JP2019080003A - 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】液処理部内からの排液を導出するドレイン管路のメンテナンス頻度の低減に有効な基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理装置1は、基板に液処理を行う液処理モジュール4と、液処理モジュール4から排液を導出するドレイン管路20と、ドレイン管路20の内面20sへの付着物を剥離させるための物理エネルギーをドレイン管路20に付与するエネルギー付与部30と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体に関する。
特許文献1には、基板処理システムが開示されている。この基板処理システムは、回転保持部に保持された基板上に塗布液を供給する塗布液ノズルと、回転保持部に保持された基板の側方を囲むように設けられた液処理部と、液処理部内からの廃液を排出する排液管と、を備えている。
特開2012−33886号公報
本開示は、液処理部内からの排液を導出するドレイン管路のメンテナンス頻度の低減に有効な基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る基板処理装置は、基板に液処理を行う液処理部と、液処理部から排液を導出するドレイン管路と、ドレイン管路の内面への付着物を剥離させるための物理エネルギーをドレイン管路に付与するエネルギー付与部と、を備える。
この基板処理装置によれば、物理エネルギーによってドレイン管路の内面への付着物が剥離されるので、ドレイン管路の内面に付着物が蓄積されるのを抑制することができる。したがって、本基板処理装置は、液処理部内からの排液を導出するドレイン管路のメンテナンス頻度の低減に有効である。
ドレイン管路は、液処理部において互いに異なる箇所から排液を導出する複数の管路を一つの管路に合流させる第一マニホールドを有し、エネルギー付与部は、第一マニホールドよりも上流側の管路に物理エネルギーを付与するように構成されていてもよい。液処理部からの排液による付着物は、ドレイン管路の上流側で付着しやすい傾向がある。したがって、エネルギー付与部が第一マニホールドよりも上流側の管路に物理エネルギーを付与する構成により、ドレイン管路における付着物の蓄積をより確実に抑制することができる。
エネルギー付与部は、第一マニホールドにも物理エネルギーを付与するように構成されていてもよい。この場合、ドレイン管路における付着物の蓄積をより確実に抑制することができる。
ドレイン管路は、複数の第一マニホールドからの排液をそれぞれ導く複数の管路を一つの管路に合流させる第二マニホールドを有し、エネルギー付与部は、第二マニホールドにも物理エネルギーを付与するように構成されていてもよい。この場合、ドレイン管路における付着物の蓄積をより確実に抑制することができる。
エネルギー付与部は振動子を有し、物理エネルギーとして振動子の振動のエネルギーを付与してもよい。この場合、振動子を用いた簡易な構成で物理エネルギーを付与することができる。
エネルギー付与部は、ドレイン管路に沿って並ぶ複数の振動子を有していてもよい。この場合、複数の振動子によって付着物の蓄積をより広範囲に亘って抑制することができる。
エネルギー付与部は、振動子に接触する第一接触部と、第一接触部よりも広い面積でドレイン管路に接触する第二接触部と、を含み、第一接触部から第二接触部に振動子の振動を伝える伝導部材を更に有していてもよい。この場合、振動子の振動を第一接触部よりも広い第二接触部に広げて伝達することで、付着物の蓄積をより広範囲に亘って抑制することができる。
エネルギー付与部は、振動子に接触する第一接触部と、ドレイン管路の複数の管路に接触する第二接触部と、を含み、第一接触部から第二接触部に振動子の振動を伝える伝導部材を更に有していてもよい。この場合、簡易な構成で複数の管路に物理エネルギーを付与することができる。
第二接触部は、ドレイン管路の外周に沿った湾曲形状を呈していてもよい。この場合、ドレイン管路の内面のより広範囲に物理エネルギーを付与することができる。
エネルギー付与部は、物理エネルギーとしてガス圧によるエネルギーを付与してもよい。この場合、ガス圧を利用した簡易な構成で物理エネルギーを付与することができる。
エネルギー付与部は、ドレイン管路の内面に開口し、ドレイン管路の内面に向かってガスを吐出するガス吐出部を有し、ガス吐出部が吐出したガスによってガス圧によるエネルギーを付与していてもよい。この場合、ドレイン管路の内面の付着物自体にガス圧を作用させることができる。
エネルギー付与部は、ドレイン管路の内面に開口し、ドレイン管路の内面に向かってガスを吐出する複数のガス吐出部と、ドレイン管路に沿って複数のガス吐出部と交互に並ぶ複数の振動子と、を有し、物理エネルギーとして振動子の振動のエネルギーとガス吐出部が吐出したガスのガス圧によるエネルギーとをドレイン管路に付与してもよい。この場合、振動によってドレイン管路の内面の比較的広範囲に亘って物理エネルギーを付与する構成と、付着物自体にガス圧を作用させる構成とを広範囲で併用することができる。
この基板処理装置は、所定のタイミングでドレイン管路に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部を制御することを実行する制御部を更に備えていてもよい。この場合、ドレイン管路への物理エネルギーの付与を予め設定したタイミングで自動実行できる。このため、物理エネルギーを付与するタイミングを適切に設定しておくことにより、ドレイン管路の内面への付着物の蓄積を容易に抑制することができる。
例えば制御部は、所定時間が経過したタイミングで、ドレイン管路に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部を制御してもよい。
また、制御部は、所定枚数の基板に対する液処理が完了したタイミングで、ドレイン管路に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部を制御してもよい。
制御部は、エネルギー付与部がドレイン管路に物理エネルギーを付与する際に、ドレイン管路に溶剤を供給するように液処理部を制御することを更に実行してもよい。この場合、ドレイン管路への物理エネルギーの付与と溶剤の供給とを併用することで、付着物の蓄積をより確実に抑制することができる。
制御部は、ドレイン管路の上流側から下流側に順次物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部を制御することを更に実行してもよい。この場合、剥離した付着物の動きに合わせて物理エネルギーを付与することで、剥離した物体の再付着を効率的に抑制することができる。
ドレイン管路は、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で構成されていてもよい。この場合、ドレイン管路からの付着物の剥離性が高くなる。このため、エネルギー付与部がドレイン管路に付与した物理エネルギーによって、付着物をより確実に剥離させることができる。
本開示の他の側面に係る基板処理方法は、基板に液処理を行うことと、ドレイン管路に液処理の排液を導出することと、ドレイン管路の内面への付着物を剥離させるための物理エネルギーをドレイン管路に付与することと、を含む。
本開示の他の側面に係る記憶媒体は、上記基板処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
本開示によれば、液処理部内からの排液を導出するドレイン管路のメンテナンス頻度の低減に有効な基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体を提供することができる。
図1は、基板処理装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。 図4は、ドレイン管路の概略構成を示す模式図である。 図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。 図6は、制御部の機能上の構成を示すブロック図である。 図7は、制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 図8は、液処理手順を示すフローチャートである。 図9は、エネルギー付与部の変形例を示す模式図である。 図10は、エネルギー付与部の変形例を示す模式図である。 図11は、図10のXI-XI線に沿う断面図である。 図12は、エネルギー付与部の変形例を示す模式図である。 図13は、液処理手順の変形例を示すフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔基板処理装置〕
本実施形態に係る基板処理装置1は、基板に対し、感光性被膜の形成を行う装置である。処理対象の基板は、例えば半導体のウェハWである。感光性被膜は、例えばレジスト膜である。
図1及び図2に示されるように、基板処理装置1は、互いに隣接するキャリアブロック2及び処理ブロック3と、制御部100とを備えている。
(キャリアブロック)
キャリアブロック2は、基板処理装置1内へのウェハWの導入及び基板処理装置1内からのウェハWの導出を行う。例えばキャリアブロック2は、ウェハW用の複数のキャリア11を支持可能であり、受け渡しアームA1を内蔵している。キャリア11は、例えば円形の複数枚のウェハWを収容する。受け渡しアームA1は、キャリア11からウェハWを取り出して処理ブロック3に渡し、処理ブロック3からウェハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
(処理ブロック)
処理ブロック3は、上下方向に並ぶ複数の処理モジュール10と、ドレイン管路20と、エネルギー付与部30(図4参照)と、搬送アームA2とを備えている。各処理モジュール10は、液処理ユニットU1(液処理部)及び熱処理ユニットU2を有する。液処理ユニットU1は、ウェハWに液処理を行う。液処理は、液体を用いてウェハWに施す処理をいい、感光性被膜の形成用の処理液をウェハWの表面に塗布する処理(以下、「塗布処理」という。)を含む。なお、液処理は、塗布処理に限定されず、例えば洗浄処理であってもよい。熱処理ユニットU2は、上記塗布処理により形成された被膜の加熱等の熱処理を行う。搬送アームA2は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2にウェハWを搬送する。処理ブロック3内におけるキャリアブロック2側には、棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。各セルは、受け渡しアームA1と搬送アームA2との間におけるウェハWのバッファリングに用いられる。
(液処理ユニット)
図3に示されるように、上述の液処理ユニットU1は、複数の回転保持部12と、液供給部13と、複数のカップ14と、を有する。複数の回転保持部12は、複数のウェハWをそれぞれ保持して回転させる。液供給部13は、回転保持部12に保持されたウェハWに処理液を供給する。処理液は、例えば感光性被膜の形成用の薬液である。例えば液供給部13は、ノズル15a,16aと、液源15b,16bと、バルブ15c,16cと、ノズル移送機構15d,16dと、ノズルバス17と、ダミーディスペンス部18とを有する。
ノズル15aは、処理液を吐出する。ノズル15aは、例えばウェハWの上方から処理液を吐出して当該ウェハWの表面に処理液を供給する。液源15bは、ノズル15aに処理液を供給する。バルブ15cは、液源15bからノズル15aへの流路の開閉状態を切り替える。ノズル移送機構15dは、例えば電動モータ等を動力源としてノズル15aを移送する。
ノズル16aは、溶剤を吐出する。溶剤は、例えばシンナーなどの有機溶剤である。液源16bは、ノズル16aに溶剤を供給する。バルブ16cは、液源16bからノズル16aへの流路の開閉状態を切り替える。ノズル移送機構16dは、例えば電動モータ等を動力源としてノズル16aを移送する。
ノズルバス17は、待機中(ウェハWに処理液を供給していない間)のノズル15a,16aを収容する。ダミーディスペンス部18は、流路内の気泡又は異物の排除を目的としたダミーディスペンス時に、ノズル15aから吐出される処理液を受け入れる。
複数のカップ14は、複数の回転保持部12にそれぞれ保持された複数のウェハWをそれぞれ収容する。各カップ14は、ウェハW上から振り切られた液体を回収する。
(ドレイン管路)
ドレイン管路20は、各処理モジュール10の液処理ユニットU1からの排液を、例えば基板処理装置1の外部の工場ドレイン設備に導出する。図3及び図4に示されるように、ドレイン管路20は、複数の管路21と、複数のマニホールド22(第一マニホールド)と、複数の管路23と、マニホールド24(第二マニホールド)と、管路25とを有している。ドレイン管路20の各部(管路21,23,25、及びマニホールド22,24)は、それぞれテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA:Perfluoro alkoxy alkane)によって形成されていてもよい。
複数の管路21は、管路21A,21B,21C,21D,21E,を含む。管路21A,21B,21C,21D,21Eは、処理モジュール10ごとに設けられている。管路21A,21Dは、各カップ14からの排液を導出する。管路21Bは、ノズルバス17からの排液を導出する。管路21Cは、ダミーディスペンス部18からの排液を導出する。管路21Eは、液源15bのベントラインであり、液源15bのフィルタ(不図示)等からの排液を導出する。ドレイン管路20は、複数の管路21Eを有していてもよい。
管路23は、処理モジュール10ごとに設けられており、管路21A,21B,21C,21D,21Eにより導かれた排液を下流側に導く。管路25は、各処理モジュール10の管路23により導かれた排液を更に下流側に導く。
複数のマニホールド22は、処理モジュール10ごとに設けられている。複数の処理モジュール10の下には、複数のドレイン空間Dがそれぞれ設けられており、複数のマニホールド22は複数のドレイン空間Dにそれぞれ配置されている。マニホールド22は、管路21A,21B,21C,21D,21Eを管路23に合流させる。管路21A,21B,21C,21Dは、下方に延出してドレイン空間D内に進入し、途中で側方に曲がってマニホールド22に接続されている。マニホールド22は、集合ボックス22aと、排気部22bとを有する。
集合ボックス22aの上部22cには、管路21A,21B,21C,21D,21Eが接続されている。集合ボックス22aの側部22eの下側部分には、管路23が接続されている。集合ボックス22aは、管路21A,21B,21C,21D,21Eから流入した排液を貯留し、管路23に送出する。排気部22bは、側部22eの逆側の側部22dに設けられている。排気部22bは、側部22eの上側部分に位置しており、集合ボックス22a内のガスを集合ボックス22a外に導出する。
マニホールド24は、処理ブロック3の外に配置されている。複数の管路23は、複数のドレイン空間Dからそれぞれ側方に延出し、途中で下方に曲がってマニホールド24の上部に接続されている。マニホールド24の下部には管路25が接続されている。
管路21A,21B,21C,21Dのうち、排液を側方に導く部分は、下流に向かうにつれて低くなるように傾斜していてもよい。排液を側方に導く部分の水平面に対する傾斜角は、例えば5度〜20度であってもよく、10度〜15度であってもよい。また、マニホールド22も、側部22dから側部22eに向かうにつれて低くなるように傾斜していてもよい。マニホールド22の水平面に対する傾斜角は、例えば5度〜20度であってもよく、10度〜15度であってもよい。
(エネルギー付与部)
エネルギー付与部30は、排液の流れによる物理エネルギーとは別の物理エネルギーをドレイン管路20に付与する。ここで、物理エネルギーとは、ドレイン管路20の内面20s(図5参照)への付着物G(図5参照)を剥離させるための物理エネルギーである。物理エネルギーは、慣性力又は流体圧等の物理力によるエネルギーを意味する。エネルギー付与部30は、第一ユニットU31と、第二ユニットU32とを含む。
第一ユニットU31は、例えば振動子41と発振装置42(例えば超音波発振器)とを有しており、物理エネルギーとして、振動子41の振動のエネルギーをドレイン管路20に付与する。振動子41は、発振装置42に接続されている。発振装置42は、振動子41を振動させるための駆動電力を出力する。発振装置42は、例えば振動子41を連続的に振動させる連続モードの駆動電力、振動子41を間欠的に振動させる間欠モードの駆動電力、及びこれらのミックスモードの駆動電力等、駆動電力のモードを切り替え可能に構成されていてもよい。
第一ユニットU31は、例えばマニホールド22よりも上流側の管路21に振動子41の振動のエネルギーを付与するように構成されている。第一ユニットU31は、管路21A,21B,21C,21Dのそれぞれに対応する複数の振動子41を有していてもよい。また、第一ユニットU31は、管路21A,21B,21C,21Dのそれぞれに対して、複数の振動子41を有していてもよい。
例えば、図4に示されるように、本実施形態において、管路21A,21B,21C,21Dのうち最も長い管路21Aには、管路21Aに沿う三つの振動子41が設けられている。また、管路21A,21B,21C,21Dのうち最も短い管路21Dには、一つの振動子41が設けられている。管路21Bには、管路21Bに沿う二つの振動子41が設けられている。管路21Cには、管路21Cに沿う二つの振動子41が設けられている。
また、第一ユニットU31は、マニホールド22にも振動子41の振動のエネルギーを付与するように構成されていてもよい。例えば、マニホールド22の底部22fに振動子41が設けられていてもよい。図4に示されるように、本実施形態において、マニホールド22には、側部22dから側部22eに向かう方向に沿って並ぶ二つの振動子41が設けられている。
なお、第一ユニットU31は、管路23にも振動子41の振動のエネルギーを付与するように構成されていてもよい。例えば、管路23に沿って並ぶ複数の振動子41が設けられていてもよい。更に、第一ユニットU31は、マニホールド24にも振動子41の振動のエネルギーを付与するように構成されていてもよい。例えば、マニホールド24の底部に振動子41が設けられていてもよい。
第一ユニットU31は、伝導部材43を更に有していてもよい。伝導部材43は、例えば金属の板状部材であり、伝導部材43の一方面は、振動子41と接触する第一接触部43aを含む。伝導部材43の他方面は、ドレイン管路20と接触する第二接触部43bを含む。第二接触部43bは、第一接触部43aよりも広い面積でドレイン管路20に接触している。伝導部材43は、第一接触部43aから第二接触部43bに振動子41の振動を伝える。
伝導部材43は、複数の振動子41にそれぞれ接触する複数の第一接触部43aを含み、複数の振動子41とドレイン管路20との間に介在する構成(以下では、この構成の伝導部材43を「伝導部材43A」という場合がある。)であってもよく、一つの振動子41に接触する一つの第一接触部43aを含み、一つの振動子41とドレイン管路20との間に介在する構成(以下では、この構成の伝導部材43を「伝導部材43B」という場合がある。)であってもよい。
例えば、図4に示されるように、本実施形態において、管路21A,21B,21C,21Dのうち最も長い管路21Aには、上流側の二つの振動子41と管路21Aとの間に介在する伝導部材43Aと、下流側の一つの振動子41と管路21Aとの間に介在する伝導部材43Bとが設けられている。また、管路21A,21B,21C,21Dのうち最も短い管路21Dには、一つの振動子41と管路21Dとの間に介在する伝導部材43Bが設けられている。管路21Cには、二つの振動子41と管路21Cとの間に介在する伝導部材43Aが設けられている。管路21Bには、二つの振動子41と管路21Bとの間に介在する伝導部材43Bが設けられている。また、図5に示されるように、伝導部材43の第二接触部43bは、ドレイン管路20の外周に沿った湾曲形状を呈していてもよい。
第二ユニットU32は、物理エネルギーとして、ガス圧によるエネルギーをドレイン管路20に付与する。第二ユニットU32は、例えばマニホールド22よりも上流側の管路21にガス圧によるエネルギーを付与するように構成されている。第二ユニットU32は、三方バルブ51を含む。三方バルブ51は、例えば管路21Eに設けられている。三方バルブ51は、管路21Eが液源15bに接続される第一接続状態と、管路21Eが不活性ガス(例えば窒素)のガス源52aに接続される第二接続状態とを切り替える。管路21Eには、三方バルブ51によって第二接続状態となっている間、ガス源52aにより不活性ガスが供給され、ガス圧が付与される。
(制御部)
制御部100は、所定のタイミングでドレイン管路20に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御することを実行する。例えば制御部100は、所定時間が経過したタイミングで、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御してもよく、所定枚数のウェハWに対する液処理(例えば塗布処理)が完了したタイミングで、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御してもよい。また、制御部100は、処理対象のウェハWのロットが切り替わるタイミングで、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御してもよい。また、制御部100は、ウェハWに対する塗布処理の完了後、次のウェハWに対する液処理が開始される前における経過時間が所定時間に達したタイミングで、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御してもよい。
例えば図6に示されるように、制御部100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、塗布制御部101と、搬入・搬出制御部102と、タイミング判定部103と、振動制御部104と、ガス圧制御部105とを有している。
塗布制御部101は、ウェハWに対する液処理を実行するように液処理ユニットU1を制御する。具体的には、塗布制御部101は、回転保持部12に保持されたウェハWの上方にノズル15aが位置するようにノズル移送機構15dを制御することと、液源15bからノズル15aへの流路を開状態とするようにバルブ15cを制御することと、を実行する。
搬入・搬出制御部102は、ウェハWを液処理ユニットU1に搬入するように搬送アームA2を制御することと、ウェハWを液処理ユニットU1から搬出するように搬送アームA2を制御することと、を実行する。
タイミング判定部103は、エネルギー付与部30がドレイン管路20に物理エネルギーを付与するタイミングを判定する。例えばタイミング判定部103は、所定時間が経過したときに、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するタイミングであると判定してもよく、所定枚数のウェハWに対する塗布処理が完了したときに、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するタイミングであると判定してもよい。
振動制御部104は、ドレイン管路20に物理エネルギーとしての振動のエネルギーを付与するようにエネルギー付与部30の第一ユニットU31を制御する。具体的には、振動制御部104は、タイミング判定部103から取得した情報に基づいて、振動子41が振動するように発振装置42を制御する。
ガス圧制御部105は、ドレイン管路20に物理エネルギーとしてのガス圧によるエネルギーを付与するようにエネルギー付与部30の第二ユニットU32を制御する。具体的には、ガス圧制御部105は、タイミング判定部103から取得した情報に基づいて、上記第一接続状態と上記第二接続状態とを切り替えるように三方バルブ51を制御する。
制御部100は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成されている。例えば、図7に示されるように、制御部100は、回路91を有している。回路91は、一つ又は複数のプロセッサ92と、メモリ93と、ストレージ94と、入出力ポート95と、タイマー96とを有している。入出力ポート95は、液処理ユニットU1、搬送アームA2、第一ユニットU31、及び第二ユニットU32等との間で電気信号の入出力を行う。タイマー96は、例えば一定周期の基準パルスをカウントすることで経過時間を計測する。
ストレージ94は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有している。記憶媒体は、後述の基板処理方法を基板処理装置1に実行させるためのプログラムを記録している。例えば記憶媒体は、各機能モジュールを構成するためのプログラムを記録している。記憶媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ93は、ストレージ94の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ92による演算結果を一時的に記録する。プロセッサ92は、メモリ93と協働して上記プログラムを実行することで、各機能モジュールを構成する。
なお、制御部100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えば制御部100の各機能モジュールは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
〔基板処理方法〕
続いて、基板処理方法の一例として、基板処理装置1が実行する液処理手順を説明する。図8は、液処理手順を示すフローチャートである。まず、制御部100は、ステップS01,S02,S03を順に実行する。ステップS01では、搬入・搬出制御部102が、ウェハWを液処理ユニットU1に搬入するように搬送アームA2を制御する。例えば搬入・搬出制御部102は、ウェハWを液処理ユニットU1内に搬入して回転保持部12に保持させるように搬送アームA2を制御する。
ステップS02では、塗布制御部101が、液処理ユニットU1内のウェハWに塗布処理を施すように回転保持部12及び液供給部13を制御する。例えば塗布制御部101は、ウェハWを回転させるように回転保持部12を制御しながら、当該ウェハWの表面に処理液を供給するように液供給部13を制御する。例えば塗布制御部は、ノズル15aをノズルバス17からウェハW上に移動させるようにノズル移送機構15dを制御し、液源15bからノズル15aへの流路を開くようにバルブ15cを制御する。なお、塗布制御部101は、ノズル15aをノズルバス17からウェハW上に移動させる際にダミーディスペンス部18を経由させるようにノズル移送機構15dを制御し、ノズル15aがダミーディスペンス部18に位置する状態においても上記流路を一時的に開くようにバルブ15cを制御してもよい。
ステップS03では、搬入・搬出制御部102が、ウェハWを液処理ユニットU1から搬出するように搬送アームA2を制御する。
次に、制御部100は、ステップS04を実行する。ステップS04では、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与すべきタイミングであるか否かをタイミング判定部103が判定する。タイミング判定部103は、例えば所定時間が経過したときに、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するタイミングであると判定する。より具体的に、タイミング判定部103は、前回の物理エネルギーの付与から所定時間が経過したときに、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与すべきタイミングであると判定してもよく、予め設定された周期の整数倍の時間が経過したときに、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与すべきタイミングであると判定してもよい。
タイミング判定部103は、所定枚数のウェハWに対する塗布処理が完了したときに、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与すべきタイミングであると判定する。例えばタイミング判定部103は、前回の物理エネルギーの付与から所定枚数のウェハWに対する塗布処理が完了したときに、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与すべきタイミングであると判定してもよい。
ドレイン管路20に物理エネルギーを付与すべきタイミングであると判定された場合、制御部100は、ステップS05を実行する。ステップS05では、振動制御部104及びガス圧制御部105が、ドレイン管路20に対する物理エネルギーの付与を開始するように第一ユニットU31又は第二ユニットU32を制御する。具体的には、振動制御部104が、振動子41の振動を開始させるように発振装置42を制御し、ガス圧制御部105が、上記第一接続状態を上記第二接続状態に切り替えるように三方バルブ51を制御する。
次に、制御部100は、ステップS06を実行する。ステップS06では、所定時間が経過するのを振動制御部104及びガス圧制御部105が待機する。所定時間は、ドレイン管路20の内面20sの付着物Gに対する所望の剥離効果が得られるように予め設定されている。
所定時間の経過後、制御部100は、ステップS07を実行する。ステップS07では、振動制御部104及びガス圧制御部105が、エネルギー付与部30によるドレイン管路20への物理エネルギーの付与を停止する。具体的には、振動制御部104が、振動子41の振動を停止するように発振装置42を制御し、ガス圧制御部105が、上記第二接続状態を上記第一接続状態に切り替えるように三方バルブ51を制御する。
次に、制御部100は、ステップS08を実行する。ステップS04において、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するタイミングではないと判定された場合は、制御部100は、ステップS05〜S07を実行することなくステップS08を実行する。ステップS08では、塗布処理が未完了であるウェハWがあるか否かを塗布制御部101が確認する。
ステップS08において、塗布処理が未完了であるウェハWがあることが確認された場合、制御部100は、処理をステップS01に戻す。以降、ステップS08において、塗布処理が未完了であるウェハWがないことが確認されるまでは、ウェハWの塗布処理が繰り返され、所定のタイミングにおいては物理エネルギーの付与が実行される。
ステップS08において、塗布処理が未完了であるウェハWがないことが確認された場合、制御部100は、液処理用の制御手順を完了する。なお、上述した手順では、ウェハWに対する塗布処理が行われていないタイミングで物理エネルギーの付与が実行されているが、ウェハWに対する塗布処理の実行中に物理エネルギーの付与が実行されてもよい。
また、制御部100は、ドレイン管路20の上流側から下流側に順次物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御することを更に実行してもよい。例えばステップS05において、振動制御部104は、上流側の振動子41から順次振動を開始させるように発振装置42を制御してもよい。すなわち振動制御部104は、ドレイン管路20に沿って並ぶ二つの振動子41のうち、下流側の振動子41が上流側の振動子41に対して遅れて振動を開始するように発振装置42を制御してもよい。ステップS07において、振動制御部104は、上流側の振動子41から順次振動を停止させるように発振装置42を制御してもよい。すなわち振動制御部104は、ドレイン管路20に沿って並ぶ二つの振動子41のうち、下流側の振動子41が上流側の振動子41に対して遅れて振動を停止するように発振装置42を制御してもよい。
〔本実施形態の効果〕
以上、説明したように、基板処理装置1は、ウェハWに液処理を行う液処理ユニットU1と、液処理ユニットU1から排液を導出するドレイン管路20と、ドレイン管路20の内面20sへの付着物Gを剥離させるための物理エネルギーをドレイン管路20に付与するエネルギー付与部30と、を備える。
この基板処理装置1によれば、物理エネルギーによってドレイン管路20の内面20sへの付着物Gが剥離されるので、ドレイン管路20の内面20sに付着物Gが蓄積されるのを抑制することができる。したがって、基板処理装置1は、液処理ユニットU1内からの排液を導出するドレイン管路20のメンテナンス頻度の低減に有効である。
ドレイン管路20は、液処理ユニットU1において互いに異なる箇所から排液を導出する複数の管路21を一つの管路23に合流させるマニホールド22を有し、エネルギー付与部30は、マニホールド22よりも上流側の管路21に物理エネルギーを付与するように構成されていてもよい。液処理ユニットU1からの排液による付着物Gは、ドレイン管路20の上流側で付着しやすい傾向がある。したがって、エネルギー付与部30がマニホールド22よりも上流側の管路21に物理エネルギーを付与する構成により、ドレイン管路20における付着物Gの蓄積をより確実に抑制することができる。
エネルギー付与部30は、マニホールド22にも物理エネルギーを付与するように構成されていてもよい。この場合、ドレイン管路20における付着物Gの蓄積をより確実に抑制することができる。
ドレイン管路20は、複数のマニホールド22からの排液をそれぞれ導く複数の管路23を一つの管路25に合流させるマニホールド24を有し、エネルギー付与部30は、マニホールド24にも物理エネルギーを付与するように構成されていてもよい。この場合、ドレイン管路20における付着物Gの蓄積をより確実に抑制することができる。
エネルギー付与部30の第一ユニットU31は振動子41を有し、物理エネルギーとして振動子41の振動のエネルギーを付与してもよい。この場合、振動子41を用いた簡易な構成で物理エネルギーを付与することができる。
エネルギー付与部30の第一ユニットU31は、ドレイン管路20に沿って並ぶ複数の振動子41を有していてもよい。この場合、複数の振動子41によって付着物Gの蓄積をより広範囲に亘って抑制することができる。
エネルギー付与部30は、振動子41に接触する第一接触部43aと、第一接触部43aよりも広い面積でドレイン管路20に接触する第二接触部43bと、を含み、第一接触部43aから第二接触部43bに振動子41の振動を伝える伝導部材43を更に有していてもよい。この場合、振動子41の振動を第一接触部43aよりも広い第二接触部43bに広げて伝達することで、付着物Gの蓄積をより広範囲に亘って抑制することができる。
第二接触部43bは、ドレイン管路20の外周に沿った湾曲形状を呈していてもよい。この場合、ドレイン管路20の内面20sのより広範囲に物理エネルギーを付与することができる。
エネルギー付与部30は、物理エネルギーとしてガス圧によるエネルギーを付与してもよい。この場合、ガス圧を利用した簡易な構成で物理エネルギーを付与することができる。
この基板処理装置1は、所定のタイミングでドレイン管路20に物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御することを実行する制御部100を更に備えていてもよい。この場合、ドレイン管路20への物理エネルギーの付与を予め設定したタイミングで自動実行できる。このため、物理エネルギーを付与するタイミングを適切に設定しておくことにより、ドレイン管路20の内面20sへの付着物Gの蓄積を容易に抑制することができる。
制御部100は、エネルギー付与部30がドレイン管路20に物理エネルギーを付与する際に、ドレイン管路20に溶剤を供給するように液処理ユニットU1を制御することを実行してもよい。例えば、管路21A,21Dに溶剤を供給する場合、制御部100は、カップ14内に溶剤を供給するように液処理ユニットU1を制御する。具体的には、カップ14上にノズル16aを配置するようにノズル移送機構16dを制御し、液源16bからノズル16aへの流路を開くようにバルブ16cを制御する。管路21Bに溶剤を供給する場合、ダミーディスペンス部18上にノズル16aを配置するようにノズル移送機構16dを制御し、液源16bからノズル16aへの流路を開くようにバルブ16cを制御する。管路21Cに溶剤を供給する場合、ノズルバス17上にノズル16aを配置するようにノズル移送機構16dを制御し、液源16bからノズル16aへの流路を開くようにバルブ16cを制御する。このように、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与する際に、ドレイン管路20に溶剤を供給する場合、ドレイン管路20への物理エネルギーの付与と溶剤の供給とを併用することで、付着物Gの蓄積をより確実に抑制することができる。
制御部100は、ドレイン管路20の上流側から下流側に順次物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御することを更に実行してもよい。この場合、剥離した付着物Gの動きに合わせて物理エネルギーを付与することで、剥離した物体の再付着を効率的に抑制することができる。
ドレイン管路20は、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で構成されていてもよい。この場合、ドレイン管路20が、例えばポリテトラフルオロエチレン (PTFE:polytetrafluoroethylene)、ステンレス鋼(SUS:Steel Use Stainless)等で構成されている場合と比較して、ドレイン管路20からの付着物Gの剥離性が高くなる。このため、エネルギー付与部30がドレイン管路20に付与した物理エネルギーによって、付着物Gをより確実に剥離させることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、図9に示されるように、伝導部材43は、第二接触部43bに代えて、ドレイン管路20の複数の管路21に接触する第二接触部43cを含んでいてもよい。この場合、簡易な構成で複数の管路21に物理エネルギーを付与することができる。なお、第二接触部43cは、各管路21に接触する部分において、各管路21の外周に沿う湾曲形状を呈していてもよい。
また、図10及び図11に示されるように、第二ユニットU32は、ドレイン管路20の内面20sに開口し、ドレイン管路20の内面20sに向かってガスを吐出するガス吐出部53を有しており、ガス吐出部53が吐出したガスのガス圧によるエネルギー付与してもよい。この場合、ドレイン管路20の内面20sの付着物G自体にガス圧を作用させることができる。
なお、第二ユニットU32は、マニホールド22,24の内面に向かってガスを吐出するガス吐出部53を有していてもよい。また、ガス吐出部53は、管路21又はマニホールド22,24の上方から当該管路21の内面20s又はマニホールド22,24の内面に開口していてもよく、管路21又はマニホールド22,24の下方から当該管路21の内面20s又はマニホールド22,24の内面に開口していてもよい。
また、図12に示されるように、第二ユニットU32が複数のガス吐出部53を有し、第一ユニットU31がドレイン管路20に沿って複数のガス吐出部53と交互に並ぶ複数の振動子41を有し、エネルギー付与部30が物理エネルギーとして振動子41の振動のエネルギーとガス吐出部53が吐出したガスのガス圧によるエネルギーとをドレイン管路20に付与してもよい。この場合、振動によってドレイン管路20の内面20sの比較的広範囲に亘って物理エネルギーを付与する構成と、付着物G自体にガス圧を作用させる構成とを広範囲で併用することができる。
エネルギー付与部30は、同一の管路(例えば管路21)において物理エネルギーとして振動子41の振動によるエネルギーとガス吐出部53が吐出したガスのガス圧によるエネルギーとを併用する構成であってもよい。振動とガス圧との併用が可能な構成において、制御部100は、振動による物理エネルギーを付与した後に、ガス圧による物理エネルギーを付与するようにエネルギー付与部30を制御してもよい。
図13は、振動による物理エネルギーを付与した後に、ガス圧による物理エネルギーを付与する場合の制御手順を例示するフローチャートである。まず、制御部100は、ステップS01,S02,S03,S04と同様のステップS11,S12,S13,S14を順に実行する。ステップS14において、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与すべきタイミングであると判定された場合、制御部100は、ステップS15,S16,S17を順に実行する。ステップS15では、振動制御部104が、振動子41の振動を開始させるように発振装置42を制御する。ステップS16では、所定時間が経過するのを振動制御部104が待機する。所定時間は、例えばエネルギー付与部30が振動子41の振動のエネルギーを付与することによってドレイン管路20の内面20sの付着物Gに対する所望の剥離効果が得られるように予め設定されている。ステップS17では、振動制御部104が、振動子41の振動を停止させるように発振装置42を制御する。
次に、制御部100はステップS18,S19,S20を順に実行する。ステップS18では、ガス圧制御部105が、ドレイン管路20の内面20sへのガスの吐出を開始するようにガス吐出部53を制御する。ステップS19では、所定時間が経過するのをガス圧制御部105が待機する。所定時間は、例えばエネルギー付与部30がガス圧によるエネルギーを付与することによってドレイン管路20の内面20sの付着物Gに対する所望の剥離効果が得られるように予め設定されている。ステップS20では、ガス圧制御部105が、ガスの吐出を停止させるようにガス吐出部53を制御する。
次に、制御部100は、ステップS21を実行する。ステップS14において、ドレイン管路20に物理エネルギーを付与するタイミングではないと判定された場合は、制御部100は、ステップS15〜S20を実行することなくステップS21を実行する。ステップS21では、塗布制御部101が、塗布処理が未完了であるウェハWがあるか否かを確認する。
ステップS21において、塗布処理が未完了であるウェハWがあることが確認された場合、制御部100は、処理をステップS11に戻す。ステップS21において、塗布処理が未完了であるウェハWがないことが確認された場合、制御部100は、エネルギー付与処理用の制御を完了する。
このように、ドレイン管路20に振動子41の振動のエネルギーを付与した後に、ドレイン管路20にガス吐出部53のガス圧によるエネルギーを付与する場合、振動によってドレイン管路20の内面20sの付着物Gを剥離しやすい状態とした後に、付着物G自体にガス圧を作用させることができる。したがって、振動子41の振動のエネルギーとガス吐出部53が吐出したガスのガス圧によるエネルギーとをより合理的に併用することができる。
また、基板処理装置1は、感光性被膜の形成に加えて、当該感光性被膜の露光、及び当該感光性被膜の現像を更に施すように構成されていてもよい。処理対象の基板は半導体ウェハに限られず、例えばガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)等であってもよい。
1…基板処理装置、U1…液処理ユニット(液処理部)、20…ドレイン管路、21,21A,21B,21C,21D,21E,23,25…管路、22…マニホールド(第一マニホールド)、24…マニホールド(第二マニホールド)、30…エネルギー付与部、41…振動子、43…伝導部材、43a…第一接触部、43b,43c…第二接触部、53…ガス吐出部、100…制御部、W…ウェハ(基板)。

Claims (20)

  1. 基板に液処理を行う液処理部と、
    前記液処理部から排液を導出するドレイン管路と、
    前記ドレイン管路の内面への付着物を剥離させるための物理エネルギーを前記ドレイン管路に付与するエネルギー付与部と、を備える基板処理装置。
  2. 前記ドレイン管路は、前記液処理部において互いに異なる箇所から排液を導出する複数の管路を一つの管路に合流させる第一マニホールドを有し、
    前記エネルギー付与部は、前記第一マニホールドよりも上流側の前記管路に前記物理エネルギーを付与するように構成されている、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記エネルギー付与部は、前記第一マニホールドにも前記物理エネルギーを付与するように構成されている、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記ドレイン管路は、複数の前記第一マニホールドからの排液をそれぞれ導く複数の管路を一つの管路に合流させる第二マニホールドを有し、
    前記エネルギー付与部は、前記第二マニホールドにも前記物理エネルギーを付与するように構成されている、請求項2又は3に記載の基板処理装置。
  5. 前記エネルギー付与部は振動子を有し、前記物理エネルギーとして前記振動子の振動のエネルギーを付与する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記エネルギー付与部は、前記ドレイン管路に沿って並ぶ複数の前記振動子を有する、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記エネルギー付与部は、
    前記振動子に接触する第一接触部と、前記第一接触部よりも広い面積で前記ドレイン管路に接触する第二接触部と、を含み、前記第一接触部から前記第二接触部に前記振動子の振動を伝える伝導部材を更に有する、請求項5又は6に記載の基板処理装置。
  8. 前記エネルギー付与部は、前記振動子に接触する第一接触部と、前記ドレイン管路の複数の管路に接触する第二接触部と、を含み、前記第一接触部から前記第二接触部に前記振動子の振動を伝える伝導部材を更に有する、請求項5又は6に記載の基板処理装置。
  9. 前記第二接触部は、前記ドレイン管路の外周に沿った湾曲形状を呈している、請求項7又は8に記載の基板処理装置。
  10. 前記エネルギー付与部は、前記物理エネルギーとしてガス圧によるエネルギーを付与する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記エネルギー付与部は、前記ドレイン管路の内面に開口し、前記ドレイン管路の内面に向かってガスを吐出するガス吐出部を有し、前記ガス吐出部が吐出したガスによって前記ガス圧によるエネルギーを付与する、請求項10に記載の基板処理装置。
  12. 前記エネルギー付与部は、
    前記ドレイン管路の内面に開口し、前記ドレイン管路の内面に向かってガスを吐出する複数のガス吐出部と、
    前記ドレイン管路に沿って前記複数のガス吐出部と交互に並ぶ複数の振動子と、を有し、
    前記物理エネルギーとして前記振動子の振動のエネルギーと前記ガス吐出部が吐出したガスのガス圧によるエネルギーとを前記ドレイン管路に付与する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  13. 所定のタイミングで前記ドレイン管路に前記物理エネルギーを付与するように前記エネルギー付与部を制御することを実行する制御部を更に備える、請求項1〜12のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  14. 前記制御部は、所定時間が経過したタイミングで、前記ドレイン管路に前記物理エネルギーを付与するように前記エネルギー付与部を制御する、請求項13に記載の基板処理装置。
  15. 前記制御部は、所定枚数の前記基板に対する液処理が完了したタイミングで、前記ドレイン管路に前記物理エネルギーを付与するように前記エネルギー付与部を制御する、請求項13に記載の基板処理装置。
  16. 前記制御部は、前記エネルギー付与部が前記ドレイン管路に前記物理エネルギーを付与する際に、前記ドレイン管路に溶剤を供給するように前記液処理部を制御することを更に実行する、請求項14又は15に記載の基板処理装置。
  17. 前記制御部は、前記ドレイン管路の上流側から下流側に順次前記物理エネルギーを付与するように前記エネルギー付与部を制御することを更に実行する、請求項14〜16のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  18. 前記ドレイン管路は、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で構成されている、請求項1〜17のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  19. 基板に液処理を行うことと、
    ドレイン管路に液処理の排液を導出することと、
    前記ドレイン管路の内面への付着物を剥離させるための物理エネルギーを前記ドレイン管路に付与することと、を含む、基板処理方法。
  20. 請求項19に記載の基板処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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