAを満たすことにより、具体的な物質に応じて接着剤の役割を果たすとともに、バックリングを減少させることができる。
封止材130の材料は特に限定されない。例えば、絶縁物質が用いられることができる。この際、絶縁物質としては、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこれらの樹脂が無機フィラーと混合されるか、又は無機フィラーとともにガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、Glass Fabric)などの芯材に含浸された樹脂、例えば、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build−up Film)、FR−4、BT(Bismaleimide Triazine)などが用いられることができる。必要に応じては、感光性絶縁(Photo Imageable Encapsulant:PIE)樹脂を用いることもできる。
封止材130が絶縁樹脂及び無機フィラーを含む材料で形成される場合、封止材130は、熱伝導率を高めるために、無機フィラーの含有量を一般的な成形材又は封止材に比べて高めたものであればよい。例えば、封止材130は、無機フィラーの含有量が60重量%〜80重量%程度であればよいが、これに限定されるものではない。
バックサイド配線層132A及びバックサイドビア133Aの形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、又はこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。放熱パターン層132B及び放熱ビア133Bも、形成物質として、上述した導電性物質を用いることができる。バックサイド配線層132Aは、設計デザイン応じて様々な機能を果たすことができる。例えば、グランド(GrouND:GND)パターン、パワー(PoWeR:PWR)パターン、信号(Signal:S)パターンなどを含むことができる。バックサイドビア133A及び放熱ビア133Bの形状は、それぞれコア部材110の接続ビア層113a、113b、113cと同一の方向に向くテーパー状であることができる。
連結部材140は、半導体チップ120の接続パッド122を再配線することができる。連結部材140により、様々な機能を有する数十、数百の半導体チップ120の接続パッド122が再配線されることができ、電気接続構造体170を介して、その機能に合わせて、外部に物理的及び/又は電気的に連結されることができる。連結部材140は、コア部材110と、半導体チップ120の活性面122A上に配置された絶縁層141と、絶縁層141上に配置された再配線層142と、絶縁層141を貫通し、接続パッド122と再配線層142とを連結する接続ビア143と、を含む。図面には、連結部材140が複数の絶縁層、再配線層及びビア層で構成されるように示されているが、設計に応じて、連結部材140を、より少ない数、又はより多くの数の絶縁層、再配線層及びビア層で構成することができる。
絶縁層141の物質としては絶縁物質を用いることができる。この際、絶縁物質としては、上述のような絶縁物質の他にも、PID樹脂のような感光性絶縁物質を用いることもできる。すなわち、絶縁層141は、それぞれ感光絶縁層であってもよい。絶縁層141が感光性の性質を有する場合には、絶縁層141をさらに薄く形成することができ、より容易に接続ビア143のファインピッチを実現することができる。絶縁層141は、それぞれ絶縁樹脂及び無機フィラーを含む感光性絶縁層であることができる。絶縁層141が多層である場合、これらの物質は、互いに同一であってもよく、必要に応じて、互いに異なってもよい。絶縁層141が多層である場合、工程により一体化されてこれら自体では境界が不明確であってもよいが、これに限定されるものではない。
再配線層142は、実質的に接続パッド122を再配線する役割を果たすことができ、形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、又はこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。再配線層142は、該当層の設計デザインに応じて、様々な機能を果たすことができる。例えば、グランド(GrouND:GND)パターン、パワー(PoWeR:PWR)パターン、信号(Signal:S)パターンなどを含むことができる。ここで、信号(S)パターンは、グランド(GND)パターン、パワー(PWR)パターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含む。また、各種のパッドパターンを含むことができる。
接続ビア143は、互いに異なる層に形成された再配線層142や、接続パッド122などを電気的に連結させ、その結果、パッケージ100A内に電気経路を形成させる。接続ビア143の形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、又はこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。接続ビア143は、導電性物質で完全に充電されたものであってもよく、又は導電性物質がビアホールの壁面に沿って形成されたものであってもよい。一方、連結部材140の接続ビア143の形状は、コア部材110の接続ビア層113a、113b、113cとは、反対方向に向くテーパー状であることができる。すなわち、上側の直径が下側の直径よりも小さければよい。
パッシベーション層150は、連結部材140を外部からの物理的又は化学的損傷などから保護することができる。パッシベーション層150は、連結部材140の最下側の再配線層142の少なくとも一部を露出させる開口部を有することができる。かかる開口部150hは、パッシベーション層150に数十〜数千個が形成されることができる。露出している再配線層142の表面には、貴金属めっきのようなめっきにより形成された表面処理層Pが形成されることができる。パッシベーション層150の材料としては、特に限定しない。例えば、絶縁物質を用いることができ、この際、絶縁物質としては、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこれらの樹脂が無機フィラーと混合されるか、又は無機フィラーとともにガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、Glass Fabric)などの芯材に含浸された樹脂、例えば、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build−up Film)、FR−4、BT(Bismaleimide Triazine)などが用いられることができる。又は、半田レジスト(Solder Resist)が用いられることもできる。
アンダーバンプメタル160は、電気接続構造体170の接続信頼性を向上させ、その結果、パッケージ100Aのボードレベルの信頼性を改善させる。アンダーバンプメタル160は、パッシベーション層150の開口部150hを介して露出する連結部材140の再配線層142と連結される。アンダーバンプメタル160は、パッシベーション層150の開口部150hに、公知の導電性物質、すなわち、金属を用いることで公知のメタル化(Metallization)の方法で形成することができるが、これに限定されるものではない。
電気接続構造体170は、ファン−アウト半導体パッケージ100Aを外部と物理的及び/又は電気的に連結させる。例えば、ファン−アウト半導体パッケージ100Aは、電気接続構造体170を介して電子機器のメインボードに実装されることができる。電気接続構造体170は、低融点金属、例えば、スズ(Sn)−アルミニウム(Al)−銅(Cu)などの半田(Solder)などで形成されることができるが、これは一例に過ぎず、材料が特にこれに限定されるものではない。電気接続構造体170は、ランド(land)、ボール(ball)、ピン(pin)などであることができる。電気接続構造体170は、多重層又は単一層で形成されることができる。多重層で形成される場合には、銅ピラー(pillar)及び半田を含むことができ、単一層で形成される場合には、錫−銀半田又は銅を含むことができるが、これも一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
電気接続構造体170の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、通常の技術者が設計事項に応じて十分に変形可能である。例えば、電気接続構造体170の数は、接続パッド122の数に応じて数十〜数千個であってもよく、それ以上又はそれ以下の数を有することもできる。電気接続構造体170が半田ボールである場合、電気接続構造体170は、パッシベーション層150の一面上に延長されて形成されたアンダーバンプメタル160の側面を覆うことができ、接続信頼性にさらに優れることができる。電気接続構造体170の少なくとも一つはファン−アウト(fan−out)領域に配置される。ファン−アウト領域とは、半導体チップ120が配置されている領域を超える領域のことである。ファン−アウト(fan−out)パッケージは、ファン−イン(fan−in)パッケージに比べて優れた信頼性を有し、多数のI/O端子が実現可能であって、3D接続(3D interconnection)が容易である。また、BGA(Ball Grid Array)パッケージ、LGA(Land Grid Array)パッケージなどに比べて、パッケージの厚さを薄く製造することができ、価格競争力に優れる。
カバー層180は、バックサイド配線層132A及び/又は放熱パターン層132Bを外部からの物理的又は化学的損傷などから保護することができる。カバー層180は、バックサイド配線層132Aの少なくとも一部を露出させる開口部180hを有することができる。かかる開口部180hは、カバー層180に数十〜数千個が形成されることができる。露出しているバックサイド配線層132Aの表面には、表面処理層Pが形成されることができる。カバー層180の材料としては、特に限定されないが、例えば、絶縁物質が用いられることができ、この際、絶縁物質としては、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂、又はこれらの樹脂が無機フィラーと混合されるか、又は無機フィラーとともにガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、Glass Fabric)などの芯材に含浸された樹脂、例えば、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build−up Film)、FR−4、BT(Bismaleimide Triazine)などが用いられることができる。又は、半田レジスト(Solder Resist)が用いられることもできる。
表面実装部品190は、表面実装技術(SMT)を用いてパッシベーション層150の下面に実装されることができる。表面実装部品190は、キャパシタ、インダクタなどの公知の受動部品であればよいが、これに限定されるものではなく、必要に応じて、能動部品であってもよい。表面実装部品190は、連結部材140の再配線層142を介して、半導体チップ120の接続パッド122と電気的に連結されることができる。
一方、図面には示されていないが、必要に応じて、貫通孔110HA内に、互いに同一又は異なる機能を果たす複数の半導体チップ120を配置することもできる。また、必要に応じては、貫通孔110HA内に、別の受動部品、例えば、インダクタやキャパシタなどを配置することもできる。
図11aは放熱部材に有機コーティング層を形成する過程を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、放熱部材125は、シラン処理のような有機物処理によって表面処理されることができる。この場合、図面に示すように、放熱部材125の表面にシランコーティング層のような有機コーティング層127が形成されることができる。上述のように、表面処理を施すことにより、放熱部材125と封止材130との間の密着力を向上させることができる。
図11b及び図11cは、半導体チップの非活性面に放熱部材を付着する過程の様々な例を示した工程図である。
図11bを参照すると、表面処理によって有機コーティング層127が形成された放熱部材125の下側に接着フィルム124を付着し、その後、接着フィルム124を介してこれらを半導体チップ120の非活性面に付着することで、放熱部材125が付着された半導体チップ120を得ることができる。必要に応じて、一連の過程は、ウェハ状態の半導体チップ120にコーティングされた放熱部材125を接着フィルム124を介して付着し、その後、ダイシング工程を介して切断する工程を行うものであってもよい。
図11cを参照すると、接着フィルム124を半導体チップ120の非活性面に予め付着した後、表面処理によって有機コーティング層127が形成された放熱部材125をかかる接着フィルム124に付着することで、放熱部材125が付着された半導体チップ120を得ることができる。必要に応じて、一連の過程は、ウェハ状態の半導体チップ120に接着フィルム124を付着し、その後、コーティングされた放熱部材125を接着フィルム124に付着した後、ダイシング工程を介して切断する工程を行うものであってもよい。
図12a及び図12bは、ファン−アウト半導体パッケージの製造一例を概略的に示した断面図である。
図12aを参照すると、先ず、コア部材110を設ける。コア部材110は、コアレス基板を用いて製造することができる。具体的には、コアレス基板上に第1配線層112aをめっき工程で形成し、ABFなどをラミネートする方法で第1絶縁層111aを形成し、第1配線層112aの一部のパッドパターンをストッパー(stopper)として用いることで、第1絶縁層111aにレーザービアホールを形成した後、めっき工程で第2配線層112a及び第1接続ビア層113aを形成し、一連の過程を繰り返すことで、最終的にコアレス基板を分離して除去する方法で設けることができる。コアレス基板の分離後に、コア部材110の下面に残っている金属層をエッチングで除去することができる。この際、コア部材110の第1絶縁層111aの下面と第1配線層112aの下面との間に段差を形成することができる。次に、レーザー及び/又は機械的ドリルなどを用いてコア部材110に貫通孔110HAを形成し、コア部材110の下側にテープ210を付着する。次に、放熱部材125が付着された半導体チップ120を貫通孔110HA内のテープ210上に付着し、ABFラミネートなどで封止材130を形成する。
図12bを参照すると、次に、テープ210を除去して、テープ210を除去した領域に連結部材140を形成する。連結部材140は、PIDコーティングで絶縁層141を形成し、フォトリソグラフィ方法で絶縁層141にフォトビアホールを形成し、めっき工程で再配線層142及び接続ビア143を形成し、一連の過程を繰り返すことで形成することができる。次に、封止材130にレーザービアホールを形成した後、めっきする方法でバックサイド配線層132A、放熱パターン層132B、バックサイドビア133A、放熱ビア133Bなどを形成し、パッケージの両側にABFラミネートなどを通じてパッシベーション層150及びカバー層180を形成した後、レーザードリルなどを用いてパッシベーション層150及びカバー層180のそれぞれに開口部150h、180hを形成し、めっきでアンダーバンプメタル160を形成し、半田物質で電気接続構造体170を形成してからリフロー工程を経る。一連の過程により、上述した一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aを形成する。
上述した一連の過程は、大面積サイズ、すなわち、パネルサイズのコア部材110を用いて行うことができる。この場合、パネルサイズのコア部材110を介して複数のファン−アウト半導体パッケージ100Aを形成することができ、ダイシング工程でこれらを分離すると、一回の工程で複数のファン−アウト半導体パッケージ100Aを得ることができる。
図13はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Bは、貫通孔110HAの壁面に形成された金属層115をさらに含む。金属層115は、コア部材110の上面に延長形成されることができ、コア部材110の配線層112a、112b、112c、112dのグランドパターン及び/又は連結部材140の再配線層142のグランドパターンと電気的に連結されることができる。金属層115により、半導体チップ120から発生する熱がファン−アウト半導体パッケージ100Bのサイド部分にも効果的に伝達されて、究極的にはより容易に外部に放出されることができる。金属層115は、コア部材110の配線層112a、112b、112c、112dと同一の導電性物質で形成されることができる。その他の構成及び製造方法についての説明は上述と実質的に同一であるため省略する。
図14はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Cは補強層181をさらに含む。補強層181は、封止材130とバックサイド配線層132A及び放熱パターン層132Bとの間に配置される。補強層181を配置することにより、パッケージ100Cの反りをさらに効果的に改善させることができる。このような観点から、補強層181は、封止材130及びカバー層180に比べて弾性モジュラス(elastic modulus)が大きい。例えば、補強層181としては、絶縁樹脂、無機フィラー、及びガラス繊維を含む、例えば、プリプレグ(prepreg)やアンクラッド銅張積層板(Unclad CCL)などを用いることができ、封止材130及びカバー層180としては、絶縁樹脂及び無機フィラーを含む、例えば、ABFなどを用いることができる。バックサイドビア133A及び放熱ビア133Bは補強層181も貫通する。必要に応じては、補強層181に開口部をより容易に形成するために、補強層181とバックサイド配線層132A及び放熱パターン層132Bとの間に樹脂層(不図示)がさらに配置されることができる。その他の構成及び製造方法についての説明は上述と実質的に同一であるため省略する。
図15はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Dは、コア部材110において第3絶縁層111c、第3接続ビア層113c、及び第4配線層112dが省略されている。すなわち、コア部材110の絶縁層、配線層、及び接続ビア層は様々な層数で構成することができる。この際、コア部材110の厚さが変わるため、半導体チップ120及び放熱部材125も、研削工程などを介して変更されたコア部材110の厚さに合わせて厚さが変更されることができる。但し、この場合にも、半導体チップ120の厚さが放熱部材125の厚さの0.4倍〜0.6倍程度となるようにすることが放熱効果の側面において好ましい。その他の構成及び製造方法についての説明は上述と実質的に同一であるため省略する。
図16はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Eは、コア部材110が、第1絶縁層111aと、第1絶縁層111aの下面及び上面にそれぞれ配置された第1配線層112a及び第2配線層112bと、第1絶縁層111aの下面に配置され、第1配線層112aを覆う第2絶縁層111bと、第2絶縁層111bの下面に配置された第3再配線層112cと、第1絶縁層111aの上面に配置され、第2配線層112bを覆う第3絶縁層111cと、第3絶縁層111cの上面に配置された第4配線層112dと、を含む。第1〜第4配線層112a、112b、112c、112dは、接続パッド122と電気的に連結される。コア部材110が多くの数の配線層112a、112b、112c、112dを含むため、連結部材140を簡素化することができる。これにより、連結部材140の形成過程で発生する不良による歩留まりの低下を改善させることができる。一方、第1〜第4配線層112a、112b、112c、112dは、第1〜第3絶縁層111a、111b、111cをそれぞれ貫通する第1〜第3接続ビア層113a、113b、113cを介して電気的に連結されることができる。
第1絶縁層111aは、第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cよりも厚さが厚ければよい。第1絶縁層111aは、基本的には、剛性を維持するために、比較的厚ければよく、第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cは、より多くの数の配線層112c、112dを形成するために導入されたものであることができる。第1絶縁層111aは、第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cと異なる絶縁物質を含むことができる。例えば、第1絶縁層111aは、ガラス繊維、無機フィラー、及び絶縁樹脂を含む、例えば、プリプレグであってもよく、第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cは、無機フィラー及び絶縁樹脂を含むABFフィルム又はPIDフィルムであってもよいが、これに限定されるものではない。同様の観点から、第1絶縁層111aを貫通する第1接続ビア層113aは、第2及び第3絶縁層111b、111cを貫通する第2及び第3接続ビア層113b、113cよりも直径が大きければよい。
コア部材110の第3配線層112cの下面は、半導体チップ120の接続パッド122の下面よりも下側に位置することができる。また、連結部材140の再配線層142とコア部材110の第3配線層112cとの間の距離は、連結部材140の再配線層142と半導体チップ120の接続パッド122との間の距離よりも小さければよい。これは、第3配線層112cが第2絶縁層111b上に突出した形で配置されることができ、その結果、連結部材140と接することができるためである。コア部材110の配線層112a、112b、112c、112dのそれぞれの厚さは、連結部材140の再配線層142のそれぞれの厚さよりも厚ければよい。第1接続ビア層113aは、砂時計状を有することができ、第2及び第3接続ビア層113b、113cは、互いに反対方向に向くテーパー状を有することができる。その他の構成及び製造方法についての説明は上述と実質的に同一であるため省略する。
図17は一例に従って製造されたファン−アウト半導体パッケージの放熱効果を概略的に示したものである。
実験では、放熱部材として銅塊を使用し、接着フィルムとしてはダイアタッチフィルム(DAF)を使用した。この際、銅塊とダイアタッチフィルムの厚さの合計は210μm程度、半導体チップの厚さは100μmとなるように固定した。パッケージの基本構造は、上述した一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aの構造を適用した。従来のインターポーザを用いるパッケージオンパッケージ構造(IPOP:Interposer Package on Package)は、20℃/Wのレベルの熱抵抗を有する。一方、図面から分かるように、一例によるファン−アウト半導体パッケージの場合は、17℃/Wのレベル以下に熱抵抗を下げることができる点が確認できる。この際、ダイアタッチフィルムの厚さが10μm以下であるものが、17℃/W以下の熱抵抗を有する面において好ましいことが分かる。
本発明において、「下部、下側、下面」などとは、添付の図面の断面を基準にファン−アウト半導体パッケージの実装面に向かう方向を意味し、「上側、上部、上面」などとはその反対方向を意味する。但し、これは説明の便宜上の方向を定義したもので、特許請求の範囲がこれらに限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明において「連結される」というのは、直接的に連結された場合だけでなく、接着剤層などを介して間接的に連結された場合を含む概念である。また、「電気的に連結される」というのは、物理的に連結された場合と、連結されていない場合をともに含む概念である。なお、第1、第2などの表現は、一つの構成要素と他の構成要素を区分するために用いられるもので、該当する構成要素の順序及び/又は重要度などを限定しない。場合によっては、本発明の範囲を外れずに、第1構成要素は第2構成要素と命名されることもでき、類似して第2構成要素は第1構成要素と命名されることもできる。
本発明で用いられた「一例」又は「他の一例」という表現は、互いに同一の実施例を意味せず、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されるものである。しかしながら、上記提示された一例は、他の一例の特徴と結合して実現されることを排除しない。例えば、特定の一例で説明された事項が他の一例で説明されていなくても、他の一例でその事項と反対であるか矛盾する説明がない限り、他の一例に関連する説明であると理解されることができる。
なお、本発明で用いられた用語は、一例を説明するために説明されたものであるだけで、本発明を限定しようとする意図ではない。このとき、単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数を含む。

Claims (20)

  1. 接続パッドが配置された活性面、及び活性面の反対側である非活性面を有する半導体チップと、
    前記半導体チップの非活性面に付着された放熱部材と、
    前記半導体チップ及び前記放熱部材のそれぞれの少なくとも一部を覆う封止材と、
    前記半導体チップの活性面上に配置され、前記接続パッドと電気的に連結された再配線層を含む連結部材と、を含み、
    前記放熱部材の厚さが前記半導体チップの厚さよりも厚い、ファン−アウト半導体パッケージ。
  2. 前記半導体チップの厚さは前記放熱部材の厚さの0.4倍〜0.6倍である、請求項1に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  3. 前記放熱部材は、接着フィルムを介して前記半導体チップの非活性面に付着されている、請求項1または2に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  4. 前記接着フィルムは厚さが1μm〜10μmのダイアタッチフィルム(DAF)である、請求項3に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  5. 前記放熱部材は銅塊(Cu lump)である、請求項1から4のいずれか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  6. 前記銅塊の表面には有機コーティング層が形成されている、請求項5に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  7. 前記有機コーティング層はシランコーティング層である、請求項6に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  8. 前記封止材は絶縁樹脂及び無機フィラーを含み、
    前記封止材の無機フィラーの含有量は60重量%〜80重量%である、請求項1から7のいずれか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  9. 前記封止材上に配置された放熱パターン層と、
    前記封止材の少なくとも一部を貫通し、前記放熱パターン層と前記放熱部材とを連結する放熱ビアと、をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  10. 前記封止材と前記放熱パターン層との間に配置される補強層と、
    前記補強層上に配置され、前記放熱パターン層の少なくとも一部を覆うカバー層と、をさらに含み、
    前記補強層は前記封止材及び前記カバー層よりも弾性モジュラスが大きい、請求項9に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  11. 貫通孔を有するコア部材をさらに含み、
    前記半導体チップ及び前記放熱部材は前記貫通孔内に配置され、
    前記封止材は、前記コア部材及び前記半導体チップならびに前記放熱部材の少なくとも一部を覆い、前記貫通孔の少なくとも一部を満たす、請求項1から10のいずれか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  12. 前記コア部材は複数の配線層を含み、
    前記コア部材の複数の配線層は、前記連結部材の前記再配線層を介して前記半導体チップの前記接続パッドと電気的に連結されている、請求項11に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  13. 前記封止材上に配置されたバックサイド配線層と、
    前記封止材の少なくとも一部を貫通し、前記バックサイド配線層と前記コア部材の複数の配線層のうち最上側に配置された配線層とを電気的に連結するバックサイドビアと、をさらに含む、請求項12に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  14. 前記封止材と前記バックサイド配線層との間に配置される補強層と、
    前記補強層上に配置され、前記バックサイド配線層の少なくとも一部を覆うカバー層と、をさらに含み、
    前記補強層は前記封止材及び前記カバー層よりも弾性モジュラスが大きい、請求項13に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  15. 前記コア部材は、前記連結部材と接する第1絶縁層と、前記第1絶縁層に埋め込まれ、前記連結部材と接する第1配線層と、前記第1絶縁層の前記第1配線層が埋め込まれた側の反対側上に配置された第2配線層と、前記第1絶縁層上に配置され、前記第2配線層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第3配線層と、を含み、
    前記第1〜第3配線層は前記半導体チップの前記接続パッドと電気的に連結されている、請求項12から14のいずれか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  16. 前記コア部材は、前記第2絶縁層上に配置され、前記第3配線層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置された第4配線層と、をさらに含み、
    前記第1〜第4配線層は前記半導体チップの前記接続パッドと電気的に連結されている、請求項15に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  17. 前記第1配線層の下面と前記第1絶縁層の下面とが段差を有する、請求項15または16に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  18. 前記コア部材は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の下面に配置された第1配線層と、前記第1絶縁層の上面に配置された第2配線層と、を含み、
    前記第1及び第2配線層は前記半導体チップの前記接続パッドと電気的に連結されている、請求項12から14のいずれか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  19. 前記コア部材は、前記第1絶縁層の下面に配置され、前記第1配線層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層の下面に配置された第3配線層と、前記第1絶縁層の上面に配置され、前記第2配線層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層の上面に配置された第4配線層と、をさらに含み、
    前記第1〜第4配線層は前記半導体チップの前記接続パッドと電気的に連結されている、請求項18に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
  20. 前記第1絶縁層は前記第2及び第3絶縁層よりも厚さが厚い、請求項19に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
JP2018148939A 2017-11-08 2018-08-07 ファン−アウト半導体パッケージ Pending JP2019087731A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2017-0148216 2017-11-08
KR20170148216 2017-11-08
KR10-2018-0051254 2018-05-03
KR1020180051254A KR102185706B1 (ko) 2017-11-08 2018-05-03 팬-아웃 반도체 패키지

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019087731A true JP2019087731A (ja) 2019-06-06

Family

ID=66671934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018148939A Pending JP2019087731A (ja) 2017-11-08 2018-08-07 ファン−アウト半導体パッケージ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2019087731A (ja)
KR (1) KR102185706B1 (ja)
TW (1) TWI695465B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035993A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド ファン−アウト半導体パッケージ
CN113013107A (zh) * 2019-12-19 2021-06-22 三星电机株式会社 具有嵌入其中的电子组件的基板

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102584991B1 (ko) * 2019-06-14 2023-10-05 삼성전기주식회사 반도체 패키지
KR102574409B1 (ko) * 2019-07-01 2023-09-04 삼성전기주식회사 반도체 패키지
KR20210082969A (ko) 2019-12-26 2021-07-06 삼성전자주식회사 반도체 패키지
CN113395817B (zh) * 2020-03-13 2023-03-24 重庆达方电子有限公司 薄膜电路板

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002016173A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2006269594A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Cmk Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2007266136A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Fujitsu Ltd 多層配線基板、半導体装置およびソルダレジスト
JP2007266419A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2008210912A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Cmk Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2009194322A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Shinko Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法、半導体装置及び配線基板
JP2011165741A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2011187473A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Nec Corp 半導体素子内蔵配線基板
JP2016025143A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 イビデン株式会社 回路基板及びその製造方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5688716A (en) * 1994-07-07 1997-11-18 Tessera, Inc. Fan-out semiconductor chip assembly
JP2625398B2 (ja) * 1995-03-17 1997-07-02 日本電気株式会社 マルチチップ冷却装置
US8217511B2 (en) * 2007-07-31 2012-07-10 Freescale Semiconductor, Inc. Redistributed chip packaging with thermal contact to device backside
TWI352410B (en) * 2007-10-31 2011-11-11 Chipmos Technologies Inc Cdim package structure with pre-setting fan out st
TWI358804B (en) * 2007-11-30 2012-02-21 Chipmos Technologies Inc Multichip package structure and the forming method
TWI345276B (en) * 2007-12-20 2011-07-11 Chipmos Technologies Inc Dice rearrangement package structure using layout process to form a compliant configuration
JP5184132B2 (ja) * 2008-02-15 2013-04-17 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法
TWI358808B (en) * 2008-03-20 2012-02-21 Chipmos Technologies Inc Chip package structure and the method thereof
CN102460685B (zh) * 2009-06-22 2014-08-06 三菱电机株式会社 半导体封装件以及该半导体封装件的安装构造
US20140175633A1 (en) * 2012-08-14 2014-06-26 Bridge Semiconductor Corporation Thermally enhanced semiconductor assembly with embedded chip and interposer and method of manufacturing the same
KR20140059514A (ko) * 2012-11-08 2014-05-16 한국전기연구원 투명 방열 코팅제 제조방법
CN103985695B (zh) * 2014-05-19 2017-07-25 中国科学院微电子研究所 一种扇出型封装结构及其制作工艺
KR102376119B1 (ko) * 2015-03-19 2022-03-17 인텔 코포레이션 이면 도전성 플레이트를 가진 무선 다이 패키지
CN105161466B (zh) * 2015-07-08 2018-04-17 华进半导体封装先导技术研发中心有限公司 高功率器件扇出型封装结构及生产工艺
KR20170121666A (ko) * 2016-04-25 2017-11-02 삼성전기주식회사 팬-아웃 반도체 패키지

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002016173A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2006269594A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Cmk Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2007266136A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Fujitsu Ltd 多層配線基板、半導体装置およびソルダレジスト
JP2007266419A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2008210912A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Cmk Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2009194322A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Shinko Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法、半導体装置及び配線基板
JP2011165741A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2011187473A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Nec Corp 半導体素子内蔵配線基板
JP2016025143A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 イビデン株式会社 回路基板及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035993A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド ファン−アウト半導体パッケージ
US11043441B2 (en) 2018-08-27 2021-06-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Fan-out semiconductor package
CN113013107A (zh) * 2019-12-19 2021-06-22 三星电机株式会社 具有嵌入其中的电子组件的基板

Also Published As

Publication number Publication date
KR102185706B1 (ko) 2020-12-02
KR20190052598A (ko) 2019-05-16
TWI695465B (zh) 2020-06-01
TW201919167A (zh) 2019-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101939046B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
CN109755191B (zh) 扇出型半导体封装件
KR101963292B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
JP6497684B2 (ja) ファン−アウト半導体パッケージ
JP6455998B2 (ja) ファン−アウト半導体パッケージ
TWI758571B (zh) 扇出型半導體封裝
KR101982049B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR102071457B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR102029100B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR101901713B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR102016491B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR101942744B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR102145218B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR102185706B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR101982047B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR102055593B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
JP6523504B2 (ja) ファン−アウト半導体パッケージ
KR101901712B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
TW201911505A (zh) 扇出型半導體封裝
JP6568610B2 (ja) ファン−アウト半導体パッケージ
CN111785695A (zh) 半导体封装件
KR101982054B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR20200114313A (ko) 반도체 패키지
KR20190049626A (ko) 팬-아웃 반도체 패키지
KR102029535B1 (ko) 팬-아웃 반도체 패키지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180807

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190603

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190619

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201104